JP2018168495A - 調整装置 - Google Patents

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康平 福井
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Abstract

【課題】構成簡単な構成で帯状物体の調整ができる調整装置を提供すること。【解決手段】調整装置は、帯状物体に設けられた第1の係合手段と、前記第1の係合手段とは異なる位置で、前記帯状の物体に設けられた第2の係合手段と、前記第1の係合手段に係合して、回転することにより前記帯状物体を移動させる移動手段と、前記第2の係合手段に係合して、前記帯状物体の移動をロックするロック手段と、前記ロック手段のロックを解除する解除手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は調整装置に関する。
ベルトを用いて物を固定したり、ベルトの固定位置(ベルトサイズ:ベルトで物を締め付ける際のベルト長)を調整したりするものが知られている。例えば、腰に巻くベルトのように等間隔で複数の穴が設けられて、複数の穴のうちの1つの穴に留め具を通すことで、ベルトサイズ(ベルト長)を調整するものが知られている。また、タイラップのようにワンウェイラチェット機構が備えられて、ベルトの押し込みによりベルトサイズを調整するものが知られている。
ヘルメット等に備えられるダイヤル型のアジャスタ(ベルトサイズ調整機構)は、ベルトサイズの微調整を容易に行うことができる。また、ダイヤル型のアジャスタには、締め付けに掛かる時間を短縮することができる締め付け粗調整機構が備えられていることもある。さらに、ダイヤル型のアジャスタには、瞬時にベルトを開放できるリリース機構が備えられることもある。リリース機構は、安全性、快適性および操作性の観点からも必要になる場合が多い。特にHMDなどのような重量物を頭部に装着する装置では、リリース機構が必要とされる場合が多い。HMDは、Head Mounted Displayの略である。
ダイヤル型のベルトサイズ調整機構の一例が、特許第3101908号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1のダイヤル型のベルトサイズ調整機構は、回転するダイヤルの内部にワンウェイラチェット機構を設け、ベルトが緩む方向に移動しないように規制をしている。そして、その規制を強制的に解除せしめる解除リングを備えることにより、ベルトの締め付けとリリースを行えるようにしている。
特許第3101908号公報
しかしながら、特許文献1のベルトサイズ調整機構では、ベルトのロック機構と、リリース機構と、微調整機構と、粗調整機構とが、ダイヤルに設けられているので、ダイヤルの構造が複雑になる。
本発明は、上記した課題を解決すべく、簡単な構成で帯状物体等の調整ができる調整装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の1つの態様に係る調整装置は、帯状物体に設けられた第1の係合手段と、前記第1の係合手段とは異なる位置で、前記帯状物体に設けられた第2の係合手段と、前記第1の係合手段に係合して、回転することにより前記帯状物体を移動させる移動手段と、前記第2の係合手段に係合して、前記帯状物体の移動をロックするロック手段と、前記ロック手段のロックを解除する解除手段と、を備える。
本発明によれば、簡単な構成で帯状物体の調整ができる。
本発明の実施形態1によるダイヤル型のベルトサイズ調整機構の斜視図。 実施形態1のベルトロック機構の概略を示す側面図。 ベルトの変形例を示す平面図。 実施形態1で使用されるボタン型リリース機構を示す図。 ダイヤルプッシュ型のリリース機構を示す図。 実施形態2によるダイヤル型のベルトサイズ調整機構を示す図。 ベルトサイズの微調整メカニズムを説明する図。 ベルトサイズの微調整メカニズムを説明する図。 ベルトサイズの粗調整メカニズムを説明する図。 実施形態3によるダイヤル型のベルトサイズ調整機構を示す図。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、実施形態によって限定されない。実施形態の構成は、本発明が適用される装置の仕様や各種条件(使用条件、使用環境等)によって適宜修正又は変更され得る。
実施形態1
図1(A)は本発明の実施形態1におけるダイヤル型のベルトサイズ調整機構10と、ベルト11とを示している(外観斜視図)。なお、本実施形態のベルト11は、ベルトロック機構を備える。従って、本実施形態では、ベルトサイズ調整機構の一部がベルト11に設けられている。
ベルト11は、長尺薄板形成を呈しており、ベルト11の長手方向に延びる略矩形の開口部12を有している。ベルト11の開口部12の1つの長辺には、ギア係合部13が形成されている。ギア係合部13は、ベルトの長手方向に沿って形成され、後述するギア106の歯と噛合する形状を有している。
また、ベルト11の開口部12の隣には、ロック部材係合部14が形成されている。ロック部材係合部14は、ベルト11の表面に形成されている。ロック部材係合部14は複数の溝14A、14B(図2)からなり、各溝はベルト11の長手方向に垂直な方向に延びている。ロック部材係合部14の溝14A、14Bについては後述する(図2)。なお、以下の説明において、図1(A)の矢印Fから見た場合を、ベルトサイズ調整機構10の正面と称する。
ベルトサイズ調整機構10は、ダイヤル100とリリース機構101とケーシング110とを有する。ケーシング110は、ケーシング上部110Aとケーシング下部110Bを有する。ダイヤル100はケーシング上部110Aの上に設けられている。図1(A)の状態において、ベルト11の右側は、ケーシング110内に位置している。ベルト11はロックされていなければ、ケーシング110に対してベルト11の長手方向に移動することができる。本実施形態のリリース機構101は、ボタン型のリリース機構であり、リリース機構101は、ケーシング110の外側に露出するボタン101Aを有している。リリース機構101の詳細は図4に基づいて後述する。リリース機構101はプッシュボタン式のロック解除機構である。
図1(B)は図1(A)の状態からケーシング上部110Aを外した状態(ベルトサイズ調整機構の内観斜視図)とベルト11を示している。図1(B)に示されているように、ケーシング110内にはベルト11をロックするベルトロック機構120(ベルトロック部材102を含む)が設けられている。リリース機構101はベルトロック部材102を係合解除(ロックを解除)する機構である。図1(B)はボタン101Aが押されていない状態を示している。ボタン101Aが押されていないとき、ベルトロック部材102はロック状態にある。
ダイヤル100の下には、ギア106が設けられている。ギア106は、ダイヤル100に連結されており、ダイヤル100が回転すると、ギア106も回転する。ギア106は、ベルト11の開口部12内に位置しており、ギア係合部13に係合(噛合)している。ダイヤル100の回転(動力)は、ギア106を通じてベルト11のギア係合部13に伝達される。ベルトロック部材102がベルト11をロックしていない状態においてダイヤル100を時計回りに回すと、ベルト11は矢印Xの方向に移動することができる。ダイヤル100を反時計回りに回すと、ベルト11は矢印Yの方向に移動することができる。
ベルトロック部材102が、ベルト11に設けられたロック部材係合部14と噛合うことでベルト11の移動が規制される(ロック状態)。リリース機構101により、ベルト11にかかる規制を解除する(ベルトロック部材102を係合解除せしめる)と、ベルト11は、移動が規制されていた方向(規制方向。例えば、図2(B)の矢印Rの方向)へ移動することができるようになる。つまり、リリース機構101のボタン101Aが押されると、ベルト11のロックが解除される。なお、ギア106はギア部と称してもよい。
(ベルトロック機構)
図2(A)はベルトロック機構120の一例を示す概略図である。図2(A)はボタン101Aが押されていない状態(ロック状態)を示している。
ベルトロック機構120はベルトロック部材102を有している。ベルトロック部材102は、その先端にツメ部102Aを備えている。ベルトロック部材102のツメ部102Aの断面形状は、矩形である。また、ベルト11のロック部材係合部14の各溝14Aの断面形状も矩形である。ベルトロック部材102のツメ部102Aは、ベルト11のロック部材係合部14の溝14Aに係合することができる。図2(A)の例では、ツメ部102Aが溝14Aに係合すると、ベルト11はその長手方向(図中、左右方向)に移動できなくなる。つまり、ツメ部102Aが溝14Aに係合すると、ベルトロック部材102がベルト11のベルト移動方向のうち両方向への移動を規制することになる。ロック部材係合部14の溝14Aの数と間隔は、ベルト11の可動域と、調整ピッチによって変更してよい。なお、ベルトロック部材102は、軸102Cを中心にして回動することができる。また、図示していないが、ベルトロック部材102は、適切な付勢部品等により、図2(A)に示された状態に付勢されている。
図2(B)はベルトロック機構120の他の例を示す概略図である。図2(B)もボタン101Aが押されていない状態(ロック状態)を示している。図2(B)は、ベルト11の移動方向の規制を1方向のみにした例を示している。ベルトロック部材102の先端に備えられたツメ部102Bの断面形状は三角形である。ロック部材係合部14の溝14Bの断面形状も三角形である。ツメ部102Bの三角形の斜辺(傾斜面)が、ロック部材係合部14の溝14Bの傾斜面と向かい合うことができるようになっている。よって、図2(B)に示すように、ツメ部102Bが溝14Bに係合すると、ベルト11は1方向(矢印Rの方向)のみ移動が規制される。ツメ部102Bが溝14Bに係合しても、ベルト11は反対方向(図中、右方向)へ移動することはできる。ベルト11が図中右方向へ移動すると、ベルトロック部材102は軸102Cを中心に、半時計回りに少し回動し、ツメ部102Bが溝14Bの傾斜面を登る。つまり、ベルトロック部材102はラチェットとなり、ベルト11が右方向へ移動可能となる。なお、図2(A)の場合と同様に、ベルトロック部材102は、適切な付勢部品等により、図2(B)に示された状態に付勢されている。
(ベルトの他の例)
図1のベルト11は、1枚のベルト部材に中抜きした開口部12を形成し、開口部12の縁に、ダイヤル100の回転力が伝達されるギア係合部13を有していた。本発明で用いるベルトは、図1に示されたベルト11に限定されない。例えば、図3(A)および図3(B)に示したような構成のベルトを使用することができる。
図3(A)は、ベルト11の背面(下面)に第2のベルト20を合わせて2枚重ねの構成にしている。つまり、ベルトは第1のベルト11と第2のベルト20から構成される。第2のベルト20も、長手方向に開口部21を有する。第2のベルト20の開口部21は、第1のベルト11の開口部12と一部重複するように設けられる。第2のベルト20の開口部21の1つの縁には、ギア係合部13と対向するギア係合部22が形成されている。ギア係合部22は、ギア係合部13と同様な係合部である。図3(A)のベルト構成では、第2のベルト20に、ロック部材係合部14を形成する必要ない。
図3(B)は、他のベルトの例を示している。図3(B)に示したベルト30は、L字形状を呈し、中抜きの開口部を有していない。このベルト30は、ベルト基部30Aと、これからベルト長手方向に延びるベルト本体部30Bとを有する。そして、ベルト本体部30Bの内側縁に、ダイヤル100の回転力が伝達されるギア係合部31が設けられている。ロック部材係合部14は、ベルト本体部30Bに形成される。
このように、ベルトは1枚でも、重ね合わせた2枚でもよく、HMD、ヘルメット、スキーブーツ、安全ベルト等の使用用途に合わせて選択することができる。
(リリース機構)
図4はボタン型のリリース機構101の詳細を示している。図4(A) はリリース機構101の右側面図であり、図4(B) はリリース機構101の背面図である。図4(A)と図4(B)は、ボタン101Aが押されている状態を示している。
図4(A)に示されているように、リリース機構101は、ケーシング110の外側に露出するボタン101Aと、ボタン101Aからケーシング110内方(図中、右方向)に延びるロッド101Bとを有している。リリース機構101はさらに、ロッド101Bの右側に設けられた傾斜面部101Cを有している。そして、ベルトロック部材102の一端が傾斜面部101Cに接している。リリース機構101のボタン101Aがケーシング110内方に押されると、ロッド101Bが傾斜面部101Cを押し、図4(A)のような状態になる。
図4(B)に示されているように、リリース機構101のボタン101Aが押されると、ベルトロック部材102は軸102Cを支点にし、持ち上げられるため、ツメ部102Aがロック部材係合部14から外れ、ロックが解除される。
なお、図示していないが、リリース機構101は内部にバネ等の弾性部材が設けられており、使用者がボタン101Aから指を離すと、弾性部材の反発力(付勢力)により、リリース機構101は元の位置に戻り、ロック状態となる。この弾性部材はリリース機構101の構成要素である。
ダイヤル内部にベルトロック部材を搭載すると、リリース機構をダイヤル上に設けることが必要になり、リリース機構自体が回転してしまうことが考えられる。しかし、本実施形態のように回転部(ダイヤル100)と切り離してリリース機構101を設置することにより、そのような懸念はなくなる。
以上より、リリース機構101のボタン101Aを押した状態であれば、ベルトロック部材102により規制されていたベルトの移動方向(図2(A)の場合は双方向、図2(B)の場合は矢印Rの方向)への微調整および粗調整が行えるようになる。ベルト11の微調整はダイヤル100を回転することにより行い、粗調整は使用者がベルト11を移動することにより行う。
なお、ダイヤル100の下面からはダイヤル軸109が下方に延びており、ダイヤル軸109の下部にギア106が設けられている。ダイヤル軸109はダイヤル100とギア106を接続し、ダイヤル100が回転すると、ギア106も回転するようになっている。
(リリース機構の変形例)
本発明で使用するリリース機構は図4に示したものに限定されない。例えば、本発明では、ダイヤルプッシュ型のリリース機構を採用してもよい。
図5はダイヤルプッシュ型のリリース機構130の例を示している。リリース機構130はリリース部材131を有する。リリース部材131は、ダイヤル100の下面に設けられている。リリース部材131は、ダイヤル100より大きな直径を有する円板状の部材である。ダイヤル100は押下されると下方向に移動できる構成になっている。つまり、ダイヤル100は上下方向に変位可能である。
図5(A)はベルトがロックされた状態を示し、図5(B)はロックが解除された状態を示している。
図5(A)の状態では、ダイヤル100は押下されていない。ダイヤル100は、下方に押されると、リリース部材131と共に、ダイヤル軸109の軸方向に移動することができる。図5(A)の状態では、ベルトロック部材102がベルト11に係合しているため、ベルト11は、ベルトロック部材102が規制している方向へ移動することができない。
図5(B)のようにダイヤル100を矢印Pの方向に押し下げると、ダイヤル100に設けられた、リリース部材131がベルトロック部材102の後端に接触する。すると、ベルトロック部材102は軸102Cを支点にして持ち上げられるため、ツメ部102Aがロック部材係合部14から外れ、ロックが解除される。
なお、図示していないが、ダイヤル軸109の内部にバネ等の弾性部材が設けられており、使用者がダイヤル100から指を離すと、弾性部材の反発力(付勢力)により、ダイヤル100は元の位置に戻り、ロック状態となる。この弾性部材はリリース機構130の構成要素である。
図4および図5に示したように、リリース機構はボタン型のリリース機構101でもよいし、ダイヤルプッシュ型のリリース機構130でもよい。あるいは、レバーを用いたリリース機構などを採用してもよい。
また、図4および図5の例では、リリース機構の内部に設けられた弾性部材の付勢力により、自動的にリリース機構が元の位置に戻るとしたが、手動で戻さない限りリリース状態(ロック解除状態)が維持される機構を採用してもよい。
(実施形態1の効果)
本実施形態によれば、ベルトロック部材102とロック部材係合部14からなるベルトロック機構120をベルト11に付設し、ダイヤル100にはベルトロック機構120を設けていない。つまり、ベルトロック機構120はダイヤル100から切り離されて設けられている。したがって、ダイヤル100の構造は簡素なものとなる。また、リリース機構101もダイヤル100から切り離されて設けられるので、ダイヤル100の構造はさらに簡素なものとなっている。その結果、シンプルな構成でダイヤル100によるベルト11の微調整および粗調整が可能になる。リリース機構130の場合でも、ダイヤル100にリリース部材131を付けて、ダイヤル100を軸方向に移動可能にするだけなので、ダイヤル100の構造は比較的簡素なものとなる。
また、ベルト11のロックが解除された状態でダイヤル100を回転することにより、ベルト11の長さの微調整を行うことができる。この微調整は、ベルトの長手方向の両方向で可能となる。さらに、非規制方向への粗調整も可能となっている。
実施形態1では、リリース機構101、130の搭載をシンプルな構成で実現可能としている。
実施形態2
本発明の実施形態2を図6〜図9に基づいて説明する。以下の記載において、実施形態1と同様な部品や機構については、同じ参照符号を付けて、詳細な説明は省略する。
実施形態2のダイヤル型のベルトサイズ調整機構40は、回転リリース連動機構140(図6(B))を備えたベルトサイズ調整機構である。実施形態1では、ベルト11のロック解除は、リリース機構101のボタン101Aを押すこと、またはダイヤル100を押すことにより行われたが、実施形態2ではダイヤル100を回転することによりベルトのロック解除が行われる。回転リリース連動機構140とは、ダイヤル100の回転とベルトのロック解除(リリース)が連動する機構のことである。本実施形態では、ダイヤル100の回転方向に応じて、ベルトロック部材102によるベルト11の規制を解除(リリース)している。回転リリース連動機構140の詳細は、図6(B)および図6(C)を用いて後述する。なお、本実施形態のベルトロック機構は、実施形態1のベルトロック機構120と同様な構成を有している。
図6(A)は、実施形態2のベルトサイズ調整機構40の外観斜視図を示している。
図6(A) に示されているように、ダイヤル100には、その上面に4つの丸穴100Aが形成されている。4つの丸穴100Aには、それぞれビス100Bが挿入・螺合されている。外観斜視図で実施形態1のベルトサイズ調整機構10と実施形態2のベルトサイズ調整機構40を比較した場合、ベルトサイズ調整機構40は丸穴100Aとビス100Bを有している点でベルトサイズ調整機構10と異なる。
図6(B)は、ケーシング110の上部110Aを外した状態のベルトサイズ調整機構40の展開図を示している。図6(B)は、ベルト11がロックされている状態を示している。
図6(B) に示されているように、ダイヤル100の下面からはダイヤル軸109が下方に延びている。ダイヤル軸109の回りには、円筒カム103が設けられている。円筒カム103は、2つの半円筒部(半割円筒部)103Aからなる。各半円筒部103Aの上面には、2つのビス穴103Bが形成されている。ビス穴103Bは、ダイヤル100の丸穴100Aに対応する位置に形成される。よって、丸穴100Aに挿入されたビス100Bは、ビス穴103Bに螺合することができる。ビス100Bの螺合により、ダイヤル100が円筒カム103に固定される(ビス締結)。つまり、ダイヤル100と円筒カム103は一体となって回転する。
各半円筒部103Aには、カム溝103Cが形成されている。カム溝103Cは、斜面と、当該斜面の上に形成される空間とからなる。円筒カム103は、昇降部材104と係合するカムの一例である。
円筒カム103の下には昇降部材104が設けられている。昇降部材104は、円板部104Aと、円板部104Aの上に設けられた枝状部材104Bとを有している。昇降部材104の円板部104Aの外周近傍には、円弧状の穴104Dが形成されている。枝状部材104Bは軸方向に中空部を有しており、当該中空部に、ダイヤル軸109が挿入される。
枝状部材104Bは、径方向外方に延びる2つの突出部104Cを有する。枝状部材104Bの突出部104Cが円筒カム103のカム溝103Cの空間に挿入されると、昇降部材104の位置が決まる。枝状部材104Bの突出部104Cは、カム溝103Cの斜面に沿いながらダイヤル100の軸方向に昇降することができる。ダイヤル100が回転すると、枝状部材104Bの突出部104Cは、カム溝103Cの端部に当接するまで、カム溝103Cの形状(斜面)に沿いながら移動し、その結果、昇降部材104が昇降する。この間、円筒カム103は不動である。つまり、昇降部材104の突出部がカム溝103Cの端部に当接するまで、円筒カム103は動かない。突出部104Cは可動部と称することもできる。
ダイヤル100がさらに回転されて、昇降部材104がカム溝103Cの端部に到達(当接)すると、その後、昇降部材104は、円筒カム103に連動して回転し始める。
なお、本実施形態では、昇降部材104と係合するカム部材として、2つの半円筒部103Aを用いたが、カム部材は1つの半円筒部103Aでもよい。この場合、昇降部材104の枝状部材104Bの突出部104Cは1つ設けられればよい。
昇降部材104下には、動力伝達部材105が設けられている。本実施形態では、昇降部材104は、動力伝達部材105に対して、上下移動可能に設けられている。動力伝達部材105は、円板部105Aと、円板部105Aの外縁に立設された突起部105Bと、円板部105Aの下面に設けられたギア部105Cとを有する。動力伝達部材105の突起部105Bは、昇降部材104の穴104Dに挿入される。突起部105Bの水平断面形状は、穴104Dの形状とほぼ同じである。ダイヤル100の回転に伴い昇降部材104が上下移動する場合、昇降部材104の上下移動は、動力伝達部105の突起部105Bにガイドされながら行われる。つまり、動力伝達部105の突起部105Bが昇降部材104の穴104Dに挿入された状態で、昇降部材104が上下移動する。昇降部材104が上下移動する際、動力伝達部105は回転しない。
昇降部材104の上下移動が終わり、さらに、ダイヤル100が回転されると、ダイヤル100の回転により、ベルト11が長手方向に移動する。つまり、ダイヤル100の回転により、ベルト11が長手方向に移動する場合、動力伝達部105のギア部105Cは、図1のギア106と同じ役割を果たす。ギア部105Cの歯は、図6(A)に示したベルト11のギア係合部13に噛合し、ダイヤル100からの力がギア部105Cを介してベルト11に伝達される。
本実施形態の回転リリース連動機構140は、ダイヤル100、円筒カム103、昇降部材104および動力伝達部105を含む。
図6(C)は図6(B)のベルトサイズ調整機構40の上面図を示している。図6(C) に示されているように、昇降部材104の円板部104Aは、ベルトロック部材102の左端に重なるように配置されており、昇降部材104が下降すると、円板部104Aがベルトロック部材102の左端を押し下げるようになっている。その際、上記したように、穴104Dと突起部105Bとの係合(嵌合)により、昇降部材104の上下移動に対して動力伝達部105(ギア部105C)は干渉せず、ダイヤル100の回転力は、ベルトロック部材102をロック解除する方向のみに伝達される。
上記したように、ダイヤル100と円筒カム103は一体となって回転し、昇降部材104は円筒カム103に連動して回転するか、またはカム溝103Cに沿って昇降し終えてから回転する。昇降部材104が下降した際はベルトロック部材102の左端に接触し、ベルト11の規制を解除する。昇降部材104が回転した際はギア部105Cも連動して回転する。ギア部105Cが回転すると、ベルト11が長手方向移動する。なお、ダイヤル100は、ケーシング110に対して上下方向に移動しないように設けられている。
ダイヤル100の回転を動力伝達部105(あるいは、ベルトロック部材102)まで伝達する機構は、伝達機構と称することができる。
図7は、ベルトロック部材102のベルト規制(ロック規制)が1方向のみの場合に、ベルト11に規制がかかっていない方向にダイヤル100によりベルト11を微移動(ベルト長を微調整)させる際のメカニズムを示した図である。ベルトロック部材102のベルト規制が1方向のみの場合とは、例えば、図2(B)に示す場合である。
図7(A)は、ダイヤル100付近の拡大平面図である。図7(B)は、図7(A)の状態から、ケーシング110の上部110Aを外した状態を示している。図7(C)は、図7(B)の状態の右側面図である。
図7(A)の矢印Cに示されているように、ダイヤル100を時計まわりに回転させる。すると、図7(B)に示されるように、円筒カム103はダイヤル100と連動して回転するため、同じく時計まわりに回転しようとする(図7(B)の2つの小さな矢印)。
図7(C) に示されているように、円筒カム103は矢印Sの方向へ回転移動しようとし、昇降部材104の突出部104Cにカム溝103Cの端部が当接する。昇降部材104の突出部104Cにカム溝103Cの端部が当接すると、昇降部材104は昇降することなく円筒カム103に連動して矢印方向へ回転することができる。つまり、図6(A)で説明すると、ベルト11はX方向に移動することができる。
図7(D)は、ベルト11が矢印Xの方向に移動する際のベルトロック部材102の動きを示す概念断面図である。以下、図2(B)のベルトロック機構を使って説明する。
図7(D)に示されているように、ベルト11は矢印Xの方向へ向かって移動を開始する。ベルトロック部材102のツメ部102Bは、ベルト11のロック部材係合部14の溝14Bと係合しているが、ツメ部102Bの傾斜面は溝14Bの傾斜面に向かい合っている。よって、ベルト11が矢印Xの方向へ移動しようとすると、ベルトロック部材102は軸部102Cを支点にして矢印Uで示すように上方に回動される(持ち上げられる)ため、ラチェットとなりベルト11は矢印Xの方向に移動することができる。
図8はベルトロック部材102のロック規制が1方向のみの場合に、ベルト11を規制方向(矢印Rの方向)にダイヤル100を用いて微移動させる際のメカニズムを示す図である。つまり、図8は、図7と同じ構成で、ダイヤル100を反時計まわりに回転させる場合のメカニズムを示している。
図8(A)は、ダイヤル100付近の拡大平面図である。図8(B)は、ベルト11がロック状態にあるときに矢印Rの方向に移動できないことを示す概念断面図である。図8(C)は、図8(A)の状態から、ケーシング110の上部110Aを外した状態を示している。図8(D)は、図8(C)の状態の右側面図である。図8(E)は、ベルト11が矢印Rの方向に移動できるようになったときのベルトロック部材102の動きを示す概念断面図である。
図8(A) の矢印Dに示されているように、ダイヤル100を反時計まわりに回転させる。すると、図8(B) に示されるように、ベルトロック部材102のツメ部102Bの端面102Dは、ロック部材係合部14の溝14Bの直立壁に当接する。従って、ベルト11は、矢印Rの方向へ移動することができない。
このとき、図8(C) に示されているように、昇降部材104は回転せず、円筒カム103のみがダイヤル100の回転に連動して反時計まわりに回転していく(図8(C)の2つの小さな矢印)。これにより、円筒カム103と昇降部材104は回転方向に位相ずれが起こる。
すると、図8(D)のように円筒カム103のカム溝103Cの斜面に沿って、昇降部材104の突出部104Cが下方へ移動する。昇降部材104は回転しないので、昇降部材104の突出部104は単に下方に移動することになる。その結果、図8(C)に示したベルトロック部材102の左端を昇降部材104の円板部104Aが押し下げる。そして、図8(E) に示されているように、ベルトロック部材102は軸部102Cを支点に持ちあげられる(矢印T)。すると、ツメ部102Bがロック部材係合部14の溝14Bから離れ、ベルト11の規制が解除され、矢印Rの方向へベルト11は移動することが可能になる。
図8(E) に示すようにベルト11の規制が解除されている状態で、もともと規制をかけていた矢印Rの方向へベルト11を引くと、今度はダイヤル100と円筒カム103より先に、ギア部105Cと連動した昇降部材104が反時計まわりに回転を始める。すなわち、昇降部材104の突出部104Cが円筒カム103のカム溝103Cに沿って上方へ移動していき、円筒カム103と昇降部材104との回転方向の位相は、元に戻る(ずれがなくなる)。このように、昇降部材104が上方へ移動すると、ベルトロック部材102によるベルト11への規制が再び働き、ベルト11はロック状態になるため、ベルト11が移動できなくなる。
この一連の流れにより、ベルト11に引張力が作用した場合でも、ベルト11の規制方向への微調整を行うことができる。
図9はベルトロック部材102のベルト規制が1方向のみの場合に、ベルト11に規制がかかっていない方向(X方向)にベルトを移動して粗調整をさせた際のメカニズムを示した図である。図9(A)は、ベルト11の平面図である。図9(B)は、図9(A)の状態から、ケーシング110の上部110Aを外した状態における、ダイヤル100付近の拡大平面図を示している。図9(C)は、図9(B)の状態の右側面図である。図9(D)は、ベルト11が矢印Xの方向に移動する際のベルトロック部材102の動きを示す概念断面図である。
図9(A) に示されているように、ベルト11を規制のかかっていない矢印Xの方向に押し込む。すると、図9(B) に示されているように、円筒カム103より先に、ギア部105Cに連動した昇降部材104が時計回りに回転し始めるため(矢印C)、昇降部材104は円筒カム103に対して位相ずれを起こす。
次に図9(C) に示されているように、昇降部材104の突出部104Cは、カム溝103Cの斜面に従って移動していくため、昇降部材104は下方へ移動する。そして、昇降部材104の円板部104Aが、ベルトロック部材102の左端に接触することで、ベルトロック部材102がロック部材係合部14から外れ、ベルト11の規制が解除される(ツメ部102Bが溝14Bに係合していない状態になる)。つまり、ダイヤル100が所定方向に回転すると、ロックが解除される。
その結果、図9(D) に示されているように、ベルトロック部材102のベルト11に対する規制が解除された(ツメ部102Bが溝14Bに係合していない)状態で、ベルト11は矢印Xの方向へ粗調整される。このように、規制のかかっていない方向への粗調整を行うときは、ツメ部102Bが溝14Bに係合していないため、ベルト11が移動してもラチェット音が鳴らず、静かな状態でベルト11が移動できる。
粗調整をやめたとき、ベルト11の規制は解除された(ツメ部102Bが溝14Bに係合していない)状態になっている。そこで、もともとベルト11に規制がかかっていた方向(矢印Rの方向)へベルト11を引っ張ると、前述したとおり昇降部材104が円筒カム103よりも先に反時計まわりに回転するため、昇降部材104が上方へ移動する。そして、再びツメ部102Bが溝14Bに係合し、ベルト11はロック状態になる。すなわち、規制方向(矢印Rの方向)への粗調整は行われなくなる。
ベルトサイズの粗調整は、色々な用途で必要とされる。例えば、ベルトサイズの粗調整が可能であれば、頭部装着型映像観察装置のHMDや、ヘルメットの等の頭部へ装着する物のベルトのサイズ調整時に、一挙に頭部に適したサイズまで締め付けることができる。
ベルトのサイズの粗調整時に、耳元でラチェット音が鳴り続けると、使用者によっては不快に感じることがある。本実施形態のベルトサイズ調整機構40を採用すれば、ラチェット音は発生しない。
また、ベルトサイズ調整機構40がシートベルト等に設けられた場合、複数(または多数)の使用者が一斉に粗調整を行っても、大きな騒音は生成されず、静かな空間を提供することが可能になる。
(実施形態2の効果)
実施形態2のベルトサイズ調整機構40によれば、ダイヤル100にはベルトロック機構120が設けられていない。つまり、ベルトロック機構120はダイヤル100から切り離されて設けられている。よって、シンプルな構成でダイヤル100によるベルト11の微調整および粗調整が可能になる。
また、ベルト11のロックが解除された状態でダイヤル100を回転することにより、ベルト11の長さの微調整を行うことができる。この微調整は、ベルトの長手方向の両方向で可能となる。
加えて、リリース機構140の搭載をシンプルな構成で実現可能とした。
さらに、規制のかかっていない方向への粗調整を行うときは、ツメ部102Bが溝14Bに係合していないため、ベルト11が移動してもラチェット音が鳴らず、静かな状態でベルト11のサイズ調整を行うことができる。
また、実施形態2のベルトサイズ調整機構40では、ベルトのロックが解除されても、ダイヤルは完全にフリーにならない。特許文献1のベルトサイズ調整機構では、解除リングによりワンウェイラチェット機構の規制を解除すると、ダイヤルは完全にフリーになる。したがって、特許文献1では、ベルトが緩む方向へ力が加わった場合、一挙にベルトが開放されてしまい、ベルトサイズの微調整ができない。
実施形態3
本発明の実施形態3を図10に基づいて説明する。実施形態3は実施形態2の変形例であり、以下の記載において、実施形態2と同様な部品や機構については、同じ参照符号を付けて、詳細な説明は省略する。
実施形態2の回転リリース連動機構140は円筒カム103を有していたが、実施形態3の回転リリース連動機構150は円筒カムを備えていない。実施形態3では、円筒カムを使用しない代わりに、ダイヤルと昇降部材の構造を変え、回転リリース連動機構としては同様な機能を奏するようにしている。
図10は本実施形態によるダイヤル型の回転リリース連動機構150を備えたベルトサイズ調整機構50を示している。図10(A)は、ベルトサイズ調整機構50のケーシング110の上部110Aを外した状態で、さらにダイヤルを外した場合の斜視図を示している。図10(B)は、図10(A)のA−A線断面図であり、ダイヤル107が装着された状態を示している。図10(B)により、ダイヤル107と昇降部材108の係合関係が示されている。
図10(A) に示されているように、昇降部材108は、円板部108Aと、円板部108Aの上に設けられた円柱状本体部108Bと、本体部108Bに形成された傾斜面部108Cとを有している。傾斜面部108Cは、本体部108Bの所定の部分を窪ませて形成されている。
図10(B) に示されているように、ダイヤル107は、昇降部材108の本体部108Bに上から嵌合するキャップのような形状を呈している。ダイヤル107の天板107Aの内面からは、ダイヤル突起部107Bが下方に延びている。ダイヤル突起部107Bは昇降部材108の傾斜面部108Cに係合する。より詳しくは、ダイヤル突起部107Bの先端(下端)は、昇降部材108の傾斜面部108Cに接触している。
実施形態2と同様に昇降部材108の下には動力伝達部105が設けられているが、本実施形態では、ギア部105Cと昇降部材108との間に弾性部材111が設けられている。弾性部材111は昇降部材108に上向きの付勢力を与える部材である。なお、ダイヤル107は、ケーシング110に対して上下方向に移動しないように設けられている。
ダイヤル107が回転すると、ダイヤル突起部107Bが昇降部材108の傾斜面部108Cに沿って動くので、実施形態2と同様に、昇降部材108はダイヤル107の軸方向へ移動する。例えば、図10(B)の状態からダイヤル107が反時計まわりに回転されると、昇降部材108は下方に移動する。
昇降部材108が上方へ移動させる場合には、ダイヤル107から手を離せばよい。ダイヤル107に力が作用していなければ、昇降部材108は、ギア部105Cと昇降部材108の間に設けた弾性部材111の付勢力により、上方へ移動することができる。
昇降部材108が昇降し終えると、昇降部材108はダイヤル107に連動して回転するため、ダイヤル107の回転はギア部105Cを介してベルト11のギア係合部13に伝わる。その結果、ダイヤル107の回転に伴い、ベルト11が長手方向に移動し、よって、ベルトサイズを調整することができる。
なお、図10の例では昇降部材108に1つの傾斜面部108Cが形成されるとしたが、傾斜面部108Cは複数形成されてもよい。その場合には、ダイヤル突起部107Aも複数設けられる。
(実施形態3の効果)
実施形態3によれば、ベルトロック部材102はダイヤル107により回転駆動される部材(昇降部材108、動力伝達部105)から切り離して配置されており、ベルトロック部材102はベルト11に設けたロック部材係合部14に直接係合している。つまり、実施形態3のベルトサイズ調整機構50では、ダイヤル107にはベルトロック機構120が設けられていない。よって、シンプルな構成でダイヤル100によるベルト11の微調整および粗調整が可能になる。この微調整は、ベルトの長手方向の両方向で可能となる。また、ダイヤル107にリリース連動機構150を容易に搭載することができる。
さらに、ベルト11のロックが解除された状態でダイヤル107を回転することにより、ベルト11の長さの微調整を行うことができる。また、実施形態2と同様に、非規制方向への粗調整をラチェット音無しで行うことができる。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、人間の頭に装着されるHMD等が例示されたが、本発明のベルトサイズ調整機構は、任意のベルトの長さを調節する場合に適用することができる。例えば、本発明は、工具、帽子、メガネ、スキーウエア、ウエットスーツ、靴、健康器具、拘束衣装等に備えられるベルトの長さを調整する場合にも適用できる。また、上記した実施形態では、ベルトサイズを調整するとしたが、ベルトと同じような物(例えば、バンド等の帯状物体)にも本発明を適用することができる。帯状物体は長尺でも短尺でもよい。
また、実施形態2のベルトサイズ調整機構40は、リリース機構101を有しているが、リリース機構101は省略してもよい。
(その他の実施形態)
上記した実施形態では、ベルトサイズ調整機構を説明したが、このベルトサイズ調整機構と、使用者の頭部に装着可能なディスプレイ装置と、を備えた表示装置も本発明の実施形態の1つとなる。ディスプレイ装置は、使用者に映像を提示するための装置である。ディスプレイ装置の所定の箇所に、ベルトサイズ調整機構を取り付ける。表示装置は、例えば、HMDであり、使用者がHMDを装着する際(あるいは、装着した後)、上記したベルトサイズ調整機構を使用して、ベルトの締り具合を調整することができる。
10…ベルトサイズ調整機構、11…ベルト、13…ギア係合部、14…ロック部材係合部、40…ベルトサイズ調整機構、100…ダイヤル、101…リリース機構、102…ベルトロック部材

Claims (15)

  1. 帯状物体に設けられた第1の係合手段と、
    前記第1の係合手段とは異なる位置で、前記帯状物体に設けられた第2の係合手段と、
    前記第1の係合手段に係合して、回転することにより前記帯状物体を移動させる移動手段と、
    前記第2の係合手段に係合して、前記帯状物体の移動をロックするロック手段と、
    前記ロック手段のロックを解除する解除手段と、
    を備えることを特徴とする調整装置。
  2. 前記ロック手段のロックが解除された状態で前記第1の係合手段から前記移動手段に力が作用した場合、前記ロック手段により前記帯状物体の移動をロックさせる第2のロック手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の調整装置。
  3. 前記移動手段は、前記移動手段の回転を所定の形態で前記解除手段に伝達する伝達機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の調整装置。
  4. 前記伝達機構は、前記移動手段の回転方向に応じて、前記ロック手段のロック状態を変更する力を前記解除手段に伝達することを特徴とする請求項3に記載の調整装置。
  5. 前記帯状物体は2つの方向に移動可能であり、前記ロック手段は前記2つの方向の内の1方向における前記帯状物体の移動のみをロックし、前記移動手段が所定方向に回転すると、前記伝達機構は前記ロック手段のロックを解除する力を前記解除手段に伝達することを特徴とする請求項4に記載の調整装置。
  6. 前記伝達機構は可動部を有し、前記移動手段が前記所定方向に回転すると、前記可動部が前記解除手段に接触し、前記解除手段により前記ロック手段のロックを解除させることを特徴とする請求項5に記載の調整装置。
  7. 前記移動手段はカムを有し、前記移動手段が前記所定方向に回転すると、前記可動部は前記カムに従って昇降し、昇降が終わると前記移動手段の回転に連動して回転することを特徴とする請求項6に記載の調整装置。
  8. 前記移動手段は、前記第1の係合部に係合して回転するギア部を有し、当該ギア部は前記可動部の回転と連動して回転し、前記可動部が昇降している間は回転しないことを特徴とする請求項7に記載の調整装置。
  9. 前記移動手段は突起部を有し、前記可動部は傾斜面部を有し、前記移動手段が前記所定方向に回転すると、前記可動部は前記傾斜面部に従って昇降し、昇降が終わると前記移動手段の回転に連動して回転することを特徴とする請求項6に記載の調整装置。
  10. 前記帯状物体は、頭部装着型の表示装置に設けられるベルトであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の調整装置。
  11. 前記第1の係合手段は、前記帯状物体の長手方向に沿って形成され、前記ギア部の歯と噛合する形状を有することを特徴とする請求項8に記載の調整装置。
  12. 前記第2の係合手段は、前記帯状物体の表面に形成された溝であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の調整装置。
  13. 前記解除手段は、プッシュボタン式のロック解除機構を有することを特徴とする請求項1に記載の調整装置。
  14. 前記移動手段は変位可能であり、前記移動手段が変位すると、前記解除手段に接触し、前記解除手段により前記ロック手段のロックを解除させることを特徴とする請求項1に記載の調整装置。
  15. 頭部装着型の表示装置であって、ディスプレイ手段と、当該ディスプレイ手段に取り付けられた請求項1〜14のいずれか1項に記載の調整装置と、を備えた表示装置。






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