JP2015208973A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクカートリッジの交換作業の回数を減らす。
【解決手段】インク残量算出部307が、インクジェットヘッド110から吐出されたインクの吐出量に基づいて、インク色毎にインクジェットボトル151内のインク残量を算出し、クリーニング制御部308が、インク色毎に、インク残量が第1の所定量より小さい第2の所定量以上であり、かつ、第1の所定量以下である場合に、第1のクリーニング周期より長い第2のクリーニング周期でクリーニング部309にクリーニング処理を実行させ、クリーニング部309が、インクジェットヘッド110によるインクの吐出に基づいて定められた第1のクリーニング周期または第2のクリーニング周期で、インクジェットヘッド110からノズル群を洗浄するために必要な所定量のインクを吐出させることにより、インク色毎にクリーニング処理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクカートリッジの交換作業の回数を極力減らすインクジェット印刷装置に関する。
インクジェット印刷装置は、インクジェットヘッドの正常な吐出状態を維持するためにクリーニング処理を実行する。具体的には、複数のノズルが形成されたインクジェットヘッドのインク吐出面からインクを強制的に排出するパージを行い、排出されたインクとともに、インク吐出面に付着したゴミ等をワイパブレードで払拭する。
例えば、特許文献1には、使用頻度に応じてノズルのクリーニング周期をそれぞれ設定し、クリーニングの少なくてよいものに対してはクリーニング回数を抑制するインクジェットプリンタのノズルクリーニング方法に関する技術が提案されている。
特開平8−244244号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載のノズルクリーニング方法では、使用頻度に応じてノズルのクリーニング周期をそれぞれ設定するので、使用頻度が高い、即ち、インクを多く吐出しているノズルについてクリーニング回数が多くなるように設定される。そのため、使用頻度が高いインクほど早くなくなることになる。
インクがなくなるとユーザはインクカートリッジを交換する必要があるが、インク色毎インク消費の速度が異なるとインクがなくなるタイミングも異なるので、インク色毎にインクがなくなる都度インクカートリッジを交換する必要がある。
ユーザにとってこのインクカートリッジの交換作業は煩わしく、インク色毎ではなく極力同じタイミングでインクカートリッジを交換することで、交換作業の回数を減らすことが切望されていた。
一方で、むやみに交換作業の回数を減らすと、ノズルの閉塞など印刷品質に悪影響を及ぼしてしまう場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、印刷品質への悪影響を抑制しながら、インクカートリッジの交換作業の回数を極力減らすことができるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴は、ノズル群が設けられ、搬送される用紙に対して前記ノズル群からインクを吐出することにより印字し、インク色毎に設けられたインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドにインクを供給しインク色毎に設けられたインクボトルと、前記インクジェットヘッドに対して、第1のクリーニング周期で、第1の所定量のインクを吐出させることにより、インク色毎にクリーニング処理を実行するクリーニング手段と、インクボトル内のインク残量をインク色毎に算出するインク残量算出手段と、インク色毎に、前記インク残量算出手段により算出されたインク残量が、前記第1の所定量より小さく、前記インクジェットヘッドの洗浄を少なくとも1回行うのに必要なインク量である第2の所定量以上であり、かつ、前記第1の所定量以下である場合に、前記第1のクリーニング周期より長い第2のクリーニング周期で前記クリーニング手段に前記クリーニング処理を実行させるクリーニング制御手段と、を備えたことにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴は、インク色毎に、前記インク残量算出手段により算出されたインク残量が、前記第1の所定量以下となるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記第1の所定量以下となったインク色のインクボトルがある場合に、前記インクボトルに対応するインクジェットヘッドを除いた他のインクジェットヘッドを用いて、印字を行うように前記他のインクジェットヘッドを制御する印字制御手段を、さらに備えたことにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第3の特徴は、印刷ジョブに基づいて生成された第1の色空間の画像データに対して、前記インクジェットヘッドに印字制御させるための第2の色空間の画像データに色変換する色変換手段と、前記色変換を示す色変換テーブルを、前記第2の色空間を異ならせて、複数記憶する色空間テーブル記憶手段と、前記第1の所定量以下となったインク色以外のインク色に基づいて、前記空間テーブル記憶手段に記憶された複数の色空間テーブルのうち、所定の色空間テーブルを選択する選択手段とを備え、前記印字制御手段は、前記色変換手段により前記所定の色空間テーブルを用いて変換された第2の色空間の画像データに基づいて、前記他のインクジェットヘッドを制御することにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、インクジェットヘッドに対して、第1のクリーニング周期で、インクジェットヘッドの洗浄を少なくとも1回行うのに必要なインク量である第1の所定量のインクを吐出させることにより、インク色毎にクリーニング処理を実行するクリーニング手段と、インクボトル内のインク残量をインク色毎に算出するインク残量算出手段と、インク色毎に、インク残量算出手段により算出されたインク残量が、第1の所定量より小さく前記インクジェットヘッドの洗浄を少なくとも1回行うのに必要なインク量である第2の所定量以上であり、かつ、第1の所定量以下である場合に、第1のクリーニング周期より長い第2のクリーニング周期でクリーニング手段にクリーニング処理を実行させるクリーニング制御手段とを備えている。これにより、インク色毎に、第1の所定量以下となるまでは、通常の速度でクリーニングによるインクが消費し、第1の所定量以下となり、第1の所定量より小さい第2の所定量に達するまでは、インクを節約して遅い速度でインクを消費させるので、全色についてほぼ同時期にインクがなくなる。そのため、ユーザは、全色のインクカートリッジに対して同時に交換すればよいので、インクカートリッジの交換作業の回数を極力減らすことができる。また、第1の所定量以下となり、第1の所定量より小さい第2の所定量に達するまでは、クリーニングを実行しながら印刷を継続することができる。即ち、クリーニング処理を停止することなく、第2のクリーニング周期でクリーニング手段にクリーニング処理を実行させるので、ノズルの閉塞など印刷品質に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、インク色毎に、インク残量算出手段により算出されたインク残量が、第1の所定量以下となるか否かを判定する判定手段と、判定手段により、第1の所定量以下となったインク色のインクボトルがある場合に、インクボトルに対応するインクジェットヘッドを除いた他のインクジェットヘッドを用いて、印字を行うように他のインクジェットヘッドを制御する印字制御手段をさらに備えたので、印刷を停止することなく、インク残量が多いインクを用いて印刷を継続させることができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第3の特徴によれば、印刷ジョブに基づいて生成された第1の色空間の画像データに対して、インクジェットヘッドに印字制御させるための第2の色空間の画像データに色変換する色変換手段と、色変換を示す色変換テーブルを、第2の色空間を異ならせて、複数記憶する色空間テーブル記憶手段と、第1の所定量以下となったインク色以外のインク色に基づいて、空間テーブル記憶手段に記憶された複数の色空間テーブルのうち、所定の色空間テーブルを選択する選択手段とを備え、印字制御手段は、色変換手段により所定の色空間テーブルを用いて変換された第2の色空間の画像データに基づいて、他のインクジェットヘッドを制御するので、第1の所定量以下となったインクがある場合においても、第1の色空間の画像データから第2の色空間の画像データに適切に変換することができるので、第1の所定量以下となっていないインクを用いて、印刷品質の劣化を抑制することができる。
本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置の構成を説明した図である。 本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置が備える制御部の機能を説明した説明図である。 本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置における電源オン処理の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置における省インク処理の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置においてインク交換節約モードが設定されているときのインクの消費を説明した図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例では、色毎にインクが貯留されたインクボトルが設けられたインクカートリッジを備え、インクボトルからインクジェットヘッドにインクが供給され、インクを吐出することで印刷するインクジェット印刷装置を例に挙げて説明する。
<インクジェット印刷装置の構成>
図1は、本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置1の構成を説明した図である。
図1に示すように、インクジェット印刷装置1は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクに対応するインクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kを備えており、用紙は、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kの対向面に設けられた環状の搬送ベルト(図示しない)によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kの備えられたノズル群から吐出されたインクによりライン単位で印刷される。
各インクは着脱可能なインクカートリッジに設けられたインクボトルから供給されるようになっており、C(シアン)のインクを供給するインクボトル151C、M(マゼンタ)のインクを供給するインクボトル151M、Y(イエロー)のインクを供給するインクボトル151Y、K(ブラック)のインクを供給するインクボトル151Kが備えられている。なお、以下においてインク色にこだわらない場合にはインクボトル151で代表させて説明する。他の機能部についても同様である。
インクボトル151から供給されたインクは、樹脂、金属等のパイプにより形成されたインク循環経路を通って、インクジェットヘッド110の下流側に設けられた下流タンクに一旦溜められる。このため、インクジェット印刷装置1には、C(シアン)のインクを溜める下流タンク120C、M(マゼンタ)のインクを溜める下流タンク120M、Y(イエロー)のインクを溜める下流タンク120Y、K(ブラック)のインクを溜める下流タンク120Kが備えられている。
インクジェット印刷装置1には、ポンプ170C、ポンプ170M、ポンプ170Y、ポンプ170Kおよび上流タンク130C、上流タンク130M、上流タンク130Y、上流タンク130Kが備えられている。下流タンク120に溜められたインクは、ポンプによりインクジェットヘッド110の上流側に設けられた上流タンクに送られる。上流タンク130に送られたインクは、インクを吐出する多数のノズルが設けられているインクジェットヘッド110に送液される。
上流タンク130は共通空気室172と接続されている。共通空気室172には、ポンプ173および図示しない大気開放弁が備えられており、大気開放弁を全閉してポンプ173により上流タンク130に空気を送り込んだり、大気開放弁を全開して大気圧にしたりすることにより、上流タンク130内の空気の圧力を調整する。
インクジェットヘッド110で吐出されなかったインクは、下流タンク120に戻される。上流タンク130からインクジェットヘッド110を経由して下流タンク120へのインク帰還は、上流タンク130と下流タンク120との水頭差を利用している。
インクは印刷品質が保証される温度範囲が定められており、環境温度が低く、インク温度が印刷可能である下限温度を下回っているとインクを加熱する必要がある。一方、インクジェットヘッド110内に設けられたドライバやピエゾ素子は動作することにより発熱し、これらの発熱やインク振動のジュール熱により、高温時におけるインク温度上昇の影響等を抑制する必要がある。そこで、インク循環経路上に、温度調節器161が設けられており、温度調節器161により、インクは、加温又は冷却される。
また、インクジェット印刷装置1は、中枢的な制御を行う制御部10を備えている。
図2は、本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置1が備える制御部10の機能を説明した説明図である。
図2に示すように、インクジェット印刷装置1には、ネットワークを通じて受信されたデータを印刷するためのモジュールである通信インターフェース201と、ユーザの操作を受け付ける操作パネル202と、制御部10と、インクジェットヘッド110とを備えている。
通信インターフェース201は、図示しないユーザ端末との間でデータの送受信を行う通信インターフェースであり、例えば、有線・無線LANやシリアル方式、USB方式等によりデータの通信を行うことにより、印刷ジョブを受信する。
操作パネル202は、ユーザによる指示操作や設定操作を受け付けるモジュールであり、本実施形態においては、例えば、インク交換節約モードを設定する操作を行うための情報が表示可能なタッチパネルを備えている。
制御部10は、その機能上、印刷ジョブ受信部301と、印刷ジョブ記憶部302と、画像処理部303と、色空間テーブル記憶部304と、印字制御部305と、操作信号取得部306と、インク残量算出部307と、クリーニング制御部308と、クリーニング部309と、インク残量記憶部311とを備えている。
印刷ジョブ受信部301は、ページ記述言語などで記述された印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブを印刷ジョブ記憶部302に記憶させるモジュールである。例えば、通信インターフェース102を通じて接続されたユーザ端末(図示しない)から画像データを含む印刷ジョブが入力され、印刷ジョブ記憶部302に記憶させる。この印刷ジョブ受信部301に入力される印刷ジョブに含まれる画像データは、文字や写真を示すデータであり、例えば、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータで表される。また、色空間としては、RGB表色系や、L*a*b*表色系で表されている。
印刷ジョブ記憶部302は、電源の供給が遮断されると記憶されたデータが消去される揮発性のメモリである。この印刷ジョブ記憶部302には、ユーザ端末から送信されて受信した印刷ジョブが保存される。
画像処理部303は、画像処理に特化したディジタル信号処理を行う演算処理装置であり、印刷ジョブ記憶部302に記憶されている印刷ジョブから画像データを抽出し、抽出した画像データに対して、後述する色空間テーブル記憶部304に記憶された色空間テーブルを用いてRIP処理(色変換およびビットマップ変換)を実行することにより、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータから、ビットマップ形式の画像データを生成するモジュールである。
色空間テーブル記憶部304は、例えば、ハードディスクドライブとして構成され、画像データをRGBデータ(第1の色空間の画像データ)からCMYKデータ(第2の色空間の画像データ)へ色変換するための色空間テーブルを記憶している。さらに、色空間テーブル記憶部304には、CMYKのうち、1以上の色を用いずに印刷するための色空間テーブルも記憶している。例えば、RGBデータからCを用いないMYKデータへ色変換するための色空間テーブルや、RGBデータからMを用いないCYKデータへ色変換するための色空間テーブルや、RGBデータからYを用いないCMKデータへ色変換するための色空間テーブルを記憶している。さらに、用いないインク色は、1色とは限らず2色でもよい。例えば、RGBデータからC,Mを用いないYKデータへ色変換するための色空間テーブルや、RGBデータからM,Yを用いないCKデータへ色変換するための色空間テーブルなどが記憶されている。3色を用いない場合は、残りの1色のインクを用いて印刷することができる。これらの色空間テーブルは、色再現性が極力高くなるような値が予め設定されている。
印字制御部305は、各色のインクジェットヘッド110の駆動や、搬送経路の駆動手段の動作を制御し、画像形成処理全体を制御するモジュールであり、スケジューリングに従ったタイミング及び印字速度で画像形成を行う。より具体的には、印字制御部305は、画像処理部303により生成された画像データに基づいて、搬送される用紙に対して、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kからインクを吐出することによりライン単位で印刷する。また、インク色毎に、後述するインク残量算出部307により算出されたインク残量が、第1の所定量以下となった場合に、第1の所定量以下となっているインクを除外して印字するようにインクジェットヘッドを制御する。
操作信号取得部306は、操作パネル202を通じて、ユーザによる操作信号を受信するモジュールであり、受信した操作信号を解析し、ユーザ操作に応じた処理を他のモジュールに実行させる。特に、本実施形態において、この操作信号取得部306は、操作パネル202などから、印刷処理の指示操作を受け付けたり、ユーザによるインク交換節約モードに関する指示操作や設定操作を受け付けたりするモジュールである。
インク残量算出部307は、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kから吐出されたインクの吐出量に基づいて、インク色毎にインクジェットボトル151C,151M,151Y,151K内のインク残量を算出する。
クリーニング制御部308は、インク色毎に、インク残量算出部307により算出されたインク残量が、第1の所定量より小さく、インクジェットヘッドの洗浄を少なくとも1回行うのに必要なインク量である第2の所定量以上であり、かつ、第1の所定量以下である場合に、第1のクリーニング周期より長い第2のクリーニング周期でクリーニング部309にクリーニング処理を実行させる。ここで、第1のクリーニング周期とは、インク残量算出部307により算出されたインク残量が、第1の所定量を超えているときに短い周期として例えば、1000(枚)として設定される値であり、第2のクリーニング周期とは、第1のクリーニング周期より長い周期として、例えば、3000(枚)として設定される値である。
クリーニング部309は、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kによるインクの吐出に基づいて定められた第1のクリーニング周期または第2のクリーニング周期で、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kからノズル群を洗浄するために必要な所定量のインクを吐出させることにより、インク色毎にクリーニング処理を実行する。
インク残量記憶部311は、インク色毎に、インクボトル151内に残っているインク残量を記憶している。
判定部312は、インク色毎に、インク残量算出部307により算出されたインク残量が、第1の所定量以下となるか否かを判定する。
<インクジェット印刷装置の作用>
次に、本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置1の作用について説明する。
ここでは、本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置1において主に実行される、電源オン時に実行される電源オン処理、およびインク交換節約モードが設定された際に実行されるインク交換節約処理について、説明する。
≪電源オン処理≫
図3は、本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置1における電源オン処理の処理手順を示したフローチャートである。
図3に示すように、本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置1は、まず、ユーザにより本体装置の電源オンスイッチが押下操作されると(ステップS101;YES)、制御部10が、クリーニング周期として、印字制御部305により用紙に“1000”(枚)が印刷されるとクリーニング処理が実行されるように設定する(ステップS105)。
そして、電源がオフされていない場合(ステップS107;NO)、制御部10は、通信インターフェース201を介して印刷ジョブを受信したか否かを判定する(ステップS109)。
ステップS109において、印刷ジョブを受信したと判定した場合(YES)、印刷を実行すると共に、各インク色に印刷枚数をカウント開始する(ステップS111)。具体的には、画像処理部303が、印刷ジョブ記憶部302に記憶されている印刷ジョブから画像データを抽出し、抽出した画像データに対して、色空間テーブル記憶部304に記憶された色空間テーブルを用いてRIP処理(色変換およびビットマップ変換)を実行することにより、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータから、ビットマップ形式の画像データ生成する。そして、印字制御部305が、画像処理部303により生成された画像データに基づいて、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110Kからインクを吐出することにより用紙に印刷する。そして、制御部10は、各インク色に印刷された用紙の枚数のカウントを行う。ここで、後述するように、ステップS121においてインク色毎にクリーニング処理され、ステップS123においてカウントされる印刷枚数をリセットする必要があるので、カウントされる印刷枚数は、インク色毎に行う。
クリーニング部309は、インク色毎に、前回のクリーニング処理を実行してからカウントした印刷された用紙の枚数が、クリーニング周期に達したか否かを判定する(ステップS119)。ここで、各インクに対応して設定されているクリーニング周期は、図3のフローチャートのステップS105において設定された“1000”(枚)か、または後述する省インク処理において設定される“3000”(枚)のいずれかが設定されている。
ステップS119において、前回のクリーニング処理を実行してからの印刷枚数、即ち、後述するステップS123において印刷枚数がリセットされてから、ステップS111で算出された印刷ジョブによる各インク色の印刷枚数が、各インクに対応して設定されているクリーニング周期に達したと判定された場合(YES)、クリーニング部309は、クリーニング周期に達したと判定されたインクのインクジェットヘッドのクリーニング処理を実行する(ステップS121)。具体的には、クリーニング部309は、クリーニング周期に達したと判定されたインクのインクジェットヘッドから、ノズル群を洗浄するために必要な所定量のインクを吐出させるパージを行い、排出されたインクとともに、インク吐出面に付着したゴミ等を図示しないワイパブレードで払拭する。
次に、クリーニング処理を実行したインクジェットヘッドに対応するインクの印刷枚数をリセットする(ステップS123)。
次に、インク残量算出部307が、ステップS111の処理において使用されたインク色毎のインク吐出量を算出する(ステップS125)。
そして、インク残量算出部307が、インク色毎のインク残量を算出する(ステップS127)。具体的には、インク残量算出部307は、インク残量記憶部311に記憶されているインク色毎のインク残量から、ステップS125において算出したインクの吐出量を減算することにより、インクボトル151に残っているインク残量を新たなインク残量として算出し、インク残量記憶部311に上書きする。
そして、判定部312は、インク残量記憶部311に記憶されたインク残量が、第1の所定量より少ない第2の所定量未満となったインクがあるか否かを判定する(ステップS129)。
ステップS129において、インク色毎のインク残量が第2の所定量未満となった場合(YES)、インクジェットヘッド110のクリーニング処理を実行不可となるので、極力早くインクカートリッジを交換する必要がある。
そこで、制御部10は、操作パネル202に、インクカートリッジの交換が必要な旨のメッセージを表示させる(ステップS131)。
このように、あるインクが、第2の所定量未満となるまで、ステップS109〜S131の処理を繰り返し実行することにより、インクジェットヘッド110C,110M,110Y,110K毎に、適切なクリーニング周期でクリーニング処理を実行することができる。
≪インク交換節約処理≫
図4は、本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置1におけるインク交換節約処理の処理手順を示したフローチャートである。
図4に示すように、制御部10は、インク交換節約モードが設定されたか否かを判定する(ステップS201)。具体的には、操作パネル202から、ユーザがインク交換節約モードを設定する操作を行ったか否かを判定する。
次に、インク残量算出部307は、インク毎のインク残量を算出する(ステップS207)。具体的には、インク残量算出部307は、インク残量記憶部311に記憶されているインク毎のインク残量から、図3に示した電源オン処理のフローチャートのステップS125において記憶したインクの吐出量を減算することにより、インクボトル151に残っているインク残量を新たなインク残量として算出し、インク残量記憶部311に上書きする。
そして、判定部312は、インク残量算出部307により算出されたインク毎に、インク残量が第1の所定量以下となっているインクがあるか否かを判定する(ステップS209)。
ステップS209において、インク残量が第1の所定量以下となっているインクがあると判定された場合(YES)、第1の所定量以下となっているインクに対応するインクボトル151には、数回程度のクリーニング処理を実行する量しかインクが残存していないので、インクを消費するスピードを低下させる必要がある。
そこで、クリーニング制御部308は、第1の所定量以下となっているインクのクリーニング周期を、“1000”(枚)から、“3000”(枚)に変更する(ステップS211)。なお、既に第1の所定量以下となっているインクのクリーニング周期が“3000”(枚)に設定されている場合には、“3000”(枚)の設定を維持する。
さらに、第1の所定量以下となっているインクを除外して印刷するよう設定する(ステップS213)。例えば、第1の所定量以下となっているがC(シアン)インクである場合、画像処理部303は、色空間テーブル記憶部304から、RGBデータからCを用いないMYKデータへ色変換するための色空間テーブルを選択して読み込み、この読み込んだ色空間テーブルを用いて、RGBデータをMYKデータへ色変換すると共に、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータから、ビットマップ形式の画像データ生成する。そして、印字制御部305が、画像処理部303により生成されたビットマップ形式のMYKデータに基づいて、インクジェットヘッド110Cを除くインクジェットヘッド110M,110Y,110Kからインクを吐出することにより用紙に印刷するよう設定する。
これにより、インク残量が少ないと判定されたインクについて、クリーニング処理によるインクの消費を抑制するとともに、印刷処理によるインクの消費をゼロにすることができる。
次に、制御部10は、所定時間経過後(ステップS215;YES)、インク交換節約モードが解除されたか否かを判定する(ステップS217)。
ステップS217において、インク交換節約モードが解除されたと判定された場合(YES)、全インクのクリーニング周期を1000(枚)に戻す(ステップS219)。
また、ステップS217において、インク交換節約モードが解除されたと判定されるまで(ステップS221;YES)、ステップS207〜S217の処理を繰り返し実行することにより、インク色毎にインクボトル内の貯留されているインク残量に応じて、適切なタイミングでクリーニング処理を実行できるようにクリーニング周期を設定することができる。さらに、インク残量が少ないインクの消費スピードを低減するために、インク色毎に、インク残量が少ないインクを印刷に用いないように設定することができる。
図5(a)〜(c)は、本発明の実施例に係るインクジェット印刷装置1においてインク交換節約モードが設定されているときのインクの消費を説明した図である。x軸は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)を示し、y軸は、インク残量を示しており、それぞれのプロットから下方向に伸びる矢印は、インクの消費の速度を示している。即ち、矢印の長さが長いほど消費の速度が速く、短いほど消費の速度が遅いことを示している。
図5(a)に示すように、インク色のうち、C(シアン)のインク残量401C、M(マゼンタ)のインク残量401M、Y(イエロー)のインク残量401Yについては、インク残量が第1の所定量を超えているので、クリーニング周期は、“1000”(枚)に設定され、印刷処理にも用いられる。そのため、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のインク消費の速度は速い。
一方、K(ブラック)のインクのインク残量401Kについては、インク残量が第1の所定量以下となっているので、クリーニング周期は、“3000”(枚)に設定され、印刷処理には用いられない。そのため、K(ブラック)のインク消費の速度は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のインク消費の速度に比較して遅い。
次に、図5(b)では、各インクのインク残量が減少し、K(ブラック)に加えて、Y(イエロー)のインク残量が第1の所定量以下となっている。そのため、Y(イエロー)のクリーニング周期が、“3000”(枚)に設定され、印刷処理には用いられなくなる。これにより、K(ブラック)に加え、Y(イエロー)のインク消費の速度は、C(シアン)、M(マゼンタ)のインク消費の速度に比較して遅くなる。
さらに、図5(c)では、各インクのインク残量が減少し、全てのインクのインク残量が第1の所定量以下となっている。そのため、全てのインクのクリーニング周期が、“3000”(枚)に設定され、印刷処理には用いられなくなる。これにより、印刷不可となり、全色について、インクカートリッジの交換が必要になる。
このように、インク色毎に、第1の所定量以下となるまでは、通常の速度でインクが消費し、第1の所定量以下となると、インクを節約して遅い速度でインクを消費させるので、全色についてほぼ同時期に第2の所定量に近づく、または到達することになる。そのため、ユーザは、全色のインクカートリッジに対して同時に交換すればよいので、インクカートリッジの交換作業の回数を極力減らすことができる。
1…インクジェット印刷装置
10…制御部
102…通信インターフェース
110C,110M,110Y,110K…インクジェットヘッド
120…下流タンク
130…上流タンク
151C,151M,151Y,151K…インクジェットボトル
161…温度調節器
201…通信インターフェース
202…操作パネル
301…印刷ジョブ受信部
302…印刷ジョブ記憶部
303…画像処理部(色変換手段,選択手段)
304…色空間テーブル記憶部
305…印字制御部
306…操作信号取得部
307…インク残量算出部
308…クリーニング制御部
309…クリーニング部
311…インク残量記憶部
312…判定部

Claims (3)

  1. ノズル群が設けられ、搬送される用紙に対して前記ノズル群からインクを吐出することにより印字し、インク色毎に設けられたインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドにインクを供給しインク色毎に設けられたインクボトルと、
    前記インクジェットヘッドに対して、第1のクリーニング周期で、第1の所定量のインクを吐出させることにより、インク色毎にクリーニング処理を実行するクリーニング手段と、
    インクボトル内のインク残量をインク色毎に算出するインク残量算出手段と、
    インク色毎に、前記インク残量算出手段により算出されたインク残量が、前記第1の所定量より小さく、前記インクジェットヘッドの洗浄を少なくとも1回行うのに必要なインク量である第2の所定量以上であり、かつ、前記第1の所定量以下である場合に、前記第1のクリーニング周期より長い第2のクリーニング周期で前記クリーニング手段に前記クリーニング処理を実行させるクリーニング制御手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. インク色毎に、前記インク残量算出手段により算出されたインク残量が、前記第1の所定量以下となるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記第1の所定量以下となったインク色のインクボトルがある場合に、前記インクボトルに対応するインクジェットヘッドを除いた他のインクジェットヘッドを用いて、印字を行うように前記他のインクジェットヘッドを制御する印字制御手段を、
    さらに備えたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  3. 印刷ジョブに基づいて生成された第1の色空間の画像データに対して、前記インクジェットヘッドに印字制御させるための第2の色空間の画像データに色変換する色変換手段と、
    前記色変換を示す色変換テーブルを、前記第2の色空間を異ならせて、複数記憶する色空間テーブル記憶手段と、
    前記第1の所定量以下となったインク色以外のインク色に基づいて、前記色空間テーブル記憶手段に記憶された複数の色空間テーブルのうち、所定の色空間テーブルを選択する選択手段とを備え、
    前記印字制御手段は、前記色変換手段により前記所定の色空間テーブルを用いて変換された第2の色空間の画像データに基づいて、前記他のインクジェットヘッドを制御することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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