JP2018172754A - 窒化用cvtリング素材、cvtリング部材及びこれらの製造方法 - Google Patents

窒化用cvtリング素材、cvtリング部材及びこれらの製造方法 Download PDF

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毅志 宇田川
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憲幸 渡部
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Abstract

【課題】マルエージング鋼よりも安価に提供可能であり、強度特性に優れた窒化用CVTリング素材及びその製造方法、並びに、このCVTリング素材から作製され、疲労寿命に優れたCVTリング部材及びその製造方法を提供する。【解決手段】窒化用CVTリング素材は、無端ベルト状を呈しており、C:0.40質量%超え0.70質量%以下、Si:2.50質量%以下、Mn:1.00質量%以下、Ni:0.10質量%以上4.00質量%以下、Cr:1.50質量%以上4.00質量%以下、Mo:0.50質量%以上3.00質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物よりなる化学成分を有している。また、CVTリング素材の引張強さは1750MPa以上であり、平均結晶粒径は20μm以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、窒化用CVTリング素材及びその製造方法、並びに、このCVTリング素材から作製されるCVTリング部材及びその製造方法に関する。
環境問題等の観点から自動車の低燃費化が強く望まれており、最近の自動車用変速装置には燃費向上に有利なベルト式の無段変速機(以下、適宜CVTという。)が多用されている。CVTに使用される動力伝達用ベルトは、金属製の薄い板厚のリング部材を複数層重ねて一組のCVTベルトを構成し、そのCVTベルト2組にエレメントと呼ばれる摩擦部材を複数組み付けて構成されている。
CVTベルトは、CVTにおけるプーリに直接接触するものではないが、エレメントを組み付けた動力伝達用ベルトを構成する状態で回転して動力を伝え、その回転中に張力や曲げ応力を繰り返し受ける。そのため、CVTベルトを構成するリング部材の材料には、疲労強度に優れたものを用いる必要がある。さらに、近年の自動車の高出力性能化にともない、動力伝達用ベルトにもこれまで以上の高強度化が要求されるようになってきた。
リング部材には、強度、耐摩耗性などの様々な特性が要求されることから、現状では、強度、耐摩耗性等に非常に優れた特性を有するマルエージング鋼がCVTリング用鋼材料として用いられている。しかし、マルエージング鋼は、Ni(ニッケル)、Mo(モリブデン)及びCo(コバルト)等の非常に高価な元素が多量に添加されているため、非常に高価なものとなっている。
そこで、本出願人らは、鋭意検討の結果、高強度で耐摩耗性に優れ、マルエージング鋼よりも安価に提供可能なCVTリング部材を開発した(特許文献1、特許文献2)。
特開2011−195861号公報 国際公開WO2015/087869号
特許文献1のCVTリング部材は、より高い強度特性が要求される場合に、その要求レベルに達し得ない場合がある。また、特許文献2のCVTリング部材は、強度を向上させるために、焼入処理における加熱温度を高くする必要がある。しかし、加熱温度によっては結晶粒の粗大化が進行し、かえって疲労寿命の低下を招くおそれがある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、マルエージング鋼よりも安価に提供可能であり、強度特性に優れた窒化用CVTリング素材及びその製造方法、並びに、このCVTリング素材から作製され、疲労寿命に優れたCVTリング部材及びその製造方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、以下の[1]〜[2]に係る窒化用CVTリング素材にある。
[1]C(炭素):0.40質量%超え0.70質量%以下、Si(シリコン):2.50質量%以下、Mn(マンガン):1.00質量%以下、Ni(ニッケル):0.10質量%以上4.00質量%以下、Cr(クロム):1.50質量%以上4.00質量%以下、Mo(モリブデン):0.50質量%以上3.00質量%以下を含有し、残部がFe(鉄)及び不可避的不純物よりなる化学成分を有し、
引張強さが1750MPa以上であり、
平均結晶粒径が20μm以下であり、
無端ベルト状を呈する、窒化用CVTリング素材。
[2]V:1.00質量%以下をさらに含有している、[1]に記載の窒化用CVTリング素材。
本発明の他の態様は、以下の[3]に係るCVTリング部材にある。
[3]上記の態様の窒化用CVTリング素材からなる母材の表面に表面硬化層が形成されている、CVTリング部材。
本発明のさらに他の態様は、以下の[4]〜[5]に係る窒化用CVTリング素材の製造方法にある。
[4]上記特定の範囲の化学成分を有する鋳塊を準備し、
上記鋳塊に塑性加工を施して板材を作製し、
上記板材を曲げ加工するとともに端面同士を溶接して無端ベルト状を呈する粗リング材を作製し、
上記粗リング材を軟化焼鈍した後に冷間圧延を施して板厚所望のリング材を作製し、
上記リング材を850〜1000℃に加熱した後急冷して焼入処理を行う、窒化用CVTリング素材の製造方法。
[5]上記焼入処理が完了した後、上記リング材を150〜250℃または400〜500℃のいずれかの範囲内に加熱して焼戻し処理を行う、[4]に記載の窒化用CVTリング素材の製造方法。
本発明のさらに他の態様は、以下の[6]に係るCVTリング部材の製造方法にある。
[6]上記の態様の製造方法により窒化用CVTリング素材を作製し、
上記窒化用CVTリング素材に400〜500℃の温度で窒化処理を行う、CVTリング部材の製造方法。
上記窒化用CVTリング素材(以下、適宜「CVTリング素材」という。)は、少なくとも、上記特定の化学成分を有していることにより、上記特定の範囲の引張強さ及び平均結晶粒径を実現することができる。また、上記CVTリング素材は、マルエージング鋼に比べて合金元素の含有量が少ないため、材料コストを低減することができる。これらの結果、上記CVTリング素材を安価に提供することができる。
また、上記CVTリング部材は、上記の態様のCVTリング素材の表面に表面硬化層を形成することにより作製することができる。上記CVTリング部材は、上記特定の範囲の平均結晶粒径を備えたCVTリング素材を母材としていることにより、疲労寿命を向上させることができる。
また、上記CVTリング部材は、上記CVTリング素材を母材としているため、強度特性にも優れている。さらに、上記CVTリング部材はマルエージング鋼に比べて合金元素の含有量が少ないため、マルエージング鋼を使用した従来のCVTリング部材に比べて上記CVTリング部材を安価に提供することができる。
また、上記の態様のCVTリング素材の製造方法においては、上記特定の範囲の化学成分を有するリング材に、上記特定の条件で焼入処理を行う。これにより、優れた疲労寿命を有する上記CVTリング素材を作製することができる。また、上記CVTリング素材において、焼入処理後、窒化処理前にさらに焼戻し処理を行うことで、CVTリング素材中に固溶した炭素からなる鉄炭化物が生成したり、炭素若しくは炭化物の形態を制御して後に実施する窒化処理により侵入した窒素の拡散や窒化物の生成を安定化したCVTリング部材とすることができる。
また、上記の態様のCVTリング部材の製造方法によれば、上記CVTリング素材への窒化処理により得られた表面硬化層(表面硬さ)や上記CVTリング部材における引張強さを安定化することができる。
また、上記CVTリング素材に窒化処理を行うことにより、表面硬化層を有するCVTリング部材を作製することができ、狙いとする疲労強度を得ることができる。
実施例における、CVTリング部材の使用状態を示す説明図である。
上記CVTリング素材における各成分範囲の限定理由について、以下に説明する。
・C(炭素):0.40質量%超え0.70質量%以下
Cは、上記CVTリング素材やCVTリング部材の強度を高くする作用を有している。Cの含有量を上記特定の範囲とすることにより、上記特定の範囲の強度特性を実現することができる。Cの含有量が0.40質量%以下の場合には、上記特定の範囲の強度特性を実現することが難しい。
上記CVTリング素材やCVTリング部材の強度をより高くする観点からは、Cの含有量をより多くすることが好ましい。しかし、Cの含有量が過度に多くなると、CVTリング素材中に粗大な炭化物が形成され、引張強さの低下を招くおそれがある。また、このような粗大な炭化物は、CVTリング素材の作製過程において、溶接性の悪化や冷間加工性の悪化を招くおそれがある。これらの問題を回避する観点から、Cの含有量は0.70%以下とする。
・Si(シリコン):2.50質量%以下
上記CVTリング素材中には、鋼材の製造過程において意図的に添加しなくても、通常、0.03質量%程度のSiが不可避的不純物として含まれている。上記CVTリング素材中のSiの含有量を不可避的不純物としてのSi量よりも多い0.03質量%以上とすることにより、上記特定の範囲の強度特性を実現することができる。CVTリング素材の強度をより高くする観点からは、Siの含有量を0.10質量%以上とすることが好ましい。
Siの含有量が2.50質量%を超える場合には、冷間加工性の悪化を招き、上記リング部材の製造性を低下させるおそれがある。また、この場合には、リング部材に窒化処理を施す際に、表面硬化層の形成が妨げられるおそれがある。
・Mn(マンガン):1.00質量%以下
Mnは、上記CVTリング素材やCVTリング部材の強度を高くする作用を有している。上記CVTリング素材中には、鋼材の製造過程において意図的に添加しなくても、通常、0.05質量%程度のMnが不可避的不純物として含まれている。上記CVTリング素材中のMnの含有量は、不可避的不純物としてのMn量よりも多い0.05質量%以上とすることが好ましい。これにより、上記特定の範囲の強度特性を実現することができる。
Mnの含有量が1.00質量%を超える場合には、添加量に見合った作用効果を得ることが難しい。そのため、Mnの含有量は1.00質量%以下とする。
・Ni(ニッケル):0.10質量%以上4.00質量%以下
Niは、焼入性の向上に有効な元素である。また、Niは、炭化物の生成を抑制する作用を有しており、粒界に形成される炭化物の量を低減することができる。そして、粒界に形成される炭化物の量を低減することにより、上記CVTリング素材やCVTリング部材の強度を高くすることができる。Niの含有量を上記特定の範囲にすることにより、上記特定の範囲の強度特性や伸びを実現するとともに、CVTリング部材の疲労寿命を向上させることができる。更に、Niの含有量を上記特定の範囲にすることにより、焼入性を向上させることもできる。
Niの含有量が0.10質量%未満の場合、には、上述した作用効果を得ることが難しい。一方、Niの含有量が4.00質量%を超える場合には、それ以上Niを添加しても、添加量に見合った作用効果を得ることが難しい。また、Niは比較的高価な元素であるため、Niの含有量が過度に多くなると、上記CVTリング素材やCVTリング部材の原料コストの増大を招く。原料コストの増大を回避しつつMnによる強度向上の効果を得る観点から、Niの含有量は4.00質量%以下とする。
・Cr(クロム):1.50質量%以上4.00質量%以下
Crは、上記CVTリング素材やCVTリング部材の強度を高くする作用を有している。また、Crは、窒化処理後における表面硬化層の表面硬さの向上に有効な元素である。Crの含有量を上記特定の範囲にすることにより、上記特定の範囲の強度特性を実現することができる。さらに、Crの含有量を上記特定の範囲にすることにより、上記CVTリング部材の表面硬化層の表面硬さを高くすることもできる。
Crの含有量が1.50質量%未満の場合には、上述した作用効果を得ることが難しい。一方、Crの含有量が4.00質量%を超える場合には、Crの存在により炭化物の成長が過度に促進され、粗大な炭化物が形成されるおそれがある。その結果、上記CVTリング素材やCVTリング部材の強度や靭性が低下するおそれがある。また、この場合には、それ以上Crを添加しても、添加量に見合った作用効果を得ることが難しい。更に、Crは比較的高価な元素であるため、Crの含有量が過度に多くなると、上記CVTリング素材やCVTリング部材の原料コストの増大を招く。原料コストの増大や強度の低下を回避しつつ、Crによる上述した作用効果を得る観点から、Crの含有量は4.00質量%以下とする。
・Mo(モリブデン):0.50質量%以上3.00質量%以下
Moは、上記CVTリング素材やCVTリング部材の強度を高くする作用を有している。Moの含有量を上記特定の範囲とすることにより、上記特定の範囲の強度特性を実現することができる。
Moの含有量が0.50質量%未満の場合には、上記特定の範囲の強度特性を実現することが難しい。一方、Moの含有量が3.00質量%を超える場合には、それ以上Moを添加しても、添加量に見合った作用効果を得ることが難しい。また、Moは比較的高価な元素であるため、Moの含有量が過度に多くなると、上記CVTリング素材やCVTリング部材の原料コストの増大を招く。原料コストの増大や強度の低下を回避しつつ、Moによる上述した作用効果を得る観点から、Moの含有量は3.00質量%以下とする。
上記CVTリング素材は、上述した必須成分以外に、任意成分として、V(バナジウムを含んでいてもよい。
・V(バナジウム):1.00質量%以下
Vは、任意成分であり、上記CVTリング素材中に含まれていなくてもよいが、上記CVTリング素材やCVTリング部材の強度を高くする作用を有している。また、Vは、窒化処理後における表面硬化層の表面硬さの向上に有効な元素である。Vの含有量を上記特定の範囲にすることにより、上記特定の範囲の強度特性を実現することができる。更に、Vの含有量を上記特定の範囲にすることにより、上記CVTリング部材の表面硬化層の表面硬さを高くすることもできる。これらの作用効果をより高める観点からは、Vの含有量を0.05質量%以上とすることが好ましい。
Vの含有量が1.00質量%を超える場合には、それ以上Vを添加しても、添加量に見合った作用効果を得ることが難しい。また、Vは比較的高価な元素であるため、Vの含有量が過度に多くなると、上記CVTリング素材やCVTリング部材の原料コストの増大を招く。原料コストの増大を回避しつつVによる上述した作用効果を得る観点から、Vの含有量は1.00質量%以下とする。
・平均結晶粒径:20μm以下
上記CVTリング素材の平均結晶粒径は20μm以下とする。上記CVTリング素材は、少なくとも上記特定の範囲の化学成分を有していることにより、上記特定の範囲の平均結晶粒径を実現することができる。その結果、上記CVTリング部材の疲労寿命を向上させることができる。上記CVTリング部材の疲労寿命を確実に確保する観点からは、上記CVTリング素材の平均結晶粒径が15μm以下であることが好ましい。上記CVTリング素材の平均結晶粒径が20μmを超える場合には、上記CVTリング部材の疲労寿命の低下を招くおそれがある。
・強度
上記CVTリング素材は、1750MPa以上の引張強さを有している。上記CVTリング素材は、少なくとも上記特定の範囲の化学成分を有していることにより、上記特定の範囲の強度特性を実現することができる。そして、このように優れた強度特性を備えたCVTリング素材をCVTリング部材の素材とすることにより、負荷容量の大きいCVTへ適用可能なCVTリング部材を得ることができる。
・伸び
上記CVTリング素材は、6%以上の伸びを有していることが好ましい。この場合には、CVTリング部材の疲労寿命をより向上させることができる。
上記CVTリング素材に窒化処理を施し、CVTリング素材の表面に表面硬化層を形成することにより、CVTリング部材を得ることができる。このCVTリング部材は、マルエージング鋼を素材として作製された従来のCVTリング部材と同等以上の疲労寿命を実現することができる。
上記CVTリング素材は、上記特定の範囲の化学成分を有する鋳塊を準備し、
上記鋳塊に塑性加工を施して板材を作製し、
上記板材を曲げ加工するとともに端面同士を溶接して無端ベルト状を呈する粗リング材を作製し、
上記粗リング材を軟化焼鈍した後に冷間圧延を施して板厚所望のリング材を作製し、
上記リング材を850〜1000℃に加熱した後急冷して焼入処理を行うことにより作製することができる。
上記製造方法において、鋳塊から板材を作製する際の塑性加工としては、例えば、熱間圧延、熱間鍛造、冷間圧延、冷間鍛造等の公知の種々の塑性加工方法を適用することが可能である。通常は、熱間加工を実施した後、冷間加工を施して板材を作製する。なお、熱間加工によって板材表面に生成した黒皮(酸化皮膜)は、冷間加工の前に除去することが好ましい。黒皮の除去は、例えば、ピーリング等の機械加工や酸洗によって実施することができる。
上記板材に曲げ加工を行ってリング状に成形した後、端面同士の突合せ溶接を行うことにより粗リング材を作製することができる。曲げ加工には、例えば、ロール曲げ加工等の公知の方法を適用することができる。溶接には、例えば、プラズマ溶接、レーザ溶接等の公知の方法を適用することができる。
粗リング材は、CVTリング部材1本に相当する幅を有する板材から作製することもできる。しかし、工程の合理化の観点からは、CVTリング部材複数本に相当する幅広の板材を管状に溶接しておき、当該管を所望の幅に切断して粗リング材を作製することが好ましい。この場合には、切断の後に、バレル研磨等により切断面のバリ取りを実施することが好ましい。
このようにして得られた粗リング材に軟化焼鈍処理を行うことにより、溶接による熱影響を除去するとともに冷間圧延時の圧延性を向上させることができる。その後、粗リング材に冷間圧延を行うことにより、所望の板厚を備えたリング材を得ることができる。このときのリング材の板厚は、最終的に得ようとするCVTリング素材やCVTリング部材の板厚とほぼ同一である。リング材の板厚は、例えば、0.15〜0.22mmの範囲内から適宜設定することができる。
上述した方法等により準備されたリング材を850〜1000℃に加熱した後急冷して焼入処理を行うことにより、CVTリング素材を得ることができる。焼入処理における加熱温度を850℃以上とするのは、短時間にCVTリング素材をオーステナイト化し、焼入れするのに必要な温度であるためである。しかし、加熱温度が過度に高い場合には、旧オーステナイト結晶粒径の粗大化により、CVTリング部材の疲労寿命の低下を招くおそれがある。かかる問題を回避する観点から、焼入処理における加熱温度は1000℃以下とする。
上述した焼入処理の後、必要に応じて、上記リング材に焼戻し処理を行ってもよい。焼戻し処理における加熱温度は、150〜250℃または400〜500℃のいずれかの範囲とすることができる。
150〜250℃の加熱温度で焼戻し処理を行う場合には、焼入処理において固溶したCを鉄炭化物としてCVTリング素材中に析出させることができる。また、400〜500℃の加熱温度で焼戻し処理を行う場合には、上述した鉄炭化物が成長することにより安定化された鉄炭化物や合金炭化物をCVTリング素材中に形成することができる。
そして、焼戻し処理における加熱温度を上述のように制御することにより、CVTリング素材中の炭素若しくは炭化物の形態を制御することができる。その結果、後に行う窒化処理の際に、CVTリング素材中に侵入した窒素の拡散や表面硬化層の形成をムラなく行うことができる。更に、窒化処理が施されたCVTリング部材における、表面硬化層の表面硬さや断面中心部分の引張強さのムラを低減することができる。
また、焼入処理または焼戻し処理が完了した後、必要に応じて、これらの処理により生じた歪みを除去するための矯正加工や、CVTリング素材の周長を所望の範囲に調整するための周長調整を行ってもよい。これらの加工は、別々の工程として行ってもよく、矯正加工と周長調整とを兼ねた1つの工程として行ってもよい。
その後、400〜500℃の温度で上記CVTリング素材に窒化処理を行うことにより、CVTリング素材の表面に表面硬化層を形成し、CVTリング部材を作製することができる。窒化処理における処理温度を上記特定の範囲とすることにより、リング部材の表面硬化層の表面硬さを適正な範囲にすることができる。処理温度が400℃未満の場合には、表面硬化層の表面硬さが不十分となり、CVTリング部材の疲労寿命の低下を招くおそれがある。一方、処理温度が500℃を超える場合には、過剰窒化となるため、表面硬化層の表面硬さが過度に高くなる。その結果、CVTリング部材の脆化によって疲労寿命の低下を招くおそれがある。
なお、CVTリング部材の表面硬化層の表面硬さは、800〜950HVであることが好ましい。また、窒化処理としては、窒素単独又はアンモニア等の窒素化合物単独のガス、又は、それらの窒素化合物を含む混合ガスの雰囲気中で行うガス窒化、軟窒化、塩浴窒化、プラズマ窒化等の種々の方法を適用することができる。窒化処理は表面性状の影響を受けやすいため、必要に応じて、窒化処理前に機械的に若しくは化学的な研磨処理、酸化若しくは還元雰囲気による最表面の均質化処理を行ってもよい。
(実施例1)
上記窒化用CVTリング素材及びその製造方法、並びにこのCVTリング素材から作製されたCVTリング部材及びその製造方法の実施例について、以下に説明する。図1に示すように、本例のCVTリング部材1は、CVTにおける、動力伝達用ベルト3を構成する部品として用いられる。動力伝達用ベルト3は、多数のエレメント2と、エレメント2に組み付けられた2組のCVTベルト10とを有している。CVTベルト10は、互いに積層された複数のCVTリング部材1から構成されている。
本例のCVTリング素材及びCVTリング部材の作製方法を以下に詳説する。
まず、VIM(Vacuum Induction Melting)装置を用いて表1に示す化学成分を有する鋳塊を作製した。なお、表1における化学成分の含有量については、任意元素であるVを意図的に添加した試験体のみ数値を記載し、任意元素を意図的に添加していない試験体には「−」を一律に記載した。
得られた鋳塊に鍛伸加工を施し、厚さ7mmの板材を作製した。板材表面に存在する黒皮を機械加工により除去した後、冷間圧延により、板材の厚さを0.39mmとした。次いで、板材にロール曲げ加工を施して管状に成形し、プラズマ溶接により端面同士の突合せ溶接を行った。得られた管を5〜15mmの幅に切断し、板厚0.39mm、周長300mmの粗リング材を得た。
次に、粗リング材にバレル研磨、軟化焼鈍処理及び冷間圧延を順次行い、板厚0.20mmのリング材を作製した。なお、軟化焼鈍処理における加熱温度は860℃とし、保持時間は2時間とした。
リング材を表1に示す焼入温度まで加熱して60分間保持した後、空冷して焼入処理を行った。なお、表1に示す焼入温度は、各リング材のAcm変態点+50℃が850〜1000℃の範囲内である場合には、リング材のAcm変態点+50℃とした。
焼入処理が完了した後、リング材を425℃で1時間加熱して焼戻し処理を行った。その後、リング材に、矯正加工を兼ねた周長調整を施し、CVTリング素材を作製した。図には示さないが、周長調整においては、一対のローラ間にリング材を掛け渡し、ローラ同士の距離を拡げる方向にテンションをかけながらリング材を回転させた。
周長調整の後、425℃の窒化温度でCVTリング素材に窒化処理を行った。本例においては、NH3とH2との混合ガス中において、上記CVTリング素材を上記特定の窒化温度に保持することにより窒化処理を行い、母材としてのCVTリング素材の表面に表面硬化層を形成した。以上により、CVTリング部材(試験体1〜26)を得た。
以上の試験体について、CVTリング素材の引張強さ、伸び及び平均結晶粒径を以下の方法により評価した。また、窒化処理後のCVTリング部材の疲労寿命を、以下の方法により評価した。
<引張強さ>
図には示さないが、一対のローラにCVTリング素材を掛け渡した後、ローラに加わる荷重を測定しながらローラ間の距離を徐々に広げて、CVTリング素材に引張荷重を加えた。そして、試験開始からCVTリング素材が破断するまでの最大荷重をCVTリング素材の断面積で除した値をCVTリング素材の引張強さとした。その結果を表1に示した。なお、引張強さの測定は、室温環境下にて行った。引張強さの評価においては、引張強さが1750MPa以上の場合を合格と判定し、1750MPa未満の場合を不合格と判定した。
<伸び>
CVTリング素材の作製過程において、板材の一部を採取した。この小片に、溶接を行わない以外はCVTリング素材と同様の条件で軟化焼鈍処理、冷間圧延、焼入処理及び焼戻し処理を行い、鍛伸材を作製した。この展伸材からJIS Z 2241:2011に規定される13B号試験片を採取した。
以上により得られた13B号試験片を用い、JIS Z 2241:2011に規定される金属材料引張試験方法により引張試験を行った。各試験片の破断時全伸びは、表1の「伸び」欄に記載した通りであった。伸びの評価においては、破断時全伸びの値が6.0%以上の場合を合格と判定し、6.0%未満の場合を不合格と判定した。
<平均結晶粒径>
平均結晶粒径は、窒化処理後の試験体の任意断面において、光学顕微鏡を用いて撮影した写真を用い、いわゆる「線分法」により測定した。線分法は、ASTMに準拠するものであり、金属組織を撮影した写真上に既知の長さの直線を引き、これと交わる粒の数から計算する方法である。具体的には、界面活性剤を入れた塩酸ピクリン酸水溶液によりリング部材の任意断面をエッチングして得られた表面硬化層を含まない面を光学顕微鏡によって観察し、任意の10視野における倍率1000倍の写真を得る。次に、各写真上に、任意の長さL(mm)の直線を引き、この直線と交わる結晶粒の数nを求める。直線の長さL(mm)の値は、実際のスケールを考慮して、L’(μm)に換算する。そして、L’/n(μm)を計算し、これを結晶粒径とする。そして、10枚の写真から得られた10個の結晶粒径の値の平均値を、最終的な平均結晶粒径の値として採用した。平均結晶粒径の評価においては、平均結晶粒径の値が20μm以下の場合を合格と判定し、20μmを超えた場合を不合格と判定した。
<疲労寿命>
複数のローラを有する疲労試験機(図示略)を用いて疲労寿命を評価した。疲労試験機は、ローラを回転させることにより、複数のローラに掛け渡された試験体に繰り返し曲げ応力を加えることができるように構成されている。試験体が破断するまでに加えられた曲げ応力の繰り返し数を疲労寿命とし、表1中の「疲労寿命」の欄に、疲労寿命が5×106回以上の場合に記号「A+」、1×106回以上5×106回未満の場合に記号「A」、1×106回未満の場合に記号「B」を記載した。
疲労寿命の評価においては、疲労寿命が1×106回以上である記号A、A+の場合を合格と判定し、1×106回未満である記号Bの場合を不合格と判定した。なお、マルエージング鋼からなる従来のCVTリング部材の疲労寿命は、通常1×106〜5×106回程度である。
Figure 2018172754
表1に示すように、本発明の実施例にあたる試験体1〜16は、上記特定の範囲の化学成分を有しているため、CVTリング素材の引張強さ及び破断時全伸びが狙いとする値を満足していた。また、これらの試験体は、上記特定の範囲の化学成分に加えて平均結晶粒径が上記特定の範囲内であるため、マルエージング鋼からなるCVTリング部材と同等の疲労寿命を有している。以上の結果から、試験体1〜16は、CVTリング部材として高い強度特性及び疲労寿命を確保しつつ、マルエージング鋼よりも安価に提供可能であることが理解できる。
比較例にあたる試験体17〜26において、試験体17は、Cの含有量が上記特定の範囲よりも少なかった。そのため、CVTリング素材の引張強さが上記特定の範囲よりも低くなった。
試験体18は、Cの含有量が上記特定の範囲よりも多かった。そのため、CVTリング素材の伸びが上記特定の範囲よりも低くなった。その結果、試験体18の疲労寿命は、マルエージング鋼からなるCVTリング部材よりも劣っていた。
試験体19は、Siの含有量が上記特定の範囲よりも多かった。そのため、CVTリング素材の伸びが上記特定の範囲よりも低くなった。その結果、試験体19の疲労寿命は、マルエージング鋼からなるCVTリング部材よりも劣っていた。
試験体20、21は、Niの含有量が上記特定の範囲よりも少なかった。そのため、CVTリング素材の伸びが上記特定の範囲よりも低くなった。また、CVTリング素材の平均結晶粒径が上記特定の範囲よりも大きくなった。これらの結果、試験体20、21の疲労寿命は、マルエージング鋼からなるCVTリング部材よりも劣っていた。
試験体22は、Crの含有量が上記特定の範囲よりも少なかった。そのため、CVTリング素材の引張強さが上記特定の範囲よりも低くなった。
試験体23は、Crの含有量が上記特定の範囲よりも多かった。そのため、CVTリング素材の平均結晶粒径が上記特定の範囲よりも大きくなった。その結果、試験体23の疲労寿命は、マルエージング鋼からなるCVTリング部材よりも劣っていた。
試験体24は、Moの含有量が上記特定の範囲よりも少なかった。そのため、CVTリング素材の引張強さが上記特定の範囲よりも低くなった。
試験体25は、Moの含有量が上記特定の範囲よりも多かった。そのため、CVTリング素材の伸びが上記特定の範囲よりも低くなった。また、CVTリング素材の平均結晶粒径が上記特定の範囲よりも大きくなった。これらの結果、試験体25の疲労寿命は、マルエージング鋼からなるCVTリング部材よりも劣っていた。
試験体26は、Vの含有量が上記特定の範囲よりも多かった。そのため、CVTリング素材の伸びが上記特定の範囲よりも低くなった。その結果、試験体26の疲労寿命は、マルエージング鋼からなるCVTリング部材よりも劣っていた。
(実施例2)
本例は、CVTリング部材の製造過程において、焼戻し処理の条件や窒化処理の条件を変更した例である。本例においては、表1に示す試験体1と同一の化学成分を有する鋳塊を準備し、焼入処理の条件、焼戻し処理の条件、窒化処理の条件を表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様の方法によりCVTリング部材(試験体27〜35)を作製した。そして、これらの試験体の疲労寿命を、実施例1と同一の方法により評価した。
Figure 2018172754
表2に示す試験体27のように、CVTリング部材は、焼戻し処理を行わなくてもマルエージング鋼からなる従来のCVTリング部材と同等以上の疲労寿命を確保することができる。
焼戻し処理を行う場合には、試験体28、30、32、33に示すように、焼戻し温度を適正な範囲内とすることにより、マルエージング鋼からなる従来のCVTリング部材と同等以上の疲労寿命を確保することができる。
焼戻し温度が適正な範囲を外れた場合には、試験体31に示すように、かえって疲労寿命の悪化を招いた。
また、窒化処理時の窒化温度が適正な範囲よりも低い場合には、試験体29に示すように、疲労寿命の悪化を招いた。
窒化処理時の窒化温度が適正な範囲よりも高い場合には、試験体34に示すように、疲労寿命の悪化を招いた。
焼入れ温度が適正な範囲よりも高い場合には、試験体35に示すように、疲労寿命の悪化を招いた。
1 CVTリング部材
10 CVTベルト
2 エレメント
3 動力伝達用ベルト

Claims (6)

  1. C:0.40質量%超え0.70質量%以下、Si:2.50質量%以下、Mn:1.00質量%以下、Ni:0.10質量%以上4.00質量%以下、Cr:1.50質量%以上4.00質量%以下、Mo:0.50質量%以上3.00質量%以下を含有し、残部がFe及び不可避的不純物よりなる化学成分を有し、
    引張強さが1750MPa以上であり、
    平均結晶粒径が20μm以下であり、
    無端ベルト状を呈する、窒化用CVTリング素材。
  2. 上記窒化用CVTリング素材は、更に、V:1.00質量%以下を含有している、請求項1に記載の窒化用CVTリング素材。
  3. 請求項1または2に記載の窒化用CVTリング素材からなる母材の表面に表面硬化層が形成されている、CVTリング部材。
  4. 請求項1または2に記載の窒化用CVTリング素材の製造方法であって、
    上記化学成分を有する鋳塊を準備し、
    上記鋳塊に塑性加工を施して板材を作製し、
    上記板材を曲げ加工するとともに端面同士を溶接して無端ベルト状を呈する粗リング材を作製し、
    上記粗リング材を軟化焼鈍した後に冷間圧延を施して板厚所望のリング材を作製し、
    上記リング材を850〜1000℃に加熱した後急冷して焼入処理を行う、窒化用CVTリング素材の製造方法。
  5. 上記焼入処理が完了した後、上記リング材を150〜250℃または400〜500℃のいずれかの範囲内に加熱して焼戻し処理を行う、請求項4に記載の窒化用CVTリング素材の製造方法。
  6. 請求項4または5に記載の製造方法により窒化用CVTリング素材を作製し、
    上記窒化用CVTリング素材に400〜500℃の温度で窒化処理を行う、CVTリング部材の製造方法。
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