JP2018178524A - 固定用テープの選定方法、及び、コンクリート構造物の製作方法 - Google Patents
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Abstract
Description
コンクリート面側への付着力(残置力FC)=Ad1L+CS1 ・・・(1)
型枠側への付着力(剥離力FK)=Bd2L+DS ・・・(2)
残置力FC>剥離力FK ・・・(3)
まず、本発明者らは、市販されている複数の両面粘着テープの種類(粘着力のカタログ値(対ステンレス))や貼り付けられるコンクリートの強度や環境温度・積算温度等の条件を変更させ、「JIS Z 0237:2009 粘着テープ・粘着シート試験方法」に準拠して、実際のコンクリートへの粘着力A(引き剥がし力・実測値(N/mm)をそれぞれ実測し、図5の表にまとめた。ここで用いられているテープの種類(図5)に記載のNo.1〜No.3、No.5及びNo.7〜11の両面粘着テープは株式会社寺岡製作所製のテープであり、No.4及びNo.12〜21の両面粘着テープは日東電工株式会社製のテープであり、No.6のテープは日東電工CSシステム株式会社製のテープであった。また、これらの引き剥がし試験の諸条件および結果より、重回帰式を用いて、両面粘着テープの粘着力のカタログ値(対ステンレス)から、コンクリートでの引き剥がしの理論値(粘着力A)を算出した。この関係を図6に示す。そして、図6に示す両面粘着テープのカタログ値(対ステンレス)とコンクリート引き剥がし力との関係を式にまとめ、以下の重回帰式(4)にて、両面粘着テープのコンクリートへの粘着力Aを以下の式(4)として近似した。
A=0.903−2.65×10−2×a−4.54×10−5×b
+3.36×10−2×c−2.68×10−1×d・・・(4)
ここで、「a」は環境温度(℃)を示し、「b」は積算温度(時間・℃)を示し、「c」は推定コンクリート強度(N/mm2)を示し、「d」は両面粘着テープの粘着力のカタログ値(N/mm)を示す。なお、「環境温度」は、打設されたコンクリートが硬化する過程での温度であり、「積算温度」は、環境温度をコンクリートの硬化時間で乗じた値である。
また、型枠と両面粘着テープとの粘着力Bについても上記同様にして実測を行った。図7の表に型枠と両面粘着テープとの引き剥がし試験結果を示す。なお、両面粘着テープの型枠への粘着力は、カタログ値と同じではないが、同様の傾向を示すことが確認できた。ここで用いられているテープの種類(図7)に記載のNo.1及びNo.10〜15の両面粘着テープは日東電工株式会社製のテープであり、No.2〜No.5及びNo.7〜No.9の両着粘着テープは株式会社寺岡製作所製のテープであり、No.6のテープは日東電工CSシステム株式会社製のテープであった。また、上記同様に、図7の表に示す数値から重回帰分析にて、両面粘着テープの粘着力のカタログ値(対ステンレス)から、型枠への粘着力の理論値(粘着力B)を算出した。この関係を図8に示す。そして、図8に示す両面粘着テープのカタログ値(対ステンレス)と型枠への粘着力(実測)との関係を式にまとめ、両面粘着テープの型枠への粘着力Bを以下の式(5)として近似した。
B=0.211+0.780×d ・・・(5)
ここで、「d」は両面粘着テープの粘着力のカタログ値(N/mm)を示す。なお、上記の式では、環境温度およびテープ幅はすべて一定の値で行ったため、重回帰分析からは除外している。
養生シートとコンクリートとの間の粘着力は通常は生成されないことが多いため、本実施形態ではゼロとして以降の算出を行った。但し、この粘着力Cを定めて算出を行ってもよい。
養生シートと型枠との粘着力Dは、実測値として、例えば以下の値を参照値として用いることができる。
D(N/mm)=350(g)×9.8(m/s2)/30(mm)×1000(mm)・・・(6)
なお、上記の基準値350(g)は、一例であり、養生シートの種類によって異なる値を採用することができる。
γS:固体の表面張力
γL:液体の表面張力
γSL:固体と液体の界面張力
Claims (7)
- 両面粘着テープにより養生シートを型枠に固定した後にコンクリートの打設を行い、前記型枠脱型の際に当該両面粘着テープにより前記養生シートを当該コンクリートに残置して養生を行う工法において使用する前記両面粘着テープを選定するための選定方法であって、
前記両面粘着テープ及び前記養生シートを前記型枠から剥離するために必要とされる剥離力を算出するステップと、
前記両面粘着テープ及び前記養生シートを前記コンクリートに残置するために必要とされる残置力を算出するステップと、
前記残置力が前記剥離力よりも大きくなる前記両面粘着テープを選定するステップと、を備え、
前記残置力は、前記打設されるコンクリートのコンクリート強度に基づいて算出される値である、固定用テープの選定方法。 - 前記残置力は、前記打設されるコンクリートの環境温度に更に基づいて算出される値である、請求項1に記載の固定用テープの選定方法。
- 前記剥離力は、前記型枠と前記養生シートとの間の粘着力を含む、請求項1又は2に記載の固定用テープの選定方法。
- 前記両面粘着テープの前記コンクリートへの接着幅が前記両面粘着テープの前記型枠への接着幅よりも大きい、請求項1〜3の何れか一項に記載の固定用テープの選定方法。
- コンクリート打設用の型枠を設置する設置工程と、
両面粘着テープが養生シートの端部と前記型枠とに跨がるように貼り付けることにより、前記型枠に前記養生シートを固定する固定工程と、
前記養生シートが前記両面粘着テープにより前記型枠に固定された状態でコンクリートの打設を行う打設工程と、
前記コンクリートの打設後に前記型枠を脱型する脱型工程と、
前記脱型工程の後に前記養生シートを前記コンクリートの表面に残置させて前記コンクリートを所定期間養生する養生工程と、を備え、
前記養生シートを固定するための前記両面粘着テープが請求項1〜4の何れか一項に記載の固定用テープの選定方法によって選定されたテープである、コンクリート構造物の製作方法。 - 前記両面粘着テープの前記型枠の外縁への接着幅は7mm以下であり、前記両面粘着テープの前記コンクリートへの接着幅は7mm以上である、請求項5に記載のコンクリート構造物の製作方法。
- 前記両面粘着テープの基材の厚みが1.0mmよりも薄い、請求項5又は6に記載のコンクリート構造物の製作方法。
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