JP2018180200A - カラーホログラム記録装置およびカラーホログラム製造方法 - Google Patents

カラーホログラム記録装置およびカラーホログラム製造方法 Download PDF

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【課題】ホログラム再生時における回折効率の低下を抑えたカラーホログラムを生成するカラーホログラム記録装置を提供する。【解決手段】カラーホログラム記録装置1は、ホログラム記録媒体HのすべてのセルをG色用の書き込み対象のセルとして、G色用のホログラムデータにより干渉縞を記録し、ホログラム記録媒体Hの1セルずつ間隔を開けたセルをR色用の書き込み対象のセルとして、R色用のホログラムデータにより干渉縞を記録し、R色のセルを補完するセルをB色用の書き込み対象のセルとして、B色用のホログラムデータにより干渉縞を記録する。【選択図】図1

Description

本発明は、カラーのホログラムを記録するカラーホログラム記録装置およびカラーホログラム製造方法に関する。
従来、3次元の被写体情報の記録・再生方式として、ホログラフィ技術がある。このホログラフィ技術は、物体から反射してくる光(物体光)と、物体光とは異なる光(参照光)とを干渉させ、その干渉によって形成される縞(干渉縞)を感光媒体に記録する。この干渉縞を記録した感光媒体をホログラムと呼ぶ。すなわち、ホログラムは、3次元の被写体情報を2次元平面に記録したものである。
近年では、ホログラム記録媒体に対して、要素ホログラムと呼ばれる微小なセルごとに干渉縞を記録する波面プリンタが知られている(特許文献1)。
この波面プリンタは、コンピュータ内で生成した3次元デジタルデータ(ホログラムデータ)を空間光変調器(Spatial Light Modulator:SLM)を用いて再生し、得られた複素振幅分布(物体光)と、別の経路でホログラム面まで導かれた物体光と可干渉な光(参照光)との干渉縞をホログラム記録媒体に記録する。
この波面プリンタは、要素ホログラム(セル)を、上下左右に移動させながらセル単位でホログラムを記録し、最終的に1枚の大きなホログラムを生成している。
また、「体積型」と呼ばれるホログラフィでは、3原色に相当する波長の光源で、単一のホログラム記録媒体に、各原色に応じた3回の露光(重ね書き)を行うことで、カラー化を実現することができる(非特許文献1)。
特開2016−212231号公報
久保田敏弘著,"ホログラフィ入門−原理と実際",朝倉書店発行,p.191,1995年11月20日
従来の波面プリンタで、体積型カラーホログラムを生成するためには、原色ごとの3回の露光(重ね書き)を行う必要があるため、1色あたりの像再生時における回折効率が低下してしまうという問題がある。
これは、ホログラム記録媒体において、カラー記録を行う場合、各色に応じた細かさの干渉縞のモノクロパターンを同一の感光層に重ね書きする必要があり、1色あたりの濃淡の強さ(光強度)が分配されてしまうからである。この多重記録の問題は、「P.Hariharan,“Basics of Holography”, p.35, Cambridge University Press, 2002/03/14」にも記載されている。
そこで、本発明は、ホログラム再生時(像再生時)における回折効率の低下を抑えたカラーホログラムを生成することが可能なカラーホログラム記録装置およびカラーホログラム製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るカラーホログラム記録装置は、3原色であるRGBのカラーの干渉縞をセル単位でホログラム記録媒体に記録するカラーホログラム記録装置であって、光源切り替え手段と、光路分離手段と、空間変調手段と、記録媒体移動手段と、制御手段と、を備え、制御手段は、G色用の干渉縞記録時に、すべてのセルを書き込み対象とし、R色用の干渉縞記録時に、1セルずつ間隔を開けたセルを書き込み対象とし、B色用の干渉縞記録時に、前記R色用の干渉縞記録時の書き込み対象とはならないセルを書き込み対象とする構成とした。
かかる構成において、カラーホログラム記録装置は、光源切り替え手段によって、RGBの各色のレーザ光源のいずれかを切り替えて発光する。また、カラーホログラム記録装置は、光路分離手段によって、光源切り替え手段で切り替えて発光する光を2つの光路に分離する。また、カラーホログラム記録装置は、空間変調手段によって、分離された一方の光をホログラムデータにより物体光として変調する。また、カラーホログラム記録装置は、記録媒体移動手段によって、ホログラム記録媒体の書き込み対象となるセルを物体光と光路分離手段で分離された他方の光である参照光とが重なる照射位置に移動させる。
そして、カラーホログラム記録装置は、制御手段によって、RGBの色ごとにセル単位で記録媒体移動手段を駆動し、書き込み対象となるセルに対応するホログラムデータを空間変調手段に表示して、対応する色のレーザ光を光源切り替え手段で発光させるように制御する。
このとき、制御手段は、G色用の干渉縞記録時に、すべてのセルを書き込み対象とする。また、制御手段は、R色用の干渉縞記録時に、1セルずつ間隔を開けたセルを書き込み対象とする。また、制御手段は、B色用の干渉縞記録時に、R色用の干渉縞記録時の書き込み対象とはならないセルを書き込み対象とする。
このように、R色用のセルとB色用のセルとは互いに相補的な関係となり、同一場所において1回の露光によって、ホログラム記録媒体に対して、R色およびB色に対応する干渉縞が記録されることになる。
そして、G色用のセルについては、すべてのセルを書き込み対象とするため、カラーホログラム記録装置は、全体として2回の露光によって、RGBのカラーホログラムを生成することができる。
なお、R色用のセルおよびB色用のセルは、G色用のセルに対して、セル境界が重ならないように、予め定めたオフセット分ずらすことが好ましい。これによって、ホログラム再生時におけるセル境界を目立たなくすることができる。
また、前記課題を解決するため、本発明に係るカラーホログラム製造方法は、レーザ光を2つの光路に分離した一方の光を物体光として変調する空間変調手段と、分離した他方の光である参照光と前記物体光とが重なる照射位置に、ホログラム記録媒体の書き込み対象となるセルを移動させる記録媒体移動手段と、を備えたカラーホログラム記録装置で、3原色であるRGBのカラーの干渉縞をホログラム記録媒体に記録するカラーホログラム製造方法であって、G光記録工程と、RB光記録工程と、を含む手順とした。
かかる手順において、ホログラム製造方法は、G光記録工程として、ホログラム記録媒体のホログラム面に、G色用のセルを間隔を開けずに割り当て、G色用のセルに対応するG色用のホログラムデータを空間変調手段に表示してG色のレーザ光を発光させる。
また、RB光記録工程として、ホログラム記録媒体のホログラム面に、R色用のセルとB色用のセルとを相補的に交互に割り当て、R色用のセルに対しては、対応するR色用のホログラムデータを空間変調手段に表示してR色のレーザ光を発光させ、B色用のセルに対しては、対応するB色用のホログラムデータを空間変調手段に表示してB色のレーザ光を発光させる。
これによって、ホログラム製造方法は、ホログラム面に対して2回の露光によって、RGBのカラーホログラムを記録することができる。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
本発明によれば、3原色のカラーホログラムを生成する際に、2回の書き込み(露光)でホログラムを生成することができる。これによって、本発明は、従来の3原色ごとの3回の書き込みに比べ、1回の書き込みにおける各色のダイナミックレンジ(振幅)を広くすることができ、ホログラム再生時における回折効率の低下を抑えることができる。
本発明の実施形態に係るカラーホログラム記録装置の構成を示す全体構成図である。 図1のホログラム記録制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 書き込み対象のセルの構造図であって、(a)は緑色用のセルの構造図、(b)は赤色用のセルの構造図、(c)は青色用のセル構造図である。 本発明の実施形態に係るカラーホログラム記録装置の動作を示すフローチャートである。 書き込み対象の他の例のセルの構造図であって、(a)は緑色用のセルの構造図、(b)は赤色用のセルの構造図、(c)は青色用のセルの構造図である。 参考例の実施形態に係るカラーホログラム記録装置の構成を示す全体構成図である。
以下、図面を参照して本発明に係るカラーホログラム記録装置を実施するための形態について詳細に説明する。
[カラーホログラム記録装置の構成]
図1を参照して、本発明の実施形態に係るカラーホログラム記録装置1の構成について説明する。
カラーホログラム記録装置1は、予め定めた大きさの矩形領域であるセルEH単位で、ホログラム記録媒体Hにカラーのホログラムを記録するものである。ここでは、カラーホログラム記録装置1は、光源10と、光源切り替え手段11と、1/2波長板12と、光路分離手段13と、空間フィルタ14と、ミラー15(15,15)と、光路変更手段16と、空間光変調手段17と、不要光除去手段18と、縮小光学系19と、記録媒体移動手段20と、ホログラム記録制御装置50と、を備える。
光源10は、コヒーレント光(レーザ光)を発光するものである。この光源10は、3原色のカラー(R,G,B)に対応した光源10,10,10である。
光源10は、赤色レーザ光を発光するものである。この光源10は、赤色光の波長620〜750nmのうち、例えば、635nmの波長のレーザ光を発光する。
光源10は、緑色レーザ光を発光するものである。この光源10は、緑色光の波長495〜570nmのうち、例えば、532nmの波長のレーザ光を発光する。
光源10は、青色レーザ光を発光するものである。この光源10は、青色光の波長450〜495nmのうち、例えば、460nmの波長のレーザ光を発光する。
この光源10(10,10,10)は、後記する光源切り替え手段11からの出力上で光軸が一致するように予め配置される。
光源10(10,10,10)は、それぞれのレーザ光を、光源切り替え手段11に出射する。
光源切り替え手段11は、光源10(10,10,10)のそれぞれのレーザ光を切り替えて、同一の光路上に出射させるものである。
ここでは、光源切り替え手段11は、シャッタ110と、径拡大手段111と、ミラー112,113と、光路変更手段114と、を備える。
シャッタ110は、光源10からのレーザ光の通過、遮断を行うものである。このシャッタ110は、光源10,10,10に対応し、それぞれのレーザ光の出射を制御するシャッタ110,110,110で構成される。これらのシャッタ110は、電磁シャッタ、あるいは、望ましくは音響光学変調器、音響光学偏光器等の光シャッタを用いることができる。
なお、シャッタ110,110,110は、後記するホログラム記録制御装置50からの指示でレーザ光の通過、遮断が制御される。
径拡大手段111は、シャッタ110を通過したレーザ光のビーム径を拡大した平行光とするものである。この径拡大手段111は、例えば、2つの凸レンズで構成することができる。この径拡大手段111のうち、シャッタ110側の凸レンズは、レーザ光のビーム径を拡大するもので、他方の凸レンズは、ビーム径が拡大されたレーザ光を平行光に変換するものである。
ミラー112は、光源10が出射する赤色レーザ光を光路変更手段114に反射するものである。
ミラー113は、光源10が出射する青色レーザ光を光路変更手段114に反射するものである。
光路変更手段114は、光源10が出射する緑色レーザ光を透過し、ミラー112で反射した赤色レーザ光を反射し、ミラー113で反射した青色レーザ光を反射することで、それぞれのレーザ光を1/2波長板12に光路変更するものである。この光路変更手段114は、例えば、クロスハーフミラーで構成することができる。
なお、光源切り替え手段11は、レーザ光の光軸を一致させる構成であれば、この構成に限定されるものではない。
このように、光源切り替え手段11は、赤色レーザ光、青色レーザ光、緑色レーザ光のいずれかを切り替えて出射する。
1/2波長板12は、光路変更手段114から入射したレーザ光の偏光面を回転させるものである。ここでは、1/2波長板12は、45度偏光に偏光面を回転させる。この偏光面が45度回転された光は、光路分離手段13に出射される。
光路分離手段13は、入射したレーザ光を偏光成分に応じて分離するものである。この光路分離手段13は、偏光ビームスプリッタ(Polarizing Beam Splitter:PBS)で構成することができる。この光路分離手段13は、1/2波長板12から入射された光のうち、P偏光については、物体光を生成するための光として、ミラー15に透過し、S偏光については、参照光となる光として、空間フィルタ14に反射する。
空間フィルタ14は、光路分離手段13で分離された光のうち、参照光としてセルEHに照射する以外の外周部の光を遮蔽するものである。この空間フィルタ14を通過した光は、ミラー15に出射される。
ミラー15は、入射光を全反射する全ミラーである。ここでは、ミラー15は、空間フィルタ14を通過した光をホログラム記録媒体Hの書き込み対象となるセルEHに反射する。また、ミラー15は、光路分離手段13で分離され、透過した光を光路変更手段16に反射する。
光路変更手段16は、入射光をその偏光成分に応じて分離するものである。この光路変更手段16は、偏光ビームスプリッタ(PBS)で構成することができる。この光路変更手段16は、ミラー15で反射したP偏光を空間光変調手段17に透過する。また、光路変更手段16は、空間光変調手段17に反射して変調された光(S偏光)を反射し、不要光除去手段18に出射する。
空間光変調手段17は、ホログラムデータの光の強度分布または位相分布を変調するものである。この空間光変調手段17は、SLM(Spatial Light Modulator)で構成することができる。
この空間光変調手段17は、ホログラム記録制御装置50から入力した色ごとのホログラムデータをページデータとして表示し、光路変更手段16から照射される光によって変調された光(複素振幅分布)を物体光として出射する。
不要光除去手段18は、空間光変調手段17から物体光と共に出射される不要光を除去するものである。この不要光除去手段18は、空間光変調手段17の回折光のうち、物体光である1次回折光のみを通過させる。すなわち、不要光除去手段18は、0次回折光、高次回折光を除去する。この不要光除去手段18は、1次回折光である物体光を縮小光学系19に出射する。
この不要光除去手段18は、レンズ180と、遮蔽板181と、レンズ182と、で構成することができる。
レンズ180は、光路変更手段16から入射した光を遮蔽板181に集光する凸レンズである。
遮蔽板181は、不要光を除去するもので、ハーフゾーンプレート処理を行うための、物体光の半分を遮蔽するマスクである。
レンズ182は、遮蔽板181を通過した光を平行光に変換する凸レンズである。
縮小光学系19は、不要光除去手段18から入射した光を縮小するものである。すなわち、縮小光学系19は、空間光変調手段17であるSLMの画素サイズ分の光をセルEH内に縮小して照射する。この縮小光学系19は、2つの焦点距離の異なる凸レンズ190,191で構成することができる。これによって、光の回折により、ホログラム再生時の視野角を広げることができる。
記録媒体移動手段20は、ホログラムデータを記録する対象であるホログラム記録媒体Hを、ホログラムデータの書き込み単位のセルEHごとに、水平方向および垂直方向に移動させるものである。記録媒体移動手段20は、例えば、X−Yステージで構成することができる。
この記録媒体移動手段20は、後記するホログラム記録制御装置50によって、書き込み単位のセルEHが、物体光と参照光とが重なる照射位置となるように制御される。
なお、セルEHの大きさは、人間の目の分解能である1画素を視覚に換算して1分(1/60度)に相当する大きさ以下が望ましい。例えば、視距離が2m前後であると想定し、セルEHの大きさは、0.5〜1.0mm程度とする。
ホログラム記録制御装置(制御手段)50は、カラーホログラム記録装置1全体の動作を制御するものである。このホログラム記録制御装置50は、書き込み対象となるセルEHが、参照光と物体光とが重なる照射位置(基準位置)になるように記録媒体移動手段20を制御する。
ここで、図2を参照(適宜図1参照)して、ホログラム記録制御装置50の構成について説明する。
図2に示すように、ホログラム記録制御装置50は、光源制御手段51と、セル位置制御手段52と、記憶手段53と、セルデータ表示手段54と、同期手段55と、を備える。
光源制御手段51は、光源10の照射のON/OFFを制御するものである。この光源制御手段51は、同期手段55からの指示により、光源切り替え手段11のシャッタ110,110,110に対して、いずれかのシャッタ110の照射をONとし、他のシャッタの照射をOFFする。
これによって、ホログラム記録制御装置50は、ホログラム記録媒体Hの書き込み対象のセルEHに干渉縞を記録するときだけ、3原色のいずれかのレーザ光のみを照射させることができる。
セル位置制御手段52は、書き込み対象のセルEHを、物体光と参照光とが重なる基準位置に移動するように、記録媒体移動手段20を駆動制御するものである。
このセル位置制御手段52は、同期手段55から指定されたセルEHを、基準位置に移動するように、記録媒体移動手段20を駆動制御し、駆動を完了した後、駆動完了を同期手段55に通知する。
ここで、図3を参照して、ホログラム記録媒体Hにおける各色の書き込み対象となるセルについて説明する。なお、ここでは、図面の見やすさを考慮し、ホログラム記録媒体Hにおけるセルの数を縦横ともに5個とする。
図3(a)に示すように、緑色(G)に対応するホログラムデータ(G光データ)については、ホログラム面のすべてのセルEH(G色用のセルEH)を書き込み対象として割り当てる。
また、図3(b)に示すように、赤色(R)に対応するホログラムデータ(R光データ)については、水平および垂直に1セルずつ開けて書き込み対象のセルEH(R色用のセルEH)を割り当てる。また、セルEHの位置は、セルEHに対して、それぞれ水平および垂直に1/2セル分ずらした位置とする。なお、図3(b)では、セルEHの境界を破線で示している。
また、図3(c)に示すように、青色(B)に対応するホログラムデータ(B光データ)については、水平および垂直に1セルずつ開けて書き込み対象のセルEH(B色用のセルEH)を割り当てる。また、セルEHの位置は、セルEHに対して、それぞれ水平および垂直に1/2セル分ずらした位置とし、R光データのセルEHを補完する位置とする。なお、図3(c)では、セルEHの境界を破線で示している。
ここでは、セルEHおよびセルEHを、セルEHに対して、1/2セルだけずらしているが、必ずしも厳密に1/2セルだけずらす必要はなく、少なくともセルEHおよびセルEHのセル境界が、セルEHと重ならなければよい。
図1に戻って、カラーホログラム記録装置1の構成について説明を続ける。
セル位置制御手段52は、図3で説明したように、同期手段55の制御によって、色ごとに異なるセルを、参照光と物体光とにより照射される基準位置に移動させる。
記憶手段53は、予め生成したホログラムデータを記憶するものである。ホログラムデータは、一般的な計算機合成ホログラム(Computer Generated Hologram:CGH)等により生成されるカラーホログラムデータである。ここでは、記憶手段53に、ホログラムデータのうちで、緑色(G)の成分のみを抽出したG光データと、赤色(R)の成分のみを抽出したR光データと、青色(B)の成分のみを抽出したB光データと、を記憶しておく。
この記憶手段53は、ハードディスク、半導体メモリ等の一般的な記憶装置で構成することができる。なお、ここでは、記憶手段53に、G光データと、R光データと、B光データと、を予め分離して記憶することとしたが、カラーホログラムデータを記憶し、後記するセルデータ表示手段54は、必要とする色のホログラムデータを抽出することとしてもよい。
セルデータ表示手段54は、空間光変調手段(SLM)17に表示するホログラムデータを出力するものである。このセルデータ表示手段54は、同期手段55からの指示により、書き込み対象のセルEH、および、書き込み対象の色に対応するホログラムデータを記憶手段53から読み出して、空間光変調手段(SLM)17に出力する。
これによって、ホログラム記録制御装置50は、書き込み対象のセルEHに対応するRGBの各色用のホログラムデータを用いて物体光とすることができる。
同期手段55は、カラーホログラム記録装置1全体の動作を同期制御するものである。この同期手段55は、外部から起動を指示されることで、セル位置制御手段52に対して、書き込み対象となるセルEHの移動を指示する。例えば、緑色のホログラムデータを表示する場合、同期手段55は、ホログラム記録媒体Hの左上のセルを最初の書き込み対象とし、順次、水平方向および垂直方向に書き込み対象を切り替える。また、赤色または青色のホログラムデータを表示する場合、同期手段55は、図3(b),(c)で説明したように、緑色を対象としたセルEHに対して、1/2セルずらして、1セルおきに赤色または青色を相互に補完する位置のセルEH,EHを順次書き込み対象とするように切り替える。
また、同期手段55は、セルEHの移動に同期して、セルデータ表示手段54に対して、書き込み対象となるセルEHへのホログラムデータの表示を指示する。すなわち、同期手段55は、書き込み対象とする色と、書き込み対象となるセルの位置とを、セルデータ表示手段54に通知することで、セルデータ表示手段54が、対応するホログラムデータ(G光データ、R光データ、B光データ)を表示する。
そして、同期手段55は、セル位置制御手段52におけるセルEHの駆動、および、セルデータ表示手段54におけるホログラムデータの表示が完了した段階で、光源制御手段51に対して、書き込み対象の色ごとに、光源10のシャッタ110を開け、レーザ光を照射するように指示する。
このように、ホログラム記録制御装置50は、視覚特性上、解像度に対する寄与の大きい緑色のホログラムデータ(G光データ)については、ホログラム記録媒体Hの全面に干渉縞を記録する。また、ホログラム記録制御装置50は、赤色および青色のホログラムデータ(R光データ、B光データ)については、それぞれを補完するパターンで、ホログラム記録媒体Hの全面に干渉縞を記録する。
これによって、ホログラム記録制御装置50は、ホログラム記録媒体Hに干渉縞を記録する際に、ホログラム記録媒体Hのどの位置においても、G光データおよびR光データを用いた干渉縞と、G光データおよびB光データを用いた干渉縞とのいずれか一方のみを記録することになる。
以上説明したようにカラーホログラム記録装置1を構成することで、カラーホログラム記録装置1は、ホログラム記録媒体Hの同一位置に対して、2回の書き込み(露光)のみで、カラーのホログラムを生成することができる。
これによって、カラーホログラム記録装置1は、従来のように3回の書き込みを行う場合に比べ、1色あたりのダイナミックレンジを広くとることができ、回折効率(照明光のうちで、ホログラム再生時に寄与する光の割合)の低下を抑えることができる。
一般的に、ホログラム記録媒体Hに干渉縞を記録する場合、ダイナミックレンジには限度がある。そのため、ホログラム記録媒体Hに重ね書きを行うと1回分のダイナミックレンジ(振幅)は、N回の重ね書きに対し、1/Nに縮小してしまう。この場合、ホログラム再生時の照明光のうちで、像再生に寄与する割合である回折効率は、1/Nに低下してしまう。
すなわち、カラーホログラム記録装置1は、通常、N=3の書き込みを行う従来の手法に比べ、RおよびBを空間的に構造化しているため、N=2の書き込みでカラーホログラムを生成することができる。その結果、カラーホログラム記録装置1は、従来に比べ、2倍以上の回折効率の改善を図ることができる。
また、カラーホログラム記録装置1は、G光データのセルに対して、R光データおよびB光データのセルを1/2セルだけずらすことで、セル間の繋ぎ目が分散されることになり、セルの繋ぎ目を目立たなくすることができる。
これによって、カラーホログラム記録装置1は、生成したホログラムの再生時における視認性を高めることができる。
[カラーホログラム記録装置の動作]
次に、図4を参照(構成については、適宜図1,図2参照)して、本発明の実施形態に係るカラーホログラム記録装置1の動作(カラーホログラム製造方法)について説明する。なお、以下の動作で、カラーホログラム記録装置1は、G光のホログラムを記録するG光記録工程と、R光およびB光のホログラムを記録するRB光記録工程とを行うが、この順番は任意であり、どの色光のホログラムから記録しても構わない。
<G光記録工程>
まず、ステップS1において、カラーホログラム記録装置1は、G光データの書き込み対象のセルEHを基準位置(照射位置)に移動させる。すなわち、ホログラム記録制御装置50は、同期手段55からセル位置制御手段52に、G光データに対応するセルEHを基準位置に移動させる指示を行う。そして、セル位置制御手段52は、記録媒体移動手段20を駆動制御し、ホログラム記録媒体Hを面方向に移動させて、書き込み対象のセルEHを基準位置に移動させる。
なお、カラーホログラム記録装置1は、ステップS1を動作するたびに、図3(a)で説明したように、すべてのホログラム面を覆うように、順次、セルEHの位置を移動させる。
そして、ステップS2において、カラーホログラム記録装置1は、書き込み対象のセルEHに対応するホログラムデータ(G光データ)を、空間光変調手段(SLM)17に表示する。すなわち、ホログラム記録制御装置50は、同期手段55からの指示により、セルデータ表示手段54のG光データ表示手段540によって、書き込み対象のセルEHに対応するG光データを記憶手段53から読み出して、SLM17に出力する。
その後、ステップS3において、カラーホログラム記録装置1は、書き込み対象のセルEHに、物体光および参照光を照射し、干渉縞を記録する。すなわち、ホログラム記録制御装置50は、同期手段55からの指示により、光源制御手段51によって、緑色のレーザ光を発光する光源10のシャッタ110を開けて、レーザ光を照射する。
これによって、光路分離手段13で分離された緑色のレーザ光が、それぞれ、物体光および参照光として、書き込み対象のセルEHに照射され、干渉縞が記録される。なお、干渉縞を記録するための予め定めた時間の照射が完了した後、光源制御手段51は、シャッタ110を閉じて、レーザ光の照射を停止する。
そして、ステップS4において、カラーホログラム記録装置1は、同期手段55によって、ホログラム記録媒体HのすべてのセルEHへの記録が完了したか否かを判定する。
ここで、すべてのセルEHへの記録が完了していない場合(No)、カラーホログラム記録装置1は、ステップS1に戻って、動作を継続する。一方、すべてのセルEHへの記録が完了した場合(Yes)、カラーホログラム記録装置1は、ステップS5に動作を進める。
<RB光記録工程:R光記録>
次に、ステップS5において、カラーホログラム記録装置1は、R光データの書き込み対象のセルEHを基準位置(照射位置)に移動させる。すなわち、ホログラム記録制御装置50は、同期手段55からセル位置制御手段52に、R光データに対応するセルEHを基準位置に移動させる指示を行う。そして、セル位置制御手段52は、記録媒体移動手段20を駆動制御し、ホログラム記録媒体Hを面方向に移動させて、書き込み対象のセルEHを基準位置に移動させる。
なお、カラーホログラム記録装置1は、ステップS5を動作するたびに、図3(b)で説明したように、G光に対応するセルに対して、水平方向および垂直方向にそれぞれ1/2ずらし、かつ、1セルずつ開けて、順次、セルEHの位置を移動させる。
そして、ステップS6において、カラーホログラム記録装置1は、書き込み対象のセルEHに対応するホログラムデータ(R光データ)を、空間光変調手段(SLM)17に表示する。すなわち、ホログラム記録制御装置50は、同期手段55からの指示により、セルデータ表示手段54のR光データ表示手段541によって、書き込み対象のセルEHに対応するR光データを記憶手段53から読み出して、SLM17に出力する。
その後、ステップS7において、カラーホログラム記録装置1は、書き込み対象のセルEHに、物体光および参照光を照射し、干渉縞を記録する。すなわち、ホログラム記録制御装置50は、同期手段55からの指示により、光源制御手段51によって、赤色のレーザ光を発光する光源10のシャッタ110を開けて、レーザ光を照射する。
これによって、光路分離手段13で分離された赤色のレーザ光が、それぞれ、物体光および参照光として、書き込み対象のセルEHに照射され、干渉縞が記録される。なお、干渉縞を記録するための予め定めた時間の照射が完了した後、光源制御手段51は、シャッタ110を閉じて、レーザ光の照射を停止する。
そして、ステップS8において、カラーホログラム記録装置1は、同期手段55によって、ホログラム記録媒体Hの赤色を対象としたセルEHへの記録が完了したか否かを判定する。
ここで、赤色を対象としたセルEHへの記録が完了していない場合(No)、カラーホログラム記録装置1は、ステップS5に戻って、動作を継続する。一方、赤色を対象としたセルEHへの記録が完了した場合(Yes)、カラーホログラム記録装置1は、ステップS9に動作を進める。
<RB光記録工程:B光記録>
次に、ステップS9において、カラーホログラム記録装置1は、B光データの書き込み対象のセルEHを基準位置(照射位置)に移動させる。すなわち、ホログラム記録制御装置50は、同期手段55からセル位置制御手段52に、B光データに対応するセルEHを基準位置に移動させる指示を行う。そして、セル位置制御手段52は、記録媒体移動手段20を駆動制御し、ホログラム記録媒体Hを面方向に移動させて、書き込み対象のセルEHを基準位置に移動させる。
なお、カラーホログラム記録装置1は、ステップS9を動作するたびに、図3(c)で説明したように、G光に対応するセルに対して、水平方向および垂直方向にそれぞれ1/2ずらし、かつ、R光の対応するセルを補完するように1セルずつ開けて、順次、セルEHの位置を移動させる。
そして、ステップS10において、カラーホログラム記録装置1は、書き込み対象のセルEHに対応するホログラムデータ(B光データ)を、空間光変調手段(SLM)17に表示する。すなわち、ホログラム記録制御装置50は、同期手段55からの指示により、セルデータ表示手段54のB光データ表示手段542によって、書き込み対象のセルEHに対応するB光データを記憶手段53から読み出して、SLM17に出力する。
その後、ステップS11において、カラーホログラム記録装置1は、書き込み対象のセルEHに、物体光および参照光を照射し、干渉縞を記録する。すなわち、ホログラム記録制御装置50は、同期手段55からの指示により、光源制御手段51によって、青色のレーザ光を発光する光源10のシャッタ110を開けて、レーザ光を照射する。
これによって、光路分離手段13で分離された青色のレーザ光が、それぞれ、物体光および参照光として、書き込み対象のセルEHに照射され、干渉縞が記録される。なお、干渉縞を記録するための予め定めた時間の照射が完了した後、光源制御手段51は、シャッタ110を閉じて、レーザ光の照射を停止する。
そして、ステップS12において、カラーホログラム記録装置1は、同期手段55によって、ホログラム記録媒体Hの青色を対象としたセルEHへの記録が完了したか否かを判定する。
ここで、青色を対象としたセルEHへの記録が完了していない場合(No)、カラーホログラム記録装置1は、ステップS9に戻って、動作を継続する。一方、青色を対象としたセルEHへの記録が完了した場合(Yes)、カラーホログラム記録装置1は、動作を終了する。
以上の動作によって、カラーホログラム記録装置1は、ホログラム記録媒体Hへの2回の書き込み(露光)で、カラーホログラムを生成することができる。また、カラーホログラム記録装置1は、G光の書き込み対象となるセルに対して、R光およびB光の書き込み対象となるセルを1/2セルずらして、ホログラムを記録することで、像再生時においてセル境界を目立たなくすることができる。
以上、本発明の実施形態に係るカラーホログラム記録装置1の構成および動作について説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
<変形例1>
ここでは、記憶手段53にR光データとB光データとを個別に予め記憶した。しかし、R色用のセルおよびB色用のセルは相補的関係にあるため、予めR光データとB光データとを、ホログラム記録媒体Hに対する1つのホログラムデータ(RB光データ)として記憶しておくこととしてもよい。
この場合、R光データ表示手段541と、B光データ表示手段542とを、1つのRB光データ表示手段とすることができる。そして、同期手段55は、セル位置制御手段52に対して、セル単位でホログラム記録媒体Hを移動させるように記録媒体移動手段20に指示する。また、同期手段55は、セルの移動に同期して、RB光データ表示手段に対して、書き込み対象となるセルへのホログラムデータ(RB光データ)の表示を指示する。そして、同期手段55は、セルの移動に同期して、光源制御手段51に対して、書き込み対象の色(RB)ごとに、シャッタ110、110を交互に開け、赤色レーザ光と青色レーザ光とを交互に照射するように指示する。
<変形例2>
また、ここでは、図3(b),(c)に示したように、R色用のセルEHおよびB色用のセルEHを、それぞれ、水平および垂直に1セルずつ開けて書き込み対象のセルとした。しかし、このセルの配置は、これに限定されるものではない。例えば、図5にその一例を示す。
図5(a)は、緑色(G)の書き込み対象のセル(G色用のセルEH)を示し、図3(a)と同様である。
図5(b)に示すように、赤色(R)に対応するホログラムデータ(R光データ)については、垂直に1セルずつ開けて書き込み対象のセルEH(R色用のセルEH)を割り当てる。また、セルEHの位置は、セルEHに対して、それぞれ水平および垂直に1/2セル分ずらした位置とする。なお、図5(b)では、セルEHの境界を破線で示している。
また、図5(c)に示すように、青色(B)に対応するホログラムデータ(B光データ)については、垂直に1セルずつ開けて書き込み対象のセルEH(B色用のセルEH)を割り当てる。また、セルEHの位置は、セルEHに対して、それぞれ水平および垂直に1/2セル分ずらした位置とし、R光データのセルEHを補完する位置とする。なお、図5(c)では、セルEHの境界を破線で示している。
ここでは、セルEHおよびセルEHを、それぞれ、垂直方向に1セルずつ開けて、相補的に書き込み対象としたが、もちろん、それぞれ、水平方向に1セルずつ開けて、相補的に書き込み対象としても構わない。
<変形例3>
また、ここでは、G光データに対応するセルに対して、R光データおよびB光データに対応するセルを1/2セルずらして干渉縞を記録した。しかし、R光データおよびB光データに対応するセルをずらさないこととしてもよい。この場合であっても、ホログラム記録媒体には、同一領域に2回の重ね書きしか行わないため、ホログラム再生時における回折効率の低下を抑えることができる。
<参考例>
ここでは、カラーホログラム記録装置1は、空間光変調手段17を用いて、計算機合成ホログラム等によって生成されたホログラムデータから物体光を生成した。
しかし、本発明は、実物体の物体光を用いてホログラムを生成する装置に応用することもできる。
参考例として、図6を参照して、実物体の物体光を用いて、カラーホログラムを生成するカラーホログラム記録装置1Bについて説明する。
図6に示すように、カラーホログラム記録装置1Bは、光源10と、光源切り替え手段11と、光路分離手段13と、ミラー15(15,15)と、拡大レンズ30と、拡大光学系31と、を備える。拡大レンズ30および拡大光学系31以外は、図1で説明したカラーホログラム記録装置1と同じである。
ただし、光源切り替え手段11における光源10の切り替えは、人手により別途スイッチ等を介して切り替えるものとする。
拡大レンズ30は、ミラー15で反射されたレーザ光を、物体Oに拡大して照射するものである。
拡大光学系31は、ミラー15で反射されたレーザ光を、ホログラム記録媒体Hの大きさの平行光に変換するものである。
これによって、拡大光学系31から出射した参照光と、物体Oで反射した物体光とにより、ホログラム記録媒体Hに干渉縞を記録することができる。
ただし、レーザ光の色によって、必要に応じてホログラム記録媒体Hの両ホログラム面にマスクMを貼付することとする。
ここで、G光のレーザ光により干渉縞を記録する場合、操作者は、ホログラム記録媒体Hの両面にはマスクを貼付せずに、光源10のシャッタ110を開ける。これによって、ホログラム記録媒体Hに、G光の参照光と物体光とにより、G光の干渉縞が記録される。
また、R光のレーザ光により干渉縞を記録する場合、操作者は、図3(b)で説明したようなG光の半分の領域を通過し、他の領域を遮断するチェスパターンのマスクMをホログラム記録媒体Hの両面に対向するように貼付して、光源10のシャッタ110を開ける。
また、B光のレーザ光により干渉縞を記録する場合、操作者は、図3(c)で説明したようなG光の半分の領域で、R光を補完する領域を通過し、他の領域を遮断するチェスパターンのマスクMをホログラム記録媒体Hの両面に対向するように貼付して、光源10のシャッタ110を開ける。
このとき、マスクMの光を通過する領域の大きさは、カラーホログラム記録装置1のセルと同程度とすればよい。
これによって、カラーホログラム記録装置1Bは、ホログラム記録媒体Hに干渉縞を記録する際に、ホログラム記録媒体Hのどの位置においても、G光およびR光を用いた干渉縞と、G光およびB光を用いた干渉縞とのいずれか一方のみを記録することになり、回折効率の低下を抑えたホログラムを生成することができる。
1 カラーホログラム記録装置
10 光源
11 光源切り替え手段
12 1/2波長板
13 光路分離手段
14 空間フィルタ
15 ミラー
16 光路変更手段(PBS)
17 空間光変調手段(SLM)
18 不要光除去手段
19 縮小光学系
20 記録媒体移動手段
50 ホログラム記録制御装置(制御手段)
51 光源制御手段
52 セル位置制御手段
53 記憶手段
54 セルデータ表示手段
55 同期手段

Claims (4)

  1. 3原色であるRGBのカラーの干渉縞をセル単位でホログラム記録媒体に記録するカラーホログラム記録装置であって、
    前記RGBの各色のレーザ光源のいずれかを切り替えて発光する光源切り替え手段と、
    前記光源切り替え手段で切り替えて発光する光を2つの光路に分離する光路分離手段と、
    分離された一方の光をホログラムデータにより物体光として変調する空間変調手段と、
    前記ホログラム記録媒体の書き込み対象となるセルを前記物体光と前記光路分離手段で分離された他方の光である参照光とが重なる照射位置に移動させる記録媒体移動手段と、
    前記RGBの色ごとに前記セル単位で前記記録媒体移動手段を駆動し、前記書き込み対象となるセルに対応するホログラムデータを前記空間変調手段に表示して、対応する色のレーザ光を前記光源切り替え手段で発光させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    G色用の干渉縞記録時に、すべてのセルを書き込み対象とし、
    R色用の干渉縞記録時に、1セルずつ間隔を開けたセルを書き込み対象とし、
    B色用の干渉縞記録時に、前記R色用の干渉縞記録時の書き込み対象とはならないセルを書き込み対象とすることを特徴とするカラーホログラム記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記R色用のセルおよび前記B色用のセルの境界が前記G色用のセルの境界とは重ならない領域を、前記R色用のセルおよび前記B色用のセルの書き込み対象とすることを特徴とする請求項1に記載のカラーホログラム記録装置。
  3. 前記セルは前記ホログラム記録媒体を水平方向および垂直方向に区分する領域であって、
    前記制御手段は、前記R色用およびB色用の干渉縞記録時に、前記G色用の干渉縞記録時のセルに対して、水平方向および垂直方向にそれぞれ1/2セルずらした領域を書き込み対象とすることを特徴とする請求項1に記載のカラーホログラム記録装置。
  4. レーザ光を2つの光路に分離した一方の光を物体光として変調する空間変調手段と、分離した他方の光である参照光と前記物体光とが重なる照射位置に、ホログラム記録媒体の書き込み対象となるセルを移動させる記録媒体移動手段と、を備えたカラーホログラム記録装置で、3原色であるRGBのカラーの干渉縞をホログラム記録媒体に記録するカラーホログラム製造方法であって、
    前記ホログラム記録媒体のホログラム面に、G色用のセルを間隔を開けずに割り当て、前記G色用のセルに対応するG色用のホログラムデータを前記空間変調手段に表示してG色のレーザ光を発光させるG光記録工程と、
    前記ホログラム記録媒体のホログラム面に、R色用のセルとB色用のセルとを相補的に交互に割り当て、前記R色用のセルに対しては、対応するR色用のホログラムデータを前記空間変調手段に表示してR色のレーザ光を発光させ、前記B色用のセルに対しては、対応するB色用のホログラムデータを前記空間変調手段に表示してB色のレーザ光を発光させるRB光記録工程と、
    を含むことを特徴とするカラーホログラム製造方法。
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