JP4184847B2 - 風車装置及びそれを用いた風力発電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、風を受けることにより揚力を発生する翼により回転する風車装置及びそれを用いた風力発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
風力発電用の風車として、プロペラ型風車が一般的である。これは、航空用プロペラの技術的基盤に依存しているところが大きく、現在ではギガWクラスの大型風車の開発も進められている。
【0003】
しかし、プロペラ型を代表とする水平軸風車は、風向に合わせ回転面を対向させる風向制御が必要であり、また風車の構造上、発電機等を地表から数m上、大型風車の場合は数十m上の風車軸端に設置する必要があるなど、技術面・保守点検面での大きな課題を有している。
【0004】
一方、垂直軸型の風車は、無指向性であるため風向制御が不必要であり、発電機等を地表に容易に装備可能であるという特徴がある。
【0005】
このような垂直軸風車としては、大きな起動トルクが得られやすいパドル風車やサボニウス風車に代表される抗力型と、高い周速比が得やすいダリウス風車に代表される揚力型とに大まかにグループ分けでき、高効率の垂直軸風力発電風車として揚力型が有力視されて、例えば直線翼を用いたダリウス風車(直線翼垂直軸型風車)が研究されている(特許文献1、特許文献2参照)。
【0006】
図14は、このようなダリウス風車として直線ダリウス風車を用いた風力発電装置の斜視図で、複数の直線状の翼111が翼支持棒112により回転軸113に支持されて、風を受けて翼111に発生する揚力で回転軸113が回転する。この回転軸113には発電機114が連結されて、当該回転軸113が回転することにより発電機114が駆動されて風力発電が行われるようになっている。
【0007】
【特許文献1】
関・相良・山本(第22回風力エネルギー利用シンポジウム予稿集、pp128−131、(2000)
【特許文献2】
特開平6−330843号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、直線翼を用いたダリウス風車における翼端では翼端渦が発生し、各翼の翼端で発生した翼端渦が干渉しあって強い空気の乱れが発生して、大きな騒音を生ずると共に発電効率を低下させる問題があった。
【0009】
この翼端渦の発生メカニズムを図15を参照して説明する。一般に翼の翼幅方向(長手方向)に対して垂直な断面は、一方の翼面の曲率と他方の翼面の曲率とが異なる曲率に形成されている。このため空気の流速が表翼面と裏翼面とで異なり、この結果圧力差が発生して、この圧力差が揚力となる。
【0010】
図15に示す翼111では、表翼面111aが裏翼面111bより膨れた形状を有しているので、空気がこの翼111を流れる際に、膨れの大きい表翼面111aの流速が裏翼面111bの流速より大きくなり、裏翼面111bの圧力が表翼面111aの圧力より大きくなって、揚力が裏翼面111bから表翼面111aの方向に作用するようになる。
【0011】
この圧力関係は、翼端111cでも生じるため、当該翼端111cでは圧力差を緩和するように裏翼面111bから表翼面111aに向かって空気の流れが生じ、この空気の流れが渦となって下流に流出するようになる。
【0012】
この渦が翼端渦115であり、この翼端渦を形成するために費やされるエネルギーは、空気抵抗という形で現れ、この空気抵抗を誘導抵抗という。
【0013】
図14に示すような風力発電装置においては、回転軸113の回転モーメントは翼111に発生する揚力によるため、当該翼111にも翼端渦115が発生して、発電効率を低下させる要因となる。
【0014】
特に、風力発電装置では、複数の翼111が設けられているため、各翼111で発生した翼端渦115が互いに干渉し合うと大きな空気の乱れが生じて、騒音の増大や発電効率の低下をもたらす。
【0015】
そこで、本発明は、大きな騒音の発生を抑制すると共に発電効率の向上が可能な風車装置及びそれを用いた風力発電装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、風を受けることにより揚力を発生する翼が回転軸を取り囲むように複数設けられると共に、各翼の翼幅方向が回転軸の軸方向に沿って設けられて、揚力により回転軸を回転させる揚力型風車を備えた風車装置において、翼の翼端で発生する翼端渦と他の翼の翼端で発生した翼端渦との干渉を抑制する翼端渦干渉抑制手段として、翼の翼端の高さ位置を隣接する翼で異なる高さにし、しかも、回転軸をはさんで反対側の翼の翼端の高さ位置が同じになるように構成したことを特徴とする。
【0018】
請求項2にかかる発明は、翼の翼端の高さ位置を隣接する翼で異なる高さにして翼端渦干渉抑制手段を構成する際に、同じ翼幅を持つ複数の翼を高さ位置を交互に設けて構成し、または異なる翼幅を持つ複数の翼を交互に設けて構成して隣接する翼の翼端で発生する翼端渦の干渉を抑制し、これにより大きな騒音の発生を抑制し風車の回転効率を向上させたことを特徴とする。
【0020】
請求項3にかかる発明は、翼の翼端に当該翼の表翼面と裏翼面との圧力差を緩和すべく流れる空気の流を抑制する翼端板を設けて翼端渦干渉抑制手段を構成し翼端渦の発生そのものを抑制して、大きな騒音の発生を抑制し風車の回転効率を向上させたことを特徴とする。
【0021】
請求項4にかかる発明は、翼の翼端に当該翼の表翼面と裏翼面との圧力差を緩和すべく流れる空気の流により揚力を発生するウィングレットを設けて翼端渦干渉抑制手段を構成して翼端渦がウィングレットを吹き抜ける際に揚力を発生させて当該翼端渦のエネルギーを小さくして、これにより大きな騒音の発生を抑制し風車の回転効率を向上させたことを特徴とする。
【0022】
請求項5にかかる発明は、翼のピッチ角を変更可能に設けて、風速に応じて効率的に風車が回転できるようにしたことを特徴とする。
【0023】
請求項6にかかる発明は、鉛直方向に風車を複数設けられて、1の回転軸を回転させるようにして、設置面積を変えることなく風車の回転効率を向上させたことを特徴とする。
【0024】
請求項7にかかる発明は、風を受けた際に抗力が作用して回転する抗力型風車が、揚力型風車と共に設けられて、揚力型風車の起動トルク不足を抗力型風車で補うことにより、幅広い風速範囲で風車の回転効率を向上させたことを特徴とする。
【0025】
請求項8にかかる発明は、請求項1乃至6いずれか1項記載の風車装置と、該風車装置の回転軸に連結されて、当該回転軸が回転することにより駆動されて発電を行う発電機とを備えて、発電効率の向上を図ったことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は、本実施の形態の説明に適用される風力発電装置の概略構成を示す図で、当該風力発電装置1は風車装置2と、該風車装置2により駆動される発電機3とを主要構成としている。
【0027】
風車装置2は直線ダリウス型風車で、複数の直線状の翼11が翼支持棒12により連結部13を介して回転軸14に支持されて、風を受けて翼11が回転することにより回転軸14に取り付けられた発電機3が回転して発電するようになっている。
【0028】
なお、本明細書では風車装置2は4枚の翼11により形成される場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではないことを予め付言する。
【0029】
また、翼11は風速に応じて最適な回転効率が得られるように、図示しない機構により当該翼11のピッチ角が変えられるようになっている。
【0030】
このとき、全ての翼11の翼幅Lは同じ長さであり、その連結部13の高さ位置を隣接する翼11で変えることにより、隣接する翼11の翼端の高さ位置が異なる高さになるようにして、翼端渦干渉抑制手段を構成している。
【0031】
なお、図1では同じ高さの翼端位置を点線円弧11d,11eで示し、対向する翼11の翼端位置が同じ高さの場合を示している。
【0032】
これにより、翼11で発生する翼端渦が隣接する翼11で発生した翼端渦と干渉するのが低減でき、大きな騒音の発生及び発電効率の低下を抑制することができるようになる。
【0033】
なお、上記説明では、隣接する翼11における連結部13の高さ位置を変えることにより、翼11の翼端位置が異なる高さ位置になるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0034】
例えば、図2に示すように、翼11の翼幅を変えることにより隣接する翼11の翼端位置が異なる高さ位置になるようにしてもよい。図2では、翼幅がL1の翼11とL2の翼11とを示している(L1≠L2)。
【0035】
このように翼幅を変えると、それに伴い揚力も変化するので、翼幅を長くした翼11による揚力の増加分が、翼幅を短くした翼11による揚力の減少分を補完するようにすると図1に示す場合と同じ揚力を得ることが可能になり、同じ発電効率を達成することが可能になる。
【0036】
また、上記説明では、直線状の翼11を備える場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく曲線であってもよい。
【0037】
例えば、図3に示すように、翼11をトロポスキン曲線の一部を利用した曲線を持つ翼11としてもよい。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態の説明を図を参照して説明する。なお、先に説明した第1の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0039】
上記第1の実施の形態では、翼端渦が干渉するのを抑制すべく、隣接する翼11の翼端位置を異なる高さに設定した。
【0040】
これに対して本実施の形態では、強い翼端渦の発生を抑制することで、たとえ翼端渦が干渉し合っても大きな騒音の発生を抑制すると共に発電効率の低下を抑制するようにしたものである。
【0041】
このため本実施の形態では、図4に示すように、翼端11cの形状を楕円状にしている。
【0042】
無論、翼端形状は楕円に限定されるものではなく、長円形状、台形形状であってもよく、図5に示すように、徐々に翼幅を短くしたテーパ形状であってもよい。
【0043】
次に、本発明の第3の実施の形態の説明を図を参照して説明する。なお、先に説明した第1及び第2の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0044】
これまで説明した各実施の形態では、翼端位置を変えたり翼端形状を楕円形状にする等により、騒音の発生を抑制し、これにより発電効率の向上を図った。
【0045】
これに対して本実施の形態では、図6に示すように翼端に翼端板15を設け、また図7に示すようにウィングレット16を設けて、誘導抵抗を低減し、これにより騒音の抑制及び発電効率の向上を図るものである。
【0046】
この翼端板15は、翼端渦を抑制して誘導抵抗の低減を図るもので、翼端に装備されて当該翼端で生ずる翼11の一方の翼面から他方の翼面へ回り込む空気の流れをブロックすることにより、この空気の流れにより生じる翼端渦を抑制して、誘導抵抗を低減するものである。
【0047】
一方ウィングレット16は、このような翼端渦を積極的に利用するもので、翼端に装備されて当該翼端で生ずる一方の翼面から他方の翼面へ回り込む空気の流れが、当該ウィングレット16の面に沿って流れて当該ウィングレット16で揚力を発生させ、これにより翼端渦のエネルギーを揚力として取り出すと共に誘導抵抗を低減するものである。
【0048】
このようにウィングレット16は、翼端渦を積極的に利用する点で翼端板15と機能が異なり、翼端板15は翼厚変化がない平板状部材でも機能するのに対し、ウィングレット16は揚力が発生できるように表面と裏面との曲率が異なるように形成されて、曲率の大きな翼面が翼11側に面するように設けられている。
【0049】
このような翼端板15やウィングレット16は、翼11と一体に形成することも可能であり、また別部材として形成し、リベットやネジを用いて固着するようにしてもよい。
【0050】
なお、図6や図7に示す風車装置では、翼11は直線状をなす場合を示したが、図3に示すように翼11をトロポスキン曲線の一部を利用した曲線を持つ翼11としてもよい。
【0051】
また、翼端板15はそれぞれの翼11の翼端に設ける構成であったが、対向する翼11の翼端を繋ぐような構成であってもよい。
【0052】
このような構成として、例えば図8に示すような構成が考えられる。図8に示す構成は、翼11の形状がトロポスキン曲線の一部を利用したものであり、また対向する翼11の翼端を長い翼端板17で連結した構成である。
【0053】
このように翼端板17を対向する翼11の翼端に連結して設けることにより、当該翼端板15が翼11を支持する翼支持棒12の機能をなすため構成部品の削減が図れると共に、翼端渦を略完全に抑制することができる利点がある。
【0054】
翼端渦は、先に説明したように翼11の裏翼面と表翼面との圧力差を緩和する空気により生じ、翼端板はこの空気の流れをブロックして翼端渦の発生を抑制するものである。従って、翼端板が有限の長さである限り、かかる空気の流れを完全にブロックすることができない。
【0055】
しかし、図8に示すように、翼端板17が他の翼11の翼端と連結した構成であると、有限の翼端板17でも翼11の裏翼面から表翼面に向かう空気の流れが略完全にブロックでき、翼端渦を略完全に抑制することができるようになる。
【0056】
また、一般に風速は地上(設置底面)近くでは遅く、高い方が速いことから、翼端渦は上方の翼端で発生し易い。
【0057】
そこで、例えば図9に示すように、当該上方の翼端には対向する翼11の翼端を連結する翼端板17を設け、下方の翼端には、図4や図5に示すような翼端形状を楕円形状、長円形状、台形形状、テーパー形状にしてもよい。
【0058】
以上のように翼端に、翼端板15,17やウィングレット16を設けることにより、翼端渦の干渉による騒音が低減し、また誘導抵抗の低減できて、発電効率が向上する。
【0059】
次に、本発明の第4の実施の形態の説明を図を参照して説明する。なお、先に説明した第1〜第3の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0060】
これまで説明した構成は、1の風車装置2により発電機3を駆動する構成であった。風力発電において、発電能力を大きくするためには、複数の風力発電装置を設置する必要がある。しかし、風車発電において最も問題になるのはその設置スペースの確保であり、簡単に複数の風力発電装置を設置することができない場合がある。
【0061】
そこで、本発明では、図10や図11に示すように、複数の風車装置2を上下鉛直方向に連結して、1台の発電機3を駆動できるようにすることで、設置面積を増やすことなく発電能力を増大できるようにしたものである。
【0062】
図10に示す構成は、図7に示す風車装置2を2台上下に連結したものであり、図11に示す構成は図7に示す風車装置2と図8に示す風車装置2とを上下に連結した構成を示している。
【0063】
このような構成により、風車台数が増えた数だけ発電能力が大きくなると共に、これらが上下方向に設けられるため、上方の風車に吹き付ける風が下方の風車に吹き付ける風より強いで、例えば2台の風車を上下に設けた場合には2倍以上の発電能力を得ることが可能になる。
【0064】
次に、本発明の第5の実施の形態の説明を図を参照して説明する。なお、先に説明した第1〜第4の実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用い説明を適宜省略する。
【0065】
風車装置2としては、プロペラ型を代表とする水平軸風車と、ダリウス風車を代表とする垂直軸風車とがあり、垂直軸風車は無指向性であるため風向制御が不必要である利点があることを先に述べた。
【0066】
また、この垂直軸風車には、大きな起動トルクが得られやすいパドル風車やサボニウス風車に代表される抗力型と、高い周速比が得やすいダリウス風車に代表される揚力型とがあり、高効率の垂直軸風力発電風車には揚力型が有望視され、これまでの説明ではかかる揚力型風車を例に説明した。
【0067】
ところが、この揚力型風車は起動トルクにおいて抗力型風車より幾分劣るため、本実施の形態では図12や図13に示すように、揚力型風車と抗力型風車とが一体に設けられた風車装置2を構成して、これにより発電可能な風速範囲を大きくしたものである。
【0068】
以下、起動トルクを得ることを目的とした風車を起動風車と記載し、この起動風車に対して定常発電を目的とした風車を定常発電風車と記載する。
【0069】
図12に示す構成は、図6に示す各翼11の翼端に翼端板15を設けた風車の内側に起動トルクを得るためのサボニウス型風車19を起動風車として組み合わせたものであり、図13は図10に示す構成の風車に起動トルクを得るためのサボニウス型風車19を起動風車として組み合わせたものである。
【0070】
無論、抗力型風車としては、サボニウス型風車以外に、パドル型やクロスフロー型等の風車があり、起動風車としてこれらの風車も利用可能である。
【0071】
そして、この起動風車は減速機を介して発電機3に連結され、または定常発電風車と回転軸を同一にして設けられている。
【0072】
なお、図13に示すサボニウス型風車19は、図12に示すサボニウス型風車19と同様に、直線型風車の内側に設けるようにしてもよい。
【0073】
このような構成にすると風速が弱い場合でも、まず起動用のサボニウス風車で発電を始めることができ、その後は定常発電が主に作用して定常発電が行われるので、風速の広い範囲で風車効率を高めることが可能となる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、ダリウス型風車における、翼の翼端で発生する翼端渦と他の翼の翼端で発生した翼端渦との干渉を抑制する翼端渦干渉抑制手段を設けたので、翼端渦の干渉による大きな空気の乱れの発生が抑制でき、これにより大きな騒音の発生が低減すると共に発電効率の向上が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の説明に適用される直線上の翼の取付け高さ位置を変化させた場合の風力発電装置の概略構成である。
【図2】 図1に代わる構成で、直線上の翼の翼幅を変化させた場合の風力発電装置の概略構成である。
【図3】図2に代わる構成で、トロポスキン曲線形状の翼を持つ風力発電装置の概略構成である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の説明に適用される翼端形状を略楕円形状にした場合の風力発電装置の概略構成である。
【図5】図4に代わる構成で、翼端形状をテーパー形状にした場合の風力発電装置の概略構成である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の説明に適用される翼端板を設けた場合の風力発電装置の概略構成である。
【図7】図6に代わる構成で、ウィングレットを設けた場合の風力発電装置の概略構成である。
【図8】図6に代わる構成で、対向する翼を連結するように翼端板を設けた場合の風力発電装置の概略構成である。
【図9】図6に代わる構成で、上方の翼端に対向する翼を連結するように翼端板を設け、下方の翼端形状を略楕円形状にした場合の風力発電装置の概略構成である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の説明に適用される2の風車装置を鉛直方向に設けた場合の風力発電装置の概略構成である。
【図11】図10に代わる構成で、上方の風車装置と下方の風車装置との翼形状を変えた場合の風力発電装置の概略構成である。
【図12】本発明の第5の実施の形態の説明に適用される揚力型風車に抗力型風車を組み込んで構成した風車装置を持つ風力発電装置の概略構成である。
【図13】図12に代わる構成で、2の揚力型風車と1の抗力型風車を組み込んで構成した風車装置を持つ風力発電装置の概略構成である。
【図14】従来の技術の説明に適用される風力発電装置の概略構成である。
【図15】翼で発生する揚力、翼端渦等の説明に適用される図である。
【符号の説明】
1 風力発電装置
2 風車装置
3 発電機
11 翼
11c 翼端
11d,11e 点線円弧
12 翼支持棒
13 連結部
14 回転軸
15,17 翼端板
16 ウィングレット
19 サボニウス型風車
Claims (8)
- 風を受けることにより揚力を発生する翼が回転軸を取り囲むように複数設けられると共に、各翼の翼幅方向が回転軸の軸方向に沿って設けられて、前記揚力により前記回転軸を回転させる揚力型風車を備えた風車装置において、
前記翼の翼端で発生する翼端渦と他の前記翼の翼端で発生した翼端渦との干渉を抑制する翼端渦干渉抑制手段として、前記翼の翼端の高さ位置を隣接する前記翼で異なる高さにし、しかも、前記回転軸をはさんで反対側の翼の翼端の高さ位置が同じになるように構成したことを特徴とする風車装置。 - 前記翼の翼端の高さ位置を隣接する前記翼で異なる高さにして前記翼端渦干渉抑制手段を構成する際に、同じ翼幅を持つ複数の前記翼を高さ位置を交互に設けて形成し、または異なる翼幅を持つ複数の前記翼を交互に設けて形成して構成したことを特徴とする請求項1記載の風車装置。
- 前記翼の翼端に当該翼の表翼面と裏翼面との圧力差を緩和すべく流れる空気の流を抑制する翼端板を設けて前記翼端渦干渉抑制手段を構成したことを特徴とする請求項1または2記載の風車装置。
- 前記翼の翼端に当該翼の表翼面と裏翼面との圧力差を緩和すべく流れる空気の流により揚力を発生するウィングレットを設けて前記翼端渦干渉抑制手段を構成したことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の風車装置。
- 前記翼のピッチ角が変更可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の風車装置。
- 前記風車が複数鉛直方向に設けられて、1の前記回転軸を回転させることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の風車装置。
- 風を受けた際に抗力が作用して回転する抗力型風車が、前記揚力型風車と共に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の風車装置。
- 請求項1乃至7いずれか1項記載の風車装置と、該風車装置の前記回転軸に連結されて、当該回転軸が回転することにより駆動されて発電を行う発電機とを備えたことを特徴とする風力発電装置。
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