JP2018167554A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットヘッドのクリーニング処理を実行するタイミングの最適化を図る。【解決手段】インクジェット印刷装置1における印刷枚数が1000枚に達する毎に、原則として、各色のインクジェットヘッド110に対する通常モードのクリーニング処理が周期的に行われる。但し、インクジェットヘッド110を使用する印刷ジョブが長期間発生しないことが想定される色については、操作パネル202の設定画面上から設定時間を入力して未使用ヘッドモードをオンに設定することで、印刷枚数が1000枚に達しても、前回のクリーニング処理から設定時間が経過するまでの間は、その色のインクジェットヘッド110に対する通常モードのクリーニング処理の実行を保留させる。したがって、未使用ヘッドモードがオンに設定された色のインクジェットヘッド110のクリーニング処理は、前回のクリーニング処理から設定時間が経過した時点で実行される。【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェットヘッドのクリーニング処理を行うインクジェット印刷装置に関する。
インクジェット印刷装置は、インクジェットヘッドの正常な吐出状態を維持するためにクリーニング処理を実行する。具体的には、複数のノズルが形成されたインクジェットヘッドのインク吐出面からインクを強制的に排出するパージを行い、排出されたインクとともに、インク吐出面に付着したゴミなどをワイパブレードで払拭する。
このように、インクジェットヘッドのクリーニング処理は、パージによりインクを消費するので、印刷頻度が低くクリーニングの必要性が低い場合にクリーニング処理によるインクの消費をどれだけ抑えるかが重要となる。
そこで、本出願人は過去に、インク残量が減るとクリーニング処理の周期を延ばすようにすることで、インクカートリッジの交換回数を減らす提案を行った(例えば、特許文献1)。
しかし、印刷に全く使用されない色のインクジェットヘッドでクリーニング処理が行われると、インク残量に応じてクリーニング処理の周期を延ばしても、印刷のためにインクを消費していなくてもやがてインクがなくなってしまうことを避けることができない。
それを避けるためには、従来から提案されている他の技術のように、カラーのインクジェット印刷装置においてモノクロ印刷しか行わない場合に、ブラック以外の色のインクジェットヘッドについてクリーニング処理を禁止することも考えられる(例えば、特許文献2)。
特開2015−208973号公報 特開平7−81073号公報
しかしながら、上述した特許文献2の技術では、ブラック以外の色のインクジェットヘッドのクリーニング処理を禁止した期間がある程度経過した時点で、カラー画像の印刷ジョブが予定外に発生すると、クリーニング処理の長期間の不実施によるインクの吐出不良がブラック以外の色のインクジェットヘッドに発生する可能性がある。もしそうなると、正常な品質のカラー画像を得ることができなくない。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、インクジェットヘッドのクリーニング処理を実行するタイミングの最適化を図ることができるインクジェット印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様によるインクジェット印刷装置は、
各色のインクをそれぞれ吐出する複数のインクジェットヘッドの印刷枚数を基準にした通常モードによるクリーニング処理を、周期的に行うインクジェット印刷装置において、
前記通常モードによる前記クリーニング処理の実行を保留する未使用ヘッドモードのオンオフが、各色のインクジェットヘッドについて個別に設定されるモード設定部と、
前記未使用ヘッドモードがオンに設定された色の前記インクジェットヘッドから吐出させたインクを用いた印刷ジョブが実行されたことを判定する使用ヘッド判定部と、
前記未使用ヘッドモードがオンに設定された色の前記インクジェットヘッドから吐出させたインクを用いた印刷ジョブが実行されたことを、前記使用ヘッド判定部が判定した場合に、当該色の前記インクジェットヘッドについて、前記モード設定部の前記未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに切り替えるモード切替部と、
前記未使用ヘッドモードがオンに設定された色の前記インクジェットヘッドについて、前回のクリーニング処理から保留時間が経過するまでの間、前記通常モードによる前記クリーニングの実行を保留させると共に、前回のクリーニング処理から前記保留時間が経過した際に、前記クリーニング処理を前記未使用ヘッドモードによるクリーニング処理として実行させるクリーニング制御部と、
を備える。
また、本発明の第2の態様によるインクジェット印刷装置は、本発明の第1の態様によるインクジェット印刷装置において、前記モード設定部にはさらに、前記保留時間が各色のインクジェットヘッドについて個別に設定される。
さらに、本発明の第3の態様によるインクジェット印刷装置は、本発明の第2の態様によるインクジェット印刷装置において、
前記モード設定部にはさらに、前記未使用ヘッドモードによる前記クリーニング処理の実行後に前記未使用ヘッドモードを継続する継続設定のオンオフが各色のインクジェットヘッドについて個別に設定され、
前記モード切替部は、前記未使用ヘッドモードがオンに設定された色の前記インクジェットヘッドについて、前記未使用ヘッドモードによる前記クリーニング処理を実行させた後、前記継続設定がオンに設定された色の前記インクジェットヘッドの前記未使用ヘッドモードの設定をオンに維持し、前記継続設定がオフに設定された色の前記インクジェットヘッドの前記未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに切り替える。
また、本発明の第4の態様によるインクジェット印刷装置は、本発明の第1、第2又は第3の態様によるインクジェット印刷装置において、前記クリーニング制御部は、前記モード設定部の前記未使用ヘッドモードの設定がオン及びオフの一方から他方に切り替わった色の前記インクジェットヘッドの前記クリーニング処理を実行させる。
本発明によれば、インクジェットヘッドのクリーニング処理を実行するタイミングの最適化を図ることができる。
即ち、本発明の第1の態様によるインクジェット印刷装置によれば、各色のインクジェットヘッドのクリーニング処理は、原則として、印刷枚数を基準にした通常モードで周期的に行われる。
但し、モード設定部において、通常モードによるクリーニング処理の実行を保留する未使用ヘッドモードがオンに設定されている色のインクジェットヘッドについては、前回のクリーニング処理から保留時間が経過するまでの間、通常モードによるクリーニングの実行が保留される。そして、前回のクリーニング処理から保留時間が経過した際に、クリーニング処理が実行される。
したがって、印刷ジョブの実行によるインクの吐出が一定期間行われないことが想定される色のインクジェットヘッドについて、未使用ヘッドモードの設定をオンにすることで、印刷枚数を基準にした通常モードのクリーニング処理を行う条件が成立しても、クリーニング処理の実行が不要と予想される保留時間が経過するまでの間はクリーニング処理が実行されないようにすることができる。これにより、クリーニング処理において行われるパージによりインクが無駄に消費されるのを抑制することができる。
なお、前回のクリーニング処理の実行から保留時間が経過する前に、未使用ヘッドモードがオンに設定されている色を用いる印刷ジョブが実行されると、インクの吐出が行われないと想定していた保留時間の期間中にインクジェットヘッドからインクが吐出されるので、その色のインクジェットヘッドのクリーニング処理を実行不要とする前提が崩れてしまう。
この場合に、本発明の第1の態様によるインクジェット印刷装置では、使用ヘッド判定部の判定結果に応じてモード切替部が、その色のインクジェットヘッドについて、未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに切り替える。そして、未使用ヘッドモードの設定がオンからオフに切り替わった後のインクジェットヘッドのクリーニング処理が、印刷枚数を基準にした通常モードによって実行される。
このため、未使用ヘッドモードがオンに設定されている色のインクジェットヘッドが保留時間の期間中に実行された想定外の印刷ジョブによりインクを吐出した場合は、保留時間の経過までクリーニング処理の実行が保留されるのを避けて、印刷枚数を基準にした通常モードのクリーニング処理を実行させることができる。これにより、未使用ヘッドモードがオンに設定されたインクジェットヘッドのクリーニング処理がインクの吐出後に長期間実行されないことで、インクの吐出不良が発生し必要な印刷品質を保つことができなくなるのを避けることができる。
また、本発明の第2の態様によるインクジェット印刷装置によれば、本発明の第1の態様によるインクジェット印刷装置において、未使用ヘッドモードをオンにする色のインクジェットヘッドについて、モード設定部に保留時間を各色のインクジェットヘッド毎に個別に設定することができる。
このため、印刷ジョブの実行によるインクの吐出が行われないことが想定される期間が、未使用ヘッドモードの設定をオンにするインクジェットヘッドの色毎に異なる場合に、各色のインクジェットヘッドに応じた保留時間が一律に設定されてしまい、色毎のインクジェットヘッドによって保留時間の過不足が生じるのを避けることができる。
さらに、本発明の第3の態様によるインクジェット印刷装置によれば、本発明の第2の態様によるインクジェット印刷装置において、前回のクリーニング処理の実行から保留時間が経過して、未使用ヘッドモードがオンに設定された色のインクジェットヘッドのクリーニング処理が実行された場合、継続設定がオンに設定されていれば未使用ヘッドモードの設定がオンに維持され、継続設定がオフに設定されていれば未使用ヘッドモードの設定がオフに切り替わる。
このため、保留時間を超える期間に亘って印刷ジョブの実行によりインクを吐出する機会が到来しない可能性がある使用頻度が非常に低い色のインクジェットヘッドについて、未使用ヘッドモードをオンに設定すると共に継続設定をオンに設定することで、保留時間毎のクリーニング処理の実行によりインクの吐出不良の発生を避けつつ、印刷枚数を基準にした通常モードのクリーニング処理の実行によりインクが無駄に消費されるのを避ける状態を、長期間に亘って継続させることができる。
また、本発明の第4の態様によるインクジェット印刷装置は、本発明の第1、第2又は第3の態様によるインクジェット印刷装置において、未使用ヘッドモードの設定がオンからオフに、あるいはオフからオンに変わると、インクジェットヘッドに対して実行されるクリーニング処理のモードが、印刷枚数を基準にした通常モードのクリーニング処理と、前回のクリーニング処理から保留時間の経過すると行われる未使用ヘッドモードのクリーニング処理との間で切り替わる。
インクジェットヘッドに対して実行されるクリーニング処理のモードが切り替わると、次にクリーニング処理を行う条件が成立した際にそのことを判定するのに必要な、印刷枚数の情報や前回のクリーニング処理からの経過時間の情報が取得できない可能性がある。
そこで、インクジェットヘッドに対して実行されるクリーニング処理のモードが切り替わった際に、その色のインクジェットヘッドのクリーニング処理を実行することで、それ以降、クリーニング処理を行う条件が成立した際にそのことを判定するのに必要な、印刷枚数の情報や前回のクリーニング処理からの経過時間の情報を、確実に取得することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成を示す説明図である。 図1のインクジェット印刷装置の制御系の概略構成を示す説明図である。 図2の操作パネルに表示される未使用ヘッドモードのデフォルト状態における設定画面を示す説明図である。 図3の設定画面において未使用ヘッドモードの設定時間を設定した状態を示す説明図である。 図4の設定状態において未使用ヘッドモードの設定時間の経過によるクリーニング処理が実行された後の未使用ヘッドモードおよび設定時間の設定状態を示す説明図である。 未使用ヘッドモードの設定がオフであるインクジェットヘッドに対し図2の制御部が印刷枚数を基準にして行う通常モードのクリーニング処理の手順を示すフローチャートである。 未使用ヘッドモードの設定がオンであるインクジェットヘッドに対し図2の制御部がインクジェットヘッドの不使用時間を基準にして行う未使用ヘッドモードのクリーニング処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の実施形態では、色毎にインクが貯留されたインクボトルが設けられたインクカートリッジを備え、インクボトルからインクジェットヘッドにインクが供給され、インクを吐出することで印刷するインクジェット印刷装置を例に挙げて説明する。
<インクジェット印刷装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット印刷装置の概略構成を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態のインクジェット印刷装置1は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクに対応するインクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kを備えている。インクジェット印刷装置1では、用紙が、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kの対向面に設けられた環状の搬送ベルト(図示しない)によって、印刷条件により定められる速度で搬送される。そして、搬送中の用紙に対して、対向するインクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kに備えられたノズル群から吐出されたインクにより、ライン単位で各色の画像が印刷される。
各インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kには、着脱可能なインクカートリッジに設けられたインクボトルから対応する色のインクが供給される。そのために、インクジェット印刷装置1には、C(シアン)のインクを供給するインクボトル151C、M(マゼンタ)のインクを供給するインクボトル151M、Y(イエロー)のインクを供給するインクボトル151Y、K(ブラック)のインクを供給するインクボトル151Kが備えられている。
なお、以下の説明において、インクボトル151C,151M,151Y,151Kをインク色別に区別する必要がない場合には、インクボトル151と標記して説明する。上述したインクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kや、後述する下流タンク120C,120M,120Y,120K、上流タンク130C,130M,130Y,130Kおよびポンプ170C,170M,170Y,170Kについても、インク色別に区別する必要がない場合には、インクジェットヘッド110、下流タンク120、上流タンク130およびポンプ170とそれぞれ標記して説明する。
インクボトル151から供給されたインクは、樹脂、金属などのパイプにより形成されたインク循環経路を通って、インクジェットヘッド110の下流側に設けられた下流タンク120に一旦溜められる。このため、インクジェット印刷装置1には、下流タンク120として、C(シアン)のインクを溜める下流タンク120C、M(マゼンタ)のインクを溜める下流タンク120M、Y(イエロー)のインクを溜める下流タンク120Y、K(ブラック)のインクを溜める下流タンク120Kが備えられている。
インクジェット印刷装置1には、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色のインクに対応して、ポンプ170C,170M,170Y,170Kおよび上流タンク130C、上流タンク130M、上流タンク130Y、上流タンク130Kが備えられている。下流タンク120に溜められたインクは、ポンプ170によりインクジェットヘッド110の上流側に設けられた上流タンク130に送られる。上流タンク130に送られたインクは、インクを吐出する多数のノズルが設けられているインクジェットヘッド110に送液される。
上流タンク130は共通空気室172と接続されている。共通空気室172には、ポンプ173および図示しない大気開放弁が備えられている。大気開放弁を全閉してポンプ173により上流タンク130に空気を送り込んだり、大気開放弁を全開して大気圧にしたりすることにより、上流タンク130内の空気の圧力を調整することができる。
インクジェットヘッド110で吐出されなかったインクは、下流タンク120に戻される。上流タンク130からインクジェットヘッド110へ供給されたインクの余剰分は、上流タンク130と下流タンク120との水頭差を利用して下流タンク120へ回収される。
インクは印刷品質が保証される温度範囲が定められており、環境温度が低く、インク温度が印刷可能である下限温度を下回っているとインクを加熱する必要がある。一方、インクジェットヘッド110内には、ノズルからインクを吐出させるためのピエゾ素子やそのドライバなどの発熱因子が設けられている。これらの発熱やインク振動のジュール熱によりインクジェットヘッド110内でインク温度が上昇する。このため、環境温度が高温である時には、インクジェットヘッド110内でのインクの温度上昇による影響などを抑制する必要がある。そこで、インク循環経路上には温度調節器161が設けられている。温度調節器161は、インクが適温となるように、インク循環経路上でインクを加温又は冷却する。
<制御部の機能的構成>
上述したインクジェット印刷装置1の各部の動作は、制御部10によって制御される。図2は、インクジェット印刷装置1の制御系の概略構成を示す説明図である。
図2に示すように、インクジェット印刷装置1は、ネットワークを通じて外部からの印刷ジョブを受信するための通信インターフェース201と、ユーザの入力操作を受け付ける操作パネル202とを備えている。
通信インターフェース201は、図示しないユーザ端末との間でデータの送受信を行う通信インターフェースである。通信インターフェース201は、例えば、有線・無線LANやシリアル方式、USB方式などによりデータの通信を行うことにより、印刷ジョブを受信する。
操作パネル202は、ユーザによる指示操作や設定操作を受け付けるモジュールである。本実施形態においては、操作パネル202はタッチパネルを備えている。タッチパネルには、例えば、後述するクリーニング処理に関するモードなどを設定する操作を行うための情報や、複写などのインクジェット印刷装置1内で発生させる印刷ジョブの印刷設定に関する操作を行うための情報が表示される。
制御部10は、不図示のメモリに格納されたプログラムを実行することで、印刷ジョブ受信部301と、画像処理部303と、印字制御部305と、操作信号取得部306と、印刷枚数算出部307と、経過時間算出部308と、クリーニング制御部309と、モード設定部310と、使用ヘッド判定部312との各機能を実現する。
印刷ジョブ受信部301は、ページ記述言語などで記述された印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブを印刷ジョブ記憶部302に記憶させるモジュールである。例えば、通信インターフェース201を通じて接続されたユーザ端末(図示しない)から画像データを含む印刷ジョブが入力され、印刷ジョブ記憶部302に記憶させる。
上述した印刷ジョブ記憶部302は、電源の供給が遮断されると記憶されたデータが消去される揮発性のメモリである。この印刷ジョブ記憶部302には、ユーザ端末から送信されて受信した印刷ジョブが保存される。
画像処理部303は、画像処理に特化したディジタル信号処理を行う演算処理装置である。具体的には、画像処理部303は、印刷ジョブ記憶部302に記憶されている印刷ジョブから画像データを抽出し、抽出した画像データに対して、後述する色空間テーブル記憶部304に記憶された色空間テーブルを用いRIP処理(色変換およびビットマップ変換)を実行する。これにより、画像処理部303では、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータから、ビットマップ形式の画像データが生成される。
上述した色空間テーブル記憶部304は、例えば、ハードディスクドライブのような、電源の供給が遮断されても記憶されたデータが消去されない不揮発性のメモリで構成される。色空間テーブル記憶部304には、画像データをRGBデータからCMYKデータへ色変換するための色空間テーブルが記憶されている。なお、CMYKデータは、CMYの一部の色を用いない多色データに色変換された画像データや、Kのみを用いるモノクロデータに色変換された画像データを含んでいてもよい。
印字制御部305は、各色のインクジェットヘッド110の駆動や、用紙の搬送経路を駆動する手段の動作を制御し、画像形成処理全体を制御するモジュールである。印字制御部305は、用紙の搬送に合わせたスケジューリングに従ったタイミングおよび印字速度で画像形成を行う。より具体的には、印字制御部305は、画像処理部303により生成された画像データに基づいて、搬送される用紙に対して、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kからそれぞれインクを吐出させ、ライン単位で画像を印刷させる。
操作信号取得部306は、操作パネル202を通じて、ユーザによる操作信号を受信するモジュールである。操作信号取得部306は、受信した操作信号を解析し、ユーザ操作に応じた処理を他のモジュールに実行させる。特に、本実施形態において、この操作信号取得部306は、操作パネル202などから、印刷処理の指示操作を受け付けたり、ユーザによるインク交換節約モードに関する指示操作や設定操作を受け付けたりするモジュールである。
印刷枚数算出部307は、印刷ジョブ記憶部302に記憶されている印刷ジョブから画像処理部303が生成した画像データに基づいて、印字制御部305が用紙に画像を印刷した枚数を算出する。
経過時間算出部308は、後述するクリーニング制御部309がクリーニング部311にクリーニング処理を実行させる制御に基づいて、クリーニング部311がインクジェットヘッド110の前回のクリーニング処理を実行してからの経過時間を、インク色毎に算出する。
クリーニング制御部309は、クリーニング部311にクリーニング処理を実行させる。
モード設定部310(請求項中のモード設定部およびモード切替部に相当)は、操作信号取得部306が取得したユーザによる操作パネル202の操作信号から得られる、クリーニング処理に関するモードの設定状態(オンオフ)や設定値の入力内容を、不図示のメモリに記憶させる。
クリーニング部311は、インクジェットヘッド110からノズル群を洗浄するために必要な所定量のインクを吐出させるパージを行うことにより、インク色毎にインクジェットヘッド110のクリーニング処理を実行する。このとき、クリーニング部311は、排出されたインクとともに、インクジェットヘッド110のインク吐出面に付着したゴミなどを図示しないワイパブレードで払拭する。
使用ヘッド判定部312は、印字制御部305による各色のインクジェットヘッド110の駆動の制御内容に基づいて、印刷ジョブの実行によりインクジェットヘッド110からインクが吐出された(インクジェットヘッド110が使用された)か否かを判定する。
<初期化処理時のクリーニング処理>
ところで、上述したクリーニング制御部309は、インクジェット印刷装置1の電源がオンされて初期化処理が行われる際に、インク色毎にクリーニング部311にクリーニング処理を実行させる。
<通常モードでのクリーニング処理>
また、クリーニング制御部309は、インク色毎に、印刷枚数算出部307により算出された前回のクリーニング処理からの印刷枚数が一定枚数に達する度に、クリーニング処理をクリーニング部311に実行させる。
ここで、一定枚数のデフォルトの設定値は、例えば色空間テーブル記憶部304を構成するメモリのような、電源の供給が遮断されても記憶されたデータが消去されない不揮発性のメモリに記憶される。したがって、一定枚数のデフォルトの設定値は、インクジェット印刷装置1の電源がオフされても消去されず、電源のオン後もそのまま保持される。なお、本実施形態では、一定枚数のデフォルトの設定値を1000枚としている。
なお、不揮発性のメモリに記憶された一定枚数のデフォルトの設定値は、操作パネル202の操作により管理者としてシステムにログインした管理者権限を有するユーザのみが、操作パネル202の操作により書き換えて変更できるようにしてもよい。
また、一定枚数の設定値は、管理者権限を有しない一般のユーザも含めた全てのユーザが、操作パネル202の操作により、デフォルトの設定値から任意の値に変更できるようにしてもよい。
ユーザが変更した一定枚数の設定値は、操作信号取得部306により取得されてモード設定部310に通知される。モード設定部310は、通知された一定枚数の設定値をメモリに記憶させる。
ユーザが変更した一定枚数の設定値を記憶させるメモリは、例えば印刷ジョブ記憶部302を構成するメモリのような、電源の供給が遮断されると記憶されたデータが消去される揮発性のメモリであってもよい。その場合、インクジェット印刷装置1の電源がオフされると、ユーザが変更して揮発性のメモリに記憶された一定枚数の設定値が消去され、電源のオン後の一定枚数の設定値は、モード設定部310によって、不揮発性のメモリに記憶されたデフォルトの設定値に戻される。
<未使用ヘッドモードでのクリーニング処理>
さらに、クリーニング制御部309は、操作パネル202の操作により未使用ヘッドモードがオンに設定されている場合に、インク色毎に、インクジェットヘッド110の前回のクリーニング処理が実行されてから設定時間(請求項中のモード設定部に設定される保留時間に相当)が経過するまで、クリーニング部311によるクリーニング処理の実行を保留させる。
<設定時間>
ここで、設定時間とは、インクジェットヘッド110を使用する印刷ジョブが長期間発生しないことが想定され、クリーニング処理の実行が不要と予想される期間(インクジェットヘッド110の不使用時間)である。この設定時間は、予め定められた放置可能時間を上限として、各色のインクジェットヘッド110C,110M,110Y,110K毎に個別に設定される。
<放置可能時間>
また、放置可能時間とは、インクジェットヘッド110のクリーニング処理がこれ以上実行されないとインクの吐出不良が発生し必要な印刷品質を保つことができなくなる可能性がある期間の目安を表す時間である。
この放置可能時間のデフォルトの設定値は、一定枚数のデフォルトの設定値と同じく、電源の供給が遮断されても記憶されたデータが消去されない不揮発性のメモリに記憶される。したがって、放置可能時間のデフォルトの設定値は、インクジェット印刷装置1の電源がオフされても消去されず、電源のオン後もそのまま保持される。
そして、不揮発性のメモリに記憶された放置可能時間のデフォルトの設定値は、一定枚数のデフォルトの設定値と同じく、操作パネル202の操作により管理者としてシステムにログインした管理者権限を有するユーザが、操作パネル202の操作により書き換えて変更できるようにしてもよい。
なお、放置可能時間は、インクジェット印刷装置1の設置環境(温度、湿度)や気候(季節)、運用形態などを考慮して定めることができる。例えば、平日には電源がオンされて連続使用され、週末には電源がオフされるインクジェット印刷装置1の場合は、週末の電源オフの期間を基準にして、放置可能時間を72時間としてもよい。
<未使用ヘッドモードの設定画面>
また、放置可能時間を上限とする設定時間は、操作パネル202の操作によって設定される。
図3は操作パネル202に表示される未使用ヘッドモードの設定時間のデフォルト状態における設定画面を示す説明図である。
図3に示す設定画面では、操作パネル202の操作によって、インクの色(Cヘッド、Mヘッド、Yヘッド、Kヘッド)毎に、インクジェットヘッド110の設定時間を入力することができる。設定時間の入力フィールドに数値を入力すると、設定画面に表示されるCヘッドの未使用ヘッドモードの設定がオフからオンに切り替えられて、入力した数値が設定時間として設定される。
そして、操作パネル202から入力された設定時間の数値や、図3の設定画面の表示上でオフからオンに切り替えられた未使用ヘッドモードの設定状態が、操作信号取得部306により取得されてモード設定部310に通知される。通知されたモード設定部310は、入力された設定時間の数値や未使用ヘッドモードの設定状態をメモリに記憶させる。
設定時間の数値や未使用ヘッドモードの設定状態を記憶させるメモリは、電源の供給が遮断されても記憶されたデータが消去されない不揮発性のメモリであってもよく、電源の供給が遮断されると記憶されたデータが消去される揮発性のメモリであってもよい。
設定時間の数値や未使用ヘッドモードの設定状態を不揮発性のメモリに記憶させる場合は、インクジェット印刷装置1の電源がオフされても、設定時間の数値や未使用ヘッドモードの設定状態が消去されず、電源のオン後もそのまま保持される。
設定時間の数値や未使用ヘッドモードの設定状態を揮発性のメモリに記憶させる場合は、インクジェット印刷装置1の電源がオフされると、揮発性のメモリに記憶された設定時間の数値や未使用ヘッドモードの設定状態が消去され、電源のオン後は、モード設定部310によって、設定時間の数値がゼロにリセットされると共に未使用ヘッドモードの設定がオンからオフに戻される。
なお、入力された設定時間の数値を未使用ヘッドモードの設定状態と共に不揮発性のメモリに記憶させる場合は、操作パネル202の操作により管理者としてシステムにログインした管理者権限を有するユーザのみが、操作パネル202に表示された図3の設定画面上での操作により設定時間の数値を入力できるようにしてもよい。
一方、入力された設定時間の数値を未使用ヘッドモードの設定状態と共に揮発性のメモリに記憶させる場合は、管理者権限を有しない一般のユーザも含めた全てのユーザが、操作パネル202に表示された図3の設定画面上での操作により設定時間の数値を入力できるようにしてもよい。
上述した設定時間の入力により未使用ヘッドモードがオンに設定された色のインクジェットヘッド110については、前回のクリーニング処理の実行後の印刷枚数が一定枚数に達しても、前回のクリーニング処理の実行から設定時間が経過していなければ、クリーニング制御部309の制御によりクリーニング部311によるクリーニング処理が実行されない。そして、前回のクリーニング処理の実行から設定時間が経過した際に、クリーニング制御部309の制御によりクリーニング部311によるクリーニング処理が実行される。
そして、前回のクリーニング処理の実行から設定時間が経過してクリーニング処理が行われた場合、図3に示す設定画面において周期設定がオンに設定されていれば、クリーニング処理後も設定時間の設定がそのまま保持され、未使用ヘッドモードの設定がオンのままとなる。一方、周期設定がオフに設定されていると、クリーニング処理後に設定時間の設定がゼロにリセットされて、未使用ヘッドモードの設定がオンからオフに切り替えられる。
ここで、周期設定のオンオフは、図3に示す設定画面の周期設定のボタンを操作パネル202の設定画面上で操作することで設定することができる。設定画面上での周期設定のボタン操作は、操作信号取得部306により取得されてモード設定部310に通知される。通知されたモード設定部310は、ボタン操作に応じた周期設定の設定状態をメモリに記憶させる。
周期設定の設定状態を記憶させるメモリは、電源の供給が遮断されても記憶されたデータが消去されない不揮発性のメモリであってもよく、電源の供給が遮断されると記憶されたデータが消去される揮発性のメモリであってもよい。
周期設定の設定状態を不揮発性のメモリに記憶させる場合は、インクジェット印刷装置1の電源がオフされても、周期設定の設定状態が消去されず、インクジェット印刷装置1の電源のオン後もそのまま保持される。
周期設定の設定状態を揮発性のメモリに記憶させる場合は、インクジェット印刷装置1の電源がオフされると、揮発性のメモリに記憶された周期設定の設定状態が消去され、電源のオン後の周期設定の設定状態は、モード設定部310によって、オンからオフに戻される。
なお、周期設定の設定状態を不揮発性のメモリに記憶させる場合は、操作パネル202の操作により管理者としてシステムにログインした管理者権限を有するユーザのみが、操作パネル202の操作により周期設定の設定状態を変更できるようにしてもよい。
また、周期設定のオンオフを揮発性のメモリに記憶させる場合は、管理者権限を有しない一般のユーザも含めた全てのユーザが、操作パネル202の操作により周期設定の設定状態を変更できるようにしてもよい。
ところで、上述した設定時間は、あくまで、インクジェットヘッド110が使用されないことが想定される予想上の時間であり、インクジェットヘッド110を実際に使用しない時間ではない。
したがって、使用されないことを想定して設定時間を設定した色のインクジェットヘッド110であっても、設定時間が経過する前の時点で想定外の印刷ジョブが実行されてインクを吐出し、クリーニング処理の実行を不要とする前提が崩れる場合もある。
そこで、本実施形態のインクジェット印刷装置1では、使用ヘッド判定部312が、未使用ヘッドモードがオンにされているインクジェットヘッド110の色のインクを用いた画像の印刷ジョブが実行されたと判定すると、モード設定部310によって、設定時間の設定がゼロにリセットされて、未使用ヘッドモードの設定がオンからオフに切り替えられる。
そして、印刷ジョブの終了後に、その色のインクジェットヘッド110のクリーニング処理が実行される。クリーニング処理の実行後は、前回のクリーニング処理からの印刷枚数が一定枚数に達する度に、クリーニング制御部309の制御によりクリーニング部311によるクリーニング処理が実行される。
図4は未使用ヘッドモードの設定時間を設定した状態の操作パネル202に表示される設定画面を示す説明図である。
本実施形態のインクジェット印刷装置1では、図4の説明図に示すように、操作パネル202の操作によりCヘッドとYヘッドについて、それぞれ24時間と7時間半の数値が入力されて、24時間と7時間半をそれぞれの設定時間とする未使用ヘッドモードがオンにされている。また、設定時間の数値が入力されていないMヘッドとKヘッドの未使用ヘッドモードの設定はオフのままである。
したがって、図4に示す設定状態の場合、未使用ヘッドモードがオフにされているMヘッドおよびKヘッド(インクジェットヘッド110M,110K)のクリーニング処理は、前回のクリーニング処理からの印刷枚数が1000枚に達する度に実行される。
また、未使用ヘッドモードがオンにされているCヘッド(インクジェットヘッド110C)のクリーニング処理は、C(シアン)を用いた画像の印刷ジョブが実行されない限り、前回のクリーニング処理の実行から24時間が経過するまでは、前回のクリーニング処理の実行からの印刷枚数が1000枚に達しても実行されず保留される。
さらに、未使用ヘッドモードがオンにされているYヘッド(インクジェットヘッド110Y)のクリーニング処理は、Y(イエロー)を用いた画像の印刷ジョブが実行されない限り、前回のクリーニング処理の実行から7時間半が経過するまでは、前回のクリーニング処理の実行からの印刷枚数が1000枚に達しても実行されず保留される。
そして、未使用ヘッドモードがオンにされているCヘッド(インクジェットヘッド110C)では、前回のクリーニング処理の実行から24時間が経過した時点で、未使用ヘッドモードによるクリーニング処理が実行される。また、未使用ヘッドモードがオンにされているYヘッド(インクジェットヘッド110Y)では、前回のクリーニング処理の実行から7時間半が経過した時点で、未使用ヘッドモードによるクリーニング処理が実行される。
なお、未使用ヘッドモードによるクリーニング処理が実行された後の未使用ヘッドモードの設定や設定時間の内容は、周期設定がオンに設定されたCヘッド(インクジェットヘッド110C)では、図5の説明図に示すように、未使用ヘッドモードによるクリーニング処理を実行する前の図4に示す設定状態のままに維持される。
一方、周期設定がオフに設定されたYヘッド(インクジェットヘッド110Y)では、図5に示すように、設定時間がゼロにリセットされ、未使用ヘッドモードの設定がオンからオフに戻される。
このため、Cヘッド(インクジェットヘッド110C)では、未使用ヘッドモードによるクリーニング処理が実行された後も、C(シアン)を用いた画像の印刷ジョブが実行されない限り、前回のクリーニング処理の実行から24時間が経過するまでは、前回のクリーニング処理の実行からの印刷枚数が1000枚に達してもクリーニング処理が実行されず保留される。
また、Yヘッド(インクジェットヘッド110Y)では、未使用ヘッドモードによるクリーニング処理が実行された後に、未使用ヘッドモードがオフに切り替わるので、前回のクリーニング処理からの印刷枚数が1000枚に達する度にクリーニング処理が実行される。
<通常モードのクリーニング処理>
次に、未使用ヘッドモードの設定がオフのインクジェットヘッド110に対して制御部10が印刷枚数を基準にして行う通常モードのクリーニング処理の手順を、図6のフローチャートを参照して説明する。制御部10は、図6に示す手順の処理を一定周期毎に繰り返して実行する。
図6に示すように、制御部10は、操作信号取得部306が操作パネル202から取得したユーザによる操作信号に基づいて、インクジェット印刷装置1の電源がオンされたか否かを判定し(ステップS1)、電源がオンされていない場合は(ステップS1でNO)、オン操作されるまでステップS1をリピートする。
また、電源がオン操作された場合は(ステップS1でYES)、電源オンに伴う初期化処理の一環としてのクリーニング処理が実行されたものとして、制御部10は、クリーニング部311によるクリーニング処理の実行周期を、前回のクリーニング処理を実行してからの印刷枚数が1000枚に達したこととする設定を行う(ステップS3)。
次に、制御部10は、操作信号取得部306が操作パネル202から取得したユーザによる操作信号に基づいて、インクジェット印刷装置1の電源がオフされたか否かを判定する(ステップS5)。電源がオフされた場合は(ステップS5でYES)、一連の手順を終了する。また、電源がオフされていない場合は(ステップS5でNO)、制御部10は、通信インターフェース201を介して印刷ジョブを受信したか否かを判定する(ステップS7)。
印刷ジョブを受信していない場合は(ステップS7でNO)、ステップS5にリターンし、印刷ジョブを受信した場合は(ステップS7でYES)、制御部10は、印字制御部305により印刷を実行させると共に、各色毎に、受信した印刷ジョブの印刷枚数を積算して、前回のクリーニング処理の実行からの印刷枚数を印刷枚数算出部307によりカウントさせる(ステップS9)。
続いて、制御部10は、インク色毎に、印刷枚数算出部307によりカウントした前回のクリーニング処理を実行してからの印刷枚数がクリーニング周期の1000枚に達して、クリーニング周期に達したか否かを判定する(ステップS11)。
クリーニング周期に達していない場合は(ステップS11でNO)、ステップS7にリターンし、クリーニング周期に達した場合は(ステップS11でYES)、制御部10は、モード設定部310における未使用ヘッドモードの設定がオンである色のヘッドがあるか否かを判定する(ステップS13)。
未使用ヘッドモードの設定がオンである色のヘッドがない場合は(ステップS13でNO)、制御部10は、クリーニング周期に達した色のインクジェットヘッド110のクリーニング処理をクリーニング部311に実行させた後(ステップS15)、ステップS5にリターンする。
一方、未使用ヘッドモードの設定がオンである色のヘッドがある場合は(ステップS13でYES)、制御部10は、モード設定部310における未使用ヘッドモードの設定がオンである色のインクジェットヘッド110の中に、ステップS7で受信した印刷ジョブの実行により印刷に使用されたと使用ヘッド判定部312が判定したインクジェットヘッド110があるか否かを判定する(ステップS17)。
印刷に使用されたインクジェットヘッド110があると使用ヘッド判定部312が判定した場合は(ステップS17でYES)、制御部10は、未使用ヘッドモードの設定がオンである色のインクジェットヘッド110の未使用ヘッドモードをモード設定部310によりオフに切り替えさせる(ステップS19)。そして、制御部10は、未使用ヘッドモードの設定がオンでない色のインクジェットヘッド110のクリーニング処理をクリーニング部311に実行させた後(ステップS21)、ステップS5にリターンする。
また、印刷に使用されたヘッドがないと使用ヘッド判定部312が判定した場合は(ステップS17でNO)、制御部10は、未使用ヘッドモードの設定がオンでない色のインクジェットヘッド110のクリーニング処理をクリーニング部311に実行させた後(ステップS21)、ステップS5にリターンする。
<未使用ヘッドモードのクリーニング処理>
続いて、未使用ヘッドモードの設定がオンのインクジェットヘッド110に対して制御部10がインクジェットヘッド110の不使用時間を基準にして行う未使用ヘッドモードのクリーニング処理の手順を、図7のフローチャートを参照して説明する。制御部10は、図7に示す手順の処理を、図6に示す手順の処理とバッティングしないようにタイミングをずらして、一定周期毎に繰り返して実行する。
図7に示すように、制御部10は、操作信号取得部306が操作パネル202から取得したユーザによる操作信号に基づいて、電源がオンされたか否かを判定し(ステップS31)、電源がオンされていない場合は(ステップS31でNO)、オン操作されるまでステップS31をリピートする。
また、電源がオン操作された場合は(ステップS31でYES)、電源オンに伴う初期化処理の一環としてのクリーニング処理が実行されたものとして、制御部10は、未使用ヘッドモードの設定がオンのインクジェットヘッド110に対するクリーニング部311によるクリーニング処理の実行周期を、前回のクリーニング処理を実行してから設定時間が経過したこととする設定を行う(ステップS33)。
次に、制御部10は、未使用ヘッドモードの設定がオンのインクジェットヘッド110の中に、経過時間算出部308が算出した前回のクリーニング処理を実行してからの経過時間が設定時間を経過(タイムアウト)した色のインクジェットヘッド110があるか否かを判定する(ステップS35)。
タイムアウトしたインクジェットヘッド110がある場合は(ステップS35でYES)、制御部10は、そのインクジェットヘッド110のクリーニング処理をクリーニング部311に実行させる。これと共に、周期設定がオンであれば、経過時間算出部308による前回のクリーニング処理を実行してからの経過時間の算出を継続させ、周期設定がオフであれば、未使用ヘッドモードをオフに切り替える(以上、ステップS37)。
そして、制御部10は、操作パネル202の設定画面上での操作によって、モード設定部310における未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに、または、オフからオンに変更したインクジェットヘッド110があるか否かを判定する(ステップS39)。
一方、タイムアウトしたインクジェットヘッド110がない場合は(ステップS35でNO)、制御部10は、操作パネル202の設定画面上での操作によって、モード設定部310における未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに、または、オフからオンに変更したインクジェットヘッド110があるか否かを判定する(ステップS43)。
操作パネル202の設定画面上での操作によって、未使用ヘッドモードの設定を変更したインクジェットヘッド110がある場合は(ステップS39でYES)、制御部10は、未使用ヘッドモードの設定を変更したインクジェットヘッド110のクリーニング処理をクリーニング部311に実行させる(ステップS41)。その後、制御部10は、操作信号取得部306が操作パネル202から取得したユーザによる操作信号に基づいて、インクジェット印刷装置1の電源がオフされたか否かを判定する(ステップS43)。
また、操作パネル202の設定画面上での操作によって、未使用ヘッドモードの設定を変更したインクジェットヘッド110がない場合は(ステップS39でNO)、制御部10は、操作信号取得部306が操作パネル202から取得したユーザによる操作信号に基づいて、インクジェット印刷装置1の電源がオフされたか否かを判定する(ステップS43)。
電源がオフされていない場合は(ステップS43でNO)、ステップS35にリターンし、電源がオフされた場合は(ステップS43でYES)、一連の手順を終了する。
<インクジェット印刷装置の効果>
以上に説明した本実施形態のインクジェット印刷装置1によれば、インクジェット印刷装置1における印刷枚数が1000枚に達する毎に、原則として、各色のインクジェットヘッド110に対する通常モードのクリーニング処理が周期的に行われる。
但し、インクジェットヘッド110を使用する印刷ジョブが長期間発生しないことが想定される色については、操作パネル202の設定画面上からインクジェットヘッド110に対する設定時間を入力して、未使用ヘッドモードをオンに設定することができる。
そして、未使用ヘッドモードがオンに設定された色のインクジェットヘッド110については、前回のクリーニング処理から設定時間が経過するまでの間、インクジェット印刷装置1における印刷枚数が1000枚に達しても、その色のインクジェットヘッド110に対する通常モードのクリーニング処理の実行を保留させることができる。したがって、未使用ヘッドモードがオンに設定された色のインクジェットヘッド110のクリーニング処理は、前回のクリーニング処理から設定時間が経過した時点で実行される。
このため、印刷ジョブの実行によるインクの吐出が一定期間行われないことが想定される色のインクジェットヘッド110について、未使用ヘッドモードの設定をオンにすることで、印刷枚数が1000枚に達して通常モードのクリーニング処理を行う条件が成立しても、設定時間が経過するまでの間はクリーニング処理が実行されないようにすることができる。これにより、クリーニング処理において行われるパージによりインクが無駄に消費されるのを抑制することができる。
なお、本実施形態のインクジェット印刷装置1では、未使用ヘッドモードがオンに設定された色のインクジェットヘッド110について、前回のクリーニング処理から設定時間が経過する前に、その色のインクジェットヘッド110からインクが吐出される印刷ジョブが発生した場合、印刷枚数が1000枚に達していなくてもクリーニング処理を実行し、未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに切り替えるようにした。
このため、未使用ヘッドモードがオンに設定された色のインクジェットヘッド110のクリーニング処理が、そのインクジェットヘッド110からインクが吐出される印刷ジョブが設定時間の経過前に発生した後に長期間実行されないことで、その色のインクジェットヘッド110にインクの吐出不良が発生し必要な印刷品質を保つことができなくなるのを避けることができる。
しかも、未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに切り替える際に、印刷枚数が1000枚に達していなくてもクリーニング処理を実行することから、未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに切り替えた後、印刷枚数が1000枚に達する毎に通常モードのクリーニング処理を行うのに当たり、前回のクリーニング処理からの印刷枚数をカウントする起点を確実に定めて、印刷枚数のカウントを確実に行えるようにすることができる。
上述した、未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに切り替える際に、印刷枚数が1000枚に達していなくてもクリーニング処理を実行するための構成は、省略してもよい。
また、本実施形態のインクジェット印刷装置1では、放置可能時間を上限とする任意の時間を設定時間として設定できるようにした。このため、印刷ジョブの実行によるインクの吐出が一定期間行われないことが想定される色のインクジェットヘッド110について、未使用ヘッドモードの設定をオンにすることで通常モードのクリーニング処理の実行を保留する期間を、各インクジェットヘッド110の運用状態や使用環境等に応じてユーザが個別に判断して決めた時間に設定することができる。
但し、放置可能時間を上限とする任意の時間を設定時間として設定できるようにする代わりに、未使用ヘッドモードの設定をオンしたら放置可能時間が設定時間として画一的に設定される構成としてもよい。
さらに、本実施形態のインクジェット印刷装置1では、周期設定の設定をオンにすることで、設定時間の経過による未使用ヘッドモードのクリーニング処理がインクジェットヘッド110に対して実行された後も、未使用ヘッドモードの設定をオンにしたままに維持できるようにした。
このため、設定時間を超える期間に亘って印刷ジョブの実行によりインクを吐出する機会が到来しない可能性がある使用頻度が非常に低い色のインクジェットヘッド110について、未使用ヘッドモードをオンに設定すると共に周期設定をオンに設定することで、設定時間が経過する毎の未使用ヘッドモードによるクリーニング処理の実行によりインクの吐出不良の発生を避けつつ、印刷枚数を基準にした通常モードのクリーニング処理の実行によりインクが無駄に消費されるのを避ける状態を、長期間に亘って継続させることができる。
上述した、周期設定の設定をオンにすることで、設定時間の経過による未使用ヘッドモードのクリーニング処理後も未使用ヘッドモードの設定をオンに維持するための構成は、省略してもよい。
上述の発明を実施するための形態の記載においては、クリーニング処理について、通常モード時のクリーニング処理と未使用ヘッドモードがオンの時に行われるクリーニング処理について特に区別をしていないが、通常モード時のクリーニング処理に比べて未使用ヘッドモードがオンの時に行われるクリーニング処理をより強力なものにしてもよい。より具体的には、通常モード時のクリーニング処理に比べて未使用ヘッドモードがオンの時に行われるクリーニング処理では、インクをパージする量やパージ時間を増大させ、あるいはパージする圧力を増加させてよい。
1 インクジェット印刷装置
10 制御部
110,110C,110M,110Y,110K インクジェットヘッド
120,120C,120M,120Y,120K 下流タンク
130,130C,130M,130Y,130K 上流タンク
151,151C,151M,151Y,151K インクボトル
161 温度調節器
170,170C,170K,170M,170Y,173 ポンプ
172 共通空気室
201 通信インターフェース
202 操作パネル
301 印刷ジョブ受信部
302 印刷ジョブ記憶部
303 画像処理部
304 色空間テーブル記憶部
305 印字制御部
306 操作信号取得部
307 印刷枚数算出部
308 経過時間算出部
309 クリーニング制御部
310 モード設定部(モード設定部、モード切替部)
311 クリーニング部
312 使用ヘッド判定部

Claims (4)

  1. 各色のインクをそれぞれ吐出する複数のインクジェットヘッドの印刷枚数を基準にした通常モードによるクリーニング処理を、周期的に行うインクジェット印刷装置において、
    前記通常モードによる前記クリーニング処理の実行を保留する未使用ヘッドモードのオンオフが、各色のインクジェットヘッドについて個別に設定されるモード設定部と、
    前記未使用ヘッドモードがオンに設定された色の前記インクジェットヘッドから吐出させたインクを用いた印刷ジョブが実行されたことを判定する使用ヘッド判定部と、
    前記未使用ヘッドモードがオンに設定された色の前記インクジェットヘッドから吐出させたインクを用いた印刷ジョブが実行されたことを、前記使用ヘッド判定部が判定した場合に、当該色の前記インクジェットヘッドについて、前記モード設定部の前記未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに切り替えるモード切替部と、
    前記未使用ヘッドモードがオンに設定された色の前記インクジェットヘッドについて、前回のクリーニング処理から保留時間が経過するまでの間、前記通常モードによる前記クリーニングの実行を保留させると共に、前回のクリーニング処理から前記保留時間が経過した際に、前記クリーニング処理を前記未使用ヘッドモードによるクリーニング処理として実行させるクリーニング制御部と、
    を備えるインクジェット印刷装置。
  2. 前記モード設定部にはさらに、前記保留時間が各色のインクジェットヘッドについて個別に設定される請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記モード設定部にはさらに、前記未使用ヘッドモードによる前記クリーニング処理の実行後に前記未使用ヘッドモードを継続する継続設定のオンオフが各色のインクジェットヘッドについて個別に設定され、
    前記モード切替部は、前記未使用ヘッドモードがオンに設定された色の前記インクジェットヘッドについて、前記未使用ヘッドモードによる前記クリーニング処理を実行させた後、前記継続設定がオンに設定された色の前記インクジェットヘッドの前記未使用ヘッドモードの設定をオンに維持し、前記継続設定がオフに設定された色の前記インクジェットヘッドの前記未使用ヘッドモードの設定をオンからオフに切り替える、
    請求項1又は2記載のインクジェット印刷装置。
  4. 前記クリーニング制御部は、前記モード設定部の前記未使用ヘッドモードの設定がオン及びオフの一方から他方に切り替わった色の前記インクジェットヘッドの前記クリーニング処理を実行させる請求項1、2又は3記載のインクジェット印刷装置。
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