JP2018176085A - 有機物処理システム及び有機物処理方法 - Google Patents

有機物処理システム及び有機物処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バイオバイオガスホルダーの容量を削減する。【解決手段】有機物処理システム1は、汚泥を取得する最初沈殿槽11と、最初沈殿槽11が取得した汚泥を可溶化して可溶化汚泥を生成する可溶化装置15と、嫌気性微生物に可溶化汚泥を消化させることによりバイオガスを発生させる嫌気性発酵槽18と、可溶化装置15において生成した可溶化汚泥を嫌気性発酵槽18に流入させる有機物投入量を調整することにより嫌気性発酵槽18における発酵を調整する嫌気性発酵調整装置17と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、本発明は、汚泥、糞、生ごみ等の有機性廃棄物等を処理するための有機物処理システム及び有機物処理方法に関する。
微生物を用いて有機性廃棄物を処理することによりメタンガスを生成する方法が知られている。特許文献1には、メタンガスの回収効率を向上させるためのバイオガス製造システムが開示されている。
国際公開第2013/146013号
製造されたバイオガスから精製されたメタンガスは、発電設備に送られたり都市ガスとして供給されたりするので安定的に供給されることが求められている。ところが、発酵処理によってバイオガスを製造する設備に投入される有機性廃棄物の量は、時間帯によって変動する。例えば、下水処理場で人が稼働していない時間帯においては、投入される有機性廃棄物の量が減少する。したがって、製造されるバイオガスの量が時間によって変動する。
そこで、従来のバイオガス製造システムにおいては、製造したバイオガスを貯蔵しておく大容量のバイオガスホルダーが設けられている。例えば、バイオガスを製造できない時間が12時間継続してもバイオガスを供給し続けることができるように、バイオガスホルダーには、12時間分のバイオガスを貯蔵するだけの容量が求められる。
仮に、12時間バイオガスの製造設備に投入される有機性廃棄物の乾燥固形物量が一日に5000kg−dsであるとする。この場合、12時間分のバイオガスの容量は約3000立米となる。この容量以上のバイオガスを貯蔵するためのバイオガスホルダーのコストは例えば2億円にものぼるため、バイオガスの製造コストが高くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、バイオガスホルダーの容量を削減することができる有機物処理システム及び有機物処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の有機物処理システムは、汚泥を取得する汚泥取得手段と、前記汚泥取得手段が取得した前記汚泥を可溶化して可溶化汚泥を生成する可溶化手段と、嫌気性微生物に前記可溶化汚泥を消化させることによりバイオガスを発生させる嫌気性発酵手段と、前記可溶化手段が生成した前記可溶化汚泥を直接、又は間接的に前記嫌気性発酵手段に流入させる時、前記可溶化汚泥中の有機物投入量を調整することにより前記嫌気性発酵手段における発酵を調整する嫌気性発酵調整手段と、を有する。
前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥を一時的に貯蔵するバッファ槽と、前記可溶化汚泥が前記バッファ槽に流入する流量の変動量よりも前記バッファ槽から前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流出する前記可溶化汚泥の流量の変動量が小さくなるように、前記嫌気性発酵手段に流入させる前記可溶化汚泥の流量を制御する制御手段と、を有してもよい。
前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の最大流量と最小流量との間の流量の前記可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させてもよい。また、前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の平均流量に対して所定の範囲内の流量の前記可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させてもよい。
前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥が流入する流量と前記可溶化汚泥に含まれる有機物の濃度との積である有機物流入量に基づいて、前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させる前記可溶化汚泥の有機物量を制御してもよい。
前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥を一時的に貯蔵するバッファ槽と、前記可溶化汚泥が前記バッファ槽に流入する有機物量の変動量よりも前記バッファ槽から前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流出する前記可溶化汚泥の有機物量の変動量が小さくなるように、前記嫌気性発酵手段に流入させる前記可溶化汚泥の流量を制御する制御手段と、を有してもよい。
前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の最大有機物流入量と最小有機物流入量との間の有機物投入量の前記可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させてもよい。
前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の平均有機物流入量に対して所定の範囲内の有機物投入量の前記可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させてもよい。
前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の濃度が所定の範囲になるように、前記可溶化装置から前記嫌気性発酵槽までの間、又は前記嫌気性発酵手段において前記可溶化汚泥を希釈するための希釈水を添加してもよい。
前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の流入最小流量が所定の時間継続した場合であっても前記可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させ続けてもよい。また、前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の流入最大流量が所定の時間継続した場合であっても前記可溶化汚泥の流入を直接、又は間接的に受け続けてもよい。
上記の有機物処理システムは、前記可溶化手段が生成した前記可溶化汚泥を固液分離する固液分離手段をさらに有し、前記嫌気性発酵調整手段は、前記固液分離手段において前記可溶化汚泥を固体と液体とに分離した後に得られる分離後可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させる有機物投入量を調整してもよい。
本発明の第2の態様の有機物処理方法は、汚泥を取得する工程と、取得した前記汚泥を可溶化して可溶化汚泥を生成する工程と、生成した前記可溶化汚泥を、嫌気性微生物により発酵させるための嫌気性発酵槽に流入させる有機物投入量を調整する工程と、前記嫌気性発酵槽において前記嫌気性微生物に前記可溶化汚泥を消化させることによりバイオガスを発生させる工程と、を有する。
本発明によれば、バイオガスホルダーの容量を削減することができるという効果を奏する。
有機物処理システムの構成を示す図である。 有機物処理システムの構成を示す図である。 有機物処理システムの変形例を示す図である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1の有機物処理システム1の構成を示す図である。以下、有機物処理システム1が下水道管路から取り込んだ汚水を処理する場合を例として、有機物処理システム1の構成及び動作を説明する。汚水には、糞尿を含む各種の有機物が含まれている。有機物処理システム1は、汚水に含まれている有機物を処理してメタンガスを発生させることができる。
有機物処理システム1は、最初沈殿槽11と、エアレーションタンク12と、最終沈殿槽13と、可溶化装置15と、嫌気性発酵調整装置17と、嫌気性発酵槽18とを有する。以下、各部の構成及び処理の手順について説明する。
最初沈殿槽11は、初沈汚泥を取得する汚泥取得手段である。最初沈殿槽11は、取得した下水に含まれている有機物と無機物のうち、比重が水よりも大きい物質を汚泥として沈殿させ、沈殿した汚泥と上澄み液とを分離するための処理槽である。最初沈殿槽11において沈殿した汚泥は、可溶化装置15へと送られる。最初沈殿槽11における上澄み液は、残留する有機物を除去するために、エアレーションタンク12へと送られる。
エアレーションタンク12は、好気性微生物により、最初沈殿槽11から送り込まれた汚水に含まれる有機物を分解するためのタンクである。好気性微生物は、水中の溶存酸素を取り込みながら汚水に含まれる有機物を分解する菌等である。エアレーションタンク12には酸素が供給され、好気性微生物が汚水中に溶け込んでいる有機物等を主に餌として消化する。その結果、エアレーションタンク12においては、有機物を細胞内に取り込んで増殖した好気性微生物と、好気消化されなかった有機物から主に構成される汚泥が生成される。エアレーションタンク12において生成された汚泥は、最終沈殿槽13へと送られる。
最終沈殿槽13は、エアレーションタンク12から送り込まれた汚水に含まれている汚泥を沈殿させるための処理槽である。上澄み液は、滅菌された後に放流水として外部に放出される。沈殿した汚泥は、可溶化装置15へと送られる。
可溶化装置15は、最初沈殿槽11と最終沈殿槽13から送り込まれた汚泥を可溶化して可溶化汚泥を生成するための処理装置である。可溶化装置15においては、送り込まれた汚泥にアルカリ性物質を投入して混合した後に加熱して汚泥をアルカリ加水分解することにより、汚泥が水に溶解した状態の可溶化汚泥を生成する可溶化工程が実行される。可溶化装置15においては、有機物と、有機物を細胞内に取り込んだ汚泥菌等を含む汚泥がアルカリ加水分解されて可溶化汚泥となる。
具体的には、可溶化装置15においては、例えば水酸化ナトリウム(NaOH)のようなアルカリ性物質を投入することにより、汚泥のpHを7.1〜14のアルカリ性に調整する。次に、アルカリ性に調整された汚泥を、100℃以上350℃以下の範囲内の温度で飽和水蒸気圧以上の高い圧力を加えた状態で加熱することにより、汚泥をアルカリ加水分解する。加熱時間は、例えば10秒以上24時間以下である。
例えば、加熱装置を用いて可溶化装置15内の温度を200℃にすることで、可溶化装置15の内部が亜臨界の状態になり、汚泥菌及びその他の有機物等を含む汚泥がアルカリ加水分解される。その結果、汚泥は、水に溶解した状態の可溶化汚泥になる。可溶化装置15において生成されたアルカリ性の可溶化汚泥は、嫌気性発酵調整装置17に送られる。
嫌気性発酵調整装置17は、嫌気性発酵槽18における発酵量や発酵速度等を調整する。具体的には、嫌気性発酵調整装置17は、可溶化装置15において生成された可溶化汚泥を嫌気性発酵槽18に投入する有機物の量である有機物投入量を調整する。本実施形態1においては、嫌気性発酵調整装置17は、可溶化装置15から流入する可溶化汚泥を嫌気性発酵槽18に流入させる流量を指標として有機物投入量を調整する。嫌気性発酵調整装置17は、可溶化装置15と嫌気性発酵槽18との間で機能し、可溶化汚泥を30分以上一時貯留する原水槽、中和槽、温度調整槽及び薬品添加槽等のような各種の槽を含む。
嫌気性発酵調整装置17は、バッファ槽171と、移送ポンプ176と、流量定量化装置177とを有する。バッファ槽171は、可溶化装置15から流入する可溶化汚泥を所定の範囲の量だけ一時的に貯蔵するための槽である。流量定量化装置177は、例えば流入量が一定の範囲を超えると、超えた流量分の可溶化汚泥を自動的にバッファ槽171に戻す処理を行う計量ボックスである。また、移送ポンプ176が定量性を有している場合、流量定量化装置177は省略することができる。
バッファ槽171は、バッファ槽171への可溶化汚泥の流入量が最小の状態が所定の期間(例えば12時間)継続しても、嫌気性発酵槽18に定量の可溶化汚泥を流入させ続けることができるだけの可溶化汚泥を蓄えることができる容量を上回る容量を有している。また、バッファ槽171は、バッファ槽171への可溶化汚泥の流入量が最大の状態が所定の期間継続しても、可溶化汚泥の流入を受け続けることができる容量を上回る容量を有している。
嫌気性発酵槽18は、嫌気性微生物による嫌気処理を行うことで、可溶化汚泥を発酵させ、バイオガスを生成するための処理槽である。ここで、嫌気性微生物とは、酸素がない環境において有機物を代謝分解して消化する菌である。
嫌気性発酵槽18は、例えば凝集化した嫌気性微生物に可溶化汚泥を消化させる高速嫌気性発酵法を用いるEGSB(Expanded Granular Sludge Bed)型発酵槽又はUASB(Up-flow Anaerobic Sludge Bed)型発酵槽又は嫌気性固定床式発酵槽又は嫌気性流動床式発酵槽等である。嫌気性発酵槽18においては、凝集化した嫌気性微生物が、送り込まれた可溶化汚泥内の有機物を分解して消化することでバイオガスが発生する。嫌気性発酵槽18で発生したバイオガスは、後段の発電設備等に供給される。また、嫌気性発酵槽18は完全混合型発酵槽等いかなる形態の嫌気性発酵槽でもよい。
[有機物処理システム1による効果]
以上説明したように、本実施の形態に係る有機物処理システム1は、可溶化装置15において生成された可溶化汚泥を嫌気性発酵槽18に直接、又は間接的に流入させる有機物投入量を調整する嫌気性発酵調整装置17を有する。有機物処理システム1が嫌気性発酵調整装置17を有することにより、可溶化汚泥が生成される量又は濃度が変動する場合であっても、嫌気性発酵槽18に安定して可溶化汚泥を供給できるので、嫌気性発酵槽18は、安定した量のバイオガスを継続的に発生することができる。したがって、有機物処理システム1においては、嫌気性発酵槽18の後段に大容量のバイオガスホルダーを設ける必要がないので、システムのコストを低減することができる。
<実施の形態2>
図2は、実施の形態2の有機物処理システム2の構成を示す図である。有機物処理システム2は、嫌気性発酵槽18に可溶化汚泥を流入させる流量を制御する時、流入させる可溶化汚泥中の有機物量を指標として制御する点において図1の実施の形態1に係る有機物処理システム1とは異なる。
有機物処理システム2は、最初沈殿槽11と、エアレーションタンク12と、最終沈殿槽13と、脱水装置14と、可溶化装置15と、固液分離装置16と、嫌気性発酵調整装置17と、嫌気性発酵槽18とを有する。以下、各部の構成及び処理の手順について説明する。ただし、最初沈殿槽11、エアレーションタンク12、最終沈殿槽13、及び嫌気性発酵槽18は、有機物処理システム1と同じ構成なので説明を省略する。
脱水装置14は、最初沈殿槽11及び最終沈殿槽13から送られた汚泥を脱水するための処理装置である。脱水装置14において汚泥を脱水することによって、汚泥は半固体状の脱水ケーキになる。脱水装置14において生成された脱水ケーキは可溶化装置15に送られる。
可溶化装置15は、脱水装置14から送り込まれた脱水ケーキを可溶化して可溶化汚泥を生成するための処理装置である。可溶化装置15においては、送り込まれた脱水ケーキにアルカリ性物質を投入して混合した後に加熱して脱水ケーキをアルカリ加水分解することにより、汚泥が水に溶解した状態の可溶化汚泥を生成する可溶化工程が実行される。可溶化装置15においては、有機物と、有機物を細胞内に取り込んだ汚泥菌等を含む汚泥がアルカリ加水分解されて可溶化汚泥となる。可溶化装置15がアルカリ加水分解をする方法は、実施の形態1と同様である。
固液分離装置16は、遠心分離手段等の固液分離手段を有する処理装置である。固液分離装置16は、可溶化装置15から導入された可溶化汚泥を例えば、約2500Gで遠心分離することにより、可溶化汚泥に含まれている固形分を除去する。固液分離装置16において遠心分離して固形分を除去することで、遠心分離前は数千〜数万mg/Lの濃度であった固形成分を500mg/L以下(例えば100mg/L)程度に低減することができる。
嫌気性発酵調整装置17は、可溶化装置15において生成された可溶化汚泥を嫌気性発酵槽18への有機物投入量を調整する。実施の形態2の有機物処理システム2における嫌気性発酵調整装置17は、固液分離装置16から流入する分離後の可溶化汚泥を嫌気性発酵槽18に直接、又は間接的に流入させる量を、可溶化汚泥中の有機物量を指標として調整する。
嫌気性発酵調整装置17は、バッファ槽171と、流量センサー172と、流量センサー173と、バルブ174と、制御部175と、有機物濃度測定するCODCr(Chemical Oxygen Demand Cr)センサー178、CODCrセンサー179とを有する。嫌気性発酵調整装置17は、可溶化汚泥の最大有機物流入量と最小有機物流入量との間の有機物投入量の可溶化汚泥を嫌気性発酵槽18に直接、又は間接的に流入させる。嫌気性発酵調整装置17は、可溶化汚泥の平均有機物流入量に対して所定の範囲内の有機物投入量の可溶化汚泥を嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させてもよい。
バッファ槽171は、固液分離装置16から流入する分離後の可溶化汚泥を所定の範囲の量だけ一時的に貯蔵するための槽である。バッファ槽171は、有機物処理システム1におけるバッファ槽171と同様に、バッファ槽171への可溶化汚泥の流入量が最小の状態が所定の期間(例えば12時間)継続しても、嫌気性発酵槽18に所定の有機物量の可溶化汚泥を流入させ続けることができるだけの可溶化汚泥を蓄えることができる容量を上回る容量を有している。また、バッファ槽171は、バッファ槽171への可溶化汚泥の流入量が最大の状態が所定の期間継続しても、可溶化汚泥の流入を受け続けることができる容量を上回る容量を有している。
バイオガスを発生させるために必要な可溶化汚泥の容積は、発生するバイオガスの容積の約1/200である。したがって、例えば、従来のバイオガス製造システムにおいて3000立米のバイオガスホルダーが必要であった場合、バッファ槽171の容量は約15立米となるので、バッファ槽171は、上記の条件を満たす容量が必要だとしても、バイオガスホルダーに比べて安価に構成することができる。
流量センサー172は、固液分離装置16からの可溶化汚泥の流入量を検出する。流量センサー172は、検出した流量を制御部175に通知する。CODCrセンサー178は、流入する可溶化汚泥の有機物濃度を制御部175に通知する。流量センサー173は、嫌気性発酵槽18に直接又は間接的に流入する可溶化汚泥の流量を検出する。流量センサー173は、検出した流量を制御部175に通知する。CODCrセンサー179は流出する可溶化汚泥の有機物濃度を制御部175に通知する。バルブ174は、制御部175の制御に基づいて、嫌気性発酵槽18に直接、又は間接的に流入させる可溶化汚泥の流量を調整する。
制御部175は、例えばコンピュータである。制御部175は、可溶化汚泥がバッファ槽171に流入する有機物量の変動量よりもバッファ槽171から嫌気性発酵槽18に直接、又は間接的に流出する可溶化汚泥の有機物量の変動量が小さくなるように、嫌気性発酵槽18に流入させる可溶化汚泥の流量を制御する。制御部175は、固液分離装置16からバッファ槽171に流入する可溶化汚泥の流量と有機物濃度の積である有機物流入量の変動量よりも、バッファ槽171から嫌気性発酵槽18に直接、又は間接的に流出する可溶化汚泥の流出量と可溶化汚泥の有機物濃度の積である有機物投入量の変動量が小さくなるように、嫌気性発酵槽18に流入させる可溶化汚泥の流量を制御する。
制御部175は、固液分離装置16から流入する可溶化汚泥の最大有機物投入量と最小有機物投入量との間の投入量の可溶化汚泥が嫌気性発酵槽18に直接、又は間接的に流入するようにバルブ174を制御する。例えば、制御部175は、固液分離装置16から流入する可溶化汚泥の平均有機物流入量と等しい又は一定範囲内の投入量の可溶化汚泥を嫌気性発酵槽18に直接又は間接的に流入させるように流量を制御する。
具体的には、制御部175は、流量センサー172とCODCrセンサー178とにより検出した有機物流入量の所定の期間(例えば1週間)にわたる平均値を算出して求めた平均有機物流入量に対して、流量センサー173の流量とCODCrセンサー179が検出した有機物濃度とに基づいて算出した有機物投入量が所定の範囲内になるように流量を制御する。所定の範囲は、嫌気性発酵槽18が単位時間内に発生する必要があるメタンガスの量に基づいて定められている。このようにすることで、有機物処理システム2は、バイオガスホルダーを備えることなく、安定してメタンガスを供給し続けることができる。
また、バッファ槽171が上記の容量を有しているので、制御部175は、可溶化汚泥の最小有機物投入量が所定の時間継続した場合であっても可溶化汚泥を嫌気性発酵槽18に直接、又は間接的に流入させ続けることができる。また、制御部175は、可溶化汚泥の最大有機物投入量が所定の時間継続した場合であっても可溶化汚泥の流入を直接、又は間接的に受け続けることができる。
[有機物処理システム2による効果]
以上説明したように、本実施の形態に係る有機物処理システム2は、嫌気性発酵槽18に可溶化汚泥を流入させる流量を制御する時、流入させる可溶化汚泥中の有機物量を指標として制御する制御部175をさらに備える。有機物処理システム2がこのような制御部175を備えることにより、嫌気性発酵槽18に流入させる有機物の量をさらに安定するので、発生するバイオガス量もさらに安定する。
[変形例1]
図3は、実施の形態2の変形例としての有機物処理システム3の構成を示す図である。図3に示す有機物処理システム3は、固液分離装置16を有しておらず、可溶化装置15において生成された可溶化汚泥がバッファ槽171に直接流入するという点で、図2に示した有機物処理システム2と異なる。有機物処理システム3が固液分離装置16を有していない場合には、固液分離装置16が設けられている場合に比べてバッファ槽171の容量を大きくする必要があるものの、大容量のバイオガスホルダーを設ける場合よりはコストを下げることができる。
[変形例2]
図2に示した有機物処理システム2では、嫌気性発酵槽18に流入する有機物投入量が予め決定された量になるように、可溶化装置15よりバッファ槽171に流入する可溶化汚泥の有機物投入量に応じて、嫌気性発酵槽18に直接、又は間接的に流入させる可溶化汚泥の流量を制御した。これに対して、変形例2の有機物処理システムの嫌気性発酵調整装置17は、バッファ槽171に流入する可溶化汚泥の有機物濃度が所定の濃度となるように希釈水を添加する。
有機物濃度を安定化することにより、嫌気性発酵槽18に直接又は間接的に流入させる可溶化汚泥の流量を安定させることができる。希釈水を添加する場所は、可溶化装置15とバッファ槽171の間、バッファ槽171、バッファ槽171と嫌気性発酵槽18の間、又は嫌気性発酵槽18である。バッファ槽171から嫌気性発酵槽18に直接、又は間接的に流入させる可溶化汚泥における有機物濃度を一定に保つことにより、嫌気性発酵槽18に滞留する可溶化汚泥のHRTが安定するので、発生するバイオガス量もさらに安定する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施例を組み合わせて利用してもよく上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 有機物処理システム
11 最初沈殿槽
12 エアレーションタンク
13 最終沈殿槽
14 脱水装置
15 可溶化装置
16 固液分離装置
17 嫌気性発酵調整装置
18 嫌気性発酵槽
171 バッファ槽
172 流量センサー
173 流量センサー
174 バルブ
175 制御部
176 移送ポンプ
177 流量定量化装置
178 CODCrセンサー

Claims (13)

  1. 汚泥を取得する汚泥取得手段と、
    前記汚泥取得手段が取得した前記汚泥を可溶化して可溶化汚泥を生成する可溶化手段と、
    嫌気性微生物に前記可溶化汚泥を消化させることによりバイオガスを発生させる嫌気性発酵手段と、
    前記可溶化手段が生成した前記可溶化汚泥を直接、又は間接的に前記嫌気性発酵手段に流入させる時、前記可溶化汚泥中の有機物投入量を調整することにより前記嫌気性発酵手段における発酵を調整する嫌気性発酵調整手段と、
    を有する有機物処理システム。
  2. 前記嫌気性発酵調整手段は、
    前記可溶化汚泥を一時的に貯蔵するバッファ槽と、
    前記可溶化汚泥が前記バッファ槽に流入する流量の変動量よりも前記バッファ槽から前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流出する前記可溶化汚泥の流量の変動量が小さくなるように、前記嫌気性発酵手段に流入させる前記可溶化汚泥の流量を制御する制御手段と、
    を有する、
    請求項1に記載の有機物処理システム。
  3. 前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の最大流量と最小流量との間の流量の前記可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させる、
    請求項2に記載の有機物処理システム。
  4. 前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の平均流量に対して所定の範囲内の流量の前記可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させる、
    請求項3に記載の有機物処理システム。
  5. 前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥が流入する流量と前記可溶化汚泥に含まれる有機物の濃度との積である有機物流入量に基づいて、前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させる前記可溶化汚泥の有機物量を制御する、
    請求項1に記載の有機物処理システム。
  6. 前記嫌気性発酵調整手段は、
    前記可溶化汚泥を一時的に貯蔵するバッファ槽と、
    前記可溶化汚泥が前記バッファ槽に流入する有機物量の変動量よりも前記バッファ槽から前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流出する前記可溶化汚泥の有機物量の変動量が小さくなるように、前記嫌気性発酵手段に流入させる前記可溶化汚泥の流量を制御する制御手段と、
    を有する、
    請求項5に記載の有機物処理システム。
  7. 前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の最大有機物流入量と最小有機物流入量との間の有機物投入量の前記可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させる、
    請求項5に記載の有機物処理システム。
  8. 前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の平均有機物流入量に対して所定の範囲内の有機物投入量の前記可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させる、
    請求項5に記載の有機物処理システム。
  9. 前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の濃度が所定の範囲になるように、前記可溶化手段から前記嫌気性発酵手段までの間、又は前記嫌気性発酵手段において前記可溶化汚泥を希釈するための希釈水を添加する、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の有機物処理システム。
  10. 前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の最小流量が所定の時間継続した場合であっても前記可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させ続ける、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の有機物処理システム。
  11. 前記嫌気性発酵調整手段は、前記可溶化汚泥の最大流量が所定の時間継続した場合であっても前記可溶化汚泥の流入を直接、又は間接的に受け続ける、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の有機物処理システム。
  12. 前記可溶化手段が生成した前記可溶化汚泥を固液分離する固液分離手段をさらに有し、
    前記嫌気性発酵調整手段は、前記固液分離手段において前記可溶化汚泥を固体と液体とに分離した後に得られる分離後可溶化汚泥を前記嫌気性発酵手段に直接、又は間接的に流入させる有機物投入量を調整する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の有機物処理システム。
  13. 汚泥を取得する工程と、
    取得した前記汚泥を可溶化して可溶化汚泥を生成する工程と、
    生成した前記可溶化汚泥を、嫌気性微生物により発酵させるための嫌気性発酵槽に流入させる有機物投入量を調整する工程と、
    前記嫌気性発酵槽において前記嫌気性微生物に前記可溶化汚泥を消化させることによりバイオガスを発生させる工程と、
    を有する有機物処理方法。
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