JP2018180041A - ロール装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸方向の位置をずらすことで第1ロールから離間した状態を維持している第2ロールに対して軸方向の位置を戻す方向の力が加わらないようにすること。
【解決手段】第1軸受110は、一次転写ロール41の第1方向A1a側に設けられて一次転写ロール41の一端を回転可能に支持する。第1バネ120は、第1軸受110を第2方向A2aに付勢する。第1軸受110は、第1突起115−1及び第2突起118−1を有する。第1経路部材130は、第1軸受110の第1突起115−1及び第2突起118−1が差し込まれる隙間132−1を有する。隙間132−1は、第1軸受110の突起が移動する経路を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ロール装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、転写バネの付勢力により感光ドラム当接方向に戻ろうとする転写ローラ軸受が傾斜部に接触して軸方向に移動しようとするところに、その移動を規制するスラスト保持部材を配置しておき、スラスト保持部材に接触した転写ローラ軸受がそれ以上は軸方向にも感光ドラム当接方向にも移動しないようにして、感光ドラムと転写ローラが当接しない位置で転写ローラ軸受を固定する技術が開示されている。
特開2015−212748号公報
特許文献1の技術では、転写バネの付勢力の軸方向の成分が転写ローラ軸受に常に加わっている。そのため、例えばスラスト保持部材がずれるなどして転写ローラ軸受の軸方向への移動の規制が解除されると、転写ローラ軸受が軸方向及び感光ドラム当接方向に移動して、感光ドラムと転写ローラが当接してしまうことが起こり得る。
そこで、本発明は、軸方向の位置をずらすことで第1ロールから離間した状態を維持している第2ロールに対して軸方向の位置を戻す方向の力が加わらないようにすることを目的とする。
本発明の請求項1に係るロール装置は、第1ロールと、第1方向に沿った回転軸を中心に回転し、自ロールの第2方向側に前記第1ロールが配置される第2ロールと、前記第2ロールの一端を回転可能に支持すると共に、突起を有する軸受と、前記軸受を前記第2方向に付勢する付勢部と、前記第1方向に伸びる第1経路と、当該第1経路の前記第1方向とは反対側の端に接続され前記第2方向に伸びる第2経路とを形成する隙間を有し、当該隙間に前記突起が差し込まれた前記軸受を前記第1方向及び前記第2方向に移動可能に支持し、当該突起が前記第1経路にある場合は前記第1及び第2ロールが離間し、当該突起が前記第2経路にある場合は付勢された前記軸受が前記第2方向に移動して前記第1及び第2ロールが押し合う状態になる位置に固定される経路部材とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るロール装置は、請求項1に記載の構成において、前記第1経路には、前記第2方向に沿った方向への出っ張り又は窪みが形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るロール装置は、請求項2に記載の構成において、前記出っ張り又は窪みは、前記第1経路の前記第2方向側に形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るロール装置は、請求項2又は3に記載の構成において、前記軸受は、前記第2ロールの前記第1方向側の一端を支持し、前記軸受の前記第1方向側に配置された回転部材であって、回転すると前記第1方向とは反対向きの力を前記軸受に加えて前記第1経路にある前記突起を前記第2経路まで移動させる回転部材を備えることを特徴とする。
本発明の請求項5に係るロール装置は、請求項4に記載の構成において、前記軸受は、前記第1方向側に当該第1方向に対して傾いた面を有し、前記回転部材は、前記第1方向に沿った回転軸を中心に回転すると前記傾いた面と接触する接触部を備えることを特徴とする。
本発明の請求項6に係るロール装置は、請求項4又は5に記載の構成において、前記回転部材は、前記第1ロールの回転力を伝達する伝達部を有し、前記第1ロールが回転すると当該第1ロールと共に回転することを特徴とする。
本発明の請求項7に係るロール装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の構成において、前記第2ロールは、外周面に窪み又は出っ張りを有するシャフトを有し、移動可能に支持された規制部材であって、前記軸受の突起が前記第1経路にある状態で移動すると前記窪み又は出っ張りに接触して前記第2ロールの前記第1方向の反対向きへの移動を規制する規制部材を備えることを特徴とする。
本発明の請求項8に係るロール装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の構成において、前記第2ロールの他端を回転可能に支持すると共に、第2突起を有する第2軸受と、前記第2軸受を前記第2方向に付勢する第2付勢部と、前記第1方向に伸びる第3経路と、当該第3経路の前記第1方向とは反対側の端に接続され前記第2方向に伸びる第4経路とを形成する隙間を有し、当該隙間に前記第2突起が差し込まれた前記第2軸受を前記第1方向及び前記第2方向に移動可能に支持し、当該第2突起が当該第3経路にある場合は前記第1及び第2ロールが離間し、当該第2突起が当該第4経路にある場合は付勢された前記第2軸受が前記第2方向に移動して前記第1及び第2ロールが押し合う状態になる位置に固定される第2経路部材とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項9に係る画像形成装置は、請求項1から8のいずれか1項に記載のロール装置と、前記第1ロール及び前記第2ロールに挟まれて回転する転写ベルトと、前記第1ロールに画像を形成し、前記第1ロール及び前記第2ロールに転写電圧を印加して当該画像を前記転写ベルトに転写し、当該転写ベルトに転写された画像を媒体に転写して当該媒体に画像を形成する画像形成部とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項10に係る画像形成装置は、請求項1から8のいずれか1項に記載のロール装置と、前記第1ロールに画像を形成し、前記第1ロール及び前記第2ロールに転写電圧を印加して当該画像を前記第1ロール及び前記第2ロールに挟まれて搬送される媒体に転写して、当該媒体に画像を形成する画像形成部とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項11に係る画像形成装置は、請求項1から8のいずれか1項に記載のロール装置と、前記第1ロール及び前記第2ロールに挟まれて回転する転写ベルトと、前記転写ベルトに画像を形成し、前記第1ロール及び前記第2ロールに転写電圧を印加して当該画像を媒体に転写して当該媒体に画像を形成する画像形成部とを備えることを特徴とする。
請求項1、9、10、11に係る発明によれば、軸方向の位置をずらすことで第1ロールから離間した状態を維持している第2ロールに対して軸方向の位置を戻す方向の力が加わらないようにすることができる。
請求項2に係る発明によれば、出っ張り又は窪みが形成されていない場合に比べて、第2ロールに軸方向の位置を戻す方向の力が加わっても離間した状態を解除されにくくすることができる。
請求項3に係る発明によれば、出っ張り又は窪みが第1経路の第2方向とは反対側に形成されている場合に比べて、離間した状態を解除されにくくすることができる。
請求項4、5に係る発明によれば、離間した状態を解除するときに第2ロールが損傷することを防ぐことができる。
請求項6に係る発明によれば、第1ロールの使用を開始すれば離間した状態を解除することができる。
請求項7に係る発明によれば、規制部材を備えない場合に比べて、第2ロールに軸方向の位置を戻す方向の力が加わっても離間した状態を解除されにくくすることができる。
請求項8に係る発明によれば、第2ロールの両端において軸方向の位置を戻す方向の力が加わらないようにすることができる。
実施例に係る画像形成装置の全体構成を表す図 画像形成部のハードウェア構成を表す図 感光部及び一次転写部を表す図 一次転写部の外観を表す図 第1経路部材を拡大して表す図 第1経路部材が形成する経路を表す図 第1軸受を表す図 第1軸受を表す図 切替部材を表す図 離間状態における切替部材を表す図 離間状態から押圧状態に切り替わる様子を表す図 第2経路部材を拡大して表す図 第2経路部材が形成する経路を表す図 第2軸受を表す図 第2軸受を表す図 規制部材の一例を表す図
[1]実施例
図1は実施例に係る画像形成装置1の全体構成を表す。画像形成装置1は、電子写真方式で媒体にカラーの画像を形成する装置である。画像形成装置1は、コントロール10と、画像形成部20とを備える。コントロール10は、図示せぬ通信回線で外部装置と接続されており、その外部装置から画像データが送信されてくると、その画像データを例えばRGB形式からCMYK形式で色を表す画像データに変換する処理を施す。コントロール10は、処理を施した画像データを画像形成部20に出力する。
画像形成部20は、コントロール10によって処理を施された画像データが表す画像を媒体に形成する。画像形成部20は、色がそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)である4種類のトナーを媒体に定着させてカラー画像を形成する。
図2は画像形成部20のハードウェア構成を表す。画像形成部20は、感光部30と、帯電部22と、露光部23と、現像部24と、中間転写ベルト25と、一次転写部40と、二次転写部27と、搬送部28と、定着部29とを備える。感光部30、帯電部22、露光部23、現像部24及び一次転写部40は、Y、M、C、Kの色毎に中間転写ベルト25に沿って設けられている。
図2では、これらの各部の符号の末尾にアルファベット(Y、M、C、K)を付し、各部がアルファベットに対応する色の画像形成に関わる構成であることを示している。なお、帯電部22、露光部23、現像部24についてはイエロー(Y)の符号だけを表し他の色の符号は省略した。これら各構成の各々を特に区別する必要がない場合及び各構成をまとめて指し示す場合には、符号の末尾のアルファベットを省いて説明する。
感光部30は、色毎に設けられており、各々がトナーにより形成される画像を保持する感光体ドラム31を含むユニットである。感光体ドラム31は、感光層を有し、回転方向A11に回転しながら、感光層の表面に潜像(静電潜像ともいう)及び潜像がトナーにより現像されて形成される画像を保持する。
帯電部22は、感光体ドラム31の感光層を、表面が予め定められた電位となるように帯電させる。露光部23は、帯電した感光層に対して画像データに応じて強度や照射位置を制御した露光光を照射することで、感光層を露光する。これにより、画像データの示す画像を表す潜像が感光体ドラム31に形成される。
現像部24は、帯電したトナーを吸着させて搬送する現像ロールを有し、感光体ドラム31と現像ロールとに現像バイアス電圧を印加して現像ロールから感光体ドラム31にトナーを供給することで潜像を現像する。現像部24は、こうして潜像があった部分に可視化された画像をトナーで形成する。
中間転写ベルト25は、無端のベルトであり、感光体ドラム31から一次転写された画像を保持する。中間転写ベルト25は本発明の「転写ベルト」の一例である。中間転写ベルト25は、複数の支持ロールにより回転可能に支持され、駆動力を与えられて回転方向A12に回転する。中間転写ベルト25には、感光体ドラム31Yから順番に色がY、M、C、Kである画像が一次転写される。
一次転写部40は、感光体ドラム31と対向する位置に中間転写ベルト25を挟んで設けられている一次転写ロール41を有する。一次転写ロール41は、後述する付勢手段により感光体ドラム31に向けて力を加えられており、一次転写ロール41及び感光体ドラム31は互いに押し合いながら相互に圧力を加え合う押圧状態で回転する(なお、中間転写ベルト25を間に挟むので、一次転写ロール41及び感光体ドラム31は押圧状態でも互いに直接は接触していない)。
中間転写ベルト25は、この押圧状態において、一次転写ロール41及び感光体ドラム31に挟まれて回転する。押圧状態の一次転写ロール41及び感光体ドラム31に一次転写電圧が印加されることで、感光体ドラム31が保持する画像が中間転写ベルト25に一次転写される。
感光体ドラム31は本発明の「第1ロール」の一例であり、一次転写ロール41は本発明の「第2ロール」の一例である。また、感光部30及び一次転写部40は、感光体ドラム31及び一次転写ロール41という2つのロールを備える本発明の「ロール装置」の一例である。
二次転写部27は、二次転写ロール271及びバックアップロール272を有する。二次転写ロール271及びバックアップロール272は、中間転写ベルト25を挟んで互いに対向して設けられ、ニップ部を形成している。二次転写ロール271及びバックアップロール272の間に二次転写電圧が印加されることで、中間転写ベルト25が保持する画像がニップ部を通過する媒体に二次転写される。
搬送部28は、複数のロールを有し、ニップ部を通る搬送路R1に沿って搬送方向A13に媒体を搬送する。搬送部28により搬送された媒体は、ニップ部において中間転写ベルト25と接触する。定着部29は、媒体に二次転写された画像をその媒体に定着させる。
以上のとおり、帯電部22、露光部23、現像部24、二次転写部27、搬送部28及び定着部29は、感光体ドラム31に画像を形成し、形成された画像を感光体ドラム31及び一次転写ロール41に一次転写電圧を印加して中間転写ベルト25に転写し、中間転写ベルト25に転写された画像を二次転写ロール271及びバックアップロール272に転写電圧を印加して媒体に転写して、その媒体に画像を形成する。これらの各部は本発明の「画像形成部」の一例である。
画像形成装置1の製造工程には、一次転写ロール41と感光体ドラム31を離間状態(互いに離間して相互に圧力を加え合わない状態)にする作業が含まれている。一次転写ロール41と感光体ドラム31が前述した押圧状態(互いに押し合い相互に圧力を加え合う状態)になっていると、両ロールの変形、こすれ又は汚染等の原因になるおそれがある。そのため、画像形成装置1は離間状態で出荷され、利用者が利用を開始するときに離間状態を解除して押圧状態に切り替えられるようになっている。この切り替えに関係する構成について以降の図を参照して説明する。
図3は感光部30及び一次転写部40を表す。図3(a)では両部の外観が表され、図3(b)では両部の断面が表されている。図3では互いに直交する第1方向A1a及び第2方向A2aと、第1方向A1aの反対向きの方向である第1反対方向A1bと、第2方向A2aの反対向きの方向である第2反対方向A2bとが表されている。
感光部30が備える感光体ドラム31と一次転写部40が備える一次転写ロール41とは、いずれも第1方向A1aに沿った回転軸を中心として回転可能に支持されている。また、一次転写ロール41の第2方向A2a側に感光体ドラム31が配置されている。つまり、感光体ドラム31の第2反対方向A2b側に一次転写ロール41が配置されている。
感光部30は、感光体ドラム31と、ドラムギア32とを備える。ドラムギア32は、感光体ドラム31の第1方向A1a側において感光体ドラム31に取り付けられている。ドラムギア32は、駆動力を発生させる図示せぬ駆動手段から動力が伝達されて回転し、それにより感光体ドラム31もドラムギア32と共に回転する。
一次転写部40は、一次転写ロール41と、第1軸受110と、第1バネ120と、第1経路部材130と、切替部材140と、第2軸受210と、第2バネ220と、第2経路部材230とを備える。第1軸受110は、一次転写ロール41の第1方向A1a側に設けられて一次転写ロール41の一端を回転可能に支持する。第2軸受210は、一次転写ロール41の第1反対方向A1b側(第1方向A1aとは反対方向側)に設けられて一次転写ロール41の他端を回転可能に支持する。第1軸受110は本発明の「軸受」の一例であり、第2軸受210は本発明の「第2軸受」の一例である。
第1バネ120は、第1軸受110を第2方向A2aに付勢するコイルばねである。第2バネ220は、第2軸受210を第2方向A2aに付勢するコイルばねである。第1バネ120は本発明の「付勢部」の一例であり、第2バネ220は本発明の「第2付勢部」の一例である。
第1軸受110は、第1突起115−1及び第2突起118−1を有する。第2軸受210は、第1突起215−1及び第2突起218−1を有する。第1経路部材130は、第1軸受110の第1突起115−1及び第2突起118−1が差し込まれる隙間132−1を有する。第2経路部材230は、第2軸受210の第1突起215−1及び第2突起218−1が差し込まれる隙間232−1を有する。隙間132−1は、第1軸受110の突起が移動する経路を形成し、隙間232−1は、第2軸受210の突起が移動する経路を形成する。
図4は一次転写部40の外観を表す。図4では、一次転写ロール41の第1方向A1a側に第1経路部材130が配置され、一次転写ロール41の第1反対方向A1b側に第2経路部材230が配置されている様子が表されている。また、図4では、互いに直交する第1方向A1a及び第2方向A2aの両方と直交する第3方向A3aと、第3方向A3aの反対向きの方向である第3反対方向A3bとが表されている。この第3反対方向A3bは、図3において一次転写ロール41等を見る方向と一致する。
図5は第1経路部材130を拡大して表す。第1経路部材130は、第1軸受110の第3方向A3a側に配置される第1板部131−1と、第1軸受110の第3反対方向A3b側に配置される第2板部131−2とを有する。第1板部131−1は、前述した隙間132−1を有する。第2板部131−2は、隙間132−1と同じ形をした隙間132−2を有する。
隙間132−1に第1突起115−1及び第2突起118−1が差し込まれているように、隙間132−2にも、図7及び図8で説明する第1突起115−2及び第2突起118−2が差し込まれている。第1経路部材130が有する隙間132−1及び隙間132−2は、これらの突起が移動する経路を形成している。
図6は第1経路部材130が形成する経路を表す。隙間132−1は、第1方向A1aに伸びる第1順方向経路R11−1と、第1順方向経路R11−1の第1反対方向A1b側の端から第2方向A2aに伸びる第2順方向経路R12−1と、第1順方向経路R11−1の第1反対方向A1b側の端から第2反対方向A2bに伸びる第2反対方向経路R13−1とを形成する。第1順方向経路R11−1の第1反対方向A1b側の端と、第2順方向経路R12−1の第2反対方向A2b側の端と、第2反対方向経路R13−1の第2方向A2a側の端とが面する空間を交差空間C11−1という。
つまり、第1順方向経路R11−1は交差空間C11−1から第1方向A1aに伸びる経路であり、第2順方向経路R12−1は交差空間C11−1から第2方向A2aに伸びる経路であり、第2反対方向経路R13−1は交差空間C11−1から第2反対方向A2bに伸びる経路である。第1順方向経路R11−1は本発明の「第1経路」の一例であり、第2順方向経路R12−1は本発明の「第2経路」の一例である。
一方、隙間132−2は、第1方向A1aに伸びる第1順方向経路R11−2と、第1順方向経路R11−2の第1反対方向A1b側の端から第2方向A2aに伸びる第2順方向経路R12−2と、第1順方向経路R11−2の第1反対方向A1b側の端から第2反対方向A2bに伸びる第2反対方向経路R13−2とを形成する。第1順方向経路R11−2の第1反対方向A1b側の端と、第2順方向経路R12−2の第2反対方向A2b側の端と、第2反対方向経路R13−2の第2方向A2a側の端とが面する空間を交差空間C11−2という。
つまり、第1順方向経路R11−2は交差空間C11−2から第1方向A1aに伸びる経路であり、第2順方向経路R12−2は交差空間C11−2から第2方向A2aに伸びる経路であり、第2反対方向経路R13−2は交差空間C11−2から第2反対方向A2bに伸びる経路である。第1順方向経路R11−2は本発明の「第1経路」の一例であり、第2順方向経路R12−2は本発明の「第2経路」の一例である。
第1経路部材130は、隙間132−1に第1突起115−1及び第2突起118−1が差し込まれ、隙間132−2に第1突起115−2及び第2突起118−2が差し込まれることで、第1軸受110を、第1方向A1a、第1反対方向A1b、第2方向A2a及び第2反対方向A2bに移動可能に支持する。
図7、図8は第1軸受110を表す。第1軸受110は、図7に表す第1パーツ111と、図8に表す第2パーツ112とを有する。第1パーツ111は、傾き面113と、溝部114と、第1突起115−1と、第1突起115−2と、シャフト差込部116とを有する。図7(a)では、傾き面113が見える方向から見た第1パーツ111が表されている。傾き面113は、第1方向A1aに対して傾いた面であり、第1パーツ111の第1方向A1a側に設けられている。
溝部114は、図3に表す切替部材140の一部(詳細は後述する)が引掛けられる部分である。第1突起115−1は、第1パーツ111の第3方向A3a側に設けられた突起であり、図5等に表す隙間132−1に差し込まれる。第1突起115−2は、第1パーツ111の第3反対方向A3b側に設けられた突起であり、図5等に表す隙間132−2に差し込まれる。第1突起115−1及び第1突起115−2は本発明の「突起」の一例である。シャフト差込部116は、一次転写ロール41の第1方向A1a側のシャフトが差し込まれる円筒の形をした部分である。第1突起115−1及び第1突起115−2は、いずれも、シャフト差込部116の外周のうちの第2方向A2a側の半分の部分に設けられている。
図8に表す第2パーツ112は、接触面117と、第2突起118−1と、第2突起118−2と、バネ取付部119とを有する。第2パーツ112は、円筒を半分に割った形をしており、接触面117は、その円筒の内周面である。接触面117を第1パーツ111のシャフト差込部116の外周面のうちの第2反対方向A2b側の半分と接触させることで、第2パーツ112が、第1パーツ111を第1方向A1a及び第1反対方向A1bに移動可能に支持する。
第2突起118−1は、第2パーツ112の第3方向A3a側に設けられた突起であり、図5等に表す隙間132−1に差し込まれる。第2突起118−2は、第2パーツ112の第3反対方向A3b側に設けられた突起であり、図5等に表す隙間132−2に差し込まれる。バネ取付部119は、第2パーツ112の第2反対方向A2b側に設けられており、図3に表す第1バネ120が取り付けられる。第1バネ120によりバネ取付部119が第2方向A2aに向けて付勢されることで、第1軸受110の全体が第2方向A2aに向けて付勢される。
図9は切替部材140を表す。切替部材140は、上述した離間状態(一次転写ロール41と感光体ドラム31が互いに離間して相互に圧力を加え合わない状態)と、押圧状態(一次転写ロール41と感光体ドラム31が互いに押し合い相互に圧力を加え合う状態)とを切り替える部材である。切替部材140は、図3に表すように、第1軸受110の第1方向A1a側に配置されている。切替部材140は、円柱部141と、引掛け部142と、接触部143と、外周面形成部144とを有する。
円柱部141は、円柱の形をした部分であり、その円柱の軸が第1方向A1aに沿う向きで、その軸(第1方向A1aに沿った回転軸)を中心に回転可能に支持される。円柱部141の外周には、引掛け部142、接触部143及び外周面形成部144がそれぞれ接続されている。なお、これらの各部は個別に形成されて接着等で円柱部141に固定されてもよいし、最初から図9に表す形で形成されてもよい。
引掛け部142は、離間状態において、図7に表す第1軸受110の溝部114に引掛けられる部分である。接触部143は、切替部材140が円柱部141の軸を中心に回転すると図7に表す第1軸受110の傾き面113と接触する部分である。外周面形成部144は、円柱部141の軸を中心とした外周面145を形成する部分である。外周面145は、図3に表すドラムギア32の外周面と接触する。
感光体ドラム31及びドラムギア32が回転すると、ドラムギア32との摩擦で外周面145も回転方向に移動して、切替部材140の全体が円柱部141の軸を中心に回転する。このように、外周面形成部144は、感光体ドラム31の回転力を伝達する部分であり、本発明の「伝達部」の一例である。
図10は離間状態における切替部材140を表す。図10(a)では、第1軸受110の溝部114に引掛け部142が引っ掛かった状態の切替部材140が透過して表されている。図10(b)では、同じ状態の切替部材140及び第1軸受110の断面が表されている。この状態で、外周面145がドラムギア32の外周面と接触している。
図11は離間状態から押圧状態に切り替わる様子を表す。図11(a)では、第1反対方向A1bに見た離間状態における切替部材140(溝部114に引掛け部142が引っ掛かった状態)が透過して表されている。ドラムギア32が回転すると、ドラムギア32に接触している外周面145が円柱部141の軸を中心に回転を始め、これにより切替部材140全体も円柱部141の軸を中心に回転を始める。
図11(b)では、切替部材140が回転し、接触部143が第1軸受110の傾き面113と接触した状態が表されている。離間状態では、図5に表すように、第1順方向経路R11−1に第1突起115−1が位置し、第1順方向経路R11−2に第1突起115−2が位置している。この状態では、第1軸受110は第1反対方向A1b以外の方向には移動しないように移動方向が制限されている。このため、第1軸受110は、接触部143から受ける力の第1反対方向A1bの成分によって、第1反対方向A1bに移動する。
図11(c)では、切替部材140の回転が進み、接触部143による傾き面113への接触も終了している。接触部143が傾き面113に接触することによる第1軸受110の第1反対方向A1bへの移動量は、この接触が終了したときに、第1突起115−1が第1順方向経路R11−1から図6に表す交差空間C11−1に到達し、第1突起115−2が第1順方向経路R11−2から図6に表す交差空間C11−2に到達するだけの移動量になっている。
第1軸受110は、図3の説明で述べたように第1バネ120により第2方向A2aに付勢されている。第2方向A2aに付勢された第1軸受110の第2突起118−1は、第2反対方向経路R13−1に位置しているため、第2方向A2a以外の方向には移動しないように移動方向が制限されている。同様に、第1軸受110の第2突起118−2も第2方向A2a以外の方向には移動しないように移動方向が制限されている。
第1突起115−1が交差空間C11−1に到達し、第1突起115−2が交差空間C11−2に到達することで、第1突起115−1が第2順方向経路R12−1を通って第2方向A2aに移動可能になり、第1突起115−2が第2順方向経路R12−2を通って第2方向A2aに移動可能になったので、第1軸受110は、第1バネ120から受ける力により、各突起と共に第2方向A2aに移動する。
このように、切替部材140は、回転すると第1反対方向A1bへの力を第1軸受110に加えて第1順方向経路R11−1にある第1突起115−1及び第1順方向経路R11−2にある第1突起115−2を第2順方向経路R12−1及び第2順方向経路R12−2までそれぞれ移動させる。切替部材140は本発明の「回転部材」の一例である。
第1軸受110の移動に伴い、一次転写ロール41も第2方向A2aに移動して、感光体ドラム31と互いに押し合い相互に圧力を加え合う状態、すなわち押圧状態になる。このように、第1経路部材130は、第1突起115−1、115−2が第1順方向経路R11−1、R1−2にそれぞれある場合は離間状態になり、それらの第1突起115−1、115−2が第2順方向経路R12−1、R2−2にある場合は付勢された第1軸受110が第2方向A2aに移動して押圧状態になる位置に固定されている。
図12は第2経路部材230を拡大して表す。第2経路部材230は、第2軸受210の第3方向A3a側に配置される第1板部231−1と、第2軸受210の第3反対方向A3b側に配置される第2板部231−2とを有する。第1板部231−1は、図3において説明した隙間232−1を有する。第2板部231−2は、隙間232−1と同じ形をした隙間232−2を有する。
隙間232−1に第1突起215−1及び第2突起218−1が差し込まれているように、隙間232−2にも、図14及び図15で説明する第1突起215−2及び第2突起218−2が差し込まれている。第2経路部材230が有する隙間232−1及び隙間232−2は、これらの突起が移動する経路を形成している。
図13は第2経路部材230が形成する経路を表す。隙間232−1は、第1方向A1aに伸びる第1順方向経路R21−1と、第1順方向経路R21−1の第1反対方向A1b側の端から第2方向A2aに伸びる第2順方向経路R22−1と、第1順方向経路R21−1の第1反対方向A1b側の端から第2反対方向A2bに伸びる第2反対方向経路R23−1とを形成する。第1順方向経路R21−1の第1反対方向A1b側の端と、第2順方向経路R22−1の第2反対方向A2b側の端と、第2反対方向経路R23−1の第2方向A2a側の端とが面する空間を交差空間C22−1という。
つまり、第1順方向経路R21−1は交差空間C22−1から第1方向A1aに伸びる経路であり、第2順方向経路R22−1は交差空間C22−1から第2方向A2aに伸びる経路であり、第2反対方向経路R23−1は交差空間C22−1から第2反対方向A2bに伸びる経路である。第1順方向経路R21−1は本発明の「第3経路」の一例であり、第2順方向経路R22−1は本発明の「第4経路」の一例である。
一方、隙間232−2は、第1方向A1aに伸びる第1順方向経路R21−2と、第1順方向経路R21−2の第1反対方向A1b側の端から第2方向A2aに伸びる第2順方向経路R22−2と、第1順方向経路R21−2の第1反対方向A1b側の端から第2反対方向A2bに伸びる第2反対方向経路R23−2とを形成する。第1順方向経路R21−2の第1反対方向A1b側の端と、第2順方向経路R22−2の第2反対方向A2b側の端と、第2反対方向経路R23−2の第2方向A2a側の端とが面する空間を交差空間C22−2という。
つまり、第1順方向経路R21−2は交差空間C22−2から第1方向A1aに伸びる経路であり、第2順方向経路R22−2は交差空間C22−2から第2方向A2aに伸びる経路であり、第2反対方向経路R23−2は交差空間C22−2から第2反対方向A2bに伸びる経路である。第1順方向経路R21−2は本発明の「第3経路」の一例であり、第2順方向経路R22−2は本発明の「第4経路」の一例である。
第2経路部材230は、隙間232−1に第1突起215−1及び第2突起218−1が差し込まれ、隙間232−2に第1突起215−2及び第2突起218−2が差し込まれることで、第2軸受210を、第1方向A1a、第1反対方向A1b、第2方向A2a及び第2反対方向A2bに移動可能に支持する。
また、第1板部231−1は、第2方向A2aに沿った方向への出っ張り233−1及び出っ張り234−1を有し、これらは、第1順方向経路R21−1に形成されている。また、第1板部231−1は、第2方向A2aに沿った方向への出っ張り233−2及び出っ張り234−2を有し、これらは、第1順方向経路R21−2に形成されている。出っ張り233−1は、第1順方向経路R21−1の第2方向A2a側に形成されており、出っ張り233−2は、第1順方向経路R21−2の第2方向A2a側に形成されている。
図14、図15は第2軸受210を表す。第2軸受210は、図14に表す第1パーツ211と、図15に表す第2パーツ212とを有する。第1パーツ211は、第1突起215−1と、第1突起215−2と、シャフト差込部216とを有する。図14(a)では、シャフト差込部216が見える方向から見た第1パーツ211が表されている。
第1突起215−1は、第1パーツ211の第3方向A3a側に設けられた突起であり、図12等に表す隙間232−1に差し込まれる。第1突起215−2は、第1パーツ211の第3反対方向A3b側に設けられた突起であり、図12等に表す隙間232−2に差し込まれる。第1突起215−1及び第1突起215−2は本発明の「第2突起」の一例である。シャフト差込部216は、一次転写ロール41の第1反対方向A1b側のシャフトが差し込まれる円筒の形をした部分である。第1突起215−1及び第1突起215−2は、いずれも、シャフト差込部216の外周のうちの第2方向A2a側の半分の部分に設けられている。
図15に表す第2パーツ212は、接触面217と、第2突起218−1と、第2突起218−2と、バネ取付部219とを有する。第2パーツ212は、円筒を半分に割った形をしており、接触面217は、その円筒の内周面である。接触面217を第1パーツ211のシャフト差込部216の外周面のうちの第2反対方向A2b側の半分と接触させることで、第2パーツ212が、第1パーツ211を第1方向A1a及び第1反対方向A1bに移動可能に支持する。
第2突起218−1は、第2パーツ212の第3方向A3a側に設けられた突起であり、図5等に表す隙間232−1に差し込まれる。第2突起218−2は、第2パーツ212の第3反対方向A3b側に設けられた突起であり、図5等に表す隙間232−2に差し込まれる。バネ取付部219は、第2パーツ212の第2反対方向A2b側に設けられており、図3に表す第2バネ220が取り付けられる。第2バネ220によりバネ取付部219が第2方向A2aに向けて付勢されることで、第2軸受210の全体が第2方向A2aに向けて付勢される。
図11の説明で述べたとおり切替部材140が回転して第1反対方向A1bへの力を第1軸受110に加えると、第1軸受110と共に一次転写ロール41及び第2軸受210も第1反対方向A1bに移動する。このときの第2軸受210の第1反対方向A1bへの移動量は、第1突起215−1が第1順方向経路R21−1から交差空間C21−1に到達し、第1突起215−2が第1順方向経路R21−2から交差空間C21−2に到達するだけの移動量になっている。
第2軸受210は、図3の説明で述べたように第2バネ220により第2方向A2aに付勢されている。第2方向A2aに付勢された第2軸受210の第2突起218−1は、第2反対方向経路R23−1に位置しているため、第2方向A2a以外の方向には移動しないように移動方向が制限されている。同様に、第2軸受210の第2突起218−2も第2方向A2a以外の方向には移動しないように移動方向が制限されている。
第1突起215−1が交差空間C21−1に到達し、第1突起215−2が交差空間C21−2に到達することで、第1突起215−1が第2順方向経路R22−1を通って第2方向A2aに移動可能になり、第1突起215−2が第2順方向経路R22−2を通って第2方向A2aに移動可能になったので、第2軸受210は、第2バネ220から受ける力により、各突起と共に第2方向A2aに移動する。
第2軸受210の移動に伴い、一次転写ロール41も第2方向A2aに移動して、感光体ドラム31と互いに押し合い相互に圧力を加え合う状態、すなわち押圧状態になる。このように、第2経路部材230は、第1突起215−1、215−2が第1順方向経路R21−1、R2−2にそれぞれある場合は離間状態になり、それらの第1突起215−1、215−2が第2順方向経路R22−1、R22−2にある場合は付勢された第2軸受210が第2方向A2aに移動して押圧状態になる位置に固定されている。
一次転写ロール41は、図3に表すように、軸方向(第1方向A1a及び第1反対方向A1bに沿った方向)の位置がずらされることで感光体ドラム31から離間した状態を維持している。この一次転写ロール41は、安定して動作させるために軸方向を水平方向に向けて用いられる。また、一次転写ロール41を支持する第1軸受110及び第2軸受210には、第1バネ120及び第2バネ220から力が加わっているが、その力は軸方向に直交する第2方向A2aに向いている。
また、離間状態では、図5、図12、図13に表すように第1突起115−1、115−2、215−1、215−2が第1順方向経路R11−1、R11−2、R21−1、R21−2にそれぞれ位置している。これらの第1突起は、前述したバネから受ける力で第2方向A2aに移動しようとするが、これらの第1順方向経路はいずれも第1方向A1aに伸びる経路である。
そのため、突起から受ける力が第1順方向経路を形成する壁面(第1経路部材130及び第2経路部材230)に垂直に加わることになる。よって、離間状態を維持している一次転写ロール41に対しては、第1反対方向A1bに向かう力、すなわち第1突起を第2順方向経路R12−1、R12−2、R22−1、R22−2に戻す方向の力が、一次転写ロール41の両端において加わらないようになっている。
また、第2経路部材230が形成する第1順方向経路には、図13に表す出っ張り233−1、234−1、233−2、234−2が形成されている。これらの出っ張りにより、例えば画像形成装置1の搬送中に一次転写ロール41に第1反対方向A1bに向かう力が加わっても、第1突起がこれらの出っ張りに引っ掛かるので、出っ張りが形成されていない場合に比べて、第1突起が第2順方向経路まで移動しにくく、すなわち離間状態が解除されにくくなっている。
また、前述したように第1突起は第2方向A2aに移動しようとしているので、出っ張り233−1、233−2が第1順方向経路の第2方向A2a側に形成されていることで、この反対側にしか出っ張りが形成されていない場合に比べて、さらに離間状態が解除されにくくなっている。
また、本実施例では、切替部材140が回転することで離間状態が解除されて押圧状態になる。これにより、作業員が一次転写ロール41、第1軸受110及び第2軸受210を触らなくてよいので、離間状態を解除するときにこれらの損傷が防がれる。また、この切替部材140は、感光体ドラム31及びドラムギア32と共に回転するので、感光体ドラム31の使用を開始すれば離間状態も解除されるようになっている。
また、本実施例では、軸受(第1軸受110及び第2軸受210)が2つのパーツ(第1パーツ及び第2パーツ)を有し、第1突起を有する第1パーツは軸方向に移動するが、第2突起とバネ取付け部を有する第2パーツは軸方向に移動しない。この第2パーツが第2突起により軸方向に移動しないように移動方向が規制されていることで、バネ(第1バネ120及び第2バネ220)から第2方向A2aに向けて力を加えられる位置が軸方向にずれないので、その位置が軸方向にずれてバネが真っ直ぐではなくよじれた状態になる場合に比べて、バネから加えられる力が無駄なく軸受に伝わるようになっている。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[2−1]出っ張りと窪み
実施例では、第2経路部材230の第1順方向経路R21−1及びR21−2に出っ張り(233−1等)が形成されていたが、第1経路部材130の第1順方向経路R11−1及びR11−2に出っ張りが形成されていてもよい。その場合も、出っ張りが形成されていない場合に比べて離間状態が解除されにくくなる。また、出っ張りの代わりに窪みが第1順方向経路に形成されていてもよい。その場合も、第1突起が第1反対方向A1bに移動してもその窪みにはまるので、窪みが形成されていない場合に比べて第2順方向経路に移動しにくくなる。
[2−2]規制部材
上記の各例では、第1順方向経路に出っ張り又は窪みを形成することで第1突起を備える軸受(第1軸受110及び第2軸受210)の第1反対方向A1bへの移動を規制していたが、一次転写ロール41のシャフトの第1反対方向A1bへの移動を規制してもよい。
図16は規制部材の一例を表す。図16では、一次転写ロール41のシャフト411と、シャフト411の外周面に形成された窪み412と、規制部材413とが表されている。規制部材413は、図16(a)に表すように、窪み412の第2反対方向A2bに配置されている。図16(b)では、第1方向A1aに見たシャフト411及び規制部材413が表されている。
規制部材413は、棒状の部材であり、一端側に回転軸414を有し、他端側に湾曲部415を有する。規制部材413は、回転軸414を中心に回転可能に支持されている。湾曲部415は、窪み412に引掛けられる形となっており、規制部材413が回転軸414を中心に回転すると、図16(c)に表すように湾曲部415が窪み412に引っ掛かる。
湾曲部415が窪み412に引っ掛かると、シャフト411の第1反対方向A1bへの移動、すなわち一次転写ロール41の第1反対方向A1bへの移動が規制される。このように、規制部材413は、湾曲部415側が移動可能に支持されており、離間状態において湾曲部415を移動させると窪み412に接触して一次転写ロール41の第1反対方向A1bへの移動を規制する。
なお、一次転写ロール41のシャフトの外周面には、窪みの代わりに出っ張りが形成されていてもよい。その場合、例えば規制部材の湾曲部がシャフトの外周面に沿って接触する形になっていて、出っ張りの第1反対方向A1b側に接触する位置に規制部材が配置されているとよい。いずれの場合も、規制部材を備えない場合に比べて、一次転写ロール41に第1反対方向A1bへの力が加わっても離間状態が解除されにくくなる。
[2−3]ロール装置
実施例では、感光体ドラム31及び一次転写ロール41という2つのロールを備えるロール装置に本発明が適用されていたが、これに限らない。本発明は、例えば、二次転写ロール又はバックアップロールという2つのロールを備えるロール装置に適用されてもよい。その場合は、二次転写ロールが本発明の「第1ロール」の一例となり、バックアップロールが本発明の「第2ロール」の一例となる。
また、感光体ドラム31から媒体に直接画像を転写する方式の画像形成装置(モノクロ機など)において、感光体ドラム31及び転写ロール(本発明の「第2ロール」の一例)という2つのロールを備えるロール装置に適用されてもよい。その場合は、画像形成装置が備える画像形成部が、感光体ドラム31及び転写ロールに転写電圧を印加して、感光体ドラム31に形成されている画像を感光体ドラム31及び転写ロールに挟まれて搬送される媒体に転写して、媒体に画像を形成する。
また、上記の各例において、「第1ロール」及び「第2ロール」が反対となっていてもよい。例えば実施例のロール装置であれば、一次転写ロール41が「第1ロール」の一例で、感光体ドラム31が「第2ロール」の一例となり、感光体ドラム31が突起を有する軸受を備えて第2方向(一次転写ロール41に向かう方向)に付勢される構成となる。また、定着部が2本のロールを備える場合には、その定着部というロール装置に適用されてもよいし、画像形成装置以外の装置(搬送装置、後処理装置など)に設けられた2本のロールを備えるロール装置に適用されてもよい。要するに、2本のロールの離間状態を押圧状態に切り替えるものであれば、どのようなロール装置に本発明を適用してもよい。
[2−4]軸受
実施例では、軸受(第1軸受110及び第2軸受210)が2つのパーツを有していたが、これに限らず、1つのパーツで形成されていてもよいし、3以上のパーツで形成されていてもよい。また、実施例では、軸受が、第1順方向経路及び第2順方向経路を移動する第1突起と、第2反対方向経路を移動する第2突起とを有していたが、これに限らず、第1突起だけを有していてもよい。その場合でも、第1突起が第1順方向経路に位置する、すなわち一次転写ロール41の軸方向の位置がずらされることで感光体ドラム31から離間した状態が維持される。
[2−5]経路部材
経路部材(第1経路部材130及び第2経路部材230)は、実施例とは異なる形であってもよい。例えば、各経路を形成する隙間(隙間132−1等)は、実施例では図5等に表すように板部(第1板部131−1等)を貫通する切り込みであったが、板部に形成された溝であってもよい。
また、経路部材は、第1順方向経路、第2順方向経路及び第2反対方向経路を形成していたが、第2反対方向経路は形成していなくてもよくて、少なくとも第1順方向経路及び第2順方向経路を形成していればよい。その場合でも、前述した第1突起が第1順方向経路及び第2順方向経路を移動して、一次転写ロール41が感光体ドラム31から離間した状態が維持されるし、一次転写ロール41が第2順方向経路に戻ると、バネから加えられる力により第1突起が第2方向A2aに移動して感光体ドラム31と押し合う状態になる。
[2−6]第1順方向経路
第1順方向経路は、実施例では第1方向A1aに真っ直ぐ伸びていたが、これに限らず、途中で湾曲していたり、第1方向A1aに対して斜め(交差空間から離れるに連れて第2方向A2a側にずれていく向き)になったりしてもよい。第1順方向経路は、少なくともその一部において、第1方向A1aに沿った壁面、又は、第1方向A1aに対して斜め(交差空間から離れるに連れて第2方向A2a側にずれていく向き)になった壁面を、第2方向A2a側に有していればよい。
離間状態において、それらの壁面に第1突起が位置していれば、軸受がバネによって第2方向A2aへの力を加えられていても、第1突起とそれらの壁面との接触箇所に第1反対方向A1bへの分力が発生しないので、実施例のように、軸受及び一次転写ロール41に対して第1反対方向A1bへの力が加わらないことになる。このように、第1順方向経路は、全体として第1方向A1aに伸びていれば、前述した斜めの壁面を有する部分が含まれていてもよい。ただし、離間状態を解除する際には第1突起を第1反対方向A1bに移動させなければならないので、斜めの壁面と第1方向A1aとの成す角度は小さい方が望ましい(この角度が大きいと第1突起を第1反対方向A1bに移動させる際の抵抗が大きくなるため)。
[2−7]付勢部
実施例では、コイルばねである第1バネ120及び第2バネ220が軸受(第1軸受110及び第2軸受210)を第2方向A2aに付勢したが、これに限らない。例えば、板バネ及び皿バネ等の他の種類のバネが用いられてもよいし、油圧等を用いて付勢してもよい。要するに、第2方向A2aへの力を軸受に加えられるのであれば、どのような仕組みが付勢部として用いられてもよい。
[2−8]切替部材
切替部材は、実施例とは異なる構造であってもよい。例えば、ドラムギア32に直接接触して回転するのではなく、ベルト等を介してドラムギア32の回転が伝達されてもよい。また、切替部材は、レバー等を備えて、ドラムギア32の回転力を伝える代わりに作業員が手作業で回転させてもよい。なお、ロール装置には、切替部材が備えられていなくてもよい。その場合でも、例えば作業員が手作業で第1突起を第1反対方向A1bに移動させることで離間状態を解除すればよい。
1…画像形成装置、20…画像形成部、30…感光部、31…感光体ドラム、40…一次転写部、41…一次転写ロール、110…第1軸受、120…第1バネ、130…第1経路部材、140…切替部材、210…第2軸受、220…第2バネ、230…第2経路部材。

Claims (11)

  1. 第1ロールと、
    第1方向に沿った回転軸を中心に回転し、自ロールの第2方向側に前記第1ロールが配置される第2ロールと、
    前記第2ロールの一端を回転可能に支持すると共に、突起を有する軸受と、
    前記軸受を前記第2方向に付勢する付勢部と、
    前記第1方向に伸びる第1経路と、当該第1経路の前記第1方向とは反対側の端に接続され前記第2方向に伸びる第2経路とを形成する隙間を有し、当該隙間に前記突起が差し込まれた前記軸受を前記第1方向及び前記第2方向に移動可能に支持し、当該突起が前記第1経路にある場合は前記第1及び第2ロールが離間し、当該突起が前記第2経路にある場合は付勢された前記軸受が前記第2方向に移動して前記第1及び第2ロールが押し合う状態になる位置に固定される経路部材と
    を備えるロール装置。
  2. 前記第1経路には、前記第2方向に沿った方向への出っ張り又は窪みが形成されている
    請求項1に記載のロール装置。
  3. 前記出っ張り又は窪みは、前記第1経路の前記第2方向側に形成されている
    請求項2に記載のロール装置。
  4. 前記軸受は、前記第2ロールの前記第1方向側の一端を支持し、
    前記軸受の前記第1方向側に配置された回転部材であって、回転すると前記第1方向とは反対向きの力を前記軸受に加えて前記第1経路にある前記突起を前記第2経路まで移動させる回転部材を備える
    請求項2又は3に記載のロール装置。
  5. 前記軸受は、前記第1方向側に当該第1方向に対して傾いた面を有し、
    前記回転部材は、前記第1方向に沿った回転軸を中心に回転すると前記傾いた面と接触する接触部を備える
    請求項4に記載のロール装置。
  6. 前記回転部材は、前記第1ロールの回転力を伝達する伝達部を有し、前記第1ロールが回転すると当該第1ロールと共に回転する
    請求項4又は5に記載のロール装置。
  7. 前記第2ロールは、外周面に窪み又は出っ張りを有するシャフトを有し、
    移動可能に支持された規制部材であって、前記軸受の突起が前記第1経路にある状態で移動すると前記窪み又は出っ張りに接触して前記第2ロールの前記第1方向の反対向きへの移動を規制する規制部材を備える
    請求項1から6のいずれか1項に記載のロール装置。
  8. 前記第2ロールの他端を回転可能に支持すると共に、第2突起を有する第2軸受と、
    前記第2軸受を前記第2方向に付勢する第2付勢部と、
    前記第1方向に伸びる第3経路と、当該第3経路の前記第1方向とは反対側の端に接続され前記第2方向に伸びる第4経路とを形成する隙間を有し、当該隙間に前記第2突起が差し込まれた前記第2軸受を前記第1方向及び前記第2方向に移動可能に支持し、当該第2突起が当該第3経路にある場合は前記第1及び第2ロールが離間し、当該第2突起が当該第4経路にある場合は付勢された前記第2軸受が前記第2方向に移動して前記第1及び第2ロールが押し合う状態になる位置に固定される第2経路部材とを備える
    請求項1から7のいずれか1項に記載のロール装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のロール装置と、
    前記第1ロール及び前記第2ロールに挟まれて回転する転写ベルトと、
    前記第1ロールに画像を形成し、前記第1ロール及び前記第2ロールに転写電圧を印加して当該画像を前記転写ベルトに転写し、当該転写ベルトに転写された画像を媒体に転写して当該媒体に画像を形成する画像形成部と
    を備える画像形成装置。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載のロール装置と、
    前記第1ロールに画像を形成し、前記第1ロール及び前記第2ロールに転写電圧を印加して当該画像を前記第1ロール及び前記第2ロールに挟まれて搬送される媒体に転写して、当該媒体に画像を形成する画像形成部と
    を備える画像形成装置。
  11. 請求項1から8のいずれか1項に記載のロール装置と、
    前記第1ロール及び前記第2ロールに挟まれて回転する転写ベルトと、
    前記転写ベルトに画像を形成し、前記第1ロール及び前記第2ロールに転写電圧を印加して当該画像を媒体に転写して当該媒体に画像を形成する画像形成部と
    を備える画像形成装置。
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