JP2018166036A - 蓄電池システム - Google Patents
蓄電池システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018166036A JP2018166036A JP2017062294A JP2017062294A JP2018166036A JP 2018166036 A JP2018166036 A JP 2018166036A JP 2017062294 A JP2017062294 A JP 2017062294A JP 2017062294 A JP2017062294 A JP 2017062294A JP 2018166036 A JP2018166036 A JP 2018166036A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage battery
- charge
- unit
- discharge
- power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
【課題】コストを増加させることなく電力量の増加に対応すること。【解決手段】実施形態に係る蓄電池システムは、蓄電池と、検出部と、判定部とを具備する。検出部は、蓄電池の動作状態を検出する。判定部は、検出部が検出した動作状態に基づいて蓄電池を所定の閾値を超える充放電量で制御するか否かを判定する。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、蓄電池システムに関する。
従来、蓄電池を有し、消費電力に応じて蓄電池の充電や放電を制御する蓄電池システムが知られている。かかる蓄電池システムは、例えば、アグリゲータからの要求があった場合に、定格電力以下で充放電の制御を行っている。
"eneGoon"、[online]、東芝ライテック株式会社 定置式家庭用蓄電システムカタログ 2016年10月、[平成29年3月21日検索]、インターネット<http://www.tlt.co.jp/tlt/catalog/catalog_view/pdf/c4062.pdf>
しかしながら、従来の蓄電池システムでは、一定の電力以下で充放電を行うため、アグリゲータから要求される電力量の増加に対応できないおそれがある。また、要求される電力量に対応するためには、回路部品や電池の性能を上げなければならず、コストの増加やサイズの大形化が懸念される。
本発明が解決しようとする課題は、コストの増加やサイズの大形化を抑制するとともに、電力量の増加に対応することができる蓄電池システムを提供することを目的とする。
実施形態に係る蓄電池システムは、蓄電池と、検出部と、判定部とを具備する。前記検出部は、前記蓄電池の動作状態を検出する。前記判定部は、前記検出部が検出した前記動作状態に基づいて前記蓄電池を所定の閾値を超える充放電量で制御するか否かを判定する。
以下で説明する実施形態に係る蓄電池システム1は、蓄電池30と、検出部332bと、判定部332cとを具備する。検出部332bは、蓄電池30の動作状態を検出する。判定部332cは、検出部332bが検出した動作状態に基づいて蓄電池30を所定の閾値を超える充放電量で制御するか否かを判定する。
以下で説明する実施形態に係る検出部332bは、蓄電池30の充放電に伴って変化する内部温度を動作状態で検出する。判定部332cは、内部温度が所定値以下であった場合、充放電量で制御すると判定する。
以下で説明する実施形態に係る検出部332bは、蓄電池30の周辺温度である外部温度を動作状態として検出する。判定部332cは、外部温度が所定値以下であった場合、充放電量で制御すると判定する。
以下で説明する実施形態に係る蓄電池システム1は、記憶部333を具備する。記憶部333は、蓄電池30の過去の充放電の履歴を示す充放電履歴情報333aを記憶する。判定部332cは、外部温度および充放電履歴情報333aに基づいて判定を行う。
以下で説明する実施形態に係る蓄電池システム1は、受付部332aを具備する。受付部332aは、アグリゲータSVから蓄電池30に対する充放電指示を受け付ける。判定部332cは、受付部332aが受け付けた充放電指示が示す期間に限って充放電量で制御すると判定する。
以下、図面を参照して、実施形態に係る蓄電池システム1について説明する。実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
まず、図1を用いて、実施形態に係る蓄電池システム1のシステム構成について説明する。図1は、実施形態に係る蓄電池システム1のシステム構成を示す図である。なお、図1に示す蓄電池システム1のシステム構成は一例であってこれに限定されるものではない。
まず、図1を用いて、実施形態に係る蓄電池システム1のシステム構成について説明する。図1は、実施形態に係る蓄電池システム1のシステム構成を示す図である。なお、図1に示す蓄電池システム1のシステム構成は一例であってこれに限定されるものではない。
図1に示す例では、蓄電池システム1は、ユーザ(需要家)の住宅HMに設けられ、蓄電池30を所定の電力系統11から供給される電力や太陽光パネル21により生成された電力により充電したり、蓄電池30を充電した電力を負荷である機器14a,14b,15a,15bへ供給したりする。
(蓄電池システム1の構成)
図1に示すように、蓄電池システム1は、蓄電池30と、蓄電池用分電盤13と、住宅用分電盤12と、ホームゲートウェイGWと、太陽光パネル21と、第1パワーコンディショナ22とを具備する。
図1に示すように、蓄電池システム1は、蓄電池30と、蓄電池用分電盤13と、住宅用分電盤12と、ホームゲートウェイGWと、太陽光パネル21と、第1パワーコンディショナ22とを具備する。
また、蓄電池システム1は、ホームゲートウェイGWを経由して図示しないネットワークに接続可能である。また、蓄電池システム1は、かかるネットワークによりアグリゲータ等の外部のサーバSV(以下、アグリゲータSVと記載する)との間で情報の送受信が可能である。
なお、ここでいうアグリゲータSVとは、需要家の電力需要を束ねて効果的にエネルギーマネジメントサービスを提供するサーバであり、各蓄電池システム1から各種情報を収集し、収集した情報を基に、電力消費量を把握し節電を支援するサービスや、電力売買、送電サービス、その他のサービスの仲介を行っている。例えば、アグリゲータSVは、各蓄電池システム1の蓄電池30に対して充電または放電の指示(以下、充放電指示と記載する)を通知する。そして、アグリゲータSVは、蓄電池システム1から放電された電力の電力会社への売電を仲介する。なお、アグリゲータSVは、電力会社を兼ねてもよい。
例えば、図1において、各構成間を結ぶ実線は電気的な接続関係を示し、各構成間を結ぶ点線は情報の送受信が可能な接続関係を示す。なお、蓄電池システム1の各構成の接続関係は図1に示した接続関係に限らず、他の接続関係であってもよい。例えば、実線で結ばれた各構成間において情報の送受信が可能であってもよいし、点線で結ばれた各構成間において電気的な接続関係があってもよい。
蓄電池30は、電力を蓄電するためのバッテリー(二次電池)である電池部31と、電池部31に蓄電された電力の制御を行う第2パワーコンディショナ32と、制御装置33とを有し、電力系統11から供給される電力や太陽光パネル21により生成された電力により充電される。また、例えば、蓄電池30は、電池部31に蓄えた電力を蓄電池用分電盤13や住宅用分電盤12を経由して住宅HM内の機器14a,14b,15a,15bに供給する。なお、制御装置33については後述する。
例えば、蓄電池30は、蓄電池用分電盤13を経由して機器14a,14b,15a,15bのうち選定負荷の機器15a,15bに電力を供給する。また、例えば、蓄電池30は、住宅用分電盤12を経由して機器14a,14b,15a,15bのうち一般負荷の機器14a,14bに電力を供給する。例えば、蓄電池30は、停電時においては、蓄電池用分電盤13を経由して選定負荷の機器15a,15bのみに電力を供給する。
なお、蓄電池30は、バッテリーである電池部31に対して充電を行うことにより電気を蓄えることができる。そして、電池部31は、繰り返し充放電して使用することが出来る電池であればどのような電池であってもよい。例えば、電池部31は、リチウムイオン電池や鉛電池やニッケル水素電池など、目的に応じて種々の蓄電池が適宜選択されてもよい。また、蓄電池30は、電力を蓄える機能を有すればどのような構成であってもよく、例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等であってもよい。
蓄電池用分電盤13および住宅用分電盤12は、住宅HMの配線に電気を分ける装置である。例えば、蓄電池用分電盤13および住宅用分電盤12は、漏電遮断器や配線用遮断器等の種々の機器を含む。例えば、蓄電池用分電盤13は、電力系統11や蓄電池30から供給される電力を住宅HMの選定負荷の機器15a,15bに供給したりする。また、例えば、住宅用分電盤12は、電力系統11や蓄電池30から供給される電力を住宅HMの一般負荷の機器14a,14bに供給したりする。
ホームゲートウェイGWは、アグリゲータSVと住宅HM内の各装置、すなわち蓄電池システム1の各装置との間の情報の送受信を可能にするネットワーク機器である。なお、ホームゲートウェイGWとアグリゲータSVとの間に、所定の中継機器(例えばブロードバンドルータ)等が設けられる場合があるが、図1においては説明を省略する。また、ホームゲートウェイGWは、蓄電池システム1の各装置間の情報の送受信を可能にする。例えば、ホームゲートウェイGWは、第1パワーコンディショナ22とアグリゲータSVとの間の情報の送受信を可能にする。
太陽光パネル21は、例えば、太陽電池素子(セル)を必要枚数配列し、樹脂や強化ガラスなどによりパッケージ化した太陽電池モジュールであり、ソーラーパネルとも呼ばれる。なお、太陽光パネル21に用いられるセルは、どのようなセルであってもよい。例えば、太陽光パネル21に用いられるセルは、シリコン系のセルや化合物系のセルや有機系のセルなど、目的に応じて種々のセルが適宜選択されてもよい。なお、蓄電池システム1は、太陽光パネル21を有さなくてもよい。
このように、蓄電池システム1には太陽光パネル21が含まれているため、蓄電池システム1内で消費する電力よりも、太陽光パネル21によって自家発電された電力が多くなった場合に、その余剰電力を電力系統11に戻し売電する。この場合、蓄電池システム1内で消費する電力の一部を蓄電池30で供給することによって、太陽光パネル21で発電した電力の売電量を増やすことができる。また、蓄電池30は、太陽光パネル21によって自家発電された電力が多くなった場合のみならず、例えば、電力系統11側の供給能力が逼迫した際等、所定のタイミングで逆潮流放電、すなわち、売電を行ってもよい。また、蓄電池30は、蓄電池システム1内での消費電力量が上昇した場合等には、電力系統11側から供給される電力量のピーク値を軽減するために、蓄電した電力を機器14a,14b,15a,15bに供給してもよい。
第1パワーコンディショナ22は、パワコン、PCS(Power Conditioning System)とも称される装置であって、太陽光パネル21から接続箱(図示せず)を経由して供給される電力を、住宅HM内の機器14a,14b,15a,15bなどで利用可能にする装置である。例えば、第1パワーコンディショナ22は、太陽光パネル21から接続箱を経由して供給される直流電力を交流電力に変換する。また、例えば、第1パワーコンディショナ22は、直流電力をそのまま蓄電池30への充電に利用してもよいし、交流電力に変換した後、電力を住宅HM内での利用や、電力系統11への売電などに対応する出力に調整する。なお、例えば、第1パワーコンディショナ22は、ホームゲートウェイGWと通信可能である。例えば、第1パワーコンディショナ22は、ホームゲートウェイGWを介して、第2パワーコンディショナ32と通信可能である。
ここで、従来の蓄電池システムについて説明する。従来の蓄電システムは、例えば、アグリゲータから充放電指示があった場合に、一定の電力以下で充放電を行っている。言い換えると、従来は、アグリゲータから要求される充放電の電力量(以下、充放電量と記載する)が増加した場合でも、一定の電力以下で充放電を行う。
このため、アグリゲータから要求された電力量の増加に対応できないおそれがある。あるいは、要求される電力量の条件を満たすために、回路部品や蓄電池の基本性能を上げなければならず、コストの増加やサイズアップが懸念される。
そこで、実施形態に係る蓄電池システム1は、蓄電池30が所定の条件を満たす場合に、一時的に充放電量を増加させることとした。具体的には、実施形態に係る蓄電池システム1は、制御装置33が、まず、蓄電池30の動作状態を検出する。つづいて、実施形態に係る制御装置33は、検出した動作状態に基づいて蓄電池30を所定の閾値を超える充放電量で制御するか否かを判定する。動作状態は、例えば回路部品や蓄電池30の基本性能が劣化しない状態を指す。
例えば、実施形態に係る蓄電池システム1は、検出した動作状態が所定の条件を満たす場合に、所定の閾値を超える充放電量で制御すると判定する。一方、実施形態に係る蓄電池システム1は、所定の条件を満たさない場合に、所定の閾値を超える充放電量で制御しない、つまり、所定の閾値以下の充放電量で制御すると判定する。つまり、実施形態に係る蓄電池システム1は、例えば蓄電池30の動作状態が基本性能に影響しない範囲で一時的に充放電量を引き上げる。
これにより、実施形態に係る蓄電池システム1は、回路部品や蓄電池30の基本性能を上げることなく、一時的に充放電量を増加させることができる。したがって、コストの増加やサイズを大形化させることなく電力量の増加に対応することができる。
なお、実施形態に係る蓄電池システム1は、動作状態として蓄電池30の製品内温度である内部温度や蓄電池30の周辺温度である外部温度を検出するが、かかる点については後述する。
また、実施形態に係る蓄電池システム1は、蓄電池30の過去の充放電履歴を参照して所定の閾値以上での制御を行うか否かを判定するが、かかる点については後述する。
(蓄電池30の構成)
次に、図2を用いて、実施形態に係る蓄電池30の構成について説明する。図2は、実施形態に係る蓄電池30の構成を示すブロック図である。なお、図2には、実施形態に係る蓄電池30の構成のうち、必要な構成のみを図示し、他の構成については図示を省略する。
次に、図2を用いて、実施形態に係る蓄電池30の構成について説明する。図2は、実施形態に係る蓄電池30の構成を示すブロック図である。なお、図2には、実施形態に係る蓄電池30の構成のうち、必要な構成のみを図示し、他の構成については図示を省略する。
図2に示すように、蓄電池30は、電池部31と、第2パワーコンディショナ32と、制御装置33とを具備する。第2パワーコンディショナ32は、変換部321と、切替部322とを具備する。
変換部321は、電池部31へ供給される電力や、電池部31から機器14a,14b,15a,15bへ供給される電力を直流電流や交流電流に変換する回路を有する。また、変換部321は、電池部31の電力を電力会社等に売電する場合にも直交変換する。具体的には、変換部321は、FET(Field Effect Transistor)、コイル、抵抗を有する直流交流変換回路や、電圧の昇圧降圧回路により構成される。
切替部322は、例えば、蓄電池用分電盤13と住宅用分電盤12との間に設けられたスイッチ素子(例えば、FET等)を制御し、例えば、停電時には、蓄電池用分電盤13と住宅用分電盤12との連携を切断する。連携が切断された場合、選定負荷の機器15a,15bのみに、蓄電池用分電盤13を介して電力が供給される。また、切替部322は、蓄電池用分電盤13を介して選定負荷の機器15a,15bに供給する電力を、第1パワーコンディショナ22から供給された電力、または、電池部31から放電された電力のいずれか一方に切り替える。なお、切替部322は、上記したスイッチの制御に限らず、第2パワーコンディショナ32が有する様々なスイッチを制御することができる。
実施形態に係る制御装置33は、通信部331と、制御部332と、記憶部333とを有する。制御部332は、受付部332aと、検出部332bと、判定部332cと、電力制御部332dとを有する。記憶部333は、充放電履歴情報333aを記憶する。
通信部331は、例えば、所定の通信回路等によって実現される。例えば、通信部331は、アグリゲータSVや、蓄電池30等の蓄電池システム1の他の構成と通信可能である。
記憶部333は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。ここで、図3を用いて、記憶部333が記憶する充放電履歴情報333aについて説明する。
図3は、実施形態に係る充放電履歴情報333aの説明図である。図3に示すように、充放電履歴情報333aは、例えば、後述する電力制御部332dによって生成され、「履歴ID」、「制御種別」、「充放電量」、「時間」、「外部温度」、「指示フラグ」といった項目を有する。なお、充放電履歴情報333aが有する項目は上記に限らず、充放電履歴情報333aは、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
「履歴ID」は、充放電履歴を識別する識別情報である。「制御種別」は、蓄電池30が行った制御の種別である。「充放電量」は、所定時間当たりの充電量または放電量である。「時間」は、蓄電池30の充放電制御が行われた時間である。「外部温度」は、蓄電池30の周辺温度である。「指示フラグ」は、アグリゲータSVの蓄電池30に対する充放電指示の有無を示す。
例えば、図3に示すように、履歴IDが「1」の場合、アグリゲータSVから所定量を充電するように充電指示をうけて、10時から10時30分の間に10kWhで充電したこと示す。また、10時から10時30分の間は、外部温度が20℃であったことを示す。
なお、図3に示す各履歴IDにおいて、充放電制御が30分単位で行われることとしたが、充放電制御の時間は、需要者によって任意に設定されてもよく、アグリゲータSVから受け付けた充放電指示が示す期間であってもよい。
図2の説明に戻って、制御部332は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受付部332a、検出部332b、判定部332c、および電力制御部332dを有する。
受付部332aは、種々の指示を受け付ける。例えば、受付部332aは、アグリゲータSVから蓄電池30に対する充放電指示を受け付ける。充放電指示には、例えば充電または放電を行う期間や、かかる期間で必要とする充電量または放電量の総量を示す情報が含まれる。
検出部332bは、蓄電池30の各種動作状態を検出する。例えば、検出部332bは、蓄電池30の充放電に伴って変化する内部温度を動作状態として検出する。具体的には、検出部332bは、第2パワーコンディショナ32の変換部321に接続され、電力を直交変換する際の回路の温度を検出する。
また、例えば、検出部332bは、切替部322が制御するスイッチ素子の温度を検出する。つまり、検出部332bは、変換部321が有する直流交流変換や昇圧若しくは降圧に伴って上昇する回路の温度を内部温度として検出する。
また、例えば、検出部332bは、蓄電池30の電池部31の温度を検出する。つまり、検出部332bは、電池部31に電力を蓄電する際や、電力を放電する際に上昇する温度を内部温度として検出する。なお、検出部332bは、蓄電池30の内部であれば、例えば図示しない電池部31のセル温度を検出することとしてもよい。
また、例えば、検出部332bは、蓄電池30の周辺温度である外部温度を動作状態として検出する。検出部332bは、蓄電池30の図示しない筐体表面の温度を外部温度として検出する。かかる場合の外部温度は、蓄電池30自体が発熱する熱量と外気温とを合わせた温度となる。あるいは、検出部332bは、外気温のみを外部温度として検出してもよい。つまり、かかる場合の外部温度は、蓄電池30自体が発熱する熱量の影響を受けない。
判定部332cは、検出部332bが検出した動作状態に基づいて蓄電池30の所定の閾値以上の充放電量で制御するか否かを判定する。所定の閾値は、蓄電池30の通常時の単位時間あたりの充放電量であり、定格電力または1C以下に設定される。判定部332cは、アグリゲータSVの充放電指示に基づいて算出された充放電量が所定の閾値以上である場合に、判定処理を行う。
例えば、蓄電池30の所定の閾値が3kVAであったとする。また、アグリゲータSVから30分で3kWhの電力を充電するように指示を受けたとする。つまり、6kVAで30分間充電する必要があるとする。かかる場合に、判定部332cは、所定の閾値である3kVAを超える充電量での制御を行うか否かを判定する。
また、例えば、判定部332cは、検出部332bが検出した蓄電池30の内部温度に基づいて判定処理を行う。具体的には、判定部332cは、内部温度が所定値以下であった場合、所定の閾値を超える充放電量で制御すると判定する。一方、判定部332cは、内部温度が所定値を超える場合、所定の閾値を超える充放電量で制御しないと判定する、つまり、所定の閾値以下の充放電量で制御すると判定する。
なお、判定部332cの判定基準となる内部温度の所定値は、蓄電池30が劣化しない程度の温度であり、需要家や蓄電池30の製造メーカによって予め設定される静的な値である。
このように、判定部332cは、蓄電池30の内部温度に基づいて判定処理を行うことで、蓄電池30の劣化を引き起こすことなく、一時的に充放電量を引き上げることができる。
なお、判定部332cは、蓄電池30の内部温度に限らず、外部温度に基づいて判定処理を行ってもよい。具体的には、判定部332cは、検出部332bが検出した蓄電池30の外部温度に基づいて判定処理を行う。
例えば、判定部332cは、外部温度が所定値以下であった場合、所定の閾値を超える充放電量で制御すると判定する。一方、判定部332cは、外部温度が所定値を超える場合、所定の閾値を超える充放電量で制御しないと判定する、つまり、所定の閾値以下の充放電量で制御すると判定する。
なお、判定部332cの判定基準となる外部温度の所定値は、アグリゲータSVの充放電指示を受けて充放電制御を行った場合でも、蓄電池30が劣化しない程度の温度である。なお、判定基準となる外部温度の所定値は、需要家や蓄電池30の製造メーカによって予め設定される静的な値でもよく、あるいは、例えば、蓄電池30の設置場所に応じた状態(例えば、日当たりの状態や、雨滴等が直接当たる状態等)や、天候状態、外気温等に基づいて動的に値を変動させてもよい。
このように、判定部332cは、蓄電池30の外部温度に基づいて判定処理を行うことで、蓄電池30の劣化を引き起こすことなく、一時的に充放電量を引き上げることができる。
なお、判定部332cは、充放電量を引き上げる時間に応じて充放電量の閾値を変えてもよい。例えば、判定部332cは、蓄電池30の各種回路や電池部31が3kWhで動作可能である場合に、充放電量を引き上げる時間が30分程度であると推定される場合は、6kWhまで、充放電量を引き上げるか否かを判定し、充放電量を引き上げる時間が10分程度であると推定される場合は、18kw/hまで、充放電量を引き上げるか否かを判定してもよい。このように充放電量を引き上げても、1時間当たりの充放電量は10kWhに収めることができるので、各種回路、部品、電池部の劣化を抑えることができる。
また、判定部332cは、複数の閾値を有し、例えば、温度帯毎に異なる閾値を設定してもよい。例えば、判定部332cは、第1の温度以下なら1時間あたりの充放電量を3倍まで引き上げるか否かを判定し、第1の温度よりも高い第2の温度以下なら1時間あたりの充放電量を1.5倍まで引き上げるか否かを判定する、といった判定処理を行ってもよい。
また、判定部332cは、検出した内部温度や外部温度に加えて、記憶部333に記憶された充放電履歴情報333aを加味して判定処理を行ってもよい。具体的には、判定部332cは、蓄電池30の外部温度および充放電履歴情報333aに基づいて判定を行う。
つまり、判定部332cは、アグリゲータSVの充放電指示に対して行った過去の充放電制御と外部温度との関係に基づいて今回新たに受けた充放電指示での制御を行った場合の蓄電池30の内部温度の上昇を予測する。
そして、判定部332cは、予測した内部温度の上昇が所定値(例えば、蓄電池30が劣化しない温度)以下であった場合、所定の閾値を超える充放電量で制御すると判定する。
このように、判定部332cは、外部温度と過去の充放電履歴とに基づいて蓄電池30の内部温度の上昇を予測することで、より精度の高い判定処理が可能となる。
また、判定部332cは、受付部332aが受け付けた充放電指示が示す期間に限って所定の閾値を超える充放電量で制御すると判定する。言い換えると、判定部332cは、充放電指示が示す期間以外の期間については、所定の閾値を超える充放電量で制御すると判定しない、つまり、所定の閾値以下の充放電量で制御すると判定する。
このように、アグリゲータSVから充放電指示があった場合のみ充放電量を増加させることで、蓄電池30の劣化を最小限にとどめつつ、アグリゲータSVからの充放電指示である充放電量の増加に対応することができる。
電力制御部332dは、判定部332cの判定結果に基づいて電池部31の充放電制御を行う。例えば、電力制御部332dは、判定部332cによって所定の閾値を超える充放電量で制御すると判定された場合、アグリゲータSVの充放電指示に基づいて算出された充放電量で電池部31を制御する。ここで、所定の閾値の充放電量とは、例えば、通常の使用環境下において繰り返し充放電制御が可能な値である。通常の使用環境下とは例えば周囲温度が常温である場合や、蓄電池システム1が動作を保証している温度範囲、設置環境等をいう。なお、繰り返し充放電制御が可能とは、所定回数の充放電制御を連続して行えればよく、その回数や所定回数以上の充放電によって動作が停止する場合を含む。また、通常の家庭用蓄電池は1Cでの充放電を基準にそれ以下の充放電が行われるが、この場合には所定の閾値を1Cとしてもよい。また、アグリゲータSVの放電指示に基づく制御ではない、他の制御における充放電量を所定の閾値としてもよい。
一方、電力制御部332dは、判定部332cによって所定の閾値を超える充放電量で制御しないと判定した場合、所定の閾値以下の充放電量で電池部31を制御する。
次に、図4を用いて、実施形態に係る蓄電池システム1が実行する処理の処理手順について説明する。図4は、実施形態に係る蓄電池システム1が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、受付部332aは、アグリゲータSVから蓄電池30に対する充放電指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。
つづいて、検出部332bは、受付部332aが充放電指示を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、蓄電池30の温度を検出する(ステップS102)。なお、検出部332bは、蓄電池30の充放電に伴って変化する内部温度および蓄電池30の周辺温度である外部温度のうち少なくとも一方の温度を検出する。
つづいて、判定部332cは、検出部332bが検出した温度が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS103)。具体的には、判定部332cは、検出した温度が所定値以下である場合に、所定の閾値を超える充放電量で制御するか否かを判定する。
つづいて、判定部332cは、検出部332bが検出した温度が所定値以下であると判定した場合(ステップS103;Yes)、所定の閾値を超える充放電量で制御すると判定し、電力制御部332dにかかる充放電量で制御させ(ステップS104)、処理を終了する。
一方、判定部332cは、受付部332aがアグリゲータSVから充放電指示を受け付けなかった場合(ステップS101;No)、所定の閾値以下の充放電量で制御すると判定し、電力制御部332dにかかる充放電量で制御させ(ステップS105)、処理を終了する。
また、判定部332cは、検出部332bが検出した温度が所定値を超えると判定した場合(ステップS103;No)、所定の閾値を超える充放電量で制御しないと判定し、電力制御部332dに閾値以下の充放電量で制御させ(ステップS104)、処理を終了する。
上述したように、実施形態に係る蓄電池システム1は、蓄電池30と、検出部332bと、判定部332cとを具備する。検出部332bは、蓄電池30の動作状態を検出する。判定部332cは、検出部332bが検出した動作状態に基づいて蓄電池30を所定の閾値を超える充放電量で制御するか否かを判定する。これにより、例えば、蓄電池30の動作状態が基本性能に影響しない範囲で一時的に充放電量を引き上げる制御を行うことで、回路部品や蓄電池30の基本性能を上げることなく、一時的に充放電量を増加させることができる。したがって、コストを増加させることなく電力量の増加に対応することができる。
なお、上述した実施形態では、制御装置33は、蓄電池30の内部に設けられることとしたが、これに限定されず、例えば、蓄電池30の外部に設けられてもよい。かかる場合、制御装置33は、例えば、蓄電池30と通信可能に接続されることで、蓄電池30に対して充放電制御を行うことができる。
また、制御装置33は、蓄電池30の内部において、第2パワーコンディショナ32および電池部31とはそれぞれ別体で構成したが、制御装置33と第2パワーコンディショナ32と電池部31とを一体的に構成してもよい。
また、蓄電池30は、上述した充放電量の引き上げに関する温度の閾値のみならず、安全に動作するための閾値を別途有してもよい。例えば、蓄電池30は、内部温度が安全に動作するための閾値よりも高くなった場合には、充放電制御を停止してもよい。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 蓄電池システム
11 電力系統
12 住宅用分電盤
13 蓄電池用分電盤
14a,14b,15a,15b 機器
21 太陽光パネル
22 第1パワーコンディショナ
30 蓄電池
31 電池部
32 第2パワーコンディショナ
33 制御装置
321 変換部
322 切替部
331 通信部
332 制御部
332a 受付部
332b 検出部
332c 判定部
332d 電力制御部
333 記憶部
333a 充放電履歴情報
GW ホームゲートウェイ
HM 住宅
SV アグリゲータ
11 電力系統
12 住宅用分電盤
13 蓄電池用分電盤
14a,14b,15a,15b 機器
21 太陽光パネル
22 第1パワーコンディショナ
30 蓄電池
31 電池部
32 第2パワーコンディショナ
33 制御装置
321 変換部
322 切替部
331 通信部
332 制御部
332a 受付部
332b 検出部
332c 判定部
332d 電力制御部
333 記憶部
333a 充放電履歴情報
GW ホームゲートウェイ
HM 住宅
SV アグリゲータ
Claims (5)
- 蓄電池と;
前記蓄電池の動作状態を検出する検出部と;
前記検出部が検出した前記動作状態に基づいて前記蓄電池を所定の閾値を超える充放電量で制御するか否かを判定する判定部と;
を具備することを特徴とする蓄電池システム。 - 前記検出部は、
前記蓄電池の内部温度を前記動作状態として検出し、
前記判定部は、
前記内部温度が所定値以下であった場合、前記充放電量で制御すると判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電池システム。 - 前記検出部は、
前記蓄電池の周辺温度である外部温度を前記動作状態として検出し、
前記判定部は、
前記外部温度が所定値以下であった場合、前記充放電量で制御すると判定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の蓄電池システム。 - 前記蓄電池の過去の充放電の履歴を示す充放電履歴情報を記憶する記憶部;
を具備し、
前記判定部は、
前記外部温度および前記充放電履歴情報に基づいて判定を行う、
ことを特徴とする請求項3に記載の蓄電池システム。 - アグリゲータから前記蓄電池に対する充放電指示を受け付ける受付部;
を具備し、
前記判定部は、
前記受付部が受け付けた前記充放電指示が示す期間に限って前記充放電量で制御すると判定する、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の蓄電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017062294A JP2018166036A (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | 蓄電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017062294A JP2018166036A (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | 蓄電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018166036A true JP2018166036A (ja) | 2018-10-25 |
Family
ID=63922193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017062294A Pending JP2018166036A (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | 蓄電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018166036A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020036798A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2020036802A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2020036800A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2020036799A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2017
- 2017-03-28 JP JP2017062294A patent/JP2018166036A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020036798A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2020036802A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2020036800A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2020036799A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6121607B2 (ja) | 管理システム、管理方法、制御装置及び蓄電池装置 | |
JP2018166036A (ja) | 蓄電池システム | |
US20120203387A1 (en) | Power control system and electric device | |
US9819186B2 (en) | Automated demand response system and method | |
JP6042959B2 (ja) | 電力管理システム、電力管理方法、電力制御装置及び蓄電池装置 | |
WO2016002346A1 (ja) | 電力制御システム及び電力制御装置 | |
JP5752069B2 (ja) | 電力制御システム | |
JP2013093981A (ja) | 電動車両の充放電システム | |
JP2017063550A (ja) | 情報出力システム | |
JP2017108508A (ja) | 蓄電システム | |
WO2018088568A1 (ja) | 電力変換装置、電力変換システム、および電力変換方法 | |
JP2019062639A (ja) | 制御装置、制御方法および制御プログラム | |
JP2017108490A (ja) | 蓄電システム | |
JP2017175883A (ja) | 蓄電システム | |
JP2018166360A (ja) | 推定装置、推定方法および推定プログラム | |
JP2018064430A (ja) | 充放電装置及び電力制御装置 | |
JP2019176580A (ja) | 蓄電システム | |
JP6775940B2 (ja) | 計測管理システム、制御装置、および制御方法 | |
JP2020014271A (ja) | 蓄電システムおよび制御方法 | |
JP2018166361A (ja) | 情報処理装置および蓄電制御システム | |
JP2020054151A (ja) | 蓄電システムおよび蓄電システムの制御方法 | |
JP2018023252A (ja) | 家電制御システム | |
JP2017042042A (ja) | 管理システム、管理方法、制御装置及び蓄電池装置 | |
JP2019062600A (ja) | 蓄電システムおよび充電制御方法 | |
JP2017093211A (ja) | 判定システム |