JP2018168535A - 泥濃式推進工法に用いる掘進機 - Google Patents

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Abstract

【課題】泥濃式推進工法における高水位及び高深度立坑での施工を可能とする泥濃式推進工法に用いる掘進機を提供することを目的とするものである。
【解決手段】掘削カッター3が駆動回転自在に取り付けられた隔壁8によって形成される掘削室2と、隔壁8に開口される排泥土口9に連通状に接続される排泥土導入管10と、排泥土導入管10の他端が、上部に連通され、下部に排泥土搬送管12に連通される排泥土収納部14と、排泥土収納部14と排泥土搬送管12との間に設けられるエアーバランスバルブ16と、排泥土導入管10と排泥土搬送管12との連通状態と、遮断状態とを切換える可動シリンダー24と、可動シリンダー24内を排泥土搬送管12の軸心方向へ前後可動可能とされる排泥土圧送ピストン25とを備え、一定量の掘削土砂を排泥土収納部14から排泥土搬送管12へ排出する定量押出し機構55を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、泥濃式推進工法に用いる掘進機に関する。
従来より地下に管路を敷設する場合には、密閉型推進工法が知られている。この密閉型推進工法では、敷設する管路の一端側に対応する位置の地面から縦穴である発進立坑、管路の他端側に対応する位置の地面から縦穴である到達立坑をそれぞれ掘削する。その後、発進立坑内に掘進機の元押装置を設置する。そして、掘進機によって到達立坑に向って地中を掘削しながら順次敷設管を元押装置によって押し込んでいく。この密閉型推進工法は、泥土圧式、泥濃式、泥水式の推進工法に大別されている。
泥濃式推進工法に用いる掘進機としては、図9に示す泥土排出制御装置を使用したものがある。この泥土排出制御装置は、掘進機のカッター部後方の排泥土送出管101に、その一端が連通状に配置された第1エアーピンチバルブ102と、第1エアーピンチバルブ102の他端に連通状に連結された第1貯泥槽103とを有する。第1貯泥槽103の下部には、可動式の排泥ピストン104が内包されている。この排泥ピストン104は、ピストン駆動装置105によって前後往復動する。第1貯泥槽103には、排泥ピストン104の前方の開口部106に第2エアーピンチバルブ107が連結されている。
また、第2エアーピンチバルブ107には、第2貯泥槽108が連結されている。この第2貯泥槽108の上面には、開口部109が形成され、開放されている。さらに、この第2貯泥槽108には、図示しない真空吸引機構の排泥土搬送管110が連通されている。従って上記第2貯泥槽108の開口部109より常に空気が取り入れられ、第2貯泥槽108内が吸気による搬送が可能な状態となっている。
このような構成の泥土排出制御装置では、第1エアーピンチバルブ102と第2エアーピンチバルブ107との間に可動式の排泥ピストン104を内包したピストン駆動装置105を設けることで、第2エアーピンチバルブ107から大気圧に排出された泥土は排泥土搬送管110から吸引排泥される。
ここで、泥濃式推進工法は、掘削土の50〜150%程度の作泥材を注入撹拌することで掘削土を液状化する。さらに、エアーピンチバルブを開閉することで掘削室圧を地下水圧+0.02〜0.05MPaの範囲で保持しながら掘進排土する。そして、いったん大気圧下の機内に、排出された液状土は吸引排泥装置にて排泥土搬送管110から地上の吸引タンクに搬出される。
特許第4460136号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載された発明では、実際の施工において地下水圧が0.15MPa以上の高深度の場合では掘削室と大気圧の差が大き過ぎるので、第1エアーピンチバルブ102が耐えきれない可能性がある。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、泥濃式推進工法における高水位及び高深度立坑での施工を可能とする泥濃式推進工法に用いる掘進機を提供することを目的とするものである。
本発明に係る泥濃式推進工法に用いる掘進機は、掘削室と、排泥土口と、排泥土導入管と、排泥土搬送管と、泥土排出制御部とを備える。前記掘削室は、掘削カッターが駆動回転自在に取り付けられた隔壁によって形成される。前記排泥土口は、前記隔壁に開口される。前記排泥土導入管は、一端が前記排泥土口に連通され、前記掘削室内の掘削土砂を排出する。前記排泥土搬送管は、前記掘削土砂を地上へ搬送する。前記泥土排出制御部は、前記排泥土導入管と前記排泥土搬送管との間に配設され、前記排泥土導入管から前記排泥土搬送管への泥土の排出を制御する。前記泥土排出制御部は、排泥土収納部と、エアーバランスバルブと、可動シリンダーと、排泥土圧送ピストンとを備える。前記排泥土収納部は、上部に前記排泥土導入管の他端が連通される上部管連通部、下部に前記排泥土搬送管と連通される下部管連通部がそれぞれ形成され、前記掘削土砂を収納する。前記エアーバランスバルブは、前記排泥土収納部と前記排泥土搬送管との間に設けられ、管状ケーシングとこの管状ケーシングの中に内蔵された円筒状ゴムと、を有し、通常状態では前記円筒状ゴムは、自らの締め込み力により内側に寄って前記円筒状ゴムの筒内を閉塞する閉方向に締め込まれた状態で保持され、前記円筒状ゴムに作用する圧送圧により、前記円筒状ゴムの締め込み力に抗して前記円筒状ゴムの筒内を開く方向に押し広げて弾性変形する。前記可動シリンダーは、前記排泥土収納部の下部における前記排泥土搬送管と対向する位置に前記排泥土収納部内に出し入れ可能に取り付けられ、前記排泥土収納部内に挿入されることで前記排泥土収納部内と前記排泥土導入管との連通を遮断する遮断状態、前記排泥土収納部内から引き出されることで、前記排泥土収納部内と前記排泥土導入管とを連通させる連通状態に切換える。前記排泥土圧送ピストンは、前記可動シリンダー内を軸方向へ移動可能である。そして、前記エアーバランスバルブの前記円筒状ゴムの変形動作と、前記可動シリンダーおよび前記排泥土圧送ピストンとの相互作用により、一定量の前記掘削土砂を前記排泥土収納部内から前記排泥土搬送管へ間欠的に排出する定量押出し機構を有する。
本発明の泥濃式推進工法に用いる掘進機によれば、高水位及び高深度立坑での施工で、掘削土質が砂、砂礫、あるいはシルト、粘土の土質の場合でも一定量の排泥土を連続的に搬送することが可能となる。
図1は、実施形態の泥濃式推進工法に用いる掘進機による排泥処理システムの一例を説明するための模式図である。 図2は、実施形態の泥濃式推進工法に用いる掘進機の一例を説明するための模式図である。 図3Aは、実施形態の泥濃式推進工法に用いる掘進機の泥土排出制御の第1工程を説明するための模式図である。 図3Bは、掘進機の泥土排出制御の第2工程を説明するための模式図である。 図3Cは、掘進機の泥土排出制御の第3工程を説明するための模式図である。 図3Dは、掘進機の泥土排出制御の第4工程を説明するための模式図である。 図4Aは、実施形態の泥濃式推進工法に用いる掘進機において、礫取出しの第1工程を説明するための模式図である。 図4Bは、礫取出しの第2工程を説明するための模式図である。 図4Cは、礫取出しの第3工程を説明するための模式図である。 図4Dは、礫取出しの第4工程を説明するための模式図である。 図5は、図3AのV−V線断面図である。 図6は、図4DのVI−VI線断面図である。 図7は、図4DのVII−VII線断面図である。 図8Aは、実施形態の掘進機による排泥処理システムの作用を説明するための模式図である。 図8Bは、実施形態の掘進機による排泥処理システムの作用状態の他の例を説明するための模式図である。 従来の掘進機の一例を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参酌しながら説明する。図1は、本発明を適用した泥濃式推進工法に用いる掘進機による排泥処理システムの一例を説明するための模式図である。図2は、実施形態の泥濃式推進工法に用いる掘進機の一例を説明するための模式図である。図3Aは、実施形態の泥濃式推進工法に用いる掘進機の泥土排出制御の第1工程を説明するための模式図である。図3Bは、掘進機の泥土排出制御の第2工程を説明するための模式図である。図3Cは、掘進機の泥土排出制御の第3工程を説明するための模式図である。図3Dは、掘進機の泥土排出制御の第4工程を説明するための模式図である。図4Aは、実施形態の泥濃式推進工法に用いる掘進機において、礫取出しの第1工程を説明するための模式図である。図4Bは、礫取出しの第2工程を説明するための模式図である。図4Cは、礫取出しの第3工程を説明するための模式図である。図4Dは、礫取出しの第4工程を説明するための模式図である。図5は、図3AのV−V線断面図である。図6は、図4DのVI−VI線断面図である。図7は、図4DのVII−VII線断面図である。図8Aは、実施形態の掘進機による排泥処理システムの作用を説明するための模式図である。図8Bは、実施形態の掘進機による排泥処理システムの作用状態の他の例を説明するための模式図である。
本実施形態の泥濃式推進工法に用いる掘進機による排泥処理システム30は、図1に示すように地中33に開けた縦穴である立坑31を形成し、この立坑31の壁32の下部壁面に横坑38を掘るための坑口51が設けられる。掘進機1は、この坑口51から地中33に挿入され、立坑31内に配置された元押しジャッキ(図示せず)で、押圧される。これにより掘進機1で地中33を掘削・推進させて横坑38を形成する。
また、地上には、地上側機器である吸引排泥装置37と、作泥プラント45と、泥水処理機39とが設置される。吸引排泥装置37は、吸引タンク35と、吸引ブロアー36とを含む。吸引タンク35には、排泥土搬送管12の一端が連結されている。この排泥土搬送管12の他端は、掘進機1側に延出され、後述する泥土排出制御部13に連結されている。
掘進機1は、図2に示すように円筒状の外装管52の前部に掘削室2が設けられ、この掘削室2の前方に掘削カッター3が装着されている。掘削カッター3は、外装管52内に設けられた駆動モーター4で駆動回転される。更に、掘削カッター3の回転軸5には、作泥注入口6が開口されている。この作泥注入口6には、作泥ホース7の先端部が取り付けられている。この作泥ホース7の基端部は、地上34側に延出され、作泥プラント45に連結されている。この作泥プラント45から作泥材が作泥ホース7を経て作泥注入口6に送られ、作泥注入口6から掘削カッター3の前方に作泥材を噴出する。
外装管52の内部には、掘削室2と、この掘削室2の後方空間との間を仕切る隔壁8が配設されている。この隔壁8には、外装管52の軸心方向に沿って排泥土口9が開口されている。この排泥土口9には、排泥土導入管10の先端部が連通状に接続されている。
更に、隔壁8には、排泥土口9の前方側に掘削室ゲート11が設けられている。この掘削室ゲート11は、図6に示すように羽根状の回動部材11aと、電動モーター、あるいは油圧ジャッキ等の機内装置11bとを有する。そして、回動部材11aが図6中に実線で示す開位置と、同図中に点線で示す閉位置とに回動駆動され、排泥土口9を開閉可能である。
また、外装管52の内部には、掘削室2の後方空間に泥土排出制御部13が配置されている。この泥土排出制御部13は、箱状の排泥土収納部14と、二重シリンダーポンプ部15と、エアーバランスバルブ16とから構成されている。
図2に示すように排泥土収納部14の上部には、上部管連通部14a、下部には、下部管連通部14bがそれぞれ形成されている。排泥土導入管10の基端部は、排泥土収納部14の上部管連通部14aの前面壁に連結されている。排泥土収納部14の下部管連通部14bの後面壁には、排泥土を地上側に搬送する排泥土搬送管12の先端部が連結されている。これにより、排泥土導入管10と排泥土搬送管12との間に泥土排出制御部13が配置されている。
また、排泥土収納部14の下部の前面壁には、排泥土搬送管12と対向配置される状態で、二重シリンダーポンプ部15が連結されている。この二重シリンダーポンプ部15は、可動シリンダー24と、排泥土圧送ピストン25とを備える。可動シリンダー24は、油圧式、あるいは空気圧式によって作動し、排泥土収納部14内を前後方向へ移動する。排泥土圧送ピストン25は、可動シリンダー24内を前後方向に移動する。
ここで、可動シリンダー24は、排泥土収納部14内を前後方向へ移動させることで排泥土搬送管12と排泥土収納部14との連通を閉塞、あるいは開放することが可能となる。
また、排泥土圧送ピストン25は、可動シリンダー24内を前後方向に移動することで排泥土収納部14内の掘削土砂を排泥土搬送管12の方向に圧送して押し出すことができる。
エアーバランスバルブ16は、排泥土収納部14と排泥土搬送管12との間に設けられている。このエアーバランスバルブ16は、外殻の管状ケーシング16aと、この管状ケーシング16aの中に内蔵された円筒状ゴム16bと、を有する。円筒状ゴム16bは、通常状態では自らの締め込み力により内側に寄って円筒状ゴム16bの筒内を閉塞する閉方向に締め込まれた状態で保持される(図3A〜3C参照)。そして、排泥土圧送ピストン25からの圧送圧により、円筒状ゴム16bの締め込み力に抗して円筒状ゴム16bの筒内を開く方向に押し広げて弾性変形する構造である(図3D参照)。掘削土砂の押出後は、エアーバランスバルブ16内の円筒状ゴム16bの締め込み力で円筒状ゴム16bは自ら閉まる。
また、排泥土収納部14には、上下方向の中間位置に礫係留用としてのスクリーン21が水平方向に配置されている。これにより、排泥土収納部14の内部空間には、スクリーン21の上側に礫係留部14cが形成されている。さらに、排泥土収納部14には、礫係留部14cに隣接して礫回収箱20が並設されている。礫係留部14cと礫回収箱20との間には、スクリーン21上に溜まった礫等を礫回収箱20に取り出すための礫取り出しゲート22が開閉可能に設けられている。
また、排泥土導入管10と連通される排泥土収納部14の上端には、空気バルブ17が設けられると共に、導入パイプ18の一端が連結されている。この導入パイプ18の他端は、作泥ホース7と連通されている。導入パイプ18には、作泥バルブ19Bが介設されている。さらに、作泥ホース7には、作泥バルブ19Aが設けられている。
また、排泥土搬送管12の基端部は、図1に示すように立坑31内に延出され、この立坑31内から地上34に設置された吸引排泥装置37の吸引タンク35に連結されている。立坑31内の排泥土搬送管12には、空気バルブ17Aが配置されている。
ここで、二重シリンダーポンプ部15からの圧送による掘削土砂は、排泥土搬送管12の立坑31内に配置される空気バルブ17Aまで圧送され、続いて、地上34側の吸引タンク35へ回収される構成とされている。これにより、掘進機1によって掘削される排泥は、排泥土導入管10と、排泥土収納部14と、排泥土搬送管12とを順次経由して吸引タンク35へ回収される。
更に、排泥土搬送管12には、掘進機1側から吸引タンク35に向けて、一定間隔ごとに後述する詰まり検査用の閉塞箇所特定機構56を構成する空気バルブ17Bが複数個設けられている。
また、図1および図8Aに示すように地上34に設置された作泥プラント45は、泥水処理機39と給泥水パイプ40で連通されている。更に、泥水処理機39には、還流ライン41の一端が連結されている。この還流ライン41には、送泥ポンプ42と、排泥ポンプ43とが配置される。
還流ライン41の中途部には、連結管46の一端が連結されている。この連結管46の他端は、排泥土搬送管12の中途部に連結されている。この連結管46には、管路切換え用の第1切換えバルブ44が介設されている。さらに、排泥土搬送管12には、管路切換え用の第2切換えバルブ44Aが介設されている。そして、これらの第1切換えバルブ44と、第2切換えバルブ44Aとのバルブ切換え操作により、排泥土搬送管12と、還流ライン41との間の断続状態が切換え可能になっている。
次に、図3A〜3Dを参照して実施形態の泥濃式推進工法に用いる掘進機1の泥土排出制御の動作について説明する。
掘進機1の推進開始時には、図3Aに示すように、二重シリンダーポンプ部15は、可動シリンダー24を排泥土圧送ピストン25とともに排泥土収納部14内に移動させる(第1工程)。これにより、可動シリンダー24で排泥土収納部14内を閉塞する。このとき、エアーバランスバルブ16は、円筒状ゴム16bが自らの締め込み力により閉状態で保持されている。エアーバランスバルブ16の空気圧は、掘削室2と同圧の地下水圧+0.02〜0.05MPaである。
次に、図3Bに示すように、可動シリンダー24を排泥土圧送ピストン25とともに同時に掘進機1の前側に移動させ、排泥土収納部14より掘進機1の前側に引き込む(第2工程)。この時、エアーバランスバルブ16の空気圧は、掘削室2と同圧の閉状態とする。
これにより、排泥土導入管10内の掘削土砂Aは、掘削室2内の圧力によって排泥土導入管10内に押し出されて排泥土収納部14に充填される。
次に、図3Cに示すように、可動シリンダー24のみを排泥土収納部14内に押し出して、排泥土収納部14内を閉塞する。このとき、排泥土圧送ピストン25は、排泥土収納部14の外側に保持されている(第3工程)。
その後、図3Dに示すように、排泥土圧送ピストン25を排泥土収納部14内に押し出す。この排泥土圧送ピストン25の押し出し動作により、排泥土収納部14内の掘削土砂Aを排泥土搬送管12側に押し込む。
この時、掘削土砂Aからの押圧力により、エアーバランスバルブ16の円筒状ゴム16bを押し広げる。これにより、掘削土砂Aは、排泥土搬送管12側へ移動する。このとき、排泥土の押出圧は、5〜10MPa程度で、エアーバランスバルブ16の空気圧は、掘削室2内の圧力と同圧の0.1〜0.2MPa程度である。そのため、掘削土砂Aは、排泥土搬送管12側へ簡単に押出される。掘削土砂Aの押出後は、エアーバランスバルブ16内の円筒状ゴム16bの締め込み力で円筒状ゴム16bは自ら閉まる。
これにより、排泥土収納部14内に充填される一定量の掘削土砂Aを排泥土搬送管12内に押し込むことが可能となる。したがって、本実施形態では、エアーバランスバルブ16の開閉動作と、可動シリンダー24および排泥土圧送ピストン25との相互作用により、一定量の掘削土砂を排泥土収納部14内から排泥土搬送管12へ間欠的に排出する定量押出し機構55が形成されている。
その後、図3Bに示すように、再び可動シリンダー24と排泥土圧送ピストン25を同時に掘進機1の前側に移動させ、排泥土収納部14より掘進機1の前側に引き込む。これにより、排泥土導入管10側から常に一定量の掘削土砂Aが排泥土収納部14に充填される。
このようにして、一定量の掘削土砂Aを排泥土収納部14内に取り込み、排泥土圧送ピストン25によって排泥土搬送管12内に押し込むことを繰り返すことで、排泥土搬送管12はある程度の長さが掘削土砂Aで充填される。
これにより、排泥土搬送管12内の掘削土砂Aは、二重シリンダーポンプ部15で立坑31内に配置された空気バルブ17Aまで圧送される。その後は、空気バルブ17Aからの給気と吸引排泥装置37の吸引ブロアー36による吸気によって吸引されながら掘削土砂Aは、地上34へと搬送される。
この場合に、排泥土搬送管12は、掘削室2の室圧とバランスを保てることでエアーバランスバルブ16の空気圧は、ほとんどゼロの開状態とすることができる。
また、排泥土搬送管12内が空の状態の時は、エアーバランスバルブ16の空気圧は、掘削室2と同圧の閉状態である。そして、排泥土導入管10内へ掘削土砂Aが充填されるに従って図示しない空気圧調整装置で低くする。
なお、排泥土導入管10の内径は掘進機1の外径の1/4程度とし、可動シリンダー24の内径と排泥土導入管10の内径は、ほぼ同径とすることが望ましい。
次に、図4A〜4Dを参照して実施形態の泥濃式推進工法に用いる掘進機1において、礫取出しの作業について説明する。
まず、図4Aに示すように、排泥土導入管10内に取り入れられた掘削土砂Aのうち排泥土搬送管12の内径の1/2より大きい礫Cは、排泥土収納部14のスクリーン21で、礫係留部14c内に保持する(第1工程)。これにより、排泥土搬送管12の内径の1/2より大きい礫Cが、排泥土収納部14の礫係留部14cよりも下側の空間内に侵入しないようにする。このとき、礫取り出しゲート22は閉じた状態で保持される。
ここで、礫係留部14c内に礫Cが多く溜まり、二重シリンダーポンプ部15による掘削土砂Aの取込量が悪くなった時点で、掘削室ゲート11を閉めて空気バルブ17を開ける。そして、礫係留部14cのスクリーン21を通過する掘削土砂Aを二重シリンダーポンプ部15の作動により排泥土搬送管12内へ押し出す。
更に、図4Bに示すように、礫取り出しゲート22を開けて礫係留部14c内の礫Cを礫回収箱20に排出する(第2工程)。このようにして、礫Cを排出した後は、図4Cに示すように、礫取り出しゲート22を閉め、作泥バルブ19Bを開けて作泥材を礫係留部14c内に充填させて空気バルブ17を閉める(第3工程)。この作泥材の充填で掘削室2と排泥土導入管10内を同圧とした後に、図4Dに示すように、掘削室ゲート11を開けて掘進を再開する(第4工程)。
そこで、上記構成の本実施形態の掘進機1では、次の効果を奏する。すなわち、二重シリンダーポンプ部15の可動シリンダー24で掘削土砂を遮断することで高深度の場合の高圧力に対して十分に耐えることが可能となる。
また、排泥土収納部14内に収納される一定量の掘削土砂を排泥土圧送ピストン25で、確実に排泥土搬送管12へと送り出すことが可能となる。
さらに、本実施形態の掘進機1では、掘削カッター3が駆動回転自在に取り付けられた隔壁8によって形成される掘削室2によって、掘削カッター3を回転させ、地山の土砂と作泥材を混合しながら地山に一定の圧力を加えることが可能となる。
また、隔壁8に形成される排泥土口9に連通状に接続される排泥土導入管10によって、掘削室2内で形成される排泥土が排泥土口9を通して排泥土導入管10内へ搬送される。
また、排泥土導入管10の他端が上部に連通状に接続され、下部に排泥土搬送管12に連通状に接続される排泥土収納部14によって、排泥土が排泥土導入管10を通して排泥土収納部14内に収納され、かつ排泥土搬送管12を通して搬出可能となる。
また、排泥土収納部14と排泥土搬送管12との間に設けられるエアーバランスバルブ16によって、排泥土収納部14と排泥土搬送管12の連通を自在に閉塞することが可能となる。
また、排泥土収納部14内を出し入れ自在に取り付けられ、排泥土導入管10と排泥土搬送管12との連通を自在に遮断可能とされる筒状の可動シリンダー24によって、排泥土収納部14内に一定量の排泥土を収納することが可能となる。
また、可動シリンダー24内を排泥土搬送管12の軸心方向へ前後可動可能とされる排泥土圧送ピストン25によって、排泥土収納部14内の一定量の排泥土を排泥土搬送管12内へ押し出すことが可能となる。
また、本発明に係る泥濃式推進工法に用いる掘進機1において、排泥土口9が開閉可能とされる場合には、掘削室2から排泥土口9を通して排泥土導入管10内へ搬送される排泥土を遮断することが可能となる。
また、本発明に係る泥濃式推進工法に用いる掘進機1において、排泥土収納部14が礫係留用のスクリーン21を有する場合には、排泥土導入管10内に取り入れられた掘削土砂のうち大きい礫は、スクリーン21で排泥土収納部14の礫係留部14cの下側の空間内に侵入しないようにすることが可能となる。
また、本発明に係る泥濃式推進工法に用いる掘進機1において、排泥土収納部14が排泥土導入管10内に作泥を注入可能に接続された作泥バルブ19Bを有する場合には、作泥材を活用して掘削室2と排泥土導入管10内の圧力のバランスを調整することが可能となる。
ここで、産廃減量のためシルト、粘土含有量が25〜35%以上の地山土質の場合は、立坑31内の空気バルブ17Aを開とし、その他の横坑38、立坑31内に設置された数個の空気バルブ17Bは全て閉とする。この状態で、掘削土砂Aを立坑31の空気バルブ17Aまで圧送し、空気バルブ17Aから地上までは吸引排泥装置37で吸引タンク35に回収・処理させる。
この吸引排泥を行う工程において横坑38の排泥土搬送管12が礫等で閉塞した場合に、推進を停止し、排泥土搬送管12内の閉塞場所を検出する作業を行う。この検出作業時には、二重シリンダーポンプ部15を停止して立坑31側から掘進機1側に向けて一定間隔で設置した数個の空気バルブ17Bを順次、開いて行く。
このときに、空気の吸い込みがない空気バルブ17Bがあれば、この空気バルブ17Bより立坑31側の直近の空気バルブ17Bとの間の排泥土搬送管12内が詰まっていることが検出される。
そこで、この排泥土搬送管12を取り外して詰まっている礫等を除去することで、閉塞を解除することが可能となる。この際に泥状掘削土が横坑38内に流出するが吸引排泥装置37で地上の吸引タンク35に回収・処理することができる。
また、掘削土質がシルト・粘土の含有率が25〜35%以下の砂・砂礫の場合は、産廃減量化のため図8Aに示すように、第1切換えバルブ44を開とし、第2切換えバルブ44Aを閉とする状態に切換え制御する。これにより、排泥土搬送管12と還流ライン41とを連通させる。この場合は、掘進機1から圧送された液状掘削土Dを還流ライン41内を流れる還流泥水Eと合流させて泥水処理機39に供給する。この泥水処理機39では、土砂と還流泥水に分級し、泥水の一部は作泥プラント45に分配されてベントナイト等で調整したのち作泥材として作泥ホース7を利用して掘進機1に送られる。
液状掘削土Dが還流泥水Eと合流したら排泥ポンプ43の回転を上げて還流ライン41の管内流速が一定以上となるように調整する。
また、泥水処理機39を作動し、送泥ポンプ42と排泥ポンプ43を作動して還流ライン41の管内流速が一定以上になった場合には、第1切換えバルブ44を開とし、第2切換えバルブ44Aを閉とする状態に切換え制御する。この後、掘進機1、作泥プラント45、元押しジャッキ(図示せず)を作動させて掘進作業が進められる。
なお、掘進作業中に排泥土搬送管12が礫等で閉塞した場合は、掘進作業を中止し、排泥土搬送管12の閉塞場所を検出する作業が行われる。この作業時には、第1切換えバルブ44を閉とした後、第2切換えバルブ44Aを開とする。
この状態で、吸引ブロアー36を作動させる。続いて、詰まり検査用の複数の空気バルブ17Bを使用して詰まり検査を行う。このとき、立坑側の空気バルブ17Bから順次、掘進機1に向かって空気バルブ17Bを開けていきながら排泥土搬送管12内の土砂を地上34の吸引タンク35に送り込む。
ここで、空気バルブ17Bが吸わない箇所を見つけたら、その空気バルブ17Bと直前の空気バルブ17Bとの間の排泥土搬送管12が閉塞していることが検出される。この閉塞部分で排泥土搬送管12を外して閉塞を解除した後に復旧する。このとき、流出した液状土は、吸引タンク35まで吸い上げる。
また、掘削土質が砂、砂礫からシルト、粘土の土質に変化した場合は、掘進機1の掘進作業を停止した後、泥水処理機39と、送泥ポンプ42と、排泥ポンプ43とを停止する。
そして、図8Bに示すように、第1切換えバルブ44を閉じ、第2切換えバルブ44Aを開にして、立坑31の空気バルブ17Aを開として吸引ブロアー36を作動させた後に掘進機1による掘進作業を再開する。ここで、立坑31の空気バルブ17Aまで圧送された掘削土砂は、空気バルブ17Aからの給気の空気圧と共に、吸引ブロアー36からの吸引力により吸引タンク35に搬送される。
このようにして、圧送と吸引排泥を組み合わせることで、高深度立坑での排泥処理が可能となり、排泥土搬送管12が礫等で閉塞した場合には、前記図8Aで詳述した方法により容易に解除することが可能となる。
なお、吸引排泥方式の特徴は、圧送排泥管のプラグ(土の集団)とプラグの間に空気の層を多く入れ込むことで高深度の立坑でも土の搬出が可能である。この場合、空気の層が長くなると処理量が減少することから圧送と吸引の境界位置は各々の排泥処理量がバランスするよう空気バルブの取付け位置を決める必要がある。
なお、本実施の形態では、排泥土口9が開閉可能とされるものであるが、必ずしも開閉可能とする必要性はない。しかし、掘削室2から排泥土口9を通して排泥土導入管10内へ搬送される排泥土を遮断することが可能となるという点において、開閉可能とすることが望ましい。
また、本実施の形態では、排泥土収納部14が礫係留用としてスクリーン21を有するものであるが、必ずしもスクリーン21を設ける必要性はない。しかし、排泥土搬送管12の内径の1/2より大きい礫等によって排泥土の搬送に支障をきたすことを未然に防止するという点において、スクリーン21を設けることが望ましい。
また、本実施の形態では、排泥土収納部14が、排泥土導入管10内に作泥材を注入可能に接続された作泥バルブ19Bを有するものであるが、必ずしも作泥バルブ19Bを設ける必要性はない。しかし、作泥材を活用して掘削室2と排泥土導入管10内の圧力のバランスを調整することで掘削土砂の導入をスムーズに行えるという点において作泥バルブ19Bを設けることが望ましい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…掘進機、2…掘削室、3…掘削カッター、4…駆動モーター、5…回転軸、6…作泥注入口、7…作泥ホース、8…隔壁、9…排泥土口、10…排泥土導入管、11…掘削室ゲート、11a…回動部材、11b…機内装置、12…排泥土搬送管、13…泥土排出制御部、14…排泥土収納部、14a…上部管連通部、14b…下部管連通部、14c…礫係留部、15…二重シリンダーポンプ部、16…エアーバランスバルブ、16a…管状ケーシング、16b…円筒状ゴム、17…空気バルブ、17A…空気バルブ、17B…空気バルブ、18…導入パイプ、19A…作泥バルブ、19B…作泥バルブ、20…礫回収箱、21…スクリーン、22…礫取り出しゲート、24…可動シリンダー、25…排泥土圧送ピストン、30…排泥処理システム、31…立坑、32…立坑壁、33…地中、34…地上、35…吸引タンク、36…吸引ブロアー、37…吸引排泥装置、38…横坑、39…泥水処理機、40…給泥水パイプ、41…還流ライン、42…送泥ポンプ、43…排泥ポンプ、44…第1切換えバルブ、44A…第2切換えバルブ、45…作泥プラント、46…連結管、51…坑口、52…外装管、55…定量押出し機構、56…閉塞箇所特定機構、101…排泥土取り込み口、102…エアーピンチバルブ、103…排泥ピストン、104…排泥シリンダー、105…吸気バルブ、106…排泥土搬送管、107…吸気バルブ、108…エアーピンチバルブ。
本発明に係る泥濃式推進工法に用いる掘進機は、掘削室と、排泥土口と、排泥土導入管と、排泥土搬送管と、泥土排出制御部とを備える。前記掘削室は、掘削カッターが駆動回転自在に取り付けられた隔壁によって形成される。前記排泥土口は、前記隔壁に開口される。前記排泥土導入管は、一端が前記排泥土口に連通され、前記掘削室内の掘削土砂を排出する。前記排泥土搬送管は、前記掘削土砂を地上へ搬送する。前記泥土排出制御部は、前記排泥土導入管と前記排泥土搬送管との間に配設され、前記排泥土導入管から前記排泥土搬送管への泥土の排出を制御する。前記泥土排出制御部は、排泥土収納部と、エアーバランスバルブと、可動シリンダーと、排泥土圧送ピストンとを備える。前記排泥土収納部は、上部に前記排泥土導入管の他端が連通される上部管連通部、下部に前記排泥土搬送管と連通される下部管連通部がそれぞれ形成され、前記掘削土砂を収納する。前記エアーバランスバルブは、前記排泥土収納部と前記排泥土搬送管との間に設けられ、管状ケーシングとこの管状ケーシングの中に内蔵された円筒状ゴムと、を有し、通常状態では前記円筒状ゴムは、自らの締め込み力により内側に寄って前記円筒状ゴムの筒内を閉塞する閉方向に締め込まれた状態で保持され、前記円筒状ゴムに作用する圧送圧により、前記円筒状ゴムの締め込み力に抗して前記円筒状ゴムの筒内を開く方向に押し広げて弾性変形する。前記可動シリンダーは、前記排泥土収納部の下部における前記排泥土搬送管と対向する位置に前記排泥土収納部内に出し入れ可能に取り付けられ、前記排泥土収納部内に挿入されることで前記排泥土収納部内と前記排泥土導入管との連通を遮断する遮断状態と、前記排泥土収納部内から引き出されることで前記排泥土収納部内と前記排泥土導入管とを連通させる連通状態と、に切換える。前記排泥土圧送ピストンは、前記可動シリンダー内を軸方向へ移動可能である。そして、前記エアーバランスバルブの前記円筒状ゴムの変形動作と、前記可動シリンダーおよび前記排泥土圧送ピストンとの相互作用により、一定量の前記掘削土砂を前記排泥土収納部内から前記排泥土搬送管へ間欠的に排出する定量押出し機構を有する。

Claims (7)

  1. 掘削カッターが駆動回転自在に取り付けられた隔壁によって形成される掘削室と、
    前記隔壁に開口される排泥土口と、
    一端が前記排泥土口に連通され、前記掘削室内の掘削土砂を排出する排泥土導入管と、
    前記掘削土砂を地上へ搬送する排泥土搬送管と、
    前記排泥土導入管と前記排泥土搬送管との間に配設され、前記排泥土導入管から前記排泥土搬送管への泥土の排出を制御する泥土排出制御部とを備え、
    前記泥土排出制御部は、上部に前記排泥土導入管の他端が連通される上部管連通部、下部に前記排泥土搬送管と連通される下部管連通部がそれぞれ形成され、前記掘削土砂を収納する排泥土収納部と、
    前記排泥土収納部と前記排泥土搬送管との間に設けられ、管状ケーシングとこの管状ケーシングの中に内蔵された円筒状ゴムと、を有し、通常状態では前記円筒状ゴムは、自らの締め込み力により内側に寄って前記円筒状ゴムの筒内を閉塞する閉方向に締め込まれた状態で保持され、前記円筒状ゴムに作用する圧送圧により、前記円筒状ゴムの締め込み力に抗して前記円筒状ゴムの筒内を開く方向に押し広げて弾性変形するエアーバランスバルブと、
    前記排泥土収納部の下部における前記排泥土搬送管と対向する位置に前記排泥土収納部内に出し入れ可能に取り付けられ、前記排泥土収納部内に挿入されることで前記排泥土収納部内と前記排泥土導入管との連通を遮断する遮断状態、前記排泥土収納部内から引き出されることで、前記排泥土収納部内と前記排泥土導入管とを連通させる連通状態に切換える可動シリンダーと、
    前記可動シリンダー内を軸方向へ移動可能な排泥土圧送ピストンとを備え、
    前記エアーバランスバルブの前記円筒状ゴムの変形動作と、前記可動シリンダーおよび前記排泥土圧送ピストンとの相互作用により、一定量の前記掘削土砂を前記排泥土収納部内から前記排泥土搬送管へ間欠的に排出する定量押出し機構を有する泥濃式推進工法に用いる掘進機。
  2. 前記定量押出し機構は、前記エアーバランスバルブの前記円筒状ゴムが閉方向に締め込まれた状態で、前記可動シリンダーを前記排泥土収納部内に突出させて、前記排泥土収納部内を遮断する状態、前記排泥土圧送ピストンを前記可動シリンダー内に突出させる状態にそれぞれ移動させた第1の切替位置と、
    前記エアーバランスバルブの前記円筒状ゴムが閉方向に締め込まれた状態で、前記排泥土圧送ピストンを収納した前記可動シリンダーを前記排泥土収納部内から前記泥土排出制御部へ引き込んだ状態に、それぞれ移動させて前記排泥土導入管から前記排泥土収納部内に前記掘削土砂を導入する第2の切替位置と、
    前記エアーバランスバルブの前記円筒状ゴムが閉方向に締め込まれた状態で、前記排泥土圧送ピストンを前記可動シリンダー内に引き込んだ位置で保持した状態で、前記可動シリンダーを前記排泥土収納部内に突出させて前記排泥土収納部内を遮断する状態に移動させた第3の切替位置と、
    前記エアーバランスバルブの前記円筒状ゴムが閉方向に締め込まれた状態で、前記可動シリンダーを前記排泥土収納部内に突出させて前記排泥土収納部内を遮断する位置で保持した状態で、前記排泥土圧送ピストンを前記可動シリンダー内に突出させることで、前記エアーバランスバルブの前記円筒状ゴムが前記排泥土圧送ピストンの圧送圧により開く方向に押し広げる状態となり、前記排泥土収納部内に充填される一定量の前記掘削土砂を前記排泥土搬送管内に押し込む第4の切替位置と、
    を順次切り替える請求項1に記載の泥濃式推進工法に用いる掘進機。
  3. 前記排泥土口は、開閉可能な掘削室ゲートを有する
    請求項1または2に記載の泥濃式推進工法に用いる掘進機。
  4. 前記排泥土収納部は、前記上部管連通部と対応する前記排泥土収納部の上部空間に前記掘削土砂のうち前記排泥土搬送管の内径の1/2より大きい礫の侵入を防止する礫係留用のスクリーンと、前記上部空間における前記上部管連通部との対向面側に前記スクリーン上に溜まる前記礫を前記排泥土導入管の外へ排出する開閉可能な礫取り出しゲートとを有し、
    前記礫取り出しゲートを開けて前記礫を前記排泥土導入管の外へ排出する礫排出機構を備える
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の泥濃式推進工法に用いる掘進機。
  5. 前記掘削カッターは、回転軸に前記掘削カッターの前方に作泥材を噴出するための作泥注入口が開口され、前記作泥注入口に前記作泥材を供給する作泥材供給路が連結されるとともに、
    前記排泥土収納部は、前記作泥材供給路に連結される導入パイプに介設され、前記排泥土導入管内に前記作泥材を注入可能に接続された作泥バルブを有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の泥濃式推進工法に用いる掘進機。
  6. 前記排泥土搬送管に前記排泥土収納部側から地上側に向けて、複数の空気バルブが一定間隔ごとに設けられ、
    前記排泥土搬送管が閉塞した場合に、前記複数の空気バルブを順次開くことで空気の吸い込みがない前記空気バルブを検出して前記排泥土搬送管内での閉塞箇所を特定するための閉塞箇所特定機構を有する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の泥濃式推進工法に用いる掘進機。
  7. 前記作泥材供給路は、地上に設置された作泥プラントに連通状に接続され、
    前記作泥プラントは、地上に設置された泥水処理機と給泥水パイプで連通状に接続され、
    更に、前記泥水処理機は、還流ラインが設けられ、
    前記還流ラインに送泥ポンプと排泥ポンプとが配置されると共に、前記排泥土搬送管と前記還流ラインとを連通状に接続可能な構成とされ、
    泥水還流による排泥と吸引による排泥を選択できる切換えバルブを有する
    請求項5に記載の泥濃式推進工法に用いる掘進機。
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