JP2018175610A - 物干し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】物干し竿の吊下げ姿勢を簡単に調整することが可能な物干し装置を提供する。
【解決手段】物干し装置は、物干し竿1と、紐状部材Zにより物干し竿1を昇降可能に吊り下げる装置本体2と、を備え、装置本体2は、ボビン30と、第1掛架部31と、第2掛架部32と、位置変更部33と、を有する。ボビン30は、正逆の回転が可能であり、当該回転の向きに応じて紐状部材Zの巻取り及び繰出しを選択的に行う。第1掛架部31及び第2掛架部32は、紐状部材Zのうちのボビン30から繰り出された部分が順に掛架される。位置変更部33は、第1掛架部31の設置位置の変更を可能にするものである。
【選択図】図6
【解決手段】物干し装置は、物干し竿1と、紐状部材Zにより物干し竿1を昇降可能に吊り下げる装置本体2と、を備え、装置本体2は、ボビン30と、第1掛架部31と、第2掛架部32と、位置変更部33と、を有する。ボビン30は、正逆の回転が可能であり、当該回転の向きに応じて紐状部材Zの巻取り及び繰出しを選択的に行う。第1掛架部31及び第2掛架部32は、紐状部材Zのうちのボビン30から繰り出された部分が順に掛架される。位置変更部33は、第1掛架部31の設置位置の変更を可能にするものである。
【選択図】図6
Description
本発明は、紐状部材により物干し竿を昇降可能に吊り下げる技術に関する。
物干し装置には、2本の紐状部材により物干し竿を昇降可能に吊り下げるものが存在する(例えば、特許文献1参照)。具体的には、正逆の回転が可能なボビンが紐状部材ごとに設けられており、当該ボビンの回転により、その回転の向きに応じた紐状部材の巻取り及び繰出しが選択的に行われる。又、2本の紐状部材の長さは、物干し竿の吊下げ姿勢が水平姿勢となる様に、物干し装置の製造段階において決められる
上述の如く紐状部材の長さを決めたとしても、設計誤差や、各部(例えばボビン)の遊び、経年に伴う紐状部材の伸縮等が原因となって、物干し竿の吊下げ姿勢が、水平から傾いた姿勢になってしまうことがある。しかしながら、従来の物干し装置は、物干し竿の吊下げ姿勢を調整する手段を持たない、或いは持っていたとしても、物干し竿と紐状部材との連結位置を調整するものであって微調整が難しいものであった。
そこで本発明の目的は、物干し竿の吊下げ姿勢を簡単に調整することが可能な物干し装置を提供することである。
本発明に係る物干し装置は、物干し竿と、紐状部材により物干し竿を昇降可能に吊り下げる装置本体と、を備え、装置本体は、ボビンと、第1掛架部と、第2掛架部と、位置変更部と、を有する。ボビンは、正逆の回転が可能であり、当該回転の向きに応じて紐状部材の巻取り及び繰出しを選択的に行う。第1掛架部及び第2掛架部は、紐状部材のうちのボビンから繰り出された部分が順に掛架される。位置変更部は、第1掛架部の設置位置の変更を可能にするものである。
上記物干し装置によれば、第1掛架部の設置位置を変更することにより、紐状部材のうちのボビンと第2掛架部との間の部分(第1掛架部を経由した部分)の長さ(掛架長)を変化させることができる。そして、掛架長の変化量が、紐状部材のうちの第2掛架部から垂れ下がった部分の長さ(垂下長)の変化量として現れる。即ち、掛架長を増加させた分、垂下長が減少し、掛架長を減少させた分、垂下長が増加する。よって、紐状部材の垂下長の調整を簡単に行うことができる。
上記物干し装置において、装置本体は、2本の紐状部材により物干し竿を昇降可能に吊り下げるものであり、紐状部材ごとに、ボビン、第1掛架部、第2掛架部、及び位置変更部を有すると共に、駆動部による正逆の回転が可能なシャフトを更に有していてもよい。又、2つのボビンは、これらのボビンに対してシャフトが共通の回転軸となる様に、当該シャフトに設けられていてもよい。
上記構成によれば、2つのボビンの回転を同期させることができる。よって、2本の紐状部材の巻上げ及び繰出しを同じタイミングで(即ち、同期させて)行うことができる。又、2本の紐状部材の少なくとも何れか一方について垂下長の調整を行うことにより、2本の紐状部材についての垂下長の差を調整することが可能になり、その結果として、物干し竿の吊下げ姿勢を簡単に調整することができる。即ち、物干し竿の吊下げ姿勢が、何らかの原因で水平から傾いた姿勢になった場合でも、水平姿勢に簡単に戻すことができる。
上記物干し装置において、位置変更部は、調整ネジと、可動部と、を含み、調整ネジは、装置本体に支持されると共に正逆の回転が可能であり、可動部は、調整ネジが螺合する雌ネジが形成されており、調整ネジの回転により当該回転の向きに応じた方向へ移動するものであり、当該可動部に第1掛架部が固定されていてもよい。この構成によれば、調整ネジを回転させることで第1掛架部を連続的に移動させることができ、従って、吊下げ姿勢の微調整が可能になる。
上記物干し装置において、位置変更部は、ボビンの回転軸に直交する仮想面内での水平方向において第1掛架部を並進移動させるものであり、第1掛架部は、第2掛架部に対してボビンとは反対側の位置に設置されていてもよい。この構成によれば、装置本体の小型化の実現が可能になる。又、紐状部材の掛架長を変化させる際、第1掛架部を、掛架長の変化量に対して約半分の距離を移動させるだけでよくなる。
上記物干し装置において、第2掛架部は、その設置位置が固定されており、装置本体は、紐状部材のうちの第2掛架部から垂れ下がった部分の弛みを検知する弛み検知部を更に有していてもよい。一例として、弛み検知部は、スイッチレバーを持った検知スイッチであり、第2掛架部の直下でスイッチレバーを紐状部材に接触又は近接させている。この構成によれば、障害物への接触等で物干し竿の降下が妨げられることにより紐状部材に弛みが生じたとき、その弛みを検知することにより、物干し竿の昇降を停止させることができる。よって、物干し装置を安全に動作させることができる。
本発明によれば、物干し竿の吊下げ姿勢を簡単に調整することが可能になる。
[1]物干し装置の構成
図1(A)〜図2は、本発明の実施形態に係る物干し装置を概念的に示した斜視図である。図1(A)〜図2に示される様に、物干し装置は、物干し竿1と、紐状部材Zにより物干し竿1を昇降可能に吊り下げる装置本体2と、を備える。本実施形態では、装置本体2は、2本の紐状部材Zにより物干し竿1を昇降可能に吊り下げるものであり、物干し竿1の左右位置に1つずつ紐状部材Zが繋がれている。又、物干し竿1は、図2に示される様に、その両端部の延伸が可能な構成を有している。
図1(A)〜図2は、本発明の実施形態に係る物干し装置を概念的に示した斜視図である。図1(A)〜図2に示される様に、物干し装置は、物干し竿1と、紐状部材Zにより物干し竿1を昇降可能に吊り下げる装置本体2と、を備える。本実施形態では、装置本体2は、2本の紐状部材Zにより物干し竿1を昇降可能に吊り下げるものであり、物干し竿1の左右位置に1つずつ紐状部材Zが繋がれている。又、物干し竿1は、図2に示される様に、その両端部の延伸が可能な構成を有している。
尚、物干し竿1は、両端部の延伸が可能なものに限らず、片方の端部の延伸のみが可能なものや、何れの両端部も延伸することのできないものであってもよい。又、装置本体2は、2本の紐状部材Zで物干し竿1を吊り下げるものに限らず、3本以上の紐状部材Zで物干し竿1を吊り下げるものであってもよく、何れの場合にも、以下に説明する各部構成を適用することができる。
図3は、装置本体2を、カバー20bを省略して示した底面図である。図3に示される様に、装置本体2は、カバー20bの他に、ベース板20aと、モータ21(特許請求の範囲に記載の「駆動部」に相当)と、ギアボックス22と、シャフト23と、2つの巻取機構3と、制御部4と、を備える。2つの巻取機構3は、2本の紐状部材Zに1つずつ対応しており、対応する紐状部材Zの巻上げ及び繰出しを選択的に行うものである。尚、図3では、2つの巻取機構3が符号A、Bで区別して示されている。
ベース板20aは、例えばアルミニウム製の板にプレス加工等を施すことで形成されたものであり、装置本体2の構成をユニット化するための土台である。そして、ベース板20aが天井等の設置箇所に固定されることにより、当該設置箇所に装置本体2が取り付けられる。本実施形態において、設置箇所への装置本体2の取付作業は、ベース板20aにカバー20bが取り付けられた状態で行われる。具体的には、カバー20bに設けられた取付作業用の孔を通じて、カバー20bの外からドライバ等でネジ留めを行うことにより、ベース板20aが設置箇所に固定される。尚、ベース板20aに対してカバー20bが着脱可能に設けられ、カバー20bを取り外した状態で取付作業が行われてもよい。
本実施形態では更に、ベース板20a及びカバー20bが何れも、物干し竿1の延在方向D1(図1(A)参照)と同方向に延びた形状を呈している。そして、カバー20bには、物干し竿1を装置本体2に収納するための溝部201(図1(B)参照)が設けられており、溝部201に収納されたときの物干し竿1の位置(図1(A)参照)が、物干し竿1の上限位置として規定されている。具体的には、溝部201は、物干し竿1と平行になる様に物干し竿1の延在方向D1と同方向に延びている。又、溝部201は、カバー20bの両端面202a及び202bに開口している。即ち、溝部201は、一方の端面202aから他方の端面202bまで一直線に延びている。尚、「平行」という用語には、正確に平行である場合に限らず、物干し装置を正常に動作させることができる範囲で平行と認められる場合が含まれる。以下において、「一致」、「直交」、「水平」等の用語についても同様である。
この様な溝部201の形状によれば、図4に示される様に、物干し竿1を、両端部を延伸させた状態で溝部201に収納することができる。これにより、ユーザは、装置本体2への物干し竿1の収納ごとに両端部を縮める必要がなく、ユーザにとっての利便性が向上する。尚、溝部201の形状は、一方の端面202aから他方の端面202bまで一直線に延びた形状に限らず、物干し竿1の形状や構成等に応じて適宜変形することができる。
モータ21(図3参照)は、正逆の回転が可能であり、その回転が制御部4によって制御される。モータ21の回転は、ギアボックス22による回転量及び回転方向等の変換を経てシャフト23に伝達される。従って、モータ21の回転を制御することにより、シャフト23を、モータ21の回転の向きに応じた方向(正方向又は逆方向)へ選択的に回転させることができる。本実施形態では、シャフト23は、物干し竿1と平行に配されている。
図5(A)及び(B)はそれぞれ、図3に示されるV領域の拡大底面図及び拡大斜視図である。又、図6は、図5(A)に示されるVI−VI線に沿う断面図である。図5(A)〜図6に示される様に、巻取機構3は、ボビン30と、第1掛架部31と、第2掛架部32と、位置変更部33と、を有する。尚、ボビン30については、巻取機構3と同様、図3において符号A、Bで区別して示されている。
2本の紐状部材Zに1つずつ対応する2つのボビン30A及び30B(図3参照)は、これらのボビン30A及び30Bに対してシャフト23が共通の回転軸となる様に、当該シャフト23に設けられている。具体的には、2つのボビン30A及び30Bは、それらの回転中心が何れもシャフト23の回転中心と一致する様にシャフト23に設けられ、当該シャフト23と共に回転する。
従って、各ボビン30は、シャフト23の回転の向きに応じた方向(正方向又は逆方向)へ回転し、その回転の向きに応じて紐状部材Zの巻取り及び繰出しを選択的に行う。又、シャフト23を回転させることにより、ボビン30A及び30Bを同方向へ同じ回転量で回転させることができる。即ち、2つのボビン30A及び30Bの回転を同期させることができる。よって、2本の紐状部材Zの巻上げ及び繰出しを同じタイミングで(即ち、同期させて)行うことができる。
第1掛架部31及び第2掛架部32は、本実施形態では何れも滑車であり、紐状部材Zのうちのボビン30から繰り出された部分が順に掛架されている(図6参照)。即ち、紐状部材Zは、第1掛架部31及び第2掛架部32を順に経て、第2掛架部32の位置から垂れ下がっている。本実施形態では、第1掛架部31及び第2掛架部32は、ボビン30の回転軸(シャフト23)に直交する仮想面(図6参照)内においてボビン30から水平方向へ離間した位置に設けられている。そして、第1掛架部31は、第2掛架部32に対してボビン30とは反対側の位置に設置されている。
第1掛架部31は、その設置位置の変更が可能であり、その変更が、位置変更部33によって実現されている。本実施形態では、位置変更部33は、ボビン30の回転軸(シャフト23)に直交する仮想面内での水平方向において第1掛架部31を並進移動させるものである。
一方、第2掛架部32は、その設置位置が固定されている。従って、装置本体2からの紐状部材Zの垂下位置も固定されており、その位置は変化することがない。本実施形態(図6参照)では、第2掛架部32は、カバー20bに設けられた溝部201の直上に位置する様に配されており、紐状部材Zは、溝部201内の頂点に設けられた貫通孔201aを通って、第2掛架部32から下方へ真っ直ぐ垂れ下がっている。従って、物干し竿1を上昇させたとき、物干し竿1を溝部201内へスムーズに収納することができる。
位置変更部33は、調整ネジ331と、可動部332と、から構成されており、調整ネジ331の回転に応じて可動部332を並進移動させるものである。本実施形態では、位置変更部33は、ボビン30の回転軸に直交する仮想面内での水平方向において可動部332を並進移動させるものである。以下、具体的に説明する。
調整ネジ331は、正逆の回転が可能な状態でベース板20aに支持されている。具体的には、図6において装置本体2の右側を前面側とした場合、ベース板20aには、前端部を鉛直方向に屈曲させることで形成された立設部203が設けられており、当該立設部203を貫通した状態で調整ネジ331が水平に設けられている。
可動部332は、調整ネジ331が螺合する雌ネジ332aが形成されたものであり、調整ネジ331の軸方向におけるスライドが可能となる様に設けられると共に、調整ネジ331と一緒に回転することがない様に調整ネジ331を中心とした回転方向の動きが規制されている。従って、可動部332は、調整ネジ331の回転により当該回転の向きに応じた方向(図6において前方又は後方)へ連続的に移動する。そして、当該可動部332に第1掛架部31が固定されている。よって、調整ネジ331を回転させることにより、当該回転の向きに応じた方向(図6において前方又は後方)へ、可動部332と共に第1掛架部31を移動させることができる。
この様に第1掛架部31を移動させることにより、紐状部材Zのうちのボビン30と第2掛架部32との間の部分(第1掛架部31を経由した部分)の長さ(掛架長L1)を変化させることができる。そして、掛架長L1の変化量が、紐状部材Zのうちの第2掛架部32から垂れ下がった部分の長さ(垂下長L2)の変化量として現れる。即ち、掛架長L1を増加させた分、垂下長L2が減少し、掛架長L1を減少させた分、垂下長L2が増加する。
よって、本実施形態の物干し装置によれば、調整ネジ331を正方向又は逆方向へ回転させることにより、紐状部材Zの垂下長L2の調整を簡単に行うことができる。そして、この様な調整を、巻取機構3A及び3Bの少なくとも何れか一方で行うことにより、2本の紐状部材Zについての垂下長L2の差を調整することが可能になり、その結果として、物干し竿1の吊下げ姿勢を簡単に調整することができる。即ち、物干し竿1の吊下げ姿勢が、何らかの原因で水平から傾いた姿勢になった場合でも、水平姿勢に簡単に戻すことができる。又、本実施形態では、調整ネジ331を回転させることで第1掛架部31を連続的に移動させることができるため、吊下げ姿勢の微調整が可能である。
更に、本実施形態では、第1掛架部31が第2掛架部32に対してボビン30とは反対側の位置に設置されているため、装置本体2の小型化が実現されている。又、紐状部材Zの掛架長L1を変化させる際、第1掛架部31を、掛架長L1の変化量に対して約半分の距離を移動させるだけでよい。
[2]物干し装置での制御
以下、物干し装置において、制御部4が実行する各種制御について説明する。尚、図7は、物干し装置の構成を概念的に示したブロック図である。
以下、物干し装置において、制御部4が実行する各種制御について説明する。尚、図7は、物干し装置の構成を概念的に示したブロック図である。
<紐状部材の弛み検知>
上述した様に、本実施形態の物干し装置では、第2掛架部32の設置位置が固定されているため、第1掛架部31の設置位置が変更された場合でも、装置本体2からの紐状部材Zの垂下位置は変化することがない。従って、物干し竿1が正常に吊り下げられていて、紐状部材Zに張力が付与されているときには、紐状部材Zのうちの第2掛架部32から垂れ下がった部分は、第1掛架部31の設置位置の変更時や物干し竿1の昇降時であっても、殆ど揺らぐことがない。
上述した様に、本実施形態の物干し装置では、第2掛架部32の設置位置が固定されているため、第1掛架部31の設置位置が変更された場合でも、装置本体2からの紐状部材Zの垂下位置は変化することがない。従って、物干し竿1が正常に吊り下げられていて、紐状部材Zに張力が付与されているときには、紐状部材Zのうちの第2掛架部32から垂れ下がった部分は、第1掛架部31の設置位置の変更時や物干し竿1の昇降時であっても、殆ど揺らぐことがない。
そこで、装置本体2は、スイッチレバー51aを持った検知スイッチ51(図5(A)及び(B)参照。特許請求の範囲に記載の「弛み検知部」に相当)を更に有し、当該検知スイッチ51は、第2掛架部32の直下でスイッチレバー51aが紐状部材Zに接触又は近接する様に設置されている。従って、障害物への接触等で物干し竿1の降下が妨げられたとき、紐状部材Zに弛みが生じ、その弛みによってスイッチレバー51aが変位する。そして、スイッチレバー51aの変位が所定量に達したとき、検知スイッチ51がオンになる。尚、本実施形態では、紐状部材Zに弛みが生じたときにスイッチレバー51aの近傍でも弛みが生じる様に、貫通孔201aの開口面積が適度な大きさに設定されている。
即ち、本実施形態では、検知スイッチ51は、紐状部材Zのうちの第2掛架部32から垂れ下がった部分の弛みを検知する弛み検知部として用いられている。そして、制御部4は、検知スイッチ51がオンになったとき、モータ21の回転を停止させることで物干し竿1の昇降を停止する。
この様な弛み検知によれば、物干し竿1の昇降時に異常(ここでは、障害物への接触等)が生じた場合にその昇降を停止させることができるため、物干し装置を安全に動作させることができる。又、本実施形態の物干し装置では、紐状部材Zは、ボビン30から直下に垂らされるのではなく、ボビン30から一旦水平方向(図6において右方向)へ引き出された後、第1掛架部31及び第2掛架部32を経由してボビン30とは別の位置から垂らされている。従って、検知スイッチ51の設置位置について自由度が高く、物干し装置における弛み検知の実現が容易である。
<物干し竿の上限位置検知>
装置本体2は、上限位置(図1(A)参照)に物干し竿1が配されたことを検知する検知スイッチ52(図6参照)を更に有し、当該検知スイッチ52は、溝部201内の頂点に設けられている。そして、物干し竿1が溝部201内に収納されて上限位置に達したとき、検知スイッチ52が、物干し竿1で押されてオンになる。
装置本体2は、上限位置(図1(A)参照)に物干し竿1が配されたことを検知する検知スイッチ52(図6参照)を更に有し、当該検知スイッチ52は、溝部201内の頂点に設けられている。そして、物干し竿1が溝部201内に収納されて上限位置に達したとき、検知スイッチ52が、物干し竿1で押されてオンになる。
即ち、本実施形態では、検知スイッチ52は、物干し竿1が上限位置に達したことを検知する上限位置検知部として用いられている。そして、制御部4は、検知スイッチ52がオンになったとき、モータ21の回転を停止させることで物干し竿1の上昇を停止する。
この様な上限位置検知によれば、物干し竿1が上限位置に達した場合にその上昇を停止させることができるため、モータ21を無駄に動作させることがなくなり、その結果として、モータ21の負荷を低減させることができる。
[3]変形例
上述した物干し装置において、第1掛架部31及び第2掛架部32の設置位置は、上述した位置に限らず、適宜変形することが可能である。一例として、装置本体2に別の掛架部を設け、紐状部材Zのうちのボビン30から繰り出された部分を、別の掛架部に掛架した後に第1掛架部31及び第2掛架部32に順に掛架することにより、第1掛架部31及び第2掛架部32を、ボビン30の回転軸に平行な仮想面内の位置に設けることが可能になる。
上述した物干し装置において、第1掛架部31及び第2掛架部32の設置位置は、上述した位置に限らず、適宜変形することが可能である。一例として、装置本体2に別の掛架部を設け、紐状部材Zのうちのボビン30から繰り出された部分を、別の掛架部に掛架した後に第1掛架部31及び第2掛架部32に順に掛架することにより、第1掛架部31及び第2掛架部32を、ボビン30の回転軸に平行な仮想面内の位置に設けることが可能になる。
上述した物干し装置において、位置変更部33は、上述した構成のものに限らず、適宜変形することが可能である。一例として、位置変更部33は、調整ネジ331に代えて、可動部332をスライド可能に設け、当該可動部332をロック機構で所望の位置に固定するものであってもよい。他の例として、位置変更部33は、ノッチ等によって可動部332を間欠的に移動させるものであってもよい。
上述した物干し装置において、装置本体2には、物干し竿1に付与された荷重を検知する荷重センサが設けられていてもよい。又、装置本体2には、下限位置に物干し竿1が配されたことを検知する下限位置検知部が設けられていてもよい。
又、物干し竿1と紐状部材Zとの連結部には、物干し竿1に付与された荷重が過剰であった場合に物干し竿1を紐状部材Zから脱落させる保護機構が設けられていてもよい。これにより、物干し装置の設置箇所である天井等に過剰な負荷がかかることを防止することができる。
上述した物干し装置において物干し竿1の吊下げ姿勢の調整を可能にした各部構成は、電動の物干し装置に限らず、手動で物干し竿1の昇降を行う物干し装置にも適用することができる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 物干し竿
2 装置本体
3 巻取機構
4 制御部
Z 紐状部材
20a ベース板
20b カバー
21 モータ
22 ギアボックス
23 シャフト
30 ボビン
31 第1掛架部
32 第2掛架部
33 位置変更部
51、52 検知スイッチ
51a スイッチレバー
201 溝部
201a 貫通孔
202a、202b 端面
203 立設部
331 調整ネジ
332 可動部
332a 雌ネジ
D1 延在方向
L1 掛架長
L2 垂下長
2 装置本体
3 巻取機構
4 制御部
Z 紐状部材
20a ベース板
20b カバー
21 モータ
22 ギアボックス
23 シャフト
30 ボビン
31 第1掛架部
32 第2掛架部
33 位置変更部
51、52 検知スイッチ
51a スイッチレバー
201 溝部
201a 貫通孔
202a、202b 端面
203 立設部
331 調整ネジ
332 可動部
332a 雌ネジ
D1 延在方向
L1 掛架長
L2 垂下長
Claims (6)
- 物干し竿と、紐状部材により前記物干し竿を昇降可能に吊り下げる装置本体と、を備える物干し装置であって、
前記装置本体は、
正逆の回転が可能であり、当該回転の向きに応じて前記紐状部材の巻取り及び繰出しを選択的に行うボビンと、
前記紐状部材のうちの前記ボビンから繰り出された部分が順に掛架される第1掛架部及び第2掛架部と、
前記第1掛架部の設置位置の変更を可能にした位置変更部と、
を有する、物干し装置。 - 前記装置本体は、2本の紐状部材により前記物干し竿を昇降可能に吊り下げるものであり、前記紐状部材ごとに、前記ボビン、前記第1掛架部、前記第2掛架部、及び前記位置変更部を有すると共に、駆動部による正逆の回転が可能なシャフトを更に有し、
2つの前記ボビンは、これらのボビンに対して前記シャフトが共通の回転軸となる様に、当該シャフトに設けられている、請求項1に記載の物干し装置。 - 前記位置変更部は、
前記装置本体に支持されると共に正逆の回転が可能な調整ネジと、
前記調整ネジが螺合する雌ネジが形成されており、前記調整ネジの回転により当該回転の向きに応じた方向へ移動する可動部と、
を含み、
前記第1掛架部は、前記位置変更部の前記可動部に固定されている、請求項1又は2に記載の物干し装置。 - 前記位置変更部は、前記ボビンの回転軸に直交する仮想面内での水平方向において前記第1掛架部を並進移動させるものであり、
前記第1掛架部は、前記第2掛架部に対して前記ボビンとは反対側の位置に設置されている、請求項1〜3の何れかに記載の物干し装置。 - 前記第2掛架部は、その設置位置が固定されており、
前記装置本体は、前記紐状部材のうちの前記第2掛架部から垂れ下がった部分の弛みを検知する弛み検知部を更に有する、請求項1〜4の何れかに記載の物干し装置。 - 前記弛み検知部は、スイッチレバーを持った検知スイッチであり、前記第2掛架部の直下で前記スイッチレバーを前記紐状部材に接触又は近接させている、請求項5に記載の物干し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017082467A JP2018175610A (ja) | 2017-04-19 | 2017-04-19 | 物干し装置 |
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CN109750465A (zh) * | 2019-03-21 | 2019-05-14 | 浙江好易点智能科技有限公司 | 晾杆上升遇阻保护装置和运行方法及晾衣机 |
CN109750465B (zh) * | 2019-03-21 | 2023-09-26 | 浙江好易点智能科技有限公司 | 晾杆上升遇阻保护装置和运行方法及晾衣机 |
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