JP2018176513A - 結晶性樹脂容器の製造システム、製造方法、使用方法および加工食品製造方法 - Google Patents

結晶性樹脂容器の製造システム、製造方法、使用方法および加工食品製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】結晶性樹脂容器に対して歪みを除去し、所定の形状に容器形状を回復させる容器の製造方法の提供。
【解決手段】加熱した結晶性樹脂シートを結晶性樹脂容器群に成型する成型ステップCS2と、成型された結晶性樹脂容器群を冷却する冷却ステップCS3と、冷却された結晶性樹脂容器群を再度加熱する再加熱ステップCS4とを含む結晶性樹脂容器の製造方法。
【効果】前記結晶性樹脂の製造方法では、成型ステップおよび冷却ステップを経た容器が、再加熱ステップによって再度加熱することにより、歪みが除去され、容器形状が所定形状に回復する。これにより、所定形状の容器を容易に製造できる。また、歪みの除去を前提とした容器を設計できるため、容器の厚みを薄くするといった設計の自由度を高める。さらに、再加熱により歪みが除去できることを前提として冷却時間を短くでき、結晶性樹脂容器の製造工程の時間を短縮できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、結晶性樹脂容器の製造システム、製造方法、使用方法および加工食品製造方法に関し、詳細には、金型加熱成型による結晶性樹脂容器の製造システム、製造方法、使用方法および加工食品製造方法に関する。
従来、結晶性樹脂容器を製造する方法として、結晶性樹脂シートを加熱して軟化したシートを金型に沿わせて成型することで結晶性樹脂容器を形成する、いわゆる金型加熱成型がある。
金型加熱成型では、例えば、特許文献1に示すように、ガラス転移点以上の温度に加熱されて軟化した結晶性樹脂シートが、金型に対応した押型により押され、金型の型部に押し込まれて成型される。金型は複数の容器を成型できる形状となっており、結晶性樹脂シートは複数の容器が連続した結晶性樹脂容器群に成型される。
この金型加熱成型では、結晶性樹脂シートから成型された結晶性樹脂容器群は、金型に保持されたまま送風により冷却される。次いで、複数の容器が連結した状態の結晶性樹脂容器群は、金型から離型された後に、抜型によって切断され、複数の結晶性樹脂容器が形成される。
この方法では、加熱されて軟化した結晶性樹脂シートが金型と押型とにより成型された後に、金型と押型とが離間し、送風装置が、その間に進入し、金型に残った結晶性樹脂容器群に冷風を送風して、結晶性樹脂容器群が強制的に冷却される。この冷却により、結晶性樹脂容器群は、固化された後に金型から離型されるため、離型時の変形が抑制される。
特開2005−28627号公報
しかし、従来の金型加熱成型された結晶性樹脂容器は、冷却による固化が十分ではないと離型時に歪みが生じてしまう場合があり、その場合は、容器が、設計された通りの所定の形状にならないという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、金型加熱成型により生じる歪を除去することを目的とする
(1)本発明に係る第1の結晶性樹脂容器の製造方法は、加熱された結晶性樹脂シートを金型に沿わせて結晶性樹脂容器群を成型する成型ステップと、成型された前記結晶性樹脂容器群を強制的に冷却することなく、前記金型から離型した後に再度加熱する再加熱ステップとを含む。
このような結晶性樹脂容器の製造方法によれば、成型ステップを経た結晶性樹脂容器群が、再加熱ステップによって再度加熱されることにより、歪を除去され、所定形状に回復する。これにより、成型ステップの終了後に結晶性樹脂容器群を離型する際に、歪が生じてしまっても、再加熱ステップにより、歪が除去される。したがって、結晶性樹脂容器群を金型から離型する前に、送風等によって強制的に結晶性樹脂容器群を固化させる必要がない。
本発明によれば、結晶性樹脂容器の製造方法において、冷却ステップに代えて、再加熱ステップを設けることにより、金型加熱成型によって生じる歪に対して、結晶性樹脂容器群を固化して抑制するのではなく、結晶性樹脂容器群を再加熱して除去することで、所望の形状の結晶性樹脂容器を提供できる。したがって、再加熱により歪みが除去できることを前提として、結晶性樹脂容器の製造工程の時間を短縮できる。
(2)本発明に係る第2の結晶性樹脂容器の製造方法は、加熱された結晶性樹脂シートを金型に沿わせて結晶性樹脂容器群に成型する成型ステップと、成型された前記結晶性樹脂容器群を金型から離型する前に冷却する冷却ステップと、冷却された前記結晶性樹脂容器群を前記金型から離型した後に再度加熱する再加熱ステップとを含む、結晶性樹脂容器群の製造方法。
このような結晶性樹脂容器の製造方法によれば、成型ステップおよび冷却ステップを経た結晶性樹脂容器群が、再加熱ステップによって再度加熱されることにより、歪を除去され、所定形状に回復する。これにより、結晶性樹脂容器群を離型する際に、冷却ステップの冷却が十分でなく、歪が生じてしまっても、再加熱ステップにより、歪が除去される。したがって、結晶性樹脂容器群を金型から離型する前に、結晶性樹脂容器群を過度に冷却する必要がない。
本発明によれば、結晶性樹脂容器の製造方法において、再加熱ステップを設けることにより、冷却ステップの冷却時間を最小限に抑えながら、金型加熱成型によって生じる歪に対して、結晶性樹脂容器群を再加熱して除去することで、所望の形状の結晶性樹脂容器を提供できる。したがって、再加熱により歪みが除去できることを前提として結晶性樹脂容器の製造工程の時間を短縮できる。
(3)前記成型ステップは、空圧により前記結晶性樹脂シートを前記金型に沿わせて成型するとよい。金型と押型とで結晶性樹脂シートを挟んで金型に沿わせる場合に比較して、空圧によれば、押型が結晶性樹脂シートに密着しないため、結晶性樹脂シートから成型された結晶性樹脂容器群に不要な歪が生じることを抑制できる。したがって、再加熱工程において、除去できないような歪を生じる可能性を低減できる。
(4)本発明に係る結晶性樹脂容器の製造方法は、さらに、再度加熱された前記結晶性樹脂容器群を結晶性樹脂容器に切断する切断ステップを含むとよい。そのようにすれば、結晶性樹脂容器群は、切断される前に、再加熱されて、所定の形状に容器形状を回復されているため、設計通りに切断され、所定の形状の結晶性樹脂容器群が形成できる。
(5)前記結晶性樹脂容器群は、平面に並んだ複数の結晶性樹脂容器を備え、前記再加熱ステップは、加熱手段により平面的に前記結晶性樹脂容器群を加熱することを含み、前記加熱手段は、前記結晶性樹脂容器群の外側に対応する部分ほど高温になるように温度調整されるとよい。
本出願の発明者は、平面上に複数の容器型が設けられた金型により成型された結晶性樹脂容器群において、平面上の外側の容器ほど歪みが大きくなることを発見した。さらに、本出願の発明者は、歪み除去のための再加熱のときに、十分な温度で加熱されないと歪み除去が十分でないことも見いだした。したがって、加熱手段において外側の容器に対応する部分ほど高温で加熱するようにすることで、歪みの大きい容器に対して、十分な加熱処理を施し、容器の歪みを確実に除去することができる。
(6)本発明に係る加工食品の製造方法は、結晶性樹脂シートから金型加熱成型された結晶性樹脂容器を準備する容器準備ステップと、前記結晶性樹脂容器を再度加熱する再加熱ステップと、前記再加熱された容器に食品を充填する食品充填ステップと、前記結晶性樹脂容器に充填された前記食品を加熱する食品加熱ステップとを含む。
通常の加工食品の製造方法では、結晶性樹脂シートを加熱して成型した後に、冷却して形成された結晶性樹脂容器を準備し、準備された結晶性樹脂容器の外形を検査し、検査に合格した結晶性樹脂容器に食材を充填し、食材を結晶性樹脂容器ごと加熱する。したがって、食品を充填する前に、歪みの大きい容器は、製造工程から取り除かれ、リサイクル等されていた。
しかし、このような加工食品の製造方法によれば、容器準備ステップで準備された容器を再加熱ステップで再加熱することで、歪みを除去され所定形状に形状を回復された容器に食材を充填できるため、歪みにより製造工程から取り除かれていた容器を、取り除くことなく使用できるようになる。
(7)前記した加工食品の製造方法は、さらに、前記容器準備ステップの後で、かつ前記再加熱ステップの前に、準備された前記結晶性樹脂容器の外形を検査する外形検査ステップを含み、前記再加熱ステップは、前記外形検査にて不適合とされた結晶性樹脂容器のみを再加熱することを含むとよい。そのようにすれば、外形検査に不合格の容器だけを再加熱すればよいので、製造効率が向上する。
(8)本発明に係る他の加工食品の製造方法は、結晶性樹脂シートから金型加熱成型された結晶性樹脂容器を準備する容器準備ステップと、準備された前記結晶性樹脂容器を外形の検査をすることなく、食品を充填する食品充填ステップと、前記結晶性樹脂容器に充填された前記食品を加熱する食品加熱ステップとを含む。
通常の加工食品の製造方法では、結晶性樹脂シートを加熱して成型した後に、冷却して形成された結晶性樹脂容器を準備する容器準備ステップと、準備された結晶性樹脂容器に食材を充填する食材充填する前に、容器の形状を検査する検査ステップが設けられていた。しかし、本発明の他の加工食品の製造方法によれば、検査ステップを経ることなく加工食品が製造できるため、製造工程を効率化できる。
(9)本発明に係る第1の結晶性樹脂容器の製造システムは、加熱された結晶性樹脂シートを結晶性樹脂容器群に成型するための金型を設置される成型装置と、成型された前記結晶性樹脂容器群を前記金型から離型する前に冷却するための冷却装置と、冷却された前記結晶性樹脂容器群を再度加熱する再加熱装置とを備える。
このような結晶性樹脂容器の製造システムによれば、成型装置および冷却装置により金型加熱成型された結晶性樹脂容器群が、再加熱装置によって再度加熱されることにより、歪みが除去され、容器形状が所定形状に回復する。これにより、結晶性樹脂容器群を離型する前に、冷却ステップの冷却が十分でなく、歪が生じてしまっても、再加熱ステップにより、歪が除去される。したがって、結晶性樹脂容器群を金型から離型する前に、結晶性樹脂容器群を過度に冷却する必要がない。
本発明によれば、結晶性樹脂容器の製造方法において、再加熱ステップを設けることにより、冷却ステップの冷却時間を最小限に抑えながら、金型加熱成型によって生じる歪に対して、結晶性樹脂容器群を再加熱して除去することで、所望の形状の結晶性樹脂容器を提供できる。したがって、再加熱により歪みが除去できることを前提として結晶性樹脂容器の製造工程の時間を短縮できる。
(10)前記した結晶性樹脂容器の製造システムは、さらに、結晶性樹脂容器を予備加熱する予備加熱装置と、前記結晶性樹脂容器群を結晶性樹脂容器に切断する切断装置とを備えるとよい。そのようにすれば、結晶性樹脂容器群は、切断される前に、再加熱されて、所定の形状に容器形状を回復されているため、設計通りに切断され、所定の形状の結晶性樹脂容器群を形成することができる。
(11)前記成型装置は、前記金型を設置される設置台と、前記金型に対応したプラグを取り付けられ、前記設置台に相対的に上下動可能な取付台とを備え、前記設置台は、設置された前記金型の型部に連通し、前記金型の型部を真空引きする吸引管路を備え、前記取付台は、取り付けられた前記プラグに連通し、前記金型の前記型部に向けて圧縮空気を供給する加圧管路を備え、前記金型は、所定温度に加熱され、前記冷却装置は、冷風を金型に向けて吹き付けて金型におかれた状態の結晶性樹脂容器群を冷却するとよい。
このような結晶性樹脂容器の製造システムでは、加熱された金型に結晶性樹脂シートが沿わされて、結晶性樹脂容器郡が成型され、冷却装置は、金型から離型される前の結晶性樹脂容器郡を送風により強制的に冷却する。このとき、金型には成型時の熱が残っており、冷却装置の送風だけでは、冷却が十分でない場合がある。しかし、冷却が十分でなくて離型の際に歪が生じたとしても、再加熱により歪が除去されるため、所定形状の結晶性樹脂容器を提供することができる。
(12)前記金型は、平面上に複数の容器型が形成されており、前記金型から離型された前記結晶性樹脂容器群は、切断される前に再加熱装置に導入され、前記再加熱装置は、前記結晶性樹脂容器群を平面適に加熱する加熱手段を備え、前記加熱手段は、内側に比較して周囲の温度を高く調整できるようにしてもよい。
そのようにすれば、結晶性樹脂容器群の外側の容器も十分に加熱するようにすることができ、外側の歪みの大きい容器に対して、十分な加熱処理を施し、容器の歪みを確実に除去することができる。
(13)本発明に係る第2の結晶性樹脂容器の製造システムは、加熱された結晶性樹脂シートを結晶性樹脂容器群に成型するための金型を設置される成型装置と、成型された前記結晶性樹脂容器群を再度加熱する再加熱装置とを備え、成型された前記結晶性樹脂容器郡は、強制的に冷却されることなく再加熱装置に搬送される。
このような結晶性樹脂容器の製造システムによれば、成型された結晶性樹脂容器群が、再加熱ステップによって再度加熱されることにより、歪を除去され、所定形状に回復する。これにより、成型された結晶性樹脂容器群を離型する際に、歪が生じてしまっても、再加熱装置により再加熱することで歪が除去される。したがって、結晶性樹脂容器群を金型から離型する前に、送風等によって強制的に結晶性樹脂容器群を固化させる必要がない。
本発明によれば、結晶性樹脂容器の製造システムにおいて、再加熱ステップを設けることにより、金型加熱成型によって生じる歪に対して、結晶性樹脂容器群を再加熱して除去することで、冷却装置を設けなくとも所望の形状の結晶性樹脂容器を提供できる。したがって、再加熱により歪みが除去できることを前提として、結晶性樹脂容器の製造工程の時間を短縮できる。
(14)本発明の結晶性樹脂容器の使用方法によれば、加熱成型により18%〜27%の範囲の結晶化度を有する結晶性樹脂容器を準備すること、前記結晶性樹脂容器を再度加熱することを含み、前記結晶性樹脂容器の結晶化度は、再加熱後で維持されることを特徴とする。
(15)本発明の他の結晶性樹脂容器の使用方法によれば、加熱成型により結晶性樹脂容器を準備すること、前記結晶性樹脂容器を再度加熱することを含み、前記結晶性樹脂容器の外形寸法は、再加熱後で維持されることを特徴とする。
本発明によれば、結晶性樹脂容器に対して歪みを除去し、所定の形状に容器形状を回復させる。
本発明の実施形態に係る結晶性樹脂容器の製造システムの概略図である。 図1に示す結晶性樹脂容器製造システムの再加熱装置の加熱板の概略図である。 図1に示す結晶性樹脂容器製造システムに用いる金型とプラグの概略図である。 図1に示す結晶性樹脂容器製造システムの成型装置と冷却装置の動作を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る結晶性樹脂容器の製造方法を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係る加工食品の製造方法を示すフロー図である。
[結晶性樹脂容器の製造システム]
本発明の実施の形態に係る結晶性樹脂容器の製造システムについて、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る結晶性樹脂容器の製造システム(以下、「容器製造システム」とも称する。)100の概略図であり、システムブロック図を示す。容器製造システム100では、結晶性樹脂シートA1が、加熱、成型されることにより、結晶性樹脂容器群A2が形成される。その後、結晶性樹脂容器群A2が冷却、再加熱、切断されることにより結晶性樹脂容器A3が製造される。これを達成すべく、製造システム100は、製造工程の順に、予備加熱装置10と、成型装置20と、冷却装置30と、再加熱装置40と、切断装置50とを備える。
結晶性樹脂容器A3の材料となる結晶性樹脂シートA1は、結晶化ポリエチレンテレフタレート(以下、「CPET」とも略称する。)と称される熱可塑性の合成樹脂を材料として所定の厚さのシート状に延伸されたものである。CPETは、機械的強度に優れるばかりでなく、融点(250℃)に近い雰囲気温度でも変形しないといった優れた耐熱性を有するため、例えば、オーブン・電子レンジ両用トレイ等の耐熱性食品容器としても用いられる。本実施形態において、結晶性樹脂シートA1は、ロール状に巻かれた原反から送り出されて容器製造システム100内を連続して搬送される。
予備加熱装置10では、搬送されてきた結晶性樹脂シートA1が所定時間待機し、加熱される。予備加熱装置10は、加熱手段11により結晶性樹脂シートA1を平面的に所定の温度に加熱する。加熱手段11は、結晶性樹脂シートA1を挟むように対向した一対の加熱板12を備える。各加熱板12は、本実施形態において、結晶性樹脂シートA1が80℃〜130℃となるように温度を設定される。加熱手段11は、平面的な位置に応じて温度調整が可能とされており、結晶性樹脂シートA1の幅方向の外側ほど内側に対応する部分に比較して高温に設定される。加熱手段11は、他の構成でもよく、熱風や過熱水蒸気等により結晶性樹脂シートA1を加熱するものでもよい。
成型装置20では、予備加熱装置10で加熱された結晶性樹脂シートA1が搬送された後に待機した状態で成型される。成型装置20は、金型21を設置される設置台22と、プラグ23を取り付けられる取付台24とを備える。設置台22と取付台24とは、結晶性樹脂シートA1を上下から挟むように、設置台22が下側、取付台24が上側になるように対向して設けられている。設置台22と取付台24とは相対的に上下動可能に構成されている。
さらに、成型装置20は、設置された金型21の型部に連通する吸引管路25を設置台22に備える。吸引管路25は、真空ポンプのような真空引装置(図示しない)に接続しており、金型21の型部21a内を真空引きする。また、成型装置20は、取り付けられたプラグ23に連通する加圧管路26を取付台24に備える。加圧管路26は、コンプレッサーのような加圧装置(図示しない)に接続されており、プラグ23の先端に向けて圧縮空気を供給する。
また、設置台22に設置された金型21は結晶性樹脂シートA1を150℃〜200度の範囲で加熱可能に構成されている。成型装置20は、このような構成に限定されず、結晶性樹脂シートA1を成型できれば他の構成であってもよい。また、プラグ23を加熱してもよい。
冷却装置30は、設置台22と共同して結晶性樹脂シートA1を挟むように成型装置20内に進入可能に構成されている。また、冷却装置30は、金型21と略同程度の平面的な大きさを有する送風手段31を備え、送風手段31は、その下面に多数の冷却空気噴射孔(図示しない)を有し、この冷却空気噴射孔が冷却空気供給源と接続され冷却空気を噴出する。
冷却装置30は、成型装置20に進入した状態で設置台22に向けて冷却空気を吹き付け可能に構成されている(例えば、特開2005−28627号公報を参照)。本実施の形態にかかる冷却装置30は、常温程度の冷却風を吹き付ける。これにより、結晶性樹脂容器群A2は、強制的に冷却される。しかし、冷却装置30は、このような構成に限定されず、結晶性樹脂容器群A2を冷却できれば他の構成であってもよい。
再加熱装置40は、金型21から離型し、搬送されてきた結晶性樹脂容器群A2が所定時間待機している間、結晶性樹脂容器群A2を加熱する。再加熱装置40は、予備加熱装置10と同様の加熱手段41を備える。加熱手段41は、結晶性樹脂容器群A2を挟むように対向した一対の加熱板42を備える。
各加熱板42は、複数の加熱部42aが平面的に並んで設けられている。各加熱部42aは、個別に発熱し、発熱量は調整可能である。図2は、加熱板42の概略図であり、仮想線は、再加熱装置40で待機する結晶性樹脂容器群A2における結晶性樹脂容器A3の位置を示す。本実施形態において、加熱板42は、容器金型21に対応した加熱部42aとしてコイルが平面的に埋設されている。これらコイルの通電電流を制御することにより、結晶性樹脂容器群A2の容器ごとに異なる温度で加熱することができる。したがって、各加熱部42aは、加熱したい所望の平面的な位置に応じて動作する。
加熱板42は、結晶性樹脂容器A3が170℃の温度になるように、結晶性樹脂容器群42を加熱する。加熱手段41は、平面的な位置に応じて温度調整がされ、結晶性樹脂シートA1の幅方向の外側ほど高温に設定される。加熱手段41は、他の構成でもよく、熱風や過熱水蒸気等により結晶性樹脂シートA1を加熱するものでもよい。その場合であっても加熱手段は、結晶性樹脂容器群の平面的な位置に応じて温度調整が可能であるとよい。
切断装置50では、結晶性樹脂容器A3の形状に対応した抜型が取り付けられており、搬送されてきた結晶性樹脂容器群A2を抜型で打ち抜くことで、結晶性樹脂容器群A2が切断され、結晶性樹脂容器A3が形成される。しかし、切断装置50は、結晶性樹脂容器群A2を切断できれば他の構成であってもよい。
[金型およびプラグ]
成型装置20に設置される金型21は、平面に並んだ複数の容器の型(以下、「容器型」とも称する。)を有する型部21aを備える。また、プラグ23は、金型21に対応した数の凸型の型部23aを備える。図3は、金型21およびプラグ23の概略図であり、(A)は金型21の平面図を示し、(B)は金型21の側面図を示し、(C)はプラグ23の平面図を示し、(D)はプラグ23の側面図を示す。
本実施形態において、金型21は、結晶性樹脂シートA1の延在方向に6つ、幅方向に4つの容器型を有する。したがって、金型21によれば、平面に並んだ24個の結晶性樹脂容器A3が連続した結晶性樹脂容器群A2が成型される。本実施の形態において、各結晶性樹脂容器A3は、底面が長方形の四角錐台の形状に形成される。また、プラグ23は、金型21に対応した形状に構成されてる。
金型21は、設置台22の吸引管路25に連通する連通管21bを備える。連通管21bは、各型部21aに連通し、型部21a内を真空引き可能にする。また、プラグ23は、取付台23の加圧管路26に連通する連通管23bを備える。連通管23bは、各型部23aに連通し、圧縮空気を噴出可能にする。
[成型装置20と冷却装置30の動作]
容器製造システム100の成型装置20では、図4(A)に示すように、まず、予備加熱装置10から結晶性樹脂シートA1が連続的に搬送され、設置台21と取付台24との間に待機する。
次に、図4(B)に示すように、設置台21と取付台24とが相対的に近づくように移動し、結晶性樹脂シートA1にプラグ23の型部23aを押し当てて金型21の型部21aに向けて結晶性樹脂シートA1を変形させながら、加熱された金型21の型部21aが真空引きされると共にプラグ23から圧縮空気が供給されることにより、金型21からの加熱により軟化した結晶性樹脂シートA1が型部21aの形状に沿った結晶性樹脂容器群A2に成型される。すなわち、加熱により軟化した結晶性樹脂シートA1は、空圧により結晶性樹脂容器A2に成型される。
次に、図4(C)に示すように、結晶性樹脂容器群A2が成型された後に、設置台21と取付台24とが相対的に離れるように移動し、冷却装置30は、設置台21と取付台24との間に侵入し、結晶性樹脂容器群A2に所定時間、冷風を送風する。これにより結晶性樹脂容器群A2は冷却固化される。本実施形態において、送風時間は1〜10秒程度に設定される。
次に、図4(D)に示すように、結晶性樹脂容器群A2は、金型21から離型され、再加熱装置40に搬送される。従来は、歪みを抑止する目的で、離型までの時間を調整するように冷却後さらに待機時間を設けることもあったが、後工程の再加熱装置40の再加熱により、容器に歪みが生じても形状が回復するため、待機時間を設ける必要がなく、または待機時間を減少させることができ、製造工程が円滑になる。
[結晶性樹脂容器の製造方法]
次に、図5に基づいて、結晶性樹脂容器の製造方法(以下、単に「容器製造方法」とも称する。)CSについて説明する。本実施形態において、前述の結晶性樹脂容器の製造システムを利用した容器製造方法CSについて説明するが、容器製造方法CSは、他のシステムを利用して行われてもよい。なお、図5は、本発明の実施形態に係る容器製造方法CSを示すフロー図である。
容器製造方法CSは、主に、結晶性樹脂シートA1を加熱する予備加熱ステップCS1と、加熱された結晶性樹脂シートA1を結晶性樹脂容器群A2に成型する成型ステップCS2と、成型された前記結晶性樹脂容器群A2を冷却する冷却ステップCS3と、冷却された前記結晶性樹脂容器群A2を再度加熱する再加熱ステップCS4と、再度加熱された前記結晶性樹脂容器群A2を結晶性樹脂容器A3に切断する切断ステップCS5とを含む。
予備加熱ステップCS1では、予備加熱装置10により結晶性樹脂シートA1が加熱される。ここで、予備加熱装置10の加熱手段11は、加熱板12が平面的な位置に応じて温度調整がされ、結晶性樹脂シートA1の幅方向の外側ほど高温に設定される。これにより、温度設定を各部分で同一にした場合に比較して、結晶性樹脂シートA1の全体を均一に加熱することができる。
成型ステップCS2では、成型装置20により結晶性樹脂シートA1が結晶性樹脂容器群A2に成型される。成型装置20は、搬送された結晶性樹脂シートA1をプラグ23により金型21に向けて変形させながら、金型21から吸引を行うと共に、プラグ23からも圧縮空気が供給されることにより、金型21の容器型の形状に結晶性樹脂シートA1が変形し、結晶性樹脂容器群A2が形成される。このとき、金型21は加熱されており、結晶性樹脂シートA1が十分に軟化して、金型21の型部に沿った形状となる。
冷却ステップCS3では、成型装置20に冷却装置30が進入し、金型21に残った結晶性樹脂容器群A2が冷却される。冷却装置30は、設置台22と共同して結晶性樹脂シートA1を挟むように成型装置20内に侵入する。また、冷却装置30は、金型21と略同程度の平面的な大きさで、その下面に設けられた多数の冷却空気噴射孔から冷却空気を吹き付ける。本実施の形態において、常温程度の冷却風を吹き付けられる。これにより、結晶性樹脂容器群A2は、強制的に冷却される。その後、結晶性樹脂容器群A2が金型21から離型され、再加熱装置40に搬送される。
再加熱ステップCS4では、搬送された結晶性樹脂容器群A2が再加熱装置40に所定時間待機し、加熱される。再加熱装置40は、結晶性樹脂容器群A2を上下に挟んで対向した一対の加熱板42により結晶性樹脂容器群A2を平面的に加熱する。加熱板42は、各部分の平面的な位置において温度調整可能であるため、再加熱装置40の加熱手段41は、結晶性樹脂容器群A2を容器ごとに異なる温度で加熱することができる。再加熱され、所定の形状に容器形状を回復した結晶性樹脂容器群A2は切断装置50に搬送される。
切断ステップCS5では、切断装置50により結晶性樹脂容器群A2が切断され複数の結晶性樹脂容器A3が形成される。切断装置50では、結晶性樹脂容器A3の形状に対応した抜型により、搬送されてきた結晶性樹脂容器群A2が打ち抜かれ、結晶性樹脂容器A3が形成される。
容器製造方法CSにおいて、結晶性樹脂容器群A2は、成型時の加熱により18%〜27%の範囲の結晶化度となる。その後、再加熱により、結晶化度が1%上昇する。結晶性樹脂容器群A2は、再加熱された後は、さらに過熱しても結晶化度が維持される。
また、結晶性樹脂容器が形成できれば、容器製造方法は、異なるステップで行われてもよい。例えば、切断ステップCS5の前に再加熱ステップCS4を行うことなく、切断ステップCS5の後に再加熱ステップCS4を行うようにしてもよい。その場合に、例えば、切断された結晶性樹脂容器A3の全てを再加熱するようにしてもよいし、歪みの大きい結晶性樹脂容器A3だけを抜き取り、再加熱するようにしてもよい。
そのような再加熱を行う場合は、例えば、金型加熱成型された複数の容器を積み重ね、オーブンのような加熱装置で再加熱してもよい。また、加熱冷却成型された容器を製造する工程と、再加熱する工程は、別々に分けて行われてもよい。
さらに、容器製造方法は、ステップCS3を省略し、結晶性樹脂容器群A2を積極的に冷却しないようにしてもよい。結晶性樹脂容器群A2は、ステップCS3を省略して、積極的に冷却しない場合は、金型から離型された際に歪を生じやすい。しかし、結晶性樹脂容器群A2は、歪が生じてもても、ステップCS4で再加熱されることにより、歪が除去されて、所定の形状に容器形状を回復する。このようにステップCS3を省略する場合は、結晶性樹脂容器製造システムは冷却装置を備えていなくてもよい。
また、容器は他の方法によって製造されてもよく、例えば結晶性樹脂シートA1を連続して搬送しながら容器を形成するシステムを利用せずに、複数の装置からバッチ処理により製造されてもよい。
[加工食品の製造方法]
次に、本発明の実施形態に係る第1の加工食品の製造方法MSについて説明する。図6は、本発明の実施形態に係る加工食品の製造方法MSを示すフロー図である。
加工食品の製造方法MSは、結晶性樹脂シートを加熱して成型した後に、冷却して形成された結晶性樹脂容器を準備する容器準備ステップMS1と、準備された結晶性樹脂容器の外形を検査する外形検査ステップMS2と、結晶性樹脂容器を再度加熱する再加熱ステップMS3と、再加熱された容器に食品を充填する食品充填ステップMS4と、結晶性樹脂容器A3に充填された食品を加熱する食品加熱ステップMS5とを含む。
容器準備ステップMS1では、いわゆる金型加熱成型された従来の結晶性樹脂容器が準備される。そのような結晶性樹脂容器は、容器工場にて金型加熱成型されて、成型時の加熱により18%〜27%の範囲の結晶化度となっており、再加熱されることなく、食品加工工場に輸送される。
次いで、外形検査ステップMS2では、食品加工工場に輸送されてきた結晶性樹脂容器が外形を検査される。外形検査は、主に、目視検査でされるが、外形を測定する測定装置等によって行われる場合もある。
次いで、再加熱ステップMS3では、結晶性樹脂容器をオーブンのような加熱装置で再加熱する。これにより、容器の歪みが除去され、所定の形状に容器形状が回復する。ここで、再加熱ステップMS3は、容器準備ステップMS1で準備された容器のうち、再加熱ステップMS3の前の外形検査ステップMS2において、歪みが大きいと判断されたものだけを再加熱する。再加熱ステップMS3では、170℃〜200℃程度の範囲で容器が加熱され、結晶化度が1%程度上昇する。
次いで、食品充填ステップMS4では、結晶性樹脂容器に加工食品が充填される。CPETの結晶性樹脂容器を利用する加工食品は、後工程または商品として流通した後に、180℃を超える温度で調理される。
次いで、食品加熱ステップMS5では、充填された加工食品が結晶性樹脂容器とともに加熱される。このとき、結晶性樹脂容器は、再加熱後に改めて加熱されることになるが、再加熱後の加熱では形状が変化することなく維持される。食品加熱ステップMS5では、加工食品の加工方法に応じて180℃を超える温度で加熱がされる。しかし、このとき、結晶性樹脂容器の結晶化度は変化しない。
食品加熱ステップMS5を終えた加工食品は、容器にフィルムが溶着等されることにより封止されて商品として流通する。
本実施形態に係る加工食品の製造方法MSでは、容器準備ステップMS1の後に、外形検査ステップMS2が行われるが、外形検査ステップMS2を行うことなく、容器準備ステップMS1で準備された全ての結晶性樹脂容器を再加熱するようにしてもよい。金型加熱成型の後に再加熱されて歪みが除去された結晶性樹脂容器は、その後改めて加熱されても容器形状が変形することはないため、全数を再加熱しても、後工程で問題が生じることはない。
本実施形態に係る加工食品の製造方法MSでは、再加熱ステップMS3で容器形状を回復した結晶性樹脂容器に食品充填ステップMS4で加工食品を充填し、その後、食品加熱ステップMS5で充填された加工食品が結晶性樹脂容器とともに加熱される。しかし、加工食品の製造方法MSでは、再加熱ステップCS4を行うことなく、食品充填ステップMS4と食品加熱ステップMS5とが行われてもよい。この場合、食品加熱ステップMS5が再加熱ステップとして機能し、結晶性樹脂容器は、歪が除去される。したがって、容器が封止される前には、所定の形状に容器形状を回復された結晶性樹脂容器となり、封止や商品として問題が生じることはない。
本発明に係る結晶性樹脂容器の使用方法は、加熱成型により18%〜27%の範囲の結晶化度を有する結晶性樹脂容器を準備すること、結晶性樹脂容器を再度加熱することを含み、結晶性樹脂容器の結晶化度および外形寸法は、再加熱後で維持される。
具体的には、前記した結晶性樹脂容器の製造方法により、ステップM1において加熱成型により18%〜27%の範囲の結晶化度を有する結晶性樹脂容器が準備され、次いで、ステップM3において、結晶性樹脂容器を再度加熱し、ステップM5において、再々加熱されるが、結晶性樹脂容器の結晶化度は、結晶化度および外形寸法の少なくともいずれか一方を維持される。
本実施の形態に係る加工食品の製造方法は、一連の作業を装置化され、加工食品の製造システムとされてもよい。
本実施形態において、結晶化度の測定は、いわゆるDSC法に基づいて測定される。DSC法では、一定速度で結晶性樹脂を昇温し、昇温に用いた熱量を連続的に計測する。その際の温度と熱量の関係から結晶化熱量および溶融熱量が求められる。そして、結晶化度は、結晶化熱量と溶融熱量から求められる。
以上、本発明に具体的な態様を、上記の実施形態により説明したが、本発明は、当該実施形態に限定されるものではない。
A1 結晶性樹脂シート
A2 結晶性樹脂容器群
A3 結晶性樹脂容器
10 予備加熱装置
20 成型装置
21 金型
22 設置台
23 プラグ
24 取付台
25 吸引管路
26 加圧管路
30 冷却装置
40 再加熱装置
41 加熱手段
50 切断装置
100 結晶性樹脂容器の製造システム

Claims (15)

  1. 加熱された結晶性樹脂シートを金型に沿わせて結晶性樹脂容器群に成型する成型ステップと、
    成型された前記結晶性樹脂容器群を強制的に冷却することなく、前記金型から離型した後に再度加熱する再加熱ステップとを含む、結晶性樹脂容器の製造方法。
  2. 加熱された結晶性樹脂シートを金型に沿わせて結晶性樹脂容器群に成型する成型ステップと、
    成型された前記結晶性樹脂容器群を前記金型から離型する前に冷却する冷却ステップと、
    冷却された前記結晶性樹脂容器群を前記金型から離型した後に再度加熱する再加熱ステップとを含む、結晶性樹脂容器の製造方法。
  3. 前記成型ステップは、空圧により前記結晶性樹脂シートを前記金型に沿わせて成型する、請求項1または2に記載の結晶性樹脂容器の製造方法。
  4. さらに、再度加熱された前記結晶性樹脂容器群を結晶性樹脂容器に切断する切断ステップを含む、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の結晶性樹脂容器の製造方法。
  5. 前記結晶性樹脂容器群は、平面に並んだ複数の結晶性樹脂容器を備え、
    前記再加熱ステップは、加熱手段により平面的に前記結晶性樹脂容器群を加熱することを含み、
    前記加熱手段は、前記結晶性樹脂容器群の外側に対応する部分ほど高温になるように温度調整される、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の結晶性樹脂容器の製造方法。
  6. 結晶性樹脂シートから加熱成型された結晶性樹脂容器を準備する容器準備ステップと、
    前記結晶性樹脂容器を再度加熱する再加熱ステップと、
    前記再加熱された容器に食品を充填する食品充填ステップと、
    前記結晶性樹脂容器に充填された前記食品を加熱する食品加熱ステップとを含む、加工食品の製造方法。
  7. さらに、前記容器準備ステップの後で、かつ前記再加熱ステップの前に、準備された前記結晶性樹脂容器の外形を検査する外形検査ステップを含み、
    前記再加熱ステップは、前記外形検査にて不適合とされた結晶性樹脂容器のみを再加熱することを含む、請求項6に記載の加工食品の製造方法。
  8. 結晶性樹脂シートから加熱成型された結晶性樹脂容器を準備する容器準備ステップと、
    準備された前記結晶性樹脂容器を外形の検査をすることなく、食品を充填する食品充填ステップと、
    前記結晶性樹脂容器に充填された前記食品を加熱する食品加熱ステップとを含む、加工食品の製造方法。
  9. 加熱された結晶性樹脂シートを結晶性樹脂容器群に成型するための金型を設置される成型装置と、
    成型された前記結晶性樹脂容器群を前記金型から離型する前に冷却するための冷却装置と、
    冷却された前記結晶性樹脂容器群を再度加熱する再加熱装置とを備える、結晶性樹脂容器の製造システム。
  10. さらに、結晶性樹脂容器を予備加熱する予備加熱装置と、
    前記結晶性樹脂容器群を結晶性樹脂容器に切断する切断装置とを備える、請求項9に記載の結晶性樹脂容器の製造システム。
  11. 前記成型装置は、前記金型を設置される設置台と、
    前記金型に対応したプラグを取り付けられ、前記設置台に相対的に上下動可能な取付台とを備え、
    前記設置台は、設置された前記金型の型部に連通し、前記金型の型部を真空引きする吸引管路を備え、
    前記取付台は、取り付けられた前記プラグに連通し、前記金型の前記型部に向けて圧縮空気を供給する加圧管路を備え、
    前記金型は、所定温度に加熱され、
    前記冷却装置は、冷風を金型に向けて吹き付けて金型におかれた状態の結晶性樹脂容器群を冷却する、請求項9または請求項10に記載の結晶性樹脂容器の製造システム。
  12. 前記金型は、平面上に複数の容器型が形成されており、
    前記金型から離型された前記結晶性樹脂容器群は、切断される前に再加熱装置に導入され、
    前記再加熱装置は、前記結晶性樹脂容器群を平面適に加熱する加熱手段を備え、
    前記加熱手段は、内側に比較して周囲の温度を高く調整できる、請求項8〜請求項11のいずれか一項に記載の結晶性樹脂容器の製造システム。
  13. 加熱された結晶性樹脂シートを結晶性樹脂容器群に成型するための金型を設置される成型装置と、成型された前記結晶性樹脂容器群を再度加熱する再加熱装置とを備え、成型された前記結晶性樹脂容器郡は、強制的に冷却されることなく再加熱装置に搬送される、結晶性樹脂容器の製造システム。
  14. 加熱成型により18%〜27%の範囲の結晶化度を有する結晶性樹脂容器を準備すること、
    前記結晶性樹脂容器を再度加熱することを含み、
    前記結晶性樹脂容器の結晶化度は、再加熱後で維持されることを特徴とする、結晶性樹脂容器の使用方法。
  15. 加熱成型により結晶性樹脂容器を準備すること、
    前記結晶性樹脂容器を再度加熱することを含み、
    前記結晶性樹脂容器の外形寸法は、再加熱後で維持されることを特徴とする、結晶性樹脂容器の使用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6944742B1 (ja) * 2021-03-17 2021-10-06 株式会社浅野研究所 シートトリミング装置
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CN114571708A (zh) * 2022-03-22 2022-06-03 安徽鲲鹏装备模具制造有限公司 一种冰箱内胆真空成型机产品冷却结构

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