JP2018184381A - エゼチミブ含有錠剤およびその製法 - Google Patents

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Shoma Inasaka
翔麻 稲坂
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Abstract

【課題】本発明は、錠剤硬度の経時的な低下の抑制された、エゼチミブまたはその薬学的に許容される塩を含有する錠剤(以下、エゼチミブ含有錠剤ともいう。)と、その製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のエゼチミブ含有錠剤は、エゼチミブまたはその薬学的に許容される塩を含有する錠剤であって、マンニトールと、前記錠剤100質量%に対して7質量%以下のクロスカルメロースナトリウムとをさらに含む。本発明によれば、錠剤硬度の経時的な低下が抑制されたエゼチミブ含有錠剤と、その製造方法を提供できる。
【選択図】なし

Description

本発明は、有効成分としてエゼチミブを含有する錠剤と、その製造方法に関する。
エゼチミブ(Ezetimibe)は、高コレステロール血症に対する治療薬として知られ、錠剤が販売されている(非特許文献1)。
ゼチーア(登録商標)錠10mgの医薬品インタビューフォーム(2016年4月改訂(改訂第6版))
しかしながら、本発明者の検討により、ゼチーア(登録商標)錠は、経時的に錠剤硬度の低下が発生し、錠剤に欠けや割れが生じるという課題を有していることが判明した。
本発明は、錠剤硬度の経時的な低下の抑制された、エゼチミブを含有する錠剤(以下、エゼチミブ含有錠剤ともいう。)と、その製造方法の提供を目的とする。
本発明者が鋭意検討したところ、エゼチミブ含有錠剤において、賦形剤としてマンニトールを使用し、かつ、クロスカルメロースナトリウムを錠剤100質量%に対して7質量%以下の割合で配合することにより、錠剤硬度の低下を抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]エゼチミブまたはその薬学的に許容される塩を含有する錠剤であって、マンニトールと、前記錠剤100質量%に対して7質量%以下のクロスカルメロースナトリウムとをさらに含む錠剤。
[2]エゼチミブまたはその薬学的に許容される塩を含有する錠剤の製造方法であって、前記錠剤が、マンニトールと、前記錠剤100質量%に対して7質量%以下のクロスカルメロースナトリウムとをさらに含む、錠剤の製造方法。
本発明によれば、錠剤硬度の経時的な低下が抑制されたエゼチミブ含有錠剤と、その製造方法を提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
〔エゼチミブ含有錠剤〕
本発明のエゼチミブ含有錠剤(以下、単に「錠剤」ともいう。)は、エゼチミブまたはその薬学的に許容される塩と、マンニトールと、錠剤100質量%に対して7質量%以下のクロスカルメロースナトリウムとを含む。
エゼチミブの薬学的に許容される塩としては、たとえば、塩酸塩、硫酸塩や、ナトリウム塩、カルシウム塩等が挙げられる。
エゼチミブ含有錠剤100質量%中のエゼチミブ又はその薬学的に許容される塩の含有量は、特に制限はないが、エゼチミブとして、0.1〜50質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、5〜15質量%がさらに好ましい。
本発明の錠剤は、賦形剤としてマンニトールを含有する。マンニトールの含有量は、エゼチミブ含有錠剤100質量%中、40〜99質量%が好ましく、55〜95質量%がより好ましく、70〜90質量%がさらに好ましい。この範囲であれば、所定量のクロスカルメロースナトリウムとともに錠剤に含有させることにより、経時的な錠剤硬度の低下をより抑制したエゼチミブ含有錠剤とすることができる。
本発明の錠剤は、さらに、崩壊剤としてクロスカルメロースナトリウムを含有する。クロスカルメロースナトリウムの含有量は、錠剤100質量%に対して7質量%以下であり、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。また、クロスカルメロースナトリウムの含有量は、錠剤100質量%に対して0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がさらに好ましい。エゼチミブまたはその薬学的に許容される塩を含む錠剤において、賦形剤としてマンニトールを用いるとともに、クロスカルメロースナトリウムを上記範囲で含有させることにより、経時的な錠剤硬度の低下を抑制したエゼチミブ含有錠剤とすることができる。
本発明の錠剤は、マンニトールおよびクロスカルメロースナトリウム以外の1種以上の添加剤を含有してもよい。添加剤としては、たとえばマンニトール以外の賦形剤、クロスカルメロースナトリウム以外の崩壊剤、滑沢剤、結合剤、着色剤、流動化剤、界面活性剤等が挙げられ、医薬品分野において使用可能な添加剤であれば、いずれも使用できる。
賦形剤としては、たとえば、結晶セルロース、乳糖水和物、無水乳糖、精製白糖、バレイショデンプン、アルファー化デンプン、リン酸水素カルシウム等が挙げられ、これらのうちの1種以上を使用できるが、結晶セルロースを使用すると、錠剤硬度が経時的に低下する可能性がある。よって、結晶セルロースを使用しないことが好ましい。
崩壊剤としては、たとえば、セルロース系崩壊剤(カルメロースカルシウム、カルメロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等。)、クロスポビドン、デンプン系崩壊剤(トウモロコシデンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ等。)等が挙げられ、これらのうち1種以上を使用できる。
滑沢剤としては、たとえば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等のステアリン酸金属塩、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の脂肪酸エステル類、フマル酸ステアリルナトリウム等が挙げられ、これらのうち1種以上を使用できる。打錠障害を抑制する観点からは、ステアリン酸金属塩か、フマル酸ステアリルナトリウム、またはこの両方を使用することが好ましい。
滑沢剤の含有量は、エゼチミブ含有錠剤100質量%中、0.1〜15質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。
結合剤としては、たとえばポリビニルピロリドン(ポビドン)、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)、ポリビニルアルコール、ステアリルアルコール、アンモニオメタクリレート・コポリマー、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、デキストリン、水アメ等が挙げられ、これらのうちの1種以上を使用できるが、溶出性の点から、ポビドンを使用することが好ましい。
結合剤の含有量は、特に制限はないが、エゼチミブ含有錠剤100質量%中、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましく、1〜3質量%がさらに好ましい。
着色剤としては、たとえば黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、食用黄色4号、食用黄色5号、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色102号等が挙げられ、これらのうちの1種以上を使用できる。
流動化剤としては、たとえば含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、重質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム等が挙げられ、これらのうちの1種以上を使用できる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート80等が挙げられ、これらのうちの1種以上を使用できる。
その他の添加剤としては、酸化チタン、タルク、カルナウバロウ等が挙げられる。
本発明の錠剤としては、普通錠や、唾液または少量の水で崩壊する口腔内速崩壊錠等が挙げられる。普通錠としては、素錠のみからなるものでも、フィルムコーティング錠(以下、FC錠ともいう。)でもよい。
上述の添加剤は、錠剤が、素錠と該素錠を被覆するコーティングとからなるFC錠である場合に、素錠に含まれていてもコーティングに含まれていても両方に含まれていてもよい。
[錠剤の製造方法]
本発明の錠剤の製造方法は、エゼチミブと、マンニトールと、クロスカルメロースナトリウムとを含む錠剤を製造できる方法であれば特に制限はないが、通常、エゼチミブと、マンニトールと、クロスカルメロースナトリウムとを含む混合物を打錠する打錠工程を含む。打錠工程には、錠剤成形に一般に使用される打錠機を使用できる。混合物が、エゼチミブと共に、マンニトールと錠剤100質量%に対して7質量%以下のクロスカルメロースナトリウムを含有することにより、錠剤硬度の経時的な低下が抑制されたエゼチミブ含有錠剤が得られる。
打錠工程の前には、エゼチミブと、マンニトールと、クロスカルメロースナトリウムとを含む混合物をあらかじめ造粒する、造粒工程を有することが好ましい。打錠工程では、造粒工程で得られた造粒物のみを打錠しても、造粒物に対してさらに成分を後添加して打錠してもよい。後添加する成分としては、たとえば滑沢剤等の添加剤が挙げられる。また、錠剤に使用するマンニトール全量のうち、一部を造粒物に使用し、残りを造粒物に後添加して打錠してもよい。さらに造粒物には、エゼチミブ、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム以外の添加剤が含まれていてもよい。
本発明の錠剤がFC錠である場合には、打錠工程で得られた素錠にコーティングを施す被覆工程をさらに有していてよい。造粒工程および被覆工程は、それぞれ公知の方法により行える。
[参考例1]
非特許文献1に記載のゼチーア(登録商標)錠(以下、参考例1ともいう。)は、添加剤として乳糖水和物、結晶セルロース、ポビドン、クロスカルメロースナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウムを含む製剤である。参考例1において、下記に示す方法で錠剤硬度と錠剤質量を評価した。結果を表2に示す。
[実施例1〜2、比較例1]
下記の表1の処方に従い、一錠あたり100mgの錠剤を製造した。
まず、表1の造粒物の欄に記載の各成分を混合して造粒用粉末を得て、造粒用粉末に水を加えて造粒、乾燥、篩過を行い、造粒物を得た。得られた造粒物に対して、表1の後末の欄に記載の各成分を加えて混合して、打錠用の混合物とし、この混合物をロータリー打錠機(VELA5、菊水製作所製)で打錠成形し、錠剤を得た。
得られた錠剤について、以下の項目を評価した。結果を表2に示す。
<錠剤硬度>
得られた錠剤について、25℃、相対湿度85%RHの条件下での保存前、および25℃、相対湿度85%RHの条件下での2週間の保存後の錠剤硬度を、錠剤硬度計(PC−30、岡田精工社製)を用いて測定した。なお、表2に示した硬度は、5個の錠剤の平均値である。
<錠剤質量>
得られた錠剤について、25℃、相対湿度85%RHの条件下での保存前、および25℃、相対湿度85%RHの条件下での2週間の保存後の錠剤質量を、天びん(AB135−S、メトラー・トレド社製)を用いて測定した。なお、表2に示した質量は、5個の錠剤の平均値である。
Figure 2018184381
Figure 2018184381
表2に示すように、25℃、相対湿度85%RHの条件下での2週間の保存により、参考例1では、錠剤硬度は初期値4.9kgfから、1.0kgfまで低下した。また、質量は99.9mgから104.9mgまで増加した。経時的な錠剤硬度の低下と同時に、経時的な質量増加も認められていることから、錠剤硬度の低下は吸湿に起因するものと考えられた。
一方、表2に示すように、賦形剤としてマンニトールを用い、かつ、錠剤100質量%に対して7質量%以下のクロスカルメロースナトリウムを使用した実施例1および実施例2は、クロスカルメロースナトリウムを8質量%使用した比較例1や、マンニトールを使用していない参考例1と比較して、経時的な質量増加は抑えられ、経時的な硬度の低下が抑制されていた。
以上のとおり、マンニトールと錠剤100質量%に対して所定量のクロスカルメロースナトリウムとを含むエゼチミブ含有錠剤は、錠剤硬度の経時的な低下が抑制されることが見出された。

Claims (2)

  1. エゼチミブまたはその薬学的に許容される塩を含有する錠剤であって、マンニトールと、前記錠剤100質量%に対して7質量%以下のクロスカルメロースナトリウムとをさらに含む錠剤。
  2. エゼチミブまたはその薬学的に許容される塩を含有する錠剤の製造方法であって、前記錠剤が、マンニトールと、前記錠剤100質量%に対して7質量%以下のクロスカルメロースナトリウムとをさらに含む、錠剤の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023059099A1 (ko) * 2021-10-08 2023-04-13 연세대학교 산학협력단 에제티미브를 유효성분으로 포함하는 폐섬유증의 예방, 개선, 완화 또는 치료용 약학적 조성물

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WO2023059099A1 (ko) * 2021-10-08 2023-04-13 연세대학교 산학협력단 에제티미브를 유효성분으로 포함하는 폐섬유증의 예방, 개선, 완화 또는 치료용 약학적 조성물

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