JP2018179411A - 空調システム - Google Patents

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真紀子 笠原
Makiko Kasahara
真紀子 笠原
裕次 辻
Yuji Tsuji
裕次 辻
ひとみ 山崎
Hitomi Yamazaki
ひとみ 山崎
太田 望
Nozomi Ota
望 太田
弥 長谷部
Wataru Hasebe
弥 長谷部
聡宏 川村
Akihiro Kawamura
聡宏 川村
恒佑 近藤
Kosuke Kondo
恒佑 近藤
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【課題】風量及び風速を抑えつつ、空調空気を室内に広く到達させることができる空調システムを提供する。【解決手段】空調システム10は、天井面Cから下方に突出し、天井面Cに沿う一方向に延び、平行配置された複数の突出部1と、隣り合う突出部1の間に設けられ、一方向を向き、空調空気が吹き出される吹出口3と、を備え、突出部1の高さH1は、吹出口3の高さH3と略同一であり、隣り合う突出部1の離間距離W1は、吹出し口3の幅W3と略同一である。【選択図】図2

Description

本発明は、空調システムに関するものである。
従来から、低階高の学校教室等では、躯体と天井仕上材との間に形成された空間(天井裏空間)に冷暖房機器やダクト等を設置すると、天井高さが低くなってしまう。このため、廊下の天井裏空間等に機器やダクトを設置し、教室内の廊下側の壁にノズル等の吹出口を設けて、壁から教室内に向かって吹出す空調方式が多く採用されてきた。また、大空間の空調としても、ノズル型吹出口を採用し、大風量の吹出し空気(空調空気)を室内へ送風する方式が一般的であった。
しかしながら、上記の方式では、吹出し空気と室内空気との温度差により、ノズルからの気流が室内の床に向かって下方に吹き下ろされることで、室内を均等に空調できなかったり、上下温度分布に差が生じたり、ドラフト感を引き起こしてしまったり等の問題が生じる懸念があった。また、ノズル型吹出口が壁に設置されるため、意匠性の点で自由度が低かった。
そこで、コアンダ効果を利用した空調方式が提案されている(下記の特許文献1〜3参照)。コアンダ効果とは、粘性流体が近くの壁に引き寄せられる現象である。空調において、吹出口から空気を天井面に沿わせて吹き出すことで、天井面に沿って流れる気流が形成されることが知られている。したがって、この現象に関わる諸条件を適切に整えることができれば、冷風は室端部まで天井面に沿って流れ、より効率的で快適な空調が期待できる。
特開2011−226739号公報 特開2003−214657号公報 特開2014−13097号公報
しかしながら、夏期には、冷房により、室温よりも温度の低い空気が吹き出される。よって、室内空気よりも温度が低く密度が大きい吹出し空気に対して、コアンダ効果による天井方向への誘因力よりも、重力による床方向への力が大きい場合には、吹出し空気が天井面から剥離(離間)し、ノズル方式と同様にドラフト感を引き起こす可能性がある。このため、従来は、コアンダ効果を利用した空調においても、天井面からの冷風の剥離を抑止するために、風量を多くし及び風速を速くして吹き出す必要があり、室温にむらが生じる等の問題点がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、風量及び風速を抑えつつ、空調空気を室内に広く到達させることができる空調システムを提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る空調システムは、天井面から下方に突出し、前記天井面に沿う一方向に延び、平行配置された複数の突出部と、隣り合う前記突出部の間に設けられ、前記一方向を向き、空調空気が吹き出される吹出口と、を備えることを特徴とする。
このように構成された空調システムでは、天井面には複数の突出部が設けられ、複数の突出部の間に設けられた吹出口から空調空気が吹出される。一般的に、吹出口から吹き出された空調空気では、周囲の空気を巻き込む面が小さい方が、風速をより維持できる。よって、天井面及び隣り合う突出部で形成された凹溝に対し、空調空気が吹き出されることで、通常のフラットな天井よりもコアンダ効果が有効に発現し、気流到達距離が延長される。したがって、風量及び風速を抑えつつ、空調空気を室内に広く到達させることができる。
また、本発明に係る空調システムは、前記突出部の高さは、前記吹出口の高さと略同一であり、隣り合う前記突出部の離間距離は、前記吹出口の幅と略同一であることが好ましい。
このように構成された空調システムでは、突出部の高さは吹出口の高さと略同一であり、突出部間の離間距離は吹出口の幅と略同一である。よって、吹出口から吹き出された空調空気は、天井面と突出部とで形成される角部に沿って流れ、コアンダ効果がより有効に発現する。
また、本発明に係る空調システムは、前記天井面及び前記突出部が設けられた天井板を備えていてもよい。
このように構成された空調システムでは、天井面及び突出部が設けられた天井板を天井に設置すれば凹溝が形成されるため、施工性が良い。
また、本発明に係る空調システムは、前記一方向は、インテリア側からペリメーター側を向く方向であってもよい。
このように構成された空調システムでは、吹出口はインテリア側からペリメーター側を向いているため、室内における外気との温度が大きい窓側に空調空気を供給することができる。
本発明に係る空調システムによれば、風量及び風速を抑えつつ、空調空気を室内に広く到達させることができる空調システムを提供する。
本発明の一実施形態に係る空調システムを示す図である。 本発明の一実施形態に係る空調システムの要部を示す図である。 数値流体解析によるシミュレーション検討において、(a)一般的なノズル案のモデルを示す図であり、(b)本発明の一実施形態に係るリブ利用案のモデルを示す図である。 室中心における温度のシミュレーション結果を示し、(a)ノズル案を示す図であり、(b)リブ利用案を示す図である。 室中心における風速のシミュレーション結果を示し、(a)ノズル案を示す図であり、(b)リブ利用案を示す図である。 実大モックアップによる性能検証におけるモックアップの概要を示す図である。 図6のA−A線断面図である。 図6のB−B線断面図である。 実大モックアップによる性能検証における溝の断面に対する測定点の位置関係を示す図である。 吹き出し風速2m/sにおいて、吹出し口からの距離と、天井の溝断面中心における風速との関係を示す図である。 吹き出し風速3m/sにおいて、吹出し口からの距離と、天井の溝断面中心における風速との関係を示す図である。 数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルを示す図である。 数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、天井直下平面の風速分布を示し、(a)条件1の結果を示す図であり、(b)条件2の結果を示す図であり、(c)条件3の結果を示す図であり、(d)条件4の結果を示す図である。 数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、天井直下平面の風速分布を示し、(a)条件5の結果を示す図であり、(b)条件6の結果を示す図である。 数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、室中央断面の風速分布を示し、(a)条件1でx=3500の断面図であり、(b)条件2でx=5000の断面図であり、(c)条件2でx=4400の断面図であり、(d)条件3でx=1500の断面図である。 数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、室中央断面の風速分布を示し、(a)条件4でx=3000の断面図であり、(b)条件4でx=3900の断面図であり、(c)条件5でx=3000の断面図であり、(d)条件6でx=2500の断面図である。
本発明の一実施形態に係る空調システムについて、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る空調システムを示す図である。図2は、本発明の一実施形態に係る空調システムの要部を示す図である。
図1及び図2に示すように、空調システム10は、大学の講義室等の低階高の学校教室の室内に設置されている。空調システム10は、天井面Cに沿って設けられた複数のリブ(突出部)1と、天井面Cに沿って設けられた空調チャンバー2と、空調チャンバー2に設けられた吹出口3と、を備えている。
各リブ1は、天井面Cに沿って設けられている。リブ1は天井面Cから下方に突出している。リブ1は、天井面Cに沿う一方向に延びている。本実施形態では、リブ1は、窓W側を向く方向(インテリア側からペリメータ側)に延びている。複数のリブ1は、平行配置されている。隣り合うリブ1の対向する面11及び天井面Cにより、凹溝12が形成されている。
空調チャンバー2は、壁Vの上端に、天井面Cに沿って設けられている。空調チャンバー2にはダクト4が接続されている。
空調チャンバー2には、天井面Cに沿って吹出口3が設けられている。リブ1を延在方向から正面視して、吹出口3は、隣り合うリブ1の間に配置されている。吹出口3は、窓W側を向いている。なお、本実施形態では、吹出口3から窓Wまでの距離は8m程度である。
具体的には、吹出口3は、リブ1を延在方向から正面視して、長方形状をなしている。吹出口3の高さH3とリブ1の高さH1とは、同一である。また、吹出口3の幅W3と隣り合うリブ1の離間距離W1は、略同一である。なお、吹出口3の高さと幅とをかけあわせた面積を、開口断面積と称することがある。
このように構成された空調システム10では、天井面Cには複数のリブ1が設けられ、複数のリブ1の間に設けられた吹出口3から空調空気が吹出される。一般的に吹出口3から吹き出された空調空気では、周囲の空気を巻き込む面が小さい方が、風速をより維持できる。よって、天井面C及び隣り合うリブ1で形成された凹溝12に対し、空調空気が吹き出されることで、通常のフラットな天井よりもコアンダ効果が有効に発現し、気流到達距離が延長される。したがって、風量及び風速を抑えつつ、空調空気を室内に広く到達させることができる。
従来のノズルを用いた方法であると3〜5m/s程度の風速で吹き出す必要がある。しかしながら、本発明では、上述のとおり有効にコアンダ効果が発現し、より小さい風速及び風量で気流を室奥に到達させることが可能となる。
また、リブ1の高さH1は吹出口3の高さH3と略同一であり、リブ1間の離間距離W1は吹出口3の幅W3と略同一である。よって、吹出口3から吹き出された空調空気は、天井面Cとリブ1とで形成される角部に沿って流れ、コアンダ効果がより有効に発現する。
また、吹出口3はインテリア側からペリメーター側を向いているため、室内における外気との温度が大きい窓W側に空調空気を供給することができる。
次に、1.数値流体解析によるシミュレーション検討を行った。汎用熱流体解析ソフトウェアであるSTREAMを用いて、本発明の効果を検証した。
図3は、数値流体解析によるシミュレーション検討において、(a)一般的なノズル案のモデルを示す図であり、(b)本発明の一実施形態に係るリブ利用案のモデルを示す図である。
図3に示すように、モデルは、一般的なノズル案と、本発明の一実施形態に係るリブ利用案との2種とした。
リブを有する天井に合わせて建築施工で製作したSAとSOAとを混合させて供給するものを想定し、ここではリブ利用案とする。吹出し風速は,ノズル案が3.36m/s、リブ利用案が1.61m/sである。開口断面積はノズル案が240φとし0.0441m、リブ利用案がw300×h125mm=0.0375mである。したがって、各条件における吹出し口1つからの風量は、ノズル案が533m/h、リブ利用案が217m/hとなる。吹出し温度はノズル案が16.8℃、リブ利用案が19.7℃であり、室温を26℃に制御するものとしている。その他の条件として、窓面は北西面を向いていると仮定し、日射負荷については夏期に負荷の大きい17時の値を採用している。室内の負荷は人体と照明を考慮しており、50人が在室する想定である。乱流モデルはk−εモデルとした。
図4は、室中心における温度のシミュレーション結果を示し、(a)ノズル案を示す図であり、(b)リブ利用案を示す図である。図5は、室中心における風速のシミュレーション結果を示し、(a)ノズル案を示す図であり、リブ利用案を示す図である。
図4及び図5に示すように、ノズル案に比べて吹出し風速が遅く風量が半分以下であるリブ利用案においても、窓面まで気流が届いている様子が確認でき、期待した性能を満足する結果を得ることができた。
次に、2.実大モックアップによる性能検証を行った。本発明の実寸大モックアップを製作し、その性能を検証した。
図6は、実大モックアップによる性能検証におけるモックアップの概要を示す図である。図7は、図6のA−A線断面図である。図8は、図6のB−B線断面図である。
図6から図8に示すように、実験スペース全体は、大きな執務空間を壁面Uで区画することで形成される約9500×6400×3000mmの室である。天井面は,フラットな平面に対しw200×h100mmのリブが3本、その両外側にw100×h100mmのリブが1本ずつ並んで取り付けられている。したがって、このリブ間にはw300×h100mmの溝(凹溝)が4つ形成されるが、端部に吹出し口を有し実際に気流が流れるのは、内側の溝1及び溝2である。
空調設備は、冷却水循環装置(東京理化器械:CA−4110)、ファンコイルユニット(新晃工業:SCR−PB−800)、ダクト接続チャンバー、吹出しチャンバーから構成される。吹出し口から窓面までの距離は7600mmであった。
本検証では、天井の溝内で風速を測定するとともに、スモークによって気流を可視化し、その振舞いを観察した。
表1に検討した実験条件を示す。
パラメータとして、吹出し温度及び吹出し風速(風量)を設定した。また、リブ設置の効果を検証すべく、パターン2〜4の吹出し条件ではリブのないフラットな天井での検証も併せて実施し、冷風の挙動を比較した。室温は成行きで変化していたが、風速測定時や可視化時には26℃程度であった。
1m/s吹出しでは窓面まで気流が到達しない一方で、2m/s吹出しでは吹出し口から6m付近の位置でも天井直下を冷風が流れており、3m/s吹出しでは十分な風速を維持したまま窓面まで気流が到達する様子が確認された。
さらに,天井面がフラットな条件では、2m/s吹出しでは吹出し後すぐに冷風が天井面を剥離し,床方向へ吹き下りる挙動が観察された。また、3m/s吹出しであっても吹出し温度が15℃と低い場合には、気流が吹出し口から2〜3m付近で剥離してしまう結果となった。さらに、3m/s、19.5℃吹出しでは、吹出し口から6m付近で冷風が天井直下を流れている様子が観察されたものの、その挙動は非常に乱れており、窓面近傍に執務者がいた場合にはドラフト感を与えることが懸念された。
次に、吹出し口から所定の距離だけ離れた天井の溝1内にて風速を測定した。
図9は、実大モックアップによる性能検証における溝の断面に対する測定点の位置関係を示す図である。図10は、吹き出し風速2m/sにおいて、吹出し口からの距離と、天井の溝断面中心における風速との関係を示す図である。図11は、吹き出し風速3m/sにおいて、吹出し口からの距離と、天井の溝断面中心における風速との関係を示す図である。
図10及び図11に示すように、天井がフラットな条件に比べ、本発明ではどの吹出しパターンにおいても、より速い風速で天井近傍を気流が流れていた。以上より,本発明はペリメーターへ冷風を効率的に供給できることを確認できた。
次に、3.数値流体解析による本発明適用可能性の検討を行った。
上記の1.数値流体解析によるシミュレーション検討及び2.実大モックアップによる性能検証では、w300×h125mm(解析)、w300×h100mm(実験)の開口が同じ高さのリブに挟まれた溝を有する天井を対象としており、それらの寸法が異なる場合における本発明の適用可能な範囲が明確でない。そこで、適用条件をある程度絞り込むため簡易な室形状のモデルを作成し、開口幅及びリブ間隔やリブ高さを変更して解析することで、各条件下における冷風の挙動を検討した。
表2に各解析条件を示す。
図12は、数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルを示す図であり、解析モデルの一例である。
解析にはFlow Designerを使用した。吹出し条件は温度15℃、風速3.0m/sとした。また、室温は26℃となるように窓面と室内に負荷を与えた。したがって、吹出し気流と室温との温度差は11℃である。モックアップと同寸法の開口を持つ条件1を基準とし、まず開口幅を500mmに変更してリブ間隔をそれに追従させた条件2の検討を行った。
図13は、数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、天井直下平面の風速分布を示し、(a)条件1の結果を示す図であり、(b)条件2の結果を示す図であり、(c)条件3の結果を示す図であり、(d)条件4の結果を示す図である。図14は、数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、天井直下平面の風速分布を示し、(a)条件5の結果を示す図であり、(b)条件6の結果を示す図である。図15は、数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、室中央断面の風速分布を示し、(a)条件1でx=3500の断面図であり、(b)条件2でx=5000の断面図であり、(c)条件2でx=4400の断面図であり、(d)条件3でx=1500の断面図である。図16は、数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、室中央断面の風速分布を示し、(a)条件4でx=3000の断面図であり、(b)条件4でx=3900の断面図であり、(c)条件5でx=3000の断面図であり、(d)条件6でx=2500の断面図である。
条件1,2の結果を図13(a),(b)及び図15(a),(b),(c)に示す。開口幅300mmで窓面まで届いていた気流が500mmでは到達しない結果となった。z=2950断面の結果から、条件2では天井面付近で逆流が生じているが、この逆流に溝内の気流の軌道が乱され、溝から気流が離脱し、床面方向へ流れていくものと考えられた(図15(b),(c))。
したがって、リブの高さを大きくし、逆流の影響を弱めるとともに溝からの気流の離脱を防ぐことで、開口幅500mmで同じ吹出し条件であっても気流が窓面まで到達し得ると考えられた。条件2のリブ高さを150mmにしたものを条件3として解析した結果を図13(c)及び図15(d)に示す。リブの高さを大きくしたことで逆流による干渉が減り、気流が溝からあふれることなく窓面に到達する様子が確認された。
また、開口幅を1000mmに、リブ高さを150mmにした条件4の結果を図13(d)及び図16(a),(b)に示すが、この条件では条件2と同様、溝からの気流の離脱がみられた。
条件4のリブ高さを200mmに変更した条件5の結果を図14(a)及び図16(c)に示す。図13(d)に比べ気流の偏りが減り、窓面までの到達距離が伸びている。
以上より、開口幅は狭い方が気流は溝内を流れやすいが、リブの高さを調整することで、1m程度の開口幅まで対応できることが確認された。
また、比較として、条件1のリブを排除した条件6でも解析を行った。結果を図14(b)及び図16(d)に示す。リブを排除することで窓面からの逆流によって吹出し口から3m程度までしか気流が到達しなくなり、本解析条件においてもリブが存在する意義を裏付ける結果が得られた。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、天井面及び突出部が設けられた天井板を備えていてもよい。つまり、チャンネル型の断面を有するFC板等の天井板に対し、その形状に合わせて吹出しチャンバーを製作し本発明を適用することで、FC板の凹溝が上記の凹溝と同じ役割を果たし、同様の効果が得られる。この場合には、天井面に対するリブの施工が不要となり、天井面及び突出部が設けられた天井板を天井に設置すれば凹溝が形成されるため、施工性が良い。
また、上記に示す実施形態では、吹出口の高さとリブの高さとは同一であり、吹出口の幅と隣り合うリブの離間距離は略同一であるが、本発明はこれに限られない。吹出口は、隣り合う突出部の間に設けられていればよく、吹出口の高さがリブの高さよりも小さくてもよく、吹出口の幅が隣り合うリブの離間距離よりも短くてもよい。
1…リブ(突出部)
2…空調チャンバー
3…吹出口
4…ダクト
10…空調システム
12…凹溝
C…天井面
V…壁
W…窓(ペリメーター)

Claims (4)

  1. 天井面から下方に突出し、前記天井面に沿う一方向に延び、平行配置された複数の突出部と、
    隣り合う前記突出部の間に設けられ、前記一方向を向き、空調空気が吹き出される吹出口と、を備えることを特徴とする空調システム。
  2. 前記突出部の高さは、前記吹出口の高さと略同一であり、
    隣り合う前記突出部の離間距離は、前記吹出口の幅と略同一であることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記天井面及び前記突出部が設けられた天井板を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の空調システム。
  4. 前記一方向は、インテリア側からペリメーター側を向く方向であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の空調システム。
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