JPWO2007058139A1 - 印刷装置およびそのクリーニング機構 - Google Patents

印刷装置およびそのクリーニング機構

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    • B41J2/16532Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head by applying vacuum only

Abstract

本発明は、印刷装置およびそのクリーニング機構に関する。キャッピングユニット(302)は、複数個のキャップ(301)を備える。複数個のキャップ(301)のうち個別クリーニング用キャップ(301a)は、第2のバルブ(312)を有するチューブ(314)によって、インクジェットヘッド(101)からのインクの吸引を行うポンプ(310)と接続される。それ以外のキャップは、第1のバルブ(311)を有するチューブ(313)によってポンプ(310)と接続される。定常時には、第1のバルブ(311)および第2のバルブ(312)を開状態にして、全てのインクジェットヘッド(101)からのインクの吸引を行う。吐出不良発生時には、第2のバルブ(312)のみを開状態にして、吐出不良が生じているインクジェットヘッド(101)のみからインクの吸引を行う。

Description

本発明は、印刷装置に関し、特に、インクを吐出することにより印字を行う印刷装置およびそのクリーニング機構に関する。
従来より、熱や圧力によってインクを紙に噴射して印字するインクジェット方式の印刷装置(以下、「インクジェット印刷装置」という。)が知られている。インクジェット印刷装置には、印刷用紙の用紙幅以上のインクジェットユニットを備えることにより、例えば大サイズを1パスで印字するような業務用の印刷装置もあり、このようなインクジェットユニットではインクを吐出するノズルが列設された複数のインクジェットヘッドからなるインクジェットヘッド群が設けられている。このようなインクジェット印刷装置において、例えば、ノズル内のインクが乾燥すると、その結果ノズルが詰まる等の原因で、インクの吐出不良が生じることがある。インクの吐出不良が生じると、インクジェットヘッドをクリーニングする処理が行われる。クリーニング処理としては、例えば、ポンプによってノズル内のインクを吸引することにより、粘度の増したインクや気泡等の除去が行われている。また、装置が停止している期間には、ノズルの乾燥を防止するために、インクジェットヘッドの印字面にキャッピング(印字面をキャップで覆い密閉すること)が施されている。
従来、このようなインクジェット印刷装置については、インクジェットヘッドの数が少なかったため、個々のインクジェットヘッドにクリーニング機構が設けられていた。ところが、近年、大型化や高性能化が進み、インクジェット印刷装置に設けられるインクジェットヘッドの数が増加している。このため、個々のインクジェットヘッドにクリーニング機構を備える構成にすると、装置の肥大化やコスト上昇を招くようになっている。従って、一般的には、複数個のインクジェットヘッド毎あるいは列毎にクリーニング機構を備える構成が採用されている。
一方、日本の特開2000−225715号公報には、図18に示すように、1色分のノズルアレイ毎の吸引が可能なゴムキャップ41と全色(4色)分のノズルからの吸引が可能なゴムキャップ61とを備えるインクジェット印刷装置が開示されている。この印刷装置によると、ゴムキャップ41を用いてインクの吸引を行うクリーニング機構とゴムキャップ61を用いてインクの吸引を行うクリーニング機構とが設けられている。これら2つのクリーニング機構を切り換えて状況に応じた吸引をすることにより、インクの消費量の低減が図られている。
日本の特開2000−225715号公報
ところが、インクの吐出不良発生時に複数個のインクジェットヘッドに対してまとめてクリーニング処理が施される場合、吐出不良の生じていないインクジェットヘッドについてもポンプによるインクの吸引が行われる。その結果、吸引する必要のないインクまでもが吸引され、インクの無駄が生じる。また、インクジェットヘッドへのインクの充填についてもノズルからインクを吸引することによって行われているが、インクの経路であるチューブに気泡が残っているインクジェットヘッドとインク充填済みのインクジェットヘッドとの間でインクの流れに優劣が生じる。その結果、インクの充填の際に、複数個のインクジェットヘッドに対して同じようにインクの吸引が行われても、気泡が残っているチューブではインクが流れにくいので、インク充填済みのインクジェットヘッドからのインクの吸引量が増え、インクが無駄に消費される。また、上記特許文献1に開示された印刷装置によると、異なる2つのクリーニング機構を備えなければならないので、小型化や低コスト化は実現されない。
そこで、本発明では、装置の肥大化や高コスト化を招くことなく、インクの無駄な消費を抑制することのできる印刷装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面は、複数の印字ヘッドを備え、各印字ヘッドが印字面からインクを吐出して印刷用紙に前記インクを付着させることにより印字を行う印刷装置であって、
前記複数の印字ヘッドをクリーニングするための機構であって、前記複数の印字ヘッドのうちの所定個数の印字ヘッドをまとめてクリーニングする第1のクリーニング処理と前記所定個数の印字ヘッドから1つだけ選択された被選択印字ヘッドを個別にクリーニングする第2のクリーニング処理とを行うクリーニング機構と、
前記クリーニング機構の動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記クリーニング機構における前記第1のクリーニング処理と前記第2のクリーニング処理とを切り換えることを特徴とする。
本発明の第2の局面は、本発明の第1の局面において、
前記クリーニング機構は、前記第2のクリーニング処理の際に前記被選択印字ヘッドを個別にクリーニングするための個別クリーニング部を備え、
前記制御部は、前記第1のクリーニング処理の際には、前記個別クリーニング部に前記所定個数の印字ヘッドのうちの所定の印字ヘッドをクリーニングさせることを特徴とする。
本発明の第3の局面は、本発明の第2の局面において、
前記クリーニング機構は、
前記所定個数の印字ヘッドの印字面をそれぞれ密閉するための複数のキャッピング機構を備え、
各印字ヘッドから各キャッピング機構を介して前記インクを吸引することによって各印字ヘッドのクリーニングを行い、
前記制御部は、
前記第1のクリーニング処理の際には、前記クリーニング機構に前記所定個数の印字ヘッドから前記複数のキャッピング機構を介して前記インクの吸引を行わせ、
前記第2のクリーニング処理の際には、前記クリーニング機構に前記被選択印字ヘッドから前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構を介して前記インクの吸引を行わせることを特徴とする。
本発明の第4の局面は、本発明の第3の局面において、
前記クリーニング機構は、開いた状態のときに前記複数のキャッピング機構のうち前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構を除くキャッピング機構を介した前記インクの吸引を可能にする第1のバルブと、開いた状態のときに前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構からの前記インクの吸引を可能にする第2のバルブとを含み、
前記制御部は、前記第1のバルブの開閉動作と前記第2のバルブの開閉動作とを制御するバルブ制御部を含み、
前記バルブ制御部は、
前記第1のクリーニング処理の際には、前記第1のバルブと前記第2のバルブとを開いた状態にし、
前記第2のクリーニング処理の際には、前記第1のバルブを閉じた状態にし、前記第2のバルブを開いた状態にすることを特徴とする。
本発明の第5の局面は、本発明の第1の局面において、
前記複数の印字ヘッドのうち前記インクの吐出不良が生じた印字ヘッドを検出する検査装置を更に備えることを特徴とする。
本発明の第6の局面は、本発明の第1の局面において、
前記クリーニング機構は、前記所定個数の印字ヘッドの印字面を拭くためのワイパーを更に備え、
前記制御部は、前記第2のクリーニング処理の際には、前記ワイパーに前記被選択印字ヘッドの印字面を拭かせることを特徴とする。
本発明の第7の局面は、本発明の第1の局面において、
前記複数の印字ヘッドの動作状況を監視する動作状況監視部を更に備え、
前記制御部は、前記動作状況監視部によって非動作の印字ヘッドが検出されると、当該非動作の印字ヘッドに前記第2のクリーニング処理が施されるように前記クリーニング機構を動作させることを特徴とする。
本発明の第8の局面は、複数の印字ヘッドを備え、各印字ヘッドが印字面からインクを吐出して印刷用紙に前記インクを付着させることにより印字を行う印刷装置であって、
前記複数の印字ヘッドをクリーニングするための機構であって、前記複数の印字ヘッドのうちの所定個数の印字ヘッドをまとめてクリーニングする第1のクリーニング処理と前記所定個数の印字ヘッドから1つだけ選択された被選択印字ヘッドを個別にクリーニングする第2のクリーニング処理とを行うクリーニング機構と、
前記第1のクリーニング処理と前記第2のクリーニング処理とを切り換える動作を含む前記クリーニング機構の動作を制御する制御部と、
外部から与えられる画像データに基づいて前記複数の印字ヘッドの動作状況を検知する動作状況検知部とを備え、
前記動作状況検知部は、所定期間のうち所定の割合以上の期間に非動作となる印字ヘッドを個別クリーニング対象印字ヘッドとして検出し、
前記制御部は、前記動作状況検知部によって1以上の前記個別クリーニング対象印字ヘッドが検出されると、当該1以上の個別クリーニング対象印字ヘッドがそれぞれ前記被選択印字ヘッドとして前記第2のクリーニング処理が施されるように、前記クリーニング機構を動作させることを特徴とする。
本発明の第9の局面は、本発明の第8の局面において、
前記動作状況検知部は、前記画像データを各印字ヘッドの印字幅の複数の画像データに分割し、当該分割後の画像データに基づいて所定期間中の各印字ヘッドの印字率を求め、前記印字率に基づいて前記個別クリーニング対象印字ヘッドを検出することを特徴とする。
本発明の第10の局面は、本発明の第9の局面において、
前記動作状況検知部は、前記印字率が0%である印字ヘッドを前記個別クリーニング対象印字ヘッドとして検出することを特徴とする。
本発明の第11の局面は、本発明の第9の局面において、
前記動作状況検知部は、前記印字率が所定の印字率以下である印字ヘッドを前記個別クリーニング対象印字ヘッドとして検出することを特徴とする。
本発明の第12の局面は、本発明の第8の局面において、
前記クリーニング機構は、前記第2のクリーニング処理の際に前記被選択印字ヘッドを個別にクリーニングするための個別クリーニング部を備え、
前記制御部は、前記第1のクリーニング処理の際には、前記個別クリーニング部に前記所定個数の印字ヘッドのうちの所定の印字ヘッドをクリーニングさせることを特徴とする。
本発明の第13の局面は、本発明の第12の局面において、
前記クリーニング機構は、
前記所定個数の印字ヘッドの印字面をそれぞれ密閉するための複数のキャッピング機構を備え、
各印字ヘッドから各キャッピング機構を介して前記インクを吸引することによって各印字ヘッドのクリーニングを行い、
前記制御部は、
前記第1のクリーニング処理の際には、前記クリーニング機構に前記所定個数の印字ヘッドから前記複数のキャッピング機構を介して前記インクの吸引を行わせ、
前記第2のクリーニング処理の際には、前記クリーニング機構に前記被選択印字ヘッドから前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構を介して前記インクの吸引を行わせることを特徴とする。
本発明の第14の局面は、本発明の第13の局面において、
前記クリーニング機構は、開いた状態のときに前記複数のキャッピング機構のうち前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構を除くキャッピング機構を介した前記インクの吸引を可能にする第1のバルブと、開いた状態のときに前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構からの前記インクの吸引を可能にする第2のバルブとを含み、
前記制御部は、前記第1のバルブの開閉動作と前記第2のバルブの開閉動作とを制御するバルブ制御部を含み、
前記バルブ制御部は、
前記第1のクリーニング処理の際には、前記第1のバルブと前記第2のバルブとを開いた状態にし、
前記第2のクリーニング処理の際には、前記第1のバルブを閉じた状態にし、前記第2のバルブを開いた状態にすることを特徴とする。
本発明の第15の局面は、本発明の第8の局面において、
前記複数の印字ヘッドのうち前記インクの吐出不良が生じた印字ヘッドを検出する検査装置を更に備えることを特徴とする。
本発明の第16の局面は、本発明の第8の局面において、
前記クリーニング機構は、前記所定個数の印字ヘッドの印字面を拭くためのワイパーを更に備え、
前記制御部は、前記第2のクリーニング処理の際には、前記ワイパーに前記被選択印字ヘッドの印字面を拭かせることを特徴とする。
本発明の第17の局面は、複数の印字ヘッドを備える印刷装置のためのクリーニング機構であって、
前記複数の印字ヘッドのうちの所定個数の印字ヘッドをまとめてクリーニングする第1のクリーニング処理と前記所定個数の印字ヘッドから1つだけ選択された被選択印字ヘッドを個別にクリーニングする第2のクリーニング処理とが切り換え可能になっていることを特徴とする。
本発明の第18の局面は、本発明の第17の局面において、
前記第2のクリーニング処理の際に前記被選択印字ヘッドを個別にクリーニングするための個別クリーニング部を備え、
前記個別クリーニング部は、前記第1のクリーニング処理の際には、前記所定個数の印字ヘッドのうちの所定の印字ヘッドをクリーニングすることを特徴とする。
上記第1の局面によれば、印刷装置には、複数個の印字ヘッドをまとめてクリーニングする第1のクリーニング処理と1個の印字ヘッドだけをクリーニングする第2のクリーニング処理とが切り換え可能なクリーニング機構が設けられる。このため、例えば、電源投入時には、複数個の印字ヘッドに対してまとめてクリーニング処理を施し、或る印字ヘッドにインクの吐出不良が生じた時には、当該印字ヘッドに対して個別のクリーニング処理を施すことが可能となる。これにより、印刷装置において、効率的に印字ヘッドのクリーニング処理が行われ、クリーニング時のインクの無駄な吸引が削減される。
上記第2の局面によれば、個別クリーニング部は、複数個の印字ヘッドをまとめてクリーニングする際にも1個の印字ヘッドだけをクリーニングする際にも用いられる。すなわち、1個の印字ヘッドだけをクリーニングするための機構を、複数個の印字ヘッドをまとめてクリーニングするための機構とは別に備える必要はない。このため、装置が肥大化することがなくかつ低コストで、クリーニング処理の切り換えが可能な印刷装置を実現することができる。
上記第3の局面によれば、印字ヘッドからインクを吸引することによってクリーニング処理が行われるところ、第2のクリーニング処理の際には1個の印字ヘッドのみからインクの吸引が行われる。このため、例えば或る印字ヘッドにインクの吐出不良が生じた時に、吐出不良が生じていないためにインクの吸引をする必要のない印字ヘッドについてはインクの吸引を行わず、インクの吸引が必要な印字ヘッドについてのみインクの吸引を行うことができる。これにより、インクが無駄に吸引されることを抑制することができ、インクの消費量が削減される。
上記第4の局面によれば、1つのクリーニング機構に設けられた2個のバルブの開閉を制御することによって各印字ヘッドからのインクの吸引の動作が制御される。このため、装置が肥大化することがなくかつ低コストで、インクの無駄な吸引を抑制することができ、インクの消費量が削減される。
上記第5の局面によれば、検査装置によってインクの吐出不良の生じた印字ヘッドが検出される。このため、人手によらず、吐出不良の生じた印字ヘッドを特定して当該印字ヘッドに対して個別のクリーニング処理を施すことが可能となる。
上記第6の局面によれば、インクの吐出不良が生じたときなど第2のクリーニング処理の際に、クリーニング処理の対象となっている印字ヘッドの印字面にワイパーによる拭き取りが施される。これにより、より効果的に印字ヘッドのクリーニング処理が行われる。
上記第7の局面によれば、印字ヘッドの動作状況に基づいて各印字ヘッドに個別のクリーニング処理が施される。一般的に印字処理が行われていない印字ヘッドはインクの吐出不良が生じやすいので、非動作の印字ヘッドに予め個別のクリーニング処理を施すことによって、インクの吐出不良の発生を未然に防止することができる。
上記第8の局面によれば、印刷装置には、複数個の印字ヘッドをまとめてクリーニングする第1のクリーニング処理と1個の印字ヘッドだけをクリーニングする第2のクリーニング処理とが切り換え可能なクリーニング機構が設けられる。このため、或る印字ヘッドに吐出不良が生じた時に当該印字ヘッドに対して個別のクリーニング処理を施すことが可能となり、インクの無駄な吸引が削減される。また、外部から与えられる画像データに基づいて各印字ヘッドの動作状況が検知され、所定期間のうち所定の割合以上の期間に非動作となる印字ヘッド(個別クリーニング対象印字ヘッド)に個別のクリーニング処理が施される。このため、外部から与えられた画像データの印刷を行う前に個別クリーニング対象印字ヘッドに予めクリーニング処理を施しておくことや印刷前後に個別のクリーニング処理を施すことができる。これにより、インクの吐出不良の発生を未然に防止することができる。
上記第9の局面によれば、印字ヘッドの印字幅に分割された画像データより求められる各印字ヘッドの所定期間中の印字率に基づいて、個別クリーニング対象印字ヘッドが特定される。また、第2のクリーニング処理によって個別クリーニング対象印字ヘッドのみにクリーニング処理が施される。このため、上記第8の局面と同様、インクの無駄な吸引が削減されるとともに、インクの吐出不良の発生を未然に防止することができる。
上記第10の局面によれば、印字率が0%の印字ヘッドに個別のクリーニング処理が施される。このため、吐出不良が生じやすい印字ヘッドに効果的にクリーニング処理が施される。
上記第11の局面によれば、所定の印字率以下の印字ヘッドに個別のクリーニング処理が施される。このため、ユーザ等が定めた印字率に基づいて、比較的吐出不良が生じやすい印字ヘッドに効果的にクリーニング処理が施される。
本発明の第1の実施形態に係るインクジェット印刷装置の要部の概略構成図である。 上記実施形態において、インクジェットヘッド群を下部から見た平面図である。 上記実施形態の別の例において、インクジェットヘッド群を下部から見た平面図である。 上記実施形態におけるクリーニング部およびヘッドユニットの断面図である。 上記実施形態において、クリーニングユニットを上部から見た平面図である。 上記実施形態において、定常時のクリーニング動作について説明するためのヘッドユニットおよびクリーニング部の断面図である。 上記実施形態において、吐出不良発生時のクリーニング動作について説明するためのヘッドユニットおよびクリーニング部の断面図である。 上記実施形態の第1の変形例に係るインクジェット印刷装置の要部の概略構成図である。 上記第1の変形例において、検査装置の動作を説明するための図である。 上記実施形態の第2の変形例におけるクリーニング部の断面図である。 Aは、上記第2の変形例において、吐出不良ヘッドと個別クリーニング用キャップとが対置するようにヘッドユニットが移動した状態を示す図である。Bは、上記第2の変形例において、吐出不良ヘッドの印字面が個別クリーニング用キャップによって覆われた状態を示す図である。Cは、上記第2の変形例において、ワイパーが上昇した状態を示す図である。Dは、上記第2の変形例において、ヘッドユニットが移動した状態を示す図である。Eは、上記第2の変形例において、ワイパーの下降後の状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態の第1の実施例において、印刷部の動作を説明するためのブロック図である。 上記第1の実施例において、印刷部の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の第2の実施例において、印刷部の動作を説明するためのブロック図である。 Aは、上記第2の実施例において、画像装置から送られる画像データを示す図である。Bは、上記第2の実施例において、画像データをインクジェットヘッドの印字幅の複数個の画像データに分割したものを示す図である。 上記第2の実施例において、印刷部の動作を説明するためのフローチャートである。 上記第2の実施例の別の例において、印刷部の動作を説明するためのフローチャートである。 従来例におけるインクジェット印刷装置のクリーニング機構のブロック図である。
符号の説明
2…印刷部
10…印字部
20…制御部
30…クリーニング部(クリーニング機構)
40…検査装置
100…インクジェットヘッド群
101…インクジェットヘッド
101X…吐出不良ヘッド
102、103、104、105…ヘッドユニット
110…インクジェットヘッド駆動部
200…インクジェットヘッド制御部
210…キャッピングユニット制御部
215…バルブ制御部
220…ヘッド搬送制御部
301…キャップ
301a…個別クリーンング用キャップ
302、303、304、305…キャッピングユニット
310…ポンプ
311、312…バルブ
313、314…チューブ(吸引管)
320…ワイパー
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
<1.第1の実施形態>
<1.1 全体構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェット印刷装置の要部の概略構成図である。この印刷装置の要部は、印刷部2と乾燥部5とから構成される。印刷部2は、印字部10と制御部20とクリーニング部(クリーニング機構)30とを備えている。印字部10には、インクジェットヘッド群100と、インクジェットヘッド群100に含まれる各インクジェットヘッド(印字ヘッド)を駆動するためのインクジェットヘッド駆動部110とが含まれている。制御部20には、各インクジェットヘッドの動作の制御等を行うためのインクジェットヘッド制御部200と、クリーニング部30に含まれる後述するキャッピングユニットの動作を制御するためのキャッピングユニット制御部210と、クリーニング部30に含まれる後述するバルブの動作を制御するためのバルブ制御部215と、インクジェットヘッド群100に含まれる後述するヘッドユニットの移動を制御するためのヘッド搬送制御部220とが含まれている。乾燥部5は、乾燥ファン500を備えている。また、印刷用紙を搬送するためのベルト7、およびベルト7を移動させるためのローラー6が、印刷部2と乾燥部5とに設けられている。なお、この印刷装置は外部の画像処理装置8とネットワーク9によって接続されており、当該画像処理装置8内のRIP部80からインクジェットヘッド制御部200に印刷対象の画像データRIPDATが送られてくる。
インクジェットヘッド制御部200は、画像処理装置8内のRIP部80から送られる画像データRIPDATに基づいて、描画用信号DRAWをインクジェットヘッド駆動部110に与える。また、インクジェットヘッド制御部200は、キャッピングユニットの上昇や下降を制御するためのキャッピングユニット移動指示信号CSをキャッピングユニット制御部210に与え、バルブの開閉を制御するためのバルブ制御信号VSをバルブ制御部215に与える。さらに、インクジェットヘッド制御部200は、ヘッドユニットの移動を制御するためのヘッドユニット移動指示信号HSをヘッド搬送制御部220に与える。キャッピングユニット制御部210は、インクジェットヘッド制御部200から与えられるキャッピングユニット移動指示信号CSに基づいて、キャッピングユニットを上昇あるいは下降させる。バルブ制御部215は、インクジェットヘッド制御部200から与えられるバルブ制御信号VSに基づいて、バルブを開閉させる。ヘッド搬送制御部220は、インクジェットヘッド制御部200から与えられるヘッドユニット移動指示信号HSに基づいて、ヘッドユニットを移動させる。インクジェットヘッド駆動部110は、インクジェットヘッド制御部200から与えられる描画用信号DRAWに基づいて、印刷用紙に所望の印字が行われるように、インクジェットヘッド群100に含まれる各インクジェットヘッドを駆動する。インクジェットヘッド群100は、印刷用紙への印字を行う。クリーニング部30は、インクジェットヘッドにクリーニング処理を施したり、インクジェットヘッド内のノズルの乾燥防止のためにインクジェットヘッドの印字面にキャッピングを施す等により、インクの吐出不良を防止する。乾燥ファン500は、印刷部2から乾燥部5へと送られてきた印字済みの印刷用紙を乾燥させる。
<1.2 インクジェットヘッド群の構成>
図2は、本実施形態において、インクジェットヘッド群100を下部から見た平面図である。このインクジェットヘッド群100は、それぞれが複数個のインクジェットヘッド101を有する4個のヘッドユニット(「トレイ」と呼ばれることもある)102〜105によって構成されており、大サイズを1パスで印字することができる。各インクジェットヘッド101には、インクを吐出する複数のノズル(不図示)が設けられている。
ヘッドユニット102は、C色(Cyan:シアン)のインクを吐出するためのインクジェットヘッド101を備えている。ヘッドユニット103は、M色(Magenta:マゼンタ)のインクを吐出するためのインクジェットヘッド101を備えている。ヘッドユニット104は、Y色(Yellow:黄)のインクを吐出するためのインクジェットヘッド101を備えている。ヘッドユニット105は、K色(Black:黒)のインクを吐出するためのインクジェットヘッド101を備えている。これらのヘッドユニット102〜105は、それぞれが独立して、図2において矢印で示している方向に移動することができる。なお、上述のように1パスでの印字を行うため、通常1つのヘッドユニットは2色のインクを吐出する(例えば、ヘッドユニット102とヘッドユニット103とはC色とM色のインクを吐出し、ヘッドユニット104とヘッドユニット105とはY色とK色のインクを吐出する)が、説明の便宜上、1つのヘッドユニットは1色のインクを吐出するものとしている。
なお、以下においては、C色用のヘッドユニット102を例に挙げてクリーニング動作等の説明をしているが、他の色用のヘッドユニット103〜105についても同様の動作が行われる。また、本実施形態に係るインクジェット印刷装置には1色につき1個のヘッドユニットが設けられているが、図3に示すように1色につき2個のヘッドユニットが設けられていても良いし、1色につき3個以上のヘッドユニットが設けられていても良い。
<1.3 クリーニング部の構成>
次に、図4を参照しつつ、クリーニング部(クリーニング機構)30の構成について説明する。図4は、クリーニング部30およびヘッドユニット102の断面図である。クリーニング部30には、キャッピング機構としての複数個のキャップ301を備えるキャッピングユニット302と、ポンプ310と、バルブ(第1のバルブ)311と、バルブ(第2のバルブ)312と、チューブ(吸引管)313および314とが設けられている。キャップ301は、対置するインクジェットヘッド101の印字面を覆い、当該印字面を密閉する。キャッピングユニット302は、上下に移動することができる。ポンプ310は、インクジェットヘッド101のノズル内のインクを吸引する。バルブ311および312はポンプ310によるインクの吸引を制御する。詳しくは、バルブが開かれた状態であれば当該バルブを介してポンプ310によるインクの吸引が行われ、バルブが閉じられた状態であれば当該バルブを介したポンプ310によるインクの吸引は行われない。チューブ313および314は、ポンプ310によって吸引されるインクの経路となる。なお、図4には、C色用のキャッピングユニット302を示しているが、C色用、M色用、Y色用、およびK色用のキャッピングユニットがまとまって1つのクリーニングユニットが形成されている。
キャッピングユニット302に含まれる複数個のキャップ301のうち図4において参照符号301aで示すキャップ(以下、「個別クリーニング用キャップ」という。)は、ヘッドユニット102に含まれる複数個のインクジェットヘッド101から任意に1つだけ選択されるインクジェットヘッド(被選択印字ヘッド)101を独立してクリーニングするためのキャップである。なお、本実施形態においては、個別クリーニング用キャップ301aによって個別クリーニング部が実現されている。
図5は、本実施形態において、クリーニングユニット300を上部から見た平面図である。このクリーニングユニット300は、それぞれが複数個のキャップ301を有する4個のキャッピングユニット302〜305によって構成されている。キャッピングユニット302は、C色用のヘッドユニット102に設けられているインクジェットヘッド101の印字面を覆うためのキャップ301を備えている。キャッピングユニット303は、M色用のヘッドユニット103に設けられているインクジェットヘッド101の印字面を覆うためのキャップ301を備えている。キャッピングユニット304は、Y色用のヘッドユニット104に設けられているインクジェットヘッド101の印字面を覆うためのキャップ301を備えている。キャッピングユニット305は、K色用のヘッドユニット105に設けられているインクジェットヘッド101の印字面を覆うためのキャップ301を備えている。なお、図3に示すように1色につき2個のヘッドユニットが設けられている構成の場合、クリーニングユニット300についても1色につき2個のキャッピングユニットが設けられる。
<1.4 クリーニング動作>
次に、本実施形態においてインクジェットヘッド101にクリーニング処理が施されるときの印刷部2の動作(以下、「クリーニング動作」という。)について、図6および図7を参照しつつ説明する。本実施形態においては、電源が投入された時(以下、「定常時」という。)など全てのインクジェットヘッド101に対してクリーニング処理(第1のクリーニング処理)が施されるときと、インクの吐出不良が発生した時(以下、「吐出不良発生時」という。)など選択されたインクジェットヘッド101に対して個別にクリーニング処理(第2のクリーニング処理)が施されるときとがある。以下、定常時のクリーニング動作および吐出不良発生時のクリーニング動作についてそれぞれ説明する。なお、この印刷装置で印刷処理が行われていない時(以下、「待機状態時」という。)には、インクジェットヘッド101のノズルの乾燥を防止するために、図6に示すように、ヘッドユニット102に設けられているインクジェットヘッド101の印字面はそれぞれキャッピングユニット302に設けられているキャップ301によって覆われて密閉されている。
まず、定常時のクリーニング動作について説明する。定常時には、図6に示す状態で各インクジェットヘッド101にクリーニング処理が施される。すなわち、ヘッドユニット102に設けられている全てのインクジェットヘッド101の印字面がキャップ301に覆われた状態でクリーニングが行われる。なお、クリーニング開始時に図6に示す状態になっていない場合には、ヘッド搬送制御部220がヘッドユニット102を所定の位置に移動させた後、キャッピングユニット制御部210がキャッピングユニット302を上昇させる。これにより、図6に示す状態になる。
図6に示す状態でポンプ310によるインクの吸引が行われるが、定常時には、バルブ制御部215は2個のバルブ311および312をいずれも開いた状態にする。このため、個別クリーニング用キャップ301aからのインクの吸引が行われるとともに、個別クリーニング用キャップ301a以外のキャップ301からのインクの吸引も行われる。これにより、定常時には、ヘッドユニット102に設けられている全てのインクジェットヘッド101に対してクリーニング処理が施される。
次に、吐出不良発生時のクリーニング動作について説明する。なお、図7において参照符号101Xで示すインクジェットヘッド(以下、「吐出不良ヘッド」という。)にインクの吐出不良が生じたものとして説明する。インクの吐出不良が生じると、ヘッド搬送制御部220は、キャッピングユニット302の上昇によって吐出不良ヘッド101Xの印字面が個別クリーニング用キャップ301aに覆われるように、ヘッドユニット102を所望の位置に移動させる。その後、キャッピングユニット制御部210は、キャッピングユニット302を上昇させる。これにより、図7に示すように、吐出不良ヘッド101Xの印字面が個別クリーニング用キャップ301aによって覆われた状態となる。
図7に示す状態でポンプ310によるインクの吸引が行われるが、吐出不良発生時には、バルブ制御部215は、バルブ312については開いた状態にするが、バルブ311については閉じた状態にする。このため、個別クリーニング用キャップ301aからのインクの吸引は行われるが、個別クリーニング用キャップ301a以外のキャップ301からのインクの吸引は行われない。これにより、吐出不良発生時には、ヘッドユニット102に設けられているインクジェットヘッド101のうち吐出不良ヘッド101Xについてのみクリーニング処理が施される。
<1.5 効果>
以上のように、本実施形態においては、吐出不良発生時には吐出不良ヘッド101Xについてのみインクの吸引が行われる。すなわち、クリーニング処理の際に、全てのインクジェットヘッド101からのインクの吸引が行われるだけでなく、任意のインクジェットヘッド101について個別にインクの吸引をすることが可能になる。このため、吐出不良等が生じていないためにインクの吸引をする必要のないインクジェットヘッド101についてはインクの吸引を行わず、インクの吸引が必要なインクジェットヘッド101についてのみインクの吸引を行うことができる。これにより、インクが無駄に吸引されることを抑制することができ、インクの消費量が削減される。また、インクジェットヘッド101間のインクの流れに優劣が生じることが解消され、インクの充填の際にもインクが無駄に消費されることが抑制される。さらに、本実施形態においては、全てのインクジェットヘッド101に対するクリーニング処理も特定のインクジェットヘッド101に対するクリーニング処理も同一のキャッピングユニット302を用いて行われる。すなわち、複数のクリーニング機構を備えることなく処理の切り換えが実現されている。このため、装置が肥大化することがなくかつ低コストで、本実施形態に係るインクジェット印刷装置を実現することができる。
<1.6 変形例>
<1.6.1 第1の変形例>
図8は、上記第1の実施形態の第1の変形例に係るインクジェット印刷装置の要部の概略構成図である。この印刷装置は、インクの吐出不良が発生しているか否かを検査するための検査装置40を備えている。それ以外の構成については図1に示す上記第1の実施形態における構成と同様であるので、同一の構成要素については同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図9は、検査装置40の動作を説明するための図である。本変形例においては、インクの吐出不良が発生しているか否かを検査するために、まず印刷用紙に所定の調整印字画像が印字される。その後、調整印字画像が印字された印刷用紙を、図9に示すように、検査装置40が走査する。これにより、印刷用紙に印字された画像の情報が検査装置40によって読み取られる。検査装置40は、その画像の情報に基づいて印字の抜けを検出し、インクの吐出不良が発生しているインクジェットヘッド(吐出不良ヘッド)を特定する。そして、検査装置40は、その吐出不良ヘッドを特定する検査結果信号KSをインクジェットヘッド制御部200に与える。インクジェットヘッド制御部200は、検査結果信号KSに基づいて、インクジェットヘッド駆動部110とキャッピングユニット制御部210とバルブ制御部215とヘッド搬送制御部220とを制御する。これにより、人手を介さず吐出不良ヘッドが特定され、当該吐出不良ヘッド対して個別のクリーニング処理が施される。
以上のように、本変形例によれば、人手によらず、吐出不良ヘッドを特定して当該吐出不良ヘッドに対して個別のクリーニング処理を施すことが可能となる。例えば、印刷用紙(ロール紙など)の交換の際に検査装置40による検査が行われるようにしておけば、定期的にインクジェットヘッド101のメンテナンスが行われ、ユーザが出力した印刷物に印字不良が生じることが少なくなる。
<1.6.2 第2の変形例>
図10は、上記第1の実施形態の第2の変形例に係るクリーニング部30の断面図である。本変形例においては、クリーニング部30のキャッピングユニット302の端部にワイパー320が設けられている。ワイパー320は、インクジェットヘッド101の印字面をワイピング(汚れを拭き取ること)するために設けられている。また、ワイパー320は、図10において矢印で示している方向に移動することができる。
図11は、本変形例におけるクリーニング動作について説明するための図である。吐出不良ヘッド101Xに対して個別のクリーニング処理(第2のクリーニング処理)が行われる際には、まず、図11(a)に示すように、吐出不良ヘッド101Xと個別クリーニング用キャップ301aとが対置するよう、ヘッド搬送制御部220がヘッドユニット102を移動させる。次に、キャッピングユニット制御部210がキャッピングユニット302を上昇させる。これにより、図11(b)に示すように、吐出不良ヘッド101Xの印字面が個別クリーニング用キャップ301aによって覆われる。この状態で、ポンプ310によるインクの吸引が行われる。このとき、上述したように、ヘッドユニット102に設けられているインクジェットヘッド101のうち吐出不良ヘッド101Xについてのみインクの吸引が行われる。
ポンプ310によるインクの吸引の終了後、キャッピングユニット制御部210は、図11(c)に示すように、キャッピングユニット302を下降させる一方でワイパー320を上昇させる。ワイパー320の上昇後、ヘッド搬送制御部220は、図11(d)において矢印で示す方向にヘッドユニット102を移動させる。これにより、吐出不良ヘッド101Xの印字面がワイパー320によってワイピングされる。その後、キャッピングユニット制御部210がワイパー320を下降させる。これにより、図11(e)に示す状態になる。
以上のように、本変形例によれば、インクジェットヘッド101のクリーニングの際に、吐出不良ヘッド101Xのみに対してワイピングを施すことが可能となり、より効果的にインクジェットヘッド101のクリーニング処理が行われる。
<2.第2の実施形態>
<2.1 全体構成等>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態に係るインクジェット印刷装置の要部の概略構成、インクジェットヘッド群100の構成、およびクリーニング部30の構成については、上記第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。なお、要部の概略構成については図1に、インクジェットヘッド群100の構成については図2に、クリーニング部30の構成については図4および図5に示すとおりである。
上記第1の実施形態においては、インクの吐出不良が発生したときに、当該吐出不良の生じたインクジェットヘッド101に対して個別のクリーニング処理が施されている。一方、本実施形態においては、印字処理が行われていないインクジェットヘッド101に吐出不良が生じやすいことに鑑み、印字処理のなされていないインクジェットヘッド101あるいは或る所定期間のうち印字処理のなされている期間の割合が比較的小さいインクジェットヘッド101を制御部20が検出し、当該検出されたインクジェットヘッド101に対して個別のクリーニング処理が施される。以下、第1の実施例および第2の実施例について説明する。
<2.2 第1の実施例>
<2.2.1 印刷部の構成および動作等>
図12は、本実施例において、印刷部2の動作を説明するためのブロック図である。なお、この印刷装置は、図12に示すように、参照符号101a〜101hで示すインクジェットヘッドを備えているものとする。
インクジェットヘッド制御部200は、画像処理装置8内のRIP部80から送られる画像データRIPDATに基づいて描画用信号DRAWをインクジェットヘッド駆動部110に与えるとともに、キャッピングユニット302の上昇や下降を制御するためのキャッピングユニット移動指示信号CSをキャッピングユニット制御部210に与え、バルブ311および312の開閉を制御するためのバルブ制御信号VSをバルブ制御部215に与え、ヘッドユニット102の移動を制御するためのヘッドユニット移動指示信号HSをヘッド搬送制御部220に与える。インクジェットヘッド駆動部110は、描画用信号DRAWに基づいてインクジェットヘッド101a〜101hを駆動する。このとき、インクジェットヘッド駆動部110は、各インクジェットヘッド101a〜101hの動作状況を示すインクジェットヘッド動作状況信号IJSをインクジェットヘッド制御部200に与える。このインクジェットヘッド動作状況信号IJSは、例えば、所定の画像データ単位での各インクジェットヘッド101a〜101hの動作/非動作を表わすものであっても良いし、所定時間毎の各インクジェットヘッド101a〜101hの動作/非動作を表わすものであっても良い。
インクジェットヘッド制御部200は、インクジェットヘッド動作状況信号IJSに基づいて、印字処理が行われていないインクジェットヘッド(以下、「非動作インクジェットヘッド」という。)を検出する。一般的に、非動作インクジェットヘッドは、動作しているインクジェットヘッドよりも吐出不良が生じやすい。そこで、本実施形態においては、非動作インクジェットヘッドが検出されると、当該非動作インクジェットヘッドに対して個別のクリーニング処理が施される。なお、本実施形態においては、インクジェットヘッド制御部200とインクジェットヘッド駆動部110とによって動作状況監視部が実現されている。
<2.2.2 クリーニング動作>
図13は、本実施形態において、インクジェットヘッド101に対する個別のクリーニング処理の際の印刷部2の動作を説明するためのフローチャートである。本実施形態においては、ひとつのまとまった画像データが印刷される毎に個別のクリーニング処理が施されるものとする。この印刷装置における印刷処理が開始されると、インクジェットヘッド制御部200は、各インクジェットヘッド101a〜101hの動作状況を監視するために、インクジェットヘッド駆動部110からインクジェットヘッド動作状況信号IJSを受け取る(ステップS110)。ひとつのまとまった画像データの印字処理が終了すると、インクジェットヘッド制御部200は、そのインクジェットヘッド動作状況信号IJSに基づいて、非動作インクジェットヘッドの有無を判定する(ステップS120)。判定の結果、非動作インクジェットヘッドがあればステップS130に進み、非動作インクジェットヘッドがなければステップS110に戻る。ステップS130では、インクジェットヘッド制御部200は、インクジェットヘッド動作状況信号IJSに基づき、非動作インクジェットヘッドを特定するための情報としてのキャッピングユニット移動指示信号CSをキャッピングユニット制御部210に与える。例えば、図12において参照符号101bで示すインクジェットヘッドが非動作であった場合、キャッピングユニット移動指示信号CSによってインクジェットヘッド101bが非動作であった旨の情報がキャッピングユニット制御部210に与えられる。ステップS130の終了後、ステップS140に進み、キャッピングユニット制御部210が、キャッピングユニット移動指示信号CSに基づいて、非動作インクジェットヘッドにクリーニング処理が施されるようにキャッピングユニット302に所望の動作をさせる。以上のようにして、非動作インクジェットヘッドに対して個別のクリーニング処理が施される。なお、ステップS110からステップS140までの動作は、印刷処理が終了するまで繰り返される。
<2.2.3 効果>
以上のように、本実施形態においては、インクジェットヘッド群100に含まれる個々のインクジェットヘッド101a〜101hの動作状況に基づいて、個別のクリーニング処理が施されるべきインクジェットヘッド101が特定される。このため、吐出不良の生じる可能性の高いインクジェットヘッド101に対して予め個別にクリーニング処理が施され、吐出不良の発生を未然に防止することができる。また、個別のクリーニング処理が施されるべきインクジェットヘッド101はインクジェットヘッド制御部200によって検出されるので、人手を介さず自動的に個別のクリーニング処理が施されるべきインクジェットヘッド101が特定される。さらに、上記第1の実施形態と同様、インクの吸引をする必要のないインクジェットヘッド101についてはインクの吸引は行われず、インクの吸引が必要なインクジェットヘッド101についてのみインクの吸引が行われるので、インクの無駄な吸引が抑制され、インクの消費量が削減される。
<2.3 第2の実施例>
<2.3.1 印刷部の構成、動作および非動作のインクジェットヘッドの検出>
次に、第2の実施例について説明する。図14は、本実施例において、印刷部2の動作を説明するためのブロック図である。インクジェットヘッド制御部200は、画像処理装置8内のRIP部80から送られる画像データRIPDATに基づいて描画用信号DRAWをインクジェットヘッド駆動部110に与えるとともに、キャッピングユニット302の上昇や下降を制御するためのキャッピングユニット移動指示信号CSをキャッピングユニット制御部210に与え、バルブ311および312の開閉を制御するためのバルブ制御信号VSをバルブ制御部215に与え、ヘッドユニット102の移動を制御するためのヘッドユニット移動指示信号HSをヘッド搬送制御部220に与える。インクジェットヘッド駆動部110は、描画用信号DRAWに基づいてインクジェットヘッド101a〜101hを駆動する。
上記第1の実施例においては、各インクジェットヘッド101a〜101hの動作状況に基づいて個別のクリーニング処理の対象となるインクジェットヘッド101が特定されていた。これに対して、本実施例においては、画像処理装置8のRIP部80から送られる画像データRIPDATに基づいて非動作となるインクジェットヘッド101を検出し、当該検出されたインクジェットヘッド101を個別のクリーニング処理の対象として特定する。これについて、図15を参照しつつ説明する。
本実施例において、インクジェットヘッド制御部200は、画像処理装置8のRIP部80から送られる画像データRIPDATを、インクジェットヘッド101の印字幅の複数個の画像データに分割する。例えば、図15(a)に示すような画像データ90が画像処理装置8から送られた場合、インクジェットヘッド制御部200は当該画像データ90を、図15(b)に示すように、インクジェットヘッド101の印字幅の複数個の画像データ91〜97に分割する。ここで、例えば、分割後の画像データ91に着目すると、印字すべき画像が全く存在していない。従って、画像データ90の印刷が行われている期間中、分割後の画像データ91を印字すべきインクジェットヘッド101は全く動作しないことになる。上述したように、非動作のインクジェットヘッド101については吐出不良が生じやすい。そこで、分割後の画像データ91を印字すべきインクジェットヘッド101については個別のクリーニング処理の対象とすれば良いと考えられる。このように、本実施例では、分割後の画像データの内容に基づいて、個別のクリーニング処理の対象となるインクジェットヘッド101が特定される。なお、本実施例においては、インクジェットヘッド制御部200によって動作状況検知部が実現されている。
<2.3.2 クリーニング動作>
図16は、本実施例において、インクジェットヘッド101に対する個別のクリーニング処理の際の印刷部2の動作を説明するためのフローチャートである。画像処理装置8から画像データRIPDATが送られてくると、インクジェットヘッド制御部200は、当該画像データRIPDATを受け取る(ステップS210)。その後、インクジェットヘッド制御部200は、画像データRIPDATをインクジェットヘッド101の印字幅の複数個の画像データに分割する(ステップS220)。さらに、インクジェットヘッド制御部200は、分割後の各画像データについて、印字すべき画像(以下、「印字画像」という。)の検出を行う(ステップS230)。その後、インクジェットヘッド制御部200は、印字画像の無い分割後の画像データがあるか否かについて判定する(ステップS240)。判定の結果、印字画像の無い分割後の画像データがあればステップS250に進む。一方、印字画像の無い分割後の画像データがなければ終了する。なお、ステップS240において色毎に印字画像の有無を判定することにより、印字処理が行われない色のインクジェットヘッド101を特定することができる。
ステップS250では、インクジェットヘッド制御部200は、印字画像の無い分割後の画像データに基づき、個別のクリーニング処理の対象となるインクジェットヘッド101を特定するための情報としてのキャッピングユニット移動指示信号CSをキャッピングユニット制御部210に与える。ステップS250の終了後、ステップS260に進み、キャッピングユニット制御部210が、キャッピングユニット移動指示信号CSに基づいて、個別のクリーニング処理の対象となっているインクジェットヘッド101がクリーニングされるようにキャッピングユニット302に所望の動作をさせる。以上のようにして、画像データRIPDATに基づいて非動作状態となるインクジェットヘッド101が特定され、当該インクジェットヘッド101に対して個別のクリーニング処理が施される。
<2.3.3 効果>
本実施例によれば、上記第1の実施例の構成と比べて、インクジェットヘッド駆動部110からインクジェットヘッド制御部200に送信されるインクジェットヘッド動作状況信号IJSが不要となる。また、本実施例では、インクジェットヘッド101が実際に動作する前に、印刷時に非動作状態となるインクジェットヘッド101が特定される。このため、印刷前に非動作状態となるインクジェットヘッド101に予め個別のクリーニング処理を施しておくことや印刷前後に個別のクリーニング処理を施すことが可能となる。これにより、より効果的にインクの吐出不良の発生を防止することができる。
<2.3.4 その他>
上記第2の実施例では分割後の画像データについての印字画像の有無に基づいて個別のクリーニング処理の対象とするインクジェットヘッド101を特定しているが、分割後の画像データのうちの印字画像の存在する割合(印字率)に基づいて個別のクリーニング処理の対象とするインクジェットヘッド101を特定しても良い。これについて、以下に説明する。
図15(b)において分割後の画像データ97に着目すると、下端部近傍にのみ印字画像が存在している。このため、分割後の画像データ97を印字すべきインクジェットヘッド101については非動作状態となる時間が比較的長くなる。また、それ以外の分割後の画像データについても、あまり使用されない色が存在することもある。そこで、色毎の分割後の画像データのうちの印字画像の存在する割合(印字率)に基づいて、或る所定期間のうち所定の割合以上の期間に非動作状態となるインクジェットヘッド101を検出し、当該インクジェットヘッド101を個別のクリーニング処理の対象とすることができる。これを実現するための印刷部2の動作を示すフローチャートを図17に示す。なお、図17のステップS340以外のステップについては、上記第2の実施例(図16参照)と同様であるので、説明を省略する。
図17のステップS340では、インクジェットヘッド制御部200は、分割後の画像データのうち印字率が5%以下のものがあるか否かについて判定する。なお、その判定は色毎に行われる。判定の結果、印字率が5%以下の分割後の画像データがあればステップS350に進む。一方、印字率が5%以下の分割後の画像データがなければ終了する。
以上のような構成にすることにより、インクジェットヘッド101毎に印字率に基づいて、個別のクリーニング処理の対象とするか否かが決定される。例えば、図15(b)において分割後の画像データ95に着目したとき、Y色とK色については印字率が5%を超えているが、M色とC色については印字率が5%以下であると仮定する。この場合、ステップS340において、上記分割後の画像データ95の印字を行うインクジェットヘッド101のうちM色とC色のインクジェットヘッド101が個別のクリーニング処理の対象として特定される。そして、ステップS360において、それらM色とC色のインクジェットヘッド101について個別のクリーニング処理が行われる。このように、画像データの印字率に基づいて個別のクリーニング処理の対象とするインクジェットヘッド101を特定することにより、比較的吐出不良の生じやすいインクジェットヘッド101に対して効果的にクリーニング処理を施すことが可能となる。なお、ステップS340での判定の閾値となる印字率は5%に限定されず、個々の印刷装置その他の環境等に応じて決定すれば良い。

Claims (18)

  1. 複数の印字ヘッドを備え、各印字ヘッドが印字面からインクを吐出して印刷用紙に前記インクを付着させることにより印字を行う印刷装置であって、
    前記複数の印字ヘッドをクリーニングするための機構であって、前記複数の印字ヘッドのうちの所定個数の印字ヘッドをまとめてクリーニングする第1のクリーニング処理と前記所定個数の印字ヘッドから1つだけ選択された被選択印字ヘッドを個別にクリーニングする第2のクリーニング処理とを行うクリーニング機構と、
    前記クリーニング機構の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記クリーニング機構における前記第1のクリーニング処理と前記第2のクリーニング処理とを切り換えることを特徴とする、印刷装置。
  2. 前記クリーニング機構は、前記第2のクリーニング処理の際に前記被選択印字ヘッドを個別にクリーニングするための個別クリーニング部を備え、
    前記制御部は、前記第1のクリーニング処理の際には、前記個別クリーニング部に前記所定個数の印字ヘッドのうちの所定の印字ヘッドをクリーニングさせることを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記クリーニング機構は、
    前記所定個数の印字ヘッドの印字面をそれぞれ密閉するための複数のキャッピング機構を備え、
    各印字ヘッドから各キャッピング機構を介して前記インクを吸引することによって各印字ヘッドのクリーニングを行い、
    前記制御部は、
    前記第1のクリーニング処理の際には、前記クリーニング機構に前記所定個数の印字ヘッドから前記複数のキャッピング機構を介して前記インクの吸引を行わせ、
    前記第2のクリーニング処理の際には、前記クリーニング機構に前記被選択印字ヘッドから前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構を介して前記インクの吸引を行わせることを特徴とする、請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記クリーニング機構は、開いた状態のときに前記複数のキャッピング機構のうち前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構を除くキャッピング機構を介した前記インクの吸引を可能にする第1のバルブと、開いた状態のときに前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構からの前記インクの吸引を可能にする第2のバルブとを含み、
    前記制御部は、前記第1のバルブの開閉動作と前記第2のバルブの開閉動作とを制御するバルブ制御部を含み、
    前記バルブ制御部は、
    前記第1のクリーニング処理の際には、前記第1のバルブと前記第2のバルブとを開いた状態にし、
    前記第2のクリーニング処理の際には、前記第1のバルブを閉じた状態にし、前記第2のバルブを開いた状態にすることを特徴とする、請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記複数の印字ヘッドのうち前記インクの吐出不良が生じた印字ヘッドを検出する検査装置を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
  6. 前記クリーニング機構は、前記所定個数の印字ヘッドの印字面を拭くためのワイパーを更に備え、
    前記制御部は、前記第2のクリーニング処理の際には、前記ワイパーに前記被選択印字ヘッドの印字面を拭かせることを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
  7. 前記複数の印字ヘッドの動作状況を監視する動作状況監視部を更に備え、
    前記制御部は、前記動作状況監視部によって非動作の印字ヘッドが検出されると、当該非動作の印字ヘッドに前記第2のクリーニング処理が施されるように前記クリーニング機構を動作させることを特徴とする、請求項1に記載の印刷装置。
  8. 複数の印字ヘッドを備え、各印字ヘッドが印字面からインクを吐出して印刷用紙に前記インクを付着させることにより印字を行う印刷装置であって、
    前記複数の印字ヘッドをクリーニングするための機構であって、前記複数の印字ヘッドのうちの所定個数の印字ヘッドをまとめてクリーニングする第1のクリーニング処理と前記所定個数の印字ヘッドから1つだけ選択された被選択印字ヘッドを個別にクリーニングする第2のクリーニング処理とを行うクリーニング機構と、
    前記第1のクリーニング処理と前記第2のクリーニング処理とを切り換える動作を含む前記クリーニング機構の動作を制御する制御部と、
    外部から与えられる画像データに基づいて前記複数の印字ヘッドの動作状況を検知する動作状況検知部とを備え、
    前記動作状況検知部は、所定期間のうち所定の割合以上の期間に非動作となる印字ヘッドを個別クリーニング対象印字ヘッドとして検出し、
    前記制御部は、前記動作状況検知部によって1以上の前記個別クリーニング対象印字ヘッドが検出されると、当該1以上の個別クリーニング対象印字ヘッドがそれぞれ前記被選択印字ヘッドとして前記第2のクリーニング処理が施されるように、前記クリーニング機構を動作させることを特徴とする、印刷装置。
  9. 前記動作状況検知部は、前記画像データを各印字ヘッドの印字幅の複数の画像データに分割し、当該分割後の画像データに基づいて所定期間中の各印字ヘッドの印字率を求め、前記印字率に基づいて前記個別クリーニング対象印字ヘッドを検出することを特徴とする、請求項8に記載の印刷装置。
  10. 前記動作状況検知部は、前記印字率が0%である印字ヘッドを前記個別クリーニング対象印字ヘッドとして検出することを特徴とする、請求項9に記載の印刷装置。
  11. 前記動作状況検知部は、前記印字率が所定の印字率以下である印字ヘッドを前記個別クリーニング対象印字ヘッドとして検出することを特徴とする、請求項9に記載の印刷装置。
  12. 前記クリーニング機構は、前記第2のクリーニング処理の際に前記被選択印字ヘッドを個別にクリーニングするための個別クリーニング部を備え、
    前記制御部は、前記第1のクリーニング処理の際には、前記個別クリーニング部に前記所定個数の印字ヘッドのうちの所定の印字ヘッドをクリーニングさせることを特徴とする、請求項8に記載の印刷装置。
  13. 前記クリーニング機構は、
    前記所定個数の印字ヘッドの印字面をそれぞれ密閉するための複数のキャッピング機構を備え、
    各印字ヘッドから各キャッピング機構を介して前記インクを吸引することによって各印字ヘッドのクリーニングを行い、
    前記制御部は、
    前記第1のクリーニング処理の際には、前記クリーニング機構に前記所定個数の印字ヘッドから前記複数のキャッピング機構を介して前記インクの吸引を行わせ、
    前記第2のクリーニング処理の際には、前記クリーニング機構に前記被選択印字ヘッドから前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構を介して前記インクの吸引を行わせることを特徴とする、請求項12に記載の印刷装置。
  14. 前記クリーニング機構は、開いた状態のときに前記複数のキャッピング機構のうち前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構を除くキャッピング機構を介した前記インクの吸引を可能にする第1のバルブと、開いた状態のときに前記個別クリーニング部としてのキャッピング機構からの前記インクの吸引を可能にする第2のバルブとを含み、
    前記制御部は、前記第1のバルブの開閉動作と前記第2のバルブの開閉動作とを制御するバルブ制御部を含み、
    前記バルブ制御部は、
    前記第1のクリーニング処理の際には、前記第1のバルブと前記第2のバルブとを開いた状態にし、
    前記第2のクリーニング処理の際には、前記第1のバルブを閉じた状態にし、前記第2のバルブを開いた状態にすることを特徴とする、請求項13に記載の印刷装置。
  15. 前記複数の印字ヘッドのうち前記インクの吐出不良が生じた印字ヘッドを検出する検査装置を更に備えることを特徴とする、請求項8に記載の印刷装置。
  16. 前記クリーニング機構は、前記所定個数の印字ヘッドの印字面を拭くためのワイパーを更に備え、
    前記制御部は、前記第2のクリーニング処理の際には、前記ワイパーに前記被選択印字ヘッドの印字面を拭かせることを特徴とする、請求項8に記載の印刷装置。
  17. 複数の印字ヘッドを備える印刷装置のためのクリーニング機構であって、
    前記複数の印字ヘッドのうちの所定個数の印字ヘッドをまとめてクリーニングする第1のクリーニング処理と前記所定個数の印字ヘッドから1つだけ選択された被選択印字ヘッドを個別にクリーニングする第2のクリーニング処理とが切り換え可能になっていることを特徴とする、クリーニング機構。
  18. 前記第2のクリーニング処理の際に前記被選択印字ヘッドを個別にクリーニングするための個別クリーニング部を備え、
    前記個別クリーニング部は、前記第1のクリーニング処理の際には、前記所定個数の印字ヘッドのうちの所定の印字ヘッドをクリーニングすることを特徴とする、請求項17に記載のクリーニング機構。
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