JP2018176060A - ディスクスクリーン装置 - Google Patents

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政彰 中向
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Abstract

【課題】安定した運転が可能で所定の性能を発揮できるディスクスクリーン装置を提供する。【解決手段】ディスクが所定の間隔で複数枚並べられ形成された、回転し処理液体中の夾雑物を除去するディスクスクリーン21と、前記ディスクスクリーン21に付着した前記夾雑物を取り除く、順次互いに噛み合い夾雑物を移し取り除去するn個(nは、2以上の整数)以上の回転スクレーパ33、41、42を備える清掃装置31と、前記清掃装置31を駆動する駆動手段と、隣り合う前記回転スクレーパ41、42の間に前記夾雑物が噛み込み、前記駆動手段が過負荷となることを防止する噛込み防止手段と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、排水中の夾雑物などを除去するディスクスクリーン装置に関する。
排水中の夾雑物などを除去する除塵装置に、ディスクスクリーン装置がある。一般的なディスクスクリーン装置は、複数枚のリングを並列に並べて形成した回転式のディスクスクリーンを備え、これで排水中の夾雑物を捕捉する。ディスクスクリーン装置には、ディスクスクリーンに付着した夾雑物を除去する清掃装置が設けられており、これにより連続運転が可能となる。なお、ディスクスクリーンは、ドラムスクリーン又は回転スクリーン、ディスクスクリーン装置は、ドラムスクリーン装置とも呼ばれる。
従来のディスクスクリーン装置では、清掃装置として固定式スクレーパが多く使用されている。固定式スクレーパは、構造が簡単で安価であるが、夾雑物が絡み付き易い欠点がある。このため現場では定期的に運転を停止し、熊手のような工具で固定式スクレーパに絡み付いた夾雑物を取り除く作業が行われている。
従来の固定式スクレーパの欠点を解決する清掃装置として、回転式スクレーパを使用した清掃装置がある(例えば特許文献1)。この清掃装置は、n個(nは2以上の整数)の回転スクレーパで構成され、夾雑物を落下させる噛み合い部を形成する第n−1回転スクレーパと第n回転スクレーパとの回転速度差、回転方向を適宜設定することにより、噛み合い部に夾雑物が堆積することを防止する。
特開2017−35683号公報
特許文献1に記載の清掃装置は、優れた清掃装置であるが、所定の性能を発揮させるには回転スクレーパを設定通りに回転させる必要がある。しかしながら回転スクレーパを回転させる駆動機構は、多くの部品で構成されているため必然的に遊びが大きくなり、伝達遅れ(動作遅れ)が生じ易い。伝達遅れが生じ回転のタイミングがずれると、隣り合う回転スクレーパの間に夾雑物が噛み込み過負荷となる。
駆動機構の遊びをゼロとすることは容易ではなく、また部品の摩耗は運転に伴い不可避的に発生するため、駆動機構の伝達遅れを完全になくすことはできない。回転スクレーパを使用する清掃装置を備えるディスクスクリーン装置を長期間にわたり安定して運転するには、駆動機構に多少の伝達遅れが発生しても、回転スクレーパを設定通りに動作させるための工夫が必要となる。
本発明の目的は、安定した運転が可能で所定の性能を発揮できるディスクスクリーン装置を提供することである。
本発明は、ディスクが所定の間隔で複数枚並べられ形成された、回転し処理液体中の夾雑物を除去するディスクスクリーンと、前記ディスクスクリーンに付着した前記夾雑物を取り除く、順次互いに噛み合い夾雑物を移し取り除去するn個(nは、2以上の整数)以上の回転スクレーパを備える清掃装置と、前記清掃装置を駆動する駆動手段と、隣り合う前記回転スクレーパの間に前記夾雑物が噛み込み、前記駆動手段が過負荷となることを防止する噛込み防止手段と、を備えることを特徴とするディスクスクリーン装置である。
本発明のディスクスクリーン装置において、前記噛込み防止手段は、隣り合う前記回転スクレーパの正回転、逆回転、停止のタイミングを調節し、夾雑物の噛み込みを防止することを特徴とする。
また本発明のディスクスクリーン装置は、さらに運転制御装置を備え、前記運転制御装置は、前記回転スクレーパに発する指令のタイミングを調節する指令調節手段を有し、前記噛込み防止手段が、前記運転制御装置であり、前記運転制御装置は、前記指令調節手段を介し、隣り合う回転スクレーパに対して異なるタイミングで指令を発することを特徴とする。
また本発明のディスクスクリーン装置において、前記駆動手段は、駆動モータと、トルク検出機構を備え、トルクが予め定める設定値を超えると前記駆動モータを停止させる信号を出力する安全手段と、を備え、前記安全手段は、前記回転スクレーパが停止状態から正転又は逆転に切り替わるとき、また前記回転スクレーパが正転から逆転又は逆転から正転に切り替わるとき、切り替え時を起点に予め設定された時間が経過するまでの間、トルクが予め定める設定値を超えても前記駆動モータの停止信号を出力しないことを特徴とする。
また本発明のディスクスクリーン装置は、さらに運転制御装置を備え、前記駆動手段は、停止後に前記回転スクレーパが惰性で回転することを防止する手段を備え、前記噛込み防止手段が、当該駆動手段であり、当該駆動手段は、前記運転制御装置から起動、停止又は反転指令を受けると前記回転スクレーパを直ちに起動、停止又は反転させ、隣り合う回転スクレーパの間に前記夾雑物が噛み込むことを防止することを特徴とする。
本発明によれば、安定した運転が可能で所定の性能を発揮できるディスクスクリーン装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態のディスクスクリーン装置1の斜視図である。 本発明の第1実施形態のディスクスクリーン装置1の構成図である。 図1のディスクスクリーン装置1の運転制御装置61の構成図である。 図1のディスクスクリーン装置1の清掃装置31の構成図である。 図1のディスクスクリーン装置1のディスクスクリーン21及び回転スクレーパの噛み合い状態を示す図である。 図1のディスクスクリーン装置1の清掃装置31を構成する回転スクレーパの配置図である。 図1のディスクスクリーン装置1の運転手順を示すフローチャートである。 図1のディスクスクリーン装置1の清掃装置31の変形例である清掃装置32の回転スクレーパの配置図である。
図1は、本発明の第1実施形態のディスクスクリーン装置1の斜視図である。図2は、ディスクスクリーン装置1の構成図、図3は、ディスクスクリーン装置1の運転制御装置61の構成図、図4は、ディスクスクリーン装置1の清掃装置31の構成図である。図5は、ディスクスクリーン装置1のディスクスクリーン21及び回転スクレーパの噛み合い状態を示す図、図6は、ディスクスクリーン装置1の清掃装置31を構成する回転スクレーパの配置図である。
ディスクスクリーン装置1は、下水、排水、廃液などを連続的に受入れ、これに含まれるフロック、スカムなどの夾雑物を取り除き、夾雑物を取り除いた下水等を排出する装置であり、夾雑物を取り除くディスクスクリーン21、ディスクスクリーン21を支持するケーシング11、ディスクスクリーン21を清掃する清掃装置31、ディスクスクリーン21、清掃装置31を駆動する駆動装置51及び運転制御装置61を備える。以下、処理液体を排水として各構成を詳細に説明する。
ケーシング11は、ディスクスクリーン21を収納可能な長方体状を有する。ケーシング11の一側面に排水を受け入れる排水流入口13、及び夾雑物を取り除いた濾液を排出する濾液流出口14が設けられている。ケーシング11内には、排水流入口13から流入した排水をディスクスクリーン21に導く流入タンク15が、またディスクスクリーン21により夾雑物が取り除かれた濾液を濾液流出口14に導く流出タンク16が設けられている。
流入タンク15には、流入タンク15と連通する水位制御用タンク(図示省略)が併設され、水位制御用タンクには、水位を検出するレベル計17が設置されている。レベル計17を介して流入タンク15の水位が検出可能であり、レベル計17は、運転制御装置61と連結し、信号を運転制御装置61に送信する。
ディスクスクリーン21は、円筒状の回転スクリーンであり、流入タンク15から送られる排水中の夾雑物を捕捉し取り除く。ディスクスクリーン21は、リング状のディスク22が所定の間隔で複数枚並べられ、アーム23の先端部に設けられた支持体24に固定されスクリーンを形成している。アーム23の基端部には、回転軸26が挿通するボス25が設けられ、ボス25は回転軸26に固定されている。ディスクスクリーン21は、回転軸26の両端が軸受27で支持され、ケーシング11に回転可能に、また流入タンク15の端部に臨むように取付けられている。
清掃装置31は、ディスクスクリーン21に付着した夾雑物を取り除く装置であり、複数の回転スクレーパで構成されている。これらはディスクスクリーン21の下流側に設けられている。ディスクスクリーン21の下流側は、流入タンク15と反対側である。清掃装置31の構造等の詳細は後述する。
駆動装置51は、ディスクスクリーン21を回転させる装置であり、変速装置付きの駆動モータ52と、駆動モータ52の回転をディスクスクリーン21に伝達する、歯車、チェーン等で構成される動力伝達機構53とで構成される。駆動モータ52は、ケーシング11の上部に取付けられ、動力伝達機構53を介してディスクスクリーン21と連結する。
駆動装置51は、さらに後述の第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41と駆動モータ52とを結ぶ動力伝達機構54、駆動モータ52の過負荷を防止する安全装置56を備える。
安全装置56は、駆動モータ52に接続する変速装置の回転軸トルクを検出するトルク検出機構57と、タイマー58とを備える。トルク検出機構57は、トルクが設定値を超えるとオンとなり、駆動モータ52を停止させる信号を出力するリミットスイッチ(図示省略)を備える。
タイマー58は、駆動モータ52、リミットスイッチ及び運転制御装置61と接続し、運転制御装置61からの信号を受けて動作を開始する。タイマー58は、動作を開始すると設定された時間が経過するまでの間、リミットスイッチからの信号を駆動モータ52へ出力することを停止する。このためタイマー58が動作中にリミットスイッチがオンとなっても駆動モータ52が停止することはない。
一方、タイマー58が動作していないときは、リミットスイッチからの信号は直ちに駆動モータ52へ出力される。このためタイマー58が動作していない状態でリミットスイッチがオンとなると駆動モータ52は直ちに停止する。運転制御装置61からタイマー58への信号の送信のタイミング、タイマー58の設定時間等を含め、安全装置56の使用方法についてはディスクスクリーン装置1の運転要領のところで説明する。
運転制御装置61は、予め定めた手順に従いディスクスクリーン装置1の運転を制御する装置であり、入力部65、出力部66、記憶部67、演算部68、制御部69、入出力インターフェース70、タイマー及び計時手段71を備える。
記憶部67には、ディスクスクリーン装置1の運転を制御するためのプログラム及び設定値が格納されており、運転制御装置61は、レベル計17と連携し、予め定められた手順に従いディスクスクリーン装置1の運転を制御する。このような運転制御装置61は、プログラマブルコントローラ、コンピュータを用いて実現できる。
次に、ディスクスクリーン21に付着する夾雑物を取り除く清掃装置31について詳述する。清掃装置31は、第1から第3まで3個の回転スクレーパで構成され、ディスクスクリーン21に付着する夾雑物を取り除き排出する。
本清掃装置31において、第1から第3まで3個の回転スクレーパは、同一形状、同一寸法である。第1回転スクレーパ33、第2回転スクレーパ41、及び第3回転スクレーパ42は、同一形状、同一寸法のものに限定されるものではないが、同一形状、同一寸法とすることで製作コストを低減し、在庫管理が容易となる。ここで同一形状、同一寸法とは、回転スクレーパを構成する円盤の数が1〜2枚異なるような実質的に同一形状、同一寸法とみなせるものも含む。以下、第1回転スクレーパ33を用いて、回転スクレーパの構成、構造を説明する。
第1回転スクレーパ33は、大略的には、中心部に回転軸34が配置された円柱形状の部材外周面に櫛歯35が形成された形状を有する。櫛歯35は、ディスクスクリーン21の全てのスクリーン目に噛み合うように設けられている。具体的には第1回転スクレーパ33は、歯を形成する円盤36と円盤36よりも直径の小さいスペーサ37とが交互に、ディスクスクリーン21のスクリーン目と同数配置され、さらに両サイドにサイドプレート38が配置され、これらがテンションボルト(図示省略)で固定され櫛歯35が形成されている。
円盤36の直径dは、ディスクスクリーン21の直径Dよりも小さく、また1枚の円盤36の厚さtは、ディスクスクリーン21のスクリーンの目幅Tよりも僅かに小さく設定されている。また櫛歯35の長さLは、ディスクスクリーン21のディスク22の幅Lよりも僅かに長く設定されている。櫛歯35の長さLは、円盤36の直径dからスペーサ37の直径dを減算した値の1/2である。
円盤36、スペーサ37及びサイドプレート38の中心部には貫通孔(図示省略)が設けられており、貫通孔に回転軸34が挿通、固定されている。回転軸34と円盤36等との間には回り止めが施され、回転軸34と円盤36等とは一体的に回転する。
以上からなる第1回転スクレーパ33は、図4又は図5に示すように櫛歯35がディスクスクリーン21のスクリーンに噛み合うように、軸受39を介してケーシング11に回転自在に固定されている。櫛歯35がディスクスクリーン21のスクリーンに噛み合うとは、櫛歯35がスクリーン目に対して僅かな隙間を有した状態で嵌り込む状態を言う。
第2回転スクレーパ41、第3回転スクレーパ42も第1回転スクレーパ33と同じ構造からなり、図4又は図5に示すように第2回転スクレーパ41は、第1回転スクレーパ33と、第3回転スクレーパ42は、第2回転スクレーパ41と噛み合うように、それぞれ軸受43、軸受44を介してケーシング11に回転自在に固定されている。
第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の駆動装置は、駆動モータ52と、歯車、チェーン等で構成される動力伝達機構54とで構成される。つまり第1回転スクレーパ33、第2回転スクレーパ41と、ディスクスクリーン21とは同じ駆動モータ52を駆動源とし、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41は、ディスクスクリーン21と連動して動く。
第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41と駆動モータ52とを結ぶ動力伝達機構54は、以下のように構成されている。第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の回転軸34、45には歯車が取付けられ、さらに複数枚のスプロケット及び複数本のチェーンを介して駆動モータ52と連結する。複数枚のスプロケットを介在させることでディスクスクリーン21の回転数に比較して第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の回転数を増幅している。
一方、第3回転スクレーパ42は、モータ直結型の専用の駆動装置(図示省略)を用いて、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41とは独立して正転、逆転、停止可能に構成されている。ここでは第3回転スクレーパ42の回転の切換えを迅速に行うべくブレーキ付きの駆動モータを使用する。
次に、第1回転スクレーパ33、第2回転スクレーパ41及び第3回転スクレーパ42の機能、役目及び配置について説明する。図6において、Hは、ディスクスクリーン21の軸心の水平方向の高さ、H1、、Hは、それぞれ第1回転スクレーパ33、第2回転スクレーパ41、第3回転スクレーパ42の軸心の水平方向の高さ、V1、、Vは、それぞれ第1回転スクレーパ33、第2回転スクレーパ41、第3回転スクレーパ42の軸心の鉛直方向を示す。
清掃装置31は、第1回転スクレーパ33がディスクスクリーン21に噛み合い、ディスクスクリーン21に付着する夾雑物を掻き取り、さらに第2回転スクレーパ41で夾雑物を移し取り、第2回転スクレーパ41と第3回転スクレーパ42との噛み合い部48から夾雑物を落下させ排出する。
上記動作を行う清掃装置31では、第1回転スクレーパ33は、ディスクスクリーン21から効率的に夾雑物を取り除き、第2回転スクレーパ41は、第1回転スクレーパ33から効率的に夾雑物を移し取り、さらに第2回転スクレーパ41及び第3回転スクレーパ42は、確実に夾雑物を落下させ排出できるように各回転スクレーパを配置することが望ましい。
ディスクスクリーン21から効率的に夾雑物を取り除くには、第1回転スクレーパ33は、ディスクスクリーン21の下流側に設置するのがよい。第1回転スクレーパ33の設置高さについては、位置が低い方が噛み合い部48の向きA(図6参照)を下向きとし易い。一方、第1回転スクレーパ33をディスクスクリーン21よりも低く設置すると、分離した水が清掃装置31から越流し易くなる。これらのことから第1回転スクレーパ33の設置高さは、ディスクスクリーン21の設置高さと同じか少し低い方が好ましい。ここで設置高さとは、回転軸の軸心の水平方向高さをいう。
第2回転スクレーパ41及び第3回転スクレーパ42は、噛み合い部48の向きAが可能な限り真下(鉛直下向き)になるように配置するのがよい。噛み合い部48を下向きにすれば夾雑物が落下し易い。噛み合い部48の向きAは、噛み合い部48の中心を起点に、噛み合い部48を2分する方向をいう(図6参照)。噛み合い部48の向きAを真下に向けるには、第2回転スクレーパ41に対して第3回転スクレーパ42をディスクスクリーン21側に水平配置する必要があるが、このような配置は、第3回転スクレーパ42がディスクスクリーン21あるいは第1回転スクレーパ33に接触するため無理である。
以上のことから第2回転スクレーパ41は、第1回転スクレーパ33に対して反ディスクスクリーン21側であって、約45°斜め下に配置し、第3回転スクレーパ42は、第2回転スクレーパ41に対してディスクスクリーン21側であって、約45°斜め下に配置するのが好ましい(図6参照)。この位置関係は、第3回転スクレーパ42が第2回転スクレーパ41に比較して低い位置に設置され、第3回転スクレーパ42の回転軸46の中心点を通る鉛直線Vが第2回転スクレーパ41の回転軸45の中心点を通る鉛直線Vに対してディスクスクリーン21寄りとなる。
このような配置にすれば、第3回転スクレーパ42は、第1回転スクレーパ33のほぼ真下に位置し、噛み合い部48の向きAは、大凡斜め45°となる。このとき第3回転スクレーパ42は、図6に示すように噛み合い部48の下方がほぼ鉛直になるため夾雑物が第3回転スクレーパ42に引っ掛かり難く、落下し易い。
次にディスクスクリーン装置1の基本的な運転要領を説明する。図7は、ディスクスクリーン装置1の運転手順を示すフローチャートである。以下の運転は、運転手順が運転制御装置61にインストールされており、運転制御装置61が各動作を制御し運転を実行する。まず運転パターン1について説明する。
運転制御装置61は、流入タンク15が所定の水位以上であるか否か判断する(ステップS1)。流入タンク15の水位は、流入タンク15と連通する水位制御用タンクに設置されたレベル計17からの信号に基づいて行う。
ディスクスクリーン装置1に排水を供給するポンプ(図示省略)が起動し、所定流量の排水がディスクスクリーン装置1に供給されている状態であれば、流入タンク15は所定の水位以上となる。逆にディスクスクリーン装置1に排水を供給するポンプが停止し、排水がディスクスクリーン装置1に供給されていない状態であれば、流入タンク15は所定の水位未満となる。流入タンク15が所定の水位未満の場合、ディスクスクリーン装置1の主電源がオンとなっていてもディスクスクリーン21及び清掃装置31は停止しており、待機状態である。
運転制御装置61は、ステップS1において流入タンク15が所定の水位以上であることを検知すると、ディスクスクリーン21及び清掃装置31を動作させ、排水中の夾雑物を除去する夾雑物除去運転を実行する(ステップS2)。
具体的には、ディスクスクリーン21、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41を以下の要領で約10分間動作させる(a動作)。ディスクスクリーン21は、正方向に一定の速度で、第1回転スクレーパ33も正方向にディスクスクリーン21の周速の1.2倍程度の速度で、第2回転スクレーパ41も正方向に第1回転スクレーパ33と等速か又は僅かに早い速度で回転させる。第3回転スクレーパ42は停止状態とする。本実施形態において正方向とは反時計周りをいう。
その後、ディスクスクリーン21、第1回転スクレーパ33、第2回転スクレーパ41の動作はそのままで、停止中の第3回転スクレーパ42を0.1秒程度寸正転させる(b動作)。寸正転とは、正方向に極短時間、例えば0.1秒程度回転させることを言う。以降も、a動作とb動作とを交互に繰り返しながら夾雑物除去運転を行う。
夾雑物除去運転時、連続的に供給される排水は、流入タンク15を経由してディスクスクリーン21に導かれ、ここで排水中の夾雑物がディスクスクリーン21に捕捉され、夾雑物が除去された排水が流出タンク16側に落下し濾液流出口14から排出される。
ディスクスクリーン21に捕捉された夾雑物は、ディスクスクリーン21の回転に伴い清掃装置31側に移動し、第1回転スクレーパ33に掻き取られる。第1回転スクレーパ33に移動した夾雑物は、さらに第2回転スクレーパ41に掻き取られ、第3回転スクレーパ42側に移動する。第3回転スクレーパ42は、他の回転スクレーパ42と異なり停止状態であるため、夾雑物は噛み合い部48で離脱し落下する。
本運転方法では、a動作とb動作とを交互に繰り返すので第2回転スクレーパ41と第3回転スクレーパ42との噛み合い部48を更新することができる。これにより駆動装置51の負荷を低減させることができる。
清掃装置31は、従来の清掃装置に比較して夾雑物が落下し易い構造となっているが、長期間の運転に伴い、噛み合い部48に夾雑物が絡み付き堆積する恐れがある。このため予め設定された時間、例えば1時間の夾雑物除去運転を実行後、以下の清掃運転を行い、噛み合い部48を清掃する。
清掃運転は、ディスクスクリーン装置1への排水供給が停止した状態で行われる。夾雑物除去運転が予め設定された時間実行された後、ディスクスクリーン装置1に排水を供給するポンプが停止される。これにより流入タンク15の水位が低下する。運転制御装置61は、流入タンク15が所定の水位未満であることを検知すると(ステップS3)、ディスクスクリーン21及び清掃装置31の動作を以下のように制御し、清掃運転を行う(ステップS4)。
第1に、ディスクスクリーン21、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41を1回転以上正回転(正転)させる(ステップS4−1)。これによりディスクスクリーン21で捕捉した夾雑物を一掃する。次に、ディスクスクリーン21、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41を停止した状態で、第3回転スクレーパ42を寸正転させる(ステップS4−2)。寸正転とは、正方向に極短時間、例えば0.1秒程度回転させることを言う。寸正転により第2回転スクレーパ41の噛み合い部48に絡み付いている夾雑物を、第2回転スクレーパ41から引き離す。
次に、ディスクスクリーン21及び全ての回転スクレーパを1秒程度逆転させ(ステップS4−3)、続いてディスクスクリーン21及び全ての回転スクレーパを1.2秒程度正転させ(ステップS4−4)、続いてディスクスクリーン21及び全ての回転スクレーパを1.5秒程度逆転させ(ステップS4−5)、最後にディスクスクリーン21及び全ての回転スクレーパを2秒程度正転させ(ステップS4−6)、清掃運転を終了する。
運転制御装置61は、ステップS4−5においてディスクスクリーン21及び全ての回転スクレーパを1.5秒程度逆転させるが、このとき第3回転スクレーパ42の逆転指令をディスクスクリーン21及び第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の逆転指令から僅かな時間Δtだけ遅れて発する。この時間Δtは、運転制御装置61のタイマー71で設定される。
第3回転スクレーパ42の逆転指令を、タイマー71を用いて、ディスクスクリーン21、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の逆転指令から僅かに遅れて発するのは以下の理由による。
回転スクレーパのうち第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41は、チェーンを使用した動力伝達機構54を介して駆動モータ52と連結するため、正転状態下で逆転指令が発せられても動作に若干の遅れを生じる。この遅れは動力伝達機構54を構成するチェーンの数が多い程、またチェーンが伸びて遊びが大きくなっている程大きくなる。一方、第3回転スクレーパ42は、モータ直結型の専用の駆動装置(図示省略)による駆動のため応答が早い。
ステップS4−4からステップS4−5への移行は、ディスクスクリーン21及び全ての回転スクレーパの正転から、ディスクスクリーン21及び全ての回転スクレーパの逆転となる。運転制御装置61からステップS4−5へ移行すべく、ディスクスクリーン21及び全ての回転スクレーパに同じタイミングで逆転指令が発せられても第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41は、動作遅れの関係から直ちに逆転できず僅かな時間ではあるが惰性で正転する状態が発生する。一方、運転制御装置61から逆転指令が発せられると、第3回転スクレーパ42は直ちに反応し逆転を開始する。
第2回転スクレーパ41が正回転し、第3回転スクレーパ42が逆回転すると、夾雑物は、第2回転スクレーパ41と第3回転スクレーパ42との噛み合い部48に噛み込み、駆動モータ52及び第3回転スクレーパ42を駆動する駆動モータ(図示省略)が過負荷となる。
上記状態を回避するために運転制御装置61は、第3回転スクレーパ42の逆転指令をディスクスクリーン21、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の逆転指令から僅かな時間Δtだけ遅れて発する。この時間Δtは、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41が逆転指令を受け実際に逆転を開始するまでの時間に設定すればよい。
本運転方法では、ステップS4−4からステップS4−5への移行時の回転スクレーパの回転のタイミングを調節することで夾雑物の噛み込みを防止するが、仮に回転スクレーパに夾雑物が噛み込んでも安全装置56により駆動モータ52の保護を確保しつつ、清掃運転を継続することができる。
回転スクレーパに一時的に夾雑物を噛み込んだとしても回転スクレーパの回転動作を継続することで夾雑物が取り除かれ、あるいは移動し、これにより回転スクレーパが正常通り動作することはよく経験するところである。この経験則に基づき安全装置56を以下のように動作させることで駆動モータ52の保護を確保しつつ、清掃運転を継続させる。
回転スクレーパへの夾雑物の噛み込みは、ステップS4−4からステップS4−5への移行直後に発生し易いため、タイマー58の動作開始は、ステップS4−5への移行信号を受信したときとする。タイマー58の設定時間は、ステップS4−5の第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の逆転指令と第3回転スクレーパ42の逆転指令との時間差Δtよりも長く、ステップS4−5の動作時間よりも短く、駆動装置51が過負荷状態を耐え得る時間に設定される。例えば0.5〜1.0秒程度に設定される。
安全装置56は、運転制御装置61からステップS4−5への移行信号を受信すると直ちにタイマー58の動作を開始する。ステップS4−4からステップS4−5へ移行した際に仮に夾雑物を噛み込み、過負荷状態となり駆動モータ52を停止させる信号を出力するリミットスイッチがオンとなってもタイマー58がタイムアップするまでの間は、駆動装置51は停止しない。
タイマー58がタイムアップするまでの間に、回転スクレーパの回転動作の継続により夾雑物が取り除かれ、あるいは移動すれば、その後、回転スクレーパは正常通りの動作を継続し過負荷状態も解除される。過負荷状態が解除されればリミットスイッチはオフとなるためタイマー58がタイムアップした後に駆動装置51が停止することはない。
一方、回転スクレーパの回転動作を継続してもタイマー58がタイムアップするまでの間に夾雑物の噛み込みを解除できない場合には、過負荷状態が継続し、タイマー58がタイムアップした時点で駆動モータ52を停止させる信号が出力され、駆動モータ52が停止する。これにより駆動モータ52を保護することができる。
清掃運転を終了後は、ディスクスクリーン21及び全ての回転スクレーパが停止した待機状態となる。ディスクスクリーン装置1に排水を供給するポンプが起動し、流入タンク15が所定の水位に達すると(ステップS1)、再度、夾雑物除去運転を実行する(ステップS2)。本運転パターンは、装置に負荷を与えず、また長時間の清掃動作を行うことなく安定した夾雑物の除去が可能となる。
ディスクスクリーン装置1の運転方法は、上記運転パターン1を以下のように変形してよい。例えば、夾雑物除去運転においてa動作のみ実行してもよく(運転パターン2)、夾雑物除去運転において、ディスクスクリーン21、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41を正回転させると共に第3回転スクレーパ42を高速正回転させてもよい(運転パターン3)。
以上、運転パターン1〜3を用いて、ディスクスクリーン装置1の基本的な運転要領を示したが、ディスクスクリーン装置1の運転要領はこれに限定されるものではない。他の運転方法を実行する際も、運転制御装置61を介して回転スクレーパのタイミングを調節し、隣り合う回転スクレーパの間に夾雑物が噛み込み、駆動装置が過負荷となることを防止することが重要である。また運転パターン1〜3で示したディスクスクリーン21及び/又は回転スクレーパの回転時間にも拘束されるものではない。排水量、夾雑物の量など排水性状に適した運転方法を採用することができる。
上記実施形態のディスクスクリーン装置1では、駆動装置51の安全装置56がタイマー58を備えるが、このタイマー58に代え、運転制御装置61のタイマー71を使用してもよい。この場合、安全装置56のトルク検出機構57が備えるリミットスイッチの信号を運転制御装置61に取り込めばよい。
上記のように本ディスクスクリーン装置1は、従来の清掃装置と異なり、清掃装置31を全て回転スクレーパで構成しているため上記のような運転が可能となる。第3回転スクレーパ42を回転可能に構成したことで、第3回転スクレーパ42を第2回転スクレーパ41が、第2回転スクレーパ41を第1回転スクレーパ33又は第3回転スクレーパ42が、第1回転スクレーパ33を第2回転スクレーパ41がそれぞれ常時クリーニングを行っている形となり、長期間の運転が可能となる。
さらに本ディスクスクリーン装置1は、運転制御装置61が、隣り合う回転スクレーパの間に夾雑物が噛み込み、駆動装置が過負荷となることを防止する噛込み防止手段として作用するので、安定した運転が可能となり、ディスクスクリーン装置1も十分に機能を発揮することができる。
また本ディスクスクリーン装置1は、駆動装置51が安全装置56を備えるため万一、回転スクレーパに夾雑物が噛み込んだとしても駆動モータ52を確実に保護することができる。一方で安全装置56は、過負荷による駆動モータ52の停止を一時的に保留する機能を備えるので、一時的に回転スクレーパに夾雑物が噛み込んだとしても噛み込み状態を解消し自動復旧させることも可能となる。これらにより装置を適切に保護しつつ長期間の運転を行える。
なお上記実施形態に示すタイマー58の設定時間は例示であり、本発明は上記設定時間に拘束されない。また上記実施形態では、過負荷による駆動モータ52の停止を一時的に保留する動作を回転スクレーパが正転から逆転に切り替わる際に使用するが、回転スクレーパは、停止状態から正転又は逆転に切り替わるとき、または逆転から正転に切り替わるときも、過負荷状態となり易い。このため安全装置56の過負荷による駆動モータ52の停止を一時的に保留する動作を、回転スクレーパが正転から逆転に切り替わるときと同様に、回転スクレーパが停止状態から正転又は逆転に切り替わるとき、または逆転から正転に切り替わるときにも適用するのが好ましい。
次に、第1実施形態のディスクスクリーン装置1の清掃装置31の変形例を図8を用いて説明する。図8は、第1実施形態のディスクスクリーン装置1の清掃装置32の回転スクレーパの配置を説明するための図である。
清掃装置32は、清掃装置31と技術的思想を共通にするものであり、清掃装置31と同様に回転スクレーパで形成されている。但し、清掃装置31が3個の回転スクレーパで構成されているのに対して清掃装置32は、2個の回転スクレーパで構成される。
清掃装置32は、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41で構成されるが、この第2回転スクレーパ41が清掃装置31の第3回転スクレーパ42と同じ機能を発揮する。このため清掃装置32において、夾雑物が落下する噛み合い部は、第1回転スクレーパ33と第2回転スクレーパ41との噛み合い部48である。
清掃装置32は、清掃装置31と比較して第1回転スクレーパ33の設置高さが低く、第2回転スクレーパ41が第1回転スクレーパ33のほぼ真下に設置されている。さらに清掃装置32の第2回転スクレーパ41は、ディスクスクリーン21に近接して配置されている。これは噛み合い部48の向きAをできるだけ下向きとするためである。清掃装置32を備えるディスクスクリーン装置は、第2回転スクレーパ41を清掃装置31の第3回転スクレーパ42とすることで、清掃装置31を備えるディスクスクリーン装置1と同じ要領で運転することができる。
清掃装置32の噛み合い部48の方向Aは、ほぼ水平方向であり、清掃装置31と比較すると夾雑物が落下し難いが、清掃装置31の第3回転スクレーパ42と同様に、第2回転スクレーパ41を回転させることができるので噛み合い部48に夾雑物が堆積し難く、また堆積した場合であっても清掃運転により取り除くことができる。
清掃装置32は、2個の回転スクレーパで構成されるため清掃装置31に比較して安価であり、また広い設置スペースを必要としないためディスクスクリーン装置1をコンパクトにすることができる。
上記清掃装置32の他、清掃装置31の技術的思想に基づき、さらに清掃装置を変形することもできる。例えば、4個あるいは5個の回転スクレーパを用いて清掃装置を構成してもよい。4個回転スクレーパを用いて清掃装置を構成する場合には、第4回転スクレーパを清掃装置31の第3回転スクレーパと同様に機能させ、第3回転スクレーパと第4回転スクレーパとの噛み合い部から夾雑物を落下させる。同様に5個回転スクレーパを用いて清掃装置を構成する場合には、第5回転スクレーパを清掃装置31の第3回転スクレーパと同様に機能させ、第4回転スクレーパと第5回転スクレーパとの噛み合い部から夾雑物を落下させる。
上記説明から分かるようにn個の回転スクレーパで清掃装置を構成した場合、第n−1回転スクレーパと第n回転スクレーパとの噛み合い部を夾雑物の落下位置とすればよい。清掃装置の回転スクレーパの個数を多くすれば、噛み合い部の方向Aを鉛直真下方向とすることができるので、夾雑物が落下し易い。一方でコストが高く、広い設置スペースが必要となる。
また第1実施形態の清掃装置31では、構成する全ての回転スクレーパを同一の形状、同一寸法としているが、回転スクレーパの寸法を一部変更してもよい。例えば、清掃装置31の第3回転スクレーパを小径とすれば、図6において第2回転スクレーパ41及び第3回転スクレーパ42をディスクスクリーン21側に寄せることが可能となり、噛み合い部48の方向Aをより真下方向にすることができる。
以上のように清掃装置は種々の変形例が考えられるが、排水処理量、夾雑物の量、種類、設置スペース、製作費用等から適宜好ましいものを選択して使用すればよい。この場合であっても第1実施形態のディスクスクリーン装置1の清掃装置31と同様に、隣り合う回転スクレーパの間に夾雑物が噛み込み駆動装置が過負荷とならないように、運転制御装置61が、回転スクレーパのタイミングを調節する。これにより安定した運転が可能となり、ディスクスクリーン装置1も十分に機能を発揮することができる。
さらに第1実施形態のディスクスクリーン装置1の清掃装置31と同様に、駆動装置51に安全装置52を設けることで、万一、回転スクレーパに夾雑物が噛み込んだとしても駆動モータ52を確実に保護し、さらに一次的に夾雑物が噛み込んだとしても噛み込み状態を解消し自動復旧させることが可能となる。これにより装置を適切に保護しつつ長期間の運転が可能となる。
次に、本発明の第2実施形態のディスクスクリーン装置について説明する。図1から図8に示す第1実施形態のディスクスクリーン装置1と同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第2実施形態のディスクスクリーン装置(図示省略)は、第1実施形態のディスクスクリーン装置1と基本構成は同一であるが、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の駆動モータ52の構造が、第1実施形態の駆動モータ52と異なる。
第1実施形態のディスクスクリーン装置1では、駆動モータ52がブレーキ付きのモータではないため正転状態において逆転指令を受けても惰性で正転する状態が発生する。これに起因する第2回転スクレーパ41と第3回転スクレーパ42との噛み合い部48への夾雑物の噛み込みを防止するために、運転制御装置61において動作指令のタイミングを調節する。
これに対して、第2実施形態のディスクスクリーン装置では、第3回転スクレーパ42の駆動モータと同様に、ディスクスクリーン21及び第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の駆動モータ52をブレーキ付きのモータとする。これにより惰性による回転を防止でき、正転、逆転、停止に指令の迅速に対応することができる。
第2実施形態のディスクスクリーン装置では、ディスクスクリーン21、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の駆動モータ52、第3回転スクレーパ42の駆動モータともブレーキ付きのモータを使用するので動作遅れが発生せず、全ての回転スクレーパに同じタイミングで指令が発せられても夾雑物の噛み込みは発生しない。つまりブレーキ付き駆動モータは、動作遅れを防止することで第2回転スクレーパ41と第3回転スクレーパ42との噛み合い部48への夾雑物の噛み込みを防止する、噛み込み防止手段としても機能する。
ディスクスクリーン21、第1回転スクレーパ33及び第2回転スクレーパ41の駆動モータ52をブレーキ付きのモータとすれば、第1実施形態の運転制御装置61のようにタイミングを調節して動作指令を発しなくてもよいが、タイミングを調節して動作指令を発する運転制御装置61を併用すれば、より確実に回転スクレーパの間に夾雑物が噛み込み、駆動モータが過負荷となることを防止できる。
さらに第1実施形態のディスクスクリーン装置1と同様に、駆動装置51に安全装置52を設けることで、万一、回転スクレーパに夾雑物が噛み込んだとしても駆動モータ52を確実に保護し、さらに一時的に夾雑物が噛み込んだとしても噛み込み状態を解消し自動復旧させることが可能となる。これにより装置を適切に保護しつつ長期間の運転が可能となる。
以上、第1実施形態及び第2実施形態のディスクスクリーン装置を用いて、本発明に係るディスクスクリーン装置を説明したが、本発明に係るディスクスクリーン装置は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、第2実施形態のディスクスクリーン装置において、ディスクスクリーン21と第1及び第2回転スクレーパとを異なる駆動モータで駆動させるようにし、第1及び第2回転スクレーパを駆動するモータのみブレーキ付きモータとしてもよい。また上記実施形態では、同一形状、同一寸法の回転スクレーパを使用する例を示したが、形状、寸法が異なっていてもよい。また回転スクレーパ、ディスクスクリーンの形成要領も上記実施形態に限定されるものではない。
図面を参照しながら好適なディスクスクリーン装置及びその運転方法について説明したが、当業者であれば、本件明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1 ディスクスクリーン装置
11 ケーシング
15 流入タンク
17 レベル計
21 ディスクスクリーン
22 ディスク
26 回転軸
31 清掃装置
32 清掃装置
33 第1回転スクレーパ
34 回転軸
35 櫛歯
41 第2回転スクレーパ
42 第3回転スクレーパ
45 回転軸
46 回転軸
48 噛み合い部
51 駆動装置
52 駆動モータ
53 動力伝達機構
54 動力伝達機構
56 安全装置
57 トルク検出機構
58 タイマー
61 運転制御装置
71 タイマー,計時手段
A 噛み合い部の向き

Claims (5)

  1. ディスクが所定の間隔で複数枚並べられ形成された、回転し処理液体中の夾雑物を除去するディスクスクリーンと、
    前記ディスクスクリーンに付着した前記夾雑物を取り除く、順次互いに噛み合い夾雑物を移し取り除去するn個(nは、2以上の整数)以上の回転スクレーパを備える清掃装置と、
    前記清掃装置を駆動する駆動手段と、
    隣り合う前記回転スクレーパの間に前記夾雑物が噛み込み、前記駆動手段が過負荷となることを防止する噛込み防止手段と、
    を備えることを特徴とするディスクスクリーン装置。
  2. 前記噛込み防止手段は、隣り合う前記回転スクレーパの正回転、逆回転、停止のタイミングを調節し、夾雑物の噛み込みを防止することを特徴とする請求項1に記載のディスクスクリーン装置。
  3. さらに運転制御装置を備え、
    前記運転制御装置は、前記回転スクレーパに発する指令のタイミングを調節する指令調節手段を有し、
    前記噛込み防止手段が、前記運転制御装置であり、
    前記運転制御装置は、前記指令調節手段を介し、隣り合う回転スクレーパに対して異なるタイミングで指令を発することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディスクスクリーン装置。
  4. 前記駆動手段は、
    駆動モータと、
    トルク検出機構を備え、トルクが予め定める設定値を超えると前記駆動モータを停止させる信号を出力する安全手段と、
    を備え、
    前記安全手段は、前記回転スクレーパが停止状態から正転又は逆転に切り替わるとき、また前記回転スクレーパが正転から逆転又は逆転から正転に切り替わるとき、切り替え時を起点に予め設定された時間が経過するまでの間、トルクが予め定める設定値を超えても前記駆動モータの停止信号を出力しないことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のディスクスクリーン装置。
  5. さらに運転制御装置を備え、
    前記駆動手段は、停止後に前記回転スクレーパが惰性で回転することを防止する手段を備え、
    前記噛込み防止手段が、当該駆動手段であり、
    当該駆動手段は、前記運転制御装置から起動、停止又は反転指令を受けると前記回転スクレーパを直ちに起動、停止又は反転させ、隣り合う回転スクレーパの間に前記夾雑物が噛み込むことを防止することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のディスクスクリーン装置。
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