JP2019062600A - 蓄電システムおよび充電制御方法 - Google Patents

蓄電システムおよび充電制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電池の劣化を抑えつつ、蓄電性能を維持すること。【解決手段】実施形態に係る蓄電システムは、蓄電池と、推定部と、調整部とを具備する。推定部は、蓄電池の劣化状態を推定する。調整部は、蓄電池の充電時において充電容量が所定値に達した後の充電電力を推定部によって推定された劣化状態に基づいて調整する。【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電システムおよび充電制御方法に関する。
従来、蓄電池の充電時において充電容量が所定値に達した場合に、充電電力を低下させて充電するいわゆる押し込み充電によって、より多くの充電容量を確保する蓄電システムが提案されている。
特開2015−42013号公報
ところで、一般的に蓄電池では、充電率が満充電に近づくと、電極が不安定な状態となり、かかる状態で充電を停止した場合、電池電圧が低下して瞬時に充電容量が低下してしまう。一方で、蓄電池は長期間の充放電使用によって劣化が進行することによる充電容量の低下も発生する。このため、上記した従来の蓄電システムは、長期的な蓄電池の劣化を考慮した蓄電性能の維持を行うことができなかった。
本発明が解決しようとする課題は、蓄電池の劣化を抑えつつ、蓄電性能を維持することができる蓄電システムおよび充電制御方法を提供することを目的とする。
実施形態に係る蓄電システムは、蓄電池と、推定部と、調整部とを具備する。前記推定部は、前記蓄電池の劣化状態を推定する。前記調整部は、前記蓄電池の充電時において充電容量が所定値に達した後の充電電力を前記推定部によって推定された前記劣化状態に基づいて調整する。
図1は、実施形態に係る蓄電システムのシステム構成を示す図である。 図2は、実施形態に係る蓄電池の構成を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る切替電圧の具体例を示す図である。 図4は、充電電力の推移を示す図である。 図5は、押し込み充電時における充電電力と劣化状態の相関を示す図である。 図6は、実施形態に係る蓄電システムが実行する処理手順を示すフローチャートである。 図7は、実施形態に係る調整部が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下で説明する実施形態に係る蓄電システム1は、推定部332bと、調整部332cとを具備する。推定部332bは、蓄電池30(電池部31)の劣化状態を推定する。調整部332cは、蓄電池30の充電時において充電容量が所定値に達した後の充電電力を推定部332bによって推定された劣化状態に基づいて調整する。
以下で説明する実施形態に係る調整部332cは、劣化状態が進行しているほど充電電力を低い値へ調整する。
以下で説明する実施形態に係る推定部332bは、蓄電池30の容量維持率を算出し、当該容量維持率を劣化状態として推定する。
以下で説明する実施形態に係る推定部332bは、蓄電池30の充放電履歴に基づいて劣化状態を推定する。
以下、図面を参照して、実施形態に係る蓄電システム1について説明する。実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
まず、図1を用いて、実施形態に係る蓄電システム1のシステム構成について説明する。図1は、実施形態に係る蓄電システム1のシステム構成を示す図である。なお、図1に示す蓄電システム1のシステム構成は一例であってこれに限定されるものではない。
図1に示す例では、蓄電システム1は、ユーザ(需要家)の住宅HMに設けられ、蓄電池30を所定の電力系統11から供給される電力や太陽光パネル21により生成された電力により充電したり、蓄電池30を充電した電力を負荷である機器14a,14b,15a,15bへ供給したりする。
(蓄電システム1の構成)
図1に示すように、蓄電システム1は、蓄電池30と、蓄電池用分電盤13と、住宅用分電盤12と、ホームゲートウェイGWと、太陽光パネル21と、第1パワーコンディショナ22とを具備する。
また、蓄電システム1は、ホームゲートウェイGWを経由して図示しないネットワークに接続可能である。また、蓄電システム1は、かかるネットワークによりアグリゲータ等の外部のサーバSV(以下、アグリゲータSVと記載する)との間で情報の送受信が可能である。
なお、ここでいうアグリゲータSVとは、需要家の電力需要を束ねて効果的にエネルギーマネジメントサービスを提供するサーバであり、各蓄電システム1から各種情報を収集し、収集した情報を基に、電力消費量を把握し節電を支援するサービスや、電力売買、送電サービス、その他のサービスの仲介を行っている。例えば、アグリゲータSVは、各蓄電システム1の蓄電池30に対して充電または放電の指示(以下、充放電指示と記載する)を通知する。そして、アグリゲータSVは、蓄電システム1から放電された電力の電力会社への売電を仲介する。なお、アグリゲータSVは、電力会社を兼ねてもよい。
例えば、図1において、各構成間を結ぶ実線は電気的な接続関係を示し、各構成間を結ぶ点線は情報の送受信が可能な接続関係を示す。なお、蓄電システム1の各構成の接続関係は図1に示した接続関係に限らず、他の接続関係であってもよい。例えば、実線で結ばれた各構成間において情報の送受信が可能であってもよいし、点線で結ばれた各構成間において電気的な接続関係があってもよい。
蓄電池30は、電力を蓄電するためのバッテリー(二次電池)である電池部31と、電池部31に蓄電された電力の制御を行う第2パワーコンディショナ32と、制御装置33とを有し、電力系統11から供給される電力や太陽光パネル21により生成された電力により充電される。また、例えば、蓄電池30は、電池部31に蓄えた電力を蓄電池用分電盤13や住宅用分電盤12を経由して住宅HM内の機器14a,14b,15a,15bに供給する。なお、制御装置33については後述する。
例えば、蓄電池30は、蓄電池用分電盤13を経由して機器14a,14b,15a,15bのうち選定負荷の機器15a,15bに電力を供給する。また、例えば、蓄電池30は、住宅用分電盤12を経由して機器14a,14b,15a,15bのうち一般負荷の機器14a,14bに電力を供給する。例えば、蓄電池30は、停電時においては、蓄電池用分電盤13を経由して選定負荷の機器15a,15bのみに電力を供給する。
なお、蓄電池30は、バッテリーである電池部31に対して充電を行うことにより電気を蓄えることができる。そして、電池部31は、繰り返し充放電して使用することが出来る電池であればどのような電池であってもよい。例えば、電池部31は、リチウムイオン電池や鉛電池やニッケル水素電池など、目的に応じて種々の蓄電池が適宜選択されてもよい。また、蓄電池30は、電力を蓄える機能を有すればどのような構成であってもよく、例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等であってもよい。
蓄電池用分電盤13および住宅用分電盤12は、住宅HMの配線に電気を分ける装置である。例えば、蓄電池用分電盤13および住宅用分電盤12は、漏電遮断器や配線用遮断器等の種々の機器を含む。例えば、蓄電池用分電盤13は、電力系統11や蓄電池30から供給される電力を住宅HMの選定負荷の機器15a,15bに供給したりする。また、例えば、住宅用分電盤12は、電力系統11や蓄電池30から供給される電力を住宅HMの一般負荷の機器14a,14bに供給したりする。
ホームゲートウェイGWは、アグリゲータSVと住宅HM内の各装置、すなわち蓄電システム1の各装置との間の情報の送受信を可能にするネットワーク機器である。なお、ホームゲートウェイGWとアグリゲータSVとの間に、所定の中継機器(例えばブロードバンドルータ)等が設けられる場合があるが、図1においては説明を省略する。また、ホームゲートウェイGWは、蓄電システム1の各装置間の情報の送受信を可能にする。例えば、ホームゲートウェイGWは、第1パワーコンディショナ22とアグリゲータSVとの間の情報の送受信を可能にする。
太陽光パネル21は、例えば、太陽電池素子(セル)を必要枚数配列し、樹脂や強化ガラスなどによりパッケージ化した太陽電池モジュールであり、ソーラーパネルとも呼ばれる。なお、太陽光パネル21に用いられるセルは、どのようなセルであってもよい。例えば、太陽光パネル21に用いられるセルは、シリコン系のセルや化合物系のセルや有機系のセルなど、目的に応じて種々のセルが適宜選択されてもよい。なお、蓄電システム1は、太陽光パネル21を有さなくてもよい。
このように、蓄電システム1には太陽光パネル21が含まれているため、蓄電システム1内で消費する電力よりも、太陽光パネル21によって自家発電された電力が多くなった場合に、その余剰電力を電力系統11に戻し売電する。この場合、蓄電システム1内で消費する電力の一部を蓄電池30で供給することによって、太陽光パネル21で発電した電力の売電量を増やすことができる。また、蓄電池30は、太陽光パネル21によって自家発電された電力が多くなった場合のみならず、例えば、電力系統11側の供給能力が逼迫した際等、所定のタイミングで逆潮流放電、すなわち、売電を行ってもよい。また、蓄電池30は、蓄電システム1内での消費電力量が上昇した場合等には、電力系統11側から供給される電力量のピーク値を軽減するために、蓄電した電力を機器14a,14b,15a,15bに供給してもよい。
第1パワーコンディショナ22は、パワコン、PCS(Power Conditioning System)とも称される装置であって、太陽光パネル21から接続箱(図示せず)を経由して供給される電力を、住宅HM内の機器14a,14b,15a,15bなどで利用可能にする装置である。例えば、第1パワーコンディショナ22は、太陽光パネル21から接続箱を経由して供給される直流電力を交流電力に変換する。また、例えば、第1パワーコンディショナ22は、直流電力をそのまま蓄電池30への充電に利用してもよいし、交流電力に変換した後、電力を住宅HM内での利用や、電力系統11への売電などに対応する出力に調整する。なお、例えば、第1パワーコンディショナ22は、ホームゲートウェイGWと通信可能である。例えば、第1パワーコンディショナ22は、ホームゲートウェイGWを介して、第2パワーコンディショナ32と通信可能である。
ここで、従来の蓄電システムについて説明する。従来の蓄電システムでは、電池部を充電する際に、より多くの充電容量を確保するために押し込み充電を行うものがある。押し込み充電とは、充電時において電池部の充電容量が所定値に達した場合に、充電電力を低下させて充電を行うものである。
これにより、従来の蓄電システムでは、充電時における電池部の負荷を抑えることで、より多くの充電容量を確保することが可能である。しかしながら、従来の蓄電システムでは、電池部の長期的な劣化を考慮した蓄電性能の維持を行なうことができなかった。
具体的には、一般的に蓄電池では、充電率が満充電に近づくと、電池電極が不安定な状態となり、このような状態で充電を停止すると、電極のエネルギーが安定な状態に移行するため、電池電圧が低下する。なお、以下では、このような現象について「リバウンド」と記載する。このため、従来の蓄電システムでは、蓄電池の蓄電性能をリバウンドの分だけ犠牲にする、もしくは、蓄電池の電池電極が不安定になる領域を使用しないようにしていた。つまり、従来の蓄電システムでは、電池部の充電性能を最大限に発揮することができなかった。
そこで、実施形態に係る蓄電システム1では、押し込み充電時の充電電力を適切に調整することで、蓄電池30の劣化を抑えつつ、蓄電池30の蓄電性能を最大限に発揮することとした。
具体的には、実施形態に係る蓄電システム1は、蓄電池30の劣化状態を推定する。つづいて、実施形態に係る蓄電システム1は、蓄電池30の劣化状態(以下、単に劣化状態と記載する)に基づいて押し込み充電時の充電電力を調整する。
つまり、蓄電システム1では、劣化状態に応じて押し込み充電時の充電電力を調整することで、リバウンドを抑えることができ、蓄電池30の蓄電性能を維持することが可能となる。
なお、実施形態に係る蓄電システム1は、劣化状態が進行しているほど充電電力を低い値へ調整することができるが、かかる点については後述する。
また、実施形態に係る蓄電システム1は、蓄電池30の容量維持率を算出し、当該容量維持率を劣化状態として推定することができるが、かかる点については後述する。
また、実施形態に係る蓄電システム1は、蓄電池30の充放電履歴に基づいて劣化状態を推定することができるが、かかる点の詳細については後述する。
(蓄電池30の構成)
次に、図2を用いて蓄電池30の構成について説明する。図2は、実施形態に係る蓄電池30の構成例を示すブロック図である。なお、図2には、実施形態に係る蓄電池30の構成のうち、必要な構成のみを図示し、他の構成については図示を省略する。
図2に示すように、蓄電池30は、電池部31と、第2パワーコンディショナ32と、制御装置33とを具備する。第2パワーコンディショナ32は、変換部321と、切替部322とを具備する。
変換部321は、電池部31へ供給される電力や、電池部31から機器14a,14b,15a,15bへ供給される電力を直流電流や交流電流に変換する回路を有する。また、変換部321は、電池部31の電力を電力会社等に売電する場合にも直交変換する。具体的には、変換部321は、FET(Field Effect Transistor)、コイル、抵抗を有する直流交流変換回路や、電圧の昇圧降圧回路により構成される。
切替部322は、例えば、蓄電池用分電盤13と住宅用分電盤12との間に設けられたスイッチ素子(例えば、FET等)を制御し、例えば、停電時には、蓄電池用分電盤13と住宅用分電盤12との連携を切断する。連携が切断された場合、選定負荷の機器15a,15bのみに、蓄電池用分電盤13を介して電力が供給される。また、切替部322は、蓄電池用分電盤13を介して選定負荷の機器15a,15bに供給する電力を、第1パワーコンディショナ22から供給された電力、または、電池部31から放電された電力のいずれか一方に切り替える。なお、切替部322は、上記したスイッチの制御に限らず、第2パワーコンディショナ32が有する様々なスイッチを制御することができる。
実施形態に係る制御装置33は、通信部331と、制御部332と、記憶部333とを有する。制御部332は、検出部332aと、推定部332bと、調整部332cとを有する。記憶部333は、充放電履歴情報333aと、閾値情報333bと、充電電力情報333cとを記憶する。
通信部331は、例えば、所定の通信回路等によって実現される。例えば、通信部331は、アグリゲータSV等の蓄電システム1の他の構成と通信可能である。
記憶部333は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
制御部332は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、検出部332a、推定部332bおよび調整部332cを有する。
検出部332aは、電池部31の端子電圧Vtや、電池部31の充電容量を検出するセンサ群である。検出部332aは、電池部31の充電時において所定周期で端子電圧Vtを検出し、検出毎に調整部332cへ通知する。また、検出部332aは、電池部31の充電容量を記憶部333の充放電履歴情報333aに記憶する処理を行う。なお、ここでは、制御装置332が検出部332aを備える構成としたが、検出部332aを電池部31等の制御装置332の外部に設けることとしてもよい。
推定部332bは、蓄電池30の電池部31の劣化状態を推定する。例えば、推定部332bは、定期的(例えば1年や半年おき)に蓄電池30の容量維持率を算出し、かかる容量維持率を劣化状態として推定することができる。推定部332bは、電池部31の充電容量がゼロの状態から満充電まで充電した際の充電電力量を計測し、電池部31の定格容量に対する充電電力量の割合を容量維持率として算出する。
また、推定部332bは、充放電履歴情報333aに基づいて電池部31の劣化状態を推定することも可能である。ここで、充放電履歴情報333aとは、電池部31が充放電を行った電力量の累計値を示す情報であり、例えば、検出部332aによって検出される電池部31の充電容量の推移に基づいて更新される情報である。
推定部332bは、充放電履歴情報333aに基づき、例えば、上記の累計値が増えるほど、劣化状態が進行していると推定することができる。なお、推定部332bは、例えば、電池部31の充放電のサイクル回数や、電池部31の設置年数に応じて劣化状態を推定することにしてもよい。例えば、推定部332bは、上記のサイクル回数が増えるほど、劣化状態が進行していると推定し、また、設置年数が増えるほど劣化状態が進行していると推定することにしてもよい。
また、推定部332bは、上記の推定方法を適宜組み合わせて劣化状態を推定することにしてもよい。例えば、推定部332bは、充放電履歴情報333aに基づいて簡易的に劣化状態を推定し、定期診断時に容量維持率に基づいて劣化状態を正確に推定することにしてもよい。すなわち、推定部332bは、定期診断時以外であっても、劣化状態を推定することが可能である。また、推定部332bは、充放電時の電池部31内部の温度を考慮して劣化状態を推定することにしてもよい。
調整部332cは、電池部31の充電時において充電容量が所定値に達した後の充電電力を推定部332bによって推定された劣化状態に基づいて調整する。具体的には、調整部332cは、例えば、アグリゲータSV(図1参照)から電池部31の充電指示を受け付けた場合に、第2パワーコンディショナ32の変換部321へ電池部31に対する充電を指示する。
そして、調整部332cは、電池部31の端子電圧Vtが切替電圧Thvに達した後の充電電圧を劣化状態に応じて調整する。なお、切替電圧Thvに関する情報は、記憶部333に閾値情報333bとして記憶される。
ここで、図3を用いて切替電圧Thvについて説明する。図3は、実施形態に係る切替電圧Thvの具体例を示す図である。なお、図3は、充電時における電池部31の端子電圧Vtの推移の傾向を示す図であり、縦軸に、端子電圧Vtを示し、横軸に充電容量を示す。
また、図3に示す端子電圧Vt1は、電池部31が劣化していない状態(例えば、新品)における端子電圧Vtの推移を示し、端子電圧Vt2は、劣化状態が進行した場合における端子電圧Vtの推移を示す。
図3に示すように、電池部31の充電後、劣化状態に応じて端子電圧Vtが切替電圧Thvに到達する充電容量が異なる。ここで、切替電圧Thvは、充電容量が満充電まで所定の割合に達したことを示す電圧である。
つまり、電池部31は、劣化状態に応じて充電時の端子電圧Vtの挙動が異なり、劣化状態が進行するほど、少ない電池容量で端子電圧Vtが切替電圧Thvに達することになる。実施形態に係る蓄電システム1は、この点に着目し、端子電圧Vtが切替電圧Thvに達した場合に、定格充電から押し込み充電へ切り替える。
図3に示す例では、劣化が進行していない場合の端子電圧Vt1は、充電容量がyで切替電圧Thvに到達し、劣化が進行した場合の端子電圧Vt2では、充電容量がx(x<y)で切替電圧Thvに到達する。
したがって、蓄電システム1は、劣化が進行していない場合(端子電圧Vt1)、充電容量yまでを定格充電とし、その後、押し込み充電を行う。また、蓄電システム1は、劣化が進行している場合(端子電圧Vt1)には、充電容量xまでを定格充電とし、その後、押し込み充電を行う。
このように、蓄電システム1では、端子電圧Vtに基づいて押し込み充電を開始することで、電池部31の劣化状態によらず、適切なタイミングで定格充電から押し込み充電へ切り替えることが可能となる。
なお、上述のように、端子電圧Vtは、電池部31の劣化状態に応じて挙動が異なる。言い換えれば、端子電圧Vtは、電池部31の劣化状態を示す1つの指標となりうる。このため、推定部332b(図2参照)は、端子電圧Vtが切替電圧Thvに達した際の充電容量から劣化状態を推定することにしてもよい。
図4は、充電電力の推移を示す図である。ここでは、充電容量がxとなった場合に、端子電圧Vtが切替電圧Thvに達した場合について説明する。図4に示すように、蓄電システム1は、充電容量がxに達するまでを定格充電である充電電力Waで充電し、充電容量がxに達した場合に、充電電力Waから充電電力Wbへ切り替える。蓄電システム1は、充電電力Waと充電電力Wbとの差分dを劣化状態に応じて調整することとなる。
図5は、押し込み充電時における充電電力Wbと劣化状態の相関を示す図であり、記憶部333の充電電力情報333cの一例である。なお、ここでは、劣化状態として容量維持率を用いて説明する。図5に示すように、容量維持率が大きいほど、充電電力Wbが高い値に調整され、容量維持率が小さいほど、充電電力Wbが低い値に調整される。すなわち、劣化状態が進行するほど、図4に示した差分dが大きくなるように、充電電力Wbが調整される。
これにより、劣化状態が進行するほど、押し込み充電時において電池部31の電極が不安定になりにくく、充電停止時において放電される電力を抑えることが可能となる。つまり、電池部31の劣化を抑えつつ、蓄電性能を最大限に発揮することが可能である。また、劣化状態が進行していない場合には、劣化状態が進行している場合に比べて、大きい充電電力Wbが設定される。これにより、劣化状態が進行していない場合には、満充電までの時間を短縮することが可能となる。なお、図5では、劣化状態に応じて充電電圧Vbが指数関数的に変化する場合について示したが、これに限定されず、劣化状態に充電電圧Vbが比例して変化するなど、劣化状態が進行するほど充電電圧Vbの値が小さくなれば、その態様は問わない。
ここで、蓄電システム1では、電流を調整することで充電電力Wbを調整する。これは、充電時において端子電圧Vtが、随時変化するためである。仮に、電圧を調整し、充電電力Wbを調整すると、電流を調整し、充電電力Wbを調整する場合に比べて煩雑な処理を要する。
つまり、実施形態に係る蓄電システム1は、電流を調整し、充電電力Wbを調整することで、簡便に充電電力Wbを所望の電力へ調整することができる。なお、蓄電システム1は、電流に代えて電圧を調整することで充電電力Wbを調整することにしてもよいし、電流および電圧の双方を調整することで充電電力Wbを調整することにしてもよい。
次に、図6を用いて実施形態に係る制御装置33が実行する処理手順について説明する。図6は、実施形態に係る制御装置33が実行する充電制御処理を示すフローチャートである。
まず、図6に示すように、制御装置33は、例えば、アグリゲータSVの指示に基づき、電池部31に対する充電開始を行う(ステップS101)。続いて、制御装置33は、端子電圧Vtが切替電圧Thvより大きいか否かを判定する(ステップS102)。ここで、制御装置33は、端子電圧Vtが切替電圧Thvより大きい場合(ステップS102,Yes)、電池部31の劣化状態に応じて押し込み充電時の充電電力Wbを調整する(ステップS103)。なお、ステップS103の処理の具体例については、図7を用いて後述する。
次に、制御装置33は、充電完了したか否かを判定し(ステップS104)、充電が完了していた場合(ステップS104,Yes)、充電を停止して(ステップS105)、処理を終了する。一方、制御装置33は、端子電圧Vtが切替電圧Thv以下である場合(ステップS102,No)、端子電圧Vtが切替電圧Thvより大きくなるまで、ステップS102の処理を継続して行う。また、制御装置33は、充電完了していない場合(ステップS104,No)、充電完了までステップS104の処理を継続して行う。
次に、図7を用いて制御装置33が実行する充電電力の調整処理について説明する。図7は、制御装置33が実行する調整処理の処理手順を示すフローチャートであり、図6に示したステップS103の処理の具体例を示す図である。
図7に示すように、まず、制御装置33は、容量維持率が90%より大きいか否かを判定する(ステップS201)。制御装置33は、容量維持率が90%より大きければ(ステップS201,Yes)、充電電力WbをA[W]へ調整する(ステップS202)。一方、容量維持率が90%以下であった場合(ステップS201,No)、容量維持率が80%より大きいか否かを判定する(ステップS203)。
ここで、制御装置33は、容量維持率が80%より大きい場合(ステップS203,Yes)、充電電力WbをB[W](A>B)へ調整し(ステップS204)、処理を終了する。一方、制御装置33は、容量維持率が80%以下であった場合(ステップS203,No)、容量維持率が70%よりも大きいか否かを判定する(ステップS205)。
ここで、制御装置33は、容量維持率が70%より大きい場合(ステップS205,Yes)、充電電力WbをC[W](B>C)へ調整し(ステップS204)、処理を終了する。また、制御装置33は、容量維持率が70%以下である場合(ステップS205,No)、充電電力WbをD[W](C>D)へ調整し(ステップS207)、処理を終了する。なお、図7は、制御装置33による充電電力の調整処理の一例であり、数値等は任意に変更することが可能である。
上述したように、実施形態に係る蓄電システム1は、蓄電池30と、推定部332bと、調整部332cとを具備する。推定部332bは、蓄電池30(電池部31)の劣化状態を推定する。調整部332cは、蓄電池30の充電時において充電容量が所定値に達した後の充電電力Wbを推定部332bによって推定された劣化状態に基づいて調整する。これにより、充電停止時におけるリバウンドを抑制することができるため、電池部31の劣化を抑えつつ、蓄電性能を維持すること。
なお、上述した実施形態では、制御装置33は、蓄電池30の内部に設けられることとしたが、これに限定されず、蓄電池30の外部に設けられることとしてもよい。かかる場合に、制御装置33は、例えば、住宅HM内に設けられることとしてもよいし、あるいは、住宅HM外部のアグリゲータSVに設けられることとしてもよい。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 蓄電システム
11 電力系統
12 住宅用分電盤
13 蓄電池用分電盤
14a,14b,15a,15b 機器
21 太陽光パネル
22 第1パワーコンディショナ
30 蓄電池
31 電池部
32 第2パワーコンディショナ
33 制御装置
321 変換部
322 切替部
331 通信部
332 制御部
332a 検出部
332b 推定部
332c 調整部
333 記憶部
333a 充放電履歴情報
333b 閾値情報
333c 充電電力情報
GW ホームゲートウェイ
HM 住宅
SV アグリゲータ

Claims (5)

  1. 蓄電池と;
    前記蓄電池の劣化状態を推定する推定部と;
    前記蓄電池の充電時において充電容量が所定値に達した後の充電電力を前記推定部によって推定された前記劣化状態に基づいて調整する調整部と;
    を具備することを特徴とする蓄電池システム。
  2. 前記調整部は、
    前記劣化状態が進行しているほど前記充電電力を低い値へ調整すること
    を特徴とする請求項1に記載の蓄電池システム。
  3. 前記推定部は、
    前記蓄電池の容量維持率を算出し、当該容量維持率を前記劣化状態として推定すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の蓄電池システム。
  4. 前記推定部は、
    前記蓄電池の充放電履歴に基づいて前記劣化状態を推定すること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の蓄電池システム。
  5. 蓄電システムが実行する充電制御方法であって、
    蓄電池の劣化状態を推定する推定工程と;
    前記蓄電池の充電時において充電容量が所定値に達した後の充電電力の低減量を前記推定工程によって推定された前記劣化状態に基づいて調整する調整工程と;
    を含んだ充電制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110190649A (zh) * 2019-06-01 2019-08-30 深圳市永航新能源技术有限公司 一种电池容量评估校正充放电装置及校正方法

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