JP2018166197A - Led装置、led発光色変換用蛍光体含有シート及びled装置の製造方法 - Google Patents

Led装置、led発光色変換用蛍光体含有シート及びled装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】工業的生産における製品の色度ばらつきを抑制したLED照明装置を提供する。【解決手段】LED素子と、LED素子の出射光側に配置されたLED発光色変換用蛍光体含有シートとを備え、LED発光色変換用蛍光体含有シートは、蛍光体を含有し、xy系色度座標のx座標の色度分散度σ(x)及びy座標の色度分散度σ(y)の少なくとも一方がそれぞれ互いに異なる2層以上の蛍光体層を備える積層体であって、最外層を除く層に光拡散材を含有する光拡散層をさらに備えるLED装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、工業的生産における製品間の色度ばらつきを抑制することができるLED装置に関する。
青色発光ダイオード(青色LED素子)の青色光をYAG:Ce蛍光体等のYAG系蛍光体で黄色に変換し、青色光と黄色光を混色することにより調色された疑似白色光を発する白色LED装置が知られている。このような白色LED装置においては、青色LEDを封止する透光性封止材中にYAG系蛍光体を分散させたり、青色LED素子の発光面を覆うようにYAG系蛍光体を分散させた蛍光体含有シートを配置したりすることによって、青色光の一部を黄色光に変換する構成が採用されている。
下記特許文献1には、白色LED装置の演色性を向上させるために、波長380nm〜470nmの光を発するLED素子と、このLED素子上に、LED素子から近い順に、樹脂中に分散されたCASN系の第1の赤色系蛍光体層、その上に、樹脂中に分散されたサイアロン系の第2の赤色系蛍光体層、更にその上に樹脂中に分散されたサイアロン系の緑色系蛍光体層が配置され、第2の赤色系蛍光体層と緑色系蛍光体層との間に透明樹脂層が設けられたLED発光装置を開示する。また、赤色系蛍光体層と緑色系蛍光体層とを設けその間に介在する透明樹脂層は、赤色系蛍光体層による緑色光の再吸収を抑制するために設けられることが記載されている。
また、下記特許文献2には、半導体発光装置の発光効率を低下させることなく、蛍光体の含有量を減少させてコスト低減を図ることができる波長変換部材として、蛍光体及び光拡散要素が、互いに分離して蛍光体層及び光拡散層を形成する波長変換部材を開示している。
特開2012−77289号公報 WO2013/129477号パンフレット
LED素子の発光波長を複数の蛍光体を用いて波長変換するLED装置において、YAG系蛍光体に代表される黄色蛍光体、赤色蛍光体、緑色系蛍光体等を組み合わせて用いたLED装置においては、工業的な生産において、製品間の色度ばらつきが生じやすいという問題があった。
例えば、LED素子からの光の発光面を覆うようにしてLEDの出射光を所望の波長に変換するために、大きな蛍光体シートを作製し、これを適切な大きさに裁断して発光面に装着する場合、裁断前の蛍光体シートの色度のばらつき(面内色度ばらつきとも称する)が大きい場合には裁断後の蛍光体シートの色度のばらつきも大きくなり、製品間の色度ばらつきが生じやすくなる。とくに、2種以上の蛍光体を組み合わせて用いる場合、波長領域がシフトして、規格値で許容する色度座標に入らないLED装置が多くなるという問題があった。本発明者らは、2種以上の蛍光体や光拡散材を分散させた単層のシートによって生じる上述のような問題を改善することを検討してきたが改善が難しかった。
本発明は、上述のような2種以上の蛍光体を組み合わせて用いる場合において、製品間の色度ばらつきを抑制したLED装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面は、LED素子と、LED素子の出射光側に配置されたLED発光色変換用蛍光体含有シートとを備え、LED発光色変換用蛍光体含有シートは、蛍光体を含有し、xy系色度座標のx座標の色度分散度σ(x)及びy座標の色度分散度σ(y)の少なくとも一方が互いに異なる2層以上の蛍光体層を備える積層体であって、最外層を除く層に光拡散材を含有する光拡散層をさらに備えるLED装置である。このように最外層を除く層に光拡散材を含有する光拡散層を配置することにより、光拡散層を通過して均質化された後の光が最外層の蛍光体層を通過するために、出射光が均質化される。それにより、2種以上の蛍光体を組み合わせて用いる場合において、個々のLED装置に裁断して装着するための一枚の蛍光体シートの中の面内色度ばらつきを小さくし、製品間の色度ばらつきを抑制したLED装置が得られる。
また、2層以上の蛍光体層においては、色度分散度σ(x)及び色度分散度σ(y)の何れもが最も大きい蛍光体層を最外層に配置し、色度分散度の小さい蛍光体層をLED素子に近い側に配置することにより、各蛍光体層により発生する色度ばらつきが、最終的な発光の色度ばらつきへ与える影響が小さくなる点から好ましい。
また、光拡散層が、色度分散度σ(x)及び色度分散度σ(y)の何れもが最も大きい蛍光体層と色度分散度σ(x)及び色度分散度σ(y)の何れもが最も小さい蛍光体層との間に配置される場合には、高い輝度が得られる点から好ましい。
また、白色系LED装置において、演色性を向上させるために長波長側の光が望まれる場合、赤色蛍光体を加えることがあるが、この場合、LED素子は、420nm〜470nmの範囲に発光ピーク波長を有する青色LED素子であり、2層以上の蛍光体層は、530nm〜595nmの範囲に蛍光ピーク波長を有するYAG系蛍光体を含有する黄色系蛍光体層と、595nm〜680nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する赤色系蛍光体を含有する赤色系蛍光体層を含む場合には、YAG系蛍光体を含有する黄色系蛍光体層はσ(x)、σ(y)が赤色系蛍光体層より大きくなりやすいので、このような構成で各蛍光体を層別に分けることにより、層全体として色度ばらつきがより小さくなる。
また、例えば、LED素子が360nm〜420nmの範囲に発光ピーク波長を有する近紫外LED素子であり、2層以上の蛍光体層は、495nm〜530nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する緑色系蛍光体を含有する緑色系蛍光体層と、595nm〜680nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する赤色系蛍光体を含有する赤色系蛍光体層と、を含むようなLED装置であってもよい。このような場合には、積層体の最外層に、紫外光吸収層がさらに積層されていることが、紫外光や近紫外光の外部への漏出を抑制することができる点から好ましい。
また、LED発光色変換用蛍光体含有シートは、その端面からの出射光が遮光されていることが好ましい。LED発光色変換用蛍光体含有シートにおいては、各蛍光体層の端面からLED素子からの発光や波長変換された光が各層内で拡散し屈折し、端面にまで導光されて光出射する。この場合、端面から漏れる光が、LED装置の光の色度に影響を与え設計通りの色度が得られにくくなる。LED発光色変換用蛍光体含有シートの端面からの出射光を遮光することにより端面から漏れる光がLED装置の光の色度に影響を与えることを抑制できる。
上記端面の遮光としては、LED発光色変換用蛍光体含有シートの端面に遮光膜を付与したり、LED装置のパッケージを形成する遮光性のケーシングの一部分にLED発光色変換用蛍光体含有シートの端面が当接して遮光したりするような構成が挙げられる。
LED発光色変換用蛍光体含有シートとしては、シリコーン系樹脂に蛍光体が分散された2層以上の蛍光体層と光拡散層が積層され、互いに異なる蛍光ピーク波長を有する蛍光体がそれぞれ異なる2層以上の蛍光体層に分けられており、2層以上の蛍光体層と光拡散材が分散している光拡散層とを組み合わせた積層体であり、光拡散層が何れかの蛍光体層の間または蛍光体層とLED素子との間に設けられるものであることが好ましい。
また、本発明の他の一局面は、凹部を有するケーシングの凹部の底面にLED素子を配置して透光性封止材で封止してなるLED装置を準備する工程と、透光性封止材の表面にLED発光色変換用蛍光体含有シートを配する工程とを備え、xy系色度座標のx座標の色度分散度σ(x)及びy座標の色度分散度σ(y)の少なくとも一方が互いに異なる2層以上の蛍光体層と、光拡散材を含有する光拡散層と、を備える積層体であって、出射面側になる最外層を除く層に光拡散層を配置するLED装置の製造方法の発明である。このような製造方法によれば製品間の色度ばらつきを抑制したLED装置を製造することができる。
本発明によれば、製品間の色度ばらつきを抑制したLED装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る一実施形態の白色LED装置10の模式断面図である。 図2は、本発明に係る一実施形態の白色LED装置20の模式断面図である。 図3は、本発明に係る一実施形態の白色LED装置30の模式断面図である。 図4は、本発明に係る一実施形態の白色LED装置40の模式断面図である。 図5は、本発明に係る一実施形態の白色LED装置50の模式断面図である。
以下、本発明に係るLED装置の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態のLED装置10の模式断面図である。第一実施形態のLED装置10は、LED素子2を含むLED装置本体5と、LED装置本体5の発光面Lに配置されたLED発光色変換用蛍光体含有シート6とを備える。
LED装置本体5は、外部へ延出されている一対のリード1a,1bが配置された上面が開口した凹部を有するケーシング1と、凹部に収容されたLED素子2とを備える。LED素子2の一方の電極はリード1aに接続され、LED素子2の他方の電極が金線3によりワイヤーボンディングされてリード1bに接続されている。そして、凹部に収容されたLED素子2は透光性封止材4により封止されている。LED素子2は、リード1a,1bを介して外部から駆動電流が供給されることにより420nm〜470nmに発光ピーク波長を有する青色光や360nm〜420nmに発光ピーク波長を有する近紫外光を発する。
LED素子の具体例としては、例えば、GaN系LED、SiC系LED、ZnSe系LED、InGaN系LED等が挙げられる。また、透光性封止材を形成する樹脂成分としては、例えば、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。それらの中ではエポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂が好ましく用いられる。
図1に例示するように、LED発光色変換用蛍光体含有シート6は、LED装置本体5において、ケーシング1の一部として縁部の内壁に設けられた、切欠き部を有する当接部7によって、その端面が当接部7の内壁に当接するように設置され、端面が遮光される。また、LED発光色変換用蛍光体含有シート6は、LED素子2に対面する側から順に、蛍光体FRを含む蛍光体層6b、光拡散材Sを含む光拡散層6c、蛍光体FYを含む蛍光体層6aとが順に積層されたシートである。蛍光体層6aと蛍光体層6bとはxy系色度座標のx座標の色度分散度σ(x)及びy座標の色度分散度σ(y)の少なくとも一方が互いに異なる層である。ここで、xy系色度座標のx座標の色度分散度σ(x)及びy座標の色度分散度σ(y)とは、LED発光色変換用蛍光体含有シートを形成するための蛍光体が分散されたシートの90×90mmの面内の100点でxy系色度座標を測定し、100点のxy系色度座標について、x座標,y座標毎に、標準偏差として算出された値を意味する。
図1のLED装置10においては、例えば、LED素子2が420nm〜470nmに発光ピーク波長を有する青色LED素子であり、蛍光体FYが530nm〜595nmの範囲に蛍光ピーク波長を有するYAG系黄色蛍光体であり、蛍光体FRが595nm〜680nmの範囲に蛍光ピーク波長を有するCASN系赤色蛍光体である場合、青色LED素子から発せられた青色光の一部が、赤色系蛍光体である蛍光体FRを含む蛍光体層6bに入射して、赤色系蛍光体を励起させることにより595nm〜680nmの赤色光に変換される。そして、さらに、LED素子2の発した未変換の青色光及び蛍光体FRから発せられた赤色光は、光拡散材Sを含む光拡散層6cに入射して、拡散されてその外側にある、黄色系蛍光体である蛍光体FYを含む蛍光体層6aに入射して、青色光の一部は黄色系蛍光体を励起させることにより530nm〜595nmの黄色光に変換される。
このように、青色LED素子であるLED素子2が発した青色光は、一部は赤色系蛍光体の励起のために、一部は黄色系蛍光体の励起に消費され、外部に出射される。光拡散層6cは、赤色系蛍光体である蛍光体FRを含む蛍光体層6bと黄色系蛍光体である蛍光体FYを含む蛍光体層6aの間に配置されることにより、LED素子2が発した青色光と赤色光を拡散する。この場合において、蛍光体FYを含む蛍光体層6aの色度分散度が大きい場合、均質に拡散した青色光は均質な黄色光に変換されるために、最終的な発光を均質化できる。すなわち、色度分散度の大きい蛍光体層6aを最外層に配置した場合には、蛍光体層6aの大きな色度分散度の影響が小さくなるために、製品間の色度ばらつきがさらに小さくなる。
また、図2において、例えば、LED素子2'が360nm〜420nmに発光ピーク波長を有する近紫外LED素子であり、蛍光体FGが495nm〜530nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する緑色系蛍光体であり、蛍光体FRが595nm〜680nmの範囲に蛍光ピーク波長を有するCASN系赤色蛍光体であるLED発光色変換用蛍光体含有シート6’を用いた場合、近紫外LED素子であるLED素子2’から発せられた近紫外光の一部が、赤色系蛍光体である蛍光体FRを含む蛍光体層6bに入射して、赤色系蛍光体を励起させることにより595nm〜680nmの赤色光に変換される。そして、さらに、LED素子2’の発した未変換の近紫外光及び蛍光体FRから発せられた赤色光は、光拡散材Sを含む光拡散層6cに入射して、拡散されてその外側にある、緑色系蛍光体である蛍光体FGを含む蛍光体層6'aに入射して、未変換の近紫外光が緑色系蛍光体を励起することにより495nm〜530nmの緑色光に変換される。
このように、近紫外LED素子であるLED素子2’が発した近紫外光は、一部は赤色系蛍光体FRの励起のために、一部は緑色系蛍光体FGの励起に消費され、外部に出射される。光拡散層6cは、赤色系蛍光体である蛍光体FRを含む蛍光体層6bと緑色系蛍光体である蛍光体FGを含む蛍光体層6aの間に配置されることにより、LED素子2’が発した近紫外光と赤色光とを拡散する。この場合において、蛍光体FRを含む蛍光体層6bのσ(x)及びσ(y)が蛍光体FGを含む蛍光体層6aのσ(x)及びσ(y)より小さい場合には、均質に拡散した近紫外光は均質な緑色光に変換されるために、最終的な発光の色度に与える影響が小さくなる。すなわち、σ(x)及びσ(y)の大きい蛍光体層6aを最外層に配置した場合には、蛍光体層6aの色度分散度の影響が小さくなるために、製品間の色度ばらつきがさらに小さくなる。
一方、赤色系蛍光体及び緑色系蛍光体の励起のために消費されなかった近紫外光も一部は外部に出射する。この場合においては、紫外光や近紫外光は人体に悪影響があるために、LED素子2が近紫外LED素子である場合には、LED発光色変換用蛍光体含有シート6の表層に近紫外光を吸収させるための紫外光吸収層6dをさらに設けたLED発光色変換用蛍光体含有シート6’を用いたLED装置20のような構成であることが好ましい。LED発光色変換用蛍光体含有シート6’に形成する紫外光吸収層6dは、紫外光や近紫外光を吸収する、例えば、ベンゾトリアゾール系やベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤を含有する層である。なお、紫外光吸収層6dは青色LED素子を用いる場合においても同様に適用してもよい。
LED発光色変換用蛍光体含有シートは、このような構成に限らず、光拡散層が、複数の蛍光体層の間に介在したり、発光面に対面する最内層の蛍光体層との間に設けられたりしてもよい。この場合において、色度分散度の大きい蛍光体層と、色度分散度の小さい蛍光体層とが、直接または間接的に積層され、蛍光体層の順番を変えてもよい。具体的には、例えば、図3に示すように、LED素子2に対面する側から順に、色度分散度の大きい蛍光体層6aと、光拡散層6cと、色度分散度の小さい蛍光体層6bとが積層されてなるLED発光色変換用蛍光体含有シート16を用いたような構成であってもよい。また、図4に示すように、発光面Lに対面する側から順に、光拡散層6cと、色度分散度の大きい蛍光体層6aと、色度分散度の小さい蛍光体層6bとが積層されてなるようなLED発光色変換用蛍光体含有シート26を用いたような構成であってもよい。また、発光面Lに対面する側から順に、光拡散層6cと、色度分散度の小さい蛍光体層6bと、色度分散度の大きい蛍光体層6aとが積層されてなるようなLED発光色変換用蛍光体含有シートを用いたような構成であってもよい。一方、発光面Lに対面する側に対して、光拡散層6cが最外層に積層されている場合には、得られるLED装置の色度分散度が大きくなり、製品間の色度ばらつきが大きくなる。
また、発光面と発光面に対面する最内層の蛍光体層との間に光拡散層が設けられる場合、495nm〜530nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する緑色系蛍光体、530nm〜595nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する黄色系蛍光体、595nm〜680nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する赤色系蛍光体を用いるように、異なる蛍光体を含有する3層以上の蛍光体層を組み合わせることによって演色性を向上させることもできる。このような場合において、発光面に対面する側から間接的な順も含めて色度分散度の小さい蛍光体層、色度分散度の大きい蛍光体層の順に配置することにより得られるLED装置の色度分散度がより小さいLED装置を得ることができる。また、色度分散度の大きい蛍光体層と、色度分散度の小さい蛍光体層を入れ替えてもよいし、色度分散度を小さくする蛍光体同士を混合し一層とし、色度分散度を大きくする蛍光体同士を混合して一層として、蛍光体層の多層化を軽減することもできる。
次に、LED装置の製造方法の一例について説明する。はじめに、LED素子を含むLED装置を準備する。LED素子を含むLED装置としては、LED素子が420nm〜470nmの範囲に発光ピーク波長を有する青色LED装置、または360nm〜420nmの範囲に発光ピーク波長を有する近紫外LED装置等が挙げられる。
LED装置の形態としては、凹部を備えたケーシングの底部にLED素子が置かれ結線されて封止されている、いわゆるパッケージタイプのLED装置であっても、回路基板の所定の回路上にLED素子が載置され封止体で封止されている、いわゆるチップオンボードタイプのLED装置であってもよい。
LED装置としてパッケージタイプを用いる場合、LED素子が凹部を有するケーシングの底面に設けられ、凹部内でLED素子を透光性封止材で封止し、発光面である透光性封止材で封止されたケーシングの開口面にLED発光色変換用蛍光体含有シートを配置する。LED発光色変換用蛍光体含有シートは、シート上面がケーシングの縁の天面と面一か、または縁の天面より低い状態でケーシングに嵌着させ、LED発光色変換用蛍光体含有シートの端面がケーシングの縁の内壁によって遮光されていることが好ましい。
また、LED装置としてチップオンボードタイプを用いる場合、LED素子が基板回路に結線されて設置され、その上を透光性封止材で封止され、LED素子からの光出射面はLED発光色変換用蛍光体含有シートで覆われており、LED発光色変換用蛍光体含有シートは、LED発光色変換用蛍光体含有シートの端面から出射光が漏えいしないよう、端面が遮光材により遮光されていることが好ましい。遮光材としては、酸化チタン等の白色反射材がシリコーン系樹脂等に充填されたレジスト材が用いられる。また、端面から漏出する光を吸収する遮光材としてはカーボンブラック粒子等の遮光材がシリコーン系樹脂等に充填された遮光材が用いられる。
このような構成によれば、LED素子からの光やLED素子からの光出射により波長変換された蛍光体層の光が、光拡散層及び各蛍光体層による導光の作用により、各層の端面から、個別の色の光が放射されて色度のばらつきを大きくすることになるので、シートの端面は、光が漏出しないよう、遮光されることが好ましい。
LED発光色変換用蛍光体含有シートを準備する工程としては、異なる色度ばらつきを与え、異なる蛍光ピーク波長を有する蛍光体をそれぞれ含む蛍光体層を準備する工程、光拡散材を分散した光拡散層を準備する工程を有し、光拡散層が蛍光体層の間または蛍光体層とLED素子との間になるよう多層に組み合わせる工程を含む。この場合、各蛍光体層及び光拡散層の組み合わせは、LED素子との順番配置が定まることが重要で、各層が必ずしも密着状態に積層している必要はない。ただし、LED発光色変換用蛍光体含有シートを構成する各層はサイズが小さいので、重ねることがハンドリングの点でむずかしいので、例えば、一辺(80〜200mm)の方形の大きさの各層のシートを製造し、これを積層一体化してから、所望の大きさにカッティングして用いることが好ましい。
LED素子の発光面にLED発光色変換用蛍光体含有シートを配する工程としては、LED素子の発光面を十分に覆う広さが必要であるが、できるだけコンパクトに配することが材料のコスト低減に資する改良が求められる。また、LED発光色変換用蛍光体含有シートの端面は、LED素子からの発光やそれにより波長変換された蛍光が各蛍光体層や光拡散層により導光されて漏出してLED装置の所期の設計色度をずらしてしまうので、各層の端面を遮光する手段が好ましい。
LED素子が凹部を有するケーシングの底面に設けられ、その上を透光性封止材で封止されている、パッケージタイプのLED装置においては、図1に示すように、ケーシングの縁の内周面に切欠き部が設けられ、この切欠き部にLED発光色変換用蛍光体含有シートが嵌着している。その際、LED発光色変換用蛍光体含有シートの上面はケーシングの縁部の天面と面一か、または縁部の天面より低い状態でケーシングに嵌着しているので端面からの光の出射は遮光される。それとともにケーシングの開口面は、完全にLED発光色変換用蛍光体含有シートで覆われる。
また、図5に示すように、LED発光色変換用蛍光体含有シートの厚さが収容できるようケーシングの上部に空間を設け透光性封止材にLED発光色変換用蛍光体含有シートを嵌着または接着してもよい。図に示されてはいないが、LED素子に接して、または透光性封止材内において空間を隔てたLED素子の上にLED発光色変換用蛍光体含有シートを嵌着または接着してもよい。
別の実施態様として、LED素子が回路基板の回路に結線されて設置され、透光性封止材で封止されている、チップオンボードタイプのLED装置においては、LED素子からの光出射面は目的とする出射角度を覆うことのできるLED発光色変換用蛍光体含有シートで覆われるが、LED発光色変換用蛍光体含有シートは、LED発光色変換用蛍光体含有シートの端面から出射光が漏出しないよう、端面の周囲にレジスト材で土手部を作り端面部をレジスト材で埋設したり土手部に嵌着して遮光することができる。なお、パッケージの上部にLED発光色変換用蛍光体含有シートを接着し端面部をレジスト材で埋設してもよい。
本発明におけるLED装置は、LED装置が複数個並置されたもので、その上に本発明におけるLED発光色変換用蛍光体含有シートが連続一枚のシートの形で設けられた場合においても色度のばらつきが小さい効果を奏する限りにおいて、発明の範囲である。
蛍光体層及び光拡散層は、蛍光体及び光拡散材をそれぞれ、樹脂に分散して、蛍光体含有樹脂組成物または光拡散材含有樹脂組成物に調製することが好ましい。樹脂としては、例えば、シリコーン系ゴム,シリコーン系エラストマー,シリコーン系樹脂等のシリコーン、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルゴム、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系エラストマー等が挙げられる。これらの中では、シリコーン系ゴムやシリコーン系エラストマーが、耐熱性、耐光性及び光透過性に優れているために長時間使用による変色等の劣化が少なく、また、蛍光体を均一に分散させやすい点から好ましい。
蛍光体含有樹脂組成物または光拡散材含有樹脂組成物を調製する方法は、特に限定されないが、例えば、樹脂成分と所定の蛍光体または光拡散材を配合し、真空攪拌機を用いて混練するような方法により混合分散する方法が挙げられる。
そして、各蛍光体含有樹脂組成物及び光拡散材含有樹脂組成物を金型成形、ロールコーター、スピンコーター、スクリーン印刷等により均質に成形した後、硬化又は固化させることにより蛍光体含有シートが得られる。
このようにして製造された各蛍光体含有シート及び光拡散材含有シートは、各層を積層して接着面をコロナ放電処理して圧着したり、透明接着剤を介して接着することにより積層一体化されて、LED装置のLED素子の出射開口に応じて裁断される前の大判のLED発光色変換用蛍光体含有シートになる。これを所望の大きさに裁断してLED装置に付されるLED発光色変換用蛍光体含有シートに仕上げられる。また、圧着や透明接着剤による接着に限らず、順次塗膜を形成し、硬化する工程を繰り返して積層していくことにより形成してもよい。
各蛍光体層及び光拡散層の厚さは特に限定されないが、用いる粒径と濃度を考慮しながらLED装置の設計の中で決められる。具体的には、例えば、10〜500μm、さらには30〜200μm程度であることが好ましい。
LED発光色変換用蛍光体含有シートの厚さは特に限定されないが、例えば、蛍光体層を2層用いる場合は、30〜1500μm、好ましくは90〜600μm程度であることが好ましい。蛍光体層を3層以上用いる場合は、50〜2000μm、60〜1000μmが好ましい。そして、LED発光色変換用蛍光体含有シートは、LED素子の発光領域に配置するのに適した大きさに加工され、LED素子の光出射面を覆う形で配置される。
蛍光体含有シート中に含有される蛍光体の含有割合は、特に限定されないが、各蛍光体層中に2.0〜95質量%、好ましくは、5〜90質量%、更に好ましくは10〜70質量%含有されることが好ましい。蛍光体含有樹脂組成物を調製する場合、各蛍光体と光拡散材とを混合して分散させた場合、各蛍光体の比重差や粒径の違いにより、互いの沈降速度が異なるために経時的に分散性が不均一になる。具体的には、沈降速度が相対的に速い蛍光体や光拡散材はより早く沈降し、沈降速度が遅い蛍光体や光拡散材はより遅く沈降する。そのために、工業的な生産においては、調整直後には、蛍光体含有樹脂組成物中で各蛍光体及び光拡散材が均質に混合されていても、生産開始後時間が経てば経つほど、沈降速度の速い蛍光体や光拡散材の濃度が高く、または低くなることにより、初期に製造された製品と後半に製造された製品の発光色の色度がばらつくという問題を引き起こす。本実施形態のLED発光色変換用含有シートにおいては、複数の蛍光体及び光拡散材を用いる場合に、色度分散度が大きくなりやすい蛍光体と色度分散度が小さくなりやすい蛍光体と必要に応じて配合される他の蛍光体や光拡散材とをそれぞれ別の層に配合することにより、沈降速度の違いによる組成物としての不均一になるおそれがなく、また、各蛍光体の沈降速度に応じた樹脂成分を選択することも可能であるために、上述したような問題を抑制することができる。
蛍光体の粒径としては0.5μm〜50μmの間で任意に選択して用いることができる。粒径が大きくなると分散する樹脂層も厚くなるので、1.7μm〜30μm程度が好ましい。例えば赤色CASN蛍光体の場合10μm以下の粒径であることが好ましい。
色度分散度が大きくなりやすい蛍光体としては、495nm〜595nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する黄色系蛍光体や緑色系蛍光体、とくには、380nm〜490nmの範囲に励起ピーク波長を有し、495nm〜595nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する蛍光を発する黄色系蛍光体や緑色系蛍光体が好ましく用いられる。また、LED素子が420nm〜490nmに発光ピーク波長を有する青色LED素子である場合には、色度分散度が大きくなりやすい蛍光体として、380nm〜490nmの範囲に励起ピーク波長を有し、530nm〜595nmの範囲に蛍光ピーク波長を有するような黄色系蛍光体を用いることが好ましい。また、LED素子が380nm〜420nmに発光ピーク波長を有する近紫外LED素子である場合には、色度分散度が大きくなりやすい蛍光体として、380nm〜420nmの範囲に励起ピーク波長を有し、495nm〜530nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する緑色系蛍光体を用いることが好ましい。
黄色系蛍光体の具体例としては、例えば、Y3−XGdXAl512:Ce(0≦x≦3)(YAG:Ca)で表されるようなアルミン酸イットリウム系蛍光物質(YAG系蛍光体)等の黄色系蛍光体が挙げられる。また、緑色系蛍光体の具体例としては、例えば、シリケート系緑色蛍光体、アルミネート系緑色蛍光体、β−SiAlON:Eu等のサイアロン系緑色蛍光体等が挙げられる。
また、色度分散度が小さくなりやすい蛍光体としては、595nm〜680nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する赤色系蛍光体、とくには、380nm〜595nmの範囲に励起ピーク波長を有し、595nm〜680nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する赤色系蛍光体であり、色度分散度が大きくなりやすい蛍光体の蛍光が色度分散度が小さくなりやすい蛍光体を励起させて蛍光を発するために輝度がより効率的に向上する点から好ましい。具体的には、LED素子の発光及び色度分散度が大きくなりやすい蛍光体の蛍光により励起されて色度分散度が大きくなりやすい蛍光体の蛍光ピーク波長よりも長い蛍光ピーク波長を有し、例えば380nm〜595nmの範囲に励起ピーク波長を有し、595nm〜680nm、好ましくは600nm〜660nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する赤色光を発する赤色系蛍光体が挙げられる。赤色系蛍光体の具体例としては、例えば、窒化物系赤色蛍光体、シリケート系赤色蛍光体、CaAlSiN3:Eu等のカズン系赤色蛍光体、サイアロン系赤色蛍光体、等が挙げられる。
また、光拡散材としては、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、タルク、ガラスパウダー等が挙げられる。また、光拡散材としては、着色した無機粒子、具体的には、コバルトブルー、群青、酸化鉄等の顔料であってもよい。この中でも屈折率が大きく光吸収が少ない酸化チタンが特に好ましい。光拡散材の分散する割合は、0.1質量%〜2.0質量%が好ましい。酸化チタンの場合、他の光拡散材に対して相対的に少ない量を用いることができる。
本実施形態のLED発光色変換用蛍光体含有シートによれば、上述のように、色度分散度が大きくなりやすい蛍光体を含む蛍光体層、色度分散度が小さくなりやすい蛍光体を含む蛍光体層、さらに必要に応じて設けられる他の蛍光体を含む蛍光体層を有し、最外層を除く層に光拡散材を含有する光拡散層を配置することにより、工業的生産における製品間の色度ばらつきを抑制した、発光色を所定の色に調色されたLED装置の製造を実現できる。
なお、本実施形態における色度分散度が大きい蛍光体層及び色度分散度が小さい蛍光体層は、それぞれ蛍光体主成分として色度分散度が大きくなりやすい蛍光体、または色度分散度が小さくなりやすい蛍光体を含有するものであるが、本発明の効果を損なわない限り、各蛍光体層はそれぞれ複数種の蛍光体を含むことを制限するものではない。
本実施形態のLED装置は、上述したようなLED素子を含むLED装置の発光面にLED発光色変換用蛍光体含有シートを配置することにより得られる。LED発光色変換用蛍光体含有シートはLED装置のタイプに合わせて適宜その形状を設計することが好ましい。具体的には、市販のLED装置を用いる場合には、LED装置の発光面を覆うようなキャップ状の形状を採用したり、LED装置の発光面を覆うようなシートに加工して接着してもよい。詳しくは、表面実装型LEDの場合にはそのパッケージにフィットするようなキャップ状や、発光面を覆うように接着するための平面状であってもよい。また、砲弾型LED装置を用いる場合には、砲弾型のレンズ部分に合わせたキャップ状に加工してもよい。また、LED発光装置の製造時に透光性封止材中に収容されるような形状にカットされたLED発光色変換用蛍光体含有シートをLED素子とともに封止してもよい。
本実施形態のLED発光色変換用蛍光体含有シートが配されたLED装置は製品間の色度ばらつきが小さい。xy系色度座標の色度分散度は得られる製品間の色バラつきの指標となり、色度分散度を小さくした場合には、製品間の色度ばらつきが抑制されていると言える。
色度分散度σ(x)及びσ(y)の値は、用いられる蛍光体の種類や量、また、平均色度により異なるが、色度分散度σ(x)が0.002以下、さらには、0.0015以下であることが、また、色度分散度σ(y)が0.005以下、さらには、0.004以下であることが製品間の色度ばらつきが抑制される点から好ましい。
[製造例1]
黄色蛍光体100質量部と熱硬化性液状シリコーンゴム100質量部とを混合し、真空攪拌機を用いて混練することにより液状の蛍光体含有樹脂組成物を得た。なお、黄色蛍光体は550nmに蛍光ピーク波長を有するYAG:Ce蛍光体であった。そして得られた液状の蛍光体含有樹脂組成物を離型シート上にコーター成形により塗膜を形成し、100℃で加熱処理して熱硬化させることにより、90×90mmで厚み50μmの蛍光体含有シートYを得た。
[製造例2]
赤色蛍光体20質量部と熱硬化性液状シリコーンゴム100質量部とを混合し、真空攪拌機を用いて混練することにより液状の蛍光体含有樹脂組成物を得た。なお、赤色蛍光体は620nmに蛍光ピーク波長を有するカズン系赤色蛍光体であった。そして得られた液状の蛍光体含有樹脂組成物を離型シート上にコーター成形により塗膜を形成し、100℃で加熱処理して熱硬化させることにより、90×90mmで厚み50μmの蛍光体含有シートRを得た。
[製造例3]
光拡散材である平均粒子径0.28μmの酸化チタン0.5質量部と熱硬化性液状シリコーンゴム100質量部とを混合し、真空攪拌機を用いて混練することにより液状の光拡散材含有樹脂組成物を得た。そして得られた液状の光拡散材含有樹脂組成物を離型シート上にコーター成形により塗膜を形成し、100℃で加熱処理して熱硬化させることにより、90×90mmで厚み50μmの光拡散材含有シートSを得た。
(輝度平均Lv、色度平均、色度分散度の測定)
xy系色度座標(0.148,0.226)に位置する、InGaN系であって発光ピーク波長(λp)460nmの青色LED素子を含む、輝度71.57cd/m2の青色LED装置(日亜化学工業(株)製,商品名:NSSC063A)を準備した。そして、青色LED装置の発光面に各シートを載置してLED装置を製造した。
そしてLED装置に1Aに設定した電流を流して発光させ、二次元色彩輝度計(コニカミノルタ社製,商品名:CA-2500)を用いて、測定距離160mmの条件で、各シートの90×90mmの面内100ポイント(個所)の輝度及びxy系色度座標を測定した。そして、100ポイントの輝度平均Lv、100ポイントのxy系色度座標の色度平均を求めた。また、100ポイントのxy系色度座標の測定値に基づいて標準偏差を求めることにより、色度分散度σ(x)、σ(y)を算出した。
結果を下記表1に示す。
Figure 2018166197
[実施例1]
蛍光体含有シートRと光拡散材含有シートSと蛍光体含有シートYとを順に、シート表面を改質することにより接着して積層し、LED発光色変換用蛍光体含有シートAを製造した。そして、LED発光色変換用蛍光体含有シートAを蛍光体含有シートRが発光面に対面する方向に青色LED装置に載置した。そして、LED発光色変換用蛍光体含有シートAの輝度平均Lv、色度平均(x、y)を求めた。また、100ポイントのxy系色度座標の測定値に基づいて色度分散度を算出した。結果を下記表2に示す。
Figure 2018166197
[実施例2]
光拡散材含有シートSと蛍光体含有シートRと蛍光体含有シートYとを順に、シート表面を改質することにより接着して積層し、LED発光色変換用蛍光体含有シートBを製造した。そして、光拡散材含有シートSが発光面に対面する方向にLED発光色変換用蛍光体含有シートBを青色LED装置に載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
[実施例3]
蛍光体含有シートYと光拡散材含有シートSと蛍光体含有シートRとを順に、シート表面を改質することにより接着して積層し、LED発光色変換用蛍光体含有シートCを製造した。そして、蛍光体含有シートYが発光面に対面する方向にLED発光色変換用蛍光体含有シートCを青色LED装置に載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
[実施例4]
光拡散材含有シートSと蛍光体含有シートYと蛍光体含有シートRとを順に、シート表面を改質することにより接着して積層し、LED発光色変換用蛍光体含有シートDを製造した。そして、光拡散材含有シートSが発光面に対面する方向にLED発光色変換用蛍光体含有シートDを青色LED装置に載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
[比較例1]
蛍光体含有シートRと蛍光体含有シートYと光拡散材含有シートSとを順に、シート表面を改質することにより接着して積層し、LED発光色変換用蛍光体含有シートEを製造した。そして、光拡散材含有シートRが発光面に対面する方向にLED発光色変換用蛍光体含有シートEを青色LED装置に載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
[比較例2]
蛍光体含有シートYと蛍光体含有シートRと光拡散材含有シートSとを順に、シート表面を改質することにより接着して積層し、LED発光色変換用蛍光体含有シートFを製造した。そして、蛍光体含有シートYが発光面に対面する方向にLED発光色変換用蛍光体含有シートFを青色LED装置に載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
[比較例3]
実施例1において、光拡散材含有シートSを光拡散材を含有しない透明樹脂シートに変更して、蛍光体含有シートRと透明樹脂シートと蛍光体含有シートYとを順に、シート表面を改質することにより接着して積層し、LED発光色変換用蛍光体含有シートGを製造した。そして、蛍光体含有シートRが発光面に対面する方向にLED発光色変換用蛍光体含有シートGを青色LED装置に載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
[比較例4]
実施例2において、光拡散材含有シートSを透明樹脂シートに変更して、透明樹脂シートと蛍光体含有シートRと蛍光体含有シートYとを順に、シート表面を改質することにより接着して積層し、LED発光色変換用蛍光体含有シートHを製造した。そして、透明樹脂シートが発光面に対面する方向にLED発光色変換用蛍光体含有シートHを青色LED装置に載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
[比較例5]
実施例3において、光拡散材含有シートSを透明樹脂シートに変更して、蛍光体含有シートYと透明樹脂シートと蛍光体含有シートRとを順に、シート表面を改質することにより接着して積層し、LED発光色変換用蛍光体含有シートIを製造した。そして、蛍光体含有シートYが発光面に対面する方向にLED発光色変換用蛍光体含有シートIを青色LED装置に載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
[比較例6]
実施例4において、光拡散材含有シートSを透明樹脂シートに変更して、透明樹脂シートと蛍光体含有シートYと蛍光体含有シートRとを順に、シート表面を改質することにより接着して積層し、LED発光色変換用蛍光体含有シートJを製造した。そして、透明樹脂シートが発光面に対面する方向にLED発光色変換用蛍光体含有シートJを青色LED装置に載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
[比較例7]
実施例1のLED発光色変換用蛍光体含有シートAと同じシート厚みで同程度の色度になるように、光拡散材の配合する質量部は0.5質量部で黄色蛍光体と赤色蛍光体を配合し、全ての材料を混合したLED発光色変換用蛍光体含有シートKを製造した。そして、青色LED発光装置の発光面にLED発光色変換用蛍光体含有シートKを載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
[比較例8]
実施例2のLED発光色変換用蛍光体含有シートBと同じシート厚みで同程度の色度になるよう、光拡散材の配合する質量部は0.5質量部で黄色蛍光体と赤色蛍光体を配合し、全ての材料を混合したLED発光色変換用蛍光体含有シートLを製造した。そして、青色LED装置の発光面にLED発光色変換用蛍光体含有シートLを載置した。そして、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
表1を参照すれば、YAG黄色蛍光体を含む蛍光体含有シートYは、カズン系赤色蛍光体を含む蛍光体含有シートRに比べて、色度分散度が大きく、色度ばらつきが大きいことがわかる。
また、表2を参照すれば、実施例1のような順に、蛍光体含有シートR、光拡散材含有シートS、蛍光体含有シートYを積層して形成されたLED発光色変換用蛍光体含有シートAと、それとほぼ同じ厚さの150μmで、同じ色度座標になるように蛍光体及び光拡散材の配合を調制して混合した比較例7のLED発光色変換用蛍光体含有シートKを比較すると、同様の色度座標になるLED発光色変換用蛍光体含有シートであっても、蛍光体含有シートR、光拡散材含有シートS、蛍光体含有シートYのそれぞれに別々に各色の蛍光体及び光拡散材を含有させたLED発光色変換用蛍光体含有シートAの方が、色度分散度が小さくなっていた。
また、同様に、実施例2のような順に、光拡散材含有シートS、蛍光体含有シートR、蛍光体含有シートYを積層して形成されたLED発光色変換用蛍光体含有シートBと、それとほぼ同じ厚さの150μmで、同じ色度座標になるように蛍光体及び光拡散材の配合を調制して混合した比較例8のLED発光色変換用蛍光体含有シートLとを比較しても、光拡散材含有シートS、蛍光体含有シートR、蛍光体含有シートYのそれぞれに別々に各色の蛍光体及び光拡散材を含有させたLED発光色変換用蛍光体含有シートBの方が、色度分散度が小さくなっていた。
また、蛍光体含有シートR、光拡散材含有シートS、蛍光体含有シートR、蛍光体含有シートYの積層順においては、光拡散材含有シートSが各蛍光体含有シート間または蛍光体含有シートとLED素子との間に配置されている実施例1〜4の各LED発光色変換用蛍光体含有シートは、そのような積層順を採用していない比較例1及び比較例2のLED発光色変換用蛍光体含有シートに比べて、色度分散度が小さくなっていた。また、光拡散材含有シートSを最外層に設けた場合は色度分散度が大きくなることがわかる。
更に、実施例1と実施例3との比較、及び実施例2と実施例4との対比によれば、発光ピーク波長の長い赤色光を発する蛍光体含有シートRを、発光ピーク波長の短い黄色光を発する蛍光体含有シートYよりもLED素子に近い側に配置した実施例1や実施例3は、それらをその逆に配置するよりも色度分散度が小さくなっていることがわかる。特にσ(y)が顕著に小さくなっていることがわかる。一方、蛍光体含有シートYをLED素子に近い側に、蛍光体含有シートRをLED素子から遠い側に配置した場合には、輝度平均Lvが高くなることがわかる。
1 ケーシング
1a 一対のリード
1b 一対のリード
2 LED素子
3 金線
4 透光性封止材
5 発光装置
6a 第1の蛍光体層
6b 第2の蛍光体層
6c 光拡散層
6d 紫外光吸収層
6,6’,16,26 LED発光色変換用蛍光体含有シート
7 当接部10,20,30,40 LED装置
FY 黄色蛍光体
FG 緑色蛍光体
FR 赤色蛍光体
FS 光拡散材
L 発光面
本発明の一局面は、LED素子を透光性封止材で封止してなるLED装置本体と、透光性封止材に接着されたLED発光色変換用蛍光体含有シートとを備え、LED発光色変換用蛍光体含有シートは、蛍光体を含有し、xy系色度座標のx座標の色度分散度σ(x)及びy座標の色度分散度σ(y)の少なくとも一方が互いに異なる2層以上の蛍光体層を備える積層体であって、最外層を除く層に光拡散材を含有する光拡散層をさらに備えるLED装置である。このように最外層を除く層に光拡散材を含有する光拡散層を配置することにより、光拡散層を通過して均質化された後の光が最外層の蛍光体層を通過するために、出射光が均質化される。それにより、2種以上の蛍光体を組み合わせて用いる場合において、個々のLED装置に裁断して装着するための一枚の蛍光体シートの中の面内色度ばらつきを小さくし、製品間の色度ばらつきを抑制したLED装置が得られる。
また、本発明の他の一局面は、LED素子を透光性封止材で封止してなるLED装置本体を準備する工程と、透光性封止材の表面にLED発光色変換用蛍光体含有シートを配する工程とを備え、xy系色度座標のx座標の色度分散度σ(x)及びy座標の色度分散度σ(y)の少なくとも一方が互いに異なる2層以上の蛍光体層と、光拡散材を含有する光拡散層と、を備える積層体であって、出射面側になる最外層を除く層に光拡散層を配置するLED装置の製造方法の発明である。このような製造方法によれば製品間の色度ばらつきを抑制したLED装置を製造することができる。

Claims (11)

  1. LED素子と、前記LED素子の出射光側に配置されたLED発光色変換用蛍光体含有シートとを備え、
    前記LED発光色変換用蛍光体含有シートは、蛍光体を含有し、xy系色度座標のx座標の色度分散度σ(x)及びy座標の色度分散度σ(y)の少なくとも一方がそれぞれ互いに異なる2層以上の蛍光体層を備える積層体であって、
    最外層を除く層に光拡散材を含有する光拡散層をさらに備えることを特徴とするLED装置。
  2. 前記2層以上の蛍光体層において、前記色度分散度σ(x)及び前記色度分散度σ(y)の何れもが最も大きい蛍光体層を前記最外層に配置した請求項1に記載のLED装置。
  3. 前記光拡散層が、前記色度分散度σ(x)及び前記色度分散度σ(y)の何れもが最も大きい蛍光体層と前記色度分散度σ(x)及び前記色度分散度σ(y)の何れかが最も小さい蛍光体層との間に配置される請求項1または2に記載のLED装置。
  4. 前記LED素子が420nm〜470nmの範囲に発光ピーク波長を有する青色LED素子であり、
    前記2層以上の蛍光体層は、530nm〜595nmの範囲に蛍光ピーク波長を有するYAG系蛍光体を含有する黄色系蛍光体層と、595nm〜680nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する赤色系蛍光体を含有する赤色系蛍光体層と、を含む請求項1〜3の何れか1項に記載のLED装置。
  5. 前記LED素子が360nm〜420nmの範囲に発光ピーク波長を有する近紫外LED素子であり、
    前記2層以上の蛍光体層は、495nm〜530nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する緑色系蛍光体を含有する緑色系蛍光体層と、595nm〜680nmの範囲に蛍光ピーク波長を有する赤色系蛍光体を含有する赤色系蛍光体層と、を含む請求項1〜3の何れか1項に記載のLED装置。
  6. 前記積層体の最外層に、紫外光吸収層がさらに積層されている請求項5に記載のLED装置。
  7. 前記LED発光色変換用蛍光体含有シートの端面からの出射光が遮光されている請求項1〜6の何れか1項に記載のLED装置。
  8. 前記端面に遮光材が付与されている請求項7の何れか1項に記載のLED装置。
  9. 凹部を有する遮光性のケーシングの前記凹部の底面に前記LED発光素子を配置して透光性封止材で封止してなるLED装置と、前記ケーシングの開口面に配置された前記LED発光色変換用蛍光体含有シートとを備え、
    前記LED発光色変換用蛍光体含有シートの端面は前記ケーシングの一部分に当接されて遮光されている請求項7に記載のLED装置。
  10. 蛍光体を含有し、前記色度分散度σ(x)及び前記色度分散度σ(y)がそれぞれ互いに異なる2層以上の蛍光体層と、光拡散材を含有する光拡散層と、を備える積層体である請求項1〜9の何れか1項に記載のLED装置を製造するためのLED発光色変換用蛍光体含有シート。
  11. 凹部を有するケーシングの前記凹部の底面に前記LED発光素子を配置して透光性封止材で封止してなるLED装置を準備する工程と、
    前記透光性封止材の表面にLED発光色変換用蛍光体含有シートを配する工程とを備え、
    前記LED発光色変換用蛍光体含有シートは、蛍光体を含有し、xy系色度座標のx座標の色度分散度σ(x)及びy座標の色度分散度σ(y)の少なくとも一方が異なる2層以上の蛍光体層と、光拡散材を含有する光拡散層と、を備える積層体であって、出射面側になる最外層を除く層に前記光拡散層を配置することを特徴とするLED装置の製造方法。
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