JP2018179829A - 環境試験装置及び環境試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無駄な着氷を抑制することができる環境試験方法及び環境試験装置を提供する。【解決手段】被試験物80を設置する試験室5を含む断熱槽3と、試験室5内の温度を氷点下の温度に降下させることができる冷却装置20と、試験室5内を加湿する加湿装置8を有し、氷点下の低温環境に調整した試験室5内に被試験物80を設置し、その後に試験室5内を加湿して被試験物に着氷させることができる環境試験装置1であり、断熱槽3の内壁を加熱する内壁加熱手段60を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、試験室内を目標とする温度や湿度に調整する環境試験装置に関するものであり、特に被試験物に着氷させて性能等を試験する着氷試験を行うことができる環境試験装置に関するものである。
また本発明は、着氷試験の方法に関するものである。
製品や機器の性能や耐久性等を試験する方法の一つに環境試験がある。環境試験は、被試験物を特定の環境下においてその性能や耐久性等を調べる試験である。
環境試験装置は、環境試験を行うために開発された装置であり、被試験物が載置される試験室を有し、この試験室内の温度や湿度を所望の試験環境に調整する機能を備えている。特許文献1、2には、代表的な環境試験装置が開示されている。
環境試験の一つに、着氷試験がある。着氷試験は、被試験物の表面に霜や氷を発生させるものである。
特許文献3には、被試験物に低温の空気を吹き付けて温度を低下させ、その後に高湿の空気を試験室に導入し、被試験物の表面に結露や結霜を生じさせる環境試験方法及び装置が開示されている。
特開2016−102681号公報 特開2016−176793号公報 特開2016−90482号公報
航空機を被試験物とする環境試験の一つとして、雲の中を航空機が通過する状況を想定した着氷試験がある。
着氷試験は、例えば次の工程を順次実施する。
(1)試験室を低温環境とし、その中に被試験物をさらす。
(2)試験室内を減圧する。
(3)試験室内を加湿し、被試験物の表面で水蒸気を結露・結氷させる。

本発明者らは、試験室内の温度や湿度を所望の試験環境に調整する機能を備え、且つ試験室内を減圧することが可能な環境試験装置を使用すれば、着氷試験を実施することができると考えた。即ち本発明者らは、通常の空調機能を備えた環境試験装置であって、減圧可能な環境試験装置を使用すれば、着氷試験を実施することができると考えた。
しかしながら、本発明者らが通常の環境試験装置を使用して上記した着氷試験を行ったところ、想定しない不具合が生じる場合があった。
即ち従来構造の環境試験装置で上記した着氷試験を実施すると、試験室の内壁におびただしく着氷し、肝心の被試験物への着氷が思いの他、少ない場合があった。
この問題を検討したところ、試験室の容積と、被試験物の熱容量との関係がアンバランスであることが原因の一つであると想定された。
即ち試験室の容積が、被試験物の熱容量に見合う大きさであるならば、加湿空気は、被試験物への着氷に大きく寄与し、被試験物に所望の着氷を生じさせることができると想定される。
一方、試験室の容積が、被試験物の熱容量に対して過度に大きいと、加湿空気は、試験室内壁への着氷に消費され、相対的に被試験物への着氷が少なくなってしまうと予想される。
尚、被試験物の大きさに合わせて複数サイズの環境試験装置を準備すれば、各被試験物に理想的な着氷を生じさせることができると考えられるが、サイズの異なる環境試験装置を複数台準備することは、経済的制約や設置場所の制約から、困難である場合が多い。
本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、無駄な着氷を抑制することができる環境試験方法及び環境試験装置を提供することを課題とするものである。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、氷点下の低温環境に調整した試験室内に被試験物を設置し、試験室内を加湿して被試験物に着氷させる環境試験方法において、試験室内を加湿する際及び/又は加湿に先立って試験室の内壁の少なくとも一部を加熱することを特徴とする環境試験方法である。
本発明の環境試験方法では、試験室内を加湿する際や加湿前に試験室の内壁を昇温させることができる。そのため試験室の内壁に対する着氷が抑制され、加湿空気のより多くが被試験物への着氷に寄与する。
請求項2に記載の発明は、試験室を含む構造物と、空調機能を発揮する空調機器を備えた環境試験装置を使用し、氷点下の低温環境に調整した試験室内に被試験物を設置し、試験室内を加湿して被試験物に着氷させる環境試験方法において、試験室内を加湿する際及び/又は加湿に先立って、加湿された空気が接する構造物並びに空調機器の少なくともいずれかであって、少なくともその一部を加熱することを特徴とする環境試験方法である。
本発明の環境試験方法においても、試験室内を加湿する際や加湿前に、各部を加熱して昇温させることができる。そのため試験室への無駄な着氷が抑制され、加湿空気のより多くが被試験物への着氷に寄与する。
試験室と連通する空調空間があり、試験室内を加湿する際及び/又は加湿に先立って、空調空間の一部または全部を加熱することが望ましい(請求項3)。
本発明によると、空調空間内に着氷することを防止することができる。
試験室内の環境を調節する空調装置があり、試験室内を加湿する際及び/又は加湿に先立って、空調装置の一部または全部を加熱又は保温することが望ましい(請求項4)。
本発明によると、空調装置に着氷することを防止することができる。
試験室内を減圧した状態で加湿することが望ましい(請求項5)。
請求項6に記載の発明は、被試験物を設置する試験室を含む断熱槽と、試験室内の温度を氷点下の温度に降下させることができる冷却装置と、試験室内を加湿する加湿装置を有し、氷点下の低温環境に調整した試験室内に被試験物を設置し、その後に試験室内を加湿して被試験物に着氷させることができる環境試験装置において、前記断熱槽の内壁の少なくとも一部を加熱する内壁加熱手段を有する環境試験装置である。
本発明の環境試験装置では、内壁加熱手段で断熱槽の内壁を加熱することが可能であるから、内壁に対する着氷が抑制される。
前記した環境試験装置において、内壁加熱手段はヒータであり、断熱槽の内壁の一部または全部を構成する内側筐体と、内側筐体の周囲を覆う外側筐体を有し、内側筐体と外側筐体の間の空間に断熱材が介在され、内側筐体の外面側に前記ヒータが設置されていることが望ましい(請求項7)。
試験室内を減圧する減圧手段を有し、断熱槽の内壁の一部または全部を構成する内側筐体と、内側筐体の周囲を覆う外側筐体を有し、内側筐体と外側筐体の間の空間は、試験室と連通し、外側筐体の肉厚は、内側筐体の肉圧に比べて5倍以上であることが望ましい(請求項8)。
本発明の環境試験装置では、内側筐体と外側筐体の間の空間が試験室と通連する。そのため試験室内を減圧しても、内側筐体の内外の圧力差が小さい。従って内側筐体に掛かる力は小さく、内側筐体の剛性は比較的低いもので足る。
これに対して外側筐体の内外は、試験室内を減圧した際に圧力差が大きくなり、大気圧に起因する力が外側筐体に掛かることとなる。
本発明の環境試験装置では、外側筐体が大気圧に起因する力に耐え得る様に、肉厚を厚くしている。
その一方で、本発明の環境試験装置では、内側筐体の肉厚が薄い。そのため本発明で採用する内側筐体は、比較的熱容量が小さく、容易に温度が上昇するので、表面に着氷しにくい。
断熱槽の内壁の一部または全部を構成する内側筐体と、内側筐体の周囲を覆う外側筐体を有し、内側筐体の中に試験室と連通する空調空間があり、当該空調空間内に空調機器が内蔵されており、空調空間及び/又は空調機器の一部または全部を加熱又は保温することが可能であることが望ましい(請求項9)。
本発明によると、空調空間や空調機器に着氷することを防止することができる。
本発明の環境試験方法及び環境試験装置は、着氷試験を実施する際の無駄な着氷を抑制することができる効果がある。
本発明の実施形態の環境試験装置の構造を概念的に示す断面図である。 図1の環境試験装置の断熱槽の構造の概略を示す断面斜視図である。 図1の環境試験装置の断熱槽の断熱壁の拡大断面図である。 図1の環境試験装置の断面図であって、冷却工程を示す。 図1の環境試験装置の断面図であって、減圧工程を示す。 図1の環境試験装置の断面図であって、着氷準備工程(加熱工程)を示す。 図1の環境試験装置の断面図であって、着氷工程を示す。 図1の環境試験装置の断面図であって、融解工程を示す。 図1の環境試験装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態の環境試験装置の構造を概念的に示す断面図である。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
最初に本実施形態の環境試験装置1の基本構造について説明する。本実施形態の環境試験装置1は、構造物たる断熱槽3と、空調機能を発揮する空調機器10を有している。
即ち本実施形態の環境試験装置1は、図1に示すように断熱壁2によって覆われた断熱槽3を有している。断熱槽3には被試験物を出し入れするための扉があるが、扉については公知であるから説明及び図示を省略している。
断熱槽3の内部には、仕切り壁7があり、仕切り壁7によって断熱槽3内が試験室5と空調空間15に区切られている。
試験室5は、被試験物を設置する空間である。試験室5は断熱槽3の内壁と仕切り壁7によって6面が囲まれた空間である。
環境試験装置1の空調空間15には、空調機器10と送風機11が内蔵されている。空調機器10は、冷却器6、加熱装置17及び加湿装置8によって構成されている。
冷却器6は、冷却装置20の蒸発器であり、内部に相変化する冷媒が流通するものである。
冷却装置20は、圧縮機21、凝縮器22、膨張手段23及び冷却器(蒸発器)6が環状に接続されたものであり、冷媒を圧縮し、凝縮し、膨張させて蒸発させ、冷却器(蒸発器)6の表面温度を低下させることができるものである。以下、この運転を通常冷却運転と称する。
また冷却装置20は、図示しないホットガス導入回路を備えており、圧縮機21で圧縮した高温状態の冷媒ガスを冷却器6に導入して冷却器6の表面に付着した霜を除去する除霜運転を行うことができる。
さらに冷却装置20は、霜無し運転を実施する機能を備えている。
即ち本実施形態で採用する冷却装置20は、冷却器(蒸発器)6の下流側が分岐され、絞り側流路30と、開放流路31に分かれている。
絞り側流路30には下流側絞り手段32が設けられている。
開放流路31は、下流側絞り手段32をバイパスする流路であり、開閉弁33が設けられている。
霜無し運転では、開閉弁33が閉じられて、冷媒が冷却器(蒸発器)6から絞り側流路30を通過して圧縮機21に戻る。その結果、下流側絞り手段32によって冷却器(蒸発器)6内における冷媒の蒸発圧力が一定に制御される。
ここで冷媒の温度は、冷媒の蒸発圧力によって一義的に決まる。そのため冷却器(蒸発器)6内の冷媒が、気液混合状態(湿り蒸気)にある場合、冷媒の温度は、冷媒の蒸発圧力によって一義的に決まることとなる。従って冷却器(蒸発器)6の表面温度は一定となる。
本実施形態では、霜無し運転においては、冷却器(蒸発器)6の表面温度が氷点温度をわずかに超える様に下流側絞り手段32の開度が調整されている。即ち冷却器(蒸発器)6の表面が結氷しない程度であって、比較的低い温度(摂氏0.2度から3度程度)となる様に下流側絞り手段32の開度が調整されている。
なお通常冷却運転を行う場合には、開閉弁33が開放され、通常の冷却装置と同様に冷却器(蒸発器)6の表面温度が氷点温度を大きく下回る温度に低下する。
加熱装置17は、公知の電気ヒータである。
加湿装置8は、一種のボイラーであり、蒸気を放出するものである。空調空間15には蒸気を放出する蒸気吹き出し口35の部位だけがあり、加湿装置8の本体部分36は、断熱槽3の外にある。
また本実施形態では、試験室5を減圧する必要から、本体部分36と蒸気吹き出し口35の間に蒸気供給弁37が設けられている。蒸気供給弁37は、公知の電磁弁等の開閉弁である。
空調空間15は、試験室5と環状に連通する空調通風路を構成するものであり、空調機器10と送風機11が内蔵されている。
空調空間15は、断熱槽3の一部に形成され、空気吹き出し部16と空気導入部18の2箇所で試験室5と連通している。
そのため送風機11を起動すると、試験室5内の空気が空気導入部18から空調空間15内に導入される。そして空調空間15が通風状態となり、空調機器10に空気が接触して熱交換や湿度調整がなされ、空気吹き出し部16から試験室5内に調整後の空気が吹き出される。
また空調空間15の空気吹き出し部16の近傍に、温度センサー12と湿度センサー13が設けられている。
環境試験装置1を使用する際には、送風機11を運転して空調空間15内を通風状態とし、温度センサー12及び湿度センサー13の検出値が、設定環境の温度及び湿度に近づく様に空調機器10を制御する。
その結果、試験室5内に所望の環境が創出される。
次に、本実施形態の環境試験装置1の構造物たる断熱槽3の構造について説明する。
断熱槽3は、図2、図3の様に内側筐体40と、外側筐体41が入れ子状に配された二重構造となっている。そして両者の間の断熱材充填空間45に発泡材やグラスウール等の断熱材42が充填されている。
なお図2は内側筐体40及び外側筐体41の断面斜視図であり、内側筐体40及び外側筐体41の正面壁に相当する部分は図示が省略されている。
内側筐体40は、断熱槽3の内壁50を構成するものであり、0.8mmから2.0mm程度の薄い金属板で作られている。具体的には内側筐体40は、ステンレススチールの板で作られている。
これに対して外側筐体41は、相当に厚い構造用鋼板によって作られている。外側筐体41の厚さは内側筐体40の厚さの5倍以上であり、より望ましくは8倍以上である。
外側筐体41の内容積は、内側筐体40の外容積よりも大きく、外側筐体41は内側筐体40の全周を覆い、両者の間に前記した断熱材充填空間45がある。本実施形態では、内側筐体40の一部に図示しない連通孔があり、内側筐体40内と断熱材充填空間45は連通していて通気性がある。
本実施形態では、各図に示す様に、内側筐体40の外側表面に、内壁加熱手段60が設けられている。内壁加熱手段60は、細い線状の電気ヒータであり、内側筐体40の外側表面に、広く分布する様に配置されている。内壁加熱手段60は、図示しないネジ等によって内側筐体40の外側表面に、押し当てられている。
本実施形態では、内側筐体40は、正面壁61、奥面壁62、天面壁63、底面壁65、左右側壁67、68の6面を有しているが、全ての壁の外側表面に、内壁加熱手段60が取り付けられている。
なお、断熱槽3のいずれかの面には前記した様に図示しない扉がある。本実施形態では、扉の部分についても、他の部分と同様に二重構造となっており、内側筐体40に相当する部材の外側表面に、内壁加熱手段60が設けられている。
また内側筐体40の内壁には、内側筐体40の内壁の温度を検知する内壁温度センサー70が設けられている。
さらに、前記した仕切り壁7の空調空間15側にも、内壁加熱手段60が取り付けられている。
本実施形態では、前記した様に断熱槽3の内部に、仕切り壁7があり、仕切り壁7によって断熱槽3内が試験室5と空調空間15に区切られている。
言い換えると、試験室5は、断熱槽3の正面壁61、天面壁63、底面壁65、左右側壁67、68及び仕切り壁7で囲まれた空間である。なお、一般に断熱槽3の正面壁61に扉(図示せず)があるので、正確には試験室5は、扉を含む正面壁61、天面壁63、底面壁65、左右側壁67、68及び仕切り壁7で囲まれた空間である。
そして本実施形態では、前記した様に、断熱槽3の正面壁(扉がある場合には扉を含む)61、天面壁63、底面壁65、左右側壁67、68及び仕切り壁7に内壁加熱手段60が取り付けられているから、試験室5を構成する各内壁の全てを内壁加熱手段60で昇温することができる。
同様に、空調空間15は、仕切り壁7と奥面壁62(正確には他の壁の一部を含む)によって囲まれた空間である。
そして本実施形態では、前記した様に、仕切り壁7と奥面壁62に内壁加熱手段60が取り付けられているから、空調空間15を構成する各内壁の全てを内壁加熱手段60で昇温することができる。
また本実施形態の環境試験装置1では、試験室5に開閉弁86を介して真空ポンプ71が配管接続されている。開閉弁86は、公知の電磁弁等である。
さらに試験室5には、大気開放弁72が配管接続されている。試験室5内には圧力センサー73が設けられている。
試験室5内には、水受け傾斜75があり、水受け傾斜75の最下部は、排水弁76を経由して外部と連通している。
次に本実施形態の環境試験装置1の機能を着氷試験の手順に沿って説明する。
着氷試験は、次の工程を複数回繰り返すことによって実施される。
本実施形態では、次の工程を順次実施する。本実施形態の環境試験装置1では、図示しない制御装置に、次の工程を順次実行するプログラムが格納されており、当該工程が、所定の回数、自動的に繰り返される。
(1)冷却工程
試験室を低温環境とし、その中に被試験物をさらす。
(2)減圧工程
試験室内を減圧する。
(3)着氷準備工程(加熱工程)
試験室5の内壁を含む水蒸気通過流路を昇温する。
(4)着氷工程(加湿工程)
試験室内を加湿し、被試験物の表面で水蒸気を結露・結氷させる。
(5)融解工程
試験室内を加熱し、被試験物に付着した氷を融解させる。
着氷試験は、図4の様に被試験物80を試験室5内に設置して行う。ここで被試験物80には、温度センサー(対象物温度センサーと称する)81が取り付けられている。
以下、図9のフロチャート及び図4乃至図8を参照しつつ説明する。
着氷試験では、最初の工程として冷却工程が開始される(ステップ1)。
冷却工程は、冷却装置20を通常冷却運転すると共に送風機11を起動し、試験室5内の空気を空気導入部18から空調空間15内に導入して冷却し、試験室5内に戻すことによって試験室5内の温度を低下させる(図4)。
即ち冷却器(蒸発器)6の表面温度を氷点下に低下させ、ステップ2で試験室5内の温度が設定温度(例えば氷点下20度(摂氏))まで低下するのを待つ。
本実施形態では、対象物温度センサー81によって被試験物80の温度についても監視されており、ステップ3で被試験物80の温度が例えば氷点下20度(摂氏)に低下するのを待つ。
ステップ3で被試験物80の温度が設定温度に低下したことが確認されると、続くステップ4、5で被試験物80の温度が安定するのを待つ。
即ち被試験物80の温度が設定温度に低下したことが確認されると、ステップ4で計時を開始し、ステップ5で所定の時間が経過すると、被試験物80の温度が安定したと見なしてステップ6に移行し、冷却工程を終了する。
続いてステップ7の減圧工程を行う。なお減圧工程の際に冷却工程を続けていてもよい。
減圧工程では、図5の様に、開閉弁86を開くと共に真空ポンプ71を起動して、試験室5内を減圧する。減圧工程においては、断熱槽3内を密閉する必要から、大気開放弁72と排水弁76及び蒸気供給弁37は閉じられている。
送風機11は、微速で駆動されている。
そして圧力センサー73によって、試験室5内の圧力が所定の上空高度に相当する圧力になるまで、減圧を続ける。
なお、本実施形態では、内側筐体40は肉厚が薄く、剛性が低いが、内側筐体40内と断熱材充填空間45は連通していて通気性があり、内側筐体40の内外の気圧はほぼ同じとなり、内側筐体40に直接大気圧が掛からないから、内側筐体40の変形が抑制される。
本実施形態では、大気圧は、主に外側筐体41に掛かる。外側筐体41は、剛性が高く、大気圧が掛かっても変形しにくい。
ステップ8で、試験室5内の圧力が所定の圧力まで低下したことが確認されると、ステップ9に移行し、着氷準備工程(加熱工程)を開始する。着氷準備工程では、図6の様に、内壁加熱手段60を駆動して各部を昇温すると共に、冷却装置20の霜無し運転を実施する。
その結果、加湿工程で水蒸気が触れる部位が氷点温度を超える温度に昇温される。
具体的には、試験室5の内壁50と、空調空間15の内壁が氷点温度を超える温度に昇温される。なお試験室5の内壁50の温度が過度に高くなることは望ましくなく、氷点温度を僅かに超える温度を目標温度として昇温する。機能的には、試験室5の内壁50等で、結氷が発生しにくい温度であり、具体的には、摂氏0.2度から2度程度である。
着氷準備工程(加熱工程)によって、試験室5を含む構造物であって、水蒸気が通過する部分が加熱されて昇温する。また空調機器10の内、冷却器6の表面温度が、氷点温度を超える温度に昇温されて保温される。
本実施形態では、試験室5を構成する構造物として、断熱槽3の正面壁61、天面壁63、底面壁65、左右側壁67、68及び仕切り壁7が挙げられる。本実施形態では、前記した様に、断熱槽3の正面壁61、天面壁63、底面壁65、左右側壁67、68及び仕切り壁7に内壁加熱手段60が取り付けられており、試験室5を構成する構造物が加熱されて昇温する。
また本実施形態では、空調空間15を構成する構造物として、仕切り壁7と奥面壁62(正確には他の壁の一部を含む)が挙げられる。本実施形態では、前記した様に、仕切り壁7と奥面壁62に内壁加熱手段60が取り付けられており、空調空間15を構成する構造物が加熱されて昇温する。
断熱槽3の内壁の温度は、内壁温度センサー70で監視され、内壁温度センサー70で検知される温度が、摂氏0度を僅かに超えるまで内壁加熱手段60に通電する。
また冷却装置20が霜無し運転されることにより、冷却器6の表面温度が0度を超える温度に維持される。
各部の昇温が完了したことがステップ10で確認されると、ステップ11に移行し、加湿工程が開始される。加湿工程においては、図7の様に、加湿装置8の本体部分36を駆動すると共に蒸気供給弁37を開き、蒸気吹き出し口35から断熱槽3内に水蒸気(実際には加湿空気)を供給する。なお、実際には、時間を短縮するために、より早い時期に加湿装置8の本体部分36の駆動が開始されて予熱されており、各部の昇温が完了したことがステップ10で確認されると、蒸気供給弁37を開き、蒸気吹き出し口35から断熱槽3内に蒸気を供給する。
加湿工程においては、送風機11は微速で回転され、水蒸気は空調空間15を出て試験室5に導入される。
試験室5内の相対湿度が95パーセント程度の高湿度環境となる様に加湿装置8が運転される。そして水蒸気が低温の被試験物80と接触し、被試験物80で着氷する。
一方、水蒸気は、試験室5の内壁50や、空調空間15の内壁とも接触するが、これらの部分は、予め内壁加熱手段60によって氷点を超える温度に昇温されているから、氷は発生しない。
そのため、加湿装置8から供給された蒸気は、その多くが被試験物80で着氷に寄与する。
試験室5の内壁50の温度は、被試験物80に比べて高いが、試験室5は減圧されており、熱を被試験物80に伝える媒体たる空気が希薄であるから、試験室5の内壁50の熱は、被試験物80に伝わり難い。そのため被試験物80は低温を維持し、多くの着氷が発生する。
着氷工程(加湿工程)では、被試験物80の表面で、水蒸気が相変化し、氷となるから、水蒸気の潜熱によって被試験物80の温度が次第に上昇する。被試験物80の表面温度は、対象物温度センサー81で監視されており、当該温度が氷点温度を超えた所定の終了温度に至ると、ステップ12からステップ13に移行し、加湿工程を終了する。即ち図8の様に、加湿装置8の本体部分36の駆動を停止すると共に蒸気供給弁37を閉じ、蒸気吹き出し口35から断熱槽3内への蒸気の供給を停止する。
続くステップ14で大気開放弁72を開いて試験室5内を大気圧に戻す。さらにステップ15に移行して、加熱装置17を駆動して試験室5内を昇温し、被試験物80に付着した氷を解かす。
氷が解けることによって発生する水は、水受け傾斜75を流れ、排水弁76が開かれて外部に排出される。
排水が完了すると、図示しない制御装置のカウンターの数値nに1が追加される。カウンターの数値nが所定の繰り返し回数Nに達していなければ、ステップ18がNOとなり、ステップ1に戻って再度同じ工程が繰り返される。
所定の繰り返し数だけ試験が行われると、着氷試験が終了する。
以上説明した実施形態では、加湿工程において、試験室5内に全体的に水蒸気を供給したが、図10に示す環境試験装置85の様に、被試験物80の周囲に、配管網83を設け、配管網83から被試験物80に対して水蒸気を吹き付けたり、被試験物80の周囲だけを水蒸気雰囲気としてもよい。
以上説明した実施形態では、加湿工程に先立って試験室5の内壁50等を加熱したが、加湿工程と並行して内壁50等の加熱を行ってもよい。
以上説明した環境試験装置1では、断熱槽3が二重構造となっており、内側を構成する壁の肉圧が薄い。
この構成によると、内壁50の熱容量を小さくすることができ、内壁50を短時間で昇温することができる。しかしながら本発明は、この構成に限定されるものではなく、内壁50の厚さが厚いものであってもよい。
以上説明した環境試験装置1では、加湿工程に先立って冷却装置20の霜無し運転を実施した。加湿工程の際に冷却装置20の霜無し運転を行うか否かは任意であり、加湿工程の際にも霜無し運転を続行して冷却器(蒸発器)6の表面温度を氷点温度を超える温度に保温してもよい。また加湿工程に際しては、冷却装置20の運転を停止してもよい。
また着氷準備工程(加熱工程)において、冷却装置20を霜無し運転することに代えて除霜運転によって冷却器(蒸発器)6の表面温度を上昇させてもよい。
冷却器6に小型のヒータを取り付けて冷却器(蒸発器)6の表面温度を上昇させてもよい。
以上説明した環境試験装置1では、内壁加熱手段60は、線状の電気ヒータであるが、他の形態の電気ヒータであってもよい。例えばブロック状や面状の電気ヒータであってもよい。また内壁加熱手段は、電気ヒータに限定されるものではなく、ヒートポンプを応用したものや、熱風を利用したものであってもよい。
以上説明した環境試験装置1は、主に航空機の部品を試験対象とするものであり、減圧下で加湿する機能を有している。しかしながら、本発明は、航空機以外の部品を被試験物とする場合にも応用することができる。
例えば自動車等の車両や、携帯端末等の電子機器の着氷試験にも応用することができる。車両や、電子機器の着氷試験に本発明を応用する場合には、減圧工程を経ることなく、加湿を行う場合もある。
以上説明した環境試験装置1では、内壁加熱手段60を断熱槽3及び仕切り壁7の全面に設けたが、一部だけに設けてもよい。
以上説明した環境試験装置では、内壁加熱手段60を内側筐体40の外側表面に設けたが、内側筺体40の内表面に取り付けられてもよいし、内側筺体40や仕切り壁7内に埋め込まれていてもよい。
1、85 環境試験装置
3 断熱槽
5 試験室
6 冷却器
7 仕切り壁
8 加湿装置
11 送風機
15 空調空間
20 冷却装置
40 内側筐体
41 外側筐体
50 内壁
60 内壁加熱手段
71 真空ポンプ
80 被試験物

Claims (9)

  1. 氷点下の低温環境に調整した試験室内に被試験物を設置し、試験室内を加湿して被試験物に着氷させる環境試験方法において、
    試験室内を加湿する際及び/又は加湿に先立って試験室の内壁の少なくとも一部を加熱することを特徴とする環境試験方法。
  2. 試験室を含む構造物と、空調機能を発揮する空調機器を備えた環境試験装置を使用し、氷点下の低温環境に調整した試験室内に被試験物を設置し、試験室内を加湿して被試験物に着氷させる環境試験方法において、
    試験室内を加湿する際及び/又は加湿に先立って、加湿された空気が接する構造物並びに空調機器の少なくともいずれかであって、少なくともその一部を加熱することを特徴とする環境試験方法。
  3. 試験室と連通する空調空間があり、試験室内を加湿する際及び/又は加湿に先立って、空調空間の一部または全部を加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載の環境試験方法。
  4. 試験室内の環境を調節する空調装置があり、試験室内を加湿する際及び/又は加湿に先立って、空調装置の一部または全部を加熱又は保温することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の環境試験方法。
  5. 試験室内を減圧した状態で加湿することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環境試験方法。
  6. 被試験物を設置する試験室を含む断熱槽と、試験室内の温度を氷点下の温度に降下させることができる冷却装置と、試験室内を加湿する加湿装置を有し、氷点下の低温環境に調整した試験室内に被試験物を設置し、その後に試験室内を加湿して被試験物に着氷させることができる環境試験装置において、
    前記断熱槽の内壁の少なくとも一部を加熱する内壁加熱手段を有する環境試験装置。
  7. 内壁加熱手段はヒータであり、断熱槽の内壁の一部または全部を構成する内側筐体と、内側筐体の周囲を覆う外側筐体を有し、内側筐体と外側筐体の間の空間に断熱材が介在され、内側筐体の外面側に前記ヒータが設置されていることを特徴とする請求項6に記載の環境試験装置。
  8. 試験室内を減圧する減圧手段を有し、断熱槽の内壁の一部または全部を構成する内側筐体と、内側筐体の周囲を覆う外側筐体を有し、内側筐体と外側筐体の間の空間は、試験室と連通し、外側筐体の肉厚は、内側筐体の肉圧に比べて5倍以上であることを特徴とする請求項6又は7に記載の環境試験装置。
  9. 断熱槽の内壁の一部または全部を構成する内側筐体と、内側筐体の周囲を覆う外側筐体を有し、内側筐体の中に試験室と連通する空調空間があり、当該空調空間内に空調機器が内蔵されており、空調空間及び/又は空調機器の一部または全部を加熱又は保温することが可能であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の環境試験装置。
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