JP2018184922A - 熱回収システム - Google Patents

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紘憲 高專寺
Hironori Kosenji
紘憲 高專寺
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Abstract

【課題】排気熱の回収効率を向上させる。【解決手段】熱回収システム1は、エンジン11の排気通路において、排気中の不要物質を浄化還元する後処理装置13の上流に設けられた第1上流排気管31と、第1上流排気管31を分岐排気管35及び本流排気管32に分岐させる分岐部41と、分岐排気管35と本流排気管32とを結合する結合部42と、結合部42と後処理装置13との間に設けられた第2上流排気管33と、分岐排気管35を流れる排気と熱搬送媒体との間で熱交換することにより、排気の熱を回収する熱回収器14と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関が発生する熱を回収する熱回収システムに関する。
従来、エンジンの排気熱を回収する熱回収システムが知られている。特許文献1には、排気ガス中の有害物質を酸化還元浄化する三元触媒の下流において排気管を分岐させ、分岐させた排気管に設けられた熱交換器において排気熱を回収する熱回収システムが開示されている。
特開2016−299858号公報
従来の熱回収システムにおいては、有害物質を酸化還元浄化する後処理装置の下流側において排気管が分岐していた。したがって、エンジンと後処理装置との間の配管から熱が放出されてしまうので、効果的に熱を回収できないという問題があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、排気熱の回収効率を向上させるための熱回収システムを提供することを目的とする。
本発明の熱回収システムは、エンジンの排気通路において、排気中の不要物質を浄化還元する後処理装置の上流に設けられた第1上流排気管と、前記第1上流排気管を分岐排気管及び本流排気管に分岐させる分岐部と、前記分岐排気管と前記本流排気管とを結合する結合部と、前記結合部と前記後処理装置との間に設けられた第2上流排気管と、前記分岐排気管を流れる排気と熱搬送媒体との間で熱交換することにより、前記排気の熱を回収する熱回収器と、を有する。
熱回収システムは、前記第1上流排気管を流れる排気の圧力を検出する圧力検出部と、前記圧力検出部が検出した圧力に基づいて、前記第1上流排気管を流れる排気を前記分岐部から前記分岐排気管に流す割合と前記本流排気管に流す割合とを制御する制御部と、をさらに有してもよい。
前記分岐部は、前記第1上流排気管を流れる排気の圧力に応じて前記分岐排気管の開度を変化させる開度調整板を有してもよい。
前記開度調整板は弾性部材を有しており、前記第1上流排気管を流れる排気の圧力に応じて前記弾性部材の伸縮度が変化することにより、前記開度を変化させてもよい。
前記結合部は、前記本流排気管と前記第2上流排気管との間における、前記分岐排気管と前記本流排気管とが結合する位置から所定の長さ未満における内径が、前記分岐排気管と前記本流排気管とが結合する位置から所定の長さ以上における内径よりも小さくてもよい。
本発明によれば、排気熱の回収効率を向上させることができるという効果を奏する。
第1の実施形態に係る熱回収システムの構成を示す図である。 分岐排気管の外周に設けられた熱回収器の形状の一例を示す図である。 制御部の動作手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る分岐部の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る分岐部及び結合部の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る分岐部及び結合部の構成を示す図である。
<第1の実施形態>
[熱回収システム1の構成]
図1は、第1の実施形態に係る熱回収システム1の構成を示す図である。熱回収システム1は、車両に設けられており、エンジン11からの排気に含まれている熱(以下、排気熱という)を回収する。熱回収システム1は、後処理装置13と、熱回収器14と、ポンプ15と、温度センサ16と、温度センサ17と、圧力センサ18と、制御部19とを有する。ポンプ15は、熱搬送媒体が循環する複数の配管21(21a,21b,21c,21d,21e,21f)を含む循環路に設けられている。熱搬送媒体は、例えば冷却水である。
エンジン11は、例えばディーゼルエンジン又はガソリンエンジンである。ラジエータ12は、エンジン11で温度が上昇した熱搬送媒体を冷却させる。エンジン11とラジエータ12との間には、エンジン11において温度が上昇した熱搬送媒体をラジエータ12に流入させるための配管21eが設けられている。エンジン11に入る熱搬送媒体は、熱搬送媒体の温度が所定の温度未満である場合、サーモスタット(不図示)によりラジエータ12への流れが止められ、熱搬送媒体の温度が所定の温度以上である場合、一部がラジエータ12に流れる。
後処理装置13は、エンジン11の排気通路に設けられており、排気中の不要物質(例えば有害物質)を浄化還元する。後処理装置13は、排気に含まれるNOxを除去するための酸化触媒、NOx吸蔵還元型触媒、及びフィルタを有する。後処理装置13は、エンジン11から第1上流排気管31を介して流入した排気に含まれているNOx及び微粒子物質(以下、PM(Particulate Matter)という)を除去し、NOx及びPMを除去した後の排気を下流排気管34から排出する。
後処理装置13内の温度は、触媒が活性化する温度以上に維持する必要がある。また、後処理装置13内のフィルタに捕集されたPMを燃焼させることによりフィルタを再生する際に、後処理装置13は、PMの燃焼に必要な温度以上に内部温度を上昇させる必要がある。
エンジン11と後処理装置13との間には、第1上流排気管31を分岐排気管35及び本流排気管32に分岐させる分岐部41と、分岐排気管35と本流排気管32とを結合する結合部42とが設けられている。結合部42と後処理装置13との間には第2上流排気管33が設けられている。分岐排気管35には、熱回収器14が設けられている。
分岐部41は、制御部19の制御に基づいて、第1上流排気管31から流入した排気を本流排気管32と分岐排気管35とに分配する。分岐部41は、排気を本流排気管32に流す割合と分岐排気管35に流す割合とを多段階で調整可能な電子制御バルブである。
熱回収器14は、分岐排気管35から放出される熱を回収する熱交換器である。熱回収器14は、例えば、分岐排気管35の外周に接するように設けられており、分岐排気管35を流れる排気と熱搬送媒体との間で熱交換することにより、エンジン11から排出される排気の一部から熱を回収する。
図2は、分岐排気管35の外周に設けられた熱回収器14の形状の一例を示す図である。図2に示す熱回収器14は、分岐排気管35の外周に接して設けられた、熱搬送媒体が循環する管を有する。熱回収器14が有する管は、分岐排気管35の外周に接して螺旋状に設けられており、分岐部41の側に設けられた管の一端aから流入した熱搬送媒体は、螺旋状の管の中を移動して、結合部42の側に設けられた他端bから放出される。図1においては、分岐排気管35の一部の領域にのみ熱回収器14が設けられているように示しているが、熱回収器14は、分岐排気管35における分岐部41から結合部42までの全領域を覆うように設けられていることが好ましい。
ポンプ15は、配管21において熱搬送媒体を循環させるための推力を発生する。ポンプ15は、制御部19の制御に基づいて推力の発生を開始したり推力の発生を停止したりする。
温度センサ16は、後処理装置13に流入する排気の温度を検出する第1温度検出部である。温度センサ16は、検出した温度を制御部19に通知する。温度センサ17は、エンジン11内の熱搬送媒体の温度を検出する第2温度検出部である。
圧力センサ18は、第1上流排気管31内の排気の圧力(背圧)を検出する圧力検出部である。圧力センサ18は、検出した圧力を制御部19に通知する。
[制御部19の機能]
制御部19は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有しており、CPUは、ROM又はRAMに記憶されたプログラムを実行することにより、分岐部41及びポンプ15を制御する。
具体的には、制御部19は、圧力センサ18が検出した圧力に基づいて、第1上流排気管31を流れる排気を分岐部41から分岐排気管35に流す割合と本流排気管32に流す割合とを制御する。例えば、制御部19は、圧力センサ18が検出した圧力が大きければ大きいほど分岐排気管35に流れる排気の割合が増えるように分岐部41を制御する。このようにすることで、熱回収システム1は、第1上流排気管31を流れる排気の量が多く、全ての排気をそのまま後処理装置13に流すと後処理装置13の温度が高くなり過ぎてしまう場合に、排気の一部の熱を熱回収器14で回収することで、排気熱を有効活用することができる。
制御部19は、温度センサ16が検出した温度に基づいて分岐部41を制御してもよい。例えば、制御部19は、温度センサ16が検出した温度が高ければ高いほど分岐排気管35に流れる排気の割合が増えるように分岐部41を制御する。
制御部19は、圧力センサ18が検出した圧力と温度センサ16が検出した温度との組み合わせに基づいて、分岐部41を制御してもよい。例えば、制御部19は、予めROMに記憶させた排気の圧力と、後処理装置13における排気の温度と、分岐部41において分岐排気管35に排気を流す割合との関係を参照する。制御部19は、参照した関係に基づいて、圧力センサ18が検出した圧力と温度センサ16が検出した温度との組み合わせに対応する割合の排気を分岐排気管35に流すように分岐部41を制御する。制御部19は、温度センサ16が検出した後処理装置13における排気の温度の代わりに、第1上流排気管31における排気の温度に基づいて分岐部41を制御してもよい。
また、制御部19は、圧力センサ18が検出した圧力及び温度センサ16が検出した温度に基づいてポンプ15の動作を制御してもよい。例えば、制御部19は、圧力センサ18が検出した圧力及び温度センサ16が検出した温度が所定の閾値未満である場合にポンプ15を動作させず、圧力センサ18が検出した圧力及び温度センサ16が検出した温度が所定の閾値以上である場合にポンプ15を動作させる。具体的には、制御部19は、温度センサ16が検出した温度が、後処理装置13において後処理を行うために必要な温度(例えば、触媒が活性化する温度)未満であり、かつ圧力センサ18が検出した圧力が、後処理装置13の温度を上昇させるために必要な圧力未満である場合には、ポンプ15を動作させない。このようにすることで、制御部19は、熱回収器14によって回収される熱の量を減少させることにより後処理装置13の温度が低下することを抑制し、後処理装置13が後処理を行うために必要な熱を確保しやすくすることができる。
一方、制御部19は、温度センサ16が検出した温度が、後処理装置13において後処理を行うために必要な所定の温度以上である場合に、ポンプ15を動作させる。このようにすることで、制御部19は、熱回収器14において排気と熱搬送媒体との間で熱交換を行わせ、後処理装置13で不要な熱を熱回収器14に回収させる。
制御部19は、熱交換が行われた後の熱搬送媒体をエンジン11に送るようにポンプ15を制御することにより、エンジン11を暖機する。制御部19は、エンジン11を暖機している間、温度センサ17が検出したエンジン11での熱搬送媒体の温度を監視する。制御部19は、冷却水の温度が所定の温度閾値未満である場合にポンプ15を動作させ、熱回収器14で熱交換した熱搬送媒体の熱によりエンジン11を暖機する。制御部19は、熱搬送媒体の温度が所定の温度閾値以上である場合にポンプ15を停止させ、ラジエータ12の冷却能力が過度に低下することを防ぐ。
[制御部19の動作フローチャート]
図3は、制御部19の動作手順を示すフローチャートである。まず、ステップS11において、制御部19は圧力センサ18から入力される圧力検出信号に基づいて、第1上流排気管31を流れる排気の圧力を検出する。ステップS12において、制御部19は、排気圧力が所定の圧力閾値未満であると判定した場合、ステップS11に戻る。制御部19は、排気温度が圧力閾値以上であると判定した場合、ステップS13に進み、温度センサ17から入力される温度検出信号に基づいて、エンジン11での熱搬送媒体の温度を検出する。
ステップS14において、制御部19は、熱搬送媒体の温度が温度閾値未満であるか否かを判定する。制御部19は、熱搬送媒体の温度が温度閾値未満であると判定した場合、ステップS15において、分岐部41を制御して、第1上流排気管31を流れる排気のうち、圧力センサ18が検出した圧力に対応する割合の排気を分岐排気管35に流すことにより、排気熱の一部を熱回収器14に回収させる。そして、制御部19は、ポンプ15を動作させて熱搬送媒体を循環させることにより、熱回収器14において回収した熱でエンジン11を暖機する。
制御部19は、ステップS14において熱搬送媒体の温度が温度閾値以上であると判定した場合、ステップS16において、分岐部41を制御して、排気を分岐排気管35に流さないように分岐部41を制御するとともに、ポンプ15の動作を停止して排気熱の回収を停止する。制御部19は、ステップS17において、エンジン11が停止したかどうかを判定し、エンジン11が停止するまでの間、ステップS11〜ステップS16までの処理を繰り返す。
[後処理装置13における再生処理時の動作]
以上の説明において、制御部19は、排気温度を第1閾値と比較することにより、熱回収器14において熱交換を行うかどうかを制御したが、制御部19は、後処理装置13における再生処理と連動して分岐部41を制御してもよい。後処理装置13においては、フィルタの再生処理をする際に、排気温度を上昇させる必要がある。したがって、後処理装置13において再生処理をする間は、できるだけ排気から熱が奪われないようにすることが好ましい。
そこで、制御部19は、後処理装置13が再生処理をしていない場合に排気の一部を分岐排気管35に流すように分岐部41を制御して熱回収器14に熱を回収させ、後処理装置13が再生処理をしている場合に排気の一部を分岐排気管35に流さないように分岐部41を制御して、熱回収器14による熱の回収を停止させてもよい。このようにすることで、熱回収システム1は、後処理装置13内の温度が再生処理に必要な温度にまで達している場合に、不要な熱を熱回収器14により回収してエンジン11の暖機等に有効活用し、後処理装置13が再生処理を行う際に迅速に排気温度を上昇させることができる。
[後処理装置13の下流における温度による制御]
以上の説明において、制御部19は、圧力センサ18が検出した排気の圧力、又は後処理装置13に流入する排気の温度を検出することにより、排気を分岐排気管35に流すか否かを制御したが、制御部19は、後処理装置13から排出される排気の温度を検出することにより、排気を分岐排気管35に流すか否かを制御してもよい。
また、制御部19は、後処理装置13から排出される排気の温度と後処理装置13の内部温度との関係を示す情報を記憶しておき、後処理装置13から排出される排気の温度が、後処理装置13の動作に必要な内部温度に対応する温度以上であることを条件として、排気を分岐排気管35に流すように分岐部41を制御して熱回収器14において熱を回収してもよい。
[変形例]
以上の説明においては、分岐部41がエンジン11と後処理装置13との間に設けられているものとしたが、分岐部41は、ターボチャージャー(不図示)と後処理装置13との間に設けられていてもよい。
[第1の実施形態による効果]
以上説明したように、熱回収システム1は、第1上流排気管31を流れる排気を分岐排気管35に分配する分岐部41を有し、制御部19が、排気の圧力に基づいて定められた割合の排気を分岐排気管35に流すように分岐部41を制御する。このようにすることで、排気の圧力が大きく、後処理装置13において必要な排気熱を確保できる場合に、熱回収器14において排気の一部と熱搬送媒体との間で熱交換をすることにより、排気熱を回収し、回収した熱をエンジン11の暖機に使用することができる。したがって、熱回収システム1は、排気熱の回収効率を向上させるとともに、第1上流排気管31が排気熱を放散することで車両内の各部に及ぼされる熱害を軽減することができる。
また、熱回収システム1においては、熱回収器14をエンジン11の近傍に設けることができる。したがって、熱搬送媒体用のホースを短くすることができるので、ホースからの放熱量を低減させることもできる。なお、以上の説明においては、熱回収器14が回収した熱をエンジン11の暖機に使用する例を示したが、熱回収システム1は、熱回収器14が回収した熱を室内の空調等の他の用途に使用してもよい。
<第2の実施形態>
図4は、第2の実施形態に係る分岐部41の構成を示す図である。第2の実施形態に係る分岐部41は、開度調整板411と、弾性部材としてのバネ412とを有する。開度調整板411は、第1上流排気管31を流れる排気の圧力に応じて分岐排気管35の開度を変化させる。
図4(a)に示すように、排気の圧力がバネ412の反発力よりも大きい定常状態において、開度調整板411は、分岐排気管35の開度が大きくなるように位置している。この状態において、第1上流排気管31を流れる排気のうち、分岐排気管35の大きさと本流排気管32の大きさとの割合に基づいて定まる割合の排気が分岐排気管35に流れる。
一方、開度調整板411は、第1上流排気管31を流れる排気の圧力が小さくなり、排気の圧力がバネ412の反発力よりも小さくなると、図4(b)に示すように、バネ412の反発力によって分岐排気管35の入り口を塞ぐ位置になり、開度が小さくなる。この状態においては、第1上流排気管31を流れる排気が分岐排気管35に流入する量が、図4(a)に示す場合よりも少なくなる。
[第2の実施形態による効果]
このように、第2の実施形態の分岐部41においては、第1上流排気管31を流れる排気の圧力に応じてバネ412の伸縮度が変化することにより、分岐排気管35の開度が変化する。したがって、熱回収システム1は、排気の圧力が大きく、排気熱を回収しても後処理装置13の動作に影響しない場合に排気熱の一部を回収して有効活用することができる。特に、第2の実施形態の熱回収システム1においては、電子制御バルブを用いることなく、排気の圧力に応じて分岐排気管35の開度を変化させることができるので、低コストで排気熱の活用度を向上させることができる。
<第3の実施形態>
図5は、第3の実施形態に係る分岐部41及び結合部42の構成を示す図である。第3の実施形態に係る結合部42は、本流排気管32と第2上流排気管33との間における、分岐排気管35と本流排気管32とが結合する位置から所定の長さ未満の位置に設けられた小径排気管421における内径が、分岐排気管35と本流排気管32とが結合する位置から所定の長さ以上における内径よりも小さい。
結合部42がこのような形状を有することにより、本流排気管32を流れる排気の圧力が高い状態において、ベンチュリー効果によって、小径排気管421の内圧が低くなる。その結果、第1上流排気管31から分岐排気管35に排気を引き出す力が発生し、本流排気管32を流れる排気の圧力に応じた量の排気が分岐排気管35に流れる。なお、分岐排気管35に流れる排気の量は、小径排気管421の太さを調整することで、最適化することができる。
[第3の実施形態による効果]
このように、第3の実施形態の結合部42においては、ベンチュリー効果によって、排気の圧力に応じた量の排気が、熱回収器14が設けられた分岐排気管35に流れて、排気熱の一部が回収される。したがって、第3の実施形態の熱回収システム1においては、電子制御バルブを用いることなく、排気の圧力に応じて分岐排気管35に流れる排気の量を変化させることができるので、低コストで排気熱の活用度を向上させることができる。
<第4の実施形態>
図6は、第4の実施形態に係る分岐部41及び結合部42の構成を示す図である。第4の実施形態に係る分岐部41は、第1上流排気管31と分岐排気管35との分岐点において第1上流排気管31に突出するように固定された仕切板413を有する。仕切板413が第1上流排気管31に突出するように設けられていることにより、第1上流排気管31を流れる排気の一部が分岐排気管35側に流れる。分岐排気管35に流れる排気の量は、仕切板413の大きさ及び向きにより最適化することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。例えば、以上の説明においては、内燃機関が車両に搭載されている場合について説明したが、本発明は、内燃機関が車両に搭載されている場合に限らず、任意の装置に搭載された内燃機関に適用することができる。また、上記の説明において、熱回収器14が螺旋状の配管を有する例を示したが、熱回収器14の熱交換器の形状は任意である。
1 熱回収システム
11 エンジン
12 ラジエータ
13 後処理装置
14 熱回収器
15 ポンプ
16 温度センサ
17 温度センサ
18 圧力センサ
19 制御部
21 配管
31 第1上流排気管
32 本流排気管
33 第2上流排気管
34 下流排気管
35 分岐排気管
41 分岐部
42 結合部
411 開度調整板
412 バネ
413 仕切板
421 小径排気管

Claims (5)

  1. エンジンの排気通路において、排気中の不要物質を浄化還元する後処理装置の上流に設けられた第1上流排気管と、
    前記第1上流排気管を分岐排気管及び本流排気管に分岐させる分岐部と、
    前記分岐排気管と前記本流排気管とを結合する結合部と、
    前記結合部と前記後処理装置との間に設けられた第2上流排気管と、
    前記分岐排気管を流れる排気と熱搬送媒体との間で熱交換することにより、前記排気の熱を回収する熱回収器と、
    を有する熱回収システム。
  2. 前記第1上流排気管を流れる排気の圧力を検出する圧力検出部と、
    前記圧力検出部が検出した圧力に基づいて、前記第1上流排気管を流れる排気を前記分岐部から前記分岐排気管に流す割合と前記本流排気管に流す割合とを制御する制御部と、
    をさらに有する、
    請求項1に記載の熱回収システム。
  3. 前記分岐部は、前記第1上流排気管を流れる排気の圧力に応じて前記分岐排気管の開度を変化させる開度調整板を有する、
    請求項1に記載の熱回収システム。
  4. 前記開度調整板は弾性部材を有しており、前記第1上流排気管を流れる排気の圧力に応じて前記弾性部材の伸縮度が変化することにより、前記開度を変化させる、
    請求項3に記載の熱回収システム。
  5. 前記結合部は、前記本流排気管と前記第2上流排気管との間における、前記分岐排気管と前記本流排気管とが結合する位置から所定の長さ未満における内径が、前記分岐排気管と前記本流排気管とが結合する位置から所定の長さ以上における内径よりも小さい、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の熱回収システム。


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JP2020101103A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の排気熱回収装置

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JP2020101103A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の排気熱回収装置

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