JP2018167207A - バイオフィルム量監視方法及び水処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりも簡便に、逆浸透膜モジュールに発生するバイオフィルム量を監視する、バイオフィルム量監視方法を提供すること。
【解決手段】逆浸透膜モジュール7を備える水処理システム1におけるバイオフィルム量監視方法であって、逆浸透膜モジュール7の上流側に、生体染色色素を注入する工程と、逆浸透膜モジュール7の下流側で、生体染色色素の濃度を測定する工程と、注入した生体染色色素の色素量と、測定された生体染色色素の色素量とに基づいて、逆浸透膜モジュール7に対する生体染色色素の付着量を算出する工程と、付着量に基づいて、逆浸透膜モジュール7に発生したバイオフィルム量を評価する工程と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】逆浸透膜モジュール7を備える水処理システム1におけるバイオフィルム量監視方法であって、逆浸透膜モジュール7の上流側に、生体染色色素を注入する工程と、逆浸透膜モジュール7の下流側で、生体染色色素の濃度を測定する工程と、注入した生体染色色素の色素量と、測定された生体染色色素の色素量とに基づいて、逆浸透膜モジュール7に対する生体染色色素の付着量を算出する工程と、付着量に基づいて、逆浸透膜モジュール7に発生したバイオフィルム量を評価する工程と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、バイオフィルム量監視方法及び水処理システムに関する。
食品工場、機械工場、化学工場等の洗浄工程等においては、不純物を含まない高純度の純水が使用される。この種の純水を製造するため、水処理システムにおいて、逆浸透膜(以下、「RO膜」ともいう)を用いることにより、供給水から、塩分、重金属イオン、溶解シリカ、硝酸性窒素、細菌類、変異原性物質、有機塩素化合物等を取り除くことができる。
逆浸透膜を用いる水処理システムの安定運用のためには、スライム傾向やバイオファウリング傾向を自動監視した上で、スライムコントロール剤やバイオファウリング抑制剤の種類を選定し、その濃度を調整する工程が重要なものとなる。ここで、バイオファウリングの原因の一つであるバイオフィルム量を特定する手段として、例えば特許文献1は、紅麹色素を用いたバイオフィルム染色剤を開示している。
しかし、逆浸透膜を用いる水処理システムに対して、特許文献1に係る技術を単に適用した場合には、水処理システムの定常運転を止めて、逆浸透膜モジュールの上流側に特許文献1に係る染色剤を投入し、染色後の逆浸透膜を逆浸透膜モジュールから取り出して、逆浸透膜の染色の度合いを定量する必要が発生し、バイオフィルム量の特定を行うために煩雑な作業を必要としていた。
従って、本発明は、従来よりも簡便に、逆浸透膜モジュールに発生するバイオフィルム量を監視する、バイオフィルム量監視方法を提供することを目的とする。
本発明は、逆浸透膜モジュールを備える水処理システムにおけるバイオフィルム量監視方法であって、前記逆浸透膜モジュールの上流側に、生体染色色素を注入する工程と、前記逆浸透膜モジュールの下流側で、前記生体染色色素の色素量を測定する工程と、注入した前記生体染色色素の色素量と、測定された前記生体染色色素の色素量とに基づいて、前記逆浸透膜モジュールに対する前記生体染色色素の付着量を算出する工程と、前記付着量に基づいて、前記逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルム量を評価する工程と、を有する、バイオフィルム量監視方法に関する。
また、前記水処理システムは、前記逆浸透膜モジュールとして、互いに同一の素材を用いて製造された、第1逆浸透膜モジュールと第2逆浸透膜モジュールとを備え、更に、供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに向けて供給する第1供給水ラインと、前記第1供給水ラインにおいて、前記第1逆浸透膜モジュールの上流側で分岐し、供給水を前記第2逆浸透膜モジュールに向けて供給する第2供給水ラインと、を備え、前記生体染色色素を注入する工程は、前記第2供給水ライン中、前記第2逆浸透膜モジュールの上流側において実行され、前記生体染色色素の色素量を測定する工程は、前記第2供給水ライン中、前記第2逆浸透膜モジュールの下流側において実行されることが好ましい。
また、上記のバイオフィルム量監視方法は、前記逆浸透膜モジュールに付着した前記生体染色色素を洗い流すリンス工程を更に有することが好ましい。
また、上記のバイオフィルム量監視方法は、前記水処理システムの定常運転時に、間欠的に実行されることが好ましい。
また、本発明は、水処理システムであって、逆浸透膜モジュールと、前記逆浸透膜モジュールの上流側に、生体染色色素を注入する色素注入装置と、前記逆浸透膜モジュールの下流側で、前記生体染色色素の色素量を測定し、注入した前記生体染色色素の色素量と、測定された前記生体染色色素の色素量とに基づいて、前記逆浸透膜モジュールに対する前記生体染色色素の付着量を算出する付着量算出装置と、前記付着量に基づいて、前記逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルム量を評価する評価装置と、を備えることが好ましい。
また、上記の水処理システムは、前記逆浸透膜モジュールとして、互いに同一の素材を用いて製造された、第1逆浸透膜モジュールと第2逆浸透膜モジュールとを備え、更に、供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに向けて供給する第1供給水ラインと、前記第1供給水ラインにおいて、前記第1逆浸透膜モジュールの上流側で分岐し、供給水を前記第2逆浸透膜モジュールに向けて供給する第2供給水ラインと、を備え、前記色素注入装置は、前記第2逆浸透膜モジュールの上流側に設けられ、前記付着量算出装置は、前記第2逆浸透膜モジュールの下流側に設けられることが好ましい。
本発明によれば、従来よりも簡便に、逆浸透膜モジュールに発生するバイオフィルム量を監視することが可能となる。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を参照しながら、本発明の第1実施形態について詳述する。図1は、本発明の第1実施形態に係る水処理システム1の全体的構成を示す。
以下、図1〜図4を参照しながら、本発明の第1実施形態について詳述する。図1は、本発明の第1実施形態に係る水処理システム1の全体的構成を示す。
図1に示すように、水処理システム1は、前処理装置3と、色素注入装置4と、加圧ポンプ5と、インバータ6と、逆浸透膜モジュール7と、排水弁8と、付着量算出装置100と、流量センサFMと、制御部30と、を備える。
水処理システム1は、ラインとして、供給水ラインL1と、透過水ラインL2と、濃縮水ラインL3とを備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。また、その由来(出所)やその水質によらず、供給水ラインL1、又は濃縮水ラインL3を流通する水を、「供給水」ともいい、濃縮水ラインL3を流通する水を、「濃縮水」ともいう。
供給水ラインL1は、原水W11、供給水W12及びW13を逆浸透膜モジュール7に向けて供給するラインである。供給水ラインL1の上流側の端部は、原水W11の水源2に接続されている。供給水ラインL1の下流側の端部は、逆浸透膜モジュール7の一次側入口ポートに接続されている。なお、供給水ラインL1を流通する原水W11を「供給水W11」ともいう。供給水ラインL1には、前処理装置3、色素注入装置4、及び加圧ポンプ5が設けられる。
前処理装置3は、供給水W11を前処理し、前処理した供給水W12を供給水ラインL1に供給する装置であり、例えば供給水W11をろ過するろ過装置、除鉄・除マンガン装置や活性炭ろ過装置等であってもよい。
色素注入装置4は、供給水W12に対して、生体染色色素を注入する装置である。ここで、生体染色色素は、逆浸透膜モジュール7の前段でトレーサーとして供給水W12に添加される色素であり、例えば、バイオフィルム染色剤としてのクリスタルバイオレット、コチニール色素、紅麹色素等であってもよい。供給水W12に対し、色素注入装置4により生体染色色素が注入された供給水は、供給水W13となる。
加圧ポンプ5は、供給水W13を吸入し、逆浸透膜モジュール7に向けて圧送(吐出)する装置である。加圧ポンプ5には、インバータ6から周波数が変換された駆動電力が供給される。加圧ポンプ5は、供給(入力)された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
インバータ6は、加圧ポンプ5に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。インバータ6は、制御部30と電気的に接続されている。インバータ6には、制御部30から指令信号が入力される。インバータ6は、制御部30により入力された指令信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を加圧ポンプ5に出力する。
供給水W13は、加圧ポンプ5を介して逆浸透膜モジュール7に供給される。
供給水W13は、加圧ポンプ5を介して逆浸透膜モジュール7に供給される。
逆浸透膜モジュール7は、供給水W13を透過水W20と濃縮水W30とに分離する設備である。詳細には、逆浸透膜モジュール7は、加圧ポンプ5から吐出された供給水W13を、溶存塩類が除去された透過水W20と、溶存塩類が濃縮された濃縮水W30とに膜分離処理する設備である。逆浸透膜モジュール7は、単一又は複数の逆浸透膜エレメント(図示せず)を備える。逆浸透膜モジュール7は、これら逆浸透膜エレメントにより供給水W13を膜分離処理し、透過水W20と濃縮水W30とを製造する。逆浸透膜エレメントは、ポリアミド等を用いて製造される。
透過水ラインL2は、逆浸透膜モジュール7で分離された透過水W20を送出するラインである。透過水ラインL2の上流側の端部は、逆浸透膜モジュール7の二次側ポートに接続されている。透過水ラインL2の下流側の端部は、貯留タンク(図示せず)に接続されている。透過水ラインL2には、流量センサFMが設けられる。
流量センサFMは、透過水ラインL2を流通する透過水W20の流量を検出する機器である。流量センサFMは、制御部30と電気的に接続されている。流量センサFMで検出された透過水W20の流量(以下、「検出流量値」ともいう)は、制御部30にパルス信号として送信される。
濃縮水ラインL3は、逆浸透膜モジュール7で分離された濃縮水W30が流通すると共に、濃縮水W30を系外へ排出するラインである。濃縮水ラインL3には、付着量算出装置100と、排水弁8が設置されている。濃縮水ラインL3の上流側の端部は、逆浸透膜モジュール7の一次側出口ポートに接続されている。また、濃縮水ラインL3の下流側は、排水弁8に接続されている。
付着量算出装置100は、濃縮水W30中の単位体積当たりの生体染色色素の色素量を測定し、色素注入装置4からの生体染色色素注入時における生体染色色素の色素量と、測定された濃縮水W30中の生体染色色素の色素量とに基づいて、逆浸透膜モジュール7に対する生体染色色素の付着量を算出する。更に、付着量算出装置100は、この付着量のデータを、後述の制御部30に送信する。
排水弁8は、濃縮水ラインL3から装置外に排出される濃縮水W30の流量を調節する弁である。排水弁8は、制御部30と電気的に接続されている。排水弁8の弁開度は、制御部30から送信される駆動信号により制御される。制御部30から電流値信号(例えば、4〜20mA)を排水弁8に送信して、弁開度を制御することにより、濃縮水W30の排水流量を調節することができる。
制御部30は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(図示せず)により構成される。制御部30において、マイクロプロセッサのCPUは、メモリから読み出した所定のプログラムに従って、水処理システム1に係る各種の制御を実行する。以下、制御部30の機能の一部について説明する。
制御部30は、透過水W20の流量が予め設定された目標流量値となるように、透過水W20の検出流量値(系内の物理量)をフィードバック値として、加圧ポンプ5を駆動するための駆動周波数を演算し、駆動周波数の演算値に対応する指令信号(電流値信号又は電圧値信号)をインバータ6に出力する(以下、「流量フィードバック水量制御」ともいう)流量制御部として機能する。なお、流量フィードバック水量制御における駆動周波数の演算には、例えば、速度形デジタルPIDアルゴリズムを用いることができる。
更に、制御部30は、付着量算出装置100で算出された、逆浸透膜モジュール7への生体染色色素の付着量に基づいて、逆浸透膜モジュール7に発生したバイオフィルム量を評価する評価部としても動作する。
図2は、上記の付着量算出装置100の全体的構成を示す図である。図2に示すように、付着量算出装置100は、主として、給水バルブ130と、測定セル140と、センサ制御部150と、センサ表示部159と、照射部170と、光強度測定部180と、攪拌部190と、標準水導入ラインである第1給水ラインL51と、検査水導入ラインである第2給水ラインL52と、標準水及び検査水の排出ラインである排水ラインL53と、を備える。
測定セル140は、生体染色色素の色素量を測定する標準水W1又は検査水W2を収容する容器である。測定セル140は、不透明の樹脂材料により形成されている。測定セル140は、その側壁に一対の光透過壁141,142を有する。光透過壁141,142には、透明な板材141a,142aが嵌め込まれている。なお、ここでは、測定セル140を「原水収容部」とも呼称する。
第1給水ラインL51は、測定セル140への標準水W1の導入を行う。第1給水ラインL51には、給水バルブ130が設けられている。給水バルブ130は、標準水W1を採取する際に開かれる弁である。給水バルブ130の開閉は、センサ制御部150から出力される駆動信号により制御される。なお、ここで「標準水W1」とは、検査水W2中の単位体積当たりの生体染色色素の色素量を計測する上で、基準となる色素量の生体染色色素を含有する液体のことである。標準水W1は、図示しない標準水収容部に収容された標準水であってもよく、図1に記載の水処理システム1において、色素注入装置4から生体染色色素が注入された直後の供給水W13を取水した標準水であってもよい。
第2給水ラインL52は、測定セル140への検査水W2の導入を行う。第2給水ラインL52の下流側端部は、給水バルブ130に接続する。給水バルブ130は、検査水W2を採取する際に開かれる。「検査水W2」とは、付着量算出装置100が生体染色色素の色素量を測定する対象となる濃縮水W30のことである。
排水ラインL53は、生体染色色素の付着量の算出が済んだ後に、測定セル140から標準水W1又は検査水W2の排出を行うラインである。なお、排出対象となる標準水W1又は検査水W2のことを、ここでは「排出水W3」と呼称する。
照射部170は、標準水W1又は検査水W2に光を照射する設備である。照射部170は、図2に示すように、発光素子171と、発光基板173を備える。
発光素子171は、発光基板173に実装されている。発光素子171は、測定セル140の光透過壁141に向けて光を照射する素子である。本実施形態においては、発光素子171は、生体染色色素の色素量を測定するための光を照射可能なLEDである。より具体的には、発光素子171は、590nm±10nmの波長の光を照射可能である。
発光素子171の点灯/消灯は、センサ制御部150から出力される駆動信号により制御される。
発光素子171の点灯/消灯は、センサ制御部150から出力される駆動信号により制御される。
光強度測定部180は、標準水W1又は検査水W2を収容する測定セル140に光を入射した後、測定セル140を透過する透過光の光強度を測定する設備である。光強度測定部180は、受光素子181と受光基板183を備える。
受光素子181は、受光基板183に実装されている。受光素子181は、測定セル140を透過する透過光を受光する素子であり、例えばフォトトランジスタを用いて実現される。また、受光素子181は、受光した光の強度に対応した検出値信号をセンサ制御部150に出力する。
攪拌部190は、測定セル140の内部に収容される標準水W1又は検査水W2を攪拌する設備である。攪拌部190は、攪拌子191と、ステータコイル192と、を備える。攪拌子191は、測定セル140の底部に、回転可能に配置されている。ステータコイル192は、測定セル140の周囲を囲むようにリング状に形成された電磁誘導コイルである。ステータコイル192に駆動電流を供給すると、電磁誘導の作用により、測定セル140の底部に配置された攪拌子191が非接触で回転する。ステータコイル192の動作は、センサ制御部150から供給される駆動電流により制御される。
センサ表示部159は、測定した標準水W1又は検査水W2に含まれる生体染色色素の色素量の測定値や付着量算出装置100の動作状況等を表示する装置である。
センサ制御部150は、付着量算出装置100の動作を制御する装置である。センサ制御部150は、発光素子171を制御する。センサ制御部150は、光強度測定部180から受信する検出値信号に基づいて、単位体積当たりの標準水W1又は検査水W2に含まれる生体染色色素の色素量を測定する。更に、センサ制御部150は、測定した標準水W1及び検査水W2中の生体染色色素の色素量に基づいて、逆浸透膜モジュール7に対する生体染色色素の付着量を算出する。一方で、センサ制御部150は、制御部30に接続され、制御部30により制御される。
センサ制御部150は、色素量測定部151と、付着量算出部152とを有する。
色素量測定部151は、光強度測定部180から受信した光強度の検出値信号に基づいて、標準水W1又は検査水W2の吸光度を測定する。更に、色素量測定部151は、標準水W1又は検査水W2中の単位体積当たりの生体染色色素の色素量が高いほど、吸光度が高くなることを利用し、算出された吸光度に基づいて、生体染色色素の色素量を算出する。
色素量測定部151は、光強度測定部180から受信した光強度の検出値信号に基づいて、標準水W1又は検査水W2の吸光度を測定する。更に、色素量測定部151は、標準水W1又は検査水W2中の単位体積当たりの生体染色色素の色素量が高いほど、吸光度が高くなることを利用し、算出された吸光度に基づいて、生体染色色素の色素量を算出する。
付着量算出部152は、標準水W1中の生体染色色素の色素量と、検査水W2中の生体染色色素の色素量とに基づいて、逆浸透膜モジュール7に対する生体染色色素の付着量を算出する。これは、逆浸透膜モジュール7に対して生体染色色素がより多く付着しているほど、標準水W1中の生体染色色素の色素量に比較した検査水W2中の生体染色色素の色素量の比率が小さくなることを利用するものである。
続いて、図3のフローチャートを参照しながら、本発明の実施形態に係る水処理システム1の動作について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る水処理システム1の動作例を示すフローチャートである。
ステップS1において、色素注入装置4は、供給水W12に対して生体染色色素を注入する。
ステップS2において、付着量算出装置100は、標準水W1又は検査水W2(濃縮水W30)の吸光度を測定し、測定した吸光度に基づいて、標準水W1又は検査水W2中の生体染色色素の色素量を算出する。上記の繰り返しとなるが、これは、標準水W1又は検査水W2中の単位体積当たりの生体染色色素の色素量が高いほど、吸光度が高くなることを利用するものである。
ステップS3において、付着量算出装置100は、標準水W1中の生体染色色素の色素量と、検査水W2(濃縮水W30)中の生体染色色素の色素量とに基づいて、逆浸透膜モジュール7に対する生体染色色素の付着量を算出し、算出した付着量を、制御部30に送信する。上記の繰り返しとなるが、これは、逆浸透膜モジュール7に対して生体染色色素がより多く付着しているほど、標準水W1中の生体染色色素の色素量に比較した検査水W2中の生体染色色素の色素量の比率が小さくなることを利用するものである。
ステップS4において、制御部30は、付着量算出装置100から受信した、逆浸透膜モジュール7に対する生体染色色素の付着量に基づいて、逆浸透膜モジュール7に発生したバイオフィルム量を評価する。更に、制御部30は、このバイオフィルム量に基づいて、供給水W12のBFP(バイオファウリングポテンシャル)を推定してもよい。
ステップS5において、逆浸透膜モジュール7に付着した生体染色色素を洗い流す。このリンス工程は、手動で実施してもよく、制御部30からの制御により自動的に実施してもよい。
図3に記載のバイオフィルム量監視方法は、水処理システム1の定常運転時に、間欠的に実行されることが好ましい。
図4は、付着量算出装置100の色素量測定部151が測定する、測定セル140中の検査水W2の色素量の経時変化を表わすグラフである。実線は、逆浸透膜モジュール7にバイオフィルムが発生している場合のグラフを示し、点線は、逆浸透膜モジュール7にバイオフィルムが発生していない場合のグラフを示す。また、縦軸は、付着量算出装置100の色素量測定部151が測定する色素量を示し、横軸は、色素注入装置4が、供給水W12に対して生体染色色素を注入してからの時間を示す。
逆浸透膜モジュール7にバイオフィルムが発生している場合と、バイオフィルムが発生していない場合との双方において、色素注入装置4が、供給水W12に対して生体染色色素を注入してからの時間経過に伴い、検査水W2(濃縮水W30)中の生体染色色素の含有量は上昇するため、色素量測定部151が測定する色素量も上昇する。やがて吸光度がピークを超えると、供給水W12中の生体染色色素の含有量は減少し、色素量測定部151が測定する色素量は下降する。
逆浸透膜モジュール7にバイオフィルムが発生している場合と、バイオフィルムが発生していない場合とを比較すると、バイオフィルムが発生している場合の方が、逆浸透膜モジュール7に付着する生体染色色素の量が高くなるため、検査水W2(濃縮水W30)中の生体染色色素の含有量は低くなる。これにより、バイオフィルムが発生している場合のグラフの山は、バイオフィルムが発生していない場合のグラフの山より低くなる。
従って、色素量測定部151によって測定される生体染色色素の色素量の経時変化を示す双方のグラフの山のピーク値の比率、又は、双方のグラフの山を供給水W12に対して生体染色色素を注入してからの時間で積分した積分値の比率と、逆浸透膜モジュール7に発生したバイオフィルムの量とは相関することが推定される。
〔第1実施形態が奏する効果〕
上述したバイオフィルム量監視方法によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本発明のバイオフィルム量監視方法は、逆浸透膜モジュール7を備える水処理システム1におけるバイオフィルム量監視方法であって、逆浸透膜モジュール7の上流側に、生体染色色素を注入する工程と、逆浸透膜モジュール7の下流側で、生体染色色素の色素量を測定する工程と、注入した生体染色色素の色素量と、測定された生体染色色素の色素量とに基づいて、逆浸透膜モジュール7に対する生体染色色素の付着量を算出する工程と、付着量に基づいて、前記逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルム量を評価する工程と、を有する。
上述したバイオフィルム量監視方法によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本発明のバイオフィルム量監視方法は、逆浸透膜モジュール7を備える水処理システム1におけるバイオフィルム量監視方法であって、逆浸透膜モジュール7の上流側に、生体染色色素を注入する工程と、逆浸透膜モジュール7の下流側で、生体染色色素の色素量を測定する工程と、注入した生体染色色素の色素量と、測定された生体染色色素の色素量とに基づいて、逆浸透膜モジュール7に対する生体染色色素の付着量を算出する工程と、付着量に基づいて、前記逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルム量を評価する工程と、を有する。
従って、逆浸透膜モジュール7の上流側に生体染色色素を注入すると共に、逆浸透膜モジュール7の上流側と下流側での生体染色色素の色素量を比較することにより、逆浸透膜モジュール7の逆浸透膜を取り出すことなく、逆浸透膜への生体染色色素の付着量を算出することが可能となる。これにより、従来よりも簡便に、逆浸透膜モジュール7におけるバイオフィルム量を評価することが可能となる。更には、評価対象であるバイオフィルム量に基づいて、スライムコントロール剤やバイオファウリング抑制剤の種類と濃度を調整することが可能となる。
また、上述したバイオフィルム量監視方法は、逆浸透膜モジュール7に付着した生体染色色素を洗い流すリンス工程を更に有する。
従って、本発明のバイオフィルム量監視方法を実行することにより、逆浸透膜モジュール7の逆浸透膜が染色されたとしても、生体染色色素を洗い流すことにより、再度、逆浸透膜モジュール7を通常運転に用いることができる。
また、上述したバイオフィルム量監視方法は、水処理システム1の定常運転時に、間欠的に実行される。
従って、水処理システム1を停止することなく、逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルム量を監視することができる。更に、間欠的に実行することにより、バイオフィルム量が異常値を超えた場合には、即座に対応することが可能となる。
また、上述した水処理システム1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本発明の水処理システム1は、逆浸透膜モジュール7と、逆浸透膜モジュール7の上流側に、生体染色色素を注入する色素注入装置4と、逆浸透膜モジュール7の下流側で、生体染色色素の色素量を測定し、注入した生体染色色素の色素量と、測定された前記生体染色色素の色素量とに基づいて、逆浸透膜モジュールに対する生体染色色素の付着量を算出する付着量算出装置152と、付着量に基づいて、逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルム量を評価する評価装置30と、を備える。
本発明の水処理システム1は、逆浸透膜モジュール7と、逆浸透膜モジュール7の上流側に、生体染色色素を注入する色素注入装置4と、逆浸透膜モジュール7の下流側で、生体染色色素の色素量を測定し、注入した生体染色色素の色素量と、測定された前記生体染色色素の色素量とに基づいて、逆浸透膜モジュールに対する生体染色色素の付着量を算出する付着量算出装置152と、付着量に基づいて、逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルム量を評価する評価装置30と、を備える。
従って、逆浸透膜モジュールの上流側に生体染色色素を注入すると共に、逆浸透膜モジュールの上流側と下流側での生体染色色素の色素量を比較することにより、逆浸透膜モジュールの逆浸透膜を取り出すことなく、逆浸透膜への生体染色色素の付着量を算出することが可能となる。これにより、従来よりも簡便に、逆浸透膜モジュールにおけるバイオフィルム量を評価することが可能となる。更には、評価対象であるバイオフィルム量に基づいて、スライムコントロール剤やバイオファウリング抑制剤の種類と濃度を調整することが可能となる。
〔第2実施形態〕
以下、図5を参照しながら、本発明の第2実施形態に付いて詳述する。図5は、本発明の第1実施形態に係る水処理システム1Aの全体的構成を示す。
以下、図5を参照しながら、本発明の第2実施形態に付いて詳述する。図5は、本発明の第1実施形態に係る水処理システム1Aの全体的構成を示す。
本発明の水処理システム1Aは、前処理装置3と、色素注入装置4と、加圧ポンプ5と、インバータ6と、第1逆浸透膜モジュール7と、排水弁8と、第2逆浸透膜モジュール9と、合流弁10と、付着量算出装置100と、流量センサFMと、制御部30と、を備える。なお、第1実施形態に係る水処理システム1と同一の構成要素については、同一の符号を用いて示し、その機能の説明を省略する。
水処理システム1Aは、ラインとして、供給水ラインL1と、透過水ラインL2と、第1濃縮水ラインL3と、第2濃縮水ラインL4とを備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。また、その由来(出所)やその水質によらず、供給水ラインL1、第1濃縮水ラインL3、又は第2濃縮水ラインL4を流通する水を、「供給水」ともいい、第1濃縮水ラインL3又は第2濃縮水ラインL4を流通する水を、「濃縮水」ともいう。
供給水ラインL1は、原水W11及び供給水W12を第1逆浸透膜モジュール7、及び第2逆浸透膜モジュール9に向けて供給するラインである。供給水ラインL1は、第1供給水ラインL11、第2供給水ラインL12、及び第3供給水ラインL13を有する。
第1供給水ラインL11の上流側の端部は、原水W11の水源2に接続されている。なお、第1供給水ラインL11を流通する原水W11を「供給水W11」ともいう。第1供給水ラインL11には、前処理装置3が設けられる。前処理装置3を経由した後の供給水を、「供給水W12」ともいう。
第2供給水ラインL12は、分岐点J1において、第1供給水ラインL11から分岐し、上流側から、色素注入装置4、第2逆浸透膜モジュール9、及び合流弁10を備え、合流点J2において、第1供給水ラインL11に合流する。分岐点J1における分岐により、供給水W12は、引き続き第1供給水ラインL11を流通する供給水W13と、第2供給水ラインL12を流通するW14とに分割される。
第2逆浸透膜モジュール9は、第1逆浸透膜モジュール7に備わる逆浸透膜を染色することなく、供給水W12のBFP(バイオファウリングポテンシャル)を推定するために設置される装置である。色素注入装置4による供給水W14への生体染色色素の注入により、第2逆浸透膜モジュール9に備わる逆浸透膜に発生したバイオフィルムは染色される。なお、第2逆浸透膜モジュール9は、模擬的な逆浸透膜モジュールとして、第1逆浸透膜モジュール7と同一の素材を用いて製造される。
合流弁10は、第2逆浸透膜モジュール9を透過した供給水(透過水)W15を、第1供給水ラインL11を流通する供給水W13に合流させるための弁である。合流弁10は、通常時には開放されており、合流弁10を通過する供給水W15が供給水W13に合流し、供給水W16となる。すなわち、供給水W16は、供給水W13と供給水W15とからなる。一方、色素注入装置4から供給水W14に対し生体染色色素を注入する際は、合流弁10が閉じられることにより、生体染色色素を含む供給水W15の逆浸透膜モジュール7への流入は防止される。
第2濃縮水ラインL4は、第2逆浸透膜モジュール9で分離された濃縮水W40が流通するラインである。第2濃縮水ラインL4の上流側の端部は、第2逆浸透膜モジュール9の一次側出口ポートに接続されている。また、第2濃縮水ラインL4の下流側端部は、濃縮水W40を排出するために開放されている。第2濃縮水ラインL4には、付着量算出装置100が備わる。
水処理システム1Aは、水処理システム1と全体構成は異なるが、図3に記載の動作フローと同様の動作フローを実行する。具体的には、水処理システム1Aは、以下の動作フローを実行する。
ステップS1において、色素注入装置4は、供給水W14に対して生体染色色素を注入する。
ステップS2において、付着量算出装置100は、標準水W1と、検査水W2(濃縮水W40)中の生体染色色素の色素量を測定する。
ステップS3において、付着量算出装置100は、標準水W1中の生体染色色素の色素量と、検査水W2(濃縮水W40)中の生体染色色素の色素量とに基づいて、第2逆浸透膜モジュール9に対する生体染色色素の付着量を算出し、算出した付着量を、制御部30に送信する。
ステップS4において、制御部30は、付着量算出装置100から受信した、第2逆浸透膜モジュール9に対する生体染色色素の付着量に基づいて、第2逆浸透膜モジュール9に発生したバイオフィルム量を評価する。更に、制御部30は、このバイオフィルム量に基づいて、供給水W12のBFP(バイオファウリングポテンシャル)を推定してもよい。
ステップS5において、第2逆浸透膜モジュール9に付着した生体染色色素を洗い流す。この工程は、手動で実施してもよく、制御部30からの制御により自動的に実施してもよい。
〔第2実施形態が奏する効果〕
上述したバイオフィルム量監視方法によれば、第1実施形態に係るバイオフィルム量監視方法と同様の効果が奏される。更に、例えば、以下のような効果が奏される。
上述したバイオフィルム量監視方法によれば、第1実施形態に係るバイオフィルム量監視方法と同様の効果が奏される。更に、例えば、以下のような効果が奏される。
本発明のバイオフィルム量監視方法において、水処理システム1Aは、逆浸透膜モジュールとして、互いに同一の素材を用いて製造された、第1逆浸透膜モジュール7と第2逆浸透膜モジュール9とを備え、更に、供給水W11を第1逆浸透膜モジュール7に向けて供給する第1供給水ラインL1と、第1供給水ラインL1において、第1逆浸透膜モジュール7の上流側で分岐し、供給水W14を第2逆浸透膜モジュール9に向けて供給する第2供給水ラインL12と、を備え、生体染色色素を注入する工程は、第2供給水ラインL12中、第2逆浸透膜モジュール9の上流側において実行され、生体染色色素の色素量を測定する工程は、第2供給水ラインL12中、第2逆浸透膜モジュール9の下流側において実行される。
また、本発明の水処理システム1Aは、逆浸透膜モジュールとして、互いに同一の素材を用いて製造された、第1逆浸透膜モジュール7と第2逆浸透膜モジュール9とを備え、更に、供給水W11を第1逆浸透膜モジュール7に向けて供給する第1供給水ラインL11と、第1供給水ラインL11において、第1逆浸透膜モジュール7の上流側で分岐し、供給水W14を第2逆浸透膜モジュール9に向けて供給する第2供給水ラインL12と、を備え、色素注入装置4は、第2逆浸透膜モジュール9の上流側に設けられ、付着量算出装置100は、第2逆浸透膜モジュール9の下流側に設けられる。
従って、実際の水処理に用いる第1逆浸透膜モジュールとは別に、模擬的な第2逆浸透膜モジュールを設け、この第2逆浸透膜モジュールへの生体染色色素の付着量を算出することにより、第1逆浸透膜モジュールの逆浸透膜を染色することなく、水処理システムの供給水のBFP(バイオファウリングポテンシャル)を推定することができる。
〔変形例〕
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
上記の実施形態においては、生体染色色素として、バイオフィルム染色剤としてのクリスタルバイオレット、コチニール色素、紅麹色素等を用いるが、これには限られない。例えば、微生物有機体に反応する蛍光染料を用いてもよい。この場合、発光素子171は、標準水W1又は検査水W2に含まれる蛍光物質の含有量を検知するための励起光を発光すると共に、受光素子181は、励起光の照射により、標準水W1又は検査水W2に含まれる蛍光物質が放出する蛍光を受光する。更に、受光素子181は、受光した蛍光の強度に対応した検出値信号をセンサ制御部150に出力し、センサ制御部150は、単位体積当たりの標準水W1又は検査水W2に含まれる蛍光物質の含有量を算出する。
また、上記の実施形態においては、標準水W1と検査水W2中の生体染色色素の色素量を測定し、これらの色素量から、逆浸透膜モジュールに対する生体染色色素の付着量を算出し、算出した付着量に基づいて、逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルムの量を評価したが、これには限定されない。例えば、上記のように、付着量算出装置100の色素量測定部151は、標準水W1又は検査水W2の吸光度を測定し、測定した吸光度に基づき、生体染色色素の色素量を算出する。同時に、図4を用いて示したように、色素量測定部151が検知する色素量の経時変化のグラフに関して、グラフの山のピーク値の比率、又は、グラフの山を時間で積分した積分値の比率と、逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルム量とは相関をもつ。この関係を利用し、色素量測定部151が検出した吸光度から、直接、逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルムの量を評価してもよい。
また、上記の実施形態において、センサ制御部150が、色素量測定部151及び付着量算出部152を備えるとしたが、これには限定されない。例えば、色素量測定部151が、色素量測定装置151として、付着量算出装置100とは別体となっていてもよい。また、色素量測定部151及び/又は付着量算出部152の全部及び/又は一部が、付着量算出装置100ではなく、制御部30に備わっていてもよい。
また、第1実施形態において、逆浸透膜モジュール7が、複数の逆浸透膜エレメントを備える場合には、色素注入装置4から供給水W12に生体染色色素を添加し、バイオフィルム量を評価する際のみ、逆浸透膜モジュール7に単一の逆浸透膜エレメントを挿入することとしてもよい。これにより、単一の逆浸透膜エレメントを染色させるのみで、逆浸透膜モジュール7の詰まりの原因を特定することが可能となる。
また、第2実施形態に係る水処理システム1Aは、第2逆浸透膜モジュール9を備えるが、これには限定されない。例えば、水処理システム1Aは、第2逆浸透膜モジュール9の代わりに平膜の逆浸透膜を備えてもよい。
また、第2実施形態において、図3に示す動作フローのうち、ステップS5のリンス工程が省略されてもよい。
1 1A 水処理システム
3 前処理装置
4 色素注入装置
5 加圧ポンプ
6 インバータ
7 逆浸透膜モジュール
9 培養部
30 制御部
100 付着量算出装置
130 給水バルブ
140 測定セル(原水収容部)
141 142 光透過壁
150 センサ制御部
151 色素量測定部
152 付着量算出部
170 照射部
180 光強度測定部
L1 供給水ライン
L2 透過水ライン
L3 濃縮水ライン(第1濃縮水ライン)
L4 第2濃縮水ライン
L51 第1給水ライン
L52 第2給水ライン
L53 排水ライン
3 前処理装置
4 色素注入装置
5 加圧ポンプ
6 インバータ
7 逆浸透膜モジュール
9 培養部
30 制御部
100 付着量算出装置
130 給水バルブ
140 測定セル(原水収容部)
141 142 光透過壁
150 センサ制御部
151 色素量測定部
152 付着量算出部
170 照射部
180 光強度測定部
L1 供給水ライン
L2 透過水ライン
L3 濃縮水ライン(第1濃縮水ライン)
L4 第2濃縮水ライン
L51 第1給水ライン
L52 第2給水ライン
L53 排水ライン
Claims (6)
- 逆浸透膜モジュールを備える水処理システムにおけるバイオフィルム量監視方法であって、
前記逆浸透膜モジュールの上流側に、生体染色色素を注入する工程と、
前記逆浸透膜モジュールの下流側で、前記生体染色色素の色素量を測定する工程と、
注入した前記生体染色色素の色素量と、測定された前記生体染色色素の色素量とに基づいて、前記逆浸透膜モジュールに対する前記生体染色色素の付着量を算出する工程と、
前記付着量に基づいて、前記逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルム量を評価する工程と、を有する、バイオフィルム量監視方法。 - 前記水処理システムは、
前記逆浸透膜モジュールとして、互いに同一の素材を用いて製造された、第1逆浸透膜モジュールと第2逆浸透膜モジュールとを備え、更に、
供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに向けて供給する第1供給水ラインと、
前記第1供給水ラインにおいて、前記第1逆浸透膜モジュールの上流側で分岐し、供給水を前記第2逆浸透膜モジュールに向けて供給する第2供給水ラインと、を備え、
前記生体染色色素を注入する工程は、前記第2供給水ライン中、前記第2逆浸透膜モジュールの上流側において実行され、
前記生体染色色素の色素量を測定する工程は、前記第2供給水ライン中、前記第2逆浸透膜モジュールの下流側において実行される、請求項1に記載のバイオフィルム量監視方法。 - 前記逆浸透膜モジュールに付着した前記生体染色色素を洗い流すリンス工程を更に有する、請求項1又は2に記載のバイオフィルム量監視方法。
- 前記水処理システムの定常運転時に、間欠的に実行される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバイオフィルム量監視方法。
- 水処理システムであって、
逆浸透膜モジュールと、
前記逆浸透膜モジュールの上流側に、生体染色色素を注入する色素注入装置と、
前記逆浸透膜モジュールの下流側で、前記生体染色色素の色素量を測定し、注入した前記生体染色色素の色素量と、測定された前記生体染色色素の色素量とに基づいて、前記逆浸透膜モジュールに対する前記生体染色色素の付着量を算出する付着量算出装置と、
前記付着量に基づいて、前記逆浸透膜モジュールに発生したバイオフィルム量を評価する評価装置と、を備える、水処理システム。 - 前記逆浸透膜モジュールとして、互いに同一の素材を用いて製造された、第1逆浸透膜モジュールと第2逆浸透膜モジュールとを備え、更に、
供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに向けて供給する第1供給水ラインと、
前記第1供給水ラインにおいて、前記第1逆浸透膜モジュールの上流側で分岐し、供給水を前記第2逆浸透膜モジュールに向けて供給する第2供給水ラインと、を備え、
前記色素注入装置は、前記第2逆浸透膜モジュールの上流側に設けられ、
前記付着量算出装置は、前記第2逆浸透膜モジュールの下流側に設けられる、請求項5に記載の水処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017068218A JP2018167207A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | バイオフィルム量監視方法及び水処理システム |
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JP2017068218A Pending JP2018167207A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | バイオフィルム量監視方法及び水処理システム |
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JP (1) | JP2018167207A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7140303B1 (ja) * | 2021-03-26 | 2022-09-21 | 東レ株式会社 | 逆浸透膜の損傷検査方法 |
WO2022203078A1 (ja) * | 2021-03-26 | 2022-09-29 | 東レ株式会社 | 逆浸透膜の損傷検査方法 |
-
2017
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