JP2018178918A - 垂直軸風車および風力発電装置 - Google Patents

垂直軸風車および風力発電装置 Download PDF

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健 伊藤
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真人 吉野
達夫 川瀬
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Abstract

【課題】発電効率が良く、かつ騒音が少ない風力発電装置を提供する。【解決手段】垂直軸風車は、回転自在に設けられる垂直主軸と、垂直主軸に接続された支持体と、垂直主軸に支持体を介して連結された翼とを備える。翼は風を受けて垂直主軸の軸心回りに回転可能である。翼は、主翼部と翼端傾斜部とを有する。翼端傾斜部は、主翼部の両端部から垂直主軸の側に斜めに折れ曲がって延びる。翼端傾斜部は、断面27cの第1の断面形状と、断面27a、27bの第2の断面形状とが相似形となるように構成されている。【選択図】図8

Description

この発明は、垂直主軸を持つ垂直軸風車、およびこの垂直軸風車を備えた風力発電装置に関する。
風力発電装置に用いられる風車は、水平軸式と垂直軸式とに大別される。垂直軸式は、風向を問わずに回転力が得られて、風向に対する制御が不要なことから、比較的小型の風車に用いられることが多い。垂直軸式の風車において、翼の形状によって発電量が左右することが知られており、効率の良い発電が可能な翼の開発が進められている。その一つとして、翼端に翼端傾斜部を設けた翼がある(例えば特許文献1)。翼端傾斜部は、先端側を垂直主軸に近づけるよう傾斜させた翼端板のことである。翼端傾斜部を設けることで、翼端での渦の発生が抑制される。これにより、風から受けるエネルギーを回転エネルギーに変換する回転エネルギー変換効率を向上させることができると共に、風切り音による騒音を低減することができる。
特開2011−169292号公報
上述の翼端傾斜部の効果は経験的には知られているが、翼端傾斜部をどのような形状にすれば最適な効果が得られるのかについて、まだ十分には研究されていない事項がある。たとえば、翼端傾斜部の形状と、前記回転エネルギー変換効率、空転時の抵抗、および騒音の程度との各関係が明確ではなかった。空転時の抵抗は、自然界の変動風下において回転が停止しやすいかの判断材料となり、発電効率に影響する。
この発明の目的は、回転エネルギー変換効率が良く、空転時の抵抗が小さく、騒音を抑えることができるように翼端傾斜部の形状を調整可能な垂直軸風車を提供することである。
この発明の他の目的は、発電効率が良く、かつ騒音が少ない風力発電装置を提供することである。
この発明に従った垂直軸風車は、回転自在に設けられる垂直主軸と、垂直主軸に接続された支持体と、垂直主軸に支持体を介して連結された翼とを備える。翼は風を受けて垂直主軸の軸心回りに回転可能である。翼は、主翼部と翼端傾斜部とを有する。主翼部は垂直主軸と平行に延びる。翼端傾斜部は、主翼部の両端部から垂直主軸の側に斜めに折れ曲がって延びる。翼端傾斜部は、第1の断面形状と第2の断面形状とが相似形となるように構成されている。第1の断面形状は、翼端傾斜部の延びる方向における第1の位置を通り、翼端傾斜部の延びる方向に直交する断面での当該翼端傾斜部の断面形状である。第2の断面形状は、翼端傾斜部の延びる方向において上記第1の位置より主翼部側に位置する第2の位置を通り、翼端傾斜部の延びる方向に直交する断面での翼端傾斜部の断面形状である。
この発明に従った風力発電装置は、上記垂直軸風車と、発電機とを備える。発電機は、垂直軸風車の垂直主軸の回転で発電する。
上記によれば、翼端傾斜部の延びる方向における異なる位置での断面形状を相似形とすることで、翼端傾斜部全体について第1の曲率半径と第2の曲率半径との値を適宜調整することで、翼端傾斜部の形状を回転エネルギー変換効率、空転時の抵抗、および騒音などを考慮して任意に設定できる。この結果、エネルギー変換効率が高く騒音の少ない垂直軸風車および風力発電機を得ることができる。
この発明の一実施形態に係る垂直軸風車を備えた風力発電装置の正面模式図である。 図1に示した風力発電装置の平面模式図である。 図1に示した垂直軸風車の翼を示す模式図である。 図1に示した垂直軸風車の翼の部分模式図である。 図4の線分V−Vにおける断面模式図である。 図4の線分VI−VIにおける断面模式図である。 図4の線分VII−VIIにおける断面模式図である。 垂直軸風車の翼の断面における重心を結ぶ線分の延在方向を説明するための模式図である。 垂直軸風車の第1の変形例に係る翼の断面における重心を結ぶ線分の延在方向を説明するための模式図である。 垂直軸風車の第2の変形例に係る翼の断面における重心を結ぶ線分の延在方向を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法の変形例を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法の変形例を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法の変形例を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法の変形例を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法の変形例を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法の変形例を説明するための模式図である。 図1〜図3に示した翼の翼端傾斜部の形状の決定方法の変形例を説明するための模式図である。 図21に示した翼の翼端傾斜部の部分正面模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
<風力発電装置および垂直軸風車の構成>
図1はこの発明の一実施形態に係る垂直軸風車を備えた風力発電装置の正面図である。図2は図1に示した風力発電装置の平面図である。
図1に示すように、風力発電装置3は、地面に築かれた基礎1上に構築された鉄塔2の上に設置されている。風力発電装置3は、垂直軸風車4と、発電機6と、制御部とを主に備える。制御部には、たとえば配電用または制御用の機器が含まれる。垂直軸風車4は、垂直主軸5と支持体8と翼9とを主に含む。発電機6は、垂直軸風車4の垂直主軸5に接続されている。発電機6は垂直主軸5の回転により発電する。
垂直軸風車4において、垂直主軸5は上下方向に沿って延びる軸である。垂直主軸5は軸受等によって回転自在に支持される。垂直主軸5の上部は支持体8と接続されている。垂直主軸5の下部は発電機6に連結されている。垂直主軸5、発電機6、および制御部の少なくとも一部の機器は、カバー7によって覆われている。
垂直軸風車4では、垂直主軸5に支持体8を介して複数の翼9が取り付けられている。図1および図2に示した例では、翼9の数は2つである。それぞれの翼9は垂直主軸5を中心として180°位相の異なる位置に配置されている。なお、翼9の数は3つ以上であってもよい。支持体8は、少なくとも1つの水平アーム8aと少なくとも1つの斜めアーム8bとを含む。水平アーム8aは垂直主軸5の上端に水平に固定される。図1では、4本の斜めアーム8bが示されている。斜めアーム8bの一方の端部は、水平アーム8aの中央部付近に接続される。それぞれの斜めアーム8bは、水平アーム8aの中央部から図1の左右両側に向かって上向きの斜め方向または下向きの斜めに延びるように配置されている。図1では、水平アーム8aの左端および左側の2本の斜めアーム8bの先端に左側の翼9が結合される。また、水平アーム8aの右端および右側の2本の斜めアーム8bの先端に右側の翼9が結合されている。垂直軸風車4は、風を受けると、垂直主軸5の軸心Oの回りに図2の矢印方向に回転する。この場合、翼9は回転軌跡Cに沿って移動する。なお、翼9の回転軌跡Cは、翼9の前端および後端が通る軌跡である。
<翼の構成>
図3は翼9の側面模式図、正面模式図、および下面模式図を示している。図3の左側の上段に翼9の側面模式図が示されている。当該側面模式図の下側に翼9の下面模式図が示されている。側面模式図の右側に翼9の正面模式図が示されている。
翼9は、垂直主軸5(図1参照)と平行、すなわち上下方向に沿って延びる主翼部10と、この主翼部10の上下両端からそれぞれ垂直主軸5の側に斜めに折れ曲がって延びる上下の翼端傾斜部11とからなる。翼端傾斜部11は直線状に延びていてもよく、曲線状に延びていてもよい。曲線状である場合、その曲線は、円弧状であっても、曲率が異なる複数の円弧が組み合わされたものであってもよい。上下の翼端傾斜部11は、主翼部10の長手方向中間部の中心線CLに対し、線対称となる同一形状に形成されていてもよい。
なお、以下の説明では、垂直主軸5の軸心方向を「上下方向」とする。また、垂直主軸5の軸心Oを中心として径方向の外径側を「外側」、内径側を「内側」とする。また、図3の矢印40で示した、垂直軸風車4が回転するときに翼9が進行する側を「前側」、その反対側を「後側」とする。翼9の回転進行方向は、翼9の断面形状によって決まる。
図3に示すように、主翼部10の断面形状および断面寸法は上下全域にわたって一定である。翼端傾斜部11は先端側に行くに従って厚みが薄くなっている。但し、主翼部10および翼端傾斜部11のいずれについても、回転進行方向の位置によって厚みが異なっている。上述した翼端傾斜部11の厚みとは、回転進行方向における最大厚み部の厚みを意味している。
図3では、一例として、主翼部10および翼端傾斜部11の最大厚み部の位置が線A1で示されている。主翼部10および翼端傾斜部11の最大厚み部を示す線A1は略直線である。図3では、翼端傾斜部11の最大厚み部を示す線A1上に、翼端傾斜部11の上下方向の最先端の位置である頂点位置Pが配置されている。図3に示す例のように、頂点位置Pが主翼部10の最大厚み部を示す線A1の延長線上に位置する場合、翼端傾斜部11の最大厚み部を示す線は主翼部10の最大厚み部を示す線A1の延長線上に存在する。
図4は、図1に示した垂直軸風車の翼の部分模式図である。図5は、図4の線分V−Vにおける断面模式図である。図6は、図4の線分VI−VIにおける断面模式図である。図7は、図4の線分VII−VIIにおける断面模式図である。
図4〜図7に示すように、翼端傾斜部11は、第1の断面形状としての図7に示された断面27cの断面形状と、第2の断面形状としての図5または図6に示された断面27aまたは断面27bの断面形状とが相似形となるように構成されている。断面27a〜27cでは、翼端傾斜部11の外側面16および内側面18は曲面形状あるいは平面形状に形成されている。また、各断面27a、27cでは、外側面16と内側面18との接続端部の表面が曲面状に形成されている。断面27aにおける2つの接続端部は、それぞれ曲率半径R1、R2を有する曲面状になっている。断面27bにおける2つの接続端部は、それぞれ曲率半径R3、R4を有する曲面状になっている。断面27aにおける2つの接続端部は、それぞれ曲率半径R5、R6を有する曲面状になっている。また、異なる観点から言えば、翼端傾斜部11は、翼端傾斜部11の延びる方向における任意の位置での当該延びる方向に対する垂直方向での断面形状が相似形になっている。
図8は、垂直軸風車の翼の断面における重心を結ぶ線分の延在方向を説明するための模式図である。図9は、垂直軸風車の第1の変形例に係る翼の断面における重心を結ぶ線分の延在方向を説明するための模式図である。図10は、垂直軸風車の第2の変形例に係る翼の断面における重心を結ぶ線分の延在方向を説明するための模式図である。
図3に示すように、頂点位置Pが主翼部10の最大厚み部を示す線A1の延長線上に位置する場合、図8に示すように、翼端傾斜部の各断面27a〜27cの重心を結ぶ線分は主翼部10の延びる方向である垂直方向に沿って延びるように配置される。一方、頂点位置Pをたとえば翼9の回転方向の後側にずらす場合、図9に示すように各断面27a〜27cの重心を結ぶ線分は主翼部10から離れるにしたがって回転方向の後側へ傾いた状態になる。また、頂点位置Pをたとえば翼9の回転方向の前側にずらす場合、図10に示すように各断面27a〜27cの重心を結ぶ線分は主翼部10から離れるにしたがって回転方向の前側へ傾いた状態になる。上記重心を結ぶ線は、図8〜図10に示すように直線状になっていてもよいが、屈曲部を有していてもよく、曲線状になっていてもよい。
また異なる観点から言えば、頂点位置Pが主翼部10の最大厚み部を示す線A1(図3参照)の延長線からずれている場合、翼端傾斜部11の最大厚み部を示す線は、主翼部10の最大厚み部を示す線A1に対して曲がった線となる。この場合、翼端傾斜部11の最大厚み部を示す線は曲線であっても直線であってもよいが、いずれの場合も、翼端傾斜部11の最大厚み部を示す線の基端と線A1の先端とは、その繋がり部が滑らかに繋がっていることが望ましい。
図3に示すように、主翼部10の内側面17と翼端傾斜部11の内側面18との境界部21は線状に延びる角部である。図3では、境界部21は線A1と直交するように形成されている。主翼部10の外側面15と翼端傾斜部11の外側面16との境界部は曲面状の表面を有している。
<翼の翼端傾斜部の形状の決定方法>
図11〜図14は、図1〜図3に示した垂直軸風車4の翼9の翼端傾斜部11の形状の決定方法を説明するための模式図である。図11(A)〜図14(A)は、それぞれ翼9の端部の斜視模式図を示している。図11(B)〜図14(B)は、それぞれ翼9の端部を内径側から見た模式図である。以下、翼端傾斜部の形状の決定方法を説明する。
図11に示すように、翼9の主翼部の端部において、回転方向の前側と後側とを繋いだ翼端傾斜部の輪郭を形成する外周線31を規定する。このとき、実質的に頂点位置が決定される。
次に、図12に示すように、外周線31が主翼部の端部から延びる方向(つまり翼端傾斜部の延びる方向)の複数の位置において、当該延びる方向に垂直な断面における翼端傾斜部の断面形状を規定する断面線32を決定する。この断面線32は、断面形状の基本となるベース断面形状のサイズを、主翼部の端部における外周線31の間の距離D対する、各断面における外周線31の間の距離dの比率(d/D)だけ縮小することで得られる。なお、ベース断面形状は、主翼部の端部における断面形状としてもよい。
次に、図13に示すように、上述した各断面における断面線32を滑らかに接続することで、翼端傾斜部11の外側面16および内側面18の形状が決定される。また、上述した各断面線32の外周線31に接する領域を曲面形状としておくことで、図13に示す表面が曲面状の接続端部25が得られる。
次に、図14に示すように、翼端傾斜部11の外側面16を、主翼部10の外側面と曲面状の接続部33により滑らかに接続する。また、翼端傾斜部11の内側面18を主翼部10の内側面と境界部21(図3参照)により接続する。このようにして、図3に示した翼9の翼端傾斜部11の形状を決定することができる。また、図11に示した外周線31の形状を調整することで、翼端傾斜部11の頂点位置の配置を任意に設定することができる。
図15〜図22は、図1〜図3に示した垂直軸風車4の翼9の翼端傾斜部11の形状の決定方法の変形例を説明するための模式図である。図15(A)〜図21(A)は、それぞれ翼9の端部の斜視模式図を示している。図15(B)〜図21(B)は、それぞれ翼9の端部を内径側から見た模式図である。以下、翼端傾斜部の形状の決定方法の変形例を説明する。
図15に示すように、翼9の主翼部の端部において、回転方向の前側と後側とを繋いだ翼端傾斜部の輪郭の一部を形成する外周線31aを規定する。このとき、実質的に頂点位置が決定される。
次に、図16に示すように、先に規定した外周線31aに沿って延びるように、翼端傾斜部の輪郭の一部を形成する外周線31bを規定する。この外周線31a、31bは、たとえば翼端傾斜部11の外側面16と内側面18とを接続する接続端部の範囲を規定する。
次に、図17に示すように、外周線31aが主翼部の端部から延びる方向(つまり翼端傾斜部の延びる方向)の複数の位置において、当該延びる方向に垂直な断面における翼端傾斜部の外側面16(図3参照)の断面形状を規定する断面線32aを決定する。この断面線32aの端部は、外周線31aに接続される。断面線32aは、翼端傾斜部11の上記断面における断面形状の基本となるベース断面形状の外側面側の輪郭線に基づき決定される。具体的には、当該輪郭線のサイズを、主翼部の端部における外周線31aの間の距離Da対する、各断面における外周線31aの間の距離daの比率(da/Da)だけ縮小することで得られる。なお、ベース断面形状は、図11〜図14に示した決定方法と同様に、主翼部の端部における断面形状としてもよい。
次に、図18に示すように、上述した各断面における断面線32aを滑らかに接続することで、翼端傾斜部11の外側面16の形状が決定される。
次に、図19に示すように、翼端傾斜部の延びる方向の複数の位置において、当該延びる方向に垂直な断面における翼端傾斜部の内側面18(図3参照)の断面形状を規定する断面線32bを決定する。この断面線32bの端部は、外周線31bに接続される。断面線32bは、翼端傾斜部11の上記断面における断面形状の基本となるベース断面形状の内側面側の輪郭線に基づき決定される。具体的には、当該輪郭線のサイズを、主翼部の端部における外周線31bの間の距離Db対する、各断面における外周線31bの間の距離dbの比率(db/Db)だけ縮小することで得られる。
次に、図20に示すように、上述した各断面における断面線32bを滑らかに接続することで、翼端傾斜部11の内側面18の形状が決定される。また、上述した外周線31a、31b間を曲面で滑らかにつなぐことにより、表面が曲面状の接続端部25が得られる。
次に、図21および図22に示すように、翼端傾斜部11の外側面16を、主翼部10の外側面と曲面状の接続部33により滑らかに接続する。また、翼端傾斜部11の内側面18を主翼部10の内側面と境界部21(図3参照)により接続する。このようにして、図3に示した翼9の翼端傾斜部11の形状を決定することができる。また、この場合も図15に示した外周線31aの形状を調整することで、翼端傾斜部11の頂点位置の配置及び翼端傾斜部11の形状を任意に設定することができる。
<作用効果>
上述した垂直軸風車の特徴的な構成を要約すれば、垂直軸風車4は、回転自在に設けられる垂直主軸5と、垂直主軸5に接続された支持体8と、垂直主軸5に支持体を介して連結された翼9とを備える。翼9は風を受けて垂直主軸5の軸心回りに回転可能である。翼9は、主翼部10と翼端傾斜部11とを有する。主翼部10は垂直主軸5と平行に延びる。翼端傾斜部11は、主翼部10の両端部から垂直主軸5の側に角度θだけ斜めに折れ曲がって延びる。翼端傾斜部11は、図7に示される断面27cの第1の断面形状と、図5または図6に示される断面27a、27bの第2の断面形状とが相似形となるように構成されている。第1の断面形状は、翼端傾斜部11の延びる方向における第1の位置を通り、翼端傾斜部11の延びる方向に直交する断面での当該翼端傾斜部11の断面形状である。第2の断面形状は、翼端傾斜部11の延びる方向において上記第1の位置より主翼部10側に位置する第2の位置を通り、翼端傾斜部11の延びる方向に直交する断面での翼端傾斜部11の断面形状である。
このようにすれば、翼端傾斜部11の第1の断面27cおよび第2の断面27a,27bといった当該翼端傾斜部11の延びる方向に垂直な面での断面形状を相似形としているので、当該断面形状を騒音や抵抗を低減するように適宜調整することで、翼端傾斜部11全体として騒音を抑制し、エネルギー変換効率を高めることができる。
上記垂直軸風車4において、第1の断面形状および第2の断面形状は、主翼部10の第3の断面形状と相似形となっている。第3の断面形状は、図11に示すように主翼部10において翼端傾斜部11に連なる端部の水平面での断面形状である。この場合、主翼部10および翼端傾斜部11の両方において、断面形状を騒音の抑制およびエネルギー変換効率の高い形状とすることで、翼9全体でのエネルギー変換効率の向上を図ることができる。たとえば、上記第3の断面形状を、翼9の回転進行方向の前寄りの箇所で径方向の厚みが最も厚くなるように、外側および内側に膨らんでいる形状としてもよい。また、第1の断面形状および第2の断面形状を、同様の形状としてもよい。
上記垂直軸風車4において、垂直主軸5から見たときに、図8に示すように第1の断面形状の重心と第2の断面形状の重心とを結ぶ線分は垂直方向に沿って延びてもよい。この場合、翼端傾斜部11の延在方向において異なる位置の断面形状を同じにするとともに、主翼部10において径方向に最も厚みの厚い部分と翼端傾斜部11において最も主翼部から離れた頂点位置P(図3参照)とが垂直方向に実質的に並ぶような翼形状とすることができる。
上記垂直軸風車4において、垂直主軸から見たときに、図9または図10に示すように、第1の断面形状の重心と第2の断面形状の重心とを結ぶ線分は垂直方向と交差する方向に延びてもよい。この場合、翼端傾斜部11の延在方向において異なる位置の断面形状を同じにするとともに、主翼部10において径方向に最も厚みの厚い部分と翼端傾斜部11において最も主翼部から離れた頂点位置Pとが水平方向においてずれたような翼形状とすることができる。
上記垂直軸風車4において、図4〜図10に示すように、第1の断面形状の面積は、第2の断面形状の面積より小さい。この場合、頂点位置Pに近いほど断面積を小さくした翼端傾斜部11の形状を実現できる。
本発明の実施形態に従った風力発電装置3は、図1に示すように、上記垂直軸風車4と、発電機6とを備える。発電機6は、垂直軸風車4の垂直主軸5の回転で発電する。このようにすれば、発電効率が良く、かつ騒音が少ない風力発電装置3を実現できる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行ったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
1 基礎、 2 鉄塔、3 風力発電装置、4 垂直軸風車、5 垂直主軸、6 発電機、7 カバー、8 支持体、8a 水平アーム、8b 斜めアーム、9 翼、10 主翼部、11 翼端傾斜部、15 主翼部の外側面、16 翼端傾斜部の外側面、17 主翼部の内側面、18 翼端傾斜部の内側面、21 境界部、25 接続端部、27a,27b,27c 断面、31,31a,31b 外周線、32,32a,32b 断面線、33 接続部、40 矢印。

Claims (6)

  1. 回転自在に設けられる垂直主軸と、
    前記垂直主軸に接続された支持体と、
    前記垂直主軸に前記支持体を介して連結された翼とを備え、
    前記翼は風を受けて前記垂直主軸の軸心回りに回転可能であり、
    前記翼は、
    前記垂直主軸と平行に延びる主翼部と、
    前記主翼部の両端部から前記垂直主軸の側に斜めに折れ曲がって延びる翼端傾斜部とを有し、
    前記翼端傾斜部は、前記翼端傾斜部の延びる方向における第1の位置を通り、前記延びる方向に直交する断面での第1の断面形状と、前記延びる方向において前記第1の位置より前記主翼部側に位置する第2の位置を通り、前記延びる方向に直交する断面での第2の断面形状とが相似形となるように構成されている、垂直軸風車。
  2. 前記第1の断面形状および前記第2の断面形状は、前記主翼部において前記翼端傾斜部に連なる端部の水平面での第3の断面形状と相似形となっている、請求項1に記載の垂直軸風車。
  3. 前記垂直主軸から見たときに、前記第1の断面形状の重心と前記第2の断面形状の重心とを結ぶ線分は垂直方向に沿って延びる、請求項1または2に記載の垂直軸風車。
  4. 前記垂直主軸から見たときに、前記第1の断面形状の重心と前記第2の断面形状の重心とを結ぶ線分は垂直方向と交差する方向に延びる、請求項1または2に記載の垂直軸風車。
  5. 前記第1の断面形状の面積は、前記第2の断面形状の面積より小さい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の垂直軸風車。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の垂直軸風車と、
    前記垂直軸風車の前記垂直主軸の回転で発電する発電機とを備える風力発電装置。
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