JP6800793B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動によって触感を呈示する表示装置に関する。
近年、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯情報機器や、電子レンジ、テレビ、照明器具などの家電製品等の各種の民生用機器、さらには、現金自動預け払い機、自動券売機、自動販売機等の各種の産業用機器において、操作者に振動による触感を呈示するタッチパネルが搭載されつつある。
例えば、特許文献1に記載されている従来技術では、パネルの触感呈示面(操作面)とは反対側であるパネル背面に振動により触感を呈示する触感呈示部が配設され、触感呈示部が振動した際に、触感呈示部の触感呈示面とは反対側の空間の気圧を制御する気圧制御部を備えた触感呈示装置が開示されており、その触感呈示装置の筐体には、気圧制御用の通気孔が設けられている。
特開2014−6672号公報
上述の触感呈示装置においては、筐体に設けられた通気孔によって触感呈示装置内の空間の気圧変化を低減して触感呈示部を効率よく振動させることができるが、通気孔の流路抵抗を減らすために。通気孔を大きくしたり、数を増やしたりすると、筐体内にごみが侵入しやすくなり、表示部に悪影響を与えるおそれがある。そこで、防塵機能又は防水機能を付与するために、通気孔をスポンジ、ゴアテックス(登録商標)等から成る多孔フィルタによって閉塞する構成が開示されている。しかしながら、本件発明者の実験の結果、上記の多孔フィルタを用いた場合、周波数が30Hz〜300Hz程度で振幅が30μm〜1000μm程度である触覚振動に適した振動に伴う触感呈示装置内の空間の気圧変化を抑えることができる、良好な通気性を得ることが、難しいことが判明した。従って、上述の従来の触感呈示装置においては、所望の振幅で振動させるのにより多くの電力を必要とするため、振動体による振動の効率が低下し、消費電力が増加するおそれがあった。本発明の目的は、振動効率の低下を抑制して良好な触感を呈示しつつ、信頼性の高い触覚伝達型の表示装置を提供することである。
本発明の表示装置は、主面に表示部を有する基板と、前記基板に配設される振動体と、前記基板に間隔をあけて対向して配設される支持体と、前記基板と前記支持体との間に配設され、前記振動体の振動に対して弾性変形可能な弾性支持部材と、前記基板と前記支持体にわたって、前記表示部を外囲するように配設される壁部材とを備え、前記壁部材は、可撓性壁部材を含み、前記可撓性壁部材の一端が、前記基板の、前記主面に連なる外周側面に固定された固定端であり、前記可撓性壁部材の他端が、自由端であることを特徴とするものである。
また本発明の表示装置は、表示部を有する表示パネルと、表示パネルを覆うように設けられ、表示パネルを臨む側とは反対側に操作面を有する操作パネルと、操作パネルに配設される振動体と、操作パネルの操作面とは反対側に、操作パネルに間隔をあけて対向して配設される支持体と、操作パネルと支持体との間に配設され、振動体の振動に対して弾性変形可能な弾性支持部材と、操作をパネルと支持体にわたって、表示部を外囲するように配設される壁部材とを備え、壁部材は、可撓性壁部材を含み、可撓性壁部材の一端が、操作パネルの、操作面に連なる外周側面に固定された固定端であり、可撓性壁部材の他端が、自由端であることを特徴とするものである。
本発明の表示装置によれば、可撓性壁部材を備えることで、壁部材に囲まれた部分空間の振動体による気圧の圧力変動を抑制できるので、振動体による振動の効率が低下することを抑制することができる。
第1実施形態の表示装置の一例を示す平面図である。 第1実施形態の表示装置の一例を示す断面図である。 壁部材近傍の空気の流れを説明する拡大断面図である。 第2実施形態の表示装置の一例を示す断面図である。 壁部材近傍の空気の流れを説明する拡大断面図である。 壁部材の動きを説明する拡大断面図である。
図1は、第1実施形態の表示装置の一例を示す平面図である。また、図2は、第1実施形態の表示装置の一例を示す断面図であり、図1の表示装置の振動体13a,13bが含まれる断面を模式的に示すものである。図2においては、表示装置の厚み方向は、説明のために拡大されて示されている。表示装置の一例である液晶表示装置1は、操作パネルである透明なタッチパネル10の背面に表示パネルである液晶表示パネル20を配設し、さらに液晶表示パネル20背面に支持体であるバックライト装置30を配設し、タッチパネル10、液晶表示パネル20およびバックライト装置30を筐体40に収容して構成されている。
図1、図2に示す本発明の表示装置において、液晶表示部等の表示部を有する基板は、例えば、ガラス基板、プラスチック基板等から成る透明保護板11の一方の主面(裏面)の側に、接触検知部12と液晶表示パネル20が積層配置された複合的な構成を有する基板である。
表示部を備えた表示パネルは、例えば、表示部として液晶表示部を備えた液晶表示パネル20を挙げることができるが、液晶表示パネル20に限らず、有機EL(Electro Luminescence)表示パネル、無機EL表示パネル、発光ダイオード(LED)表示パネルなどの自発光型表示パネルであってもよい。
振動体13a,13bは、基板を構成する透明保護板11の裏面の周縁部(辺部)であって、平面視で液晶表示パネル20の外側の部位に、配設されている。また振動体13a,13bは、それぞれ互いに対向する位置に配設されている。この場合、振動体13a,13bによる振動が、基板全体に均一に生じやすい。また振動体13a,13bは、透明保護板11の他方の主面(表面)の側に配設されてもよい。
支持体は、バックライト装置30の導光板31から成る支持基板である。そして、導光板31の液晶表示パネル20の反表示面20bに対向する面(光照射面)の周縁部に、枠体32の張り出し部(鍔部)があり、その張り出し部において、弾性支持部材50a,50b,50c,50dを介して透明保護板11を支持している。
タッチパネル10を構成する接触検知部12は、支持基板であるバックライト装置30の導光板31に対して導光板31の厚み方向に間隔をあけて平行に配設されている。タッチパネル10において、操作面11aは、透明保護板11の導光板31側とは反対側の面(操作者側の面、視認者側の面)であり、接触検知部12は、透明保護板11の操作面11a側とは反対側の裏面11b上に配設されている。
タッチパネル10は、透明保護板11の裏面11bに接触検知部12を配設して構成されている。透明保護板11は、例えば、平面視において矩形状であって、ガラス板、プラスチック板などで構成することができる。透明保護板11の平面視形状は、矩形状に限らず、三角形状、五角形状等の多角形状、台形状、これらの形状において角部が曲線状とされた形状等であってもよく、さらには円形状、楕円形状等の全体的に曲線状の形状であってもよい。透明保護板11は、操作者が指Fやタッチペンなどで触れることによって操作する操作面11aを有している。透明保護板11の縁部と筐体40との間には、隙間があり空気が流通することができる。
操作面11aとは反対側の透明保護板11の裏面11b上には、接触検知部12が設けられている。接触検知部12は、薄膜状であって、例えば、その平面視形状は透明保護板11よりも小さい矩形状である。接触検知部12の平面視形状は、上記の透明保護板11の種々の平面視形状に相似的な形状であってもよい。接触検知部12は、操作面11aに触れた指Fやタッチペンなどの位置を検出することができる。検出方法としては、静電容量方式、抵抗膜方式などを用いることができる。本実施形態においては、接触検知部12は、透明保護板11と液晶表示パネル20との間に配設されているが、接触検知部12は、液晶表示パネル20内に内蔵されていてもよく、または液晶表示装置外に付与されていてもよい。
本発明の表示装置は、接触検知部12は必ずしもある必要はなく、なくてもよい。例えば、圧電体等から成る振動体13a,13b自体が、指Fやタッチペンなどの接触による変位を検知する構成であれば、接触検知部12はなくてもよい。
透明保護板11の裏面11bには、複数の振動体である振動体13a,13bが設けられている。例えば、振動体13a,13bは、透明保護板11の矩形状の操作面11aの対向する2辺に沿ってそれぞれ設けられている。また、振動体13a,13bは、平面視において、矩形状の透明保護板11の操作面11aの中心Pに関して点対称な位置に配置されている。振動体13a,13bは、透明保護板11に直接接触するように配設して、透明保護板11に直接振動を伝達してもよいが、他の部材を介在させて透明保護板11に配設して、間接的に振動を伝達してもよい。また、操作者が指Fやタッチペンなどで操作面11aに触れると接触検知部12が接触位置を検知し、検知情報に基づいて振動体13a,13bによって操作面11aを振動させ、指Fやタッチペンを介し操作者に振動を伝えることができる。
振動体13a,13bは、セラミック圧電体、ポリマー圧電体などの圧電体、偏心モーター、リニアバイブレータ、形状記憶合金などから成る。セラミック圧電体の材料としては、チタン酸バリウム(BaTiO)、チタン酸鉛(PbTiO)、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb[ZrTi1―x]O 0<x<1 混晶:PZT)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、タングステン酸ナトリウム(NaWO)、酸化亜鉛(ZnO,Zn)、BaNaNb、PbKNb15、リチウムテトラボレート(Li)、ニオブ酸ナトリウムカリウム((K,Na)NbO)、チタン酸ビスマスナトリウム(Na0.5Bi0.5TiO)などが採用できる。ポリマー圧電体の材料としては、ポリフッ化ビニリデン(1,1―2フッ化エタン重合体:PVDF)などが採用できる。
振動体13a,13bで発生する振動の周波数は30Hz〜300Hz程度であり、人の指で良好な触感が得られる触覚振動としては、150Hz〜250Hz程度が好ましい。振動の振幅は30μm〜1000μm程度であり、人の指で良好な触感が得られる触覚振動としては、50μm〜150μm程度が好ましい。振動体13a,13bの外観形状は、直方体、立方体、板状体および円柱状などの柱状体の形状とすることができる。振動体13a,13bは、透明保護板11に直接取り付けてもよいし、金属や樹脂などの振動伝達部材を介して間接的に取り付けてもよい。また、タッチパネル10を振動させることができる部分であれば、例えば、透明保護板11の側面などに取り付けることも考えられる。
タッチパネル10の操作面11a側とは反対側に、表示パネルである液晶表示パネル20が配設されている。液晶表示パネル20は、例えば、平面視でタッチパネル10よりも小さい矩形状であり、タッチパネル10は、液晶表示パネル20を覆うように設けられている。液晶表示パネル20の平面視形状は、上記の透明保護板11の種々の平面視形状に相似的な形状であってもよい。液晶表示パネル20は、表示面20aおよび反表示面20bを有している。液晶表示パネル20は、中央部に表示部20cを備えており、表示部20cに対応する表示面20aを覆うように接触検知部12が位置している。また、本実施例においては、液晶表示パネル20は、タッチパネル10の裏面に接しているが、液晶表示パネル20は、タッチパネル10と間隔をあけて配設されていてもよい。
液晶表示パネル20の反表示面20bと間隔をあけて対向するように支持体であるバックライト装置30が設けられている。バックライト装置30は、導光板31と、導光板31の周縁に配置された枠体32と、導光板31を載置するとともに接地導体としても機能する導体板33を含んでいる。バックライト装置30は、バックライト装置30に内蔵されたLED等から成る光源からの光を、導光板31を介して液晶表示パネル20の方向に出射するように構成されている。枠体32および導体板33はアルミニウムなどの金属で構成されている。
液晶表示パネル20とバックライト装置30との間の空間の間隔(高さ)が1mm〜5mm程度であることがよく、より好適には薄型化の点で1mm〜3mm程度であることがよい。そのような構造であれば、液晶表示パネル20およびバックライト装置30が、振動体13a,13bによる振動の障害になり難い。
筐体40は、例えば、平面視において矩形状であり、中央部の底面40aおよび底面40aの周縁部である枠部40bを有している。底面40a上にバックライト装置30、液晶表示パネル20およびタッチパネル10が順に重なって配置されている。バックライト装置30は、筐体40の底面40a上に載置され固定されている。底面40aの周縁の枠部40bは、バックライト装置30および液晶表示パネル20およびタッチパネル10の側面を保護している。筐体40の材料としては、例えば、プラスチックや金属を使用することができる
タッチパネル10の透明保護板11の裏面11b上には、弾性支持部材が配設されている。本実施形態においては、矩形の透明保護板11の4隅に、それぞれ弾性支持部材50a,50b,50c,50dが配置されている。弾性支持部材50a〜50dとしては、ウレタンゴム、シリコーンゴム等のゴム、樹脂などから成る振動体13a,13bの振動に追随して変位して、操作パネルの振動を減衰させ難い材質の部材を用いることができる。また、スプリングコイルや、板バネなどのバネ部材を用いてもよい。
これらの弾性支持部材50a〜50dは、支持体であるバックライト装置30の枠体32と操作パネルである透明保護板11の間に配置されている。弾性支持部材50a〜50dは、透明保護板11を支持している。また、弾性支持部材50a〜50dは、一端が枠体32に接触し、他端が透明保護板11の裏面11bに接触している。弾性支持部材50a〜50dは、配置した位置が移動しないように枠体32および透明保護板11に接着材などによって固定して保持されている。操作パネルと表示パネルとが一体的に形成されている場合には、弾性支持部材50a〜50dの一端が表示パネルの反表示面20bに固定され他端が支持体に固定されるような構造も可能である。
表示パネルとして液晶表示パネル20を用いる場合には、バックライト装置30を支持体として用いることができるが、例えば、有機EL(Electro Luminescence)表示パネル、発光ダイオード(LED)表示パネルなどの自発光型パネルのように、導光板を含むバックライト装置を必要としない表示パネルを用いた場合においては筐体40を支持体としてもよい。
透明保護板11の裏面11bと、バックライト装置30の枠体32との間にわたって、壁部材60が設けられている。壁部材60は、液晶表示パネル20の表示部20cを取り囲むように配置されている。すなわち、操作パネルと支持体にわたって表示部を外囲するように、壁部材60が配設されている。壁部材60によって、表示部20cを含む壁部材60の内側の空間と、壁部材60の外側の空間に仕切られるが、壁部材60の少なくとも一部は振動体13a,13bの振動によって撓みやすい材料で構成される可撓性壁部材61で構成されている。勿論、壁部材60の全てが可撓性壁部材61であってもよい。透明保護板11とバックライト装置30と壁部材60で囲まれた空間では、振動体13a,13bによる振動にともなって、透明保護板11が振動して、バックライト装置30に対する透明保護板11の位置が変位する。可撓性壁部材61は、撓むことができる柔軟な素材で構成されている。また、筐体40とタッチパネル10との間には隙間があり、壁部材60の外側の空間は外気と連通している。
可撓性壁部材61は、例えば、基材61aと基材61aからバックライト装置30の方向に延びる可撓性線状体61bから構成されている。基材61aの透明保護板11側は、透明保護板11に固定されており、可撓性壁部材61の固定端となっている。可撓性線状体61bの一端は、基材61aに固定されているが、他端は自由端であり、バックライト装置30に接触している。可撓性線状体61bは、太さ10μm以上300μm以下の複数の繊維状部材からなる。可撓性線状体61bの材料としては、ポリエチレンテレフタラート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂、シリコーンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム等のゴムなどを用いることができる。
本実施形態において基材61aは、ポリウレタン、シリコーン等の樹脂、布などの可撓性を有する材料から成り、平面視において枠状であって、操作パネルである透明保護板11に接着材等によって固定されている。基材61aからバックライト装置30方向に延設される可撓性線状体61bが、基材61a上にブラシ状に多数配置され、透明保護板11に固定された基材61aとバックライト装置30にわたって、表示部である液晶表示パネル20を外囲するように配設されている。また、可撓性線状体61bを含む可撓性壁部材61の自然長は、特に動作を行なっていない標準状態において、透明保護板11とバックライト装置30との間の距離よりも長くなっており、これにより、少なくとも一部の可撓性線状体61bは、バックライト装置30に接触している。隣り合う可撓性線状体61bの間隔は、10μm以上300μm以下である。可撓性線状体61bの隙間によって、壁部材60の内側の空間と、壁部材60の外側の空間とが連通している。壁部材60の壁の厚みは0.01mm〜0.3mm程度である。このように可撓性線状体61bの間隔を密にし、所定の厚さにわたって設けることによって通気性と防塵性を兼ね備えた壁部材60とすることができる。なお、本発明の表示装置において、基材61aが可撓性を有しない樹脂、金属、セラミック等から成り、基材61aに可撓性線状体61bが接着材等によって固定された構成であってもよい。
図3は、壁部材60近傍の空気の流れを説明する拡大断面図である。液晶表示パネル20とバックライト装置30との間は、液晶表示パネル20とバックライト装置30との間の空間Sに埃が入らないように気密性の高い構造であることが多いが、このような表示装置に振動体13a,13bを取り付けて触感を呈示する表示装置を構成すると、振動体13a,13bの振動によって、液晶表示パネル20とバックライト装置30との間の気密性の高い空間Sの気圧の圧力変動が大きくなる。また、液晶表示パネル20とバックライト装置30との間の空間Sの気圧の圧力変動が筐体40などの触感を呈示すべきパネル以外の部分にも伝わって使用感を損ねるおそれがある。また、振動が拡散、減衰することによって表示装置を効率よく振動させることが難しくなる。
そこで、壁部材60を、一端が、操作パネルまたは支持体のいずれかに固定された固定端であり、他端が自由端である可撓性壁部材61を含む構成とする。振動体13a,13bによってタッチパネル10は、操作面11aと垂直な方向に変位するが、透明保護板11の変位に応じて通気性を有する可撓性壁部材61が変形し、操作パネルと支持体と壁部材60で囲まれた空間Sの体積変化による気圧の圧力変動を抑制する。さらに可撓性壁部材61の一方の端が自由端となっており、固定されてないので、振動体13a,13bの振動が壁部材60や空間Sを介して筐体40などに伝搬しにくくなる。そのため、振動体13a,13bの振動が筐体40などの部分に拡散せず、タッチパネル10を効率よく振動させることができる。
また、透明保護板11に設けられた振動体13a,13bの振動によって、壁部材60の内側の空間Sに微小な体積変化が生じるが、空間Sの気密性が高い場合には、空間Sの気圧の圧力変動が大きくなってその振動が筐体40に伝わったり、圧力損失などによって振動エネルギーが拡散、減衰したりしやすくなる。そこで、可撓性壁部材61を基材61aと一端が基材61aに固定され、他端が自由端である複数の可撓性線状体61bを備えた構成として、空間Sと壁部材60の外側の空間とが連通した構成とする。このことによって、図3の矢印に示されるように、空間Sの体積変動した分の空気が壁部材60を介して流通し、空間Sの気圧の圧力変動が抑制される。
このように、振動体13a,13bの振動による壁部材60の内側の空間の気圧の圧力変動を緩和し、操作パネルである透明保護板11の振動の減衰を抑制することができるので、透明保護板11を効率よく振動させることができる。そのため、振動体13a,13bを駆動する電力が増大することを抑えることができる。
本実施形態においては、壁部材60の全てを可撓性壁部材61としたが、壁部材60のうち少なくとも一部に可撓性壁部材61が含まれていれば、空間Sの気圧の圧力変動が抑制される。また、本実施形態においては、基材61aは、透明保護板11に固定され、可撓性線状体61bが基材61aからバックライト装置30に向かって延設されており、可撓性線状体61bがバックライト装置30に接触していたが、基材61aをバックライト装置30に固定し、可撓性線状体61bを透明保護板11に向かって延設して、可撓性線状体61bが透明保護板11に接触する構成も可能である。また、壁部材60の一部が、基材61aが透明保護板11に固定され、可撓性線状体61bがバックライト装置30に向かって延設されており、可撓性線状体61bがバックライト装置30に接触する構成であり、壁部材60の他の部分が、基材61aがバックライト装置30に固定され、可撓性線状体61bが透明保護板11に向かって延設されており、可撓性線状体61bが透明保護板11に接触する構成であってもよい。さらに、基材61aが透明保護板11に固定され、可撓性線状体61bがバックライト装置30に向かって延設される構成の可撓性壁部材61と、基材61aがバックライト装置30に固定され、可撓性線状体61bが透明保護板11に向かって延設される構成の可撓性壁部材61とで壁部材60を構成し、可撓性線状体61b同士が平面視で重なるように配置してもよい。
図4は、第2実施形態である表示装置の一例を示す断面図である。図2の構成に比べて、壁部材60の態様が異なる。壁部材60の少なくとも一部は、撓みやすい材料で構成される可撓性壁部材62で構成されている。可撓性壁部材62は、基材62aと暖簾状壁部材62bとを含んで構成されている。基材62aは、操作パネルである透明保護板11の外周側面に固定されている。暖簾状壁部材62bは、基材62aからバックライト装置30に向かって延設されている。暖簾状壁部材62bの基材62aと反対側の端部は、バックライト装置30の上面または側面まで延設されており、可撓性壁部材62は、透明保護板11とバックライト装置30にわたって、液晶表示パネル20を外囲するように配設されているので、液晶表示パネル20とバックライト装置30の間の空間Sへの埃の侵入を抑制することができる。暖簾状壁部材62bは、軽量で、振動体13a,13bの振動を減衰させにくい材質で構成することができ、例えば、基材62aおよび暖簾状壁部材62bは、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂などからなるフィルム状、またはシート状の部材から構成することができる。なお、基材62aおよび暖簾状壁部材62bは一体的に構成されていてもよい。
図5は、第2実施形態における壁部材60近傍の空気の流れを説明する拡大断面図である。暖簾状壁部材62bの基材62aと反対側の端部は、自由端であり、暖簾状壁部材62bと、バックライト装置30の側面の間には隙間があり、空気が流通可能になっている。図5の矢印に示されるように、隙間から空気が流通可能になるので、振動体13a,13bの振動による空間Sの気圧の圧力変化を緩和し、操作パネルである透明保護板11の振動の減衰をより抑制し、透明保護板11をより効率よく振動させることができる。
図6は、第2実施形態における壁部材60の動きを説明する拡大断面図である。暖簾状壁部材62bの基材62aと反対側の端部は、バックライト装置30と接触していてもよい。このような場合であっても、暖簾状壁部材62bの基材62aと反対側の端部は、自由端であるので、透明保護板11の振動に伴って二点鎖線で示されるような撓み変形をするので、空間Sの気圧の圧力変化を暖簾状壁部材62bの形状変化によって緩和することができる。そのため、透明保護板11の振動の減衰をより抑制し、透明保護板11をより効率よく振動させることができる。
実施形態2においては、基材62aを透明保護板11に固定したが、基材62aをバックライト装置30に固定し、暖簾状壁部材62bを透明保護板11まで延設するような構成であってもよい。このような構成においても、振動体13a,13bの振動による空間Sの気圧の圧力変化を緩和し、操作パネルである透明保護板11の振動の減衰をより抑制し、透明保護板11をより効率よく振動させることができる。
本発明の表示装置において、壁部材60の内側の空間Sに液晶表示パネル20が配置されており、壁部材60が液晶表示パネル20の保護部材として機能し、さらには防塵部材としても機能し得る。また、壁部材60の内側の空間Sに、弾性支持部材50a〜50d、振動体13a,13bが配置されていることが好ましく、壁部材60がそれらの保護部材として機能し、さらには防塵部材としても機能し得る。なお、弾性支持部材50a〜50d、振動体13a,13bは、必ずしも壁部材60の内側の空間Sに配置されていなくてもよく、壁部材60の外側に配置されていてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、改良が可能である。
1 液晶表示装置
10 タッチパネル
11 透明保護板
11a 操作面
11b 裏面
12 接触検知部
13a,13b 振動体
20 液晶表示パネル
20a 表示面
20b 反表示面
20c 表示部
30 バックライト装置
31 導光板
32 枠体
33 導体板
40 筐体
40a 底面
40b 枠部
50a,50b,50c,50d 弾性支持部材
60 壁部材
61,62 可撓性壁部材
61a,62a 基材
61b 可撓性線状体
62b 暖簾状壁部材

Claims (7)

  1. 主面に表示部を有する基板と、
    前記基板に配設される振動体と、
    前記基板に間隔をあけて対向して配設される支持体と、
    前記基板と前記支持体との間に配設され、前記振動体の振動に対して弾性変形可能な弾性支持部材と、
    前記基板と前記支持体にわたって、前記表示部を外囲するように配設される壁部材とを備え、
    前記壁部材は、可撓性壁部材を含み、前記可撓性壁部材の一端が、前記基板の、前記主面に連なる外周側面に固定された固定端であり、前記可撓性壁部材の他端が、自由端であることを特徴とする表示装置。
  2. 前記可撓性壁部材は、前記固定端を含む基材と、前記基材から延設された暖簾状壁部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記暖簾状壁部材は、フィルム状またはシート状の部材である請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記暖簾状壁部材は、ポリエチレンテレフタレート樹脂を含む請求項2または3に記載の表示装置。
  5. 前記表示部は、液晶表示部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示装置。
  6. 前記支持体は、バックライト装置を含むことを特徴とする請求項5記載の表示装置。
  7. 表示部を有する表示パネルと、
    前記表示パネルを覆うように設けられ、前記表示パネルを臨む側とは反対側に操作面を有する操作パネルと、
    前記操作パネルに配設される振動体と、
    前記操作パネルの操作面とは反対側に、前記操作パネルに間隔をあけて対向して配設される支持体と、
    前記操作パネルと前記支持体との間に配設され、前記振動体の振動に対して弾性変形可能な弾性支持部材と、
    前記操作パネルと前記支持体にわたって、前記表示部を外囲するように配設される壁部材とを備え、
    前記壁部材は、可撓性壁部材を含み、前記可撓性壁部材の一端が、前記操作パネルの、前記操作面に連なる外周側面に固定された固定端であり、前記可撓性壁部材の他端が、自由端であることを特徴とする表示装置。
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