JP2018189763A - 遠近両用メガネ - Google Patents

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英二 佐々木
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英二 佐々木
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【課題】ワタリにフロント部が上下動して遠くを見る場合と近くを見る場合に適当に位置合わせ出来るように取付けた遠近両用メガネの提供。【解決手段】ワタリ1の中央部には上下方向に延びる2本のガイドレールを取付け、フロント部2の中央部には下方へ延びて撓み変形する2本の脚を備えると共に下端にはストッパーを形成し、該脚を上記ガイドレールに係合することでフロント部2をワタリ1に取付けることが出来る。【選択図】図1

Description

本発明はレンズが嵌るフロント部の位置が上下方向に移動することが出来るように構成している遠近両用メガネに関するものである。
メガネにも色々な種類が存在しているが、近くと遠くを見ることが出来る遠近両用メガネが知られている。すなわち、遠近両用メガネとは、1つのメガネで近くと遠くの両方を見ることが出来るようにした遠近両用レンズが嵌っているメガネのことである。
したがって、新聞や雑誌を読む時には視線が下側に向くことから、レンズ下側に近用レンズ部を有し、中程は遠くが見えるように遠用レンズ部と成っている。すなわち、1枚のレンズに近用レンズ部と遠用レンズ部が一体的に形成されている。
近眼の人が年老いて老眼になった場合、この遠近両用レンズを嵌めたメガネを使用することで近眼用のメガネと老眼用のメガネを掛け換える必要がなくなる。常に同じメガネを掛けることで日常の生活を送ることが可能と成る。
しかし、近眼でない人は、レンズ中程を遠用レンズ部(凹レンズ部)とすることなく度数を持たないレンズ部として、下側だけを近くが見えるように近用レンズ部(凸レンズ部)とする場合もある。
そこで、メガネのフロント部を上下動させて見え易いように位置合わせしている。例えば、文章を書く時は、特に下を向く為にレンズ下側に視線が向くが、パソコンを操作して画面を見るときは比較的レンズ中央部に視線が向く。フロント部を下方に位置させたり、逆に上方に位置させることで、夫々の仕事がし易いようにしている。
例えば、特開2005−10707号に係る「多焦点用眼鏡枠」は、鼻当てを上下させることで眼鏡枠を上下させ、遠用・近用のどのレンズ部を使用する場合でも使用レンズが適正高さになるようにした多焦点用眼鏡枠である。
そこで、左右の眼鏡枠の各内側に保持片をそれぞれ取り付け、各保持片にはそれぞれくぼみを設けて磁石も埋め込んでいる。摺動片は門状のものとし、左右の支持棒をくぼみにそれぞれはめている。上部両端に磁石をそれぞれ埋め込んでいる。眼鏡枠に対して鼻当てパットを下端に取付けている摺動片が上下動可能と成っている。一方の磁石と他方の磁石とが吸着し合っていることで摺動片を所定の位置で保持することが出来る。
特開平8−146356号に係る「多焦点用眼鏡枠」は、多焦点レンズをはめ込んだ眼鏡枠の内側においてガイド片を上下方向に設け、ガイド片にスライド片をはめている。スライド片に対し上下に回動できるように支持脚を取り付け、支持脚の先端に鼻当てを取り付けるようにしている。スライド片を上昇させ支持脚を上方へ回動させて装用すると、鼻当てが上昇した遠方視の状態になっている。逆に、スライド片を下降させ支持脚を下方へ回動させると、近点視の状態になる。
また、特公平6−97313号に係る「多焦点用眼鏡枠」は、プラスチック製フレームを対象とした眼鏡枠であり、鼻当て部材を上下動させることが出来るようにしている。
特開2005−10707号に係る「多焦点用眼鏡枠」 特開平8−146356号に係る「多焦点用眼鏡枠」 特公平6−97313号に係る「多焦点用眼鏡枠」
このように、遠近両用メガネには上記のごとき色々な形態が知られている。本発明が解決しようとする課題は、フロント部が無段階で上り下りすることが出来、しかも該フロント部は安定して所定の位置に配置されるようにした遠近両用メガネを提供する。
本発明に係る遠近両用メガネは、フロント部をワタリに取付けて構成され、該フロント部は上下動することが出来るように成っている。ワタリはその両先端にツルが取付けられ、該ツルは継手を介して折畳み出来るように成っている。
ところで、ワタリの中央部には鼻当てパットが取付けられ、この鼻当てパットを先端に取付けているアームの基部には上下方向に延びる2本のガイドレールが設けられている。
そして、フロント部の中央部正面側には2本の脚を設け、該脚は上記ガイドレールに係合ことでフロント部がワタリに取付けられる。脚はバネ材にて構成されてガイドレールには脚が撓み変形することで発生するバネ力が付勢されて係合することが出来る。
ここで、ガイドレールの断面形状は限定せず、また脚の断面形状も特に限定しない。ガイドレールにバネ力を付勢して係合した脚は、フロント部を適当な位置(高さ)にて保持することが出来る。
本発明の遠近両用メガネはワタリにフロント部を取付けて構成され、該フロント部はワタリに設けた2本のガイドレールに沿って上下方向に移動することが出来る。しかも、フロント部は2本のバネ性を備えた脚がガイドレールにバネ力を付勢して係合することで止着される為に、フロント部の高さ位置は無段階で変えることが可能となる。
また、ガイドレールはワタリの背面側中央部に設けられ、脚はフロント部の正面側中央部に設けている為に、フロント部はワタリの背面側に取付けられることで、正面から見た外観は良好となり、鼻当てパットにて支持されるフロント側の重さは軽減される。
本発明に係る遠近両用メガネで、(a)は遠くを見る場合、(b)は近くを見る場合を表している。 本発明に係る遠近両用メガネを構成するワタリで、(a)は平面図、(b)は正面図を表している。 ワタリの中央部に取付けられるガイドレールの具体例。 本発明の遠近両用メガネを構成するフロント部の具体例で、(a)は平面図、(b)は正面図。 フロント部の中央部に取付けられる取付け部材を示す具体例。 (a)は境目なしの累進多焦点レンズ、(b)は二重焦点レンズ、(c)は三重焦点レンズ。
図1は本発明に係る遠近両用メガネを示す実施例であり、1はワタリ、2はフロント部を表し、(a)はフロント部2が降下している場合で遠くを見ることが出来、(b)はフロント部2が上昇している場合で、新聞や雑誌を読む時などで近くを見ることが出来る。同図に示すレンズの斜線部は凸レンズ部(近用部)と成っている。フロント部2はワタリ1の背面側に取付けられて、その位置を同図に示すように上方及び下方へ移動することが出来るように構成している。
図2にワタリ1を表しているように、水平方向に延びる部材として構成され、中央部3には鼻当てパット3,3が取付けられ、両側端部は後方へ湾曲してヨロイ部4,4が形成され、該ヨロイ部4,4の先端には蝶番5,5を介してツル6,6が折畳み出来るように取付けられている。そして、中央部には2本のガイドレール7,7が対を成して固定されている。
図3はガイドレール7を示す具体例であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図であり、ガイドレール7は上下方向を向いてワタリ中央部に取付けられている。両ガイドレール7,7は所定の間隔をおいて配置され、内側にはガイド溝8を形成している。そして、このガイド溝8にはフロント部2に取付けた脚が嵌合することで、ワタリ1にフロント部2が取付けられる。
図4はフロント部2を示す具体例であり、該フロント部2は両リム9,9が連結部材10にて連結され、リム9,9にはレンズ11,11が嵌っている。そして、リム9,9の外側にはリムロック12,12が設けられ、リムロック12,12に設けているネジを弛めることでリム周長が拡大してレンズ11,11を嵌めたり外したりすることが出来る。このようにフロント部2の構造は、従来のメガネの場合と同じであり、フロント部2の形状に関しては特に限定しない。
そして、該フロント部2の連結部材10の正面には門形をして2本の脚13,13が下方へ延びている取付け部材14が固定されている。すなわち、取付け部材14の上片15は湾曲して連結部材10の正面側にロウ付けされ、2本の脚13,13はリム9,9に近接して下方へ延びている。
図5は上記取付け部材14を示す具体例であり、その形状は門形として上片15の両先端には脚13,13が下方へ延びている。そして、脚先端(下端)にはストッパー16,16を設けている。
上記取付け部材14はバネ材で構成されていることで、脚13,13は撓み変形することが出来る。すなわち、両脚13,13はワタリ1に取付けている2本のガイドレール7,7に形成しているガイド溝8,8に嵌合するが、嵌合に際しては両脚13,13の間隔を縮めた状態でガイド溝8,8に嵌り、その為に、バネ力がガイドレール7,7に作用する。従って、ガイドレール7,7のガイド溝8,8に嵌った脚13,13は滑ることなく止着され、フロント部2は安定してワタリ1に保持される。
特に、脚13,13の下端部17,17は湾曲して外側へ拡張している為に、フロント部2が上方へ持ち上げられる場合には、拡張した下端部17,17がガイド溝8,8に嵌入して作用するバネ力は一段と大きくなり、フロント部2がその重量で降下することはない。そして、脚13,13の下端にはストッパー16,16を設けている為に、フロント部2を持ち上げても該ストッパー16,16に当たって脚13,13はガイド溝8,8から抜けることはない。
実施例で示しているガイドレール7にはガイド溝8があり、このガイド溝8に脚13が嵌合するように構成しているが、ガイドレール7の断面形状及び脚8の断面形状は限定しない。また、ガイドレール7に脚13が嵌合するように構成しなくてもよく、脚にガイドレールが嵌るガイド溝を形成することも可能である。
図6はレンズ11を示す具体例であり、(a)に示すレンズ11aは境目なしの累進多焦点型レンズ、(b)に示すレンズ11bは二重焦点型レンズ、(c)に示すレンズ11cは三重焦点型レンズをそれぞれ示している。
上記フロント部2のリム9にはこれらレンズ11a、11b、11cが嵌り、ワタリ1に対してフロント部2の位置(高さ)を変えることで遠方、中間、及び近くを見ることが出来る。
1 ワタリ
2 フロント部
3 鼻当てパット
4 ヨロイ部
5 蝶番
6 ツル
7 ガイドレール
8 ガイド溝
9 リム
10 連結部材
11 レンズ
12 リムロック
13 脚
14 取付け部材
15 上片
16 ストッパー
17 下端部






















Claims (3)

  1. 両先端に折畳み出来るようにツルを備えたワタリにフロント部が上下動して遠くを見る場合と近くを見る場合に適当に位置合わせ出来るように取付けた遠近両用メガネにおいて、上記ワタリの中央部には上下方向に延びる2本のガイドレールを取付け、フロント部の中央部には下方へ延びて撓み変形する2本の脚を備えると共に下端にはストッパーを形成し、該脚を上記ガイドレールに係合することでフロント部をワタリに取付けることを特徴とする遠近両用メガネ。
  2. 上記脚の下端部を湾曲して外方向へ張り出し、両脚下端部の間隔を大きくした請求項1記載の遠近両用メガネ。
  3. 上記ガイドレールの内側には脚が嵌合するガイド溝を形成した請求項1、又は請求項2記載の遠近両用メガネ。










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