JP2018189697A - 光送信器 - Google Patents

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慈 金澤
Shigeru Kanazawa
慈 金澤
敏洋 伊藤
Toshihiro Ito
敏洋 伊藤
田野辺 博正
Hiromasa Tanobe
博正 田野辺
聡 綱島
Satoshi Tsunashima
聡 綱島
常祐 尾崎
Tsunesuke Ozaki
常祐 尾崎
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Abstract

【課題】送信器チップにフリップチップ実装されている電気素子で発生した熱の送信器チップへの伝導が抑制できるようにする。【解決手段】板状の放熱板111を電気素子103の上に接して配置し、また、基板101の上に配置されて放熱板111を支持する支持部112を備える。放熱板111および支持部112は、送信器チップ102に電気素子103をフリップチップ実装するためのチップ間接続部104より高い放熱性を備えている。【選択図】 図1A

Description

本発明は、大容量光通信網の構成要素である光送信器に関するものである。
従来では、大容量光通信網の構成要素である光送信器では、例えば、マッハツェンダー変調器などの送信器チップに、ドライバICや終端抵抗器などの電気素子をフリップチップ実装している(非特許文献1参照)。フリップチップ実装は、従来のワイヤ接続とは異なり、高周波特性改善に有効な技術である。
例えば、図5A、図5Bに示すように、基板501の上に、送信器チップ502が固定され、送信器チップ502の上に、終端抵抗器503がフリップチップ実装されている。送信器チップ502は、マッハツェンダー(MZ)変調器521が形成され、MZ変調器521には、位相調整用のp側電極522a,n側電極522bが接続している。また、図6A、図6Bに例示するように、基板501の上に、送信器チップ502が固定され、送信器チップ502の上に、ドライバIC505がフリップチップ実装されている。
終端抵抗器503やドライバIC505は、金バンプなどの接続部504により、p側電極522a,n側電極522bに接続されている。Auバンプは、平面視直径60μm程度の円形であり、高さ30μm程度と微小なものである。
Y. Ogiso et al., "Over 67 GHz Bandwidth and 1.5 V Vπ InP-Based Optical IQ Modulator with n-i-p-n Heterostructure", Journal of Lightwave Technology, vol. 35, Issue 8, pp. 1450-1455, 2017.
ところで、上述した場合、終端抵抗器503やドライバIC505で発生した熱は、周囲の空気への拡散以外は、接続部504を介して送信器チップ502へ伝導することになる。しかし、熱の伝導により送信器チップ502の温度が上昇すると、MZ変調器521の屈折率変化がおき、動作条件がずれる、特性が劣化するといった問題が発生する。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、送信器チップにフリップチップ実装されている電気素子で発生した熱の送信器チップへの伝導が抑制できるようにすることを目的とする。
本発明に係る光送信器は、基板の上に実装された光通信用の送信器チップと、送信器チップの上にチップ間接続部でフリップチップ実装された電気素子と、電気素子の上に接して配置されて送信器チップの対向する2つの側面より外側に延在する板状の放熱板と、送信器チップの2つの側面の外側の基板の上に配置されて放熱板を支持する支持部とを備え、放熱板および支持部は、チップ間接続部より高い放熱性を備えている。
上記光送信器において、放熱板および支持部は、電導性を備えるようにするとよい。
上記光送信器において、放熱板および支持部の表面に形成された導体膜を備え、導体膜は、厚さ5μm以上とされているとよい。
上記光送信器において、送信器チップは、マッハツェンダー変調器、電界吸収型光変調器、直接変調レーザのいずれかから構成されている。
以上説明したように、本発明によれば、板状の放熱板を電気素子の上に接して配置し、また、基板の上に配置されて放熱板を支持する支持部を備え、放熱板および支持部は、チップ間接続部より高い放熱性を備えているようにしたので、送信器チップにフリップチップ実装されている電気素子で発生した熱の送信器チップへの伝導が抑制できるという優れた効果が得られる。
図1Aは、本発明の実施の形態1における光送信器の構成を示す側面図である。 図1Bは、本発明の実施の形態1における光送信器の構成を示す平面図である。 図1Cは、本発明の実施の形態1における光送信器の構成を示す平面図である。 図2Aは、本発明の実施の形態1における光送信器の構成を示す側面図である。 図2Bは、本発明の実施の形態1における光送信器の構成を示す平面図である。 図2Cは、本発明の実施の形態1における光送信器の構成を示す平面図である。 図3Aは、本発明の実施の形態2における光送信器の構成を示す側面図である。 図3Bは、本発明の実施の形態2における光送信器の構成を示す平面図である。 図4は、本発明の実施の形態2における光送信器の一部構成を示す斜視図である。 図5Aは、光送信器の構成を示す側面図である。 図5Bは、光送信器の構成を示す平面図である。 図6Aは、光送信器の構成を示す側面図である。 図6Bは、光送信器の構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1における光送信器について、図1A、図1B、図1C、図2A、図2B、図2Cを用いて説明する。この光送信器は、まず、基板101の上に実装された光通信用の送信器チップ102と、送信器チップ102の上にフリップチップ実装された電気素子103とを供える。電気素子103は、金バンプなどのチップ間接続部104によりフリップチップ実装されている。Auバンプは、平面視直径60μm程度の円形であり、高さ30μm程度と微小なものである。
送信器チップ102は、例えば、マッハツェンダー(MZ)変調器121が形成され、MZ変調器121には、位相調整用のp側電極122a,n側電極122bが接続している。チップ間接続部104は、p側電極122a,n側電極122bに接続されている。電気素子103は、例えば、図1A、図1Bに示すように、終端抵抗器であり、例えばAlNから構成され、送信器チップ102と相対する面(下面)に終端抵抗の金属パターンが形成されている。また、電気素子103は、図2A、図2Bに示すように、ドライバICであり、送信器チップ102と相対する面(下面)にICの回路などが形成されている。
また、光送信器は、電気素子103の上に接して配置された板状の放熱板111を備える。放熱板111は、送信器チップ102の対向する2つの側面102a,102bより外側に延在している。
この例では、基板101の上に2つの送信器チップ102を形成しているので、放熱板111は、2つの送信器チップ102の配置領域より、配置方向に延在して形成されている。言い換えると、図の紙面上で、放熱板111は、左側の送信器チップ102の側面102aおよび右側の送信器チップ102の側面102bより外側に延在している。
放熱板111は、図1B、図2Bに示すように、送信器チップ102の光信号導波方向の幅が、電気素子103程度とされていてもよく、図1C、図2Cに示すように、送信器チップ102の全域を覆う状態とされていてもよい。
また、送信器チップ102の2つの側面102a,102bの外側の基板101の上に配置されて放熱板111を支持する支持部112を備える。この例では、図の紙面上で、左側の送信器チップ102の左側、右側の送信器チップ102の右側、および左側の送信器チップ102と右側の送信器チップ102との間の各々に、支持部112を備える。
また、放熱板111および支持部112は、チップ間接続部104より高い放熱性を備えている。放熱板111および支持部112は、例えば、AlNから構成すればよい。送信器チップ102の基板がInPから構成されている場合、AlNはInPと熱膨張係数が非常に近い特徴を持つため好適である。言い換えると、放熱板111、支持部112、送信器チップ102の基板、基板101は、熱膨張係数が同等の材料から構成されているとよい。
実施の形態1によれば、放熱板111および支持部112は、チップ間接続部104より高い放熱性を備えているので、電気素子103で発生した熱は、チップ間接続部104ではなく、主に放熱板111に伝導し、放熱板111および支持部112を介して放熱される。この結果、実施の形態1によれば、電気素子103で発生した熱の送信器チップ102への伝導が抑制できるようになる。
また、放熱板111および支持部112を電気抵抗の低い材料で構成して電導性を備えるようにすれば、基板101の上面の安定したGND部と、電気素子103のGNDとが、非常に低い抵抗値で接続されるため、GNDの安定化が可能となる。例えば、放熱板111および支持部112は、全面にAuがメタライズされ、電気素子103は、側面および放熱板111と接する上面がメタライズされていればよい。
また、メタライズなどにより放熱板111の表面および支持部112の表面に形成されている金属膜(導体膜)の厚さが、5μm以上とされているとよい。この金属膜の厚さが5μm以上とされていれば、静電遮蔽が可能となり、送信器チップ202の間での電気クロストーク低減の効果も得られる。
以下、実際に作製した光送信器の特性について説明する。はじめに、電気素子103が終端抵抗器の場合について説明する。送信器チップ102の基板はInPから構成した。また、放熱板111は、AlNから構成し、全面に厚さ5μm程度のAuをメタライズした。また、放熱板111は、図1Cに示すように、2つの送信器チップ102の全域を覆う広さに形成した。
支持部112は、AlNから構成し、全面に厚さ5μm程度のAuをメタライズした。電気素子103は、AlNから構成し、下面に終端抵抗の金属パターンを形成した。また、電気素子103は、側面および放熱板111と接する上面に、厚さ5μm程度のAuをメタライズした。
なお、比較のために、放熱板111および支持部112を備えない光送信器(従来型)も作製した。
まず、変調信号印加前と印加後で透過されるパワーが最大となるバイアス電圧が、どの程度ずれるか測定を行った。従来型では、変調信号電圧印加前に、2つのp側電極,n側電極にそれぞれ−1.2、−1.6Vの電圧を印加した時に透過パワーが最大となった。また、変調信号電圧印加後では、p側電極,n側電極に、−1.4、−1.7Vの電圧印加時に透過パワーが最大となった。
一方、実施の形態1における光送信器では、変調信号電圧印加の前後ともに、2つのp側電極122a,n側電極122bにそれぞれ−1.4、−1.8Vの電圧を印加した時に透過パワーが最大となった。このように、実施の形態1によれば、流入熱による動作条件の変化を抑制することが可能であることが示せた。
次に、電気クロストークと反射特性を測定した。従来型、実施の形態1の光送信器ともに、一方の送信器チップと他方の送信器チップとの間の側のn側電極とp側電極との間隔を、0.5mmとした。
従来型では、各電極の反射特性は、25GHzまでで、最大−12dBであった。また、一方の送信器チップのn側電極から、他方の送信器チップのp側電極への電気クロストークは、25GHzまでで最大−30dBであった。
上述した結果に対し、実施の形態1における光送信器では、各電極の反射特性は25GHzまでで、最大−15dBであった。また、一方の送信器チップ102のn側電極122bから、他方の送信器チップ102のp側電極122aへの電気クロストークは、25GHzまでで最大−40dBであった。上記の結果から、実施の形態1における光送信器によれば、GND電極の安定化による反射特性の改善、電気クロストークの低減に有効であることが示せた。
次に、電気素子103がドライバICの場合について説明する。送信器チップ102の基板はInPから構成した。また、放熱板111は、AlNから構成し、全面に厚さ5μm程度のAuをメタライズした。また、放熱板111は、図2Cに示すように、2つの送信器チップ102の全域を覆う広さに形成した。
支持部112は、AlNから構成し、全面に厚さ5μm程度のAuをメタライズした。電気素子103は、AlNから構成した。また、電気素子103は、側面および放熱板111と接する上面に、厚さ5μm程度のAuをメタライズした。
なお、比較のために、放熱板111および支持部112を備えない光送信器(従来型)も作製した。
まず、ドライバICである電気素子の駆動前と駆動後で透過されるパワーが最大となるバイアス電圧がどの程度ずれるか測定を行った。従来型では、駆動前に、2つのp側電極,n側電極にそれぞれ−1.3、−1.7Vの電圧を印加した時に透過パワーが最大となった。また、駆動後では、p側電極,n側電極にそれぞれ、−1.9、−2.4Vの電圧印加時に透過パワーが最大となった。
一方、実施の形態1における光送信器では、ドライバICである電気素子103の駆動前、後ともに、2つのp側電極122a,n側電極122bにそれぞれ−1.5、−1.9Vの電圧を印加した時に、透過パワーが最大となった。また、電気素子のチップ温度をサーミスタ端子から読み取った結果、従来型では95℃であったのに対して、実施の形態1における光送信器では、65℃にチップ温度の上昇が抑制されていた。このように、実施の形態1によれば、流入熱による動作条件の変化を抑制することが可能である。
次に、電気クロストークと透過特性を測定した。従来型、実施の形態1の光送信器ともに、一方の送信器チップと他方の送信器チップとの間の側のn側電極とp側電極との間隔を、0.5mmとした。
従来型では、各電極の透過特性は、25GHzで、−2dBであった。また、一方の送信器チップのn側電極から、他方の送信器チップのp側電極への電気クロストークは、25GHzまでで最大−25dBであった。
上述した結果に対し、実施の形態1における光送信器では、各電極の透過特性は25GHzで、−1.5dBであった。また、一方の送信器チップ102のn側電極122bから、他方の送信器チップ102のp側電極122aへの電気クロストークは、25GHzまでで最大−40dBであった。上記の結果から、実施の形態1における光送信器によれば、GND電極の安定化による透過特性の改善、電気クロストークの低減に有効であることが示せた。
以上の結果より、実施の形態1によれば、放熱性改善、GND安定化による高周波特性改善、クロストーク低減に有効であることが明らかである。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について、図3A、図3Bを用いて説明する。この光送信器は、まず、基板201の上に実装された光通信用の送信器チップ202と、送信器チップ202の上にフリップチップ実装された電気素子203とを供える。電気素子203は、金バンプなどのチップ間接続部204によりフリップチップ実装されている。Auバンプは、平面視直径60μm程度の円形であり、高さ30μm程度と微小なものである。
送信器チップ202は、例えば、DFBレーザ222とEA変調器223とを備える電界吸収型光変調器集積レーザチップである。送信器チップ202は、図4に示すように、n型のInPからなる基板221の上に集積された、DFBレーザ222とEA変調器223とから構成されている。DFBレーザ222の活性層231およびEA変調器223の光吸収層232は、ともに多重量子井戸構造とされている。この多重量子井戸構造は、InGaAsPからなる障壁層と量子井戸層とから構成されている。活性層231と光吸収層232とは、バットジョイント233によって光学的に接続されている。
活性層231および光吸収層232の上には、p型のInPからなるクラッド層234が形成されている。基板221の上部、活性層231および光吸収層232、クラッド層234は、いわゆるメサ状に形成されている。このメサ形状とされた基板221の上部、活性層231および光吸収層232、クラッド層234の両脇は、半絶縁性のInPからなる埋め込み層235により埋め込まれ、電流狭窄構造とされている。
また、DFBレーザ222におけるクラッド層234の上には、電極236が形成されている。また、EA変調器223におけるクラッド層234の上には、電極237が形成されている。電極236と電極237との間には、分離溝224が形成されている。
チップ間接続部204は、EA変調器223の電極237に接続されている。電気素子203は、例えば、終端抵抗器を備える配線基板であり、例えばAlNから構成され、送信器チップ202と相対する面(下面)に終端抵抗の金属パターンが形成されている。また、電気素子203は、終端抵抗器を集積したドライバICであり、送信器チップ202と相対する面(下面)に終端抵抗の金属パターンやICの回路などが形成されている。
また、光送信器は、電気素子203の上に接して配置された板状の放熱板211を備える。放熱板211は、送信器チップ202の対向する2つの側面202a,202bより外側に延在している。
この例では、基板201の上に2つの送信器チップ202を形成しているので、放熱板211は、2つの送信器チップ202の配置領域より、配置方向に延在して形成されている。言い換えると、図の紙面上で、放熱板211は、左側の送信器チップ202の側面202aおよび右側の送信器チップ202の側面202bより外側に延在している。
また、送信器チップ202の2つの側面202a,202bの外側の基板201の上に配置されて放熱板211を支持する支持部212a,212bを備える。この例では、図の紙面上で、左側の送信器チップ202と右側の送信器チップ202との間に支持部212aを備える。また、左側の送信器チップ202の左側および右側の送信器チップ202の右側に支持部212bを備える。
また、放熱板211および支持部212a,212bは、チップ間接続部204より高い放熱性を備えている。放熱板211および支持部212a,212bは、例えば、AlNから構成すればよい。送信器チップ202の基板がInPから構成されている場合、AlNはInPと熱膨張係数が非常に近い特徴を持つため好適である。言い換えると、放熱板211、支持部212a,212b、送信器チップ202の基板、基板201は、熱膨張係数が同等の材料から構成されているとよい。
実施の形態2によれば、放熱板211および支持部212a、212bは、チップ間接続部204より高い放熱性を備えているので、電気素子203で発生した熱は、チップ間接続部204ではなく、主に放熱板211に伝導し、放熱板211および支持部212a、212bを介して放熱される。この結果、実施の形態2によれば、電気素子203で発生した熱の送信器チップ202への伝導が抑制できるようになる。
また、放熱板211および支持部212a、212bを電気抵抗の低い材料で構成すれば、基板201の上面の安定したGND部と、電気素子203のGNDとが、非常に低い抵抗値で接続されるため、GNDの安定化が可能となる。例えば、放熱板211および支持部212a、212bは、全面にAuがメタライズされ、電気素子203は、側面および放熱板211と接する上面がメタライズされていればよい。
また、メタライズなどにより放熱板211の表面および支持部212a、212b表面に形成されている金属膜(導体膜)の厚さが、5μm以上とされているとよい。この金属膜の厚さが5μm以上とされていれば、静電遮蔽が可能となり、送信器チップ202の間での電気クロストーク低減の効果も得られる。
以下、実際に作製した光送信器の特性について説明する。はじめに、電気素子203が終端抵抗器を備える配線基板の場合について説明する。送信器チップ202の基板はInPから構成した。また、放熱板211は、AlNから構成し、全面に厚さ5μm程度のAuをメタライズした。
支持部212a,212bは、AlNから構成し、全面に厚さ5μm程度のAuをメタライズした。電気素子203は、AlNから構成し、下面に終端抵抗の金属パターンを形成した。また、電気素子203は、側面および放熱板211と接する上面に、厚さ5μm程度のAuをメタライズした。
なお、比較のために、放熱板211および支持部212a,212bを備えない光送信器(従来型)も作製した。
まず、両者のEA変調器に同じ信号振幅電圧を印加した際の消光比を比較した。なお、事前にEA変調器の静的消光特性を測定し、想定される消光比も計算により求めた。信号振幅電圧は1.5Vpp、信号は25Gbit/s、NRZ信号とした。
まず、従来型の方では、想定される消光比8.0dBに対して、実測7.0dBであった。
次に、実施の形態2における光送信器では、想定される消光比が8.2dBに対して、実測8.0dBであった。消光特性は温度が上がるにつれて、消光特性が悪くなることから、上述した結果は、実施の形態2における光送信器では、十分に放熱性改善につながっていることを示している。
次に、電気クロストークと反射特性を測定した。従来型、および実施の形態2における光送信器ともに、隣り合う送信器チップの各々の電極の間隔は、0.5mmとした。従来型では、各変調電極の反射特性は、25GHzまでで、最大−10dBであった。また、一方の送信器チップから、他方の送信器チップへの電気クロストークは、25GHzまでで最大−35dBであった。
これに対して、実施の形態2における光送信器では、各電極の反射特性は25GHzまでで、最大−12dBであった。また、一方の送信器チップ202から、他方の送信器チップ202への電気クロストークは、25GHzまでで最大−45dBであった。
以上の結果から、実施の形態2における光送信器は、GND電極の安定化による反射特性の改善、電気クロストークの低減に有効であることが示せた。
次に、電気素子203が、終端抵抗器を集積したドライバICの場合について説明する。送信器チップ202の基板はInPから構成した。また、放熱板211は、AlNから構成し、全面に厚さ5μm程度のAuをメタライズした。
支持部212a,212bは、AlNから構成し、全面に厚さ5μm程度のAuをメタライズした。電気素子203は、AlNから構成した。また、電気素子203は、側面および放熱板211と接する上面に、厚さ5μm程度のAuをメタライズした。
また、電気素子203と送信器チップ202との、チップ間接続部204による接続は、ICチップ部の後段、終端抵抗部の前段になる位置に配置した。また、チップ間接続部204と電気素子203の終端抵抗側とは、導電性接着剤により接合し、チップ間接続部204と送信器チップ202とは、金−金の超音波接合により接合した。
なお、比較のために、放熱板211および支持部212a,212bを備えない光送信器(従来型)も作製した。
まず、両者のEA変調器に同じ信号振幅電圧を印加した際の消光比を比較した。なお、事前にEA変調器の静的消光特性を測定し、想定される消光比も計算により求めた。信号振幅電圧は1.5Vpp、信号は25Gbit/s、NRZ信号とした。まず、従来型では、想定される消光比8.5dBに対して、実測7.7dBであった。
次に、実施の形態2における光送信器では、想定される消光比が8.7dBに対して、実測8.5dBであった。消光特性は温度が上がるにつれて、消光特性が悪くなることから、この結果は、実施の形態2における光送信器が十分に放熱性改善につながっていることを示している。また、電気素子(ドライバIC)のチップ温度をサーミスタ端子から読み取った結果、従来型では105℃であったのに対して、実施の形態2における光送信器では、70℃にチップ温度の上昇が抑制されていた。この結果からも、実施の形態2における光送信器によれば、十分に放熱性改善につながっていることを示している。なお、従来型では、チップ温度が105℃まで上昇しており、ドライバICの動作保証温度範囲(−5〜90℃)を超えていた。
次に、電気クロストークと透過特性を測定した。従来型、実施の形態2における光送信器ともに、隣り合う送信器チップの各々の電極の間隔は、0.5mmとした。従来型では、各電極の透過特性は、25GHzで、−2.5dBであった。また、一方の送信器チップから、他方の送信器チップへの電気クロストークは、25GHzまでで最大−30dBであった。
これに対し、実施の形態2における光送信器では、各電極の透過特性は25GHzで、−1.5dBであった。また、一方の送信器チップ202から、他方の送信器チップ202への電気クロストークは、25GHzまでで最大−45dBであった。これらの結果から、実施の形態2における光送信器によれば、GND電極の安定化による透過特性の改善、電気クロストークの低減に有効であることが示せた。また、電気素子203が、ICチップと終端抵抗器とが集積している構成でも動作保証温度範囲で動作し、かつ周波数応答特性が大幅に改善していることも確認できた。
以上の結果より、実施の形態2によれば、放熱性改善、GND安定化による高周波特性改善、クロストーク低減に有効であることが明らかである。なお、上述では、EA−DFBレーザを用いているが、直接変調レーザ(直接変調DFBレーザ)の場合も同様の構成で実現可能であり、ゆえに、同様の改善効果が期待できる。
以上に説明したように、本発明によれば、板状の放熱板を電気素子の上に接して配置し、また、基板の上に配置されて放熱板を支持する支持部を備え、放熱板および支持部は、チップ間接続部より高い放熱性を備えているようにしたので、送信器チップにフリップチップ実装されている電気素子で発生した熱の送信器チップへの伝導が抑制できるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
101…基板、102…送信器チップ、102a…側面、102b…側面、103…電気素子、104…チップ間接続部、111…放熱板、112…支持部、121…マッハツェンダー(MZ)変調器、122a…p側電極、122b…n側電極。

Claims (4)

  1. 基板の上に実装された光通信用の送信器チップと、
    前記送信器チップの上にチップ間接続部でフリップチップ実装された電気素子と、
    前記電気素子の上に接して配置されて前記送信器チップの対向する2つの側面より外側に延在する板状の放熱板と、
    前記送信器チップの前記2つの側面の外側の前記基板の上に配置されて前記放熱板を支持する支持部と
    を備え、
    前記放熱板および前記支持部は、前記チップ間接続部より高い放熱性を備えている
    ことを特徴とする光送信器。
  2. 請求項1記載の光送信器において、
    前記放熱板および前記支持部は、電導性を備えることを特徴とする光送信器。
  3. 請求項1記載の光送信器において、
    前記放熱板および前記支持部の表面に形成された導体膜を備え、
    前記導体膜は、厚さ5μm以上とされている
    ことを特徴とする光送信器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光送信器において、
    前記送信器チップは、マッハツェンダー変調器、電界吸収型光変調器、直接変調レーザのいずれかから構成されていることを特徴とする光送信器。
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