JP2018169809A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動効率の低下を抑制して良好な触感を呈示しつつ、信頼性の高い触覚伝達型の表示装置を提供する。【解決手段】表示部を有する表示パネルと、それを覆うように設けられ、表示パネルに臨む側とは反対側に操作面11aを有する操作パネルと、それに配設される振動体13a,13bと、操作パネルの操作面11aとは反対側に、操作パネルに間隔をあけて対向して配設される支持体と、操作パネルと支持体との間に配設され、振動体13a,13bの振動に対して弾性変形可能な弾性支持部材50a〜50dと、操作パネルと支持体にわたって、表示部を外囲するように配設される可動封止部材60とを備える。可動封止部材60は、表示パネルと支持体との間の空間を含む、表示部の外周の空間を封止し、振動体13a,13bの振動に対して変形可能であり、操作面11aに近い側で折り返された第1折返し部と、操作面から遠い側で折り返された第2折返し部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、振動によって触感を呈示する表示装置に関する。
近年、スマートフォン、タブレット型PC等の携帯情報機器や、電子レンジ、テレビ、照明器具等の家電製品等の各種の民生用機器、さらには、現金自動預け払い機、自動券売機、自動販売機等の各種の産業用機器において、操作者に振動による触感を呈示するタッチパネルが搭載されつつある。
例えば、特許文献1に記載されている従来技術では、振動により触感を呈示する触感呈示部と、触感呈示部が振動した際に、触感呈示部の触感呈示面とは反対側の空間の気圧を制御する気圧制御部と、を備えており、気圧制御部に、気圧制御用の通気孔を設けたタッチパネルが開示されている。
特開2014−6672号公報
触感呈示部を効率よく振動させ、良好な感触を呈示するためは、振動体によって生じた振動を減衰しにくくする必要があり、例えば、通気孔を流過する空気の流路抵抗を減らすために、通気孔を大きくしたり、その数を増やしたりする対策が考えられるが、そうすると、筐体内にごみが侵入しやすくなり、表示部に悪影響を与えるおそれがある。そこで、防塵機能又は防水機能を付与するために、通気孔をスポンジ,ゴアテックス(登録商標)等から成る多孔フィルタによって閉塞する構成が開示されている。しかしながら、本件発明者の実験の結果、上記の多孔フィルタを用いた場合、周波数が30Hz〜300Hz程度で振幅が30μm〜1000μm程度である触覚振動に適した振動を伴う触感呈示装置内の空間の気圧変化を抑えることができる、良好な通気性を得ることが、難しいことが判明した。従って、上述の従来の触感呈示装置においては、所望の振幅で振動させるのにより多くの電力を必要とするため、振動体による振動の効率が低下し、消費電力が増加するおそれがあった。本発明の目的は、振動効率の低下を抑制して良好な触感を呈示しつつ、信頼性の高い触覚伝達型の表示装置を提供することである。
本発明の表示装置は、表示部を有する基板と、前記基板に配設される振動体と、前記基板に間隔をあけて対向して配設される支持体と、前記基板と前記支持体との間に配設され、前記振動体の振動に対して弾性変形可能な弾性支持部材と、前記基板と前記支持体にわたって、前記表示部を外囲するように配設され、前記基板と前記支持体との間の空間を含む、前記表示部の外周の空間を封止し、前記振動体の振動に対して変形可能な可動封止部材と、を備え、前記可動封止部材は、前記基板に近い側で折り返された第1折返し部と、前記基板から遠い側で折り返された第2折返し部と、を有していることを特徴とするものである。
また本発明の表示装置は、表示部を有する表示パネルと、前記表示パネルを覆うように設けられ、前記表示パネルに臨む側とは反対側に操作面を有する操作パネルと、前記操作パネルに配設される振動体と、前記操作パネルの操作面とは反対側に、前記操作パネルに間隔をあけて対向して配設される支持体と、前記操作パネルと前記支持体との間に配設され、前記振動体の振動に対して弾性変形可能な弾性支持部材と、前記操作パネルと前記支持体にわたって、前記表示部を外囲するように配設され、前記表示パネルと前記支持体との間の空間を含む、前記表示部の外周の空間を封止し、前記振動体の振動に対して変形可能な可動封止部材とを備え、前記可動封止部材は、前記操作面に近い側で折り返された第1折返し部と、前記操作面から遠い側で折り返された第2折返し部と、を有していることを特徴とするものである。
本発明の表示装置によれば、振動体から生じた振動によって可動封止部材の内側の空間の体積および気圧が変動しようとしても、その空間の体積および気圧の変動を抑えるように、第1折返し部および第2折返し部を有する可動封止部材が厚み方向およびこれに直交する方向に伸縮変形する。その結果、振動体から生じた振動が減衰しにくくなるので、振動効率の低下を抑制して消費電力が増加することを抑えることができる。また、振動体から生じた振動が可動封止部材を介して筐体に伝搬し難くなるので、その点においても表示装置における振動の効率が低下することを抑制することができる。
第1実施形態における表示装置の一例を示す平面図である。 第1実施形態における表示装置の一例を示す断面図である。 第1実施形態における可動封止部材の近傍の空気の動きを説明するための拡大断面図である。 第1実施形態における可動封止部材の拡大概略図である。 第2実施形態における可動封止部材の拡大概略図である。 第3実施形態における可動封止部材の拡大概略図である。
以下、本発明の実施形態に係る表示装置について、図面を用いて説明する。なお、以下で参照する各図には、本発明に係る表示装置の構成部材のうち、本発明の特徴を説明するために必要な主要な構成部材を示している。従って、本発明に係る表示装置は、各図に示されていない配線、回路基板等の周知の構成部材を備えていてもよい。また、以下の説明において、“〜上“のように、上下を区別して記載しているが、これは便宜的なものであり、実際に表示装置等が使用される際の上下を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の表示装置の一例を示す平面図である。また、図2は本実施形態の表示装置の一例を示す断面図であり、図1の表示装置の振動体13a,13bを含む断面を模式的に示すものである。図2においては、表示装置の厚み方向は、説明のために拡大されて示されている。表示装置の一例である液晶表示装置1は、操作パネルの一例である透明なタッチパネル10の背面に、表示パネルの一例である液晶表示パネル20を配設し、さらに液晶表示パネル20の背面に支持体の一例であるバックライト装置30を配設し、タッチパネル10、液晶表示パネル20およびバックライト装置30を筐体40に収容して構成されている。
図1、図2に示す本実施形態の表示装置において、液晶表示部等の表示部を有する基板は、例えば、ガラス基板、プラスチック基板等から成る透明保護板11の一方の主面(裏面)の側に、接触検知部12と液晶表示パネル20が積層配置された複合的な構成を有する基板である。
表示部を備えた表示パネルは、例えば液晶表示パネル20であるが、液晶表示パネル20に限らず、有機EL(Electro Luminescence)表示パネル、無機EL表示パネル、発光ダイオード(LED)表示パネルなどの自発光型表示パネルであってもよい。
振動体13a,13bは、基板を構成する透明保護板11の裏面の周縁部(辺部)であって、平面視で液晶表示パネル20の外側の部位に、配設されている。また振動体13a,13bは、それぞれ互いに対向する位置に配設されている。この場合、振動体13a,13bによる振動が、基板全体に均一に生じやすい。また振動体13a,13bは、透明保護板11の他方の主面(表面)の側に配設されてもよい。
支持体は、バックライト装置30の導光板31から成る支持基板である。そして、導光板31の液晶表示パネル20の反表示面20bに対向する面(光照射面)の周縁部に、枠体32の張り出し部(鍔部)があり、その張り出し部において、弾性支持部材50a,50b,50c,50dを介して透明保護板11を支持している。
タッチパネル10を構成する接触検知部12は、バックライト装置30の導光板31に対して、導光板31の厚み方向に間隔をあけて平行に配設されている。タッチパネル10において、操作面11aは、透明保護板11の導光板31側とは反対側の面(操作者側の面、視認者側の面)であり、接触検知部12は、透明保護板11の操作面11a側とは反対側の裏面11b上に配設されている。
タッチパネル10は、矩形状のガラス板やプラスチック板で構成された透明保護板11に接触検知部12を配設して構成されている。透明保護板11は、例えば平面視において矩形状であって、ガラス板、プラスチック板などで構成することができる。透明保護板11の平面視形状は、矩形状に限らず、三角形状、五角形状等の多角形状、台形状、これらの形状において角部が曲線状とされた形状等であってもよく、さらには円形状、楕円形状等の全体的に曲線状の形状であってもよい。透明保護板11は、操作者が指Fやタッチペンなどで触れることによって操作する操作面11aを有している。透明保護板11の縁部と筐体40の間には隙間があり、空気が流通することができる。
操作面11aとは反対側の透明保護板11の裏面11b上には、接触検知部12が設けられている。接触検知部12は、薄膜状であって、例えばその平面視形状は、透明保護板11よりも小さい矩形状である。接触検知部12の平面視形状は、上記の透明保護板11の種々の平面視形状に相似的な形状であってもよい。接触検知部12は、操作面11aに触れた指Fやタッチペンなどの位置を検出することができる。検出方法としては、静電容量方式、抵抗膜方式などを用いることができる。本実施形態においては、接触検知部12は、透明保護板11と液晶表示パネル20との間に配設されているが、接触検知部12は、液晶表示パネル20内に内蔵されていてもよく、または液晶表示装置外に付与されていてもよい。
本実施形態の表示装置は、接触検知部12は必ずしもある必要はなく、なくてもよい。例えば、圧電体等から成る振動体13a,13b自体が、指Fやタッチペンなどの接触による変位を検知する構成であれば、接触検知部12はなくてもよい。
透明保護板11の裏面11bには、複数の振動体である振動体13a,13bが設けられている。例えば、振動体13a,13bは、透明保護板11の矩形状の操作面11aに対向する2辺に沿ってそれぞれ設けられている。また、振動体13a,13bは、平面視において、矩形状の透明保護板11の操作面11aの中心Pに関して点対称な位置に配設されている。振動体13a,13bは、透明保護板11に直接接触するように配設して、透明保護板11に直接振動を伝達してもよいが、他の部材を介在させて透明保護板11に配設して、間接的に振動を伝達してもよい。また、操作者が指Fやタッチペンなどで操作面11aに触れると、接触検知部12が接触位置を検知し、検知情報に基づいて振動体13a,13bによって操作面11aに振動が伝達されるので、指Fやタッチペンを介して操作者に振動を伝えることができる。
振動体13a,13bは、例えば、セラミック圧電体,ポリマー圧電体等の圧電体等から成る圧電素子、偏心モーター、リニアバイブレータ、形状記憶合金等から構成される。セラミック圧電体の材料としては、チタン酸バリウム(BaTiO)、チタン酸鉛(PbTiO)、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb[ZrTi1−x]O 0<x<1 混晶:PZT)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、タングステン酸ナトリウム(NaWO)、酸化亜鉛(ZnO,Zn)、BaNaNb、PbKNb15、リチウムテトラボレート(Li)、ニオブ酸ナトリウムカリウム((K,Na)NbO)、チタン酸ビスマスナトリウム(Na0.5Bi0.5TiO)等が採用できる。ポリマー圧電体の材料としては、ポリフッ化ビニリデン(1,1−2 フッ化エタン重合体:PVDF)等が採用できる。
振動体13a,13bで発生する振動の周波数は30Hz〜300Hz程度であり、人の指で良好な触感が得られる触覚振動としては、150Hz〜250Hz程度が好ましい。振動の振幅は30μm〜1000μm程度であり、人の指で良好な触感が得られる触覚振動としては、50μm〜150μm程度が好ましい。振動体13a,13bの外観形状は、直方体、立方体、板状体および円柱状等の柱状体等の形状とすることができる。振動体13a,13bは、透明保護板11に直接取り付けても良いし、金属や樹脂などの振動伝達部材を介して間接的に取り付けてもよい。また、タッチパネル10を振動させることができる部分であれば、例えば、透明保護板11の側面などに取り付けることも考えられる。
タッチパネル10の操作面11a側とは反対側に、液晶表示パネル20が配設されている。液晶表示パネル20は、例えば平面視でタッチパネル10よりも小さい矩形状であり、タッチパネル10は、液晶表示パネル20を覆うように設けられている。液晶表示パネル20の平面視形状は、上記の透明保護板11の種々の平面視形状に相似的な形状であってもよい。液晶表示パネル20は、表示面20aおよび反表示面20bを有している。液晶表示パネル20は、中央部に表示部20cを備えており、表示部20cに対応する表示面20aを覆うように接触検知部12が配設されている。また、本実施形態においては、液晶表示パネル20は、タッチパネル10の裏面に接しているが、液晶表示パネル20は、タッチパネル10と間隔をあけて配設されていてもよい。
液晶表示パネル20の反表示面20bと間隔をあけて対向するように、バックライト装置30が設けられている。バックライト装置30は、導光板31と、導光板31の周縁に配設された枠体32と、導光板31を載置するとともに接地導体としても機能する導体板33を含んでいる。バックライト装置30は、バックライト装置30に内蔵されたLED等から成る光源からの光を、導光板31を介して液晶表示パネル20の方向に出射するように構成されている。枠体32および導体板33は、アルミニウムなどの金属で構成されている。
液晶表示パネル20とバックライト装置30との間の空間の間隔(高さ)が1mm〜5mm程度であることがよく、より好適には薄型化の点で1mm〜3mm程度であることがよい。そのような構造であれば、液晶表示パネル20およびバックライト装置30が、振動体13a,13bによる振動の障害になり難い。
筐体40は、例えば平面視において矩形状であり、中央部の底面40aおよび底面40aの周縁部である枠部40bを有している。底面40a上にバックライト装置30、液晶表示パネル20およびタッチパネル10が順に重なって配設されている。バックライト装置30は、筐体40の底面40a上に載置され固定されている。底面40aの周縁の枠部40bは、バックライト装置30、液晶表示パネル20およびタッチパネル10の側面を保護している。筐体40の材料としては、例えば、プラスチックや金属を使用することができる。
透明保護板11の裏面11b上には、弾性支持部材50a〜50dが配設されている。本実施形態においては、矩形の透明保護板11の4隅に、それぞれ弾性支持部材50a,50b,50c,50dが配設されている。弾性支持部材50a〜50dとしては、ウレタンゴム,シリコーンゴム等のゴム、樹脂などから成る振動体13a,13bの振動に追随して変位して、操作パネルの振動を減衰させ難い材質の部材を用いることができる。また、スプリングコイル、板バネなどのバネ部材を用いてもよい。
これらの弾性支持部材50a〜50dは、バックライト装置30の枠体32と操作パネルである透明保護板11との間に配設されている。弾性支持部材50a〜50dは、透明保護板11を支持している。また、弾性支持部材50a〜50dは、一端が枠体32に接触し、他端が透明保護板11の裏面11bに接触している。弾性支持部材50a〜50dは、配設された位置が移動しないように枠体32および透明保護板11に接着材等によって固定して保持されている。操作パネルと表示パネルが一体的に形成されている場合には、弾性支持部材50a〜50dの一端が表示パネルの反表示面に固定され他端が支持体に固定されるような構造も可能である。
表示パネルとして液晶表示パネル20を用いる場合には、バックライト装置30を支持体として用いることができるが、例えば、有機EL(Electro Luminescence)表示パネル、発光ダイオード(LED)表示パネルなどの自発光型パネルのように、導光板を含むバックライト装置を必要としない表示パネルを用いた場合においては、筐体40を支持体としてもよい。
図1および図2に示されるように、透明保護板11の裏面11bと、バックライト装置30の枠体32との間にわたって、可動封止部材60が設けられている。可動封止部材60は、液晶表示パネル20の表示部20cを取り囲むように配設されている。すなわち、操作パネルと支持体にわたって、表示部20cを外囲するように可動封止部材60が配設されている。このように、可動封止部材60は、表示部20cを含む可動封止部材60の内側の空間と可動封止部材60の外側の空間とを仕切り、可動封止部材60の内側の空間を封止する。
可動封止部材60は、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET),トリアセチルセルロース(TAC),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリビニルアルコール(PVA),ポリプロピレン(PP)等の樹脂、強化紙(強化材としての樹脂等を含有する紙)等の可撓性を有する稠密な材料から成るフィルム状体に折返し部を付与したもの、あるいはシリコーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム等のゴム等の柔軟で稠密な材料から成るシート状体に折返し部を付与したものである。折返し部の付与は、可動封止部材60となるフィルム状体、シート状体の折返し部位を機械的に折り返す機械加工法、折返し部位を加熱しつつ機械的に折り返す加熱機械加工法、折返し部を構成するための空洞部を有する金型等の型の空洞部に液状の樹脂原料等を注入し硬化させるインジェクション法等の製造方法によって、行うことができる。また、折返し部の付与を容易とするために、フィルム状体、シート状体の内部に金属細線等の芯材を包含させてもよい。この構成により、可動封止部材60が透明保護板11における振動を減衰させて振動の障害となることを効果的に抑え、振動体13a,13bによる振動の効率の低下を抑制する。
図3は、本実施形態における可動封止部材60の近傍の空気の動きを説明するための拡大断面図である。一般に、液晶表示パネル20とバックライト装置30との間は、液晶表示パネル20とバックライト装置30との間の空間Sに埃が入らないように気密性の高い構造であることが多いが、このような表示装置に振動体13a,13bを取り付けて触感を呈示する表示装置を構成すると、振動体13a,13bの振動によって気密性の高い液晶表示パネル20とバックライト装置30との間の空間Sの気圧の圧力変動が大きくなる。また、液晶表示パネル20とバックライト装置30の間の空間Sの気圧の圧力変動が、筐体40など、触感を呈示すべき液晶表示パネル20以外の部分にも伝わって使用感を損ねるおそれがある。また、振動が拡散、減衰して表示装置を効率良く振動させることが難しくなる場合がある。
そこで、可動封止部材60として、振動体13a,13bの振動に対して弾性変形あるいは可撓性を有することによる変形等の変形が可能な部材を使用する。可動封止部材60は、振動体13a,13bによる振動または指Fの押圧に起因する、可動封止部材60の内側の空間Sの気圧の変動に伴って、厚み方向またはこれに直交する方向に伸縮変形するので、振動体13a,13bの振動は、減衰されにくくなる。また振動体13a,13bの振動は可動封止部材60を介して筐体40には伝わり難い。そのため、振動体13a,13bの振動が減衰しにくいとともに筐体40などの部分に拡散せず、タッチパネル10を効率よく振動させることができる。
図3は、特に動作を行なっていない標準状態を基準にして、透明保護板11が、バックライト装置30に近づくように変位した状態を表している。図中の矢印は空気の流れを示しており、空気は、透明保護板11とバックライト装置30との間の距離が狭くなったために、可動封止部材60の内側の空間Sの中央部から外側に向かっている。透明保護板11とバックライト装置30との間の距離が狭くなったことに伴って、可動封止部材60は、長さが短くなっている。また、上述の空気の流れ、およびそれによる可動封止部材60の内側の空間Sの圧力が高くなったことに伴って、可動封止部材60は、外側に膨らむように撓み変形している。逆に言えば、可動封止部材60が、外側に膨らんで撓むように変形できることにより、可動封止部材60の内側の空間Sの体積変化は少なくなる。透明保護板11が、バックライト装置30から遠ざかるように変位した状態では、可動封止部材60が、内側に膨らむように撓み変形できることにより、可動封止部材60の内側の空間Sの体積変化は少なくなる。これらの働きにより、可動封止部材60の内側の空間Sの体積変化に伴う気圧変動が起き難くなるので、タッチパネル10を効率よく振動させることができる。
このように、振動体13a,13bの振動による可動封止部材60の内側の空間Sの気圧の圧力変動を緩和し、操作パネルである透明保護板11の振動の減衰を抑制することができるので、透明保護板11を効率よく振動させることができる。そのため、振動体13a,13bを駆動する電力が増大することを抑えることができる。
また、可動封止部材60は、弾性支持部材50a〜50dのように、タッチパネル10や液晶表示パネル20を支持する必要がないので、弾性支持部材50a〜50dのような剛性は必要がなく、可動封止部材60の内側の空間Sを封止することができれば、その厚さ(t1)は薄くともよい。例えば、可動封止部材60の厚さ(t1)は、10μm〜300μm程度であり、特に、25μm〜100μmであることが好ましい。
図4は、本実施形態における可動封止部材の拡大概略図である。可動封止部材60aは、操作面11aに近い側で折り返され、第1折返し端61aが空間Sの側にある第1折返し部61と、操作面11aに遠い側で折り返され、第2折返し端62aが空間Sと反対側にある第2折返し部62が設けられている。第1折返し端61aが空間Sと反対側にあり、第2折返し端62aが空間Sの側にあってもよい。すなわち、第1折返し端61aと第2折返し端62aは、可動封止部材60aの厚み方向に平行な中心線を挟んで、一方は空間Sの側(中心線よりも内側)にあり、他方は空間Sと反対側(中心線よりも外側)にある。2つの折返し部のそれぞれの折返し端61a,62aの内角(「折返し角」ともいう)θ1,θ2は、いずれも鋭角(90°未満)である。このように可動封止部材60aを構成することにより、可動封止部材60aによって封止される空間Sが振動体13a,13bの振動によって生じた気圧の変動に追従して、可動封止部材60aの第1折返し部61および第2折返し部62の角度を変えることにより可動封止部材60aが伸縮変形する。
可動封止部材60aに、折返し部が1か所しか存在しない場合、透明保護板11とバックライト装置30との距離が決まると、その1か所の折返し部の角度がある程度定まるため、可動封止部材60aの他の部分が変形しても、空間Sの体積変化を緩和する効果は小さい。可動封止部材60aに、第1折返し部61および第2折返し部62の少なくとも2か所の折返し部が存在すると、透明保護板11とバックライト装置30との距離が決まっても、第1折返し部61および第2折返し部62の角度には自由度が残っており、第1折返し部61および第2折返し部62の角度を変えることにより空間Sの体積変化を緩和することができる。
上記の内角θ1,θ2を鋭角にすると、可動封止部材60aの厚さ方向、またはこれに直交する方向の伸縮方向における伸縮代が大きくなり、振動への追従性が向上する。さらに、これらの内角θ1,θ2は、それぞれ20°〜70°程度であることが好ましい。内角θ1,θ2が70°を超えると、伸縮代が小さくなってしまう傾向があるからである。一方、内角θ1,θ2が20°未満の場合は、第1折返し端61aおよび第2折返し端62aのそれぞれにおいて、それらが大きく開くための力学的負荷が大きくなり、振動に対する追従性が低下しやすくなる傾向があるからである。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態における可動封止部材の拡大概略図である。本実施形態における可動封止部材60bは、第1折返し部63および第2折返し部64のそれぞれが、曲線状を成して折り返している。
この場合、各折返し部における伸縮運動が円滑になり、振動体13a,13b等に起因する振動に対する追従性をより向上させることができる。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態における可動封止部材の拡大概略図である。本実施形態における可動封止部材60cは、第1折返し部65および第2折返し部66のうち、操作面11aに近い方の折返し端65aの内角θ1が、操作面11aに遠い方の折返し端66aの内角θ2よりも小さい。
この場合、折返し端の内角が小さい方(θ1)の第1折返し部65が、内角が大きい方(θ2)の第2折返し部66よりも伸縮代が大きくなるので、振動体13a,13b等に起因する振動に対する追従性が良好である。つまり、振動に対する追従性が良好な折返し部の方が操作面11aにより近いので、可動封止部材60c全体として、振動に対する追従性をより向上させることができる。
本発明の実施形態に係る表示装置において、可動封止部材60の内側の空間Sに液晶表示パネル20が配置されており、可動封止部材60が液晶表示パネル20の保護部材として機能し、さらには防塵部材としても機能し得る。また、可動封止部材60の内側の空間Sに、弾性支持部材50a〜50d、振動体13a,13bが配置されていることが好ましく、可動封止部材60がそれらの保護部材として機能し、さらには防塵部材としても機能し得る。なお、弾性支持部材50a〜50d、振動体13a,13bは、必ずしも可動封止部材60の内側の空間Sに配置されていなくてもよく、可動封止部材60の外側に配置されていてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、改良および上記実施形態の組み合わせ等が可能である。
1 液晶表示装置
10 タッチパネル
11 透明保護板
11a 操作面
11b 裏面
12 接触検知部
13a,13b 振動体
20 液晶表示パネル
20a 表示面
20b 反表示面
20c 表示部
30 バックライト装置
31 導光板
32 枠体
33 導体板
40 筐体
40a 底面
40b 枠部
50a,50b,50c,50d 弾性支持部材
60,60a,60b,60c 可動封止部材
61,63,65 第1折返し部
62,64,66 第2折返し部
61a,65a 第1折返し端
62a,66a 第2折返し端
θ1 内角
θ2 内角
S 空間

Claims (7)

  1. 表示部を有する基板と、
    前記基板に配設される振動体と、
    前記基板に間隔をあけて対向して配設される支持体と、
    前記基板と前記支持体との間に配設され、前記振動体の振動に対して弾性変形可能な弾性支持部材と、
    前記基板と前記支持体にわたって、前記表示部を外囲するように配設され、前記基板と前記支持体との間の空間を含む、前記表示部の外周の空間を封止し、前記振動体の振動に対して変形可能な可動封止部材と、を備え、
    前記可動封止部材は、前記基板に近い側で折り返された第1折返し部と、前記基板から遠い側で折り返された第2折返し部と、を有していることを特徴とする表示装置。
  2. 前記第1折返し部および前記第2折返し部における、それぞれの折返し端で折り返す折返し角は、いずれも鋭角であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1折返し部および前記第2折返し部は、いずれも折返し端で曲線状を成して折り返していることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記第1折返し部における前記折返し角は、前記第2折返し部における前記折返し角よりも小さいことを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
  5. 前記表示部は、液晶表示部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置。
  6. 前記支持体は、バックライト装置を含むことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. 表示部を有する表示パネルと、
    前記表示パネルを覆うように設けられ、前記表示パネルに臨む側とは反対側に操作面を有する操作パネルと、
    前記操作パネルに配設される振動体と、
    前記操作パネルの操作面とは反対側に、前記操作パネルに間隔をあけて対向して配設される支持体と、
    前記操作パネルと前記支持体との間に配設され、前記振動体の振動に対して弾性変形可能な弾性支持部材と、
    前記操作パネルと前記支持体にわたって、前記表示部を外囲するように配設され、前記表示パネルと前記支持体との間の空間を含む、前記表示部の外周の空間を封止し、前記振動体の振動に対して変形可能な可動封止部材とを備え、
    前記可動封止部材は、前記操作面に近い側で折り返された第1折返し部と、前記操作面から遠い側で折り返された第2折返し部と、を有していることを特徴とする表示装置。
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