JP2018159329A - 熱回収システム - Google Patents

熱回収システム Download PDF

Info

Publication number
JP2018159329A
JP2018159329A JP2017057184A JP2017057184A JP2018159329A JP 2018159329 A JP2018159329 A JP 2018159329A JP 2017057184 A JP2017057184 A JP 2017057184A JP 2017057184 A JP2017057184 A JP 2017057184A JP 2018159329 A JP2018159329 A JP 2018159329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
temperature
heat recovery
transfer medium
heat transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017057184A
Other languages
English (en)
Inventor
紘憲 高專寺
Hironori Kosenji
紘憲 高專寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2017057184A priority Critical patent/JP2018159329A/ja
Publication of JP2018159329A publication Critical patent/JP2018159329A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】排気管から放出される熱の活用度を向上させる。【解決手段】熱回収システム1は、エンジン11と排気中の不要物質を浄化還元する後処理装置13との間に設けられた排気管31と、排気管31を流れる排気と熱搬送媒体との間で熱交換することにより、排気の熱を回収する熱回収器14と、熱回収器14に接続されており、熱回収器14において排気との間で熱交換された熱搬送媒体を循環させる配管21と、熱搬送媒体を循環させる推力を発生するポンプ15と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関が発生する熱を回収する熱回収システムに関する。
従来、ディーゼルエンジンを搭載した車両においては、排気ガスに含まれているNOx及び微粒子物質(以下、PM(Particulate Matter)という)を除去するための後処理装置が設けられている。エンジンと後処理装置との間には、排気ガスを流すための排気通路が設けられている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2016−61143号公報
エンジンと後処理装置との間の排気通路に設けられた排気管の温度が排気管の周囲の温度よりも高い場合、排気管から熱が放出される。従来の車両においては、排気管から放出される熱は有用に活用されておらず、車両内の部品の温度を上昇させることで、部品の劣化が進む原因となっていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、排気管から放出される熱の活用度を向上させるための熱回収システムを提供することを目的とする。
本発明の熱回収システムは、エンジンと排気中の不要物質を浄化還元する後処理装置との間に設けられた第1排気管と、前記第1排気管を流れる排気と熱搬送媒体との間で熱交換することにより、前記排気の熱を回収する第1熱回収器と、前記第1熱回収器に接続されており、前記第1熱回収器において排気との間で熱交換された熱搬送媒体を循環させる配管と、前記熱搬送媒体を循環させる推力を発生するポンプと、を有する。
前記第1熱回収器は、例えば、前記第1排気管の外周に接して設けられた、前記熱搬送媒体が循環する管を有する。
熱回収システムは、前記後処理装置に流入する排気の温度を検出する第1温度検出部と、前記第1温度検出部が検出した温度が所定の第1閾値未満である場合に前記ポンプを動作させず、前記第1温度検出部が検出した温度が所定の第1閾値以上である場合に前記ポンプを動作させる制御部と、をさらに有してもよい。
熱回収システムは、前記配管を循環する熱搬送媒体のエンジンでの温度を検出する第2温度検出部と、前記第2温度検出部が検出した温度が所定の第2閾値未満である場合に前記ポンプを動作させ、前記第2温度検出部が検出した温度が前記所定の第2閾値以上である場合に前記ポンプを停止させる制御部と、
をさらに有してもよい。
熱回収システムは、熱を蓄える蓄熱部と、前記第1熱回収器において排気との間で熱交換された前記熱搬送媒体を前記エンジンに供給するか前記蓄熱部に供給するかを切り替える切替部と、前記第2温度検出部が検出した温度が所定の第2閾値未満である場合に、前記熱搬送媒体を前記エンジンに供給するように前記切替部を制御し、前記第2温度検出部が検出した温度が前記所定の第2閾値以上である場合に、前記熱搬送媒体を前記蓄熱部に供給するように前記切替部を制御する制御部と、をさらに有してもよい。
熱回収システムは、前記後処理装置に流入する排気の温度を検出する第1温度検出部と、前記配管を流れる前記熱搬送媒体の流量を多段階で調整可能なバルブと、前記第1温度検出部が検出した温度に基づいて前記熱搬送媒体の流量を多段階で変更するように前記バルブを制御する制御部と、をさらに有してもよい。
熱回収システムは、前記後処理装置の下流に設けられた第2排気管と、前記第2排気管を流れる排気と熱搬送媒体との間で熱交換することにより、前記排気の熱を回収する第2熱回収器と、をさらに有してもよい。
本発明によれば、排気管から放出される熱の活用度を向上させることができるという効果を奏する。
第1の実施形態に係る熱回収システムの構成を示す図である。 排気管の外周に設けられた熱回収器の形状の一例を示す図である。 制御部の動作手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る熱回収システムの構成(第1モード)を示す図である。 第2の実施形態に係る熱回収システムの構成(第2モード)を示す図である。 第2の実施形態に係る熱回収システムの構成(第3モード)を示す図である。 第3の実施形態に係る熱回収システムの構成を示す図である。 第4の実施形態に係る熱回収システムの構成を示す図である。
<第1の実施形態>
[熱回収システム1の構成]
図1は、第1の実施形態に係る熱回収システム1の構成を示す図である。熱回収システム1は、車両に設けられており、エンジン11からの排気に含まれている熱(以下、排気熱という)を回収する。熱回収システム1は、後処理装置13と、熱回収器14と、ポンプ15と、温度センサ16と、温度センサ17と、制御部18とを有する。熱回収器14及びポンプ15は、熱搬送媒体が循環する複数の配管21(21a,21b,21c,21d,21e,21f)を含む循環路において、エンジン11及びラジエータ12と接続されている。熱搬送媒体は、例えば冷却水である。
エンジン11は、例えばディーゼルエンジン又はガソリンエンジンである。ラジエータ12は、エンジン11で温度が上昇した熱搬送媒体を冷却させる。エンジン11とラジエータ12との間には、エンジン11において温度が上昇した熱搬送媒体をラジエータ12に流入させるための配管21eが設けられている。エンジン11に入る熱搬送媒体は、熱搬送媒体の温度が所定の温度未満である場合、サーモスタット(不図示)によりラジエータ12への流れが止められ、熱搬送媒体の温度が所定の温度以上である場合、一部がラジエータ12に流れる。
後処理装置13は、エンジン11の排気通路に設けられており、排気中の有害物質を浄化還元する。後処理装置13は、排気に含まれるNOx及びPMを除去するための酸化触媒、NOx吸蔵還元型触媒、及びフィルタを有する。後処理装置13は、エンジン11から第1排気管である排気管31を介して流入した排気に含まれているNOx及びPMを除去し、NOx及びPMを除去した後の排気を第2排気管である排気管32から排出する。後処理装置13内の温度は、触媒が活性化する温度以上に維持する必要がある。また、後処理装置13内のフィルタに捕集されたPMを燃焼させることによりフィルタを再生する際に、後処理装置13は、PMの燃焼に必要な温度以上に内部温度を上昇させる必要がある。
熱回収器14は、排気管31から放出される熱を回収する熱交換器である。熱回収器14は、例えば、排気管31の外周に接するように設けられており、排気管31内を流れる排気と熱搬送媒体との間で熱交換することにより排気熱を回収する。
図2は、排気管31の外周に設けられた熱回収器14の形状の一例を示す図である。図2に示す熱回収器14は、排気管31の外周に接して設けられた、熱搬送媒体が循環する管を有する。熱回収器14が有する管は、排気管31の外周に接して螺旋状に設けられており、管の一端aから流入した熱搬送媒体は、螺旋状の管の中を移動して、他端bから放出される。図1においては、排気管31の一部の領域にのみ熱回収器14が設けられているように示しているが、熱回収器14は、排気管31におけるエンジン11から後処理装置13までの全領域を覆うように設けられていることが好ましい。
ポンプ15は、配管21において熱搬送媒体を循環させるための推力を発生する。ポンプ15は、制御部18の制御に基づいて推力の発生を開始したり推力の発生を停止したりする。
温度センサ16は、後処理装置13に流入する排気の温度を検出する第1温度検出部である。温度センサ16は、検出した温度を制御部18に通知する。温度センサ17は、エンジン11内の熱搬送媒体の温度を検出する第2温度検出部である。
制御部18は、ポンプ15の動作を制御する。制御部18は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有しており、CPUは、ROM又はRAMに記憶されたプログラムを実行することによりポンプ15を制御する。
制御部18は、温度センサ16が検出した温度が所定の第1閾値未満である場合にポンプ15を動作させず、温度センサ16が検出した温度が所定の第1閾値以上である場合にポンプ15を動作させる。具体的には、制御部18は、温度センサ16が検出した温度が、後処理装置13において後処理を行うために必要な温度(例えば、触媒が活性化する温度)未満である場合には、ポンプ15を動作させない。このようにすることで、制御部18は、熱回収器14によって回収される熱の量を減少させることにより後処理装置13の温度が低下することを抑制し、後処理装置13が後処理を行うために必要な熱を確保しやすくすることができる。
一方、制御部18は、温度センサ16が検出した温度が、後処理装置13において後処理を行うために必要な所定の温度以上である場合に、ポンプ15を動作させる。このようにすることで、制御部18は、熱回収器14において排気と熱搬送媒体との間で熱交換を行わせ、後処理装置13で不要な熱を熱回収器14に回収させる。
制御部18は、熱交換が行われた後の熱搬送媒体をエンジン11に送るようにポンプ15を制御することにより、エンジン11を暖機する。制御部18は、エンジン11を暖機している間、温度センサ17が検出したエンジン11での熱搬送媒体の温度を監視する。制御部18は、冷却水の温度が所定の第2閾値未満である場合にポンプ15を動作させ、熱回収器14で熱交換した熱搬送媒体の熱によりエンジン11を暖機する。制御部18は、熱搬送媒体の温度が所定の第2閾値以上である場合にポンプ15を停止させ、ラジエータ12の冷却能力が過度に低下することを防ぐ。
[制御部18の動作フローチャート]
図3は、制御部18の動作手順を示すフローチャートである。まず、ステップS11において、制御部18は温度センサ16から入力される温度検出信号に基づいて、後処理装置13に流入する排気の温度を検出する。ステップS12において、制御部18は、排気温度が第1閾値未満であると判定した場合、ステップS11に戻る。制御部18は、排気温度が第1閾値以上であると判定した場合、ステップS13に進み、温度センサ17から入力される温度検出信号に基づいて、エンジン11での熱搬送媒体の温度を検出する。
ステップS14において、制御部18は、熱搬送媒体の温度が第2閾値未満であるか否かを判定する。制御部18は、熱搬送媒体の温度が第2閾値未満であると判定した場合、ステップS15において、ポンプ15を動作させて、排気管31から放出される熱を熱回収器14に回収させることによりエンジン11を暖機する。制御部18は、熱搬送媒体の温度が第2閾値以上であると判定した場合、ステップS16において、ポンプ15の動作を停止して排気管31からの熱の回収を停止する。制御部18は、ステップS17において、エンジン11が停止したかどうかを判定し、エンジン11が停止するまでの間、ステップS11〜ステップS16までの処理を繰り返す。
[後処理装置13における再生処理時の動作]
以上の説明において、制御部18は、排気温度を第1閾値と比較することにより、熱回収器14において熱交換を行うかどうかを制御したが、制御部18は、後処理装置13における再生処理と連動して熱交換を行うかどうかを制御してもよい。後処理装置13においては、フィルタの再生処理をする際に、排気温度を上昇させる必要がある。したがって、後処理装置13において再生処理をする間は、できるだけ排気管31から熱が奪われないようにすることが好ましい。
そこで、制御部18は、後処理装置13が再生処理をしていない場合にポンプ15を動作させて熱回収器14に熱を回収させ、後処理装置13が再生処理をしている場合にポンプ15を停止させて、熱回収器14による熱の回収を停止させてもよい。このようにすることで、熱回収システム1は、後処理装置13内の温度が再生処理に必要な温度にまで達している場合に、不要な熱を熱回収器14により回収してエンジン11の暖機等に有効活用し、後処理装置13が再生処理を行う際に迅速に排気温度を上昇させることができる。
[後処理装置13の下流における温度による制御]
以上の説明において、制御部18は、後処理装置13に流入する排気の温度を検出することによりポンプ15を動作させるか否かを制御したが、制御部18は、後処理装置13から排出される排気の温度を検出することによりポンプ15を動作させるか否かを制御してもよい。後処理装置13から排出される排気の温度は外気温と同程度であることが望ましい。そこで、熱回収システム1は、後処理装置13の下流側に温度センサ(不図示)を有し、後処理装置13から排出される排気の温度が外気温以上でありかつ熱搬送媒体の温度以上であることを条件としてポンプ15を動作させて熱回収器14において熱を回収してもよい。
また、制御部18は、後処理装置13から排出される排気の温度と後処理装置13の内部温度との関係を示す情報を記憶しておき、後処理装置13から排出される排気の温度が、後処理装置13の動作に必要な内部温度に対応する温度以上であることを条件としてポンプ15を動作させて熱回収器14において熱を回収してもよい。
[変形例]
以上の説明においては、排気管31がエンジン11と後処理装置13との間に設けられているものとしたが、排気管31は、ターボチャージャー(不図示)と後処理装置13との間に設けられていてもよい。
[第1の実施形態の熱回収システム1による効果]
以上説明したように、熱回収システム1は、排気管31と熱搬送媒体との間で熱交換をすることにより、排気管31から放出される熱を回収する熱回収器14を有し、回収した熱をエンジン11の暖機に使用することができる。このようにすることで、熱回収システム1は、排気管31から放出される熱を有効活用することが可能になるとともに、排気管31が排気熱を放散することで車両内の各部に及ぼされる熱害を軽減することができる。
また、熱回収システム1においては、熱回収器14をエンジン11の近傍に設けることができる。したがって、熱搬送媒体用のホースを短くすることができるので、ホースからの放熱量を低減させることもできる。なお、以上の説明においては、熱回収器14が回収した熱をエンジン11の暖機に使用する例を示したが、熱回収システム1は、熱回収器14が回収した熱を室内の空調等の他の用途に使用してもよい。
<第2の実施形態>
図4〜図6は、第2の実施形態に係る熱回収システム2の構成を示す図である。熱回収システム2は、蓄熱器41と、バルブ42と、バルブ43と、バルブ44と、バルブ45とをさらに有する点で、第1の実施形態に係る熱回収システム1と異なる。図4〜図6においては、排気管31の一部の領域にのみ熱回収器14が設けられているが、第1の実施形態の熱回収システム1と同様に、排気管31におけるエンジン11から後処理装置13までの全領域に熱回収器14が設けられていることが好ましい。
蓄熱器41は、車両内で発生する熱を蓄積する蓄熱材を有する蓄熱部である。蓄熱器41は、熱搬送媒体と蓄熱材との間で熱交換を行うことにより、熱搬送媒体の熱を蓄える。蓄熱器41は、熱搬送媒体を蓄えることにより蓄熱してもよい。
バルブ42〜バルブ45は、流路を切り替えるためのバルブであり、制御部18の制御により流路を切り替える。バルブ42は、ポンプ15から放出された熱搬送媒体をエンジン11に供給するか、バルブ43を介して蓄熱器41に供給するかを切り替える。バルブ43は、バルブ42を介してポンプ15から放出された熱搬送媒体を蓄熱器41に供給するか、エンジン11から放出された熱搬送媒体を蓄熱器41に供給するかを切り替える。
バルブ44は、蓄熱器41から放出された熱搬送媒体を熱回収器14に供給するか、熱回収器14に供給することなく循環させるかを切り替える。バルブ45は、蓄熱器41から放出された熱搬送媒体を循環させるか、熱回収器14から放出された熱搬送媒体を循環させるかを切り替える。
制御部18は、バルブ42〜バルブ45を制御することにより、図4〜図6のそれぞれに示すモードに切り替えることができる。図4は、エンジン11の暖機が終了する前の間で使用される第1モードを示している。
第1モードにおいて、制御部18は、熱回収器14が回収した熱をエンジン11に供給し、エンジン11から放出された熱搬送媒体に残っている熱を蓄熱器41に蓄えるようにバルブ42〜バルブ45を制御する。第1モードにおいては、熱回収器14⇒バルブ45⇒ポンプ15⇒バルブ42⇒エンジン11⇒バルブ43⇒蓄熱器41⇒バルブ44⇒熱回収器14の熱ループが形成されている。制御部18は、後処理装置13に流入する排気の温度が第1閾値以上になっており、かつエンジン11を冷却するための熱搬送媒体の温度が第2閾値未満である場合に、第1モードの状態になるようにバルブ42〜バルブ45を制御する。
図5は、エンジン11の暖機が終了した後に使用される第2モードを示している。第2モードにおいて、制御部18は、熱回収器14が回収した熱をエンジン11に供給することなく蓄熱器41に蓄えるようにバルブ42〜バルブ45を制御する。第2モードにおいては、熱回収器14⇒バルブ45⇒ポンプ15⇒バルブ42⇒バルブ43⇒蓄熱器41⇒バルブ44⇒熱回収器14の熱ループが形成されている。制御部18は、後処理装置13に流入する排気の温度が第1閾値以上になっており、かつエンジン11を冷却するための熱搬送媒体の温度が第2閾値以上である場合に、第2モードの状態になるようにバルブ42〜バルブ45を制御する。
図6は、後処理装置13に流入する排気の温度が低い状態で使用される第3モードを示している。第3モードにおいて、制御部18は、熱回収器14が回収する熱量を抑制するために、熱回収器14に熱搬送媒体を流さず、蓄熱器41から放出される熱搬送媒体が循環してエンジン11の暖機に用いられるようにバルブ42〜バルブ45を制御する。第3モードにおいては、蓄熱器41⇒バルブ44⇒バルブ45⇒ポンプ15⇒バルブ42⇒バルブ43⇒蓄熱器41の熱ループが形成されている。制御部18は、後処理装置13に流入する排気の温度が第1閾値未満になっている場合に、第3モードの状態になるようにバルブ42〜バルブ45を制御する。
[第2の実施形態の熱回収システム2による効果]
以上説明したように、第2の実施形態の熱回収システム2は、蓄熱器41、バルブ42、バルブ43、バルブ44及びバルブ45を有しており、制御部18が、排気の温度、及びエンジン11用の熱搬送媒体の温度に基づいて、熱搬送媒体の循環ルートを切り替える。このようにすることで、熱回収システム2は、排気の温度が低い状態においては、後処理装置13の処理性能を向上させることを優先させ、排気の温度が後処理装置13に必要な温度に達した後に、排気管31から放出される熱をエンジン11の暖機以外の用途に使用することができる。さらに、熱回収システム2は、エンジン11の暖機が不要になった場合に、余剰の熱を蓄積することができる。
<第3の実施形態>
図7は、第3の実施形態に係る熱回収システム3の構成を示す図である。熱回収システム3は、配管21に設けられた多段階バルブ51をさらに有する点で、第1の実施形態に係る熱回収システム1と異なる。図7においては配管21aに多段階バルブ51が設けられているが、多段階バルブ51が設けられる位置は任意である。
多段階バルブ51は、配管21を流れる熱搬送媒体の流量を、制御部18の制御に基づいて多段階で調整可能な電子制御バルブである。制御部18は、多段階バルブ51を制御することにより、熱回収器14を流れる熱搬送媒体の流量を多段階に変更する。例えば、制御部18は、温度センサ16が検出した排気の温度に基づいて、配管21を流れる熱搬送媒体の量を多段階で調整するように多段階バルブ51の開度を制御する。
具体的には、制御部18は、温度センサ16が検出した排気の温度が所定の目標値に近づくように多段階バルブ51の開度を制御する。例えば、制御部18は、温度センサ16が検出した排気の温度が高くなればなるほど、熱回収器14を流れる熱搬送媒体の流量が大きくなるように多段階バルブ51を制御する。
そして、制御部18は、温度センサ16が検出した排気の温度が、後処理装置13の後処理動作に必要な所定の第1閾値以上になった場合に、多段階バルブ51における熱搬送媒体の流量を最大にする。制御部18は、多段階バルブ51における熱搬送媒体の流量を最大にした状態で、温度センサ16が検出した排気の温度が下がり始めると、熱回収器14を流れる熱搬送媒体の流量が小さくなるように多段階バルブ51を制御する。
制御部18は、後処理装置13において再生処理を開始する前の所定のタイミングから、熱回収器14を流れる熱搬送媒体の流量を徐々に小さくするように多段階バルブ51を制御してもよい。そして、制御部18は、再生処理中において、多段階バルブ51における熱搬送媒体の流量を最小にする。このようにすることで、制御部18は、再生処理時に、後処理装置13内の温度を効果的に上昇させることができる。
[第3の実施形態の熱回収システム3による効果]
以上説明したように、第3の実施形態の熱回収システム3は、熱回収器14を流れる熱搬送媒体の量を多段階で調整可能な多段階バルブ51を有する。そして、制御部18は、温度センサ16が検出した温度に基づいて多段階で多段階バルブ51を制御することで、後処理装置13における温度を、必要な温度に近づけることができる。したがって、後処理装置13で不要な熱を最大限に回収して活用することが可能になる。
<第4の実施形態>
図8は、第4の実施形態に係る熱回収システム4の構成を示す図である。熱回収システム4は、熱回収器14a、バルブ61、バルブ62、温度センサ63及び温度センサ64をさらに有する点で熱回収システム1と異なる。
熱回収器14aは、熱回収器14と同等の構造をしており、排気管32の外周に設けられている。熱回収器14aは、排気管32から放出される熱を回収する。
バルブ61及びバルブ62は、制御部18の制御に基づいて、熱搬送媒体を熱回収器14aに循環させるか否かを切り替える。バルブ61及びバルブ62が流量を多段階で調整可能な電子制御バルブであり、制御部18が熱回収器14aに流す熱搬送媒体の量を多段階で制御してもよい。
温度センサ63は、配管21のいずれかの位置に設けられており、循環する熱搬送媒体温度を検出し、検出した温度を制御部18に通知する。温度センサ64は、排気管32から放出される排気熱の温度を検出し、検出した温度を制御部18に通知する。
制御部18は、例えば、温度センサ64が検出した温度が所定の閾値以上である場合に、熱搬送媒体が熱回収器14aを通過するようにバルブ61及びバルブ62を制御する。制御部18は、温度センサ64が検出した温度が、温度センサ63が検出した熱搬送媒体の温度以上であることを条件として、熱搬送媒体が熱回収器14aを通過するようにバルブ61及びバルブ62を制御してもよい。このようにすることで、排気管32から放出される排気の温度が高く、排気熱を活用する余地がある場合に、排気熱を有効活用することができる。
なお、図8においては、熱回収器14と熱回収器14aとが互いに並列に接続されているが、熱回収器14と熱回収器14aとが互いに直列に接続されていてもよい。この場合、熱回収器14を構成する管と熱回収器14aを構成する管とが結合されており、同一の熱搬送媒体が熱回収器14及び熱回収器14aを循環する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。例えば、以上の説明においては、内燃機関が車両に搭載されている場合について説明したが、本発明は、内燃機関が車両に搭載されている場合に限らず、任意の装置に搭載された内燃機関に適用することができる。
例えば、上記の説明においては、熱回収器14が螺旋形状である例を示したが、熱回収器14の形状は螺旋形状以外の任意の形状でよい。
1、2、3、4 熱回収システム
11 エンジン
12 ラジエータ
13 後処理装置
14、14a 熱回収器
15 ポンプ
16、17 温度センサ
18 制御部
21 配管
31、32 排気管
41 蓄熱器
42、43、44、45 バルブ
51 多段階バルブ
61、62 バルブ
63、64 温度センサ

Claims (7)

  1. エンジンと排気中の不要物質を浄化還元する後処理装置との間に設けられた第1排気管と、
    前記第1排気管を流れる排気と熱搬送媒体との間で熱交換することにより、前記排気の熱を回収する第1熱回収器と、
    前記第1熱回収器に接続されており、前記第1熱回収器において排気との間で熱交換された熱搬送媒体を循環させる配管と、
    前記熱搬送媒体を循環させる推力を発生するポンプと、
    を有する熱回収システム。
  2. 前記第1熱回収器は、前記第1排気管の外周に接して設けられた、前記熱搬送媒体が循環する管を有する、
    請求項1に記載の熱回収システム。
  3. 前記後処理装置に流入する排気の温度を検出する第1温度検出部と、
    前記第1温度検出部が検出した温度が所定の第1閾値未満である場合に前記ポンプを動作させず、前記第1温度検出部が検出した温度が所定の第1閾値以上である場合に前記ポンプを動作させる制御部と、
    をさらに有する、
    請求項1又は2に記載の熱回収システム。
  4. 前記配管を循環する熱搬送媒体のエンジンでの温度を検出する第2温度検出部と、
    前記第2温度検出部が検出した温度が所定の第2閾値未満である場合に前記ポンプを動作させ、前記第2温度検出部が検出した温度が前記所定の第2閾値以上である場合に前記ポンプを停止させる制御部と、
    をさらに有する、
    請求項1又は2に記載の熱回収システム。
  5. 熱を蓄える蓄熱部と、
    前記第1熱回収器において排気との間で熱交換された前記熱搬送媒体を前記エンジンに供給するか前記蓄熱部に供給するかを切り替える切替部と、
    前記第2温度検出部が検出した温度が所定の第2閾値未満である場合に、前記熱搬送媒体を前記エンジンに供給するように前記切替部を制御し、前記第2温度検出部が検出した温度が前記所定の第2閾値以上である場合に、前記熱搬送媒体を前記蓄熱部に供給するように前記切替部を制御する制御部と、
    をさらに有する、
    請求項4に記載の熱回収システム。
  6. 前記後処理装置に流入する排気の温度を検出する第1温度検出部と、
    前記配管を流れる前記熱搬送媒体の流量を多段階で調整可能なバルブと、
    前記第1温度検出部が検出した温度に基づいて前記熱搬送媒体の流量を多段階で変更するように前記バルブを制御する制御部と、
    をさらに有する、
    請求項1又は2に記載の熱回収システム。
  7. 前記後処理装置の下流に設けられた第2排気管と、
    前記第2排気管を流れる排気と熱搬送媒体との間で熱交換することにより、前記排気の熱を回収する第2熱回収器と、
    をさらに有する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の熱回収システム。
JP2017057184A 2017-03-23 2017-03-23 熱回収システム Pending JP2018159329A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017057184A JP2018159329A (ja) 2017-03-23 2017-03-23 熱回収システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017057184A JP2018159329A (ja) 2017-03-23 2017-03-23 熱回収システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018159329A true JP2018159329A (ja) 2018-10-11

Family

ID=63795469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017057184A Pending JP2018159329A (ja) 2017-03-23 2017-03-23 熱回収システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018159329A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101103A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の排気熱回収装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101103A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の排気熱回収装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6358243B2 (ja) 車両用機関冷却装置
JP4089539B2 (ja) ランキンサイクル
JP2010059960A (ja) 排気熱回収装置
JP2009236014A (ja) 廃熱回収装置
JP2008038916A (ja) ランキンサイクル
JP2009216028A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2010065543A (ja) 車両用冷却システム
JP5141479B2 (ja) 排気ガス浄化システム及び排気ガス浄化方法
JP2018159329A (ja) 熱回収システム
JP5304450B2 (ja) 内燃機関の暖機装置
JP2014194171A (ja) 建設機械
JP2008051019A (ja) 内燃機関の排気熱回収装置
JP2007170352A (ja) エンジン冷却装置およびこれに使用される電子制御式流量制御弁
JP2018159330A (ja) 熱回収システム
JP5018715B2 (ja) 廃熱回収装置
JP2018184922A (ja) 熱回収システム
JP2013092106A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2005127137A (ja) エンジンのegrシステム
JP2005273582A (ja) 排熱回収システム
JP2007255262A (ja) インタークーラ温度制御装置
JP2014169673A (ja) 車両用廃熱利用装置
JP2005241219A (ja) エンジン駆動式冷凍サイクル装置
US10415454B2 (en) Control system for thermal management of an engine aftertreatment device
JP2016061194A (ja) 排気ガス浄化装置
JP6066875B2 (ja) 内燃機関の廃熱回収装置