JP6962034B2 - 情報提供装置および情報提供方法 - Google Patents

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本発明は、車両の乗員に情報を提供する技術に関する。
自動車の分野において、音声によって車両の乗員に情報を提供するシステムがある。また、このようなシステムにおいて、経路案内のような事前に設定した情報だけでなく、乗員にとって有益な情報を自律的に収集および提供する技術の研究が行われている。
例えば、特許文献1には、車両の乗員が発した音声を認識した結果に基づいて、乗員が関心のある地点(関心地点)に関する情報を収集し、提供する装置が開示されている。
特開2006−010551号公報
車両の運転者に対して情報を提供する場合、提供した情報に起因して、安定した走行が一時的に損なわれる場合がある。例えば、「この先直進です。左折レーンがあります」といった情報を提供することを考える。このような場合、左端車線を走行している車両に事前の車線変更を促すといった効果がある。しかし、漫然と走行している運転者にこのような情報を与えると、状況によっては、十分な安全確認をすることなく車線変更をしてしまうなど、車両運行上のリスクが上昇する場合がある。
本発明は上記の課題を考慮してなされたものであり、車両の運転者に対してより安全に情報提供を行うことを目的とする。
本発明に係る情報提供装置は、
音声発話によって車両の運転者に情報を提供する情報提供装置であって、過去に運転者に提供した発話の内容と、当該発話を提供した後に観測された運転状態の変化とを関連付けて記憶する発話データベースと、前記運転者に提供する発話内容の候補である一つ以上の発話候補を生成する候補生成手段と、前記発話候補と、前記発話データベースに基づいて、前記発話候補を発話した際の運転状態の変化を予測する予測手段と、前記予測の結果に基づいて、前記運転者に提供する発話内容を生成する発話生成手段と、を有することを特徴とする。
発話データベースは、装置が運転者に発話を提供した際に、運転状態がどのように変化したかを記録するデータベースである。運転状態とは、運転操作に起因する車両の状態と、運転者自身の状態のいずれかである。
運転操作に起因した車両の状態変化として、例えば、道路上における走行車線(走行位置)の変化、速度の変化、加速度の変化、舵角の変化などがあるが、これ以外であってもよい。また、運転者自身の状態変化として、例えば、視線や注視点の変化、生体的な指標値の変化、漫然運転の度合い、覚醒度の変化などがあるが、これ以外であってもよい。
また、運転状態の変化は、必ずしも物理的な値で表せるものでなくてもよい。例えば、急な運転操作をした度合いをスコアリングしたものであってもよいし、運転者が行った運転操作を危険度に応じてスコアリングしたものであってもよい。
候補生成手段は、運転者に提供する発話文の候補(発話候補)を生成する手段である。運転者にナビゲーション案内等の情報を提供する場合、発話候補は一つであってもよいし、運転者と雑談等を行う場合、発話候補は二つ以上であってもよい。
予測手段は、発話候補を実際に発話した場合に、運転状態がどのように変化するかを予測する手段である。予測手段は、発話データベースを参照し、生成された発話候補ごとに予測を行う。
また、発話生成手段は、予測手段が行った予測の結果に基づいて、運転者に提供する発話の内容を最終的に決定する手段である。例えば、発話候補が二つ以上ある場合、発話生成手段は、不安定な運転状態(例えば脇見運転等)が誘発されるおそれがある発話候補を除去したうえで発話内容を決定してもよい。また、運転状態が最も安定すると予測される発話候補を選択してもよい。また、発話候補が一つである場合、運転状態が安定するよう、同時に提供する付加的なメッセージ(例えば、安全運転を呼びかけるメッセージ、危険な運転操作を行わないよう警告するメッセージ等)を生成してもよい。
かかる構成によると、過去の実績に基づいて、安全な運転状態を維持できるような発話内容を選択することができる。すなわち、運転者に情報を提供することで発生しうる車両運行上のリスクを軽減することができる。
また、前記発話データベースは、過去に運転者に提供した発話の内容と、当該発話を提供した後に観測された運転状態の変化を危険度によってスコアリングした値と、を関連付けたものであることを特徴としてもよい。
運転状態の変化を危険度によってスコアリングすることで、発話内容ごとにどの程度の危険が発生するかを予測できるようになる。すなわち、より安全を担保した情報提供ができるようになる。
また、前記発話生成手段は、前記発話候補から、発話後の運転状態の変化に起因して前記車両が安定した走行状態を逸脱すると予測されるものを除外することを特徴としてもよい。
例えば、発話データベースに基づいて予測された危険度が閾値以上である場合に、安定した走行状態を逸脱すると判定することができる。なお、「安定した走行状態を逸脱する」とは、必ずしも最新の発話のみに基づかなくてもよい。例えば、所定の時間内に提供した複数の発話に関連付いた危険度を累計し、累計値が閾値以上となった場合に、車両が安定した走行状態を逸脱すると判定してもよい。
また、前記発話生成手段は、前記発話候補から、発話後の運転状態の変化が最も安全であると予測されるものを選択することを特徴としてもよい。
発話候補が複数ある場合、運転状態の変化が最も安全なものを選択することで、車両の走行状態を安定させることができる。
また、前記発話生成手段は、前記予測手段が行った予測の結果に基づいて、前記発話内容に、危険な運転を抑制するための付加メッセージを付加することを特徴としてもよい。
例えば、運転状態の変化に起因して車両の走行状態が不安定になりうる場合、付加メッセージを付加することで、車両の走行状態を安定させることができる。付加メッセージは、例えば、運転操作上の注意点を知らせるメッセージであってもよいし、危険な運転操作に対する警告メッセージであってもよい。メッセージの内容は、予測される危険度や危険
の内容に応じて変化させてもよい。
また、前記予測手段が、全ての発話候補について、発話後の運転状態の変化に起因して前記車両が安定した走行状態を逸脱すると予測した場合に、前記発話生成手段は、前記発話内容に、危険な運転を抑制するための付加メッセージを付加することを特徴としてもよい。
全ての発話候補について危険性が認められる場合、付加メッセージを付加することで、車両の走行状態を安定した方向に向かわせることができる。この場合も、メッセージの内容は、予測される危険度や危険の内容に応じて変化させてもよい。
また、前記発話生成手段は、予測される危険の内容に応じて異なる付加メッセージを選択することを特徴としてもよい。
例えば、「安全運転を促すメッセージ」「運転操作上の具体的な注意点を知らせるメッセージ」「すべきでない操作を警告するメッセージ」など、危険の内容に応じて異なるメッセージを生成することができる。
また、本発明に係る情報提供装置は、前記車両の運転者を識別する識別手段をさらに有し、前記発話データベースは、運転者ごとに情報を保持することを特徴としてもよい。
発話に起因して発生する運転状態の変化は、運転者によって大きく異なる。よって、発話データベースを運転者ごとに分類して保持することで、最適な方法で情報提供を行うことができるようになる。
また、本発明に係る情報提供装置は、前記車両が、危険が生じやすい状態にあるか否かを判定する危険判定手段をさらに有し、前記発話生成手段は、前記危険判定手段の判定結果に基づいて、前記発話内容に第二の付加メッセージを加えることを特徴としてもよい。
危険が生じやすい状態にあるか否かは、例えば、特定のエリア(例えば、人口密集地帯等)や、特定の道路(例えば、歩道が無い道路、狭隘路、高速道路等)を走行しているか否かによって判定することができる。
なお、本発明は、上記手段の少なくとも一部を含む情報提供装置として特定することができる。また、前記情報提供装置が行う情報提供方法として特定することもできる。上記処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
本発明によれば、車両の運転者に対してより安全に情報提供を行うことができる。
第一の実施形態に係る情報提供装置のシステム構成図。 第一の実施形態における発話データベースの例。 情報提供装置が行う処理を表す第一のフローチャート図。 第一の実施形態における発話データベースの具体例。 情報提供装置が行う処理を表す第二のフローチャート図。 第二の実施形態に係る情報提供装置のシステム構成図。 第三の実施形態に係る情報提供装置のシステム構成図。
(第一の実施形態)
第一の実施形態に係る情報提供装置について、システム構成図である図1を参照しながら説明する。第一の実施形態に係る情報提供装置は、車両に搭載され、音声によって当該車両の運転者に対して情報の提供を行う装置である。
第一の実施形態に係る情報提供装置は、経路案内や、運転者に関連付いた関心地点についての案内などを行う機能のほか、雑談などの双方向対話を行う機能を有している。
第一の実施形態に係る情報提供装置は、運転状態取得部101、情報記録部102、情報管理部103、発話候補生成部104、発話生成部105、音声合成部106を有して構成される。
運転状態取得部101は、車両に備えられた複数のセンサから取得した情報に基づいて、車両の状態や挙動に関する情報(以下、運転状態と称する)を取得する手段である。
運転状態取得部101は、まず、車両に備えられた複数のセンサからセンサ情報を取得する。センサ情報は、車両をセンシングして得られる情報であってもよいし、運転者の状態をセンシングして得られる情報であってもよい。
車両をセンシングして得られるデータとして、例えば、速度、加速度、舵角、自車両の現在位置に関する情報などがある。また、運転者の状態をセンシングして得られるデータとして、例えば、視線の方向や注視点、生体的な指標値、漫然運転の度合い、覚醒度などを利用してもよい。なお、センサ情報は、車両の状態や挙動を取得するための情報であれば、必ずしも物理量を表すものでなくてもよい。例えば、カメラによって撮像された画像をセンサ情報としてもよい。
また、運転状態取得部101は、取得したセンサ情報を解析し、運転状態を表すデータを生成する。運転状態は、車両の走行状態を表すデータに限られず、運転者の状態を表すデータであってもよい。
本実施形態では、運転状態は時系列形式のデータとして生成される。
情報記録部102は、後述する発話生成部105が生成した発話を運転者に提供した際に発生した運転状態の変化を取得し、後述する発話データベースに記録する手段である。具体的には、発話生成部105が生成した発話を運転者に提供したことをトリガとして運転状態の取得を開始し、所定の時間における運転状態の変化を取得する。取得した結果は、発話の内容と関連付いた状態で、発話データベースに記録される。
情報管理部103は、運転者に提供された発話の内容と、当該発話に起因して発生した運転状態の変化とを関連付けて記憶するデータベース(発話データベース)を管理する手段である。図2は、発話データベースの例である。本例では、データが発生した日時と、発話の内容と、運転状態の変化が関連付けて記憶されている。例えば、ID=1であるレコードは、「300m先、右折です。右折レーンがあります」という発話を行った場合に、車線変更が比較的急激に行われた(3秒以内)ことを表している。
なお、本例では、運転状態の変化を文章で記載しているが、実際のデータは数値であってもよい。例えば、「急加速」「急ハンドル」といったように、運転状態の変化を予め定義された複数のタイプに分類してもよいし、「5秒間で20km/h以上の加速」「3秒以内の車線変更」といったように、値を与えてもよい。
また、本例では、運転状態の変化に危険度を対応付けている。図2の例では、0.0から10.0の値を取る危険度を定義している。すなわち、発話データベースには、運転者に提供した発話の内容と、当該発話に起因して発生した危険の度合いとが関連付いて記憶されている。
発話データベースは、装置が運転者に対して発話をするごとに、情報記録部102によってアップデート(レコードが追加)される。
発話候補生成部104は、運転者に対して提供する発話の候補を生成する手段である。
本実施形態では、装置が運転者に対して行う発話として二種類の形態を定義する。一つは、車両を運行するうえで有益な情報を提供する形態である。例えば、ナビゲーション装置から取得した情報(例えば、右左折や合流の案内等)などがこれに該当する。もう一つは、運転者との対話において返答を返す形態である。前者の場合、発話候補生成部104が、外部に接続されたナビゲーション装置等から情報を取得し、発話候補(例えば、「左から合流があります」等)を生成する。後者の場合、発話候補生成部104は、ユーザが行った発話を認識した結果に基づいて、発話候補を生成する。発話候補生成部104は、このための音声認識エンジンや、対話辞書などを有していてもよい。
なお、発話候補生成部104が生成する発話候補は、必ずしも一つである必要はない。例えば、運転者との雑談を開始する場合、場所や状況に応じて複数の話題を生成してもよい。また、運転者の話しかけに応答する場合も、複数の応答を生成してもよい。
発話生成部105は、発話候補生成部104が生成した発話候補と、発話データベースに基づいて、運転者に提供する発話の内容を最終的に決定する手段である。発話生成部105は、発話データベースに記録された過去のデータを参照し、車両の走行状態が最も安定すると予測される発話内容を決定する。例えば、複数の発話候補がある場合、運転状態が変化することで車両の安定状態が損なわれると予測される発話候補を除外、または、車両の安定状態を損なわないと予測される発話候補を採用する。また、発話候補が一つであって、発話によって車両の安定状態が損なわれると予測される場合、安全運転を呼びかけるメッセージや、警告メッセージを付加してもよい。具体的な方法については後述する。
音声合成部106は、発話生成部105が生成した発話の内容を音声データに変換する手段である。変換された音声データは、不図示の音声出力手段を介して運転者に提供される。
<処理フローチャート>
次に、第一の実施形態に係る情報提供装置が行う処理のフローチャートについて説明する。本実施形態に係る情報提供装置は、雑談などの双方向対話を行うモードと、運転に関する情報を提供するモードを有している。前者を第一のモード、後者を第二のモードと称し、処理フローチャートについてもモードごとに説明する。
図3は、第一のモードにおける処理フローチャートである。
図3に示したフローチャートは、対話を行うためのトリガが発生した場合に開始される。当該トリガは、運転者が発話した場合に発生させてもよいし、他のトリガに基づいて装置が自発的に発生させてもよい。前者の場合、運転者の話しかけに装置が応答する形態となり、後者の場合、装置が運転者に話しかける形態となる。
まず、ステップS31で、発話候補生成部104が発話データベースを参照し、過去の所定の期間における危険度の累計を算出する。当該ステップでは、過去の所定の期間(例えば過去3分間)において運転者に提供した発話と、当該発話に関連付いた危険度を累計する。例えば、発話データベースが図4に示した内容で、現在日時が2017年6月1日12時3分であり、所定の期間が3分間であった場合、危険度の累計は2.5+4.5=7.0となる。
次に、ステップS32で、累計値が所定の閾値を超えているか否かを判定する。ここで
、累計値が閾値以下である場合、運転者に提供する単一の発話文を生成する(ステップS33)。例えば、閾値が5.0である場合、危険度の累計値が閾値を超えているため、処理はステップS34へ遷移する。
危険度の累計値が閾値を越えている場合、装置は、車両が不安定な状態にあると判断し、以下の処理によって、適切な発話文(すなわち、不安定な状態を悪化させないような発話文)を決定ないし生成する。
ステップS34では、発話候補生成部104が、運転者に提供する複数の発話候補を生成する。ここでは、「お腹がすいた」という運転者の発話に対して、以下の三種類の発話候補を生成したものとする。
(1)「まもなく12時ですね」
(2)「このあたりに美味しいお店があるらしいですよ」
(3)「お昼は何にしますか?」
次に、ステップS35で、発話生成部105が発話データベースを参照し、生成された候補ごとに、発話に起因して発生する危険の度合いを推定する。図4の例の場合、上述した(1)を発話した場合に、最も危険度が低くなることが推定される。
そして、ステップS36で、発話生成部105が、推定された危険度に基づいて発話文を絞り込む。本ステップでは、例えば、危険度が最も低くなると推定される発話候補を採用してもよい。また、危険度が一定の条件を満たす発話候補を採用または削除してもよい。
なお、発話候補は必ずしも一つに絞り込む必要はない。例えば、複数の候補に絞り込んだのちに、他の基準を用いて最終的な絞り込みを行ってもよい。
次に、ステップS37で、発話生成部105が、危険の内容に基づいた付加メッセージを生成し、発話文に付加する。付加メッセージは、望ましくない運転操作を抑制するためのメッセージであり、例えば以下のようにレベル分けすることができる。
(レベル1)安全運転を促すメッセージ
(レベル2)具体的な留意点を挙げ、安全運転を促すメッセージ
(レベル3)望ましくない運転操作を挙げ、安全運転を促すメッセージ
(レベル4)望ましくない運転操作をしないよう警告するメッセージ
これらのレベルは、予測される危険度に応じて異なるものを使用してもよい。また、「留意点」や「望ましくない運転操作」は、発話データベースの内容に基づいて決定することができる。
なお、ステップS37は省略してもよい。また、危険度に応じて、付加メッセージの生成を省略してもよい。また、付加メッセージを生成する確率を危険度に応じて設定してもよい。
次に、ステップS38で、発話生成部105が、音声合成部106を介して発話文を音声出力する。また、同時に、発話文を情報記録部102に送信する。
ステップS39では、情報記録部102が、発話文の受信をトリガとして、所定の期間における運転状態の変化を取得する。そして、発話文と運転状態の変化を関連付け、危険度を算出したうえで、発話データベースに新たなレコードとして追加する。
なお、本例では、ステップS33で単一の発話文を生成したが、当該ステップで複数の発話文候補を生成してもよい。この場合、危険度とは関係がない他の基準を用いて、発話文候補を絞り込んでもよい。
図5は、第二のモードにおける処理フローチャートである。
図5に示したフローチャートは、運転者に提供すべき情報が発生した場合に開始される。当該情報は、例えば、外部に接続されたナビゲーション装置などによって生成されたものであってもよいし、装置に内蔵された情報収集手段によって収集されたものであってもよい。
まず、ステップS41にて、発話候補生成部104が、運転者に提供する情報を含んだ単一の発話文を生成する。ステップS42およびS43については、第一のモードと同様であるため説明は省略する。
ステップS44では、発話生成部105が発話データベースを参照し、生成された発話文について、発話後の危険度を推定し、ステップS45にて、推定された危険度が第二の閾値を上回っているか否かを判定する。
第二の閾値は、推定された危険度に応じて、警告メッセージを付加するか、注意を喚起するためのメッセージを付加するかを決定するための値である。第二のモードでは、発話文の内容自体を変更できないため、メッセージを付加することによって、不安定な状態を悪化させないような発話文を生成する。
推定された危険度が第二の閾値以下であった場合、ステップS46にて、注意を喚起するメッセージ(例えば、前述したレベル1〜3など)が付加される。一方、推定された危険度が第二の閾値を超える場合、ステップS47にて、警告を行うメッセージ(例えば、前述したレベル4など)が付加される。
ステップS48以降の処理は、第一のモードと同様であるため、具体的な説明は省略する。
以上説明したように、第一の実施形態に係る情報提供装置は、過去に運転者に提供した発話の内容と、当該発話に起因して発生した運転状態の変化(それによる危険の度合い)とを関連付けて記憶し、新たな発話を行う際に、車両が安定した状態を維持できるように発話文の選択ないし編集を行う。かかる構成によると、車両の運転者に対してより安全に情報提供を行うことができる。
(第二の実施形態)
第二の実施形態は、発話データベースを運転者ごとに保持する実施形態である。
図6に、第二の実施形態に係る情報提供装置100のシステム構成図を示す。第二の実施形態に係る情報提供装置100は、運転者識別部107を有しているという点において第一の実施形態と相違する。
運転者識別部107は、車両の運転者を識別する手段である。運転者の識別は、生体情報をセンシングすることで行ってもよいし、運転者が所持する端末等から情報を読み取ることで行ってもよい。運転者の識別は、例えば、運転者が乗車したタイミングや、エンジンを始動させたタイミングで行ってもよい。識別結果は、情報管理部103に送信される。
また、情報管理部103は、発話データベースへのアクセスが要求された場合に、車両の運転者に対応するデータベースへのアクセスを提供する。本実施形態では、運転者ごとにデータベースを分けてもよいし、運転者ごとにテーブルを分けてもよい。また、運転者を識別するためのカラムを設け、自動的にフィルタリングを行うようにしてもよい。
第二の実施形態によると、運転者に固有なデータを利用するため、個人の特性に合わせて最適な方法で情報提供を行うことができるようになる。
(第三の実施形態)
第三の実施形態は、運転に注意が必要な状況下に車両があるか否かを判定し、さらなる付加メッセージ(第二の付加メッセージ)を出力する実施形態である。
図7に、第三の実施形態に係る情報提供装置100のシステム構成図を示す。第三の実施形態に係る情報提供装置100は、エリア判定部108を有しているという点において第一および第二の実施形態と相違する。
エリア判定部108は、特定のエリア(例えば、人口密集地帯等)や、特定の道路(例えば、歩道が無い道路、狭隘路、高速道路等)など、走行に注意が必要な場所に関する情報を保持する手段と、位置情報を取得するGPSモジュールとを有して構成される。また、エリア判定部108は、取得した位置情報が、走行に注意が必要な場所を示しているか否かを判定し、第二の付加メッセージの出力要否を決定する。
エリア判定部108が、第二の付加メッセージを出力することを決定した場合、ステップS38およびS48において、発話生成部105が第二の付加メッセージを生成し、生成した発話文と同時に出力する。これにより、装置が行う発話の内容とは無関係に発生する危険を運転者に通知することができるようになり、より安全性が向上する。
(変形例)
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、各実施形態を組み合わせて実施してもよい。
また、第一の実施形態では、発話候補が一つである場合のフローチャート(図3)と、二つ以上である場合のフローチャート(図5)を分けて例示したが、発話候補の数にかかわらず、どちらのフローチャートを利用してもよい。
また、実施形態の説明(ステップS35,S44)では、発話後の危険度として、発話データベースに記録されている単一の値を用いたが、直近に発話を行っており、それに起因して運転状態の変化が観測されている場合、過去の所定期間における危険度の累計を用いて判断を行ってもよい。
また、実施形態の説明(ステップS31,S42)では、過去の所定期間における危険度の累計を算出したが、当該判断を省略し、無条件でステップS34およびS44へ遷移させてもよい。この場合、危険度の累計値が低い場合、付加メッセージの生成を省略してもよい。
また、実施形態の説明では、発話データベースに発話文そのものを記録した形態を例示したが、この形態に限られない。例えば、発話の内容を分類した結果を記録してもよい。また、発話データベースは、静的なデータベースでなくてもよい。例えば、情報管理部103が、発話の内容と、発話に起因して発生した危険の度合いとを関連付けて学習した識別器を有していてもよい。
101:運転状態取得部
102:情報記録部
103:情報管理部
104:発話候補生成部
105:発話生成部
106:音声合成部

Claims (9)

  1. 音声発話によって車両の運転者に情報を提供する情報提供装置であって、
    過去に運転者に提供した発話の内容と、前記発話を提供した後に観測された運転状態の変化と、前記運転状態の変化に対する危険度を算出する評価手段が算出した前記危険度と、を関連付けて記憶する発話データベースと、
    前記運転者に提供する発話内容の候補である一つ以上の発話候補を生成する候補生成手段と、
    前記発話候補と、前記発話データベースに基づいて、前記発話候補を発話した際の運転状態の変化を予測する予測手段と、
    前記予測の結果に基づいて、前記運転者に提供する発話内容を生成する発話生成手段と、
    を有する、情報提供装置。
  2. 前記発話生成手段は、前記発話候補から、発話後の運転状態の変化に起因して前記車両が安定した走行状態を逸脱すると予測されるものを除外する、
    請求項に記載の情報提供装置。
  3. 前記発話生成手段は、前記発話候補から、発話後の運転状態の変化が最も安全であると予測されるものを選択する、
    請求項に記載の情報提供装置。
  4. 前記発話生成手段は、前記予測手段が行った予測の結果に基づいて、前記発話内容に、危険な運転を抑制するための付加メッセージを付加する、
    請求項1から3のいずれかに記載の情報提供装置。
  5. 前記予測手段が、全ての発話候補について、発話後の運転状態の変化に起因して前記車両が安定した走行状態を逸脱すると予測した場合に、
    前記発話生成手段は、前記発話内容に、危険な運転を抑制するための付加メッセージを付加する、
    請求項に記載の情報提供装置。
  6. 前記発話生成手段は、予測される危険の内容に応じて異なる付加メッセージを選択する、
    請求項4または5に記載の情報提供装置。
  7. 車両の運転者を識別する識別手段をさらに有し、
    前記発話データベースは、運転者ごとに情報を保持する、
    請求項1からのいずれかに記載の情報提供装置。
  8. 前記車両が、危険が生じやすい状態にあるか否かを判定する危険判定手段をさらに有し、
    前記発話生成手段は、前記危険判定手段の判定結果に基づいて、前記発話内容に第二の付加メッセージを加える、
    請求項1からのいずれかに記載の情報提供装置。
  9. 音声発話によって車両の運転者に情報を提供する情報提供装置が行う情報提供方法であって、
    過去に運転者に提供した発話の内容と、前記発話を提供した後に観測された運転状態の変化と、前記運転状態の変化に対する危険度を算出するステップによって算出された前記危険度と、を関連付けて記憶した発話データベースにアクセスするステップと、
    前記運転者に提供する発話内容の候補である一つ以上の発話候補を生成する候補生成ステップと、
    前記発話候補と、前記発話データベースに基づいて、前記発話候補を発話した際の運転状態の変化を予測する予測ステップと、
    前記予測の結果に基づいて、前記運転者に提供する発話内容を生成する発話生成ステップと、
    を含む、情報提供方法。
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