JP6639360B2 - 掘進機における排泥制御装置 - Google Patents

掘進機における排泥制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6639360B2
JP6639360B2 JP2016171948A JP2016171948A JP6639360B2 JP 6639360 B2 JP6639360 B2 JP 6639360B2 JP 2016171948 A JP2016171948 A JP 2016171948A JP 2016171948 A JP2016171948 A JP 2016171948A JP 6639360 B2 JP6639360 B2 JP 6639360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mud
sludge
soil
excavator
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016171948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018035640A (ja
JP2018035640A5 (ja
Inventor
政弘 紙永
政弘 紙永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Airec Engineering Corp
Original Assignee
Airec Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Airec Engineering Corp filed Critical Airec Engineering Corp
Priority to JP2016171948A priority Critical patent/JP6639360B2/ja
Publication of JP2018035640A publication Critical patent/JP2018035640A/ja
Publication of JP2018035640A5 publication Critical patent/JP2018035640A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6639360B2 publication Critical patent/JP6639360B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

本発明は、掘進機における排泥制御装置に関する。詳しくは産業廃棄物を減量するための排泥処理システムに用いる掘進機における排泥制御装置に係るものである。
従来より、地下に管路を敷設する場合には、発進立坑内に元押装置を設置して到達立坑に向って地中を掘進機により掘削しながら順次敷設管を押し込んでいく機械式密閉型推進工法がある。
この機械式密閉型推進工法は泥土圧式、泥濃式、泥水加圧式の推進工法に大別されている。
この中で、泥濃式推進工法は、掘進機や排泥処理システム等がシンプルなこともあり、工事費は比較的安価であり、急曲線推進、長距離推進に向いているので下水道等の推進工事で採用ケースが多い。しかし、土質の種類によっては、産業廃棄物の処理量が多くなることと、高水圧地盤に対応できないという欠点がある。
一般に土質は粒径の小さい順に粘土(0.005mm以下)、シルト(0.005〜0.074mm)、砂(0.074〜2mm)、礫(2mm以上)と呼ばれる土粒子が混ざり合って構成されているが、土質の呼び方は土粒子の最も多い土粒子で称されている。
ここで、土質別における泥濃式工法の産業廃棄物の処理量は、掘削土量に対し粘土・シルト土で最小150%程度となり、砂礫では最大250%程度となる。このように砂礫土では産業廃棄物の処理量がかなり多くなる。その原因は粘土・シルト土の施工では掘削室の中で掘削土に作泥材となる水に近い泥水を50〜100%程度加えて攪拌すると排泥制御可能な液状泥土となる。
しかし砂礫の掘削土を液状泥土にするには作泥材となるベントナイト・粘土等を多く含む高濃度泥水を100〜150%程度加える必要がある。通常、泥濃式の排泥処理システムは排泥制御装置から排出された液状泥土を吸引処理システムで地上まで吸い上げて排泥タンクに貯留し、全量を産業廃棄物処分する。
例えば、泥濃式の排泥土を泥水加圧式の環流処理システムで処理すると土砂と泥水に分離される。粘土・シルト土での分離発生量は掘削土量に対する割合として土砂が10〜20%程度で、泥水としては最大400%を超える量となり、泥水は全て産業廃棄物となる。
また、砂礫土では土砂が90%程度で、泥水は10〜20%程度(余剰泥水の一部を作泥材として利用)となり泥水は全て産業廃棄物となる。
上記から判断すると産廃を減量するには土質により排泥処理法を選択し、粘土、シルト分が多い土質では吸引システムとし粘土シルト分が少ない土質では環流システムとするのがベストである。
ここで、泥濃式推進工法の排泥処理を従来の吸引システムで行った場合と、環流システムで行った場合の産廃処分量が同じくらいになるのは計算上、粘土、シルトの細粒分が25〜35%程度混入するシルト混じり砂礫土となる。
また、泥濃式推進工法における排泥制御装置では、掘削土量の50〜150%程の作泥材(20μm以下のベントナイト主体)を添加して掘削土を液状泥土化し、エアーピンチバルブの開閉のみで制御するので排泥土は不規則に断続して排土される。
更に、泥濃式では、地下圧の高い地盤を推進するとき、掘削室の圧力が高くなり、地下水圧が0.1Mpaを超える付近からエアーピンチバルブにおける1回分の排出量がかなり多くなる欠点がある。この場合、掘削室圧が地下水圧より低くなり掘削切羽が不安定となる。
そこで本発明者は、泥濃式として平成12年10月16日に、発明の名称「掘進機における泥土排出制御装置」を出願した(特許文献1とする。)。
具体的には、図9に示すように、掘削機のカッター部後方の排泥土取り込み口101に、その一端が連通状に配置された第1エアーピンチバルブ102と、第1エアーピンチバルブ102の他端に連通状に連結された可動式の排泥ピストン103が内包された排泥シリンダー104とから構成されている。
また、排泥シリンダー104には第1の吸気バルブ105が設置され、排泥シリンダー104に第2エアーピンチバルブ108が連通状に設置されている。更に、第2エアーピンチバルブ108に排泥土搬送管106及び、第2の吸気バルブ107が連通状に設置された構成とされている。
このような構成の泥土排出制御装置では、第1エアーピンチバルブ102と第2エアーピンチバルブ108間に可動式の排泥ピストン103を内包した排泥シリンダー104を設けることで、第2エアーピンチバルブ108から大気圧に排出された泥土は排泥土搬送管106から吸引排土される。
特許第4460136号特許公報
前記特許文献1に記載された発明では、第1の吸気バルブと第2吸気バルブとの相互作用によって吸引式の排泥処理システムに適用するものである。しかし、泥水を環流させる環流式の排泥処理システムでは、第2エアーピンチバルブに排泥土搬送管が配置されているために泥水が第2エアーピンチバルブで遮られることになり環流式に対応させることはできない。
また、前記特許文献1に記載された発明では、排泥制御装置から排出された液状泥土を吸引処理システムで地上まで吸い上げて排泥タンクに貯留するシステムとなるために、全量が産業廃棄物処分となる恐れがある。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、泥濃式推進工法での吸引式、あるいは環流式の排泥処理システムを可能とする掘進機における排泥制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明に係る掘進機における排泥制御装置は、掘削カッターが駆動回転自在に取り付けられた隔壁によって形成される掘削室と、隔壁に開口される排泥土口と、掘削カッターの前方に作泥を放出するための作泥注入口が開口された泥濃式の掘進機において、一端が排泥土口に連通状に接続されたエアーピンチバルブと、エアーピンチバルブの他端に、上部が連通状に接続され、下部に排泥土搬送管に連通状に接続される中空状の排泥土収納部と、排泥土収納部外部に設置され、エアーピンチバルブの他端に向けて排泥土収納部内を出し入れ自在に取り付けられ、かつエアーピンチバルブと連通自在とされる閉塞シリンダーと、閉塞シリンダー内を前後可動可能とされる閉塞ピストンとから構成される二重シリンダー部と、排泥土収納部の上端に、排泥土収納部内と連通状に接続された空気、あるいは泥水流入用としての流入口とを備える。
ここで、一端が排泥土口に連通状に接続されたエアーピンチバルブによって、掘進機で掘削された排泥土の排泥土口からの排出を制御することが可能となる。
また、エアーピンチバルブの他端に、上部が連通状に接続され、下部に排泥土搬送管に連通状に接続される中空状の排泥土収納部によって、掘削時における掘削室圧に影響を受けない状態で排泥土を収納することが可能となる。
また、排泥土収納部外部に設置され、エアーピンチバルブの他端に向けて排泥土収納部内を出し入れ自在に取り付けられ、かつエアーピンチバルブと連通自在とされる閉塞シリンダーによって、エアーピンチバルブを開放することで閉塞シリンダー内に一定量の排泥土を取り入れることが可能となる。
また、閉塞シリンダー内を前後可動可能とされる閉塞ピストンによって、閉塞ピストンを閉塞シリンダー内に押し出すことでエアーピンチバルブを開放しても排泥土の流出を遮断することが可能となる。
また、排泥土収納部の上端に、排泥土収納部内と連通状に接続された空気、あるいは泥水流入用としての流入口によって、排泥土収納部に空気流を生じさせて排泥土を排泥土搬送管より吸気搬送する吸引システムと、泥水を環流させながら排泥土を搬送させる環流システムとを併用することが可能となる。
また、本発明に係る掘進機における排泥制御装置において、流入口が、吸気バルブと環流バルブが設けられた送泥管とを有する場合には、送泥管に環流バルブが設けられた場合には、吸気バルブと環流バルブによる切替え操作によって吸引式、あるいは環流式による排泥土の搬送が可能となる。これにより、産業廃棄物を大幅に減量することが可能となる。
また、本発明の掘進機における排泥制御装置によれば、掘削土質の種類に応じて吸引式、あるいは環流式の排泥処理システムを使用することが可能となる。
本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機の一例を説明するための模式図である。 本発明を適用した排泥制御装置の一例を説明するための立体模式図である。 本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における泥土排出制御の第1工程を説明するための模式図(A)、本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における泥土排出制御の第2工程を説明するための模式図(B)、本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における泥土排出制御の第3工程を説明するための模式図(C)、本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における泥土排出制御の第4工程を説明するための模式図(D)及び、本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における泥土排出制御の第5工程を説明するための模式図(E)である。 本発明を適用した排泥制御装置の内部状態を説明するための模式図である。 本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機において推進区間がシルト・粘土の土質の場合における処理システムの一例を説明するための模式図である。 本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機において推進区間が砂・砂礫の土質の場合における処理システムの一例を説明するための模式図である。 本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機において推進区間の土質が変化する場合における処理システムの一例を説明するための模式図である。 本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機において図7における推進区間の土質がシルト・粘土の土質の場合の処理システムの一例を説明するための模式図(A)及び、本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機において図7における推進区間の土質が砂・砂礫の土質の場合の処理システムの一例を説明するための模式図(B)である。 従来の掘進機における排泥制御装置の一例を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら説明する。
図1は本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機の一例を説明するための模式図、図2は本発明を適用した排泥制御装置の一例を説明するための立体模式図である。
ここで示す掘進機1は、前部に掘削室2が設けられ、この掘削室2の前方に掘削カッター3が装着された構成とされている。
また、掘削カッター3は掘進機1内に設けられた駆動モーター4で駆動回転される構成とされている。更に、掘削カッター3の回転軸5に掘削カッター3の前方に作泥を放出するための作泥注入口6が開口された作泥ホース7が取り付けられている。
そして、掘削室2の隔壁8に排泥土口9が開口され、この排泥土口9に排泥土導入管10が連通状に接続されている。
ここで、排泥土導入管10と排泥土搬送管11との間に排泥制御装置12が連通状に配置されている。
この排泥制御装置12は、上部が排泥土導入管10と連通状とされる上部連結孔13と、下部が排泥土搬送管11と連通状とされる下部連結孔14が開口された排泥土収納部27と、この排泥土収納部27内に上部連結孔13方向に押し出し可能とされる二重シリンダー部16とから構成されている。
ここで、排泥土導入管10と排泥土収納部27の上部連結孔13との間にはエアーピンチバルブ15が設置され、排泥土導入管10から排泥土収納部27内に流入する排泥土を制御可能とする構成とされている。
このエアーピンチバルブ15は、例えば外殻の鋼管ケーシング(図示せず。)の中に円筒状のゴムが内蔵されていてケーシングとゴムの間に圧縮空気を注入するとゴムが内側に寄って掘削土の礫等を包み込むように閉まり、排気すると開くような構造となっている。
また、排泥土収納部27の上端には流入口17が連通状に接続されている。この流入口17の上端開口部18に吸気バルブ19が設けられると共に、流入口17の中途には送泥管20が分岐状に連結されている。
また、送泥管20は、流入口17との分岐箇所の手前に環流バルブ21が設けられ、基端は地上に設置された調整槽(図示せず。)に接続されている。
ここで、二重シリンダー部16は、排泥土収納部27内の上部連結孔13に対向する壁部22にシリンダー本体取付穴23が開口され、このシリンダー本体取付穴23に排泥土収納部27の外部よりシリンダー本体24が取り付けられている。
そして、シリンダー本体24内に油圧式、あるいはエアー式により排泥土収納部27内を前後方向へ可動させることで上部連結孔13と自在に連通状態とすることが可能となる閉塞シリンダー25が収納されている。
更に、閉塞シリンダー25内に油圧式、あるいはエアー式により閉塞シリンダー25内を前後方向に可動とされる閉塞ピストン26が収納されている。
なお、掘削土に5cm以上の玉石がある場合には、排泥土収納部27内を通過後の排泥土搬送管11で閉塞の可能性があるので、掘削室2内にクラッシャー装置2Aを設けるか、排泥土収納部27の下側部にスクリーン棒(図示せず。)を付けて5cm以上の玉石を除去する装置を設けることが望ましい。
また、環流式の場合、排泥土搬送管11の途中に排泥ポンプ(図示せず。)があるので排泥処理をスムーズに行うために25mm以下に粉砕可能なクラッシャー型混合機(図示せず。)を排泥土収納部27の出口に設ける。
更に、排泥土収納部27内及びクラッシャー型混合機のトラブルや点検のため排泥土収納部27の後方に環流バイパス(図示せず。)を設けることが望ましい。
次に、図3(A)は本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における泥土排出制御の第1工程を説明するための模式図、図3(B)は本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における泥土排出制御の第2工程を説明するための模式図、図3(C)は本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における泥土排出制御の第3工程を説明するための模式図である。
また、図3(D)は本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における泥土排出制御の第4工程を説明するための模式図及び、図3(E)は本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における泥土排出制御の第5工程を説明するための模式図である。
<吸引方式の排泥制御法>
図3(A)に示すように、吸引方式の場合には、環流バルブ21は閉の状態とされ、吸気バルブ19は開の状態とされている。
ここで、掘削が停止、または休止の状態では、エアーピンチバルブ15は閉の状態とされている。
また、閉塞シリンダー25と閉塞ピストン26は、シリンダー本体24内より押し出されてエアーピンチバルブ15を閉塞するような状態で接している。
そして、図3(B)に示すように、掘削開始して、掘削室(図示せず。)が地下水圧+0.04Mpa程度になったら、エアーピンチバルブ15を開くと同時に、図3(C)に示すように、閉塞ピストン26をシリンダー本体24内に引き込む。この時、掘削室の圧力が地下水圧+0.03Mpaを下回らないような速度に調整する。これにより、排泥土Aは閉塞シリンダー25内に取り込まれた状態となる。
次に、図3(D)に示すように、エアーピンチバルブ15を閉とし、閉塞シリンダー25内への排泥土Aの流入を遮断する。
そして、図3(E)に示すように、閉塞シリンダー25をシリンダー本体24内に引き込む。これにより、閉塞シリンダー25内の排泥土Aは排泥土収納部27内へ放出される。
このときに、図4に示すように、排泥土収納部27内では吸気バルブ19は開とされ、吸気バルブ19から排泥土搬送管11への空気流が生じていることから、排泥土収納部27内へ放出された排泥土Aは、排泥土搬送管11内へ吸引搬送される。
このようにして、前記図3(A)から(E)の1工程を繰り返すことで安定した排泥を行うことが可能となる。
なお、排土量は、掘進機の掘進速度に比例するので掘削室内の圧力が地下水圧+0.02〜0.05Mpaを外れないよう掘進速度に合わせて1工程の速度を調整する。このように掘削室内の圧力を地下水圧+0.02〜0.05Mpaを保つことで、掘削切羽は自立状態を保つことになる。
<環流方式の排泥制御法>
環流方式では、吸気バルブ19は閉の状態、環流バルブ21を開の状態とし、送泥管20からの泥水を排泥土収納部27内へ流入しながら排泥土搬送管11内へ流出される環流処理システムを作動させる。
ここで、図3(B)に示すように、掘削開始時に、掘削室(図示せず。)が地下圧+0.04Mpa程度になったら、エアーピンチバルブ15を開くと同時に、図3(C)に示すように、閉塞ピストン26をシリンダー本体24内に引き込む。この時、掘削室の圧力が地下水圧+0.03Mpaを下回らないような速度に調整する。これにより、排泥土Aは閉塞シリンダー25内に取り込まれた状態となる。
次に、図3(D)に示すように、エアーピンチバルブ15を閉とし、閉塞シリンダー25内への排泥土Aの流入を遮断する。
そして、図3(E)に示すように、閉塞シリンダー25をシリンダー本体24内に引き込む。これにより、閉塞シリンダー25内の排泥土Aは排泥土収納部27内へ放出される。
このときに、排泥土収納部27内に生じている泥水環流によって、排泥土収納部27内へ放出された排泥土Aは、排泥土搬送管11内へ泥水搬送される。
このようにして、前記図3(A)から(E)の1工程を繰り返すことで安定した排泥を行うことが可能となる。
次に、図5は推進区間がシルト・粘土の土質の場合における本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における処理システムの一例を説明するための模式図である。
ここで、立坑30の立坑壁31より地中に坑口32が設けられ、掘進機1を立坑30内に配置された元押しジャッキ(図示せず。)で押圧される。これにより掘進機1で地中を掘削・推進させる構成とされている。
また、掘進機1に真空吸引による排泥土搬送管11が設けられ、この排泥土搬送管11が地上33に設置された吸引タンク34及び吸引ブロワー35からなる吸引排土装置36に連通されることで掘進機1によって掘削される排泥が排泥土搬送管11を通して吸引タンク34へ回収される構成とされている。
また、掘進機1の掘削カッター3前方に作泥を放出させるため作泥ホース7が、地上33に設置された高濃度泥水プラント37に連通状に接続されている。
ここで、吸引排土装置36の吸引ブロワー35を作動させる。そして、高濃度泥水プラント37から作泥ホース7を通して掘削室2内へ作泥材を圧送して掘削土を液状泥土化して排泥制御装置12で掘削土を排出する。更に、排出された液状排泥土は排泥土搬送管11を介して地上33の吸引タンク34内へ吸引搬送される。
なお、吸引タンク34が満杯になったら吸引タンク34の負圧を解除して吸引タンク34下に配置される排泥タンク38に落とし、排泥タンク38が満杯になったら産廃処分にする。
図6は、推進区間が砂・砂礫の土質の場合における本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における処理システムの一例を説明するための模式図である。
ここで、立坑30の立坑壁31より地中に坑口32が設けられ、掘進機1を立坑30内に配置された元押しジャッキ(図示せず。)で押圧される。これにより掘進機1で地中を掘削・推進させる構成とされている。
また、掘進機1に排泥ポンプ39が配置された排泥土搬送管11が接続され、排泥土が排泥土搬送管11内を泥水搬送されながら振動フルイ40を介して循環槽41に搬送される構成とされている。
また、掘進機1に送泥ポンプ42を介して送泥管20が接続され、この送泥管20は循環槽41に併置される調整槽43に接続されている。更に、循環槽41と調整槽43間には環流サイクロン44が配置され、循環槽41内に搬送される泥水を調整槽43内へ搬送させる環流処理システムが構成されている。
また、掘進機1の掘削カッター3前方に作泥を放出させるため作泥ホース7が、地上33に設置された高濃度泥水プラント37に連通状に接続されている。そして、高濃度泥水プラント37と調整槽43との間には再利用サイクロン48が配置され、調整槽43内に収納された泥水の一部を作泥材として利用する構成とされている。
ここで、高濃度泥水プラント37から作泥ホース7を通して掘削室2内へ作泥材を圧送して掘削土砂と混合撹拌して排泥制御装置12で排泥土を排出する。
また、排出された排泥土は、送泥ポンプ42と排泥ポンプ39の作動により排泥土搬送管11内を泥水搬送されながら振動フルイ40を介して循環槽41に搬送される。
循環槽41に搬送される排泥土は、振動フルイ40の下段フルイの大きい網目により礫分が取り除かれて砂まじり泥水が循環槽41内に落下する。そして、循環槽41内に落下した泥水は打込ポンプ(図示せず)で環流サイクロン44に打込まれ、オーバー泥水は調整槽43に搬送され、アンダー泥水は、振動フルイ40の上段フルイの小さい網目で砂分が取り除かれ循環槽41に戻る。循環槽41の泥水は以上のようなフローを繰り返す。
ここで、調整槽43内に貯留される泥水は、送泥ポンプ42と排泥ポンプ39により送泥管20を通して排泥制御装置12内へ環流泥水として流入する。この環流泥水は、連続して排出される排泥土と混合されて排泥土搬送管11内を泥水搬送されながら振動フルイ40及び環流サイクロン44を介して砂・砂礫等を分離して調整槽43内に搬送される。
これにより、掘削時に発生する砂・砂礫分を取り除いて泥水のみを循環させる環流処理システムを構成することが可能となる。
なお、環流泥水は、調整槽43で比重、粘性等を調整して送泥ポンプ42の作動により送泥管20を通して排泥制御装置12内へ圧送される。
また、振動フルイ40及び環流サイクロン44で分離された砂・砂礫等はダンプトラックにて残土処分され、余剰泥水は余剰タンク(図示せず。)に貯留され産廃処理される。
また、砂礫土でシルト・粘土の含有率が10%以下の場合、余剰泥水はほとんど発生せず、シルト・粘土の含有率が増えると比例して増えてくる。
また、高濃度泥水プラントで再利用する泥水は、調整槽43の泥水を再利用サイクロン48に打ち込み、20μm以下の細粒分が混入するオーバーフロー泥水を利用する。ちなみに、環流ラインのサイクロンは75μmの土粒子を分級するサイクロンを設置し、再利用サイクロン48は20μmの細粒分まで分級できる円筒内部径75mm、接続管径50mmクラスのものを使用することが望ましい。
図7は、推進区間に土質変化のある場合における本発明を適用した排泥制御装置を搭載した掘進機における処理システムの一例を説明するための模式図である。
ここで、掘進機1に排泥ポンプ39が配置された排泥土搬送管11が接続され、排泥土が排泥土搬送管11の還流泥水に搬送されながら振動フルイ40を介して循環槽41に搬送される構成とされている。
また、掘進機1に送泥ポンプ42を介して送泥管20が接続され、この送泥管20は循環槽41に併置される調整槽43に接続されている。更に、循環槽41と調整槽43間には環流サイクロン44が配置され、循環槽41内に搬送される泥水を調整槽43内へ搬送させる環流処理システムが構成されている。
また、掘進機1の掘削カッター3前方に作泥を放出させるため作泥ホース7が、地上33に設置された高濃度泥水プラント37に連通状に接続されている。そして、高濃度泥水プラント37と調整槽43との間には再利用サイクロン48が配置され、調整槽43内に収納された泥水の一部を作泥材として利用する構成とされている。
いっぽう、地上33に吸引タンク34及び吸引ブロワー35からなる吸引排土装置36が設置され、吸引タンク34と送泥管20との間に開閉バルブ45を介して切替えパイプ47が連通状に接続されている。
また、切替えパイプ47により分岐する調整槽43側の送泥管20に開閉バルブ45Aが設けられている。
また、掘進機1の後方の送泥管20と排泥土搬送管11との間に切替えバルブ(46、46A)が設けられた構成とされている。
ここで、推進区間がシルト・粘土の土質の場合では図8(A)に示すように、排泥制御装置12の環流バルブ21は閉の状態とされ、吸気バルブ19は開の状態とする。
また、切替えバルブ46を開とし、切替えバルブ46Aを閉とする。更に、開閉バルブ45を開とし、開閉バルブ45Aを閉とする。
これにより、図中A矢印方向への排泥処理システムが構成される。具体的には、排泥土搬送管11は切替えバルブ(46、46A)によって送泥管20に切替えられ、開閉バルブ(45、45A)で吸引タンク34に連通状に接続されることになる。
このような排泥処理システムが構成されることで、高濃度泥水プラント37から作泥ホース7を通して掘削室2内へ作泥材を圧送して掘削土を液状泥土化して排泥制御装置12で掘削土を排出する。更に、排出された液状排泥土は排泥土搬送管11を介して地上33の吸引タンク34内へ吸引搬送される。
なお、吸引タンク34が満杯になったら吸引タンク34の負圧を解除して吸引タンク34下に配置される排泥タンク38に落とし、排泥タンク38が満杯になったら産廃処分にする。
次に、推進区間が砂・砂礫等の土質の場合では図8(B)に示すように、排泥制御装置12の環流バルブ21は開の状態とされ、吸気バルブ19は閉の状態とする。
また、切替えバルブ46を閉とし、切替えバルブ46Aを開とする。更に、開閉バルブ45を閉とし、開閉バルブ45Aを開とする。
これにより、図中B矢印方向への循環処理システムが構成される。具体的には、排泥制御装置12から排出された排泥土は、送泥ポンプ42と排泥ポンプ39の作動により排泥土搬送管11内を泥水搬送されながら振動フルイ40を介して循環槽41に搬送される。
循環槽41に搬送される排泥土は、振動フルイ40の下段フルイの大きい網目により礫分が取り除かれて砂まじり泥水が循環槽41内に落下する。そして、循環槽41内に落下した泥水は打込ポンプ(図示せず)で環流サイクロン44に打込まれ、オーバー泥水は調整槽43に搬送され、アンダー泥水は、振動フルイ40の上段フルイの小さい網目で砂分が取り除かれ循環槽41に戻る。循環槽41の泥水は以上のようなフローを繰り返す。
ここで、調整槽43内に貯留される泥水は、送泥ポンプ42の作動により送泥管20を通して排泥制御装置12内へ環流泥水として圧送される。
このようにして、切替えバルブ(46、46A)及び開閉バルブ(45、45A)を操作することで土質の変化に応じて吸引式、あるいは循環式に切り替えることが可能となる。
以上の構成よりなる本発明の掘進機では、可動シリンダーで掘削土砂を遮断することで高深度の場合の高圧力に対して十分に耐えることが可能となる。
また、閉塞シリンダー内に収納される一定量の掘削土砂を確実に排泥土搬送管へと送り出すことが可能となる。
また、掘進区間の土質の変化に応じて、排泥土制御装置を吸引式、あるいは環流式の排泥処理システムに対応させることが可能となる。この結果、産業廃棄物を減量させることが可能となる。
なお、本実施の形態では、排泥土収納部が、連通状に接続される送泥管を備えるものであるが、必ずしも送泥管を設ける必要性はない。
しかし、例えば、砂礫・砂等の土質では環流式が最も適しているために、環流式の処理システムとすることができる送泥管を設けることが望ましい。
また、本実施の形態では、送泥管に環流バルブが設けるものであるが、必ずしも環流バルブを設ける必要性はない。
しかし、吸気バルブと切り替えを行うことで吸引式、あるいは環流式の処理システムに対応することができるという点において環流バルブが設けることが望ましい。
1 掘進機
2 掘削室
2´ クラッシャー
3 掘削カッター
4 駆動モーター
5 回転軸
6 作泥注入口
7 作泥ホース
8 隔壁
9 排泥土口
10 排泥土導入管
11 排泥土搬送管
12 排泥制御装置
13 上部連結孔
14 下部連結孔
15 エアーピンチバルブ
16 二重シリンダー部
17 流入口
18 上端開口部
19 吸気バルブ
20 送泥管
21 環流バルブ
22 壁部
23 シリンダー本体取付穴
24 シリンダー本体
25 閉塞シリンダー
26 閉塞ピストン
27 排泥土収納部
30 立坑
31 立坑壁
32 坑口
33 地上
34 吸引タンク
35 吸引ブロワー
36 吸引排土装置
37 高濃度泥水プラント
38 排泥タンク
39 排泥ポンプ
40 振動フルイ
41 循環槽
42 送泥ポンプ
43 調整槽
44 環流サイクロン
45、45A 開閉バルブ
46、46A 切替えバルブ
47 切替えパイプ
48 再利用サイクロン

Claims (2)

  1. 掘削カッターが駆動回転自在に取り付けられた隔壁によって形成される掘削室と、前記隔壁に開口される排泥土口と、前記掘削カッターの前方に作泥を放出するための作泥注入口が開口された泥濃式の掘進機において、
    一端が前記排泥土口に連通状に接続されたエアーピンチバルブと、
    該エアーピンチバルブの他端に、上部が連通状に接続され、下部に排泥土搬送管に連通状に接続される中空状の排泥土収納部と、
    前記排泥土収納部外部に設置され、前記エアーピンチバルブの他端に向けて同排泥土収納部内を出し入れ自在に取り付けられ、かつ同エアーピンチバルブと連通自在とされる閉塞シリンダーと、該閉塞シリンダー内を前後可動可能とされる閉塞ピストンとから構成される二重シリンダー部と、
    前記排泥土収納部の上端に、同排泥土収納部内と連通状に接続された空気、あるいは泥水流入用としての流入口とを備える
    掘進機における排泥制御装置。
  2. 前記流入口は、吸気バルブと環流バルブが設けられた送泥管とを有する
    請求項1に記載の掘進機における排泥制御装置。
JP2016171948A 2016-09-02 2016-09-02 掘進機における排泥制御装置 Active JP6639360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016171948A JP6639360B2 (ja) 2016-09-02 2016-09-02 掘進機における排泥制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016171948A JP6639360B2 (ja) 2016-09-02 2016-09-02 掘進機における排泥制御装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018035640A JP2018035640A (ja) 2018-03-08
JP2018035640A5 JP2018035640A5 (ja) 2019-03-07
JP6639360B2 true JP6639360B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=61567028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016171948A Active JP6639360B2 (ja) 2016-09-02 2016-09-02 掘進機における排泥制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6639360B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018035640A (ja) 2018-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5005777B2 (ja) 堆積泥土掘削除去工法とその装置
CN203066912U (zh) 废钻井泥浆不落地接收筛分装置
KR101381566B1 (ko) 이농식 굴진기 및 이를 이용한 이농식 추진공법
JP6207025B2 (ja) 地中掘削用掘進機における機内排土処理システム
KR100902364B1 (ko) 쉴드 터널링 장치 및 그 공법
JP6639360B2 (ja) 掘進機における排泥制御装置
JP6370954B1 (ja) 泥濃式推進工法に用いる掘進機
KR101796929B1 (ko) 지하수 역주입 방식의 쉴드 터널 굴진 장치 및 방법
CN108372196B (zh) 重金属污染土壤修复方法
JP2009185465A (ja) 小口径泥濃式掘進機
JP6807788B2 (ja) 揚砂搬送装置
JPH10339093A (ja) 流体搬送式土砂排出装置
JP2007009576A (ja) 掘削土砂排出装置及びシールド装置
US2797503A (en) Trench cutting tool
KR100735075B1 (ko) 이송스크류를 이용한 준설공법 및 그 준설시스템
KR102115148B1 (ko) 관로 굴진용 이수 연속 처리시스템
JPH1018746A (ja) 2方式泥水処理方法及びその処理装置
CN201423380Y (zh) 一种采油基地落地原油的回收设备
KR101635913B1 (ko) 굴착공 슬라임 배출장치
KR102230972B1 (ko) 친환경 세미실드 굴착장치
JP3566890B2 (ja) 固定式選別装置及びこの固定式選別装置を備えた泥濃式シールド工法における泥水再利用システム
JP3650589B2 (ja) 土砂圧送機用高圧水土砂撹拌装置
JP3059446U (ja) 連続排泥処理装置
JP3958027B2 (ja) トンネル掘削工法
KR20050028005A (ko) 준설토 및 슬러지의 전자동 연속 진공흡입 이송시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20180816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6639360

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250