JP2018170881A - ステータの製造方法 - Google Patents

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効 梶田
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洋男 林
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Takahiko Hobo
貴彦 保母
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Abstract

【課題】ステータコアの内径を比較的小さく構成することが可能なステータの製造方法を提供する。【解決手段】このステータ100の製造方法は、内径側スロット収容部31aを、互いに独立して設けられた複数のコイルガイド治具51同士の隙間CL1を通過させることにより、複数のコイルガイド治具51に内径側スロット収容部31aを配置する工程と、隙間CL1に径方向に対向するスロット12に外径側スロット収容部31bを配置する工程と、複数のコイルガイド治具51またはステータコア11を周方向に移動させることにより、コイル30を変形する工程と、内径側スロット収容部31aを外径側スロット収容部31bが配置されたスロット12から周方向に離れた位置に位置するスロット12に挿入する工程とを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、ステータの製造方法に関する。
従来、ステータコアと治具とを相対的に移動させることによりコイルを変形する工程を備えるステータの製造方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1のステータの製造方法では、まず、平角導線が複数回巻回されることにより、コイルが形成される。コイルは、互いに周方向に離れた位置に位置する2つのスロットに収容される一対のスロット収容部を有する。そして、コイルを変形させるための治具が準備される。治具は、ステータの径方向内側に配置される芯部と、芯部から径方向外側に放射状に延びる複数の歯部とを備える。また、この治具では、隣り合う歯部同士の間にステータコアのスロットに対応する複数の溝部が設けられている。そして、この治具が、ステータコアの径方向内側に配置される。次に、一対のスロット収容部のうちの一方のスロット収容部がスロットに配置され、他方のスロット収容部が治具の溝部に配置される。そして、ステータコアと治具とが、周方向に相対的に移動される。具体的には、一方のスロット収容部が配置されたスロットに対して、他方のスロット収容部が、所定の数のスロットの分、周方向にずらされるように、ステータコアと治具とが周方向に相対的に移動される。この時、芯部が複数の歯部を径方向内側から支持しながら、芯部を複数の歯部をステータコアに対して軸線回りに回転させる。これにより、複数の歯部によって他方のスロット収容部が移動されて、コイルが変形される。その後、治具の溝部に配置された他方のスロット収容部が、径方向外側に移動されて、スロット内に配置(収容)される。
特許第4420041号公報
ここで、上記特許文献1のステータの製造方法では、ステータの径方向内側に配置される芯部が複数の歯部を径方向内側から支持した状態で、芯部を複数の歯部および他方のスロット収容部を軸線回りに回転させる。このため、スロット収容部の周方向の幅(溝部の幅)を変化させずにステータコアの内径を小さくした場合、歯部の周方向の間隔は変化しないので、芯部が複数の歯部を支持する部分(芯部と歯部との接続部分)の周方向の幅を小さくする必要がある。このため、芯部が複数の歯部を支持するための機械的強度を確保することが困難になる場合があると考えられる。すなわち、上記特許文献1のステータの製造方法では、ステータコアの内径を比較的小さく構成することが困難になるという問題点がある。なお、ステータの径方向外側に複数の歯部同士を接続する接続部を設けた場合でも、複数の歯部を支持する部分の周方向の幅を小さくする必要があり、同様の問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ステータコアの内径を比較的小さく構成することが可能なステータの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面におけるステータの製造方法は、ステータコアと、ステータコアのスロットに収容される一対のスロット収容部を含むコイルとを備えるステータのステータコアに、コイルガイド治具を用いて、コイルを挿入して変形させるステータの製造方法であって、一対のスロット収容部のうちの第1のスロット収容部を、互いに独立して設けられた複数のコイルガイド治具同士の隙間を通過させることにより、複数のコイルガイド治具に第1のスロット収容部を配置する工程と、複数のコイルガイド治具またはステータコアの少なくとも一方を相対的に移動することにより、スロットと径方向に対向する位置に隙間を配置させる工程と、第1のスロット収容部を配置する工程の後でかつ隙間を配置させる工程と同時か、または、第1のスロット収容部を配置する工程の前でかつ隙間を配置させる工程の前に、スロットに、一対のスロット収容部のうちの第2のスロット収容部を配置する工程と、第1のスロット収容部を配置する工程の後で、かつ、隙間を配置させる工程の後、複数のコイルガイド治具またはステータコアのうちの少なくとも一方を、ステータコアの周方向に移動させることにより、コイルを変形する工程と、コイルを変形する工程の後、コイルの第1のスロット収容部を、第2のスロット収容部が配置されたスロットから周方向に離れた位置に位置するスロットに挿入する工程とを備える。
この発明の一の局面によるステータの製造方法では、上記のように、第1のスロット収容部を配置する工程を、一対のスロット収容部のうちの第1のスロット収容部を、互いに独立して設けられた複数のコイルガイド治具同士の隙間を通過させることにより、複数のコイルガイド治具に配置するように構成する。これにより、ステータコアの内径を比較的小さく構成する場合でも、たとえば、互いに独立した複数のコイルガイド治具をそれぞれ軸方向から支持すれば、複数のコイルガイド治具の径方向内側に芯部を設けることなく、および、径方向外側に接続部を設けることなく、複数のコイルガイド治具またはステータコアのうちの少なくとも一方を、ステータコアの周方向に移動させることができる。その結果、複数のコイルガイド治具に芯部または接続部を設ける場合と異なり、ステータコアの内径を比較的小さく構成する場合でも、複数のコイルガイド治具を支持する部分の幅を小さく構成する必要がない。この結果、複数のコイルガイド治具を支持するための機械的強度が低下するのを防止することができるので、ステータコアの内径を比較的小さく構成することができる。
本発明によれば、上記のように、ステータコアの内径を比較的小さく構成することができる。
本発明の第1実施形態によるステータ(回転電機)の平面図である。 本発明の第1実施形態によるステータの断面図である。 本発明の第1実施形態によるステータのスロットの平面図である。 本発明の第1実施形態によるコイルを変形する工程およびコイルを挿入する工程を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるコイルおよび絶縁部材を示す側面図ある。 本発明の第1実施形態によるステータの製造装置を模式的に示した断面図である。 本発明の第1実施形態によるコイルガイド治具を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による内径側スロット収容部をコイルガイド治具に配置する工程を説明するための平面図である。 本発明の第1実施形態による上側回転駆動装置の構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態によるステータの製造工程を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態によるコイルを形成する工程および絶縁部材を取り付ける工程を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるスロットとコイルガイド治具の隙間とを径方向に対向するように配置する工程を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態によるスロットとコイルガイド治具の隙間とを径方向に対向するように配置する工程を説明するための平面図である。 本発明の第1実施形態によるスロットに内径側スロット収容部を挿入する工程を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態によるステータの平面図である。 本発明の第2実施形態によるコイルガイド治具の平面図である。 本発明の第2実施形態によるコイルガイド治具の部分拡大図である。 本発明の第2実施形態によるステータの製造工程を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態による内径側コアに内径側スロット収容部を挿入する工程を説明するための側面図である。 本発明の第2実施形態による内径側コアに内径側スロット収容部を挿入する工程を説明するための平面図である。 本発明の第2実施形態によるスロットとコイルガイド治具の隙間とを径方向に対向するように配置する工程を説明するための平面図である。 本発明の第2実施形態によるステータの製造装置を示す図である。 本発明の第2実施形態によるコイルを変形する工程を説明するための平面図である。 本発明の第2実施形態による一方のコイルをステータのスロットに挿入する工程を説明するための平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(ステータの構造)
図1〜図5を参照して、第1実施形態によるステータ100の構造について説明する。ステータ100は、回転電機101の一部を構成する。回転電機101は、たとえば、モータまたはジェネレータとして構成されている。そして、回転電機101は、ステータ100の径方向に対向する位置に配置されたロータ20を備える。
なお、本願明細書では、「軸線方向」は、ステータ100の軸線C1に沿った方向(ロータ20の回転軸線方向:Z方向)を意味する。また、「径方向」は、ステータ100の径方向(半径方向)を意味する。また、「径方向内側」は、ステータ100の径方向内側(矢印B1方向)を意味し、「径方向外側」は、ステータ100の径方向外側(矢印B2方向)を意味する。また、「周方向」は、ステータ100の周方向(矢印A1方向または矢印A2方向)を意味する。
図1に示すように、ステータ100は、ロータコア21の外周面と半径方向に対向するように配置されているステータコア11を備える。すなわち、回転電機101は、インナーロータ型の回転電機として構成されている。また、ステータコア11には、複数のコイル30が配置されている。そして、ステータ100は、複数のコイル30に電力が供給されることにより、磁界を生じさせて、ロータ20の磁界と相互作用させることにより、ロータ20を回転させるように構成されている。
ステータコア11には、複数のスロット12が設けられている。また、スロット12を挟むように、径方向内側に突出する複数のティース13が設けられている。また、スロット12は、径方向内側に開口している。また、図2に示すように、ステータコア11は、軸線方向に長さL1を有する。
図3に示すように、第1実施形態では、スロット12は、内径側スロット部12aと、外径側スロット部12bとを含む2段スロットとして構成されている。そして、周方向において、外径側スロット部12bの幅W2は、内径側スロット部12aの幅W1よりも大きい。また、スロット12の外径側スロット部12bと内径側スロット部12aとの境界に、段差部12cが設けられている。段差部12cは、後述するコイル30を変形する工程の際に、一対のスロット収容部31のうちの外径側スロット収容部31bが径方向内側に移動するのを規制する機能を有する。また、外径側スロット部12bは、軸線方向から見て、たとえば、周方向の幅W2が略一定である。そして、段差部12cにおいて、スロット12の周方向の幅がW2から、幅W2よりも小さいW1に変化する。そして、第1実施形態では、軸線方向から見て、内径側スロット部12aの周方向の幅W1は一定である。なお、外径側スロット部12bは、特許請求の範囲の「幅広スロット部分」および「逃がし部」の一例である。また、幅W1は、特許請求の範囲の「第1の開口幅」の一例である。また、幅W2は、特許請求の範囲の「第2の開口幅」の一例である。
スロット12の開口12dの近傍には、コイル30の径方向内側への移動(脱落)を防止するための板状の部材12eが配置されている。そして、スロット12の開口12dの近傍は、この板状の部材12eを配置(軸線方向に挿入する)ために、周方向の幅がW1よりも大きく(幅W3)構成されている。
図4に示すように、外径側スロット部12bには、一対のスロット収容部31のうちの外径側スロット収容部31b(図5参照)が配置される。また、内径側スロット部12aには、外径側スロット部12bに配置されるコイル30とは異なるコイル30の内径側スロット収容部31aが配置される。なお、内径側スロット収容部31aは、特許請求の範囲の「第1のスロット収容部」および「一方のスロット収容部」の一例である。また、外径側スロット収容部31bは、特許請求の範囲の「第2のスロット収容部」および「他方のスロット収容部」の一例である。
コイル30は、回転軸線方向から見て、内径側スロット収容部31aが、外径側スロット収容部31bが配置されるスロット12から周方向に所定の数のスロット12の分、離れたスロット12に配置されている。すなわち、コイル30は、2層重ね巻きコイルである。
図5に示すように、コイル30は、丸線30aが複数巻回されることにより形成されている。コイル30は、ステータコア11のスロット12に収容される一対のスロット収容部31と、一対のスロット収容部31を軸線方向の両側で接続する一対のコイルエンド部32とを含む。なお、「スロット収容部」とは、コイル30のうちのスロット12の内部に配置される部分を意味し、スロット12から軸線方向に突出するコイル30の部分は、「コイルエンド部」として記載している。
また、コイル30には、一対のスロット収容部31と、一対のコイルエンド部32とを覆うように、シート状の絶縁部材40が取り付けられている。絶縁部材40は、たとえば、PEN(polyethylene naphthalate)フィルムからなる芯材と、芯材の両面を覆うように設けられるアラミド繊維からなる表面部材とからなり、コイル30とステータコア11とを絶縁する機能を有する。
そして、絶縁部材40は、コイル30の曲り部に対応する部分に設けられた折り返し部41(蛇腹部)を含む。折り返し部41は、コイル30を変形する工程の際に、コイル30に追従して変形するように、絶縁部材40が積層するように複数回折り返されることにより形成されている。
また、折り返し部41は、一対のスロット収容部31よりも軸線方向の一方側(矢印Z1方向側)を覆う位置、および、他方側(矢印Z2方向側)を覆う位置のそれぞれで複数回折り返されている。軸線方向の一方側に設けられている折り返し部41の下端と、軸線方向の他方側に設けられている折り返し部41の上端との距離D1は、ステータコア11の軸線方向の長さL1以上の大きさであり、後述するコイルガイド治具51のガイド本体部51cの軸方向の長さL11より大きい。すなわち、折り返し部41は、たとえば、コイルエンド部32と、スロット収容部31とが接続する部分で、かつ、軸線方向に見て、スロット12とオーバーラップする位置に設けられている。
(ステータの製造装置)
次に、図4および図6〜図10を参照して、第1実施形態によるステータ100の製造装置50について説明する。
図6に示すように、ステータ100の製造装置50は、複数のコイルガイド治具51と、下側回転駆動装置52と、上側回転駆動装置53と、コイル押圧装置54とを備える。なお、下側回転駆動装置52は、特許請求の範囲の「回転力伝達治具」および「第1の回転力伝達治具」の一例である。また、上側回転駆動装置53は、特許請求の範囲の「回転力伝達治具」および「第2の回転力伝達治具」の一例である。
図7に示すように、コイルガイド治具51は、互いに独立して複数設けられている。そして、複数のコイルガイド治具51は、それぞれ、矢印Z1方向側から見て、径方向内側に向かって先細る略三角形形状または楔型形状を有する。そして、複数のコイルガイド治具51同士は、互いに周方向に等角度間隔で離れて配置されており、隙間CL1が設けられている。隙間CL1の幅W12は、内径側スロット収容部31aの幅W10よりも大きく、径方向に沿って略一定の大きさを有する。これにより、隙間CL1は、内径側スロット収容部31aが、隙間CL1の径方向の両側に渡って、移動可能に構成されている。言い換えると、隙間CL1の径方向の両側に、それぞれ、内径側スロット収容部31aが通過可能な開口が設けられている。なお、「隙間CL1の幅」とは、一のコイルガイド治具51の周方向の端面51aから、一のコイルガイド治具51に隣り合う他のコイルガイド治具51の端面51aに対向する端面51bまでの距離を意味する。なお、幅W12は、特許請求の範囲の「第2の隙間幅」の一例である。
図6に示すように、複数のコイルガイド治具51よりも径方向内側には、空間Sが設けられており、空間Sにおいて、コイル押圧装置54が軸線方向に移動可能に構成されている。
また、複数のコイルガイド治具51は、径方向に沿った断面形状が略矩形形状のガイド本体部51cと、ガイド本体部51cから矢印Z2方向側に突出するとともに、下側回転駆動装置52に接続される下側接続部51dと、ガイド本体部51cから矢印Z1方向側に突出するとともに、上側回転駆動装置53に接続される上側接続部51eとを含む。また、ガイド本体部51cは、軸線方向に長さL11を有する。長さL11は、折り返し部41同士の距離D1の大きさよりも小さい。
図8に示すように、複数のコイルガイド治具51(下側接続部51d)は、下側回転駆動装置52に対して径方向に移動可能に支持されている。たとえば、下側接続部51dと下側回転駆動装置52とは、図示しない螺旋カムを介して接続されている。そして、下側接続部51dの径方向位置を固定しない状態で、かつ、下側接続部51dの周方向位置を固定した状態で、下側回転駆動装置52が回転駆動することにより、螺旋カムによって下側接続部51dが径方向外側の径方向位置P1と、径方向内側の径方向位置P2との間で移動されるように製造装置50が構成されている。なお、径方向位置P1は、特許請求の範囲の「第1の径方向位置」の一例である。また、径方向位置P2は、特許請求の範囲の「第2の径方向位置」の一例である。
また、下側回転駆動装置52は、下側接続部51dの径方向位置を固定した状態で、かつ、下側接続部51dの周方向位置を固定しない状態で回転駆動することにより、下側接続部51dと下側回転駆動装置52とが一体的に回転(回動)し、下側接続部51dの周方向位置を変化させるように構成されている。すなわち、下側回転駆動装置52は、複数のコイルガイド治具51に軸線C1回りの回転力を伝達して、複数のコイルガイド治具51が周方向に移動することにより、複数のコイルガイド治具51に配置されたコイル30を変形するように構成されている。
図6に示すように、上側接続部51eの径方向の長さL12は、ガイド本体部51cの径方向の長さL13よりも小さい。これにより、コイル30を変形する工程(図4参照)の際に、ガイド本体部51cの径方向外側の部分の矢印Z1方向側に、コイルエンド部32を配置する(逃がす)ことが可能となり、コイルエンド部32の不要な変形が防止される。
また、下側回転駆動装置52は、複数のコイルガイド治具51を支持する部分の内側に開口52aが設けられている。これにより、開口52aにおいて、コイル押圧装置54が軸線方向に移動可能である。
図9に示すように、上側回転駆動装置53は、上側接続部51eに着脱可能に構成されている。たとえば、上側回転駆動装置53には、上側接続部51eの先端部の近傍部分が嵌る穴部53aまたは溝部が形成されている。そして、上側回転駆動装置53は、上側接続部51eに取り付けられた状態で、複数のコイルガイド治具51に軸線C1回りの回転力を伝達するように構成されている。たとえば、上側回転駆動装置53は、下側回転駆動装置52と図示しないギアまたはベルト等で接続されており、上側回転駆動装置53の回転運動と、下側回転駆動装置52の回転運動とが同期するように構成されている。
また、上側回転駆動装置53は、円環状に形成されている。これにより、上側回転駆動装置53の円環状の内側の開口53bにおいて、コイル押圧装置54が軸線方向に移動可能に構成されている。
図6に示すように、コイル押圧装置54は、コイルガイド治具51の径方向内側に配置されており、矢印Z1方向に先細るテーパ部54aと押圧部54bとを有する。また、コイル押圧装置54のテーパ部54aが矢印Z1方向に移動することにより、テーパ部54aに径方向に接続された押圧部54bが隣り合うコイルガイド治具51同士の隙間CL1に進入する(図4参照)。これにより、押圧部54bはコイル30の径方向内側から、コイル30を径方向外側に押圧するように構成されている。
(ステータの製造方法)
次に、図1、図3、図4、および、図6〜図14を参照して、第1実施形態によるステータ100の製造方法(製造工程)について説明する。図10に、ステータ100の製造工程に関するフローチャートを示す。
〈コイルを形成する工程および絶縁部材を取り付ける工程〉
ステップS1において、コイル30が形成され、絶縁部材40がコイル30に取り付けられる。具体的には、図11(a)に示すように、断面がS字形状に積層するように、絶縁部材40を複数回折り返すことにより、折り返し部41(蛇腹部)が形成される。そして、折り返し部41は、断面が略S字形状の部分がZ方向に複数連続されて形成される。そして、図11(b)に示すように、絶縁部材40が取り付けられた図示しない巻枠に、丸線30aが複数回巻回されることにより、複数のコイル30が形成される。これにより、絶縁部材40が、コイル30の略全体(一対のスロット収容部31およびコイルエンド部32)を覆うように取り付けられる。また、絶縁部材40は、コイル30を覆った状態で、環形状を有する。そして、第1実施形態では、絶縁部材40がコイル30を覆った状態で、折り返し部41が、内径側スロット収容部31aおよび外径側スロット収容部31bよりも軸線方向の一方側を覆う位置、および、他方側を覆う位置に配置された状態になる。
〈内径側スロット収容部をコイルガイド治具に配置する工程〉
次に、ステップS2において、図8に示すように、内径側スロット収容部31aを、互いに独立して設けられた複数のコイルガイド治具51同士の隙間CL1を通過させることにより、複数のコイルガイド治具51に内径側スロット収容部31aが配置される。
ここで、第1実施形態では、隙間CL1が隙間幅W11を有する径方向位置P1に複数のコイルガイド治具51が配置された状態(図8(a)参照)で、内径側スロット収容部31aが複数のコイルガイド治具51に配置される。すなわち、複数のコイルガイド治具51が、下側回転駆動装置52により、それぞれ、径方向外側に移動されて、隙間CL1が隙間幅W12から隙間幅W11に広げられた状態で、内径側スロット収容部31aが挿入される。たとえば、隙間幅W12は、スロット12の幅W2と略同一の大きさである。なお、隙間幅W11は、特許請求の範囲の「第1の隙間幅」の一例である。また、隙間幅W12は、特許請求の範囲の「第2の隙間幅」の一例である。
また、第1実施形態では、図6に示すように、複数のコイルガイド治具51よりも軸線方向の外側の位置に折り返し部41が位置した状態で、コイル30(内径側スロット収容部31a)が、コイルガイド治具51よりも径方向外側から径方向内側に移動させることにより、内径側スロット収容部31aが複数のコイルガイド治具51に配置される。これにより、折り返し部41と複数のコイルガイド治具51とが干渉しないで、内径側スロット収容部31aが複数のコイルガイド治具51に配置される。すなわち、矢印Z1方向側の折り返し部41の高さ位置h1が、ガイド本体部51cの矢印Z1方向側の端面51fの高さ位置h2よりも高い位置を維持した状態で、コイル30が径方向内側に移動される。また、矢印Z2方向側の折り返し部41の高さ位置h3が、ガイド本体部51cの矢印Z2方向側の端面51gの高さ位置h4よりも低い位置を維持した状態で、コイル30が径方向内側に移動される。
その後、図8(b)に示すように、複数のコイルガイド治具51同士の隙間CL1が径方向位置P1よりも径方向内側の径方向位置P2に、下側回転駆動装置52により移動されることにより、隙間CL1が隙間幅W11よりも小さい隙間幅W12を有する状態に変化される。
〈スロットと径方向に対向する位置にコイルガイド治具の隙間を配置させる工程および外径側スロット収容部を配置する工程〉
次に、第1実施形態では、ステップS3において、図12および図13に示すように、ステータコア11を複数のコイルガイド治具51に対して軸線方向に移動させることにより、スロット12と径方向に対向する位置に隙間CL1が配置されることと同時に、外径側スロット収容部31bがスロット12に配置される。
すなわち、図12に示すように、既に複数のコイル30が配置された複数のコイルガイド治具51に、ステータコア11を配置することにより、図13に示すように、ステータコア11のスロット12とコイルガイド治具51の隙間CL1とが径方向に対向するとともに、スロット12の外径側スロット部12bにコイル30の外径側スロット収容部31bが挿入される。
詳細には、第1実施形態では、上側回転駆動装置53が複数のコイルガイド治具51から取り外された状態で、折り返し部41の軸線方向に対応する位置に外径側スロット部12bが位置するようにステータコア11が配置される。すなわち、軸線方向に見て、外径側スロット部12bの内部に折り返し部41が位置するようにステータコア11の周方向位置が固定された状態(図13参照)で、複数のコイルガイド治具51の矢印Z1方向側にステータコア11が配置される。
そして、ステータコア11を複数のコイルガイド治具51に対して矢印Z2方向に移動させることにより、折り返し部41と外径側スロット部12bとが干渉しない状態で、折り返し部41が外径側スロット部12bを通過して、外径側スロット収容部31bが外径側スロット部12bに配置される。すなわち、外径側スロット部12bの幅W2は、内径側スロット部12aの幅W1に比べて大きく、外径側スロット部12bは、折り返し部41が軸線方向に通過する際の逃がし部として機能する。
〈コイルを変形する工程〉
次に、ステップS4において、複数のコイルガイド治具51がステータコア11に対して、周方向に移動させることにより、コイル30が変形される。具体的には、まず、図9に示すように、上側回転駆動装置53が複数のコイルガイド治具51の上側接続部51eに取り付けられる。すなわち、この時、複数のコイルガイド治具51に、下側回転駆動装置52および上側回転駆動装置53の両方が取り付けられた状態になる。
そして、図6に示すように、ステータコア11よりも軸線方向の外側に配置された下側回転駆動装置52および上側回転駆動装置53により与えられるそれぞれの軸線C1まわりの回転力が複数のコイルガイド治具51に伝達されることにより、図4に示すように、複数のコイルガイド治具51がステータコア11に対して周方向(矢印E1方向)に移動される。ここで、外径側スロット収容部31bは、段差部12cにより、径方向内側に移動するのが規制されている。これにより、コイル30の外径側スロット収容部31bが外径側スロット部12bに配置された状態で、内径側スロット収容部31aが、コイルガイド治具51とともに、周方向に移動される。この結果、内径側スロット収容部31aと外径側スロット収容部31bとが、径方向に沿って配置された状態(周方向位置が同じ状態)から、所定のスロット12の数の分、周方向にずれた状態にコイル30が変形される。
また、コイル30の変形に追従して、絶縁部材40が積層された折り返し部41の一部が拡がる(図5参照)。
〈内径側スロット収容部をスロットに挿入する工程〉
次に、ステップS5において、図4に示すように、コイル30の内径側スロット収容部31aを、外径側スロット収容部31bが配置されたスロット12から周方向に離れた位置に位置するスロット12に挿入する。具体的には、図14に示すように、コイル押圧装置54のテーパ部54aが上方(矢印F1方向)に移動されることにより、テーパ部54aの外径側の押圧部54bが径方向外側(矢印F2方向)に移動される。図4に示すように、押圧部54bにより、内径側スロット収容部31aが径方向外側(矢印E2方向)に移動され内径側スロット部12aに配置(収容)される。これにより、2層重ね巻のコイル30が形成される。そして、図3に示すように、スロット12の開口12dのそれぞれに、板状の部材12eが配置される。そして、図1に示すステータ100が完成する。その後、ロータ20等と組み合わされることにより、回転電機101が完成する。
[第2実施形態]
(ステータの構造)
図15を参照して、第2実施形態によるステータ200の構造について説明する。第2実施形態によるステータ200では、ステータ200(内径側コア211a)のスロット212は、軸線方向に見て、径方向外側に開口している。なお、第1実施形態によるステータ100の構成と同様の内容については説明を省略する。
図15に示すように、ステータ200は、ステータコア211を含む。ステータコア211は、内径側コア211aと外径側コア211bとを含む、いわゆる内外分割鉄心として構成されている。外径側コア211bは、スロット212の径方向外側に配置される外径側コア嵌合部213aを有する。また、外径側コア嵌合部213aは、回転軸線方向(Z方向)に延びる溝部により構成されている。また、隣り合う外径側コア嵌合部213aの間には、歯部213bが設けられている。また、内径側コア211aは、外径側コア211bの内周側において、外径側コア嵌合部213aに周方向および径方向に嵌合される内径側コア嵌合部214を有する。そして、外径側コア嵌合部213aと内径側コア嵌合部214とが嵌合された状態で、ステータコア211が形成されている。
また、スロット212は、内径側スロット部212aおよび外径側スロット部212bを含む。ステータ200は、複数のコイル230を含む。そして、内径側スロット部212aには、コイル230の一対のスロット収容部231のうちの内径側スロット収容部231aが配置され、外径側スロット部212bには、外径側スロット収容部231bが配置されている。なお、内径側スロット収容部231aは、特許請求の範囲の「第2のスロット収容部」および「他方のスロット収容部」の一例である。また、外径側スロット収容部231bは、特許請求の範囲の「第1のスロット収容部」および「一方のスロット収容部」の一例である。なお、第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
(コイルガイド治具の構成)
次に、図16および図17を参照して、第2実施形態によるステータ200の製造に用いられるコイルガイド治具251の構成について説明する。
図16に示すように、コイルガイド治具251は、周方向に等角度間隔に複数設けられている。そして、複数のコイルガイド治具251同士は、互いに独立して設けられており、隣り合うコイルガイド治具251の間に、外径側スロット収容部231bを径方向に通過させることが可能な隙間CL2を有する。図17に示すように、すなわち、隙間CL2の幅W21(内径側ガイド部251cの幅)は、外径側スロット収容部231bの幅W20以上である。
図17に示すように、コイルガイド治具251には、周方向に窪む凹部251aが設けられている。そして、一のコイルガイド治具251の凹部251aと、一のコイルガイド治具251に隣り合う他のコイルガイド治具251の凹部251aとにより、幅広ガイド部251bが構成されている。また、幅広ガイド部251bの幅W22は、幅W21よりも大きい。また、内径側ガイド部251cは、幅広ガイド部251bの径方向内側に設けられている。なお、幅広ガイド部251bは、特許請求の範囲の「逃がし部」の一例である。また、幅W21は、特許請求の範囲の「第3の隙間幅」の一例である。また、幅W22は、特許請求の範囲の「第4の隙間幅」の一例である。
(ステータの製造方法)
次に、図15〜図24を参照して、第2実施形態によるステータ200の製造方法(製造工程)について説明する。なお、コイル230を形成する工程および絶縁部材40を取り付ける工程(ステップS1)は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。また、図18に、ステータ200の製造工程のフローチャートを示す。
〈内径側スロット収容部を内径側コアに配置する工程〉
ステップS101において、図19および図20に示すように、内径側コア211aよりも軸線方向の外側の位置に内径側スロット収容部231aの折り返し部41が位置した状態で、コイル230(内径側スロット収容部231a)を径方向外側から径方向内側に移動させることにより、内径側スロット収容部231aが内径側コア211aに配置される。これにより、折り返し部41と内径側コア211aとが干渉しないで、内径側スロット収容部31aが内径側コア211aに配置される。
具体的には、図19に示すように、コイル230には、折り返し部41同士の距離がD11である絶縁部材40が取り付けられている。また、内径側コア211aの軸線方向の長さはL21である。そして、距離D11は、長さL21よりも大きい。また、内径側コア211aが保持治具255(図22参照)により支持された状態で、コイル230が内径側コア211aに配置される。
〈スロットと径方向に対向する位置にコイルガイド治具の隙間を配置させる工程および
外径側スロット収容部をコイルガイド治具に配置する工程〉
第2実施形態では、ステップS102において、図21に示すように、折り返し部41の軸線方向に対応する位置に幅広ガイド部251bが位置するように複数のコイルガイド治具251を配置した状態から、複数のコイルガイド治具251を内径側コア211aに対して軸線方向に移動させることにより、折り返し部41と複数のコイルガイド治具251とが干渉しないで、折り返し部41が幅広ガイド部251bを通過して、外径側スロット収容部231bが幅広ガイド部251bに配置される。
すなわち、幅広ガイド部251bは、コイル30がコイルガイド治具251(隙間CL2)を軸線方向に通過する際の折り返し部41の逃がし部として機能する。また、コイル30が配置された状態の内径側コア211aに軸線方向から複数のコイルガイド治具251を配置することにより、複数のコイルガイド治具251の隙間CL2にコイル30が配置されると同時に、内径側コア211aのスロット212の開口に対して、複数のコイルガイド治具251の隙間CL2が径方向に対向する位置に配置される。
〈コイルを変形する工程〉
図22に示すように、上側回転駆動装置53(図9参照)が複数のコイルガイド治具251に取り付けられ、下側回転駆動装置52および上側回転駆動装置53の両方が複数のコイルガイド治具251に接続された状態にされる。
そして、複数のコイルガイド治具251の矢印Z2方向側に接続された下側回転駆動装置52と、複数のコイルガイド治具251の矢印Z1方向側に接続された上側回転駆動装置53とが、複数のコイルガイド治具251に軸線C2回り(図16参照)の回転力を伝達することにより、複数のコイルガイド治具251が内径側コア211aに対して矢印G1方向(図23参照)に回転される。これにより、コイル230が変形される。
〈外径側スロット収容部をスロットに挿入する工程〉
図24に示すように、ステップS104において、外径側スロット収容部231bが外径側スロット部212bに挿入される。図示しないコイル押圧冶具により外径側スロット収容部231bの径方向外側から押圧されて、外径側スロット収容部231bが径方向内側に移動して、外径側スロット部212bに挿入される。
〈内径側コアと外径側コアとを嵌合させる工程〉
図15に示すように、ステップS105において、内径側コア211aの軸線方向の一方側に外径側コア211bを配置した状態から、内径側コア211aと外径側コア211bとを軸線方向に相対的に移動させて、外径側コア211bの外径側コア嵌合部213aおよび歯部213bと内径側コア211aの内径側コア嵌合部214とを嵌合させる。これにより、ステータコア211が完成する。なお、第2実施形態のその他の製造方法は、第1実施形態と同様である。
[第1および第2実施形態の効果]
上記第1および第2実施形態では、上記のように、一対のスロット収容部(31、231)のうちの第1のスロット収容部(31a、231b)を、互いに独立して設けられた複数のコイルガイド治具(51、251)同士の隙間(CL1、CL2)を通過させることにより、複数のコイルガイド治具(51、251)に配置する。これにより、ステータコア(11、211a)の内径を比較的小さく構成する場合でも、互いに独立した複数のコイルガイド治具(51、251)をそれぞれ軸方向から支持することにより、複数のコイルガイド治具(51、251)の径方向内側に芯部および径方向外側に接続部を設けることなく、複数のコイルガイド治具(51、251)をステータコア(11、211a)の周方向に移動させることができる。その結果、複数のコイルガイド治具(51、251)に芯部または接続部を設ける場合と異なり、ステータコア(11、211a)の内径を比較的小さく構成する場合でも、複数のコイルガイド治具(51、251)を支持する部分の幅を小さく構成する必要がない。この結果、複数のコイルガイド治具(51、251)を支持するための機械的強度が低下するのを防止することができるので、ステータコア(11、211a)の内径を比較的小さく構成することができる。
上記第1および第2実施形態では、上記のように、ステータコア(11、211a)よりも軸線方向の外側に配置された回転力伝達治具(52、53)により与えられる軸線(C1、C2)まわりの回転力が複数のコイルガイド治具(51、251)に伝達されることにより、複数のコイルガイド治具(51、251)がステータコア(11、211a)に対して周方向に移動される。このように構成すれば、ステータコア(11、211a)よりも軸線方向の外側に配置された回転力伝達治具(52、53)を用いて、複数のコイルガイド治具(51、251)を周方向に移動させることができるので、複数のコイルガイド治具(51、251)の径方向内側に芯部および径方向外側に接続部を設ける場合と異なり、ステータ(100、200)の内径を比較的小さく構成する場合でも、回転力伝達治具(52、53)をステータ(100、200)の内径に合わせて小さく構成する必要がない。その結果、回転力伝達治具(52、53)により複数のコイルガイド治具(51、251)を支持する機械的強度が低下するのを防止することができる。
上記第1および第2実施形態では、上記のように、ステータコア(11、211a)よりも軸線方向の一方外側に配置された第1の回転力伝達治具(52)により与えられる回転力、および、ステータコア(11、211a)よりも軸線方向の他方外側に配置された第2の回転力伝達治具(53)により与えられる回転力が、複数のコイルガイド治具(51、251)に伝達されることにより、複数のコイルガイド治具(51、251)がステータコア(11、211a)に対して周方向に移動される。ここで、コイル(30、230)を変形する工程において、ステータコア(11、211a)よりも軸線方向の一方外側に配置された第1の回転力伝達治具(52)のみにより、複数のコイルガイド治具(51、251)に回転力を伝達する場合には、第1のスロット収容部(31a、231b)の軸線方向の他方側の部分から回転力とは反対方向にコイルガイド治具(51、251)に加わる変形されたコイル(30、230)の反発力によって、コイルガイド治具(51、251)が周方向に撓む場合があると考えられる。この点に対して、上記第1および第2実施形態のように構成すれば、複数のコイルガイド治具(51、251)の軸方向の両側から回転力が伝達されるので、コイル(30、230)を変形する工程の際に、コイルガイド治具(51、251)が周方向に撓むのを防止することができる。
上記第1および第2実施形態では、上記のように、第1の回転力伝達治具(52)または第2の回転力伝達治具(53)の一方が複数のコイルガイド治具(51、251)から取り外された状態で、複数のコイルガイド治具(51、251)またはステータコア(11、211a)の少なくとも一方を相対的に移動することにより、スロット(12、212)と径方向に対向する位置に隙間(CL1、CL2)を配置させる工程であり、コイル(30、230)を変形する工程は、隙間(CL1、CL2)を配置させる工程の後に、第1の回転力伝達治具(52)および第2の回転力伝達治具(53)の両方が複数のコイルガイド治具(51、251)に取り付けられた状態で、複数のコイルガイド治具(51、251)がステータコア(11、211a)に対して周方向に移動される工程である。このように構成すれば、一方の回転力伝達治具(53)が取り外された位置を通過するように、ステータコア(11、211a)をコイルガイド治具(51、251)に対して軸方向に移動させることができるので、複数のコイルガイド治具(51、251)の軸線方向の両側に回転力伝達治具(52、53)が設けられる場合でも、スロット(12、212)と径方向に対向する位置に隙間(CL1、CL2)を容易に配置させることができる。
上記第1実施形態では、上記のように、隙間(CL1)が第1の隙間幅(W11)を有する第1の径方向位置(P1)に複数のコイルガイド治具(51)が配置された状態で、第1のスロット収容部(31a)を複数のコイルガイド治具(51)に配置し、複数のコイルガイド治具(51)を第1の径方向位置(P1)よりも径方向内側の第2の径方向位置(P2)に移動させることにより、隙間(CL1)が第1の隙間幅(W11)よりも小さい第2の隙間幅(W12)を有する状態で、ステータコア(11)と複数のコイルガイド治具(51)とのうちの少なくとも一方を、ステータコア(11)の周方向に移動させることにより、コイル(30)を変形する。このように構成すれば、比較的大きい第1の隙間幅(W11)を有する第1の径方向位置(P1)に複数のコイルガイド治具(51)が配置された状態で、第1のスロット収容部(31a)を複数のコイルガイド治具(51)に配置することができるので、第1のスロット収容部(31a)を複数のコイルガイド治具(51)に配置する際に、複数のコイルガイド治具(51)と第1のスロット収容部(31a)とが干渉するのを防止することができる。
上記第1および第2実施形態では、上記のように、丸線(30a)を巻回することにより、コイル(30、230)を形成する工程と、コイル(30、230)を覆うとともに、一対のスロット収容部(31、231)よりも軸線方向の一方側を覆う位置、および、他方側を覆う位置のそれぞれで複数回折り返された折り返し部(41)を有する絶縁部材(40)をコイル(30、230)に取り付ける工程とをさらに備え、絶縁部材(40)を取り付ける工程の後に、折り返し部(41)と複数のコイルガイド治具(51、251)またはステータコア(11、211a)とが干渉しないように、一方のスロット収容部(31a、231a)を複数のコイルガイド治具(51)またはスロット(212)に配置する工程であり、絶縁部材(40)を取り付ける工程の後に、ステータコア(11)または複数のコイルガイド治具(251)に設けられた逃がし部(12b、251b)に折り返し部(41)を通過させて、他方のスロット収容部(31b、231b)を複数のコイルガイド治具(51)またはスロット(212)に配置する工程である。このように構成すれば、折り返し部(41)を有する絶縁部材(40)が取り付けられたスロット収容部(31)を、複数のコイルガイド治具(51、251)またはスロット(12、212)に配置する場合でも、折り返し部(41)と複数のコイルガイド治具(51、251)またはスロット(12、212)とが干渉するのを防止することができる。その結果、スロット収容部(31)を配置する工程中に、絶縁部材(40)が破損するのを防止することができる。
上記第1および第2実施形態では、上記のように、一方のスロット収容部(31)を配置する工程は、一方のスロット収容部(31)を径方向に移動させることにより、折り返し部(41)と複数のコイルガイド治具(51、251)またはステータコア(11、211a)とが干渉しないように、一方のスロット収容部(31)を複数のコイルガイド治具(51、251)またはスロット(12、212)に配置する工程である。このように構成すれば、複数のコイルガイド治具(51)の軸方向の長さ(L11)またはステータコア(211)の軸線方向の長さ(L21)は、一方のスロット収容部(31)の軸線方向の長さに一致するので、一対のスロット収容部(31)よりも軸線方向の外側に設けられている折り返し部(41)を有する絶縁部材(40)が取り付けられた一対のスロット収容部(31)が径方向に移動されても、折り返し部(41)と複数のコイルガイド治具(51)またはステータコア(211a)とが干渉しない。その結果、一方のスロット収容部(31、231)を配置する工程中に、絶縁部材(40)が破損するのをより確実に防止することができる。
上記第1および第2実施形態では、上記のように、他方のスロット収容部(31b、231b)を配置する工程は、逃がし部(12b、251b)に折り返し部(41)を軸線方向に通過させて、他方のスロット収容部(31b、231b)を複数のコイルガイド治具(51、251)またはスロット(12、212)に配置する工程である。このように構成すれば、他方のスロット収容部(31b、231b)を軸線方向に移動させて、折り返し部(41)を複数のコイルガイド治具(51、251)同士の隙間(CL1、CL2)またはスロット(12、212)を軸線方向に通過させる場合でも、逃がし部(12b、251b)により、折り返し部(41)と複数のコイルガイド治具(51、251)またはステータコア(11、211a)とが干渉するのを防止することができる。
上記第1実施形態では、上記のように、スロット(12)には、径方向内側に開口するとともに周方向の第1の開口幅(W1)を有する内径側スロット部(12a)と、逃がし部としての第1の開口幅(W1)よりも大きい周方向の第2の開口幅(W2)を有する幅広スロット部分(12b)とが設けられており、複数のコイルガイド治具(51)よりも軸線方向の外側の位置に折り返し部(41)が位置した状態で、第1のスロット収容部(31a)を径方向外側から径方向内側に移動させることにより、折り返し部(41)と複数のコイルガイド治具(51)とが干渉しないように、第1のスロット収容部(31a)を複数のコイルガイド治具(51)に配置し、第1のスロット収容部(31a)を配置する工程の後に、折り返し部(41)の軸線方向に対応する位置に幅広スロット部分(12b)が位置するようにステータコア(11)を配置した状態から、ステータコア(11)または複数のコイルガイド治具(51)を軸線方向に相対的に移動させることにより、折り返し部(41)とスロット(12)とが干渉しないように、第2のスロット収容部(31b)を幅広スロット部分(12b)に配置する。このように構成すれば、第1のスロット収容部(31a、231b)をステータコア(11)の径方向内側から挿入(内径挿入)して組み立てるステータ(100)を製造する場合に、折り返し部(41)と複数のコイルガイド治具(51)およびステータコア(11)とが干渉するのを防止することができる。また、幅広スロット部分として、コイル(30)の占積率を大きくするために設けられたいわゆる2段スロットのうちの幅が広いスロット(12b)を用いれば、このスロット(12b)を逃がし部として機能させることができる。その結果、ステータコア(11)の構造が複雑化するのを防止しながら、ステータ(100)の製造工程中に、折り返し部(41)とステータコア(11)とが干渉するのを防止することができる。
上記第2実施形態では、上記のように、複数のコイルガイド治具(251)には、径方向内側に開口するとともに周方向の第3の隙間幅(W21)を有する内径側ガイド部(251c)と、逃がし部としての第3の隙間幅(W21)よりも大きい周方向の第4の隙間幅(W22)を有する幅広ガイド部分(251b)とが設けられており、ステータコア(211a)よりも軸線方向の外側の位置に折り返し部(41)が位置した状態で、第2のスロット収容部(231a)を径方向外側から径方向内側に移動させることにより、折り返し部(41)とステータコア(211a)とが干渉しないように、第2のスロット収容部(231a)をスロット(212)に配置する工程であり、第2のスロット収容部(231a)を配置する工程の後に、折り返し部(41)の軸線方向に対応する位置に幅広ガイド部分(251b)が位置するように複数のコイルガイド治具(251)を配置した状態から、ステータコア(211a)または複数のコイルガイド治具(251)を軸線方向に相対的に移動させることにより、折り返し部(41)と複数のコイルガイド治具(251)とが干渉しないように、第1のスロット収容部(231b)を幅広ガイド部分(251b)に配置する。このように構成すれば、第1のスロット収容部(231b)をステータコア(211a)の径方向外側から挿入(外径挿入)して組み立てるステータ(200)を製造する場合に、折り返し部(41)と複数のコイルガイド治具(251)およびステータコア(211a)とが干渉するのを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、ステータがインナーロータ型の回転電機の一部を構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ステータがアウターロータ型の回転電機の一部を構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、コイルを丸線を巻回することにより構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、平角導線によりコイルを構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、コイルを変形する工程において、複数のコイルガイド治具を周方向に移動させることにより、コイルを変形する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数のコイルガイド治具を周方向に固定した状態で、ステータコアを周方向に移動させて、コイルを変形してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、上側回転駆動装置が複数のコイルガイド治具から取り外された状態で、スロットと径方向に対向する位置にコイルガイド治具の隙間を配置させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、下側回転駆動装置が複数のコイルガイド治具から取り外された状態で、スロットと径方向に対向する位置にコイルガイド治具の隙間を配置させてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、コイル押圧装置にテーパ部を設けて、テーパ部を軸線方向に移動させることよりテーパ部に接続された押圧部によりスロット収容部が移動される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイル押圧装置にテーパ部を設けずに、押圧部を直接径方向に駆動させて、押圧部に当接するスロット収容部を移動させてもよい。
また、上記第1実施形態では、コイルガイド治具を径方向に移動可能に構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイルガイド治具を径方向に移動させずに、コイルガイド治具と下側回転駆動装置とを互いに固定した状態で一体的に構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、絶縁部材が取り付けられた巻枠に丸線を巻回することによりコイルに絶縁部材を取り付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、コイルを巻枠に巻回した後に、絶縁部材をコイルに取り付けてもよい。
11、211 ステータコア 12、212 スロット
12a、212a 内径側スロット部 12b 外径側スロット部(逃がし部)
30、230 コイル 30a 丸線
31、231 一対のスロット収容部
31a 内径側スロット収容部(第1のスロット収容部、一方のスロット収容部)
31b 外径側スロット収容部(第2のスロット収容部、他方のスロット収容部)
40 絶縁部材 41 折り返し部
51、251 コイルガイド治具
52 下側回転駆動装置(回転力伝達治具、第1の回転力伝達治具)
53 上側回転駆動装置(回転力伝達治具、第2の回転力伝達治具)
100、200 ステータ 211a 内径側コア(ステータコア)
211b 外径側コア(ステータコア)
231a 内径側スロット収容部(第2のスロット収容部、一方のスロット収容部)
231b 外径側スロット収容部(第1のスロット収容部、他方のスロット収容部)
251b 幅広ガイド部

Claims (10)

  1. ステータコアと、前記ステータコアのスロットに収容される一対のスロット収容部を含むコイルとを備えるステータの前記ステータコアに、コイルガイド治具を用いて、前記コイルを挿入して変形させるステータの製造方法であって、
    前記一対のスロット収容部のうちの第1の前記スロット収容部を、互いに独立して設けられた複数の前記コイルガイド治具同士の隙間を通過させることにより、前記複数のコイルガイド治具に前記第1のスロット収容部を配置する工程と、
    前記複数のコイルガイド治具または前記ステータコアの少なくとも一方を相対的に移動することにより、前記スロットと径方向に対向する位置に前記隙間を配置させる工程と、
    前記第1のスロット収容部を配置する工程の後でかつ前記隙間を配置させる工程と同時か、または、前記第1のスロット収容部を配置する工程の前でかつ前記隙間を配置させる工程の前に、前記スロットに、前記一対のスロット収容部のうちの第2の前記スロット収容部を配置する工程と、
    前記第1のスロット収容部を配置する工程の後で、かつ、前記隙間を配置させる工程の後、前記複数のコイルガイド治具または前記ステータコアのうちの少なくとも一方を、前記ステータコアの周方向に移動させることにより、前記コイルを変形する工程と、
    前記コイルを変形する工程の後、前記コイルの前記第1のスロット収容部を、前記第2のスロット収容部が配置された前記スロットから周方向に離れた位置に位置する前記スロットに挿入する工程とを備える、ステータの製造方法。
  2. 前記コイルを変形する工程は、前記ステータコアよりも軸線方向の外側に配置された回転力伝達治具により与えられる軸線回りの回転力が前記複数のコイルガイド治具に伝達されることにより、前記複数のコイルガイド治具が前記ステータコアに対して周方向に移動される工程である、請求項1に記載のステータの製造方法。
  3. 前記コイルを変形する工程は、前記ステータコアよりも軸線方向の一方外側に配置された第1の前記回転力伝達治具により与えられる前記回転力、および、前記ステータコアよりも軸線方向の他方外側に配置された第2の前記回転力伝達治具により与えられる前記回転力が、前記複数のコイルガイド治具に伝達されることにより、前記複数のコイルガイド治具が前記ステータコアに対して周方向に移動される工程である、請求項2に記載のステータの製造方法。
  4. 前記隙間を配置させる工程は、前記第1の回転力伝達治具または前記第2の回転力伝達治具の一方が前記複数のコイルガイド治具から取り外された状態で、前記複数のコイルガイド治具または前記ステータコアの少なくとも一方を相対的に移動することにより、前記スロットと径方向に対向する位置に前記隙間を配置させる工程であり、
    前記コイルを変形する工程は、前記隙間を配置させる工程の後に、前記第1の回転力伝達治具および前記第2の回転力伝達治具の両方が前記複数のコイルガイド治具に取り付けられた状態で、前記複数のコイルガイド治具が前記ステータコアに対して周方向に移動される工程である、請求項3に記載のステータの製造方法。
  5. 前記第1のスロット収容部を配置する工程は、前記隙間が第1の隙間幅を有する第1の径方向位置に前記複数のコイルガイド治具が配置された状態で、前記第1のスロット収容部を前記複数のコイルガイド治具に配置する工程であり、
    前記コイルを変形する工程は、前記複数のコイルガイド治具を前記第1の径方向位置よりも径方向内側の第2の径方向位置に移動させることにより、前記隙間が前記第1の隙間幅よりも小さい第2の隙間幅を有する状態で、前記ステータコアと前記複数のコイルガイド治具とのうちの少なくとも一方を、前記ステータコアの周方向に移動させることにより、前記コイルを変形する工程である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  6. 丸線を巻回することにより、前記コイルを形成する工程と、
    前記コイルを覆うとともに、前記一対のスロット収容部よりも軸線方向の一方側を覆う位置、および、他方側を覆う位置のそれぞれで複数回折り返された折り返し部を有する絶縁部材を前記コイルに取り付ける工程とをさらに備え、
    前記第1のスロット収容部または前記第2のスロット収容部のうちの一方の前記スロット収容部を配置する工程は、前記絶縁部材を取り付ける工程の後に、前記折り返し部と前記複数のコイルガイド治具または前記ステータコアとが干渉しないように、前記一方のスロット収容部を前記複数のコイルガイド治具または前記スロットに配置する工程であり、
    前記第1のスロット収容部または前記第2のスロット収容部のうちの他方の前記スロット収容部を配置する工程は、前記絶縁部材を取り付ける工程の後に、前記ステータコアまたは前記複数のコイルガイド治具に設けられた逃がし部に前記折り返し部を通過させて、前記他方のスロット収容部を前記複数のコイルガイド治具または前記スロットに配置する工程である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  7. 前記一方のスロット収容部を配置する工程は、前記一方のスロット収容部を径方向に移動させることにより、前記折り返し部と前記複数のコイルガイド治具または前記ステータコアとが干渉しないように、前記一方のスロット収容部を前記複数のコイルガイド治具または前記スロットに配置する工程である、請求項6に記載のステータの製造方法。
  8. 前記他方の前記スロット収容部を配置する工程は、前記逃がし部に前記折り返し部を軸線方向に通過させて、前記他方のスロット収容部を前記複数のコイルガイド治具または前記スロットに配置する工程である、請求項6または7に記載のステータの製造方法。
  9. 前記スロットには、径方向内側に開口するとともに周方向の第1の開口幅を有する内径側スロット部と、前記逃がし部としての前記第1の開口幅よりも大きい周方向の第2の開口幅を有する幅広スロット部分とが設けられており、
    前記第1のスロット収容部を配置する工程は、前記複数のコイルガイド治具よりも軸線方向の外側の位置に前記折り返し部が位置した状態で、前記第1のスロット収容部を径方向外側から径方向内側に移動させることにより、前記折り返し部と前記複数のコイルガイド治具とが干渉しないように、前記第1のスロット収容部を前記複数のコイルガイド治具に配置する工程であり、
    前記第2のスロット収容部を配置する工程は、前記第1のスロット収容部を配置する工程の後に、前記折り返し部の軸線方向に対応する位置に前記幅広スロット部分が位置するように前記ステータコアを配置した状態から、前記ステータコアまたは前記複数のコイルガイド治具を軸線方向に相対的に移動させることにより、前記折り返し部と前記スロットとが干渉しないように、前記第2のスロット収容部を前記幅広スロット部分に配置する工程である、請求項6〜8のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
  10. 前記複数のコイルガイド治具には、径方向内側に開口するとともに周方向の第3の隙間幅を有する内径側ガイド部と、前記逃がし部としての前記第3の隙間幅よりも大きい周方向の第4の隙間幅を有する幅広ガイド部分とが設けられており、
    前記第2のスロット収容部を配置する工程は、前記ステータコアよりも軸線方向の外側の位置に前記折り返し部が位置した状態で、前記第2のスロット収容部を径方向外側から径方向内側に移動させることにより、前記折り返し部と前記ステータコアとが干渉しないように、前記第2のスロット収容部を前記スロットに配置する工程であり、
    前記第1のスロット収容部を配置する工程は、前記第2のスロット収容部を配置する工程の後に、前記折り返し部の軸線方向に対応する位置に前記幅広ガイド部分が位置するように前記複数のコイルガイド治具を配置した状態から、前記ステータコアまたは前記複数のコイルガイド治具を軸線方向に相対的に移動させることにより、前記折り返し部と前記複数のコイルガイド治具とが干渉しないように、前記第1のスロット収容部を前記幅広ガイド部分に配置する工程である、請求項6〜8のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
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