JP2018189770A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像装置の小型化を維持しつつ、駆動負荷の低減と撮像装置の姿勢差による重力の影響を受けにくく、ミラーの速度制御の制御性の向上、かつコマ速の向上を図る。【解決手段】ミラーホルダを回動させる駆動装置は、モータ駆動により軸方向に直進移動する移動部324と、移動部と共に移動する付勢部材325と、移動部の軸方向と直交方向に移動可能に直進移動部に係合する係合部326aを有して、移動部の直進移動により回動するダウンレバー326と、ダウンレバーと共に回動する付勢部材327とを有する。ダウン位置では、付勢部材が駆動部301bに当接してミラーホルダをダウン方向に付勢し、アップ位置では、付勢部材325が駆動部に当接してミラーホルダをアップ方向に付勢し、ミラーホルダが回動する際は、付勢部材325,327が駆動部に当接するとともに、付勢部材が駆動部とダウンレバーに当接した状態で直進移動部が軸方向に移動する。【選択図】図5

Description

本発明は、一眼レフカメラ等の撮像装置に関し、特にミラーの駆動技術に関する。
デジタル一眼レフカメラ等の撮像装置に搭載されるミラー機構は、ファインダ観察時に、撮影光路内にミラーが進入(ミラーダウン)して被写体光束をファインダに導き、撮影時に、撮影光路からミラーが退避(ミラーアップ)して被写体光束を撮像素子に導く。
ところで、近年では連続撮影速度の高速化により、ミラーの進退速度が速くなってきている。また、持ち運びが容易になるようカメラの小型化や軽量化が求められている。
そこで、省スペースかつ伝達効率の高いリードスクリューによる駆動方式で、ミラーユニットを駆動する方法が提案されている。ミラーユニットの駆動にリードスクリューを採用することで、出力の小さい小型モータの採用や、多段のギアトレイン機構やカム機構を削減することができ、駆動ユニットの小型・軽量が可能になる。
また、ミラーをミラーダウン位置に保持するために、ミラーをダウンストッパに向けて付勢部材で付勢する必要がある。そのため、ミラー駆動時に付勢部材の付勢力に抗ってミラーを駆動する必要がある。
従来、例えば、リードスクリューによって駆動する移動部に付勢ばねを取り付けた技術が提案されている(特許文献1)。この提案では、1つの付勢ばねの両端でミラーを挟み込んで、移動部を直進移動させることでミラーを駆動し、停止位置では、ミラーに付勢力がかかるまで付勢ばねをたわませるように移動部を移動させることで、ミラーを停止位置に付勢している。その結果、ミラー駆動時は付勢部材の付勢力が解除されるため、駆動負荷が小さくなり、高速化が可能となるとしている。
特開2013−242416号公報
ところで、ミラーアップ位置での付勢力とミラーダウン位置での付勢力は大きく異なるが、上記特許文献1では、1つの付勢ばねのたわみ量で付勢力を制御する必要がある。しかし、ミラーアップ位置での付勢力は、ミラーダウン位置での付勢力に対して十分大きいため、ミラーダウン位置での移動部の移動量に比べてミラーアップ位置での移動部の移動量を増やす必要がある。その結果、移動部の直動領域が増加することで、ミラーの回転機構に対して全体の機構が非常に大型化してしまう。また、ユーザが清掃時などにミラーを手で上げられるようにするためには、付勢ばねを更に大型化させる必要があるため、機構が大型化してしまう。更に、ミラーの停止位置精度は個体差が大きいため、付勢ばねによる付勢力のばらつきが大きくなる可能性がある。
そこで、本発明は、小型を維持しつつ、駆動負荷の低減と撮像装置の姿勢差による重力の影響を受けにくく、ミラーの速度制御の制御性の向上が可能で、かつ連続撮影速度(コマ速)の向上が可能な撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、装置本体と、ミラーを保持し、撮影光路に前記ミラーが進入するミラーダウン位置と前記撮影光路から前記ミラーが退避するミラーアップ位置との間で回動可能に前記装置本体に支持されたミラー保持部材と、前記ミラー保持部材を回動させるミラー駆動装置と、を備え、前記ミラー駆動装置は、モータと、前記モータの駆動により軸方向に直進移動する直進移動部と、前記直進移動部に設けられ、前記直進移動部と共に軸方向に移動する第1付勢部材と、前記直進移動部の軸方向と直交する方向に移動が可能に前記直進移動部に係合する係合部を有して、前記直進移動部の直進移動により回動するダウンレバーと、前記ダウンレバーに設けられ、前記ダウンレバーと共に回動する第2付勢部材と、を有し、前記ミラーダウン位置では、前記第2付勢部材が前記ミラー保持部材の駆動部に当接して前記ミラー保持部材を前記ミラーダウン位置の方向に付勢し、前記ミラーアップ位置では、前記第1付勢部材が前記駆動部に当接して前記ミラー保持部材を前記ミラーアップ位置の方向に付勢し、前記ミラー保持部材が回動する際は、前記第1付勢部材と前記第2付勢部材が前記駆動部に当接するとともに、前記第2付勢部材が前記駆動部と前記ダウンレバーに当接した状態で前記直進移動部が軸方向に移動することを特徴とする。
本発明によれば、小型を維持しつつ、駆動負荷の低減と撮像装置の姿勢差による重力の影響を受けにくく、ミラーの速度制御の制御性の向上が可能で、かつ連続撮影速度(コマ速)の向上が可能な撮影装置を提供することができる。
本発明の撮像装置の実施形態の一例であるデジタル一眼レフカメラのシステム構成を示すブロック図である。 ミラー機構及びミラー駆動装置を示す斜視図である。 リードスクリューとフォロアピンとの係合状態を説明する図である。 リードスクリューを示す図である。 (a)はミラーダウン位置におけるドライブユニットとダウンレバーの駆動を説明する図、(b)はドライブユニットとダウンレバーの駆動途中の状態を示す図である。 リードスクリューの展開図とフォロアピンの各位置を示す図である。 (a)はミラーダウン位置でのミラー駆動装置を示す図、(b)はミラーホルダのミラーアップ動作開始時のミラー駆動装置を示す図である。 (a)はミラーアップ動作中のミラー駆動装置を示す図、(b)はミラーアップ位置でのミラー機構とミラー駆動装置を示す斜視図である。 (a)はミラーアップ位置到達時、又はミラーダウン動作を開始しアップバネのチャージが解放されたときのミラー駆動装置を示す図、(b)はミラーアップ位置でミラーホルダが保持されているときのミラー駆動装置を示す図である。 (a)はミラーホルダがミラーダウン動作を開始したときのミラー駆動装置を示す図、(b)はミラーダウン動作中にドライブレバーのスパイクレバーが駆動軸に当接したときのミラー駆動装置を示す図である。 (a)はミラーダウン位置でのミラー機構の側面図、(b)は手動でミラーホルダをミラーアップ位置に回動させた際のミラー機構の側面図である。 手動でミラーホルダをミラーアップ方向に回動させようとした場合に、ダウンレバー及びダウンバネにそれぞれ作用する力を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
図1は、本発明の撮像装置の実施形態の一例であるデジタル一眼レフカメラのシステム構成を示すブロック図である。
本実施形態のデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラという。)は、図1に示すように、カメラ本体10に対してレンズユニット200が交換可能に装着され、レンズユニット200は、不図示のマウント部を介してカメラ本体10との間で通信を行う。カメラ本体10は、MPU(マイクロコンピュータ)1を有し、MPU1は、カメラ全体の制御を司る。MPU1には、AF駆動回路12、絞り駆動回路13、ミラー駆動装置14、及び焦点検出回路16、シャッタ駆動回路17、映像信号処理回路11、スイッチセンス回路21、及び測光回路23が接続されている。カメラ本体10は、本発明の装置本体の一例に相当する。
AF駆動回路12は、例えばステッピングモータ等で構成され、MPU1の制御によりレンズユニット200のフォーカスレンズ(不図示)の光軸方向の位置を変化させることで、撮像素子7に被写体像を合焦させる。絞り駆動回路13は、例えばオートアイリス等で構成され、MPU1の制御により絞り2の開口量を変化させて光学的な絞り値を変化させる。
ミラー機構300は、メインミラー4及びサブミラー5を有し、ミラー駆動装置14によって駆動される。ミラー駆動装置14は、MPU1の制御により後述するステッピングモータ(以下、ステップモータという。)320(図2参照)を駆動することで、メインミラー4をサブミラー5とともに回動させる。メインミラー4及びサブミラー5は、ファインダ観察時に、撮影光路内に進入(ミラーダウン)してレンズユニットを通過した被写体光束をファインダに導き、撮影時に、撮影光路から退避(ミラーアップ)して被写体光束を撮像素子7に導く。
メインミラー4は、ハーフミラーで構成され、ファインダ観察時に、レンズユニット200及び絞り2を通過した被写体光束をペンタダハプリズム3へ導き、サブミラー5は、メインミラー4を透過した被写体光束の一部を反射して焦点検出センサ15へ導く。ペンタダハプリズム3は、メインミラー4によって導かれた被写体光束を正立正像の被写体像に変換し、変換された被写体像は、測光センサ22に導かれるとともに、ファインダ111を通して観察される。
焦点検出センサ15は、撮像素子7の結像面とほぼ等価な位置に配置され、焦点検出センサ15の検出面には、サブミラー5で反射された被写体光束が結像する。焦点検出センサ15に結像した被写体像は、電気的なイメージ信号に光電変換されて、焦点検出回路16に供給される。
焦点検出回路16は、MPU1の信号に従い、焦点検出センサ15の画素情報の蓄積制御と読み出し制御を行って、イメージ信号をMPU1へ出力する。MPU1は、焦点検出回路16からの被写体像のイメージ信号に基づいて、位相差検出法による焦点検出演算を行い、デフォーカス量およびデフォーカス方向を算出する。そして、MPU1は、算出したデフォーカス量およびデフォーカス方向に基づいて、AF駆動回路12を介してレンズユニット200内のフォーカスレンズ(不図示)の光軸方向の位置を変化させ、合焦位置まで駆動する。
メカニカルシャッタ6は、本実施形態では、先羽根群、及び後羽根群(いずれも不図示)を有するフォーカルプレーンシャッタを採用している。先羽根群は、ファインダ観察時には被写体光束を遮り、撮像時にはレリーズ信号に応じて被写体光束の光路から待避して露光を開始させる。後羽根群は、ファインダ観察時には被写体光束の光路から待避し、撮像時には先羽根群の走行開始後所定のタイミングで被写体光束を遮光する。メカニカルシャッタ6は、MPU1の指令を受けたシャッタ駆動回路17によって制御される。
撮像素子7は、CCDセンサやCMOSセンサ等で構成される。撮像素子7には、撮影時に、レンズユニット200及び絞り2を通過した被写体光束が結像する。撮像素子7は、結像した被写体像を光電変換して、アナログ画像信号を出力する。
映像信号処理回路11は、撮像素子7より出力されたアナログ画像信号に対して、A/D変換処理を行い、さらに得られたデジタル画像データに対してノイズ除去処理やゲイン調整処理等の様々な画像処理を実行する。そして、画像処理が施された画像データはLCD駆動回路25に出力され、LCDモニタ120に画像が表示される。
スイッチセンス回路21は、設定操作ダイアルSW117、撮影モード設定ダイアル118、メインSW119等のユーザインタフェースを撮影者が操作することにより入力される入力信号をMPU1に送信する。測光回路23は、測光センサ22からの出力を撮影画面内の各エリアの輝度信号としてMPU1に出力し、MPU1は、輝度信号をA/D変換して露出を算出する。電源部31は、MPU1や駆動系に必要な電源を供給する。
次に、図2を参照して、ミラー機構300及びミラー駆動装置14について説明する。図2(a)はミラー機構300及びミラー駆動装置14の斜視図、図2(b)は図2(a)を反対側から見た斜視図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、メインミラー4は、ミラーホルダ301に保持されている。ミラーホルダ301には、回動軸301a及び駆動軸301bが設けられ、回動軸301aは、ミラーボックス100(図1参照)に回動可能に支持されている。ミラーホルダ301は、本発明のミラー保持部材に一例に相当し、駆動軸301bは、本発明の駆動部の一例に相当する。サブミラー5は、サブミラーホルダ302に保持されており、ミラーホルダ301の回転軸301cに回動可能に支持されている。
ミラーホルダ301は、撮影光路に進入するミラーダウン位置と撮影光路から退避するミラーアップ位置との間を、回動軸301aを中心に回動動作する。以下の説明では、ミラーホルダ301のミラーダウン位置からミラーアップ位置への回動動作をミラーアップ動作とし、ミラーホルダ301のミラーアップ位置からミラーダウン位置への回動動作をミラーダウン動作とする。
ミラーダウン位置において、ミラーホルダ301は、駆動軸301bの基端側に係合するダウンバネ327により位置決めピン303に向けて付勢された状態で、位置決めピン303に当接してミラーダウン位置に停止している。ミラーアップ動作完了時、ミラーホルダ301は、アップストッパ304に突き当たることで回動が規制され、ミラーアップ位置に停止する。アップストッパ304は、衝撃吸収のためにモルト材やゴム材に代表される弾性部材によって構成されているために、メインミラー4により力を受け、その厚みが圧縮するよう変形している。
ミラー駆動装置14は、ステップモータ320、不図示のギアカバー、リードスクリュー322、ガイドシャフト323、ドライブユニット324、アップバネ325、ダウンレバー326、ダウンバネ327、及び不図示のアップベースにより構成される。ギアカバーには、ステップモータ320、リードスクリュー322、ガイドシャフト323、ダウンレバー326が取り付けられている。アップベースは、ギアカバーに取り付けられたガイドシャフト323とリードスクリュー322の上下方向の位置を規制している。
ここで、ガイドシャフト323は本発明のガイド部材の一例に相当し、ドライブユニット324は、本発明の直進移動部の一例に相当する。また、アップバネ325は、本発明の第1付勢部材の一例に相当し、ダウンバネ327は、本発明の第2付勢部材の一例に相当する。
リードスクリュー322とガイドシャフト323には、ドライブユニット324が直進移動可能に取り付けられている。ステップモータ320には、モータの回転方向、回転位置、回転速度の検出が可能な回転検出部320aが取り付けられている。回転検出部320aは、エンコーダやホール素子などにより構成される。回転検出部320aが検知したステップモータ320の回転数をもとに、MPU1はステップモータ320の通電をオン/オフすることで、ステップモータ320の制御を行っている。
ステップモータ320のモータ軸には、ピニオン320bが固定され、ピニオン320bは、リードスクリュー322に固定されたギア322aと噛合して、ステップモータ320の動力をリードスクリュー322に伝達する。これにより、リードスクリュー322が回転駆動される。ガイドシャフト323は、リードスクリュー322と平行になるよう配置されている。
ドライブユニット324は、フォロアピン330(図3(c)参照)を有し、フォロアピン330はリードスクリュー322のリード溝と係合している。ドライブユニット324は、ガイドシャフト323に対して摺動可能に係合しており、リードスクリュー322の回転に連動して、ガイドシャフト323に沿って軸方向に直進移動する。
次に、図3を参照して、リードスクリュー322とフォロアピン330との係合状態について説明する。図3(a)はミラー駆動装置14のリードスクリュー322とドライブユニット324の展開斜視図、図3(b)は図3(a)の矢印A方向から見た図、図3(c)は図3(b)のA−A線断面図である。図3(a)では、リードスクリュー322とドライブユニット324が組み立てられた状態で、ドライブユニット324に各種部材が取り付けられた状態を示している。
図3(a)に示すように、ドライブユニット324には、フォロアピン330を嵌合保持する孔部324aが設けられている。孔部324aは、その軸線がリードスクリュー322の軸線と直交する位置に配置されている。フォロアピン330がドライブユニット324の孔部324aに嵌合されると、孔部324aからフォロアピン330が脱落することを防止するため、押さえ板331がフォロアピン330の背面から締結される。押さえ板331の締結には、締結部材332が使用される。
図3(b)に示すように、アップバネ325はトーションバネであり、ドライブユニット324に設けられた案内軸324bと固定端324c,324dとに係止される。また、ドライブユニット324にはリードスクリュー322の軸線と直交する方向に延びる摺動溝324eが設けられており、摺動溝324eにはダウンレバー326の摺動軸326a(図5参照)が摺動可能に係合する。摺動軸326aは、本発明の係合部の一例に相当する。
図3(c)に示すように、フォロアピン330は、孔部324aに嵌合されて押さえ板331で保持されると、リードスクリュー322と係合する。一方、前述したように、ドライブユニット324はガイドシャフト323と摺動可能に係合しており、ガイドシャフト323の軸方向の直進移動が可能になっている。これにより、リードスクリュー322の回転に連動して、フォロアピン330とフォロアピン330を保持するドライブユニット324、押さえ板331、締結部材332、及びアップバネ325は一体となって直進移動する。
ガイドシャフト323、リードスクリュー322及びフォロアピン330は、リードスクリュー322の軸方向と直交する方向から見て互いに重なる位置に配置されている。そのため、リードスクリュー322の駆動時に、フォロアピン330は、リードスクリュー322のリード溝に対して係合量が減少する方向にリードスクリュー322から力を受ける。しかし、フォロアピン330はドライブユニット324と一体化しており、ドライブユニット324の移動をガイドするガイドシャフト323がドライブユニット324の移動を直進のみに規制している。従って、フォロアピン330の動きを抑制することが可能となり、駆動力の伝達効率の低下の防止に有効である。
また、図3(b)に示すように、ドライブユニット324には、スパイクレバー324fが一体に設けられている。スパイクレバー324fは、本発明の当接部材の一例に相当し、ドライブユニット324と一体となって直進移動するため、図3(b)の斜線部に示した移動領域410を移動する。ミラーダウン動作の開始時に、スパイクレバー324fがミラーホルダ301の駆動軸301bの上側に当接することで、ドライブユニット324の直進移動の駆動力をミラーホルダ301に伝達し、ミラーダウン動作のミラーホルダ301の初速を増加させている。
図4(a)はリードスクリュー322の正面図、図4(b)はリードスクリュー322の側面図である。前述したように、リードスクリュー322の下端部には、ギア322aが固定されている。また、リードスクリュー322には、フォロアピン330と係合しリードスクリュー322の回転に連動してドライブユニット324を直進移動させる第1リード溝322bが設けられている。第1リード溝322bは、ドライブユニット324を直進移動させるために所定のリード角を有している。
図4(a)の矢印B方向から見て、リードスクリュー322が時計回りに回転すると、ドライブユニット324は上昇し、反時計回りに回転するとドライブユニット324は下降する。このとき、リードスクリュー322のギア322aに噛合するピニオン320b介して動力を伝達するステップモータ320は、リードスクリュー322に対して反対方向に回転する。以下に説明する回転方向は図4(a)の矢印B方向から見た回転方向と定義する。
また、リードスクリュー322の第1リード溝322bの下側(ギア322a側)の端部には、第1リード溝322bと異なるリード角の第2リード溝322cが形成されている。第2リード溝322cは、第1リード溝322bと連続的で、かつ、リードスクリュー322の軸方向と略直交するリード角に形成されている。
第2リード溝322cは、軸方向と略直交する方向に形成されているため、成形可能な領域に制限があり、第2リード溝322cの終端には第2リード溝322cの側壁部322fが設けられている。第2リード溝322cは、ミラーダウン時にフォロアピン330と係合することで、フォロアピン330のリードスクリュー322の軸方向への移動を規制し、ドライブユニット324の直進移動を規制する。これにより、ミラーホルダ301をミラーダウン位置で保持することが可能になる。
また、リードスクリュー322の第1リード溝322bの上部には第1リード溝322bと異なるリード角で第3リード溝322dが形成されている。第3リード溝322dは第1リード溝322bと連続的で、かつ、リードスクリュー322の軸方向と略直交するリード角で形成されている。第3リード溝322dは軸方向と略直交する方向に形成されているため、成形可能な領域に制限があり、第3リード溝322dの終端には第3リード溝322dの側壁部322eが設けられている。
第3リード溝322dは、ミラーホルダ301のミラーアップ位置でフォロアピン330と係合することで、フォロアピン330のリードスクリュー322の軸方向への移動を規制し、ドライブユニット324の直進移動を規制する。これにより、ミラーホルダ301をミラーアップ位置で保持することが可能になる。
図5(a)はミラーダウン位置におけるドライブユニット324とダウンレバー326の駆動を説明する図、図5(b)はドライブユニット324とダウンレバー326の駆動途中の状態を示す図である。
ダウンレバー326には、摺動軸326a、回動軸326b及び突起部326cが設けられており、回動軸326bは、ミラーホルダ301の回動軸301a(図2参照)と同軸上に配置され、不図示のギアカバーに対して回動可能に支持されている。そして、ダウンレバー326の摺動軸326aは、ドライブユニット324の摺動溝324eに対して摺動可能に係合しており、ドライブユニット324の昇降に合わせて、摺動軸326aが摺動溝324eを水平方向に摺動する。その結果、ダウンレバー326は、ドライブユニット324の昇降に合わせて、回動軸326bを中心に回動する。
ダウンレバー326の回動軸326bには、ダウンバネ327のコイル部327aが係止され、ダウンバネ327の一方の端部のアーム部327cは、ダウンレバー326の固定端326dに係止されている。ダウンバネ327の他方の端部のアーム部327bは、ミラーホルダ301の駆動軸301bに係止されている。そのため、ミラーダウン位置では、ミラーホルダ301は、ダウンバネ327によって付勢された状態で位置決めピン303(図2(a)参照)に当接し、ミラーダウン位置に停止する。
一方、図5(b)に示すように、ダウンレバー326がドライブユニット324の昇降により回動軸326bを中心に回動すると、ダウンバネ327もダウンレバー326の回動軸326bを中心に一緒に回動する。このとき、ダウンバネ327のアーム部327bは、ミラーホルダ301の駆動軸301bとダウンレバー326の突起部326cの2点に当接する。
次に、図6乃至図10を参照して、ミラー駆動装置14の動作について説明する。図6は、リードスクリュー322のリード溝の展開図とフォロアピン330の各位置(330a〜330f)を示す図である。図7(a)はミラーダウン位置でのミラー駆動装置14を示す図、図7(b)はミラーホルダ301のミラーアップ動作開始時のミラー駆動装置14を示す図である。
図8(a)はミラーアップ動作中のミラー駆動装置14を示す図、図8(b)はミラーアップ位置でのミラー機構300とミラー駆動装置14を示す斜視図である。図9(a)はミラーアップ位置到達時、又はミラーダウン動作を開始しアップバネ325のチャージが解放されたときのミラー駆動装置14を示す図、図9(b)はミラーアップ位置でミラーホルダ301が保持されているときのミラー駆動装置14を示す図である。
図10(a)はミラーホルダ301がミラーダウン動作を開始したときのミラー駆動装置14を示す図、図10(b)はミラーダウン動作中にドライブユニット324のスパイクレバー324fが駆動軸301bに当接したときのミラー駆動装置14を示す図である。 まず、ミラーホルダ301がミラーダウン位置からミラーアップ位置に回動する際のミラー駆動装置14の動作を説明する。
ミラーホルダ301がミラーダウン位置に位置するとき、フォロアピン330は、リードスクリュー322の第2リード溝322cと図6の位置330aで係合している。このとき、図7(a)に示すように、ダウンバネ327のアーム部327bはミラーホルダ301の駆動軸301bの図の上側から駆動軸301bに当接している。これにより、ミラーホルダ301は、ダウンバネ327の付勢力によって位置決めピン303に押し付けられて位置が規制されている。
また、アップバネ325のアーム部325aは、ミラーホルダ301の駆動軸301bと接触していないため、ミラーホルダ301に図の上方向の付勢力を与えない。従って、ダウンバネ327のミラーホルダ301の駆動軸301bに対する付勢力をアップバネ325が打ち消すことがないため、ダウンバネ327のバネ力を必要以上に強くする必要がない。そのため、ミラーホルダ301の駆動軸301bにかかる付勢力が弱くなり、長期的な付勢力によるミラーホルダ301のクリープ変形を防止することが可能である。また、このとき、ミラーホルダ301の駆動軸301bは、ドライブユニット324のスパイクレバー324fの移動領域410から水平方向に離れた位置に配置されている。
この状態でステップモータ320を反時計回りに駆動すると、リードスクリュー322は時計回りに回転し、フォロアピン330は、第2リード溝322cに沿って図6の位置330aから位置330bの方向に移動する。第2リード溝322cは、リードスクリュー322の軸方向に対して略直交して形成されているため、フォロアピン330は、軸方向に移動しない。そのため、フォロアピン330と一体のドライブユニット324は直進移動せず、停止した状態である。
さらにステップモータ320を反時計回りに駆動し、リードスクリュー322を時計回りに回転させると、フォロアピン330は、図6の位置330bから位置330cの方向に移動し、リードスクリュー322の第1リード溝322bと係合する。そして、フォロアピン330は、第1リード溝322bに沿ってリードスクリュー322の軸方向の図の上方に移動を開始する。フォロアピン330の移動開始によって、フォロアピン330と一体化されたドライブユニット324及びアップバネ325も一緒に上方向に直進移動を開始する。
その後、図7(b)に示すように、ドライブユニット324が上昇し、アップバネ325のアーム部325aがミラーホルダ301の駆動軸301bの図の下側に接触して駆動軸301bを上方向に付勢する。これにより、ミラーホルダ301がミラーアップ位置の方向に回動を開始する。このとき、スパイクレバー324fは、リードスクリュー322の軸方向において、ミラーホルダ301の駆動軸301bより高い位置に到達する。
また、ドライブユニット324の直進移動に伴って、摺動溝324eに係合するダウンレバー326とダウンレバー326に係合するダウンバネ327とが回動する。そして、ダウンバネ327のアーム部327bがダウンレバー326の突起部326cとミラーホルダ301の駆動軸301bの上側の両方に当接する。
さらにステップモータ320を反時計回りに駆動すると、図8(a)に示すように、ミラーホルダ301の駆動軸301bは、アップバネ325のアーム部325aとダウンバネ327のアーム部327bとに挟まれた状態で回動する。従って、ドライブユニット324のスパイクレバー324fとミラーホルダ301の駆動軸301bの上方向の移動量は同じであるため、スパイクレバー324fが必ずミラーホルダ301の駆動軸301bよりも上側に位置した状態で移動する。このため、ミラーアップ動作中にミラーホルダ301の駆動軸301bとドライブユニット324のスパイクレバー324fは接触することはない。
また、ミラーホルダ301の駆動軸301bは、スパイクレバー324fの移動領域410から水平方向に離れた位置で駆動軌跡上を移動する。このとき、ミラーホルダ301の回動軸301aとダウンレバー326の回動軸326bは同軸上に配置されているため、ミラーホルダ301の回動角度とダウンレバー326の突起部326cの回動角度が一致する。従って、ダウンバネ327のアーム部327bは、ミラーホルダ301の駆動軸301bだけでなく、一緒に回転するダウンレバー326の突起部326cとも当接しながら移動する。
そのため、ミラーホルダ301の駆動軸301bに対するダウンバネ327の付勢力がダウンレバー326の突起部326cに作用する。しかし、ダウンレバー326とダウンバネ327は一緒に回転するため、ダウンバネ327が駆動時にチャージされることがない。従って、ミラーホルダ301の駆動軸301bに対するダウンバネ327の付勢力が解除され、駆動中の負荷が小さくなることで高速駆動が可能となり、コマ速の向上に有効である。
また、ミラーアップ動作中に常にミラーホルダ301の駆動軸301bは、ダウンバネ327とアップバネ325と当接している。このため、ドライブユニット324とミラーホルダ301の駆動軸301bとの間の隙間がなくなり、ドライブユニット324の移動に対して追従性が高くなる。
例えば、ダウンバネ327とミラーホルダ301の駆動軸301bとの間に隙間がある場合、ミラーホルダ301はダウンバネ327との隙間の分だけ慣性力で回動してアップバネ325から離れ、ドライブユニット324の駆動力が伝達されなくなる。また、慣性力のみでミラーホルダ301が回動している場合、ミラーホルダ301には重力のみが作用するため、重力の影響を大きく受けるようになり、カメラの姿勢差による重力差により、カメラの姿勢の違いでミラーホルダ301の動作が大きく異なる。
ここで、本実施形態では、ドライブユニット324の移動に対するミラーホルダ301の追従性が高くなるため、ドライブユニット324を減速制御することでミラーホルダ301を減速し、停止位置でのバウンドを抑制することが可能となる。その結果、コマ速の向上が可能となる。更に、カメラの撮影時の姿勢による重力の影響を受けにくくなるため、姿勢差によるコマ速の低下や音圧差の違いの抑制が可能である。
さらにステップモータ320を反時計回りに駆動すると、図9(a)の破線で示すように、ミラーホルダ301の駆動軸301bは、リードスクリュー322の軸方向の移動だけでなく、軸方向と略直交方向にも移動するようになる。さらにステップモータ320を反時計回りに駆動すると、フォロアピン330が図6の位置330dに到達し、図8(b)に示すように、ミラーホルダ301がミラーアップ位置に回動してアップストッパ304に衝突する。このとき、ミラーホルダ301はアップストッパ304に押し付けられてミラーアップ位置に規制される。
また、図9(a)に示すように、ミラーホルダ301の駆動軸301bは、ドライブユニット324のスパイクレバー324fの直動の移動領域410に位置しており、リードスクリュー322の軸方向の移動だけでなく、軸方向と略直交方向にも移動している。
さらにステップモータ320を反時計回りに駆動すると、図9(b)に示すように、アップストッパ304からミラーホルダ301に対して下方向に力が加わる。そして、ミラーホルダ301の駆動軸301bに係合するアップバネ325に下方向に力が加わることで、アップバネ325のアーム部325aがチャージされる。
このとき、ミラーホルダ301はミラーアップ位置に規制されているため、ドライブユニット324の上昇に伴ってダウンレバー326とダウンバネ327のみが図の左回りに回動する。そのため、ダウンバネ327のアーム部327bがミラーホルダ301の駆動軸301bから離れ、アップバネ325のアーム部325aのみがミラーホルダ301の駆動軸301bに当接し、ミラーアップ方向の付勢力を働かせる。
その結果、ミラーアップ位置において、ダウンバネ327の付勢力がミラーホルダ301の駆動軸301bに対するアップバネ325の付勢力を打ち消すことがないため、アップバネ325のバネ力を必要以上に強くする必要がない。そのため、ミラーホルダ301の駆動軸301bにかかる付勢力が弱くなり、長期的な付勢力によるミラーホルダ301のクリープ変形を防止することが可能である。
そして、さらにステップモータ320を反時計回りに駆動すると、フォロアピン330は、図6の位置330eに到達し、リードスクリュー322の第3リード溝322dと係合する。
そして、ステップモータ320の回転数があらかじめ設定されている回転数に達したことを回転検出部320aが検知すると、MPU1は、ステップモータ320の通電をオフすることでショートブレーキをかける。ステップモータ320のショートブレーキ後も慣性力によりリードスクリュー322は時計回りに回転するため、フォロアピン330はリードスクリュー322の第3リード溝322dに沿って移動を続ける。このとき、第3リード溝322dはリードスクリュー322の軸方向に対して略直交する方向に形成されているため、フォロアピン330は軸方向に移動せず、ドライブユニット324は直進移動が規制される。
慣性力によってリードスクリュー322がさらに回転数が落ちることなく時計回りに回転を続けると、フォロアピン330は、図6の位置330fに到達し、リードスクリュー322の第3リード溝322dの側壁部322eに衝突して停止する。また、ミラーホルダ301に衝撃力が外部から加わった場合、フォロアピン330とドライブユニット324は、第3リード溝322dにより上下方向の移動が規制されているため、ミラーホルダ301をミラーアップ位置に保持することが可能である。
次に、ミラーホルダ301がミラーアップ位置からミラーダウン位置に回動する際のミラー駆動装置14の動作を説明する。
ミラーホルダ301がミラーアップ位置にあるとき、フォロアピン330は、リードスクリュー322の第3リード溝322dと係合しており、図6の位置330fで停止している。この状態でステップモータ320を時計回りに駆動すると、リードスクリュー322は、反時計回りに回転し、フォロアピン330は、第3リード溝322dに沿って図6の位置330fから位置330eの方向に移動する。第3リード溝322dは、リードスクリュー322の軸方向に対して略直交する方向に形成されているため、フォロアピン330は、軸方向に移動しない。そのため、フォロアピン330と一体化されたドライブユニット324は、直進移動せず、停止した状態である。
さらにステップモータ320を時計回りに駆動してリードスクリュー322を反時計回りに回転させると、フォロアピン330は、図6の位置330eの位置330dの方向に移動してリードスクリュー322の第1リード溝322bと係合する。そして、フォロアピン330は、第1リード溝322bに沿ってリードスクリュー322の軸方向の下方に移動を開始する。図9(a)に示すように、フォロアピン330の移動によってフォロアピン330と一体化されたドライブユニット324及びアップバネ325も一緒に下方向移動を開始し、ミラーホルダ301の駆動軸301bに対するアップバネ325のチャージが解放される。
ドライブユニット324の直進移動に伴い、摺動溝324eに係合するダウンレバー326とダウンレバー326に係合するダウンバネ327は図の右回りに回動する。そして、ダウンバネ327が回動することにより、ダウンバネ327のアーム部327bがミラーホルダ301の駆動軸301bに接触し、ダウンバネ327からの付勢力により、ミラーホルダ301はミラーダウン動作する。
さらにステップモータ320を時計回りに駆動すると、図10(a)に示すように、ドライブユニット324とアップバネ325は、フォロアピン330と一緒に下方に直進移動する。一方、ミラーホルダ301は、ダウンバネ327の付勢力よりもミラーホルダ301の質量による慣性力(同じ位置に留まろうとする力)の方が大きいため、ドライブユニット324に対して、移動量が少なく、差が生じる。その結果、ミラーホルダ301の駆動軸301bとアップバネ325のアーム部325aとの当接が解除される。また、ダウンバネ327がチャージされて、ダウンバネ327のアーム部327bとダウンレバー326の突起部326cとの当接が解除される。
このとき、ミラーホルダ301の駆動軸301bは、慣性力により、ミラーアップ位置からの移動量がドライブユニット324より少ないため、スパイクレバー324fの移動領域410に位置している。
さらにステップモータ320を時計回りに駆動すると、図10(b)に示すように、ドライブユニット324のスパイクレバー324fが移動領域410に位置するミラーホルダ301の駆動軸301bに当接し、押し下げる。従って、スパイクレバー324fがドライブユニット324の駆動力をミラーホルダ301に伝達し、一緒に駆動することで、ミラーホルダ301の回動速度を加速させることが可能となる。
また、ドライブユニット324のスパイクレバー324fは、ミラーホルダ301の駆動軸301bに対して、ドライブユニット324の動力源であるリードスクリュー322の反対側に配置されている。そのため、ドライブユニット324の省スペース化に有効である。
そして、ミラーホルダ301が加速し、ミラーホルダ301の駆動軸301bは、図8(a)に示すように、リードスクリュー322の軸方向に対して略直交方向に変位する。これにより、駆動軸301bがスパイクレバー324fの移動領域410から水平方向に離れることで駆動軸301bとスパイクレバー324fとの当接が解除される。また、駆動軸301bがアップバネ325のアーム部325aと当接し、ダウンバネ327のアーム部327bがダウンレバー326の突起部326cに当接する。そして、ミラーホルダ301の駆動軸301bは、アップバネ325のアーム部325aとダウンバネ327のアーム部327bに挟まれた状態でドライブユニット324と一緒に移動する。
そのため、ミラーダウン動作時において、ミラーホルダ301のドライブユニット324に対する駆動速度の遅れを解消することが可能となる。その結果、ミラーホルダ301の回動速度が速くなり、ミラーダウン位置への到達時間の短縮化が可能となり、コマ速向上に有効である。
また、ミラーホルダ301の回動速度の遅れを解消するために、ダウンバネ327を強くする必要がないため、ミラーダウン位置到達からダウンバネ327をチャージするまでの負荷の増加とそれに伴う消費電力の増加を抑制することが可能となる。さらに、ミラーホルダ301の駆動軸301bにかかる付勢力を弱くすることが可能であるため、長期的な付勢力によるミラーホルダ301のクリープ変形を防止することが可能である。その結果、ファインダ像やファインダのピント距離の経時変化が少なくなる。
更に、ミラーホルダ301がアップバネ325とダウンバネ327に挟まれて駆動することで、ドライブユニット324の駆動に対してミラーホルダ301の駆動の追従性が向上する。そのため、ドライブユニット324を減速制御することでミラーホルダ301を減速し、停止位置でのバウンドを抑制することが可能となる。その結果、コマ速の向上が可能となる。更に、カメラの撮影時の姿勢による重力の影響を受けにくくなるため、姿勢差によるコマ速の低下や音圧差の違いの抑制が可能である。
さらにステップモータ320を時計回りに駆動すると、フォロアピン330が図6の位置330cに到達してミラーホルダ301がミラーダウン位置に到達し、ミラーホルダ301は、位置決めピン303に当接する。ミラーホルダ301は位置決めピン303から上方向に力が加わり、図7(a)に示すようにダウンバネ327がチャージされる。
さらにステップモータ320を時計回りに駆動すると、フォロアピン330は、リードスクリュー322の第2リード溝322c(図6参照)と係合する。
このとき、ミラーホルダ301は、ミラーダウン位置に規制されているため、ドライブユニット324の下降に伴ってダウンレバー326とダウンバネ327のみが回転する。そのため、アップバネ325のアーム部325bがミラーホルダ301の駆動軸301bから離れ、ダウンバネ327のアーム部327aのみがミラーホルダ301の駆動軸301bに当接し、ダウン方向の付勢力を働かせる。その結果、ミラーダウン位置において、アップバネ325の付勢力がミラーホルダ301の駆動軸301bに対するダウンバネ327の付勢力を打ち消すことがないため、ダウンバネ327のバネ力を必要以上に強くする必要がない。そのため、ミラーホルダ301の駆動軸301bにかかる付勢力が弱くなり、長期的な付勢力によるミラーホルダ301のクリープ変形を防止することが可能である。
そして、ステップモータ320の回転数があらかじめ設定されている回転数に達したことを回転検出部320aが検知すると、MPU1は、ステップモータ320の通電をオフしてショートブレーキをかける。ステップモータ320のショートブレーキ後も、慣性力によりリードスクリュー322は反時計回りに回転するため、フォロアピン330はリードスクリュー322の第2リード溝322cに沿って移動を続ける。第2リード溝322cは、リードスクリュー322の軸方向に対して略直交する方向に形成されているため、フォロアピン330は軸方向に移動せず、ドライブユニット324は直進移動が規制される。
慣性力によってリードスクリュー322が回転数を落とすことなく反時計回りに回転を続けると、フォロアピン330は図6の位置330aに到達し、リードスクリュー322の第2リード溝322cの側壁部322fに衝突し、停止する。また、ミラーホルダ301に衝撃力が外部から加わった場合、フォロアピン330とドライブユニット324は、第2リード溝322cにより上下方向の移動が規制されているため、ミラーホルダ301をミラーダウン位置に保持することが可能である。
次に、図11及び図12を参照して、ステップモータ320を駆動することなく、ミラーホルダ301をミラーダウン位置からミラーアップ位置に手動で回動させた際のミラー駆動装置14の動作について説明する。
図11(a)はミラーダウン位置でのミラー機構300の側面図、図11(b)は手動でミラーホルダ301をミラーアップ位置に回動させた際のミラー機構300の側面図である。図12は、手動でミラーホルダ301をミラーアップ方向に回動させようとした場合に、ダウンレバー326及びダウンバネ327にそれぞれ作用する力を説明する図である。
図11(a)に示すように、ミラーホルダ301は、ダウンバネ327によって位置決めピン303に向けて付勢されて、位置決めピン303に当接した状態でミラーダウン位置に保持されている。また、ステップモータ320へ通電することなくミラーホルダ301を手動でアップ方向に回動させる際に、スパイクレバー324fは、ミラーホルダ301の駆動軸301bと干渉しないように駆動軸301bの駆動軌跡400から水平方向に離れた位置にある。
図11(b)に示すように、ステップモータ320へ通電することなくミラーホルダ301のみをアップ方向に手動で回動させると、ミラーホルダ301の駆動軸301bに当接しているダウンバネ327のアーム部327bがチャージされる。
図12に示すように、ダウンバネ327のアーム部327bのチャージされた反力401により、アーム部327cは、ダウンレバー326の固定端326dをダウンレバー326の回動軸326bを中心に反時計回りに回転する方向に反力402で押圧する。ダウンレバー326は、ダウンレバー326の摺動軸326aを介してドライブユニット324の摺動溝324eに係合している。
また、フォロアピン330とドライブユニット324は、図6に示すように、第2リード溝322cにより上下方向の移動が規制されている。そのため、ドライブユニット324は、ドライブユニット324の摺動溝324eを介してダウンレバー326の矢印403方向の回転を規制する。従って、手動でミラーホルダ301をミラーアップ位置に回動させた場合、ダウンバネ327のアーム部327bのみがチャージされる。
ミラーホルダ301の手動による回動を開放すると、ダウンバネ327の付勢力により、ミラーホルダ301はミラーダウン位置に戻り停止する。これにより、ミラーホルダ301を手動でアップ方向の任意の位置に回動操作することができ、主にメンテナンス作業としての不図示のシャッタ羽根の清掃やサブミラー5の清掃時の作業性を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態では、ミラーアップ位置へのミラーホルダ301のアップストッパ304への付勢をアップバネ325で行い、ミラーダウン位置へのミラーホルダ301の位置決めピン303への付勢をダウンバネ327で行っている。そのため、ミラーホルダ301に対するミラーアップ位置での付勢力とミラーダウン位置での付勢力を、アップバネ325とダウンバネ327のバネ圧の設定を自由に変えることで調整が可能である。その結果、ミラーダウン位置での付勢力に対して、ミラーアップ位置での付勢力に大きな違いがある場合でも、バネ圧を変えることで付勢力を調整することが可能である。これにより、従来のように、直進する駆動部であるドライブユニット324の移動量を増やすことで必要な付勢力を発生させる必要がないため、小型化や駆動時間の短縮によるコマ速の増加に有効である。
また、本実施形態では、スパイクレバー324fの構成により、ミラーダウン動作時において、ドライブユニット324の駆動に対して、ミラーホルダ301の駆動の遅れをダウンバネ327のバネ圧を強くして補う必要がなくなる。従って、ミラーホルダ301に対するミラーダウン位置での付勢力を大きくする必要がないため、長期的な付勢力によるミラーホルダ301のクリープ変形を防止することが可能であり、ファインダ像やファインダのピント距離に影響を与えることがない。また、ダウンバネ327をチャージする駆動力が小さくて済むため、ミラーホルダ301の駆動に要する消費電力の低減を図ることが可能である。そして、ミラーダウン動作時のミラーホルダ301の駆動速度向上だけでなく、ドライブユニット324の駆動にミラーホルダ301が追従することが可能となり、減速制御によってバウンド抑制が可能となり、コマ速の増加に有効である。
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
4 メインミラー
14 ミラー駆動装置
301 ミラーホルダ
320 ステップモータ
322 リードスクリュー
324 ドライブユニット
325 アップバネ
326 ダウンレバー
327 ダウンバネ

Claims (10)

  1. 装置本体と、ミラーを保持し、撮影光路に前記ミラーが進入するミラーダウン位置と前記撮影光路から前記ミラーが退避するミラーアップ位置との間で回動可能に前記装置本体に支持されたミラー保持部材と、前記ミラー保持部材を回動させるミラー駆動装置と、を備え、
    前記ミラー駆動装置は、
    モータと、
    前記モータの駆動により軸方向に直進移動する直進移動部と、
    前記直進移動部に設けられ、前記直進移動部と共に軸方向に移動する第1付勢部材と、
    前記直進移動部の軸方向と直交する方向に移動が可能に前記直進移動部に係合する係合部を有して、前記直進移動部の直進移動により回動するダウンレバーと、
    前記ダウンレバーに設けられ、前記ダウンレバーと共に回動する第2付勢部材と、を有し、
    前記ミラーダウン位置では、前記第2付勢部材が前記ミラー保持部材の駆動部に当接して前記ミラー保持部材を前記ミラーダウン位置の方向に付勢し、前記ミラーアップ位置では、前記第1付勢部材が前記駆動部に当接して前記ミラー保持部材を前記ミラーアップ位置の方向に付勢し、前記ミラー保持部材が回動する際は、前記第1付勢部材と前記第2付勢部材が前記駆動部に当接するとともに、前記第2付勢部材が前記駆動部と前記ダウンレバーに当接した状態で前記直進移動部が軸方向に移動することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記直進移動部は、前記モータにより回転駆動されるリードスクリューのリード溝に係合するフォロアを有することを特徴とする請求項1に記載に撮像装置。
  3. 前記直進移動部を前記軸方向にガイドするガイド部材を有し、
    前記ガイド部材、前記リードスクリューおよび前記フォロアは、前記リードスクリューの軸方向と直交する方向から見て互いに重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記ミラー保持部材に対する前記ダウンレバーの回動軸は、前記装置本体に対する前記ミラー保持部材の回動軸と同軸に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記ダウンレバーには、突起部が設けられ、前記ミラー保持部材が回動する際は、前記第2付勢部材が前記駆動部と前記突起部に当接することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記直進移動部の駆動時に、前記ダウンレバーの前記突起部の回動角度と前記ミラー保持部材の回動角度が一致していることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記直進移動部に設けられて前記直進移動部と共に前記軸方向に移動し、前記ミラー保持部材が前記ミラーアップ位置から前記ミラーダウン位置の方向に回動する際に、前記駆動部に当接して前記ミラー保持部材の前記ミラーダウン位置への回動速度を加速させる当接部材を有し、
    前記駆動部は、前記ミラー保持部材が回動する際に、前記直進移動部の前記軸方向と直交する方向に変位し、前記ミラーアップ位置で前記当接部材の移動領域に配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 前記当接部材は、前記駆動部に対して前記直進移動部の反対側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記駆動部は、前記モータを駆動することなく前記ミラー保持部材を前記ミラーアップ位置に向けて回動させた際に、前記当接部材に接触しない位置に配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像装置。
  10. 前記ミラー保持部材が前記ミラーアップ位置から前記ミラーダウン位置に回動する際、前記第2付勢部材の付勢力よりも前記ミラー保持部材の質量による慣性力の方が大きいことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の撮像装置。
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