JP2018170634A - ナースコールシステム - Google Patents

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楠 浩和
Hirokazu Kusunoki
浩和 楠
勇太 高見
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勇太 高見
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Abstract

【課題】プレート子機やナースコール子機のマイク感度を状態により可変することを可能とし、それらの音声情報を録音することにより、起き上がりや離床時の状況を詳細に確認できる可能なナースコールシステムを提供する。【解決手段】ナースコールシステムにおいて、プレート子機、ナースコール子機のうち少なくとも一方にはマイクを備え、患者の起き上がりや離床等の患者状態の変化を映像又はセンサにて検出するための患者状態検出部と、呼出を検出したとき第1のマイク感度に設定し、患者状態の変化を検出したとき第2のマイク感度に設定する制御をおこなうマイク感度設定部とを備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明はナースコールシステムにおいて、ナースコール呼出時のプレート子機、ナースコール子機のマイク感度と、起き上がり、離床時の当該マイク感度を変更させることができるナースコールシステムに関するものである。
従来のナースコールシステムでは、起き上がりや離床を検出したとき、プレート子機やナースコール子機のマイクをオンにして聴取をおこなうものがあった。
これにより、看護師は、患者の状況を音声にて確認することができ、どのような状況であったのか把握することが可能となる。また、近年では、患者にカメラを設置することにより、その様子を確認することができるものとなっていた。
特開2010−075376号公報
しかし、プレート子機やナースコール子機の設置位置は固定されており、ベッドに寝た状態で使うことが想定されているため、起き上がりや離床時には当該プレート子機やナースコール子機のマイクから遠ざかってしまい、うまく聴取することが困難となっていた。
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、プレート子機やナースコール子機のマイク感度を状態により可変することを可能とし、それらの音声情報を録音することにより、起き上がりや離床時のリアルタイムの状況だけでなく、後で改めて確認することが可能なナースコールシステムを提供することを目的とする。
本発明は、ナースステーションに設置され、患者からの呼出に応答するためのナースコール親機と、患者が看護師を呼ぶためのナースコール子機と、当該ナースコールが接続されるプレート子機と、プレート子機が接続され、ナースコール子機からの呼出があると廊下にて報知するための廊下灯と、各機器を制御するための制御機とから構成されるナースコールシステムであって、プレート子機、ナースコール子機のうち少なくとも一方にはマイクを備え、患者の起き上がりや離床等の患者状態の変化を映像又はセンサにて検出するための患者状態検出部と、呼出を検出したとき第1のマイク感度に設定し、患者状態の変化を検出したとき第2のマイク感度に設定する制御をおこなうマイク感度設定部とを備えたことを特徴とする。
また、請求項1において、患者状態検出部は、カメラにて撮像された患者の映像を解析して患者状態の変化を検出するものであって、当該患者状態を検出したとき、映像とともに、カメラと関連付けられたマイクの音声を録画・録音する制御をおこなうことを特徴とする。
また、請求項1又は請求項2において、患者状態検出部は、起き上がりと離床とをそれぞれ検出するものであって、当該起き上がりが検出されたときは第2のマイク感度に設定し、離床が検出されたときは第3のマイク感度に設定する制御をおこなうマイク感度設定部を備えたことを特徴とする
また、請求項1乃至請求項3何れかにおいて、録音は、看護師がプレート子機に備えられる復旧操作部を操作するまで継続しておこなわれることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項4何れかにおいて、廊下灯に、他のプレート子機、ナースコール子機、天井マイクのうち少なくとも1つが接続されている場合、患者状態検出部が患者状態の変化を検出したときには接続され、且つ未駆動状態の他のプレート子機、ナースコール子機、天井マイクを聴取用のマイクとして駆動させる制御をおこなうことを特徴とする。
本発明のナースコールシステムによれば、起き上がりや離床時において、プレート子機やナースコール子機のマイク感度をより高感度に設定する(広い範囲を聴取可能にする)ことにより、起き上がりや離床時のリアルタイムの状況だけでなく、後で改めて確認するときに明瞭な音声を得ることができるので、どのような状況だったのか把握しやすくなる。
図1は、本発明のナースコールシステムの構成図である。 図2は、本発明のナースコールシステムにおける廊下灯のブロック図である。 図3は、本発明のナースコールシステムにおけるプレート子機のブロック図である。
図1は、本発明のナースコールシステムの構成図である。
ナースコールシステムは、ナースステーションに設置され、患者からの呼出に応答するためのナースコール親機1と、患者名が表記され、患者からの呼出を報知するための廊下灯2と、患者が看護師を呼ぶためのナースコール子機3と、当該ナースコールが接続されるプレート子機4と、各機器を制御するための制御機5と、看護師が携行するスマートホン等の携帯端末8と通信するための交換機6及び基地局7と、患者情報を管理する管理パソコン9、各機器を接続するためのHUB10と、廊下灯2に接続される患者の起き上がりや利用を検出するためのカメラ11、看護師と患者が通話したり放送したりするための天井マイク12、天井スピーカ13とから構成されている。
図2は、廊下灯のブロック図である。
患者氏名や担当看護師、感染症情報等の患者情報を記憶する患者情報記憶部21と、カメラ11、プレート子機4、制御機5等が接続される通信IF22と、各部を制御するための廊下灯CPU23とから構成されている。また、廊下灯CPU23は、カメラで撮像した映像から起き上がりや離床の状態に変化したことを検出するプログラムを格納した患者状態検出部231を備えている。
なお、患者状態検出部231は、カメラ11で撮像した映像をもとに検出しているが、マットセンサのような重量センサにより検出するようなものであってもよい。
図3は、プレート子機4のブロック図である。
握りボタンやハンド子機等のナースコール子機3を接続するためのナースコール子機接続部41と、患者が看護師と通話するためのプレート子機マイク42a、プレート子機スピーカ42bと、緊急呼出等の状態を復旧するための復旧ボタン43と、各機器と通信をおこなうための通信IF44と、各部を制御するためのプレート子機CPU45とを備えている。また、プレート子機CPU45は、患者の状態に応じてマイク感度を設定するためのマイク感度設定部451を備えている。
なお、上記実施例において、患者情報記憶部21、患者状態検出部231、マイク感度設定部451は、それぞれ廊下灯2やプレート子機4に備えているがこれに限るものではなく、その他、制御機やナースコール親機などに備えていてもよい。
このように構成されたナースコールシステムについて、以下、動作を説明する。
まず、ナースコールシステムを使って、患者が看護師を呼び出す従来の動作について簡単に説明する。
患者は看護師を呼び出すためにナースコール子機3を操作すると、呼出信号がプレート子機4、廊下灯2を介して制御機5に送信される。このとき廊下灯2では、呼出報知のために画面に患者情報が表示されるとともに、廊下灯2の図示しないLEDが点滅して呼出がある旨が表示される。
制御機5は、ナースコール親機1及び交換機6、基地局7を介して担当看護師が携行している携帯端末8を呼び出す制御をおこなう。ナースコール親機1、携帯端末8の呼出報知画面には患者情報が表示され、どちらかで応答する。当該応答時において、プレート子機CPU45は通常のナースコール呼出であることを検出するのでマイク42aの感度は第1の感度にて制御され、通話がおこなわれる。これにより、看護師は、患者のもとにかけつけて処置をするなどをおこなうことができるし、各表示部の患者情報を確認することにより、適切な処置をおこなうことができる。
次に、患者の起き上がりを検出したときの動作について詳述する。
カメラ11が患者の状態変化を検出するために常時駆動している。この映像は廊下灯2に送信され、通信IF22を介して廊下灯CPU23に入力され解析される。患者状態検出部231は、患者の状態を映像解析により実施しており、寝ている状態から起き上がった状態への変化を検出した場合、起き上がり状態を検出したことを通信IF22を介してプレート子機4に起き上がり状態検出信号を送信し、プレート子機4では通信IF44を介してナースコール子機CPU45にて受信され、これをもとにマイク感度設定部451は第2のマイク感度へ変更する制御がおこなわれる。
マイク42aは第2のマイク感度にて駆動し、プレート子機4から少し離れた患者の様子を確認することができるように調整される。
このときカメラ11の映像と、カメラ11に関連付けられたプレート子機4のマイク42aで集音した音を呼出信号と同様の経路で制御機5に送信し、録画・録音がおこなわれる。なお、この起き上がり検出時には、呼出時と同様にナースコール親機1や携帯端末8にて呼出報知がなされ、カメラ11で撮像された映像とマイク42aで集音した音声を確認することができる。また、上述のとおり、制御機5に録画・録音された映像と音声は後ほど改めてナースコール親機1や携帯端末8で再生が可能である。
ここで廊下灯2の患者状態検出部231は、患者の起き上がりだけではなく離床も検出することができる。離床状態へ変化したことを患者状態検出部231が検出されたときには、起き上がり時と同様に第2のマイク感度としてもよいが、離床はベッドから離れてしまうことになるため、より高感度の第3のマイク感度とすると好適である。
このように、マイク感度を変化させることにより、患者の状態に応じた音をより鮮明に集音することができる。なお、この集音した音は上述のとおり制御機5に録音しているが、起き上がりや離床を検出してから当該状態を復旧するため看護師が患者のもとに到着し、プレート子機4の復旧ボタン43を操作して復旧操作するまでおこなうようにすると、起き上がりや離床時の状況を把握しやすい。
なお、本実施例においては、カメラ11に関連付けられたプレート子機4のマイク42aを用いて集音しているが、当該プレート子機4に接続されるナースコール子機3(マイク、スピーカ付きのハンド子機)のマイクを用いても同様の効果を奏する。
また、廊下灯に、他の患者が使用するプレート子機4やナースコール子機3、病室単位で設置される天井マイク12のうち少なくとも1つが接続されている場合には、廊下灯CPU45は、患者状態検出部が起き上がりや離床等の患者状態の変化を検出したとき、それらの機器が呼出通話等で使用していない未駆動状態である場合には、当該他のプレート子機4、ナースコール子機3、天井マイク12を聴取用のマイクとして駆動させる制御をおこなう。このときの感度も同様に第2や第3のマイク感度、又はより感度を高めた第4のマイク感度に調整してもよい。このように病室全体のマイクで集音することができるので、より患者の状態を把握しやすい。
1 ナースコール親機
2 廊下灯
23 廊下灯CPU
231 患者状態検出部
3 ナースコール子機(ハンド子機)
4 プレート子機
42a プレート子機マイク
42b プレート子機スピーカ
43 復旧ボタン
45 プレート子機CPU
451 マイク感度設定部

Claims (5)

  1. ナースステーションに設置され、患者からの呼出に応答するためのナースコール親機と、患者が看護師を呼ぶためのナースコール子機と、当該ナースコールが接続されるプレート子機と、プレート子機が接続され、前記ナースコール子機からの呼出があると廊下にて報知するための廊下灯と、各機器を制御するための制御機とから構成されるナースコールシステムであって、
    前記プレート子機、前記ナースコール子機のうち少なくとも一方にはマイクを備え、
    患者の起き上がりや離床等の患者状態の変化を映像又はセンサにて検出するための患者状態検出部と、前記呼出を検出したとき第1のマイク感度に設定し、前記患者状態の変化を検出したとき第2のマイク感度に設定する制御をおこなうマイク感度設定部とを備えたことを特徴とするナースコールシステム。
  2. 前記患者状態検出部は、カメラにて撮像された患者の映像を解析して前記患者状態の変化を検出するものであって、
    当該患者状態を検出したとき、前記映像とともに、前記カメラと関連付けられたマイクの音声を録画・録音する制御をおこなうことを特徴とする請求項1記載のナースコールシステム。
  3. 前記患者状態検出部は、起き上がりと離床とをそれぞれ検出するものであって、
    当該起き上がりが検出されたときは第2のマイク感度に設定し、離床が検出されたときは第3のマイク感度に設定する制御をおこなうマイク感度設定部を備えた請求項1又は請求項2記載のナースコールシステム。
  4. 前記録音は、看護師が前記プレート子機に備えられる復旧操作部を操作するまで継続しておこなわれることを特徴とする請求項1乃至請求項3何れか1項記載のナースコールシステム。
  5. 前記廊下灯に、他のプレート子機、ナースコール子機、天井マイクのうち少なくとも1つが接続されている場合、前記患者状態検出部が患者状態の変化を検出したときには接続され、且つ未駆動状態の他のプレート子機、ナースコール子機、天井マイクを聴取用のマイクとして駆動させる制御をおこなうことを特徴とする請求項1乃至請求項4何れか1項記載のナースコールシステム。
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