JP2018175280A - 歯科用シリンジ - Google Patents
歯科用シリンジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018175280A JP2018175280A JP2017078139A JP2017078139A JP2018175280A JP 2018175280 A JP2018175280 A JP 2018175280A JP 2017078139 A JP2017078139 A JP 2017078139A JP 2017078139 A JP2017078139 A JP 2017078139A JP 2018175280 A JP2018175280 A JP 2018175280A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- advancing
- valve
- space
- downstream
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Abstract
Description
本発明の目的は、歯科用シリンジの小型化を図ることにある。
ここで、前記弁部材は、弁部材本体と、当該弁部材本体の外周部に取り付けられた環状部材とを備え、前記液体流路の内周面に対して前記環状部材の外周部が接触することで、前記上流側空間から前記下流側空間への液体の流れが規制されることを特徴とすることができる。
また、前記弁機構および前記進退部材を支持するとともに前記液体流路が内部に形成された支持部材をさらに備え、前記弁機構および前記進退部材が、前記支持部材の外表面から突出していないことを特徴とすることができる。
また、操作者からの操作力を受けて変位し前記進退部材および前記弁部材を前記一方向に向けて押圧する押圧部材をさらに備え、前記押圧部材が前記進退部材を押圧した後に、当該押圧部材が前記弁部材を押圧することを特徴とすることができる。
また、前記押圧部材には段差が設けられ、当該段差によって、前記進退部材が先に押圧され前記弁部材が後に押圧されることを特徴とすることができる。
ここで、前記弁部材は、前記一方向における上流側に上流側端部を有し、前記進退部材は、当該一方向における下流側に下流側端部を有し、前記弁部材の前記上流側端部よりも、前記進退部材の前記下流側端部の方が、前記一方向において、下流側に位置することを特徴とすることができる。
また、前記進退部材は、前記一方向における上流側に上流側端部を有し、前記弁部材の前記上流側端部の前記一方向における位置と、前記進退部材の前記上流側端部の当該一方向における位置とが揃っており、または、前記弁部材の前記上流側端部よりも、前記進退部材の前記上流側端部の方が、前記一方向において、下流側に位置することを特徴とすることができる。
また、前記弁部材は、前記一方向に沿って配置された円筒体により構成され、前記進退部材は、当該円筒体の内部に収容されるとともに当該円筒体の軸方向に沿って進退することを特徴とすることができる。
また、前記液体流路内の液体の流れを規制する前記弁機構である液体用弁機構を押圧する押圧部を備え、回転中心を中心に回転し当該液体用弁機構を押圧する液体用押圧部材と、空気が流れる空気流路と、前記空気流路を通る空気の流れを規制する空気用弁機構と、前記空気用弁機構を押圧する押圧部を備え、回転中心を中心に回転し当該空気用弁機構を押圧する空気用押圧部材と、をさらに備え、前記液体用押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離と、前記空気用押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離とが異なることを特徴とすることができる。
また、前記液体流路に液体を流し前記空気流路に空気を流すと、当該液体流路および当該空気流路のうちの一方の流路の内圧の方が、他方の流路の内圧よりも高くなり、前記液体用弁機構および前記空気用弁機構のうちの前記一方の流路に設けられた一方の弁機構を押圧する一方の前記押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離の方が、他方の押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離よりも小さいことを特徴とすることができる。
ここで、前記液体流路に液体を流し前記空気流路に空気を流すと、当該液体流路および当該空気流路のうちの一方の流路の内圧の方が、他方の流路の内圧よりも高くなり、前記液体用弁機構および前記空気用弁機構のうちの前記一方の流路に設けられた一方の弁機構を押圧する一方の前記押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離の方が、他方の押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離よりも小さいことを特徴とすることができる。
また、前記液体用弁機構および前記空気用弁機構を支持するとともに前記液体流路および前記空気流路が内部に形成された支持部材をさらに備え、前記支持部材の長手方向における、前記液体用弁機構の位置と、当該長手方向における、前記空気用弁機構の位置とが異なることを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される歯科用シリンジは、液体流路内の空間を、液体の流れ方向上流側に位置する上流側空間と液体排出口につながる下流側空間とに仕切るとともに、弁部材が一方向へ移動することで当該上流側空間から当該下流側空間への液体の移動が行なわれる弁機構と、前記一方向において前記弁部材の下流側端部よりも上流側に配置されるとともに、前記下流側空間に対して進退可能に設けられ、当該一方向へ移動して当該下流側空間の容積を減少させ、当該一方向とは反対方向へ移動して当該下流側空間の容積を増加させる進退部材と、を備え、前記弁部材は、前記一方向における上流側に上流側端部を有し、前記進退部材は、当該一方向における下流側に下流側端部を有し、前記弁部材の前記上流側端部よりも、前記進退部材の前記下流側端部の方が、前記一方向において、下流側に位置する歯科用シリンジである。
ここで、前記進退部材は、前記一方向における上流側に上流側端部を有し、前記弁部材の前記上流側端部の前記一方向における位置と、前記進退部材の前記上流側端部の当該一方向における位置とが揃っており、または、前記弁部材の前記上流側端部よりも、前記進退部材の前記上流側端部の方が、前記一方向において、下流側に位置することを特徴とすることができる。
また、前記弁部材は、前記一方向に沿って配置された円筒体により構成され、前記進退部材は、当該円筒体の内部に収容されるとともに当該円筒体の軸方向に沿って進退することを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される歯科用シリンジは、液体流路の内面の内側に位置する空間を、液体の流れ方向上流側に位置する上流側空間と液体排出口につながる下流側空間とに仕切るとともに、当該下流側空間にその一部が位置する弁部材が移動することで、当該上流側空間から当該下流側空間への液体の移動が行なわれる弁機構と、前記下流側空間に対して進退可能に設けられ当該下流側空間の容積を増減させる進退部材であって、当該進退を行う際、前記弁部材の前記一部と前記液体流路の前記内面との間に位置する空間に出入りする進退部材と、を備える歯科用シリンジである。
ここで、前記弁部材および前記進退部材は、同軸上に配置され、且つ、当該弁部材の外径の方が、当該進退部材の外径よりも小さいことを特徴とすることができる。
また、前記進退部材は、筒状に形成されるとともに、内径が前記弁部材の外径よりも大きく形成され、前記弁部材および前記進退部材は、同軸上に配置され、当該弁部材の周囲に位置する空間に、筒状の当該進退部材が出入りすることを特徴とすることができる。
図1は、歯科用シリンジの全体構成を示した斜視図である。
本実施形態の歯科用シリンジ1には、円柱状に形成され操作者により把持されるシリンジ本体10が設けられている。このシリンジ本体10には、最も外側の部分に、筒状の外装部材11が設けられている。
なお、図2では、歯科用シリンジ1のうちの水が通る部分を示しているが、空気が通る部分も、水が通る部分とほぼ同様に構成されている。
図2に示すように、歯科用シリンジ1の内部には、供給元からの水が通る液体流路50が設けられている。この液体流路50は、図3に示すようにノズル部20の内部にも形成されており、液体流路50を通った水は、最終的に、ノズル部20の先端に位置する液体排出口51(図3参照)から排出される。
また、本実施形態では、図2に示すように、液体流路50の途中に、液体流路50における水の流れを規制し、また、水の流れを許容する液体用弁機構100が設けられている。
液体用弁機構100には、一方向(図中矢印2Aで示す方向(以下、一方向2Aと称する))へ移動可能な弁部材110が設けられている。
本実施形態では、空気用押圧部材の一例としての空気用レバー40(図1参照)が、空気用弁機構に設けられた弁部材を押圧することで、弁が開放され、ノズル部20の先端から空気が噴出する。
さらに、貫通孔70Aの内周面70Dと管部材52との間には、間隙70Bが形成されている。さらに、内周面70Dのうちの間隙70Bに面する箇所には、空気流路を通ってきた空気が排出される排出口70Cが設けられている。
なお、水と空気とが混合される場合(水と空気との混合物を噴出させる場合)は、ノズル部20の先端に位置する液体排出口51からも水が噴出する。
図1を参照して説明すると、空気用レバー40、水用レバー30は、図中破線で示す回転中心80(シリンジ本体10の軸方向に直交する方向に沿って延びる回転中心80)を中心に回転可能に設けられている。
図4に示すように、水用レバー30の押圧部32には、液体用弁機構100(図2参照)側に向かって突出する第1突出部32Aと、同じく液体用弁機構100側に向かって突出する第2突出部32Bとが設けられている。ここで、第2突出部32Bは、第1突出部32Aよりも液体用弁機構100側に位置する。
なお、図示を省略するが、空気用レバー40の押圧部には、第2突出部32Bは設けられておらず、第1突出部32Aのみ設けられている。
なお、図5(A)は、歯科用シリンジ1の上面図である。また、図5(B)は、支持部材200の上面図である。言い換えると、図5(B)は、図2の矢印VB方向から支持部材200を眺めた場合の図である。図5(C)は、図5(B)の矢印VC方向から支持部材200を眺めた場合の図である。
本実施形態では、支持部材200の長手方向における、液体用弁機構100の位置と、支持部材200の長手方向における、空気用弁機構300の位置とが異なっている。
これにより、液体用弁機構100の位置と空気用弁機構300の位置とが揃っている場合に比べ、支持部材200の短手方向における寸法を小さくでき、シリンジ本体10(図5(A)参照)の外径をより小さくできる。
本実施形態の歯科用シリンジ1では、オートクレーブ滅菌を行う際、シリンジ本体10(図5(A)参照)の軸方向に外装部材11を移動させて、外装部材11に対する支持部材200の着脱を行う。
本実施形態のように、液体用弁機構100、空気用弁機構300が突出していないと、上記引っ掛かりが生じにくくなり、外装部材11に対する支持部材200の着脱を行いやすくなる。
具体的には、空気用レバー40の回転中心80と押圧部42との離間距離L2の方が、水用レバー30の回転中心80と押圧部32との離間距離L1よりも小さくなっている。
本実施形態のように、空気用レバー40の回転中心80と押圧部42との離間距離L2の方が、水用レバー30の回転中心80と押圧部32との離間距離L1よりも小さいと、離間距離L2の方が離間距離L1よりも大きい場合に比べ、空気用レバー40の操作(空気用弁機構300の作動)をより軽い力で行えるようになる。
図6に示すように、液体用弁機構100には、一方向2Aへの移動が可能な弁部材110が設けられている。弁部材110は、一方向2Aにおける上流側に上流側端部110Aを有し、一方向2Aにおける下流側に下流側端部110Bを有する。また、弁部材110は、円筒状に形成されている。
さらに、弁部材110は、弁部材本体111の下流側端部110Bに形成された下流側開口111Bを塞ぐ塞ぎ部材113を備える。また、弁部材本体111の上流側端部110Aには、上流側開口111Aが設けられている。本実施形態では、水用レバー30(図2参照)は、この上流側開口111Aを通じ進退部材500(詳細は後述)を押圧する。
さらに、本実施形態では、支持部材200の上面から下方に向かう断面円形の凹部200Aが形成され、案内部材140は、この凹部200Aの内部に収容されている。
供給元からの水は、底部側開口200Bを通って凹部200A内に供給される。また、凹部200A内の水は、上部側開口200Cを通って液体排出口51(図3参照)に向かう。
これにより、弁が閉じられた形となり、上流側空間50Aから下流側空間50Bへの水の流れが規制される。
進退部材500は、下流側空間50Bに対して進退可能に設けられ、下流側空間50Bの容積を増減させる。具体的には、操作者からの操作力を受けて進退部材500が一方向2Aへ移動すると下流側空間50Bの容積は減少する。また、進退部材500が、一方向2Aとは反対方向へ移動すると下流側空間50Bの容積は増加する。
さらに説明すると、本実施形態では、進退部材500は、円筒状に形成された弁部材110の内部に収容され、弁部材110の軸方向に沿って進退して、下流側空間50Bの容積を増減させる。
なお、第1付勢部材S1および第2付勢部材S2の各々は、コイルばねにより構成されている。
そして、本実施形態では、一方向2Aにおける位置を比較した場合、弁部材110の上流側端部110Aよりも、進退部材500の下流側端部500Bの方が下流側に位置する。
また、本実施形態では、弁部材110の上流側端部110Aの一方向2Aにおける位置と、進退部材500の上流側端部500Aの一方向2Aにおける位置とが揃っている。
なお、一方向2Aにおいて、弁部材110の上流側端部110Aよりも、進退部材500の上流側端部500Aの方を下流側に位置させてもよい。
歯科用シリンジ1から水を噴出させる場合は、まず、押圧部材、液体用押圧部材の一例としての水用レバー30(図4参照)が、操作者からの操作力を受けて変位する。より具体的には、水用レバー30が回転中心80を中心に反時計回りへ回転する。
これにより、水用レバー30の押圧部32により進退部材500および弁部材110が押圧され、進退部材500および弁部材110が、一方向2A(図7(A)参照)へ移動する。
次いで、押圧部32に設けられた第1突出部32A(図4参照)が、弁部材110を押圧し、図7(C)に示すように、弁部材110が一方向2Aへ移動する。
その後、この水は、案内部材140に形成された貫通孔140Hを通って、案内部材140の外側に流れ、その後、この水は、凹部200Aに形成された上部側開口200Cを通って下流側へ流れるようになる。
水用レバー30の退避が開始されると、弁部材110および進退部材500が、図7(C)に示す状態から上方へ移動する。付言すると、第1付勢部材S1によって、下方から弁部材110が押圧されて、進退部材500および弁部材110は、一方向2Aとは反対方向へ移動する。
これにより、弁部材110のOリング112が、案内部材140の内周面に接触し、上流側空間50Aから下流側空間50Bへの水の流れが遮断される。
そして、進退部材500がさらに退避すると、図7(A)に示すように、進退部材500が上方へ移動する(一方向2Aとは反対方向へ移動する)。
より具体的には、本実施形態では、進退部材500が、図7(A)に示すように上方へ移動すると、弁部材110の内部が減圧され、弁部材110の外部の水が貫通孔110H(図7(A)参照)を通じて弁部材110に内部に入り込む。これに応じ、下流側空間50B内に位置する水が、歯科用シリンジ1の内部側に引き込まれる。
本実施形態のように、下流側空間50B内の水を歯科用シリンジ1の内部側に引き込むと、液体排出口51からの意図しない水の排出が起きにくくなる。
これにより、操作者からの操作力を、進退部材500を介さずに弁部材110に伝えることができ、進退部材500を介して弁部材110に操作力を伝える場合に比べ、下流側空間50B内の減圧度合いを高められる。
この場合、弁部材110を押圧する際、弁部材110のうち、進退部材500よりも外側(径方向における外側)に位置する部分を直接押圧できるようになる。
そして、この場合、進退部材500に突出部(後述)を設けずにすみ、下流側空間50Bの減圧度合いを高められる。
この比較例では、本実施形態と同様に、下流側空間50Bに対して進退する進退部材500、水の流れを許容しあるいは遮断する液体用弁機構100が設けられている。
この液体用弁機構100には、球体により構成された弁部材110が設けられている。さらに、この比較例では、進退部材500に、弁部材110に向かって突出する突出部590が設けられている。
これにより、弁が開放され、上流側空間50Aから下流側空間50Bへ水が流れるようになる。下流側空間50Bへ流れた水は、開口(不図示)を通って、液体排出口(不図示)へ向かう。
その後、進退部材500がさらに上昇する。進退部材500が上昇するとき、上記と同様、下流側空間50Bの容積が増加し(下流側空間50Bが減圧され)、歯科用シリンジ1の内部側に水が引き込まれる。
このため、この比較例では、進退部材500に、突出部590を設け、この突出部590で弁部材110を押圧する。このように突出部590を設けた構成では、下流側空間50Bを減圧する際、この突出部590の体積分だけ、減圧度合いが低下する。
これに対し、本実施形態のように、弁部材110の一部が、進退部材500の外周部500Eよりも外側に位置する構成では、突出部590を設けずにすみ、減圧度合いを高められる。
また、この比較例では、歯科用シリンジ1の大型化を招きやすい。比較例における歯科用シリンジ1では、上記のとおり、下流側空間50Bを減圧する際、突出部590の体積分だけ、減圧度合いが低下する。この減圧度合いの低下を抑制するためには、例えば、下流側空間50Bの容積(突出部590の周囲に位置する空間の容積)を増加させればよいが、この場合、歯科用シリンジ1の大型化を招く。また、突出部590が存在する構成であると、この突出部590が設けられている分だけ、歯科用シリンジ1が大型化する。
これに対し、本実施形態では、突出部590を設けずにすみ、歯科用シリンジ1の大型化を抑制できる(小型化を図れる)。
図9(A)に示すように、水用レバー30の押圧部32には、第1突出部32Aと、第2突出部32Bとが設けられている。図4にて説明したように、第2突出部32Bは、第1突出部32Aよりも液体用弁機構100側に位置する。
さらに、図9(A)に示すように、第2突出部32Bは、押圧部32の幅方向における中央部に位置するとともに、第1突出部32Aよりも幅狭に形成されている。
具体的には、本実施形態では、水用レバー30が液体用弁機構100に向かって移動すると、図9(B)、(C)に示すように、第2突出部32Bが進退部材500に接触して進退部材500を押圧する。その後、本実施形態では、図9(C)、(D)に示すように、弁部材110に第1突出部32Aが接触して、弁部材110が移動する。
また、図10(B)に示すように、支持部材200から弁部材110の一部が突出し、弁部材110から進退部材500の一部が突出する構成としてもよい。
また、図10(B)に示す構成例では、第1突出部32A、第2突出部32Bが設けられておらず、水用レバー30の押圧部32が平坦であっても、進退部材500、弁部材110の押圧を行える。また、図10(B)に示す構成例では、水用レバー30を省略し、操作者の指で進退部材500、弁部材110を直接押圧する構成であっても、進退部材500の押圧タイミングと弁部材110の押圧タイミングとをずらすことができる。
なお、図11では、水用の弁機構の部分を説明するが、空気用の弁機構も水用の弁機構と同様に構成されている。また、図11では、水用レバー30の図示を省略している。
ここで、この構成例では、進退部材500の上面が平面となっており(進退部材500のみを押圧する構成となっており)、第2突出部32B(図4参照)が設けられておらず、第1突出部32Aのみが設けられた水用レバー30が用いられることになる。
さらに、この構成例では、進退部材500は、筒状に形成され、進退部材500の内径D2が、弁部材110の外径L1よりも大きくなっている。さらに、この構成例では、弁部材110の周囲に位置する空間SPに、筒状のこの進退部材500が出入りする構成となっている(詳細は後述)。
また、移動する進退部材500の案内を行う第1案内部材501が設けられている。さらに、移動する弁部材110の案内を行う第2案内部材502が設けられている。
さらに、図示は省略するが、この構成例でも、弁部材110を図中上方へ付勢する第1付勢部材が設けられている。また、進退部材500を図中上方へ付勢する第2付勢部材が設けられている。なお、第1付勢部材および第2付勢部材の各々は、例えば、コイルばねにより構成される。
第2案内部材502は、中心に貫通孔502Bを備え円盤状に形成された円盤状部502Aと、円盤状部502Aの径方向における中央から上方に向かって突出した突出部502Cとを備える。突出部502Cには、弁部材110を通すための貫通孔502X、および、水を通すための貫通孔502Yが形成されている。
さらに、この構成例では、貫通孔502Bの内周面に対して、弁部材110のOリング112が接触することで、上流側空間50Aから下流側空間50Bへの水の流れが規制されるようになっている。
この液体用弁機構100では、上記と同様、弁部材110を用い、液体流路50の内面(内周面)58の内側に位置する空間を、液体の流れ方向上流側に位置する上流側空間50Aと、液体排出口51(図3参照)につながる下流側空間50Bとに仕切る。
そして、この構成例では、弁部材110が、図11の下方へ移動することで、貫通孔502Bの内周面と、弁部材110のOリング112との間に隙間が形成され、これにより、上流側空間50Aから下流側空間50Bへ水が移動するようになる。
図12(A)は、進退部材500が、水用レバー30(図12では不図示)により押圧されて、進退部材500が弁部材110側へ進出した状態を示した図である。
本実施形態では、上記と同様、水用レバー30がユーザにより操作されて、水用レバー30が進退部材500に向かって進出する。これにより、進退部材500が、弁部材110側へ進出する。進退部材500が弁部材110側へ進出すると、上記と同様、下流側空間50Bの容積が減少する。
具体的には、まず、図12(B)にて示した状態から、進退部材500が上方へ移動する。これに伴い、弁部材110も上方へ移動し、図12(A)の状態となる。即ち、円盤状部502Aに形成された貫通孔502Bの内周面に、弁部材110のOリング112が接触し、弁が閉じられた状態となる。
その後、本実施形態では、進退部材500がさらに上昇する。このとき、この構成例でも、下流側空間50Bの容積が増加し、下流側空間50Bが減圧される。これにより、この構成例でも、下流側空間50B内に位置する水が、歯科用シリンジ1の内部側に引き込まれる。
本実施形態のように、環状空間SPに対して進退部材500が出入りする構成では、環状空間SPに対して進退部材500が出入りしない構成に比べ、歯科用シリンジ1の小型化を図れる。
これに対し、図11にて示した、本実施形態の構成例のように、環状空間SP内に進退部材500が出入りする構成であると、進退部材500の上方への突出量を減らせるようになり、歯科用シリンジ1の小型化を図れる。
本実施形態の構成では、進退部材500が完全に退避した状態でも、進退部材500の一部が環状空間SP内に入っており、本実施形態では、進退部材500の一部が環状空間SP内に入った状態で、環状空間SPに対して進退部材500が出入りする。
また、これに限らず、進退部材500が環状空間SP内に全く入っていない状態で、環状空間SPに対して進退部材500が出入りする構成としてもよい。
また、環状空間SPに「入る」とは、進退部材500の全ての部分が環状空間SPに入る態様に限られず、進退部材500の一部のみが環状空間SPに入る態様も含む。
Claims (21)
- 液体流路内の空間を、液体の流れ方向上流側に位置する上流側空間と液体排出口につながる下流側空間とに仕切るとともに、操作者からの操作力を弁部材が受けて当該弁部材が一方向へ移動することで当該上流側空間から当該下流側空間への液体の移動が行なわれる弁機構と、
前記一方向において前記弁部材の下流側端部よりも上流側に配置されるとともに、前記下流側空間に対して進退可能に設けられ、操作者からの操作力を受けて当該一方向へ移動して当該下流側空間の容積を減少させ、当該一方向とは反対方向へ移動して当該下流側空間の容積を増加させる進退部材と、
を備え、
操作者からの操作力を、前記進退部材を介さずに前記弁部材に伝えることができるように構成された歯科用シリンジ。 - 前記弁部材は、弁部材本体と、当該弁部材本体の外周部に取り付けられた環状部材とを備え、
前記液体流路の内周面に対して前記環状部材の外周部が接触することで、前記上流側空間から前記下流側空間への液体の流れが規制される請求項1に記載の歯科用シリンジ。 - 前記弁機構および前記進退部材を支持するとともに前記液体流路が内部に形成された支持部材をさらに備え、
前記弁機構および前記進退部材が、前記支持部材の外表面から突出していない請求項1に記載の歯科用シリンジ。 - 操作者からの操作力を受けて変位し前記進退部材および前記弁部材を前記一方向に向けて押圧する押圧部材をさらに備え、
前記押圧部材が前記進退部材を押圧した後に、当該押圧部材が前記弁部材を押圧する請求項1に記載の歯科用シリンジ。 - 前記押圧部材には段差が設けられ、当該段差によって、前記進退部材が先に押圧され前記弁部材が後に押圧される請求項4に記載の歯科用シリンジ。
- 液体流路内の空間を、液体の流れ方向上流側に位置する上流側空間と液体排出口につながる下流側空間とに仕切るとともに、弁部材が一方向へ移動することで当該上流側空間から当該下流側空間への液体の移動が行なわれる弁機構と、
前記一方向において前記弁部材の下流側端部よりも上流側に配置されるとともに、前記下流側空間に対して進退可能に設けられ、当該一方向へ移動して当該下流側空間の容積を減少させ、当該一方向とは反対方向へ移動して当該下流側空間の容積を増加させる進退部材と、
を備え、
前記一方向に向けて前記弁部材および前記進退部材を投影した場合に、当該弁部材の一部が、当該進退部材の外周部よりも外側に位置する歯科用シリンジ。 - 前記弁部材は、前記一方向における上流側に上流側端部を有し、前記進退部材は、当該一方向における下流側に下流側端部を有し、
前記弁部材の前記上流側端部よりも、前記進退部材の前記下流側端部の方が、前記一方向において、下流側に位置する請求項6に記載の歯科用シリンジ。 - 前記進退部材は、前記一方向における上流側に上流側端部を有し、
前記弁部材の前記上流側端部の前記一方向における位置と、前記進退部材の前記上流側端部の当該一方向における位置とが揃っており、
または、
前記弁部材の前記上流側端部よりも、前記進退部材の前記上流側端部の方が、前記一方向において、下流側に位置する請求項7に記載の歯科用シリンジ。 - 前記弁部材は、前記一方向に沿って配置された円筒体により構成され、前記進退部材は、当該円筒体の内部に収容されるとともに当該円筒体の軸方向に沿って進退する請求項6に記載の歯科用シリンジ。
- 前記液体流路内の液体の流れを規制する前記弁機構である液体用弁機構を押圧する押圧部を備え、回転中心を中心に回転し当該液体用弁機構を押圧する液体用押圧部材と、
空気が流れる空気流路と、
前記空気流路を通る空気の流れを規制する空気用弁機構と、
前記空気用弁機構を押圧する押圧部を備え、回転中心を中心に回転し当該空気用弁機構を押圧する空気用押圧部材と、
をさらに備え、
前記液体用押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離と、前記空気用押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離とが異なる請求項6に記載の歯科用シリンジ。 - 前記液体流路に液体を流し前記空気流路に空気を流すと、当該液体流路および当該空気流路のうちの一方の流路の内圧の方が、他方の流路の内圧よりも高くなり、
前記液体用弁機構および前記空気用弁機構のうちの前記一方の流路に設けられた一方の弁機構を押圧する一方の前記押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離の方が、他方の押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離よりも小さい請求項10に記載の歯科用シリンジ。 - 液体流路内の空間を、液体の流れ方向上流側に位置する上流側空間と液体排出口につながる下流側空間とに仕切るとともに、筒状の弁部材が一方向へ移動することで当該上流側空間から当該下流側空間への液体の移動が行なわれる弁機構と、
前記一方向において前記弁部材の下流側端部よりも上流側に配置されるとともに当該弁部材の内部に収容され、且つ、前記下流側空間に対して進退可能に設けられ、当該一方向へ移動して当該下流側空間の容積を減少させ、当該一方向とは反対方向へ移動して当該下流側空間の容積を増加させる進退部材と、
を備える歯科用シリンジ。 - 液体流路を通る液体の流れを規制する液体用弁機構と、
空気流路を通る空気の流れを規制する空気用弁機構と、
前記液体用弁機構を押圧する押圧部を備え、回転中心を中心に回転し当該液体用弁機構を押圧する液体用押圧部材と、
前記空気用弁機構を押圧する押圧部を備え、回転中心を中心に回転し当該空気用弁機構を押圧する空気用押圧部材と、
を備え、
前記液体用押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離と、前記空気用押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離とが異なる歯科用シリンジ。 - 前記液体流路に液体を流し前記空気流路に空気を流すと、当該液体流路および当該空気流路のうちの一方の流路の内圧の方が、他方の流路の内圧よりも高くなり、
前記液体用弁機構および前記空気用弁機構のうちの前記一方の流路に設けられた一方の弁機構を押圧する一方の前記押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離の方が、他方の押圧部材の前記回転中心と前記押圧部との離間距離よりも小さい請求項13に記載の歯科用シリンジ。 - 前記液体用弁機構および前記空気用弁機構を支持するとともに前記液体流路および前記空気流路が内部に形成された支持部材をさらに備え、
前記支持部材の長手方向における、前記液体用弁機構の位置と、当該長手方向における、前記空気用弁機構の位置とが異なる請求項13に記載の歯科用シリンジ。 - 液体流路内の空間を、液体の流れ方向上流側に位置する上流側空間と液体排出口につながる下流側空間とに仕切るとともに、弁部材が一方向へ移動することで当該上流側空間から当該下流側空間への液体の移動が行なわれる弁機構と、
前記一方向において前記弁部材の下流側端部よりも上流側に配置されるとともに、前記下流側空間に対して進退可能に設けられ、当該一方向へ移動して当該下流側空間の容積を減少させ、当該一方向とは反対方向へ移動して当該下流側空間の容積を増加させる進退部材と、
を備え、
前記弁部材は、前記一方向における上流側に上流側端部を有し、前記進退部材は、当該一方向における下流側に下流側端部を有し、
前記弁部材の前記上流側端部よりも、前記進退部材の前記下流側端部の方が、前記一方向において、下流側に位置する歯科用シリンジ。 - 前記進退部材は、前記一方向における上流側に上流側端部を有し、
前記弁部材の前記上流側端部の前記一方向における位置と、前記進退部材の前記上流側端部の当該一方向における位置とが揃っており、
または、
前記弁部材の前記上流側端部よりも、前記進退部材の前記上流側端部の方が、前記一方向において、下流側に位置する請求項16に記載の歯科用シリンジ。 - 前記弁部材は、前記一方向に沿って配置された円筒体により構成され、前記進退部材は、当該円筒体の内部に収容されるとともに当該円筒体の軸方向に沿って進退する請求項16に記載の歯科用シリンジ。
- 液体流路の内面の内側に位置する空間を、液体の流れ方向上流側に位置する上流側空間と液体排出口につながる下流側空間とに仕切るとともに、当該下流側空間にその一部が位置する弁部材が移動することで、当該上流側空間から当該下流側空間への液体の移動が行なわれる弁機構と、
前記下流側空間に対して進退可能に設けられ当該下流側空間の容積を増減させる進退部材であって、当該進退を行う際、前記弁部材の前記一部と前記液体流路の前記内面との間に位置する空間に出入りする進退部材と、
を備える歯科用シリンジ。 - 前記弁部材および前記進退部材は、同軸上に配置され、且つ、当該弁部材の外径の方が、当該進退部材の外径よりも小さい請求項19に記載の歯科用シリンジ。
- 前記進退部材は、筒状に形成されるとともに、内径が前記弁部材の外径よりも大きく形成され、
前記弁部材および前記進退部材は、同軸上に配置され、当該弁部材の周囲に位置する空間に、筒状の当該進退部材が出入りする請求項19に記載の歯科用シリンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017078139A JP2018175280A (ja) | 2017-04-11 | 2017-04-11 | 歯科用シリンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017078139A JP2018175280A (ja) | 2017-04-11 | 2017-04-11 | 歯科用シリンジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018175280A true JP2018175280A (ja) | 2018-11-15 |
Family
ID=64280162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017078139A Pending JP2018175280A (ja) | 2017-04-11 | 2017-04-11 | 歯科用シリンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018175280A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1333156A (en) * | 1971-07-27 | 1973-10-10 | Kaltenbach & Voigt | Dental multifunction handpiece |
JPS5452197U (ja) * | 1977-09-19 | 1979-04-11 | ||
US4149315A (en) * | 1977-02-14 | 1979-04-17 | Den-Tal-Ez Mfg. Co. | Dental syringe |
-
2017
- 2017-04-11 JP JP2017078139A patent/JP2018175280A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1333156A (en) * | 1971-07-27 | 1973-10-10 | Kaltenbach & Voigt | Dental multifunction handpiece |
US4149315A (en) * | 1977-02-14 | 1979-04-17 | Den-Tal-Ez Mfg. Co. | Dental syringe |
JPS5452197U (ja) * | 1977-09-19 | 1979-04-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5499766A (en) | Nozzle assembly for trigger sprayer | |
JPS63287535A (ja) | 流体混合機 | |
JP5851294B2 (ja) | ガス栓 | |
JP3942957B2 (ja) | ポンプの押下ヘッド | |
JP2018175280A (ja) | 歯科用シリンジ | |
JP6543567B2 (ja) | トリガー式液体噴出器 | |
JP2009022830A (ja) | ブーム多頭噴管におけるノズル切り替えバルブ装置 | |
JP5988654B2 (ja) | ガス栓 | |
JP6722558B2 (ja) | トリガー式液体噴出器 | |
JP4315278B2 (ja) | 押下ヘッド及び該ヘッドを装着したポンプ | |
JP2018089549A (ja) | トリガー式液体噴出器 | |
JP6681276B2 (ja) | 液体噴出器 | |
JP5865141B2 (ja) | ガス栓 | |
JP5988632B2 (ja) | ガス栓 | |
JP4098161B2 (ja) | 液体噴出ポンプ | |
JP5889089B2 (ja) | ガス栓 | |
JP7399584B2 (ja) | トリガー式液体噴出器 | |
JP5865140B2 (ja) | ガス栓 | |
JP6018968B2 (ja) | トリガー式液体噴出器 | |
JP6634343B2 (ja) | 液体噴出器 | |
KR200370915Y1 (ko) | 구강 세척기 | |
JP3581530B2 (ja) | 液体噴出容器 | |
JP7390810B2 (ja) | トリガー式液体噴出器 | |
JP7141839B2 (ja) | カートリッジ装置 | |
JP2006136803A (ja) | トリガー式液体噴出器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210105 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210304 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210831 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220308 |