JP2018168885A - リンク作動装置 - Google Patents

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賢蔵 野瀬
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Abstract

【課題】歯車機構への潤滑剤の供給を減らして、メンテナンスの手間を軽減することができるリンク作動装置を提供する。【解決手段】リンク作動装置は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結されたパラレルリンク機構を備える。このパラレルリンクを作動させる姿勢制御用アクチュエータと、この姿勢制御用アクチュエータの回転をパラレルリンク機構のリンク機構へ伝達する歯車機構33とが設けられている。歯車機構33を構成する歯車37の歯面37aの少なくとも一部に植毛部50が設けられている。【選択図】図8

Description

この発明は、3次元空間において精密で広範な作業範囲の動作を行うことが要求される医療機器や産業機器等の機器に用いられるリンク作動装置に関する。
パラレルリンク機構を具備する作業装置の一例が特許文献1に、医療機器や産業機械等に用いられるリンク作業装置の一例が特許文献2にそれぞれ開示されている。
特開2000−94245号公報 米国特許第5,893,296号明細書
特許文献1の作業装置のパラレルリンク機構は、構成が比較的簡単であるが、各リンクの作動角が小さいため、トラベリングプレートの作動範囲を大きく設定すると、リンク長が長くなることにより、機構全体の寸法が大きくなって装置の大型化を招くという問題がある。また、機構全体の剛性が低く、トラベリングプレートに搭載されるツールの重量、つまりトラベリングプレートにおける可搬重量が小さいものに制限されるという問題もある。
特許文献2のリンク作動装置は、4節連鎖のリンク機構を3組以上有するパラレルリンク機構を用いたことにより、コンパクトでありながら、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作が可能である。このため、三次元空間において精密で広範な作動範囲の動作を行う必要がある機器、例えば医療機器や産業機器に多く用いられる。
上記リンク作動装置では、姿勢制御用アクチュエータの回転をリンク機構に伝達するために、例えば歯車機構が設けられる。この歯車機構は、限定された範囲で揺動運動を行うため、歯車の歯面の一部分が摩耗し易い。この歯面の摩耗を防いで長寿命化を図るために、定期的に歯面にグリース等の潤滑剤を供給する必要がある。潤滑剤の供給は手作業で行われるため、メンテナンスに手間がかかり、またメンテナンス作業の安全性に問題がある。
この発明の目的は、歯車機構への潤滑剤の供給を減らして、メンテナンスの手間を軽減することができるリンク作動装置を提供することである。
この発明のリンク作動装置は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有するパラレルリンク機構を備え、前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に制御する姿勢制御用アクチュエータと、この姿勢制御用アクチュエータの回転を前記リンク機構へ伝達する歯車機構が設けられている。このリンク作動装置において、前記歯車機構を構成する歯車の歯面の少なくとも一部に柔軟性構造体が設けられていることを特徴とする。
例えば、歯車機構は、姿勢制御用アクチュエータの回転をリンク機構における基端側の端部リンク部材へ伝達する。
この構成によると、歯車機構を構成する歯車の歯面に供給された潤滑剤が柔軟性構造体に保持されるため、一度の多くの潤滑剤を供給することができる。歯車の歯面の潤滑剤が減少すると、柔軟性構造体に保持された潤滑剤が少しずつ歯車の歯面に供給される。このため、歯車機構への潤滑剤の供給を減らして、メンテナンスの手間を軽減することができる。
この発明において、前記歯車機構は、入力側の歯車から出力側の歯車へ回転を減速して伝達する機構であり、前記パラレルリンク機構が通常作業で動くときの前記出力側の歯車の最大動作角をηmaxとした場合、前記パラレルリンク機構が原点位置にあるときに前記入力側の歯車と噛み合う前記出力側の歯車の歯面位置である中立位置から(ηmax/2)だけ離れた箇所の付近に前記柔軟性構造体が設けられていてもよい。
上記箇所の付近に柔軟性構造体が設けられていると、出力側の歯車に設けられた柔軟性構造体が入力側の歯車に触れる時間が短いため、柔軟性構造体の繊維が入力側の歯車に噛み込まれるリスクが低く、柔軟性構造体の寿命を延ばすことができる。
また、前記歯車機構は、入力側の歯車から出力側の歯車へ回転を減速して伝達する機構であり、前記パラレルリンク機構が通常作業で動くときの前記出力側の歯車の最大動作角をηmaxとし、かつ、前記出力側の歯車の機構上の最大動作角をη´maxとした場合、前記パラレルリンク機構が原点位置にあるときに前記入力側の歯車と噛み合う前記出力側の歯車の歯面位置である中立位置から(ηmax/2)以上で(η´max/2)以下の範囲内に前記柔軟性構造体が設けられていてもよい。
上記範囲内に柔軟性構造体が設けられていると、パラレルリンク機構が通常作業を行うときには、出力側の歯車に設けられた柔軟性構造体が入力側の歯車に触れないので、より一層柔軟性構造体の寿命を延ばすことができる。歯車の歯面に潤滑剤不足が生じた場合は、動作角が(ηmax/2)以上で(η´max/2)以下の範囲内にパラレルリンク機構を動作させることで、柔軟性構造体に保持されている潤滑剤が歯車の歯面に供給される。
前記出力側の歯車は、η´maxの範囲に歯面を有する扇形であってもよい。
出力側の歯車が扇形であると、出力側の歯車に設けられた柔軟性構造体が入力側の歯車と接触する範囲を狭くすることができる。
前記出力側の歯車における前記中立位置から(ηmax/2)以上で(η´max/2)以下の範囲内に凹状の潤滑剤溜りが設けられ、前記柔軟性構造体は、前記潤滑剤溜りの底面に植毛が施されたものであってもよい。
この場合、潤滑剤溜りに潤滑剤が溜まるため、柔軟性構造体に保持される潤滑剤の量が多くなる。また、潤滑剤溜りに植毛することで、柔軟性構造体の繊維が歯面よりも突出する長さを短くすることができるため、柔軟性構造体の繊維が入力側の歯車に噛み込まれるリスクが低く、柔軟性構造体が長寿命となる。
この発明のリンク作動装置は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有するパラレルリンク機構を備え、前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に制御する姿勢制御用アクチュエータと、この姿勢制御用アクチュエータの回転を前記リンク機構へ伝達する歯車機構が設けられたものにおいて、前記歯車機構を構成する歯車の歯面の少なくとも一部に柔軟性構造体が設けられているため、歯車機構への潤滑剤の供給を減らして、メンテナンスの手間を軽減することができる。
この発明の一実施形態にかかるリンク作動装置の使用状態を示す一部を省略した正面図である。 図1のII−II断面図である。 図2の部分拡大図である。 同リンク作動装置のパラレルリンク機構の一部を省略した正面図である。 同パラレルリンク機構の斜視図である。 図4のVI−VI断面図である。 同パラレルリンク機構の1つのリンク機構を直線で表現した図である。 同リンク作動装置の歯車機構の正面図の部分拡大図を加えた図である。 同歯車機構の異なる状態を示す正面図である。 他の歯車機構の大歯車を歯面と正対する側から見た図である。 同歯車機構の正面図である。 同歯車機構の異なる状態を示す正面図である。 姿勢制御用アクチュエータの減速機の断面図である。
この発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1はこの発明の一実施形態にかかるリンク作動装置の使用状態を示す一部を省略した正面図である。このリンク作動装置1は、パラレルリンク機構2と、このパラレルリンク機構2を作動させる姿勢制御用アクチュエータ3とを備える。図1の使用状態では、土台4の上にスペーサ5を介してパラレルリンク機構2の基端側部分が設置され、そのパラレルリンク機構2の先端側部分に先端取付部材6が搭載されている。先端取付部材6には、各種器具等が取り付けられる。
[パラレルリンク機構]
まず、図4〜図7と共に、パラレルリンク機構2について説明する。
図4はパラレルリンク機構の一部を省略した正面図、図5は同パラレルリンク機構を三次元的に表わした斜視図である。このパラレルリンク機構2は、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13を3組のリンク機構14を介して姿勢変更可能に連結したものである。なお、図4では、1組のリンク機構14のみが示されている。リンク機構14の数は、4組以上であってもよい。
各リンク機構14は、基端側の端部リンク部材15、先端側の端部リンク部材16、および中央リンク部材17で構成され、4つの回転対偶からなる4節連鎖のリンク機構をなす。基端側および先端側の端部リンク部材15,16はL字状をなし、一端がそれぞれ基端側のリンクハブ12および先端側のリンクハブ13に回転自在に連結されている。中央リンク部材17は、両端に基端側および先端側の端部リンク部材15,16の他端がそれぞれ回転自在に連結されている。
パラレルリンク機構2は、2つの球面リンク機構を組み合わせた構造であって、リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の各回転対偶、および端部リンク部材15,16と中央リンク部材17の各回転対偶の中心軸が、基端側と先端側においてそれぞれの球面リンク中心PA,PBで交差している。また、基端側と先端側において、リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じであり、端部リンク部材15,16と中央リンク部材17の各回転対偶とそれぞれの球面リンク中心PA,PBからの距離も同じである。端部リンク部材15,16と中央リンク部材17との各回転対偶の中心軸は、ある交差角γを持っていてもよいし、平行であってもよい。
図6は図4のVI−VI断面図であって、同図に、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の各回転対偶の中心軸O1と、中央リンク部材17と基端側の端部リンク部材15の各回転対偶の中心軸O2と、基端側の球面リンク中心PAとの関係が示されている。つまり、中心軸O1と中心軸O2とが交差する点が球面リンク中心PAである。先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16の形状ならびに位置関係も図6と同様である(図示せず)。図示例では、リンクハブ12(13)と端部リンク部材15(16)の各回転対偶の中心軸O1と、端部リンク部材15(16)と中央リンク部材17の各回転対偶の中心軸O2とが成す角度αが90°とされているが、前記角度αは90°以外であっても良い。
3組のリンク機構14は、幾何学的に同一形状をなす。幾何学的に同一形状とは、図7に示すように、各リンク部材15,16,17を直線で表現した幾何学モデル、すなわち各回転対偶と、これら回転対偶間を結ぶ直線とで表現したモデルが、中央リンク部材17の中央部に対する基端側部分と先端側部分が対称を成す形状であることを言う。図7は、一組のリンク機構14を直線で表現した図である。この実施形態のパラレルリンク機構2は回転対称タイプで、基端側のリンクハブ12および基端側の端部リンク部材15と、先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16との位置関係が、中央リンク部材17の中心線Cに対して回転対称となる位置構成になっている。各中央リンク部材7の中央部は、共通の軌道円上に位置している。
基端側のリンクハブ12と先端側のリンクハブ13と3組のリンク機構14とで、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13が直交2軸周りに回転自在な2自由度機構が構成される。言い換えると、基端側のリンクハブ12に対して先端側のリンクハブ13を、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構である。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の可動範囲を広くとれる。
例えば、球面リンク中心PA,PBを通り、リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16の各回転対偶の中心軸O1(図6)と直角に交わる直線をリンクハブ12,13の中心軸QA,QBとした場合、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBの折れ角θ(図5)の最大値を約±90°とすることができる。また、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の旋回角φ(図5)を0°〜360°の範囲に設定できる。折れ角θは、基端側のリンクハブ12の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ13の中心軸QBが傾斜した垂直角度のことであり、旋回角φは、基端側のリンクハブ12の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ13の中心軸QBが傾斜した水平角度のことである。
基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢変更は、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBの交点Oを回転中心として行われる。図4は、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ3の中心軸QBが同一線上にある状態を示す。姿勢が変化しても、基端側と先端側の球面リンク中心PA,PB間の距離Dは変化しない。
各リンク機構14が次の各条件を満たす場合、幾何学的対称性から基端側のリンクハブ12および基端側の端部リンク部材15と、先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16とは同じに動く。
条件1:各リンク機構14におけるリンクハブ12,13と端部リンク部材15,16との回転対偶の中心軸O1の角度および長さが互いに等しい。
条件2:リンクハブ12,13と端部リンク部材15,16との回転対偶の中心軸O1および端部リンク部材15,16と中央リンク部材17との回転対偶の中心軸O2が、基端側および先端側において球面リンク中心PA,PBで交差する。
条件3:基端側の端部リンク部材15と先端側の端部リンク部材16の幾何学的形状が等しい。
条件4:中央リンク部材17における基端側部分と先端側部分の幾何学的形状が等しい。
条件5:中央リンク部材17の対称面に対して、中央リンク部材17と端部リンク部材15,16との角度位置関係が基端側と先端側とで同じである。
図5に示すように、基端側のリンクハブ12および先端側のリンクハブ13は六角柱状をしており、その外周面を構成する6つの側面20のうちの1つ置きに離れた3つの側面20に、基端側および先端側の端部リンク部材15,16がそれぞれ回転自在に連結されている。
図6に示すように、基端側のリンクハブ12の側面20から軸部21が突出し、この軸部21の外周に2個の軸受22の内輪(図示せず)が嵌合し、基端側の端部リンク部材15の基端側の端部の内周に軸受22の外輪(図示せず)が嵌合している。つまり、内輪は基端側のリンクハブ12に固定され、外輪が基端側の端部リンク部材15と共に回転する構造である。軸受22は、例えば深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等の玉軸受であって、ナット23による締付けでもって所定の予圧量を付与して固定されている。軸受22としては、図示例のように玉軸受を複列で配列する以外に、ローラ軸受や滑り軸受を用いてもよい。先端側のリンクハブ13と先端側の端部リンク部材16の連結部も、同様の構造である。
また、基端側の端部リンク部材15と中央リンク部材17の連結部も2個の軸受25を介して互いに回転自在に連結されている。すなわち、基端側の端部リンク部材15に軸受25の外輪(図示せず)が外嵌し、中央リンク部材17に設けた軸部26に軸受25の内輪(図示せず)が外嵌している。軸受25は、例えば深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等の玉軸受であって、ナット27による締付けでもって所定の予圧量を付与して固定されている。軸受25としては、図示例のように玉軸受を複列で配列する以外に、ローラ軸受や滑り軸受を用いてもよい。先端側の端部リンク部材16と中央リンク部材17の連結部も、同様の構造である。
[姿勢制御用アクチュエータ]
図1において、上記パラレルリンク機構2は、姿勢制御用アクチュエータ3によって、基端側のリンクハブ12に対して基端側の端部リンク部材15を回動させることで、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢が変更される。基端側の端部リンク部材15の代わりに、リンク機構14における基端側の端部リンク部材15以外の部材、すなわち先端側の端部リンク部材16または中央リンク部材17を回動させても、先端側のリンクハブ13の姿勢を変更することができる。
図2は図1のII−II断面図である。同図に示すように、この実施形態では、3組のリンク機構14のすべて姿勢制御用アクチュエータ3が設けられているが、3組のリンク機構14のうち2組に姿勢制御用アクチュエータ3が設けられていれば、先端側のリンクハブ13の姿勢を確定することができる。
図2およびその部分拡大図である図3に示すように、各姿勢制御用アクチュエータ3は、ロータリアクチュエータからなる。より詳しくは、減速機3a付きのサーボモータである。姿勢制御用アクチュエータ3は、減速機3aの部分で、モータ固定部材32により土台4に固定されている。また、減速機3aとは別に、姿勢制御用アクチュエータ3の回転を基端側の端部リンク部材15へ減速して伝達する歯車機構33が設けられている。
[歯車機構]
歯車機構33は、減速機3aの出力軸3bにカップリング35を介して回転伝達可能に連結された小歯車36と、基端側の端部リンク部材15に固定され前記小歯車36と噛み合う大歯車37とで構成されている。小歯車36は入力側の歯車であり、大歯車37は出力側の歯車である。図示例では、小歯車36および大歯車37は平歯車であり、大歯車37は、扇形の周面にのみ歯が形成された扇形歯車である。大歯車37は小歯車36よりもピッチ円半径が大きく、減速機3aの出力軸3bの回転が基端側の端部リンク部材15へ、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15との回転対偶の回転軸O1回りの回転に減速して伝達される。その減速比は10以上とされている。
大歯車37のピッチ円半径は、基端側の端部リンク部材15のアーム長Lの1/2以上としてある。前記アーム長Lは、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15との回転対偶の中心軸O1の軸方向中心点P1から、基端側の端部リンク部材15と中央リンク部材17との回転対偶の中心軸O2の軸方向中心点P2を基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の回転対偶軸O1に直交してその軸方向中心点P1を通る平面に投影した点P3までの距離である。この実施形態の場合、大歯車37のピッチ円半径が前記アーム長L以上である。そのため、高い減速比を得るのに有利である。
小歯車36は、大歯車37と噛み合う歯部36aの両側に突出する軸部36bを有し、これら両軸部36bが、土台4に設置された回転支持部材39に設けられた2個の軸受40によりそれぞれ回転自在に支持されている。軸受40は、例えば深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受等の玉軸受である。図示例のように玉軸受を複列で配列する以外に、ローラ軸受や滑り軸受を用いてもよい。2個の軸受40の各外輪(図示せず)間にはシム(図示せず)を設け、軸部36bに螺合したナット41を締め付けることにより、軸受40に予圧を付与する構成としてある。軸受40の外輪は、回転支持部材39に圧入されている。
この実施形態の場合、大歯車37は、基端側の端部リンク部材15と別部材であり、基端側の端部リンク部材15に対してボルト等の結合具42により着脱可能に取付けられている。大歯車37は基端側の端部リンク部材15と一体であってもよい。
姿勢制御用アクチュエータ3の回転軸心O3および小歯車36の回転軸心O4は同軸上に位置する。これら回転軸心O3,O4は、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の回転対偶軸O1と平行で、かつ土台4からの高さが同じとされている。
[歯車機構の植毛部]
図8は歯車機構を取り出して示す図である。大歯車37の歯面37aには、グリース等の潤滑剤が塗布される。この潤滑剤の保持するために、大歯車37の歯面37aの一部に柔軟性構造体としての植毛部50が設けられている。部分拡大図に示すように、植毛部50は短繊維Fを植毛して形成される。図示例では、均一長さの短繊維を歯の外径面、歯底面、歯先面、および歯元面の全体に植毛が施されているが、上記各面のうちの一部の面にだけ植毛が施されていてもよい。また、繊維の長さが不均一であってもよい。植毛部50の植毛方法、植毛に用いる繊維等については、後で詳しく説明する。
植毛部50が設けられている箇所は、パラレルリンク機構2が通常作業で動くときの大歯車37の最大動作角をηmaxとした場合、パラレルリンク機構2が原点位置にあるときに小歯車36と噛み合う大歯車37の歯面位置である中立位置Nから(ηmax/2)だけ離れた箇所の付近である。より詳しくは、大歯車37の機構上の最大動作角をη´maxとした場合、前記中立位置Nから(ηmax/2)以上で(η´max/2)以下の範囲内である。図示例の大歯車37は、η´maxの範囲に歯面37aを有する扇形とされている。前記中立位置Nは、大歯車37の歯面37aにおける周方向の中央と一致する。
なお、パラレルリンク機構2の原点位置は、図1のように基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBが同一線上ある状態を指す。
[植毛について]
柔軟性構造体としての植毛部50の植毛方法、植毛に用いられる繊維の種類等について説明する。
植毛方法としては、静電植毛、静電吹付け植毛等を採用できる。静電植毛は、加工素材に接着剤を塗布し、高電圧電極により静電界を作り、その静電吸引力で短繊維を接着剤に立毛させる技術である。静電植毛の特長は、複雑形状でも容易にかつ均一に加工することができること、金属、プラスチック、紙等の植毛対象物の材質を選ばないこと等が挙げられる。静電吹付け植毛は、静電植毛とほぼ同じ原理であるが、短繊維をエアで接着層に吹き付けることで、短繊維が基材表面に対して傾き、一定の角度で固定される特徴がある。静電吹付け植毛は、静電植毛と比べて植毛密度が低いことから、少量の短繊維で植毛することができる。このため、量産の場合、短繊維の削減と時間短縮によるコスト削減が期待できる。
植毛に用いる短繊維としては、植毛用短繊維として使用可能であれば特に限定されず、例えば、(1)ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンテフタレート等のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル、ビニロン等の合成樹脂繊維、(2)カーボン繊維、グラスファイバー等の無機繊維、(3)レーヨン、アセテート等の再生繊維や、綿、絹、麻、羊毛等の天然繊維が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。これらの植毛用繊維のうち合成樹脂繊維は、油による膨潤や溶解等が生じ難く化学的に安定であり、均質な繊維を多量に生産することができ、安価に入手することができるため、植毛に用いるのに適する。中でも、ポリアミド繊維は、耐衝撃性や耐摩耗性に優れているため、より好ましい。
短繊維の形状としては、植毛部の形成箇所において、軸受機能に悪影響を与えるような他部材との干渉がない形状であれば特に限定されない。具体的な形状としては、例えば、長さ0.5〜2.0mm、太さ0.5〜50デシテックスのものが好ましく、植毛部の短繊維の密度としては、植毛した面積あたりに繊維の占める割合が1〜30%が好ましい。短繊維の形状としてストレートやベンド(先端部が曲がった形状)があり、断面形状は円形や多角形状がある。ベンド形状は、ストレート形状と比較して、油を多く保持することができる。多角形状断面の短繊維を利用することで、円形断面の短繊維よりも大きな表面積とすることができ、油の表面張力を大きくすることができる。それぞれの特性に合わせて、短繊維の形状を選定することが好ましい。
接着剤としては、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂等を主成分とする接着剤が挙げられる。例えば、ウレタン樹脂溶剤系接着剤、エポキシ樹脂溶剤系接着剤、酢酸ビニル樹脂溶剤系接着剤、アクリル樹脂系エマルジョン接着剤、アクリル酸エステル‐酢酸ビニル共重合体系エマルジョン接着剤、酢酸ビニル系エマルジョン接着剤、ウレタン樹脂系エマルジョン接着剤、エポキシ樹脂系エマルジョン接着剤、ポリエステル系エマルジョン接着剤、エチレン‐酢酸ビニル共重合体系接着剤等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
また、本実施形態では、柔軟性構造体として、植毛部50を用いる例を示したが、柔軟性構造体として、軟質発泡材または軟質樹脂材を用いてもよい。軟質発泡材としては、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリオレフィン、フェノール、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂や、天然ゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ニトリルゴム、シリコンゴム、スチレンブタジエンゴムなどのゴムを発泡したものが挙げられる。軟質樹脂材としては、コルク材、ゴム板材、ポリエチレンや塩化ビニルなどの軟質シートが挙げられる。
[リンク作動装置の作用]
このリンク作動装置1は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブ12に対して先端側のリンクハブ13の可動範囲を広くとれるため、先端取付部材6に取付けられる医療用器具等の操作性が良い。3組のリンク機構14のすべてに姿勢制御用アクチュエータ3を設けたことにより、基端側のリンクハブ12に対して先端側のリンクハブ13がどのような姿勢をとっていてもバランス良く駆動できる。つまり、駆動力のバランスが良い。これにより、各姿勢制御用アクチュエータ3を小型化できる。また、3組のリンク機構14のすべてに姿勢制御用アクチュエータ3を設けることで、減速機構である歯車機構33のガタを詰めるように制御することが可能となり、先端側のリンクハブ13の位置決め精度が向上すると共に、リンク作動装置1自体の高剛性化を実現できる。
歯車機構33は、小歯車36と大歯車37の組合せからなり、10以上の高い減速比が得られる。減速比が高いと、エンコーダ等による位置決め分解能が高くなるため、先端側のリンクハブ13の位置決め分解能が向上する。また、低出力の姿勢制御用アクチュエータ3を使用することができる。この実施形態では減速機3a付きの姿勢制御用アクチュエータ3を使用しているが、歯車機構33の減速比が高ければ、減速機無しの姿勢制御用アクチュエータ3を使用することも可能となり、姿勢制御用アクチュエータ3を小型化できる。
大歯車37のピッチ円半径を、基端側の端部リンク部材15のアーム長Lの1/2以上としたことで、先端負荷による基端側の端部リンク部材15の曲げモーメントが小さくなる。そのため、リンク作動装置1全体の剛性を必要以上に高くしなくて済むと共に、基端側の端部リンク部材15の軽量化を図れる。例えば、基端側の端部リンク部材15をステンレス鋼(SUS)からアルミに変更できる。また、大歯車37のピッチ円半径が比較的大きいため、大歯車37の歯部の面圧が減少し、リンク作動装置1全体の剛性が高くなる。
また、大歯車37のピッチ円半径が前記アーム長Lの1/2以上であると、大歯車37が、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の回転対偶部に設置する軸受22の外径よりも十分大きな径となるため、大歯車37の歯部と軸受22との間にスペースができ、大歯車37の設置が容易である。
特にこの実施形態の場合、大歯車37のピッチ円半径が前記アーム長L以上であるため、大歯車37のピッチ円半径がさらに大きくなり、前記作用効果がより一層顕著に現れる。加えて、小歯車36をリンク機構14よりも外径側に設置することが可能となる。その結果、小歯車36の設置スペースを容易に確保することができ、設計の自由度が増す。また、小歯車36と他の部材との干渉が起こり難くなり、リンク作動装置1の可動範囲が広くなる。
小歯車36および大歯車37は、それぞれ平歯車であるため、製作が容易であり、しかも回転の伝達効率が高い。小歯車36は軸方向両側で軸受40により支持されているため、小歯車36の支持剛性が高い。それにより、先端負荷による基端側の端部リンク部材15の角度保持剛性が高くなり、リンク作動装置1の剛性や位置決め精度の向上に繋がる。また、姿勢制御用アクチュエータ3の回転軸心O3、小歯車36の回転軸心O4、および基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15との回転対偶の中心軸O1が同一平面上にあるため、全体的なバランスが良く、組立性が良い。
大歯車37は、基端側の端部リンク部材15に対して着脱自在であるため、歯車機構33の減速比や、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の作動範囲等の仕様の変更が容易となり、リンク作動装置1の量産性が向上する。つまり、同じリンク作動装置1を、大歯車37を変えるだけで、様々な用途に適用することが可能である。また、メンテナンス性が良い。例えば、歯車機構33に障害が生じた場合に、歯車機構33のみを交換するだけで対処可能である。
[植毛部の作用]
このリンク作動装置1は、歯車機構33における出力側の歯車である大歯車37の歯面37aに、グリース等の潤滑剤が供給される。供給された潤滑剤が植毛部50に保持されるため、一度の多くの潤滑剤を供給することができる。大歯車37の歯面37aの潤滑剤が減少すると、植毛部50に保持された潤滑剤が少しずつ大歯車37の歯面37aに供給される。このため、歯車機構33への潤滑剤の供給を減らして、メンテナンスの手間を軽減することができる。
リンク作動装置1が通常作業を行う場合、歯車機構33の入力側の歯車である小歯車36は、最大動作角ηmaxの範囲内で出力側の歯車である大歯車37と噛み合う。従って、通常作業時の最大動作角ηmaxと機構上の最大動作角をη´maxの間に植毛部50が設けられていると、通常作業時には、小歯車36は植毛部50と接触しない。このため、植毛部50の繊維が小歯車36に噛み込まれるリスクが低く、植毛部50の寿命を延ばすことができる。
大歯車37の歯面37aにおける最大動作角ηmaxの範囲内に潤滑剤不足が生じた場合、図9に示すように、最大動作角ηmaxの範囲を越えて小歯車36が植毛部50に接するまで、パラレルリンク機構2を動作させる。これにより、植毛部50に保持されている潤滑剤が小歯車36に付着する。その後、最大動作角ηmaxの範囲内に戻すことで、小歯車36に付着した潤滑剤が大歯車37の歯面37aに供給される。このような潤滑剤の補給動作を定期的に行うことにより、長期間にわたって潤滑剤を供給することなく、歯車機構33の潤滑不良を防止することができる。
図示例のように、大歯車37が機構上の最大動作角η´maxの範囲に歯面37aを有する扇形であると、大歯車37に設けられた植毛部50が小歯車36と接触する範囲を狭くすることができる。ただし、大歯車37は、必ずしも扇形でなくてもよい。
[他の歯車機構]
図10〜図12は他の歯車機構を示す。この歯車機構33は、大歯車37の歯面37aにおける中立位置Nから(ηmax/2)以上で(η´max/2)以下の範囲内に凹状の潤滑剤溜り51が設けられている。そして、この潤滑剤溜り51の底面に植毛を施して植毛部(柔軟性構造体)52としている。図12に示すように、前記同様に、小歯車36が最大動作角ηmaxの範囲を越えて植毛部52に接するまでパラレルリンク機構2を動作させることで、植毛部52に保持されている潤滑剤を大歯車37の歯面37aに供給する。
この構成の場合、潤滑剤溜り51に潤滑剤が溜まるため、植毛部52に保持される潤滑剤の量が多くなる。また、潤滑剤溜り51に植毛することで、植毛部52の繊維が歯面37aよりも突出する長さを短くすることができるため、植毛部52の繊維が小歯車36に噛み込まれるリスクが低く、植毛部50が長寿命となる。
[減速機]
図13に、姿勢制御用アクチュエータ3の減速機3a(図2)を構成する歯車に植毛を施した例を示す。
この減速機3aは遊星歯車機構からなり、中央に位置する太陽歯車60と、その外周に位置する複数の遊星歯車61と、さらに外周に位置する内歯車62とを備える。太陽歯車60は、入力軸(図示せず)と一体に回転するように設けられている。各遊星歯車61は、太陽歯車60と同心の回転中心回りに旋回自在なキャリア63に回転自在に支持され、太陽歯車60および内歯車62と噛み合っている。内歯車62は、減速機3aのハウジング(図示せず)に固定されている。出力軸(図示せず)は、キャリア63と一体回転するように設けられている。
入力軸が回転すると、入力軸と一体の太陽歯車60が回転し、この太陽歯車60と噛み合う各遊星歯車61が公転移動する。このとき、遊星歯車61は、固定の内歯車62と噛み合いながら公転することで、自転を生じる。この公転しながら自転する遊星歯車61を支持するキャリア63は、入力軸に対して減速されて回転する。よって、入力軸から出力軸へ、回転が減速して伝達される。
前記内歯車62の歯面には、グリース等の潤滑剤が塗布されている。この潤滑剤を保持するために、柔軟性構造体としての植毛部65が設けられている。植毛部65が設けられている箇所は、パラレルリンク機構2が通常作業で動くときの遊星歯車61の最大動作角をηmaxとした場合、パラレルリンク機構2が原点位置にあるときに遊星歯車61と噛み合う内歯車61の歯面位置Nから(ηmax/2)以上離れた箇所である。このように植毛部65を設けることによって、歯車機構33の場合と同様の作用効果が得られる。
以上、実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明したが、ここで開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…リンク作動装置
2…パラレルリンク機構
3…姿勢制御用アクチュエータ
12…基端側のリンクハブ
13…先端側のリンクハブ
14…リンク機構
15…基端側の端部リンク部材
16…先端側の端部リンク部材
17…中央リンク部材
33…歯車機構
36…小歯車(入力側の歯車)
37…大歯車(出力側の歯車)
50…植毛部(柔軟性構造体)
51…潤滑剤溜り
52…植毛部(柔軟性構造体)
60…太陽歯車
61…遊星歯車
62…内歯車
65…植毛部(柔軟性構造体)
N…中立位置

Claims (5)

  1. 基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構は、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有するパラレルリンク機構を備え、前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に制御する姿勢制御用アクチュエータと、この姿勢制御用アクチュエータの回転を前記リンク機構へ伝達する歯車機構が設けられたリンク作動装置において、
    前記歯車機構を構成する歯車の歯面の少なくとも一部に柔軟性構造体が設けられていることを特徴とするリンク作動装置。
  2. 請求項1に記載のリンク作動装置において、前記歯車機構は、入力側の歯車から出力側の歯車へ回転を減速して伝達する機構であり、前記パラレルリンク機構が通常作業で動くときの前記出力側の歯車の最大動作角をηmaxとした場合、前記パラレルリンク機構が原点位置にあるときに前記入力側の歯車と噛み合う前記出力側の歯車の歯面位置である中立位置から(ηmax/2)だけ離れた箇所の付近に前記柔軟性構造体が設けられているリンク作動装置。
  3. 請求項1に記載のリンク作動装置において、前記歯車機構は、入力側の歯車から出力側の歯車へ回転を減速して伝達する機構であり、前記パラレルリンク機構が通常作業で動くときの前記出力側の歯車の最大動作角をηmaxとし、かつ、前記出力側の歯車の機構上の最大動作角をη´maxとした場合、前記パラレルリンク機構が原点位置にあるときに前記入力側の歯車と噛み合う前記出力側の歯車の歯面位置である中立位置から(ηmax/2)以上で(η´max/2)以下の範囲内に前記柔軟性構造体が設けられているリンク作動装置。
  4. 請求項3に記載のリンク作動装置において、前記出力側の歯車は、η´maxの範囲に歯面を有する扇形であるリンク作動装置。
  5. 請求項3に記載のリンク作動装置において、前記出力側の歯車における前記中立位置から(ηmax/2)以上で(η´max/2)以下の範囲内に凹状の潤滑剤溜りが設けられ、前記柔軟性構造体は、前記潤滑剤溜りの底面に植毛が施されたものであるリンク作動装置。
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