JP2018172891A - 海中採鉱基地 - Google Patents

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文雄 湯浅
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Abstract

【課題】海山の表面に堆積する軟弱な地盤や、海底鉱床の傾斜や起伏に対応できる海中採鉱基地を提供する。【解決手段】この海中採鉱基地20は、海底鉱床ODからレアアース泥を採泥する採泥装置30と、採泥装置30が装備されるとともにX方向およびY方向のすくなくとも一方に自走可能なプラットフォーム21とを備える。採泥装置30は、海底鉱床ODに向けて高圧の海水を噴射してレアアース泥を解泥する噴射管路と、噴射管路に併設されて解泥されたレアアース泥を海水とともに吸引する吸引管路とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、海底鉱物を採掘する技術に関する。
近年、各種産業機器を製造する上で必要不可欠な金属であり存在量が少ない有用金属の価格が高騰している。有用金属は産業上必要不可欠なものであるが、可採量が少ないだけでなく、産出国が限られているため地政学的リスクが存在している。そこで、海底鉱物の中でも、海底下に存在する有用金属含有鉱物が注目されている。
海底鉱物中には、現在地上で採掘されている鉱物と比較して、高濃度で有用金属が存在していることが各種調査で明らかにされている。そこで、近年、様々な機関で試掘調査が行なわれ、また、海底鉱物の採鉱方法や採鉱システムも種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1には、海底鉱物の採鉱システムが開示されている。同文献記載の採鉱システムは、海底鉱床の表面を研削可能な研削ツールを有する海底移動装置を備える。海底移動装置は、海面側の供給源から電力および制御信号を受けて海底を移動しつつ、開放型の研削ツールにより海底鉱床の表面を研削する。研削によって生産された研削物は、分級手段によって所定のサイズを超えないように分級され、分級された研削物が海上まで運搬される。
特開2013−528726号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、クローラ型の掘削機は、海底の起伏に応じた操作が煩雑で、自動化が困難であるという問題がある。また、海底鉱床は、海山の傾斜角が大きく、海山の表面に堆積する軟弱な地盤、特に、レアアース泥を採鉱する場合には、クローラでの走行に支障があるという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、海山の表面に堆積する軟弱な地盤や、海底鉱床の傾斜や起伏に対応でき、レアアース泥の採泥に好適な海中採鉱基地を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る海中採鉱基地は、海底鉱床からレアアース泥を採泥する採泥装置と、該採泥装置が装備され海中に配置されて且つ海底に立設されるプラットフォームと、を備え、前記採泥装置は、前記海底鉱床に向けて高圧の海水を噴射してレアアース泥を解泥する噴射管路と、該噴射管路に併設されて前記解泥されたレアアース泥を海水とともに吸引する吸引管路とを有し、前記プラットフォームは、複数の支持脚を有し、各支持脚は、垂直方向への移動機構を介してZ方向に個別に相対的スライド移動が可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る海中採鉱基地によれば、海底に立設されるプラットフォームは、採泥装置が装備されるとともに複数の支持脚を有し、各支持脚は、垂直方向への移動機構を介してZ方向に個別に相対的スライド移動が可能に構成されているので、海山の表面に堆積する軟弱な地盤や、海底鉱床の傾斜や起伏に対応することができる。
そして、採泥装置は、海底鉱床に向けて高圧の海水を噴射してレアアース泥を解泥する噴射管路と、噴射管路に併設されて解泥されたレアアース泥を海水とともに吸引する吸引管路とを有するので、レアアース泥の採泥に好適な海中採鉱基地を提供できる。
また、上記課題を解決するために、本発明の他の一態様に係る海中採鉱基地は、海底鉱床からレアアース泥を採泥する採泥装置と、該採泥装置が装備され海中に配置されて且つ海底に立設されるとともに水平面で互いに直交するX方向およびY方向の少なくとも一方に自ら移動可能なプラットフォームと、を備え、前記採泥装置は、前記海底鉱床に向けて高圧の海水を噴射してレアアース泥を解泥する噴射管路と、該噴射管路に併設されて前記解泥されたレアアース泥を海水とともに吸引する吸引管路とを有することを特徴とする。
本発明の他の一態様に係る海中採鉱基地によれば、海底に立設されるプラットフォームは、海底鉱物採鉱装置が装備されるとともに、X方向およびY方向の少なくとも一方に自ら移動可能なので、海底鉱床の傾斜や起伏に対応することができる。
そして、採泥装置は、海底鉱床に向けて高圧の海水を噴射してレアアース泥を解泥する噴射管路と、噴射管路に併設されて解泥されたレアアース泥を海水とともに吸引する吸引管路とを有するので、レアアース泥の採泥に好適な海中採鉱基地を提供できる。
ここで、本発明の他の一態様に係る海中採鉱基地において、前記プラットフォームは、上部プラットフォーム、下部プラットフォーム、および、これら上下のプラットフォームの間に配置される中間フレームを有し、前記中間フレームと前記上部プラットフォームとは、水平方向への移動機構を介して一の方向に相対的スライド移動が可能に構成されるとともに、前記中間フレームと前記下部プラットフォームとは、水平方向への移動機構を介して前記一の方向と直交する他の方向に相対的スライド移動が可能に構成され、前記上下のプラットフォームそれぞれは、複数の支持脚を有し、各支持脚は、垂直方向への移動機構を介してZ方向に個別に相対的スライド移動が可能に構成されていることは好ましい。このような構成であれば、海底鉱床の傾斜や起伏に対応する上で好適である。
上述のように、本発明によれば、海山の表面に堆積する軟弱な地盤や、海底鉱床の傾斜や起伏に対応でき、レアアース泥の採泥に好適である。
本発明の一態様に係る海底鉱物の採掘システムの全体構成の一実施形態を説明する模式図である。 図1の採掘システムの海中採鉱基地の模式的説明図であり、同図(a)は平面視、(b)は一の海中採鉱基地の正面視(但し、海底鉱床の部分は断面のイメージ(以下正面視にて同様))をそれぞれ模式的に示している。 図2の海中採鉱基地の第一実施形態を説明する模式的斜視図である。 海中採鉱基地に装備される採泥装置を説明する模式的正面図である。 図4の採泥装置の要部説明図であり、同図(a)は軸線を含む縦断面を示し、(b)は図4でのZ−Z断面を示している。 図1の採掘システムによる海底鉱物の採掘方法の説明図であり、同図(a)は一の海中採鉱基地の正面視、(b)は海底鉱床の一の区画の平面視をそれぞれ模式的に示している。 採泥装置の変形例を説明する図((a)〜(f))である。 本発明の一態様に係る海中採鉱基地の第二実施形態の模式的平面図((a)〜(c))である。 本発明の一態様に係る海中採鉱基地の第三実施形態を説明する模式的斜視図である。 第三実施形態の海中採鉱基地のプラットフォームの模式的平面図である。 第三実施形態の海中採鉱基地のプラットフォームの模式的正面図である。 第三実施形態の海中採鉱基地の中間フレームの模式的平面図である。 第三実施形態の海中採鉱基地の支持脚の横断面図である。 図10のR部断面図である。 図12のS部断面図である。 図12のP部断面図である。 図12のQ部断面図である。 第三実施形態の海中採鉱基地と海底鉱床との相対寸法の一例のイメージを示す図である。 本発明の採掘システムでの海中採鉱基地の着底方法の一実施形態を説明する図((a)、(b))である。 本発明の採掘システムでの海中採鉱基地の着底方法の一実施形態を説明する図((a)〜(d))である。 第三実施形態の海中採鉱基地により海底鉱床を採鉱する手順を説明する図である。 図21の採泥手順における、海中採鉱基地のプラットフォームの歩行動作(着底準備姿勢から採鉱開始姿勢への移行動作)を説明する図である。 第三実施形態の海中採鉱基地の歩行動作を説明する斜視図((a)〜(d))である。 図23(a)の拡大図である。 図23(b)の拡大図である。 図23(c)の拡大図である。 図23(d)の拡大図である。 図21の採泥手順における、海中採鉱基地のプラットフォームの歩行動作を説明する図((a)〜(c))である。 図21の採泥手順における、海中採鉱基地のプラットフォームの歩行動作を説明する図((a)〜(f))である。 図21の採泥手順における、海中採鉱基地のプラットフォームの歩行動作を説明する図((a)〜(c))である。 図21の採泥手順における、海中採鉱基地のプラットフォームの歩行動作を説明する図((a)〜(c))である。 本発明の採掘システムで用いる架設配置用母船の一実施形態を説明する図であり同図(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。本実施形態は、海山の表面に堆積する軟弱な地盤上で泥質堆積物に向けて高圧の海水を噴射してレアアース泥を解泥および吸引によって採鉱する採鉱ステーションを用いる採掘システムの例である。
なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
まず、本実施形態の採掘システムの全体構成について説明する。
この採掘システムは、図1に示すように、海上採鉱基地として海上SLに配置される採鉱母船1と、海底SBに配置される採鉱ステーション20および揚泥ユニット4とを有する。この採掘システムでは、複数の採鉱ステーション20を海中採鉱基地とする。各採鉱ステーション20には複数の採泥装置30が装備されている。
各採泥装置30は、海底にレアアース(希土類)泥が堆積する海底鉱床ODに対し、高圧の海水を噴射してレアアース泥を解泥するとともに、解泥されたレアアース泥を海水とともに吸引により採泥可能に構成されている。そして、この採掘システムは、各採泥装置30で採泥されたスラリー状のレアアース泥を、吸込管5を介して海中の揚泥ユニット4に移送し、揚泥ユニット4は、揚泥管6を介して採鉱母船1に揚泥するように構成されている。なお、本明細書において、「解泥」とは、海底鉱床の泥質堆積物に向けて高圧の海水を噴射してレアアース泥を解きほぐすことをいう。
詳しくは、本実施形態の例では、採鉱母船1、架設配置用母船2および運搬船3が目的とする海域の海上SLに停泊される。架設配置用母船2は、揚泥ユニット4および複数の採鉱ステーション20を運搬するとともに、これらを海底SBに架設配置するための架設配置用の母船である。
架設配置用母船2には、揚泥ユニット4および採鉱ステーション20を、海底SBに架設配置するためのクレーン等の作業機11が装備されている。架設配置用母船2は、海底鉱床ODの所定の位置まで採鉱ステーション20を搬送し、作業機11のワイヤ11wで採鉱ステーション20を垂下して海底SBに立設する。また、同様にして、架設配置用母船2は、海底SBの適切な位置に揚泥ユニット4を配置する。
採鉱母船1には、発電機12および貯蔵器13、並びに不図示の管理コンピュータが搭載されている。貯蔵器13は換装可能に船上に載置されている。管理コンピュータおよび発電機12は、アンビリカルケーブル8を介して海底SBに配置された採鉱ステーション20および揚泥ユニット4に接続され、採鉱ステーション20および採泥装置30、並びに揚泥ユニット4の作動に必要な電力や制御信号を供給可能になっている。
揚泥ユニット4は、揚泥用ポンプ25と、サイクロン装置を有する分級器27とを備える。分級器27は、その吐出側が、揚泥ユニット4の内部で揚泥用ポンプ25の吸い込み側に接続される。分級器27の吸入側は、吸込管5を介して採鉱ステーション20と接続される。吸込管5内には海水が満たされる。分級器27には、排出管7の一端が接続され、排出管7の他端が、分級で不要とされたレアアース泥の戻し置き場まで配管される。なお、吸込管5、揚泥管6および排出管7にはフレキシブル管を用いている。
揚泥用ポンプ25は、上記揚泥管6を介して採鉱母船1と接続される。揚泥管6は、採鉱ステーション20で採掘したスラリー状のレアアース泥を採鉱母船1まで揚泥するためのフレキシブル性を有する円筒状管路である。揚泥管6内には海水が満たされる。揚泥管6の上部は、海上SLの採鉱母船1まで到達し、採鉱母船1の船底を介して貯蔵器13に接続される。貯蔵器13は、揚泥管6から揚泥用ポンプ25で揚泥されたスラリー状のレアアース泥を貯蔵する。運搬船3は、貯蔵器13を採鉱母船1と換装して、採鉱母船1に揚泥されたレアアース泥ケーキを必要な場所に移送する。
次に、上記採鉱ステーション20について詳しく説明する。
図2に示すように、採鉱ステーション20は、プラットフォームとなる矩形枠体状のベースフレーム21を有する。ベースフレーム21は、枠体の四隅が複数(この例では4脚)の支持脚26で支持されている。各支持脚26は、ジャッキ機構49を介してベースフレーム21に固定されている。
ジャッキ機構49は、不図示のモータ、減速機構およびラック・ピニオン機構を有する。ラックは支持脚26の軸方向に沿って形成されている。ジャッキ機構49は、モータで減速機構を介してラック・ピニオン機構を駆動することにより、支持脚26を上下方向(Z方向)にスライド移動可能に且つその移動位置の保持が可能になっている。なお、ジャッキ機構49の駆動用のモータとしては、流体圧による駆動(例えば油圧駆動)であっても、電力による駆動(例えば電磁式モータ)であってもよい(以下、他の駆動用のモータにおいて同様)。
この例では、ベースフレーム21には、図3に示すように、X方向に沿って二つの移動フレーム43が張り渡されている。移動フレーム43は、例えばトラス構造を有する。各移動フレーム43の両端は、Y方向用移動機構44を介してベースフレーム21にそれぞれ支持される。Y方向用移動機構44は、不図示のモータ、減速機構およびラック・ピニオン機構を有し、モータで減速機構を介してラック・ピニオン機構を駆動することにより、移動フレーム43をベースフレーム21沿ってY方向にスライド移動可能になっている。
各移動フレーム43には、ガイドシェル48が縦に配置されている。ガイドシェル48は、採泥装置30のZ方向の送り機構を構成している。ガイドシェル48は、X方向用移動機構52を介して移動フレーム43に支持されている。X方向用移動機構52は、不図示のモータ、減速機構およびラック・ピニオン機構を有し、モータで減速機構を介してラック・ピニオン機構を駆動することにより、ガイドシェル48を移動フレーム43沿ってX方向にスライド移動可能になっている。
さらに、ベースフレーム21には、基地制御ユニット45および吸込チャンバ51が設けられている。基地制御ユニット45には、上記アンビリカルケーブル8が接続されている。基地制御ユニット45には、採鉱ステーション20および採泥装置30を駆動するために、以下不図示の、供給ポンプと、供給ポンプを駆動するモータと、採鉱ステーション20全体の作動を制御する制御部とが内蔵されている。
これにより、各採鉱ステーション20は、採鉱母船1からアンビリカルケーブル8を介して必要な電力や制御信号の供給を基地制御ユニット45に受ける。基地制御ユニット45は、採鉱母船1側の管理コンピュータの指令に基づいて、各ジャッキ機構49の駆動により、採鉱ステーション20の姿勢を制御するコントローラとして機能する。
さらに、各採鉱ステーション20は、管理コンピュータの管理下、基地制御ユニット45によるX方向用移動機構52およびY方向用移動機構44の駆動により、ガイドシェル48をX方向およびY方向に移動するとともに、ポンプの駆動により取水した海水を高圧の海水として採泥装置30に供給可能になっている。
次に、採鉱ステーション20に装備された採泥装置30について詳しく説明する。
図4に示すように、ガイドシェル48には、スライダ46を介して採泥装置30が装備されている。ガイドシェル48の上部には、ガイドシェル48に沿ってスライダ46をZ方向にスライド移動させるスライド移動機構47が設けられている。スライド移動機構47は、不図示のモータ、減速機構およびラック・ピニオン機構を有し、モータで減速機構を介してラック・ピニオン機構を駆動することにより、ガイドシェル48に沿ってスライダ46をZ方向にスライド移動可能になっている。
採泥装置30は、スライダ46に装着されるハウジング部71を有する。ハウジング部71の上部は、供給管9を介して上記基地制御ユニット45のポンプに接続される。また、ハウジング部71の側面には、採泥装置30の稼働により解泥されたスラリー状のレアアース泥を吸入するための吸込管5の一端が接続される。吸込管5の他端は、上記吸込チャンバ51を介して分級器27に接続される。
次に、上記採泥装置30の解泥・吸引部の構成についてより詳しく説明する。
この採泥装置30の解泥・吸引部は、図4に一部を破断して示すように、円管状の内筒31と、内筒31を囲繞して同軸に設けられた円管状の外筒32とを有する二重管構造を備えている。内筒31と外筒32とは、軸方向に離隔した複数箇所にて複数のリブ33によって相互に連結されている。二重管構造の基端部は、上記ハウジング部71の下部に連結され、二重管構造全体が垂下状態でハウジング部71に支持されている。
図5に拡大図示するように、本実施形態の採泥装置30では、内筒31の先端面と外筒32の先端面とは面一になっている。内筒31の内部は、噴射管路DLを構成し、また、内筒31と外筒32とは、相互の間に軸方向に沿って画成された円環状の通路によって吸引管路KLを構成している。なお、内筒31と外筒32とは、同図(b)に示すように、軸方向に離隔した複数箇所にて、周方向に離隔して等配された複数のリブ33によって相互に連結され、複数のリブ33が、吸引管路KLでの吸引機能を妨げないように配置されている。
噴射管路DLの上流側は、上記ハウジング部71の供給管9に接続されている。供給管9は、採鉱ステーション20の基地制御ユニット45に設けられたポンプの吐出側に接続される。さらに、吸引管路KLの上端は、ハウジング部71の側部に接続された吸込管5に連通しており、上記揚泥用ポンプ25が、吸込管5を介して吸引管路KLに接続されている。これにより、解泥されたスラリー状のレアアース泥を吸引管路KLの先端から吸引し、海上の採鉱母船1に揚泥可能になっている。
なお、同図において符号Dで示す矢印は、上記基地制御ユニット45のポンプから供給された高圧の海水が、供給管9を介して噴射管路DLの先端から海底鉱床の泥質堆積物に向けて噴射されるイメージを示している。また、同図において符号Kで示す矢印は、解泥されたスラリー状のレアアース泥を、吸引管路KLの先端から海水とともに吸引するイメージを示している。
次に、上述の採掘システムによって、海底鉱床ODからレアアース泥を揚泥する手順、並びにこの海底鉱物の採掘システム並びに採泥装置30によるレアアース泥の採掘方法の作用・効果について説明する。
まず、図1に示したように、採鉱母船1、および架設配置用母船2を目的とする海域の海上SLに停泊する。次いで、架設配置用母船2に設置されているクレーン等の作業機11を用い、採鉱ステーション20および揚泥ユニット4を海中に降ろし、これらの機材が図1に示す配置となるように海底SBの適切な位置に設置する。これらの機材の設置前または設置後に、吸込管5、揚泥管6および排出管7、並びにアンビリカルケーブル8等の必要な配管および配線を行い、各配管内には海水を満たす。
本実施形態において、採鉱ステーション20を海底鉱床ODに配置する際は、海底SBの凹凸形状に応じ、ベースフレーム21の姿勢が水平になるように、ベースフレーム21四隅の支持脚26をジャッキ機構49により上下にスライド移動させておく。各機材の設置後、採鉱母船1からアンビリカルケーブル8を介して基地制御ユニット45および揚泥ユニット4に必要な電力や制御信号を供給し、採鉱ステーション20および採泥装置30並びに揚泥ユニット4を駆動し、解泥されたレアアース泥を海水とともに吸引する。
ここで、採鉱ステーション20のベースフレーム21に設けられたポンプから供給される高圧の海水は、図5において、採泥装置30の内筒31内の噴射管路DLから海底鉱床ODに向けて噴射される。これにより、レアアースを含む泥質堆積物は、噴射された高圧の海水の衝突圧によって解きほぐされる(解泥工程)。
そして、解泥と同時に揚泥用ポンプ25が駆動されることにより、吸込管5を介して接続されている吸引管路KLの先端に負圧を生じさせ、これにより、解泥されたスラリー状のレアアース泥が吸引管路KLの先端から吸引される(吸引工程)。また、これと同時に、ガイドシェル48に設けられた送り機構47による採泥装置30の給進駆動がなされるため、解泥および採泥で形成された竪穴VH内に採泥装置30の二重管構造の部分を侵入させることができる。
そのため、この採泥装置30によれば、極めて簡素な構成によって、海底鉱床ODから解泥されたスラリー状のレアアース泥の採泥を継続することができる。そして、この採泥装置30によれば、竪穴VH内に二重管構造の内筒31と外筒32が存在しているので、竪穴VHの開口側を塞いだ状態のままレアアース泥を解泥しつつ採泥を進めることができる。したがって、解泥されたスラリー状のレアアース泥が海水中に舞い上がって飛散し、海中に流出することが防止または抑制される。そのため、海水の懸濁が防止または抑制される。
次いで、吸込管5で吸入されたスラリー状のレアアース泥は分級器27に移送される。分級器27は、鉱物粒子の比重差によって遠心力により所望の鉱物とそうでない不要な鉱物とを分離する。分級で不要とされたレアアース泥は、図1に示すように、分級器27に接続された排出管7を介して海底の戻し置き場に導かれる。
一方、分離されたスラリー状のレアアース泥のうち、所望の比重のレアアース泥は、揚泥用ポンプ25に送られ、揚泥管6を介して採鉱母船1の貯蔵器13に揚泥される。採鉱母船1では、貯蔵器13に貯蔵するときに、スラリー状のレアアース泥を海水と分離し、レアアース泥ケーキが貯蔵器13内部に貯蔵される。
各採鉱ステーション20は、採泥装置30それぞれの最大採鉱深度まで採泥したら採泥装置30を後退した後に、採泥装置30をX−Y平面で移動して、図6(b)に示すように、X−Y平面全体を走査するように順次に採泥を行う。X−Y平面での移動および移動後の採泥は、本実施形態のように、コンピュータ(上記管理コンピュータ、および基地制御ユニット45等)により自動的に行ってもよいし、各採鉱ステーション20の状況をオペレータが海上の採鉱母船1から監視しつつ、オペレータの手動操作によって行ってもよい。
特に、この採泥装置30を備える採鉱ステーション20、および、海底鉱物の採掘システム並びにこれらの設備を用いた揚泥方法によれば、各採鉱ステーション20は、複数の支持脚26を有し、各支持脚26は、垂直方向への移動機構であるジャッキ機構49を介してZ方向に個別に相対的スライド移動が可能なので、海底鉱床の傾斜や起伏に対応することができる。そして、オペレータがカメラ等によって監視しつつ手動操作を行う場合、海水中へのレアアース泥の飛散が防止または抑制されているため、採泥作業の効率を向上させる上で好適である。また、採泥装置30が極めて簡素な構成なので、深海のような過酷な環境下であっても、故障のおそれが低く信頼性の高い採泥装置を提供できる。
このように、本実施形態の採泥装置30を備える採鉱ステーション20、および、海底鉱物の採掘システム並びにこれらの設備を用いた揚泥方法によれば、海山の表面に堆積する軟弱な地盤や、海底鉱床の傾斜や起伏に対応可能である。さらに、スラリー状のレアアース泥を竪穴VH内にある吸引管路KLで吸い込むので、レアアース泥が海水中に舞い上がって飛散してしまうことが防止または抑制される。また、本実施形態の採掘システムは、採泥装置30で採掘されたスラリー状のレアアース泥を竪穴VH内部から吸引管路KLを介して吸込管5に直接導入するので、揚泥時の海水中への飛散も防止または抑制することができる。よって、レアアース泥の採泥に好適である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能なことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、海上採鉱基地として採鉱母船1を例に説明したが、これに限定されず、海上揚泥基地として機能すれば、例えば海上に建設されたプラットフォームなどであってもよい。また、例えば上記実施形態では、スラリー状のレアアース泥を、採鉱母船1内に設けられた貯蔵器13まで運搬する例で説明したが、これに限定されず、海上の近傍や海面下(例えば船底近くに貯蔵器を設ける)で揚泥もしくは貯蔵、または分級を行ってもよい。
また、例えば上記実施形態では、有底穴の一例として竪穴VHを解泥および採泥で形成する例で説明したが、本発明に係る有底穴は、その軸線の向きが垂直方向に限定されない。つまり、本発明は、解泥および採泥により有底穴を形成して、その有底穴の内部でレアアース泥をスラリーとし、そのスラリーを有底穴から吸引して回収可能であればよい。よって、本発明に係る有底穴は、その軸線を水平とする横穴であってもよいし、また、軸線が斜めであってもよい。
また、例えば上記実施形態では、揚泥ユニット4が分級器27を有し、この分級器27により海中でスラリー状のレアアース泥を分級する例を示したが、これに限定されず、本発明に係る採掘装置によれば、解泥したレアアース泥がスラリー状になるので、スラリー状のレアアース泥を分級することなしに揚泥してもよい。
また、例えば上記実施形態では、採鉱ステーション20は、複数台を用いて広範囲を同時に採泥する例を示したが、勿論、一台のみを稼働することができる。また、採鉱ステーション20が装備する採泥装置30についても、細径用のものから大径用のものまで、種々の採泥装置30を用いることができる。また、採泥装置30の噴射管路DLと吸引管路KLの構成も上記実施形態に限定されず、種々の態様とすることができる。
例えば上記実施形態では、採泥装置30は、内筒31と外筒32とを有する二重管ロッドによって解泥・吸引部を構成する例を説明したが、これに限定されず、泥質堆積物に向けて高圧の海水を噴射してレアアース泥を解泥し吸引によって採鉱可能な構成であれば、例えば図7に示すように、種々の態様を採用することができる。
具体的には、上記実施形態では、二重管ロッドの内筒31と外筒32の先端を面一にする例を説明したが、これに限らず、図7(a)に示すように、外筒32の先端よりも内筒31の先端を泥質堆積物側に向けて張り出すように設けてもよい。またその逆に、同図(b)に示すように、内筒31の先端よりも外筒32の先端を泥質堆積物側に向けて張り出すように設けてもよい。
また、内筒31と外筒32の管形状も円筒形状に限定されず、また、拡径する部分や縮径する部分を設けてもよい。例えば、同図(c)に示すように、外筒32の先端に、泥質堆積物側に向けて拡径する拡径部32Wを設けることができる。
また、解泥・吸引部の管路構成は、全長に亘って二重管ロッドとする構成に限らず、例えば同図(d)に示すように、外筒32に替えて、いわゆるフートパッド型の吸引筒32としてもよい。つまり、同図に示す例では、噴射筒31の先端周囲を囲繞するように、フートパッド型の吸引筒32が鉱床側に向けて押圧可能に設けられる。この例では、フートパッド型の吸引筒32の上部側面に吸込管5が接続される。
また、解泥・吸引部の管路構成は、二重管ロッドに限らず、複数の単管ロッドを用いて構成してもよい。例えば、同図(e)に示すように、単管の噴射筒31と、単管の吸引筒32とを併設することもできる。また、複数の噴射筒31と、複数の吸引筒32とを併設してもよい。この場合に、同図(f)に示すように、多重管ロッドから吸引管路KLと吸引管路KLとを複数構成してもよい。
また、本発明においては、解泥・吸引部を稼働させるために用いるポンプの基数や流路の系統数も限定されず、複数のポンプによって稼働してよいし、また、一基のポンプのみによって一系統の流路構成で稼働してもよい。但し、本発明においては、解泥・吸引部が取り扱う圧力媒体は「海水」のみであることから、解泥・吸引部の稼働機構部を1系統に限って設けることは好ましい。このような構成とすれば、ポンプのような複雑な構造を有する稼働機構を最少限の一基のみとし、また、ポンプを通過する圧力媒体が海水のみとすることで、コストを抑制するとともに信頼性を向上させる上で好適である。
図7に示す各変形例において、高圧の海水は、上記実施形態同様に、噴射筒31(または噴射管路DL)上端のハウジング部71に、ポンプから供給管9を介して供給される。供給された高圧の海水は、上記実施形態同様に噴射筒31の先端から噴射される。また、噴射筒31(または噴射管路DL)と吸引筒32(または吸引管路KL)は、上記実施形態同様に、ガイドシェル48に据え付けた送り機構47により給進される。これにより、図7に示す各変形例の構成であっても、解泥および採泥によりレアアース泥をスラリーとしつつ有底穴を形成し、海中でのレアアース泥の飛散を防止または抑制することができる。
また、例えば上記実施形態では、海中採鉱基地として、採鉱ステーション20が自らは水平方向には移動しない例で説明したが、これに限らず、例えば、図8に示すように、採鉱ステーションが自ら水平方向に移動可能な機構を有する構成とすることもできる。
ここで、海底鉱床の鉱物資源を採掘する採掘機について、これまでに提案されている主なコンセプトは、クローラ式の遠隔操作掘削機を用いて、クローラで走行しつつ掘削機に搭載したドラムカッター等で水平方向に海底鉱床を採掘する方式である。これを、以下、水平式採掘システム(HMS)と呼ぶことにする。HMSは、可動性、可搬性に優れ、自由に海底を走行しながら採掘できる。一方、HMSは、以下の(課題1)〜(課題5)のような点で解決すべき課題がある。
(課題1)ドラムカッターの採掘反力を採掘平面内で保障するために、大きな摩擦力を必要とする。そのため、掘削機本体の重量を大きくする必要がある。
(課題2)ドリリング時に粉砕された鉱石が水中に舞い上がり、視界が不良となる。HMSの操作は、海上のオペレータがカメラにより目視で操作する必要があるため、操業率に影響が出る可能性がある。また、環境への負荷も大きい可能性がある。
(課題3)海底の起伏に応じた操作が必要であり、カメラで目視しながらの掘削となるため、完全自動化が難しい。
(課題4)鉱山の傾斜角に対応した登坂能力が必要となる。また、傾斜地でなくても、海底の地盤が軟弱な泥質堆積物の場合には、クローラによる走行に支障が出る可能性がある。
(課題5)ドラムカッターの形状の工夫にもよるが、採掘した鉱石のサイズが均一でないため、SCU(Subsea Crushing Unit)が必要といわれている。
このように、クローラ型の掘削機であるHMSは、海底の起伏に応じた操作が煩雑であり、自動化が困難である。また、海底鉱床は傾斜角が大きく、特に、表面に泥質堆積物が堆積する軟弱な地盤ではクローラでの走行に支障がある。そこで、本発明者らは、HMSのこのような課題を解決すべく、HMSとは異なる方式として、垂直式採掘システム(VMS)である上記第一実施形態を発明した。
VMSのメリットは、少なくとも以下の(効果1)〜(効果3)のように纏められる。
(効果1)海底鉱床を縦に採鉱していくため、採鉱された鉱石はフローラインを用いて吸い出すことになり、環境へのまき散らしが少ない。そのため、環境への負荷も小さく、海上からオペレータがカメラで監視する場合に、視界の不良も防ぐことができる。
(効果2)着底位置での区画(所定範囲)を採鉱可能なので、予め定めたプログラムに従い、視認性の問題無く自動的に採掘できる。
(効果3)海底に立設されるとともに、各支持脚は、垂直方向への移動機構を介してZ方向に個別に相対的スライド移動が可能なので、HMSでの適用が難しいであろう複雑な海底形状や軟弱地盤に適用できる。
但し、第一実施形態の採鉱ステーション20は、最初の区画での採鉱が終了した後は、次の隣接する区画に採鉱ステーション20を改めて設置する必要がある。つまり、第一実施形態の採鉱ステーション20は、ジャッキアップ式のプラットフォームの設置と移動に際し、その都度、設置移動用船舶(IRV)を必要とする。
そのため、IRVによるVMSの吊り上げ、移動、着底の作業に多くの時間とコストがかかる。また、採掘期間中に常時IRVを使用するため、用船費も大きい。これに対し、以下説明する第二および第三実施形態は、この問題を解決するものであり、X方向およびY方向の少なくとも一方に自ら移動可能なVMS、すなわち海底鉱物資源開発用自走式垂直採掘システムである。
詳しくは、第二実施形態の採鉱ステーション120は、図8(a)に示すように、第一のベースフレーム21Aと、第二のベースフレーム21Bと、第三のベースフレーム21Mとからなる3つのベースフレームで構成されている。
第一のベースフレーム21Aと第二のベースフレーム21Bとは、互いにコ字状の枠体からなる。第一および第二のフレーム21A、21Bは、コ字状をなす二つの角部に、上記実施形態同様に、ジャッキ機構49を介して支持脚26がそれぞれ設けられている。第一のベースフレーム21Aのコ字状の幅は、第二のベースフレーム21Bのコ字状の幅よりも狭い。
第一のベースフレーム21Aと第二のベースフレーム21Bとは、相互のフレーム21A、21Bのコ字状の開口部分が組み合わせ可能に対向配置される。相互のフレーム21A、21Bの横枠は、不図示の第一のラック・ピニオン機構およびリニアガイド等の第一のスライド案内装置を介して対向面で係合しており、不図示の第一のモータで第一のラック・ピニオン機構を駆動することにより、X方向に相対的にスライド移動可能になっている。
第三のベースフレーム21Mは、Y方向に延びる縦枠からI字状に構成されている。第三のベースフレーム21Mは、I字状の両端に、上記実施形態同様に、ジャッキ機構49を介して支持脚26がそれぞれ設けられている。また、第三のベースフレーム21Mは、Y方向用移動機構およびガイドシェル48を有し、ガイドシェル48を移動フレーム43沿ってY方向にスライド移動可能になっている。なお、ガイドシェル48には、上記実施形態同様の採掘装置が装備される。
第三のベースフレーム21Mは、第一のベースフレーム21Aと第二のベースフレーム21Bに対して横枠と直交する方向に配置される。第三のベースフレーム21Mは、第一および第二のフレーム21A、21Bの横枠に対し、不図示の第二のラック・ピニオン機構およびリニアガイド等の第二のスライド案内装置を介して対向面で係合しており、不図示の第二のモータで第二のラック・ピニオン機構を駆動することにより、X方向に相対的にスライド移動可能になっている。
この採鉱ステーション120において、移動する際は、同図(b)に示すように、まず、第一のベースフレーム21Aのジャッキ機構49を駆動して、第一のベースフレーム21Aの二本の支持脚26を上方に移動させて非支持状態とする。次いで、第一のモータで第一のラック・ピニオン機構を駆動し、これにより、第一のベースフレーム21Aを第二のベースフレーム21Bに対してX方向の正方向に相対的にスライド移動させる。スライド移動後に、第一のモータを停止し、ジャッキ機構49を駆動して、第一のベースフレーム21Aの二本の支持脚26を下方に移動させて支持状態とする。
次いで、同図(c)に示すように、まず、第二のベースフレーム21Bのジャッキ機構49を駆動して、第二のベースフレーム21Bの二本の支持脚26を上方に移動させて非支持状態とする。次いで、第一のモータで第一のラック・ピニオン機構を駆動し、これにより、第二のベースフレーム21Bを第一のベースフレーム21Aに対してX方向の正方向に相対的にスライド移動させる。スライド移動後に、第一のモータを停止し、ジャッキ機構49を駆動して、第二のベースフレーム21Bの二本の支持脚26を下方に移動させて支持状態とする。
次いで、第三のベースフレーム21Mのジャッキ機構49を駆動して、第三のベースフレーム21Mの二本の支持脚26を上方に移動させて非支持状態とする。次いで、第二のモータで第二のラック・ピニオン機構を駆動し、これにより、第三のベースフレーム21Mを、第一および第二のベースフレーム21A、21Bに対してX方向の正方向に相対的にスライド移動させる。
スライド移動後に、第二のモータを停止し、ジャッキ機構49を駆動して、第三のベースフレーム21Mの二本の支持脚26を下方に移動させて支持状態とする。これにより、3つのベースフレーム21A、21B、21M全体は、スライド移動量の分だけ全体がX方向の正方向に移動しつつ、同図(a)に示す状態となる。
よって、この採鉱ステーション120によれば、上記のようにして、3つのベースフレーム21A、21B、21Mを順次に移動させることにより、採鉱ステーション120全体をX方向に自ら移動させることができる。なお、スライド移動に際し、ベースフレーム21A、21Bが片持ち状態でオーバーハングするが、相互はスライド案内装置を介して対向面で係合しているので、水平姿勢が保持される。
そして、第三のベースフレーム21Mには、上記第一実施形態同様に、Y方向用移動機構を有し、ガイドシェル48を移動フレーム43沿ってY方向にスライド移動可能であり、ガイドシェル48には、上記実施形態同様の採泥装置30が装備されるので、第三のベースフレーム21Mを移動させていないタイミングで、Y方向移動を適宜行いつつ、採泥装置30を稼働することができる。
したがって、このような構成であっても、採泥装置30をX方向およびY方向に移動可能であり、海底鉱床の傾斜や起伏に対応しつつ、解泥および採泥により有底穴である竪穴を形成しつつレアアース泥を採掘し、そのレアアース泥を竪穴内でスラリーにするとともに、そのスラリーを竪穴の内部から直接回収することができる。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態は、採鉱ステーションをX方向およびY方向に移動可能とした、海底鉱物資源開発用の自走式垂直採掘システムであり、自走式海底採鉱機械である海中採鉱基地の例である。
図9に、第三実施形態の採鉱ステーション全体の模式的斜視図を示す。同図に示すように、この採鉱ステーション220は、上記第一実施形態同様の採泥装置30と、X方向およびY方向へ自走可能なプラットフォーム21とを備える。プラットフォーム21は、平面視が矩形枠状をなす上部プラットフォーム(Upper platform)21Xと、平面視が矩形枠状をなす下部プラットフォーム(Lower platform)21Yと、両プラットフォーム21X、21Yの中間に設けられ平面視が矩形枠状をなす中間フレーム(Middle frame)21Mとを有する。
なお、第三実施形態の採鉱ステーション220は、プラットフォーム21および、これが備えるX方向およびY方向への移動機構以外の構成は、上記第一実施形態同様である。そのため、第三実施形態では、以下、プラットフォーム21とそのX方向およびY方向への移動機構について説明し、他の機構についての説明は適宜省略する。
以下、図10〜図17に基づき、第三実施形態の採鉱ステーション220の移動機構を詳しく説明する。なお、図10および図11は、上記架設配置用母船2から海底鉱床ODに採鉱ステーション220が着底させられる時のプラットフォーム21の着底準備姿勢を示すもので、プラットフォーム21は、着底準備姿勢にあっては、上部プラットフォーム21X、中間フレーム21Mおよび下部プラットフォーム21Yの水平面内の中心(重心)Gが一致している。なお、図11において符号CLは、各支持脚26の中心軸線を示している。
上部プラットフォーム21Xは、図10に示すように、平面視が矩形枠状をなし、X方向に離隔して互いに並行に設けられた矩形筒状をなす一対の縦ガーダーXbと、Y方向に離隔して互いに並行に設けられた矩形筒状をなす一対の横ガーダーXaとを有する。2つの横ガーダーXaの各外側面には、横ガーダーXaの延在方向に沿って、X移動用ラックRxが、中央から左右対称にそれぞれ取付けられている。
また、下部プラットフォーム21Yは、同図に示すように、平面視が矩形枠状をなし、X方向に離隔して互いに並行に設けられた矩形筒状をなす一対の横ガーダーYbと、Y方向に離隔して互いに並行に設けられた矩形筒状をなす一対の縦ガーダーYaとを有する。2つの縦ガーダーYaの外側面には、縦ガーダーYaの延在方向に沿って、Y移動用ラックRyが、中央から左右対称にそれぞれ取付けられている。
中間フレーム21Mは、図12に示すように、平面視が矩形枠状をなし、X方向に離隔して互いに並行に設けられた矩形筒状をなす一対の縦ガーダーMbと、Y方向に離隔して互いに並行に設けられた矩形筒状をなす一対の横ガーダーMaとを有する。中間フレーム21Mの各横ガーダーMaの延在方向の中央の位置には、横ガーダーMaの矩形筒内に、X駆動モータMxがそれぞれ配置されている。また、中間フレーム21Mの各縦ガーダーMbの延在方向の中央の位置には、縦ガーダーMbの矩形筒内に、Y駆動モータMyがそれぞれ配置されている。
図9および図10に示すように、上下の各プラットフォーム21X、21Yは、上記第一実施形態のプラットフォーム同様に、それぞれ4本の支持脚26と各支持脚26を昇降可能なジャッキ機構49とを有するジャッキアッププラットフォームである。そして、中間フレーム21Mと上下のプラットフォーム21X、21Yとは、図14および図15に示す直動案内機構を介してスライド移動可能に支持されるとともに、図16および図17に示すラック&ピニオン機構を介して係合され、水平面で互いに直交するX方向およびY方向に相対的スライド移動可能に構成されている。
詳しくは、第三実施形態のプラットフォーム21は、図10に示すように、上部プラットフォーム21Xの矩形状の枠体の四隅それぞれと、下部プラットフォーム21Yの矩形状の枠体の四隅それぞれとに支持脚26を有する。各支持脚26には、Z方向のスライド移動機構であるジャッキ機構49が昇降用のジャッキングユニットとして設けられている。
第三実施形態のジャッキ機構49は、各支持脚26の両側に1基ずつ、合計2基が装備され、各支持脚26には、図13に示すように、二条のZ移動用ラックRzが、各支持脚26の軸方向に沿って周方向で対向する位置にそれぞれ取付けられている。
各Z移動用ラックRzに対応するジャッキ機構49は、不図示のZ駆動モータと、Z駆動モータの出力軸に装着されたピニオンと、ピニオンに噛合された上記Z移動用ラックRzを有してラック&ピニオン機構が構成される。これにより、各支持脚26は、自身が装着された各プラットフォーム21X、21Yに対しZ方向に相対的スライド移動して、複数の支持脚26の協働によって、上下のプラットフォーム21X、21Yの上昇および下降が可能になっている。
上部プラットフォーム21Xの直動案内機構は、図14に示すように、上部プラットフォーム21Xの横ガーダーXa底面に、横ガーダーXaの延在方向に沿って取付けられたスキッディングレールSxを有する。スキッディングレールSxは、上部プラットフォーム21Xの横ガーダーXaに沿って上部プラットフォーム21Xの端から端まで取り付けられている。
スキッディングレールSxの上下は、例えば200mm×200mm程のベアリングプレートBxで案内される。ベアリングプレートBxは、中間フレーム21Mの横ガーダーMaの角部上面に取り付けられる。また、スキッディングレールSxを左右から覆うように、ベアリングプレートBxの配置位置と同じ位置に、ホールディングクローHxが取り付けられている。ホールディングクローHxは、上部プラットフォーム21XがX方向に移動する時に、その落下を防ぐようにスキッディングレールSxを両側から支持している。
上記X駆動モータMxの駆動軸には、図16に示すように、X移動用ピニオンPxが装着され、X移動用ラックRxのラック面に対向する位置に張り出している。二つのX移動用ピニオンPxは、それぞれX移動用ラックRxに噛合され、X駆動モータMxにより同期駆動されて、上部プラットフォーム21XをX方向にスライド移動可能に構成されている。
一方、下部プラットフォーム21Yの直動案内機構は、図15に示すように、下部プラットフォーム21Yの縦ガーダーYa上面に、縦ガーダーYaの延在方向に沿って取付けられたスキッディングレールSyを有する。スキッディングレールSyは、下部プラットフォーム21Yの縦ガーダーYaの端から端まで取り付けられている。
下部プラットフォーム21Yは、上部プラットフォーム21Xと同様に、中間フレーム21Mの縦ガーダーMbの角部下面に、ベアリングプレートByが取付けられ、ベアリングプレートByによりスキッディングレールSyの上下を案内している。また、ベアリングプレートByの配置位置と同じ位置に、スキッディングレールSyを左右から覆うように、ホールディングクローHyが取り付けられ、下部プラットフォーム21YがY方向に移動する時に、その落下を防ぐようにスキッディングレールSyを両側から支持している。
上記Y駆動モータMyの駆動軸には、図17に示すように、Y移動用ピニオンPyが装着され、Y移動用ラックRyのラック面に対向する位置に張り出している。二つのY移動用ピニオンPyは、それぞれY移動用ラックRyに噛合され、Y駆動モータMyにより同期駆動されて、下部プラットフォーム21YをY方向にスライド移動可能に構成されている。
これにより、第三実施形態の採鉱ステーション220は、上下のプラットフォーム21X、21YをX方向およびY方向にスライド移動させるスライド移動機構、並びに各支持脚26をZ方向にスライド移動させるスライド移動機構により、後述する歩行制御処理の手順に従い、予定採掘区域をX方向およびY方向それぞれに歩行するとともに、採泥装置30をX方向およびY方向に移動させて、所定区画を順次に吸引により採鉱可能になっている。
なお、第三実施形態において、中間フレーム21Mと上下のプラットフォーム21X、21Yとは、ラック&ピニオン機構を介して水平方向への移動が可能な例を示すが、移動機構はこれに限定されず、水平方向への移動が可能な移動機構であれば、種々の移動機構を採用可能である。
例えば、油圧シリンダ方式でスライドさせる移動機構を用いることができる。同様に、各支持脚26は、ラック&ピニオン機構を介してZ方向に相対的スライド移動が可能な例を示すが、これに限定されず、例えば油圧シリンダ方式でスライドさせる移動機構とすることができる。また、油圧駆動に限定されず、電気駆動式としてもよい。
ここで、第三実施形態では、一台の採鉱ステーション220が採鉱する所定領域(区画)の大きさを約10m×10mとした。具体的には、上記第一実施形態に示した、移動機構52および採泥装置30が占める幅を3mとすると、所定領域となる採鉱区画の大きさを10m×10mにするには、プラットフォーム21の内側の採鉱用領域の寸法を13m×10mに設定する必要がある。また、荷重条件としては、曳航時、吊下げ時および作業時を考慮し、上部プラットフォーム21X、下部プラットフォーム21Yおよび中間フレーム21Mの形状寸法を設定した。
上記支持脚26の形状および寸法は、支持脚26の軸方向の全長を30mとしたとき、図13に支持脚26の横断面を示すように、主に曳航条件を考慮して、ローリング時の荷重条件から、支持脚26の外径Dを1000mmとした。
また、図10において、曳航時、吊り下げ時および作業時の荷重条件より、上部プラットフォーム21Xのガーダー内側のX方向の長さLxおよびY方向の幅Lyはそれぞれ23mおよび10mとした。また、上部プラットフォーム21Xのガーダー自体の幅Wgおよび厚さDgはそれぞれ1mおよび2mとした。
また、同図において、下部プラットフォーム21Yのガーダー内側のX方向の長さLxおよびY方向の幅Lyは、それぞれ13mおよび20mとした。また、下部プラットフォーム21Yのガーダー自体の幅Wgおよび厚さDgは、それぞれ1mおよび2mとした。さらに、中間フレーム21Mは、図12に示すように、中間フレーム21Mのガーダー内側のX方向の長さLxおよびY方向の幅Lyは、それぞれ13mおよび10mとした。
また、中間フレーム21Mのガーダー自体の幅Wgおよび厚さDgは、両方ともに1mとした。また、図16に示したラック&ピニオン機構部において、ラックの長さは約10mとした。また、図17に示したラック&ピニオン機構部において、ラックの長さは、約10mとした。
図10に示す平面視において、上部プラットフォーム21X、下部プラットフォーム21Yおよび中間フレーム21Mが重なっている状態での中央部の枠体内側の矩形部寸法は、13m×10mである。上記移動機構52および採泥装置30の幅を3mとしたので、吸引装置によって採鉱可能な所定区画の大きさは10m×10mとなる。以上の設定寸法のとき、海中に配置されて且つ海底に立設されて、海底鉱床ODに竪穴VHを形成している状態の採鉱ステーション220の海底鉱床ODでの相対サイズのイメージを図20に示す。
さらに、第三実施形態の採鉱ステーション220は、図9に示す斜視図のように、上部プラットフォーム21Xに、採鉱ステーション220自身を制御するための基地制御ユニット45を備える。第三実施形態の基地制御ユニット45は、プラットフォーム21の姿勢を検出する傾斜センサを有する。
さらに、第三実施形態では、各支持脚26を駆動するジャッキ機構49には、不図示のトルク検出器が装備されている。各トルク検出器は、対応する各ジャッキ機構49のラック&ピニオン機構のピニオンを駆動する各駆動モータのトルクを検出可能なトルク計である。各トルク検出器は、各駆動モータの随時のモータトルクを検出し、検出したトルク情報を基地制御ユニット45に出力可能になっている。
基地制御ユニット45は、コンピュータと、姿勢安定制御処理を実行するためのプログラムとを含む採鉱ステーション自身のコントローラ(制御部)である。基地制御ユニット45は、採鉱ステーション220の歩行制御処理、採鉱ステーション220の採鉱制御処理、および、採鉱ステーション220の姿勢制御、並びにその他必要な処理を実行する。
基地制御ユニット45は、採鉱ステーション220の姿勢制御処理が実行されると、傾斜センサの出力に基づいて、採鉱ステーション220自体の姿勢の不均衡の程度を判定し、ラック&ピニオン機構のピニオンを駆動する各駆動モータの調整により、姿勢安定を維持する姿勢安定制御を行う。
また、基地制御ユニット45は、傾斜センサの検出した傾斜情報、および、複数の支持脚26のモータのトルクを検出したモータトルク情報を、海上の曳航船である架設配置用母船2に装備された管理コンピュータに出力する。管理コンピュータは、オペレータに対して、ディスプレイ上に、随時の傾斜情報およびモータトルク情報を表示可能に構成される。
次に、第三実施形態の採鉱ステーション220の安定化着座方法について図19および図20を適宜参照して説明する。
海上の曳航船である架設配置用母船2から採鉱ステーション220を吊り下げロープで吊り下げて海底に着底させる場合、まず、採鉱ステーション220は、平面視が、図10に示す着底準備姿勢の状態とされる。オペレータは、図19(a)に示すように、架設配置用母船2から採鉱ステーション220をロープで吊り降ろす。
オペレータは、図20(a)に示すように、垂下した深度に注意しつつ、海底鉱床ODの所期の位置に採鉱ステーション220を下していく。そして、オペレータは、同図(b)に示すように、複数の支持脚26のうち、少なくとも3脚のモータトルクの応答を検出した時点で吊り下げを停止する。但し、支持脚26の1脚が着座してから、他の3脚が着座する前に予め規定した傾斜角を超えた場合には着座位置を変更する。
なお、この吊り下げ操作は、オペレータが管理コンピュータを介して基地制御ユニット45を手動操作してもよいし、管理コンピュータと基地制御ユニット45とにより自動制御してもよい。例えば、採鉱ステーション220の基地制御ユニット45は、吊り下げ操作の終了情報(着座情報)を取得したときに、上記姿勢安定制御を実行する。
つまり、基地制御ユニット45は、傾斜センサの姿勢検出情報に基づいて、同図(c)に示すように、採鉱ステーション220の姿勢が水平になるように、着底した支持脚26を伸縮させる。基地制御ユニット45は、モータトルク情報に基づいて、着底してない支持脚26を伸長させ、各支持脚26のモータトルクがほぼ均衡するように制御して着底させる。基地制御ユニット45は、採鉱ステーション220の姿勢が水平であると判断したら、姿勢安定制御の終了情報を架設配置用母船2の管理コンピュータに送信する。
架設配置用母船2のオペレータは、管理コンピュータのディスプレイから採鉱ステーション220の状態を監視し、姿勢安定制御の終了情報を確認したら、同図(d)に示すように、吊り下げロープの張力を緩める指令を管理コンピュータから入力する。このとき、吊り下げロープの張力変動により、採鉱ステーション220の姿勢が不安定になるおそれがある。そのため、基地制御ユニット45は、姿勢安定制御を継続して実行する。
つまり、基地制御ユニット45は、傾斜センサの姿勢検出情報に基づいて、採鉱ステーション220の姿勢が水平になるように各支持脚26の脚長を調整する。これにより、採鉱ステーション220は、図20(d)に示す初期着底状態で海底に安定した姿勢で着底できる。以降、オペレータは、吊り下げロープの係合解除装置(不図示)により吊り下げロープの係合を解除し、図19(b)に示すように、自立した採鉱ステーション220により、海底鉱床ODに採泥装置30の二重管構造の部分を侵入させ、竪穴VHを形成しつつ採鉱を開始する。なお、この安定化着座制御を含む管理コンピュータおよび基地制御ユニット45の構成および安定化着座方法は、上述した第一実施形態および第二実施形態においても同様に適用できる。
次に、第三実施形態の採鉱ステーション220の自走方法について図21〜図31を適宜参照して説明する。ここでは、一例として、図21に示すように、採鉱ステーション220の自走と採鉱とによって、40×40mの海底鉱床ODを採鉱する手順を説明する。なお、以下説明する採鉱ステーション220の自走動作は、上記管理コンピュータの監視下、基地制御ユニット45が実行する所定のプログラムに基づき行われるが、これに限定されず、オペレータのマニュアル操作によって行ってもよい。
(手順1)準備工程
採鉱ステーション220は、図20(d)に示した初期着底状態では、上下のプラットフォーム21X、21Yの相対位置が、図9および図10に示した着底準備姿勢において、上部プラットフォーム21Xおよび下部プラットフォーム21Yの全ての支持脚26が着底している。
そのため、基地制御ユニット45は、管理コンピュータから採掘準備命令を受けると、まず、図22に平面図を示すように、同図(a)の着底準備姿勢から、上部プラットフォーム21Xの全ての支持脚26を一旦離底させ、中間フレーム21Mと下部プラットフォーム21Yを結合した状態で上部プラットフォーム21XをXの正方向に一杯に移動させる。その後、基地制御ユニット45は、上部プラットフォーム21Xの全ての支持脚26を着底させて、同図(b)に示すように、採掘の開始状態とする。これにより、上下のプラットフォーム21X、21Yの内側の所定領域が、図21に示す第一の区画Aとなる。
(手順2)Xの正方向への歩行および採鉱
(手順2−1)第一の区画Aにおいて、採鉱ステーション220の基地制御ユニット45は、管理コンピュータから採掘開始命令を受けると、中間フレーム21Mの内側の所定領域(10m×10m)を採掘する。基地制御ユニット45は、一の区画の採鉱時には、採鉱ステーション220の歩行を停止した状態で、中間フレーム21Mの内側の10×10mの所定領域を、図6に示した方法で採泥装置30のX方向およびY方向の移動により順次に解泥・吸引して採鉱を行っていく(以下同様)。
(手順2−2)第一の区画Aでの所期の採鉱を終えたら、基地制御ユニット45は、中間フレーム21Mの内側の所定領域を、図21に示す第二の区画Bに対応する位置となるように、図23(a)〜(d)に示すように各部を駆動制御して、図28に示すようにプラットフォーム21を移動させる。
つまり、第一の区画Aの採鉱を終えた状態では、図24に示すように、上部プラットフォーム21Xおよび下部プラットフォーム21Yの全ての支持脚26が着底している。
そのため、基地制御ユニット45は、まず、図25に示すように、上部プラットフォーム21Xの支持脚26を着底させたまま、下部プラットフォーム21Yの4つの支持脚26を離底させる。
次いで、基地制御ユニット45は、図26および図28(b)に示すように、下部プラットフォーム21Yと中間フレーム21Mを結合した状態で、下部プラットフォーム21Yと中間フレーム21MをXの正方向一杯に移動させる。その後、基地制御ユニット45は、図27に示すように、下部プラットフォーム21Yの4つの支持脚26を下方に伸長してそれぞれ着底させる。これにより、図28(c)に示すように、上下のプラットフォーム21X、21Yの内側の所定領域が、図21に示す第二の区画Bとなる。
(手順2−3)第二の区画Bにおいて、採鉱ステーション220の基地制御ユニット45は、管理コンピュータから採掘開始命令を受けると、中間フレーム21Mの内側の所定領域を採掘する。
(手順2−4)第二の区画Bでの所期の採鉱を終えたら(図28(c))、基地制御ユニット45は、下部プラットフォーム21Yの支持脚26を着底させたまま、上部プラットフォーム21Xの4つの支持脚26を離底させ、次いで、下部プラットフォーム21Yと中間フレーム21Mを結合した状態で、図29(a)に示すように、上部プラットフォーム21XをXの正方向一杯に移動させる。その後、上部プラットフォーム21Xの4つの支持脚26を着底させる。
次いで、基地制御ユニット45は、上部プラットフォーム21Xの支持脚26を着底させたまま、下部プラットフォーム21Yの4つの支持脚26を離底させ、下部プラットフォーム21Yと中間フレーム21Mを結合した状態で、図29(b)に示すように、下部プラットフォーム21Yと中間フレーム21MをXの正方向一杯に移動させる。
その後、下部プラットフォーム21Yの4つの支持脚26を下方に伸長してそれぞれ着底させる。これにより、図29(c)に示すように、上下のプラットフォーム21X、21Yの内側の所定領域が、図21に示す第三の区画Cとなる。
(手順2−5)以下、同様にして、第三の区画Cでの所期の採鉱を終えたら、基地制御ユニット45は、下部プラットフォーム21Yの支持脚26を着底させたまま、上部プラットフォーム21Xの支持脚26を離底させ、次いで、上部プラットフォーム21Xと中間フレーム21Mを結合した状態で、図29(d)に示すように、上部プラットフォーム21Xと中間フレーム21MをXの正方向一杯に移動させる。
次いで、基地制御ユニット45は、上部プラットフォーム21Xの支持脚26を着底させたまま、下部プラットフォーム21Yの支持脚26を離底させ、次いで、下部プラットフォーム21YとMFを結合した状態で、図29(e)に示すように、下部プラットフォーム21Yと中間フレーム21MをXの正方向一杯に移動させる。その後、下部プラットフォーム21Yの支持脚26を着底させる。これにより、図29(f)に示すように、上下のプラットフォーム21X、21Yの内側の所定領域が、図21に示す第四の区画Dとなる。
(手順2−6)第四の区画Dにおいて、基地制御ユニット45は、管理コンピュータから採掘開始命令を受け、中間フレーム21Mの内側の所定領域を解泥・吸引して採掘する。
(手順2−7)以下、同様にして、Xの正方向への歩行および採掘では(2−4)〜(2−6)の手順を繰り返す。
(手順3)Yの正方向への走行および採掘
次に、前述の(手順1)の(手順2−4)の状態からY方向に移動する手順を説明する。
(手順3−1)図29(f)に示す状態から、Y方向に採鉱ステーション220を移動するときは、基地制御ユニット45は、上部プラットフォーム21Xの支持脚26を着底させたまま、下部プラットフォーム21Yの4つの支持脚26を離底させ、次いで、上部プラットフォーム21Xと中間フレーム21Mを結合した状態で、図30(a)に示すように、下部プラットフォーム21YをYの正方向一杯に移動させる。その後、下部プラットフォーム21Yの4つの支持脚26を着底させる。
(手順3−2)その後、基地制御ユニット45は、下部プラットフォーム21Yの支持脚26を着底させたまま、上部プラットフォーム21Xの4つの支持脚26を離底させ、次いで、上部プラットフォーム21Xと中間フレーム21Mを固定した状態で、図30(b)に示すように、上部プラットフォーム21Xと中間フレーム21MをYの正方向一杯に移動させる。その後、上部プラットフォーム21Xの4つの支持脚26を着底させる。
(手順3−3)次いで、基地制御ユニット45は、上部プラットフォーム21Xの支持脚26を着底させたまま、下部プラットフォーム21Yの4つの支持脚26を離底させ、上部プラットフォーム21Xと中間フレーム21Mを結合した状態で、図30(c)に示すように、下部プラットフォーム21YをYの正方向に、下部プラットフォーム21Yの平面中心が上部プラットフォーム21Xおよび中間フレーム21Mの平面中心に一致する位置まで移動させる。
その後、基地制御ユニット45は、下部プラットフォーム21Y4つの支持脚26を着底させる。これにより、上下のプラットフォーム21X、21Yの内側の所定領域が、図21に示す第五の区画Eとなる。図31に示すように、第五の区画Eにおいて、基地制御ユニット45は、管理コンピュータから採掘開始命令を受けると、中間フレーム21Mの内側の所定領域を採掘する。
(手順4)繰返し
以下、図31(a)〜(c)に示すように、Xの負方向に移動する場合は、Xの正方向と同様の手順を逆方向に向けて行えばよく、予定採掘区域(40×40m)の採掘終了まで、上述した(手順2)と(手順3)の動作を繰り返し行う。また、X方向の走行に関しては、Xの正方向と負方向の手順を交互に実行すればよい。
このように、第三実施形態の採鉱ステーション220によれば、海山の表面に堆積する軟弱な地盤や、海底鉱床の傾斜や起伏に対応できる上、採鉱ステーション220を自走可能な構成とすることにより、採鉱ステーションの位置替え(リロケーション)を行う支援船である架設配置用母船2を不要または使用を要する状態を大幅に少なくすることができる。そのため、プロジェクトの工期とコストを大幅に減少することができる。
なお、上記第一実施形態では、架設配置用母船2は、図1のように、揚泥ユニット4および複数の採鉱ステーション20を運搬する大型船舶の例を示したが、これに限定されず、例えば図32に示すように、小型の架設配置用母船2を用いることができる。
同図の架設配置用母船2は、平面視が矩形枠状の船体を有し、船体の左右が浮体2fとされている。平面視で、船体中央は、矩形状のムーンプール2pとされ、ムーンプール2pを跨ぐようにクレーン11が船体上に跨設されている。
船体の甲板には、居住室2hおよび貯蔵室2sが設けられるとともに、適所にウインチ11wが装備され、ムーンプール2pから採鉱ステーション220を海中に吊り下ろし、および引き揚げ可能になっている。なお、同図(c)の符号DおよびUは、採鉱ステーション220の吊り下ろし、および引き揚げ可能なイメージを示している。
なお、この架設配置用母船2の寸法は、上記第三実施形態の採鉱ステーション220を架設配置する上で、全長72m×全幅48m程度とし、ムーンプール2pの寸法を30m×33m程度とすれば好適である。このような小型の架設配置用母船2を用いれば、支援船自体の費用や、海上に停泊させる際の用船費等をより少なくできるため、コストを減少する上でより好ましい。
1 採鉱母船(海上採鉱基地)
2 架設配置用母船
3 運搬船
4 揚泥ユニット
5 吸込管
6 揚泥管
7 排出管
8 アンビリカルケーブル
9 供給管
11 作業機
12 発電機
13 貯蔵器
20、120、220 採鉱ステーション(海中採鉱基地)
21 ベースフレーム(プラットフォーム)
25 揚泥用ポンプ
26 支持脚
27 分級器
30 採泥装置
31 内筒
32 外筒
43 移動フレーム
45 基地制御ユニット(コントローラ)
48 ガイドシェル
49 ジャッキ機構
71 ハウジング部
DL 噴射管路
KL 吸引管路
SL 海上
SB 海底
OD 海底鉱床
VH 竪穴(有底穴)

Claims (10)

  1. 海底鉱床からレアアース泥を採泥する採泥装置と、該採泥装置が装備され海中に配置されて且つ海底に立設されるプラットフォームと、を備え、
    前記採泥装置は、前記海底鉱床に向けて高圧の海水を噴射してレアアース泥を解泥する噴射管路と、該噴射管路に併設されて前記解泥されたレアアース泥を海水とともに吸引する吸引管路とを有し、
    前記プラットフォームは、複数の支持脚を有し、各支持脚は、垂直方向への移動機構を介してZ方向に個別に相対的スライド移動が可能に構成されていることを特徴とする海中採鉱基地。
  2. 海底鉱床からレアアース泥を採泥する採泥装置と、該採泥装置が装備され海中に配置されて且つ海底に立設されるとともに水平面で互いに直交するX方向およびY方向の少なくとも一方に自ら移動可能なプラットフォームと、を備え、
    前記採泥装置は、前記海底鉱床に向けて高圧の海水を噴射してレアアース泥を解泥する噴射管路と、該噴射管路に併設されて前記解泥されたレアアース泥を海水とともに吸引する吸引管路とを有することを特徴とする海中採鉱基地。
  3. 前記プラットフォームは、上部プラットフォーム、下部プラットフォーム、および、これら上下のプラットフォームの間に配置される中間フレームを有し、
    前記中間フレームと前記上部プラットフォームとは、水平方向への移動機構を介して一の方向に相対的スライド移動が可能に構成されるとともに、
    前記中間フレームと前記下部プラットフォームとは、水平方向への移動機構を介して前記一の方向と直交する他の方向に相対的スライド移動が可能に構成され、
    前記上下のプラットフォームそれぞれは、複数の支持脚を有し、各支持脚は、垂直方向への移動機構を介してZ方向に個別に相対的スライド移動が可能に構成されている請求項2に記載の海中採鉱基地。
  4. 前記上部プラットフォームまたは前記下部プラットフォームに装備されて移動機構により移動可能な移動フレームを更に備え、
    前記採泥装置は、前記移動機構の駆動により前記装備されたプラットフォームに沿って水平面で互いに直交するX方向およびY方向の少なくとも一方に移動可能に前記移動フレームに装着されている請求項3に記載の海中採鉱基地。
  5. 前記採泥装置は、前記移動フレームに固定されて上下方向に延びるガイドシェルと、前記ガイドシェル上部に取り付けられた給進機構とを有し、
    前記噴射管路および前記吸引管路が、前記給進機構の駆動によって前記ガイドシェルに沿って上下動するように構成されている請求項4に記載の海中採鉱基地。
  6. 前記採泥装置は、前記噴射管路を構成する内筒と、該内筒との間に画成された通路によって前記吸引管路を構成する外筒とを有する二重管構造を有する請求項5に記載の海中採鉱基地。
  7. 前記支持脚は、前記支持脚を上下にスライド移動およびその移動位置の保持が可能なジャッキ機構を介して前記移動フレームに固定されている請求項3〜6のいずれか一項に記載の海中採鉱基地。
  8. 前記移動フレームは、相互に水平方向にスライド移動可能に組み合わされた複数のフレームと、該複数のフレーム相互を水平方向にスライド移動させる移動機構と、を有する請求項4〜7のいずれか一項に記載の海中採鉱基地。
  9. 前記プラットフォームに装備された移動機構の全てまたはいずれかを制御するコントローラを備える請求項1〜8のいずれか一項に記載の海中採鉱基地。
  10. 海中姿勢の安定機構として傾斜センサを更に備え、
    前記コントローラは、前記傾斜センサの出力に基づいて、基地自体の姿勢の不均衡の程度を判定し、各支持脚の垂直方向への移動機構を制御して基地自体の姿勢安定を維持する姿勢安定制御を実行する請求項9に記載の海中採鉱基地。
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