JP2018179981A - カメラ校正方法、カメラ校正プログラム及びカメラ校正装置 - Google Patents

カメラ校正方法、カメラ校正プログラム及びカメラ校正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カメラの視野の広範囲にわたる精度の高い校正を可能にするカメラ校正技術を提供する。【解決手段】2つのカメラのカメラパラメータを、複数の校正点を用いて算出するカメラ校正方法は、複数の校正点の3次元座標とカメラそれぞれのカメラ画像での複数の校正点の画像座標とを取得し(S301)、各カメラの複数のカメラパラメータを取得し(S302)、校正点それぞれについて、校正点を見る2つのカメラの見込角に対応する見込角対応長を算出し(S303)、校正点それぞれについて、2つのカメラ間での校正点の視差から、校正点の3次元位置に対応する測距点の3次元位置を算出し(S304)、校正点それぞれについて、校正点の3次元座標と校正点に対応する測距点の3次元位置との差異を、校正点に対応する見込角対応長を用いて重み付けし(S305)、重み付け後の差異に基づいて、カメラパラメータを更新する(S307)。【選択図】図8

Description

本開示は、カメラ校正方法、カメラ校正プログラム及びカメラ校正装置に関する。
カメラパラメータの算出、すなわちカメラの校正を行うために、2次元画像上における2次元座標、又は、3次元空間中の3次元座標に基づくカメラパラメータの評価関数が必要である。2次元画像上における2次元座標は、画像座標とも呼ばれ、3次元空間中の3次元座標は、世界座標とも呼ばれる。上記評価関数は、算出したカメラパラメータと正解となるカメラパラメータとの差異を表し、算出したカメラパラメータが正解のカメラパラメータに一致した場合、0となる。従来の評価関数を用いたカメラの校正では、まず、校正装置を用いて3次元空間中の対象点A0iの世界座標A1i及び対象点A0iに対応する点の画像座標A2iの組を準備し、次に対象点A0iの世界座標A1iをカメラパラメータに基づき画像上に投影した点の画像座標A3iを求め、そして、評価値として、画像座標A2iと画像座標A3iとの距離A4i(再投影誤差とも呼ばれる)の総和ΣA4iが使われる場合がある。また、対象点をステレオカメラで測距した長さと、予め計測したステレオカメラから対象点までの長さとの差が、評価値として使われる場合もある。例えば、非特許文献1及び2は、世界座標及び画像座標の組を用いる前者に関する技術を開示し、特許文献1は、ステレオカメラを用いる後者に関する技術を開示している。
特開2012−202694号公報
Roger Y. Tsai、「A Versatile Camera Calibration Technique for High-Accuracy 3D Machine Vision Metrology Using Off-the-Shelf TV Cameras and Lenses」、Journal of Robotics and Automation、IEEE、1987年8月、Vol. RA-3、No.4、p.323-344 Zhengyou Zhang、「A Flexible New Technique for Camera Calibration」、IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence、IEEE、2000年、Vol. 22 (11)、p.1330-1334
従来のカメラ校正では、画像上の距離又は狭角カメラのステレオ測距に基づく、カメラパラメータの評価関数が、使用される。一方、広角カメラのステレオ測距用途におけるカメラの校正において、カメラの視野全体においてキャリブレーション、つまり校正が正確に行えない場合がある。
本開示は、カメラの視野の広範囲にわたる精度の高い校正を可能にするカメラ校正方法、カメラ校正プログラム及びカメラ校正装置を提供する。
本開示の一態様に係るカメラ校正方法は、2つのカメラのカメラパラメータを、複数の校正点を用いて算出するカメラ校正方法であって、(a1)第1のメモリに格納され、前記複数の校正点の3次元座標と前記カメラそれぞれのカメラ画像での前記複数の校正点の画像座標とを含む校正点データを取得し、(a2)第2のメモリに格納された前記カメラそれぞれの複数のカメラパラメータを取得し、(a3)前記校正点それぞれについて、前記校正点を見る前記2つのカメラの見込角の大きさに対応する見込角対応長を、前記校正点データと前記カメラパラメータとに基づいて算出し、(a4)前記校正点それぞれについて、前記校正点の画像座標と前記カメラパラメータとに基づいて、前記2つのカメラ間での前記校正点の視差から、前記校正点の3次元位置に対応する測距点の3次元位置を算出し、(a5)前記校正点それぞれについて、前記校正点の3次元座標と前記校正点に対応する前記測距点の3次元位置との差異を、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を用いて重み付けし、(a6)重み付け後の前記差異に基づいて、前記カメラパラメータを更新し、(a7)更新したカメラパラメータを出力し、処理(a1)〜処理(a7)の少なくとも1つがプロセッサによって実行される。
本開示の一態様に係るカメラ校正プログラムは、(a1)複数の校正点の3次元座標及び画像座標を含む校正点データを、第1のメモリから取得し、ここで、前記複数の校正点の画像座標は、2つのカメラそれぞれのカメラ画像での前記複数の校正点の画像座標であり、(a2)前記カメラそれぞれの複数のカメラパラメータを、第2のメモリから取得し、(a3)前記校正点それぞれについて、前記校正点を見る前記2つのカメラの見込角の大きさに対応する見込角対応長を、前記校正点データと前記カメラパラメータとに基づいて算出し、(a4)前記校正点それぞれについて、前記校正点の画像座標と前記カメラパラメータとに基づいて、前記2つのカメラ間での前記校正点の視差から、前記校正点の3次元位置に対応する測距点の3次元位置を算出し、(a5)前記校正点それぞれについて、前記校正点の3次元座標と前記校正点に対応する前記測距点の3次元位置との差異を、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を用いて重み付けし、(a6)重み付け後の前記差異に基づいて、前記カメラパラメータを更新し、(a7)更新したカメラパラメータを出力することをコンピュータに実行させる。
本開示の一態様に係るカメラ校正装置は、2つのカメラのカメラパラメータを算出する処理回路を備え、前記処理回路は、(a1)複数の校正点の3次元座標と前記2つのカメラそれぞれのカメラ画像での前記複数の校正点の画像座標とを含む校正点データを、第1のメモリから取得し、(a2)前記カメラそれぞれの複数のカメラパラメータを、第2のメモリから取得し、(a3)前記校正点それぞれについて、前記校正点を見る前記2つのカメラの見込角の大きさに対応する見込角対応長を、前記校正点データと前記カメラパラメータとに基づいて算出し、(a4)前記校正点それぞれについて、前記校正点の画像座標と前記カメラパラメータとに基づいて、前記2つのカメラ間での前記校正点の視差から、前記校正点の3次元位置に対応する測距点の3次元位置を算出し、(a5)前記校正点それぞれについて、前記校正点の3次元座標と前記校正点に対応する前記測距点の3次元位置との差異を、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を用いて重み付けし、(a6)重み付け後の前記差異に基づいて前記カメラパラメータを更新し、(a7)更新したカメラパラメータを出力する。
なお、上記の包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読取可能な記録ディスク等の記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等の不揮発性の記録媒体を含む。
本開示に係るカメラ校正技術によれば、カメラの視野の広範囲にわたり精度の高い校正を行うことが可能になる。本開示の一態様の付加的な恩恵及び有利な点は本明細書及び図面から明らかとなる。この恩恵及び/又は有利な点は、本明細書及び図面に開示した様々な態様及び特徴により個別に提供され得るものであり、その1以上を得るために全てが必要ではない。
図1は、複数眼の広角カメラが備える2つの広角カメラを通じてステレオ測距した場合に生じ得る測距誤差を例示する図である。 図2は、魚眼カメラによるチェッカーパタンの撮影画像の一例を示す図である。 図3は、実施の形態1に係るカメラ校正装置を備えるカメラシステムの構成の一例を示すブロック図である。 図4は、図3の多眼カメラをレンズの光軸と垂直な一方向から見た側面図である。 図5は、図3の多眼カメラの自動車への搭載例を示す平面図である。 図6Aは、実施の形態1に係るカメラ校正装置の構成の一例を示すブロック図である。 図6Bは、校正点データの例を示す図である。 図7は、実施の形態1に係るカメラ校正装置が用いる見込角対応長の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1に係るカメラ校正装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態1に係るカメラ校正装置が校正するカメラと、校正点と、校正点の測距点との関係の一例を示す図である。 図10は、図9のカメラを用いたステレオ測距における測距誤差の一例を示す図である。 図11は、実施の形態2に係るカメラ校正装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、実施の形態3に係るカメラ校正装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態4に係るカメラ校正装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図14は、実施の形態5に係るカメラ校正装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態に係るカメラ校正装置が適用される多眼カメラの変形例を示す模式的な斜視図である。
[本開示の基礎となった知見]
本発明者らは、「背景技術」の欄において記載したカメラ校正技術に関し、これらの技術を広角カメラのステレオ測距に用いる場合、下記の問題が生じることを見出した。
第一に、カメラの視野の端に相当する画像外周部において、キャリブレーション誤差が、ステレオ測距の精度に大きく影響し、画像外周部を含めて、広い視野範囲で測距誤差を最小化できないことである。
例えば、図1を参照すると、多眼広角カメラ1000が備える2つの広角カメラ1001及び1002を通じてステレオ測距する場合に生じ得る測距誤差の例が示されている。多眼広角カメラ1000は、複数の広角カメラを備えている。複数の広角カメラのそれぞれは、広角レンズを備える。多眼広角カメラ1000は、広角カメラ1001の正面に向かう方向かつカメラ1002の正面に向かう方向である正面方向D1から、正面方向D1と大きい角度を形成する方向D2にまでにわたる広い視野角を有している。正面方向D1は、広角カメラ1001及び1002の光軸OAに沿う方向であり、多眼広角カメラ1000から視野角の中央付近に延びる方向である。方向D2は、多眼広角カメラ1000から視野角の端付近に延びる方向である。例えば、多眼広角カメラ1000の複数の広角カメラは、互いに光軸が平行になるように配置される。広角カメラ1001及び1002の視野角の中央付近の被写体は、これらの撮影画像の中央付近に位置し、視野角の端付近の被写体は、撮影画像の端付近、つまり、画像外周部に位置する。
広角カメラ1001及び1002に、キャリブレーション誤差、つまり校正誤差があり、広角カメラ1001及び1002を用いて被写体をステレオ測距して広角カメラ1001から被写体の距離B11、広角カメラ1002から被写体の距離B12を得た場合、広角カメラ1001から被写体までの実際の距離B13は距離B11と異なり、広角カメラ1002から被写体までの実際の距離B14は距離B12と異なる。なお、ステレオ測距は、2つのカメラがそれぞれ3次元空間中の点B00を撮影した場合、それぞれの撮影画像上での点B00に対応する点の位置の違い、つまり、視差から、点B00の3次元位置を算出する技術であり、三角測量の原理に基づく。
例えば、広角カメラ1001及び1002が被写体を撮影した場合、広角カメラ1001及び1002それぞれのレンズへの被写体の像の入射角は、校正誤差の影響により、設計上の入射角θに対して、角度誤差Δφを有する。なお、広角カメラ1001及び1002の角度誤差Δφは、同一になる場合も異なる場合もある。例えば、広角カメラ1001及び1002は、正面方向D1の位置A1の被写体を撮影した場合、広角カメラ1001から位置A1aまでの距離が、広角カメラ1001から位置A1までのステレオ測距結果として出力され、広角カメラ1002から位置A1aまでの距離が、広角カメラ1002から位置A1までのステレオ測距結果として出力される。また、広角カメラ1001及び1002は、方向D2の位置A2の被写体を撮影した場合、広角カメラ1001から位置A2aまでの距離が、広角カメラ1001から位置A2までのステレオ測距結果として出力され、広角カメラ1002から位置A2aまでの距離が、広角カメラ1002から位置A2までのステレオ測距結果として出力される。位置A2及びA2a間の距離は、位置A1及びA1a間の距離よりも大幅に大きくなる。このように、広角カメラ1001及び1002が並ぶ面である紙面に平行な面に沿う方向での多眼広角カメラ1000の視野角に関して、視野角の端付近では、視野角の中央付近よりも、校正精度がステレオ測距結果に与える影響が大きい。
第二に、測距精度が評価値として直接最小化されていないことである。その詳細を説明すると、例えば、カメラ校正を行うためには、3次元空間中における着目点と、着目点を撮像したカメラ画像中の着目点に対応する点の画素位置とを対応付ける必要がある。3次元空間中の3次元座標は、世界座標とも呼ばれる。カメラの位置は世界座標を用いて記述される。2次元画像であるカメラ画像は、カメラで撮像された画像を意味し、カメラ画像上で定義される2次元座標は、画像座標とも呼ばれる。カメラが存在する3次元空間中の着目点の3次元座標と、当該カメラで当該3次元空間を撮影して得た2次元画像中の当該着目点が投影される画素位置(以下、対応点と呼ぶ)とを対応づける必要がある。
従来の技術は、まず、カメラで校正指標を撮像する。校正指標は、例えば、チェッカーパタンである。チェッカーパタンはパターン形状を有し、かつ、特徴点、例えば、チェッカーパタンの交点の3次元座標が既知である。次に、撮像した画像におけるチェッカーパタンの交点に対応する点を検出して、撮像したカメラ画像における特徴点が投影される点である画素位置を求める。このようにして特徴点の3次元座標と2次元画像において特徴点が投影される点の画素位置との対応付けが行われている。
例えば、図2を参照すると、箱状の被写体の内側に一定間隔で描画されたチェッカーパタンを校正指標として撮影された校正指標のカメラ画像の一例が示されている。例えば、図2に示すように、図2上でカメラ画像Cの左上に位置する「0」を原点としたxy座標系が、カメラ画像Cの画像座標系として設定される。このようなカメラ画像Cに対して、オペレータが、コンピュータ等の処理装置を操作し、画像座標系に従って、チェッカーパタンの交点の位置C1等を読み取り、交点位置C1等の画像座標を取得する。さらに、オペレータは、処理装置に、チェッカーパタンの交点位置C1とその3次元座標とが予め対応付けられた規則を参照させ、カメラ画像における交点位置C1に対応する位置の3次元座標を取得させる。具体的には、3次元空間における特定の位置に世界座標の原点とX、Y及びZの3軸とを定め、着目交点C1が原点から何番目のチェッカーパタン交点になっているかによって、3次元座標を同定できる。
さらに、カメラパラメータに基づく座標変換により、世界座標系における点を画像座標系における点に投影することができる。言い換えれば、カメラパラメータを用いて、世界座標上の点に対応するカメラ画像上の計算上の対応点を求めることができる。
さらに、校正指標を撮影して求めた実際に対応している点における世界座標(X,Y,Z)及び画像座標(x,y)の組から、カメラパラメータを算出することもできる。ピンホールカメラを用いるモデルを例として、カメラパラメータを用いた世界座標から画像座標への投影式を式1に示す。
このピンホールカメラのモデルのカメラパラメータは、カメラ画像の中心のx座標成分Cx及びy座標成分Cyと、焦点距離fと、カメラの撮像素子の1画素におけるx軸方向長さd’x及びy軸方向長さd’yと、世界座標系の基準に対するカメラの回転を示す3行3列の回転行列Rの成分Rijと、世界座標系の基準に対するカメラの並進距離を示す並進ベクトルのX座標成分T、Y座標成分T及びZ座標成分Tと、自由度のない媒介変数hとを、要素として含む。回転行列Rの要素Rijにおいて、添え字iは回転行列Rの行番号を表し、添え字jは回転行列Rの列番号を表す。例えば、カメラの内部パラメータであるCx、Cy、f、d’x及びd’yは、設計値を有し、設計値通りに規定され得る。カメラの外部パラメータである回転行列R及び並進ベクトルTは、カメラの姿勢及び位置に関するパラメータであり、設計値を有しても設計値通りに規定できない場合がある。このため、カメラの内部パラメータには設計値が使用され、カメラの外部パラメータのみが算出されてもよい。
また、図2に示すように、3次元空間のチェッカーパタンを撮影することによりカメラ画像のチェッカーパタンに生じるような歪曲収差等の歪みは、歪みのない画像座標(x,y)から、歪みのある画像座標(xd,yd)への変換を表すΦ([x y])を、下記の式2のように用いることにより表現できる。
従来技術におけるカメラ校正技術に関し、特許文献及び非特許文献に記載の技術とその問題点とを、以下において順に説明する。
特許文献1の技術は、カメラパラメータの評価関数に、ステレオ測距により算出した特徴点間の3次元距離(ユークリッド距離とも呼ぶ)と、予め測定した上記特徴点間の距離との差を用いる。ステレオ測距は、三角測量の原理に基づく測距方法であるため、ステレオカメラ間、具体的には、2つのレンズ間の距離である基線長が短くなるほど、2つのレンズから被写体へ至る視線が形成する見込角が小さくなり、測距精度は低下する。例えば、図1に示すように、広角カメラの視野角の端付近である画像外周部に撮像される被写体(例えば位置A2にある被写体)をステレオ測距する場合、広角カメラの視野角の中央付近で撮像される被写体(例えば位置A1にある被写体)をステレオ測距する場合に比べて、測距精度は低下する。
位置A2及びカメラ1001のレンズの中心を結ぶ線分と位置A2及びカメラ1002のレンズの中心を結ぶ線分とがなす角度は、位置A1及びカメラ1001のレンズの中心を結ぶ線分と位置A1及びカメラ1002のレンズの中心を結ぶ線分とがなす角度に比べて、小さい。この場合、位置A2に対するカメラ1001のレンズ及びカメラ1002のレンズの間の基線長には、位置A1に対するカメラ1001のレンズ及びカメラ1002のレンズの間の基線長に比べて短くなったことと、実質的に同様の現象が生じる。このように、特許文献1に記載の技術の評価関数は、広角ステレオカメラに対して、最適であるとは言えない。
例えば、被写体から見たカメラCA1に含まれるレンズCA2と被写体から見たカメラCB1に含まれるレンズCB2との間の見掛けのレンズ間距離を下記のように定義してもよい。「カメラCA1に含まれるレンズCA2とカメラCB1に含まれるレンズCB2との間の見掛けのレンズ間距離」は、被写体を示す点とレンズCA2の中心(具体的には、投影中心)CA3との間の線分CA4(すなわち、視線CA5)と、被写体を示す点とレンズCB2の中心(具体的には、投影中心)CB3との間の線分CB4(すなわち、視線CB5)とがなす角である見込角を中心角として有し、且つ、中心CA3及び/又は中心CB3を通る円弧を有する扇形における弦の長さである。なお、中心CA3及び中心CB3のうち、被写体により近い方を円弧に含むように決定してもよい。
本明細書において、見込角に対応し且つ見込角の大きさに相関する長さを見込角対応長と呼び、見掛けのレンズ間距離は、見込角対応長の一例である。
なお、着目する点とカメラCA1に含まれるレンズCA2の中心CA3との間の線分CA4(すなわち、視線CA5)と、着目する点とカメラCB1に含まれるレンズCB2の中心CB3との間の線分CB4(すなわち、視線CB5)とがなす角である見込角のことを、カメラCA1及びカメラCB1から着目する点を見た場合の見込角、又は、着目する点から見たときのカメラCA1及びカメラCB1の見込角、又は、着目点に対するカメラCA1及びカメラCB1の見込角と呼んでもよい。
詳細は後述するが、見込角対応長の値は、見込角の値と1対1で対応する、つまり、見込角の値によって一意に決定され得る。さらに、見込角対応長は、見込角が大きくなると大きくなり、見込角が小さくなると小さくなるため、見込角と同様の挙動を有し見込角に相関する。例えば、1つのカメラのレンズの中心と被写体との距離をLAとすると、見込角対応長の一例は、見込角対応長=2LAsin(見込角/2)の関係を満たし得る。ただし、0≦(見込角/2)≦π/2[rad]である。また、以下の説明では、2つのカメラの距離を基線長と呼ぶことがあるが、この基線長は、2つのカメラのレンズの中心間の実際の距離を指す。
非特許文献1の技術では、カメラパラメータの評価関数に、2次元画像座標に基づく再投影誤差が使用されるだけであるため、3次元空間中における測距等での誤差が直接評価関数に反映されない。このため、ステレオ測距などの3次元空間に着目する用途に対して、非特許文献1の評価関数は最適であるとは言えない。
非特許文献2の技術では、校正指標が、複数の異なる奥行きを有するように移動させられつつ、1つのカメラで撮影される。これにより取得される複数の画像、例えば平面画像A11i及び平面画像A21iのそれぞれにおける点A12i及び点A22iが、世界座標系における基準点A32iと対応付けられる。さらに、世界座標系における基準点A32iの世界座標A33iと、基準点A32iに対応する平面画像A11i上の点A12iの画像座標A13iと、基準点A32iに対応する平面画像A21i上の点A22iの画像座標A23iとの組(A33i,A13i,A23i)に関して、以下の演算が行われる。具体的には、カメラパラメータを用いて世界座標の基準点A32iを画像座標系に投影した投影点の画像座標が求められる。すなわち、平面画像A11iにおける基準点A32iの投影点の画像座標A14iと、平面画像A21iにおける基準点A32iの投影点の画像座標A24iとが求められる。さらに、基準点に対応する点の画像座標と基準点の投影点の画像座標との距離の二乗和|A13i−A14I+|A23i-A24iが、算出される。そして、全ての基準点に関する上記距離の二乗和の総和Σ{|A13i−A14I+|A23i-A24i}が算出され、当該総和を最小化するように、カメラが校正される。よって、非特許文献2では、評価関数に、上記距離の二乗の総和が使用される。このような評価関数は、3次元空間中における測距等での誤差が反映された評価関数ではなく、ステレオ測距などの3次元空間に着目する用途に対して、最適であるとは言えない。
近年、地上を移動する車両及び空中を移動するドローン等の移動体における周辺監視及び運転支援等のために、ステレオカメラの利用が検討されている。このような目的の場合、広角なカメラが、ステレオカメラに好適である。移動体からの測距を目的として配置され且つ広角な視野を有するステレオカメラの校正は、測距精度に重点を置く必要があり、且つ、画像外周部を含め、校正誤差を小さくする必要がある。そこで、本発明者らは、上記の問題を鑑み、視野の広範囲にわたり高い精度を有するように、ステレオカメラ等の多眼カメラを校正するために、下記の技術を創案した。
本開示の一態様に係るカメラ校正方法は、2つのカメラのカメラパラメータを、複数の校正点を用いて算出するカメラ校正方法であって、(a1)第1のメモリに格納され、前記複数の校正点の3次元座標と前記カメラそれぞれのカメラ画像での前記複数の校正点の画像座標とを含む校正点データを取得し、(a2)第2のメモリに格納された前記カメラそれぞれの複数のカメラパラメータを取得し、(a3)前記校正点それぞれについて、前記校正点を見る前記2つのカメラの見込角の大きさに対応する見込角対応長を、前記校正点データと前記カメラパラメータとに基づいて算出し、(a4)前記校正点それぞれについて、前記校正点の画像座標と前記カメラパラメータとに基づいて、前記2つのカメラ間での前記校正点の視差から、前記校正点の3次元位置に対応する測距点の3次元位置を算出し、(a5)前記校正点それぞれについて、前記校正点の3次元座標と前記校正点に対応する前記測距点の3次元位置との差異を、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を用いて重み付けし、(a6)重み付け後の前記差異に基づいて、前記カメラパラメータを更新し、(a7)更新したカメラパラメータを出力し、処理(a1)〜処理(a7)の少なくとも1つがプロセッサによって実行される。なお、第1メモリ及び第2のメモリは、別々のメモリであってもよく、一緒に1つのメモリを形成してもよい。
上記態様において、測距点の3次元位置は、2つのカメラにより校正点をステレオ測距して得られる校正点の3次元位置に相当する。測距点の3次元位置は、校正点がカメラの視野の中央付近よりも周囲の端付近に位置する場合において、カメラパラメータの誤差の影響を大きく受ける。これは、2つのカメラから校正点に至る2つの視線が形成する見込角が、カメラの視野の中央付近よりも端付近において小さくなるからである。また、見込角対応長は、校正点の位置がカメラの視野の中央から端に向かうに従って、短くなる。つまり、カメラパラメータの誤差が同一であっても、見込角対応長が短くなる程、校正点に対する測距点の3次元位置の誤差が大きくなる。校正点とその測距点との位置の差異は、上記のような見込角対応長を用いて重み付けされることによって、校正点がカメラの視野の中央付近及び端付近に位置する等の校正点の位置に起因する差異の大きさの偏りを低減することができる。さらに、複数の校正点に関して、上述のように、差異が重み付けされる。このような複数の重み付け後の差異に基づいて更新された各カメラのカメラパラメータは、設計値等の目的とする値に対する精度を高くすることができる。よって、校正点がカメラの視野のいかなる位置にあってもカメラの高精度な校正が可能になる。従って、カメラの視野の広範囲にわたり、校正点の位置の影響が抑えられたカメラの高精度な校正が可能になる。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正方法において、処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点それぞれを用いて算出された前記見込角対応長の総和で正規化して用いてもよい。上記態様によれば、正規化された見込角対応長は、0〜1の間の値をとる。よって、正規化された見込角対応長は、見込角対応長の総和に依存しない重みとして、機能する。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正方法において、処理(a5)では、閾値よりも大きい前記見込角対応長の算出に用いた前記校正点に関する前記差異のみを用いてもよい。上記態様によれば、閾値以下の見込角対応長の校正点に対応する測距点が、除外される。例えば、見込角対応長が極端に短い場合、校正点に対する測距点の位置の差異が無限大に発散し得る。このように、当該差異が大きくなり過ぎるような測距点を除外することによって、このような差異に依存する偏重したカメラの校正が抑えられる。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正方法において、処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離で除算して用いてもよい。上記態様において、校正点に対する2つのカメラの見込角対応長が同じであっても、カメラと校正点との距離が大きくなる程、2つのカメラから校正点への見込角が小さくなるため、校正点に対する測距点の位置の差異が大きくなる。よって、測距点への重み付けは、見込角対応長に起因する影響と、カメラと校正点との距離に起因する影響とを、低減することができる。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正方法において、処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離の2乗で除算して用いてもよい。上記態様によれば、測距点への重み付けは、見込角対応長に起因する影響と、カメラと校正点との距離が大きいことに起因する影響とを、効果的に低減することができる。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正方法において、処理(a6)では、前記校正点それぞれに関する前記差異の総和を用いた評価値を算出し、前記評価値を小さくするように、前記カメラパラメータを更新してもよい。上記態様によれば、評価値を用いることによって、校正精度が高いカメラパラメータを効果的に算出することが可能になる。
本開示の一態様に係るカメラ校正プログラムは、(a1)複数の校正点の3次元座標及び画像座標を含む校正点データを、第1のメモリから取得し、ここで、前記複数の校正点の画像座標は、2つのカメラそれぞれのカメラ画像での前記複数の校正点の画像座標であり、(a2)前記カメラそれぞれの複数のカメラパラメータを、第2のメモリから取得し、(a3)前記校正点それぞれについて、前記校正点を見る前記2つのカメラの見込角の大きさに対応する見込角対応長を、前記校正点データと前記カメラパラメータとに基づいて算出し、(a4)前記校正点それぞれについて、前記校正点の画像座標と前記カメラパラメータとに基づいて、前記2つのカメラ間での前記校正点の視差から、前記校正点の3次元位置に対応する測距点の3次元位置を算出し、(a5)前記校正点それぞれについて、前記校正点の3次元座標と前記校正点に対応する前記測距点の3次元位置との差異を、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を用いて重み付けし、(a6)重み付け後の前記差異に基づいて、前記カメラパラメータを更新し、(a7)更新したカメラパラメータを出力することをコンピュータに実行させる。なお、第1メモリ及び第2のメモリは、別々のメモリであってもよく、一緒に1つのメモリを形成してもよい。上記態様によれば、本開示の一態様に係るカメラ校正方法と同様の効果が得られる。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正プログラムは、処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点それぞれを用いて算出された前記見込角対応長の総和で正規化して用いてもよい。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正プログラムは、処理(a5)では、閾値よりも大きい前記見込角対応長の算出に用いた前記校正点に関する前記差異のみを用いてもよい。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正プログラムは、処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離で除算して用いてもよい。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正プログラムは、処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離の2乗で除算して用いてもよい。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正プログラムは、処理(a6)では、前記校正点それぞれに関する前記差異の総和を用いた評価値を算出し、前記評価値を小さくするように、前記カメラパラメータを更新してもよい。
本開示の一態様に係るカメラ校正装置は、2つのカメラのカメラパラメータを算出する処理回路を備え、前記処理回路は、(a1)複数の校正点の3次元座標と前記2つのカメラそれぞれのカメラ画像での前記複数の校正点の画像座標とを含む校正点データを、第1のメモリから取得し、(a2)前記カメラそれぞれの複数のカメラパラメータを、第2のメモリから取得し、(a3)前記校正点それぞれについて、前記校正点を見る前記2つのカメラの見込角の大きさに対応する見込角対応長を、前記校正点データと前記カメラパラメータとに基づいて算出し、(a4)前記校正点それぞれについて、前記校正点の画像座標と前記カメラパラメータとに基づいて、前記2つのカメラ間での前記校正点の視差から、前記校正点の3次元位置に対応する測距点の3次元位置を算出し、(a5)前記校正点それぞれについて、前記校正点の3次元座標と前記校正点に対応する前記測距点の3次元位置との差異を、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を用いて重み付けし、(a6)重み付け後の前記差異に基づいて前記カメラパラメータを更新し、(a7)更新したカメラパラメータを出力する。なお、第1メモリ及び第2のメモリは、別々のメモリであってもよく、一緒に1つのメモリを形成してもよい。上記態様によれば、本開示の一態様に係るカメラ校正方法と同様の効果が得られる。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正装置において、前記処理回路は、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点それぞれを用いて算出された前記見込角対応長の総和で正規化して用いてもよい。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正装置において、前記処理回路は、閾値よりも大きい前記見込角対応長の算出に用いた前記校正点に関する前記差異のみを用いてもよい。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正装置において、前記処理回路は、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離で除算して用いてもよい。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正装置において、前記処理回路は、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離の2乗で除算して用いてもよい。
また、本開示の一態様に係るカメラ校正装置において、前記処理回路は、前記校正点それぞれに関する前記差異の総和を用いた評価値を算出し、前記評価値を小さくするように、前記カメラパラメータを更新してもよい。
なお、上記の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能な記録ディスク等の記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばCD−ROM等の不揮発性の記録媒体を含む。
以下、実施の形態に係るカメラ校正装置等を、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明される実施の形態は、包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ(工程)、並びにステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、以下の実施の形態の説明において、略平行、略直交のような「略」を伴った表現が、用いられる場合がある。例えば、略平行とは、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。他の「略」を伴った表現についても同様である。
[実施の形態1]
[1−1−1.カメラシステムの構成]
図3を参照すると、実施の形態1に係るカメラ校正装置101を備えるカメラシステム1の構成が示されている。カメラシステム1は、2つ以上のレンズを有する多眼カメラ10と、多眼カメラ10のカメラパラメータを校正するカメラ校正装置101とを備える。多眼カメラ10は、1つの筐体15に、複数のレンズ11〜12を備える。なお、多眼カメラ10は、互いに分離した複数のカメラを含み、複数のカメラの各々がレンズを備えてもよい。また、限定するものではないが、本実施の形態では、多眼カメラ10は、ステレオカメラであり、被写体の位置をステレオ測距することができる。このようなカメラシステム1は、移動体、例えば、車両、船舶、飛行体又はロボットに搭載されてもよい。車両は、例えば、自動車、トラック、バス、二輪車、搬送車、鉄道、建設機械、又は荷役機械であってもよい。飛行体は、例えば、航空機、又は、ドローンであってもよい。
[1−1−2.多眼カメラの構成]
図3を参照すると、多眼カメラ10は、2つ以上のレンズを備え、限定するものではないが、本実施の形態では、2つのレンズ11及び12を備える。具体的には、多眼カメラ10は、筐体15と、筐体15の1つの壁部15aから外部に臨む2つのレンズ11及び12とを備えている。レンズ11及び12はそれぞれ、複数のレンズによって形成されるレンズ群であってもよい。2つのレンズ11及び12は、光軸を互いに平行にして配置されており、それぞれの光軸は、壁部15aと略垂直である。なお、レンズ11及び12の光軸は、平行でなくてもよい。
さらに、各レンズ11及び12は、広角レンズである。広角レンズの一例は、60°以上の視野角を有するレンズである。限定するものではないが、本実施の形態では、レンズ11及び12の視野角は、同一である。各レンズ11及び12は、魚眼レンズのように180°又はそれ以上の視野角を有してもよい。各レンズ11及び12の光軸は、その視野角の略中央を通る。
多眼カメラ10は、さらに、レンズ11及び12それぞれに対応して配置される2つの撮像素子(図示せず)を備えている。各レンズ11及び12と、これに対応する撮像素子とは、広角カメラを形成する。各広角カメラは、レンズ11及び12の光軸を中心とする広角な視野角を有する。
このような多眼カメラ10は、2つの広角カメラからなり且つ広角な視野角を有する多眼カメラである。レンズ11とレンズ11に対応する撮像素子とを含む広角カメラをカメラ21、レンズ12とレンズ12に対応する撮像素子とを含む広角カメラをカメラ22と呼ぶ。カメラ21及び22は多眼カメラに一体として含まれる、又は、それぞれが分離したカメラとして使用される。
また、撮像素子は、レンズ11及び12のうち対応するレンズを通って入射する光を受光して、受光した光から像を形成するものであればよく、例えば、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサであってもよい。
図4を参照すると、図3の多眼カメラ10をレンズ11及び12の光軸OAと垂直な方向から見た側面図が示されている。図4に示されるように、多眼カメラ10のレンズ11及び12の視野である撮影範囲11a及び12aは少なくとも部分的に重なる。なお、本実施の形態では、レンズ11及び12は、同一の視野角を有するため、その撮影範囲11a及び12aのそれぞれは、同等の形状及び寸法である。
例えば、上述のような多眼カメラ10は、図5に示すように、車両の一例である自動車50に搭載され、自動車50の周囲の監視、周囲の障害物の検出、周囲の障害物までの距離の測定、運転支援等の機能を果たすことができる。図5では、多眼カメラ10の自動車50への搭載例が平面図で示されている。4つの多眼カメラ10a、10b、10c及び10dがそれぞれ、自動車50のフロント部分50a、リア部分50b、運転席側サイド部分50c、及び、助手席側サイド部分50dに配置されている。いずれも広角な視野角を有する多眼カメラ10a、10b、10c及び10dそれぞれの視野範囲10aa、10ba、10ca及び10daは、隣り合う視野範囲と部分的に重複する。これにより、多眼カメラ10a、10b、10c及び10dは、自動車50の周囲全体にわたる領域を途切れなく監視等することができる。
[1−1−3.カメラ校正装置の構成]
実施の形態1に係るカメラ校正装置101の構成を説明する。カメラ校正装置101は、2つ以上のレンズを備える多眼カメラ及び2つ以上のカメラの組に対して、適用可能である。しかしながら、本実施の形態では、上述したように、2つのレンズ11及び12を備える多眼カメラ10に対して、カメラ校正装置101が適用される例を説明する。
図6Aを参照すると、実施の形態1に係るカメラ校正装置101の機能的な構成の一例が、ブロック図で示されている。カメラ校正装置101は、校正点データ受付部102、カメラパラメータ取得部103、見込角対応長算出部104、ステレオ測距値算出部105、カメラパラメータ更新部106、及びカメラパラメータ出力部107を含む。カメラ校正装置101は、カメラに設定されている初期カメラパラメータと、3次元空間内に設定された校正点に関する校正点データとを用いて、カメラパラメータを最適なカメラパラメータに更新し出力する、つまり、カメラパラメータを校正する。初期カメラパラメータは、カメラの設計時のカメラパラメータであってもよく、使用段階においてカメラに設定されているカメラパラメータであってもよい。カメラ校正装置101は、工場出荷前のカメラの校正に利用可能であり、カメラの点検、修理の際のカメラの校正にも利用可能である。
なお、本明細書においてカメラを校正するとは、実機のカメラのカメラパラメータを求めることを意味する。このようなカメラ校正装置101は、カメラパラメータ算出装置とも呼ばれる。カメラ校正装置101の各構成要素の詳細を、以下に説明する。
(校正点データ受付部102)
校正点データ受付部102は、校正点データを受け取り、見込角対応長算出部104に出力する。例えば、校正点データ受付部102は、校正点データベース(校正点DBとも呼ぶ)109から校正点データを受け取る。第1のメモリが、校正点データベース109を保持してもよい。本実施の形態では、校正点データベース109は、カメラ校正装置101の外部に設けられる第1のメモリに含まれるが、カメラ校正装置101が備えるメモリ等に含まれていてもよい。又は、校正点データベース109は、カメラ校正装置101を備える装置又はシステムの記憶装置に含まれていてもよく、多眼カメラ10が備える記憶装置に含まれていてもよい。第1のメモリ、メモリ及び記憶装置は、ハードディスク又は半導体メモリで構成されてもよい。校正点データは、校正の基準とする点である校正点の位置を示す3次元座標と、各カメラで校正点を撮像した2次元画像における校正点に対応する点の画素位置を示す2次元座標とを含む。校正データでは、校正点の位置を示す3次元座標と各カメラで校正点を撮像した2次元画像における校正点に対応する点の画素位置を示す2次元座標とが対応付けられている。
校正点データの例を図6Bに示す。例えば、校正点の位置を示す3次元座標(x1,y1,z1)と、カメラ21で上記校正点を撮像した2次元画像における上記校正点に対応する点の画素位置を示す2次元座標(x211,y211)とが対応付けられている。校正点の位置を示す3次元座標(x1,y1,z1)と、カメラ22で上記校正点を撮像した2次元画像における上記校正点に対応する点の画素位置を示す2次元座標(x221,y221)とが対応付けられている。校正点は、カメラ21及び22のいずれの視野にも含まれるように、配置される。
例えば、校正点のことを、3次元座標の1点(X,Y,Z)と、当該1点に対応する2次元画像中の画像座標の1点(mx,ny)との情報を用いて、表記してもよい。上記表記の場合、複数の校正点データは、複数の校正点の情報を含む。なお、m及びnはそれぞれ、整数であり、2次元画像は2次元に画素が配置され、画像座標は2次元画像中のx軸方向及びy軸方向の画素の位置を示す。
ここで、校正点データを作成するために、多眼カメラ10が存在する3次元空間中での校正点の3次元座標と、3次元空間中の校正点を多眼カメラ10のカメラ21及び22それぞれで撮影した2次元画像における校正点に対応する点の画像座標又は画素位置とを対応付ける必要がある。この目的のために、従来、上述したようなパターン形状が既知のチェッカーパタンなどの校正指標を用いる手法が行われている。本実施の形態でも、校正点データベース109に格納される各校正点データにおいて、校正点の3次元座標と、2次元画像における当該校正点に対応する点の画像座標又は画素位置との対応付けは、既存の方法で行われてよい。既存の方法は図2を用いて説明した方法であってもよい。このような校正点データが予め作成され、校正点データベース109に格納される。
(カメラパラメータ取得部103)
カメラパラメータ取得部103は、校正対象である多眼カメラ10のカメラ21及び22それぞれの初期カメラパラメータを取得し、見込角対応長算出部104に出力する。初期カメラパラメータは、カメラ21及び22の内部パラメータ及び外部パラメータを含む。初期カメラパラメータは、校正を行う前に予め設定されているカメラパラメータである。
初期カメラパラメータは、例えば、多眼カメラ10のカメラ21及び22の設計時に設定される設計パラメータであってもよく、多眼カメラ10が使用されている段階で、カメラ21及び22に既に設定されているカメラパラメータであってもよい。初期カメラパラメータは、例えば、カメラパラメータのデータベースであるカメラパラメータデータベース(カメラパラメータDBとも呼ぶ)110に、記録されてもいてもよい。第2のメモリがカメラパラメータデータベース110を保持してもよい。カメラパラメータ取得部103は、カメラパラメータデータベース110を参照して、カメラパラメータデータベース110に記録される初期カメラパラメータを取得する。初期カメラパラメータの一例は、上記の式1に含まれるカメラパラメータである。本実施の形態では、カメラパラメータデータベース110は、カメラ校正装置101の外部に設けられる第2のメモリに含まれるが、カメラ校正装置101が備えるメモリ等に含まれていてもよい。又は、カメラパラメータデータベース110は、カメラ校正装置101を備える装置又はシステムの記憶装置に含まれていてもよく、多眼カメラ10が備える記憶装置に含まれていてもよい。第2のメモリ、メモリ及び記憶装置は、ハードディスク又は半導体メモリで構成されてもよい。
あるいは、Tsaiによる非特許文献1又はZhangによる非特許文献2で開示される既知の方法を用いて、初期カメラパラメータを推定してもよい。このような初期カメラパラメータの推定は、チェッカーパタン等の校正指標を使用して、世界座標の点の座標と、世界座標の点に対応付けられた画像座標の点の座標との組を取得することにより、行われてよく、校正がその後に行われるため、推定精度は粗くてもよい。なお、非特許文献1(Tsai)の方法を用いる場合と特許文献2(Zhang)の方法を用いる場合には、必要な情報が異なる。
例えば、非特許文献1(Tsai)の方法を用いて初期カメラパラメータを算出するためには、13組以上の世界座標の点の座標と画像座標の点の座標との組が必要である。また、非特許文献2(Zhang)の方法を用いて初期カメラパラメータを算出するためには、3つ以上の2次元画像と、13組以上の世界座標の点の座標と画像座標の点の座標との組とが必要である。
(見込角対応長算出部104)
見込角対応長算出部104は、校正点データ受付部102より受け取った校正点データに含まれる校正点それぞれについて、初期カメラパラメータに基づいて、各校正点から多眼カメラ10のカメラ21及び22のペアに対する見込角対応長を算出する。具体的には、校正点の数量と同数の見込角対応長が算出される。
「本開示の基礎となった知見」に述べたことから、カメラ21及び22のペアに対する見込角対応長は、2つのカメラから校正点を見た場合の見込角に対応し且つ見込角に相関する長さであると定義できる。見込角対応長は、見込角の大きさに応じて変化する。本実施の形態では、見込角対応長は、2Lsin(見込角/2)である。なお、Lは2つのカメラのいずれかのレンズの中心位置と校正点との間の距離である。
ここで、図7を参照して、カメラ21及び22に関して、本実施の形態における3次元空間中での見込角対応長を説明する。なお、図7は、実施の形態1に係るカメラ校正装置101が用いる見込角対応長の一例を示す図である。カメラ21及び22の基線長は、カメラ21及び22のレンズ中心間の距離であり、カメラ21のレンズ中心及びカメラ22のレンズ中心を結ぶ線分L1の長さである。なお、レンズ中心とはレンズの光軸とレンズ表面との2交点のうち、校正点に近い側の点と考えてもよい。「〜からカメラまでの距離」とは、「〜からカメラのレンズ中心までの距離」であってもよい。「カメラから〜の距離」とは、「カメラのレンズ中心から〜までの距離」であってもよい。本例では、校正点P1からカメラ21及び22それぞれまでの距離が異なるため、校正点P1からカメラ21及び22を見た場合の見込角に対するカメラ21及び22の見込角対応長は、カメラ21及び22の基線長であるラインL1の長さと異なる。校正点P1からカメラ21の距離と校正点P1からカメラ22の距離とが同一の場合、基線長と見込角対応長とは一致する。
具体的には、見込角対応長は、カメラ21のレンズの中心(具体的には、投影中心)を通る線分L1aの長さ、又は、カメラ22のレンズの中心(具体的には、投影中心)を通る線分L1bの長さとすることができる。線分L1aは、カメラ21のレンズの中心を通り且つラインL2及びL3が形成する内角αの二等分線であるラインL4と垂直であり、さらに、ラインL2及びL3との交点を端点とする。内角αは、カメラ21及び22から校正点P1を見るときのカメラ21及び22の視線の見込角である。ラインL4は、線分L1aの中点Maを通り、線分L1aの垂直二等分線となる。なお、ラインL2は、校正点P1とカメラ21のレンズの中心とを結ぶラインであり、ラインL3は、校正点P1とカメラ22のレンズの中心とを結ぶラインである。また、線分L1bは、カメラ22のレンズの中心を通り且つラインL4と垂直であり、さらに、ラインL2及びL3との交点を端点とする。ラインL4は、線分L1bの中点Mbを通り、線分L1bの垂直二等分線となる。
線分L1aの長さは、見込角αを中心角とし、かつカメラ21のレンズの中心を通る円弧を有する扇形の円弧の弦の長さでもある。線分L1bの長さは、ラインL2とラインL3とが形成する見込角αを中心角とし、かつカメラ22のレンズの中心を通る円弧を有する扇形の円弧の弦の長さでもある。このように、見込角対応長は、2Lsin(見込角/2)である。なお、Lは2つのカメラのいずれかのレンズの中心位置と校正点との長さである。
見込角対応長は、線分L1aの長さ及び線分L1bの長さに限定されない。例えば、見込角対応長は、見込角αを中心角とする扇形のいずれの弦の長さであってもよい。例えば、見込角対応長は、ラインL1a及びL1bの間の弦の長さであってもよい。なお、図7で示した点及びラインは全て同一平面上(紙面)に位置する。
また、見込角対応長は、これに相関する見込角αの大きさで代用されてもよい。見込角αの変化は、見込角対応長の変化を示すことができ、見込角対応長の変化と1対1で対応する。具体的には、見込角αが大きくなれば、見込角対応長が長くなり、見込角αが小さくなれば、見込角対応長が短くなる。見込角αと、校正点P1とカメラ21又は22のレンズの中心との距離とにより、見込角対応長の算出が可能である。
(ステレオ測距値算出部105)
ステレオ測距値算出部105は、カメラ21及び22を用いて各校正点を撮影した結果を、校正点データ受付部102から取得する。具体的には、ステレオ測距値算出部105は、校正点データ受付部102から、校正点データを受け取る。校正点データは図6Bに示すように、校正点の3次元座標と、各カメラで校正点を撮像した2次元画像における校正点に対応する点の画素位置とを含む。ステレオ測距値算出部105は、校正点データから、カメラペアたるカメラ21及び22の撮影画像それぞれにおける校正点に対応する画像座標を取得する。また、ステレオ測距値算出部105は、カメラ21及び22それぞれのカメラパラメータを取得する。ステレオ測距値算出部105は、カメラ21及び22のカメラパラメータと、カメラ21及び22により取得された校正点に対応する点の画像座標とを使用して、ステレオ測距技術を用いた画像処理により、各校正点に対応する3次元座標を算出する。以下の説明において、上述のような校正点に対応する3次元座標を有する点を測距点と呼び、測距点の3次元座標をステレオ測距値とも呼ぶ。例えば、カメラ21及び22は校正点を含む画像をそれぞれ撮像する。ここで校正点の3次元座標は(x2,y2,z2)とする(図6B参照)。カメラ21で撮像した画像におけるこの校正点に対応する画素座標(x212,y212)、及び、カメラ22で撮像した画像におけるこの校正点に対応する画素座標(x222,y222)を後述するステレオ測距技術を用いた画像処理することにより、3次元座標(x2,y2,z2)で特定される校正点に対応する測距点を算出する。
上記ステレオ測距技術をカメラ21及び22のカメラモデルが式1のピンホールカメラモデルであるとして説明する。式1より、世界座標(X,Y,Z)を画像に投影した画像座標(x,y)は一意に定まるが、画像座標(x,y)とカメラパラメータとから世界座標(X,Y,Z)を一意に算出することはできず、世界座標(X,Y,Z)が存在し得る直線λの方向ベクトル(視線ベクトルV)のみ算出可能である。カメラ21及び22の上記直線λをそれぞれλ21及びλ22とし、カメラ21及び22の上記視線ベクトルVをそれぞれV21及びV22とする。カメラパラメータと校正点との間に誤差がない場合、直線λ21と直線λ22とは一点で交差し、当該交差した点の3次元座標が測距点(x2,y2,z2)となる。一方、上記誤差がある場合、直線λ21と直線λ22とはねじれの位置となるため、直線λ21上の点ω21と直線λ22上の点ω22との間の距離が最小となる点ω21及び点ω22を算出し、点ω21と点ω22との中点、点ω21、又は、点ω22を測距点(x2,y2,z2)とすればよい。点ω21と点ω22とを通る直線λ23が直線λ21及び直線λ22の双方に垂直に交わる場合、点ω21と点ω22との間の距離が最小となる点ω21及び点ω22を、世界座標の原点Oを基準とする位置ベクトルとして、下記の式3で示すように算出できる。ここで、カメラ21及び22のカメラ位置の世界座標をそれぞれP21及びP22する。世界座標P21及びP22のX成分、Y成分及びZ成分はそれぞれ、カメラ21及び22のカメラパラメータのT、T及びTである。
視線ベクトルV21及びV22が平行である場合を除き、式3に含まれる逆行列は算出できる。
校正点それぞれに対応して、1つの測距点が形成される。なお、上記ステレオ測距技術は、2つのカメラで撮影した2つの撮影画像上での校正点の位置の違い、つまり、視差から、校正点の3次元座標を算出するステレオ画像認識技術であり、既知の任意の技術の適用が可能である。
(カメラパラメータ更新部106)
カメラパラメータ更新部106は、校正点データ受付部102から各校正点の校正点データを取得し、カメラパラメータ取得部103からカメラ21及び22の初期カメラパラメータを取得し、ステレオ測距値算出部105から各校正点に対応する測距点の3次元座標を取得する。カメラパラメータ更新部106は、取得した情報を使用して、カメラ21及び22のカメラパラメータを新たなカメラパラメータに変更する、つまり更新する必要があるか否かを判定し、更新する必要がある場合、カメラ21及び22のカメラパラメータを新たに算出する。上記判定において、カメラパラメータ更新部106は、取得した情報を使用して、各校正点について、校正点と測距点との位置の差異である測距誤差を算出し、さらに、測距誤差を用いた評価値を算出する。そして、カメラパラメータ更新部106は、評価値に基づき、カメラパラメータを更新すべきか否かを判定する。カメラパラメータ更新部106の詳細は、後述する。
(カメラパラメータ出力部107)
カメラパラメータ出力部107は、カメラパラメータ更新部106で算出されたカメラパラメータを出力する。例えば、カメラパラメータ出力部107は、カメラ校正装置101が構成する装置等に、カメラパラメータを出力してもよい。
カメラ校正装置101は、例えば、プロセッサ、メモリ、インタフェース回路などからなるコンピュータ装置(不図示)によって実現されてもよい。カメラ校正装置101の上記構成要素の一部又は全部の機能は、例えば、プロセッサがメモリにあらかじめ記録されたプログラムを実行することによって達成されるソフトウェア機能であってもよい。また、カメラ校正装置101は、上述した動作を行う専用のハードウェア回路(不図示)によって実現されてもよい。プログラムは、アプリケーションとして、インターネット等の通信網を介した通信、モバイル通信規格による通信等で提供されるものであってもよい。
また、カメラ校正装置101は、必ずしも単一のコンピュータ装置で実現される必要はなく、端末装置とサーバとを含む分散処理システム(不図示)によって実現されてもよい。一例として、校正点データ受付部102、カメラパラメータ取得部103を、端末装置に設け、見込角対応長算出部104、ステレオ測距値算出部105及びカメラパラメータ更新部106の一部又は全部の機能をサーバで実行してもよい。この場合、構成要素間でのデータの受け渡しは、端末装置とサーバとに接続された通信回線を介して行われる。
[1−2.カメラ構成装置の動作]
図8を参照して、実施の形態1に係るカメラ校正装置101の動作を説明する。なお、図8は、実施の形態1に係るカメラ校正装置101の動作の流れの一例を示すフローチャートである。具体的には、カメラ校正装置101によるカメラパラメータの算出処理を説明する。カメラパラメータの算出処理であるステップS300の処理は、以下のステップS301〜S308の処理で構成されている。
(ステップS301)
まず、カメラ校正装置101の校正点データ受付部102は、校正点データベース109から、カメラ校正に使用する校正点の校正点データを取得し、見込角対応長算出部104に出力する。校正点データベース109には、各校正点の3次元座標及び画像座標が組み合わされて格納されている。各校正点の画像座標は、多眼カメラ10の各カメラ21及び22を用いて各校正点を撮影することよって、予め取得される。
(ステップS302)
また、カメラ校正装置101のカメラパラメータ取得部103は、カメラ校正に使用する多眼カメラ10のカメラ21及び22それぞれの初期カメラパラメータを、カメラパラメータデータベース110から取得する。具体的には、カメラパラメータ取得部103は、校正対象の情報としてカメラ21及び22の情報を取得し、さらに、カメラパラメータデータベース110において、取得した校正対象のカメラ21及び22の情報を参照して、当該カメラ21及び22に対応付けられた初期カメラパラメータを取得する。初期カメラパラメータは、各カメラ21及び22のカメラパラメータの設計値を用いる、又は、テスト等によって各カメラ21及び22のカメラパラメータを計測すること等によって、予め取得され、カメラパラメータデータベース110に格納されている。後述するように、カメラパラメータ取得部103は、カメラパラメータ更新部106から更新後のカメラパラメータを取得する場合もある。
(ステップS303)
ステップS301及びS302に次いで、カメラ校正装置101の見込角対応長算出部104は、校正点データに含まれる各校正点について、カメラ21及び22の見込角対応長を、カメラ21及び22の初期カメラパラメータに基づき算出する。なお、見込角対応長算出部104は、カメラパラメータ更新部106によって更新された場合には、更新後のカメラパラメータに基づき、見込角対応長を算出する。
例えば、図7の場合、見込角対応長算出部104は、複数の校正点のうちから選択した校正点(本例では、校正点P1)の3次元座標と、校正対象であるカメラ21及び22の3次元座標とを取得する。カメラの3次元座標は、当該カメラパラメータの外部パラメータから取得可能であり(式1の場合、T、T及びTがそれぞれカメラの3次元座標のX座標、Y座標及びZ座標に対応する)、カメラのレンズの中心位置を示す。次いで、見込角対応長算出部104は、校正点P1の3次元座標と、カメラ21及び22の3次元座標とを用いて、校正点P1の3次元座標とカメラ21及び22の3次元座標とによって規定される2次元平面上で形成される三角形を求める。本例では、カメラ21が、カメラ22よりも校正点P1に近い。見込角対応長算出部104は、形成した三角形が位置する2次元平面上において、例えば、校正点P1とカメラ21の位置との間の距離に基づく見込角対応長、つまり、ラインL1aの長さを算出する。
(ステップS304)
ステップS303に次いで、カメラ校正装置101のステレオ測距値算出部105は、校正点データ受付部102から取得する校正点データと、カメラパラメータ取得部103から取得するカメラ21及び22の初期カメラパラメータとに基づき、ステレオ測距処理をし、各校正点に対応する測距点の3次元座標を取得する。ステレオ測距値算出部105は、全ての校正点について、測距点の3次元座標を算出する、つまり、校正点のステレオ測距値を算出する。なお、ステレオ測距値算出部105は、カメラパラメータ更新部106によって更新された場合には、更新後のカメラパラメータに基づき、ステレオ測距処理をする。
例えば、図9を参照すると、校正点Pk(k=1,2,・・・,N)それぞれと、ステレオ測距により取得された校正点Pkの測距点Tk(k=1,2,・・・,N)それぞれとの位置関係の一例が示されている。なお、図9は、実施の形態1に係るカメラ校正装置101が校正するカメラ21及び22と、校正点Pkと、校正点Pkの測距点Tkとの関係の一例を示す図である。校正点Pkの位置は、校正点データに含まれる3次元座標で定められた3次元位置である。測距点Tkは、カメラ21及び22により校正点Pkをステレオ測距して取得される点である。カメラ21及び22のカメラパラメータに誤差がある場合、図9に示すように、校正点Pkの3次元位置と、測距点Tkの3次元位置とが相違し得る。
(ステップS305)
ステップS304に次いで、カメラ校正装置101のカメラパラメータ更新部106は、ステップS301で取得された各校正点の校正点データ、ステップS303で算出された見込角対応長、及び、ステップS304で算出された各測距点の3次元座標に基づき、校正点と測距点との位置の差異に関する評価値Jを算出する。なお、評価値Jは、下記の式4に示すような関数(評価関数と呼ばれる)を用いて算出され、具体的には、評価値Jは校正点と校正点に対応する測距点のペアそれぞれにおける校正点と測距点との3次元距離(ユークリッド距離)の重み付き加算で定義される。校正点と測距点との3次元距離は、測距誤差でもあり、ステレオ測距誤差とも呼ばれる。例えば、図9に示すように、カメラパラメータの誤差等に起因して、校正点Pkの測距点Tkと校正点Pkとの間に、3次元距離が生じ得る。なお、式4において、Nは、校正点の数量であり、wkは、校正点Pk及び測距点Tkのユークリッド距離に付与される重みである。Tは測距点Tkの3次元座標であり、Pは校正点Pkの3次元座標である。本実施の形態では、下記の式5に示すように、重みwkは、測距点Tkに対するカメラ21及び22の見込角対応長deff,kを示す。例えばwは、図9において校正点P2から見たときのカメラ21とカメラ22の見込み角に対する見込角対応長である。
(ステップS306)
ステップS305に次いで、カメラパラメータ更新部106は、ステップS305での処理の結果、カメラパラメータの更新を終了する条件が満たされているか否かを判定する。終了条件が満たされている場合(ステップS306でYES)、カメラパラメータ更新部106は、カメラパラメータを変更せずに、判定結果等の情報をカメラ校正装置101のカメラパラメータ出力部107に出力し、ステップS308の処理に進む。終了条件が満たされていない場合(ステップS306でNO)、カメラパラメータ更新部106は、ステップS307の処理に進む。終了条件は、予め設定されたカメラパラメータの探索範囲内の評価値Jの算出を完了することと、評価値Jが第一閾値よりも小さいことと、後述するステップS302〜S307の一連の処理の繰り返し回数が第二閾値以上となることとのうち少なくとも1つを満たすことであってよい。
カメラパラメータの探索範囲内の評価値Jの算出を完了することは、予め定めた探索条件において、取り得る全ての探索条件の試行が完了したことである。例えば、焦点距離のみ(1変数)に関して、その探索範囲1.10〜1.30mmを0.01mmのステップサイズで等間隔に探索する場合(グリッドサーチと呼ばれる)、21個の焦点距離値について評価値を計算すればよい。また、複数の変数を探索する場合、複数の変数の値の取り得る全ての組について計算する必要がある。例えば、3つ変数それぞれにおいて、探索範囲がステップサイズで10個に分けられる場合、11回の評価値の計算が必要になる。
上記一連の処理の繰り返し回数は、カメラパラメータの更新回数でもある。上記第一閾値は、校正点に対する測距点の3次元位置の許容誤差等に基づき、適宜設定され得る。上記第二閾値は、例えば、カメラ校正装置101全体の処理速度及び経験的なデータ等を考慮して設定されてもよく、例えば、100回程度であってもよい。又は、上記第二閾値は、反復処理による評価値Jの変化、つまり、評価値Jの勾配に基づき、評価値Jの変化が収束したと推定できるような値としてもよい。
(ステップS307)
カメラパラメータ更新部106は、カメラ21及び22のカメラパラメータを、カメラパラメータの探索範囲内で変更する、つまり更新する。更新されるカメラパラメータは、初めてステップS307の処理が行われる場合、初期カメラパラメータであり、後述する反復処理中では、反復処理の過程で更新された最新のカメラパラメータである。例えば、カメラパラメータ更新部106は、評価値Jの算出結果の履歴等から、非線形最適化法等の手法を用いて、評価値Jを最小化する又は小さくするようにカメラパラメータを変更する。そして、カメラパラメータ更新部106は、更新後のカメラパラメータをカメラパラメータ取得部103に出力し、ステップS302の処理に進む。これにより、更新後のカメラパラメータを用いて、ステップS302〜S306の処理が再び繰り返される。このように、ステップS302〜S307の処理が反復されることによって、評価値Jを最小化つまり最適化するように、カメラパラメータが更新される。例えば、公知技術であるグリッドサーチを用いて評価値Jを最小化できる。初期カメラパラメータの近傍などの最適値が含まれると考えられる範囲である探索範囲に対し、一定の間隔で評価値Jを算出し、算出した評価値Jの中から評価値Jが最小となるカメラパラメータを取得することができる。なお、上記の式1のように、2個以上の変数でカメラパラメータが構成される場合、各変数を軸とする多次元空間を同様に探索すればよい。
なお、カメラパラメータの探索範囲は、ステップS306での判定に使用されたカメラパラメータの探索範囲と同一である。カメラパラメータの探索範囲は、予め設定された各カメラパラメータが取り得る範囲である。例えば、画像中心位置成分Cx及びCy、焦点距離f、並びに、撮像素子長さd’x及びd’yの探索範囲は、それぞれ設計値の±5%としてもよい。また、例えば、カメラ位置の回転成分Rx、Ry及びRzによる回転角度の探索範囲は、初期値の±10度としてもよく、カメラ位置の並進移動成分T、T及びTによる並進距離の探索範囲は、初期値の±0.2mとしてもよい。回転角度及び並進距離の初期値は、カメラ21及び22と多眼カメラとの位置関係をスケール等で計測することによって、求められてもよい。
また、ステップS302〜ステップS307の反復処理の計算時間を削減するために、カメラパラメータの探索範囲は、初期カメラパラメータ近傍に限定した範囲であってもよく、反復処理を行うことによる評価値Jの変化の勾配を用いて最急降下法などを適用して算出されてもよい。
(ステップS308)
カメラパラメータ出力部107は、ステップS305で算出された評価値Jと、当該評価値Jに対応するカメラ21及び22のカメラパラメータとの組とを取得する。評価値Jに対応するカメラパラメータは、当該評価値Jの算出時に最新であるカメラパラメータであり、当該評価値Jの算出処理の過程で使用されたカメラパラメータでもある。ステップS302〜ステップS307の反復処理が行われなかった場合、カメラパラメータ出力部107は、初期カメラパラメータを出力する。ステップS302〜ステップS307の反復処理が行われた場合、カメラパラメータ出力部107は、取得した複数の組のカメラパラメータ及び評価値から、評価値が最小の組のカメラパラメータを選択し、選択したカメラパラメータを最適カメラパラメータとして出力する。
上述のステップS301〜S308の一連の処理は、校正したカメラパラメータを算出し出力する処理であり、カメラパラメータ算出処理S300を形成する。
このような手順に従って多眼カメラ10のカメラ21及び22を校正することにより、多眼カメラ10を用いてステレオ測距した場合に、視野角の端近傍の撮影画像外周部において、測距点の測距誤差を低減できる。以下にこのことを順に説明する。すなわち、見込角対応長が、ステレオ測距での測距誤差の大きさに関係することを示す。
ステレオ測距において、着目校正点に向かうカメラの視線ベクトルに角度誤差を生じた場合の測距誤差を見積もる。測距誤差ベクトルの分布は3次元空間中に非線形に広がり、解析的に求めることはできないため、近似計算は2次元平面上で行う。
図10を用いて、多眼カメラ10のカメラ21を例に挙げて、測距点Tkの測距誤差を説明する。なお、図10は、図9のカメラ21を用いたステレオ測距における測距誤差の一例を示す図である。校正点Pkへのカメラ21の視線ベクトルと、カメラ21及び22の見込角対応長をなすラインL1aとがなす角φの角度誤差をΔφとする。角φが、角度誤差Δφ分変化した場合の校正点Pkの測距点Tkの位置をそれぞれ、点Q及び点Rとする。点Qは、角度誤差Δφによって角φが減少する場合の測距点Tkの位置であり、点Rは、角度誤差Δφによって角φが増加する場合の測距点Tkの位置である。校正点Pkを中心とした点Q及び点Rの分布は、2次元平面中に広がり、校正点Pkと点Qとの距離及び校正点Pkと点Rとの距離を解析的に求めることはできないので、点Q及び点Rの距離の半分を測距点Tkの測距誤差ΔLとする。そして、このような測距誤差ΔLは、下記の式6に従って算出することができる。
ここで、式6において、Lは、カメラ21のラインL1aから着目校正点Pkまでの距離であり、線分MaPkの長さとしてもよい。なお、点Maは、図7と同様であり、ラインL1aの中点である。又は、Lは、着目校正点Pkと、カメラ21及び22間の重心位置との距離としてもよい。deffは、カメラ21及び22の見込角対応長である。式6の近似計算が成り立つ条件は、L≫deff、Δφ≪0.02[rad]、且つ、φ≠π/2[rad]である。φ≠π/2[rad]とは、φがπ/2[rad]近傍でないことを意味し、例えばφ<4π/9[rad]であってもよい。数学記号「≫」及び「≪」の範囲の例に関して、求めるカメラパラメータの数値の有効桁数において、L≫deffの場合、deff/(L×L)≒0が成り立つ範囲であり、Δφ≪0.02[rad]の場合、sinφ≒φが成り立つ範囲である。
式6より、測距誤差ΔLは、角度誤差Δφ、着目校正点Pkの距離Lの2乗、及び、見込角対応長deffの逆数に比例する。すなわち、見込角対応長は、測距点の測距誤差の大きさに関係し、具体的には、見込角対応長が小さくなる程、当該測距誤差が大きくなる。
以上のことから、ステップS305における評価値Jは、見込角対応長に基づき重み付けされた測距誤差の和に対応する。このような評価値Jにおいて、見込角対応長が短いことで大きくなる測距誤差の重み、つまり、比重が低減されるため、評価値Jは、見込角対応長による影響を低減した状態で、各校正点とその測距点との測距誤差を含む。評価値Jを用いることによって、カメラの撮影画像の外周部に位置する校正点に起因する相対的に大きな測距誤差の影響を受けずに、カメラパラメータを評価し、その評価結果に基づき、カメラを校正することできる。また、評価値Jの算出に、各校正点における測距誤差の総和で定義される評価関数を用いるため、ステレオ測距における誤差を低減するカメラパラメータの算出が可能である。
[実施の形態2]
実施の形態2に係るカメラ校正装置を説明する。実施の形態2に係るカメラ校正装置の構成は、実施の形態1と同様であり、実施の形態2に係るカメラ校正装置の動作の一部が、実施の形態1と異なる。具体的には、実施の形態1では、図8に示すカメラパラメータ算出処理S300のステップS305において評価値Jを算出する際に用いた重みwkを、上記の式5に示すように見込角対応長としたが、実施の形態2では、重みwkを、正規化した見込角対応長とする。以下、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図11を参照すると、実施の形態2に係るカメラ校正装置の動作の流れの一例を示すフローチャートが示されている。実施の形態2に係るカメラ校正装置は、カメラパラメータ算出処理S310を行う。カメラパラメータ算出処理S310は、ステップS305の代わりにステップS315の処理を含むことを除き、実施の形態1のカメラパラメータ算出処理S300と同様である。
そして、ステップS315において、カメラパラメータ更新部106は、各校正点の校正点データ、各校正点に対応する見込角対応長、及び、各校正点に対応する各測距点の3次元座標に基づき、上記の式4に示すように評価値Jを算出する。この際、カメラパラメータ更新部106は、校正点及びその測距点のユークリッド距離に適用する重みwkとして、下記の式7に示す重みwkを用いる。なお、式7における重みwkは、見込角対応長を、各校正点に対応する見込角対応長の総和で正規化したものである。
具体的には、校正点Pkとその測距点Tkとのユークリッド距離に対応する重みwkは、校正点Pkに対するカメラ21及び22の見込角対応長deff,kを、各校正点に対するカメラ21及び22の見込角対応長の総和で除算する、つまり正規化することによって取得される。見込角対応長の総和を、カメラパラメータ更新部106が算出してもよく、見込角対応長算出部104又はステレオ測距値算出部105が算出してもよい。また、カメラパラメータ更新部106による評価値Jの算出後、実施の形態1と同様に、ステップS306以降の処理が行われる。
以上のことから、その総和で正規化した見込角対応長は、見込角対応長の総和に依存しない重みとして、評価関数に使用できる。よって、評価値Jは、見込角対応長の総和に依存しない値となり、測距誤差の状態を正確に示すことができる。
[実施の形態3]
実施の形態3に係るカメラ校正装置を説明する。実施の形態3に係るカメラ校正装置の構成は、実施の形態1と同様であり、実施の形態3に係るカメラ校正装置の動作の一部が、実施の形態1と異なる。具体的には、実施の形態1では、図8に示すカメラパラメータ算出処理S300のステップS305において評価値Jを算出する際に用いた重みwkを、上記の式5に示すように見込角対応長としたが、実施の形態3では、重みwkを、見込角対応長が閾値よりも大きい場合に見込角対応長とし、見込角対応長が閾値以下の場合に0とする。以下、実施の形態3について、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図12を参照すると、実施の形態3に係るカメラ校正装置の動作の流れの一例を示すフローチャートが示されている。実施の形態3に係るカメラ校正装置は、カメラパラメータ算出処理S320を行う。カメラパラメータ算出処理S320は、ステップS305の代わりにステップS325の処理を含むことを除き、実施の形態1と同様である。
そして、ステップS325において、カメラパラメータ更新部106は、各校正点の校正点データ、各校正点に対応する見込角対応長、及び、各校正点に対応する各測距点の3次元座標に基づき、上記の式4に示すように評価値Jを算出する。この際、カメラパラメータ更新部106は、校正点及びその測距点のユークリッド距離に適用する重みwkとして、下記の式8に示す重みwkを用いる。式8における重みwkは、各校正点に対応する見込角対応長に基づき、見込角対応長が閾値αよりも大きい場合に見込角対応長を適用し、閾値α以下の場合に0を適用する。具体的には、重みwkが適用される校正点Pkに対するカメラ21及び22の見込角対応長deff,kが、閾値α超であるか閾値α以下であるかに応じて、見込角対応長deff,k又は0が適用される。
閾値αの一例として、ステレオカメラの基線長、つまりカメラ21及び22の基線長の10%とすればよい。なお、重みwkは、その総和が1になるように、実施の形態2のように正規化してもよい。
以上のことから、上記の式6の見込角対応長と測距点の測距誤差との関係に示されるように、見込角対応長が極端に短いことに起因して、測距誤差が無限大に発散するような校正点を除外することができる。これにより、多眼カメラ10が車載で使用される場合等において、多眼カメラ10近傍、つまり、車体近傍の測距精度を向上することが可能になる。
[実施の形態4]
実施の形態4に係るカメラ校正装置を説明する。実施の形態4に係るカメラ校正装置の構成は、実施の形態1と同様であり、実施の形態4に係るカメラ校正装置の動作の一部が、実施の形態1と異なる。具体的には、実施の形態1では、図8に示すカメラパラメータ算出処理S300のステップS305において測距点を統合する際に用いた重みwkを、上記の式5に示すように見込角対応長としたが、実施の形態4では、重みwkを、見込角対応長を校正点の奥行きで除算した値とする。以下、実施の形態4について、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図13を参照すると、実施の形態4に係るカメラ校正装置の動作の流れの一例を示すフローチャートが示されている。実施の形態4に係るカメラ校正装置は、カメラパラメータ算出処理S330を行う。カメラパラメータ算出処理S330は、ステップS305の代わりにステップS335の処理を含むことを除き、実施の形態1と同様である。
そして、ステップS335において、カメラパラメータ更新部106は、各校正点の校正点データ、各校正点に対応する見込角対応長、及び、各校正点に対応する各測距点の3次元座標に基づき、上記の式4に示すように評価値Jを算出する。この際、カメラパラメータ更新部106は、校正点及びその測距点のユークリッド距離に適用する重みwkとして、下記の式9に示す重みwkを用いる。式9における重みwkは、各校正点に対応する見込角対応長を、当該校正点の奥行きで除算した値として算出される。
ここでLkは、k番目の校正点Pkにおける校正点の奥行きである。奥行きLkは、上記の式6におけるLと同様に、カメラ21及び22の見込角対応長に対応するラインから校正点Pkまでの距離としてもよく、カメラ21及び22間の重心位置から校正点Pkまでの距離としてもよい。また、奥行きLkは、例えば、カメラ21及び22のいずれかと校正点Pkとの距離であってもよい。カメラパラメータ更新部106は、カメラ21及び22のカメラパラメータと、校正点Pkの3次元座標とを用いて、奥行きLkを算出するように構成されてもよい。なお、重みwkは、その総和が1になるように、実施の形態2のように正規化してもよい。
校正点の奥行き、つまり、校正点と多眼カメラとの距離が大きくなる程、カメラパラメータの誤差が、測距点の測距誤差に与える影響が大きくなる。しかしながら、上述のような重みwkは、評価値Jへの測距誤差の寄与が、遠方の校正点で生じ得る相対的に大きな測距誤差に偏ることを低減することができる。よって、校正点の奥行きによる影響が抑えられた評価値Jを得ることが可能になる。
[実施の形態5]
実施の形態5に係るカメラ校正装置を説明する。実施の形態5に係るカメラ校正装置の構成は、実施の形態4と同様であり、実施の形態5に係るカメラ校正装置の動作の一部が、実施の形態4と異なる。具体的には、実施の形態4では、評価値Jを算出する際に用いた重みwkを、見込角対応長を校正点の奥行きで除算した値としたが、実施の形態5では、重みwkを、見込角対応長を校正点の奥行きの2乗で除算した値とする。以下、実施の形態5について、実施の形態4と異なる点を中心に説明する。
図14を参照すると、実施の形態5に係るカメラ校正装置の動作の流れの一例を示すフローチャートが示されている。実施の形態5に係るカメラ校正装置は、カメラパラメータ算出処理S340を行う。カメラパラメータ算出処理S340は、ステップS335の代わりにステップS345の処理を含むことを除き、実施の形態4と同様である。
そして、ステップS345において、カメラパラメータ更新部106は、各校正点の校正点データ、各校正点に対応する見込角対応長、及び、各校正点に対応する各測距点の3次元座標に基づき、評価値Jを算出する。この際、カメラパラメータ更新部106は、校正点及びその測距点のユークリッド距離に適用する重みwkとして、下記の式10に示す重みwkを用いる。式10における重みwkは、各校正点に対応する見込角対応長を、当該校正点の奥行きの2乗で除算した値として算出される。式10のLkは式9と同じである。なお、重みwkは、その総和が1になるように正規化してもよい。
上述のような重みwkは、評価値Jへの測距点の測距誤差の寄与が、遠方の校正点で生じ得る相対的に大きな測距誤差に偏ることを、実施の形態4よりも低減することができる。よって、実施の形態5に係るカメラ校正装置によると、実施の形態4よりも校正点の奥行きによる影響が抑えられた評価値Jを得ることが可能になる。
[その他]
以上、本開示の一つ又は複数の態様に係るカメラ構成装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示の技術は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、実施の形態1〜5において評価値Jに用いられた重みwは、各実施の形態への適用に限定されない。実施の形態1〜5で用いられた種々の重みwを適宜組み合わせたものを、評価値Jの評価関数における校正点及び測距点のユークリッド距離の重みとしてもよい。評価関数のこのような重みは、各実施の形態での重みの効果を相乗的に奏し得る。
また、実施の形態1〜5では、多眼カメラにおける校正対象のカメラを、広角カメラとしていたが、実施の形態に係るカメラ校正装置は、いかなる視野角のカメラの校正に適用されてもよい。見込角対応長を用いた重み付けを採用することによって、狭角のカメラの校正においても、実施の形態に係るカメラ校正装置は、カメラの視野角の全体にわたる高精度な校正を可能にする。
また、実施の形態1〜5では、多眼カメラ10は、2つのカメラ21及び22を有するように構成されていたが、これに限定されず、3つ以上のカメラを有してもよい。例えば、多眼カメラは、図15に示す多眼カメラ200のように、3つのカメラ21、22及び23を有してもよい。3つのカメラ21、22及び23は、互いの撮影範囲が少なくとも部分的に重なるように配置されてもよい。例えば、図15の例のように、カメラ21、22及び23の光軸が正三角形の頂点を通り且つ互い平行であるように配置されてもよい。
このような多眼カメラ200のカメラ21、22及び23の校正は、以下に説明するように行われてもよい。まず、カメラ21、22及び23から、2つのカメラからなるカメラペアの組み合わせが、選出される。具体的には、カメラ21及び22による第一カメラペアと、カメラ21及び23による第二カメラペアと、カメラ22及び23による第三カメラペアとが、選出される。第一カメラペア、第二カメラペア及び第三カメラペアのそれぞれに対して、実施の形態1〜5に記載されるようなカメラパラメータ算出処理S300、S310、S320、S330及びS340に従って、カメラパラメータが算出される。
第一カメラペアにおいては、カメラ21及び22それぞれの第一カメラパラメータと、第一カメラパラメータに対応する第一評価値とが、算出される。第二カメラペアにおいては、カメラ21及び23それぞれの第二カメラパラメータと、第二カメラパラメータに対応する第二評価値とが、算出される。第三カメラペアにおいては、カメラ22及び23それぞれの第三カメラパラメータと、第三カメラパラメータに対応する第三評価値とが、算出される。これにより、カメラ21、22及び23には、2つのカメラパラメータが算出される。そして、カメラ21、22及び23それぞれについて、2つのカメラパラメータが統合される。
カメラ21では、カメラ21の第一カメラパラメータ及び第二カメラパラメータが統合される。カメラ22では、カメラ22の第一カメラパラメータ及び第三カメラパラメータが統合される。カメラ23では、カメラ23の第二カメラパラメータ及び第三カメラパラメータが統合される。
統合は、2つのカメラパラメータの平均値により、行われてもよい。この場合、焦点距離f等のカメラパラメータの各要素は、要素毎に、平均値の算出が行われてもよい。又は、3つのカメラペアに関する評価値において、より小さい評価値に対応するカメラパラメータが選択されてもよい。このとき、例えば、第一評価値<第二評価値<第三評価値の場合、最も小さい第一評価値から、カメラ21及び22のカメラパラメータは、それぞれの第一カメラパラメータに決定される。また、第一評価値と関連のないカメラ23については、2番目に小さい第二評価値から、第二カメラパラメータに決定される。
また、上述したように、本開示の技術は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読取可能な記録ディスク等の記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばCD−ROM等の不揮発性の記録媒体を含む。
例えば、上記実施の形態に係るカメラ校正装置に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記構成要素の一部又は全部は、脱着可能なIC(Integrated Circuit)カード又は単体のモジュールから構成されてもよい。ICカード又はモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されるコンピュータシステムである。ICカード又はモジュールは、上記のLSI又はシステムLSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカード又はモジュールは、その機能を達成する。これらICカード及びモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
本開示のカメラ校正方法は、MPU(Micro Processing Unit)、CPU、プロセッサ、LSIなどの回路、ICカード又は単体のモジュール等によって、実現されてもよい。
さらに、本開示の技術は、ソフトウェアプログラム又はソフトウェアプログラムからなるデジタル信号によって実現されてもよく、プログラムが記録された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
また、上記で用いた序数、数量等の数字は、全て本開示の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本開示の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを1つの機能ブロックとして実現したり、1つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
本開示のカメラ校正装置等は、2眼以上のいかなる多眼カメラのカメラパラメータの算出に有用である。
101 カメラ校正装置
102 校正点データ受付部
103 カメラパラメータ取得部
104 見込角対応長算出部
105 ステレオ測距値算出部
106 カメラパラメータ更新部
107 カメラパラメータ出力部
109 校正点データベース(第1のメモリ)
110 カメラパラメータデータベース(第2のメモリ)

Claims (18)

  1. 2つのカメラのカメラパラメータを、複数の校正点を用いて算出するカメラ校正方法であって、
    (a1)第1のメモリに格納され、前記複数の校正点の3次元座標と前記カメラそれぞれのカメラ画像での前記複数の校正点の画像座標とを含む校正点データを取得し、
    (a2)第2のメモリに格納された前記カメラそれぞれの複数のカメラパラメータを取得し、
    (a3)前記校正点それぞれについて、前記校正点を見る前記2つのカメラの見込角の大きさに対応する見込角対応長を、前記校正点データと前記カメラパラメータとに基づいて算出し、
    (a4)前記校正点それぞれについて、前記校正点の画像座標と前記カメラパラメータとに基づいて、前記2つのカメラ間での前記校正点の視差から、前記校正点の3次元位置に対応する測距点の3次元位置を算出し、
    (a5)前記校正点それぞれについて、前記校正点の3次元座標と前記校正点に対応する前記測距点の3次元位置との差異を、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を用いて重み付けし、
    (a6)重み付け後の前記差異に基づいて、前記カメラパラメータを更新し、
    (a7)更新したカメラパラメータを出力し、
    処理(a1)〜処理(a7)の少なくとも1つがプロセッサによって実行される
    カメラ校正方法。
  2. 処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点それぞれを用いて算出された前記見込角対応長の総和で正規化して用いる
    請求項1に記載のカメラ校正方法。
  3. 処理(a5)では、閾値よりも大きい前記見込角対応長の算出に用いた前記校正点に関する前記差異のみを用いる
    請求項1または2に記載のカメラ校正方法。
  4. 処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離で除算して用いる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のカメラ校正方法。
  5. 処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離の2乗で除算して用いる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のカメラ校正方法。
  6. 処理(a6)では、前記校正点それぞれに関する前記差異の総和を用いた評価値を算出し、前記評価値を小さくするように、前記カメラパラメータを更新する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のカメラ校正方法。
  7. カメラ校正プログラムであって、
    (a1)複数の校正点の3次元座標及び画像座標を含む校正点データを、第1のメモリから取得し、
    ここで、前記複数の校正点の画像座標は、2つのカメラそれぞれのカメラ画像での前記複数の校正点の画像座標であり、
    (a2)前記カメラそれぞれの複数のカメラパラメータを、第2のメモリから取得し、
    (a3)前記校正点それぞれについて、前記校正点を見る前記2つのカメラの見込角の大きさに対応する見込角対応長を、前記校正点データと前記カメラパラメータとに基づいて算出し、
    (a4)前記校正点それぞれについて、前記校正点の画像座標と前記カメラパラメータとに基づいて、前記2つのカメラ間での前記校正点の視差から、前記校正点の3次元位置に対応する測距点の3次元位置を算出し、
    (a5)前記校正点それぞれについて、前記校正点の3次元座標と前記校正点に対応する前記測距点の3次元位置との差異を、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を用いて重み付けし、
    (a6)重み付け後の前記差異に基づいて、前記カメラパラメータを更新し、
    (a7)更新したカメラパラメータを出力すること
    をコンピュータに実行させるカメラ校正プログラム。
  8. 処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点それぞれを用いて算出された前記見込角対応長の総和で正規化して用いる
    請求項7に記載のカメラ校正プログラム。
  9. 処理(a5)では、閾値よりも大きい前記見込角対応長の算出に用いた前記校正点に関する前記差異のみを用いる
    請求項7または8に記載のカメラ校正プログラム。
  10. 処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離で除算して用いる
    請求項7〜9のいずれか一項に記載のカメラ校正プログラム。
  11. 処理(a5)では、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離の2乗で除算して用いる
    請求項7〜9のいずれか一項に記載のカメラ校正プログラム。
  12. 処理(a6)では、前記校正点それぞれに関する前記差異の総和を用いた評価値を算出し、前記評価値を小さくするように、前記カメラパラメータを更新する
    請求項7〜11のいずれか一項に記載のカメラ校正プログラム。
  13. 2つのカメラのカメラパラメータを算出する処理回路を備え、
    前記処理回路は、
    (a1)複数の校正点の3次元座標と前記2つのカメラそれぞれのカメラ画像での前記複数の校正点の画像座標とを含む校正点データを、第1のメモリから取得し、
    (a2)前記カメラそれぞれの複数のカメラパラメータを、第2のメモリから取得し、
    (a3)前記校正点それぞれについて、前記校正点を見る前記2つのカメラの見込角の大きさに対応する見込角対応長を、前記校正点データと前記カメラパラメータとに基づいて算出し、
    (a4)前記校正点それぞれについて、前記校正点の画像座標と前記カメラパラメータとに基づいて、前記2つのカメラ間での前記校正点の視差から、前記校正点の3次元位置に対応する測距点の3次元位置を算出し、
    (a5)前記校正点それぞれについて、前記校正点の3次元座標と前記校正点に対応する前記測距点の3次元位置との差異を、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を用いて重み付けし、
    (a6)重み付け後の前記差異に基づいて前記カメラパラメータを更新し、
    (a7)更新したカメラパラメータを出力する
    カメラ校正装置。
  14. 前記処理回路は、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点それぞれを用いて算出された前記見込角対応長の総和で正規化して用いる
    請求項13に記載のカメラ校正装置。
  15. 前記処理回路は、閾値よりも大きい前記見込角対応長の算出に用いた前記校正点に関する前記差異のみを用いる
    請求項13または14に記載のカメラ校正装置。
  16. 前記処理回路は、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離で除算して用いる
    請求項13〜15のいずれか一項に記載のカメラ校正装置。
  17. 前記処理回路は、前記差異の重み付けに、前記校正点を用いて算出された前記見込角対応長を、前記校正点と前記カメラとの距離の2乗で除算して用いる
    請求項13〜15のいずれか一項に記載のカメラ校正装置。
  18. 前記処理回路は、前記校正点それぞれに関する前記差異の総和を用いた評価値を算出し、前記評価値を小さくするように、前記カメラパラメータを更新する
    請求項13〜17のいずれか一項に記載のカメラ校正装置。
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