JP2018187585A - 二酸化炭素回収システムおよび二酸化炭素回収システムの運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収液の吸収液成分濃度の低下を抑制するとともに吸収液成分ロスを低減することができる二酸化炭素回収システムを提供する。
【解決手段】実施の形態による二酸化炭素回収システム1は、吸収排ガス3または再生排ガス8を複数段階凝縮して、各段階で生成された複数の凝縮液10、12を別々に排出する凝縮装置40と、凝縮液10、12を吸収液4、5に混入させる第1凝縮液ライン71と、凝縮液10、12を外部に排出する外部排出ライン76を含む第2凝縮液ライン72と、を備えている。制御装置100は、凝縮液濃度計測装置82、92により計測された各々の凝縮液10、12の吸収液成分濃度に基づいて、吸収液成分濃度が最も高い凝縮液10、12を第1凝縮液ライン71に案内するとともに、吸収液成分濃度が最も低い凝縮液10、12を第2凝縮液ライン72に案内するように、凝縮液案内装置73を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施の形態は、二酸化炭素回収システムおよび二酸化炭素回収システムの運転方法に関する。
近年、地球温暖化問題に対する有効な対策として、二酸化炭素(CO)を回収して貯留する二酸化炭素回収貯留技術(CCS:Carbon Dioxide Capture and Storage)が注目されている。具体的には、火力発電所や製鉄所、清掃工場等で排出されるプロセス排ガス(処理対象排ガス)中の二酸化炭素を、吸収液により回収する二酸化炭素回収システムが検討されている。
二酸化炭素回収貯留技術の一つとして、化学吸収法による二酸化炭素回収システムが知られている。このような二酸化炭素回収システムは、吸収塔と、再生塔と、を備えている。このうち吸収塔の吸収部において、プロセス排ガスに含有されている二酸化炭素が、例えばアミン等の吸収液成分および水分を含有する吸収液に吸収される。この際、吸収塔からは、二酸化炭素を放出したプロセス排ガスが吸収排ガスとして排出される。二酸化炭素を吸収した吸収液は再生塔に供給されて、再生塔の再生部において吸収液から二酸化炭素が放出される。この際、再生塔からは、放出された二酸化炭素が蒸気とともに再生排ガスとして排出されて、二酸化炭素が分離回収される。再生塔において二酸化炭素を放出した吸収液は、吸収塔に戻されて、吸収塔において再び二酸化炭素を吸収する。このようにして、吸収液が吸収塔と再生塔とを循環し、プロセス排ガスに含有されている二酸化炭素が連続的に回収されるようになっている。
ところで、吸収排ガスや再生排ガスには、吸収液成分が含有され得る。そこで、吸収排ガスや再生排ガスに含有される吸収液成分を低減させるための対策として、これらのガスを冷却する場合がある。
吸収排ガスや再生排ガスが冷却器で冷却されると、これらの排ガスに含有されている蒸気を凝縮させて凝縮液が生成される。生成された凝縮液には、排ガスに含有されていた吸収液成分が含有される。この凝縮液は、気液分離器で排ガスから分離され、吸収液に混入される。このことにより、排ガスに含有されていた吸収液成分が、吸収塔と再生塔とを循環する吸収液に戻され、吸収液成分が排ガスに同伴して放出されることを抑制している。
ところで、一般的に、二酸化炭素回収システムの運転時においては、吸収塔と再生塔を循環する吸収液の吸収液成分濃度は、所定の範囲内に収められている。吸収液の吸収液成分濃度を所定の下限値よりも高くすることにより、二酸化炭素の回収率の向上を図っている。一方、吸収液成分濃度が高くなり過ぎると、吸収排ガスや再生排ガスに含有される吸収液成分が増大し得る。このため、吸収液の吸収液成分濃度を所定の上限値よりも低くして、吸収液成分が二酸化炭素回収システムの外部に排出されること(吸収液成分ロス)の低減を図っている。
上述した凝縮液の吸収液成分濃度は、吸収液の吸収液成分濃度よりも一般的に低いいため、凝縮液を吸収液に混入させると、吸収液の吸収液成分濃度が低くなる。このため、吸収液の吸収液成分濃度が低い場合(吸収塔や再生塔に貯留されている吸収液の液面レベルが高い場合)には、凝縮液を吸収液に混入させることなく、二酸化炭素回収システムの外部に排出している。この場合、凝縮液に含有している吸収液成分も排出されてしまい、吸収液成分ロスが増大するという問題がある。
特開2004−323339号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、吸収液の吸収液成分濃度の低下を抑制するとともに吸収液成分ロスを低減することができる二酸化炭素回収システムおよび二酸化炭素回収システムの運転方法を提供することを目的とする。
実施の形態による二酸化炭素回収システムは、処理対象排ガスに含有される二酸化炭素を吸収液に吸収させて処理対象排ガスを吸収排ガスとして排出する吸収塔と、吸収塔から供給される吸収液から前記二酸化炭素を再生排ガスとして放出させる再生塔と、を備えている。また、二酸化炭素回収システムは、吸収排ガスまたは再生排ガスを複数段階凝縮して、凝縮排ガスを排出するとともに各段階で生成された複数の凝縮液を別々に排出する凝縮装置と、凝縮液を吸収液に混入させる第1凝縮液ラインと、凝縮液を外部に排出する外部排出ラインを含む第2凝縮液ラインと、を更に備えている。凝縮装置から排出された各々の凝縮液は、凝縮駅案内装置によって、第1凝縮液ラインまたは第2凝縮液ラインに案内される。各々の凝縮液の吸収液成分濃度が、凝縮液濃度計測装置によって計測される。制御装置は、凝縮液濃度計測装置により計測された各々の凝縮液の吸収液成分濃度に基づいて、複数の凝縮液のうち吸収液成分濃度が最も高い凝縮液を第1凝縮液ラインに案内するとともに、複数の凝縮液のうち吸収液成分濃度が最も低い凝縮液を第2凝縮液ラインに案内するように、凝縮液案内装置を制御する。
また、実施の形態による二酸化炭素回収システムの運転方法は、処理対象排ガスに含有される二酸化炭素を吸収液に吸収させて処理対象排ガスを吸収排ガスとして排出する吸収塔と、吸収塔から供給される吸収液から二酸化炭素を再生排ガスとして放出させる再生塔と、を備えた二酸化炭素回収システムの運転方法である。この運転方法は、吸収排ガスまたは再生排ガスを複数段階凝縮して、凝縮排ガスを排出するとともに各段階で生成された複数の凝縮液を別々に排出する工程と、各々の凝縮液の吸収液成分濃度を計測する工程と、を備えている。複数の凝縮液のうち吸収液成分濃度が最も高い凝縮液は、吸収液に混入させる第1凝縮液ラインに案内されるとともに、複数の凝縮液のうち吸収液成分濃度が最も低い凝縮液は、外部に排出する外部排出ラインを含む第2凝縮液ラインに案内される。
本発明によれば、吸収液の吸収液成分濃度の低下を抑制するとともに吸収液成分ロスを低減することができる。
図1は、第1の実施の形態における二酸化炭素回収システムの全体構成を示す図である。 図2は、第2の実施の形態における二酸化炭素回収システムの全体構成を示す図である。 図3は、第3の実施の形態における二酸化炭素回収システムの全体構成を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態における二酸化炭素回収システムおよび二酸化炭素回収システムの運転方法について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1を用いて、第1の実施の形態における二酸化炭素回収システムおよび二酸化炭素回収システムの運転方法について説明する。
図1に示すように、二酸化炭素回収システム1は、プロセス排ガス2(処理対象排ガス)に含有される二酸化炭素を、水分を含有する吸収液に吸収させる吸収塔20と、吸収塔20から供給される二酸化炭素を吸収した吸収液から二酸化炭素を放出させて、吸収液を再生する再生塔30と、を備えている。このうち吸収塔20において二酸化炭素を吸収液に吸収させたプロセス排ガス2は、吸収排ガス3として吸収塔20から排出される。また、再生塔30から二酸化炭素が蒸気と共に再生排ガス8として排出される。なお、吸収塔20に供給されるプロセス排ガス2は、特に限定されるものではないが、例えば火力発電所や、製鉄所、清掃工場等で排出される排ガスとすることができる。このような排ガスは、図示しない送風機によって吸収塔20に供給され、その際、必要に応じて冷却処理後に吸収塔20に供給されるようにしてもよい。
吸収液は、吸収塔20と再生塔30とを循環し、吸収塔20において二酸化炭素を吸収してリッチ液4となり、再生塔30において二酸化炭素を放出してリーン液5となる。なお、吸収液には、例えば、モノエタノールアミン(monoethanolamin)、ジエタノールアミン(diethanolamin)などのアミン系水溶液を好適に用いることができるが、このようなアミンの種類に限定されるものではない。また、1種類以上のアミンを含有する水溶液で構成されていてもよい。本実施の形態では、吸収液が水分を含有するアミン系水溶液である例について説明するが、吸収液は、水の代わりにエタノール等の他の溶媒と吸収液成分とを含有する溶液であってもよい。
吸収塔20は、吸収塔20に収容された吸収部20a(充填層またはトレイ)を有している。この吸収部20aは、向流型気液接触装置として構成されており、プロセス排ガス2とリーン液5とを接触させて、プロセス排ガス2に含有される二酸化炭素をリーン液5に吸収させる。吸収部20aの上方には、再生塔30から供給されたリーン液5を吸収部20aに向けて分散落下させる液分散器20bが設けられている。吸収部20aの下方には、吸収部20aから流下したリッチ液4を貯留する吸収塔貯留部20cが設けられている。なお、吸収塔20の液分散器20bの上方には、吸収排ガス3に同伴する吸収液のミストを捕捉するデミスター20eが設けられている。
吸収塔20の下部に供給されたプロセス排ガス2は、吸収塔20内を吸収部20aに向かって上昇する。一方、再生塔30からのリーン液5が、液分散器20bに供給されて、液分散器20bから分散落下して吸収部20aに供給される。吸収部20aにおいて、プロセス排ガス2とリーン液5とが気液接触して、プロセス排ガス2に含有される二酸化炭素がリーン液5に吸収されてリッチ液4が生成される。
生成されたリッチ液4は、吸収塔20の吸収塔貯留部20cに一旦貯留され、吸収塔20の底部から排出される。リーン液5と気液接触したプロセス排ガス2は、二酸化炭素が除去されて、吸収排ガス3として吸収部20aから排出されて吸収塔20内を上昇し、デミスター20eを通過して、後述する第2洗浄装置60の第2洗浄部61aに供給される。
吸収塔20と再生塔30との間には熱交換器31が設けられている。吸収塔20と熱交換器31との間にはリッチ液用ポンプ32が設けられており、吸収塔20から排出されたリッチ液4は、リッチ液用ポンプ32によって熱交換器31を介して再生塔30に供給される。熱交換器31は、吸収塔20から再生塔30に供給されるリッチ液4を、再生塔30から吸収塔20に供給されるリーン液5と熱交換させる。このことにより、リーン液5が熱源となって、リッチ液4が所望の温度まで加熱される。言い換えると、リッチ液4が冷熱源となって、リーン液5が所望の温度まで冷却される。なお、熱交換器31には、例えばプレート式熱交換器が用いられるが、これに限られることはない。
再生塔30は、再生塔30に収容された再生部30a(充填層またはトレイ)を有している。この再生部30aは、向流型気液接触装置として構成されており、リッチ液4から二酸化炭素を放出させる。再生部30aの上方には、吸収塔20から供給されたリッチ液4を再生部30aに向けて分散落下させる液分散器30bが設けられている。再生部30aの下方には、再生部30aから流下したリーン液5を貯留する再生塔貯留部30cが設けられている。この再生塔貯留部30cには、再生塔レベル計30dが設けられている。再生塔レベル計30dは、再生塔貯留部30cに貯留されているリーン液5の液面レベルを計測する。再生塔レベル計30dは、後述する制御装置100に接続されており、計測したリーン液5の液面レベルを制御装置100に送信する。なお、液分散器30bの上方には、再生排ガス8に同伴する吸収液のミストを捕捉するデミスター30eが設けられている。
再生塔30には、リボイラー33が連結されている。このリボイラー33は、加熱媒体によって、再生塔30から供給されるリーン液5を加熱して蒸気7を発生させ、発生した蒸気7が再生塔30に供給される。より具体的には、リボイラー33には、再生塔30の底部から排出されるリーン液5の一部が供給されるとともに、例えばボイラー(図示せず)などの外部から加熱媒体としての高温の蒸気が供給される。リボイラー33に供給されたリーン液5は、加熱媒体と熱交換することによって加熱されて、リーン液5から蒸気7が生成される。この際、リーン液5から二酸化炭素も放出され得る。生成された蒸気7は二酸化炭素とともに再生塔30の下部に供給され、再生塔30内のリッチ液4を加熱し、リッチ液4の温度を高めている。なお、加熱媒体は、高温の蒸気に限られることはない。また、リボイラー33には、例えばプレート式熱交換器が用いられるが、これに限られることはない。
再生塔30の下部に供給された蒸気7は、再生塔30内を再生部30aに向って上昇する。一方、吸収塔20からのリッチ液4が、液分散器30bに供給されて、液分散器30bから分散落下して再生部30aに供給される。再生部30aにおいて、リッチ液4と蒸気7とが気液接触して、リッチ液4から二酸化炭素が放出されてリーン液5が生成される。このようにして再生塔30において吸収液が再生されている。
生成されたリーン液5は、再生塔30の再生塔貯留部30cに一旦貯留され、再生塔30の底部から排出される。リッチ液4と気液接触した蒸気7は、二酸化炭素を含有した再生排ガス8として再生部30aから排出されて再生塔30内を上昇し、デミスター30eを通過して、再生塔30の塔頂から排出される。
再生塔30と熱交換器31との間には、リーン液用ポンプ34が設けられている。再生塔30から排出されたリーン液5は、リーン液用ポンプ34によって上述した熱交換器31を介して吸収塔20に供給される。熱交換器31は、上述したように、再生塔30から吸収塔20に供給されるリーン液5を、吸収塔20から再生塔30に供給されるリッチ液4と熱交換させて冷却する。また、熱交換器31と吸収塔20との間には、再生塔30(より具体的には熱交換器31)から吸収塔20に供給されるリーン液5を冷却するリーン液用冷却器35が設けられている。リーン液用冷却器35には、外部から冷却水等の冷却媒体が供給され、リーン液用冷却器35は、熱交換器31において冷却されたリーン液5を所望の温度まで更に冷却する。
リーン液用冷却器35において冷却されたリーン液5は、吸収塔20の液分散器20bを介して吸収部20aに供給される。吸収部20aにおいて、リーン液5はプロセス排ガス2と気液接触してプロセス排ガス2に含有される二酸化炭素がリーン液5に吸収されてリッチ液4となる。このようにして、二酸化炭素回収システム1では、吸収液がリーン液5となる状態とリッチ液4となる状態とを繰り返しながら循環するようになっている。
本実施の形態における二酸化炭素回収システム1は、再生排ガス8を複数段階凝縮して、凝縮排ガス11を排出するとともに、各段階で生成された複数の凝縮液10、12を別々に排出する凝縮装置40と、を更に備えている。このうち凝縮装置40は、第1凝縮部41と、第2凝縮部42と、を有している。このうち第1凝縮部41は、第1段階として再生排ガス8を凝縮して、第1凝縮排ガス9を排出するとともに、この第1段階で生成された第1凝縮液10を個別に排出する。第2凝縮部42は、第2段階として第1凝縮排ガス9を凝縮して、第2凝縮排ガス11(上述した凝縮排ガスに相当、以下第2凝縮排ガス11と記す)を排出するとともに、この第2段階で生成された第2凝縮液12を個別に排出する。また、凝縮装置40は、各凝縮液10、12を別々に貯留する複数の凝縮液貯留部41c、42c(後述)と、各凝縮液貯留部41c、42cに貯留された凝縮液10、12の液面レベルを計測する複数の凝縮液レベル計41d、42d(後述)と、を有している。
図1に示す形態では、第1凝縮部41は、再生排ガス8を冷却して、第1凝縮液10を生成する第1冷却器43と、第1気液分離器44と、を含んでいる。このうち第1冷却器43は、外部から供給される冷却水等の冷却媒体を用いて、再生排ガス8を冷却するように構成されている。第1気液分離器44は、第1冷却器43において生成された第1凝縮液10を再生排ガス8から分離し、分離した再生排ガス8を第1凝縮排ガス9として排出する。また、第1気液分離器44は、第1凝縮液10を貯留する第1凝縮液貯留部41cを含んでおり、再生排ガス8から分離された第1凝縮液10は、第1凝縮液貯留部41cに一旦貯留される。第1凝縮液貯留部41cには、第1凝縮液貯留部41cに貯留された第1凝縮液10の液面レベルを計測する第1凝縮液レベル計41dが設けられている。この第1凝縮液レベル計41dは、後述する制御装置100に接続されており、計測した第1凝縮液10の液面レベルを制御装置100に送信する。
第2凝縮部42は、第1気液分離器44から排出された第1凝縮排ガス9を冷却して、第2凝縮液12を生成する第2冷却器45と、第2気液分離器46と、を含んでいる。このうち第2冷却器45は、外部から供給される冷却水等の冷却媒体を用いて、第1凝縮排ガス9を冷却するように構成されている。第2気液分離器46は、第2冷却器45において生成された第2凝縮液12を第1凝縮排ガス9から分離し、分離した第1凝縮排ガス9を第2凝縮排ガス11として排出する。また、第2気液分離器46は、第2凝縮液12を貯留する第2凝縮液貯留部42cを含んでおり、第1凝縮排ガス9から分離された第2凝縮液12は、第2凝縮液貯留部42cに一旦貯留される。第2凝縮液貯留部42cには、第2凝縮液貯留部42cに貯留された第2凝縮液12の液面レベルを計測する第2凝縮液レベル計42dが設けられている。この第2凝縮液レベル計42dは、後述する制御装置100に接続されており、計測した第2凝縮液12の液面レベルを制御装置100に送信する。
ところで、本実施の形態による二酸化炭素回収システム1は、凝縮装置40から排出された第2凝縮排ガス11を第1洗浄液13で洗浄する第1洗浄装置50を更に備えている。
図1に示す形態では、第1洗浄装置50は、再生塔30とは別体に設けられた第1洗浄塔51を有している。この第1洗浄塔51は、第2凝縮排ガス11を第1洗浄液13で洗浄する第1洗浄部51a(充填層またはトレイ)を含んでいる。第1洗浄部51aは、向流型気液接触装置として構成されており、第2凝縮排ガス11と第1洗浄液13とを気液接触させて、第2凝縮排ガス11を第1洗浄液13で洗浄する。第1洗浄液13には、特には限られるものではないが、例えば、水や酸性水を用いることができる。一方、第1洗浄部51aにおいて第1洗浄液13で洗浄された第2凝縮排ガス11は、第1洗浄排ガス14として第1洗浄部51aから排出されて上昇し、第1洗浄塔51の塔頂から排出される。
第1洗浄塔51は、第1洗浄液13を第1洗浄部51aに向けて分散落下させる液分散器51bと、第1洗浄部51aから流下した第1洗浄液13を貯留する第1洗浄液貯留部51cと、を更に含んでいる。このうち液分散器51bは、第1洗浄部51aの上方に設けられ、第1洗浄液貯留部51cは、第1洗浄部51aの下方に設けられている。第1洗浄液貯留部51cには、第1洗浄液貯留部51cに貯留されている第1洗浄液13の液面レベルを計測する第1洗浄液レベル計51dが設けられている。この第1洗浄液レベル計51dは、後述する制御装置100に接続されており、計測した第1洗浄液13の液面レベルを制御装置100に送信する。
第1洗浄塔51には、第1洗浄液13を循環させる第1循環ライン52が連結されている。すなわち、第1循環ライン52には、第1循環ポンプ53が設けられており、第1洗浄液貯留部51cに貯留された第1洗浄液13を抜き出して第1洗浄塔51の液分散器51bに供給する。また、第1循環ライン52には、第1洗浄液13の吸収液成分濃度を計測する第1洗浄液濃度計54が設けられている。この第1洗浄液濃度計54は、第1循環ポンプ53の下流に配置されており、第1洗浄液13の吸収液成分濃度を後述する制御装置100に送信する。第1洗浄液濃度計54は、第1洗浄液13の比重や、水素イオン濃度(pH)等の、第1洗浄液13中の吸収液成分濃度と相関関係がある物性値を測定するように構成されていることが好適である。後述する他の濃度計64、82、92についても同様である。さらに、第1循環ライン52には、第1洗浄液13を冷却する第1洗浄液冷却器55が設けられている。この第1洗浄液冷却器55は、第1洗浄液濃度計54の下流に配置されている。第1洗浄液冷却器55は、外部から供給される冷却水等の冷却媒体を用いて、第1洗浄液13を冷却するように構成されている。
第1循環ライン52には、第1洗浄液13を吸収液に混入させる第1洗浄液ライン56が連結されている。より具体的には、第1洗浄液ライン56の上流端は、第1循環ライン52の第1循環ポンプ53と第1洗浄液濃度計54との間の部分に連結されている。また、図1に示すように、第1洗浄液ライン56の上流端は、第1循環ライン52に連結された第1混入ライン77の下流端よりも上流側(第1循環ポンプ53の側)に配置されている。第1洗浄液ライン56の下流端は、後述する第1凝縮液ライン71に連結されている。このことにより、第1循環ライン52内の第1洗浄液13が、第1洗浄液ライン56および第1凝縮液ライン71を介して、再生塔30の液分散器30bに供給されるようになっている。第1洗浄液ライン56には、吸収液への第1洗浄液13の混入量を調整する第1洗浄液混入量調整弁56Vが設けられている。
図1に示すように、第1洗浄装置50の液分散器51bの上方に、第1洗浄排ガス14に同伴する吸収液のミストおよび第1洗浄液13のミストを捕捉するデミスター51eが設けられている。第1洗浄部51aから排出された第1洗浄排ガス14は、このデミスター51eを通過した後、第1洗浄塔51から排出される。
また、本実施の形態による二酸化炭素回収システム1は、吸収排ガス3を第2洗浄液15で洗浄する第2洗浄装置60を更に備えている。
図1に示す形態では、第2洗浄装置60は、吸収塔20に収容された、吸収排ガス3を第2洗浄液15で洗浄する第2洗浄部61a(充填層またはトレイ)を含んでいる。第2洗浄部61aは、向流型気液接触装置として構成されており、吸収排ガス3と第2洗浄液15とを気液接触させて、吸収排ガス3を第2洗浄液15で洗浄する。第2洗浄液15には、特には限られるものではないが、例えば、水や酸性水を用いることができる。一方、第2洗浄部61aにおいて第2洗浄液15で洗浄された吸収排ガス3は、第2洗浄排ガス16として第2洗浄部61aから排出されて上昇し、吸収塔20の塔頂から排出される。
第2洗浄装置60は、第2洗浄液15を第2洗浄部61aに向けて分散落下させる液分散器61bと、第2洗浄部61aから流下した第2洗浄液15を貯留する第2洗浄液貯留部61c(コレクター)と、を更に含んでいる。このうち液分散器61bは、第2洗浄部61aの上方に設けられ、第2洗浄液貯留部61cは、第1洗浄部51aの下方に設けられている。第2洗浄液貯留部61cには、第2洗浄液貯留部61cに貯留されている第2洗浄液15の液面レベルを計測する第2洗浄液レベル計61dが設けられている。この第2洗浄液レベル計61dは、後述する制御装置100に接続されており、計測した第2洗浄液15の液面レベルを制御装置100に送信する。なお、第2洗浄液貯留部61cは、吸収塔20内を上昇する吸収排ガス3が通過可能になっている。
吸収塔20には、第2洗浄液15を循環させる第2循環ライン62が連結されている。すなわち、第2循環ライン62には、第2循環ポンプ63が設けられており、第2洗浄液貯留部61cに貯留された第2洗浄液15を抜き出して第2洗浄装置60の液分散器61bに供給する。また、第2循環ライン62には、第2洗浄液15の吸収液成分濃度を計測する第2洗浄液濃度計64が設けられている。この第2洗浄液濃度計64は、第2循環ポンプ63の下流に配置されており、第2洗浄液15の吸収液成分濃度を後述する制御装置100に送信する。さらに、第2循環ライン62には、第2洗浄液15を冷却する第2洗浄液冷却器65が設けられている。この第2洗浄液冷却器65は、第2洗浄液濃度計64の下流に配置されている。第2洗浄液冷却器65は、外部から供給される冷却水等の冷却媒体を用いて、第2洗浄液15を冷却するように構成されている。
第2循環ライン62には、第2洗浄液15を吸収液に混入させる第2洗浄液ライン66が連結されている。より具体的には、第2洗浄液ライン66の上流端は、第2循環ライン62の第2循環ポンプ63と第2洗浄液濃度計64との間の部分に連結されている。また、図1に示すように、第2洗浄液ライン66の上流端は、第2循環ライン62において、第2混入ライン78の下流端よりも上流側(第2循環ポンプ63の側)に配置されている。第2洗浄液ライン66の下流端は、吸収塔20の液分散器20bに連結されている。このことにより、第2循環ライン62内の第2洗浄液15が、第2洗浄液ライン66を介して、吸収塔20に供給されるようになっている。第2洗浄液ライン66には、吸収液への第2洗浄液15の混入量を調整する第2洗浄液混入量調整弁66Vが設けられている。
第2洗浄装置60の液分散器の上方には、第2洗浄排ガス16に同伴する吸収液のミストおよび第2洗浄液15のミストを捕捉するデミスター61eが設けられている。第2洗浄部61aから排出された第2洗浄排ガス16は、このデミスター61eを通過して、吸収塔20の塔頂から排出される。
本実施の形態による二酸化炭素回収システム1は、第1凝縮液10または第2凝縮液12を吸収液に混入させる第1凝縮液ライン71と、第2凝縮液ライン72と、を更に備えている。凝縮装置40から排出された各凝縮液10、12は、凝縮液案内装置73によって、第1凝縮液ライン71または第2凝縮液ライン72に案内される。より具体的には、凝縮液案内装置73は、第1凝縮液10を第1凝縮液ライン71または第2凝縮液ライン72に案内する第1切替弁74と、第2凝縮液12を第1凝縮液ライン71または第2凝縮液ライン72に案内する第2切替弁75と、を有している。本実施の形態では、第1切替弁74および第2切替弁75がそれぞれ三方弁である例が示されている。
第1気液分離器44の第1凝縮液貯留部41cと第1切替弁74は、第1凝縮液排出ライン80によって連結されている。この第1凝縮液排出ライン80に、第1凝縮液排出ポンプ81が設けられており、第1凝縮液貯留部41cに貯留された第1凝縮液10を抜き出して第1切替弁74に供給する。また、第1凝縮液排出ライン80には、第1凝縮液10の吸収液成分濃度を計測する第1凝縮液濃度計82(凝縮液濃度計測装置)が設けられている。この第1凝縮液濃度計82は、後述する制御装置100に接続されており、計測した第1凝縮液10の吸収液成分濃度を制御装置100に送信する。第1凝縮液濃度計82は、第1凝縮液排出ポンプ81よりも上流側(第1凝縮液貯留部41cの側)に配置されている。さらに、第1凝縮液排出ライン80において、第1気液分離器44と第1切替弁74との間に第1排出量調整弁80V(排出量調整装置)が設けられている。この第1排出量調整弁80Vは、第1凝縮液貯留部41cから排出される第1凝縮液10の排出量を調整するためのものである。この第1排出量調整弁80Vは、第1凝縮液排出ポンプ81よりも下流側(第1切替弁74の側)に配置されている。
第1切替弁74と第1凝縮液ライン71は、第1連結ライン83によって連結されている。第1切替弁74が第1凝縮液10を第1凝縮液ライン71に案内する場合には、第1凝縮液10は、第1連結ライン83を介して第1凝縮液ライン71に供給される。一方、第1切替弁74と第2凝縮液ライン72は、第2連結ライン84によって連結されている。第1切替弁74が第1凝縮液10を第2凝縮液ライン72に案内する場合には、第1凝縮液10は、第2連結ライン84を介して第2凝縮液ライン72に供給される。
第2気液分離器46の第2凝縮液貯留部42cと第2切替弁75は、第2凝縮液排出ライン90によって連結されている。この第2凝縮液排出ライン90に、第2凝縮液排出ポンプ91が設けられており、第2凝縮液貯留部42cに貯留された第2凝縮液12を抜き出して第2切替弁75に供給する。また、第2凝縮液排出ライン90には、第2凝縮液12の吸収液成分濃度を計測する第2凝縮液濃度計92(凝縮液濃度計測装置)が設けられている。この第2凝縮液濃度計92は、後述する制御装置100に接続されており、計測した第2凝縮液12の吸収液成分濃度を制御装置100に送信する。第2凝縮液濃度計92は、第2凝縮液排出ポンプ91よりも上流側(第2凝縮液貯留部42cの側)に配置されている。さらに、第2凝縮液排出ライン90において、第2気液分離器46と第2切替弁75との間に第2排出量調整弁90V(排出量調整装置)が設けられている。この第2排出量調整弁90Vは、第2凝縮液貯留部42cから排出される第2凝縮液12の排出量を調整するためのものである。この第2排出量調整弁90Vは、第2凝縮液排出ポンプ91よりも下流側(第2切替弁75の側)に配置されている。
第2切替弁75と第1凝縮液ライン71は、第3連結ライン93によって連結されている。第2切替弁75が第2凝縮液12を第1凝縮液ライン71に案内する場合には、第2凝縮液12は、第3連結ライン93を介して第1凝縮液ライン71に供給される。一方、第2切替弁75と第2凝縮液ライン72は、第4連結ライン94によって連結されている。第2切替弁75が第2凝縮液12を第2凝縮液ライン72に案内する場合には、第2凝縮液12は、第4連結ライン94を介して第2凝縮液ライン72に供給される。
本実施の形態では、第1凝縮液ライン71は、再生塔30の液分散器30bに連結されている。第1凝縮液ライン71から液分散器30bに凝縮液10、12が供給されて、リッチ液4に混入される。第1凝縮液ライン71には、吸収液への凝縮液10、12の混入量を調整する吸収液混入量調整弁71Vが設けられている。
第2凝縮液ライン72は、外部排出ライン76を含んでいる。そして、本実施の形態では、第2凝縮液ライン72は、第1混入ライン77と、第2混入ライン78と、を更に含んでいる。このうち外部排出ライン76は、凝縮液10、12を、二酸化炭素回収システム1の外部に排出するためのものである。外部排出ライン76には、外部に排出される凝縮液10、12の排出量を調整する外部排出量調整弁76Vが設けられている。外部排出ライン76と、第1混入ライン77と、第2混入ライン78とは、第5連結ライン72aによって連結されている。
第1混入ライン77は、凝縮液10、12を、第1洗浄装置50の第1洗浄液13に混入させるためのものである。より具体的には、第1混入ライン77の下流端は、第1洗浄装置50の第1循環ライン52(第1循環ポンプ53と第1洗浄液濃度計54との間の部分)に連結されている。第1混入ライン77には、第1混入量調整弁77Vが設けられている。この第1混入量調整弁77Vは、第1洗浄液13への凝縮液10、12の混入量を調整するためのものである。
第2混入ライン78は、凝縮液10、12を、第2洗浄装置60の第2洗浄液15に混入させるためものである。より具体的には、第2混入ライン78の下流端は、第2洗浄装置60の第2循環ライン62(第2循環ポンプ63と第2洗浄液濃度計64との間の部分)に連結されている。第2混入ライン78には、第2混入量調整弁78Vが設けられている。この第2混入量調整弁78Vは、第2洗浄液15への凝縮液10、12の混入量を調整するためのものである。
上述した、第1洗浄液混入量調整弁56V、第2洗浄液混入量調整弁66V、吸収液混入量調整弁71V、第1切替弁74、第2切替弁75、外部排出量調整弁76V、第1混入量調整弁77V、第2混入量調整弁78V、第1排出量調整弁80Vおよび第2排出量調整弁90Vは、制御装置100によって制御される。
まず、制御装置100は、第1凝縮液濃度計82により計測された第1凝縮液10の吸収液成分濃度と、第2凝縮液濃度計92により計測された第2凝縮液12の吸収液成分濃度と、に基づいて、第1切替弁74および第2切替弁75を制御する。より具体的には、制御装置100は、第1凝縮液10および第2凝縮液12のうち吸収液成分濃度が最も高い凝縮液を第1凝縮液ライン71に案内するとともに、吸収液成分濃度が最も低い凝縮液を第2凝縮液ライン72に案内するように、第1切替弁74および第2切替弁75を制御する。本実施の形態では、第1凝縮液10および第2凝縮液12のうち吸収液成分濃度が高い方が、第1凝縮液ライン71に案内され、吸収液成分濃度が低い方が、第2凝縮液ライン72に案内される。
また、制御装置100は、第1洗浄液濃度計54により計測された第1洗浄液13の吸収液成分濃度に基づいて、第1混入量調整弁77Vを制御する。より具体的には、制御装置100は、第1洗浄液13の吸収液成分濃度が、吸収液成分濃度が低い凝縮液10、12よりも低い場合には、第1混入量調整弁77Vを閉じる。一方、制御装置100は、第1洗浄液13の吸収液成分濃度が、吸収液成分濃度が低い凝縮液10、12よりも高い場合には、第1混入量調整弁77Vを開く。
また、制御装置100は、第2洗浄液濃度計64により計測された第2洗浄液15の吸収液成分濃度に基づいて、第2混入量調整弁78Vを制御する。より具体的には、制御装置100は、第2洗浄液15の吸収液成分濃度が、吸収液成分濃度が低い凝縮液10、12よりも低い場合には、第2混入量調整弁78Vを閉じる。一方、制御装置100は、第2洗浄液15の吸収液成分濃度が、吸収液成分濃度が低い凝縮液10、12よりも高い場合には、第2混入量調整弁78Vを開く。
また、制御装置100は、再生塔レベル計30dにより計測された再生塔貯留部30c内のリーン液5の液面レベルに基づいて、外部排出量調整弁76Vを制御する。より具体的には、制御装置100は、リーン液5の液面レベルが所定レベルよりも低い場合には、外部排出量調整弁76Vの開度を小さくし、リーン液5の液面レベルが所定レベルよりも高い場合には、外部排出量調整弁76Vの開度を大きくする。
また、制御装置100は、各凝縮液レベル計41d、42dにより計測された対応する凝縮液貯留部41c、42cに貯留された凝縮液10、12の液面レベルに基づいて、第1排出量調整弁80Vおよび第2排出量調整弁90Vを制御する。
すなわち、制御装置100は、第1凝縮液レベル計41dにより計測された第1凝縮液10の液面レベルに基づいて、第1凝縮液10の排出量を調整するように第1排出量調整弁80Vを制御する。より具体的には、制御装置100は、第1凝縮液10の液面レベルが所定レベルよりも高い場合には、第1排出量調整弁80Vの開度を大きくし、第1凝縮液10の液面レベルが所定レベルよりも低い場合には、第1排出量調整弁80Vの開度を小さくする。
同様に、制御装置100は、第2凝縮液レベル計42dにより計測された第2凝縮液12の液面レベルに基づいて、第2凝縮液12の排出量を調整するように第2排出量調整弁90Vを制御する。より具体的には、制御装置100は、第2凝縮液12の液面レベルが所定レベルよりも高い場合には、第2排出量調整弁90Vの開度を大きくし、第2凝縮液12の液面レベルが所定レベルよりも低い場合には、第2排出量調整弁90Vの開度を小さくする。
また、制御装置100は、第1洗浄液レベル計51dにより計測された第1洗浄液13の液面レベルに基づいて、第1洗浄液混入量調整弁56Vを制御する。より具体的には、制御装置100は、第1洗浄液13の液面レベルが所定レベルよりも高い場合には、第1洗浄液混入量調整弁56Vの開度を大きくし、第1洗浄液13の液面レベルが所定レベルよりも低い場合には、第1洗浄液混入量調整弁56Vの開度を小さくする。
また、制御装置100は、第2洗浄液レベル計61dにより計測された第2洗浄液15の液面レベルに基づいて、第2洗浄液混入量調整弁66Vを制御する。より具体的には、制御装置100は、第2洗浄液15の液面レベルが所定レベルよりも高い場合には、第2洗浄液混入量調整弁66Vの開度を大きくし、第2洗浄液15の液面レベルが所定レベルよりも低い場合には、第2洗浄液混入量調整弁66Vの開度を小さくする。
さらに、制御装置100は、再生塔レベル計30dにより計測された再生塔貯留部30c内のリーン液5の液面レベルに基づいて、吸収液混入量調整弁71Vを制御する。より具体的には、制御装置100は、リーン液5の液面レベルが所定レベルよりも低い場合には、吸収液混入量調整弁71Vの開度を大きくし、リーン液5の液面レベルが所定レベルよりも高い場合には、吸収液混入量調整弁71Vの開度を小さくする。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち、二酸化炭素回収システムの運転方法について説明する。以下に示す運転方法は、主として、上述した制御装置100が、第1洗浄液混入量調整弁56V、第2洗浄液混入量調整弁66V、吸収液混入量調整弁71V、第1切替弁74、第2切替弁75、外部排出量調整弁76V、第1混入量調整弁77V、第2混入量調整弁78V、第1排出量調整弁80Vおよび第2排出量調整弁90Vの動作を制御することにより行われる。
二酸化炭素回収システム1を運転している間、図1に示すように、吸収塔20の吸収部20aから排出された吸収排ガス3は、吸収塔20内を第2洗浄部61aに向かって上昇する。一方、第2循環ライン62からの第2洗浄液15が、液分散器61bに供給されて、液分散器61bから分散落下して第2洗浄部61aに供給される。第2洗浄部61aにおいて、吸収排ガス3と第2洗浄液15とが気液接触して、吸収排ガス3が洗浄され、吸収排ガス3に含有される吸収液成分が第2洗浄液15に溶解されて吸収される。吸収液成分を吸収した第2洗浄液15は、第2洗浄部61aから流下して、第2洗浄液貯留部61cに貯留される。第2洗浄液貯留部61cに貯留された第2洗浄液15の液面レベルが、第2洗浄液レベル計61dにより計測される。また、第2洗浄液貯留部61cに貯留された第2洗浄液15は、第2循環ポンプ63によって、第2循環ライン62および液分散器61bを介して第2洗浄部61aに再び供給される。このようにして、第2洗浄液15が循環する。この間、第2循環ライン62に設けられた第2洗浄液濃度計64により、第2洗浄液15の吸収液成分濃度が計測される。
第2洗浄部61aにおいて第2洗浄液15で洗浄された吸収排ガス3は、第2洗浄排ガス16として第2洗浄部61aから排出されて上昇し、吸収塔20の塔頂から排出される。第2洗浄排ガス16は、上述したように第2洗浄液15で洗浄されているため、第2洗浄排ガス16のアミン濃度は低減され得る。
一方、再生塔30から排出された再生排ガス8は、第1段階として、第1凝縮部41の第1冷却器43で冷却されて凝縮され、第1凝縮液10が生成される。生成された第1凝縮液10は、第1気液分離器44において、再生排ガス8から分離されて、第1凝縮液貯留部41cに貯留される。第1凝縮液貯留部41cに貯留された第1凝縮液10の液面レベルが、第1凝縮液レベル計41dにより計測される。第1凝縮液10を分離した再生排ガス8は、第1凝縮排ガス9として第1気液分離器44から排出される。
第1気液分離器44から排出された第1凝縮排ガス9は、第2段階として、第2凝縮部42の第2冷却器45で冷却されて凝縮され、第2凝縮液12が生成される。生成された第2凝縮液12は、第2気液分離器46において、第1凝縮排ガス9から分離されて、第2凝縮液貯留部42cに貯留される。第2凝縮液貯留部42cに貯留された第2凝縮液12の液面レベルが、第2凝縮液レベル計42dにより計測される。第2凝縮液12を分離した第1凝縮排ガス9は、第2凝縮排ガス11として第2気液分離器46から排出される。
第2気液分離器46から排出された第2凝縮排ガス11は、第1洗浄塔51の下部に供給されて、第1洗浄塔51内を第1洗浄部51aに向かって上昇する。一方、第1循環ライン52からの第1洗浄液13が、液分散器51bに供給されて、液分散器51bから分散落下して第1洗浄部51aに供給される。第1洗浄部51aにおいて、第2凝縮排ガス11と第1洗浄液13とが気液接触して、第2凝縮排ガス11が洗浄され、第2凝縮排ガス11に含有される吸収液成分が第1洗浄液13に溶解されて吸収される。吸収液成分を吸収した第1洗浄液13は、第1洗浄部51aから流下して、第1洗浄液貯留部51cに貯留される。第1洗浄液貯留部51cに貯留された第1洗浄液13の液面レベルが、第1洗浄液レベル計51dにより計測される。第1洗浄液貯留部51cに貯留された第1洗浄液13は、第1循環ポンプ53によって、第1循環ライン52および液分散器51bを介して第1洗浄部51aに再び供給される。このようにして、第1洗浄液13が循環する。この間、第1循環ライン52に設けられた第1洗浄液濃度計54により、第1洗浄液13の吸収液成分濃度が計測される。
第1洗浄部51aにおいて第1洗浄液13で洗浄された第2凝縮排ガス11は、第1洗浄排ガス14として第1洗浄部51aから排出されて上昇し、第1洗浄塔51の塔頂から排出される。第1洗浄排ガス14は、上述したように第1洗浄液13で洗浄されているため、第1洗浄排ガス14のアミン濃度は低減され得る。
運転中、第1凝縮液貯留部41cに貯留された第1凝縮液10は、第1凝縮液排出ポンプ81によって第1凝縮液貯留部41cから第1凝縮液ライン71に排出され、第1凝縮液濃度計82により第1凝縮液10の吸収液成分濃度が計測される。同様に、第2凝縮液貯留部42cに貯留された第2凝縮液12は、第2凝縮液排出ポンプ91によって第2凝縮液貯留部42cから第2凝縮液ライン72に排出され、第2凝縮液濃度計92により第2凝縮液12の吸収液成分濃度が計測される。
第1凝縮液10の吸収液成分濃度よりも第2凝縮液12の吸収液成分濃度が低い場合、第1切替弁74は、第1凝縮液10を第1凝縮液ライン71に案内する。このことにより、第1凝縮液10は、第1連結ライン83および第1凝縮液ライン71を介して再生塔30の液分散器30bに供給され、リッチ液4に混入される。また、この場合、第2切替弁75は、第2凝縮液12を第2凝縮液ライン72に案内する。このことにより、第2凝縮液12は、第4連結ライン94を介して、第2凝縮液ライン72の第1混入ライン77、第2混入ライン78および外部排出ライン76のうちの少なくとも一つに供給される。
第1凝縮液10の吸収液成分濃度よりも第2凝縮液12の吸収液成分濃度が高い場合、第1切替弁74は、第1凝縮液10を第2凝縮液ライン72に案内する。このことにより、第1凝縮液10は、第2連結ライン84を介して、第2凝縮液ライン72の第1混入ライン77、第2混入ライン78および外部排出ライン76のうちの少なくとも一つに供給される。また、この場合、第2切替弁75は、第2凝縮液12を第1凝縮液ライン71に案内する。このことにより、第2凝縮液12は、第3連結ライン93および第1凝縮液ライン71を介して、再生塔30の液分散器30bに供給され、リッチ液4に混入される。
ここで、吸収液がアミン系水溶液である場合、一般に水の方が吸収液成分よりも飽和蒸気圧が高い。このことにより、気相と液相とが共存している状況下では、気相よりも液相の方が吸収液成分濃度が高くなる。すなわち、第1凝縮排ガス9よりも第1凝縮液10の方が吸収液成分濃度は高く、第1凝縮排ガス9の方が吸収液成分濃度は低い。そして、第1凝縮排ガス9よりも第2凝縮排ガス11の方が吸収液成分濃度が低い。このため、第2凝縮液12の吸収液成分濃度は、第1凝縮液10の吸収液成分濃度よりも低くなる。しかしながら、吸収液が共沸点を有するような溶液である場合には、これとは異なり、第1凝縮液10の吸収液成分濃度と、第2凝縮液12の吸収液成分濃度との関係が逆転することがある。そこで、本実施の形態では、第1凝縮液10の吸収液成分濃度と第2凝縮液12の吸収液成分濃度とを比較して、吸収液成分濃度が低い方の凝縮液10、12を、第2凝縮液ライン72に案内する。このように、本実施の形態による二酸化炭素回収システム1では、吸収液がこのような共沸点を有する溶液であるか否かに関わることなく(言い換えると吸収液として使用する溶液の種別によらずに)、吸収液成分濃度が低い方の凝縮液10、12を、第2凝縮液ライン72に自動的に案内することが可能である。
以下では、吸収液がアミン系水溶液のように、第1凝縮液10の吸収液成分濃度よりも第2凝縮液12の吸収液成分濃度が低い場合について説明する。
この場合、第1混入ライン77に設けられた第1混入量調整弁77Vの開度と、第2混入ライン78に設けられた第2混入量調整弁78Vの開度と、外部排出ライン76に設けられた外部排出量調整弁76Vの開度とに応じて、第2凝縮液12が、第2凝縮液ライン72内の各ライン77、78、76に供給される。例えば、第1混入量調整弁77Vが開き、第2混入量調整弁78Vおよび外部排出量調整弁76Vが閉じている場合には、第2凝縮液12は、第1混入ライン77を通って第1循環ライン52に供給される。
ここで、第1混入量調整弁77Vの開度は、第1洗浄液濃度計54により計測された第1洗浄液13の吸収液成分濃度に基づいて調整される。例えば、第1洗浄液13の吸収液成分濃度が、第2凝縮液12の吸収液成分濃度よりも低い場合には、第1混入量調整弁77Vは閉じる。この場合、第2凝縮液12は第1循環ライン52には供給されることがなく、第1洗浄液13の吸収液成分濃度が、第2凝縮液12の混入によって高くなることが防止される。このことにより、第1洗浄液13の洗浄能力が低下することを防止できる。一方、第1洗浄液13の吸収液成分濃度が、第2凝縮液12の吸収液成分濃度よりも高い場合には、第1混入量調整弁77Vは開く。この場合、第2凝縮液12は第1循環ライン52に供給されて第1洗浄液13に混入される。このことにより、第1洗浄液13の吸収液成分濃度が高くなることを抑制しつつ、第1洗浄液13の液量を増大させることができる。このため、第1洗浄液13の液量を増大させるための純水などの補給液の使用量を低減することができる。なお、第1洗浄液13の吸収液成分濃度が、第2凝縮液12の吸収液成分濃度よりも高い場合、第1洗浄液13の吸収液成分濃度と第2凝縮液12の吸収液成分濃度との濃度差に基づいて、第1混入量調整弁77Vの開度を調整して、第1洗浄液13への第2凝縮液12の混入量を調整するようにしてもよい。例えば、濃度差が小さい場合には、第1混入量調整弁77Vの開度を小さくし、濃度差が大きい場合には、第1混入量調整弁77Vの開度を大きくしてもよい。
第2混入量調整弁78Vの開度は、第2洗浄液濃度計64により計測された第2洗浄液15の吸収液成分濃度に基づいて調整される。例えば、第2洗浄液15の吸収液成分濃度が、第2凝縮液12の吸収液成分濃度よりも低い場合には、第2混入量調整弁78Vは閉じる。この場合、第2凝縮液12は第2循環ライン62には供給されることがなく、第2洗浄液15の吸収席成分濃度が、第2凝縮液12の混入によって高くなることが防止される。このことにより、第2洗浄液15の洗浄能力が低下することを防止できる。一方、第2洗浄液15の吸収液成分濃度が、第2凝縮液12の吸収液成分濃度よりも高い場合には、第2混入量調整弁78Vは開く。この場合、第2凝縮液12は第2循環ライン62に供給されて第2洗浄液15に混入される。このことにより、第2洗浄液15の吸収液成分濃度が高くなることを抑制しつつ、第2洗浄液15の液量を増大させることができる。このため、第2洗浄液15の液量を増大させるための純水などの補給液の使用量を低減することができる。なお、第2洗浄液15の吸収液成分濃度が、第2凝縮液12の吸収液成分濃度よりも高い場合、第2洗浄液15の吸収液成分濃度と第2凝縮液12の吸収液成分濃度との濃度差に基づいて、第2混入量調整弁78Vの開度を調整して、第2洗浄液15への第2凝縮液12の混入量を調整するようにしてもよい。例えば、濃度差が小さい場合には、第2混入量調整弁78Vの開度を小さくし、濃度差が大きい場合には、第2混入量調整弁78Vの開度を大きくしてもよい。
外部排出量調整弁76Vの開度は、再生塔レベル計30dにより計測された再生塔貯留部30c内のリーン液5の液面レベルに基づいて調整される。通常、リーン液5の液面レベルは、所定の範囲内(所定の下限値よりも高く、かつ所定の上限値よりも低い)に収められる。この場合、外部排出量調整弁76Vは、所定の開度に設定されている。しかしながら、リーン液5の液面レベルがこの所定の下限値よりも低い場合には、外部排出量調整弁76Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)小さくする。この場合、第2凝縮液12の外部排出量が低減され、吸収液への第2凝縮液12の供給量を増大させることができる。一方、リーン液5の液面レベルが所定の上限値よりも高い場合には、外部排出量調整弁76Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)大きくする。この場合、第2凝縮液12の外部排出量が増大され、吸収液への第2凝縮液12の供給量を低減させることができる。このようにして、再生塔貯留部30cに貯留されているリーン液5の液面レベルを所定の範囲内に収めることができる。このため、リーン液用ポンプ34に空気が混入することを防止できるとともに、再生塔30の蒸気7の流入口よりも低い位置にリーン液5の液面レベルを維持することができる。
このようにして、第1混入量調整弁77Vの開度、第2混入量調整弁78Vの開度および外部排出量調整弁76Vの開度が調整され、各開度に応じて、第2凝縮液12が各部に供給される。
また、運転中、第1排出量調整弁80Vの開度は、第1凝縮液レベル計41dにより計測された第1凝縮液貯留部41c内の第1凝縮液10の液面レベルに基づいて調整される。通常、第1凝縮液10の液面レベルは、所定の範囲内(所定の下限値よりも高く、かつ所定の上限値よりも低い)に収められる。この場合、第1排出量調整弁80Vは、所定の開度に設定されている。しかしながら、第1凝縮液10の液面レベルがこの所定の下限値よりも低い場合には、第1排出量調整弁80Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)小さくする。この場合、第1凝縮液10の排出量が低減され、第1凝縮液貯留部41cに貯留されている第1凝縮液10の液面レベルを上昇させることができる。一方、第1凝縮液10の液面レベルが所定の上限値よりも高い場合には、第1排出量調整弁80Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)大きくする。この場合、第1凝縮液10の排出量が増大され、第1凝縮液貯留部41cに貯留されている第1凝縮液10の液面レベルを下降させることができる。このようにして、第1凝縮液10の液面レベルを、所定の範囲内に収めることができる。このため、第1凝縮液排出ポンプ81に空気が混入することを防止できるとともに、第1気液分離器44の再生排ガス8の流入口よりも低い位置に第1凝縮液10の液面レベルを維持することができる。
同様に、第2排出量調整弁90Vの開度は、第2凝縮液レベル計42dにより計測された第2凝縮液貯留部42c内の第2凝縮液12の液面レベルに基づいて調整される。通常、第2凝縮液12の液面レベルは、所定の範囲内(所定の下限値よりも高く、かつ所定の上限値よりも低い)に収められる。この場合、第2排出量調整弁90Vは、所定の開度に設定されている。しかしながら、第2凝縮液12の液面レベルがこの所定の下限値よりも低い場合には、第2排出量調整弁90Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)小さくする。この場合、第2凝縮液12の排出量が低減され、第2凝縮液貯留部42cに貯留されている第2凝縮液12の液面レベルを上昇させることができる。一方、第2凝縮液12の液面レベルが所定の上限値よりも高い場合には、第2排出量調整弁90Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)大きくする。この場合、第2凝縮液12の排出量が増大され、第2凝縮液貯留部42cに貯留されている第2凝縮液12の液面レベルを下降させることができる。このようにして、第2凝縮液12の液面レベルを、所定の範囲内に収めることができる。このため、第2凝縮液排出ポンプ91に空気が混入することを防止できるとともに、第2気液分離器46の第1凝縮排ガス9の流入口よりも低い位置に第2凝縮液12の液面レベルを維持することができる。
また、運転中、第1洗浄液混入量調整弁56Vの開度は、第1洗浄液レベル計51dにより計測された第1洗浄液貯留部51c内の第1洗浄液13の液面レベルに基づいて調整される。通常、第1洗浄液13の液面レベルは、所定の範囲内(所定の下限値よりも高く、かつ所定の上限値よりも低い)に収められる。この場合、第1洗浄液混入量調整弁56Vは、所定の開度に設定されている。しかしながら、第1洗浄液13の液面レベルがこの所定の下限値よりも低い場合には、第1洗浄液混入量調整弁56Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)小さくする。この場合、第1洗浄液13の排出量が低減され、第1洗浄液貯留部51cに貯留されている第1洗浄液13の液面レベルを上昇させることができる。一方、第1洗浄液13の液面レベルが所定の上限値よりも高い場合には、第1洗浄液混入量調整弁56Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)大きくする。この場合、第1洗浄液13の排出量が増大され、第1洗浄液貯留部51cに貯留されている第1洗浄液13の液面レベルを下降させることができる。このようにして、第1洗浄液13の液面レベルを、所定の範囲内に収めることができる。このため、第1循環ポンプ53に空気が混入することを防止できるとともに、第1洗浄塔51の第2凝縮排ガス11の流入口よりも低い位置に第1洗浄液13の液面レベルを維持することができる。
同様に、第2洗浄液混入量調整弁66Vの開度は、第2洗浄液レベル計61dにより計測された第2洗浄液貯留部61c内の第2洗浄液15の液面レベルに基づいて調整される。通常、第2洗浄液15の液面レベルは、所定の範囲内(所定の下限値よりも高く、かつ所定の上限値よりも低い)に収められる。この場合、第2洗浄液混入量調整弁66Vは、所定の開度に設定されている。しかしながら、第2洗浄液15の液面レベルがこの所定の下限値よりも低い場合には、第2洗浄液混入量調整弁66Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)小さくする。この場合、第2洗浄液15の排出量が低減され、第2洗浄液貯留部61cに貯留されている第2洗浄液15の液面レベルを上昇させることができる。一方、第2洗浄液15の液面レベルが所定の上限値よりも高い場合には、第2洗浄液混入量調整弁66Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)大きくする。この場合、第2洗浄液15の排出量が増大され、第2洗浄液貯留部61cに貯留されている第2洗浄液15の液面レベルを下降させることができる。このようにして、第2洗浄液15の液面レベルを、所定の範囲内に収めることができる。このため、第2循環ポンプ63に空気が混入することを防止できる。
さらに、運転中、吸収液混入量調整弁71Vの開度は、再生塔レベル計30dにより計測された再生塔貯留部30c内のリーン液5の液面レベルに基づいて調整される。通常、リーン液5の液面レベルは、所定の範囲内(所定の下限値よりも高く、かつ所定の上限値よりも低い)に収められる。この場合、外部排出量調整弁76Vは、所定の開度に設定されている。しかしながら、リーン液5の液面レベルがこの所定の下限値よりも低い場合には、吸収液混入量調整弁71Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)大きくする。この場合、吸収液への第1凝縮液10の混入量が増大され再生塔貯留部30cに貯留されているリーン液5の液面レベルを上昇させることができる。一方、リーン液5の液面レベルが所定の上限値よりも高い場合には、吸収液混入量調整弁71Vの開度を(上述した通常時の所定の開度よりも)小さくする。この場合、吸収液への第2凝縮液12の混入量が低減され、再生塔貯留部30cに貯留されているリーン液5の液面レベルを下降させることができる。このようにして、リーン液5の液面レベルを、所定の範囲内に収めることができる。このため、リーン液用ポンプ34に空気が混入することを防止するとともに、再生塔30の蒸気7の流入口よりも低い位置にリーン液5の液面レベルを維持することができる。
このように本実施の形態によれば、第1凝縮液10の吸収液成分濃度と第2凝縮液12の吸収液成分濃度とに基づいて、第1凝縮液10および第2凝縮液12のうち吸収液成分濃度の高い凝縮液10、12が第1凝縮液ライン71に案内される。このことにより、当該凝縮液10、12を、再生塔30内のリッチ液4に混入させることができる。このため、吸収液成分濃度の高い凝縮液10、12が、二酸化炭素回収システム1の外部に排出されることを防止でき、吸収液成分ロスを効果的に防止できる。また、吸収液成分濃度の高い凝縮液10、12がリッチ液4に混入されることから、吸収液の吸収液成分濃度が低下することを抑制できる。一方、第1凝縮液10および第2凝縮液12のうち吸収液成分濃度の低い凝縮液10、12が、外部排出ライン76を含む第2凝縮液ライン72に案内される。このことにより、二酸化炭素回収システム1の外部に排出される凝縮液10、12の吸収液成分濃度を低減させることができ、吸収液成分ロスを抑制することができる。また、吸収液成分濃度の低い凝縮液10、12がリッチ液4に混入されることを防止でき、吸収液の吸収液成分濃度が低下することを回避できる。この結果、吸収液の吸収液成分濃度の低下を抑制するとともに吸収液成分ロスを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、吸収液として使用する溶液の種別によらずに、吸収液成分濃度が高い方の凝縮液10、12を第1凝縮液ライン71に案内し、吸収液成分濃度が低い方の凝縮液10、12を第2凝縮液ライン72に案内することができる。このことにより、吸収液として使用する溶液の種別に制限されることを回避できる。言い換えると、吸収液として使用する溶液の種別毎に、第1凝縮液10の系統と、第2凝縮液12の系統のバリエーションを設けることを不要にできる。このため、二酸化炭素回収システム1の汎用性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、第2凝縮液ライン72が、外部排出ライン76だけでなく、第1混入ライン77および第2混入ライン78を含んでいる。このため、第2凝縮液12が、外部排出ライン76ではなく、第1混入ライン77または第2混入ライン78に供給される場合には、第2凝縮液12は外部排出されないため、吸収液成分ロスをより一層防止することができるとともに、第2凝縮液12を有効利用することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、凝縮液案内装置73が、第1切替弁74と第2切替弁75とを有し、第1切替弁74および第2切替弁75が、それぞれ三方弁である例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、凝縮液案内装置73は、三方弁の代わりに複数の弁を用いて構成してもよい。
また、上述した本実施の形態においては、第1凝縮液10および第2凝縮液12のうち吸収液成分濃度が低い凝縮液10、12が、第1凝縮液ライン71に案内され、第1凝縮液ライン71が共通している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、第1凝縮液ライン71は、第1凝縮液10用のラインと、第2凝縮液12用のラインとを別々に有する構成としてもよい。第2凝縮液ライン72についても同様である。
また、上述した本実施の形態においては、凝縮装置40が、第1冷却器43および第1気液分離器44を含む第1凝縮部41と、第2冷却器45および第2気液分離器46を含む第2凝縮部42と、を有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、凝縮装置40は、第3冷却器および第3気液分離器を含む、第1凝縮部41や第2凝縮部42と同様の構成を有する第3凝縮部(図示せず)を更に有してもよい。この場合においても、第1凝縮液10、第2凝縮液12および第3凝縮液のうち吸収液成分濃度が最も高い凝縮液を第1凝縮液ライン71に案内し、吸収液成分濃度が最も低い凝縮液を第2凝縮液ライン72に案内すればよい。残りの凝縮液は、第1凝縮液ライン71に案内してもよく、第2凝縮液ライン72に案内してもよい。
また、上述した本実施の形態においては、第1凝縮液ライン71が、再生塔30の液分散器30bに連結されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、第1凝縮液ライン71は、吸収塔20の液分散器20bに連結されていてもよい。この場合においても、凝縮液10、12を吸収液に混入することができる。第1凝縮液ライン71を液分散器20bに連結する場合には、吸収塔貯留部20cに吸収塔レベル計(図示せず)が設けられて、吸収塔貯留部20cに貯留されているリッチ液4の液面レベルを計測し、この計測された液面レベルに基づいて、吸収液混入量調整弁71Vが制御されるようにしてもよい。また、第1凝縮液ライン71の下流端は、凝縮液10、12を吸収液に混入することができれば、任意の位置に連結することができる。
また、上述した本実施の形態においては、二酸化炭素回収システム1が、第1洗浄装置50および第2洗浄装置60を備えている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、第1洗浄装置50および第2洗浄装置60の一方若しくは両方が、設けられていなくてもよい。
さらに、上述した本実施の形態においては、凝縮装置40が、再生塔30から排出された再生排ガス8を凝縮して凝縮液10、12を排出する例について説明した。この場合には、比較的高温の再生排ガス8を凝縮することにより、第1凝縮液10および第2凝縮液12の生成量を増大させることができる。しかしながら、このことに限られることはなく、凝縮装置40は、吸収塔20の吸収部20aから排出された吸収排ガス3を凝縮して凝縮液10、12を排出するようにしてもよい。この場合、図1に示す凝縮装置40および第1洗浄装置50の構成と、第2洗浄装置60の構成を入れ替えてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、図2を用いて、本発明の第2の実施の形態における二酸化炭素回収システムおよび二酸化炭素回収システムの運転方法について説明する。
図2に示す第2の実施の形態においては、凝縮装置が、吸収塔および再生塔とは別体に形成された凝縮塔に収容されている点が主に異なり、他の構成は、図1に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図2において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図2に示すように、本実施の形態においては、凝縮装置40は、凝縮塔110に収容されている。すなわち、第1凝縮部41および第2凝縮部42が、凝縮塔110内に配置されている。凝縮塔110は、吸収塔20とは別体に形成されているとともに、再生塔30とも別体に、かつ第1洗浄塔51とも別体に形成されている。
本実施の形態による凝縮装置40の第1凝縮部41は、再生排ガス8を冷却して第1凝縮液10を生成する第1熱交換器111と、第1熱交換器111において生成された第1凝縮液10を貯留する第1凝縮液貯留部41cと、を有している。第1熱交換器111は、外部から供給される冷却水等の冷却媒体を用いて、再生排ガス8を冷却するように構成されている。なお、第1熱交換器111には、例えばスパイラル式熱交換器が用いられるが、これに限られることはない。
凝縮塔110の下部に供給された再生排ガス8は、凝縮塔110内を第1熱交換器111に向かって上昇する。そして、第1熱交換器111において、再生排ガス8は冷却され、第1凝縮液10を生成する。第1凝縮液貯留部41cは、第1熱交換器111の下方に設けられており、第1熱交換器111において生成された第1凝縮液10は第1熱交換器111から流下し、第1凝縮液貯留部41cに一旦貯留される。一方、第1熱交換器111において冷却された再生排ガス8は、第1凝縮排ガス9として第1熱交換器111から排出され、凝縮塔110内を上昇する。
第2凝縮部42は、第1凝縮排ガス9を冷却して第2凝縮液12を生成する第2熱交換器112と、第2熱交換器112において生成された第2凝縮液12を貯留する第2凝縮液貯留部42c(コレクター)と、を有している。第2熱交換器112は、外部から供給される冷却水等の冷却媒体を用いて、第1凝縮排ガス9を冷却するように構成されている。なお、第2熱交換器112には、例えばスパイラル式熱交換器が用いられるが、これに限られることはない。第2凝縮液貯留部42cは、凝縮塔110内を上昇する第1凝縮排ガス9が通過可能になっている。
第1熱交換器111から上昇してきた第1凝縮排ガス9は、第2熱交換器112において冷却され、第2凝縮液12を生成する。第2凝縮液貯留部42cは、第2熱交換器112の下方に設けられており、第2熱交換器112において生成された第2凝縮液12は第2熱交換器112から流下し、第2凝縮液貯留部42cに一旦貯留される。一方、第2熱交換器112において冷却された第1凝縮排ガス9は、第2凝縮排ガス11として第2熱交換器112から排出されて凝縮塔110内を上昇し、凝縮塔110の塔頂から排出される。凝縮塔110から排出された第2凝縮排ガス11は、第1洗浄装置50の第1洗浄塔51に供給される。
このように本実施の形態によれば、凝縮装置40が、吸収塔20および再生塔30とは別体に形成された凝縮塔110に収容されている。このことにより、凝縮装置40が占有する設置スペースを低減することができる。このため、二酸化炭素回収システム1の設置面積を低減することができる。
(第3の実施の形態)
次に、図3を用いて、本発明の第3の実施の形態における二酸化炭素回収システムおよび二酸化炭素回収システムの運転方法について説明する。
図3に示す第3の実施の形態においては、凝縮装置が、再生塔に収容されている点が主に異なり、他の構成は、図2に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図3において、図2に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図3に示すように、本実施の形態においては、凝縮装置40は、再生塔30に収容されている。本実施の形態による第1凝縮液貯留部41cは、第2凝縮液貯留部42cと同様に、再生塔30内を上昇する再生排ガス8が通過可能になっている。
そして、第1洗浄装置50の第1洗浄部51aが、再生塔30に収容されている。第1洗浄部51aは、再生塔30内において、凝縮装置40の上方に配置されている。より具体的には、第2熱交換器112の上方に第1洗浄液貯留部51cが配置され、この第1洗浄液貯留部51cの上方に第1洗浄部51aが配置されている。本実施の形態による第1洗浄液貯留部51cは、第2凝縮液貯留部42cと同様に、再生塔30内を上昇する第2凝縮排ガス11が通過可能になっている。
このように本実施の形態によれば、凝縮装置40が、再生塔30に収容されている。このことにより、再生塔30と凝縮装置40とが占有する設置スペースを低減することができる。このため、二酸化炭素回収システム1の設置面積を低減することができる。とりわけ、本実施の形態によれば、第1洗浄装置50の第1洗浄部51aも、再生塔30に収容されているため、再生塔30と凝縮装置40と第1洗浄部51aとが占有する設置スペースを低減することができる。このため、二酸化炭素回収システム1の設置面積をより一層低減することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、凝縮装置40が再生塔30に収容されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、凝縮装置40は、吸収塔20に収容されてもよい。この場合、凝縮装置40は、吸収塔20内において、吸収部20aと第2洗浄装置60の第2洗浄液貯留部61cとの間に配置することが好ましい。
以上述べた実施の形態によれば、吸収液成分のロスを低減するとともに吸収液の水分量を適切に管理することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
1:二酸化炭素回収システム、2:プロセス排ガス、3:吸収排ガス、4:リッチ液、5:リーン液、8:再生排ガス、9:第1凝縮排ガス、10:第1凝縮液、11:第2凝縮排ガス、12:第2凝縮液、13:第1洗浄液、15:第2洗浄液、20:吸収塔、30:再生塔、40:凝縮装置、41:第1凝縮部、41c:第1凝縮液貯留部、41d:第1凝縮液レベル計、42:第2凝縮部、42c:第2凝縮液貯留部、42d:第2凝縮液レベル計、50:第1洗浄装置、51a:第1洗浄部、54:第1洗浄液濃度計、56:第1洗浄液ライン、60:第2洗浄装置、61a:第2洗浄部、64:第2洗浄液濃度計、66:第2洗浄液ライン、71:第1凝縮液ライン、71V:吸収液混入量調整弁、72:第2凝縮液ライン、73:凝縮液案内装置、74:第1切替弁、75:第2切替弁、76:外部排出ライン、76V:外部排出量調整弁、77:第1混入ライン、77V:第1混入量調整弁、78:第2混入ライン、78V:第2混入量調整弁、80:第1凝縮液排出ライン、80V:第1排出量調整弁、82:第1凝縮液濃度計、90:第2凝縮液排出ライン、90V:第2排出量調整弁、92:第2凝縮液濃度計、100:制御装置、110:凝縮塔

Claims (10)

  1. 処理対象排ガスに含有される二酸化炭素を吸収液に吸収させて前記処理対象排ガスを吸収排ガスとして排出する吸収塔と、
    前記吸収塔から供給される前記吸収液から前記二酸化炭素を再生排ガスとして放出させる再生塔と、
    前記吸収排ガスまたは前記再生排ガスを複数段階凝縮して、凝縮排ガスを排出するとともに各段階で生成された複数の凝縮液を別々に排出する凝縮装置と、
    前記凝縮液を前記吸収液に混入させる第1凝縮液ラインと、
    前記凝縮液を外部に排出する外部排出ラインを含む第2凝縮液ラインと、
    前記凝縮装置から排出された各々の前記凝縮液を、前記第1凝縮液ラインまたは前記第2凝縮液ラインに案内する凝縮液案内装置と、
    各々の前記凝縮液の吸収液成分濃度を計測する凝縮液濃度計測装置と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記凝縮液濃度計測装置により計測された各々の前記凝縮液の吸収液成分濃度に基づいて、複数の前記凝縮液のうち吸収液成分濃度が最も高い前記凝縮液を前記第1凝縮液ラインに案内するとともに、複数の前記凝縮液のうち吸収液成分濃度が最も低い前記凝縮液を前記第2凝縮液ラインに案内するように、前記凝縮液案内装置を制御する、二酸化炭素回収システム。
  2. 前記凝縮排ガスを第1洗浄液で洗浄する第1洗浄部を有する第1洗浄装置を更に備え、
    前記第2凝縮液ラインは、前記凝縮液を前記第1洗浄液に混入させる第1混入ラインを更に含む、請求項1に記載の二酸化炭素回収システム。
  3. 前記第1混入ラインに、前記第1洗浄液への前記凝縮液の混入量を調整する第1混入量調整弁が設けられ、
    前記第1洗浄装置は、前記第1洗浄液の吸収液成分濃度を計測する第1洗浄液濃度計を有し、
    前記制御装置は、前記第1洗浄液濃度計により計測された前記第1洗浄液の吸収液成分濃度に基づいて、前記第1混入量調整弁を制御する、請求項2に記載の二酸化炭素回収システム。
  4. 前記第1洗浄液を前記吸収液に混入させる第1洗浄液ラインを更に備えた、 請求項2または3に記載の二酸化炭素回収システム。
  5. 前記吸収排ガスを第2洗浄液で洗浄する第2洗浄装置を更に備え、
    前記凝縮装置は、前記再生排ガスを凝縮し、
    前記第2凝縮液ラインは、前記凝縮液を前記第2洗浄液に混入させる第2混入ラインを更に含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の二酸化炭素回収システム。
  6. 前記第2混入ラインに、前記第2洗浄液への前記凝縮液の混入量を調整する第2混入量調整弁が設けられ、
    前記第2洗浄装置は、前記第2洗浄液の吸収液成分濃度を計測する第2洗浄液濃度計を有し、
    前記制御装置は、前記第2洗浄液濃度計により計測された前記第2洗浄液の吸収液成分濃度に基づいて、前記第2混入量調整弁を制御する、請求項5に記載の二酸化炭素回収システム。
  7. 前記凝縮装置と前記凝縮液案内装置との間に設けられ、前記凝縮装置から排出される各々の前記凝縮液の排出量を調整する排出量調整装置を更に備え、
    前記凝縮装置は、各々の前記凝縮液を別々に貯留する複数の凝縮液貯留部と、各々の前記凝縮液貯留部に貯留された前記凝縮液の液面レベルを計測する複数の凝縮液レベル計と、を有し、
    前記制御装置は、各々の前記凝縮液レベル計により計測された対応する前記凝縮液貯留部に貯留された前記凝縮液の液面レベルに基づいて、各々の前記凝縮液の排出量を調整するように前記排出量調整装置を制御する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の二酸化炭素回収システム。
  8. 前記第1凝縮液ラインに、前記吸収液への前記凝縮液の混入量を調整する吸収液混入量調整弁が設けられている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の二酸化炭素回収システム。
  9. 前記外部排出ラインに、外部に排出される前記凝縮液の排出量を調整する外部排出量調整弁が設けられている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の二酸化炭素回収システム。
  10. 処理対象排ガスに含有される二酸化炭素を吸収液に吸収させて前記処理対象排ガスを吸収排ガスとして排出する吸収塔と、前記吸収塔から供給される前記吸収液から前記二酸化炭素を再生排ガスとして放出させる再生塔と、を備えた二酸化炭素回収システムの運転方法であって、
    前記吸収排ガスまたは前記再生排ガスを複数段階凝縮して、凝縮排ガスを排出するとともに各段階で生成された複数の凝縮液を別々に排出する工程と、
    各々の前記凝縮液の吸収液成分濃度を計測する工程と、
    複数の前記凝縮液のうち吸収液成分濃度が最も高い前記凝縮液を、前記吸収液に混入させる第1凝縮液ラインに案内するとともに、複数の前記凝縮液のうち吸収液成分濃度が最も低い前記凝縮液を、外部に排出する外部排出ラインを含む第2凝縮液ラインに案内する工程と、を備えた、二酸化炭素回収システムの運転方法。
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