JP2018174914A - チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材から抽出物を抽出する方法およびその抽出物 - Google Patents
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Abstract
【課題】チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の抽出物を抽出する方法およびその抽出物を提供すること。【解決手段】(A)チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を粉砕する工程、(B)粉砕したチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材に低極性溶媒を添加し溶液を作製する工程、及び(C)作製した溶液を湿式微粒化処理して抽出物を得る工程、を含むことを特徴とする、抽出物の抽出方法とする。【選択図】 図1
Description
本発明は、チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の抽出物を抽出する方法およびその抽出物に関する。
チアシードとはシソ科の一年草であるチア(Salvia hispanicaまたはSalvia columbariae)の種子であり楕円形をしている。
チアシードは以下の特徴を有するため広く飲食品に用いられている。
・チアシードが水分を吸収して膨潤することでチアシードの周りにグルコマンナンの膜ができ独特の食感を有する。
・チアシードが体内の消化液を吸収し膨潤するため少しの摂取量で満腹感が得られる。
・チアシードはオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、食物繊維、必須アミノ酸、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛などのミネラル、ビタミンB群といった有用な栄養成分を含有している。
・チアシードが水分を吸収して膨潤することでチアシードの周りにグルコマンナンの膜ができ独特の食感を有する。
・チアシードが体内の消化液を吸収し膨潤するため少しの摂取量で満腹感が得られる。
・チアシードはオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、食物繊維、必須アミノ酸、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛などのミネラル、ビタミンB群といった有用な栄養成分を含有している。
飲食品のほかチアシードをドレッシングに添加することが試みられている。
しかしドレッシングにそのままチアシードを添加すると、ドレッシングの油分とチアシードの成分がうまく混ざらず、ママコ(継粉)状の塊になるという問題があった。
加えてオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸といった不飽和脂肪酸が酸化し酸化臭が発生するため食用に向かないという問題があった。
しかしドレッシングにそのままチアシードを添加すると、ドレッシングの油分とチアシードの成分がうまく混ざらず、ママコ(継粉)状の塊になるという問題があった。
加えてオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸といった不飽和脂肪酸が酸化し酸化臭が発生するため食用に向かないという問題があった。
上記の問題からチアシードそのままではなくチアシード抽出物をドレッシングに用いることが考えられた。
従来チアシードからチアシード抽出物を抽出する方法としては搾油が知られていた。
搾油方法の例として、チアと同じシソ科の植物であるサルビア・スクラレア(Salvia sclarea)種子を粉砕、圧搾し油相を分離することで抽出物を得る方法がある(特許文献1参照)。
しかしチアシードを酸素下で圧搾した場合、チアシード抽出物の脂溶性成分が酸化し、不快な酸化臭が発生したため、酸化臭が発生しない搾油以外の方法が必要となった。
従来チアシードからチアシード抽出物を抽出する方法としては搾油が知られていた。
搾油方法の例として、チアと同じシソ科の植物であるサルビア・スクラレア(Salvia sclarea)種子を粉砕、圧搾し油相を分離することで抽出物を得る方法がある(特許文献1参照)。
しかしチアシードを酸素下で圧搾した場合、チアシード抽出物の脂溶性成分が酸化し、不快な酸化臭が発生したため、酸化臭が発生しない搾油以外の方法が必要となった。
チアシード以外に種子から抽出物を抽出する植物素材としてゴマ(Sesamum indicum)またはバジル(Ocimum basilicum)の種子であるバジルシードがある。
ゴマ油(ゴマオイル)の製造方法としてはゴマ種子から圧搾及び/または抽出して得たゴマ原油を原料とする精製ゴマ油の製造方法がある(特許文献2参照)。
しかしチアシード同様、ゴマまたはバジルシードを酸素下で圧搾した場合、αリノレン酸などの脂溶性成分が酸化し不快な酸化臭が発生するため、酸化臭が発生しない搾油以外の方法が必要となった。
ゴマ油(ゴマオイル)の製造方法としてはゴマ種子から圧搾及び/または抽出して得たゴマ原油を原料とする精製ゴマ油の製造方法がある(特許文献2参照)。
しかしチアシード同様、ゴマまたはバジルシードを酸素下で圧搾した場合、αリノレン酸などの脂溶性成分が酸化し不快な酸化臭が発生するため、酸化臭が発生しない搾油以外の方法が必要となった。
本発明の方法は上記した問題点を解決すべくなされたものであり、湿式微粒化処理を応用することで脂溶性成分が酸化しにくい抽出物が得られる方法及び様々な飲食品や食品に用いることができる抽出物を提供する。
請求項1に係る発明は、チア(Salvia hispanicaあるいはSalvia columbariae)の種子であるチアシード、ゴマ(Sesamum indicum)またはバジル(Ocimum basilicum)の種子であるバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の抽出物を抽出する方法であって、(A)チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を粉砕する工程、(B)粉砕したチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材に低極性溶媒を添加し溶液を作製する工程、及び(C)作製した溶液を湿式微粒化処理して抽出物を得る工程、を含むことを特徴とする、抽出物の抽出方法に関する。
請求項2に係る発明は、湿式微粒化処理が、(a)前記溶液を高圧ノズルから高圧噴射し微粒化処理する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の抽出物の抽出方法に関する。
請求項3に係る発明は、前記工程(A)はチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を凍結粉砕機で粉砕する工程である請求項1または2に記載の抽出物の抽出方法に関する。
請求項4に係る発明は、前記工程(a)の高圧ノズルから高圧噴射する際の圧力は150MPa乃至250MPaであることを特徴とする請求項2または3に記載の抽出物の抽出方法に関する。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の抽出物を含む食品に関する。
請求項6に係る発明は、チア(Salvia hispanicaあるいはSalvia columbariae)の種子であるチアシード、ゴマ(Sesamum indicum)またはバジル(Ocimum basilicum)の種子であるバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末を含み、前記チアシード、ゴマまたはバジルシードの粉末は粒径が50μm以下であることを特徴とする抽出物に関する。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の抽出物を含む食品に関する。
請求項1に係る発明によれば、チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を粉砕し低極性溶媒を添加することで、チアシード、ゴマ及びバジルシードに含まれる脂溶性成分が酸素に触れ酸化することを防げる。
湿式微粒化処理することで低極性溶媒中にチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末を均一に分散させることができる。
尚、チアシード及びバジルシードにおいてのみ、乳化剤がなくとも水分と混ざりやすい脂溶性の抽出物が得られるという効果も発揮できる。
湿式微粒化処理することで低極性溶媒中にチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末を均一に分散させることができる。
尚、チアシード及びバジルシードにおいてのみ、乳化剤がなくとも水分と混ざりやすい脂溶性の抽出物が得られるという効果も発揮できる。
請求項2に係る発明によれば、粉砕したチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材に低極性溶媒を添加してなる溶液を高圧ノズルから高圧噴射することでチアシード、ゴマ及びバジルシードを微粒子化することができる。
請求項3に係る発明によれば、チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を凍結粉砕機で粉砕することでチアシード、ゴマ及びバジルシードを均一に粉砕することができる。
請求項4にかかる発明によれば、高圧ノズルから高圧噴射する際の圧力を150MPa以上250MPa以下にすることでチアシード、ゴマ及びバジルシードの脂溶性成分を十分に抽出することが可能となる。
請求項5に係る発明によれば、チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を粉砕し低極性溶媒を添加することで、チアシード、ゴマ及びバジルシードに含まれる脂溶性成分が酸素に触れ酸化することを防げる。
湿式微粒化処理することで低極性溶媒中にチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末を均一に分散させることができる。
尚、チアシード及びバジルシードにおいてのみ、乳化剤がなくとも水分と混ざりやすい脂溶性の抽出物を含む食品を得ることができるという効果も発揮できる。
湿式微粒化処理することで低極性溶媒中にチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末を均一に分散させることができる。
尚、チアシード及びバジルシードにおいてのみ、乳化剤がなくとも水分と混ざりやすい脂溶性の抽出物を含む食品を得ることができるという効果も発揮できる。
請求項6に係る発明によれば、チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末の粒径が50μm以下であるため液体と混合し易い。
請求項7に係る発明によれば、チアシード、ゴマ及びバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の抽出物は液体と混ざり易く、塊ができないため様々な食品に用いることができる。
加えて、チアシード及びバジルシードにおいてのみ、乳化剤が無くとも水分と混合できるという効果を発揮できるため、ドレッシングなどに用いることができる。
更に、請求項7に係る発明は、酸化しにくく酸化臭がしない抽出物を含む食品であるため長期保存が可能である。
加えて、チアシード及びバジルシードにおいてのみ、乳化剤が無くとも水分と混合できるという効果を発揮できるため、ドレッシングなどに用いることができる。
更に、請求項7に係る発明は、酸化しにくく酸化臭がしない抽出物を含む食品であるため長期保存が可能である。
本発明で用いるチアシードは、シソ科の一年草であるチア(Salvia hispanicaまたはSalvia columbariae)の種子であり大きさは約1mm程であり楕円形をしている。
本発明で用いるゴマ(Sesamum indicum)はゴマ科の一年草であり、種子の大きさは約1−2mmであり、通常種子を煎ってそのまま食用に、あるいは搾油してゴマオイルにされる。
ゴマにはタンパク質、食物繊維、セサミン、リノール酸やオレイン酸などの脂質が多く含まれている。
本発明で用いるバジルシードはシソ科の一年草であるバジル(Ocimum basilicum)の種子であり、大きさは約2mmである。
バジルシードにはオメガ3脂肪酸の1つであるαリノレン酸が含まれ、チアシードと同様に以下に記載する特徴を有している。
本発明で用いるゴマ(Sesamum indicum)はゴマ科の一年草であり、種子の大きさは約1−2mmであり、通常種子を煎ってそのまま食用に、あるいは搾油してゴマオイルにされる。
ゴマにはタンパク質、食物繊維、セサミン、リノール酸やオレイン酸などの脂質が多く含まれている。
本発明で用いるバジルシードはシソ科の一年草であるバジル(Ocimum basilicum)の種子であり、大きさは約2mmである。
バジルシードにはオメガ3脂肪酸の1つであるαリノレン酸が含まれ、チアシードと同様に以下に記載する特徴を有している。
チアシードは液体に浸し水分を吸収することで種子の周りをグルコマンナンの膜が覆い、重量は変わらないが体積が1.5乃至1.8倍に増える。
バジルシードは液体に浸し水分を吸収することで種子の周りをグルコマンナンの膜が覆い、重量は変わらないが体積が約30倍に増え、バジルシードの周りにグルコマンナンの膜ができ独特の食感を有する。
バジルシードが体内の消化液を吸収し膨潤するため少しの摂取量で満腹感が得られる。
グルコマンナンはこんにゃくにも含まれる成分であり、消化できないため少しの摂取量でおなかが膨れ満腹感を得られる。
グルコマンナンは六炭糖のグルコースとマンノースがおよそ2:3の割合でβ−1,4−グリコシド結合したもので、直鎖状である。
バジルシードは液体に浸し水分を吸収することで種子の周りをグルコマンナンの膜が覆い、重量は変わらないが体積が約30倍に増え、バジルシードの周りにグルコマンナンの膜ができ独特の食感を有する。
バジルシードが体内の消化液を吸収し膨潤するため少しの摂取量で満腹感が得られる。
グルコマンナンはこんにゃくにも含まれる成分であり、消化できないため少しの摂取量でおなかが膨れ満腹感を得られる。
グルコマンナンは六炭糖のグルコースとマンノースがおよそ2:3の割合でβ−1,4−グリコシド結合したもので、直鎖状である。
グルコマンナンは下式(化1)に示す構造を有している。
チアシード、ゴマまたはバジルシードの脂溶性成分にはオメガ3脂肪酸が含まれ、オメガ3脂肪酸のなかでもαリノレン酸を豊富に含む。
αリノレン酸は摂取された後に体内でDHAやEPAに変換される。
αリノレン酸は摂取された後に体内でDHAやEPAに変換される。
αリノレン酸は、C18H30O2で示され下式(化2)に示す構造を有している。
DHAは下式(化3)で示す構造を有している。
EPAは下式(化4)に示す構造を有している。
本発明にかかるチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の抽出物を抽出する方法は、(A)チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を粉砕する工程、(B)粉砕したチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材に低極性溶媒を添加し溶液を作製する工程、及び(C)作製した溶液を湿式微粒化処理して抽出物を得る工程からなる。
工程(A)はチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を粉砕する工程である。
粉砕するのは1種類であってもよく、組み合わせてもよい。
脂溶性成分を抽出する前に、予め粉砕することで工程(B)の湿式微粒化処理にかける時間を短縮でき、湿式微粒化処理を行う装置にかける負担を軽減できる。
加えてチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を粉砕し粉末にすることで、抽出効率が上がる。
粉砕するための装置は特に限定されず、ミルを使用しての粉砕、圧力を利用しての粉砕または粉砕刃による衝撃粉砕であってもよい。粉砕機構としてボールミル、ロッドミル、SAGミル、自生粉砕ミル、高圧粉砕ロール、縦軸インパクタミル、ジェットミル等が挙げられる。
均一に粉砕するため液体窒素で凍結後に粉砕する凍結粉砕機を用いることが好ましいがこれに限定されない。
粉砕するのは1種類であってもよく、組み合わせてもよい。
脂溶性成分を抽出する前に、予め粉砕することで工程(B)の湿式微粒化処理にかける時間を短縮でき、湿式微粒化処理を行う装置にかける負担を軽減できる。
加えてチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を粉砕し粉末にすることで、抽出効率が上がる。
粉砕するための装置は特に限定されず、ミルを使用しての粉砕、圧力を利用しての粉砕または粉砕刃による衝撃粉砕であってもよい。粉砕機構としてボールミル、ロッドミル、SAGミル、自生粉砕ミル、高圧粉砕ロール、縦軸インパクタミル、ジェットミル等が挙げられる。
均一に粉砕するため液体窒素で凍結後に粉砕する凍結粉砕機を用いることが好ましいがこれに限定されない。
工程(B)は粉砕したチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材に低極性溶媒を添加して溶液を作製する工程である。
低極性溶媒としては特に限定されないが、中鎖脂肪酸、大豆油、菜種油、紅花油、コーン油、綿実油、胡麻油、オリーブオイル、ヤシ油、パーム油、ひまわり油、米油及びグレープシードオイルが含まれる。使用目的に応じて上記より選択し用いることができる。
脂肪酸とは、長鎖炭化水素の1価のカルボン酸であり、一般的に、炭素数5−12個のものを中鎖脂肪酸と呼ぶ。中鎖脂肪酸は、乳製品やパーム油、ココナッツ油などに多く含まれている。不飽和脂肪酸に比べて飽和脂肪酸は酸化臭が少なく、濁りも少ないことから、本発明において好適に利用できる。中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸と比較して水溶性が高いため体内に吸収されやすく、酸化臭が少ないことから、本発明において好適に利用できる。
チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末に低極性溶媒を添加して溶液を作製することで、チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材が低極性溶媒に包まれるため酸素に触れることが無く酸化を防げる。
低極性溶媒としては特に限定されないが、中鎖脂肪酸、大豆油、菜種油、紅花油、コーン油、綿実油、胡麻油、オリーブオイル、ヤシ油、パーム油、ひまわり油、米油及びグレープシードオイルが含まれる。使用目的に応じて上記より選択し用いることができる。
脂肪酸とは、長鎖炭化水素の1価のカルボン酸であり、一般的に、炭素数5−12個のものを中鎖脂肪酸と呼ぶ。中鎖脂肪酸は、乳製品やパーム油、ココナッツ油などに多く含まれている。不飽和脂肪酸に比べて飽和脂肪酸は酸化臭が少なく、濁りも少ないことから、本発明において好適に利用できる。中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸と比較して水溶性が高いため体内に吸収されやすく、酸化臭が少ないことから、本発明において好適に利用できる。
チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末に低極性溶媒を添加して溶液を作製することで、チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材が低極性溶媒に包まれるため酸素に触れることが無く酸化を防げる。
工程(C)は作製した溶液を湿式微粒化処理して抽出物を得る工程である。
作製した溶液を湿式微粒化処理することでチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末が均一に分散した抽出物が得られる。
処理後の抽出物は液体であり、チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉体の脂溶性成分は抽出液に溶解するが、それ以外の部分は抽出液に溶解せず粉体として残る。
作製した溶液を湿式微粒化処理することでチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末が均一に分散した抽出物が得られる。
処理後の抽出物は液体であり、チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉体の脂溶性成分は抽出液に溶解するが、それ以外の部分は抽出液に溶解せず粉体として残る。
湿式微粒化処理はウォータージェット技術を用いた方法であり、原料溶液を高圧ノズルから高圧噴射することで粒子自体を壊さずコンタミのおそれがない微粒化工法として開発されたものである。本発明においては低極性溶媒を添加した予め粉砕したチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を高圧ノズルから高圧噴射する。
高圧ノズルからの圧力は特に限定されないが、150MPa乃至250MPaが好ましい。
必要に応じて高圧ノズルから溶液を所定の圧力で高圧噴射する作業を複数回繰り返しても良い。このように使用することで、チアシード、ゴマまたはバジルシードを所望のメジアン径の粒子とすることが容易にできる。
繰り返す回数は1回から6回が好ましい。
図1〜図3は高圧噴射する作業を4回繰り返した後の抽出物の電子顕微鏡写真であり、工程Cを4回繰り返すことでチアシード、ゴマまたはバジルシードの粉末が抽出物中に均一に分散されることが分かる。
高圧ノズルからの圧力は特に限定されないが、150MPa乃至250MPaが好ましい。
必要に応じて高圧ノズルから溶液を所定の圧力で高圧噴射する作業を複数回繰り返しても良い。このように使用することで、チアシード、ゴマまたはバジルシードを所望のメジアン径の粒子とすることが容易にできる。
繰り返す回数は1回から6回が好ましい。
図1〜図3は高圧噴射する作業を4回繰り返した後の抽出物の電子顕微鏡写真であり、工程Cを4回繰り返すことでチアシード、ゴマまたはバジルシードの粉末が抽出物中に均一に分散されることが分かる。
湿式微粒化処理は、上記の工程に加えて、湿式微粒化処理した溶液にエアを供給する工程、及びエアを供給することによって形成された気泡中で放電させ、液中プラズマ処理し、脂溶性成分を含む抽出物を得る工程を行ってもよい。
この工程を行うことで、高圧噴射処理装置の物理的作用による分散と液中プラズマ処理による改質作用が連続的に行われる構成となり、これらの相乗効果によって再凝集が防止されるとともに分散安定性が向上する。また、プラズマ中の荷電粒子の衝突による細菌の破壊や殺菌の効果がある。
液中プラズマ処理の前にエアを供給することが好ましい。エアを供給することにより、気泡中で放電されるため、プラズマ処理の効果が溶液中に均一に行き渡るという効果を発揮する。
湿式微粒化処理のための装置は、プラズマ処理した抽出物を還流させるポンプを備えていても良い。ポンプを備えていることにより、高圧噴射し、液中プラズマ処理する作業が複数回繰り返されてもよい。
この工程を行うことで、高圧噴射処理装置の物理的作用による分散と液中プラズマ処理による改質作用が連続的に行われる構成となり、これらの相乗効果によって再凝集が防止されるとともに分散安定性が向上する。また、プラズマ中の荷電粒子の衝突による細菌の破壊や殺菌の効果がある。
液中プラズマ処理の前にエアを供給することが好ましい。エアを供給することにより、気泡中で放電されるため、プラズマ処理の効果が溶液中に均一に行き渡るという効果を発揮する。
湿式微粒化処理のための装置は、プラズマ処理した抽出物を還流させるポンプを備えていても良い。ポンプを備えていることにより、高圧噴射し、液中プラズマ処理する作業が複数回繰り返されてもよい。
上記方法によって得られた本発明の抽出物は酸化臭がしないためそのままチアシードオイル、ゴマオイルまたはバジルシードオイルとして、あるいは混合油として各種用途に使用することができる。
食品素材として、例えば清涼飲料水、乳製品(加工乳、ヨーグルト)、菓子類(ゼリー、チョコレート、ビスケット、ガム、錠菓)又はサプリメント等の各種飲食品に配合することができる。
食品素材として使用する場合、その添加量については、特に限定されず、食品の種類に応じて適宜決定すればよい。
上記食品用途としては、例えば、パン類、菓子類、麺類、米飯類、餅類、パスタ類、調味料、ムース、ゼリーおよびスープなどを挙げることができる。
食品の形態としては、特に限定はないが、例えばバータイプ食品、ブロックタイプ食品あるいはチアーバックタイプ食品などの場合、経口摂取が容易となる。また、飲料用途としては、例えばジュース類、乳飲料、アルコール飲料、茶飲料などを挙げることができる。また、特定保健用食品や栄養補助剤、栄養剤、いわゆる健康食品としての利用も挙げられる。
食品の形態としては、特に限定はないが、例えばバータイプ食品、ブロックタイプ食品あるいはチアーバックタイプ食品などの場合、経口摂取が容易となる。また、飲料用途としては、例えばジュース類、乳飲料、アルコール飲料、茶飲料などを挙げることができる。また、特定保健用食品や栄養補助剤、栄養剤、いわゆる健康食品としての利用も挙げられる。
チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末の粒径は特に限定されないが、50μm以下にすることでチアシード、ゴマまたはバジルシードの抽出物中に均一に粉末が分散し水分と混ぜても粉末同士が結合せず塊にならないため好ましい。
図1はチアシードの粉末が均一に分散をしていることを示す図であり、矢印で示した部分がチアシードの粉末である。
図2はゴマの粉末が均一に分散をしていることを示す図であり、矢印で示した部分がゴマの粉末である。
図3はバジルシードの粉末が均一に分散をしていることを示す図であり、矢印で示した部分がバジルシードの粉末である。
図1〜図3より、本発明のチアシード抽出物、ゴマ抽出物、バジルシード抽出物において、夫々粒径が50μm以下のチアシードの粉末、ゴマの粉末、バジルシードの粉末が均一に分散していることがわかる。
本発明のチアシード粉末を用いた抽出物及びバジルシード粉末を用いた抽出物は、水と混ぜることで水分を吸収しゲル状になる。
特にチアシード粉末及びバジルシード粉末は水分を吸収するため、乳化剤が無くとも油分である抽出物と水分とを均一に混ぜることができる。
本発明の抽出物は水と混ざるため、果物や野菜のジュース等の飲料、甘味や塩味をつけた調味液などの任意の味を付けた液体と混ぜて独特の味や風味、またグルコマンナンの独特な食感を有するドレッシングにしてもよい。
例えばオレンジジュースやリンゴジュースと混ぜることで酸味のあるドレッシングにしてもよい。
更に子供が好きな飲料と混ぜてドレッシングにすることで、子供が味や食感を楽しみながら野菜を摂取できる。
抽出物と液体とを混合する量は同量が好ましいがこれに限定されない。
食品素材のほか、医薬品、医薬部外品、化粧品などの用途に用いてもよい。
図1はチアシードの粉末が均一に分散をしていることを示す図であり、矢印で示した部分がチアシードの粉末である。
図2はゴマの粉末が均一に分散をしていることを示す図であり、矢印で示した部分がゴマの粉末である。
図3はバジルシードの粉末が均一に分散をしていることを示す図であり、矢印で示した部分がバジルシードの粉末である。
図1〜図3より、本発明のチアシード抽出物、ゴマ抽出物、バジルシード抽出物において、夫々粒径が50μm以下のチアシードの粉末、ゴマの粉末、バジルシードの粉末が均一に分散していることがわかる。
本発明のチアシード粉末を用いた抽出物及びバジルシード粉末を用いた抽出物は、水と混ぜることで水分を吸収しゲル状になる。
特にチアシード粉末及びバジルシード粉末は水分を吸収するため、乳化剤が無くとも油分である抽出物と水分とを均一に混ぜることができる。
本発明の抽出物は水と混ざるため、果物や野菜のジュース等の飲料、甘味や塩味をつけた調味液などの任意の味を付けた液体と混ぜて独特の味や風味、またグルコマンナンの独特な食感を有するドレッシングにしてもよい。
例えばオレンジジュースやリンゴジュースと混ぜることで酸味のあるドレッシングにしてもよい。
更に子供が好きな飲料と混ぜてドレッシングにすることで、子供が味や食感を楽しみながら野菜を摂取できる。
抽出物と液体とを混合する量は同量が好ましいがこれに限定されない。
食品素材のほか、医薬品、医薬部外品、化粧品などの用途に用いてもよい。
本発明の方法によって得られた抽出物は例えば遠心分離を行い、上澄みを得ることで粉末を含まない抽出物にしてもよい。
粉末を有さない抽出物は食品素材のほか、医薬品、医薬部外品、化粧品などの用途に用いてもよい。
粉末を有さない抽出物は食品素材のほか、医薬品、医薬部外品、化粧品などの用途に用いてもよい。
<抽出物の官能試験>
[実施例1]
原料のチアシード300gを凍結粉砕機にて粉砕し、粉砕したチアシード300gに中鎖脂肪酸(日油株式会社製 パナセート810)700gを添加し混合した。
その後この混合物を、高圧ノズルの圧力220MPaとした湿式ジェットミルに4回供し抽出物(チアシードオイル)を得た。
[実施例1]
原料のチアシード300gを凍結粉砕機にて粉砕し、粉砕したチアシード300gに中鎖脂肪酸(日油株式会社製 パナセート810)700gを添加し混合した。
その後この混合物を、高圧ノズルの圧力220MPaとした湿式ジェットミルに4回供し抽出物(チアシードオイル)を得た。
[実施例2]
原料のゴマ300gを凍結粉砕機にて粉砕し、粉砕したゴマ300gに中鎖脂肪酸(日油株式会社製 パナセート810)700gを添加し混合した。
その後この混合物を、高圧ノズルの圧力220MPaとした湿式ジェットミルに4回供し抽出物(ゴマオイル)を得た。
原料のゴマ300gを凍結粉砕機にて粉砕し、粉砕したゴマ300gに中鎖脂肪酸(日油株式会社製 パナセート810)700gを添加し混合した。
その後この混合物を、高圧ノズルの圧力220MPaとした湿式ジェットミルに4回供し抽出物(ゴマオイル)を得た。
[実施例3]
原料のバジルシード300gを凍結粉砕機にて粉砕し、粉砕したバジルシード300gに中鎖脂肪酸(日油株式会社製 パナセート810)700gを添加し混合した。
その後この混合物を、高圧ノズルの圧力220MPaとした湿式ジェットミルに4回供し抽出物(バジルシードオイル)を得た。
原料のバジルシード300gを凍結粉砕機にて粉砕し、粉砕したバジルシード300gに中鎖脂肪酸(日油株式会社製 パナセート810)700gを添加し混合した。
その後この混合物を、高圧ノズルの圧力220MPaとした湿式ジェットミルに4回供し抽出物(バジルシードオイル)を得た。
[比較例1]
チアシード1kgを搾油機にいれ3tの圧力をかけ搾油し、その後濾過し不純物を取り除いた。
チアシード1kgを搾油機にいれ3tの圧力をかけ搾油し、その後濾過し不純物を取り除いた。
[比較例2]
ゴマ1kgを搾油機にいれ3tの圧力をかけ搾油し、その後濾過し不純物を取り除いた。
ゴマ1kgを搾油機にいれ3tの圧力をかけ搾油し、その後濾過し不純物を取り除いた。
[比較例3]
バジルシード1kgを搾油機にいれ3tの圧力をかけ搾油し、その後濾過し不純物を取り除いた。
バジルシード1kgを搾油機にいれ3tの圧力をかけ搾油し、その後濾過し不純物を取り除いた。
実施例1のチアシードオイルと比較例1のチアシードオイルとを用いて常温(約20℃)で保存し官能試験を行った。
[実施例1]
0日目 チアシードオイルはチアシード本来の香りがあるが、いやな酸化臭は無かった。
4ヶ月後 酸化臭はほとんどなく、十分に飲用可能な香りのレベルであった。
沈殿は見られたが、大きな色の変化は見られなかった。
8ヶ月後 若干の酸化臭はあるが、まだ十分に飲用可能なレベルであった。
沈殿は見られたが、大きな色の変化は見られなかった。
[比較例1]2ヶ月目でかなりの酸化臭があり、飲用は不可であった。
[実施例1]
0日目 チアシードオイルはチアシード本来の香りがあるが、いやな酸化臭は無かった。
4ヶ月後 酸化臭はほとんどなく、十分に飲用可能な香りのレベルであった。
沈殿は見られたが、大きな色の変化は見られなかった。
8ヶ月後 若干の酸化臭はあるが、まだ十分に飲用可能なレベルであった。
沈殿は見られたが、大きな色の変化は見られなかった。
[比較例1]2ヶ月目でかなりの酸化臭があり、飲用は不可であった。
官能試験の結果、従来の搾油方法で搾油したチアシードオイルは搾油から2ヶ月が経過すると飲用できないが、本発明の抽出方法を用いたチアシードオイルは8ヶ月後でも飲用可能であるため長期保存が可能であるといえる。
同様に実施例2のゴマオイルと比較例2のゴマオイル、実施例3のバジルシードオイルと比較例3のバジルシードオイルを用いて常温で保存し官能試験を行った。
実施例2のゴマオイルと比較例2のゴマオイルとを用いて常温(約20℃)で保存し官能試験を行った。
[実施例2]
0日目 ゴマオイルはゴマ本来の香りがあるが、いやな酸化臭は無かった。
8ヶ月後 酸化臭はほとんどなく、十分に飲用可能な香りのレベルであった。
沈殿は見られたが、大きな色の変化は見られなかった。
[比較例2]2ヶ月目でかなりの酸化臭があり、飲用は不可であった。
[実施例2]
0日目 ゴマオイルはゴマ本来の香りがあるが、いやな酸化臭は無かった。
8ヶ月後 酸化臭はほとんどなく、十分に飲用可能な香りのレベルであった。
沈殿は見られたが、大きな色の変化は見られなかった。
[比較例2]2ヶ月目でかなりの酸化臭があり、飲用は不可であった。
実施例3のバジルシードオイルと比較例3のバジルシードオイルとを用いて常温(約20℃)で保存し官能試験を行った。
[実施例3]
0日目 バジルシードオイルはバジルシード本来の香りがあるが、いやな酸化臭は無かった。
8ヶ月後 酸化臭はほとんどなく、十分に飲用可能な香りのレベルであった。
沈殿は見られたが、大きな色の変化は見られなかった。
[比較例3]2ヶ月目でかなりの酸化臭があり、飲用は不可であった。
[実施例3]
0日目 バジルシードオイルはバジルシード本来の香りがあるが、いやな酸化臭は無かった。
8ヶ月後 酸化臭はほとんどなく、十分に飲用可能な香りのレベルであった。
沈殿は見られたが、大きな色の変化は見られなかった。
[比較例3]2ヶ月目でかなりの酸化臭があり、飲用は不可であった。
官能試験の結果、従来の搾油方法で搾油したゴマオイル、チアシードオイルは搾油から約1ヶ月から2ヶ月が経過すると酸化臭がするため飲用できなかったが、本発明の抽出方法を用いたゴマオイル、チアシードオイルは2ヶ月を経過しても飲用可能であり、8ヶ月後でも飲用可能であるため、長期保存が可能であるといえる。
<チアシード抽出物およびバジルシード抽出物への水の添加試験>
上記実施例1のチアシード抽出物(チアシードオイル)10gに水10gを添加して混合した。図4の(a)は実施例1のチアシード抽出物に水を添加して混合した後のチアシード抽出物と水の混合物の様子を示す写真である。
図4の(a)より、実施例1のチアシード抽出物と水の混合物はゲル状であり、チアシード抽出物の塊は形成されていないことがわかる。
この結果より、本発明のチアシード抽出物は、乳化剤がなくとも水に均一に分散し、水と混ざりやすいことがわかった。
上記実施例1のチアシード抽出物(チアシードオイル)10gに水10gを添加して混合した。図4の(a)は実施例1のチアシード抽出物に水を添加して混合した後のチアシード抽出物と水の混合物の様子を示す写真である。
図4の(a)より、実施例1のチアシード抽出物と水の混合物はゲル状であり、チアシード抽出物の塊は形成されていないことがわかる。
この結果より、本発明のチアシード抽出物は、乳化剤がなくとも水に均一に分散し、水と混ざりやすいことがわかった。
図4の(b)はチアシードを凍結粉砕機にて粉砕したチアシード粉末10gに水10gを添加して混合した後のチアシード粉末と水の混合物の様子を示す写真である。
図4の(b)より、チアシード粉末は水に均一に分散せず、チアシード粉末の塊を形成していることがわかる。
この結果より、チアシード粉末は、乳化剤がない場合、水に均一に分散できず、塊を形成し、水と混ざりにくいことがわかった。
図4の(b)より、チアシード粉末は水に均一に分散せず、チアシード粉末の塊を形成していることがわかる。
この結果より、チアシード粉末は、乳化剤がない場合、水に均一に分散できず、塊を形成し、水と混ざりにくいことがわかった。
上記実施例3のバジルシード抽出物(バジルシードオイル)10gに水10gを添加して混合した。図5の(a)は実施例3のバジルシード抽出物に水を添加して混合した後のバジルシード抽出物と水の混合物の様子を示す写真である。
図5の(a)より、実施例3のバジルシード抽出物と水の混合物はゲル状であり、バジルシード抽出物の塊は形成されていないことがわかる。
この結果より、本発明のバジルシード抽出物は、乳化剤がなくとも水に均一に分散し、水と混ざりやすいことがわかった。
図5の(a)より、実施例3のバジルシード抽出物と水の混合物はゲル状であり、バジルシード抽出物の塊は形成されていないことがわかる。
この結果より、本発明のバジルシード抽出物は、乳化剤がなくとも水に均一に分散し、水と混ざりやすいことがわかった。
図5の(b)はバジルシードを凍結粉砕機にて粉砕したバジルシード粉末10gに水10gを添加して混合した後のバジルシード粉末と水の混合物の様子を示す写真である。
図5の(b)より、バジルシード粉末は水に均一に分散せず、バジルシード粉末の塊を形成していることがわかる。
この結果より、バジルシード粉末は、乳化剤がない場合、水に均一に分散できず、塊を形成し、水と混ざりにくいことがわかった。
図5の(b)より、バジルシード粉末は水に均一に分散せず、バジルシード粉末の塊を形成していることがわかる。
この結果より、バジルシード粉末は、乳化剤がない場合、水に均一に分散できず、塊を形成し、水と混ざりにくいことがわかった。
上記した水の添加試験の結果より、本発明のチアシード抽出物及びバジルシード抽出物は、乳化剤がなくとも水分と混ざりやすいことがわかった。
それゆえに、本発明のチアシード抽出物及びバジルシード抽出物は、様々な飲食品の材料として容易に使用することができる。
それゆえに、本発明のチアシード抽出物及びバジルシード抽出物は、様々な飲食品の材料として容易に使用することができる。
本発明にかかる方法によって得られた抽出物は脂溶性成分が酸化しにくく、酸化臭がしないことから様々な食品等に用いることができる。
そのため好きな味の飲料と混ぜて好みの味のドレッシングにすることができ、例えば野菜ジュースと混ぜることで栄養価の高いドレッシングを製造することができる。
チアシード、バジルシードに関しては水を吸収し膨張する特性もあり、振るだけで食感が変化する新型ドレッシングとしても応用可能である。
そのため好きな味の飲料と混ぜて好みの味のドレッシングにすることができ、例えば野菜ジュースと混ぜることで栄養価の高いドレッシングを製造することができる。
チアシード、バジルシードに関しては水を吸収し膨張する特性もあり、振るだけで食感が変化する新型ドレッシングとしても応用可能である。
Claims (7)
- チア(Salvia hispanicaあるいはSalvia columbariae)の種子であるチアシード、ゴマ(Sesamum indicum)またはバジル(Ocimum basilicum)の種子であるバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の抽出物を抽出する方法であって、
(A)チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を粉砕する工程、
(B)粉砕したチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材に低極性溶媒を添加し溶液を作製する工程、
及び
(C)作製した溶液を湿式微粒化処理して抽出物を得る工程、
を含むことを特徴とする、抽出物の抽出方法。 - 湿式微粒化処理が、(a)前記溶液を高圧ノズルから高圧噴射し微粒化処理する工程、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の抽出物の抽出方法。 - 前記工程(A)はチアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材を凍結粉砕機で粉砕する工程である請求項1または2に記載の抽出物の抽出方法。
- 前記工程(a)の高圧ノズルから高圧噴射する際の圧力は150MPa乃至250MPaであることを特徴とする請求項2または3に記載の抽出物の抽出方法。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の抽出物を含む食品。
- チア(Salvia hispanicaあるいはSalvia columbariae)の種子であるチアシード、ゴマ(Sesamum indicum)またはバジル(Ocimum basilicum)の種子であるバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材の粉末を含み、前記チアシード、ゴマまたはバジルシードの粉末は粒径が50μm以下であることを特徴とする抽出物。
- 請求項6に記載の抽出物を含む食品。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017077767 | 2017-04-10 | ||
JP2017077767 | 2017-04-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018174914A true JP2018174914A (ja) | 2018-11-15 |
Family
ID=64279660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018029232A Pending JP2018174914A (ja) | 2017-04-10 | 2018-02-21 | チアシード、ゴマまたはバジルシードからなる群から選択される1種以上の植物素材から抽出物を抽出する方法およびその抽出物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018174914A (ja) |
-
2018
- 2018-02-21 JP JP2018029232A patent/JP2018174914A/ja active Pending
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