JP2018183800A - 押出プレスのシャー装置及びその装置による引き上げ方法 - Google Patents

押出プレスのシャー装置及びその装置による引き上げ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の押出プレスのシャー装置では、リンク部品がハの字形になっていたので、リンク部品が、シャーフレーム内に挿入できないため、シャー装置が高くなっていた。【解決手段】スライド部品とシャースライド駆動フレームを連結したリンク機構を屈曲延伸させる第1の駆動装置と、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを直線移動させる第2の駆動装置、を具備した押出プレスのシャー装置において、リンク機構は、スライド部品と上部アームの上端、上部アームの下端と下部アームの上端、及び、下部アームの下端とシャースライド駆動フレームが、回転自在に軸支されることにより、屈曲又延伸自在に連結されて、リンク機構が直線状に延伸した際に、下部アームの一部がシャーフレームの中に挿入されるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、アルミニウム合金等の金属押出成形用の押出プレスにおいて、押出成形後に
コンテナをダイスより離間させてビレットの残部であるディスカードをダイスの前面で切
断して押出製品部より切り離す押出プレスのシャー装置及びその装置による引き上げ方法に関する。
従来の押出プレスのシャー装置では、ダイスを保持しているエンドプラテンの上部のコ
ンテナ側に設けたフレームに、ディスカード切断用のシャーシリンダが下方に向けて取り
付けられていて、シャーシリンダのピストンロッド下端部にシャースライドを介してシ
ャー刃が設けられた構成となっている。
従来の押出プレスでは、電動式のシャー装置は駆動手段に長い1本のボールねじが使用されており、さらにボールねじを駆動するモータはボールねじの上側に配置されていた。
そのためシャー装置全体の高さが高くなり、建屋の高さ等を高くする必要があった。
さらに駆動装置が油圧シリンダの押出プレスではシャー刃がついたシャースライドとシャーガイドとシャーフレームの上に更に油圧シリンダが取り付けられており、シリンダロッドの長さを含めると相当な高さになっていた。
国際公開WO2016/117146号公報
従来型の押出プレスでは以下のような課題があった。
(1)従来の押出プレスのシャー装置では、リンク部品がハの字形になっていたので、リンク部品が、シャーフレーム内に挿入できないため、シャー装置が高くなっていた。
(2)従来の押出プレスのシャー装置では、リンク部品がハの字形になっていたので、第2の駆動装置ディスカードを押しても力が十分伝わらなかった。
(3)従来の押出プレスのシャー装置では、油圧とモータを同調してスライド駆動フレームを上昇させていたのでエネルギーが余計にかかっていた。
先端にシャー刃が固定されたシャースライド、シャースライドが嵌挿されてスライドし直線移動するシャーフレーム、シャースライドの後端に連結されたシャースライド駆動フレーム、シャースライド駆動フレームにリンク機構を介して連結されたスライド部品、を備えて、
シャースライド駆動フレームを直線移動させて、スライド部品とシャースライド駆動フレームを連結したリンク機構を屈曲延伸させる第1の駆動装置と、
スライド部品を直線移動させて、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを直線移動させる第2の駆動装置、
を具備した押出プレスのシャー装置において、
リンク機構は、上部アームと下部アームで形成されて、
スライド部品と上部アームの上端、上部アームの下端と下部アームの上端、及び、下部アームの下端とシャースライド駆動フレームが、回転自在に軸支されることにより、屈曲又延伸自在に連結されて、
リンク機構が直線状に延伸した際に、下部アームの一部がシャーフレームの中に挿入されるようにした。
前記リンク機構を少なくとも2機備えて、屈曲した際に、上部アームと下部アームの軸支部分が、それぞれ左右異なる方向に張り出して、パンタグラフ状になるようにした。
前記リンク機構の軸支部分の少なくとも1箇所に、リンク機構を屈曲させる方向に力を作用させる弾性体を配するようにした。
前記スライド部品に、リンク機構が屈曲した際に上部アームが当接する受け座を配した。
前記シャーフレームに形成されたシャースライドを挿入するガイド溝に、リンク機構側に向かって溝幅が拡大するテーパ部を形成した。
先端にシャー刃が固定されたシャースライド、シャースライドが嵌挿されてスライドし直線移動するシャーフレーム、シャースライドの後端に連結されたシャースライド駆動フレーム、シャースライド駆動フレームにリンク機構を介して連結されたスライド部品、を備えて、
シャースライド駆動フレームを直線移動させて、スライド部品とシャースライド駆動フレームを連結したリンク機構を屈曲延伸させる第1の駆動装置と、
スライド部品を直線移動させて、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを直線移動させる第2の駆動装置、
を具備した押出プレスのシャー装置において、
リンク機構は、上部アームと下部アームで形成されて、
スライド部品と上部アームの上端、上部アームの下端と下部アームの上端、及び、下部アームの下端とシャースライド駆動フレームが、回転自在に軸支されることにより、屈曲又延伸自在に連結されて、
リンク機構が直線状に延伸した際に、下部アームの一部がシャーフレームの中に挿入される押出プレスのシャー装置によるシャースライドの引き上げ方法であって、リンク機構が直線状に延伸して下方側に移動したシャースライドについて、
第1の駆動装置を駆動させてリンク機構を屈曲させることによって、シャースライド駆動フレームを上方に移動させて、シャースライドを引き上げた後、
第2の駆動装置を駆動させてスライド部品を上方に移動させることにより、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを上方に移動させて、さらに、シャースライドを引き上げるようにした。
1.高速低出力用と低速高出力用にモータを各々装備するため、各モータ容量を最小限に設計することができるため、さらにシャー上昇時においては第2の駆動装置をフリー状態にしておけば、第1の駆動装置だけで高速動作可能としたのでさらなる省エネ・省資源とアイドル時間の短縮が図れる。
2.従来のシャー装置よりも装置の高さをリンク機構がシャースライド内部にまで侵入可能になるように低く構成できるため、さらに大幅に低くすることができるため省スペースが実現できる。
3.油圧式駆動をやめて、電動で駆動するため、油漏れの心配がなく、運転時、メンテナンス時の火災リスクを軽減することができる。
4.油圧機器と油の量を削減することができ、省資源、省エネに寄与する。
本発明のシャー装置の正面図と側面図と立面図である。 本発明の第1の実施形態のシャー装置の動作図を正面図で表したものである。 リンク機構の詳細を表した図である。 本発明の基本のリンク機構を表した図である。 本発明の第2の実施形態のシャー装置の動作図を正面図で表したものである。
本発明に係るシャー装置の実施形態を、図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1〜5によって、本発明の実施形態を説明する。図1において、11はエンドプラテ
ン、12はダイスタック、13はダイブロック、14はダイブロック13の背面と直角な
水平方向への移動をガイドするガイド部材、15はダイスタック12からの押圧力を受け
るエンドプラテン内のプレッシャーリングである。プレッシャーリング15とエンドプラ
テン11の中心部には、ダイスタック12から押出される製品が通る穴が設けられている
。なお、ダイスタック12は図示しない複数の部品で構成されている。
ダイスタック12を前面側に保持しているエンドプラテン11の上部コンテナ側にはシ
ャーフレーム27を取り付け、シャーフレーム27の一部には軸19によって、シャーガイド9に内蔵されたシャースライド18を、押出及び反押出方向に回転自在に取り付けた。符号7はディスカードを切断するシャー刃で、符号18はシャースライドである。シャー刃7はシャースライド18に取り付けられ、シャー刃7とシャースライド18との間には、ダイスタック12の切断面とシャー刃7との隙間を調整する図示はしていないが、シムがある。また、符号10はビレットを挿入するコンテナである。
ダイスタック12はダイブロック13に納められ、ダイスタック12及びダイブロック
13により構成されるダイカセットをプラテン方向に押し付けることにより、プレッシャ
ーリング15とホースシュー17とで水平方向の移動が規制される。前記機構では、図示しない水平方向アームを介してダイスタック水平固定用シリンダでダイスタック12をエンドプラテン11に固定する。
又、同時に図示しない垂直ダイクランプの押し付けによりダイスタック12を垂直方向にも固定することができる。垂直ダイクランプはダイスタック垂直固定用シリンダにより動作する。
図1に示すように、シャーガイド9の下端ダイスタック側面は、図示しないシャースライドの揺動シリンダによりホースシュー17のコンテナ側端面を押圧する。
この固定により、ホースシュー17とダイスタック12のシャー面側の相対位置は常に
一定にすることができると共に、押出後のディスカード切断中でもこの水平方向の押し付
けると垂直方向の押し付けによりダイスタック12は動くことなく常に同じ位置を維持できる。
シャースライド18はシャーガイド9の中に納められており、図示しないピンを支点として図示しないシャースライド搖動シリンダが搖動することによりシャーガイド9はピンを中心にして搖動し、モータが駆動することによりシャースライド18はシャーガイド9の内部を上下に摺動することになる。
これによりシャー刃7はダイスタック12との距離を適正にとれるものである。
第1の実施形態について図1、2を使って説明する。
まず第1に本発明のシャー装置は、図2からわかるように、シャースライド18に取り付けられたシャー刃7がディスカード8に接触するまで下降する第1の工程(図2ではAの範囲)とディスカード8を切断する第2の工程(図2ではBの範囲)の2つの工程があり、第2の工程には第1と第2の駆動装置が同時に作用する構成になっている。
第1の工程ではシャーフレーム27に取り付けられたモータ21の出力軸とボールねじ23の端部とはタイミングベルトで繋がれている。モータ21は、例えばサーボモータのようなものでよい。モータ21によりボールねじ23が回転すると、ボールナット24と一体となったシャースライド駆動フレーム26が下降する。シャースライド駆動フレーム26が下降すると軸66とリンク機構25が連結されているので、リンク機構25は延伸して直線状になる。
シャースライド駆動フレーム26の一方はピン19でシャースライド18と連結していると同時に、他端はリンク機構25と連結されており、更には、リンク機構25の他端はスライド部品a31に連結している構成になっている。
本実施例では回転運動を直線運動に変換する変換手段をボールねじとして説明したが、ラックとピニオンのようなものでもよい。
シャー装置の中心ライン上には、上方からスライド部品a31、リンク機構25(リンク機構25パンタグラフ状になっている)、シャースライド駆動フレーム26、ピン19、ピン19によりシャースライド18がシャースライド駆動フレーム26と回転自在に軸支されている。シャースライド18の下端にはシャー刃7が取り付けられている。リンク機構25が直線状になると、第2の駆動装置により、スライド部品a31、リンク機構25、シャースライド駆動フレーム26、シャーフレーム18の順番に力がかかり、シャー刃7が下降することにより、ディスカード8を切断する構成になっている。
図3でリンク機構25を説明する。リンク機構25は、上部アーム61、63と下部アーム62、64と軸65、66、67、68と弾性体69で形成されている。
スライド部品31と上部アーム61、63の上端が軸で回転自在に軸支されている。上部アーム61、63の下端と下部アーム62、64の上端とは軸67、68とで回転自在に軸支されている。また、下部アーム62、64の下端とシャースライド駆動フレーム26が、軸66によって回転自在に軸支されている。
また、弾性体69が上部アーム61、63と軸65の部分に取り付けられている。この弾性体はリンク機構25が延伸して直線状になった状態から図示した屈曲した状態に戻るときに上部アーム61、63を開こうとする方向に力が掛かるようになっている。この弾性体はバネのような物でも良いし、望ましくはねじりバネがよい。
また、弾性体の取り付ける位置は図示した以外でも軸66、軸67、軸68の位置でもよい。
このように、屈曲又延伸自在に連結されて、リンク機構25はボールねじ23の駆動によって、屈曲、延伸をする。
また、リンク機構25が直線状に延伸した際に、下部アーム62、64の一部がシャーフレーム27の中に挿入されることにより、シャー装置の高さを低く維持できるような構成になっている。
図2(c)の状態でシャー刃7がディスカード8を切断した後は、第1の駆動装置のボールねじ23を駆動する。駆動すると同時にシャースライド駆動フレーム26が上昇を開始する。シャースライド駆動フレーム26が上昇を開始するとリンク機構25は屈曲、すなわちパンタグラフ状に戻ろうとする。リンク機構25が最下点でパンタグラフ状になってもシャーフレーム27にはテーパ状の逃げがあるためリンク機構25とシャーフレーム27が干渉することはない。
前記の位置から第1の駆動装置のボールねじ23を駆動することによって、リンク機構25は上昇を開始するが、このときパンタグラフ状のリンク機構25は上昇するときに上部アーム61、63でスライド部品31に備えられたストッパー2、を上方に押すことになる。その結果スライド部品31が第1の駆動装置のボールねじ23の力だけで上昇することになる。よって第2の駆動装置のボールねじを使わなくてもよいという場合もありえ、省エネになる。
シャー動作開始の時点ではリンク機構25はパンタグラフ状になっている。シャースライド駆動フレーム26が下降開始すると、リンク機構25が閉じていき、直線状の状態になるまでシャースライド駆動フレーム26が下降するとシャースライド駆動フレーム26は速度を落とす構成になっている。
図3に前記、基本のリンク機構を2組、組み合わせてパンタグラフ状にしたものを示す。
このパンタグラフ状のリンク機構25は鉛直方向に直線状になるので元のパンタグラフ状に戻るときには、2本の上部アームが軸支されているところには、2本のアームを開かせるような部品が必要である。それは弾性体やバネのようなもので、望ましくは、ねじりバネが良い。
図4にリンク機構25の基本形を示す。パンタグラフ状の形状をしたリンク機構のうち半分の2本のアーム(上部アーム61と下部アーム62)で構成されたものが、リンク機構の基本形である。1本が上部アーム61でもう1本が下部アーム62である。シャースライド駆動フレーム26でこの2本のアームを上下させる構成になっている。
第2の駆動装置ではモータ33が鉛直下向きにシャーフレーム27に取り付けられている。モータ33は例えばサーボモータのようなものであってよい。また取付方法は鉛直下向きとは限らない。
モータ33の出力軸のプーリa34と2個のプーリc38はベルト36で繋がれている。さらには、2個のプーリc38と2本のボールねじ32の2個のプーリb35はそれぞれ、ベルト41で繋がれている。ベルトは例えばタイミングベルトのようなものでよい。このような構成でサーボモータ33は2本のボールねじ32の同期を取って駆動することができる。
モータ33の駆動によって、2本のボールねじ32は回転し、ボールナット42と繋がれたスライド部品31を下降させる構成になっている。図2(b)が、シャー刃7がディスカード8に接触した状態である。この状態からモータ33を駆動してスライド部品31を下降させると、シャー刃7にかかる力はスライド部品31から、リンク機構25を介し、さらにシャースライド18を介して伝わることとなり、さらにスライド部品a31を下降させると、図2(c)の状態になるとディスカード8が切断されたことになる。
さらに直線状に延伸されたリンク機構25は、シャーフレーム27のなかに挿入されている。
尚、第1の駆動装置で駆動したモータ21は第2の駆動装置においても引き続きモータ33と同時に駆動させて第2の駆動装置に追従させる。ディスカード切断終了後、第1と第2の駆動モータ21と33を下降方向とは同時に逆回転させて元の位置へ高速で復帰させる。
図2のなかでAはシャー刃7に負荷がかからないストロークで高速で低出力でシャー刃7が移動できる工程であり、Bはシャー刃7に負荷がかかるストロークで低速で高出力でシャー刃7が移動できる工程である。全ストロークはC=A+Bである。
ベルト36およびベルト41の破断、ゆるみを図示しない近接センサーによって検知するか、あるいはモータ33の負荷電流を検知するかして検出し、ベルト33およびベルト41の破断、ゆるみが発生した場合には、ボールねじ端面に取り付けた図示しない電磁ブレーキを働かせて、スライドブロックが下方に落下するのを未然に防止する。
電磁ブレーキは電気によって作動し、電気が入ったときは開放で、電気が切れた場合にブレーキがかかるようになっている。
第2の実施形態について図1、図5を使って説明する。
第1の駆動装置ではシャーフレーム27に取り付けられたモータ21の出力軸とボールねじ23の端部とはベルトで繋がれている。モータ21は、例えばサーボモータのようなものでよい。モータ21によりボールねじ23が回転すると、ボールナット24と一体となったシャースライド駆動フレーム26が下降する。
シャースライド駆動フレーム26の一方はピン19でシャースライド18と連結していると同時に、他端はリンク部品25と連結されており、更には、リンク機構25の他端はスライド部品31に連結している構成になっている。
シャー動作開始の時点ではリンク部品25は折りたたんだ状態になっている。シャースライド駆動フレーム26が下降開始すると、リンク機構25が開いていき、直線の状態になるまでシャースライド駆動フレーム26が下降するとシャースライド駆動フレーム26は速度を落とす構成になっている。
第2駆動装置では2本の油圧シリンダ51がスライド部品b53を下降させる構成になっている。図5(b)が、シャー刃7がディスカード8に接触した状態である。この状態から油圧シリンダを駆動してスライド部品b53を下降させると、シャー刃7にかかる力はスライド部品b53から、リンク機構25を介し、さらにシャースライド8を介して伝わることとなり、さらにスライド部品b53を下降させると、図5(c)の状態になるとディスカード8が切断されたことになる。
尚、モータ21は第2の行程中駆動させてシャースライド駆動フレーム26を追従させる。
スライド部品b53のために図示しないパイプ状のガイドをつけてもよい。
また、油圧シリンダの作動油は可燃性でない水を含んだ、例えば水―グリが望ましい。
図5のなかでDはシャー刃7に負荷がかからないストロークで高速で低出力でシャー刃7が移動できる工程であり、Eはシャー刃7に負荷がかかるストロークで低速で高出力でシャー刃7が移動できる工程である。全ストロークはF=D+Eである。
ディスカード切断後、第1と第2の駆動モータ21と33を下降方向とは同時に逆回転させて元の位置へ高速で復帰させる。
次に、リンク機構25が直線状に延伸した際に、下部アーム62、64の一部がシャーフレーム27の中に挿入されるシャー装置の引き上げ方法について以下に述べる。
リンク機構25が延伸して下方側にシャースライド18が移動している場合、まず、第1の駆動装置を駆動させて、リンク機構25を弾性体69の力により屈曲させて、パンタグラフ状にしてボールねじ23を駆動させることによって、シャースライド駆動フレーム26を上方に移動させて、シャースライド18を引き上げる。
次に第2の駆動装置を駆動させてスライド部品a31を上方に移動させることにより、スライド部品a31にリンク機構25を介して連結したシャースライド駆動フレーム26を上方に移動させて、さらに、シャースライド18を引き上げる構成になっている。
本発明は、以上の構成であるから以下の効果が得られる。
1.高速低出力用と低速高出力用にモータを各々装備するため、各モータ容量を最小限に設計することができるため、さらにシャー上昇時においては第2の駆動装置をフリー状態にしておけば、第1の駆動装置だけで高速動作可能としたのでさらなる省エネ・省資源とアイドル時間の短縮が図れる。
2.従来のシャー装置よりも装置の高さをリンク機構がシャースライド内部にまで侵入可能になるように低く構成できるため、さらに大幅に低くすることができるため省スペースが実現できる。
3.油圧式駆動をやめて、電動で駆動するため、油漏れの心配がなく、運転時、メンテナンス時の火災リスクを軽減することができる。
4.油圧機器と油の量を削減することができ、省資源、省エネに寄与する。
2 ストッパー
3 ストッパー
7 シャー刃
8 ディスカード
9 シャーガイド
11 エンドプラテン
12 ダイスタック
13 ダイブロック
14 ガイド部材
17 ホースシュー
18 シャースライド
20 シャー装置
21 サーボモータ
22 ベルト
23 ボールねじ
24 ボールナット
25 リンク部品
26 シャースライド駆動フレーム
27 シャーフレーム
31 スライド部品a
32 ボールねじ
33 サーボモータ
34 プーリa
35 プーリb
36 ベルト
38 プーリc
41 ベルト
42 ボールナット
51 油圧シリンダ
52 シリンダロッド
53 スライド部品b
61 63 上部アーム
62 64 下部アーム
65 66 67 68 軸
69 弾性体

Claims (6)

  1. 先端にシャー刃が固定されたシャースライド、シャースライドが嵌挿されてスライドし直線移動するシャーフレーム、シャースライドの後端に連結されたシャースライド駆動フレーム、シャースライド駆動フレームにリンク機構を介して連結されたスライド部品、を備えて、
    シャースライド駆動フレームを直線移動させて、スライド部品とシャースライド駆動フレームを連結したリンク機構を屈曲延伸させる第1の駆動装置と、
    スライド部品を直線移動させて、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを直線移動させる第2の駆動装置、
    を具備した押出プレスのシャー装置において、
    リンク機構は、上部アームと下部アームで形成されて、
    スライド部品と上部アームの上端、上部アームの下端と下部アームの上端、及び、下部アームの下端とシャースライド駆動フレームが、回転自在に軸支されることにより、屈曲又延伸自在に連結されて、
    リンク機構が直線状に延伸した際に、下部アームの一部がシャーフレームの中に挿入されることを特徴とする押出プレスのシャー装置。
  2. 前記リンク機構を少なくとも2機備えて、屈曲した際に、上部アームと下部アームの軸支部分が、それぞれ左右異なる方向に張り出して、パンタグラフ状になることを特徴とした請求項1に記載の押出プレスのシャー装置。
  3. 前記リンク機構の軸支部分の少なくとも1箇所に、リンク機構を屈曲させる方向に力を作用させる弾性体を配したことを特徴とした請求項1または請求項2に記載の押出プレスのシャー装置。
  4. 前記スライド部品に、リンク機構が屈曲した際に上部アームが当接する受け座を配したことを特徴とした請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の押出プレスのシャー装置。
  5. 前記シャーフレームに形成されたシャースライドを挿入するガイド溝に、リンク機構側に向かって溝幅が拡大するテーパ部を形成したことを特徴とした請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の押出プレスのシャー装置。
  6. 先端にシャー刃が固定されたシャースライド、シャースライドが嵌挿されてスライドし直線移動するシャーフレーム、シャースライドの後端に連結されたシャースライド駆動フレーム、シャースライド駆動フレームにリンク機構を介して連結されたスライド部品、を備えて、
    シャースライド駆動フレームを直線移動させて、スライド部品とシャースライド駆動フレームを連結したリンク機構を屈曲延伸させる第1の駆動装置と、
    スライド部品を直線移動させて、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを直線移動させる第2の駆動装置、
    を具備した押出プレスのシャー装置において、
    リンク機構は、上部アームと下部アームで形成されて、
    スライド部品と上部アームの上端、上部アームの下端と下部アームの上端、及び、下部アームの下端とシャースライド駆動フレームが、回転自在に軸支されることにより、屈曲又延伸自在に連結されて、
    リンク機構が直線状に延伸した際に、下部アームの一部がシャーフレームの中に挿入される押出プレスのシャー装置によるシャースライドの引き上げ方法であって、リンク機構が直線状に延伸して下方側に移動したシャースライドについて、
    第1の駆動装置を駆動させてリンク機構を屈曲させることによって、シャースライド駆動フレームを上方に移動させて、シャースライドを引き上げた後、
    第2の駆動装置を駆動させてスライド部品を上方に移動させることにより、スライド部品にリンク機構を介して連結したシャースライド駆動フレームを上方に移動させて、さらに、シャースライドを引き上げる押出プレスのシャー装置によるシャースライドの引き上げ方法。





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