JP2008010749A - 発光装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光体からの光取り出し効率を向上させ、輝度を向上させた発光装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明にかかる発光装置40は、光源であるLEDチップ11と、LEDチップ11の光により励起されて発光する蛍光体22を含む蛍光部20と、透光性材料で形成された透光部30と、を有する。透光部30は、蛍光部20のLEDチップ11側の面26に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源からの光の波長を蛍光体で変換することによって所望の色調の光を発光する発光装置に関する。
近紫外光から青色光を放出する例えば窒化ガリウム系のLED(発光ダイオード:Light Emitting Diode)と、蛍光体と、を組み合わせた発光装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなLEDを用いた発光装置は、蛍光灯のように水銀を用いないため環境への負荷が少ないことや、長寿命であることなどの長所があることから、次世代固体照明光源として期待されている。
また、LEDと蛍光体とを組み合わせた発光装置として、LEDチップを封止する樹脂成形体の外面形状と合致する、蛍光体を含む透光性の蛍光カバーを樹脂成形体に被着した発光装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、このような照明装置であっても、照明用光源などの用途においては、発光強度が十分でなく、さらなる発光強度の向上が望まれていた。
また一方では、LEDを用いた発光装置の発光強度を向上させる方法として、LEDの樹脂成形体及び蛍光体層の表面を粗面とすることが提案されている(例えば、特許文献3参照)。この方法においては、アルミナ粒子を樹脂成形体に吹き付けて粗面を形成し、その粗面の上に蛍光体を含むシリコーン樹脂を充填し、さらにそのシリコーン樹脂からなる蛍光体層の表面にアルミナ粒子を吹き付けて粗面を形成していた。しかしながら、この方法では、蛍光体層の厚さを制御することが難しく、安定した発光色の発光装置を得ることは難しかった。また、このように微細な粗面では、発光装置の発光強度はほとんど向上しなかった。
特開平5−152609号公報 特開平10−200165号公報 特開2005−191197号公報
そこで、本発明の目的は、光源からの光によって励起された蛍光体からの光取り出し効率を向上させ、輝度を向上させた発光装置及びその製造方法を提供することにある。
そこで、本発明にかかる発光装置は、
光源と、該光源の光により励起されて発光する蛍光体を含む蛍光部と、透光性材料で形成された透光部と、を有し、
前記透光部は、前記蛍光部の前記光源側の面に配置される。
本発明にかかる発光装置によれば、透光性材料からなる透光部が光源側の面に形成されることで、蛍光部の面における光源からの光の反射を低減させ、発光装置の輝度を向上させることができる。
本発明にかかる発光装置において、
前記透光部の厚さは、0.1mm以上1.0mm以下であることができる。
本発明にかかる発光装置において、
前記透光部の厚さは、0.2mm以上1.0mm以下であることができる。
本発明にかかる発光装置において、
前記透光部は、前記蛍光部のマトリックス材料と同じ屈折率を有することができる。
本発明にかかる発光装置において、
前記蛍光部のマトリックス材料及び前記透光部の透光性材料は、シリコーン系エラストマーであることができる。
本発明にかかる発光装置において、
前記光源は、LEDチップであり、
前記LEDチップは、樹脂成形体によって封止され、
前記蛍光部は、前記透光部を前記樹脂成形体に密着もしくは接着して配置されることができる。
本発明にかかる発光装置において、
前記透光部は、前記樹脂成形体と同じ屈折率を有することができる。
本発明にかかる発光装置において、
前記LEDチップは、350nm〜500nmの範囲に主発光ピーク波長を有することができる。
本発明にかかる発光装置において、
前記透光部は、前記光源側の面全体を覆うことができる。
本発明にかかる発光装置の製造方法は、
光源と、該光源の光により励起されて発光する蛍光体を含む蛍光部と、を有する発光装置の製造方法において、
前記蛍光部の面に透光性材料からなる透光部を形成する工程と、
前記透光部が形成された面を前記光源に対向して配置する工程と、
を有する。
本発明にかかる発光装置の製造方法によれば、透光部が形成された面を光源側に配置することで、蛍光部の表面における光源からの光の反射を低減させ、輝度が向上した発光装置を製造することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態である発光装置40を模式的に示す縦断面図である。図2は、第2の実施形態である発光装置42を模式的に示す縦断面図である。図3は、第3の実施形態である発光装置44を模式的に示す縦断面図である。図4は、第4の実施形態である発光装置46を模式的に示す縦断面図である。図5は、第5の実施形態である発光装置48を模式的に示す縦断面図である。図6は、第6の実施形態である発光装置49を模式的に示す縦断面図である。
本発明の実施形態にかかる発光装置は、光源と、該光源の光により励起されて発光する蛍光体を含む蛍光部と、透光性材料で形成された透光部と、を有し、前記透光部は、前記蛍光部の前記光源側の面に配置される。
1.第1の実施形態
図1に示すように、第1の実施形態にかかる発光装置40は、LED10と、LED10を覆う蛍光部20と、透光性材料で形成された透光部30と、を有する。LED10は、光源としてのLEDチップ11と、LEDチップ11を封止する樹脂成形体14と、を有する。蛍光部20は、LEDチップ11の光により励起されて発光する蛍光体22を含む。LEDチップ11は、ベース部材12のほぼ中央に設けられたステム13上に載置されている。蛍光部20は、樹脂成形体14の外表面16に密着して被せられたキャップ状の成形体24として形成されている。樹脂成形体14は、円板状のベース部材12上に円柱状の胴部と略半球状の頂部(レンズ部)とからなり、外表面16がいわゆる砲弾型である。樹脂成形体14の材質としては、LEDチップ11からの紫外線に対して安定な性質を有するシリコーン樹脂が好ましいが、透光性の樹脂例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などを用いることができる。
蛍光部20は、樹脂成形体14の外側に被せられた高分子物質からなる砲弾型のキャップ状の成形体24であり、全体に分散された蛍光体22を含む。蛍光部20は、樹脂成形体14側、即ちLEDチップ11側の内表面である第1の面26と、外表面である第2の面28と、を有している。したがって、蛍光部20は、第1の面26をLEDチップ11に対向して配置される。
蛍光部20のマトリックス材料としては、紫外線を含む発光に対して安定な性質を有するシリコーン系エラストマーまたはシリコーン系樹脂を用いることが好ましい。透光性の高分子物質としては、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコーン樹脂、環状オレフィン樹脂、シリコーンゴムなどのシリコーン系エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーなどを用いることもできる。
透光部30は、蛍光部20のLEDチップ11側の第1の面26に形成される。透光部30は、第1の面26全体を覆うように形成されることが生産性から好ましいが、LEDチップ11の発光を効率よく受光できる範囲例えば発光方向前方に部分的に形成してもよい。透光部30は樹脂成形体14の外表面16に密着し、蛍光部20は透光部30を挟んで樹脂成形体14を覆うように配置される。このように、透光部30が第1の面26に形成されることで、第1の面26においてLEDチップ11からの光が反射することを低減させ、発光装置40の輝度を向上させることができる。特に、透光部30の厚さは、0.1mm以上1.0mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは、0.2mm以上1.0mm以下である。透光部30の厚さが0.1mm以上になると発光装置40の輝度が向上し、透光部30の厚さが1.0mmを超えると輝度向上効果に対して透光性材料のコスト増が大きくなるため、透光部30の厚さは1.0mm以下であることが好ましい。
透光部30の透光性材料は、LEDチップ11の発光を効率よく透過する透明な材料であって、例えば、蛍光部20のマトリックス材料として例示した透光性の高分子物質の中から適宜選択することができ、蛍光体を含まない。透光部30は、蛍光部のマトリックス材料と同じ屈折率を有することが好ましく、したがって、蛍光部20のマトリックス材料と同じ材料を選択することができ、蛍光部20のマトリックス材料及び透光部の透光性材料は、シリコーン系エラストマーであることが好ましい。また、透光部30は、樹脂成形体14と同じ屈折率を有することが好ましい。
LEDチップ11は、350nm〜500nmの範囲に主発光ピーク波長を有するLEDチップが好ましく用いられる。このような主発光ピークのLEDチップを用いることで高出力の発光装置40が得られる。LEDチップ11としては公知のLEDを使用することができる。例えば、GaN系LED、SiCLED、II−VI族LED等を用いることができる。LEDチップ11として例えばGaN系LEDを用いる場合、所望の主発光ピークの発光波長を得るために、In(インジウム)やAl(アルミニウム)で調整してAlInGaN系LEDとしてもよい。
LEDチップ11から出射された光は、透光部30が形成された第1の面26から蛍光部20へ入射し、蛍光体22により吸収され、蛍光体22が励起される。蛍光体22が励起されると、その性質に応じて所定の分光スペクトル分布を有する蛍光を発光し、可視光、例えば白色光が第2の面28側から出力される。このように、350nm〜500nmの範囲に主発光ピーク波長を有する発光を利用して蛍光体を励起することにより、通常の可視光発光ダイオードでは得られないような色(分光スペクトル分布)を得ることが可能となる。蛍光体22としては、無機蛍光体、顔料、有機蛍光染料、擬似顔料などが挙げられ、例えば、発光色が青色の(Ca,Sr,Ba)(POCl:Eu2+、ZnS:Ag、CaS:Biなど、発光色が緑色のBaMgAl1627:Eu2+,Mn2+、ZnS:Cu,Al,Au、SrAl:Eu2+、ZnSi(Ge)O:Eu2+など、発光色が赤色のYS:Eu3+、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn、LiEuW、BaO・Gd2O・Ta:Mn、KEu2.5(WO6.25など、発光色が黄色のYAG、Sr(Ba)SiO、SrAl:Eu2+などを好適に用いることができる。これらの蛍光体を単一種類でも良いし、あるいは2種類以上の蛍光体を混合して用いても良く、より所望する色に近い発色が得られるように調整することができる。
第1の実施形態において、透光部30は、樹脂成形体14の外表面16に単に密着させただけであったが、透光性を有する接着剤によって接着してもよいし、あるいは外表面16に密着させずに多少離間配置して空気層が形成されてもよい。また、透光部30は、LEDチップ11からの光を受光する領域の一部、例えば、LEDチップ11は指光性が高いので、半球状の頂部領域のみに透光部30を形成してもよい。
発光装置40の製造方法は、蛍光部20の第1の面26に、透光性材料からなる透光部30を形成する工程と、透光部30が形成された第1の面26をLEDチップ11に対向して配置する工程と、を有する。具体的には、まず、LED10とは別体の蛍光部20の成形体24を成形する。蛍光部20の第2の面28のキャビティを有する金型に、蛍光体22が全体に分散された透光性材料例えばシリコーン系エラストマーを配置し、樹脂成形体14の外表面16の形状を有するコア型を用いてプレス成形することで成形体24が得られる。このようにして成形された成形体24の第1の面26に透光性材料例えば液状のシリコーン系エラストマーを流し込み、あるいは吹き付けなどで塗布し、加熱処理してシリコーン系エラストマーを硬化させ、所望の厚さを有する透光部30を形成する。そして、成形体24を透光部30がLED10の樹脂成形体14に密着するようにLED10に被せて、発光装置40を製造する。
2.第2の実施形態
図2に示すように、第2の実施形態にかかる発光装置42は、光源としてのLEDチップ11と、LEDチップ11を封止する樹脂成形体14a、14bと、LEDチップ11の光により励起されて発光する蛍光体22を含む蛍光部20と、透光性材料で形成された透光部30と、を有している。蛍光部20は、透光部30が形成された第1の面26をLEDチップ11に対向して配置され、透光部30と樹脂成形体14aとは密着して配置されている。
蛍光部20は、円柱状の樹脂成形体14aと略半球状の樹脂成形体14bとの間に挟まれた薄い円板状の成形体24であり、透光部30の形成された第1の面26が樹脂成形体14aの上面18に接着され、第1の面26に対向する第2の面28が樹脂成形体14bの下面19に接着されている。樹脂成形体14a、14b、蛍光部20のマトリックス材料、蛍光体22、LEDチップ11の材質は、第1の実施形態で例示したものを適宜用いることができる。透光部30の厚さは、0.1mm以上1.0mm以下であることが輝度向上及び低コストのために好ましく、さらに好ましくは、0.2mm以上1.0mm以下である。
なお、第1、第2の実施形態におけるLED10は、砲弾型の樹脂成形体で外形を形成されたいわゆるモールドタイプのLEDであったが、例えば、いわゆるステムタイプのLEDのように、樹脂成形体14の円柱状部分や樹脂成形体14aの外周を覆う金属製の筒(ステム)が形成されたものを用いてもよい。また、樹脂成形体の半球体状の頂部がなくてもよく、その場合には、筒(ステム)の上面まで樹脂成形体14が封入されていればよい。蛍光部20及び透光部30は、筒(ステム)に覆われていない樹脂成形体14の平坦な外表面16だけに形成されてもよい。
発光装置42の製造方法は、第1の実施形態と基本的には同じであり、蛍光部20の第1の面26に、透光性材料からなる透光部30を形成する工程と、第1の面26をLEDチップ11に対向して配置する工程と、を有する。具体的には、まず、蛍光部20の第2の面28のキャビティを有する金型に、蛍光体22を含む透光性材料例えばシリコーン系エラストマーを配置し、コア型を用いてプレス成形することで薄い板状の成形体が得られる。この薄い板状の成形体を樹脂成形体14aと同じ直径の円板に切り出し、第1の面26に透光性材料例えば液状のシリコーン系エラストマーを流し込み、あるいは吹き付けなどで塗布し、加熱処理してシリコーン系エラストマーを硬化させ、所望の厚さを有する透光部30を形成する。次に、LED10の円柱状の樹脂成形体14aの上面18に透光部30を載せて接着する。さらに、成形体24の第2の面28の上に、予め成形しておいた略半球状の樹脂成形体14b(レンズ部)を接着して、発光装置42を製造する。
3.第3の実施形態
図3に示すように、第3の実施形態にかかる発光装置44は、第1、第2の実施形態がいわゆる砲弾型のLEDであるのに対して、LEDチップ11を実装するパッケージが小型化、薄型化されたSMD型(Surface Mount Device:表面実装型)LED100である点で異なる。SMD型LED100は、セラミック製の基板50上にタングステン(W)等によってパターン形成された配線導体(アノードリード)52及び配線導体(カソードリード)54と、基板50と一体的に成形された例えば無機材料の焼結体からなる本体56と、を有する。本体56は、略円筒状であり、横断面円形の内壁はLEDチップ11の光が放射する方向に拡径された形状を有する側壁部58に形成されている。LEDチップ11は、本体56の底部に露出した配線導体52、54にボンディングワイヤ15によって電気的に接続され、本体56の側壁部58内に充填された透光性樹脂の樹脂成形体14によって封止されている。LEDチップ11に対向する本体56の上面には薄い円板状の蛍光部20が透光部30を樹脂成形体14の外表面16に密着して配置されている。
蛍光部20は、LEDチップ11の光により励起されて発光する蛍光体22を全体に分散されて含み、第1の面26をLEDチップ11に対向して配置される。蛍光部20は、第1の面26に透光部30が形成されている。透光部30は、第1の面26の全体を覆うように透光性材料で薄い膜状に形成されている。したがって、蛍光部20は、第1の面26に形成された透光部30が樹脂成形体14の外表面16に密着もしくは接着して配置される。なお、樹脂成形体14、蛍光部20のマトリックス材料、蛍光体22、LEDチップ11の材質は、第1の実施形態で例示したものを適宜用いることができる。また、透光部30は、LEDチップ11からの光を受光する領域の一部、例えば、本体56の上端を除く樹脂成形体14の外表面16の領域のみに透光部30を形成してもよい。透光部30の厚さは、0.1mm以上1.0mm以下であることが輝度向上及び低コストのために好ましく、さらに好ましくは、0.2mm以上1.0mm以下である。
発光装置44の製造方法は、第2の実施形態と同様にして薄い円板状の蛍光部20の第1の面26に、透光性材料からなる透光部30を形成する工程と、透光部30が形成された第1の面26をLEDチップ11に対向して配置する工程と、を有する。
4.第4の実施形態
図4に示すように、第4の実施形態にかかる発光装置46は、樹脂成形体14の外表面16と透光部30との間に形成された空気層38を除けば、第3の実施形態と基本的に同じ構成である。また、透光部30を樹脂成形体14の外表面16と離間配置するために、本体58の周囲に側壁部58よりも高い外周壁59が形成され、外周壁59の上端に透光部30の周縁部が接着されている。
5.第5の実施形態
図5に示すように、第5の実施形態にかかる発光装置48は、上下に分割された樹脂成形体14a,14bの間に蛍光部20及び透光部30が形成されている点が第2の実施形態と同様であり、その他は、第3の実施形態と基本的に同様である。第5の実施形態にかかる発光装置48の製造方法は、基本的に第2の実施形態と同様であり、まず、LEDチップ11を樹脂成形体14aで封止し、樹脂成形体14aの平坦な表面16上に別途成形した透光部30が密着するように蛍光部20を配置させ、さらに蛍光部20の第2の面28の上に樹脂成形体14bを流し込んで封止することで製造される。
6.第6の実施形態
図6に示すように、第6の実施形態にかかる発光装置49は、筐体57の底部に配置された基板51上にモノシリックに直列接続された複数のLEDチップ11と、これら複数のLEDチップ11を封止する樹脂成形体14と、樹脂成形体14の外表面16を覆うシート状の成形体24からなる蛍光部20と、透光性材料で形成された透光部30と、を含む。蛍光部20は、複数のLEDチップ11の光により励起されて発光する蛍光体22を含む。LEDチップ11は、基板51上に例えばn型GaN層301、p型GaN層302、p電極303、n電極304を有している。隣り合うLEDチップ11は、p電極303とn電極304とをエアブリッジ配線17で接続されている。このように複数のLEDチップ11をモノリシックに形成して互いに直列接続することで、各LEDチップ11に流れる電流は同一となり、バンドギャップエネルギーに高低が生じてもフラットな発光スペクトルが得られる。
筐体57の内部は、樹脂成形体14によって封止され、複数のLED11は樹脂成形体14中にある。透光部30は、蛍光部20の第1の面26全体を覆うように薄い透光性材料の層として形成され、透光部30が形成された第1の面26をLEDチップ11に対向して配置される。したがって、透光部30は、筐体57の開口部57aの内側全体、つまり光が放射される樹脂成形体14の外表面16に対応する領域に形成されている。蛍光部20は、第1の面26に形成された透光部30が樹脂成形体14の外表面16に密着して配置されている。
LEDチップ11から出射された光は、樹脂成形体14及び透光部30を透過して、第1の面26から蛍光部20へ入射し、蛍光体22により吸収され、蛍光体22が励起される。蛍光体22が励起されると、その性質に応じて所定の分光スペクトル分布を有する蛍光を発光し、可視光、例えば白色光が第2の面28側から出力される。
第6の実施形態においては、第1の実施形態と同様に透光部30は樹脂成形体14に密着させたが、第4の実施形態のように空気層38を設けてもよい。なお、樹脂成形体14、蛍光部20のマトリックス材料、蛍光体22、LEDチップ11の材質は、第1の実施形態で例示したものを適宜用いることができる。透光部30の厚さは、0.1mm以上1.0mm以下であることが輝度向上及び低コストのために好ましく、さらに好ましくは、0.2mm以上1.0mm以下である。
第1〜第6の実施形態においては、光源としてLEDチップ11が用いられたが、これに限らず、蛍光部によって波長変換でき、本発明の効果を奏する光源であれば、LED以外の光源、例えば電球(バルブ)、蛍光灯、冷陰極管、有機EL、無機ELなどを用いてもよい。また、光源としても用いられるLEDチップは、単数もしくは複数でもよい。蛍光部20は、少なくともLEDチップ11からの光の放射を受ける領域に透光部30を設ければよく、その透光部30をLEDチップ11に対向させて配置すればよい。このように蛍光部20及び透光部30を配置することで、LEDチップ11から放射された光は、透光部30に入射されてから蛍光部20を透過するため、透光部30の効果によって高い輝度を有する発光装置となる。
(試料の製作)
各実施例及び比較例で用いる蛍光部として、蛍光体を含む薄い円板状の成形体を試料1〜10として製作した。
まず、試料1〜9は、表1に示すように、シリコーンゴム1gに対し、赤色蛍光体LiEu0.96Sm0.04Wと、緑色蛍光体ZnS:Cu,Alと、青色蛍光体(Sr,Ca,Ba)(POCl:Eu2+と、を適量混合した後、金型内で10MPa、130℃、5分間プレス成形して表面が鏡面状の厚さ0.25(mm)の成形体24(蛍光部20)を得た。
次に、得られた成形体24の第1の面26に未硬化の液状のシリコーンゴムを様々な厚さで塗布し、130℃、5分間加熱処理して、表2に示す厚さの透光部30を形成した。
こうして透光部30が形成された成形体24を直径6mmの薄い円板状に切り出し試料1〜9とした。透光部30は、成形体24の第1の面26全体に形成されている。
なお、試料10は、第1の面26に透光部を形成せず、蛍光部20単体とし、第1の面26が鏡面状の比較例1である。
Figure 2008010749
(輝度の測定)
次に、図7に示すように、試料1〜10の薄い円板状の成形体24をLED10の樹脂成形体14の外表面16に密着させ、第3の実施形態のような発光装置44aを作成し、発光装置44aからの全ての発光を図示されていないが積分球及び光ファイバーを介して分光光度計60に導き入れるように各装置を配置した。LED10は、樹脂成形体14の外周を金属(銅)製の筒(ステム)70で囲ったステムタイプのLEDであり、筒(ステム)70内を樹脂成形体14で封止されている。透光部30は、樹脂成形体14の平坦な外表面16に密着した。発光装置44aを発光させて分光光度計60で色度及び輝度(Cd/m)を測定し、その結果を表2及び図8に示した。相対輝度は、透光部が形成されていない試料10(比較例1)の輝度を100%とし、試料10(比較例1)の輝度に対する試料1〜9の相対輝度(%)を示した。LED10は、主発光ピーク波長395nmのepitex社製ステムタイプLED「L395−30T52(商品名)」を用いた。分光光度計60は、大塚電子社製超高感度瞬間マルチ測光システム「MCPD−7000(商品名)」を用いた。
Figure 2008010749
その結果、試料10(比較例1)の輝度に対する試料1〜9の相対輝度は、100%を超えた。図8に示すように、透光部30の厚さが0.1mm以上で相対輝度が急激に向上し、透光部30の厚さが0.2mm以上になると相対輝度が15%以上向上した。したがって、透光部30が形成されることで発光装置44aは輝度が向上し、特に透光部30の厚さが0.1mm以上、さらに好ましくは0.2mm以上の範囲で輝度が向上することがわかった。
第1の実施形態である発光装置を模式的に示す縦断面図である。 第2の実施形態である発光装置を模式的に示す縦断面図である。 第3の実施形態である発光装置を模式的に示す縦断面図である。 第4の実施形態である発光装置を模式的に示す縦断面図である。 第5の実施形態である発光装置を模式的に示す縦断面図である。 第6の実施形態である発光装置を模式的に示す縦断面図である。 実施例1において発光装置の色度及び輝度を測定する方法を示す図である。 実施例1による透光部の厚さ(mm)−相対輝度(%)の分布を示す図である。
符号の説明
10 LED(発光ダイオード)
11 LEDチップ
12 ベース部材
13 ステム
14 樹脂成形体
15 ボンディングワイヤ
16 外表面
17 エアブリッジ配線
20 蛍光部
22 蛍光体
24 成形体
26 第1の面
28 第2の面
30 透光部
38 空気層
40 発光装置(第1の実施形態)
42 発光装置(第2の実施形態)
44 発光装置(第3の実施形態)
46 発光装置(第4の実施形態)
48 発光装置(第5の実施形態)
49 発光装置(第6の実施形態)
50 セラミック基板
51 基板
52 配線導体(アノードリード)
54 配線導体(カソードリード)
56 本体
57 筐体
57a 開口部
58 側壁部
60 分光光度計
100 SMD型LED
301 n型GaN層
302 p型GaN層
303 p電極
304 n電極

Claims (10)

  1. 光源と、該光源の光により励起されて発光する蛍光体を含む蛍光部と、透光性材料で形成された透光部と、を有し、
    前記透光部は、前記蛍光部の前記光源側の面に配置された発光装置。
  2. 請求項1において、
    前記透光部の厚さは、0.1mm以上1.0mm以下である発光装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記透光部の厚さは、0.2mm以上1.0mm以下である発光装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記透光部は、前記蛍光部のマトリックス材料と同じ屈折率を有する発光装置。
  5. 請求項4において、
    前記蛍光部のマトリックス材料及び前記透光部の透光性材料は、シリコーン系エラストマーである発光装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記光源は、LEDチップであり、
    前記LEDチップは、樹脂成形体によって封止され、
    前記蛍光部は、前記透光部を前記樹脂成形体に密着もしくは接着して配置された発光装置。
  7. 請求項6において、
    前記透光部は、前記樹脂成形体と同じ屈折率を有する発光装置。
  8. 請求項6または7において、
    前記LEDチップは、350nm〜500nmの範囲に主発光ピーク波長を有する発光装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかにおいて、
    前記透光部は、前記光源側の面全体を覆う発光装置。
  10. 光源と、該光源の光により励起されて発光する蛍光体を含む蛍光部と、を有する発光装置の製造方法において、
    前記蛍光部の面に透光性材料からなる透光部を形成する工程と、
    前記透光部が形成された面を前記光源に対向して配置する工程と、
    を有する発光装置の製造方法。
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