JP2018187555A - スラッジ分離装置 - Google Patents

スラッジ分離装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018187555A
JP2018187555A JP2017091150A JP2017091150A JP2018187555A JP 2018187555 A JP2018187555 A JP 2018187555A JP 2017091150 A JP2017091150 A JP 2017091150A JP 2017091150 A JP2017091150 A JP 2017091150A JP 2018187555 A JP2018187555 A JP 2018187555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten salt
sludge
separation tank
partition plate
separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017091150A
Other languages
English (en)
Inventor
勇也 平井
Yuya Hirai
勇也 平井
陽一 渡邊
Yoichi Watanabe
陽一 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Parker Netsushori Kogyo KK
Original Assignee
Parker Netsushori Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Parker Netsushori Kogyo KK filed Critical Parker Netsushori Kogyo KK
Priority to JP2017091150A priority Critical patent/JP2018187555A/ja
Publication of JP2018187555A publication Critical patent/JP2018187555A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

【課題】溶融塩中のスラッジをより効率よく除去することが可能なスラッジ分離装置の提供。【解決手段】溶融塩浴との間で溶融塩を循環可能に設置されて、溶融塩浴から供給される溶融塩中のスラッジを分離し、スラッジが分離された処理溶融塩を溶融塩浴に戻すスラッジ分離装置30において、溶融塩浴から溶融塩が注入される水平方向一端側を上流側とし、処理溶融塩が溶融塩浴に戻る水平方向他端側を下流側として溶融塩が流れる内部を有する分離槽12と、分離槽12内にその高さ方向に沿って設けられて、分離槽12内を、上流側及び下流側を臨む水平方向に並ぶ複数の領域に分割し、その複数の領域間を分離槽12内の上部側又は底部側で溶融塩が流通可能な状態で仕切る1又は複数の仕切板36と、少なくとも1枚の仕切板36に立設された複数のバッフル板38を備えるスラッジ分離装置30。【選択図】図6

Description

本発明は、スラッジ分離装置に関し、より詳しくは、溶融塩中のスラッジを分離するために用いられるスラッジ分離装置に関する。
例えば鉄鋼材などの金属材料について、窒化などの表面処理や熱処理などを行うために、従来から、溶融塩を用いた塩浴熱処理の技術が利用されている。溶融塩による金属材料の処理を行うと、その処理時間の経過とともに、溶融塩中にスラッジが発生する。溶融塩中にスラッジが発生すると、溶融塩の組成が変動することによって金属材料の処理の安定性が低下したり、処理対象の金属材料にスラッジが付着したりすることがあり、処理後の製品の品質を損なう場合がある。そのため、溶融塩中のスラッジを除去する必要があり、これまで、溶融塩中のスラッジを除去するための種々の装置が提案されている。
例えば特許文献1には、溶融塩浴槽外に設けられ、溶融塩浴槽との間で溶融塩浴液を循環可能なスラッジ分離容器と、スラッジ分離容器内に配設されるハニカム形状のフィルタ部材とを備えた、溶融塩浴液中のスラッジ除去装置が開示されている。
特許文献2には、一端側が開放された有底の円筒状乃至多角筒状に形成されており、底部及び側壁部に多数の孔部が設けられたスラッジ捕集容器を備えるスラッジ除去装置が開示されている。
また、特許文献3には、溶融塩浴槽との間で溶融塩浴液を循環させて溶融塩浴液中に混入するスラッジを除去する濾過手段などを備えるスラッジ除去装置が開示されている。
さらに、特許文献4には、溶融塩中のスラッジを沈降させる静置筒、及びスラッジが分離除去された溶融塩を溶融塩浴槽に還流させる小孔などを備えた除滓エレメントを有するスラッジ除去装置が開示されている。
特開平6−145777号公報 特開平7−308519号公報 特開平8−010528号公報 特開平5−230525号公報
しかし、特許文献1〜3に開示されたスラッジ除去装置では、溶融塩中のスラッジを捕集するためのフィルタ(濾過手段)やスラッジ捕集容器を用いるため、処理時間の経過とともに、捕集されたスラッジによって、フィルタや容器の孔部の目詰まりが生じる。また、特許文献4に開示されたスラッジ除去装置では、溶融塩中のスラッジの除去が沈降分離により行われるが、スラッジが分離除去された溶融塩を小孔から溶融塩浴槽に戻すため、沈降しきれなかったスラッジによって、小孔の目詰まりを起こす可能性がある。そのため、特許文献1〜4に開示されたスラッジ除去装置では、スラッジが除去された溶融塩(処理溶融塩)がフィルタや孔部(小孔)を通過し難くなるため、必ずしも効率の良いものではなかった。また、溶融塩やスラッジの性質などによってはフィルタや容器、小孔を設けた部材の交換頻度が高くなるため、さらなる高効率化が求められる。
本発明は、上述した従来技術に鑑み、溶融塩中のスラッジをより効率よく除去することが可能なスラッジ分離装置を提供しようとするものである。
本発明は、溶融塩浴との間で溶融塩を循環可能に設置されて、前記溶融塩浴から供給される前記溶融塩中のスラッジを分離し、前記スラッジが分離された処理溶融塩を前記溶融塩浴に戻すスラッジ分離装置であり、前記溶融塩浴から前記溶融塩が注入される水平方向一端側を上流側とし、前記処理溶融塩が前記溶融塩浴に戻る水平方向他端側を下流側として前記溶融塩が流れる内部を有する分離槽と、前記分離槽内にその高さ方向に沿って設けられて、前記分離槽内を、前記上流側及び前記下流側を臨む水平方向に並ぶ複数の領域に分割し、その複数の領域間を前記分離槽内の上部側又は底部側で前記溶融塩が流通可能な状態で仕切る1又は複数の仕切板と、少なくとも1枚の前記仕切板に立設された複数のバッフル板と、を備えるスラッジ分離装置を提供する。
本発明によれば、溶融塩中のスラッジをより効率よく除去することが可能なスラッジ分離装置を提供することができる。
本発明の一実施形態のスラッジ分離装置の使用状態(設置状態)の一例を表す概念図である。 第1実施形態のスラッジ分離装置の概略構成を表す斜視図である。 第1実施形態のスラッジ分離装置の概略構成を表す断面図である。 本発明の一実施形態のスラッジ分離装置における、複数のバッフル板が立設された仕切板の平面図である。 第2実施形態のスラッジ分離装置の概略構成を表す断面図である。 第3実施形態のスラッジ分離装置の概略構成を表す断面図である。 バッフル板の構成の変形例を説明するための仕切板の平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<スラッジ分離装置>
まず、図1を参照しながら、本発明の一実施形態のスラッジ分離装置の概念、並びに後述する各実施形態で共通する構成及びその好適な構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態のスラッジ分離装置の使用状態(設置状態)の一例を表す概念図である。図1に示すように、スラッジ分離装置30は、溶融塩浴1との間で溶融塩1aを循環可能に設置される。このスラッジ分離装置30は、溶融塩浴1から供給される溶融塩1a中のスラッジを分離し、スラッジが分離された処理溶融塩を溶融塩浴に戻す装置である。なお、図1中の太線矢印はスラッジ分離装置に供給される溶融塩1aの流れを表す。
本明細書において、「溶融塩浴」とは、溶融塩浴槽などに貯留された状態の溶融塩を意味する。溶融塩浴槽2内で塩浴剤を所定の温度に加熱することで溶融塩浴1を得ることができる。スラッジ分離装置30が適用される溶融塩1aは特に限定されない。例えば、鉄鋼材などの金属材料に、浸炭、窒化、浸炭窒化、及び軟窒化などの表面処理、並びに熱処理、及び金属調質などを行うために用いられる溶融塩1aを挙げることができる。溶融塩1aの温度は、通常、160℃〜1400℃の範囲であり、処理種、処理目的、及び被処理材の材質などに応じて、適宜決定される。
本発明の一実施形態のスラッジ分離装置30は、鉄鋼材に軟窒化処理を行うために用いられる溶融塩1aに対して、より好適である。例えば、鉄鋼材の塩浴軟窒化処理では、溶融塩浴1に被処理材である鉄鋼材が浸漬されることにより、表面処理(窒化処理)が施される。このような、溶融塩浴1に被処理材が浸漬されることによる処理が継続されると、溶融塩浴1中にスラッジが増加してくる。このスラッジを溶融塩浴1から除去するために、スラッジ分離装置30を用いることができる。
スラッジ分離装置30は、通常、溶融塩浴槽2外に設けられる。図1では、溶融塩浴槽2外における設置台3上に載置されたケーシング4内に、スラッジ分離装置30が設けられている構成が例示されているが、スラッジ分離装置30は、設置台3上に直接載置されていてもよい。
溶融塩浴1からスラッジ分離装置30への溶融塩1aの供給には、例えば、不図示のポンプ、及びそれに接続した管体5などを用いることができる。溶融塩浴1中のスラッジを含んだ溶融塩1aを、ポンプの駆動によって管体5を介して汲み上げ、管体5からスラッジ分離装置30に連続的に供給することができる。これにより、スラッジ分離装置30は、溶融塩浴1から連続的に供給される溶融塩1a中のスラッジを分離することと、スラッジが分離された処理溶融塩を溶融塩浴1に戻すことを連続的に行うことが可能である。
スラッジ分離装置30は、溶融塩浴1から溶融塩1aが注入される内部Sを有する分離槽12を備える。この分離槽12は、その水平方向一端123側において、溶融塩浴1から溶融塩1aが注入され、水平方向他端124側において、スラッジが分離された処理溶融塩が溶融塩浴1に戻る構成とされている。そして、分離槽12は、水平方向一端123側を上流側とし、水平方向他端124側を下流側として、溶融塩1aが流れる内部Sを有する。
スラッジ分離装置30は、上述の分離槽12内にその高さ方向Zに沿って設けられる1又は複数の仕切板36を備える。この仕切板36の詳細な構成については、後記の実施形態で説明するが、仕切板36は、分離槽12内に高さ方向Zに沿って設けられることから、分離槽12内を上流側及び下流側を臨む水平方向Xに並ぶ複数の領域に分割するものである。ただし、上述した分離槽12の水平方向一端123側(上流側)から水平方向他端124側(下流側)に溶融塩1aが流れるように、仕切板36は、複数の領域間を、分離槽12内の上部121側又は底部122側で溶融塩が流通可能な状態で仕切る構成とされる。この仕切板36によって、分離槽12の水平方向一端123側から注入された溶融塩1aは、分離槽12内の高さ方向Zに沿って流れ、かつ、分離槽12内の上部121側又は底部122側を通じて、上述の複数の領域に流れ込む。
スラッジ分離装置30は、仕切板36に立設された複数のバッフル板38を備える。このバッフル板38の詳細な構成については、後記の実施形態で説明する。バッフル板38は、仕切板36に立設されているため、仕切板36によって分離槽12内の高さ方向Zに沿って流れる溶融塩1aの流れを妨げるように作用してその流れ方向や流速を変化させ得る。これにより、溶融塩1aが分離槽12内をその高さ方向Zに沿って流れる過程で、溶融塩中のスラッジを分離することが可能となる。
例えば、分離槽12内において、溶融塩1aが上部121側へ向かう高さ方向Zに流れる領域(図1中の上向き太線矢印参照)にバッフル板38を設けることにより、その領域で溶融塩1aの流れに変化が生じて、溶融塩1a中のスラッジをより沈降分離しやすくなると考えられる。また、分離槽12内において、溶融塩1aが底部122側へ向かう高さ方向Zに流れる領域(図1中の下向き太線矢印参照)にバッフル板を設けることによっても、その領域で溶融塩1aの流れに変化が生じるため、溶融塩1a中のスラッジを沈降分離することが可能と考えられる。さらに、溶融塩1a中のスラッジが浮遊しやすい性質の場合には、バッフル板の作用によって、そのスラッジを浮遊させて分離することも可能となると考えられる。溶融塩1aや溶融塩1a中のスラッジの性質などに応じて、分離槽12内における仕切板36やバッフル板38の位置を適宜決定することができる。また、スラッジを沈降させるか浮遊させるかを選択することもでき、それら両方によって処理することもできるが、スラッジは沈降しやすい性質のものが多いことから、少なくともスラッジを沈降させることが好ましい。
上述の通り、本発明の一実施形態のスラッジ分離装置では、溶融塩浴1から注入される溶融塩1aを分離槽12内に流す過程で、その分離槽12内を複数の領域に分割する仕切板36と、その仕切板36に立設されたバッフル板38によって、溶融塩1a中のスラッジを分離することができる。したがって、スラッジの除去にフィルタなどを用いる場合における目詰まりなどの問題がなく、また、塩浴処理の操業中にもスラッジの分離処理が可能であるため、溶融塩1a中のスラッジをより効率よく除去することが可能となる。
分離槽12の水平方向一端123側における溶融塩1aの入口、及び水平方向他端124側における処理溶融塩の出口、並びに仕切板36が分離槽12内において溶融塩1aを流通可能とする位置(上部121側又は底部122側)は、適所に設定することができる。これらの配置を適所に設定することなどにより、分離槽12内において、溶融塩1aが、上部121側へ向かう高さ方向Zに流れる領域(「上昇流領域」と称することがある。)、及び底部122側へ向かう高さ方向Zに流れる領域(「下降流領域」と称することがある。)を設けることが可能である。
本発明の一実施形態のスラッジ分離装置における分離槽、仕切板及びバッフル板には、溶融塩に対する耐熱性及び耐食性が高い材質を用いることが好ましい。好適な材質としては、例えば、純チタン、チタン合金、及びニッケル合金などを挙げることができる。これらの材質で作製された分離槽、仕切板及びバッフル板を用いることにより、それらに、溶融塩による窒化などの影響を受け難くすることができ、また、溶融塩中のスラッジを付着し難くすることができる。分離槽の形状としては、溶融塩が流れる内部を有する有底箱型であれば特に限定されず、例えば、立方体状、直方体状、及び円筒状などを挙げることができ、分離槽の上部は開放されていてもよいし、閉塞されていてもよい。
次に、上述したスラッジ分離装置の具体的な構成例について、図2〜図7を参照しながら説明する。なお、各図において、共通する構成部については同一の符号を付し、重複する説明を省略することがある。
[第1実施形態]
図2及び図3は、第1実施形態のスラッジ分離装置10の構成を説明するための概略図である。図2はその斜視図であり、図3は、その分離槽12内の高さ方向Zに沿う断面図である。第1実施形態のスラッジ分離装置10は、分離槽12、仕切板16、及び複数のバッフル板18を備える。
スラッジ分離装置10における分離槽12は、直方体状で、底部を有するとともに上部121が開放された箱型に形成されている。分離槽12は、水平方向一端123側における上部121側を溶融塩の入口13として溶融塩が注入される構成とされている。また、分離槽12は、水平方向他端124側における上部121側に設けられた流出部14から、スラッジが分離された処理溶融塩が溶融塩浴に戻る構成とされている。このように、分離槽12は、水平方向一端123側を上流側とし、水平方向他端124側を下流側として、溶融塩が流れる内部S1を有する。
分離槽12内には、その高さ方向Zに沿って、分離槽12の底部122との間に隙間G1を有する状態で仕切板16が設けられている。この仕切板16によって、分離槽12内(内部S1)は、上流側及び下流側を臨む水平方向Xに並ぶ2つの領域S11、S12に分割されている。その分割された2つの領域S11、S12間は、仕切板16によって、分離槽12内における底部122側の隙間G1で溶融塩が上流側から下流側に向かって流通可能な状態で仕切られている。そのため、分離槽12内は、分離槽12の水平方向一端123側における上部121側から注入される溶融塩が底部122側へ向かう高さ方向Zに流れる下降流領域S11(図3中の下向き太線矢印参照)と、その下降流領域S11から流れる溶融塩が底部122側の隙間G1で折り返し、上部121側へ向かう高さ方向Zに流れる上昇流領域S12(図3中の上向き太線矢印参照)とを含む。仕切板16と分離槽12の底部122との間の隙間G1は、分離槽12内の高さHに対して5〜30%程度(高さHの0.05〜0.3倍程度)であることが好ましく、その範囲内で溶融塩の粘度などの性質に応じて適宜決定するのが良い。
仕切板16は、分離槽12内に対して取り外し可能に設けられることが好ましい。これにより、溶融塩の性質や溶融塩中に生じるスラッジの性質などによって変わり得る実際の作業状況に応じて、分離槽12内における仕切板16の位置を変更したり、分離槽12内に取り付ける仕切板16を構成の異なる仕切板に変更したりすることができる。そのような仕切板のバリエーションとしては、例えば後述するバッフル板の数、位置、及び角度などが異なる仕切板や、分離槽12内の高さ方向Zに沿う長さが異なる仕切板などを挙げることができる。例えば、分離槽12の内壁面12aに溝を形成しておき、その溝に仕切板16を挿通させることで、分離槽12内に仕切板16を取り外し可能に設けることができる。
また、仕切板16は、分離槽12内の高さ方向Zにおける高さ位置を調節可能に設けられることが好ましい。これにより、仕切板16と分離槽12の底部122との間に隙間G1を容易に設けることができ、さらに、実際の作業状況に応じて、仕切板16と分離槽12の底部122との間の隙間G1の大きさを容易に変更することができる。例えば、分離槽12の内壁面12aに仕切板16が挿通する溝を設け、その溝にストッパーを設けたり、仕切板16に高さ調節用の孔を設け、その孔に挿通する固定部材などを用いたりして、分離槽12内の高さ方向Zにおける仕切板16の高さ位置を調節することができる。
仕切板16には、複数のバッフル板18が立設されている。バッフル板18は、分離槽12内の高さ方向Zに沿う仕切板16に立設されていることから、分離槽12の水平方向Xに向かう高さhを有して設けられている。そのため、バッフル板18には、分離槽12内の高さ方向Zに沿う溶融塩の流れ方向に対して交差する部分が少なくとも生じることとなる。それによって、バッフル板18は、分離槽12内の高さ方向Zに沿う溶融塩の流れを妨げてその流れ方向や流速を変化させ、溶融塩中のスラッジの分離に寄与することができる。
バッフル板18は、溶融塩が分離槽12内の下降流領域S11から底部122側の隙間G1を通じて折り返して流れてくる上昇流領域S12に設けられている。バッフル板18が立設された仕切板16の表面からのバッフル板の高さhは、バッフル板が立設された側の仕切板の面から分離槽の内壁面までの水平方向に沿う距離Dに対して、40〜95%(距離Dの0.40〜0.95倍)であることが好ましく、50〜90%(距離Dの0.50〜0.90倍)であることがより好ましい。
また、バッフル板18は、バッフル板18が立設された仕切板16の平面視において、分離槽12内の高さ方向Zに直交する方向(分離槽の奥行き方向)Yに複数設けられていることが好ましい。そのように設けられた複数のバッフル板18では、分離槽12内の高さ方向Zに沿う溶融塩の流れ方向に対して交差する部分が増え、溶融塩の流れをより妨げ易くなり、溶融塩中のスラッジをより分離し易くなる。
1枚の仕切板16に設けられるバッフル板18の数は、2以上であれば特に限定されない。そのバッフル板18の数は、仕切板16に対するバッフル板18の大きさによっても変わるが、例えば、3〜20であることが好ましく、4〜16であることがより好ましく、6〜12であることがさらに好ましい。
また、バッフル板18は、バッフル板18が立設された仕切板16の平面視において、分離槽12内の高さ方向Zに対して直交又は傾斜して設けられていることが好ましい。そのようなバッフル板18は、分離槽12内の高さ方向Zに沿って流れる溶融塩の流れ方向に対してより大きな面で交差し、溶融塩の流れをより妨げ易くなり、溶融塩中のスラッジをより分離し易くなる。バッフル板18で溶融塩の流れを妨げつつ、分離槽12内の上流側から下流側まで溶融塩の円滑な流れを形成する観点から、バッフル板18は、仕切板16の平面視において、分離槽12内の高さ方向Zに対して傾斜して設けられていることがより好ましい。
上述した好ましいバッフル板18のさらに好適な構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態のスラッジ分離装置10に使用されうる仕切板16のバッフル板18が設けられた側から視た平面図である。この仕切板16に立設されたバッフル板18は、その仕切板16の平面視において、分離槽内の高さ方向Zに直交する方向(分離槽の奥行き方向)Yに、分離槽内の上部側及び底部側でそれぞれ複数(図4では4つ)ずつ設けられている。
各バッフル板18は、バッフル板18が立設された仕切板16の平面視において、分離槽内の高さ方向Zに対して傾斜して設けられている。具体的には、分離槽内の底部側に設けられたバッフル板181は、仕切板16の平面視において、その一のバッフル板181における分離槽内の底部側に位置する下端18bから分離槽内の上部側に向かう高さ方向線Lに対して、所定の角度θ1で設けられている。一方、分離槽内の上部側に設けられたバッフル板182は、仕切板16の平面視において、その一のバッフル板182における分離槽内の底部側に位置する下端18bから分離槽内の上部側に向かう高さ方向線Lに対して、所定の角度−θ2で設けられている。角度θ1は、5°〜65°であることが好ましく、10°〜60°であることがより好ましい。また、角度−θ2は、−5°〜−65°であることが好ましく、−10°〜−60°であることがより好ましい。
上記角度は、バッフル板18が立設された仕切板16の平面視において、バッフル板18における分離槽内の底部側に位置する下端18bを始点とし、その始点から分離槽内の上部側に向かう高さ方向線Lを基準線とした場合に、その基準線Lと、バッフル板18とがなす角度をいう。より具体的には、基準線Lと、一のバッフル板18において、分離槽内の底部側に位置する下端18bから上部側に位置する上端18aを結ぶ線とがなす角度をいう。本明細書においては、バッフル板18が、基準線Lから反時計回りに位置する場合のバッフル板181の角度を正の角度とし、バッフル板18が、基準線Lから時計回りに位置する場合のバッフル板182の角度を負の角度とする。なお、図4では、分離槽内の底部側に設けられたバッフル板181が正の角度(θ1)で設けられ、分離槽内の上部側に設けられたバッフル板182が負の角度(−θ2)で設けられた構成が示されているが、正及び負の角度は逆であってもよい。
バッフル板18は、上記角度が5°〜65°の範囲の角度θ1で設けられたバッフル板(第1傾斜板)181と、上記角度が−5°〜−65°の範囲の角度−θ2(θ2=θ1)で設けられたバッフル板(第2傾斜板)182とを分離槽内の高さ方向Zに並ぶ対として、1対以上含むことが好ましい。この第1傾斜板181及び第2傾斜板182の対は、2〜7対であることがより好ましく、3〜5対であることがさらに好ましい。図4では、仕切板16に、第1傾斜板181及び第2傾斜板182の対が4対設けられている構成が例示されている。
図3に示すように、本実施形態のスラッジ分離装置10においては、上述の通り、バッフル板18は、溶融塩が分離槽12内の下降流領域S11から底部122側を通じて折り返して流れてくる上昇流領域S12に設けられている。この上昇流領域S12に設けられたバッフル板18の作用により、分離槽12内において下降流領域S11から底部122側を通じて折り返して上昇流領域S12に流れてくる溶融塩中のスラッジの流通が妨げられ、スラッジを底部122側へ沈降させることが可能となる。
また、本実施形態では、分離槽12の水平方向他端124側における上部121側に、処理溶融塩を溶融塩浴(図1中の符号1参照)へ流出させる流出部14が設けられている。この流出部14から、溶融塩中のスラッジが沈降分離された上澄溶融塩を、溶融塩浴へ戻すことができる。なお、分離槽12内に沈殿したスラッジは、溶融塩浴とスラッジ分離装置10との溶融塩の循環を停止させた後、除去することができる。
以上のように、本実施形態のスラッジ分離装置10では、分離槽12内に注入される溶融塩が、分離槽12内をその高さ方向Zに沿って流れる過程において、溶融塩中のスラッジを分離槽内に効率よく沈降分離することができる。よって、本実施形態のスラッジ分離装置10を使用することにより、溶融塩浴中のスラッジをより効率よく除去処理することが可能となる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態のスラッジ分離装置20の構成を説明するための概略図であり、その分離槽12内の高さ方向Zに沿う断面の概略図である。第2実施形態のスラッジ分離装置20は、第1実施形態で述べた仕切板16及びバッフル板18と同様の構成を有する仕切板26及びバッフル板28を備えるが、それらの分離槽22内における配置関係が、第1実施形態のスラッジ分離装置10とは異なる。
第2実施形態のスラッジ分離装置20における分離槽22は、その水平方向一端223側における底部222側に設けられた流入部23から溶融塩が注入され、水平方向他端224側における底部222側に設けられた流出部24から、スラッジが分離された処理溶融塩が溶融塩浴に戻る構成とされている。本実施形態のスラッジ分離装置20では、分離槽22の水平方向一端223側における底部222側に溶融塩が流入される流入部23を設けているため、この流入部23と、図1に示した管体5などの溶融塩の供給部材とを密閉状態で接続することが好ましい。また、本実施形態のスラッジ分離装置20では、分離槽22の水平方向他端224側における底部222側に処理溶融塩が溶融塩浴に戻る流出部24を設けているため、溶融塩が領域S21に溜まるように、流出部24の大きさや、分離槽を流れる溶融塩の流量などを適度に設定することが好ましい。
分離槽22内には、その高さ方向Zに沿って、分離槽22の上部221側に所定の隙間G2を有する状態で仕切板26が設けられている。この仕切板26によって、分離槽22内(内部S2)は、上流側及び下流側を臨む水平方向Xに並ぶ2つの領域S22、S21に分割されている。その分割された2つの領域S22、S21間は、仕切板26によって、分離槽22内における上部221側の隙間G2で溶融塩が上流側から下流側に向かって流通可能な状態で仕切られている。領域S22は、分離槽22の水平方向一端223側における底部222側から注入される溶融塩が上部221側へ向かう高さ方向Zに流れる上昇流領域S22となっている。領域S21は、上昇流領域S22から流れる溶融塩が上部221側の隙間G2で折り返し、底部222側へ向かう高さ方向Zに流れる下降流領域S21となっている。分離槽22の上部221側の隙間G2は、分離槽22内の高さHに対して、5〜30%程度(高さHの0.05〜0.30倍程度)であることが好ましく、その範囲内で溶融塩の粘度などの性質に応じて適宜決定するのが良い。
そして、本実施形態のスラッジ分離装置20においては、仕切板26に立設された複数のバッフル板28は、溶融塩が分離槽22内の上昇流領域S22から上部221側(隙間G2)を通じて折り返して流れてくる下降流領域S21に設けられている。この下降流領域S21に設けられたバッフル板28により、その下降流領域S21に流れてくる溶融塩の流れが妨げられ、その流れ方向や流速が変化することで、溶融塩中のスラッジを分離することができる。この際、溶融塩中のスラッジが浮遊しやすい性質である場合、バッフル板の作用により、そのスラッジを浮上させて分離することも可能であるし、スラッジが沈降しやすい性質である場合、バッフル板の作用により、スラッジを沈降させることも可能である。図5に示すスラッジ分離装置20は、分離槽22の底部222側に処理溶融塩の流出部24が設けられている点で、浮遊しやすい性質のスラッジを浮上させて分離する場合に好適な構成として、例示されているものである。流出部24から、溶融塩中のスラッジが浮上分離された処理溶融塩を、溶融塩浴へ戻すことができる。なお、分離槽22内に浮上したスラッジは、溶融塩浴とスラッジ分離装置20との溶融塩の循環中にも、網部材などを用いて取り除くことが可能である。
以上のように、本実施形態のスラッジ分離装置20では、分離槽22内に注入される溶融塩が、分離槽22内をその高さ方向Zに沿って流れる過程において、溶融塩中のスラッジを分離槽内で分離することができる。よって、本実施形態のスラッジ分離装置20を使用することにより、溶融塩浴中のスラッジをより効率よく除去処理することが可能となる。
上述の第1実施形態及び第2実施形態の各スラッジ分離装置10、20では、仕切板16、26を1枚用いた例を説明したが、本発明の一実施形態のスラッジ分離装置は、仕切板を複数備えることがより好ましい。仕切板の数は、2〜7であることが好ましく、2〜5であることがより好ましく、3〜5であることがさらに好ましい。スラッジ分離装置が複数の仕切板を備える場合、バッフル板は、少なくとも1枚の仕切板に立設されていればよく、複数の仕切板に立設されていてもよい。次に、複数の仕切板を備えるスラッジ分離装置の好適な実施形態について説明する。
[第3実施形態]
図6は、第3実施形態のスラッジ分離装置30の構成を説明するための概略図であって、その分離槽12内の高さ方向Zに沿う断面図である。本実施形態のスラッジ分離装置30は、図1に示したスラッジ分離装置30と同様の構成を有する。スラッジ分離装置30は、前述の第1実施形態で述べた分離槽12と、分離槽12内に設けられた3枚の仕切板36と、そのうちの1枚の仕切板362に立設された複数のバッフル板38とを備える。
本実施形態のスラッジ分離装置30では、第1実施形態のスラッジ分離装置10と同様、分離槽12は、その水平方向一端123側における上部121側を溶融塩の入口13として溶融塩が注入される構成とされている。また、分離槽12は、水平方向他端124側における上部121側から、スラッジが分離された処理溶融塩が溶融塩浴に戻る構成とされている。このように、本実施形態のスラッジ分離装置30における分離槽12も、水平方向一端123側を上流側とし、水平方向他端124側を下流側として、溶融塩が流れる内部S3を有する。
分離槽12内には、その高さ方向Zに沿って、複数(図6では3枚)の仕切板36が設けられている。具体的には、複数の仕切板36は、分離槽12内の底部122側で溶融塩が流通可能な状態で複数の領域(S31とS32、及びS33とS34)間を仕切る第1の仕切板361を含む。また、複数の仕切板36は、複数の仕切板36において第1の仕切板361とは互いに隣り合い、分離槽12内の上部121側で溶融塩が流通可能な状態で複数の領域(S32とS33)間を仕切る第2の仕切板362を含む。
2枚の第1の仕切板361はいずれも、分離槽12内の底部122との間に隙間G1を有して設けられていることで、分離槽12内の底部122側で溶融塩が流通可能な状態で複数の領域間(S31とS32間、及びS33とS34間)を仕切っている。また、第2の仕切板362は、分離槽12内の上部121側に隙間G2を有して設けられていることで、分離槽12内の上部121側で溶融塩が流通可能な状態で複数の領域S32、S33間を仕切っている。第1の仕切板361と分離槽12の底部122との間の隙間G1や、第2の仕切板362による分離槽12内の上部121側の隙間G2は、分離槽12内の高さHに対して5〜30%程度(高さHの0.05〜0.30倍)であることが好ましく、その範囲内で溶融塩の粘度などの性質に応じて適宜決定するのが良い。
第2の仕切板362は、前述の第1実施形態及び第2実施形態の各スラッジ分離装置10、20における仕切板16、26と同様、複数のバッフル板38が立設されているものである。一方、第1の仕切板361は、バッフル板が設けられていない平板状のものである。第1の仕切板361も、第2の仕切板362(前述の仕切板16、26)と同様、分離槽12内に対して取り外し可能に設けられることが好ましく、また、分離槽12内の高さ方向Zにおける高さ位置を調節可能に設けられることが好ましい。
本実施形態のスラッジ分離装置30では、分離槽12内における上流側及び下流側のそれぞれに1枚ずつ(計2枚の)第1の仕切板361が設けられており、その2枚の仕切板361の間に、1枚の第2の仕切板362が設けられている。これらの仕切板36(361、362)によって、分離槽12内は、上流側及び下流側を臨む水平方向Xに並ぶ複数(図6では4つ)の領域S31〜S34に分割されている。
スラッジ分離装置30における分離槽12内は、分離槽12内の上流側に設けられた第1の仕切板361によって、分離槽12の水平方向一端123側における上部121側から注入される溶融塩が、底部122側へ向かう高さ方向Zに流れる下降流領域S31を含む。また、分離槽12内は、第2の仕切板362によって、下降流領域S31から流れてくる溶融塩が、上流側の第1の仕切板361と底部122との間の隙間G1で折り返し、分離槽12内の上部121側へ向かう高さ方向Zに流れる上昇流領域S32を含む。さらに、分離槽12内の下流側に設けられた第1の仕切板361によって、分離槽12内は、上昇流領域S32から流れてくる溶融塩が、第2の仕切板362による分離槽12内の上部121側の隙間G2で折り返し、底部122側へ向かう高さ方向Zに流れる下降流領域S33を含む。さらにまた、分離槽12内は、下降流領域S33から流れてくる溶融塩が、下流側の第1の仕切板361と底部122との間の隙間G1で折り返し、上部121側へ向かう高さ方向Zに流れる上昇流領域S34とを含む。
第2の仕切板362に立設された複数のバッフル板38は、溶融塩が分離槽12内の下降流領域S31から、上流側の第1の仕切板361と底部122との間の隙間G1を通じて折り返して流れてくる上昇流領域S32に設けられている。この上昇流領域S32に設けられた複数のバッフル板38の作用により、上昇流領域S32に流れてくる溶融塩中のスラッジの流通が妨げられ、スラッジを底部122側へ沈降させることが可能となる。
第2の仕切板362に立設されたバッフル板38は、分離槽12の水平方向Xに向かうバッフル板38の高さhが異なること以外は、前述の第1及び第2実施形態の各スラッジ分離装置10、20におけるバッフル板18、28と同様の構成を有する。本実施形態のスラッジ分離装置30では、バッフル板38の高さhは、バッフル板38が立設された側の第2の仕切板362の面からバッフル板38が立設された側にある第1の仕切板361の面までの水平方向Xに沿う距離dに対して、40〜95%(距離dの0.40〜0.95倍)であることが好ましく、50〜90%(距離dの0.50〜0.90倍)であることがより好ましい。すなわち、バッフル板38の高さhは、0.40d〜0.95dであることが好ましく、0.50d〜0.90dであることがより好ましい。
また、本実施形態のスラッジ分離装置30では、前述の第1実施形態のスラッジ分離装置10と同様、分離槽12の水平方向他端124側における上部121側に、処理溶融塩を溶融塩浴へ流出させる流出部14が設けられている。この流出部14から、溶融塩中のスラッジが沈降分離された上澄溶融塩を、溶融塩浴へ戻すことができる。なお、分離槽12内に沈殿したスラッジは、溶融塩浴とスラッジ分離装置30との溶融塩の循環を停止させた後、除去することができる。
以上のように、本実施形態のスラッジ分離装置30では、分離槽12内に注入される溶融塩が、分離槽12内をその高さ方向Zに沿って上下に蛇行しながら流れる構成とされている。そのため、溶融塩が分離槽12内を上下に蛇行して流れる過程において、溶融塩中のスラッジが分離槽内において十分に沈殿する場所が生じ、溶融塩中のスラッジをさらに効率よく沈降分離することができる。また、溶融塩中に浮遊しやすい性質のスラッジがある場合にスラッジが浮上したとしても、その浮上したスラッジを、上流側及び下流側の第1の仕切板361によって、下降流領域S31から上昇流領域S32、及び下降流領域S33から上昇流領域S34へ流れ込むのを防止することができる。したがって、本実施形態のスラッジ分離装置30を使用することにより、溶融塩浴中のスラッジをさらに効率よく除去処理することが可能となる。
なお、本実施形態のスラッジ分離装置30では、上昇流領域S32に設けられた複数のバッフル板38を、第2の仕切板362に立設する代わりに、その上昇流領域S32において、上流側の第1の仕切板361に立設してもよい。そのように構成しても、本実施形態のスラッジ分離装置30における作用及び効果と概ね同様の作用及び効果を奏することが可能である。また、溶融塩中のスラッジをより沈降させるため、下流側の第1の仕切板361における上昇流領域S34側の面に、複数のバッフル板を設けてもよい。
[実施形態の変形例]
本発明の一実施形態のスラッジ分離装置は、上述の各実施形態のみに限定されるものではなく、例えば、前述の各実施形態のスラッジ分離装置について、本発明の目的を損なわない範囲内において適宜変更を加えることができる。
(各実施形態の組み合わせ)
例えば、第1〜第3実施形態のスラッジ分離装置10、20、30における構成部を適宜組み合わせてもよい。具体的には、第1〜第3実施形態の各スラッジ分離装置10、20、30における仕切板16、26、36の両面に、複数のバッフル板18、28、38を設けてもよい。また、例えば、第3実施形態のスラッジ分離装置30における分離槽12内の下降流領域S31、S33に複数のバッフル板を設けてもよい。これらの変形例の構成などによって、分離槽内の複数のバッフル板で溶融塩中のスラッジの大半を沈降させることができ、浮遊しやすいスラッジがある場合には、分離槽内の下降流領域にある複数のバッフル板でそのスラッジを浮上させ得る。そのため、これらの構成は、溶融塩中に沈降しやすい性質のスラッジのみならず、浮遊しやすい性質のスラッジが混在する場合に好適に採用しうる。
(バッフル板の構成の変形例)
仕切板に設けられるバッフル板の構成は、前述の通り、図4に示すような構成が好適であるが、その構成に限定されず、仕切板におけるバッフル板の設置数、設置箇所、及び設置角度などを適宜変更することができる。図7A〜Hは、バッフル板の構成の変形例を説明するための図であり、仕切板46A〜Hにおける複数のバッフル板48A〜Hが設けられた側から視た平面図である。
例えば、図7A〜Dに示すように、前述の各実施形態のスラッジ分離装置における複数のバッフル板が設けられた仕切板(図4参照)と比べて、その仕切板46A、46B、46C、46Dに立設されたバッフル板48A、48B、48C、48Dの数を減らしたり、増やしたりすることができる。また、図7B〜Dに示すように、バッフル板48B、48C、48Dが立設された仕切板46B、46C、46Dの平面視において、分離槽内の高さ方向Zに対する傾斜角度を適宜変更することができる。
前述の各実施形態のスラッジ分離装置では、図4に示すように、第1傾斜板(181)と第2傾斜板(182)とを分離槽内の高さ方向Zに並ぶ対として、1対以上含むバッフル板の構成を例示したが、バッフル板は高さ方向Zに並ぶ対として設けられていなくてもよい。例えば、図7Eに示すように、仕切板46Eに立設された複数のバッフル板48Eは、全て同じ向き(平行)に設けられていてもよい。また、図7Fに示すように、仕切板46Fに立設された複数のバッフル板48Fは、高さ方向Zに沿う中心線に対称に設けられていてもよく、高さ方向Zに直交する方向(分離槽内の奥行き方向)Yに並ぶ対として、1対以上含むように設けられていてもよい。
前述の各実施形態のスラッジ分離装置では、図4に示すように、バッフル板が立設された仕切板の平面視において、分離槽内の高さ方向Zに対して傾斜して設けられたバッフル板の構成を例示したが、バッフル板は高さ方向Zに対して傾斜していなくてもよい。例えば、図7Gに示すように、バッフル板48Gは、バッフル板48Gが立設された仕切板46Gの平面視において、分離槽内の底部側に位置する下端と分離槽内の上部側に位置する上端とが、分離槽内の高さ方向Zに平行となる位置で設けられていてもよい。この場合、バッフル板48Gの厚さ分に相当する面が、分離槽内の高さ方向Zに沿う溶融塩の流れ方向に対して交差する部分となり、それによって、バッフル板48Gは、溶融塩の流れを妨げてその流れ方向や流速を変化させる作用を有する。さらに、例えば、図7Hに示すように、バッフル板48Hは、バッフル板48Hが立設された仕切板46Hの平面視において、分離槽内の高さ方向Zに直交する方向(分離槽内の奥行き方向)Yに平行となるように設けられていてもよい。
(仕切板の構成の変形例)
前述の各実施形態における仕切板16、26、36は、分離槽12、22内に、その底部122側に隙間G1、又はその上部121、221側に隙間G2を有する状態で設けられたが、この構成に限定されない。すなわち、仕切板は、仕切板で分割される複数の領域間に分離槽内の上部側又は底部側で溶融塩が流通可能な状態で設けられていれば、隙間を設けなくてもよい。例えば、分離槽内の上部側又は底部側の隙間の代わりに、仕切板の上端側又は下端側に、分離槽内における上流側から下流側に向けて溶融塩を通過させる連通部を設けてもよい。連通部としては、例えば、仕切板の上端側又は下端側に形成した貫通孔や、仕切板の上端側又は下端側に形成した切り欠きなどを挙げることができる。このような連通部を有する仕切板を用いる場合、その仕切板の高さを分離槽内の高さHと同じかそれ以上にすることが好ましい。
以上詳述した本発明の一実施形態のスラッジ分離装置は、以下の構成をとることも可能である。
[1]溶融塩浴との間で溶融塩を循環可能に設置されて、前記溶融塩浴から供給される前記溶融塩中のスラッジを分離し、前記スラッジが分離された処理溶融塩を前記溶融塩浴に戻すスラッジ分離装置であり、前記溶融塩浴から前記溶融塩が注入される水平方向一端側を上流側とし、前記処理溶融塩が前記溶融塩浴に戻る水平方向他端側を下流側として前記溶融塩が流れる内部を有する分離槽と、前記分離槽内にその高さ方向に沿って設けられて、前記分離槽内を、前記上流側及び前記下流側を臨む水平方向に並ぶ複数の領域に分割し、その複数の領域間を前記分離槽内の上部側又は底部側で前記溶融塩が流通可能な状態で仕切る1又は複数の仕切板と、少なくとも1枚の前記仕切板に立設された複数のバッフル板と、を備えるスラッジ分離装置。
[2]前記分離槽内は、前記複数の領域として、前記溶融塩が前記分離槽内の前記底部側へ向かう高さ方向に流れる下降流領域と、前記溶融塩が前記分離槽内の前記上部側へ向かう高さ方向に流れる上昇流領域とを含み、前記溶融塩が前記底部側又は前記上部側で折り返して前記下降流領域及び前記上昇流領域に流れるように構成されている前記[1]に記載のスラッジ分離装置。
[3]前記分離槽内は、前記溶融塩が前記下降流領域から前記分離槽内の前記底部側を通じて折り返して前記上昇流領域に流れる領域を少なくとも含み、前記バッフル板は、前記溶融塩が前記下降流領域から前記底部側を通じて折り返して流れてくる前記上昇流領域に設けられており、前記溶融塩中の前記スラッジを前記底部側へ沈降させる前記[2]に記載のスラッジ分離装置。
[4]前記仕切板を複数備え、前記複数の仕切板は、前記分離槽内の前記底部側で前記溶融塩が流通可能な状態で前記複数の領域間を仕切る第1の仕切板と、前記複数の仕切板において前記第1の仕切板とは互いに隣り合い、前記分離槽内の前記上部側で前記溶融塩が流通可能な状態で前記複数の領域間を仕切る第2の仕切板とを含む前記[1]〜[3]のいずれかに記載のスラッジ分離装置。
[5]前記バッフル板は、前記バッフル板が立設された前記仕切板の平面視において、前記分離槽内の前記高さ方向に直交する方向に複数設けられている前記[1]〜[4]のいずれかに記載のスラッジ分離装置。
[6]前記バッフル板は、前記バッフル板が立設された前記仕切板の平面視において、前記分離槽内の前記高さ方向に対して傾斜して設けられている前記[1]〜[5]のいずれかに記載のスラッジ分離装置。
[7]前記バッフル板は、前記バッフル板が立設された前記仕切板の平面視において、前記バッフル板における前記分離槽の前記底部側に位置する下端から前記分離槽の前記上部側に向かう高さ方向線に対して、5°〜65°又は−5°〜−65°の角度で設けられている前記[1]〜[6]のいずれかに記載のスラッジ分離装置。
[8]前記バッフル板は、前記角度が5°〜65°の範囲の角度θで設けられた第1傾斜板と、前記角度が−5°〜−65°の範囲の角度−θで設けられた第2傾斜板とを前記高さ方向に並ぶ対として、1対以上含む前記[7]に記載のスラッジ分離装置。
[9]前記分離槽は、前記水平方向他端側における上部側に、前記溶融塩中の前記スラッジが沈降分離された上澄溶融塩を、前記処理溶融塩として前記溶融塩浴へ流出させる流出部を備える前記[1]〜[8]のいずれかに記載のスラッジ分離装置。
[10]前記仕切板は、前記分離槽内に対して取り外し可能に設けられる前記[1]〜[9]のいずれかに記載のスラッジ分離装置。
[11]前記仕切板は、前記分離槽内の高さ方向における高さ位置を調節可能に設けられる前記[1]〜[10]のいずれかに記載のスラッジ分離装置。
以下、本発明の一実施形態のスラッジ分離装置について、実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(分離槽の準備)
まず、外形で、幅(図2中のX方向参照)約250mm、奥行き(図2中のY方向参照)約200mm、高さ(図2中のZ方向参照)約250mmの直方体状で、底部を有するとともに上部が開放された箱型の純チタン製分離槽を用意した。この分離槽の作製において、分離槽の水平方向他端側における上部側に、分離槽の高さを低くしたような切り欠きを形成し、処理溶融塩を溶融塩浴へ流出させる流出部を設けた。また、分離槽内における奥行き方向で対向する内壁面には、分離槽内の高さ方向に沿って仕切板を挿通させるための溝を、仕切板が奥行き方向に平行に設けられるように形成した。この際、上記の各内壁面に、上記溝を均等に3箇所ずつ(両内壁面に計6箇所)形成して3枚の仕切板を設置可能とした分離槽と、上記溝を均等に5箇所ずつ(両内壁面に計10箇所)形成し、5枚の仕切板を設置可能とした分離槽の2種を作製した。
(仕切板の準備)
一方、分離槽内に設置する仕切板として、平板状の仕切板(以下、「仕切板A」と称する。)と、複数のバッフル板が立設された仕切板(以下、「仕切板B」と称する。)とを、それぞれ複数用意した。仕切板A、及び仕切板Bにおける平板部分のサイズは、横約190mm(図4中のY方向参照)、高さ約190mm(図4中のZ方向参照)、厚さ約3mmであった。各仕切板には、分離槽内の高さ方向における高さ位置調節用の孔を形成しておき、その孔に挿通する固定部材により、分離槽内の高さ方向における仕切板の高さ位置を調節可能とした。複数のバッフル板の材質は、仕切板Bの材質と同じとし、各仕切板の材質は、後記表1に示す通りとした。
(バッフル板の準備)
複数のバッフル板が立設された仕切板Bについては、前述の第3実施形態のスラッジ分離装置における第2の仕切板の構成に準じて、後記表1に示す構成のものをそれぞれ作製した。具体的には、複数のバッフル板として、図4に示すように、分離槽内の底部側に設けられる第1傾斜板(181)と、分離槽内の上部側に設けられる第2傾斜板(182)とが分離槽内の高さ方向(Z)に並ぶ対として、1〜4対設けられた仕切板Bを作製した(表1中の「傾斜板の数(対)」欄参照)。この際、第1傾斜板の角度(図4中のθ1参照)及び第2傾斜板の角度(図4中の−θ2参照)が、表1中の「傾斜板の角度(°)」欄に示す角度となるように作製した。さらに、仕切板Bに立設されたバッフル板(第1傾斜板及び第2傾斜板)の高さは、その仕切板B及び仕切板Aを分離槽内に設置した際に、その仕切板Bから、複数の仕切板においてその仕切板Bのバッフル板が設けられた側で隣り合う仕切板Aまでの水平方向に沿う距離(図6中の距離d参照)に対して、表1中の「傾斜板の高さ」欄に示す距離となるように、バッフル板を作製した。
(スラッジ分離装置の作製)
各実施例では、表1に示す条件で、仕切板A及び仕切板Bを使用し、それらを分離槽内に設置し、スラッジ分離装置を作製した。具体的には、実施例1〜16では、分離槽内における最も上流側に配置する仕切板(仕切板A)を、分離槽の底部との間に、分離槽内の高さ(図6中のH参照)に対して所定の隙間(図6中のG1参照)を有する状態で分離槽内に設置した。そして、分離槽内に注入される溶融塩が、分離槽内をその高さ方向に沿って上下に蛇行しながら流れるように、各仕切板を、分離槽の上部側及び底部側の交互に隙間(図6中のG2及びG1参照)を有する状態で分離槽内に設置した。各仕切板における分離槽の上部側又は底部側の隙間は、分離槽内に設置する各仕切板で同じとし、表1中の「仕切板の隙間」欄に示す通りとした。また、複数のバッフル板が立設された仕切板Bについては、分離槽内のほぼ中央位置に設置し、かつ、溶融塩が分離槽内の底部側で折り返して上部側へ向かう高さ方向に流れる上昇流領域にバッフル板が位置するように設置した。
上述のように分離槽内に仕切板A及びBを設置することで、2枚の仕切板Aと1枚の仕切板Bを使用した実施例1〜13では、仕切板A及びBがそれぞれ前述の第3実施形態における第1及び第2の仕切板に対応する構成のスラッジ分離装置作製した(図6参照)。また、4枚の仕切板Aと1枚の仕切板Bを使用した実施例14〜16では、分離槽内の最も上流側及び下流側に配置する仕切板Aと、ほぼ中央に配置する仕切板Bを、分離槽の底部との間に隙間を有する状態で設置し、残り2枚の仕切板Aを、それぞれ、最も上流側の仕切板Aと仕切板Bとの間、及び最も下流側の仕切板Aと仕切板Bとの間に、分離槽内の上部側で隙間を有する状態で設置した。実施例17では、仕切板Aを使用せず、仕切板Bと分離槽の底部との間に、分離槽内の高さ(H)の10%程度の隙間(0.1H)を有する状態で仕切板Bを分離槽内のほぼ中央位置に設置するように使用した。
以上のようにして、実施例では、分離槽内が上流側及び下流側を臨む水平方向に並ぶ複数の領域に分割され、その複数の領域間を分離槽内の上部側又は底部側で溶融塩が流通可能な状態で仕切られたスラッジ分離装置を作製した。なお、比較例1では、仕切板を設置せずに分離槽のみを使用した。
(評価方法)
各実施例で作製したスラッジ分離装置を使用して、溶融塩中のスラッジの除去率を評価する試験を行った。評価に使用するスラッジ分離装置を、ポンプ及びそれに接続した管体を用いて、溶融塩浴との間で、溶融塩を循環可能に設置した(図1参照)。次いで、溶融塩浴中の溶融塩をポンプの駆動によって管体を介して汲み上げ、管体からスラッジ分離装置における分離槽の水平方向一端側における上部側から分離槽内に連続的に供給した。そして、分離槽内を流れる溶融塩を、分離槽の水平方向他端側における上部側に設けられた流出部から処理溶融塩(上澄溶融塩)として溶融塩浴に流出させる工程を連続的に行った。
各実施例では、溶融塩浴として、鉄鋼材の塩浴軟窒化処理を行う約600℃の溶融塩浴を用い、その溶融塩浴中のFe濃度C1と、試験開始から180分後に、スラッジ分離装置における流出部から流出された処理溶融塩中のFe濃度C2とを測定した。そして、以下の式に基づいて、スラッジ除去率(Fe除去率)を算出した。その結果を表1に示した。
Fe除去率(%)=(C1−C2)/C1×100
Figure 2018187555
10、20、30 スラッジ分離装置
12、22 分離槽
121、221 上部
122、222 底部
123、223 水平方向一端
124、224 水平方向他端
S、S1、S2、S3 内部
16、26、36 仕切板
18、28、38 バッフル板

Claims (11)

  1. 溶融塩浴との間で溶融塩を循環可能に設置されて、前記溶融塩浴から供給される前記溶融塩中のスラッジを分離し、前記スラッジが分離された処理溶融塩を前記溶融塩浴に戻すスラッジ分離装置であり、
    前記溶融塩浴から前記溶融塩が注入される水平方向一端側を上流側とし、前記処理溶融塩が前記溶融塩浴に戻る水平方向他端側を下流側として前記溶融塩が流れる内部を有する分離槽と、
    前記分離槽内にその高さ方向に沿って設けられて、前記分離槽内を、前記上流側及び前記下流側を臨む水平方向に並ぶ複数の領域に分割し、その複数の領域間を前記分離槽内の上部側又は底部側で前記溶融塩が流通可能な状態で仕切る1又は複数の仕切板と、
    少なくとも1枚の前記仕切板に立設された複数のバッフル板と、
    を備えるスラッジ分離装置。
  2. 前記分離槽内は、前記複数の領域として、前記溶融塩が前記分離槽内の前記底部側へ向かう高さ方向に流れる下降流領域と、前記溶融塩が前記分離槽内の前記上部側へ向かう高さ方向に流れる上昇流領域とを含み、前記溶融塩が前記底部側又は前記上部側で折り返して前記下降流領域及び前記上昇流領域に流れるように構成されている請求項1に記載のスラッジ分離装置。
  3. 前記分離槽内は、前記溶融塩が前記下降流領域から前記分離槽内の前記底部側を通じて折り返して前記上昇流領域に流れる領域を少なくとも含み、
    前記バッフル板は、前記溶融塩が前記下降流領域から前記底部側を通じて折り返して流れてくる前記上昇流領域に設けられており、前記溶融塩中の前記スラッジを前記底部側へ沈降させる請求項2に記載のスラッジ分離装置。
  4. 前記仕切板を複数備え、
    前記複数の仕切板は、前記分離槽内の前記底部側で前記溶融塩が流通可能な状態で前記複数の領域間を仕切る第1の仕切板と、前記複数の仕切板において前記第1の仕切板とは互いに隣り合い、前記分離槽内の前記上部側で前記溶融塩が流通可能な状態で前記複数の領域間を仕切る第2の仕切板とを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のスラッジ分離装置。
  5. 前記バッフル板は、前記バッフル板が立設された前記仕切板の平面視において、前記分離槽内の前記高さ方向に直交する方向に複数設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のスラッジ分離装置。
  6. 前記バッフル板は、前記バッフル板が立設された前記仕切板の平面視において、前記分離槽内の前記高さ方向に対して傾斜して設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載のスラッジ分離装置。
  7. 前記バッフル板は、前記バッフル板が立設された前記仕切板の平面視において、前記バッフル板における前記分離槽の前記底部側に位置する下端から前記分離槽の前記上部側に向かう高さ方向線に対して、5°〜65°又は−5°〜−65°の角度で設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載のスラッジ分離装置。
  8. 前記バッフル板は、前記角度が5°〜65°の範囲の角度θで設けられた第1傾斜板と、前記角度が−5°〜−65°の範囲の角度−θで設けられた第2傾斜板とを前記高さ方向に並ぶ対として、1対以上含む請求項7に記載のスラッジ分離装置。
  9. 前記分離槽は、前記水平方向他端側における上部側に、前記溶融塩中の前記スラッジが沈降分離された上澄溶融塩を、前記処理溶融塩として前記溶融塩浴へ流出させる流出部を備える請求項1〜8のいずれか1項に記載のスラッジ分離装置。
  10. 前記仕切板は、前記分離槽内に対して取り外し可能に設けられる請求項1〜9のいずれか1項に記載のスラッジ分離装置。
  11. 前記仕切板は、前記分離槽内の高さ方向における高さ位置を調節可能に設けられる請求項1〜10のいずれか1項に記載のスラッジ分離装置。
JP2017091150A 2017-05-01 2017-05-01 スラッジ分離装置 Pending JP2018187555A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017091150A JP2018187555A (ja) 2017-05-01 2017-05-01 スラッジ分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017091150A JP2018187555A (ja) 2017-05-01 2017-05-01 スラッジ分離装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018187555A true JP2018187555A (ja) 2018-11-29

Family

ID=64477852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017091150A Pending JP2018187555A (ja) 2017-05-01 2017-05-01 スラッジ分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018187555A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53111556U (ja) * 1977-02-09 1978-09-06
JPS55161064A (en) * 1979-03-22 1980-12-15 Degussa Method and apparatus for removing sludge from salt bath
JPH05230525A (ja) * 1992-02-18 1993-09-07 Parker Netsushiyori Kogyo Kk スラッジ除去装置を一体化した溶融塩槽
JP2000042306A (ja) * 1998-07-27 2000-02-15 Excellent Kk 硫酸バリウム処理装置
JP2006057143A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Toho Titanium Co Ltd 溶融塩電解による金属の製造方法および製造装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53111556U (ja) * 1977-02-09 1978-09-06
JPS55161064A (en) * 1979-03-22 1980-12-15 Degussa Method and apparatus for removing sludge from salt bath
JPH05230525A (ja) * 1992-02-18 1993-09-07 Parker Netsushiyori Kogyo Kk スラッジ除去装置を一体化した溶融塩槽
JP2000042306A (ja) * 1998-07-27 2000-02-15 Excellent Kk 硫酸バリウム処理装置
JP2006057143A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Toho Titanium Co Ltd 溶融塩電解による金属の製造方法および製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2127715A1 (en) Horizontal-tube sedimentation-separation apparatus
JP5227404B2 (ja) 銅電解槽を動作させる方法
TWI401222B (zh) Flame glass degassing device
CN210103529U (zh) 一种海水养殖废水固液分离装置
JP2018187555A (ja) スラッジ分離装置
JP4988913B2 (ja) フロック形成用傾斜板及び当該フロック形成用傾斜板を採用している凝集沈澱処理槽
US4190543A (en) Waste water treatment apparatus
RU2523482C2 (ru) Устройство для равномерного разделения потоков текучей среды в химических аппаратах на два или несколько отдельных потоков
JP4229758B2 (ja) 集水装置および濾過装置
US11027225B2 (en) Waste liquid treating apparatus
US10913014B2 (en) Multiple rate filter underdrain lateral gas metering plate
JPS599686Y2 (ja) 上向流式傾斜板沈降装置
CN110652764B (zh) 分离装置
KR200258668Y1 (ko) 여과지의 하부집수장치
JP2005199277A (ja) 浄化槽
CN110938813A (zh) 一种回流槽及具有回流槽的装置
CN216584548U (zh) 一种污水处理装置
JP2010247031A (ja) 集水装置、集水装置で使用される有孔ブロック
WO2016042959A1 (ja) 処理システムおよび処理方法
JP4412017B2 (ja) 沈殿槽
JP6965154B2 (ja) 膜ろ過装置
CN209797556U (zh) 斜板澄清装置及沉淀池
JP6002637B2 (ja) 濾過装置及び濾過方法並びにフィルター
CN208561892U (zh) 一种可调节的污油净化装置
JP7102929B2 (ja) 水切り場

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210914