以下で説明する実施形態に係る計測管理システム1は、各々が同一の対象における電力を計測する複数の計測手段のうち、一の計測手段を選択する選択部132と、選択部132により選択された一の計測手段により計測された同一の対象における電力に関する情報を出力する出力部150とを具備する。
また、以下で説明する実施形態に係る計測管理システム1において、出力部150は、複数の計測手段のうち所定の計測手段(実施形態においては「スマートメータMT」。以下同じ)により計測される電力と所定の計測手段以外の他の計測手段(実施形態においては「計測ユニットMU」。以下同じ)により計測される同一の対象における電力とが所定の閾値以上相違する場合、計測ユニットMUに関する情報を出力する。
また、以下で説明する実施形態に係る計測管理システム1は、計測手段による電力の計測に関する設定を変更可能に構成される。
また、以下で説明する実施形態に係る計測管理システム1は、複数の計測手段のうち所定の計測手段により計測される電力と所定の計測手段以外の他の計測手段により計測される同一の対象における電力とが所定の条件を満たす場合、他の計測手段による電力の計測に関する設定を変更する設定部133を具備する。
また、以下で説明する実施形態に係る計測管理システム1において、選択部132は、複数の計測手段のうち、複数の計測手段に付された優先度に基づいて一の計測手段を選択する。
また、以下で説明する実施形態に係る計測管理システム1において、選択部132は、複数の計測手段のうち、ユーザによる一の計測手段の指定に基づいて一の計測手段を選択する。
[実施形態]
まず、本発明の実施形態に係る計測管理システム1を図1に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る計測管理システムにおける電力に関する情報の出力の一例を示す図である。
図1の例では、計測管理システム1は、ユーザ(需要家)の住宅HMに設けられ、蓄電池BTを所定の電力系統CPから供給される電力や太陽光パネルPNにより生成された電力により充電したり、蓄電池BTを充電した電力を負荷である電気機器LD等に供給したりする。
[計測管理システム]
図1に示すように、計測管理システム1は、制御装置100と、蓄電池BTと、蓄電池用分電盤VDと、住宅用分電盤HDと、スマートメータMTと、計測ユニットMUと、ホームゲートウェイGWと、太陽光パネルPNと、パワーコンディショナPCと、を具備する。このように、図1に示す計測管理システム1は、ホームゲートウェイGWを経由して所定のネットワークNTに接続可能である。また、計測管理システム1の住宅HMに設けられた各構成は、ネットワークNTにより住宅HM外に設けられたサーバSV等との間で情報の送受信が可能である。例えば、図1において、各構成間を結ぶ実線は電気的な接続関係を示し、各構成間を結ぶ点線は情報の送受信が可能な接続関係を示す。なお、計測管理システム1の各構成の接続関係は図1に示した接続関係に限らず、他の接続関係であってもよい。例えば、実線で結ばれた各構成間において情報の送受信が可能であってもよいし、点線で結ばれた各構成間において電気的な接続関係があってもよい。なお、図1に示す構成は一例であって、計測管理システム1は他の構成であってもよい。例えば、計測管理システム1において、スマートメータMTとホームゲートウェイGWとは通信可能であり、パワーコンディショナPCと計測ユニットMUとは通信可能であり、計測ユニットMUとホームゲートウェイGWとは通信可能である。例えば、パワーコンディショナPCと計測ユニットMUとは、所定の通信規格(例えば、RS−485)により通信可能である。また、例えば、計測管理システム1において、蓄電池BTはホームゲートウェイGW及びサーバSVと通信可能であり、制御装置100はホームゲートウェイGW及びサーバSVと通信可能である。また、ホームゲートウェイGWは、所定の通信手段(例えば、電力メータ情報発信サービス(Bルートサービス))によりスマートメータMTと通信可能である。また、例えば、ホームゲートウェイGWには、計測ユニットMU、蓄電池BT、及び電気機器LDがHAN(Home Area Network)として接続される。
なお、計測管理システム1における電力を計測する各構成を区別なく記載する場合は、計測手段と記載する場合がある。例えば、電力系統CPからの供給電力を計測するスマートメータMTと計測ユニットMUとを区別なく記載する場合は、「2つの計測手段」や「複数の計測手段」と記載する場合がある。また、以下では、計測管理システム1における電力計測の対象となる電力系統CPからの供給電力や太陽光パネルPNの発電電力を、「計測対象」や単に「対象」と記載する場合がある。また、図1では、ホームゲートウェイGWが、各計測手段の計測値等の各種情報を保有する場合の例として示す。
制御装置100は、計測管理システム1の各構成の動作を制御したり、計測管理システム1の各構成から取得した各種情報を表示したりするために用いられる。制御装置100は、ユーザに利用される情報処理装置である。制御装置100は、ユーザが利用可能な情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよく、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。なお、制御装置100は、計測管理システム1の専用端末(装置)であってもよい。各種情報の表示は、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVに保存された各種情報を、制御装置100のブラウザ機能を用いて表示される。すなわち、制御装置100は、ホームゲートウェイGWやサーバSVと通信可能である。例えば、制御装置100は、ホームゲートウェイGWを介して、または直接サーバSVと通信可能である。なお、制御装置100に各種情報を保存して表示するようにしてもよい。制御装置100は、計測管理システム1における各種情報をユーザに通知したり、計測管理システム1に対するユーザの操作を受け付けたりするコントローラとしての機能を有する。
例えば、制御装置100は、操作部140により計測管理システム1に対するユーザの操作を受け付ける。具体的には、制御装置100は、操作部140により同一の対象における電力を計測する複数の計測手段のうち、一の計測手段の選択(指定)をユーザから受け付ける。また、例えば、制御装置100は、計測管理システム1に関する情報を表示する出力部150を有する。具体的には、制御装置100は、出力部150により、ユーザに選択された一の計測手段により計測された電力に関する情報を出力する。なお、出力部150は、情報を出力可能であれば、どのような構成であってもよい。例えば、出力部150は、情報を表示するモニタであってもよいし、情報を音として出力するスピーカであってもよい。以下では、出力部150が情報を表示するモニタである場合を例に説明する。
例えば、制御装置100は、複数の計測手段のうち、複数の計測手段に付された優先度に基づいて選択した一の計測手段により計測された電力に関する情報を出力してもよい。この場合、制御装置100は、例えば、ユーザから事前に複数の計測手段への優先度の指定を受け付け、その優先度に基づいて選択した一の計測手段により計測された電力に関する情報を出力してもよい。
スマートメータMTは、電力系統CPから供給された電力、すなわち電力系統CPから買電した電力や、電力系統CP側へ供給した電力、すなわち売電した電力を計量するメータである。すなわち、スマートメータMTは、電力系統CPから供給される電力を計測する。また、スマートメータMTは、計測した電力系統CPから供給される電力に関する情報を、ホームゲートウェイGWに送信する。例えば、スマートメータMTは、図示しない変流器(CT:Current Transformer)等により、電力系統CPから供給される電力を計測する。例えば、スマートメータMTは、売電した電力を計量するメータと、買電した電力を計量するメータとを各々含んでもよい。例えば、スマートメータMTは、住宅用分電盤HDと電力系統CPとの間に設けられ、売電した電力を計量したり、買電した電力を計量したりする。また、スマートメータMTの計測情報は、ホームゲートウェイGWを介して制御装置100に表示させることができる。なお、スマートメータMTは、所定の条件を満たす(例えば、制御装置100が直接通信可能な機器として認証済みである)場合、制御装置100と直接通信可能であってもよい。
計測ユニットMUは、計測管理システム1における各位置の電力等を計測するユニットである。例えば、計測ユニットMUは、例えばCT(Current Transformer)等により住宅用分電盤HDに接続され、住宅用分電盤HDを経由して供給される電力を計測する。また、計測ユニットMUの計測情報は、ホームゲートウェイGWを介して制御装置100に表示させることができる。なお、計測ユニットMUは、住宅用分電盤HDに配置されてもよい。
また、図1の例では、計測ユニットMUは、所定の計測器CT1より、電力系統CPから供給される電力を計測する。例えば、計測器CT1には、変流器が用いられる。また、計測ユニットMUは、計測器CT1により計測した電力系統CPから供給される電力に関する情報を制御装置100へ送信する。また、計測ユニットMUは、所定の計測器CT2より、太陽光パネルPNが生成する電力を計測する。例えば、計測器CT2には、変流器が用いられる。また、計測ユニットMUは、計測器CT2により計測した太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報を制御装置100へ送信する。なお、計測器CT2は、太陽光パネルPNとパワーコンディショナPCの間に取り付けられてもよい。
ホームゲートウェイGWは、ネットワークNTと住宅HM内のネットワーク、すなわち計測管理システム1のネットワークとの間の情報の送受信を可能にするネットワーク機器である。なお、ホームゲートウェイGWとネットワークNTとの間に、所定の中継機器(例えばブロードバンドルータ)等が設けられる場合があるが、図1においては説明を省略する。また、ホームゲートウェイGWは、計測管理システム1の各構成間の情報の送受信を可能にする。例えば、ホームゲートウェイGWは、制御装置100とサーバSVとの間の情報の送受信を可能にする。すなわち、図1に示す例においては、ホームゲートウェイGWを経由して接続される計測管理システム1の住宅HMに設けられた各構成やサーバSV等が所定のネットワークシステムを形成する。
また、図1に示すように、ホームゲートウェイGWは、計測情報記憶部21と設定情報記憶部22とを含む記憶部20を有する。記憶部20は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部20は、図1に示すように、計測情報記憶部21と設定情報記憶部22を有する。
計測情報記憶部21は、スケジュール動作時に用いるスケジュールに関する情報を記憶する。図2は、実施形態に係る計測情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。具体的には、図2は、計測管理システム1における電力の計測に関する情報の一例を示す。図2に示すように、計測情報記憶部21は、電力の計測に関する情報として、「計測対象」、「計測手段」、「優先度」、「計測値」といった項目を有する。
「計測対象」は、計測管理システム1における電力を計測する対象を示す。「計測手段」は、計測管理システム1における電力を計測する手段を示す。また、「優先度」は、計測管理システム1における各計測対象に対する各計測手段の優先度を示す。なお、優先度を用いた計測手段の自動選択を行わない場合、計測情報記憶部21は、「優先度」の項目を有さなくてもよい。また、「計測値」は、対応する計測対象の電力を対応する計測手段で計測した場合の計測値を示す。例えば、「計測値」は、対応する計測対象の電力を対応する計測手段で計測した場合の電力値を示す。
図2の例において、計測対象「T11(供給電力)」、すなわち電力系統CPから供給される電力は、スマートメータMT、計測ユニットMU及び蓄電池BTの3つの計測手段の各々により計測されることを示す。また、電力系統CPから供給される電力を計測するスマートメータMT、計測ユニットMU及び蓄電池BTの3つの計測手段には優先度が付されていないことを示す。
また、図2の例において、スマートメータMTにより計測された電力系統CPから供給される電力は、計測値「MV11」であることを示す。また、計測ユニットMUにより計測された電力系統CPから供給される電力は、計測値「MV12」であることを示す。また、蓄電池BTにより計測された電力系統CPから供給される電力は、計測値「MV13」であることを示す。
また、図2の例において、計測対象「T12(発電電力)」、すなわち太陽光パネルPNが生成する電力は、パワーコンディショナPC及び計測ユニットMUの2つの計測手段の各々により計測されることを示す。また、太陽光パネルPNが生成する電力を計測するパワーコンディショナPC及び計測ユニットMUの2つの計測手段には優先度が付されていないことを示す。
また、図2の例において、パワーコンディショナPCにより計測された太陽光パネルPNが生成する電力は、計測値「MV21」であることを示す。また、計測ユニットMUにより計測された太陽光パネルPNが生成する電力は、計測値「MV22」であることを示す。なお、上記は一例であって、計測情報記憶部21が有する項目は上記に限らず、計測情報記憶部21は、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
設定情報記憶部22は、計測ユニットMUの計測に関する設定情報を記憶する。図3は、実施形態に係る設定情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。具体的には、図3は、計測ユニットMUにより計測された電力系統CPから供給される電力(計測値)を反転するか否かの情報の一例を示す。図3に示すように、設定情報記憶部22は、計測ユニットMUの計測に関する設定情報として、「設定情報」などといった項目を有する。なお、設定情報記憶部22が有する項目は上記に限らず、設定情報記憶部22は、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。「設定情報」は、計測ユニットMUの計測値を反転するか否かの情報を示す。図3の例において、設定情報には「通常」が記憶されており、計測ユニットMUの計測値は反転されないことを示す。なお、設定情報を変更する場合や、設定情報に「反転」が記憶される場合については後述する。なお、計測ユニットMUの計測に関する設定を行わない場合、ホームゲートウェイGWは、設定情報記憶部22を有さなくてもよい。
なお、計測情報記憶部21に記憶される情報や設定情報記憶部22に記憶される情報はサーバSVに記憶されてもよい。また、ホームゲートウェイGWは、サーバSVから計測情報記憶部21に記憶される情報や設定情報記憶部22に記憶される情報を取得可能な場合、計測情報記憶部21と設定情報記憶部22を有さなくてもよい。
太陽光パネルPNは、例えば、太陽電池素子(セル)を必要枚数配列し、樹脂や強化ガラスなどによりパッケージ化した太陽電池モジュールであり、ソーラーパネルとも呼ばれる。なお、太陽光パネルPNに用いられるセルは、どのようなセルであってもよい。例えば、太陽光パネルPNに用いられるセルは、シリコン系のセルや化合物系のセルや有機系のセルなど、目的に応じて種々のセルが適宜選択されてもよい。なお、計測管理システム1は、太陽光パネルPNを有さなくてもよい。
パワーコンディショナPCは、パワコン、PCS(Power Conditioning System)とも称される装置であって、太陽光パネルPNから接続箱(図示せず)を経由して送信される電力を、住宅HM内の電気機器LDなどで利用可能にする装置である。例えば、パワーコンディショナPCは、太陽光パネルPNから接続箱を経由して送信される直流電力を交流電力に変換する。また、例えば、パワーコンディショナPCは、交流電力に変換した後、電力を住宅HM内での利用や、蓄電池BTへの充電や、電力系統CPへの売電などに対応する出力に調整する。
また、図1の例では、パワーコンディショナPCは、太陽光パネルPNが生成する電力を計測する。また、パワーコンディショナPCは、計測した太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報を、計測ユニットMUを介しまたは直接ホームゲートウェイGWに送信する。例えば、パワーコンディショナPCは、図示しない変流器等により、太陽光パネルPNが生成する電力を計測する。
蓄電池BTは、住宅HMで用いられる二次電池(バッテリ)である。例えば、蓄電池BTは、電力系統CPから供給される電力や太陽光パネルPNにより生成された電力により充電される。また、例えば、蓄電池BTは、蓄えた電力を蓄電池用分電盤VDや住宅用分電盤HDを経由して住宅HM内の電気機器LDに供給する。例えば、蓄電池BTは、蓄電池用分電盤VDを経由して電気機器LDのうち選定負荷SLに電力を供給する。また、例えば、蓄電池BTは、住宅用分電盤HDを経由して電気機器LDのうち一般負荷NLに電力を供給する。例えば、蓄電池BTは、停電時においては、蓄電池用分電盤VDを経由して選定負荷SLのみに電力を供給する。
なお、蓄電池BTは、充電を行うことにより電気を蓄えることができ、繰り返し充放電して使用することが出来る電池であればどのような電池であってもよい。例えば、蓄電池BTとしては、リチウムイオン電池や鉛電池やニッケル水素電池など、目的に応じて種々の蓄電池が適宜選択されてもよい。また、蓄電池BTは、電力を蓄える機能を有すればどのような構成であってもよく、例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等であってもよい。
また、図1の例では、蓄電池BTは、所定の計測器CT3により、電力系統CPから供給される電力を計測する。例えば、計測器CT3には、変流器が用いられる。また、蓄電池BTは、計測器CT3により計測した電力系統CPから供給される電力に関する情報をホームゲートウェイGWまたはサーバSVへ送信する。
蓄電池用分電盤VD及び住宅用分電盤HDは、住宅HMの配線に電気を分ける装置である。例えば、蓄電池用分電盤VD及び住宅用分電盤HDは、漏電遮断器や配線用遮断器等の種々の機器を含む。例えば、蓄電池用分電盤VDは、電力系統CPや蓄電池BTから供給される電力を住宅HMの選択負荷SLに供給したりする。また、例えば、住宅用分電盤HDは、電力系統CPや蓄電池BTから供給される電力を住宅HMの一般負荷NLに供給したりする。なお、蓄電池用分電盤VDと住宅用分電盤HDとは一体であってもよい。
ここから、図1を用いてスケジュール動作時における計測管理システム1の動作について説明する。図1に示すように、計測管理システム1のスマートメータMTは、計測した電力系統CPから供給される電力に関する情報をホームゲートウェイGWへ送信する(ステップS11)。例えば、スマートメータMTは、電力系統CPから供給される電力の計測値をホームゲートウェイGWへ送信する。
また、計測管理システム1の計測ユニットMUは、計測した電力系統CPから供給される電力に関する情報や太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報をホームゲートウェイGWへ送信する(ステップS12)。例えば、計測ユニットMUは、計測器CT1により計測した電力系統CPから供給される電力の計測値をホームゲートウェイGWへ送信する。また、例えば、計測ユニットMUは、計測器CT2により計測した太陽光パネルPNが生成する電力の計測値をホームゲートウェイGWへ送信する。
また、計測管理システム1のパワーコンディショナPCは、太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報を計測ユニットMUを介しまたは直接ホームゲートウェイGWへ送信する(ステップS13)。例えば、パワーコンディショナPCは、計測した太陽光パネルPNが生成する電力の計測値を計測ユニットMUまたはホームゲートウェイGWへ送信する。また、パワーコンディショナPCが計測した太陽光パネルPNが生成する電力の計測値を計測ユニットMUに送信する場合、計測ユニットMUは、自身の情報とパワーコンディショナPCから取得した情報とをホームゲートウェイGWへ送信してもよい。
また、計測管理システム1の蓄電池BTは、計測した電力系統CPから供給される電力に関する情報をホームゲートウェイGWへ送信する(ステップS14)。例えば、蓄電池BTは、計測した電力系統CPから供給される電力の計測値をホームゲートウェイGWへ送信する。なお、ステップS11〜S14は、各構成の動作の説明のために付した順序であり、いずれの順序で処理が行われてもよい。例えば、ステップS11〜S14は、ステップS15における指定までに制御装置100で情報を表示可能な態様であれば、どのような順序で行われてもよい。
ここで、ステップS14後においては、制御装置100は、スマートメータMT、計測ユニットMU及び蓄電池BTの3つの計測手段から取得した電力系統CPから供給される電力の計測値を表示可能な状態となっている。すなわち、制御装置100は、複数の計測手段から、同一の対象である電力系統CPから供給される電力に関する情報を取得している。例えば、制御装置100は、ホームゲートウェイGWから、同一の対象である電力系統CPから供給される電力に関する情報を取得している。
また、ステップS14後においては、制御装置100は、計測ユニットMU及びパワーコンディショナPCの2つの計測手段から取得した太陽光パネルPNが生成する電力の計測値を表示可能な状態となっている。すなわち、制御装置100は、複数の計測手段から、同一の対象である太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報を取得している。例えば、制御装置100は、ホームゲートウェイGWから、同一の対象である太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報を取得している。
そのため、電力系統CPから供給される電力に関する情報や同一の対象である太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報を出力する場合、制御装置100は、どの計測手段により計測された電力に関する情報を出力するかを選択する。図1では、制御装置100は、ユーザの指定に基づいて選択された計測手段により計測された電力に関する情報を出力する場合を示す。なお、以下では、電力系統CPから供給される電力に関する情報を出力する場合を例に説明する。
ステップS14後において、制御装置100に対して、ユーザが電力系統CPから供給される電力の計測手段を指定する(ステップS15)。例えば、制御装置100は、ユーザによる計測手段の指定を受け付けるために、出力部150に電力系統CPから供給される電力を計測した複数の計測手段に関する情報を表示してもよい。例えば、制御装置100は、出力部150にスマートメータMT、計測ユニットMU及び蓄電池BTの3つの計測手段の名称等を表示してもよい。この場合、制御装置100は、出力部150に表示したスマートメータMT、計測ユニットMU及び蓄電池BTへのユーザの指定を受け付けることにより、ユーザの指定を取得する。例えば、図1では、ユーザがスマートメータMTを指定した場合を説明する。
ステップS15後において、制御装置100は、ユーザの指定した計測手段の計測値を表示する(ステップS16)。図1では、制御装置100は、スマートメータMTから取得した電力系統CPから供給される電力の計測値を表示する。なお、制御装置100は、ホームゲートウェイGWから計測手段の計測値を取得する場合、ユーザの指定した計測手段の計測値のみをホームゲートウェイGWから取得し、表示してもよい。
上述したように、計測管理システム1は、複数の計測手段が同一の対象における電力を計測する場合、ユーザの指定した計測手段により計測された電力に関する情報を出力することにより、複数の情報から適切な情報を選択して出力することができる。これにより、計測管理システム1は、複数の計測手段が同一の対象における電力を計測する場合であっても、適切に電力に関する情報を出力することを可能にすることができる。なお、制御装置100は、ユーザによる計測手段の指定を受け付けた後、指定された計測手段に対応する電力に関する情報の送信を要求してもよい。例えば、制御装置100は、ユーザによる計測手段の指定を受け付けた後、指定された計測手段に対応する電力に関する情報の送信をホームゲートウェイGWへ要求してもよい。なお、上記の例では、電力系統CPから供給される電力や太陽光パネルPNが生成する電力を計測の対象とする例を示したが、計測管理システム1における電力であれば、どのような電力を計測の対象としてもよい。例えば、計測管理システム1は、蓄電池BTへ供給される電力や一般負荷NLに供給される電力など、目的に応じて種々の電力を計測の対象としてもよい。
[制御装置の構成例]
次に、図4を用いて、実施形態に係る制御装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図4には、実施形態に係る制御装置100の構成のうち、計測手段により計測された電力に関する情報の表示に必要な構成のみを図示し、他の制御装置100の構成については図示を省略する。図4に示すように、制御装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、操作部140と、出力部150を有する。
通信部110は、例えば、所定の通信回路等によって実現される。例えば、通信部110は、蓄電池BT等の計測管理システム1の他の構成と通信可能である。
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120には、各種情報が記憶される。なお、実施形態に係る記憶部120は、図1に示す計測情報記憶部21や設定情報記憶部22を有してもよい。
制御部130は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、受信部131、選択部132、設定部133、及び送信部134を有する。
受信部131は、外部装置から各種情報を受信する。また、例えば、受信部131は、計測管理システム1の各構成から各種情報を受信する。例えば、受信部131は、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVから各種情報を受信する。具体的には、受信部131は、電力系統CPから供給される電力に関する情報をスマートメータMTから受信する。例えば、受信部131は、スマートメータMTが計測した電力系統CPから供給される電力に関する情報をホームゲートウェイGWまたはサーバSVから受信する。また、受信部131は、電力系統CPから供給される電力に関する情報を計測ユニットMUから受信する。例えば、受信部131は、計測ユニットMUが計測した電力系統CPから供給される電力に関する情報をホームゲートウェイGWまたはサーバSVから受信する。また、受信部131は、電力系統CPから供給される電力に関する情報を蓄電池BTから受信する。例えば、受信部131は、蓄電池BTが計測した電力系統CPから供給される電力に関する情報をホームゲートウェイGWまたはサーバSVから受信する。また、受信部131は、計測ユニットMUから太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報を受信する。例えば、受信部131は、計測ユニットMUが計測した太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報をホームゲートウェイGWまたはサーバSVから受信する。また、受信部131は、パワーコンディショナPCから太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報を受信する。例えば、受信部131は、パワーコンディショナPCが計測した太陽光パネルPNが生成する電力に関する情報をホームゲートウェイGWまたはサーバSVから受信する。また、例えば、受信部131は、ホームゲートウェイGWを介して計測管理システム1外のサーバSV等の情報処理装置から各種情報を受信する。
選択部132は、各々が同一の対象における電力を計測する複数の計測手段のうち、一の計測手段を選択する。例えば、選択部132は、各々が同一の対象における電力を計測する複数の計測手段のうち、ユーザによる一の計測手段の指定に基づいて一の計測手段を選択する。また、例えば、選択部132は、操作部140によりユーザの計測手段の指定が受け付けられた場合、ユーザの指定に基づく計測手段を選択する。具体的には、選択部132は、電力系統CPから供給される電力を計測するスマートメータMT、計測ユニットMU及び蓄電池BTの3つの計測手段のうち、ユーザによる一の計測手段の指定に基づいて一の計測手段を選択する。また、選択部132は、太陽光パネルPNが生成する電力を計測する計測ユニットMU及びパワーコンディショナPCの2つの計測手段のうち、ユーザによる一の計測手段の指定に基づいて一の計測手段を選択する。
また、選択部132は、複数の計測手段のうち、複数の計測手段に付された優先度に基づいて一の計測手段を選択する。例えば、選択部132は、複数の計測手段のうち、計測情報記憶部21に記憶された優先度に基づいて一の計測手段を選択する。この点についての詳細は後述する。
計測管理システム1は、計測手段による電力の計測に関する設定を変更可能に構成される。例えば、設定部133は、複数の計測手段のうち所定の計測手段により計測される電力と所定の計測手段以外の他の計測手段により計測される同一の対象における電力とが所定の条件を満たす場合、他の計測手段による電力の計測に関する設定を変更する。
例えば、設定部133は、所定の計測手段であるスマートメータMTにより計測される電力と、スマートメータMT以外の他の計測手段である計測ユニットMUにより計測される電力とが所定の条件を満たす場合、計測ユニットMUによる電力の計測に関する設定を変更する。具体的には、設定部133は、スマートメータMTにより計測される計測値と計測ユニットMUにより計測される計測値とが正負を反転させた値である場合、計測ユニットMUによる計測値を反転するように設定を変更する。なお、ここでいう正負を反転させた値とは、スマートメータMTにより計測される計測値と計測ユニットMUにより計測される計測値とのプラスマイナスの符号を合わせた場合に、両計測値が一致する場合に限らず、両計測値の差が所定の範囲内である場合も含むものとする。なお、設定部133の動作の詳細については後述する。
送信部134は、外部装置に各種情報を送信する。例えば、送信部134は、計測管理システム1の各構成へ各種情報を送信する。例えば、送信部134は、電力を計測する計測管理システム1の各構成へ計測した電力に関する情報を送信するように要求する。
操作部140は、ユーザによる各種操作を受け付ける。例えば、操作部140は、ユーザ操作を受け付けるボタン等により実現されてもよい。例えば、操作部140は、計測管理システム1に対するユーザの操作を受け付ける。具体的には、操作部140は、同一の対象における電力を計測する複数の計測手段のうち、一の計測手段の選択(指定)をユーザから受け付ける。また、操作部140は、同一の対象における電力を計測する複数の計測手段に対する優先度の設定を受け付けてもよい。例えば、操作部140は、同一の対象における電力を計測する複数の計測手段に対するユーザの指定を各計測手段の優先度として受け付けてもよい。なお、操作部140は、タッチパネルにより実現される場合、出力部150と一体に形成されてもよい。
出力部150は、選択部132により選択された一の計測手段により計測された同一の対象における電力に関する情報を出力する。例えば、出力部150は、ユーザの指定した計測手段の計測値を表示する。また、出力部150は、情報を出力可能であれば、どのような構成であってもよい。例えば、出力部150は、情報を表示するモニタであってもよいし、情報を音として出力するスピーカであってもよい。例えば、出力部150が情報を表示するモニタであってもよい。例えば、出力部150は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される表示画面であり、各種情報を表示する。
[情報出力のフロー]
次に、計測管理システム1における電力に関する情報の出力について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、実施形態に係る計測管理システムにおける電力に関する情報の出力の一例を示すフローチャートである。図6は、実施形態に係る計測管理システムにおける電力に関する情報の出力の一例を示す図である。まず、図5を用いて、計測管理システム1における電力に関する情報の出力の処理の流れを説明する。なお、図5では、計測対象が電力系統CPから供給される電力である場合を例に説明する。
まず、計測管理システム1のホームゲートウェイGWまたはサーバSVは、各計測手段の計測値を受信する(ステップS101)。その後、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVは、計測手段の優先度の設定がされているかを判定する(ステップS102)。例えば、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVは、計測対象である電力系統CPから供給される電力の計測手段に優先度の設定がされているかを判定する。
計測手段の優先度の設定がされている場合(ステップS102:Yes)、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVは、優先度の最も高い計測手段の計測値を出力する(ステップS103)。例えば、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVは、計測対象である電力系統CPから供給される電力の計測手段のうち、優先度の最も高い計測手段の計測値を制御装置100に出力させる。その後、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVは、ステップS101に戻って処理を繰り返す。
一方、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVは、計測手段の優先度の設定がされていない場合(ステップS102:No)、ユーザによる計測手段に指定を受け付けたかどうかを判定する(ステップS104)。ユーザによる計測手段に指定を制御装置100により受け付けていない場合(ステップS104:No)、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVは、ステップS104の処理を繰り返す。
一方、制御装置100は、ユーザによる計測手段に指定を受け付けた場合(ステップS104:Yes)、ユーザに指定された計測手段の計測値を出力する(ステップS105)。その後、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVは、ステップS101に戻って処理を繰り返す。なお、各計測手段に優先度が付されている場合であっても、ユーザによる指定を優先して出力してもよい。この場合、ステップS102の判定の可否に関わらずステップS104の判定を行い、ユーザによる指定がなかった場合に、優先度に基づく出力、すなわちステップS103の処理を行ってもよい。
次に、図6を用いて、計測管理システム1における電力に関する情報の出力について説明する。ここで、図6に示す例において、計測情報記憶部21Aは、各計測対象の計測手段について優先度が付されている。すなわち、図6において、制御装置100は、計測情報記憶部21Aに記憶された各計測手段の優先度に基づいて選択される計測手段による計測値を出力する(ステップS21)。
具体的には、計測対象「T11(供給電力)」、すなわち電力系統CPから供給される電力については、スマートメータMTが優先度1位であり、計測ユニットMUが優先度2位であり、蓄電池BTが優先度3位であることを示す。すなわち、制御装置100は、電力系統CPから供給される電力については、優先度1位であるスマートメータMTにより計測された計測値を出力する。したがって、図6では、制御装置100は、電力系統CPから供給される電力としてスマートメータMTにより計測された計測値MV11を出力する。
また、具体的には、計測対象「T12(発電電力)」、すなわち太陽光パネルPNが生成する電力については、計測ユニットMUが優先度1位であり、パワーコンディショナPCが優先度2位であることを示す。すなわち、制御装置100は、太陽光パネルPNが生成する電力については、優先度1位である計測ユニットMUにより計測された計測値を出力する。したがって、図6では、制御装置100は、太陽光パネルPNが生成する電力として計測ユニットMUにより計測された計測値MV22を出力する。
そのため、図6中の出力部150に示すように、電力系統CPから供給される電力である「供給電力」として計測値「MV11」を含み、太陽光パネルPNが生成する電力である「発電電力」として計測値「MV22」を含む計測値情報C1が表示される。なお、制御装置100は、優先度が上位の計測手段による計測値が取得できなかった場合、下位の優先度の計測手段による計測値を出力してもよい。
[計測ユニットによる計測]
なお、計測管理システム1は、スマートメータMTにより計測される電力と計測ユニットMUにより計測される電力とが所定の閾値以上相違する場合、計測ユニットMUに関する情報を出力してもよい。計測管理システム1は、スマートメータMTにより計測される電力と計測ユニットMUにより計測される電力とが所定の条件を満たす場合、計測ユニットMUによる電力の計測に関する設定を変更してもよい。この点について、図7及び図8を用いて説明する。図7は、実施形態に係る計測管理システムのスマートメータと計測ユニットの計測値が異なる場合における処理の一例を示す図である。図8は、実施形態に係る計測管理システムのスマートメータと計測ユニットの計測値が異なる場合における処理の一例を示すフローチャートである。まず、図7を用いて、スマートメータMTにより計測される電力と計測ユニットMUにより計測される電力とに基づく処理の概要を説明する。なお、図7において、設定情報記憶部22の設定情報には「通常」が記憶されているものとする。すなわち、電力系統CPから供給される電力における計測ユニットMUの計測値は反転されないことを示す。
図7中のグラフGR1は、スマートメータMTによる計測値を示すグラフであり、直線LN1はスマートメータMTが計測する電力系統CPから供給される電力(計測値MV11)を示す。また、図7中のグラフGR2は、計測ユニットMUによる計測値を示すグラフであり、直線LN2は計測ユニットMUが計測する電力系統CPから供給される電力(計測値MV12)を示す。ここで、図7の例では、電力系統CPから供給される電力における計測ユニットMUの計測値を反転しない状態において計測値MV12は、計測値MV11の正負を反転させた値との差が所定の範囲内であるものとする。なお、図7中では、計測値MV12は、計測値MV11の正負を反転させた値との差が所定の範囲内である場合を「MV12(=−MV11)」や「−MV12(=MV11)」として示す。また、図7の例では、スマートメータMTにより計測される計測値MV11と計測ユニットMUにより計測される計測値MV12とは所定の閾値以上相違するものとする。
そのため、制御装置100は、スマートメータMTにより計測される電力と計測ユニットMUにより計測される電力とが所定の閾値以上相違するとして、計測ユニットMUに関する情報を出力する(ステップS31)。図7では、制御装置100は、計測ユニットMUの計測値がスマートメータMTの計測値と異なることをユーザに通知する通知情報C2を出力部150に出力する。これにより、ユーザは、計測ユニットMUの計測値に問題があることを認識できる。
また、制御装置100は、計測ユニットMUの計測値を反転しない状態において計測値MV12が、計測値MV11の正負を反転させた値との差が所定の範囲内であるため、計測ユニットMUの計測に関する設定を変更する(ステップS32)。図7では、制御装置100は、設定情報記憶部22の設定情報を「通常」から「反転」に変更する。これにより、設定変更後の設定情報記憶部22Aの設定情報には「反転」が記憶される。制御装置100は、ステップS32における設定変更を反映させる(ステップS33)。
図7中のグラフGR3は、ステップS33における設定反映後のスマートメータMTによる計測値を示すグラフであり、直線LN3はスマートメータMTが計測する電力系統CPから供給される電力(計測値MV11)を示す。また、図7中のグラフGR4は、ステップS33における設定反映後の計測ユニットMUによる計測値を示すグラフであり、直線LN4は、スマートメータMTが計測する電力系統CPから供給される電力を反転させた計測値MV11を示す。このように、制御装置100は、設定情報記憶部22の設定情報を「通常」から「反転」に変更することにより、計測ユニットMUの計測値をスマートメータMTの計測値に合わせることができる。
計測管理システム1においては、電力系統CPから電力供給を受ける、すなわち買電する場合や、太陽光パネルPNが生成する電力を電力系統CPへ供給する、すなわち売電する場合がある。そのため、制御装置100は、計測ユニットMUの計測値がマイナス値であっても、計測ユニットMUの設定を変更すべきかどうかの判定は難しい。そのため、制御装置100は、計測ユニットMUの計測値をスマートメータMTの計測値と比較することにより、計測ユニットMUの設定を変更すべきかどうかを適切に判定することができる。なお、上記の例では、説明の簡単化のために、制御装置100が計測ユニットMUから取得した計測値を反転させる例を示したが、制御装置100は、計測ユニットMUに計測した電力を反転するように指示してもよい。例えば、制御装置100は、計測した電力を反転する処理を行うための情報を計測ユニットMUへ送信してもよい。この場合、制御装置100は、計測ユニットMUにおいて反転された計測値を取得する。
例えば、計測器CTが施工上の誤り等により、向きを逆に設置された場合、計測ユニットMUの計測値の正負が反転してしまう場合がある。このような場合に、上記の判定を行うことにより、計測管理システム1は、適切に計測ユニットMUの設定を変更することができる。これにより、計測管理システム1の管理者や計測ユニットMUの施工者等が、直接計測器CTの設置された場所へ行くことなく、計測ユニットMUが計測する情報を適切な状態に変更することができる。なお、計測管理システム1は、上記の計測ユニットMUの設定の変更を行う場合、ユーザに計測ユニットMUの設定の変更を行うかを確認してもよい。この場合、計測管理システム1は、ユーザが計測ユニットMUの設定の変更を行うことを選択した場合に、計測ユニットMUの設定を変更してもよい。
なお、制御装置100は、ステップS32における設定変更を反映させるために、計測ユニットMUから取得した計測値を反転するように処理を行ってもよいし、計測値を反転させるように制御する制御情報を計測ユニットMUに送信してもよい。
次に、図8を用いて、計測管理システム1における計測ユニットMUに関する設定変更の処理の流れを説明する。なお、以下に示す処理においては、制御装置100が行う場合を示すが、ステップS202における情報の出力以外の処理は、ホームゲートウェイGWまたはサーバSVが行ってもよい。
まず、計測管理システム1の制御装置100は、計測ユニットMUの計測値がスマートメータMTの計測値と所定の閾値以上異なるかを判定する(ステップS201)。計測ユニットMUの計測値がスマートメータMTの計測値と所定の閾値以上異なる場合(ステップS201:Yes)、制御装置100は、所定の情報を出力する(ステップS202)。例えば、制御装置100は、計測ユニットMUの計測値がスマートメータMTの計測値と異なることをユーザに通知する通知情報C2を出力部150に出力する。また、計測ユニットMUの計測値がスマートメータMTの計測値と所定の閾値以上異ならない場合(ステップS201:No)、ステップS202の処理を行わずに、ステップS203の処理へ移る。
そして、制御装置100は、計測ユニットMUの計測値がスマートメータMTの計測値と所定の条件を満たすかを判定する(ステップS203)。計測ユニットMUの計測値がスマートメータMTの計測値と所定の条件を満たす場合(ステップS203:Yes)、制御装置100は、計測ユニットMUの計測値を反転するように設定する(ステップS204)。例えば、制御装置100は、計測ユニットMUから取得した計測値を反転するように処理を行う。また、計測ユニットMUの計測値がスマートメータMTの計測値と所定の条件を満たさない場合(ステップS203:No)、ステップS204の処理を行わずに、ステップS201に戻って処理を繰り返す。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。また、この実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。