JP2018176023A - 潤滑油フィルタ洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内側から外側へ向かって潤滑油を濾過する筒状の潤滑油フィルタを、ムラなく、効率的且つ迅速に洗浄する。
【解決手段】内側から外側へ向かって潤滑油を濾過するキャンドルフィルタ20を洗浄する潤滑油フィルタ洗浄装置である。キャンドルフィルタ20の筒内に挿入されることで、キャンドルフィルタ20を起立した姿勢で支持する、上下に延びるように設けられた支持棒7と、キャンドルフィルタ20の外側から、筒内に挿入された支持棒7に向けて高圧洗浄水RWを噴射するように固定された洗浄用高圧ノズル11と、を備えている。
【選択図】図8

Description

本発明は、潤滑油フィルタを洗浄する潤滑油フィルタ洗浄装置に関し、特に、内側から外側へ向かって潤滑油を濾過する筒状の潤滑油フィルタを洗浄する潤滑油フィルタ洗浄装置に関するものである。
日々大量の電気が消費される(車両等の)生産工場では、外部から供給される電力のみに頼るのではなく、例えば工場内に設置されたガスエンジン発電機を用いた自家発電が従来から行われている。
かかるガスエンジン発電機では、車両等に搭載されるエンジンと同様に、摩擦部分の潤滑等を行うために潤滑油が用いられている(特許文献1参照)。このため、ガスエンジン発電機では、潤滑油に含まれる不純物を取り除くべく、潤滑油を濾過する必要があるが、ガスエンジン発電機は車両等に搭載されるエンジンに比して非常に大きく、大量の潤滑油が必要となることから、潤滑油の濾過には通常多数の潤滑油フィルタが用いられる。
特開平10−026036号公報
ところで、不純物が付着すると潤滑油フィルタに目詰まり等が生じるため、定期的に潤滑油フィルタを洗浄する必要があるが、ガスエンジン発電機では上述の如く多数の潤滑油フィルタが用いられるため、一本一本の潤滑油フィルタの洗浄には迅速性が要求される。
ここで、潤滑油フィルタを洗浄する際には、例えば、潤滑油フィルタを治具に立て掛け、作業者が高圧洗浄ガン等を用いて、高圧の洗浄液(洗浄水等)を立て掛けられた潤滑油フィルタに吹付けて不純物を除去する(汚れを落とす)のが一般的である。しかしながら、このような洗浄方法には以下のような問題がある。
すなわち、作業者が高圧洗浄ガンから高圧洗浄液を噴射した際、噴射の反力で高圧洗浄ガンを持つ作業者の手が揺れるため、潤滑油フィルタにおける洗浄液が当たる位置や、潤滑油フィルタへの洗浄液の衝突圧が一定せず、部位により洗浄度合にばらつきが生じるおそれがある。このため、洗浄液が当たっていない箇所を洗浄するべく位置を変えると、潤滑油フィルタが動いたり、倒れたりすることから、洗浄作業が捗らないという問題がある。
また、特に、内側から外側へ向かって潤滑油を濾過する筒状の潤滑油フィルタを洗浄する場合には、不純物が潤滑油フィルタの内側に付着していることから、潤滑油フィルタの外側から高圧洗浄液を噴射すると、洗浄液が当たった部位の対向面(反対側の内側面)に、洗浄液によって飛ばされた不純物が再付着する場合がある。このような、不純物の再付着が繰り返されると、洗浄作業が中々進まず、一本の潤滑油フィルタにかかる洗浄時間が長くなるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内側から外側へ向かって潤滑油を濾過する筒状の潤滑油フィルタを洗浄する際に、潤滑油フィルタをムラなく、効率的且つ迅速に洗浄する技術を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る潤滑油フィルタ洗浄装置では、潤滑油フィルタの筒内に挿入される支持棒で潤滑油フィルタを支持するのみならず、洗浄液で飛ばされた不純物を当該支持棒に当てるようにしている。
具体的には、本発明は、内側から外側へ向かって潤滑油を濾過する筒状の潤滑油フィルタを洗浄する潤滑油フィルタ洗浄装置を対象としている。
そして、上記潤滑油フィルタ洗浄装置は、上記潤滑油フィルタの筒内に挿入されることで、当該潤滑油フィルタを起立した姿勢で支持する、上下に延びるように設けられた支持棒と、上記潤滑油フィルタの外側から、筒内に挿入された上記支持棒に向けて洗浄液を噴射するように固定された噴射ノズルと、を備えていることを特徴とするものである。
この構成によれば、筒内に挿入された支持棒によって潤滑油フィルタを支持するとともに、作業者が持った高圧洗浄ガン等ではなく、潤滑油フィルタ洗浄装置において固定された不動の噴射ノズルによって洗浄液を噴射することから、噴射ノズルと潤滑油フィルタとの距離や、潤滑油フィルタに対する噴射ノズルの噴射角度等が一定に保たれることになる。これにより、支持棒を筒内に挿入するだけで、潤滑油フィルタの位置決めを容易に行うことができるとともに、潤滑油フィルタにおける洗浄液が当たる位置や、潤滑油フィルタへの洗浄液の衝突圧を一定に保つことができる。したがって、簡単な作業で、潤滑油フィルタの部位により洗浄度合にばらつきが生じるのを抑えることができ、潤滑油フィルタをムラなく且つ迅速に洗浄することができる。
また、噴射ノズルは、潤滑油フィルタの外側から、筒内に挿入された支持棒に向けて洗浄液を噴射するように固定されていることから、潤滑油フィルタの内側に付着し且つ洗浄液で飛ばされた不純物は、潤滑油フィルタにおける反対側の内側面に再付着することなく、支持棒に当たることになる。そうして、支持棒は上下に延びるように設けられていることから、支持棒に当たった不純物は、洗浄液と共に支持棒に沿って流下することになる。また、潤滑油フィルタは、起立した姿勢で支持されていて、下端が開放されていることから、支持棒に沿って流下した不純物は、洗浄液と共に潤滑油フィルタの下端から排出されることになる。このように、潤滑油フィルタの内側に付着した不純物が、潤滑油フィルタの内側で再付着を繰り返すことなく、速やかに潤滑油フィルタから排出されるので、潤滑油フィルタを効率的且つ迅速に洗浄することができる。
以上説明したように、本発明に係る潤滑油フィルタ洗浄装置によれば、内側から外側へ向かって潤滑油を濾過する筒状の潤滑油フィルタを、ムラなく、効率的且つ迅速に洗浄することができる。
本発明の実施形態に係る潤滑油フィルタ洗浄装置を模式的に示す斜視図である。 潤滑油フィルタ洗浄装置を模式的に示す側面図である。 図2のIII−III線の矢視断面図である。 洗浄対象であるキャンドルフィルタを模式的に示す斜視図である。 キャンドルフィルタを用いた濾過装置の一例を模式的に示す図である。 キャンドルフィルタを潤滑油フィルタ洗浄装置にセットした状態を模式的に示す図である。 支持棒と噴射ノズルとの関係を模式的に示す図であり、同図(a)は、両者の平面的な位置関係を示し、同図(b)は、両者の機能的な関係を示している。 キャンドルフィルタの洗浄時の状態を模式的に説明する図である。 従来のキャンドルフィルタの洗浄方法を模式的に説明する図である。 従来のキャンドルフィルタの洗浄方法を模式的に説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る潤滑油フィルタ洗浄装置1を模式的に示す斜視図であり、図2は、潤滑油フィルタ洗浄装置1を模式的に示す側面図であり、図3は、図2のIII−III線の矢視断面図である。この潤滑油フィルタ洗浄装置1は、作業者が、当該潤滑油フィルタ洗浄装置1の内部にキャンドルフィルタ(潤滑油フィルタ)20をセットし、当該潤滑油フィルタ洗浄装置1に取り付けられた高圧洗浄ガン15のレバーを引くことで、洗浄用高圧ノズル(噴射ノズル)11から噴射される高圧洗浄水(洗浄液)RWによってキャンドルフィルタ(潤滑油フィルタ)20を半自動的に洗浄するように構成されている。
図4は、洗浄対象であるキャンドルフィルタ20を模式的に示す斜視図であり、図5は、キャンドルフィルタ20を用いた濾過装置30の一例を模式的に示す図である。キャンドルフィルタ20は、図4に示すように、各々ポリエチレンから成る3つのチューブ20a,20b,20cを径方向に積層させて形成された、円筒状の3層フィルタである。このキャンドルフィルタ20は、例えば34μのメッシュ幅を有していて、潤滑油に含まれる不純物の除去に好適に用いられる。
このキャンドルフィルタ20は、図5に示すような濾過装置30内に多数(例えば48本)設置されて、例えばガスエンジン発電機(図示せず)の摩擦部分の潤滑等を行うための潤滑油を濾過するために用いられる。この濾過装置30では、摩擦部分の潤滑に用いられた潤滑油が、上下の流入口31,32から流入した後、上下からキャンドルフィルタ20の内側(筒内)に入り、内側から外側へ向かってキャンドルフィルタ20を通過することで、濾過されるようになっている。そうして、内側から外側へ向かってキャンドルフィルタ20を通過することで濾過された潤滑油は、流出口33から流出して再び摩擦部分へ供給される。なお、図5の符号21は、キャンドルフィルタ20を濾過装置30に設置するために、キャンドルフィルタ20の両端部に取り付けられたOリングを示している。
このように、内側から外側へ向かって潤滑油を濾過するため、キャンドルフィルタ20の内側面には、図5で示すように、潤滑油に含まれる不純物50が付着することになる。このような不純物50が付着するとキャンドルフィルタ20に目詰まり等が生じるため、定期的にキャンドルフィルタ20を洗浄する必要があるところ、本実施形態では、上記潤滑油フィルタ洗浄装置1を用いて、キャンドルフィルタ20の洗浄を行うようにしている。
−装置構成−
潤滑油フィルタ洗浄装置1は、図1に示すように、直方体をなすように組み上げられたフレーム2と、フレーム2の底部に設けられた架台6と、架台6から上方に延びる支持棒7と、フレーム2の上部に設けられた衝撃吸収バー8と、フレーム2の上端部に設けられた横配管9と、横配管9の両端部からそれぞれ下方に延びる縦配管10,12と、これら縦配管10,12にそれぞれ設けられた洗浄用高圧ノズル11および回転用高圧ノズル13と、を備えている。
フレーム2は、平面視にて正方形の四隅に位置するように配置され、各々上下に延びる4本の支柱3と、相隣り合う支柱3同士の上端部を連結する4本の上側連結部材4と、相隣り合う支柱3同士の下端部を連結する4本の下側連結部材5と、を有していて、直方体をなすように組み上げられている。これらの支柱3、上側連結部材4および下側連結部材5は、例えばステンレス等の金属で構成されている。図示省略するが、フレーム2の4つの側面には、透明なタフロイド板が各側面全体を覆うようにそれぞれ取り付けられているとともに、フレーム2の上面には、透明なタフロイド板から成る開閉式の蓋が上面全体を覆うように取り付けられている。換言すると、潤滑油フィルタ洗浄装置1は、開閉式の蓋を閉じた状態では、その底部以外がタフロイド板で覆われており、それ故、洗浄用高圧ノズル11および回転用高圧ノズル13から洗浄水が噴射されても、洗浄水が周囲に飛び散ることなく、底部から排水されるようになっている。
架台6は、例えばステンレス等の金属で構成されていて、図1に示すように、4本の下側連結部材5のうち横配管9と平行に延びる2本の下側連結部材5を繋ぐように、フレーム2の底部に設けられている。この架台6は、板状の部材ではなく、棒状ないし筒状の細長い部材で構成されており、図3に示すように、潤滑油フィルタ洗浄装置1の底部をほとんど塞がないような態様で設けられている。架台6の中央部には、支持棒7を挿し込むための取付け孔(図示せず)が形成されている。
支持棒7は、例えばステンレス等の金属で構成されていて、その下端部を取付け孔に挿し込むことで架台6に固定されている。支持棒7は、その上端部が上側連結部材4と略同じ高さになるように、架台6から上方に延びている。この支持棒7は、キャンドルフィルタ20を上から被せて、キャンドルフィルタ20の筒内に挿入されることで、キャンドルフィルタ20を起立した姿勢で支持するものである。この支持棒7の上端部には、例えばMCナイロン製のキャップ17が着脱自在に取り付けられている。キャップ17は、基本的には支持棒7の上端部に取り付けられているが、キャンドルフィルタ20を支持棒7に被せる際や、キャンドルフィルタ20を支持棒7から抜き取る際には、支持棒7の上端部から取り外される。
衝撃吸収バー8は、例えばステンレス等の金属で構成されていて、図1に示すように、横配管9と平行に延びており、4本の上側連結部材4のうち横配管9が延びる方向で対向する2本の上側連結部材4に掛け渡されている。この衝撃吸収バー8は、支持棒7に対して、洗浄用高圧ノズル11および回転用高圧ノズル13が設けられる側とは反対側に位置するとともに、キャップ17と常時接触するような位置に設けられている。
横配管9は、フレーム2の上端部において、固定部材(図示せず)を介して、支柱3の上端部や上側連結部材4に固定されている。この横配管9の中央部には高圧洗浄ガン15の先端部を固定することが可能な固定部(図示せず)が設けられており、高圧洗浄ガン15の先端部を固定部に固定した後、作業者が高圧洗浄ガン15のレバーを引くと、高圧洗浄水が横配管9の両端部に向かって流れるようになっている。
縦配管10は、横配管9の一方側(図の奥側)の端部から下方に延びている。この縦配管10には、図2に示すように、上下に等間隔を空けて6つの洗浄用高圧ノズル11が設けられている。それ故、作業者が高圧洗浄ガン15のレバーを引くと、横配管9の一方側の端部に向かって流れた洗浄水が、縦配管10内を流下して、6つの洗浄用高圧ノズル11から噴射されるようになっている。なお、6つの洗浄用高圧ノズル11は、支持棒7により起立した姿勢で支持されるキャンドルフィルタ20に対して、6つの洗浄用高圧ノズル11から噴射された高圧洗浄水RWが、キャンドルフィルタ20の全長に亘って当たるように、上下方向の間隔が調整されている(図8参照)。
一方、縦配管12は、横配管9の他方側(図の手前側)の端部から下方に延びている。この縦配管12には、図2に示すように、6つの洗浄用高圧ノズル11のうち一番上に設けられた洗浄用高圧ノズル11と略同じ高さに回転用高圧ノズル13が設けられている。それ故、作業者が高圧洗浄ガン15のレバーを引くと、横配管9の他方側の端部に向かって流れた洗浄水が、縦配管12内を流下して、回転用高圧ノズル13から噴射されるようになっている。
6つの洗浄用高圧ノズル11は、図3の一点鎖線で示すように、その先端部が支持棒7の中心に向かって延びるように縦配管10に設けられている。換言すると、6つの洗浄用高圧ノズル11は、キャンドルフィルタ20の外側から、筒内に挿入された支持棒7に向けて高圧洗浄水RWを噴射するように、縦配管10および横配管9を介してフレーム2に固定されている。それ故、6つの洗浄用高圧ノズル11から噴射された高圧洗浄水RWは、常に一定の距離で且つ一定の角度で、支持棒7に当たるようになっている。一方、回転用高圧ノズル13は、図3の二点鎖線で示すように、その先端部が支持棒7の接線方向に向かって延びるように縦配管12に設けられている。それ故、回転用高圧ノズル13から噴射された高圧水PWは、支持棒7の周面をかすめるようになっている。
−洗浄方法−
図9および図10は、従来のキャンドルフィルタ20の洗浄方法を模式的に説明する図である。以下では、これら図9および図10に示される従来のキャンドルフィルタ20の洗浄方法と随時比較しながら、以上のように構成された潤滑油フィルタ洗浄装置1を用いた洗浄方法について説明する。
潤滑油フィルタ洗浄装置1を用いて、キャンドルフィルタ20を洗浄する場合には、先ず、開閉式の蓋を開けて、潤滑油フィルタ洗浄装置1の上部を開放するとともに、支持棒7の上端部に取り付けられたキャップ17を取り外す。
次いで、支持棒7に対してキャンドルフィルタ20を上から被せ、図6に示すように、支持棒7がキャンドルフィルタ20の筒内に挿入された状態とすることで、支持棒7によってキャンドルフィルタ20を起立した姿勢で支持する。その後、支持棒7の上端部にキャップ17を取り付け、開閉式の蓋を閉める。
この状態で、横配管9の固定部に先端部が固定された高圧洗浄ガン15のレバーを作業者が引くと、洗浄用高圧ノズル11から高圧洗浄水RWが噴射されるとともに、回転用高圧ノズル13から高圧水PWが噴射される。
ここで、従来のキャンドルフィルタ20の洗浄方法について説明すると、図9に示すように、キャンドルフィルタ20を治具40に立て掛け、作業者が高圧洗浄ガン15を用いて、高圧洗浄水を立て掛けられたキャンドルフィルタ20に吹付けて不純物50を除去する(汚れを落とす)のが一般的であった。しかしながら、このような洗浄方法では、図9の矢印で示すように、高圧洗浄水の噴射の反力で高圧洗浄ガン15を持つ作業者の手が揺れるため、キャンドルフィルタ20における洗浄水が当たる位置や、キャンドルフィルタ20への洗浄水の衝突圧が一定せず、部位により洗浄度合にばらつきが生じることがあった。
この点、本実施形態の潤滑油フィルタ洗浄装置1では、筒内に挿入された支持棒7によってキャンドルフィルタ20を支持するとともに、作業者が持った高圧洗浄ガン15ではなく、フレーム2に固定された洗浄用高圧ノズル11によって高圧洗浄水RWを噴射することから、洗浄用高圧ノズル11とキャンドルフィルタ20との距離や、キャンドルフィルタ20に対する洗浄用高圧ノズル11の噴射角度等が一定に保たれることになる。したがって、キャンドルフィルタ20における洗浄水が当たる位置や、キャンドルフィルタ20への洗浄水の衝突圧を一定に保つことができる。これにより、キャンドルフィルタ20の部位により洗浄度合にばらつきが生じるのを抑えることができるので、キャンドルフィルタ20をムラなく且つ迅速に洗浄することが可能となる。
そうして、洗浄用高圧ノズル11の先端部は支持棒7の中心に向かって延びていることから、洗浄用高圧ノズル11から噴射された高圧洗浄水RWは、図7(a)に示すように、支持棒7が挿入されたキャンドルフィルタ20の外周面に対し法線方向から当たることになる。これにより、キャンドルフィルタ20の内周面に付着した不純物50(汚れ等)が、高圧洗浄水RWの衝突圧によって飛ばされる(落とされる)ことになる。
これに対し、回転用高圧ノズル13の先端部は支持棒7の接線方向に向かって延びていることから、回転用高圧ノズル13から噴射された高圧水PWは、図7(a)に示すように、支持棒7が挿入されたキャンドルフィルタ20の外周面に対し略接線方向から当たることになる。ここで、キャンドルフィルタ20は、筒内に支持棒7が挿入されているだけであり、支持棒7に固定されている訳ではないので、回転用高圧ノズル13から噴射された高圧水PWがキャンドルフィルタ20に対し略接線方向から当たると、かかる高圧水PWの水圧が回転推進力となって、図7(b)で示すように、キャンドルフィルタ20が支持棒7を回転中心として回転することになる。
もっとも、支持棒7は下端部が架台6に固定された片持ち梁のような状態であるため、高圧洗浄水RWの水圧によって支持棒7が撓ってしまうと、キャンドルフィルタ20の回転が阻害されることも想定される。この点、本実施形態の潤滑油フィルタ洗浄装置1では、支持棒7に対して、洗浄用高圧ノズル11および回転用高圧ノズル13が設けられる側とは反対側に衝撃吸収バー8を設けていることから、支持棒7が高圧洗浄水RWの水圧により撓ろうとすると、衝撃吸収バー8が支持棒7を支えることになる。これにより、支持棒7は恰も両端固定梁のような状態になるため、高圧洗浄水RWの水圧によって支持棒7が撓るのを抑えて、高圧水PWの水圧によってキャンドルフィルタ20をスムーズに回転させることができる。また、支持棒7の上端部に取り付けられたキャップ17がMCナイロン製であることから、支持棒7と衝撃吸収バー8との当接による衝撃を吸収することができる。
このように、回転用高圧ノズル13から噴射される高圧水PWの水圧によってキャンドルフィルタ20を回転させることから、一方向のみから高圧洗浄水RWが噴射されるにも拘わらず、洗浄用高圧ノズル11から噴射される高圧洗浄水RWによって、キャンドルフィルタ20を全周に亘ってムラなく洗浄することが可能となる。
ここで、図9に示した従来のキャンドルフィルタ20の洗浄方法では、キャンドルフィルタ20の外側から高圧洗浄水RWを噴射すると、図10に示すように、洗浄水RWが当たった部位の対向面(反対側の内側面)に、洗浄水RWで飛ばされた不純物50が再付着する場合があった。このような、不純物50の再付着が繰り返されると、洗浄作業が中々進まず、一本のキャンドルフィルタ20にかかる洗浄時間が長くなるという問題があった。
これに対し、本実施形態の潤滑油フィルタ洗浄装置1では、キャンドルフィルタ20の外側から、筒内に挿入された支持棒7に向けて高圧洗浄水RWを噴射するように、洗浄用高圧ノズル11が固定されていることから、キャンドルフィルタ20の内側に付着し且つ高圧洗浄水RWで飛ばされた不純物50は、図8(a)に示すように、キャンドルフィルタ20における反対側の内側面に再付着することなく、支持棒7に当たることになる。そうして、支持棒7は上下に延びるように設けられていることから、支持棒7に当たった不純物50は、洗浄水RWと共に支持棒7に沿って流下することになる。しかも、キャンドルフィルタ20は、起立した姿勢で支持されていて、下端が開放されていることから、支持棒7に沿って流下した不純物50は、洗浄水RWと共にキャンドルフィルタ20の下端から排出されることになる。
以上のようにして、キャンドルフィルタ20の洗浄が終了すると、開閉式の蓋を開けて、潤滑油フィルタ洗浄装置1の上部を開放するとともに、支持棒7の上端部に取り付けられたキャップ17を取り外す。
次いで、キャンドルフィルタ20を上方に持ち上げて支持棒7から抜き取り、上述した手順と全く同様の手順で次のキャンドルフィルタ20をセットし、洗浄を開始する。このような作業を繰り返すことで、ガスエンジン発電機等の濾過装置30に用いられる多数のキャンドルフィルタ20をムラなく、効率的且つ迅速に洗浄することが可能となる。
−効果−
以上説明したように、本実施形態の潤滑油フィルタ洗浄装置1によれば、筒内に挿入された支持棒7によってキャンドルフィルタ20を支持するとともに、固定された洗浄用高圧ノズル11によって高圧洗浄水RWを噴射することから、キャンドルフィルタ20の位置決めを容易に行うことができるとともに、キャンドルフィルタ20における高圧洗浄水RWが当たる位置や、キャンドルフィルタ20への高圧洗浄水RWの衝突圧を一定に保つことができる。
また、高圧洗浄水RWがキャンドルフィルタ20の全長に亘って当たるように、6つの洗浄用高圧ノズル11の上下方向の間隔を調整するとともに、回転用高圧ノズル13から噴射される高圧水PWの水圧によってキャンドルフィルタ20を回転させることから、洗浄用高圧ノズル11から噴射される高圧洗浄水RWによって、キャンドルフィルタ20を全長且つ全周に亘ってムラなく洗浄することができる。
さらに、キャンドルフィルタ20の外側から、筒内に挿入された支持棒7に向けて高圧洗浄水RWを噴射するように洗浄用高圧ノズル11を固定することから、キャンドルフィルタ20の内側に付着し且つ高圧洗浄水RWで飛ばされた不純物50を、支持棒7に当てることができ、これにより、不純物50がキャンドルフィルタ20における反対側の内側面に再付着するのを抑えることができる。
また、キャンドルフィルタ20は、起立した姿勢で支持されていて、下端が開放されていることから、支持棒7に沿って流下した不純物50を洗浄水RWと共にキャンドルフィルタ20の下端から排出することができる。
したがって、本実施形態の潤滑油フィルタ洗浄装置1によれば、内側から外側へ向かって潤滑油を濾過する円筒状のキャンドルフィルタ20を、ムラなく、効率的且つ迅速に洗浄することができる。
加えて、支持棒7を衝撃吸収バー8で支えるという簡単な構造で、高圧洗浄水RWの水圧によって支持棒7が撓るのを抑えて、高圧水PWの水圧によってキャンドルフィルタ20をスムーズに回転させることができる。
さらに、上記図9に示した従来の洗浄方法では、高圧洗浄ガン15から噴射された洗浄水が周囲に飛び散るため、キャンドルフィルタ20の洗浄には、比較的広い洗浄スペースが必要であったが、潤滑油フィルタ洗浄装置1は、その底部以外がタフロイド板で覆われており、高圧洗浄水RWや高圧水PWが周囲に飛び散ることなく、底部から排水されるので、洗浄スペースの縮小を図ることができる。
また、キャンドルフィルタ20のセットと高圧洗浄ガン15のレバーを引くことを除けば、キャンドルフィルタ20が半自動的に洗浄されるので、上記図9に示した従来の洗浄方法に比して、作業者の負担を大幅に軽減することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、下端部が架台6に固定された支持棒7に対し、キャンドルフィルタ20を上から被せるようにしたが、これに限らず、例えば、フレーム2内にセットされたキャンドルフィルタ20に対し、上方から支持棒7を挿し込み、支持棒7の上端部をフレーム2に固定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、回転用高圧ノズル13から噴射される高圧水PWの水圧によってキャンドルフィルタ20を回転させるようにしたが、これに限らず、例えば、轆轤(ろくろ)のような構造を用いて、キャンドルフィルタ20を回転させるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、キャンドルフィルタ20を回転させるようにしたが、これに限らず、例えば、停止したキャンドルフィルタ20に対し洗浄用高圧ノズル11側を回転させることで、キャンドルフィルタ20の全周を洗浄するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、キャンドルフィルタ20を回転させるようにしたが、これに限らず、例えば、洗浄用高圧ノズル11を平面視で一箇所ではなく複数箇所に設けて、キャンドルフィルタ20に対し複数の方向から高圧洗浄水RWを噴射することで、キャンドルフィルタ20を回転させることなく、キャンドルフィルタ20の全周を洗浄するようにしてもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、内側から外側へ向かって潤滑油を濾過する筒状の潤滑油フィルタを、ムラなく、効率的且つ迅速に洗浄することができるので、潤滑油フィルタ洗浄装置に適用して極めて有益である。
1 潤滑油フィルタ洗浄装置
7 支持棒
11 洗浄用高圧ノズル(噴射ノズル)
20 キャンドルフィルタ(潤滑油フィルタ)
RW 高圧洗浄水(洗浄液)

Claims (1)

  1. 内側から外側へ向かって潤滑油を濾過する筒状の潤滑油フィルタを洗浄する潤滑油フィルタ洗浄装置であって、
    上記潤滑油フィルタの筒内に挿入されることで、当該潤滑油フィルタを起立した姿勢で支持する、上下に延びるように設けられた支持棒と、
    上記潤滑油フィルタの外側から、筒内に挿入された上記支持棒に向けて洗浄液を噴射するように固定された噴射ノズルと、を備えていることを特徴とする潤滑油フィルタ洗浄装置。
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