JP2014115535A - 画像形成装置及びカップリング機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡素な構成の画像形成装置、及び、カップリング機構を提供する。
【解決手段】 回転軸210は、軸体213、駆動部側ジョイントカップリング212、ピン214、カップリング211、スプリング216、及び、ストッパ215を備える。駆動部側ジョイントカップリング212は、軸体213の先端に取り付けられ、ピン214によって脱落が規制される。カップリング211は、軸体213の軸線に対して傾斜可能且つ軸体213と共に回転可能なように駆動部側ジョイントカップリング212と係合する。スプリング216は、一端により、カップリング211を駆動部側ジョイントカップリング212に押し付ける。ストッパ215は、スプリング216の他端を受けると共に、スプリング216の付勢力によりピン214に係合する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、2つの回転軸がカップリング機構によって接続された画像形成装置、及び、カップリング機構に関する。
従来、記録媒体に画像を形成する画像形成装置がある。この画像形成装置は、例えば、形成する画像を現像する現像ユニット、外周面に画像が形成される感光体ドラム、感光体ドラムの画像を記録媒体に転写する転写ユニット、及び、記録媒体に転写された画像を定着させる定着ユニット等を含んでいる。
このような画像形成装置は、例えば、現像ユニットに設けられた現像ローラ等、様々な回転軸を有している。また、例えば、現像ユニットのように、画像形成装置本体に対して着脱が可能となっているユニットがある。この場合、着脱される現像ユニット等の回転軸の軸心と、画像形成装置本体側の回転軸の軸心とにずれが生じていたとしても、両者間で回転の伝達が可能なように回転軸同士を接続する必要がある。例えば、特許文献1には、軸心にずれが生じている回転軸同士を、両者間で回転の伝達が可能なように接続する構成が開示されている。
特開2010−191027号公報
このような、画像形成装置においては、より一層の構成の簡素化が求められている。このため、回転軸同士を接続するカップリング機構においても、更なる構成の簡素化が求められている。
そこで、本発明は、簡素な構成の画像形成装置、及び、カップリング機構を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、第1回転軸と第2回転軸とを有し、第1回転軸と第2回転軸とがカップリング機構により接続される。第1回転軸は、軸体と、ジョイントカップリングと、ピンと、カップリングと、スプリングと、ストッパと、を備える。ジョイントカップリングは、軸体の先端に取り付けられる。ピンは、軸体に対するジョイントカップリングの脱落を規制する。カップリングは、軸体の軸線に対して傾斜可能且つ軸体と共に回転可能なようにジョイントカップリングと係合する。スプリングは、一端により、カップリングをジョイントカップリングに押し付ける。ストッパは、スプリングの他端を受けると共に、スプリングの付勢力によりピンに係合する。第2回転軸は、カップリングと共に回転可能、且つ、カップリングに対して係脱可能にカップリングと係合する。
この画像形成装置では、スプリングの他端を受けるストッパが、スプリングの付勢力によりピンに係合する。即ち、スプリングは、カップリングをジョイントカップリングに押し付ける機能と、ストッパを軸体のピンに保持させるための機能とを有する。このため、ストッパを軸体に取り付けるための新たな構成要素を設けることが不要となり、簡素な構成の画像形成装置を実現することができる。
また、スプリングの他端を受けるストッパは、スプリングと共に回転する。このため、スプリングの他端を受ける受け部材が画像形成装置の本体部に対して固定された部材である場合に、固定された受け部材に回転するスプリングが当接することにより、受け部材に摩耗が生じるといった不具合が発生することがない。
ピンは、ジョイントカップリングと軸体の先端とが係合した状態で、軸体の軸線方向と直交する方向に沿ってジョイントカップリングと軸体とを貫通するように設けられたピン孔に差し込まれて両端部がピン孔から突出していてもよい。この場合、ストッパは、円筒形状を有し、軸体に通される本体部と、本体部の外周面に設けられ、スプリングの他端を受ける受け部と、本体部の内周面に設けられ、スプリングの付勢力によりピンの両端部に係合する係合部とを備えていてもよい。
この場合には、ストッパの本体部の外周面に設けられた受け部でスプリングの他端を受けることができ、本体部の内周面に設けられた係合部によりストッパをピンに係合させることができる。
係合部は、本体部の内周面に形成された略U字状に延在する隆起部によって構成され、隆起部は、略U字状の開放側が、スプリングの一端に対して他端側を向くように形成されていてもよい。このように、隆起部は、略U字状の開放側がスプリングの一端に対して他端側を向くように形成されているので、スプリングの付勢力によりピンが隆起部の略U字状の閉じ側(底部)に押し付けられ、ピンと係合部とを確実に係合させることができる。また、隆起部は、略U字状の開放側がスプリングの一端に対して他端側を向くように形成されているので、スプリングを押し縮めながらストッパをスプリングの一端側に移動させることで、係合部とピンとの係合状態を容易に解除することができる。
軸体の先端と、ジョイントカップリングとは、回転伝達可能に係合し、ピンは、ピン孔に対して摺動可能に差し込まれ、本体部の内周面には、ピンの端面に対向してピンの移動を規制する規制面が設けられていてもよい。この場合、軸体とジョイントカップリングとが回転伝達可能に係合しているので、ピンは軸体に対するジョイントカップリングの脱落を規制する機能のみを有していればよく、強度の高いピンを用いる必要がない。また、本体部の内周面に規制面を設けることで、ピンがピン孔に摺動可能に差し込まれていたとしても、規制面によってピンのピン孔からの脱落が防止される。規制面によりピンの脱落が防止できるので、ピンが脱落しないようにピン孔にピンを圧入する作業等が不要となり、組立性が向上する。
本発明のカップリング機構は、第1回転軸と第2回転軸とを接続するものである。第1回転軸は、軸体と、ジョイントカップリングと、ピンと、カップリングと、スプリングと、ストッパとを備える。ジョイントカップリングは、軸体の先端に取り付けられる。ピンは、軸体に対するジョイントカップリングの脱落を規制する。カップリングは、軸体の軸線に対して傾斜可能且つ軸体と共に回転可能なようにジョイントカップリングと係合する。スプリングは、一端により、カップリングをジョイントカップリングに押し付ける。ストッパは、スプリングの他端を受けると共に、スプリングの付勢力によりピンに係合する。第2回転軸は、カップリングと共に回転可能、且つ、カップリングに対して係脱可能にカップリングと係合する。
このカップリング機構では、スプリングの他端を受けるストッパが、スプリングの付勢力によりピンに係合する。即ち、スプリングは、カップリングをジョイントカップリングに押し付ける機能と、ストッパを軸体のピンに保持させるための機能とを有する。このため、ストッパを軸体に取り付けるための新たな構成要素を設けることが不要となり、簡素な構成のカップリング機構を実現することができる。
本発明によれば、簡素な構成の画像形成装置、及び、カップリング機構を提供できる。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1の現像ユニットを示す斜視図である。 図2の現像ユニット等の回転軸を駆動する駆動部を示す斜視図である。 回転軸同士の接続部分を示す斜視図である。 回転軸同士の接続構造を示す図であり、(a)は図4のV(a)−V(a)線に沿った断面図、(b)は図4のV(b)−V(b)線に沿った断面図である。 各部の詳細構造を示す図であり、(a)は現像ローラ側ジョイントカップリングを示す斜視図、(b)はカップリングを示す斜視図、(c)は駆動部側ジョイントカップリングを示す斜視図である。 ストッパの詳細構造を示す図であり、(a)はストッパの斜視図、(b)はストッパの本体部の軸線に沿って切った断面図である。 (a)及び(b)は回転軸の組み立て手順を示す斜視図である。 回転軸の組み立て手順を示す図であり、(a)はピンとストッパの挿入部との位置関係を示す側面図、(b)は(a)におけるIX(b)−IX(b)線に沿った断面図である。 (a)〜(c)は、ピンに係合部を係合させる手順を示す側面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
(画像形成装置の全体構成)
図1に示すように、画像形成装置1は、記録媒体搬送ユニット10、転写ユニット20、感光体ドラム30、4つの現像ユニット100、及び、定着ユニット40を含んで構成される。
記録媒体搬送ユニット10は、最終的に画像が形成される記録媒体としての用紙Pを収容すると共に、用紙Pを記録媒体搬送路上に搬送する。用紙Pは、カセットに積層して収容される。記録媒体搬送ユニット10は、用紙Pに転写されるトナー像が二次転写領域Rに到達するタイミングで、用紙Pを二次転写領域Rに到達させる。
転写ユニット20は、現像ユニット100により形成されたトナー像を用紙Pに二次転写する二次転写領域Rに搬送する。転写ユニット20は、転写ベルト21と、転写ベルト21を懸架する懸架ローラ21a、21b、21c及び21dと、感光体ドラム30と共に転写ベルト21を挟持する一次転写ローラ22と、懸架ローラ21dと共に転写ベルト21を挟持する二次転写ローラ24とを含んで構成される。
転写ベルト21は、懸架ローラ21a、21b、21c及び21dにより循環移動される無端状のベルトである。一次転写ローラ22は、転写ベルト21の内周側から感光体ドラム30を押圧するように設けられる。一方、二次転写ローラ24は、転写ベルト21の外周側から懸架ローラ21dを押圧するように設けられる。また、転写ユニット20は、転写ベルト21に付着したトナーを除去するベルトクリーニング装置等を更に備えていてもよい。
感光体ドラム30は、周面に画像が形成される静電潜像担持体であり、例えばOPC(Organic PhotoConductor)からなる。本実施形態に係る画像形成装置1は、カラー画像を形成可能な装置であり、例えばマゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの各色に対応して、4つの感光体ドラム30が転写ベルト21の移動方向に沿って設けられている。各感光体ドラム30の周上には、図1に示すように、帯電ローラ32、露光ユニット34、現像ユニット100、及び、クリーニングユニット38がそれぞれ設けられている。
帯電ローラ32は、感光体ドラム30の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光ユニット34は、帯電ローラ32により帯電した感光体ドラム30の表面を、用紙Pに形成する画像に応じて露光する。これにより、感光体ドラム30の表面のうち露光ユニット34により露光された部分の電位が変化し、静電潜像が形成される。4つの現像ユニット100は、各現像ユニット100に対応して設けられたトナータンク36から供給されたトナーによって感光体ドラム30に形成された静電潜像を現像し、トナー像を生成する。4つのトナータンク36内には、それぞれ、マゼンダ、イエロー、シアン、及び、ブラックのトナーが充填されている。
クリーニングユニット38は、感光体ドラム30上に形成されたトナー像が転写ベルト21に一次転写された後に感光体ドラム30上に残存するトナーを回収する。クリーニングユニット38は、例えばクリーニングブレードを設け、感光体ドラム30の周面にクリーニングブレードを当接させることにより感光体ドラム30上の残トナーをそぎ落とす構成を用いることができる。なお、感光体ドラム30の周上には、感光体ドラム30の回転方向においてクリーニングユニット38と帯電ローラ32との間に、感光体ドラム30の電位をリセットする除電ランプを配置することもできる。
定着ユニット40は、転写ベルト21から用紙Pへ二次転写されたトナー像を用紙Pに付着させ、定着させる。定着ユニット40は、例えば、加熱ローラ42と、加圧ローラ44とを含んで構成される。加熱ローラ42は、回転軸周りに回転可能な円筒状の部材であり、その内部には例えばハロゲンランプなどの熱源が設けられている。加圧ローラ44は、回転軸周りに回転可能な円筒状の部材であり、加熱ローラ42を押圧するように設けられる。加熱ローラ42及び加圧ローラ44の外周面には、例えばシリコンゴム等の耐熱弾性層が設けられる。加熱ローラ42と加圧ローラ44との接触領域である定着ニップ部に用紙Pを通過させることにより、トナー像を用紙Pに溶融定着させる。
また、画像形成装置1には、定着ユニット40によりトナー像が定着された用紙Pを装置外部へ排出するための排出ローラ52及び54が設けられている。
次に、画像形成装置1の動作について説明する。画像形成装置1に被記録画像の画像信号が入力されると、画像形成装置1の制御部は、受信した画像信号に基づいて、帯電ローラ32により感光体ドラム30の表面を所定の電位に均一に帯電させた後、露光ユニット34により感光体ドラム30の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する。
一方、現像ユニット100では、トナーとキャリアとを混合攪拌して十分に帯電させた後、トナーとキャリアとを混合することで生成される現像剤を現像ローラ110に担持させる。そして、現像ローラ110の回転により現像剤が感光体ドラム30と対向する領域まで搬送されると、現像ローラ110に担持された現像剤のうちのトナーが感光体ドラム30の周面上に形成された静電潜像に移動し、静電潜像が現像される。こうして形成されたトナー像は、感光体ドラム30と転写ベルト21とが対向する領域において、感光体ドラム30から転写ベルト21へ一次転写される。転写ベルト21には、4つの感光体ドラム30上に形成されたトナー像が順次積層されて、1つの積層トナー像が形成される。そして、積層トナー像は、懸架ローラ21dと二次転写ローラ24とが対向する二次転写領域Rにおいて、記録媒体搬送ユニット10から搬送された用紙Pに二次転写される。
積層トナー像が二次転写された用紙Pは、定着ユニット40へ搬送される。用紙Pを加熱ローラ42と加圧ローラ44との間で熱及び圧力を加えながら通過させることにより、積層トナー像を用紙Pに溶融定着させる。その後、用紙Pは、排出ローラ52及び54により画像形成装置1の外部へ排出される。一方、転写ベルト21は、ベルトクリーニング装置を備える場合、積層トナー像が用紙Pへ二次転写された後、転写ベルト21に残存するトナーをベルトクリーニング装置により除去してもよい。
以下、画像形成装置1に設けられた2つの回転軸同士の接続構造として、現像ユニット100に設けられた現像ローラ110の回転軸(第2回転軸)111(図2参照)と、回転軸の駆動を行う駆動部200(図3参照)に設けられた回転軸(第1回転軸)210との接続構造を代表させて説明する。以下において説明する現像ローラ110の回転軸111と駆動部200の回転軸210との接続構造は、画像形成装置1に設けられた他の2つの回転軸同士を接続する際にも適用することができる。
(現像ユニットの構成)
図2に示すように、現像ユニット100は、現像ローラ110、及び、現像ユニット100内のトナーの攪拌と搬送とを行う攪拌搬送部材等を備えている。現像ローラ110の回転軸111の端部、攪拌搬送部材の回転軸の端部は、現像ユニット100の本体部101から突出している。現像ユニット100は、画像形成装置1の本体部に対して着脱可能となっている。
(駆動部の構成)
図3に示すように、駆動部200は、現像ローラ110の回転軸111の駆動を行う回転軸210、現像ユニット100に設けられた攪拌搬送部材の回転軸等の駆動を行う回転軸、及び、これらを駆動する駆動源等を備えている。現像ローラ110の回転軸111の駆動を行う回転軸210の端部、及び、攪拌搬送部材の回転軸等の駆動を行う回転軸の端部は、本体部201から突出している。現像ユニット100の回転軸111の端部と、駆動部200の回転軸210の端部とは、現像ユニット100の画像形成装置1の本体部への取り付け及び取り外しに伴い、係脱(係合及び係合の解除)が可能となっている。
(カップリング機構の詳細)
以下、現像ローラ110の回転軸111と、駆動部200の回転軸210とにおけるカップリング機構の詳細について説明する。図4、図5(a)及び図5(b)に示すように、現像ローラ110の回転軸111は、駆動部200の回転軸210との接続部周りにおいて、軸体112、及び、現像ローラ側ジョイントカップリング113を含んで構成される。
図6(a)に示すように、現像ローラ側ジョイントカップリング113は、球体部113a、2つの突起部113b、及び、本体部113cを含んで構成される。本体部113cは、略円筒形状を有している。本体部113cには、本体部113cの軸線方向に対して直交する方向に沿って貫通するピン孔113dが設けられている。球体部113aは、本体部113cにおける回転軸210に接続される側の端部に設けられる。球体部113aは、略球形状を有している。2つの突起部113bは、球体部113aの外面にそれぞれ設けられる。2つの突起部113bは、本体部113cの軸心を挟んで互いに対向するように配置される。
図5(a)及び図5(b)に示すように、軸体112の先端部は、現像ローラ側ジョイントカップリング113の本体部113cに差し込まれる。また、軸体112の先端部には、軸体112の軸線方向に対して直交する方向に沿って貫通するピン孔112aが設けられる。軸体112の先端部が現像ローラ側ジョイントカップリング113の本体部113cに差し込まれた状態で、現像ローラ側ジョイントカップリング113のピン孔113d、及び、軸体112のピン孔112aを通るようにピン114が圧入される。これにより、現像ローラ側ジョイントカップリング113が、軸体112から脱落することが防止される。なお、現像ローラ側ジョイントカップリング113と軸体112とを接続する構成については、ピン114をピン孔に圧入する構成に限定されず、適宜の構成を用いることができる。
一方、図4、図5(a)及び図5(b)に示すように、駆動部200の回転軸210は、現像ユニット100の回転軸111との接続部周りにおいて、カップリング211、駆動部側ジョイントカップリング(ジョイントカップリング)212、軸体213、ピン214、ストッパ215、スプリング216、及びベアリング217を含んで構成される。
図6(c)に示すように、駆動部側ジョイントカップリング212は、球体部212a、2つの突起部212b、及び、本体部212cを含んで構成される。本体部212cは、略円筒形状を有している。本体部212cの内周面は、断面が略D字形状を有している。本体部212cには、本体部212cの軸線方向に対して直交する方向に沿って貫通するピン孔212dが設けられている。球体部212aは、本体部212cにおける回転軸111に接続される側の端部に設けられる。球体部212aは、略半球形状を有している。2つの突起部212bは、球体部212aの外面にそれぞれ設けられる。2つの突起部212bは、本体部212cの軸心を挟んで互いに対向するように配置される。
図5(a)及び図5(b)に示すように、軸体213の先端部は、駆動部側ジョイントカップリング212の本体部212cに差し込まれる。なお、軸体213の先端部は、断面が略D字形状を有している。本体部212cの内周面と、軸体213の先端部とがそれぞれ、断面が略D字形状を有しているので、軸体213と駆動部側ジョイントカップリング212とは、回転伝達可能に係合する。また、軸体213の先端部には、軸体213の軸線方向に対して直交する方向に沿って貫通するピン孔213aが設けられる。
軸体213の先端部が駆動部側ジョイントカップリング212の本体部212cに差し込まれた状態で、駆動部側ジョイントカップリング212のピン孔212d、及び、軸体213のピン孔213aを通るようにピン214が差し込まれる。これにより、駆動部側ジョイントカップリング212が、軸体213から脱落することが防止される。なお、ピン214は、ピン孔213a及びピン孔212dに対して摺動可能に差し込まれる。また、ピン214の両端部は、駆動部側ジョイントカップリング212の本体部212cの外周面からそれぞれ突出している。
カップリング211は、回転軸111の現像ローラ側ジョイントカップリング113と、回転軸210の駆動部側ジョイントカップリング212とを接続するものである。図6(b)に示すように、カップリング211は、略円筒形状を有している。カップリング211の内周面211aには、カップリング211の軸線方向に沿って延在する2つの溝部211bが設けられる。2つの溝部211bは、カップリング211の軸心を挟んで互いに対向する位置に設けられる。カップリング211の内周面211aにおける駆動部側ジョイントカップリング212が接続される側の端部には、内周面211aの径を縮径した縮径部211cが設けられる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、駆動部側ジョイントカップリング212の球体部212aは、カップリング211内に配置される。このとき、2つの突起部212bは、カップリング211の2つの溝部211bにそれぞれ嵌め込まれる。カップリング211の縮径部211cは、球体部212aに摺動可能に当接する。これにより、カップリング211は、駆動部側ジョイントカップリング212が取り付けられた軸体213の軸線方向に対して傾斜可能、且つ、駆動部側ジョイントカップリング212と共に回転可能なように駆動部側ジョイントカップリング212と係合する。
同様に、現像ローラ側ジョイントカップリング113の球体部113aは、カップリング211内に配置される。このとき、2つの突起部113bは、カップリング211の2つの溝部211bにそれぞれ嵌め込まれる。カップリング211の内周面211aは、球体部113aに摺動可能に当接する。これにより、カップリング211は、現像ローラ側ジョイントカップリング113が取り付けられた軸体112の軸線方向に対して傾斜可能、且つ、現像ローラ側ジョイントカップリング113と共に回転可能なように現像ローラ側ジョイントカップリング113と係合する。
このように、現像ローラ側ジョイントカップリング113、駆動部側ジョイントカップリング212、及び、カップリング211により、いわゆる、ユニバーサルジョイント(自在継ぎ手)機能が実現される。
図5(a)及び図5(b)に示すように、スプリング216は、円筒コイル形状を有している。スプリング216の内側には、軸体213が通される。スプリング216は、カップリング211とストッパ215との間に配置される。スプリング216の一端は、カップリング211の縮径部211cに当接し、他端はストッパ215に当接する。スプリング216は、カップリング211を駆動部側ジョイントカップリング212に押し付ける、即ち、縮径部211cを駆動部側ジョイントカップリング212の球体部212aに押し付ける。
図7(a)及び図7(b)に示すように、ストッパ215は、受け部215a、本体部215b、及び、係合部215cを含んで構成される。本体部215bは、略円筒形所を有している。本体部215bの内側には、軸体213が通される。本体部215bの外周面には、スプリング216の他端を受けるフランジ状の受け部215aが設けられる。これにより、ストッパ215は、スプリング216によってカップリング211から離間する方向に付勢される。受け部215aは、本体部215bの外周面においてカップリング211から離れた側の端部に形成される。
本体部215bの内周面215eには、ピン214の両端部にそれぞれ係合する2つの係合部215cが設けられる。係合部215cは、本体部215bの内周面215eにおいて、カップリング211に近い側の端部に形成される。係合部215cは、本体部215bの内周面215eに形成された略U字状に延在する隆起部によって構成される。即ち、隆起部は、本体部215bの内周面215eから軸心側に向けて突出している。係合部215cは、略U字状の開放側が、受け部215a側を向くように形成される。
図5(a)及び図7(a)に示すように、ストッパ215がスプリング216によって付勢されることで、ピン214の両端部は、それぞれ、2つの係合部215cの略U字状の隆起部の閉じ側(底部)に落とし込まれる。このように、スプリング216の付勢力によって係合部215cとピン214の端部とが係合することで、ストッパ215が本体部215bの軸線周りに回転することが防止されると共に、ストッパ215がピン214に保持される。
また、ピン214の両端部が2つの係合部215cにそれぞれ係合した状態において、ピン214の端面は、本体部215bの内周面215eに対向している。以下、内周面215eのうち、ピン214の端面に対向する部位を規制面215f(図7(b)参照)という。なお、ピン214の長さは、本体部215bの内径よりも所定長さだけ短くなっている。図7(a)に示すように、ストッパ215の内周面215eにおいて係合部215cが設けられる側の端部には、係合部215cのように軸心側に突出していない部分(以下「挿入部215d」という)が2か所設けられている。ピン214は、挿入部215dを介して、本体部215bの内側に配置可能となっている。
ベアリング217は、駆動部200の本体部201に対して、軸体213を回転可能に支持する。ベアリング217として、例えば、ボールベアリング、或は、樹脂製のベアリング等を用いることができる。
次に、回転軸210の組み立て手順について説明する。まず、図8(a)に示すように、駆動部側ジョイントカップリング212の本体部212cに、軸体213の先端部を差し込み、ピン孔212d及びピン孔213aにピン214を差し込む。そして、軸体213における駆動部側ジョイントカップリング212が取り付けられる側に対して反対側の端部から、カップリング211を軸体213に通し、更に、スプリング216を軸体213に通す。
次に、図8(b)に示すように、軸体213における駆動部側ジョイントカップリング212が取り付けられた側に対して反対側の端部から、ストッパ215を軸体213に通す。そして、ストッパ215の係合部215cに、ピン214の端部を係合させる。より詳細には、図9(a)及び図9(b)に示すように、ストッパ215を本体部215bの軸線周りに回転させて、2つの挿入部215dをピン214の両端部にそれぞれ対向させる。そして、図10(a)に示すように、スプリング216を押し縮めながらストッパ215をカップリング211側に移動させ、ピン214を本体部215b内に位置させる。このとき、係合部215cの略U字状の開放側の端部が、ピン214よりもカップリング211側となる位置まで、ストッパ215をカップリング211側へ移動させる。
次に、図10(b)に示すように、ストッパ215を本体部215bの軸線周りに回転させ、本体部215bの軸線方向から見て、ピン214と係合部215cの略U字状の底部とを対向させる。そして、図10(c)に示すように、スプリング216の付勢力によりストッパ215をカップリング211から離れる方向に移動させることで、係合部215cにピン214の端部が係合する。その後、図5(a)等に示すベアリング217を軸体213に取り付けることで、回転軸210が形成される。
上述のようにして組み立てられた回転軸210と、現像ユニット100の回転軸111とを接続する場合、現像ローラ側ジョイントカップリング113をカップリング211内に嵌め込むことで、回転軸111と回転軸210とを接続することができる。反対に、現像ユニット100を画像形成装置1の本体部から取り外す場合には、回転軸210のカップリング211内から回転軸111の現像ローラ側ジョイントカップリング113を引き抜くことで、回転軸111と回転軸210との接続を切り離すことができる。
本実施形態は以上のように構成され、スプリング216の端部を受けるストッパ215が、スプリング216の付勢力によりピン214に係合する。即ち、スプリング216は、カップリング211を駆動部側ジョイントカップリング212に押し付ける機能と、ストッパ215を軸体213のピン214に保持させるための機能とを有する。このため、ストッパ215を軸体213に取り付けるための新たな構成要素を設けることが不要となり、簡素な構成の画像形成装置1を実現することができる。
また、スプリング216の端部を受けるストッパ215は、軸体213の回転時にスプリング216と共に回転する。このため、スプリング216の端部を受ける受け部材が駆動部200の本体部201に対して固定された部材である場合に、固定された受け部材に回転するスプリングが当接することにより、受け部材に摩耗が生じるといった不具合が発生することがない。
また、ストッパ215は、受け部215aと、本体部215bの内周面に設けられた係合部215cとを有している。このため、ストッパ215の受け部215aによってスプリング216の端部を受けることができ、係合部215cによりストッパ215をピン214に係合させることができる。
係合部215cを、本体部215bの内周面215eに形成された略U字状に延在する隆起部によって構成した。また、係合部215cを、略U字状の開放側が、受け部215a側(カップリング211に当接するスプリング216の一端に対してストッパ215の受け部215aに当接するスプリング216の他端側)を向くように形成した。これにより、スプリング216の付勢力によりピン214が係合部215cの略U字状の閉じ側(底部)に押しつけられ、ピン214と係合部215cとを確実に係合させることができる。また、係合部215cが略U字状の隆起部によって構成されているので、スプリング216を押し縮めながらストッパ215をカップリング211側に移動させてストッパ215を回転させることで、係合部215cとピン214との係合状態を容易に解除することができる。
ピン214の端面は、ストッパ215の内周面215eに設けられた規制面215fに対向しているので、規制面215fによってピン214の軸方向の移動を規制することができる。規制面215fによりピン214の脱落が防止できるので、ピン214が脱落しないようにピン孔213a及びピン孔212dにピン214を圧入する作業等が不要となり、組立性が向上する。また、軸体213と駆動部側ジョイントカップリング212とを回転伝達可能に係合させることで、ピン214は、軸体213に対する駆動部側ジョイントカップリング212の脱落を規制する機能のみを有していればよく、強度の高いピン214を用いる必要がない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明を適用した2つの軸の接続構造として、現像ユニット100の現像ローラ110の回転軸111と、駆動部200の回転軸210とを接続する場合を例に説明したが、他の2つの軸同士を接続する場合であっても、上述した接続構造を適用することができる。
ピン214は、駆動部側ジョイントカップリング212のピン孔212d、及び、軸体213のピン孔213aに対して摺動可能に差し込むものとしたが、ピン214の両端部がピン孔212dから突出していれば、圧入等により嵌め込んでもよい。
また、画像形成装置1に備えられた2つの回転軸同士を接続する場合を例に説明したが、画像形成装置1に備えられた回転軸に限定されず、他の装置等に備えられた回転軸同士を接続する際に、上記の構成を適用してもよい。
1…画像形成装置、111…回転軸(第2回転軸)、112…軸体、113…現像ローラ側ジョイントカップリング、210…回転軸(第1回転軸)、211…カップリング、212…駆動部側ジョイントカップリング(ジョイントカップリング)、212d…ピン孔、213…軸体、213a…ピン孔、214…ピン、215…ストッパ、215a…受け部、215b…本体部、215c…係合部(隆起部)、215f…規制面、216…スプリング。

Claims (5)

  1. 第1回転軸と第2回転軸とを有し、前記第1回転軸と前記第2回転軸とがカップリング機構により接続された画像形成装置であって、
    前記第1回転軸は、
    軸体と、
    前記軸体の先端に取り付けられるジョイントカップリングと、
    前記軸体に対する前記ジョイントカップリングの脱落を規制するピンと、
    前記軸体の軸線に対して傾斜可能且つ前記軸体と共に回転可能なように前記ジョイントカップリングと係合するカップリングと、
    一端により、前記カップリングを前記ジョイントカップリングに押し付けるスプリングと、
    前記スプリングの他端を受けると共に、前記スプリングの付勢力により前記ピンに係合するストッパと、
    を備え、
    前記第2回転軸は、前記カップリングと共に回転可能、且つ、前記カップリングに対して係脱可能に前記カップリングと係合する、
    画像形成装置。
  2. 前記ピンは、前記ジョイントカップリングと前記軸体の先端とが係合した状態で、前記軸体の軸線方向と直交する方向に沿って前記ジョイントカップリングと前記軸体とを貫通するように設けられたピン孔に差し込まれて両端部が前記ピン孔から突出し、
    前記ストッパは、
    円筒形状を有し、前記軸体に通される本体部と、
    前記本体部の外周面に設けられ、前記スプリングの他端を受ける受け部と、
    前記本体部の内周面に設けられ、前記スプリングの付勢力により前記ピンの両端部にそれぞれ係合する一対の係合部と、
    を備える、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記係合部は、前記本体部の内周面に形成された略U字状に延在する隆起部によって構成され、
    前記隆起部は、前記略U字状の開放側が、前記スプリングの一端に対して他端側を向くように形成される、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記軸体の先端と、前記ジョイントカップリングとは、回転伝達可能に係合し、
    前記ピンは、前記ピン孔に対して摺動可能に差し込まれ、
    前記本体部の内周面には、前記ピンの端面に対向して前記ピンの移動を規制する規制面が設けられる、
    請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 第1回転軸と第2回転軸とを接続するカップリング機構であって、
    前記第1回転軸は、
    軸体と、
    前記軸体の先端に取り付けられるジョイントカップリングと、
    前記軸体に対する前記ジョイントカップリングの脱落を規制するピンと、
    前記軸体の軸線に対して傾斜可能且つ前記軸体と共に回転可能なように前記ジョイントカップリングと係合するカップリングと、
    一端により、前記カップリングを前記ジョイントカップリングに押し付けるスプリングと、
    前記スプリングの他端を受けると共に、前記スプリングの付勢力により前記ピンに係合するストッパと、
    を備え、
    前記第2回転軸は、前記カップリングと共に回転可能、且つ、前記カップリングに対して係脱可能に前記カップリングと係合する、
    カップリング機構。
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