JP2018179364A - 調湿ユニット - Google Patents

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木澤 敏浩
Toshihiro Kizawa
敏浩 木澤
晶子 白井
Akiko Shirai
晶子 白井
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Abstract

【課題】壁に背面を対向させて設置される調湿ユニットについて、調湿ユニットの設置の自由度を向上させて調湿ユニットを設置できないケースを減らす。
【解決手段】ケーシング50は、鉛直方向に沿う壁面に背面を対向させて設置され、背面に対向する正面50a及び正面50aと背面との間にある側面である左側面50fを有する。加湿ホース36は、ケーシング50の配置されている第1空間である室外から壁で隔絶された第2空間である室内に対して、吸着ロータから水分を与えられた再生後空気を送る送出部材である。ケーシング50には、加湿ホース36をケーシング50の内側から外側に出して配置することのできる開口部55が左側面50fに形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、調湿ユニット、特に、鉛直方向に沿う壁面にケーシングの背面を対向させて設置される調湿ユニットに関する。
従来より、室内の空気調和を行う空気調和機とは別体に構成され、空気調和機の室内機に加湿用空気を供給する加湿ユニットがある。このような加湿ユニットの中には、例えば特許文献1(特開2014−129950号公報)に記載されているように、室内機が取り付けられている壁に取り付けられるものもある。
しかしながら、特許文献1に記載されている加湿ユニットは、加湿用空気を室内に送るためのダクトを背面に有している。そのため、ダクトを挿入するための壁の貫通穴が障害物の近くに開けられていたり、家屋の角部に開けられていたりする場合には、障害物に加湿ユニットが当たるためにその貫通穴を使って加湿ユニットを設置できなかったり、加湿ユニットが壁から家屋の外にはみ出すことでユーザが設置を嫌がったりする不具合が発生することがある。
本発明の課題は、壁に背面を対向させて設置される調湿ユニットについて、調湿ユニットの設置の自由度を向上させて調湿ユニットを設置できないケースを減らすことである。
本発明の第1観点に係る調湿ユニットは、鉛直方向に沿う壁に背面を対向させて設置され、背面に対向する正面及び正面と背面との間にある側面を有するケーシングと、ケーシングに収納され、回転して水分の吸着と脱離とを繰り返す吸着ロータと、ケーシングの配置されている第1空間から壁で隔絶された第2空間に対して、吸着ロータから水分を与えられた再生後空気を送る送出部材とを備え、ケーシングは、送出部材をケーシングの内側から外側に出して配置することのできる少なくとも一つの開口部が側面に形成されている。
本発明の第1観点に係る調湿ユニットにおいては、送出部材をケーシングの内側から外側に出して配置することのできる少なくとも一つの開口部がケーシングの側面に形成されていることから、開口部から取り出した送出部材をケーシングの外側で自由に敷設することができる。
本発明の第2観点に係る調湿ユニットは、鉛直方向に沿う壁に背面を対向させて設置され、背面に対向する正面及び正面と背面の間にある側面を有するケーシングと、ケーシングに収納され、回転して水分の吸着と脱離とを繰り返す吸着ロータと、ケーシングの配置されている第1空間から壁で隔絶された第2空間に対して、吸着ロータに水分を奪われた吸着後空気を送る送出部材とを備え、ケーシングは、送出部材をケーシングの内側から外側に出して配置することのできる少なくとも一つの開口部が側面に形成されている。
本発明の第2観点に係る調湿ユニットにおいては、送出部材をケーシングの内側から外側に出して配置することのできる少なくとも一つの開口部がケーシングの側面に形成されていることから、開口部から取り出した送出部材をケーシングの外側で自由に敷設することができる。
本発明の第3観点に係る調湿ユニットは、本発明の第1観点又は第2観点の調湿ユニットにおいて、少なくとも一つの開口部は、ケーシングの側面に形成されている第1開口部と第2開口部とを含む、ものである。
本発明の第3観点に係る調湿ユニットにおいては、少なくとも一つの開口部として第1開口部及び第2開口部が側面に形成されていることから、第1開口部と第2開口部のうちの使い易い方を選択できる。
本発明の第4観点に係る調湿ユニットは、第3観点の調湿ユニットにおいて、少なくとも一つの開口部は、ケーシングの側面に形成されている第3開口部をさらに含む、ものである。
本発明の第4観点に係る調湿ユニットにおいては、少なくとも一つの開口部として第3開口部が側面に形成されていることから、第1開口部と第2開口部が使い難く、第3開口部が使い易い場合に第3開口部を選択できる。
本発明の第5観点に係る調湿ユニットは、第3観点の調湿ユニットにおいて、ケーシングは、互いに異なる第1側面と第2側面とを含み、第1開口部が第1側面に形成され、第2開口部が第2側面に形成されている、ものである。
本発明の第5観点に係る調湿ユニットにおいては、少なくとも一つの開口部として第1開口部及び第2開口部が互いに異なる第1側面と第2側面に形成されていることから、壁に貫通孔が形成された場合に、貫通孔に対して第1側面を向ける対応と、貫通孔に対して第2側面を向ける対応を選択できる。
本発明の第6観点に係る調湿ユニットは、第5観点の調湿ユニットにおいて、ケーシングは、第1側面と第2側面が互いに対向する、ものである。
本発明の第6観点に係る調湿ユニットにおいては、少なくとも一つの開口部として第1開口部及び第2開口部が互いに対向する第1側面と第2側面に形成されていることから、壁に貫通孔が形成された場合に、貫通孔に対して第1側面を向ける対応と、第1側面の反対側の第2側面を貫通孔に対して向ける対応とを選択できるため、第1側面と第2側面に交差する方向に移動させて設置場所の選択ができる。
本発明の第7観点に係る調湿ユニットは、本発明の第5観点又は第6観点の調湿ユニットにおいて、ケーシングは、側面が第1側面と第2側面との間に配置されている第3側面をさらに含み、少なくとも一つの開口部が第3側面に形成されている第3開口部をさらに含む、ものである。
本発明の第7観点に係る調湿ユニットにおいては、送出部材をケーシングの内部から外部に取り出す開口部として、第1開口部と第2開口部以外に、第1側面と第2側面との間にある第3側面に第3開口部が形成されていることから、第1側面と第2側面に交差する方向に調湿ユニットをずらしても送出部材を貫通穴まで敷設するのが難しい場合に第1側面や第2側面に沿う方向にずらして第3開口部によって敷設する可能性が与えられている。
本発明の第8観点に係る調湿ユニットは、第1観点の調湿ユニットにおいて、ケーシングは、吸着ロータに水分を奪われた吸着後空気を吹き出す吸着用ファン吹出口が側面に形成されている、ものである。
本発明の第8観点に係る調湿ユニットにおいては、少なくとも一つの開口部が形成されている側面に吸着用ファン吹出口が形成されていることで、吸着用ファン吹出口の周囲に吹出すための吹出空間と開口部からケーシングの外側に出る送出部材の敷設領域とを兼用できる。また、側面にある吸着用ファン吹出口の吹出方向をユーザの動線から外すことで調湿ユニットから吹出される空気をユーザに当たり難くすることができる。
本発明の第9観点に係る調湿ユニットは、第8観点の調湿ユニットにおいて、ケーシングに収納され、吸着前空気を吸着ロータに導き、且つ吸着後空気を吸着用ファン吹出口から吹き出す吸着用ファンをさらに備え、ケーシングは、吸着用ファンが吸着ロータの下方に配置される場合における、吸着用ファン吹出口の形成されている下側面を側面に含む、ものである。
本発明の第9観点に係る調湿ユニットにおいては、吸着ロータの下方に吸着用ファンがある場合に、下側面に吸着用ファン吹出口が形成されることから、吸着前空気を下側面よりも上から取り入れるように構成され、吸着ロータに供給される吸着前空気に吸着後空気が混ざるショートサーキットが防止される。
本発明の第10観点に係る調湿ユニットは、第1観点から第9観点のいずれかの調湿ユニットにおいて、吸着ロータを貫通する前の再生前空気を加熱するために冷媒の流れる配管接続部を有する再生用熱交換器をさらに備え、ケーシングは、側面が、設置された状態で上下又は左右に広がるとともに配管接続部が突出している第4側面を含み、少なくとも一つの開口部が第4側面に形成されている第4開口部を含む、ものである。
本発明の第10観点に係る調湿ユニットにおいては、第4開口部が形成されている第4側面に配管接続部が突出していることから、突出した配管接続部を配置するための配置空間と開口部からケーシングの外側に出る送出部材の敷設領域とを兼用できる。
本発明の第1観点または第2観点に係る調湿ユニットでは、調湿ユニットの設置の自由度を向上させて調湿ユニットを設置できないケースを減らすことができる。
本発明の第3観点に係る調湿ユニットでは、開口部が一つだけの場合に比べて調湿ユニットの設置の自由度を向上させることができる。
本発明の第4観点に係る調湿ユニットでは、開口部が第1開口部と第2開口部だけの場合に比べて調湿ユニットの設置の自由度をさらに向上させることができる。
本発明の第5観点に係る調湿ユニットでは、第1開口部及び第2開口部を同一の側面に設ける場合に比べて調湿ユニットの設置の自由度を向上させることができる。
本発明の第6観点に係る調湿ユニットでは、互いに異なる第1側面と第2側面に設ける場合において互いに隣接する側面に設ける場合に比べて調湿ユニットを設置し易くなる。
本発明の第7観点に係る調湿ユニットでは、第3側面の第3開口部を使う選択肢が与えられることによって調湿ユニットの設置の自由度が向上する。
本発明の第8観点または第10観点に係る調湿ユニットでは、送出部材の敷設領域を確保しやすくなり、壁に対向する調湿ユニットの設置が容易になる。
本発明の第9観点に係る調湿ユニットでは、コンパクト化における調湿性能の低下を抑制することができる。
第1実施形態に係る加湿ユニットを含む空気調和装置の回路図。 図1に記載の加湿ユニットの概念図。 第1実施形態に係る加湿ユニットの正面図。 図3のI−I線に沿った加湿ユニットの断面図。 壁に取り付けられている図1に記載の加湿ユニットを含む空気調和装置の模式図。 第1実施形態に係る加湿ユニットの斜視図。 図6の加湿ユニットの部分拡大斜視図。 グリッドを取り除いた第1実施形態に係る加湿ユニットの正面図。 位置関係を説明するための吸着ロータと吸着用ファンロータと再生用ファンロータの概念図。 変形例1Aに係る加湿ユニットの断面図。 変形例1Aに係る加湿ユニットの正面図。 変形例1Cに係る加湿ユニットの右側面図。 図12の加湿ユニットの左側面図。 変形例1Cに係る加湿ユニットの下側面図。 (a)加湿ホースの配管の一例を示す概念図、(b)加湿ホースの配管の他の例を示す概念図、(c)加湿ホースの配管のさらに他の例を示す概念図。 第2実施形態に係る加湿ユニットの正面図。 図16のII−II線に沿って切断して右から見た加湿ユニットの断面図。 図16のII−II線に沿って切断して左から見た加湿ユニットの断面図。 位置関係を説明するための吸着ロータと吸着用ファンロータと再生用ファンロータの概念図。 変形例2Aに係る加湿ユニットの断面図。 第3実施形態に係る除湿ユニットを含む空気調和装置の回路図。 図21に記載の除湿ユニットの概念図。 壁に取り付けられている図21に記載の除湿ユニットを含む空気調和装置の模式図。 変形例3Aに係る除湿ユニットを含む空気調和装置の回路図。 第4実施形態に係る加湿ユニットを含む空気調和装置の回路図。 図25に記載の加湿ユニットの概念図。 壁に取り付けられている図25に記載の加湿ユニットを含む空気調和装置の模式図。 変形例4Aに係る調湿ユニットの構成を説明するための図。 第5実施形態に係る除湿ユニットを含む空気調和装置の回路図。 図29に記載の除湿ユニットの概念図。 壁に取り付けられている図28に記載の除湿ユニットを含む空気調和装置の模式図。 変形例5Aに係る調湿ユニットの構成を説明するための図。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る調湿ユニットについて図に基づいて説明する。第1実施形態では、空気調和装置に組み込まれた加湿ユニットを調湿ユニットの例に挙げて説明している。
(1)全体構成
図1には、実施形態に係る空気調和装置の全体構成が示されている。また、図2には、図1に示されている加湿ユニット30の構成の概念が示されている。図1に示されている空気調和装置1は、室外機2と室内機4と冷媒連絡管5,6とを備え、空気調和装置1には加湿ユニット30が取り付けられている。第1実施形態に係る空気調和装置1では、室外機2が室外ODに設置され、室内機4が室内IDに取り付けられ(図5参照)、室外機2と室内機4が冷媒連絡管5,6などで連絡されている。室外機2は、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、電動弁24と、閉鎖弁25と、閉鎖弁26と室外ファン27と、アキュムレータ28とを備えている。また、室内機4は、室内熱交換器42と室内ファン41とを備えている。
室外機2と室内機4が冷媒連絡管5,6で接続されることにより、空気調和装置1の中には、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路10が形成されている。冷媒回路10には、圧縮機21が組み込まれている。圧縮機21は、低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して高温高圧のガス冷媒とした後に吐出する。圧縮機21は、例えば、インバータによる回転数制御を行うことのできる容量可変のインバータ圧縮機である。圧縮機21の運転周波数が高くなるほど冷媒回路10の冷媒循環量が多くなり、逆に運転周波数が低くなると冷媒回路10の冷媒循環量が減少する。
四方弁22は、冷房運転と暖房運転の切換時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁である。四方弁22は、第1ポートに圧縮機21の吐出側(吐出管21a)が接続され、第2ポートに室外熱交換器23が接続され、第3ポートにアキュムレータ28が接続され、第4ポートに閉鎖弁26を介して冷媒連絡管6が接続されている。この四方弁22は、第1ポートと第2ポートの間を冷媒が流れるとともに第3ポートと第4ポートの間を冷媒が流れる破線で示された状態と、第1ポートと第4ポートの間を冷媒が流れるとともに第2ポートと第3ポートの間を冷媒が流れる実線で示された状態とを切り換えることができる。
加湿ユニット30の詳細な構成については後述するが、加湿ユニット30は、再生用熱交換器31を備えており、この再生用熱交換器31が冷媒連絡管6に挿入されている。従って、暖房運転状態のときには、圧縮機21から吐出される高温高圧のガス冷媒は、高温高圧のまま再生用熱交換器31に送られる。再生用熱交換器31により吸着ロータ32に送り込む再生前空気を加熱することによって湿度の高い再生後空気を生成することができるので、この加湿ユニット30は、主に、暖房運転状態のときに室内IDを加湿することになる。
四方弁22の第2ポートと電動弁24との間に配置されている室外熱交換器23では、伝熱管(図示せず)を流れる冷媒と室外空気との間で熱交換が行われる。室外熱交換器23は、冷房運転時には冷媒から熱を放出させる放熱器として機能し、暖房運転時には冷媒に熱を与える蒸発器として機能する。
電動弁24は、室外熱交換器23と室内熱交換器42との間に配置されている。電動弁24は、室外熱交換器23と室内熱交換器42の間を流れる冷媒を膨張させて減圧する機能を有している。電動弁24は、膨張弁開度を変更することができるように構成されており、膨張弁開度を小さくすることにより電動弁24を通過する冷媒の流路抵抗が増加し、膨張弁開度を大きくすることにより電動弁24を通過する冷媒の流路抵抗が減少する。このような電動弁24は、暖房運転では、室内熱交換器42から室外熱交換器23に向かって流れる冷媒を膨張させて減圧し、冷房運転では、室外熱交換器23から室内熱交換器42に向かって流れる冷媒を膨張させて減圧する。
また、室外機2には、室外機2の内部に室外空気を吸入して、室外熱交換器23に室外空気を供給した後に、室外機2の外部に熱交換後の空気を排出するための室外ファン27が設けられている。この室外ファン27により、室外空気を冷却源又は加熱源として冷媒を冷却したり蒸発させたりする室外熱交換器23の機能が促進される。室外ファン27は、回転数を変更できる室外ファンモータ27aによって駆動される。この室外ファン27の回転数が変更されることにより、室外熱交換器23を通過する室外空気の風量が変更される。
また、室内機4には、室内機4の内部に室内空気を吸入して、室内熱交換器42に室内空気を供給した後に、室内機4の外部に熱交換後の空気を排出するための室内ファン41が設けられている。この室内ファン41により、室内空気を冷却源又は加熱源として冷媒を冷却したり蒸発させたりする室内熱交換器42の機能が促進される。室内ファン41は、回転数を変更できる室内ファンモータ41aによって駆動される。この室内ファン41の回転数が変更されることにより、室内熱交換器42を通過する室内空気の風量が変更される。
なお、加湿ユニット30の設置時には、閉鎖弁25,26が閉じられた状態で行われる。そして、加湿ユニット30の設置が終わったときに、閉鎖弁25,26が開状態にされる。
(2)基本動作
加湿ユニット30により室内IDが加湿されるのは、主に、室内IDが乾燥するときであり、加湿ユニット30により室内IDが加湿される時期に特に制限はない。例えば、日本では、冬場に室内が乾燥することが多いので、暖房運転時に加湿ユニット30により加湿されることが多い。
(2−1)暖房運転
暖房運転時においては、冷媒回路10は、四方弁22が図1の実線で示される状態となっている。また、閉鎖弁25,26は開状態にされ、電動弁24は冷媒を減圧するように開度調節される。
このような暖房運転時の冷媒回路10において圧縮機21が駆動されると、低圧のガス冷媒は、吸入管21bを通って圧縮機21に吸入され、圧縮機21において圧縮されて圧縮機21の吐出側(吐出管21a)から吐出される。圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁22の第1ポートと第4ポートと閉鎖弁26と冷媒連絡管6を通って再生用熱交換器31に送られる。再生用熱交換器31で熱交換された冷媒は、冷媒連絡管6及び接続管71を通って室内熱交換器42に入る。高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器42において室内ファン41から吹き出される室内空気との熱交換により放熱する。放熱後の高圧の冷媒は、接続管72、冷媒連絡管5及び閉鎖弁25を通って電動弁24に送られて、電動弁24において減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となる。電動弁24を出た低圧の気液二相状態の冷媒は室外熱交換器23に入る。室外熱交換器23において、低圧の気液二相状態の冷媒は、室外空気との熱交換により蒸発する。室外熱交換器23から出た低圧のガス冷媒は、四方弁22の第2ポートと第3ポートとアキュムレータ28を通って圧縮機21の吸入側(吸入管21b)に再び送られる。
(2−2)冷房運転
冷房運転時においては、冷媒回路10は、四方弁22が図1の破線で示される状態となっている。また、閉鎖弁25,26は開状態にされ、電動弁24は冷媒を減圧するように開度調節される。
このような冷房運転時の冷媒回路10において圧縮機21が駆動されると、低圧のガス冷媒は、吸入管21bを通って圧縮機21に吸入され、圧縮機21において圧縮されて圧縮機21の吐出側(吐出管21a)から吐出される。圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁22の第1ポートと第2ポートを通って室外熱交換器23に送られる。高温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器23において室外空気との熱交換により放熱する。放熱後の高圧の冷媒は、電動弁24に送られて、電動弁24において減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となる。この低圧の気液二相状態の冷媒は、閉鎖弁25、冷媒連絡管5及び接続管72を通って室内熱交換器42に送られる。室内熱交換器42において、低圧の気液二相状態の冷媒は、室内ファン41から吹き出される室内空気との熱交換により蒸発して低圧のガス冷媒となる。室内熱交換器42から出た低圧のガス冷媒は、接続管71、再生用熱交換器31が挿入された冷媒連絡管6、閉鎖弁26、四方弁22(第4ポートから第3ポート)、及びアキュムレータ28を通って圧縮機21の吸入側(吸入管21b)に再び送られる。
(3)詳細構成
(3−1)加湿ユニット30
図3には、加湿ユニット30の正面から見た外観が示されている。図3に示されているZ軸方向が鉛直方向であり、X軸方向が左右方向である。図3に示されている加湿ユニット30は、壁面WSに取り付けられている。壁面WSは、XZ平面に対して平行に広がっている。
図1に示されているように、加湿ユニット30は、再生用熱交換器31と吸着ロータ32とロータ用モータ33と吸着用ファン34と再生用ファン35と加湿ホース36とを備えている。再生用熱交換器31と吸着ロータ32とロータ用モータ33と吸着用ファン34と再生用ファン35は、図3に示されているケーシング50の内部に収納されている。この加湿ホース36は、吸着ロータ32から水分を与えられた再生後空気を、加湿ユニット30(室外OD)から室内機4(室内ID)に送る送出部材である。加湿ホース36は、加湿ユニット30の取り付け時に加湿ホース36を自在に曲げられるので、可撓性のある部材で構成されるのが好ましい。
加湿ユニット30においては、図2に示されているように、吸着前空気が吸着前空気取入口52から取り入れられて吸着ロータ32のうちの吸着領域に送られる。吸着ロータ32のうちの吸着領域で水分を奪われた吸着後空気は、吸着用ファン吹出口56から吹出される。これら吸着前空気及び吸着後空気の気流は吸着用ファン34により発生する。また、再生前空気は、再生前空気取入口54から取り入れられ、再生用熱交換器31を通過するときに加熱されて吸着ロータ32のうちの再生領域に送られる。吸着ロータ32のうちの再生領域で水分を与えられた再生後空気は、再生後空気用ダクト35e及び加湿ホース36を通って室内機4の内部に吹出される。これら再生前空気及び再生後空気の気流は再生用ファン35により発生する。
(3−1−1)ケーシング50
図4には、図3のI−I線に沿った加湿ユニット30の断面が示されている。図4において、Y軸方向が前後方向である。なお、図4などの断面図において、図を見やすくするために一部斜線などのハッチングを省略している。図3及び図4に示されているように、加湿ユニット30のケーシング50の形状は、直方体を基礎として設計されている。そのため、ケーシング50は、正面50a、背面50b、上側面50c、下側面50d、右側面50e、左側面50fが外観の大部分を占める。正面50aは背面50bに対向する面である。上側面50c、下側面50d、右側面50e及び左側面50fは、正面50aと背面50bとの間にある側面である。なお、右側面50eと背面50bの間には、斜めに傾斜した右傾斜面50gがあり、左側面50fと背面50bの間には、斜めに傾斜した左傾斜面50hがある(図6参照)。
図5に示されている加湿ユニット30は、鉛直方向に沿う壁面WSに背面50bが接触するように取り付けられている。しかし、ケーシング50は、壁面WSに接触するように取り付けられなくてもよく、ケーシング50の背面50bが壁面WSに対向するように取り付けられていればよい。例えば、壁面WSに平行に配置された枠体にケーシング50が取り付けられてもよい。図5に示されている壁100には、貫通孔101が形成されている。この貫通孔101の中を、冷媒連絡管5,6及び加湿ホース36が通っている。
ケーシング50は、図4に示されている、背面50bに対する垂直方向(Y軸方向)の寸法M1(正面50aと背面50bの間の距離)が、背面50bに平行な方向(XZ平面に平行な方向)の寸法よりも小さい。背面50bに平行な方向で最も小さいのは、右側面50eと左側面50fの間の距離(X軸方向の寸法M2(図3参照))である。図3と図4とを比較して分かるように、正面50aと背面50bの間の距離は、右側面50eと左側面50fの間の距離より小さい。つまり、ケーシング50は、薄型化されている。
図3及び図4に示されているケーシング50では、ケーシング50の最も長い辺がZ軸方向に沿うように配置されて、上から順に(上側面50cに近い方から順に)、再生用ファン35、吸着ロータ32、吸着用ファン34が並んでいる。
ケーシング50の正面50aには、図3に示されているように、グリッド51が取り付けられている。図6には、加湿ユニット30の正面50aからグリッド51が取り外された外観が示されている。図6に示されているケーシング50は、左斜め下方から見たものである。ケーシング50の正面50aには、正面50aの中央部より少し下の箇所に半円形状の吸着前空気取入口52が形成されている。吸着前空気取入口52の長手方向は、X軸方向に平行である。吸着前空気取入口52からは、露出した吸着ロータ32が見えている。
ケーシング50の左側面50fには、配管接続部カバー53が取り付けられている。図7には、配管接続部カバー53が取り外された状態の加湿ユニット30の外観の一部が拡大されて示されている。配管接続部カバー53は、配管接続部31a,31bを覆っている。配管接続部31aは、閉鎖弁26に繋がっている冷媒連絡管6に接続される。配管接続部31bは、室内機4の室内熱交換器42に繋がっている冷媒連絡管6に接続される。ケーシング50の左側面50fには、再生前空気取入口54及び、加湿ホース36をケーシング50の内部から外部に取り出すための開口部55が形成されている。再生前空気取入口54は、図示を省略しているが、右側面50eにも形成されている。ケーシング50の下側面50dには、吸着用ファン吹出口56が形成されている。
(3−1−2)吸着ロータユニット39
吸着ロータユニット39は、再生用熱交換器31と吸着ロータ32とロータ用モータ33とを含んで構成されている。吸着ロータ32は、円盤状の部材である。吸着ロータ32の円形の表面32aから円形の裏面32bまでのロータ本体32cには貫通した穴(図示せず)が多数形成さており、表面32aから裏面32bまで吸着ロータ32の中を空気が通り抜けるように構成されている。この吸着ロータ32には、高分子の吸着材が含まれている。吸着材は、吸着ロータ32を通り抜ける空気から水分を吸着する機能を有しており、常温よりも高い温度に加熱された空気が吸着ロータ32の中を通過すると水分をその加熱された空気中に脱離する機能を有している。吸着ロータ32が配置されている円盤状の領域において、吸着前空気取入口52から取り入れられた空気が吸着用ファン吹出口56から吹出されるまでに通過するのが吸着領域であり、再生前空気取入口54から取り入れられた空気が加湿ホース36を通って室内機4に送られるまでに通過するのが再生領域である。これら吸着領域と再生領域は重ならないように配置されている。第1実施形態の加湿ユニット30では、吸着領域は概ね円盤状の領域の下半分を占め、再生領域は概ね円盤状の領域の上半分を占める。なお、吸着領域と再生領域の占有割合は適宜設計することができ、例えば、再生領域を扇形にして残りを吸着領域とするように構成してもよい。
吸着ロータユニット39は、吸着ロータ32が第1回転軸32dの周りで回転するように吸着ロータ32を支持している。第1回転軸32dは、背面50bに対する垂直方向(Y軸方向)に延びている。吸着ロータ32は、例えば1時間に30回転する。吸着ロータ32は、第1回転軸32dの周りを1回転すると、吸着領域と再生領域を通過して、水分の吸着と水分の脱離を行う。そのために、再生用熱交換器31を通過して加熱された再生前空気が全て吸着ロータ32を通過できるように、吸着ロータユニット39は、再生用熱交換器31を保持するとともに再生用熱交換器31を通過してさらに再生領域を通過する空気の経路を形成している。
(3−1−3)吸着用ファン34
ここでは、吸着用ファン34にシロッコファンが用いられている例を示しているが、吸着用ファン34に用いることができるファンはシロッコファンに限られるものではない。ただし、吸着用ファン34には、占有体積と送風量の条件を満たし易い遠心ファンが用いられることが好ましい。吸着用ファン34は、第2回転軸34bの周りで回転する吸着用ファンロータ34aと、吸着用モータ34cと、吸着用ファンケース34dと、吸着後空気用ダクト34eとを備えている。第2回転軸34bは、背面50bに対する垂直方向に延びている。吸着用モータ34cは、吸着用ファンロータ34aを回転させる。吸着用ファン34は、吸着用ファンロータ34aによって、吸着前空気を吸着前空気取入口52から吸着ロータ32に導く。そして、吸着前空気が、吸着用ファンロータ34aにより送られて吸着領域において吸着ロータ32を通過し、吸着ロータ32を通過することで吸着ロータ32に水分を奪われて吸着後空気になる。このとき吸着ロータ32を通過する空気は、吸着ロータ32の第1回転軸32dと平行に吸着ロータ32を通過する。このように第1回転軸32dと平行に吸着ロータ32を空気が通過すると、第1回転軸32dに対して傾いて例えば30度よりも傾いて空気が通過する場合に比べて吸着ロータ32を通過する空気の受ける抵抗が小さくなる。
吸着ロータ32の裏面32bの側には、吸着後空気用ダクト34eが配置されている。吸着後空気用ダクト34eは、正面視において、吸着ロータ32と吸着領域とが重なる部分よりも大きく、また吸着用ファン34のベルマウス34gの吸込円孔34fよりも大きい。そして、吸着後空気用ダクト34eは、正面視において、吸着ロータ32と吸着領域とが重なる部分及びベルマウス34gの吸込円孔34fを覆うように配置されている。吸着後空気用ダクト34eから吸着用ファン34のベルマウス34gの吸込円孔34fを通って吸着用ファン34に吸い込まれた吸着後空気は、吸着用ファン吹出口56から吹出される。
(3−1−4)再生用ファン35
ここでは、再生用ファン35にターボファンが用いられている例を示しているが、再生用ファン35に用いることができるファンはターボファンに限られるものではない。ただし、再生用ファン35には、占有体積と送風量の条件を満たし易い遠心ファンが用いられることが好ましい。再生用ファン35は、第3回転軸35bの周りで回転する再生用ファンロータ35aと、再生用モータ35cと、再生用ファンケース35dと、再生後空気用ダクト35eとを備えている。第3回転軸35bは、背面50bに対する垂直方向に延びている。再生用モータ35cは、再生用ファンロータ35aを回転させる。再生用ファン35は、再生用ファンロータ35aによって、再生前空気を再生前空気取入口54から吸着ロータ32に導く。そして、再生前空気が、再生用ファンロータ35aにより送られて再生領域において吸着ロータ32を通過し、吸着ロータ32を通過することで吸着ロータ32に水分を与えられて再生後空気になる。再生前空気は、吸着ロータ32の裏面32bに達する前に、再生用熱交換器31によって加熱されている。このとき吸着ロータ32を通過する空気は、吸着ロータ32の第1回転軸32dと平行に吸着ロータ32を通過する。このように第1回転軸32dと平行に吸着ロータ32を空気が通過すると、第1回転軸32dに対して傾いて例えば30度よりも傾いて空気が通過する場合に比べて吸着ロータ32を通過する空気の受ける抵抗が小さくなる。
吸着ロータ32の表面32aの側には、再生後空気用ダクト35eが配置されている。再生後空気用ダクト35eは、正面視において、吸着ロータ32と再生領域とが重なる部分よりも大きく、また再生用ファン35の吸込口35fよりも大きい。そして、再生後空気用ダクト35eは、正面視において、吸着ロータ32と再生領域とが重なる部分及び吸込口35fを覆うように配置されている。再生後空気用ダクト35eから再生用ファン35の吸込口35fを通って再生用ファン35に吸い込まれた再生後空気は、加湿ホース36を通って吹出される。
(3−1−5)吸着ロータ32と吸着用ファン34と再生用ファン35の位置関係
吸着ロータ32と吸着用ファン34の吸着用ファンロータ34aと再生用ファン35の再生用ファンロータ35aは、背面50bに沿って一方向(Z軸方向)に並べて配列されている。さらに詳細には、図8に示されているように、吸着ロータ32の第1回転軸32dと吸着用ファンロータ34aの第2回転軸34bと再生用ファンロータ35aの第3回転軸35bとが、Z軸方向に延びる一つの直線L1と直交するように並んでいる。図8には、正面視における吸着ロータ32と吸着用ファン34と再生用ファン35の配置が破線で示されている。吸着ロータ32と吸着用ファンロータ34aと再生用ファンロータ35aの配列方向視、つまり直線L1に沿って下側面50dから上側面50cの方を見ると、図9に示されているように、吸着ロータ32の一部と吸着用ファンロータ34aの一部が重なり、それらの重なった部分と再生用ファンロータ35aが重なっている。そのため、吸着ロータ32と吸着用ファン34と再生用ファン35を背面50bに平らに並べて配置することができ、加湿ユニット30が薄型化できている。
また、第1回転軸32dと第2回転軸34bとの第3回転軸35bとが、Z軸方向に延びる一つの直線L1と直交するように並んでいることから、吸着用ファンロータ34aと再生用ファンロータ35aとが吸着ロータ32からX軸方向にはみ出さないので、X軸方向のケーシング50の寸法M2を小さくすることができる。
吸着ロータ32において、吸着領域では、空気が吸着ロータ32の表面32aから裏面32bに向かって流れ、再生領域では、空気が吸着ロータ32の裏面32bから表面32aに向かって流れる。つまり、吸着用ファン34と再生用ファン35は、吸着前空気の気流と再生前空気の気流が対向流となるように配置されている。着前空気の気流と再生前空気の気流が対向流となることにより、同じ方向にこれらの気流が流れる場合に比べて加湿能力を向上させることができる。
(4)変形例
(4−1)変形例1A
上記第1実施形態では、吸着用ファン34と再生用ファン35は、吸着前空気の気流と再生前空気の気流が対向流となるように配置されていたが、吸着用ファン34と再生用ファン35は、図10及び図11に示されているように、吸着前空気の気流と再生前空気の気流が同じ向きに流れるように配置されてもよい。図11に示されている加湿ユニット30Aでは、正面50aに再生前空気取入口57が形成されている。再生前空気取入口57は、正面視において、再生用熱交換器31と実質的に同じ大きさを有している長方形状に形成されている。再生前空気取入口57にはグリッド58が取り付けられている。なお、正面50aに再生前空気取入口57を形成して場合でも、上記第1実施形態と同様に、右側面50e及び左側面50fに再生前空気取入口を正面50aに近づけて設けてもよい。
(4−2)変形例1B
上記第1実施形態及び変形例1Aでは、ケーシング50,50Aの長手方向(寸法M4の辺が延びる方向)がZ軸方向に一致するように加湿ユニット30,30Aが取り付けられているが、背面50bに平行な面内で回転させて、例えばケーシング50,50Aの長手方向がX軸方向に延びるように加湿ユニット30,30Aが取り付けられてもよい。
(4−3)変形例1C
上記第1実施形態または変形例1Aのケーシング50,50Aには、左側面50fに開口部55が形成されている場合について説明したが、図12及び図13に示されている加湿ユニット30Bのケーシング50Bのように、右側面50eと左側面50fの互いに対向する異なる側面に2つの開口部55a,55bを形成してもよい。通常は一方しか使用しないので、開口部55a,55bのうちの使用されない方は、例えば、金属、樹脂またはエラストマーからなるキャップで塞いでおけばよい。また、互いに対向する異なる側面としては、上側面50cと下側面50dの組み合わせもある。なお、右側面50eの代わりに右側面50eと右傾斜面50gの両方に又は左側面50fの代わりに左側面50fと左傾斜面50hの両方に開口部55が掛かるように構成してもよい。
また、2つの開口部55a,55bを形成する互いに異なる側面は、例えば右側面50eと上側面50c、右側面50eと下側面50d、左側面50fと上側面50c、左側面50fと下側面50d、または上側面50cと下側面50dであってもよい。
(4−4)変形例1D
上記変形例1Cのケーシング50Bでは、互いに異なる2つの側面に開口部55a,55bを形成する場合について説明したが、図14に示されている加湿ユニット30Cのように、右側面50eと左側面50f以外に下側面50dに開口部55cをさらに設けて、右側面50eと左側面50fと下側面50dの3つの側面に開口部55a〜55cを設ける構成としてもよい。このように、互いに対向する2つの側面と、それらの間に配置されている他の側面に開口部55a〜55cが形成される例としては、右側面50eと左側面50fと上側面50c、右側面50eと上側面50cと下側面50d、及び左側面50fと上側面50cと下側面50dの組み合わせがある。なお、右側面50eの代わりに右側面50eと右傾斜面50gの両方に又は左側面50fの代わりに左側面50fと左傾斜面50hの両方に開口部55が掛かるように構成してもよい。
(4−5)変形例1E
上記第1実施形態においては、図15(a)に示されているように、再生用ファン35から開口部55を通ってケーシング50の外まで配管する送出部材として1本の加湿ホースを用いる場合について説明している。しかしながら、送出部材は、1つの部材で構成されるものに限られるものではない。例えば、図15(b)に示されているように、ケーシング50の内部に第1加湿ホース36aを配管し、ケーシング50の外部に、第1加湿ホース36aに接続される第2加湿ホース36bを配管するように構成してもよい。また、例えば、図15(c)に示されているように、ケーシング50の内部の一部に第1加湿ホース36cを配管し、ケーシング50の内部の他の部分及び外部に、第1加湿ホース36cに接続される第2加湿ホース36dを配管するように構成してもよい。
また、第1加湿ホース36a,36cと第2加湿ホース36b,36dは、同じ部材でなくてもよく、異なる部材が用いられてもよい。また、第1加湿ホース36a,36cと第2加湿ホース36b,36d以外のさらに他の部材を継ぎ足して送出部材を形成してもよい。
(5)特徴
(5−1)
第1実施形態の加湿ユニット30及び変形例1A〜1Eの加湿ユニット30A〜30Cは、調湿ユニットの一例である。これら加湿ユニット30,30A〜30Cにおいては、ケーシング50,50A〜50Cは、鉛直方向に沿う壁100に背面50bを対向させて設置されている。そして、これらケーシング50,50A〜50Cは、背面50bに対向する正面50a及び正面50aと背面50bとの間にある側面として、上側面50c、下側面50d、右側面50e、及び左側面50fを有している。ケーシング50,50A〜50Cの配置されている第1空間である室外ODから壁100で隔絶された第2空間である室内IDに対して、吸着ロータ32から水分を与えられた再生後空気を送る送出部材として、加湿ホース36,36a〜36dを備えている。加湿ホース36,36a〜36dをケーシング50,50A〜50Cの内側から外側に出して配置することのできる少なくとも一つの開口部55,55a〜55cがケーシング50,50A〜50Cの上側面50c、下側面50d、右側面50e、及び左側面50fの少なくとも一つに形成されていることから、開口部55,55a〜55cから取り出した加湿ホース36,36a〜36dをケーシング50,50A〜50Cの外側で自由に敷設することができる。その結果、加湿ユニット30,30A〜30Cの設置の自由度を向上させて加湿ユニット30,30A〜30Cを設置できないケースを減らすことができる。
(5−2)
変形例1Cで説明したように、加湿ユニット30Bは、少なくとも一つの開口部として、例えばケーシング50Bの右側面50eに形成されている第1開口部である開口部55aと左側面50fに形成されている第2開口部である開口部55bとを含んでいる。このように2つの開口部55a,55bが側面に形成されていることから、2つの開口部55a,55bのうちの使い易い方を選択できる。そのため、加湿ユニット30Bは、開口部55が一つだけの加湿ユニット30に比べて設置の自由度を向上させることができる。
(5−3)
変形例1Dで説明したように、加湿ユニット30Cは、少なくとも一つの開口部として、変形例1Cの加湿ユニット30Bと比べて、さらに第3開口部である開口部55cが例えば下側面30dに形成されている。そのため、例えば壁100の幅が狭くてケーシング50Cの下にしか貫通孔101を開けられない場合でも、下側面30dの開口部55cを加湿ホース36の配管のために選択することで加湿ユニット30Cの設置ができる。このように、3つ目の第3開口部である開口部55cが形成されていることによって、第1開口部及び第2開口部である開口部55a,55bだけの場合に比べて、加湿ユニット30Cの設置の自由度がさらに向上している。
(5−4)
変形例1Cで説明した場合において、ケーシング50Bは、例えば、互いに異なる第1側面である右側面50eと第2側面であるに左側面50fに、第1開口部として開口部55aが形成され、第2開口部として開口部55bが形成されている。このような構成により、壁100に貫通孔101が形成された場合に、貫通孔101に対して右側面50eを向ける対応と、貫通孔101に対して左側面50fを向ける対応を選択できる。その結果、例えば開口部55a,55bを同一の側面に設ける場合に比べて加湿ユニット30Bの設置の自由度が向上している。なお、変形例1Cで説明したように、互いに異なる第1側面と第2側面の組み合わせは、右側面50eと左側面50fに限られず、例えば、左側面50fと下側面50dの組み合わせなど他の組み合わせでもかまわない。
(5−5)
変形例1Cで説明した場合において、例えば、第1側面である右側面50eと第2側面であるに左側面50fが互いに対向するときには、壁100に貫通孔101が形成された場合に、貫通孔101に対して右側面50eを向ける対応と、右側面50eの反対側の左側面50fを貫通孔101に対して向ける対応とを選択できるため、右側面50eと左側面50fに交差する方向(X軸方向)に移動させて設置場所の選択ができる。その結果、互いに異なる第1側面と第2側面に設ける場合において、例えば互いに隣接する側面である右側面50eと上側面50cに設ける場合に比べて加湿ユニット30Bの設置がし易いものとなっている。なお、例えば上側面50cに第1開口部を形成し、下側面50dに第2開口部を形成するときには、上側面50cと下側面50dに交差する方向(Z軸方向)に移動させて設置場所の選択ができる。
(5−6)
変形例1Cで説明した場合において、例えば、第1側面、第2側面及び第3側面として右側面50e、左側面50f及び下側面50dに第1開口部、第2開口部及び第3開口部として開口部55a,55b,55cが形成されているときには、右側面50eと左側面50fに交差する方向(X軸方向)に加湿ユニット30Cをずらしても加湿ホース36を貫通孔101まで敷設するのが難しい場合に右側面50eや左側面50fに沿う方向(Z軸方向)にずらして開口部55cによって敷設する可能性が与えられている。このように、下側面50dの開口部55cを使う選択肢が与えられることによって加湿ユニット30Cの設置の自由度が向上している。
(5−7)
変形例1Dで説明した場合において、開口部55cが形成されている下側面50dに吸着用ファン吹出口56が形成されていることで、吸着用ファン吹出口56の周囲に吹出すための吹出空間と開口部55cからケーシング50Cの外側に出る加湿ホース36の敷設領域とを兼用できる。また、下側面50dにある吸着用ファン吹出口56bの吹出方向をユーザの動線から外すことで加湿ユニット30Cから吹出される空気をユーザに当たり難くすることができる。なお、少なくとも一つの開口部と吸着用ファン吹出口の両方が、例えば、右側面50eに形成されてもよく、又は左側面50fに形成されてもよい。
(5−8)
変形例1Dで説明したように、吸着ロータ32の下方に吸着用ファン34が配置されている場合に、下側面50dに吸着用ファン吹出口56が形成されていると、吸着前空気を下側面50dよりも上の吸着前空気取入口52から取り入れるように構成され、吸着ロータ32に供給される吸着前空気に吸着後空気が混ざるショートサーキットが防止される。
(5−9)
上記第1実施形態のケーシング50では、左側面50fが設置された状態で上下(Z軸方向)に広がっている。この左側面50fは、設置された状態で上下に広がるとともに配管接続部31a,31bが突出している第4側面である。この左側面50fには、第4開口部である開口部55が形成されている。左側面50fに配管接続部31a,31bが突出していることから、突出した配管接続部31a,31bを配置するための配置空間と開口部からケーシングの外側に出る加湿ホース36の敷設領域とを兼用できる。その結果、加湿ホース36の敷設領域を確保しやすくなり、壁100に対向する加湿ユニット30の設置が容易になっている。
<第2実施形態>
(6)全体構成
第2実施形態では、空気調和装置1に組み込まれた加湿ユニットの他の形態を説明している。図16には第2実施形態に係る加湿ユニット30Dを正面から見た状態が示されている。また、図17には、図16のII−II線に沿って加湿ユニット30Dを切断して右側から見た状態が示され、図18には、図16のII−II線に沿って加湿ユニット30Dを切断して左側から見た状態が示されている。
図17及び図18を見れば分かるように、第2実施形態では、ケーシング50Dの背面に対して、吸着ロータ32が斜めに配置されている。吸着ロータ32が斜めに配置されているので、第1実施形態のケーシング50におけるZ軸方向の寸法M4に比べて、第2実施形態のケーシング50DにおけるZ軸方向の寸法M5を小さくすることができている。
第2実施形態の加湿ユニット30Dが組み込まれた空気調和装置は、例えば、第1実施形態の加湿ユニット30が組み込まれた空気調和装置1において加湿ユニット30と加湿ユニット30Dを入れ替えることができ、そのように入れ替えた場合の空気調和装置の構成は図1と同じになる。であるから、第2実施形態の加湿ユニット30Dが空気調和装置に組み込まれたときの構成については説明を省略する。同様に、第2実施形態の加湿ユニット30Dが組み込まれた空気調和装置の動作についても同様であるので、第2実施形態の加湿ユニット30Dが組み込まれた空気調和装置の動作の説明を省略する。
加湿ユニット30Dは、加湿ユニット30と同様に、再生用熱交換器31と吸着ロータ32とロータ用モータ33と吸着用ファン34と再生用ファン35と加湿ホース36とを備えている。加湿ユニット30Dと加湿ユニット30では、吸着ロータ32が傾斜しているために、再生用熱交換器31と吸着ロータ32とロータ用モータ33と吸着用ファン34と再生用ファン35と加湿ホース36の配置や構造が異なるので、これらの異なる点について以下に説明する。
(7)詳細構成
(7−1)各部の配置と構造
図18に示されているように、吸着ロータ32は、背面50bに対して傾斜した第1回転軸32dの周りで回転する。例えば、第1回転軸32dとX軸とのなす角αが10度〜30度になるように吸着ロータ32が配置される。ここでは、第1回転軸32dとX軸とのなす角αが約15度になるように配置されている。このように配置された吸着ロータ32の裏面32bに平行に再生用熱交換器31が配置されている。例えば、再生用熱交換器31のフィンの正面側端部の包絡面31Pが実質的に吸着ロータ32の裏面32bに平行になっている。再生用熱交換器31については、吸着ロータ32に再生用熱交換器31を近づけて熱エネルギーのロスを小さくするのに、吸着ロータ32に沿うように斜めに配置されていることが好ましい。この場合、吸着ロータ32の裏面32bに対して±10度傾くものも吸着ロータ32に沿うものに含まれる。この再生用熱交換器31は、重心がケーシング50Dの正面50aよりも背面50bに近い点に位置するように配置されている。再生用熱交換器31の重心がケーシング50Dの背面50bに近い点に位置すると、重心が正面50aに近いところにある場合に比べて加湿ユニット30Dを壁100から離す方向に働く力のモーメントが小さくなるので、壁面WSに背面50bを対向させて設置し易くなる。
再生用熱交換器31に送られる再生前空気は、右側面50e及び左側面50fに形成されている再生前空気取入口54から取り入れられる。再生前空気取入口54は、吸着ロータ32の傾斜に沿って斜めにカットされた斜めカット部54aを含んでいる。このような斜めカット部54aによって開口部が広がる分だけ再生前空気取入口54が大きくなっており、再生前空気の流路抵抗が小さくなっている。
吸着用ファンロータ34aの第2回転軸34b及び再生用ファンロータ35aの第3回転軸35bは、いずれも背面50bに対する垂直方向(Y軸方向)に延びている。言い換えると、吸着用ファンロータ34aも再生用ファンロータ35aも背面50bに平行な面内で回転するように、吸着用ファン34及び再生用ファン35が配置されている。また、吸着用ファン34及び再生用ファン35は、それぞれの重心がケーシング50Dの正面50aよりも背面50bに近い点に位置するように配置されている。重量物である吸着用ファン34と再生用ファン35の重心がケーシング50Dの背面50bに近い点に位置すると、重心が正面50aに近いところにある場合に比べて加湿ユニット30Dを壁100から離す方向に働く力のモーメントが小さくなるので、壁面WSに背面50bを対向させて設置し易くなる。
図17に示されているように、吸着用ファン34は、ベルマウス34gの吸込円孔34fの領域RE1と吸着ロータ32の一部領域RE2が正面視において重なるように配置されている。吸着ロータ32の一部領域RE2は、吸着用ファン34とケーシング50Dの正面50aの間に配置されている。吸着用ファン34とケーシング50Dの正面50aとの間に吸着ロータ32の一部領域RE2が配置されることで、吸着ロータに吸着前空気を導くときの流路抵抗を低く抑えることができ、吸着用ファン34の小型化ができている。
そして、図17に示されている吸着ロータ32の裏面32bのうち、ベルマウス34gの吸込円孔34fから最も遠い最離反箇所P1が吸込円孔34fの半径r1の60%離れている。吸着用ファン34のベルマウス34gの吸込円孔34fのうちの吸着ロータ32と重なっていない領域について吸着ロータ32と吸着用ファン34との間で空気を流れ易くするためには、半径r1の10%以上離れるように配置されることが好ましい。また、吸着ロータ32が吸着用ファン34から離れすぎると、加湿ユニット30Dの薄型化が難しくなるので、吸着ロータ32は、例えば、最離反箇所P1が吸込円孔34fの半径r1の40%以上離れる場合においては、吸込円孔34fから最も近い最近接箇所P2が離れる距離は、吸込円孔34fの半径r1の40%未満になるように設定される。ここでは、吸込円孔34fから最近接箇所P2までの距離が吸込円孔34fの半径r1の約35%になっている。
再生用ファン35は、再生用熱交換器31から吸着ロータ32の裏面32b、表面32aの順に通過してきた再生後空気を、ケーシング50Dの正面50aに沿って配置されている再生後空気用ダクト35eで吸着ロータ32の吸込口35fに送る。再生用ファン35の再生用ファンロータ35aには、正面50aから背面50bに向かう方向に再生後空気が吸入される。この場合も、吸着ロータ32において、吸着領域では、空気が吸着ロータ32の表面32aから裏面32bに向かって流れ、再生領域では、空気が吸着ロータ32の裏面32bから表面32aに向かって流れる。つまり、吸着用ファン34と再生用ファン35は、吸着前空気の気流と再生前空気の気流が対向流となるように配置されている。
(7−2)吸着ロータ32と吸着用ファン34と再生用ファン35の位置関係
第2実施形態においても第1実施形態と同様に、吸着ロータ32と吸着用ファンロータ34aと再生用ファンロータ35aは、背面50bに沿って一方向(Z軸方向)に並べて配列されている。吸着ロータ32の第1回転軸32dと吸着用ファンロータ34aの第2回転軸34bと再生用ファンロータ35aの第3回転軸35bとが、Z軸方向に延びる一つの直線L2を通るYZ平面内に並んでいる。吸着ロータ32と吸着用ファンロータ34aと再生用ファンロータ35aの配列方向視、つまり直線L2に沿って下側面50dから上側面50cの方を見ると、図19に示されているように、吸着ロータ32の一部と吸着用ファンロータ34aの一部とが再生用ファンロータ35aの一部と重なり、正面50aと背面50bの距離を縮めてY軸方向の寸法M6を小さくでき、加湿ユニット30Dが薄型化できている。
また、第1回転軸32dと第2回転軸34bとの第3回転軸35bとが、Z軸方向に延びる一つの直線L2を通るYZ平面内に並んでいることから、吸着用ファンロータ34aと再生用ファンロータ35aとが吸着ロータ32からX軸方向にはみ出さないので、X軸方向のケーシング50の寸法M7を小さくすることができる。
(8)変形例
(8−1)変形例2A
上記第2実施形態では、吸着用ファン34と再生用ファン35は、吸着前空気の気流と再生前空気の気流が対向流となるように配置されていたが、吸着用ファン34と再生用ファン35は、図20に示されているように、吸着前空気の気流と再生前空気の気流が同じ向きに流れるように配置されてもよい。図20に示されている加湿ユニット30Eでは、ケーシング50Eの正面50aに再生前空気取入口57が形成されている。再生前空気取入口57は、正面視において、再生用熱交換器31と実質的に同じ大きさを有している長方形状に形成されている。再生前空気取入口57にはグリッド58が取り付けられている。なお、正面50aに再生前空気取入口57を形成して場合でも、上記第2実施形態と同様に右側面50e及び左側面50fに、再生前空気取入口を正面50aに近づけて設けてもよい。
(8−2)変形例2B
上記第2実施形態及び変形例2Aでは、ケーシング50D,50Eの長手方向(寸法M5の辺が延びる方向)がZ軸方向に一致するように加湿ユニット30D,30Eが取り付けられているが、背面50bに平行な面内で回転させて、例えばケーシング50D,50Eの長手方向がX軸方向に延びるように加湿ユニット30D,30Eが取り付けられてもよい。
(8−3)変形例2C
上記第2実施形態または変形例2Aのケーシング50D,50Eには、左側面50fに開口部55が形成されている場合について説明したが、第1実施形態の図12及び図13に示されているケーシング50Bのように、右側面50eと左側面50fの互いに対向する異なる側面に2つの開口部55a,55bを形成してもよい。通常は一方しか使用しないので、開口部55a,55bのうちの使用されない方は、例えば、金属、樹脂またはエラストマーからなるキャップで塞いでおけばよい。また、互いに対向する異なる側面としては、上側面50cと下側面50dの組み合わせもある。なお、右側面50eの代わりに右側面50eと右傾斜面50gの両方に又は左側面50fの代わりに左側面50fと左傾斜面50hの両方に開口部55が掛かるように構成してもよい。
また、2つの開口部55a,55bを形成する互いに異なる側面は、例えば右側面50eと上側面50c、右側面50eと下側面50d、左側面50fと上側面50c、左側面50fと下側面50d、または上側面50cと下側面50dであってもよい。
(8−4)変形例2D
上記変形例2Cでは、互いに異なる2つの側面に開口部55a,55bを形成する場合について説明したが、第1実施形態の図14を用いて説明したように、右側面50eと左側面50f以外に下側面50dに開口部55cをさらに設けて、右側面50eと左側面50fと下側面50dの3つの側面に開口部55a〜55cを設ける構成としてもよい。このように、互いに対向する2つの側面と、それらの間に配置されている他の側面に開口部55a〜55cが形成される例としては、右側面50eと左側面50fと上側面50c、右側面50eと上側面50cと下側面50d、及び左側面50fと上側面50cと下側面50dの組み合わせがある。なお、右側面50eの代わりに右側面50eと右傾斜面50gの両方に又は左側面50fの代わりに左側面50fと左傾斜面50hの両方に開口部55が掛かるように構成してもよい。
(8−5)変形例2E
上記第2実施形態においても、例えば、図15(b)を用いて説明したように、ケーシング50D,50Eの内部に第1加湿ホースを配管し、ケーシング50D,50Eの外部に、第1加湿ホースに接続される第2加湿ホースを配管するように構成してもよい。また、例えば、図15(c)を用いて説明したように、ケーシング50D,50Eの内部の一部に第1加湿ホースを配管し、ケーシング50D,50Eの内部の他の部分及び外部に、第1加湿ホースに接続される第2加湿ホースを配管するように構成してもよい。また、第1加湿ホースと第2加湿ホースは、同じ部材でなくてもよく、異なる部材が用いられてもよい。また、第1加湿ホースと第2加湿ホース以外のさらに他の部材を継ぎ足して送出部材を形成してもよい。
(9)特徴
第2実施形態及び変形例2A〜2Eの加湿ユニット30D,30Eは、上述の(5−1)〜(5−9)で説明した第1実施形態の加湿ユニット30及び変形例1A〜1Eの加湿ユニット30A〜30Cと同様の特徴を有していることが明らかであるので、これらの特徴の説明を省略する。
<第3実施形態>
(10)全体構成
上述の加湿ユニット30,30A〜30Eは、空気調和装置1に組み込まれて室内IDの加湿を行う調湿ユニットの一例として説明されているが、これらの加湿ユニット30,30A〜30Eと同じユニットを室内IDに設置して再生後空気を室外に排出することで、除湿ユニットとして用いることもできる。
図21には、除湿ユニット30Fが取り付けられた空気調和装置1が示されている。また、図22には、図21に示されている除湿ユニット30Fの構成の概念が示されている。この除湿ユニット30Fが第3実施形態における調湿ユニットの一例である。第3実施形態の除湿ユニット30Fは、第1実施形態の加湿ユニット30と同様に再生用熱交換器31と吸着ロータ32とロータ用モータ33と吸着用ファン34と再生用ファン35とケーシング50Fとを備え、第1実施形態の加湿ユニット30が備える加湿ホース36の代わりに排気ホース37を備えている。ケーシング50Fは、例えばケーシング50,50A〜50Eと同様に構成することができる。排気ホース37以外の構成は、第3実施形態の除湿ユニット30Fと第1実施形態の加湿ユニット30とは同じであるので説明を省略する。
除湿ユニット30Fにおいては、排気ホース37が送出部材である。つまり、図6に示されている開口部55は、送出部材である排気ホース37をケーシング50Fの内側から外側に出して配置することのできる開口部であり、左側面50fに形成されている。
(11)除湿ユニット30Fの動作
図23には、室内IDに除湿ユニット30Fのケーシング50Fが取り付けられている状態が示されている。除湿ユニット30Fからは、壁100の貫通孔101を通って排気ホース37が室外ODまで延びている。貫通孔101を通って室外機2から室内IDまで配管されている冷媒連絡管6は、除湿ユニット30Fの配管接続部31aに接続され、貫通孔101を通って室外機2から室内IDまで配管されている冷媒連絡管5は、室内機4(接続管72)に接続されている。室内機4(接続管71)と除湿ユニット30Fの配管接続部31bとが室内IDにおいて配管されている冷媒連絡管6によって接続されている。除湿ユニット30Fは、例えば室内機4とは異なる部屋に取り付けられ、例えば乾燥室に配置される。
除湿ユニット30Fが除湿を行うときには、吸着用ファン34により吸着前空気が室内IDから吸着前空気取入口52を通って取り入れられて吸着ロータ32に送られる。そして、吸着ロータ32で水分を奪われて乾燥した吸着後空気が、吸着用ファン34によって吸着用ファン吹出口56から室内IDに吹出される。また、再生用ファン35により再生前空気が室内IDから再生前空気取入口54を通って取り入れられて吸着ロータ32に送られる。吸着ロータ32で水分を与えられた再生後空気が、再生用ファン35によって排気ホース37を通って室外ODに吹き出される。
(12)変形例
(12−1)変形例3A
上記第3実施形態では、図21において、室内機4と除湿ユニット30Fを併用する場合について説明したが、図24に示されているように、室内機4を除いて除湿ユニット30Fと室外機2とを直接接続して用いることもできる。
(12−2)変形例3B
第3実施形態でも、第1実施形態と同様に、ケーシング50Fの長手方向(寸法M4の辺が延びる方向)がZ軸方向に一致するように加湿ユニット30が取り付けられるが、背面50bに平行な面内で回転させて、例えばケーシング50Fの長手方向がX軸方向に延びるように加湿ユニット30が取り付けられてもよい。
(12−3)変形例3C
第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、例えば、図15(b)を用いて説明したように、ケーシング50Fの内部に第1排気ホースを配管し、ケーシング50Fの外部に、第1排気ホースに接続される第2排気ホースを配管するように構成してもよい。また、例えば、図15(c)を用いて説明したように、ケーシング50Fの内部の一部に第1排気ホースを配管し、ケーシング50Fの内部の他の部分及び外部に、第1排気ホースに接続される第2排気ホースを配管するように構成してもよい。また、第1排気ホースと第2排気ホースは、同じ部材でなくてもよく、異なる部材が用いられてもよい。また、第1排気ホースと第2排気ホース以外のさらに他の部材を継ぎ足して送出部材を形成してもよい。
(12−4)変形例3D
第3実施形態における少なくとも一つの開口部が形成される場所は、第1実施形態及び変形例1C,1Dで説明された開口部55,55a〜55cと同様の場所に形成することができる。
(13)特徴
(13−1)
第3実施形態の除湿ユニット30Fは、調湿ユニットの一例である。この除湿ユニット30Fにおいて、ケーシング50Fは、鉛直方向に沿う壁100に背面50bを対向させて設置されている。そして、ケーシング50Fは、背面50bに対向する正面50a及び正面50aと背面50bとの間にある側面として、上側面50c、下側面50d、右側面50e、及び左側面50fを有している。除湿ユニット30Fは、ケーシング50Fの配置されている第1空間である室内IDから壁100で隔絶された第2空間である室外ODに対して、吸着ロータ32に水分を与えられた再生後空気を送る送出部材として、排気ホース37を備えている。排気ホース37をケーシング50Fの内側から外側に出して配置することのできる少なくとも一つの開口部55,55a〜55cがケーシング50Fの上側面50c、下側面50d、右側面50e、及び左側面50fの少なくとも一つに形成されていることから、開口部55,55a〜55cから取り出した排気ホース37をケーシング50Fの外側で自由に敷設することができる。その結果、除湿ユニット30Fの設置の自由度を向上させて除湿ユニット30Fを設置できないケースを減らすことができる。
(13−2)
第3実施形態の除湿ユニット30Fは、また、上述の(5−2)〜(5−9)で説明した第1実施形態の加湿ユニット30及び変形例1A〜1Eの加湿ユニット30A〜30Cと同様の特徴を有していることが明らかであるので、これらの特徴の説明を省略する。
<第4実施形態>
(14)全体構成
上記第3実施形態では、室内IDに除湿ユニット30Fを設置して室内IDを除湿する場合について説明したが、図25に示されている加湿ユニット30Gを室内IDに設置して室内IDを加湿するように構成することもできる。なお、図26には、図25に示されている加湿ユニット30Gの構成の概念が示されている。
この加湿ユニット30Gが第4実施形態における調湿ユニットの一例である。第4実施形態の加湿ユニット30Gは、第1実施形態の加湿ユニット30と同様に、再生用熱交換器31と吸着ロータ32とロータ用モータ33と吸着用ファン34と再生用ファン35とケーシング50Gと加湿ホース36とを備えている。ケーシング50Gは、例えばケーシング50,50A〜50Eと同様に構成することができる。第4実施形態に係る加湿ユニット30Gは、さらに、貫通孔101を通って室外ODから吸着前空気を取り入れるための給気ホース38と、貫通孔101を通って室外ODに吸着後空気を排気するための排気ホース37とを備えている。なお、加湿ユニット30Gの加湿ホース36は、室内IDにおいて加湿ユニット30Gと室内機4とを接続するホースである。排気ホース37及び給気ホース38以外の構成は、第4実施形態の加湿ユニット30Gと第1実施形態の加湿ユニット30とは同じであるので説明を省略する。
(15)加湿ユニット30Gの動作
図27には、室内IDに加湿ユニット30Gのケーシング50Gが取り付けられている状態が示されている。加湿ユニット30Gが加湿を行うときには、吸着用ファン34により吸着前空気が室外ODから給気ホース38及び吸着前空気取入口52を通って取り入れられて吸着ロータ32に送られる。そして、吸着ロータ32で水分を奪われて乾燥した吸着後空気が、吸着用ファン34によって吸着用ファン吹出口56から排気ホース37を通って室外ODに吹出される。また、再生用ファン35により再生前空気が室内IDから再生前空気取入口54を通って取り入れられて吸着ロータ32に送られる。吸着ロータ32で水分を与えられた再生後空気が、再生用ファン35によって加湿ホース36を通って室内機4に送られる。
(15)変形例4A
第4実施形態では室内IDに設置された加湿ユニット30Gについて説明した。また、第3実施形態では室内IDに設置された除湿ユニット30Fについて説明した。吸着用ファン34及び再生用ファン35の吸排気を切り換えるダンパを設けることで、これらの加湿機能と除湿機能を併せ持つ除加湿ユニットを構成することもできる。
図28には、加湿機能と除湿機能を併せ持つ調湿ユニット30Hが示されている。調湿ユニット30Hは、加湿ユニット30Gの構成に対して、4つのダンパ61〜64をさらに備えている。ダンパ61,62は、吸着前空気と再生前空気のうちの一方を室内IDから取り入れ、他方を室外ODから取り入れるように切り換える。ダンパ63,64は、吸着用ファン34により吹出される吸着後空気と再生用ファン35により吹出される再生後空気のうちの一方を室内IDに吹出させ、他方を室外ODに吹出させるように切り換える。
ダンパ61,62が図28の実線で示されている状態になっているときには、吸着用ファン34により給気ホース38を通って室外ODから吸着前空気が取り入れられて吸着ロータ32に送られ、再生用ファン35によって再生前空気が室内IDから再生前空気取入口54から取り入れられて吸着ロータ32に送られる。ダンパ63,64が図28に実線で示されている状態になっているときには、吸着用ファン34によって吸着後空気が排気ホース37を通って室外ODに吹出され、再生用ファン35によって再生後空気が調湿ホース36Aを通って室内IDに吹出されて、室内IDの加湿が行われる。
それに対して、ダンパ61,62が図28の破線で示されている状態になっているときには、吸着用ファン34によって室内IDから吸着前空気が取り入れられ、再生ファン35によって再生前空気が給気ホース38を通って室外ODから取り入れられて吸着ロータ32に送られる。そして、ダンパ63,64が図28の破線で示されている状態になっているときには、吸着用ファン34によって吸着後空気が調湿ホース36Aを通って室内IDに吹出され、再生用ファン35によって再生後空気が排気ホース37を通って室外ODに吹出されて、室内IDの除湿が行われる。なお、ダンパ61〜64は、シャッタで構成してもよく、またケーシング50Hの外に設けられてもよい。
この場合には、第4実施形態のようにケーシング50Hの内側から外側に出す送出部材である排気ホース37のための開口部55を左側面50fに設けるだけでなく、同じ左側面50fに送入部材である給気ホース38をケーシング50Hの外側から内側に入れる開口部を設けることが好ましい。このような送入部材をケーシング50Hの内側に入れる開口部を側面に形成することで、調湿ユニット30Hの設置の自由度を向上させて調湿ユニット30Hを設置できないケースを減らすことができる。
(16)特徴
(16−1)
第4実施形態の加湿ユニット30G及び変形例4Aの調湿ユニット30Hは、調湿ユニットの一例である。この加湿ユニット30G及び調湿ユニット30Hにおいて、ケーシング50G,50Hは、鉛直方向に沿う壁100に背面50bを対向させて設置されている。そして、ケーシング50G,50Hは、背面50bに対向する正面50a及び正面50aと背面50bとの間にある側面として、上側面50c、下側面50d、右側面50e、及び左側面50fを有している。加湿ユニット30G及び調湿ユニット30Hは、ケーシング50G,50Hの配置されている第1空間である室内IDから壁100で隔絶された第2空間である室外ODに対して、吸着ロータ32に水分を奪われた吸着後空気を送る送出部材として、排気ホース37を備えている。排気ホース37をケーシング50G,50Hの内側から外側に出して配置することのできる少なくとも一つの開口部55,55a〜55cがケーシング50Gの上側面50c、下側面50d、右側面50e、及び左側面50fの少なくとも一つに形成されていることから、開口部55,55a〜55cから取り出した排気ホース37をケーシング50Gの外側で自由に敷設することができる。その結果、加湿ユニット30Gの設置の自由度を向上させて加湿ユニット30Gを設置できないケースを減らすことができる。同様に、調湿ユニット30Hの設置の自由度を向上させて調湿ユニット30Hを設置できないケースを減らすことができる。
(16−2)
第4実施形態の加湿ユニット30Gは、また、上述の(5−2)〜(5−9)で説明した第1実施形態の加湿ユニット30及び変形例1A〜1Eの加湿ユニット30A〜30Cと同様の特徴を有していることが明らかであるので、これらの特徴の説明を省略する。
<第5実施形態>
(17)全体構成
上記第1実施形態では、室外ODに加湿ユニット30を設置して室内IDを加湿する場合について説明したが、図29に示されている除湿ユニット30Iを室外ODに設置して室内IDを除湿するように構成することもできる。なお、図30には、図29に示されている除湿ユニット30Iの構成の概念が示されている。
この除湿ユニット30Iが第5実施形態における調湿ユニットの一例である。第5実施形態の除湿ユニット30Iは、第1実施形態の加湿ユニット30と同様に、再生用熱交換器31と吸着ロータ32とロータ用モータ33と吸着用ファン34と再生用ファン35とケーシング50Iとを備えている。ケーシング50Iは、例えばケーシング50,50A〜50Eと同様に構成することができる。第5実施形態に係る除湿ユニット30Iは、さらに、貫通孔101を通って室内IDから吸着前空気を取り入れるための給気ホース38と、貫通孔101を通って室内IDに吸着後空気を送るための調湿ホース36Aとを備えている。調湿ホース36A及び給気ホース38以外の構成は、第5実施形態の除湿ユニット30Iと第1実施形態の加湿ユニット30とは同じであるので説明を省略する。
(18)除湿ユニット30Iの動作
図31には、室外ODに除湿ユニット30Iのケーシング50Iが取り付けられている状態が示されている。除湿ユニット30Iが除湿を行うときには、吸着用ファン34により吸着前空気が室内IDから給気ホース38及び吸着前空気取入口52を通って取り入れられて吸着ロータ32に送られる。そして、吸着ロータ32で水分を奪われて乾燥した吸着後空気が、吸着用ファン34によって吸着用ファン吹出口56から調湿ホース36Aを通って室内IDに吹出される。また、再生用ファン35により再生前空気が室外ODから再生前空気取入口54を通って取り入れられて吸着ロータ32に送られる。吸着ロータ32で水分を与えられた再生後空気が、再生用ファン35によって室外ODに吹出される。
(19)変形例5A
第5実施形態では室外ODに設置された除湿ユニット30Iについて説明した。また、第1実施形態では室外ODに設置された加湿ユニット30について説明した。吸着用ファン34及び再生用ファン35の吸排気を切り換えるダンパを設けることで、これらの加湿機能と除湿機能を併せ持つ除加湿ユニットを構成することもできる。
図32には、加湿機能と除湿機能を併せ持つ調湿ユニット30Jが示されている。調湿ユニット30Jは、除湿ユニット30Iの構成に対して、4つのダンパ66〜69をさらに備えている。ダンパ66,67は、吸着前空気と再生前空気のうちの一方を室内IDから取り入れ、他方を室外ODから取り入れるように切り換える。ダンパ68,69は、吸着用ファン34により吹出される吸着後空気と再生用ファン35により吹出される再生後空気の一方を室内IDに吹出させ、他方を室外ODに吹出させるように切り換える。
ダンパ66,67が図32の実線で示されている状態になっているときには、吸着用ファン34により室外ODから吸着前空気が取り入れられて吸着ロータ32に送られ、再生用ファン35によって給気ホース38を通って再生前空気が室内IDから取り入れられて吸着ロータ32に送られる。ダンパ68,69が図32に実線で示されている状態になっているときには、吸着用ファン34によって吸着後空気が室外ODに吹出され、再生用ファン35によって再生後空気が調湿ホース36Aを通って室内IDに吹出されて、室内IDの加湿が行われる。
それに対して、ダンパ68,69が図32の破線で示されている状態になっているときには、吸着用ファン34により室内IDから給気ホース38を通って吸着前空気が取り入れられて吸着ロータ32に送られ、再生用ファン35によって再生前空気が室外ODから再生前空気取入口54に取り入れられて吸着ロータ32に送られる。ダンパ68,69が図32の破線で示されている状態になっているときには、吸着用ファン34によって吸着後空気が調湿ホース36Aを通って室内IDに吹出され、再生用ファン35によって再生後空気が室外ODに吹出されて、室内IDの除湿が行われる。なお、ダンパ66〜69は、シャッタで構成してもよく、ケーシング50Jの外に設けられてもよい。
この場合には、第1実施形態のようにケーシング50Jの内側から外側に出す送出部材である調湿ホース36Aのための開口部55を左側面50fに設けるだけでなく、同じ左側面50fに送入部材である給気ホース38をケーシング50Jの外側から内側に入れる開口部を設けることが好ましい。このような送入部材をケーシング50Jの内側に入れる開口部を側面に形成することで、調湿ユニット30Jの設置の自由度を向上させて調湿ユニット30Jを設置できないケースを減らすことができる。
(20)特徴
(20−1)
第5実施形態の除湿ユニット30I及び変形例5Aの調湿ユニット30Jは、調湿ユニットの一例である。この除湿ユニット30I及び調湿ユニット30Jにおいて、ケーシング50I,50Jは、鉛直方向に沿う壁100に背面50bを対向させて設置されている。そして、ケーシング50I,50Jは、背面50bに対向する正面50a及び正面50aと背面50bとの間にある側面として、上側面50c、下側面50d、右側面50e、及び左側面50fを有している。除湿ユニット30I及び調湿ユニット30Jは、ケーシング50I,50Jの配置されている第1空間である室内IDから壁100で隔絶された第2空間である室外ODに対して、吸着ロータ32から水分を与えられた再生後空気を送る送出部材又は吸着ロータ32に水分を奪われた吸着後空気を送る送出部材として、調湿ホース36Aを備えている。調湿ホース36Aをケーシング50I,50Jの内側から外側に出して配置することのできる少なくとも一つの開口部55,55a〜55cがケーシング50Gの上側面50c、下側面50d、右側面50e、及び左側面50fの少なくとも一つに形成されていることから、開口部55,55a〜55cから取り出した調湿ホース36Aをケーシング50Gの外側で自由に敷設することができる。その結果、除湿ユニット30Iの設置の自由度を向上させて除湿ユニット30Iを設置できないケースを減らすことができる。同様に、調湿ユニット30Jの設置の自由度を向上させて調湿ユニット30Jを設置できないケースを減らすことができる。
(20−2)
第5実施形態の除湿ユニット30Iは、また、上述の(5−2)〜(5−9)で説明した第1実施形態の加湿ユニット30及び変形例1A〜1Eの加湿ユニット30A〜30Cと同様の特徴を有していることが明らかであるので、これらの特徴の説明を省略する。
1 空気調和装置
2 室外機
4 室内機
30,30A〜30C,30E,30G 加湿ユニット(調湿ユニットの例)
30F,30I 除湿ユニット(調湿ユニットの例)
30H,30J 調湿ユニット
31 再生用熱交換器
32 吸着ロータ
34 吸着用ファン
34a 吸着用ファンロータ
35 再生用ファン
35a 再生用ファンロータ
36,36A 加湿ホース(送出部材の例)
37 排気ホース(送出部材の例)
38 給気ホース
50,50A〜50J ケーシング
52 吸着前空気取入口
54,57 再生前空気取入口
55,55a〜55c 開口部
56 吸着用ファン吹出口
特開2014−129950号公報

Claims (10)

  1. 鉛直方向に沿う壁に背面を対向させて設置され、前記背面に対向する正面及び前記正面と前記背面との間にある側面(50c〜50f)を有するケーシング(50,50A〜50F,50H,50J)と、
    前記ケーシングに収納され、回転して水分の吸着と脱離とを繰り返す吸着ロータ(32)と、
    前記ケーシングの配置されている第1空間から前記壁で隔絶された第2空間に対して、前記吸着ロータから水分を与えられた再生後空気を送る送出部材(36,36A,37)と
    を備え、
    前記ケーシングは、前記送出部材を前記ケーシングの内側から外側に出して配置することのできる少なくとも一つの開口部(55,55a〜55c)が前記側面に形成されている、調湿ユニット。
  2. 鉛直方向に沿う壁に背面を対向させて設置され、前記背面に対向する正面と前記正面と前記背面との間にある側面(50c〜50f)とを有するケーシング(50G〜50J)と、
    前記ケーシングに収納され、回転して水分の吸着と脱離とを繰り返す吸着ロータ(32)と、
    前記ケーシングの配置されている第1空間から前記壁で隔絶された第2空間に対して、前記吸着ロータに水分を奪われた吸着後空気を送る送出部材(36A,37)と
    を備え、
    前記ケーシングは、前記送出部材を前記ケーシングの内側から外側に出して配置することのできる少なくとも一つの開口部(55,55a〜55c)が前記側面に形成されている、調湿ユニット。
  3. 前記少なくとも一つの開口部は、前記ケーシングの前記側面に形成されている第1開口部と第2開口部とを含む、
    請求項1または請求項2に記載の調湿ユニット。
  4. 前記少なくとも一つの開口部は、前記ケーシングの前記側面に形成されている第3開口部をさらに含む、
    請求項3に記載の調湿ユニット。
  5. 前記ケーシングは、互いに異なる第1側面と第2側面とを含み、前記第1開口部が前記第1側面に形成され、前記第2開口部が前記第2側面に形成されている、
    請求項3に記載の調湿ユニット。
  6. 前記ケーシングは、前記第1側面と前記第2側面が互いに対向する、
    請求項5に記載の調湿ユニット。
  7. 前記ケーシングは、前記側面が前記第1側面と前記第2側面との間に配置されている第3側面をさらに含み、前記少なくとも一つの開口部が前記第3側面に形成されている第3開口部をさらに含む、
    請求項5又は請求項6に記載の調湿ユニット。
  8. 前記ケーシングは、前記吸着ロータに水分を奪われた吸着後空気を吹き出す吸着用ファン吹出口が前記側面に形成されている、
    請求項1に記載の調湿ユニット。
  9. 前記ケーシングに収納され、吸着前空気を前記吸着ロータに導き、且つ前記吸着後空気を前記吸着用ファン吹出口から吹き出す吸着用ファン(34)をさらに備え、
    前記ケーシングは、前記吸着用ファンが前記吸着ロータの下方に配置される場合における、前記吸着用ファン吹出口の形成されている下側面を前記側面に含む、
    請求項8に記載の調湿ユニット。
  10. 前記吸着ロータを貫通する前の再生前空気を加熱するために冷媒の流れる配管接続部を有する再生用熱交換器(31)をさらに備え、
    前記ケーシングは、前記側面が、設置された状態で上下又は左右に広がるとともに前記配管接続部が突出している第4側面を含み、前記少なくとも一つの開口部が前記第4側面に形成されている第4開口部を含む、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の調湿ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7093047B1 (ja) * 2021-08-06 2022-06-29 ダイキン工業株式会社 加湿装置、及び空気調和装置

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