JP2018169558A - ラベル形成用基材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ホログラム反射層に起因するホログラム調の装飾とデザイン印刷層に起因するデザインに加えて、別の装飾が付与されたラベル形成用基材を提供する。【解決手段】 本発明のラベル形成用基材1は、デザインが表されたデザイン印刷層2と、金属膜31を含むホログラム反射層3と、を有し、前記デザイン印刷層2が、透光性を有する無模様の不透明層4の第1面側に設けられ、前記ホログラム反射層3が、前記不透明層4の第2面側に断続的に設けられ、前記ホログラム反射層3を有さない領域が、第2面側から前記不透明層4を視認できる視認部5とされている。【選択図】 図3

Description

本発明は、タックラベル、筒状ラベルなどの各種ラベルを形成するために用いられるラベル形成用基材に関する。
従来、菓子、化粧品、薬など様々な物品が流通している。前記物品には、商品名、絵柄、説明書きなどの所望のデザインが表された各種ラベルが装着されている。
前記ラベルとしては、物品への装着手法の違いに基づいて分類すると、例えば、粘着剤や接着剤などの貼着剤を用いて物品に貼り付けられるラベル、熱収縮によって物品に装着されるラベル(シュリンクラベル、熱収縮性筒状ラベルなどとも呼ばれる)、自己伸縮力によって物品に装着されるラベル(ストレッチラベル、自己伸縮性筒状ラベルなどとも呼ばれる)などが知られている。
このような各種ラベルはいずれも、デザインが表示された基材を所望の形状に加工することによって形成される。以下、前記各種ラベルを形成するために用いられる基材を「ラベル形成用基材」という。
前記ラベルには、外見上、看者の注意を惹くために様々な加飾が施されている。例えば、特許文献1のように、ホログラム調の外観を有するラベルが知られている。
特許文献1のラベルは、ホログラム反射層の表面に、ホログラム反射層よりも小面積の透明なカラーインキ層が積層され、ホログラム反射層の縁部がカラーインキ層の縁部から外側にはみ出している。
かかるラベルは、カラーインキ層の外側にホログラム反射層の縁部がはみ出しているので、ホログラム反射層のみの場合やホログラム反射層の縁部とカラーインキ層の縁部が一致している場合に比して、ホログラム反射層の模様のエッジが際立って見える。
特開2014−59529号公報
特許文献1では、ホログラム反射層の表面にカラーインキ層を重ね且つホログラム反射層の縁部をはみ出させるという装飾手法を採っているが、この装飾手法にあっては、ホログラム反射層の表面にカラーインキ層を積層しなければならないという制約がある。
また、特許文献1では、ホログラム反射層にカラーインキ層を組み合わせて得られる装飾外観がラベルに付与されるが、さらなる装飾を施すことも求められる。
本発明の目的は、ホログラム反射層に起因するホログラム調の装飾とデザイン印刷層に起因するデザインに加えて、さらに、別の装飾が付与されたラベル形成用基材を提供することである。
本発明の第1のラベル形成用基材は、デザインが表されたデザイン印刷層と、金属膜を含むホログラム反射層と、を有し、前記デザイン印刷層が、透光性を有する無模様の不透明層の第1面側に設けられ、前記ホログラム反射層が、前記不透明層の第2面側に断続的に設けられ、前記ホログラム反射層を有さない領域が、第2面側から前記不透明層を視認できる視認部とされている。
好ましくは、前記ホログラム反射層を有さない領域の少なくとも1つが、前記視認部とされ、前記ホログラム反射層を有さない領域の少なくとも1つに、デザインが表された副デザイン印刷層が設けられている。
本発明の第2のラベル形成用基材は、デザインが表されたデザイン印刷層と、金属膜を含むホログラム反射層と、を有し、前記ホログラム反射層が、透光性を有する無模様の不透明層の第1面側に断続的に設けられ、前記ホログラム反射層を有さない領域の少なくとも1つが、第1面側から前記不透明層を視認できる視認部とされ、前記ホログラム反射層を有さない領域の少なくとも1つに、前記デザイン印刷層が設けられている。
本発明の好ましいラベル形成用基材は、前記ホログラム反射層を有する領域を海とし且つ視認部を島とする海島状となるように、前記ホログラム反射層が断続的に設けられている。
本発明の好ましいラベル形成用基材は、前記不透明層が、無模様一色の印刷層を含む。
本発明の第1のラベル形成用基材をその第1面側から見ると、デザイン印刷層のデザインが見え、その第2面側から見ると、ホログラム反射層に起因するホログラム調の模様と視認部における不透明層の色彩模様とが見える。
また、本発明の第2のラベル形成用基材をその第1面側から見ると、デザイン印刷層のデザインと、ホログラム反射層に起因するホログラム調の模様と、視認部における不透明層の色彩模様とが見える。
このように本発明のラベル形成用基材は、ホログラム調の装飾とデザインに加えて、視認部における不透明層の色彩模様が付与されており、かかるラベル形成用基材を用いることにより、装飾性に優れたラベルを形成できる。
第1実施形態のラベル形成用基材の側面図。 同ラベル形成用基材の平面図(ラベル形成用基材を図1の矢印II方向から見た平面図)。 図2のIII−III線で切断した拡大断面図。 第1実施形態のラベルを第1面側から見た平面図。 同ラベルを第2面側から見た平面図。 図5のVI−VI線で切断した拡大断面図。 図5のVII−VII線で切断した拡大断面図。 ラベル形成用基材の製造過程を示す拡大端面図。 同製造過程を示す拡大端面図。 第1実施形態のラベル付き物品の正面図。 同ラベル付き物品の背面図。 第1実施形態の第1変形例に係るラベルの拡大断面図。 第1実施形態の第2変形例に係るラベルの拡大断面図。 第1実施形態の第3変形例に係るラベルの拡大断面図。 第1実施形態の第4変形例に係るラベルの拡大断面図。 第1実施形態の第5変形例に係るラベルの拡大断面図。 第1実施形態の第6変形例に係るラベルの斜視図。 第2実施形態のラベル形成用基材の平面図。 図18のXIX−XIX線で切断した拡大断面図。 第2実施形態のラベルの斜視図。 図20のXXI−XXI線で切断した拡大断面図。 第2実施形態の変形例に係るラベル形成用基材の拡大断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、「第1面」は、シート状のラベル形成用基材や不透明層などの各層における一方側の面を指し、「第2面」は、前記第1面とは反対側の面を指す。また、「平面視」は、第1面又は第2面に対して垂直な方向から見ることを言い、「平面視形状」は、前記方向から見たときの形状を言う。「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「〜」で結んだ範囲とすることができるものとする。
各図に示される層、部分及び部材の寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっている場合があることに留意されたい。
[第1実施形態]
第1実施形態は、不透明層を基準にして、その第1面側にデザイン印刷層が設けられ且つその第2面側に断続的なホログラム反射層が設けられているラベル形成用基材及びその基材から形成されるラベルに関する。
<ラベル形成用基材>
図1は、ラベル形成用基材の側面図であり、図2は、ラベル形成用基材を第1面側から見た平面図であり、図3は、ラベル形成用基材を長手方向で切断した拡大断面図である。
ラベル形成用基材は、上述のように各種ラベルを形成するために用いられる基材である。
ラベル形成用基材1は、通常、図1及び図2に示すように平面視長尺帯状に形成されている。もっとも、本発明のラベル形成用基材1は、平面視長尺帯状に形成されているものに限られず、平面視正方形状や円形状などの枚葉状に形成されていてもよい。
前記長尺帯状は、長手方向の長さが短手方向よりも十分に長い平面視略長方形状をいう。長尺帯状としては、例えば、短手方向の長さが20mm〜1000mmで、長手方向の長さが3m以上であり、好ましくは、長手方向の長さが5m以上である。なお、短手方向は、長手方向と直交する方向である。
図1に示すように、長尺帯状のラベル形成用基材1は、例えば、筒状の芯材19の回りにロール状に巻き取られ、ロール体とされている。ロール体とされたラベル形成用基材1は、その長手方向に容易に引き出すことができる。前記ラベル形成用基材1は、図示のように第1面側を外側にして巻かれていてもよく、或いは、その第1面側を内側にして巻かれていてもよい。
図1及び図2では、ラベル形成用基材1をロール状に巻き取ったロール体から、ラベル形成用基材1の長手方向先端部分を引き出した状態で示している。もっとも、長尺帯状に形成される場合において、そのラベル形成用基材1は、ロール状に巻き取られたものに限定されるわけではない。
前記長尺帯状のラベル形成用基材1を切り出すことにより、個々のラベルを作製できる。従って、長尺帯状のラベル形成用基材1は、概念的には、複数のラベルが連続的に繋がったラベル前駆体とも言える。
第1実施形態では、任意の物品に貼り付けて使用されるラベル(以下、貼付けラベルという)を形成するラベル形成用基材を説明する。
前記長尺帯状のラベル形成用基材1には、1つの貼付けラベルを構成するデザインが長手方向に繰り返して形成されている。1つの貼付けラベルの外形に沿ってラベル形成用基材1及びセパレータを切り取ることにより、個々の貼付けラベルが得られる。図2の一点鎖線は、セパレータを含むラベル形成用基材1から貼付けラベルを形成する際の、切り取り線を示している。また、図3の矢印は、前記切り取り線に対応する箇所を指し示している。
図4乃至図7は、前記ラベル形成用基材1から形成された1つの貼付けラベルAを示している。この貼付けラベルAとラベル形成用基材1の層構成などは、殆ど同じであるため、貼付けラベルAの層構成などを主として詳述し、ラベル形成用基材1を示す図面に同じ符号を付す。
貼付けラベルAの平面視形状は、特に限定されず、適宜設定される。例えば、貼付けラベルAは、図4に示すような平面視略四角形状のほか、特に図示しないが、平面視略円形状;平面視略楕円形状;略三角形状、略六角形状などの平面視略多角形状;平面視略T字状;平面視略星形状;これらの形状が組み合わされた異形状;などに形成されていてもよい。本明細書において「略」は、本発明の属する技術分野において許容される範囲を意味する。略円及び略楕円の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。略四角などの略多角、略T字、略星の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。なお、角部が面取りされているとは、角張った部分の角を取り去り、その部分を弧状又はなだらかな鈍角状に形成することをいう。
貼付けラベルA及びラベル形成用基材1のそれぞれは、デザインが表されたデザイン印刷層2と、金属膜を含むホログラム反射層3と、透光性を有する無模様の不透明層4と、を有する。以下、貼付けラベルA及びラベル形成用基材1の層構成の説明において、貼付けラベルA及びラベル形成用基材1を、単に貼付けラベルAと記す場合がある。
本実施形態の貼付けラベルAは、前記デザイン印刷層2が、前記不透明層4の第1面側に設けられ、前記ホログラム反射層3が、前記不透明層4の第2面側に断続的に設けられている。そして、前記ホログラム反射層3を有さない領域の一部分又は全部に、第2面側から前記不透明層4を視認できる視認部5が設けられている。
具体的には、貼付けラベルA及びラベル形成用基材1のそれぞれは、図3、図6及び図7に示すように、第2面側から第1面側に向かって順に、貼着剤層61と、シート状基材7と、断続的なホログラム反射層3と、不透明層4と、デザイン印刷層2と、を有する。さらに、必要に応じて、前記貼着剤層61の第2面側に、セパレータ62が設けられていてもよい。さらに、必要に応じて、不透明層4の第2面側に副デザイン印刷層21が設けられていてもよい。
セパレータは、一般に離型紙とも呼ばれるシート材であり、例えば、離型面を有する紙や合成樹脂製シートなどが挙げられる。
・貼着剤層
貼着剤層61は、貼付けラベルAと物品の間に介在して両者を接着させる層である。つまり、貼着剤層61は、貼付けラベルAを物品に貼り付けるために設けられている。
貼着剤層61は、粘着剤又は接着剤から構成される。前記粘着剤は、2つの被着体の間に介在して両者を接着でき、剥離後再貼付可能なものであって、被着体の間に介在している状態で柔軟性(粘着性)を有するものをいう。接着剤は、2つの被着体の間に介在して両者を接着でき、剥離後再貼付不能なものであって、被着体の間に介在している状態で柔軟性を喪失しているものをいう。
本実施形態では、貼着剤層61は、透光性を有する透明な粘着剤又は接着剤から構成され、好ましくは、透光性を有する無色透明な粘着剤又は接着剤から構成される。
貼付けラベルAにあっては、通常、粘着剤からなる貼着剤層61が用いられる。粘着剤は、様々なタイプが知られているが、その種類は特に限定されない。例えば、感圧型粘着剤、感熱型粘着剤などを用いることができる。感圧型粘着剤は、室温下で粘着力を有する粘着剤であり、通常、セパレータ62上にシート状基材7と共に貼付されて供給されるタイプの粘着剤である。感熱型粘着剤は、室温下で粘着力を有さず、且つ加熱することによって粘着性を生じる粘着剤であり、ディレードタック型感熱粘着剤、パートコート型感熱粘着剤、ホットメルト型感熱粘着剤などが知られている。
感圧型粘着剤からなる貼着剤層61を用いる場合には、貼着剤層61の露出による粘着を防止するために、図示のように、貼着剤層61の第2面をセパレータ62上に仮貼付した状態で貼付けラベルAが保管・運搬などに供される。
なお、感熱型粘着剤からなる貼着剤層を用いた場合には、貼着剤層の第2面が露出した状態でもよく(図示せず)、この場合には、セパレータを省略してもよい。なお、感熱型粘着剤からなる貼着剤層を用いた場合でも、セパレータ上に仮貼付してもよい。
貼着剤層61の厚みは、特に限定されず、例えば、10μm〜40μmである。
図示例では、貼着剤層61は、シート状基材7の面方向に全体的に亘って設けられているが、貼着剤層を一部分に設けてもよい(図示せず)。このように貼着剤層を部分的に設けた貼付けラベルは、所謂POPラベル(アイキャッチラベルなどとも呼ばれる)として使用することもできる。
・シート状基材
シート状基材7は、ラベルとしての柔軟性と強度を有し、さらに、透光性を有する基材から形成される。
前記シート状基材7は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。なお、シートとは、一般にフィルムと呼ばれるものと同義である。
前記シート状基材7としては、例えば、1層の樹脂層又は2層以上の樹脂層からなる合成樹脂製シート、合成紙、発泡樹脂シート、不織布、又は、これらから選ばれる2種以上の積層体などが挙げられる。前記合成樹脂製シートなどの合成樹脂の材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などが挙げられる。
シート状基材7は、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有していてもよく、或いは、それらを有さない基材でもよい。貼付けラベルAには、通常、熱収縮性及び自己伸縮性を有さない基材を用いることが多い。
シート状基材7の厚みは、特に限定されず、例えば、30μm〜150μm程度である。
シート状基材7は、透光性を有することを条件として、透明又は不透明のいずれでもよい。なお、本発明において、透明は、無色透明又は有色透明という意味である。
透明なシート状基材7としては、例えば、透明な合成樹脂製シートなどが挙げられ、不透明なシート状基材7としては、乳白色の合成樹脂製シート、所望の色彩に着色された着色合成樹脂製シート、合成紙、発泡樹脂シート、不織布、又は、これらを含む積層体などが挙げられる。
本実施形態では、シート状基材7として、透光性を有する透明なシート状基材7が用いられ、好ましくは、透光性を有する無色透明なシート状基材7が用いられる。
ここで、本発明において、「透光性を有する」とは、任意の層又はシート状基材の厚み方向に可視光線が透過する性質を有することをいい、「透光性を有さない」とは、任意の層又はシート状基材の厚み方向に可視光線が透過しない性質を有することをいう。
また、本発明において、「透明」は、任意の層又はシート状基材の裏面側に、その裏面から1cm離れた箇所に、白地の紙に黒色インキで任意の数字(大きさ12ポイント)を印刷したものを配置し、前記層又はシート状基材を透かしてその数字を表面側からその数字を認識できる状態をいう。「不透明」は、前記と同じ条件で裏面側に配置した数字を、前記層又はシート状基材を透かして表面側から認識できない状態をいう。
透明性(透明、不透明)と透光性(可視光線の透過、非透過)は、別個独立した事項であり、これらの2つの性質の関係は、(a)透明且つ透光性を有する場合、(b)不透明且つ透光性を有する場合、(c)不透明且つ透光性を有さない場合、に分けられる。
任意の層又はシート状基材のそれぞれの透明性の指標は、例えば、へーズで表すことができる。透明な層又はシート状基材のへーズは、それぞれ独立して、例えば、15%以下であり、好ましくは、10%以下であり、より好ましくは、5%以下である。ただし、前記へーズは、測定対象(透明なシート状基材である場合にはそのシート状基材自体が測定対象、透明な任意の層である場合には、前記透明なシート状基材にその任意の層を設けたものが測定対象)を、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。不透明な層又はシート状基材のへーズは、それぞれ独立して、例えば、15%を越え、好ましくは、20%以上であり、より好ましくは、25%以上である。ただし、前記へーズは、測定対象(不透明なシート状基材である場合にはそのシート状基材自体が測定対象、不透明な任意の層である場合には上述の透明なシート状基材にその任意の層を設けたものが測定対象)を、JIS K 7361に準拠した測定法によって測定される値をいう。
任意の層又はシート状基材のそれぞれの透光性の指標は、例えば、全光線透過率を用いて表すことができる。透光性を有する層又はシート状基材の全光線透過率は、それぞれ独立して、例えば、20%以上であり、好ましくは30%以上であり、より好ましくは40%以上である。ただし、前記全光線透過率は、測定対象(透光性を有するシート状基材である場合にはそのシート状基材自体が測定対象、透光性を有する任意の層である場合には、全光線透過率が80%以上のシート状基材にその任意の層を設けたものが測定対象)を、JIS K 7361に準拠した測定法によって測定される値をいう。透光性を有さない層又はシート状基材の全光線透過率は、それぞれ独立して、例えば、20%未満であり、好ましくは10%以下であり、より好ましくは5%以下である。ただし、前記全光線透過率は、測定対象(透光性を有さないシート状基材である場合にはそのシート状基材自体が測定対象、透光性を有さない任意の層である場合には、全光線透過率が80%以上のシート状基材にその任意の層を設けたものが測定対象)を、JIS K 7361に準拠した測定法によって測定される値をいう。
・ホログラム反射層
ホログラム反射層3は、不透明層4の第2面側であって、シート状基材7の第1面側に設けられている。つまり、本実施形態では、ホログラム反射層3は、不透明層4とシート状基材7の間に設けられている。
ホログラム反射層3は、接着層63を介してシート状基材7の第1面に接着されている。なお、ホログラム反射層3がシート状基材7に直接的に接着可能である場合には、前記接着層63を省略することもできる。
ホログラム反射層3は、金属膜31を含んでいる。金属膜31を含むホログラム反射層3は、不透明な層であって、透光性を有さない層である。
前記ホログラム反射層3は、金属膜31に反射する光によってホログラム調の外観を呈する。このようなホログラム反射層3は、従来公知のものを用いることができる。例えば、ホログラム調の外観を呈するように、ホログラム反射層3は凹凸状に形成された金属膜31を含んでいる。
前記金属膜31の材質は、特に限定されず、例えば、金属、半金属若しくはこれらの2種以上の複合物、又は、これらの金属、半金属若しくは複合金の酸化物、硫化物、酸化炭化物若しくは酸化窒化物などから形成されている。前記金属としては、アルミニウム、金、銀、銅、チタン、錫、亜鉛、クロム、ニッケル、マグネシウム、ガリウム、及び合金などが挙げられる。前記半金属(金属と非金属の中間的性質を示すもの)としては、例えば、ケイ素、ビスマス、ゲルマニウムなどが挙げられる。
前記金属膜31の厚みは、特に限定されず、例えば、10nm〜1000nmであり、好ましくは、50nm〜800nmである。
ホログラム反射層3は、金属膜31を含んでいればよく、必要に応じて、樹脂層32を含んでいてもよい。図示例では、ホログラム反射層3は、金属膜31と、その金属膜31の両面に積層された透明な樹脂層32と、からなる。ホログラム反射層3の詳細は、図8及び図9を参照されたい。前記樹脂層32は、金属膜31を被覆して保護する保護層となる。なお、樹脂層32は、金属膜31の一方の面にのみ積層されていてもよい(図示せず)。
また、樹脂層32と金属膜31を有するホログラム反射層3の厚みは、特に限定されず、例えば、3μm〜30μmである。
前記ホログラム反射層3は、シート状基材7の第1面(換言すると、不透明層4の第2面)に、その面方向に断続的に設けられている。ホログラム反射層3が断続的に設けられることによって、シート状基材7の第1面側(不透明層4の第2面側)において前記ホログラム反射層3を有さない領域が生じ、好ましくは、ホログラム反射層3を有さない領域が複数箇所生じる。
換言すると、シート状基材7の第1面側(不透明層4の第2面側)にホログラム反射層3を部分的に積層することにより、平面視で、シート状基材7の第1面側(不透明層4の第2面側)において、ホログラム反射層3を有する領域と、シート状基材7の第1面が露出したホログラム反射層3を有さない領域と、が設けられる。以下、平面視で、ホログラム反射層3を有する領域を「反射領域」といい、ホログラム反射層3を有さない領域を「空き領域」という場合がある。
反射領域と空き領域は、平面視で、何れか一方の領域を海とし且つ何れか他方を島とする海島状に配設されていてもよく、何れを海又は島とも言えない非海島状に配設されていてもよい。好ましくは、ホログラム反射層3は、反射領域及び空き領域の何れか一方の領域を海とし且つ何れか他方を複数の島とする海島状となった部分を有するように断続的に設けられ、より好ましくは、反射領域を海とし且つ空き領域を複数の島とする海島状となった部分を有するように断続的に設けられる。
前記複数の空き領域の平面視形状は、特に限定されず、適宜設定される。
例えば、複数の空き領域が互いに異なる平面視形状に形成されていてもよく、或いは、複数の空き領域から選ばれる2つ以上が互いに同じ形状で、残部が前記形状とは異なる平面視形状であってもよく、或いは、複数の空き領域から選ばれる2つ以上が互いに同じ形状で、さらに異なる2つ以上が前記形状とは異なる形状であって互いに同じ形状で、残部が前記形状とは異なる平面視形状であってもよい。
図示例では、複数の空き領域から選ばれる1つの空き領域が、比較的大面積の平面視略四角形状に形成され、残部の複数の空き領域が全て任意の平面視模様(例えば、アルファベット、記号、絵柄など)に形成されている。
そして、前記複数の空き領域のうち少なくとも1つが、第2面側から前記不透明層4を視認できる視認部5とされている。不透明層4を空き領域に設けることによって、その空き領域においては、第2面側から不透明層4を視認できる。つまり、空き領域そのものが視認部5となる。好ましくは、平面視で、反射領域を海とし且つ視認部5を島とする海島状に設けられている。
また、副デザイン印刷層21が設けられている本実施形態にあっては、前記空き領域のうち少なくとも1つに、副デザイン印刷層21が設けられている。
図示例では、1つの空き領域である平面視略四角形状の空き領域に、副デザイン印刷層21が設けられ、前記以外の任意の平面視模様の空き領域の全てが、視認部5とされている。
副デザイン印刷層21は、1色又は多色のインキを用いてデザインを描くようにして公知の印刷法にて印刷することによって形成された層である。副デザイン印刷層21の詳細は、後述するデザイン印刷層2と同様であるので、下記を参照されたい。ただし、副デザイン印刷層21に表されるデザイン自体は、デザイン印刷層2と同じに限られるわけでなく、通常、副デザイン印刷層21のデザインはデザイン印刷層2とは異なる。
副デザイン印刷層21は、前記空き領域において、シート状基材7の第1面にインキを印刷することによって設けられる。
・不透明層
不透明層4は、透光性を有しつつ不透明な層である。
不透明層4は、任意の色彩を呈するが、それ自体には模様が表されておらず、無模様である。
不透明層4としては、例えば、無模様一色の印刷層が挙げられる。前記無模様一色の不透明層4としては、例えば、白色の印刷層、赤色の印刷層、青色の印刷層、黄色の印刷層などが挙げられる。
印刷層からなる不透明層4は、シート状基材7の第1面側においてベタ状に設けられている。
本明細書において、印刷層がベタ状であるとは、その印刷層を構成するインキが面方向に延在して1つの連続した層を成していることをいう。ただし、グラビア印刷法などの有版印刷法にて形成される印刷層は、ドット状に付着したインキの集合物から構成されるので、巨視的に見ると、そのインキが面方向に延在して1つの連続した層を成しているが、微視的に見ると、その面内に無数の微細な隙間が存在する場合があることに留意されたい。このように微視的に見ると、微細な隙間を有する場合でも、巨視的に1つの連続した層を成している場合には、ベタ状の範疇に含まれるものとする。
前記印刷層からなる不透明層4は、白色インキなどの所望の色彩のインキを、前記ホログラム反射層3及び副デザイン印刷層21が設けられたシート状基材7の第1面側に、ベタ状に印刷することによって設けられる。
従って、不透明層4は、断続的なホログラム反射層3の第1面、副デザイン印刷層21の第1面、及び空き領域にあってはシート状基材7の第1面に積層され、それらの各第1面に跨がるように1つの層状に積層されている。
印刷層からなる不透明層4の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm〜5μmである。
なお、図3、図6及び図7では、空き領域(視認部5)における不透明層4の厚みが他の部分における厚みよりも大きく描かれているが、これは作図上の便宜にすぎず、空き領域における不透明層4の厚みを大きくするという意味ではない。もっとも、空き領域における不透明層4の厚みが他の部分における厚みよりも大きくなるように、不透明層4を不均一厚みに形成してもよい。
・デザイン印刷層
デザイン印刷層2は、1色又は多色のインキを用いてデザインを描くようにして公知の印刷法にて印刷することによって形成された層である。デザイン印刷層2は、デザインを表すインキ部分のみから構成されていてもよく、或いは、前記インキ部分と前記デザインを表すインキ部分の背景に印刷された透光性を有する背景印刷層(例えば、透光性を有する白色の印刷層など)とから構成されていてもよい。デザイン印刷層2は、不透明層4の第1面にインキを印刷することによって設けられる。
デザインは、視覚的に識別できる文字、絵柄、記号などの任意の情報及び/又は模様をいい、前記所望の色彩のインキを用いて表される。デザイン印刷層2で表されるデザインは、特に限定されず、商品名、絵柄、説明書きなどが挙げられる。
インキとしては、特に限定されず、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などのバインダー樹脂に顔料などの着色剤が配合された有色インキを用いることができる。
デザイン印刷層2は、透光性を有するものでもよく、透光性を有さないものでもよく、或いは、透光性を有さない部分と透光性を有する部分が混在しているものでもよい。
好ましくは、デザイン印刷層2は、視認部5に対応する部分が少なくとも透光性を有し、より好ましくは、全体的に透光性を有する。
また、デザイン印刷層2は、不透明層4の第1面の略全体にベタ状に設けられていてもよく、或いは、不透明層4の第1面の一部分に設けられていてもよい(換言すると、不透明層4の第1面にデザイン印刷層2を有さない部分が1つ又は複数箇所を有していてもよい)。
デザイン印刷層2のデザインは、貼付けラベルAの第1面側から視認できる。なお、透光性を有する部分を有するデザイン印刷層2は、その透光性を有する部分においては不透明層4の色彩が見える又は不透明層4の色彩とデザイン印刷層2のインキの色彩が相俟って見えるようになる。
デザイン印刷層2の厚みは、特に限定されず、例えば、0.5μm〜5μmである。
なお、本発明のラベル形成用基材1には、上記に示した各層以外に、任意の適切な機能層が設けられていてもよい。
機能層としては、例えば、デザイン印刷層2を保護するオーバーコート層などが挙げられる。機能層は、透光性を有する透明な層が用いられ、好ましくは、無色透明な層が用いられる。
<ラベル形成用基材の製造方法>
上記ラベル形成用基材1は、例えば、次のようにして製造できる。
図8に示すように、セパレータ65にホログラム反射層3が剥離可能に積層されているホログラム転写シートを準備する。
他方、セパレータ62の第1面に貼着剤層61を介してシート状基材7が積層された積層シートの、シート状基材7の第1面に、インキを印刷することによって副デザイン印刷層21を形成する。さらに、シート状基材7の第1面に、接着剤を塗布することによって透明な接着層63を形成する。接着剤の塗布範囲は、反射領域に対応する。接着剤の塗布方法は、特に限定されず、例えばグラビア印刷法などの各種印刷法が挙げられる。
そして、接着層63が形成されたシート状基材7の第1面側に、転写シートのホログラム反射層3を重ね合わせた後、転写シートを引き剥がすことにより、図9に示すように、接着層63にホログラム反射層3が接着(転写)する。このようにして、シート状基材7にホログラム反射層3を断続的に設けることができる。なお、副デザイン印刷層21は、ホログラム反射層3を転写した後に形成してもよい。
事後、シート状基材7の第1面側に、白色インキなどを印刷して不透明層4を形成し、さらに、その不透明層4の第1面にデザイン印刷層2を印刷することにより、図1乃至図3に示すようなラベル形成用基材1を得ることができる。なお、必要に応じてデザイン印刷層2の表面に保護層やラミネート基材などを積層してもよい(図示せず)。
このラベル形成用基材1を所望形状に切り取ることにより、図4乃至図7に示すような貼付けラベルAが得られる。
<ラベル形成用基材及びラベルの外観>
上記ラベル形成用基材1及び貼付けラベルAを第1面側から見ると、図2及び図4に示すように、デザイン印刷層2のデザイン(図面ではデザイン印刷層2の表示を「design」と表している)を視認できる。
また、透光性を有する透明な貼着剤層61及びシート状基材7が用いられているので、ラベル形成用基材1及び貼付けラベルAを第2面側から見ると、図5に示すように、副デザイン印刷層21のデザイン(図面では副デザイン印刷層21の表示を「デザイン」と表している)、及び、反射領域のホログラム反射層3に起因するホログラム調の模様を視認できる。図5において、判り易く図示するため、ホログラム調の模様が見える箇所に網掛けを付している(以下、他の図における網掛けも同様である)。
さらに、本発明においては、断続的に設けられたホログラム反射層3の間に、空き領域を有し、その空き領域が視認部5とされているので、第2面側から見ると、視認部5において不透明層4の色彩が透けて見えるようになる(図面では、透けて見える不透明層の色彩模様を白抜きAで表している)。
このように、本発明のラベル形成用基材1及びラベルは、デザイン印刷層2(及び副デザイン印刷層21)のデザイン及びホログラム調の模様に加えて、視認部5における不透明層4の色彩が模様となって視認され、装飾性に優れたラベル形成用基材1及びラベルを提供できる。また、ホログラム調の模様と不透明層4の色彩模様とが相まって、見る角度によって不透明層4の色彩模様の見え方が変わるので、さらに装飾性に優れる。
特に、視認部5の平面視形状を看者の注意を惹きやすい形状とすることにより、装飾性に優れ且つ商品価値の高いラベル形成用基材及びラベルを提供できる。
<ラベル付き物品>
上記貼付けラベルAは、任意の物品に貼り付けて使用される。
物品は、商品そのものでもよく、商品が包材に収容されている包装体でもよい。
商品そのものとしては、例えば、おもちゃ、機械装置及びその部品などが挙げられる。包装体としては、例えば、飲料や調味料などの飲食品、化粧品などの美容品、シャンプーなどのサニタリー品、消毒薬などの医薬品・工業薬品などの商品が収容された硬質容器;前記飲食品などの商品が収容された軟包材;前記飲食品などの商品が収容された紙箱などが挙げられる。
図10及び図11は、サニタリー品などの商品が硬質容器に収容された物品Bを示す。
前記硬質容器は、特に限定されず、例えば、合成樹脂成形容器、金属容器、ガラス容器、陶器容器などが挙げられる。
特に、透光性を有する物品B(硬質容器などの包材及び商品の何れも透光性を有する)が好ましく、透光性を有する透明な物品B(硬質容器などの包材及び商品の何れも透光性を有し且つ透明である)がより好ましい。
上記貼付けラベルAをセパレータ62から剥離し、物品Bの外面に貼着剤層61を介して貼り付ける。第2面側に貼着剤層61が設けられている貼付けラベルAは、デザイン印刷層2が設けられた第1面側を物品Bの外側にして貼り付けられる。
得られたラベル付き物品Cは、図10に示すように、その正面側(貼付けラベルAの第1面側)からデザイン印刷層2のデザインを視認できる。また、図11に示すように、ラベル付き物品Cの背面側から物品Bを透視して、ホログラム調の模様及び視認部5における不透明層4の色彩模様を視認できる。
なお、貼付けラベルAと対面する物品Bの外面に、本発明のラベルとは別個のラベルを貼着してもよい。特に、透明基調の別個のラベルを貼着することにより、この透明基調のラベルを透視して、貼付けラベルAの第2面側であるホログラム調の模様及び視認部5における不透明層4の色彩模様を視認することもでき、両ラベルの相乗効果により、装飾性に優れた外観を有するラベル付き物品を構成できる。
本発明は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。以下、本発明の変形例及び第2実施形態を説明するが、主として上記で示した実施形態と異なる構成について説明し、同様の構成等については、その説明を省略し、用語及び符号を援用することがある。
[第1実施形態の変形例]
上記第1実施形態におけるラベル形成用基材1は、様々に変更できる。
本欄で、ラベル形成用基材1及びラベルの様々な変形例を図面を参照しつつ説明するが、ラベル形成用基材1とラベルの層構成は殆ど同じであるため、その図面としてラベルの断面図(各変形例のラベルを、図5のVI−VI線と同様の箇所で切断したもの)を摘示し、変形例に係るラベル形成用基材1の断面図は省略する。
例えば、図12に示すように、副デザイン印刷層21が設けられていない貼付けラベルA(及びラベル形成用基材1)でもよい。この場合、上記第1実施形態において副デザイン印刷層21が設けられていた領域が視認部5となる。
また、上記第1実施形態では、1つの空き領域のみに副デザイン印刷層21が設けられているが、副デザイン印刷層21が、図13に示すように、任意の空き領域と反射領域の一部に跨がって設けられていてもよい。換言すると、副デザイン印刷層21の一部分がホログラム反射層3に重なり、副デザイン印刷層21の一部分がホログラム反射層を有さない領域に重なって設けられていてもよい。この形態は、副デザイン印刷層21が複数の空き領域に設けられている形態であり、副デザイン印刷層21が空き領域の少なくとも1つに設けられていることに変わりがない。この場合、副デザイン印刷層21は、デザインを表すインキ部分と前記デザインを表すインキ部分の背景に印刷された透光性を有する背景印刷層(例えば、透光性を有する白色の印刷層など)とから構成されていることが好ましい。この副デザイン印刷層21の背景印刷層は、図13で図示しないが、第1面側(ホログラム反射層側)に設けられる。不透明層4と副デザイン印刷層21の背景印刷層の間に、ホログラム反射層3が介在されることにより、副デザイン印刷層21のデザインがより綺麗に見えるようになる。
また、図14に示すように、貼付けラベルA(及びラベル形成用基材1)は、第2面側から第1面側に向かって順に、貼着剤層61/断続的なホログラム反射層3及び必要に応じて設けられる副デザイン印刷層21/不透明層4/シート状基材7/デザイン印刷層2という層構成でもよい。
さらに、上記第1実施形態では、不透明層4として白色印刷層などの印刷層が用いられ且つシート状基材7として透光性を有する透明な基材が用いられているが、シート状基材7として透光性を有する不透明な基材を用いることもできる。透光性を有する不透明なシート状基材7を用いた場合には、そのシート状基材7を不透明層として用いることもでき、この場合には、図15に示すように、白色印刷層などの印刷層からなる不透明層を省略し、透光性を有する不透明なシート状基材7の第1面側にデザイン印刷層2を設け且つ第2面側に断続的なホログラム反射層3を設けてもよい。もちろん、透光性を有する不透明なシート状基材7に白色印刷層などの印刷層を設けてもよい。
透光性を有する不透明なシート状基材7としては、上記列記したような、乳白色の合成樹脂製シート、着色合成樹脂製シート、合成紙、発泡樹脂シート、不織布、又は、これらを含む積層体などが挙げられる。これらの中では、乳白色の合成樹脂製シート(乳白フィルムとも呼ばれる)が好ましい。乳白色の合成樹脂製シートは、白色を呈するシートであり、例えば、二酸化チタンなどの白色顔料を含む樹脂材料からなるシート、内部にボイドなどの無数の気泡が形成された樹脂シートなどが挙げられる。
また、上記第1実施形態では、第2面側に貼着剤層61が設けられているが、例えば、図16に示すように、第1面側に貼着剤層61が設けられていてもよい。
なお、上記第1実施形態では、ラベル形成用基材1と共にセパレータ62も切断することにより、セパレータ付きの枚葉状の貼付けラベルAを例示しているが、これに限定されない。例えば、セパレータ62に仮貼付された長尺帯状のラベル形成用基材1のうち、ラベル形成用基材1のみを切断してもよい。このようにして得られた貼付けラベルAは、図17に示すように、長尺帯状のセパレータ62の長手方向に並んで仮貼付された状態で提供される。
[第2実施形態]
第2実施形態は、不透明層4を基準にして、その第1面側にデザイン印刷層2及び断続的なホログラム反射層3が設けられているラベル形成用基材1及びその基材から形成されるラベルに関する。
<ラベル形成用基材>
図18は、ラベル形成用基材を第1面側から見た平面図であり、図19は、ラベル形成用基材を長手方向で切断した拡大断面図である。
前記長尺帯状のラベル形成用基材1を切り出すことにより、個々のラベルを作製できる。
第2実施形態では、任意の物品の周囲に筒状に装着されるラベル(以下、筒状ラベルという)を形成するラベル形成用基材1を説明する。
前記長尺帯状のラベル形成用基材1には、1つの筒状ラベルAを構成するデザインが長手方向に繰り返して形成されている。図18の一点鎖線は、ラベル形成用基材1から筒状ラベルを形成する際の、切り取り線を示している。また、図19の矢印は、前記切り取り線に対応する箇所を指し示している。
図20及び図21は、前記ラベル形成用基材から形成された1つの筒状ラベルを示している。この筒状ラベルとラベル形成用基材の層構成などは、殆ど同じである。
以下、筒状ラベルの層構成などを主として詳述し、ラベル形成用基材を示す図面に同じ符号を付し、筒状ラベル及びラベル形成用基材を、単に筒状ラベルと記す場合がある。
筒状ラベルA及びラベル形成用基材1のそれぞれは、デザインが表されたデザイン印刷層2と、金属膜31を含むホログラム反射層3と、透光性を有する無模様の不透明層4と、を有する。
本実施形態の筒状ラベルA及びラベル形成用基材1は、前記デザイン印刷層2及び断続的なホログラム反射層3が、いずれも不透明層4の第1面側に設けられている。そして、前記ホログラム反射層3を有さない領域の一部分又は全部に、第1面側から前記不透明層4を視認できる視認部5が設けられている。
具体的には、筒状ラベルA及びラベル形成用基材1のそれぞれは、図19及び図21に示すように、第2面側から第1面側に向かって順に、不透明層4と、断続的なホログラム反射層3及びデザイン印刷層2と、シート状基材7と、を有する。
筒状ラベルAは、長尺帯状のラベル形成用基材1を切断して平面視四角形の基材を得、その四角形の基材の第1面側を外側にして丸め、第1側端部1aと第2側端部1bを重ね合わせて接着することにより、筒状に形成されている(図20参照)。
・シート状基材
シート状基材7は、上記第1実施形態に例示のようなものを用いることができ、光学的観点では、透光性を有する透明なシート状基材7が用いられ、好ましくは、透光性を有する無色透明なシート状基材7が用いられる。
また、収縮性の観点では、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するシート状基材7を用いることが好ましい。
熱収縮性は、例えば70℃〜100℃のような所望温度に加熱されると収縮する性質をいい、自己伸縮性は、引張ると拡張し、引張り力を解除するとほぼ元の形状に戻る性質をいう。
熱収縮性を有するシート状基材7を用いたラベル形成用基材1から得られる筒状ラベルAは、少なくとも一方向に熱収縮し、自己伸縮性を有するシート状基材7を用いたラベル形成用基材1から得られる筒状ラベルAは、少なくとも一方向に自己伸縮する。
図18に示すようなラベル形成用基材1の場合には、例えば、その短手方向において熱収縮及び/又は自己伸縮し、その基材の短手方向を周方向にして筒状に形成することにより、筒状ラベルAが構成される。
熱収縮性を有するシート状基材7、自己伸縮性を有するシート状基材7、並びに、熱収縮性及び自己伸縮性を有するシート状基材7は、それぞれ公知なシート材から適宜選択される。
・ホログラム反射層3及びデザイン印刷層2
ホログラム反射層3は、不透明層4の第1面側であって、シート状基材7の第2面側に設けられている。
ホログラム反射層3は、接着層63を介してシート状基材7の第2面に接着されている。なお、ホログラム反射層3がシート状基材7に直接的に接着可能である場合には、前記接着層63を省略することもできる。
ホログラム反射層3は、上記第1実施形態と同様に、面方向に断続的に設けられている。ホログラム反射層3が断続的に設けられることによって、シート状基材7の第2面側(不透明層4の第1面側)において前記ホログラム反射層3を有さない領域(空き領域)が生じ、好ましくは、ホログラム反射層3を有さない領域が複数箇所生じる。
平面視において、反射領域と空き領域は、何れか一方の領域を海とし且つ何れか他方を島とする海島状に配設されていてもよく、何れを海又は島とも言えない非海島状に配設されていてもよい。好ましくは、ホログラム反射層3は、反射領域及び空き領域の何れか一方の領域を海とし且つ何れか他方を複数の島とする海島状となった部分を有するように断続的に設けられ、より好ましくは、反射領域を海とし且つ空き領域を複数の島とする海島状となった部分を有するように断続的に設けられる。
図示例では、複数の空き領域から選ばれる1つの空き領域が、比較的大面積の平面視略四角形状に形成され、残部の複数の空き領域が全て任意の平面視模様に形成されている。
そして、前記複数の空き領域のうち少なくとも1つが、第1面側から前記不透明層4を視認できる視認部5とされている。
また、前記複数の空き領域のうち少なくとも1つに、デザイン印刷層2が設けられている。
図示例では、1つの空き領域である平面視略四角形状の空き領域に、デザイン印刷層2が設けられ、前記以外の任意の平面視模様の空き領域の全てが、視認部5とされている。
・不透明層
不透明層4は、断続的なホログラム反射層3の第2面、デザイン印刷層2の第2面、及び空き領域にあってはシート状基材7の第2面に積層され、それらの各第2面に跨がるように1つの層状に積層されている。
なお、不透明層4の表面に保護層や滑り性を付与する滑り層などを設けてもよい。
<ラベル形成用基材の製造方法>
上記ラベル形成用基材1は、例えば、次のようにして製造できる。
シート状基材7の第2面に、インキを印刷することによってデザイン印刷層2を形成し、さらに、シート状基材7の第2面に、接着剤を塗布することによって透明な接着層63を形成する。接着剤の塗布範囲は、反射領域に対応する。
そして、前記接着層63が形成されたシート状基材7の第2面側に、ホログラム転写シートのホログラム反射層3を重ね合わせた後、転写シートを引き剥がすことにより、接着層63にホログラム反射層3が接着(転写)する。事後、シート状基材7の第2面側に、白色インキなどを印刷して不透明層4を形成することにより、図18及び図19に示すようなラベル形成用基材1を得ることができる。
<ラベル形成用基材及びラベルの外観>
上記ラベル形成用基材1及び筒状ラベルAを第1面側から見ると、図18及び図20に示すように、デザイン印刷層2のデザイン(図面ではデザイン印刷層2の表示を「design」と表している)を視認できる。
また、ラベル形成用基材1及び筒状ラベルAを第1面側から見ると、デザイン印刷層2のデザインに加えて、ホログラム反射層3に起因するホログラム調の模様及び視認部5における不透明層4の色彩が透けて見えるようになる。
上記筒状ラベルAは、従来と同様に、所望の物品に装着して使用される。
[第2実施形態の変形例]
上記第2実施形態におけるラベル形成用基材1は、様々に変更できる。
例えば、図22に示すように、シート状基材7の第1面に不透明層4がベタ状に設けられ、その不透明層4の第1面に、デザイン印刷層2と断続的なホログラム反射層3が面方向に並んで設けられていてもよい。
また、図22の例において、シート状基材7として透光性を有する不透明な基材を用いた場合には、そのシート状基材7を不透明層とし、白色印刷層などの印刷層からなる不透明層4を省略してもよい。
[第3実施形態]
また、上記第1実施形態及びその変形例で示した層構成のラベル形成用基材を用いて筒状ラベルを形成してもよく、或いは、上記第2実施形態及びその変形例で示した層構成のラベル形成用基材を用いて、貼付けラベルを形成してもよい。
その他、上記各実施形態及び変形例から選ばれる2以上の構成を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記各実施形態及び変形例から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態及び変形例に置換してもよい。
1 ラベル形成用基材
2 デザイン印刷層
21 副デザイン印刷層
3 ホログラム反射層
31 金属膜
4 不透明層
5 視認部
7 シート状基材
A ラベル

Claims (5)

  1. デザインが表されたデザイン印刷層と、金属膜を含むホログラム反射層と、を有し、
    前記デザイン印刷層が、透光性を有する無模様の不透明層の第1面側に設けられ、
    前記ホログラム反射層が、前記不透明層の第2面側に断続的に設けられ、
    前記ホログラム反射層を有さない領域が、第2面側から前記不透明層を視認できる視認部とされている、ラベル形成用基材。
  2. 前記ホログラム反射層を有さない領域の少なくとも1つが、前記視認部とされ、
    前記ホログラム反射層を有さない領域の少なくとも1つに、デザインが表された副デザイン印刷層が設けられている、請求項1に記載のラベル形成用基材。
  3. デザインが表されたデザイン印刷層と、金属膜を含むホログラム反射層と、を有し、
    前記ホログラム反射層が、透光性を有する無模様の不透明層の第1面側に断続的に設けられ、
    前記ホログラム反射層を有さない領域の少なくとも1つが、第1面側から前記不透明層を視認できる視認部とされ、
    前記ホログラム反射層を有さない領域の少なくとも1つに、前記デザイン印刷層が設けられている、ラベル形成用基材。
  4. 前記ホログラム反射層を有する領域を海とし且つ視認部を島とする海島状となるように、前記ホログラム反射層が、断続的に設けられている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のラベル形成用基材。
  5. 前記不透明層が、無模様一色の印刷層を含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のラベル形成用基材。
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