JP3650589B2 - 土砂圧送機用高圧水土砂撹拌装置 - Google Patents
土砂圧送機用高圧水土砂撹拌装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3650589B2 JP3650589B2 JP2001133688A JP2001133688A JP3650589B2 JP 3650589 B2 JP3650589 B2 JP 3650589B2 JP 2001133688 A JP2001133688 A JP 2001133688A JP 2001133688 A JP2001133688 A JP 2001133688A JP 3650589 B2 JP3650589 B2 JP 3650589B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- sand
- hopper
- pumping
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Reciprocating Pumps (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、土砂等を搬送する圧送機の土砂の流動性を向上させるのに効果的な高圧水土砂撹拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
河川や湖沼から浚渫された土砂等は油圧駆動ピストン式、空気圧送式、アンローダ式等の各種圧送手段にて埋立地等の処分場に搬送されているが、特に油圧駆動ピストン式圧送機は圧送速度が約4km/時程度と他の方法に比較してゆるやかなので土砂吐出口での汚濁の拡散が少なく環境に優しい特徴を有している。
【0003】
その構造の例として複動ピストン式圧送機を図1の模式図にて説明すると、この模式図は装置の上部から見た状態を示し、ホッパー3の前壁に土砂排送管4、後壁に2本のシリンダー(第1圧送用シリンダー1、第2圧送用シリンダー2)を並列させて設け、この土砂排送管開口部41と2本のシリンダーの開口部12、22とを交互に連結する弁機能を有する揺動式連結パイプ5が備えられている。
また、2本のシリンダー内にはそれぞれ第1ピストン11、第2ピストン21が内装され、これらを作動するために第1油圧シリンダー13、第2油圧シリンダー23及び油圧切換弁6が備えられている。
【0004】
次に土砂の圧送原理を図2にて説明すると、図2、(イ)に示すように第1圧送用シリンダー内の第1ピストンが後退するとホッパー内に投入された土砂が第1圧送用シリンダー内に吸入される。
この間に揺動式連結パイプ5は、土砂排送管開口部41と第2圧送用シリンダーの開口部22の間を連結していて第2シリンダー内の第2ピストンが前進して第2圧送用シリンダー内の土砂を圧送していることになる。
第1ピストンの後退が完了すると、揺動式連結パイプが切り換えられ、土砂排送管開口部と第1シリンダー開口部12とを連結し、次に第1ピストン11が前進して第1圧送用シリンダー内の土砂が排送管に圧送される。
このような工程を、交互に繰り返すことで、土砂が搬送される。
【0005】
ここで、ホッパー内に投入される土砂がいわゆるヘドロ状であれば特に問題無く連続的に圧送搬送されるが、例えば粒度の粗い砂の割合が高い河川の浚渫された土砂等は、ホッパー内に固く堆積しやすく流動性を失うと、シリンダー内に吸入され難くなり、その結果として搬送効率が低下したり、最悪の場合には、搬送不能になったり、ホッパー内の揺動式連結パイプの弁切換えが阻害されたりするという技術的課題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みてピストン式土砂圧送機のホッパー内に投入された土砂の流動性を向上又は維持させることにより、安定して圧送搬送できる土砂圧送機用高圧水土砂撹拌装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、土砂が投入されるホッパー部から、ピストンを後退させてシリンダー内に土砂を吸入後、弁切り換え手段にてシリンダー開口部を排送管に連結し、ピストンにて吐出圧送する土砂圧送機のホッパー部の底部に加水管を備え所定量の水を圧入して土砂を撹拌することにより、土砂の流動性を向上させシリンダー内への土砂の吸入を容易にした。その結果、ピストンにて確実に土砂が圧送出来、土砂圧送機の圧送効率を向上させることができた。
特に、上部に土砂投入口を有するホッパーの前壁に土砂排送管を備え、後壁に第1圧送用シリンダー及び第2圧送用シリンダーを備え、第1圧送用シリンダーに内装された第1ピストンが後退してホッパー内の土砂を吸入した後にホッパー内に設けた揺動式連結パイプにて土砂排送管開口部と第1圧送用シリンダー開口部を連結して第1ピストンを前進させて第1圧送用シリンダー内の土砂を排送管を介して吐出圧送し、この間に第2圧送用シリンダーに内装した第2ピストンを後退させてポッパー内の土砂を吸入し第1圧送用シリンダー内の土砂が吐出圧送完了すると当該揺動式連結パイプが切り換えられ、当該土砂排送管開口部と第2圧送用シリンダー開口部を連結して第2ピストンを前進させて第2圧送用シリンダー内の土砂を同一土砂排送管介して吐出圧送する工程をくり返す複動ピストン式圧送機の当該ホッパーの底部に加水管を備え、このホッパー底部から揺動式連結パイプに向けて水を圧入した水流にて土砂を撹拌することにより土砂の流動性を向上させた。
【0008】
このような構成を採用したことにより、図3に本発明に係るホッパー部分の側面模式図を示すように、ホッパー3の上部開口部31から土砂等が投入され、ホッパー底部32に堆積しようとしてもホッパー底部加水管33から水が圧入されているので、この水流により土砂が撹拌状態になっているので流動性が高く第1圧送用シリンダー又は第2圧送用シリンダーにそれぞれのピストンにて確実に吸入出来るので連続的に安定して圧送搬送ができ、揺動連結パイプの弁切換動作に土砂がかむことも防止するように作用する。
従って圧入する水圧や水量は土砂の性質やシリンダー等の大きさに合わせて選定する必要があるが、土砂を撹拌させるのには3気圧以上の水圧が望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の望ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図4に圧送機全体の平面図を示し、図5にホッパー部の平面図、図6にそのA視図、図7にそのB視図をそれぞれ示す。
ホッパー3の前壁3aには、搬送先、例えば、200〜300m離れた埋立地等まで排送管4が配管されている。
一方、ホッパーの後壁3bには、第1圧送用シリンダー1及び第2圧送用シリンダー2が並設され、この中に第1ピストン及び第2ピストンがそれぞれ内装され、第1油圧シリンダー13及び第2油圧シリンダー23にてそれぞれ前後方向に作動させる構造になっている。
ホッパー内部には、図8にその拡大図を示すように略S字状の揺動連結パイプ5が備えられ、図6に示すようにバルブシリンダー51にて第1圧送用シリンダーと第2圧送用シリンダー間を交互に切り換られるようになっている。
また、ホッパー上部の開口部31には、投入される土砂の最大径が圧送シリンダー内径の1/3以下になるように格子状フィルターが取り付けられ、その上からバックホウ等の重機にて、浚渫され運搬されて来た揚土等を投入する。
【0010】
図6、図7に示すようにホッパーの底部32には、底蓋32aが蓋開閉シリンダー32bにて開閉自在に取り付けられていて、この底蓋に加水管33が2本、フレキシブルに取り付けられている。
なお、加水管の径や本数は必要とする加水量に合わせて選定される。
本実施の形態例においては、圧送シリンダー内径280mm、ストローク長さ2000mm、ストローク数20〜25回/分の装置にて内径18mmの加水管2本を取り付け水圧約4気圧、0.7〜1.5立方メートル/分圧入した結果、含泥率30〜40%、比重約2.2〜2.5の粒度の粗い砂成分が多い土砂を約3立方メートル/分圧送できた。
また、ホッパーの上部に設ける格子状フィルターとして100mm×200mm幅のものを用いたところ約60mm×100mm程度の石もホッパー底部に残ることなく土砂とともに圧送できた。
【0011】
【発明の効果】
本発明においてはホッパーの底部に加水管を設け、所定量の水を圧入する構成を採用したので、ホッパーに投入された土砂等が堆積しやすいものであってもこの圧入水により、絶えず撹拌された状態になっているので流動性が高く、確実に圧送シリンダー内に吸入され、排送されると同時に土砂が底部に固く堆積しないので弁の切り換えに対する阻害物が発生しにくく、ホッパー内部のメンテナンス性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 複動ピストン式土砂圧送方式の模式図を示す。
【図2】 圧送の原理図を示す。
【図3】 本発明に係るホッパー部の模式図を示す。
【図4】 本発明に係る高圧水土砂撹拌装置を適用した圧送機の平面図を示す。
【図5】 ホッパー部付近の平面図を示す。
【図6】 図5のA視図を示す。
【図7】 図5のB視図を示す。
【図8】 ホッパー部拡大断面図を示す。
【符号の説明】
1 第1圧送用シリンダー
11 第1圧送用ピストン
12 第1圧送用シリンダー開口部
13 第1油圧シリンダー
2 第2圧送用シリンダー
21 第2圧送用ピストン
22 第2圧送用シリンダー開口部
23 第2油圧シリンダー
3 ホッパー部
31 ホッパー開口部
32 ホッパー底部
32a ホッパー底蓋
32b 底蓋開閉シリンダー
33 加水管
3a ホッパー前壁
3b ホッパー後壁
4 排送管
41 排送管開口部
5 揺動連結パイプ
51 バルブシリンダー
6 油圧切換弁
Claims (1)
- 上部に土砂投入口を有するホッパーの前壁に土砂排送管を備え、後壁に第1圧送用シリンダー及び第2圧送用シリンダーを備え、第1圧送用シリンダーに内装された第1ピストンが後退してホッパー内の土砂を吸入した後にホッパー内に設けた揺動式連結パイプにて土砂排送管開口部と第1圧送用シリンダー開口部を連結して第1ピストンを前進させて第1圧送用シリンダー内の土砂を排送管を介して吐出圧送し、この間に第2圧送用シリンダーに内装した第2ピストンを後退させてポッパー内の土砂を吸入し第1圧送用シリンダー内の土砂が吐出圧送完了すると当該揺動式連結パイプが切り換えられ、当該土砂排送管開口部と第2圧送用シリンダー開口部を連結して第2ピストンを前進させて第2圧送用シリンダー内の土砂を同一土砂排送管を介して吐出圧送する工程をくり返す複動ピストン式圧送機の当該ホッパーの底部に加水管を備え、このホッパー底部から揺動式連結パイプに向けて水を圧入した水流にて土砂を撹拌することにより、シリンダー内への土砂の吸入を容易にし、ピストンにて当該土砂を圧送することを特徴とする土砂圧送機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001133688A JP3650589B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 土砂圧送機用高圧水土砂撹拌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001133688A JP3650589B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 土砂圧送機用高圧水土砂撹拌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002327452A JP2002327452A (ja) | 2002-11-15 |
JP3650589B2 true JP3650589B2 (ja) | 2005-05-18 |
Family
ID=18981500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001133688A Expired - Fee Related JP3650589B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 土砂圧送機用高圧水土砂撹拌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3650589B2 (ja) |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001133688A patent/JP3650589B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002327452A (ja) | 2002-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5005777B2 (ja) | 堆積泥土掘削除去工法とその装置 | |
US5020858A (en) | Method of and apparatus for forming and transporting mud clogs | |
CN101509396B (zh) | 煤矿水仓煤泥清挖机 | |
CN208661701U (zh) | 一种抖动式泥沙分离装置 | |
CN111533399A (zh) | 一种淤泥固化施工设备 | |
CN109287581A (zh) | 一种贝壳类海鲜快速捕捞车 | |
JP6207025B2 (ja) | 地中掘削用掘進機における機内排土処理システム | |
JP3650589B2 (ja) | 土砂圧送機用高圧水土砂撹拌装置 | |
CN201506992U (zh) | 煤矿水仓煤泥清挖机 | |
CN206308042U (zh) | 一种用于水体与底泥原位修复装置 | |
CN106977073A (zh) | 生态清淤集成系统 | |
CN212375130U (zh) | 一种淤泥固化施工设备 | |
CN212375937U (zh) | 一种淤泥泵吸装置 | |
CN2532125Y (zh) | 清淤用柱塞式吸泥排泥装置 | |
JP2578057B2 (ja) | 地盤掘進工法における汚泥移送方法及び汚泥移送装置 | |
CN201424663Y (zh) | 采沙船的双重过滤吸沙设备 | |
JP6639360B2 (ja) | 掘進機における排泥制御装置 | |
JPS6347429A (ja) | 泥土圧送装置 | |
JP2006097343A (ja) | 浚渫搬送装置 | |
CN219213573U (zh) | 多混频器式流化处理装置 | |
JP4033287B2 (ja) | 非流動性物質の圧送設備 | |
CN217782180U (zh) | 一种水利工程施工用高效率清淤设备 | |
CN214638798U (zh) | 一种新型城市给水管道清淤设备 | |
KR100451562B1 (ko) | 준설 오니토의 반송처리장치 | |
JP2524910B2 (ja) | 土砂圧送装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040707 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040901 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |