JP2018183800A - 押出プレスのシャー装置及びその装置による引き上げ方法 - Google Patents
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Abstract
Description
コンテナをダイスより離間させてビレットの残部であるディスカードをダイスの前面で切
断して押出製品部より切り離す押出プレスのシャー装置及びその装置による引き上げ方法に関する。
ンテナ側に設けたフレームに、ディスカード切断用のシャーシリンダが下方に向けて取り
付けられていて、シャーシリンダのピストンロッド下端部にシャースライドを介してシ
ャー刃が設けられた構成となっている。
そのためシャー装置全体の高さが高くなり、建屋の高さ等を高くする必要があった。
さらに駆動装置が油圧シリンダの押出プレスではシャー刃がついたシャースライドとシャーガイドとシャーフレームの上に更に油圧シリンダが取り付けられており、シリンダロッドの長さを含めると相当な高さになっていた。
(1)従来の押出プレスのシャー装置では、リンク部品がハの字形になっていたので、リンク部品が、シャーフレーム内に挿入できないため、シャー装置が高くなっていた。
(2)従来の押出プレスのシャー装置では、リンク部品がハの字形になっていたので、第2の駆動装置ディスカードを押しても力が十分伝わらなかった。
(3)従来の押出プレスのシャー装置では、油圧とモータを同調してスライド駆動フレームを上昇させていたのでエネルギーが余計にかかっていた。
シャースライド駆動フレームを直線移動させて、スライド部品とシャースライド駆動フレームを連結したリンク機構を屈曲延伸させる第1の駆動装置と、
スライド部品を直線移動させて、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを直線移動させる第2の駆動装置、
を具備した押出プレスのシャー装置において、
リンク機構は、上部アームと下部アームで形成されて、
スライド部品と上部アームの上端、上部アームの下端と下部アームの上端、及び、下部アームの下端とシャースライド駆動フレームが、回転自在に軸支されることにより、屈曲又延伸自在に連結されて、
リンク機構が直線状に延伸した際に、下部アームの一部がシャーフレームの中に挿入されるようにした。
シャースライド駆動フレームを直線移動させて、スライド部品とシャースライド駆動フレームを連結したリンク機構を屈曲延伸させる第1の駆動装置と、
スライド部品を直線移動させて、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを直線移動させる第2の駆動装置、
を具備した押出プレスのシャー装置において、
リンク機構は、上部アームと下部アームで形成されて、
スライド部品と上部アームの上端、上部アームの下端と下部アームの上端、及び、下部アームの下端とシャースライド駆動フレームが、回転自在に軸支されることにより、屈曲又延伸自在に連結されて、
リンク機構が直線状に延伸した際に、下部アームの一部がシャーフレームの中に挿入される押出プレスのシャー装置によるシャースライドの引き上げ方法であって、リンク機構が直線状に延伸して下方側に移動したシャースライドについて、
第1の駆動装置を駆動させてリンク機構を屈曲させることによって、シャースライド駆動フレームを上方に移動させて、シャースライドを引き上げた後、
第2の駆動装置を駆動させてスライド部品を上方に移動させることにより、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを上方に移動させて、さらに、シャースライドを引き上げるようにした。
2.従来のシャー装置よりも装置の高さをリンク機構がシャースライド内部にまで侵入可能になるように低く構成できるため、さらに大幅に低くすることができるため省スペースが実現できる。
3.油圧式駆動をやめて、電動で駆動するため、油漏れの心配がなく、運転時、メンテナンス時の火災リスクを軽減することができる。
4.油圧機器と油の量を削減することができ、省資源、省エネに寄与する。
ン、12はダイスタック、13はダイブロック、14はダイブロック13の背面と直角な
水平方向への移動をガイドするガイド部材、15はダイスタック12からの押圧力を受け
るエンドプラテン内のプレッシャーリングである。プレッシャーリング15とエンドプラ
テン11の中心部には、ダイスタック12から押出される製品が通る穴が設けられている
。なお、ダイスタック12は図示しない複数の部品で構成されている。
ャーフレーム27を取り付け、シャーフレーム27の一部には軸19によって、シャーガイド9に内蔵されたシャースライド18を、押出及び反押出方向に回転自在に取り付けた。符号7はディスカードを切断するシャー刃で、符号18はシャースライドである。シャー刃7はシャースライド18に取り付けられ、シャー刃7とシャースライド18との間には、ダイスタック12の切断面とシャー刃7との隙間を調整する図示はしていないが、シムがある。また、符号10はビレットを挿入するコンテナである。
13により構成されるダイカセットをプラテン方向に押し付けることにより、プレッシャ
ーリング15とホースシュー17とで水平方向の移動が規制される。前記機構では、図示しない水平方向アームを介してダイスタック水平固定用シリンダでダイスタック12をエンドプラテン11に固定する。
又、同時に図示しない垂直ダイクランプの押し付けによりダイスタック12を垂直方向にも固定することができる。垂直ダイクランプはダイスタック垂直固定用シリンダにより動作する。
この固定により、ホースシュー17とダイスタック12のシャー面側の相対位置は常に
一定にすることができると共に、押出後のディスカード切断中でもこの水平方向の押し付
けると垂直方向の押し付けによりダイスタック12は動くことなく常に同じ位置を維持できる。
これによりシャー刃7はダイスタック12との距離を適正にとれるものである。
まず第1に本発明のシャー装置は、図2からわかるように、シャースライド18に取り付けられたシャー刃7がディスカード8に接触するまで下降する第1の工程(図2ではAの範囲)とディスカード8を切断する第2の工程(図2ではBの範囲)の2つの工程があり、第2の工程には第1と第2の駆動装置が同時に作用する構成になっている。
シャースライド駆動フレーム26の一方はピン19でシャースライド18と連結していると同時に、他端はリンク機構25と連結されており、更には、リンク機構25の他端はスライド部品a31に連結している構成になっている。
本実施例では回転運動を直線運動に変換する変換手段をボールねじとして説明したが、ラックとピニオンのようなものでもよい。
スライド部品31と上部アーム61、63の上端が軸で回転自在に軸支されている。上部アーム61、63の下端と下部アーム62、64の上端とは軸67、68とで回転自在に軸支されている。また、下部アーム62、64の下端とシャースライド駆動フレーム26が、軸66によって回転自在に軸支されている。
また、弾性体69が上部アーム61、63と軸65の部分に取り付けられている。この弾性体はリンク機構25が延伸して直線状になった状態から図示した屈曲した状態に戻るときに上部アーム61、63を開こうとする方向に力が掛かるようになっている。この弾性体はバネのような物でも良いし、望ましくはねじりバネがよい。
また、弾性体の取り付ける位置は図示した以外でも軸66、軸67、軸68の位置でもよい。
このように、屈曲又延伸自在に連結されて、リンク機構25はボールねじ23の駆動によって、屈曲、延伸をする。
また、リンク機構25が直線状に延伸した際に、下部アーム62、64の一部がシャーフレーム27の中に挿入されることにより、シャー装置の高さを低く維持できるような構成になっている。
このパンタグラフ状のリンク機構25は鉛直方向に直線状になるので元のパンタグラフ状に戻るときには、2本の上部アームが軸支されているところには、2本のアームを開かせるような部品が必要である。それは弾性体やバネのようなもので、望ましくは、ねじりバネが良い。
モータ33の出力軸のプーリa34と2個のプーリc38はベルト36で繋がれている。さらには、2個のプーリc38と2本のボールねじ32の2個のプーリb35はそれぞれ、ベルト41で繋がれている。ベルトは例えばタイミングベルトのようなものでよい。このような構成でサーボモータ33は2本のボールねじ32の同期を取って駆動することができる。
さらに直線状に延伸されたリンク機構25は、シャーフレーム27のなかに挿入されている。
尚、第1の駆動装置で駆動したモータ21は第2の駆動装置においても引き続きモータ33と同時に駆動させて第2の駆動装置に追従させる。ディスカード切断終了後、第1と第2の駆動モータ21と33を下降方向とは同時に逆回転させて元の位置へ高速で復帰させる。
電磁ブレーキは電気によって作動し、電気が入ったときは開放で、電気が切れた場合にブレーキがかかるようになっている。
第1の駆動装置ではシャーフレーム27に取り付けられたモータ21の出力軸とボールねじ23の端部とはベルトで繋がれている。モータ21は、例えばサーボモータのようなものでよい。モータ21によりボールねじ23が回転すると、ボールナット24と一体となったシャースライド駆動フレーム26が下降する。
シャースライド駆動フレーム26の一方はピン19でシャースライド18と連結していると同時に、他端はリンク部品25と連結されており、更には、リンク機構25の他端はスライド部品31に連結している構成になっている。
尚、モータ21は第2の行程中駆動させてシャースライド駆動フレーム26を追従させる。
スライド部品b53のために図示しないパイプ状のガイドをつけてもよい。
また、油圧シリンダの作動油は可燃性でない水を含んだ、例えば水―グリが望ましい。
ディスカード切断後、第1と第2の駆動モータ21と33を下降方向とは同時に逆回転させて元の位置へ高速で復帰させる。
リンク機構25が延伸して下方側にシャースライド18が移動している場合、まず、第1の駆動装置を駆動させて、リンク機構25を弾性体69の力により屈曲させて、パンタグラフ状にしてボールねじ23を駆動させることによって、シャースライド駆動フレーム26を上方に移動させて、シャースライド18を引き上げる。
次に第2の駆動装置を駆動させてスライド部品a31を上方に移動させることにより、スライド部品a31にリンク機構25を介して連結したシャースライド駆動フレーム26を上方に移動させて、さらに、シャースライド18を引き上げる構成になっている。
1.高速低出力用と低速高出力用にモータを各々装備するため、各モータ容量を最小限に設計することができるため、さらにシャー上昇時においては第2の駆動装置をフリー状態にしておけば、第1の駆動装置だけで高速動作可能としたのでさらなる省エネ・省資源とアイドル時間の短縮が図れる。
2.従来のシャー装置よりも装置の高さをリンク機構がシャースライド内部にまで侵入可能になるように低く構成できるため、さらに大幅に低くすることができるため省スペースが実現できる。
3.油圧式駆動をやめて、電動で駆動するため、油漏れの心配がなく、運転時、メンテナンス時の火災リスクを軽減することができる。
4.油圧機器と油の量を削減することができ、省資源、省エネに寄与する。
3 ストッパー
7 シャー刃
8 ディスカード
9 シャーガイド
11 エンドプラテン
12 ダイスタック
13 ダイブロック
14 ガイド部材
17 ホースシュー
18 シャースライド
20 シャー装置
21 サーボモータ
22 ベルト
23 ボールねじ
24 ボールナット
25 リンク部品
26 シャースライド駆動フレーム
27 シャーフレーム
31 スライド部品a
32 ボールねじ
33 サーボモータ
34 プーリa
35 プーリb
36 ベルト
38 プーリc
41 ベルト
42 ボールナット
51 油圧シリンダ
52 シリンダロッド
53 スライド部品b
61 63 上部アーム
62 64 下部アーム
65 66 67 68 軸
69 弾性体
Claims (6)
- 先端にシャー刃が固定されたシャースライド、シャースライドが嵌挿されてスライドし直線移動するシャーフレーム、シャースライドの後端に連結されたシャースライド駆動フレーム、シャースライド駆動フレームにリンク機構を介して連結されたスライド部品、を備えて、
シャースライド駆動フレームを直線移動させて、スライド部品とシャースライド駆動フレームを連結したリンク機構を屈曲延伸させる第1の駆動装置と、
スライド部品を直線移動させて、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを直線移動させる第2の駆動装置、
を具備した押出プレスのシャー装置において、
リンク機構は、上部アームと下部アームで形成されて、
スライド部品と上部アームの上端、上部アームの下端と下部アームの上端、及び、下部アームの下端とシャースライド駆動フレームが、回転自在に軸支されることにより、屈曲又延伸自在に連結されて、
リンク機構が直線状に延伸した際に、下部アームの一部がシャーフレームの中に挿入されることを特徴とする押出プレスのシャー装置。
- 前記リンク機構を少なくとも2機備えて、屈曲した際に、上部アームと下部アームの軸支部分が、それぞれ左右異なる方向に張り出して、パンタグラフ状になることを特徴とした請求項1に記載の押出プレスのシャー装置。
- 前記リンク機構の軸支部分の少なくとも1箇所に、リンク機構を屈曲させる方向に力を作用させる弾性体を配したことを特徴とした請求項1または請求項2に記載の押出プレスのシャー装置。
- 前記スライド部品に、リンク機構が屈曲した際に上部アームが当接する受け座を配したことを特徴とした請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の押出プレスのシャー装置。
- 前記シャーフレームに形成されたシャースライドを挿入するガイド溝に、リンク機構側に向かって溝幅が拡大するテーパ部を形成したことを特徴とした請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の押出プレスのシャー装置。
- 先端にシャー刃が固定されたシャースライド、シャースライドが嵌挿されてスライドし直線移動するシャーフレーム、シャースライドの後端に連結されたシャースライド駆動フレーム、シャースライド駆動フレームにリンク機構を介して連結されたスライド部品、を備えて、
シャースライド駆動フレームを直線移動させて、スライド部品とシャースライド駆動フレームを連結したリンク機構を屈曲延伸させる第1の駆動装置と、
スライド部品を直線移動させて、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを直線移動させる第2の駆動装置、
を具備した押出プレスのシャー装置において、
リンク機構は、上部アームと下部アームで形成されて、
スライド部品と上部アームの上端、上部アームの下端と下部アームの上端、及び、下部アームの下端とシャースライド駆動フレームが、回転自在に軸支されることにより、屈曲又延伸自在に連結されて、
リンク機構が直線状に延伸した際に、下部アームの一部がシャーフレームの中に挿入される押出プレスのシャー装置によるシャースライドの引き上げ方法であって、リンク機構が直線状に延伸して下方側に移動したシャースライドについて、
第1の駆動装置を駆動させてリンク機構を屈曲させることによって、シャースライド駆動フレームを上方に移動させて、シャースライドを引き上げた後、
第2の駆動装置を駆動させてスライド部品を上方に移動させることにより、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを上方に移動させて、さらに、シャースライドを引き上げる押出プレスのシャー装置によるシャースライドの引き上げ方法。
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