JP5246464B2 - 昇降装置 - Google Patents
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Description
そして、このような昇降装置において、従来では、吊り下げ用ワイヤとして、巻取り体からその繰り出し量が変更されるように繰り出される状態で4本の単線状ワイヤが設けられ、その4本の単線状ワイヤが、平面視で矩形状に形成された昇降台の四隅に連結されている(例えば、特許文献1参照。)。
図1及び図2に示すように、物品収納設備は、物品収納用の収納部1が棚上下方向並びに棚横幅方向に並設された物品収納棚2と、その物品収納棚2の前方の移動空間Sを棚上下方向に昇降移動する昇降台としての昇降式足場3と、収納部1と物品搬出入部4との間で物品を搬送する搬送装置5とを備えて構成されている。
そして、一方の収納棚部分2aの下方に位置する収納部1を利用して複数の物品搬入出部4が棚横幅方向に並設されている。
そして、物品収納棚2の横側方には、梯子8aを利用して上ることができる架台8が出入口6に対応する高さに設置されており、架台8から出入口6を通って移動空間Sに入出することにより作業用高さに位置する昇降式足場3に対して乗降することができるように構成されている。
そして、図4及び図5に示すように、昇降式足場3は、平面視形状が矩形状に形成された足場部分15と、この足場部分15における棚前後方向の両端部夫々に連結された被支持枠部分16とを備えて、棚横幅方向に沿って長尺状に形成されて物品収納棚2に沿って昇降移動するように設けられており、足場部分15と一対の被支持枠部分16との夫々は、移動空間Sの棚横幅方向の幅と略同じ長さに形成されている。
ちなみに、退避高さは、搬送装置5が昇降移動する昇降移動範囲の上端の高さよりも高い高さ(図3において実線で示す)であり、作業用高さは、搬送装置5が昇降移動する昇降移動範囲の中間位置に位置する高さ(図3において仮想線で示す)であり、昇降式足場3を退避高さに退避させておくことにより、搬送装置5をその昇降移動範囲の全範囲に亘って昇降移動させることができ、また、搬送装置5を昇降移動範囲の前記中間位置より下方に下降させておくことにより、昇降式足場3を作業用高さと退避高さとに亘って昇降移動させることができるように構成されている。
説明を加えると、案内ローラ17は、昇降式足場3における一対の被支持枠部分16の夫々にこの被支持枠部分16から棚前後幅方向の外方側に突出する状態で棚横幅方向の両端部に設けられ、案内レール18は、物品収納棚2における収納棚部分2aの夫々に案内ローラ17に対応するように上下方向に沿う姿勢で設けられている。そして、棚前後方向に並ぶ案内レール18の間に案内ローラ17が位置すること並びに案内ローラ17に棚横幅方向の外方側への移動を規制するリブが設けられていることにより、案内ローラ17が案内レール18にて水平方向への移動が規制された状態で上下方向に沿って案内され、昇降式足場3が物品収納棚2に沿って昇降移動するように構成されている。
そして、支持部19として、被支持枠部分16における棚横幅方向の中間部を載置支持する中間部用支持部19aと、被支持枠部分16における棚横幅方向の端部を載置支持する端部用支持部19bとが備えられている。
ちなみに、各支持部19は、昇降移動する搬送装置5と干渉しないように搬送装置5の昇降移動経路の水平方向外方に設けられている。
ちなみに、ループ状ワイヤ21の夫々は、その一端部及び他端部が巻取り回転体13に巻回させることでループ状とされている。
また、物品収納棚2の上端部には、ループ状ワイヤ21を案内する複数の案内回転体23が設けられており、この複数の案内回転体23として、棚横幅方向における巻取り回転体13と同じ側に設けられて巻取り回転体13から上方に繰り出されたループ状ワイヤ21を水平方向に案内する一対の水平案内用案内回転体23aと、棚横幅方向における巻取り回転体13とは反対側に設けられてループ状ワイヤ21を折り返し状に案内する折り返し用案内回転体23bと、水平案内用案内回転体23aと折り返し用案内回転体23bとの間に設けられてループ状ワイヤ21における一対の水平案内用案内回転体23aの一方と折り返し用案内回転体23bとの間に位置する部分を下方に案内する一対の下方案内用案内回転体23cとが設けられている。そして、一対の水平案内用案内回転体23a、折り返し用案内回転体23b及び一対の下方案内用案内回転体23cとの5つの案内回転体23の組が、物品収納棚2の上端部における棚横幅方向の一方側と他方側とに2組設けられている。
また、物品収納棚2の上端部における一方側と他方側との両側にループ状ワイヤ21にテンションを付与するテンション回転体24が設けられている。
ちなみに、ループ状ワイヤ21における下方案内用案内回転体23cからワイヤ案内回転体22に亘る上下方向に沿う部分が下向き部分21bに相当し、ループ状ワイヤ21における一対のワイヤ案内回転体22の間に位置する棚横幅方向に沿う部分が水平姿勢部分21cに相当する。
そして、詳細な説明は省略するが、図10に示すように、4つの巻取り回転体13は回転軸32にて一体回転するように連係されており、4つの巻取り回転体13の夫々は回転軸32との連係を解除することにより各別に回転操作することができるように構成されている。
回転操作用回転体28は、物品収納棚2の外壁2bの外面側における出入口6の横側上方箇所に設けられている。
また、作業者が操作用ワイヤ27を回転体26から繰り出すようにウィンチ25を操作すると、回転操作用回転体28が操作用ワイヤ27を繰り出すように回転するに伴って巻取り回転体13が吊り下げ用ワイヤ14を繰り出すように回転し、2本のループ状ワイヤ21の繰り出し量が大きくなって吊り下げ支持部分21Aが長くなると、長くなるに伴って昇降式足場3が自重により下降移動する。
そして、案内用回転体23及び巻取り回転体13が回転して回転軸32が回転するに伴って、移動体33が回転軸32に対して相対的に回転して案内軸35の軸心方向に沿ってスライド移動し、移動体33のスライド移動範囲における昇降式足場3の作業用高さに対応する箇所まで移動すると、移動体33における基端部と先端部との間に位置する中間部に受け止め体34が接当して受け止め規制されることにより、巻取り回転体13の昇降式足場3の下降側への回転を規制するように構成されている。
また、受け止め体34は、支持板36に螺合するネジ部分を備えて構成されており、回転操作することにより軸心方向に移動操作可能に構成されており、吊り下げ用ワイヤ14が伸びたとしても昇降式足場3が作業用高さまで下降すると移動体33を受け止め規制することができるように、移動体33に対して接当する位置を案内軸35の軸心方向に沿って位置調節可能に構成されている。
また、前記阻止体40を、前記許容姿勢(図12(ハ)参照)並びに前記阻止姿勢(図12(イ)参照)に姿勢変更操作する人為操作具としての操作キー41が、前記移動空間Sの外部に臨む装着部42に着脱自在に設けられている。つまり、阻止体40は、図12(ロ)に示すような昇降式足場3の下降移動にて切り換えられた通常用の解除姿勢の他に、図12(ハ)に示すような操作キー41の人為操作により非常用の解除姿勢に切り換え可能に構成されている。
そして、揺動操作用部材38は、図12(イ)(ロ)に示すように水平又は略水平で且つ装着部42に対して操作キー41が着脱自在な係合姿勢と、図12(ハ)に示すように先端部が基端部より上方に位置するように傾き且つ装着部42に装着した操作キー41が離脱不能な係合解除姿勢とに揺動操作可能であり、この揺動操作用部材38の揺動操作は、装着部42に装着した操作キー41にて揺動操作するように構成されている。
また、昇降操作用部材37は、図12(ロ)に示すように弾性付勢に抗して昇降式足場3の被支持枠部分16にて押圧操作されて下方側に移動した下方位置と、図12(イ)(ハ)に示すように昇降式足場3の被支持枠部分16による押圧操作から開放されて弾性付勢により上方側に移動した上方位置とに昇降移動可能であり、この昇降操作用部材37の昇降操作は昇降式足場3の昇降移動により操作されるように構成されている。
さらに、昇降操作用部材37には、昇降操作用部材37が下降位置に位置するときは係合姿勢の揺動操作用部材38の先端部より下方に位置し、昇降操作用部材37が上昇位置に位置するときには係合姿勢の揺動操作用部材38の先端部と同じ高さに位置するように、突出部37aが昇降操作用部分37の本体部分から上方側に突出するように設けられている。
そして、図12(ロ)に示すように、昇降式足場3が作業用高さ又はその近くの高さに下降移動すると、昇降操作用部材37が下降位置に移動して昇降操作用部材37が揺動操作用部材38から離れるため、阻止体40は通常用の解除姿勢となり、メンテナンス用扉7は開き操作することができる。
また、図12(ハ)に示すように、装着部42に操作キー41が装着されてこの操作キー41にて揺動操作用部材38が係合解除姿勢に揺動操作されると、揺動操作用部材38が昇降操作用部材37から離れるため、阻止体40は非常用の解除姿勢となり、メンテナンス用扉7は開き操作することができる。
そして、前記確認窓43は、前記移動空間Sにおける棚横幅方向の一端側に対応する位置に設けられた前記メンテナンス用扉7に備えられ、前記表示部44は、前記移動空間Sにおける棚横幅方向の他端側に対応する箇所に設けられている。
前記視認用の着色部分45aが、前記表示体45の棚上下幅方向に沿って複数の異なる色となるように区分けされた状態で着色されている。
前記表示体45における横幅方向の中央部に、前記昇降式足場3が係止される被係止部45bが設けられている。
そして、着色部分45aは棚上下幅方向に2色に着色された帯状に区分けされており、着色部分45aにおける上部が緑色に着色され、下部が赤色に着色されている。ちなみに、着色部分45aの赤色に着色された下部に対して緑色に着色された下部の方が棚上下幅方向に幅広となるように着色されている。
そして、上述のように覆い体46にて表示体45を支持した状態では、この覆い体46にて表示体45における着色部分45aの全体が覆われており、表示体45が覆い体46に対して上方に移動することにより、着色部分45aの上部、着色部分45aの下部の順に着色部分45aが覆い体46の上方に露出させるように構成されている。ちなみに、覆い体46は壁部2bに固着されている。
また、昇降式足場3が作業用高さ又はそれに近い高さから上昇操作されて、昇降式足場3が退避高さ又はそれに近い高さに近づくと、昇降式足場3が表示体45の被係止部45bに係止され、この状態から昇降式足場3が上昇操作されると、着色部分45aにおける緑色に着色された上部が覆い体46の上方からに露出し、さらに昇降式足場3が上昇操作されると、着色部分45aにおける赤色に着色された下部が覆い体46の上方から露出するように構成されている。
(1) 上記実施の形態では、一対のワイヤ案内回転体22を、棚横幅方向に間隔を隔てて位置するように昇降台3に設け、この一対のワイヤ案内回転体22の組を、棚前後方向に間隔を隔てる状態に昇降台3における棚前後幅方向の一端側と他端側とに設けたが、一対のワイヤ案内回転体22を、棚前後幅方向に間隔を隔てて位置するように昇降台3に設け、この一対のワイヤ案内回転体22の組を、棚横幅方向に間隔を隔てる状態に昇降台3における棚前後幅方向の一端側と他端側とに設けてもよい。
13 巻取り回転体
14 吊り下げ用ワイヤ
17 被案内部
18 案内レール
21 ループ状ワイヤ
21A 吊り下げ支持部分
21b 下向き部分
21c 水平姿勢部分
22 ワイヤ回転案内体
Claims (4)
- 正逆に回転操作される巻取り回転体から繰り出される吊り下げ用ワイヤにて吊り下げ支持される昇降台が設けられている昇降装置であって、
前記吊り下げ用ワイヤとして、一対の下向き部分とそれら下向き部分の下端部同士を連結する水平姿勢部分とを備える吊り下げ支持部分を備える状態に巻回される状態で且つ前記巻取り回転体からその繰り出し量が変更されるように繰り出される状態で2本のループ状ワイヤが設けられ、
水平方向に間隔を隔てて位置する一対のワイヤ案内回転体が、それらが並ぶ方向と交差する水平方向に間隔を隔てる状態で前記昇降台に2組設けられ、
前記2本のループ状ワイヤの夫々における前記吊り下げ用支持部分が、前記一対のワイヤ案内回転体の組の夫々に巻回され、
前記2本のループ状ワイヤの夫々が、その両端部が前記巻取り回転体から繰り出される状態で設けられ、
前記2本のループ状ワイヤのうちの一方が繰り出される巻取り回転体と、前記2本のループ状ワイヤのうちの他方が繰り出される巻取り回転体とが、一体回転するように共通の回転軸に連係されている昇降装置。 - 前記昇降台に設けられた被案内部を水平方向への移動を規制した状態で上下方向に沿って案内する案内レールが設けられている請求項1記載の昇降装置。
- 前記昇降台が、棚横幅方向に沿って長尺状に形成されて物品収納棚に沿って昇降移動するように設けられている請求項1又は2記載の昇降装置。
- 前記一対のワイヤ案内回転体の組が、前記昇降台における棚前後幅方向の一端側と他端側とに設けられている請求項3記載の昇降装置。
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