JP2018177191A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の天井部に配置される車両用空調装置に関し、装置全体のコンパクト化を実現しつつ、熱交換器内部における送風空気の淀みを抑制可能な車両用空調装置を提供する。【解決手段】車両用空調装置1は、車両の天井部に配置されており、空調ケース10内部に送風機や蒸発器50を収容しており、送風機により送風される送風空気Fを、蒸発器50によって温度調整して車両の車室内に供給する。車両用空調装置1における蒸発器50は、車両上下方向に薄型になるように、複数本のチューブ52の直管部52aを車両前後方向及び車両上下方向に間隔をあけて並べて構成されている。車両用空調装置1は、蒸発器50の車両後方に配置された送風口と、蒸発器50を介して送風口と対向する位置に配置された第1流入部31と、当該蒸発器50に対して車両下方に配置された第2流入部32を有している。【選択図】図8

Description

本発明は、車両の天井部に配置され、車室内の空調に用いられる車両用空調装置に関する。
従来、車両の車室内を空調する為の車両用空調装置の一つとして、車室内の天井部に設置されるものが知られている。この天井部に配置される車両用空調装置の場合、車両サイズ等の限られた条件の下で乗員の居住空間をできるだけ広く確保する為に、装置全体をコンパクトに構成することが要望されている。
このような車両用空調装置に関する技術として、特許文献1、2に記載された発明が知られている。特許文献1に記載された車両用空調装置は、車両の天井部に配置された空調ケーシング内に、熱交換器と送風機とを収容して構成されており、送風機によって送風される空気を、熱交換器での熱交換で温度調整して天井側から車室内に供給している。
そして、特許文献1に係る車両用空調装置では、空調ケース内に熱交換器での熱交換によって生じるドレン水が流れる排水流路の形状を工夫することで、装置全体の薄型に構成しようとしている。
又、特許文献2に記載された車両用空調装置は、送風機によって送風された空気がケーシング内部に送風機と熱交換器を有しており、送風された空気が熱交換器を通過する際に熱交換することで空気を温度調整し、温度調整された空気を車室内に供給するように構成されている。
特許文献2に記載の車両用空調装置においては、熱交換器に対する空気流れ上流側、下流側での流れ方向を熱交換器内部で変更することによって、車両用空調装置における各構成の配置を工夫して、装置全体のコンパクト化を実現している。具体的には、特許文献2においては、熱交換器である蒸発器内には、当該蒸発器の上方側の空気導入部から流れ込んだ空気流れを略直角に曲げる通風間隙を形成して、上方からの空気を車両後側の空気送出部から送出させている。
特開2008−110762号公報 特開2014−205476号公報
ここで、特許文献1のような天井配置される車両用空調装置において、乗員の居住空間をできるだけ広く確保する為に装置全体を薄型化すると、熱交換器を通過する際の空気流路も狭くなる為、熱交換器を通過した後の通風圧損が大きくなってしまうことが想定される。この場合、熱交換器内部に空気が淀む部分が生じてしまい、熱交換器本来の熱交換性能を有効に発揮させることができないことが考えられる。
又、特許文献2に記載された車両用空調装置では、熱交換器内部にて略直角に曲がるように形成された通風間隙に従って空気が流れるように構成されている為、当該熱交換器を通過する際の通風圧損が大きくなってしまう。従って、特許文献2のような構成であっても、熱交換器内部に空気が淀む部分が生じてしまい、熱交換器本来の熱交換性能を有効に発揮させることができないことが考えられる。
本発明は、これらの点に鑑みてなされており、車両の天井部に配置される車両用空調装置に関し、装置全体のコンパクト化を実現しつつ、熱交換器内部における送風空気の淀みを抑制可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の車両用空調装置は、
車両(C)の車室天井部(R)に配置された空調ケース(10)と、
車両前後方向及び車両上下方向に間隔をあけて並び、内部を熱交換媒体が流れる複数本のチューブ(52、52a)を有しており、空調ケース内部に配置された熱交換器(50)と、
空調ケースにおいて熱交換器に対して車両前後方向の一方側に配置され、熱交換器を通過する送風空気が送風される送風口(25)と、
空調ケース内部にて熱交換器を介して送風口に対向する位置に配置され、熱交換器におけるチューブの間を通過した送風空気が流入する第1流入部(31)と、
空調ケース内部にて熱交換器に対して車両上下方向に配置され、熱交換器におけるチューブの間を通過した送風空気が流入する第2流入部(32)と、
第1流入部及び第2流入部に流入した送風空気が空調ケース内部から車室内に吹き出される吹出口(45)と、を有する。
当該車両用空調装置によれば、車両の天井部に配置されており、熱交換器において、送風口から供給された送風空気と熱交換媒体とを熱交換させることで、温度調整した空気を吹出口から車室内に供給することができる。
当該熱交換器は、複数本のチューブを車両前後方向及び車両上下方向に間隔をあけて並べて構成されている。そして、当該車両用空調装置は、熱交換器の車両前後方向一方側に配置された送風口と、当該熱交換器を介して送風口と対向する位置に配置された第1流入部と、当該熱交換器に対して車両上下方向に配置された第2流入部を有している。
これにより、当該車両用空調装置によれば、送風口からの送風空気が熱交換器を通過する際に、送風口から第1流入部へ向かう送風空気の流れと、送風口から第2流入部へ向かう送風空気の流れを許容することができる。即ち、当該車両用空調装置によれば、熱交換器内における送風空気の流れに関して、車両前後方向及び車両上下方向への自由度を確保することができる。これにより、車両用空調装置は、車両天井部に配置する為のコンパクトな構成を実現しつつ、熱交換器内における送風空気の淀みを解消することができ、熱交換器による熱交換性能を向上させることができる。
尚、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本実施形態に係る車両用空調装置の上面図である。 本実施形態に係る車両用空調装置の車両搭載位置を示す模式図である。 本実施形態に係る車両用空調装置の正面図である。 本実施形態に係る車両用空調装置の側面図である。 図1におけるV−V断面を示す断面図である。 第2流入部がない場合の車両空調装置の内部における送風空気流れを示す平面断面図である。 本実施形態に係る車両用空調装置の内部における送風空気流れを示す平面断面図である。 第1空気通路における送風空気流れを示す鉛直断面図である。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。以下の実施形態において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
先ず、本実施形態に係る車両用空調装置の概略構成について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明で前後左右上下の方向を用いて説明するときは、車両用シートに着座した乗員から見た前後左右上下の方向を示すものとする。そして、各図に適宜示す矢印についても同様の定義を用いており、車両幅方向とは左右方向に相当している。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る車両用空調装置1は、車両Cの車室I内を快適な空調環境にする為に、車室Iの天井部Rに配置されており、空調ケース10内部に送風機20や蒸発器50等を収容して構成されている。
当該車両用空調装置1の空調ケース10には、吸込口16及び吹出口45が配置されており、それぞれ車室I内と連通している。従って、当該車両用空調装置1は、送風機20の作動によって、吸込口16から車室I内の空気を空調ケース10内部に吸い込み、蒸発器50によって温度調整された送風空気Fとして、吹出口45から車室Iへ供給することができる。
本実施形態において、車両用空調装置1は、三列シートの所謂ミニバンタイプの車両Cに搭載されている。当該車両Cの車室Iには、一列目シートSa、二列目シートSb及び三列目シートScが、車両前方から後方に向かってこの順番で配置されている。当該車両Cにおいて、一列目シートSaは、運転席及び助手席として構成されている。そして、二列目シートSb及び三列目シートScは、例えば、それぞれ3人の乗員が着座可能なベンチタイプのシートによって構成されている。
図2に示すように、車両用空調装置1は、車室Iの天井部Rにおいて、一列目シートSaの後方且つ二列目シートSbの前方に配置されており、車両幅方向における中央部分に位置している。当該車両用空調装置1は、二列目シートSb、三列目シートSc近傍に配置された操作パネルの操作に従って作動し、車室Iにおける二列目シートSb、三列目シートSc側の空調を行うように構成されている。
つまり、当該車両用空調装置1は、主に、二列目シートSbや三列目シートScに着座した乗員Pによって操作され、当該車室I後側の乗員Pの快適性を向上させる為に用いられる。つまり、二列目シートSb、三列目シートScの乗員は、運転席や助手席の乗員Pを介さずに、当該車両用空調装置1の空調運転を行うことができる。
尚、一列目シートSaと二列目シートSbの間にあたる天井部Rを構成するルーフヘッドライニングには、車両用空調装置1における吸込口16及び吹出口45の位置に対応するように開口部が形成されている。従って、車両用空調装置1の吸込口16及び吹出口45は、当該開口部を通じて車室I側へ露出するように配置される。
次に、本実施形態に係る車両用空調装置1の具体的構成について、図1〜図5を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、当該車両用空調装置1は、車両Cの天井部Rに配置される空調ケース10内部に、送風機20と、蒸気圧縮式の冷凍サイクルの一部を構成する蒸発器50とを収容して構成されている。
図3〜図5に示すように、当該空調ケース10は、車両用空調装置1における上側の外殻を構成する上部ケース11と、車両用空調装置1における下側の外殻を構成する下部ケース13とによって、車両上下方向のサイズが小さな薄型に構成されている。上部ケース11と下部ケース13は、ネジ等によって組み付けられている。
上部ケース11には、複数の上側固定部12が左右対称に形成されている。当該上側固定部12は、車両Cの天井部Rにおける上方側車体部材に対して、空調ケース10を固定する際に用いられる。一方、下部ケース13には、複数の下側固定部14が左右対称に形成されている。当該下側固定部14は、天井部Rにおける車室I側に位置する車体部材(例えば、ルーフリインフォースメント)に対して、空調ケース10を固定する際に用いられる。
図1に示すように、各下側固定部14は、空調ケース10における上側固定部12よりも車両前方側に位置している。即ち、空調ケース10は、夫々異なる位置に形成された上側固定部12、下側固定部14を用いて車両Cの天井部Rに固定される為、車両用空調装置1を天井部Rにおける所定位置に固定することができる。
図1等に示すように、空調ケース10の車両幅方向中央部分には、ファン収容部15が配置されている。ファン収容部15は、当該空調ケース10における車両後方側部分を構成しており、その内部に送風機20を収容している。又、ファン収容部15の下面には、吸込口16が形成されており、空調ケース10及びファン収容部15の内部と車室I内とを連通している。
送風機20は、ファン収容部15内部において吸込口16に対向するように配置されており、吸込口16から車室I内の空気を吸い込み、送風空気Fとして空調ケース10内部へ送風する。送風機20は、天井部Rにおける車体部材(例えば、ルーフリインフォースメント)に対して固定されることで、ファン収容部15内部に配置されている。当該送風機20は、遠心多翼ファン(即ち、シロッコファン)を電動モータ21にて駆動する電動送風機である。遠心多翼ファンは略円筒形を為しており、径方向外側に多数の羽根を有している。
電動モータ21は、送風機20の下部を構成しており、車両上下方向に沿って伸びる駆動軸を有している。遠心多翼ファンは電動モータ21の駆動軸に固定されている為、送風機20は、電動モータ21を作動させることで、吸込口16を介して遠心多翼ファンの軸芯部に吸い込んだ空気を径方向外側へ吹き出させることができる。そして、送風機20における遠心多翼ファンの回転数(送風量)は、図示しない空調制御装置から出力される制御電圧によって制御される。
図1等に示すように、ファン収容部15における車両前方側には、送風口25が形成されている。当該送風口25は、送風機20の作動によって、吸込口16から吸い込まれた空気が送風空気Fとして送風される際にファン収容部15から吹き出される部分である。当該送風口25は、空調ケース10内を流れる送風空気Fを供給する為の部分であり、本発明における送風口として機能する。
そして、当該車両用空調装置1は、ファン収容部15に加えて、第1空気通路30と、第2空気通路35と、第3空気通路40とを有している。第1空気通路30、第2空気通路35、第3空気通路40は、それぞれ送風口25を介して送風された送風空気Fの流路として機能する。
第1空気通路30は、車両用空調装置1の空調ケース10内部において、ファン収容部15に形成された送風口25から車両前方側に伸びるように形成されている。従って、送風口25から送風された送風空気Fは、第1空気通路30内部を車両前側に流れる。
図5に示すように、空調ケース10内部の車両前方側には、リブ34が配置されている。当該リブ34の上端は、空調ケース10における車両上側の内面から所定の距離だけ離れた位置に位置している。従って、第1空気通路30を流れた送風空気Fは、空調ケース10の内部においてリブ34の上方を通過する。つまり、本実施形態に係る第1空気通路30は、ファン収容部15の送風口25から車両前方側へリブ34まで伸びた空気通路として定義することができる。
図1等に示すように、当該車両用空調装置1は、空調ケース10における第1空気通路30内部に蒸発器50を有している。当該蒸発器50は、第1空気通路30の上部側に配置されており、上部ケース11の上面に対して取り付けられている。そして、当該蒸発器50は、冷媒配管接続部51を介して、蒸気圧縮式の冷凍サイクルに接続されており、冷媒が流れるチューブ52と、チューブ52に接合された複数枚のプレートフィン53を有している。
図示は省略するが、蒸気圧縮式の冷凍サイクルは、蒸発器50に加えて、圧縮機と、凝縮器と、減圧部(例えば、膨張弁やキャピラリチューブ等)とを有しており、これらを冷媒配管で接続して構成されている。従って、当該冷凍サイクルでは、圧縮機によって冷媒を高温高圧状態に圧縮して凝縮器において放熱させた後、この冷媒を減圧部で減圧させて蒸発器50内に流入させる。
これにより、蒸発器50は、第1空気通路30を流れる送風空気Fとチューブ52内を流れる冷媒との間における熱交換によって、送風空気Fから吸熱して冷却することができる。即ち、蒸発器50は、当該車両用空調装置1における冷却用熱交換器として機能し、本発明における熱交換器に相当する。
そして、蒸発器50におけるチューブ52は、図1等に示すように、第1空気通路30を車両幅方向に横断するように直線状に伸びる複数の直管部52aと、直管部52aの端部を、略U字状を為すU字管部52bで接続して構成されている。従って、当該チューブ52は、第1空気通路30内を車両幅方向に従って蛇行するように配置される。そして、チューブ52の端部は、冷媒配管接続部51に接続されている為、チューブ52の内部には、冷媒配管接続部51を介して、蒸気圧縮式冷凍サイクルの冷媒が流出入する。
図5等に示すように、当該蒸発器50において、チューブ52の直管部52aは、車両前後方向に間隔をあけて複数(本実施形態では4本)配置されている。又、蒸発器50における車両上下方向についても、直管部52aは、所定の間隔をあけて複数配置されている。尚、蒸発器50の車両上下方向における直管部52aの本数は、車両前後方向よりも少ない本数(本実施形態では2本)となるように配置されている。
即ち、各チューブ52の直管部52aの間には、車両前後方向及び車両上下方向にそれぞれ所定の間隔が形成されており、蒸発器50を通過する際の流路面積を充分に大きなものにすることができる。
従って、第1空気通路30を流れる送風空気Fは、蒸発器50を通過する際に、車両前後方向のみならず、車両上下方向にも流れることができる。そして、チューブ52における直管部52aの間を通過する際に、送風空気Fと、チューブ52内部を流れる冷媒との熱交換が行われる。
複数枚のプレートフィン53は、熱伝導性の良い材料でプレート状に形成されており、図1、図5に示すように、車両幅方向に間隔をあけてチューブ52の直管部52aに対して接合されている。従って、チューブ52内部を流れる冷媒は、チューブ52の管壁に加えてプレートフィン53を介して、第1空気通路30を流れる送風空気Fから吸熱することができる。各プレートフィン53は、その厚み方向が車両幅方向と一致するように配置されている為、より広い面積で送風空気Fと冷媒との間の熱交換を行うことができる。
尚、この冷凍サイクルで用いられる冷媒としては、HFC系冷媒(具体的には、R134a)を採用しており、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない蒸気圧縮式の亜臨界冷凍サイクルを構成している。もちろん、冷媒としてHFO系冷媒(例えば、R1234yf)等を採用してもよい。これらの冷媒は、本発明における熱交換媒体の一例である。
ここで、図5に示すように、第1空気通路30内部において、蒸発器50を介して、送風口25に対向する位置には、第1流入部31が位置している。即ち、当該第1流入部31は、第1空気通路30の上部における蒸発器50の車両前方側であって、リブ34よりも車両後方側に規定される。従って、送風口25から第1空気通路30に流入した送風空気Fは、蒸発器50内部を車両前方側にまっすぐ流れた場合、第1流入部31を通過することになる。当該第1流入部31は、本発明における第1流入部として機能する。
そして、第1空気通路30における蒸発器50の下部には、第2流入部32が位置している。この第2流入部32は、第1空気通路30の下側部分であって、送風口25からリブ34へ向かって車両前方側に伸びる部分として規定される。
従って、第1空気通路30を流れる送風空気Fがその流れの向きとして車両上下方向の成分を有している場合、第2流入部32に到達することになる。即ち、当該第2流入部32は、本発明における第2流入部として機能する。又、第2流入部32の左右両側には、連通部32aが配置されている。当該連通部32aは、第2流入部32と後述する第3空気通路40を連通している。
又、第1空気通路30におけるリブ34の上端部の上方部分には、合流部33が位置している。当該合流部33は、第1流入部31を通過した送風空気Fと、第2流入部32に到達した送風空気Fとを合流させて、第2空気通路35へ流入させる部分である。具体的には、合流部33は、リブ34の上端部の上方部分であって、第1流入部31の車両前方側(即ち、送風空気Fの下流側)の部分として規定される。従って、当該合流部33は、本発明における合流部として機能する。
そして、空調ケース10内部における車両前方側には、第2空気通路35が形成されている。第2空気通路35は、空調ケース10における車両前側の内面とリブ34の間の空間によって構成されている。即ち、第2空気通路35は、車両幅方向中央部分を車両前方に伸びる第1空気通路30の端部(即ち、合流部33)から、車両右方向及び左方向にそれぞれ伸びている。
従って、当該車両用空調装置1では、第1空気通路30を通過した送風空気Fは、車両前方側において第2空気通路35内に流入し、第2空気通路35に従って車両右方向、車両左方向へ分岐して流れる。
空調ケース10内部における車両幅方向両側には、夫々、第3空気通路40が形成されており、車両後方側に向かって伸びている。つまり、各第3空気通路40は、空調ケース10における第1空気通路30及び蒸発器50に対して、車両左右側方の位置に形成されている。
そして、各第3空気通路40は、空調ケース10の車幅方向両側において、それぞれ第2空気通路35に接続されている為、第2空気通路35を通過した送風空気Fを車両後方側へ導くことができる。つまり、第2空気通路35は、車両前方に向かって第1空気通路30を通過した送風空気Fの流れの向きを、水平方向に180°転換させることができ、第3空気通路40内を車両後方側へ導くことができる。
当該第3空気通路40は、空調ケース10の車両幅方向両側にて車両後方部分に形成された補強部46まで伸びている。上述したように、第3空気通路40は、連通部32aを介して、第2流入部32と連通している。従って、第3空気通路40では、第2空気通路35から流入した送風空気Fと、第2流入部32から流入した送風空気Fが合流する。
第3空気通路40の後端部に位置する補強部46の前側部分には、吹出口45がそれぞれ形成されている。各吹出口45は、空調ケース10の車両後方側において、下部ケース13を開口して形成されており、空調ケース10における第3空気通路40内部と車室I内部とを連通している。従って、第3空気通路40を流れた送風空気Fは、各吹出口45を介して、空調ケース10内部から車室I内に吹き出される。
図1〜図5に示すように、当該車両用空調装置1は、空調ケース10内において、吸込口16から吹出口45までの送風空気Fの流路を、第1空気通路30と、第2空気通路35と、第3空気通路40とによって、車両前後方向に沿って送風空気FがUターンするように構成することで、車両用空調装置1における車両前後方向のサイズを小さくして、コンパクトに構成することができる。
又、当該車両用空調装置1において、第2空気通路35は、空調ケース10の車両前方部分において、第1空気通路30を通過した送風空気Fの流れを水平方向に180°転換させて、第3空気通路40に導くように構成されている。更に、第3空気通路40は、空調ケース10内部において、第1空気通路30及び蒸発器50に対して左右両側に配置されている。
即ち、当該車両用空調装置1によれば、第1空気通路30と、第2空気通路35と、第3空気通路40とを、水平なほぼ同一平面上に配置することができる為、車両用空調装置1における車両上下方向のサイズを小さくして、コンパクトに構成することができる。
当該車両用空調装置1は、図2に示すように車両Cの天井部Rに配置される為、車両前後方向及び車両上下方向に関して、装置をコンパクトに構成することで、車室Iを広くすることができ、乗員Pの居住空間を充分に確保することができる。
ここで、当該車両用空調装置1のように、第1空気通路30、第2空気通路35と、第3空気通路40を有する構成において、第1空気通路30が第2流入部32を有していない場合について、図6等を参照しつつ考察する。
この場合において空調運転が開始されると、冷凍サイクルにおける圧縮機の作動と共に、送風機20の作動が開始される。これにより、ファン収容部15の吸込口16を介して、車室I内の空気が空調ケース10内に吸い込まれる。そして、吸込口16から吸い込まれた空気は、送風機20の作動に伴って、送風口25から、送風空気Fとして第1空気通路30内に吹き出され、第1空気通路30を通過する際に、蒸発器50における熱交換によって冷却される。
この考察において、第1空気通路30は、第2流入部32を有していない為、第1流入部31によって構成された状態となる。この為、第1空気通路30を流れる送風空気Fがその流れの向きとして車両上下方向の成分を有していたとしても、第1流入部31内を流れるように制限される。
こうして第1流入部31を通過した送風空気Fは、リブ34の上方部分を通過して、第2空気通路35に流入する。即ち、この場合には、送風口25から第1空気通路30に流入した送風空気Fの全てが第2空気通路35に流入することになる。
車両幅方向における蒸発器50の端部側を通過した送風空気Fの流れは、第2空気通路35における車両前方側の壁面によって案内され、第3空気通路40側に流れていく。各第3空気通路40に流入すると、送風空気Fは、車両後方側に向かって流れていき、それぞれ吹出口45から車室I内に吹き出される。
ここで、第1空気通路30から第2空気通路35へ流入する際の送風空気Fの流れについて考察する。この構成において、蒸発器50の右端部側を通過して第2空気通路35に流入した送風空気Fは、第2空気通路35に従って車両右方向に流れ、蒸発器50の左端部側を通過して第2空気通路35に流入した送風空気Fは、第2空気通路35を車両左方向に流れていく。
この時、蒸発器50における車両幅方向中央部分を通過した送風空気Fは、第2空気通路35に流入すると、第2空気通路35の前方側の壁面に従って車両幅方向へ流れることになる。しかしながら、この時、蒸発器50の中央部分を通過した送風空気Fの流れは、車両幅方向両側を流れる送風空気Fの流れによって妨げられてしまう。
これにより、図6に示すように、第2空気通路35の内部において、蒸発器50の中央部分の正面にあたる部分に、送風空気Fの流れが淀む滞留部Asが発生してしまう。この滞留部Asが第2空気通路35の内部に発生することで、当該車両用空調装置1における送風空気Fの圧損が高くなってしまい、車両用空調装置1における風量を低下させてしまうと考えられる。
続いて、上述した車両用空調装置1における送風空気Fの流れについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。即ち、第1空気通路30が第1流入部31及び第2流入部32を有している場合における送風空気Fの流れについて説明する。先ず、車両用空調装置1における吸込口16から吹出口45までの送風空気Fの流れについて、図7を参照しつつ説明する。
当該車両用空調装置1による空調運転が開始されると、冷凍サイクルにおける圧縮機の作動と共に、電動モータ21の作動が開始される。これにより、送風機20の作動が開始され、車両用空調装置1における車両後方側に配置されたファン収容部15の吸込口16を介して、車室I内の空気が空調ケース10内に吸い込まれる。
図7に示すように、吸込口16から吸い込まれた空気は、送風機20の作動に伴って、ファン収容部15の車両前方側に形成された送風口25から、送風空気Fとして、第1空気通路30内に吹き出される。
第1空気通路30内に流入した送風空気Fは、蒸発器50におけるチューブ52及びプレートフィン53の間を通過して、第1空気通路30内を車両前方側に流れていく。この時、送風空気Fは、蒸発器50にて冷媒との間で熱交換を行って冷却される。この第1空気通路30における送風空気Fの流れについては、後に詳細に説明する。
そして、第1空気通路30内の蒸発器50を通過した送風空気Fは、リブ34の上方に位置する合流部33を通過して第2空気通路35内に流入する。第2空気通路35に流入した送風空気Fの一部は、第2空気通路35に従って車両右方向に流れ、他の部分は第2空気通路35に従って車両左方向に流れていく。
第2空気通路35内を車両右方向に流れた送風空気Fは、空調ケース10の車両右側に配置された第3空気通路40内に流れ込む。この場合の第2空気通路35は、第1空気通路30を車両前方側に向かって流れる送風空気Fの向きを、水平方向右側に向かって180°転換させて、車両右側の第3空気通路40を車両後方側へ導く。
一方、第2空気通路35内を車両左方向に流れた送風空気Fは、空調ケース10の車両左側に配置された第3空気通路40内に流れ込む。この場合の第2空気通路35は、第1空気通路30を車両前方側に向かって流れる送風空気Fの向きを、水平方向左側に向かって180°転換させて、車両左側の第3空気通路40を車両後方側へ導く。
各第3空気通路40に流入した送風空気Fは、車両後方側に向かって流れていき、空調ケース10における車両後方部分に配置されている各吹出口45を介して、空調ケース10内部から車室I内部へ吹き出される。
これにより、当該車両用空調装置1によれば、蒸発器50における熱交換によって温度調整された送風空気Fを、各吹出口45から供給することができるので、車室I内の快適性を向上させることができる。
又、当該車両用空調装置1によれば、送風空気Fの流れが車両左右方向に分岐する前の第1空気通路30内に蒸発器50が配置されている為、例えば、各第3空気通路40内に熱交換器を配置する場合に比べて、蒸発器50の組付け工数を低減することができる。
続いて、当該車両用空調装置1における第1空気通路30内の送風空気Fの流れについて、図8を参照しつつ説明する。
上述したように、当該車両用空調装置1は、車両Cの天井部Rに配置される為、車室Iという居住空間を確保する関係上、車両上下方向の装置サイズがコンパクトになるように形成される。従って、図1〜図5に示すように、車両用空調装置1における蒸発器50の構成についても、車両上下方向のサイズが小さな薄型に構成される。
この点、当該車両用空調装置1における蒸発器50においては、チューブ52の直管部52aは、車両前後方向に間隔をあけて複数配置されており、蒸発器50における車両上下方向についても、所定の間隔をあけて複数配置されている。蒸発器50の車両上下方向における直管部52aの本数は、車両前後方向よりも少ない本数となるように配置されている。
これにより、当該車両用空調装置1によれば、蒸発器50を送風空気Fが通過する際の流路面積として十分な大きさの間隔を確保することができるので、送風空気Fの流れ方向に関して、車両前後方向だけでなく車両上下方向に関する自由度を与えることができる。
そして、図8に示すように、第1空気通路30内には、第1流入部31と、第2流入部32が配置されている。第1流入部31は、蒸発器50を介して、送風口25に対向している為、当該車両用空調装置1は、蒸発器50を流れる際における車両前方側への送風空気Fの流れを許容することができる。
又、第2流入部32は、第1空気通路30における蒸発器50の下方に配置されている為、当該車両用空調装置1は、蒸発器50を通過する際の車両上下方向への送風空気Fの流れを許容することができる。
そして、図7に示すように、第2流入部32は、車両幅方向両側の連通部32aを有している為、第2流入部32から各第3空気通路40へと向かう迂回空気Faの流れを許容できる。当該迂回空気Faの流れは、第2空気通路35をバイパスして、第1空気通路30の送風空気Fを第3空気通路40及び吹出口45へ導く流れである。
即ち、当該車両用空調装置1によれば、第1空気通路30内の蒸発器50に対して、第1流入部31、第2流入部32を配置することによって、車両前後方向及び車両上下方向への送風空気Fの流れを許容することができる。
この結果、当該車両用空調装置1は、第1空気通路30からの送風空気Fの流れを、第2空気通路35側の流れと、第2流入部32側の流れに分散させることができる。即ち、当該車両用空調装置1は、第2空気通路35に対する送風空気Fの流れの集中を緩和することができ、蒸発器50の中央部分に対応する位置における滞留部Asを解消することができる。そして、当該車両用空調装置1は、送風空気Fの圧損を低く抑え、送風空気Fを滞りなく通過させることができる為、車両用空調装置1における風量の低下を防止することができる。
これにより、当該車両用空調装置1によれば、車両Cの天井部Rに配置する為の薄型コンパクトな構成であっても、蒸発器50内における送風空気Fの淀みを解消することができる。又、蒸発器50内における送風空気Fの流れを円滑にすることで、チューブ52やプレートフィン53を用いて、蒸発器50における熱交換性能を有効に発揮させることができる。
ここで、当該蒸発器50において、チューブ52の直管部52aは、車両前後方向及び車両上下方向に間隔をあけて複数(本実施形態では4本)配置されている。又、蒸発器50の車両上下方向における直管部52aの本数は、車両前後方向よりも少ない本数(本実施形態では2本)となるように配置されている。
従って、送風口25から第1流入部31へ向かって真っすぐ流れる送風空気Fは、図8に示すように、最も多くの直管部52aの周辺を通過する為、各チューブ52内の冷媒との熱交換によって最も低い温度を示すと考えられる。
一方、送風口25から第2流入部32へ流れる送風空気Fにおいては、送風口25に近い位置で第2流入部32に到達する送風空気Fである程、熱交換可能な直管部52aの本数が少なくなる。この為、送風口25に近い位置で第2流入部32に到達する送風空気Fである程、十分に冷却されないことになり、第1流入部31に到達した送風空気Fに対する温度差が拡大してしまうことになる。
ここで、第1流入部31における送風空気Fと、第2流入部32における送風空気Fとの温度差が大きいと、合流部33で合流させた際に白露が発生し、車室I内に供給する際の不具合となることが考えられる。
この点、当該車両用空調装置1によれば、合流部33は、第1空気通路30におけるリブ34の上方に配置されている。この配置とすることによって、第2流入部32を通過して合流部33に到達する送風空気Fに関して、熱交換可能な直管部52aの本数を多くすることができる。
即ち、本実施形態に係る車両用空調装置1によれば、第2流入部32を通過した送風空気Fの温度を、第1流入部31を通過する送風空気Fの温度に可能な限り近づけた状態で、合流部33で合流させることができ、合流部33における白露発生の可能性を低減することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用空調装置1は、車両Cの天井部Rに配置されており、空調ケース10内部に送風機20や蒸発器50を収容して構成されている。当該車両用空調装置1は、送風機20の作動に伴い空調ケース10内部を流れる送風空気Fを、蒸発器50によって温度調整して車両Cの車室I内に供給する。
当該車両用空調装置1は、天井部Rに配置すると共に、車室Iという居住空間を確保する関係上、車両上下方向のサイズがコンパクトになるように構成されている。この為、車両用空調装置1における蒸発器50は、車両上下方向に薄型になるように、複数本のチューブ52の直管部52aを車両前後方向及び車両上下方向に間隔をあけて並べて構成されている。そして、当該車両用空調装置1は、蒸発器50の車両後方に配置された送風口25と、蒸発器50を介して送風口25と対向する位置に配置された第1流入部31と、当該蒸発器50に対して車両下方に配置された第2流入部32を有している。
これにより、当該車両用空調装置1によれば、送風口25からの送風空気Fが蒸発器50を通過する際に、送風口25から第1流入部31へ向かう送風空気Fの流れと、送風口25から第2流入部32へ向かう送風空気Fの流れを許容することができる。即ち、当該車両用空調装置1によれば、蒸発器50内における送風空気Fの流れに関して、車両前後方向及び車両上下方向への自由度を確保することができる。
これにより、車両用空調装置1は、車両Cの天井部Rに配置する為のコンパクトな構成を実現しつつ、蒸発器50内における送風空気Fの淀みを解消することができ、蒸発器50による熱交換性能を有効に発揮させることができる。
又、当該車両用空調装置1によれば、第1空気通路30の端部にあたるリブ34の上方に、合流部33が配置されており、第1流入部31を通過した送風空気Fと、第2流入部32を通過した送風空気Fとを合流させて、第2空気通路35内に流入させることができる。そして、第2空気通路35に流入した送風空気Fは、第3空気通路40を介して、吹出口45から車室I内に吹き出される。
従って、当該車両用空調装置1によれば、第1空気通路30において、送風口25から第1流入部31へ向かう送風空気Fの流れと、送風口25から第2流入部32へ向かう送風空気Fの流れを許容した場合であっても、送風空気Fを無駄にすることなく、車室I内に供給することができる。
ここで、当該蒸発器50において、チューブ52の直管部52aは、車両前後方向及び車両上下方向に間隔をあけて複数(本実施形態では4本)配置されている。又、蒸発器50の車両上下方向における直管部52aの本数は、車両前後方向よりも少ない本数(本実施形態では2本)となるように配置されている。
従って、送風口25から第1流入部31へ向かって真っすぐ流れる送風空気Fは、図8に示すように、最も多くの直管部52aの周辺を通過する為、各チューブ52内の冷媒との熱交換によって最も低い温度を示すと考えられる。
一方、送風口25から第2流入部32へ流れる送風空気Fにおいては、送風口25に近い位置で第2流入部32に到達する送風空気Fである程、熱交換可能な直管部52aの本数が少なくなる。この為、送風口25に近い位置で第2流入部32に到達する送風空気Fである程、十分に冷却されないことになり、第1流入部31に到達した送風空気Fに対する温度差が拡大してしまうことになる。
この点、当該車両用空調装置1によれば、合流部33は、第1空気通路30におけるリブ34の上方に配置されている。この配置とすることによって、第2流入部32を通過して合流部33に到達する送風空気Fに関して、熱交換可能な直管部52aの本数を多くすることができる。
即ち、本実施形態に係る車両用空調装置1によれば、第2流入部32を通過した送風空気Fの温度を、第1流入部31を通過する送風空気Fの温度に可能な限り近づけた状態で、合流部33で合流させることができ、合流部33における白露発生の可能性を低減することができる。
(他の実施形態)
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態の構成を適宜組み合わせても良いし、上述した実施形態を種々変形することも可能である。
(1)上述した実施形態においては、図8等に示すように、第1空気通路30における蒸発器50の下部に、第2流入部32を配置していたが、この態様に限定されるものではない。例えば、第1空気通路30における蒸発器50の上部に、第2流入部32を配置しても良いし、蒸発器50の上部及び下部に第2流入部を配置してもよい。
(2)又、上述した実施形態においては、空調ケース10の一部として、車両後方側にファン収容部15を形成し、その内部に送風機20を配置していたが、この態様に限定されるものではない。例えば、吸込口16及び送風機20を、車両Cにおける空調ケース10から離れた位置に配置して、ダクトを介して、送風口25から第1空気通路30に送風空気Fを供給するように構成してもよい。
(3)そして、上述した実施形態においては、熱交換器として、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成する蒸発器50を用いていたが、この態様に限定されるものではない。本発明に係る熱交換器としては、送風空気Fと熱交換することで、送風空気Fの温度を調整することができればよく、例えば、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成する凝縮器を用いても良い。
又、本発明に係る熱交換器における熱交換媒体としても、冷凍サイクルを循環する冷媒に限定されるものではなく、エンジン冷却水回路等、種々の冷却水回路を循環する冷却水を用いることも可能である。
1 車両用空調装置
25 送風口
30 第1空気通路
31 第1流入部
32 第2流入部
33 合流部
45 吹出口
50 蒸発器
52 チューブ
52a 直管部

Claims (3)

  1. 車両(C)の車室天井部(R)に配置された空調ケース(10)と、
    車両前後方向及び車両上下方向に間隔をあけて並び、内部を熱交換媒体が流れる複数本のチューブ(52、52a)を有しており、前記空調ケース内部に配置された熱交換器(50)と、
    前記空調ケースにおいて前記熱交換器に対して車両前後方向の一方側に配置され、前記熱交換器を通過する送風空気が送風される送風口(25)と、
    前記空調ケース内部にて前記熱交換器を介して前記送風口に対向する位置に配置され、前記熱交換器における前記チューブの間を通過した送風空気が流入する第1流入部(31)と、
    前記空調ケース内部にて前記熱交換器に対して車両上下方向に配置され、前記熱交換器における前記チューブの間を通過した送風空気が流入する第2流入部(32)と、
    前記第1流入部及び前記第2流入部に流入した送風空気が前記空調ケース内部から前記車室内に吹き出される吹出口(45)と、を有する車両用空調装置。
  2. 前記空調ケース内において、前記吹出口に対して前記送風空気流れ上流側に配置され、前記第1流入部に流入した送風空気と前記第2流入部に流入した送風空気とを合流させると共に、合流させた送風空気を前記吹出口へ導く合流部(33)を有する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記熱交換器において、車両上下方向に並んだ前記チューブの本数よりも車両前後方向に並んだ前記チューブの本数が多くなるように構成されており、
    前記合流部は、前記第1流入部に流入した送風空気と前記第2流入部に流入した送風空気の温度差が最も小さくなる位置に配置されている請求項2に記載の車両用空調装置。
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